JP2003301892A - 遊星歯車式変速装置及びそのバックラッシュ調整方法 - Google Patents

遊星歯車式変速装置及びそのバックラッシュ調整方法

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internal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックラッシュ調整の操作が容易で所要時間
の短縮を図ることができる複数段型の遊星歯車式変速装
置とそのバックラッシュ調整方法を提供する。 【解決手段】 第一バックラッシュ調整工程では、一体
内歯車ユニット24に対して引張コイルスプリング13
3の付勢力が自動的に作用し、一体内歯車ユニット24
がその付勢方向へ回動されて、一体内歯車ユニット24
と分割遊星歯車123Bとの間及び分割遊星歯車123
Bと太陽歯車122との間のバックラッシュBがそれぞ
れ除去される。第二バックラッシュ調整工程では、調整
分割内歯車224に対して圧縮コイルスプリング233
の付勢力が自動的に作用し、調整分割内歯車224がそ
の付勢方向へ回動されて、調整分割内歯車224と分割
遊星歯車223Bとの間及び分割遊星歯車223Bと太
陽歯車222との間のバックラッシュBがそれぞれ除去
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊星歯車式変速装
置とそのバックラッシュ調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】遊星歯車式変速装置は、例えば、(1)
入力軸(第一回転軸)に取り付けられた太陽歯車と、
(2)太陽歯車と同心状に配置された内歯車と、(3)
太陽歯車及び内歯車に噛み合って自転しながら公転する
とともに、入力軸と同心状の出力軸(第二回転軸)を有
するキャリアに回転可能に支持された遊星歯車とから構
成される。このような遊星歯車式変速装置は、小型軽量
で大きな変速比が得られること;入力軸と出力軸とを同
心状に配置できること;両軸の回転方向を容易に同一方
向にできること;などの特長を有し、工作機械、自動車
における動力伝達等に広範囲に利用されている。また、
近年ではサーボモータ等に連結されて制御系に用いられ
ることも多くなっている。
【0003】一方、歯車には一般に、歯の背面の摩擦を
防いで噛み合いを滑らかにするために、一対の歯車を噛
み合わせたときにその歯面間に隙間(バックラッシュ)
が設けられている。このバックラッシュが大きくなる
と、動力伝達時に歯打ち音が発生する不具合がある。さ
らに、回転方向が正逆に切り替えられる制御系に使用さ
れた場合、回転方向が切り替えられる度にバックラッシ
ュ分だけ回転量が遅れ、伝達が不正確になるので、例え
ば位置決め装置に使用すると正逆回転によりバックラッ
シュ分停止位置がずれ、正確な制御ができなくなる。そ
して、上記した遊星歯車式変速装置では、太陽歯車と遊
星歯車との噛み合い及び遊星歯車と内歯車との噛み合い
にそれぞれバックラッシュが関与することになる。
【0004】そこで、本発明者らは、特願2002−4
5832において、バックラッシュ除去のための調整操
作とバックラッシュゼロ維持のための保守管理(メンテ
ナンス)とに要する負担の軽減を図ることができる新規
な遊星歯車式変速装置と、その装置における新規なバッ
クラッシュ調整方法を提案した。
【0005】図9(a)は、上記遊星歯車式変速装置の
基本的構成例を模式的に示している。この遊星歯車式変
速装置は、入力軸IP(第一回転軸)に取り付けられた
太陽歯車Sと、太陽歯車Sと同心状に配置された内歯車
Iと、太陽歯車S及び内歯車Iに噛み合って自転しなが
ら公転するとともに、入力軸IPと同心状の出力軸OP
(第二回転軸)を有するキャリアCに回転可能に支持さ
れた遊星歯車Pとから構成される。そして、内歯車I
は、軸方向に二分割された分割内歯車Ia,Ibで構成
されるとともに、これら分割内歯車Ia,Ibは互いに
中心軸線周りに相対回動可能とされている。また、遊星
歯車Pは、軸方向に二分割された分割遊星歯車Pa,P
bで構成されるとともに、これら分割遊星歯車Pa,P
bはそれぞれ対応する分割内歯車Ia,Ibと噛み合っ
ている。
【0006】このような遊星歯車式変速装置のバックラ
ッシュ調整は、例えば次のようにして行われる。まず、
出力軸OP側の分割内歯車Iaを中心軸線周りに所定の
方向へ回動させて、バックラッシュ調整の基準状態(太
陽歯車Sと分割遊星歯車Paとの噛み合い及び分割遊星
歯車Paと分割内歯車Iaとの噛み合いにおいて片側の
歯面同士がそれぞれ接触する状態)とする。次に、入力
軸IP側の分割内歯車Ibを中心軸線周りに、上記分割
内歯車Iaとは逆方向へ回動させると、分割内歯車Ib
と分割遊星歯車Pbとの間及び分割遊星歯車Pbと太陽
歯車Sとの間のバックラッシュがそれぞれ除去される。
【0007】ところで、上記したような遊星歯車式変速
装置を複数段直列状に連結すれば、入力軸と出力軸とを
同心状に配置できる特長を生かしてさらに小型で大変速
比の遊星歯車式変速装置を得ることができる。その結
果、伝動系、制御系を問わず昨今の変速装置に要求され
ている高精度化(減速装置の場合)及び高速化(増速装
置の場合)の要請に応えることができるようになる。
【0008】図9(b)は、複数段型の遊星歯車式変速
装置の構成例を模式的に示している。図9(b)の遊星
歯車式変速装置は、同図(a)と同様の構造を有する遊
星歯車機構GT1,GT2が直列状に2段連結されてい
る。具体的には、出力軸OP側(変速1段目)の遊星歯
車機構GT1の入力軸が、入力軸IP側(変速2段目)
の遊星歯車機構GT2のキャリアC2から一体的に延出
する中間軸CS(出力軸)と一体化されている。なお、
図9(b)では、第1段目の遊星歯車機構GT1を構成
する各部に添え字1、第2段目の遊星歯車機構GT2を
構成する各部に添え字2を付してある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9(b)の
ような複数段型の遊星歯車式変速装置では、同図(a)
と同様構造の遊星歯車機構GT1,GT2を単に2連と
しただけであるから、バックラッシュ調整に要する時間
も単純に2倍かかることになる。このように、複数段型
においてはバックラッシュ調整を行う際の操作の容易性
と所要時間が問題となり、変速段数が増える(多段化さ
れる)ほどその差は大きくなる。すなわち、操作性や調
整所要時間は、組立調整時においては生産能率や製造コ
ストに直結し、保守管理(メンテナンス)時においては
ランニングコストの増加や稼動率の低下となって使用者
等に負担を強いる結果となる。
【0010】本発明の課題は、バックラッシュ調整の操
作が容易で所要時間の短縮を図ることができる複数段型
の遊星歯車式変速装置とそのバックラッシュ調整方法を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上述の課
題を解決するために、本発明の遊星歯車式変速装置は、
第一回転軸に取り付けられた太陽歯車と、その太陽歯車
と同心状に配置された内歯車と、それら太陽歯車及び内
歯車に噛み合って自転しながら公転するとともに、前記
第一回転軸と同心状の第二回転軸を有するキャリアに回
転可能に支持された遊星歯車とを含む遊星歯車機構が直
列状に複数段連結された遊星歯車式変速装置であって、
各段の前記遊星歯車機構において、前記内歯車と前記遊
星歯車とはそれぞれの中心軸線周りに相対回動可能に軸
方向に二分割されるとともに、互いに隣接する前記遊星
歯車機構において、一方の段の前記第一回転軸が他方の
段の前記第二回転軸と一体連結され、前記二分割された
内歯車のうち異なる段に跨って対向する内歯車同士が一
体形成されて一体内歯車ユニットを構成し、伝動始端及
び伝動終端に位置する前記二分割された内歯車(以下、
分割内歯車という)の間に前記一体内歯車ユニットが配
置されることを特徴とする。
【0012】本発明では、内歯車と遊星歯車との二分割
構成及び一方の段の第一回転軸と他方の段の第二回転軸
との一体連結構成と合わせて、二分割された内歯車のう
ち対向する内歯車同士が一体形成されて一体内歯車ユニ
ットを構成し、この一体内歯車ユニットは伝動両端(伝
動始端すなわち入力端と、伝動終端すなわち出力端)に
位置する分割内歯車の間に配置される。単段型と同様構
造の遊星歯車機構を直列状に複数段連結したものに比し
て大幅に構造が簡素化され、それに伴ってバックラッシ
ュ調整の操作が容易となり、所要時間の短縮を図ること
ができる。また、構造の簡素化により遊星歯車式変速装
置の小型軽量化も可能となる。しかも、本発明における
操作の容易性・所要時間の短縮・小型軽量化等の効果
は、変速段数が増える(多段化が進む)ほど顕著とな
る。
【0013】また、上述の課題を解決するために、本発
明の遊星歯車式変速装置を、例えば2段変速型(2段連
結)に適用する場合には、入力軸に取り付けられた太陽
歯車と、その太陽歯車と同心状に配置された内歯車と、
それら太陽歯車及び内歯車に噛み合って自転しながら公
転するとともに、前記入力軸と同心状の出力軸を有する
キャリアに回転可能に支持された遊星歯車とを含む遊星
歯車機構が直列状に2段連結されてギアケースに収容さ
れた遊星歯車式変速装置であって、各段の前記遊星歯車
機構において、前記内歯車と前記遊星歯車とはそれぞれ
の中心軸線周りに相対回動可能に軸方向に二分割される
とともに、伝動終端側の前記遊星歯車機構の前記入力軸
が伝動始端側の前記遊星歯車機構の前記出力軸と一体連
結され、前記二分割された内歯車のうち異なる段に跨っ
て対向する内歯車同士が一体形成されて一体内歯車ユニ
ットを構成し、伝動始端及び伝動終端に位置する前記二
分割された内歯車(以下、分割内歯車という)の間に前
記一体内歯車ユニットが配置され、前記分割内歯車はと
もに前記ギアケースに対して中心軸線周りに回動可能に
取り付けられるとともに、伝動終端に配置される前記分
割内歯車には前記ギアケースに対する回動が不能な状態
と回動が可能な状態とに調整可能な固定手段が付設さ
れ、さらに、前記一体内歯車ユニットは前記ギアケース
に対して中心軸線周りに回動可能に取り付けられている
ことを特徴とする。
【0014】このように、分割内歯車はともにギアケー
スに対して中心軸線周りに回動可能に取り付けられ、そ
のうちの一方(例えば伝動終端=出力端)にはギアケー
スに対する固定手段が付設され、一体内歯車ユニットは
ギアケースに対して中心軸線周りに回動可能に取り付け
られている。これによって、固定手段にて一方(例えば
伝動終端)の分割内歯車(後述する基準分割内歯車)を
バックラッシュ調整の基準状態(すなわち、分割内歯車
と遊星歯車との噛み合い及び遊星歯車と太陽歯車との噛
み合いにおいて片側の歯面同士がそれぞれ接触する状
態)に保持固定し、これを基準として一体内歯車ユニッ
トと他方(例えば伝動始端=入力端)の分割内歯車(後
述する調整分割内歯車)とを回動調整することによっ
て、バックラッシュ調整を容易かつ迅速に行なうことが
できる。
【0015】その際、固定手段は伝動始端に比べて歯面
の摩耗等によりバックラッシュが拡大しにくい(隙間が
広がりにくい)伝動終端の分割内歯車(基準分割内歯
車)に付設されるので、上記したバックラッシュ除去の
ための維持管理が簡便に行える。つまり、通常のバック
ラッシュ維持管理操作においては所定の積算稼動時間毎
に、伝動終端側の分割内歯車は固定手段にてギアケース
に固定(回動不能)状態のまま、これを基準として一体
内歯車ユニットと伝動始端側の分割内歯車(調整分割内
歯車)を回動調整することによって、バックラッシュを
大幅に減少させることができる。そして、例えば上記し
たバックラッシュ維持管理操作の数回に1回の割合で、
固定手段による伝動終端側の分割内歯車のギアケースに
対する固定(回動不能)状態を解除し、上記バックラッ
シュ調整の基準状態に保持固定し直した後、一体内歯車
ユニットと伝動始端側の分割内歯車を回動調整すれば、
バックラッシュゼロが確実に達成される。このように、
バックラッシュ維持管理に際して、簡易なバックラッシ
ュ減少操作と正確なバックラッシュ除去操作とを組み合
わせて実行することによって、管理工数、管理コスト等
の削減を図ることができ、遊星歯車式変速装置の稼動率
向上にも寄与する。
【0016】そして、分割内歯車とこれに隣接する一体
内歯車ユニットとの間及び隣接する一体内歯車ユニット
相互間(2段変速型にあっては、分割内歯車と一体内歯
車ユニットとの間)には、それらの中心軸線周りでの相
対回動が不能な状態と相対回動が可能な状態とに調整可
能な規制手段(例えば1又は複数の締付ボルト等)を各
々設けることができる。これにより、上記したバックラ
ッシュ調整の基準状態において規制手段を調整してそれ
らの中心軸線周りでの相対回動を可能とすれば、各々の
遊星歯車機構に形成される内歯車と遊星歯車との間及び
遊星歯車と太陽歯車との間のバックラッシュが除去でき
るから、バックラッシュ除去操作が一層簡便となる。ま
た、バックラッシュ除去操作の後、規制手段を調整して
これらを相対回動不能とすれば、遊星歯車式変速装置の
作動中(運転中)に回転軸の回転方向が正逆切り替えら
れたり回転数が変化しても、慣性力によってバックラッ
シュが生じたり歯打ち音が発生したりするおそれも少な
くなる。
【0017】したがって、上述の課題を解決するため
に、本発明に係る遊星歯車式変速装置のバックラッシュ
調整方法は、伝動始端又は伝動終端に位置する前記遊星
歯車機構に形成される前記分割内歯車と前記遊星歯車と
の噛み合い及び前記遊星歯車と前記太陽歯車との噛み合
いにおいて、片側の歯面同士がそれぞれ接触する基準状
態に保持される基準状態保持工程と、前記分割内歯車と
これに隣接する前記一体内歯車ユニットとの間及び隣接
する前記一体内歯車ユニット相互間に各々設けられた規
制手段を調整することによりそれらの中心軸線周りでの
相対回動を可能として、各々の前記遊星歯車機構に形成
される前記内歯車と前記遊星歯車との間及び前記遊星歯
車と前記太陽歯車との間のバックラッシュが除去され、
その後、前記規制手段を調整してそれら分割内歯車及び
一体内歯車ユニットの中心軸線周りでの相対回動を不能
とするバックラッシュ除去工程と、を含むことを特徴と
する。
【0018】このバックラッシュ調整方法によれば、バ
ックラッシュ除去操作を行うにあたり、遊星歯車式変速
装置をバックラッシュ調整の基準状態に保持した後、分
割内歯車とこれに隣接する一体内歯車ユニットとの間及
び隣接する一体内歯車ユニット相互間に各々設けられた
規制手段を調整して、それらの中心軸線周りでの相対回
動可能とすれば、バックラッシュが除去できる。次に、
このようなバックラッシュ除去操作の後、規制手段を調
整してそれらを相対回動不能とすれば、分割内歯車と遊
星歯車との噛み合い及び遊星歯車と太陽歯車との噛み合
いにおいてバックラッシュが除去された状態で、遊星歯
車式変速装置の作動(運転)がなされる。そして、歯面
の摩耗等によりバックラッシュの再生が想定される積算
稼動時間に達したとき、遊星歯車式変速装置を作動させ
たまま又は一旦作動を停止させ、上記基準状態に保持し
た後、規制手段を調整して再びそれらを相対回動可能と
すれば、バックラッシュが除去される(維持管理状
態)。このようにして、所定時間毎にバックラッシュを
除去する調整操作を行うだけで、回転量のずれや歯打ち
音の発生が抑制された円滑な回転が長期間にわたって維
持される。しかも、バックラッシュ除去工程において一
体内歯車ユニットを回動操作できるので、複数段型遊星
歯車式変速装置におけるバックラッシュ除去のための調
整操作回数を相対的に減らすことができる。すなわち、
最初に基準状態保持工程を行っておけば、各段毎のバッ
クラッシュ除去工程を実施するだけで変速装置全体のバ
ックラッシュゼロを実現することができ(例えば図8
(a)参照)、各段毎に基準状態保持工程を行う場合
(例えば図9(b)参照)に比べてバックラッシュ調整
の所要時間を大幅に短縮できる。したがって、バックラ
ッシュ調整のための所要時間の短縮に伴って、遊星歯車
式変速装置の稼動率の向上を図ることもできる。
【0019】なお、規制手段の調整が、分割内歯車と一
体内歯車ユニットの端面同士を締付部材によりギアケー
スの外側から締付固定してそれらの中心軸線周りでの相
対回動を不能とし、又はその締付固定を解除して相対回
動を可能とすることにより行われるようにすれば、遊星
歯車式変速装置の作動(運転)状態でバックラッシュ調
整が可能となる場合がある。
【0020】ここで、上記基準状態保持工程において、
例えば特公平1−51706号公報に記載されているよ
うに、入力軸又は出力軸を人為的に自由回転させること
により上記したバックラッシュ調整の基準状態を保持で
きれば、分割内歯車のうちの一方(例えば伝動終端側=
出力端側)にはギアケースに対する回動が不能な状態と
回動が可能な状態とに調整可能な固定手段を付設するに
は及ばない。つまり、工場出荷時とか定期的にオーバー
ホール点検するような使用形態であれば、入力軸又は出
力軸を人為的に自由回転させることが可能であり、分割
内歯車のいずれか一方(例えば伝動終端側=出力端側)
が常にギアケースに固定状態(回動不能状態)であって
もバックラッシュ除去操作は行える。
【0021】ところが、運転可能な状態に設置された複
数段型遊星歯車式変速装置の入力軸には駆動源(モータ
等)の駆動軸が連結され、その出力軸には作動部(制御
装置等)の被駆動軸が連結されているので、入力軸や出
力軸を人為的に自由回転させることは実際には極めて難
しい。すなわち、このような場合には駆動軸や被駆動軸
が連結された状態で入力軸や出力軸を人為的に回転させ
ることになるので、複数段型遊星歯車式変速装置に連な
る駆動源や作動部の内部機構が有する偏心等の回転誤差
が重畳(上乗せ)され、上記したバックラッシュ調整の
基準状態を現出することは困難となる。そこで、このよ
うな場合でも、分割内歯車はともにギアケースに対して
中心軸線周りに回動可能に取り付けられ、分割内歯車の
うちの一方(例えば伝動終端側=出力端側)にはギアケ
ースに対する回動が不能な状態と回動が可能な状態とに
調整可能な固定手段を付設することによって、上記した
バックラッシュ調整の基準状態を保持できる。
【0022】つまり、このような場合の基準状態保持工
程は、分割内歯車のいずれか一方(以下、基準分割内歯
車という)に付設された固定手段を調整することにより
複数の遊星歯車機構を収容するギアケースに対する基準
分割内歯車の中心軸線周りでの回動を可能とし、さら
に、上記基準状態に設定され、その後、固定手段を調整
してギアケースに対する基準分割内歯車の中心軸線周り
での回動を不能とした状態に保持されることとなる。
【0023】このように、複数段型遊星歯車式変速装置
の入出力軸に駆動源の駆動軸や作動部の被駆動軸が連結
されていても、バックラッシュ調整の基準状態を容易に
現出させることができるから、バックラッシュ調整の所
要時間の短縮と、遊星歯車式変速装置の稼動率の向上と
が確実に達成される。
【0024】そして、このときのバックラッシュ除去工
程では、基準分割内歯車を起点とし、直列状に複数連結
された遊星歯車機構の配列順序に沿って、一体内歯車ユ
ニット及び基準分割内歯車以外の分割内歯車(以下、調
整分割内歯車という)を中心軸線周りで回動調整するこ
とにより、遊星歯車機構毎のバックラッシュを順次除去
することができる。遊星歯車機構の配列順序に沿って一
方向に調整操作が行われるため、バックラッシュ除去操
作が一層容易となり、作業の単純化を図ることができ
る。
【0025】さらに、上記バックラッシュ除去工程にお
いては、バックラッシュ除去が、伝動終端の基準分割内
歯車を起点とし、一体内歯車ユニットの回動調整により
伝動始端側に向って順次行われ、伝動始端の調整分割内
歯車の回動調整で終了するように設定することができ
る。既述の通り、一般に歯面の摩耗等によるバックラッ
シュの拡大量(隙間の広がり量)は、伝動終端側の遊星
歯車機構よりも伝動始端側の遊星歯車機構の方が大とな
る。そこで、比較的短時間の積算稼動時間後のバックラ
ッシュ維持管理操作においては、伝動始端側の一部の一
体内歯車ユニットと調整分割内歯車とを回動調整するこ
とにより、伝動終端側に位置する残りの一体内歯車ユニ
ットについて回動調整を省略できる場合がある。このよ
うな場合には、バックラッシュ除去工程の所要時間がさ
らに短縮される。
【0026】また、これらのバックラッシュ除去工程に
おいては、一体内歯車ユニット及び調整分割内歯車の中
心軸線周りでの回動調整を、複数連結された遊星歯車機
構に対する個々の調整毎に交互に方向変換するように設
定することができる。回動調整を交互に方向変換するこ
とによって、バックラッシュ除去工程での作業がさらに
単純化されるとともに、作業時間をより一層短くするこ
とが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1実施例)以下、本発明の実
施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の遊星歯車式変速装置に係る2段型遊星歯車式減速装
置の一実施例を示す斜視図である。この2段型遊星歯車
式減速装置100は、ギアケース10に収容された2段
変速型の遊星歯車機構20(遊星歯車列)と、ギアケー
ス10に備えられギアケース10の外部からバックラッ
シュ調整(バックラッシュ除去)が可能なバックラッシ
ュ調整機構30とを有している。この実施例では遊星歯
車機構20は、図2(a)に示すように、出力軸27側
に位置する1段目の遊星歯車機構120(第一遊星歯車
機構)と、入力軸21側に位置する2段目の遊星歯車機
構220(第二遊星歯車機構)とが直列状に2段連結さ
れている。
【0028】図2(a)に示すように、第一遊星歯車機
構120は、太陽歯車122と内歯車I1と1又は複数
(例えば2個)の遊星歯車123とから構成される。太
陽歯車122は中間軸28(第一回転軸)に固定状態で
取り付けられている。内歯車I1は太陽歯車122と同
心状にギアケース10に配置されている。遊星歯車12
3は、それら太陽歯車122及び内歯車I1に噛み合っ
て自転しながら公転するとともに、中間軸28と同心状
の出力軸27(第二回転軸)を有するキャリア126に
軸方向の遊星歯車軸125を介して回転可能に支持され
ている。
【0029】一方、第二遊星歯車機構220も第一遊星
歯車機構120と同様に、太陽歯車222と内歯車I2
と1又は複数(例えば2個)の遊星歯車223とから構
成される。太陽歯車222は入力軸21(第一回転軸)
に固定状態で取り付けられている。内歯車I2は太陽歯
車222と同心状にギアケース10に配置されている。
遊星歯車223は、それら太陽歯車222及び内歯車I
2に噛み合って自転しながら公転するとともに、入力軸
21と同心状の中間軸28(第二回転軸)を有するキャ
リア226に軸方向の遊星歯車軸225を介して回転可
能に支持されている。
【0030】このように、両遊星歯車機構120,22
0は中間軸28で連結されている。したがって、第一遊
星歯車機構120の入力軸(第一回転軸)は中間軸28
に該当し、第二遊星歯車機構220の出力軸(第二回転
軸)は中間軸28に該当する。また、入力軸21はサー
ボモータ等の駆動源の駆動軸1にカップリング2を介し
て連結され、出力軸27は制御装置等の作動部の被駆動
軸に連結されている。
【0031】第一遊星歯車機構120の内歯車I1と第
二遊星歯車機構220の内歯車I2とはともに、それぞ
れ同一歯数を有し軸方向に二分割されるとともに、互い
に中心軸線周りに相対回動可能な分割内歯車で構成され
ている。そして、これらの分割内歯車のうち異なる段に
跨って対向する内歯車同士が一体形成されて一体内歯車
ユニット24を構成している。この一体内歯車ユニット
24は、出力端(伝動終端)に位置する第一遊星歯車機
構120の分割内歯車124(基準分割内歯車)と入力
端(伝動始端)に位置する第二遊星歯車機構220の分
割内歯車224(調整分割内歯車)との間に配置され
る。その結果、両分割内歯車124,224及び一体内
歯車ユニット24はそれぞれギアケース10に対して中
心軸線周りに回動可能に取り付けられて(収容されて)
いる。
【0032】また、第一遊星歯車機構120の遊星歯車
123と第二遊星歯車機構220の遊星歯車223とは
ともに、それぞれ同一歯数を有し、軸方向にほぼ同じ歯
幅で二分割された分割遊星歯車123A,123B;2
23A,223Bで構成される。そして、これら分割遊
星歯車123A,123B;223A,223Bはそれ
ぞれ対応する分割内歯車124,224及び一体内歯車
ユニット24と噛み合っている。
【0033】図2(a)及び図3(a)に示すように、
出力端(伝動終端)に配置される基準分割内歯車124
にはギアケース10に対する回動が不能な状態と回動が
可能な状態とに調整可能な1又は複数(例えば4本)の
固定ボルト34(固定手段)が付設されている。具体的
には、図3(a)に示すように、ギアケース10には、
座ぐり部に続いてバックラッシュ調整分だけ固定ボルト
34のねじ部34aの呼び径よりも大きく形成された大
径孔10b1が軸方向に貫通している。そして、基準分
割内歯車124には、固定ボルト34のねじ部34aと
螺合するねじ孔124aが大径孔10b1と同心状にか
つ軸方向に形成されている。これによって、ギアケース
10の外側から、基準分割内歯車124の端面とギアケ
ース10の内面とを固定ボルト34のねじ部34aと基
準分割内歯車124のねじ孔124aとにより締付固定
して、基準分割内歯車124のギアケース10に対する
回動が不能な状態(固定状態)と、固定ボルト34によ
る締付固定を解除して、回動が可能な状態(固定解除状
態)とに調整可能とされている。なお、大径孔10b1
の代りに長孔を用いてもよい。
【0034】一方、図1及び図2(b)において、遊星
歯車機構20とギアケース10との間にはバックラッシ
ュ調整機構30が配設されている。すなわち、一体内歯
車ユニット24とギアケース10との間には、その一体
内歯車ユニット24をギアケース10に対して中心軸線
周りに回動付勢する付勢手段としての引張コイルスプリ
ング133(弾発部材)が介装されている。一方、入力
端(伝動始端)に配置される調整分割内歯車224とギ
アケース10との間に、その調整分割内歯車224をギ
アケース10に対して中心軸線周りに回動付勢する付勢
手段としての圧縮コイルスプリング233(弾発部材)
が介装されている。
【0035】具体的には、一体内歯車ユニット24から
半径方向外側に向かって突出する突出ピン131(第一
支持部材)と、ギアケース10の入力軸21側の外部か
ら軸方向に沿って打ち込み固定された打込ピン32(第
二支持部材)との間に、引張コイルスプリング133が
掛け渡されている。また、入力軸21側の分割内歯車2
24から半径方向外側に向かって突出する突出ピン23
1(第一支持部材)と上記打込ピン32(第二支持部
材)との間に、圧縮コイルスプリング233が掛け渡さ
れている。
【0036】付勢手段(弾発部材)133,233によ
って、一体内歯車ユニット24と調整分割内歯車224
とは互いに逆方向に回転付勢されるので、内歯車I1,
I2と遊星歯車123,223との噛み合い及び遊星歯
車123,223と太陽歯車122,222との噛み合
いにおいて、バックラッシュ調整がほぼ同時になされる
とともに、各歯面の接触面圧をほぼ一定に維持すること
ができる。これらの突出ピン131,231、打込ピン
32、コイルスプリング133,233は、ギアケース
10の外周面に形成された凹部10a1,10a2に各
々収納されているので、ギアケース10の外部に突出物
がなく、バックラッシュ除去操作に制約を受けにくい。
また、各凹部10a1,10a2を外側からカバー等で
覆うことができ、凹部10a1,10a2からギアケー
ス10内部への塵埃の侵入を防ぐことができる。なお、
弾発部材としては、引張コイルスプリング、圧縮コイル
スプリング以外に、板ばね、皿ばね等のばね部材や、ゴ
ム部材、スポンジ部材等を用いることができ、一体内歯
車ユニット24や調整分割内歯車224をギアケース1
0に対して中心軸線周りに回動付勢する付勢力を作用さ
せることができるものであればよい。
【0037】さらに、図3(a)に示すように、2つの
分割内歯車124,224と一体内歯車ユニット24と
の間には、それらの中心軸線周りでの相対回動が不能な
状態と相対回動が可能な状態とに調整可能な規制手段と
しての1又は複数(例えば4本)の締付ボルト351,
352(締付部材)が各々設けられている。具体的に
は、ギアケース10と基準分割内歯車124とには、ギ
アケース10の座ぐり部に続いてバックラッシュ調整分
だけ締付ボルト351のねじ部351aの呼び径よりも
大きく形成された大径孔10b2,124b1が、同心
状にかつ軸方向に貫通している。そして、一体内歯車ユ
ニット24には、締付ボルト351のねじ部351aと
螺合するねじ孔24aが大径孔10b2,124b1と
同心状にかつ軸方向に形成されている。これによって、
ギアケース10の外側から、基準分割内歯車124と一
体内歯車ユニット24の対向する端面同士を締付ボルト
351のねじ部351aと一体内歯車ユニット24のね
じ孔24aとにより締付固定して、両者の相対回動を不
能とする状態(固定状態)と、締付ボルト351による
締付固定を解除して、相対回動を可能とする状態(固定
解除状態)とに調整可能とされている。なお、大径孔1
0b2,124b1の代りに長孔を用いてもよい。
【0038】また、ギアケース10と基準分割内歯車1
24と一体内歯車ユニット24とには、ギアケース10
の座ぐり部に続いてバックラッシュ調整分だけ締付ボル
ト352のねじ部352aの呼び径よりも大きく形成さ
れた大径孔10b3,124b2,24bが、同心状に
かつ軸方向に貫通している。そして、調整分割内歯車2
24には、締付ボルト352のねじ部352aと螺合す
るねじ孔224aが大径孔10b3,124b2,24
bと同心状にかつ軸方向に形成されている。これによっ
て、ギアケース10の外側から、一体内歯車ユニット2
4と調整分割内歯車224の対向する端面同士を締付ボ
ルト352のねじ部352aと調整分割内歯車224の
ねじ孔224aとにより締付固定して、両者の相対回動
を不能とする状態(固定状態)と、締付ボルト352に
よる締付固定を解除して、相対回動を可能とする状態
(固定解除状態)とに調整可能とされている。なお、大
径孔10b3,124b2,24bの代りに長孔を用い
てもよい。
【0039】以上に述べた突出ピン131,231、打
込ピン32、コイルスプリング133,233、固定ボ
ルト34、締付ボルト351,352等が、バックラッ
シュ除去状態及び歯面の適正面圧状態を得るためのバッ
クラッシュ調整機構30を構成している。
【0040】以上で説明した遊星歯車式減速装置100
の作動について説明する。駆動軸1からの駆動力は、入
力軸21から遊星歯車機構20(第一遊星歯車機構12
0及び第二遊星歯車機構220)で減速され、出力軸2
7から取り出される。そして、バックラッシュゼロの初
期設定又はバックラッシュの維持管理(再調整)は、図
3、図4及び図8(a)を参照して、以下のようにして
調整される。
【0041】A.基準状態保持工程 (A−1)固定ボルト34を緩め、基準分割内歯車12
4とギアケース10との締付固定を解除して、基準分割
内歯車124のギアケース10に対する回動が可能な状
態(固定解除状態)に調整する(図3(a)参照)。 (A−2)固定ボルト34のねじ部34a先端を基準分
割内歯車124のねじ孔124aに係合させる等の手段
によって、基準分割内歯車124を引張コイルスプリン
グ133の付勢方向とは反対方向(図4(a)のX方
向)へ回動させて、バックラッシュ調整の基準状態(基
準分割内歯車124と分割遊星歯車123Aとの噛み合
い及び分割遊星歯車123Aと太陽歯車122との噛み
合いにおいて片側の歯面同士がそれぞれ接触する状態)
とする(図4(a)、図8(a)参照)。 (A−3)固定ボルト34を締め付け、基準分割内歯車
124とギアケース10とを締付固定して、基準分割内
歯車124のギアケース10に対する回動が不能な状態
(固定状態)に保持する(図3(a)参照)。
【0042】B.第一遊星歯車機構のバックラッシュ調
整工程(第一バックラッシュ調整工程) (B−1)締付ボルト351を緩め、基準分割内歯車1
24と一体内歯車ユニット24の端面同士の締付固定を
解除して、両者の相対回動を可能とする状態(固定解除
状態)に調整する(図3(a)参照)。 (B−2)一体内歯車ユニット24に対して引張コイル
スプリング133の付勢力が自動的に作用し、一体内歯
車ユニット24がその付勢方向(図4(b)のY方向)
へ回動されて、一体内歯車ユニット24と分割遊星歯車
123Bとの間及び分割遊星歯車123Bと太陽歯車1
22との間のバックラッシュBがそれぞれ除去される
(図4(b)、図8(a)参照)。なお、一体内歯車
ユニット24の回動につれて、第二遊星歯車機構220
の分割遊星歯車223Aは第一遊星歯車機構120の分
割遊星歯車123Bとほぼ同一角度分回動調整される
(図4(b)参照)。したがって、一体内歯車ユニット
24の回動によって、第一遊星歯車機構120における
バックラッシュBの除去と第二遊星歯車機構220にお
ける基準状態の設定とがほぼ同時に達成される。 (B−3)締付ボルト351を締め付け、基準分割内歯
車124と一体内歯車ユニット24の端面同士を締付固
定して、両者の相対回動を不能とする状態(固定状態)
に保持する(図3(a)参照)。
【0043】C.第二遊星歯車機構のバックラッシュ調
整工程(第二バックラッシュ調整工程) (C−1)締付ボルト352を緩め、一体内歯車ユニッ
ト24と調整分割内歯車224の端面同士の締付固定を
解除して、両者の相対回動を可能とする状態(固定解除
状態)に調整する(図3(a)参照)。 (C−2)調整分割内歯車224に対して圧縮コイルス
プリング233の付勢力が自動的に作用し、調整分割内
歯車224がその付勢方向(図4(c)のX方向)へ回
動されて、調整分割内歯車224と分割遊星歯車223
Bとの間及び分割遊星歯車223Bと太陽歯車222と
の間のバックラッシュBがそれぞれ除去される(図4
(c)、図8(a)参照)。 (C−3)締付ボルト352を締め付け、一体内歯車ユ
ニット24と調整分割内歯車224の端面同士を締付固
定して、両者の相対回動を不能とする状態(固定状態)
に保持する(図3(a)参照)。
【0044】上記工程において、(B−1)の締付ボル
ト351を緩める手順及び(C−1)の締付ボルト35
2を緩める手順は、それぞれ(A−1)の固定ボルト3
4を緩める手順と同時又は(A−2)の基準状態設定の
手順より前に実施することができる。また、再調整の際
には、通常はB工程及びC工程のみを実施してバックラ
ッシュ減少操作を行い、数回に1回程度の割合でABC
全工程を実施してバックラッシュ除去操作を行うように
したり、あるいは、通常はC工程のみ、数回に1回はB
C工程のみ、十数回に1回はABC全工程を実施しても
よい。このように、稼動状況に合わせてバックラッシュ
のメンテナンス計画を立案すればよい。いずれにして
も、A工程における基準分割内歯車124の回動方向、
B工程における一体内歯車ユニット24の回動方向、及
びC工程における調整分割内歯車224の回動方向は順
次逆転するので、調整操作が単純化され操作ミスの防止
にも役立つ。
【0045】(変形例)図5に図1の変形例を示す。こ
の遊星歯車式減速装置400のバックラッシュ調整機構
30では、一体内歯車ユニット24に固定される突出ピ
ン131Aとギアケース10に固定される打込ピン32
との間に、その一体内歯車ユニット24をギアケース1
0に対して中心軸線周りに回動付勢する付勢手段として
の圧縮コイルスプリング133A(弾発部材)が介装さ
れる。さらに、調整分割内歯車224に固定される突出
ピン231Aとギアケース10の上記打込ピン32との
間にも、同様の付勢手段としての圧縮コイルスプリング
233A(弾発部材)が介装される。ただし、スプリン
グ133Aと233Aには、引張スプリングと圧縮スプ
リングとのいずれを用いてもよく、その付勢力が互いに
逆方向に作用するように設定するのが望ましい。この変
形例では、バックラッシュ調整機構30を収納する凹部
10aが一箇所に集中配置され、一層コンパクト化が図
られている。さらに、バックラッシュ調整のために固定
ボルト34を緩めたとき、基準分割内歯車124にさら
に別の付勢手段(例えばスプリング等の弾発部材)の付
勢力を作用させて、基準状態(上記A−2の手順)へ自
動調節できるようにしてもよい。なお、図5において図
1と共通する部分には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0046】(第2実施例)図6は、本発明の遊星歯車
式変速装置に係る2段型遊星歯車式減速装置の他の実施
例を示す斜視図である。この遊星歯車式減速装置500
のバックラッシュ調整機構30は、図7(a)に示すよ
うに、ギアケース10には、バックラッシュ調整分だけ
調整レバー36のねじ部36aの呼び径よりも大きく形
成された大径孔10c1,10c2がそれぞれ軸方向に
貫通している。そして、一体内歯車ユニット24には、
調整レバー36のねじ部36aと螺合するねじ孔24c
が一方の大径孔10c1と同心状にかつ軸方向に形成さ
れている。また、調整分割内歯車224には、調整レバ
ー36のねじ部36aと螺合するねじ孔224cが他方
の大径孔10c2と同心状にかつ軸方向に形成されてい
る。なお、大径孔10c1,10c2の代りに長孔を用
いてもよい。また、図6において図1と共通する部分に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0047】この調整レバー36によるバックラッシュ
調整は以下のようにして行われる。基準状態保持工程の
後、ギアケース10の外側から調整レバー36を大径孔
10c1に差し込み、そのねじ部36aを一体内歯車ユ
ニット24のねじ孔24cにねじ込んで、調整レバー3
6を一体内歯車ユニット24に固定する。調整レバー3
6を動かし、一体内歯車ユニット24を中心軸線周りで
回動調整して、第一遊星歯車機構120のバックラッシ
ュ除去操作を行う。次いで、調整レバー36を一体内歯
車ユニット24から取り外し、ギアケース10の外側か
ら大径孔10c2に差し込み、調整分割内歯車224の
ねじ孔224cにねじ込んで調整分割内歯車224に固
定する。調整レバー36を動かし、調整分割内歯車22
4を中心軸線周りで回動調整して、第二遊星歯車機構2
20のバックラッシュ除去操作を行う。なお、基準分割
内歯車124にも調整レバー36のねじ部36aをねじ
込むためのねじ孔を設けておき、基準状態保持工程にお
いて調整レバー36を基準分割内歯車124にねじ込み
固定し、基準分割内歯車124の基準状態設定を調整レ
バー36の回動調整により行ってもよい。
【0048】なお、以上の説明は、遊星歯車式変速装置
のうち、遊星歯車式減速装置についてのみ行ったが、遊
星歯車式増速装置にも適用可能であり、上記実施例にお
いてモータ等の駆動力を入力する入力軸と駆動力を外部
出力する出力軸とを入れ替えて実施することができる。
【0049】また、本発明は2段型に限定されることな
く、3段以上の変速装置にも適用可能である。その一例
として図8(b)に、3段型遊星歯車式変速装置に本発
明を適用した場合の模式図を示す。3段型におけるバッ
クラッシュ調整も、これまでに説明した2段型の場合
(図8(a)参照)と同様に実施できる。すなわち、3
段型変速装置においては、 (1)基準状態保持工程では、基準分割内歯車124を
所定方向(例えば図4(a)のX方向)へ回動させて、
バックラッシュ調整の基準状態(基準分割内歯車124
と分割遊星歯車123Aとの噛み合い及び分割遊星歯車
123Aと太陽歯車122との噛み合いにおいて片側の
歯面同士がそれぞれ接触する状態)とする(図8(b)
参照)。 (2)第一バックラッシュ調整工程では、第一の一体内
歯車ユニット241を基準分割内歯車124とは逆方向
に回動させて、第一の一体内歯車ユニット241と分割
遊星歯車123Bとの間及び分割遊星歯車123Bと太
陽歯車122との間のバックラッシュがそれぞれ除去さ
れるように調整する(図8(b)参照)。 (3)第二バックラッシュ調整工程では、第二の一体内
歯車ユニット242を第一の一体内歯車ユニット241
とは逆方向に回動させて、第二の一体内歯車ユニット2
42と分割遊星歯車223Bとの間及び分割遊星歯車2
23Bと太陽歯車222との間のバックラッシュがそれ
ぞれ除去されるように調整する(図8(b)参照)。 (4)第三バックラッシュ調整工程では、調整分割内歯
車324を第二の一体内歯車ユニット242とは逆方向
に回動させて、調整分割内歯車324と分割遊星歯車3
23Bとの間及び分割遊星歯車323Bと太陽歯車32
2との間のバックラッシュがそれぞれ除去されるように
調整する(図8(b)参照)。 なお、図8(b)において、281は第一遊星歯車機構
120と第二遊星歯車機構220とを連結する第一の中
間軸、282は第二遊星歯車機構220と第三遊星歯車
機構320とを連結する第二の中間軸である。また、第
三遊星歯車機構320の各構成要素に対しては、第一遊
星歯車機構120(又は第二遊星歯車機構220)に倣
う形で符号を付してある。
【0050】このように、本発明のバックラッシュ調整
方法では、次の特徴を有する。 (1)伝動終端に位置する基準分割内歯車を起点とし、
一体内歯車ユニットの回動調整が伝動始端側に向って順
次行われ、伝動始端の調整分割内歯車の回動調整でバッ
クラッシュ除去工程が終了する。 (2)基準分割内歯車、一体内歯車ユニット及び調整分
割内歯車の中心軸線周りの回動調整は、個々の調整毎に
交互に方向変換しながら行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊星歯車式変速装置に係る2段型遊星
歯車式減速装置の一実施例を示す斜視図。
【図2】図1の正面断面図及び部分破断左側面図。
【図3】図1の平面断面図及び右側面図。
【図4】バックラッシュ調整状態を出力軸側から見た作
用説明図。
【図5】図1の変形例を示す斜視図。
【図6】本発明の遊星歯車式変速装置に係る2段型遊星
歯車式減速装置の他の実施例を示す斜視図。
【図7】図6の正面断面図及び左側面図。
【図8】本発明に係る複数段型遊星歯車式変速装置の基
本的構成例を示す模式図。
【図9】図8の比較例として示す遊星歯車式変速装置の
模式図。
【符号の説明】
100,400,500 遊星歯車式変速装置 120 第一遊星歯車機構(遊星歯車機構) 220 第二遊星歯車機構(遊星歯車機構) 10 ギアケース 21 入力軸(第一回転軸) 123,223 遊星歯車 I1,I2 内歯車 24 一体内歯車ユニット 124 基準分割内歯車 224 調整分割内歯車 27 出力軸(第二回転軸) 28 中間軸(第一回転軸;第二回転軸) 30 バックラッシュ調整機構 133 引張コイルスプリング(付勢手段;弾発部
材) 233 圧縮コイルスプリング(付勢手段;弾発部
材) 34 固定ボルト(固定手段) 351,352 締付ボルト(規制手段;締付部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J027 FA04 FA38 GB04 GC14 GC24 GD04 GD08 GD12 GE27 3J030 AB01 AB05 BA01 BA10 BD01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一回転軸に取り付けられた太陽歯車
    と、その太陽歯車と同心状に配置された内歯車と、それ
    ら太陽歯車及び内歯車に噛み合って自転しながら公転す
    るとともに、前記第一回転軸と同心状の第二回転軸を有
    するキャリアに回転可能に支持された遊星歯車とを含む
    遊星歯車機構が直列状に複数段連結された遊星歯車式変
    速装置であって、 各段の前記遊星歯車機構において、前記内歯車と前記遊
    星歯車とはそれぞれの中心軸線周りに相対回動可能に軸
    方向に二分割されるとともに、 互いに隣接する前記遊星歯車機構において、一方の段の
    前記第一回転軸が他方の段の前記第二回転軸と一体連結
    され、前記二分割された内歯車のうち異なる段に跨って
    対向する内歯車同士が一体形成されて一体内歯車ユニッ
    トを構成し、 伝動始端及び伝動終端に位置する前記二分割された内歯
    車(以下、分割内歯車という)の間に前記一体内歯車ユ
    ニットが配置されることを特徴とする遊星歯車式変速装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の前記遊星歯車機構がギアケースに
    収容され、 前記分割内歯車はともに前記ギアケースに対して中心軸
    線周りに回動可能に取り付けられるとともに、前記分割
    内歯車のいずれか一方には前記ギアケースに対する回動
    が不能な状態と回動が可能な状態とに調整可能な固定手
    段が付設され、 さらに、前記一体内歯車ユニットは前記ギアケースに対
    して中心軸線周りに回動可能に取り付けられている請求
    項1に記載の遊星歯車式変速装置。
  3. 【請求項3】 伝動始端に位置する前記遊星歯車機構の
    前記第一回転軸を入力軸、伝動終端に位置する前記遊星
    歯車機構の前記第二回転軸を出力軸とし、 前記固定手段が付設される前記分割内歯車が伝動終端に
    配置されている請求項2に記載の遊星歯車式変速装置。
  4. 【請求項4】 前記分割内歯車とこれに隣接する前記一
    体内歯車ユニットとの間及び隣接する前記一体内歯車ユ
    ニット相互間には、それらの中心軸線周りでの相対回動
    が不能な状態と相対回動が可能な状態とに調整可能な規
    制手段が各々設けられている請求項1ないし3のいずれ
    か1項に記載の遊星歯車式変速装置。
  5. 【請求項5】 前記規制手段は、前記分割内歯車とこれ
    に隣接する前記一体内歯車ユニットの端面同士又は互い
    に隣接する前記一体内歯車ユニットの端面同士を前記ギ
    アケースの外側から締付固定してそれらの相対回動を不
    能とする状態と、締付固定を解除して相対回動を可能と
    する状態とに調整可能な締付部材である請求項4に記載
    の遊星歯車式変速装置。
  6. 【請求項6】 入力軸に取り付けられた太陽歯車と、そ
    の太陽歯車と同心状に配置された内歯車と、それら太陽
    歯車及び内歯車に噛み合って自転しながら公転するとと
    もに、前記入力軸と同心状の出力軸を有するキャリアに
    回転可能に支持された遊星歯車とを含む遊星歯車機構が
    直列状に2段連結されてギアケースに収容された遊星歯
    車式変速装置であって、 各段の前記遊星歯車機構において、前記内歯車と前記遊
    星歯車とはそれぞれの中心軸線周りに相対回動可能に軸
    方向に二分割されるとともに、 伝動終端側の前記遊星歯車機構の前記入力軸が伝動始端
    側の前記遊星歯車機構の前記出力軸と一体連結され、前
    記二分割された内歯車のうち異なる段に跨って対向する
    内歯車同士が一体形成されて一体内歯車ユニットを構成
    し、 伝動始端及び伝動終端に位置する前記二分割された内歯
    車(以下、分割内歯車という)の間に前記一体内歯車ユ
    ニットが配置され、 前記分割内歯車はともに前記ギアケースに対して中心軸
    線周りに回動可能に取り付けられるとともに、伝動終端
    に配置される前記分割内歯車には前記ギアケースに対す
    る回動が不能な状態と回動が可能な状態とに調整可能な
    固定手段が付設され、 さらに、前記一体内歯車ユニットは前記ギアケースに対
    して中心軸線周りに回動可能に取り付けられていること
    を特徴とする遊星歯車式変速装置。
  7. 【請求項7】 前記分割内歯車と前記一体内歯車ユニッ
    トとの間にはそれらの中心軸線周りでの相対回動が不能
    な状態と相対回動が可能な状態とに調整可能な規制手段
    が各々設けられている請求項6に記載の遊星歯車式変速
    装置。
  8. 【請求項8】 前記規制手段は、前記分割内歯車と前記
    一体内歯車ユニットの端面同士を前記ギアケースの外側
    から締付固定してそれらの相対回動を不能とする状態
    と、締付固定を解除して相対回動を可能とする状態とに
    調整可能な締付部材である請求項7に記載の遊星歯車式
    変速装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    された遊星歯車式変速装置のバックラッシュ調整方法で
    あって、 伝動始端又は伝動終端に位置する前記遊星歯車機構に形
    成される前記分割内歯車と前記遊星歯車との噛み合い及
    び前記遊星歯車と前記太陽歯車との噛み合いにおいて、
    片側の歯面同士がそれぞれ接触する基準状態に保持され
    る基準状態保持工程と、 前記分割内歯車とこれに隣接する前記一体内歯車ユニッ
    トとの間及び隣接する前記一体内歯車ユニット相互間に
    各々設けられた規制手段を調整することによりそれらの
    中心軸線周りでの相対回動を可能として、各々の前記遊
    星歯車機構に形成される前記内歯車と前記遊星歯車との
    間及び前記遊星歯車と前記太陽歯車との間のバックラッ
    シュが除去され、 その後、前記規制手段を調整してそれら分割内歯車及び
    一体内歯車ユニットの中心軸線周りでの相対回動を不能
    とするバックラッシュ除去工程と、 を含むことを特徴とする遊星歯車式変速装置のバックラ
    ッシュ調整方法。
  10. 【請求項10】 前記基準状態保持工程は、 前記分割内歯車のいずれか一方(以下、基準分割内歯車
    という)に付設された固定手段を調整することにより複
    数の前記遊星歯車機構を収容するギアケースに対する前
    記基準分割内歯車の中心軸線周りでの回動を可能とし、 さらに、前記基準状態に設定され、 その後、前記固定手段を調整して前記ギアケースに対す
    る前記基準分割内歯車の中心軸線周りでの回動を不能と
    した状態に保持される請求項9に記載の遊星歯車式変速
    装置のバックラッシュ調整方法。
  11. 【請求項11】 前記バックラッシュ除去工程におい
    て、 前記基準分割内歯車を起点とし、直列状に複数連結され
    た前記遊星歯車機構の配列順序に沿って、前記一体内歯
    車ユニット及び前記基準分割内歯車以外の分割内歯車
    (以下、調整分割内歯車という)を中心軸線周りで回動
    調整することにより、前記遊星歯車機構毎のバックラッ
    シュが順次除去される請求項10に記載の遊星歯車式変
    速装置のバックラッシュ調整方法。
  12. 【請求項12】 前記バックラッシュ除去工程における
    バックラッシュ除去は、 伝動終端の前記基準分割内歯車を起点とし、前記一体内
    歯車ユニットの回動調整により伝動始端側に向って順次
    行われ、伝動始端の前記調整分割内歯車の回動調整で終
    了するように設定される請求項11に記載の遊星歯車式
    変速装置のバックラッシュ調整方法。
  13. 【請求項13】 前記バックラッシュ除去工程におい
    て、 前記一体内歯車ユニット及び前記調整分割内歯車の中心
    軸線周りでの回動調整は、複数連結された前記遊星歯車
    機構に対する個々の調整毎に交互に方向変換するように
    設定される請求項11又は12に記載の遊星歯車式変速
    装置のバックラッシュ調整方法。
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