JP2003301676A - 網 戸 - Google Patents
網 戸Info
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- JP2003301676A JP2003301676A JP2002103862A JP2002103862A JP2003301676A JP 2003301676 A JP2003301676 A JP 2003301676A JP 2002103862 A JP2002103862 A JP 2002103862A JP 2002103862 A JP2002103862 A JP 2002103862A JP 2003301676 A JP2003301676 A JP 2003301676A
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- Pending
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
うにし、且つ、通風性も同時に満たす網戸を提供するこ
とにある。 【解決手段】 網目を構成する材料表面の水の撥水性を
極めて高く、実質的には全く濡れない、超撥水性の領域
(接触角で≧160度)に持っていくことで、防水性と通
風性を兼ね備えた網戸を提供する。
Description
とする網戸、屋外テント等の防虫ネットに係り、特に防
水効果に優れた網戸、防虫ネットに関する。
素材としてメッシュ状に織成している。網戸は通風性を
確保する目的で、夏などは暑気を和らげる効果が著し
い。しかし雨が降った場合には粗い網目から雨滴が吹き
込み、室内を濡らしてしまうという問題がある。この場
合、ガラス戸等を閉めてしまうと、熱気が篭ってしまう
ことも問題である。特に屋外で用いられるテントなどで
は、こうした喚気窓を閉じるため、蒸し暑さを我慢せざ
るを得なかった。
性の高いフッ素樹脂糸としかつ、網目の隙間を雨滴の寸
法以下に織成した網戸が提案されている(特開平9-376
8)。しかし提案のテフロン(登録商標)系フッ素材料に
おける水の接触角はせいぜい115度であり、相当網目を
細かくしないと防水効果は難しい。これは接触角が115
度程度では、その表面に対して水は親和性を持ち、僅か
ながらも濡れて回り込むためである。さらには、網目を
細かくすると本来の目的である通風性が低下してしま
い、また、この材料では素材が高価という課題も残って
いた。
伴った雨滴が網戸の網目を通過しないようにし、且つ、
通風性も同時に満たす網戸を提供することにある。
成する材料表面の水の撥水性を極めて高く、実質的には
全く濡れない、超撥水性の領域(接触角で≧160度)に
持っていく。網目隙間の寸法を風圧との兼ね合いで小
さくする。の2つの工夫で、雨滴はその表面張力で滴の
大きさを保持しながら網戸を濡らすことができず弾かれ
ることになる。
落下することを考えると、雨滴から見る網目の隙間は小
さくなる。すなわち、雨滴の入射角をθ(垂直に降る場
合はθ=90度)とすると、cosθだけ実質的に小さくな
り、60度では平面寸法の半分に、70度では約1/3とな
る。
しておらず、ごく一般的な軽度の降雨を想定しており、特
に網目隙間の寸法を小さくすることなく従来の網度の隙
間寸法で、超撥水性の付与だけで、課題を解決できる。従
来の塩ビ樹脂製の汎用品のように寸法が1mm以上であっ
ても、これがそのまま使えるので有利である。
べたように、網戸材をフッ素系樹脂材で構成するだけで
はなし得ず、その表面積を極めて大きくする処理と併用
する必要がある。超撥水性を示す典型例としてサト芋の
葉が挙げられる。サト芋では、葉の表面に細かな毛がび
っしり生えていることによる表面積増大の効果と、オイ
ル状成分との効果が超撥水性を発現させている。
としては、フラクタル構造を形成することで達成され
る。フラクタル構造を構成するのは極めて小さな粒子、
ナノメートルオーダーの超微粒子の凝集構造で達成でき
る。あるいはそれに、やや大き目のミクロンオーダーの
微粒子を混合することで、よりフラクタル的な大表面積
を付与することが出来る。
商標)の超微粒子その他、上記寸法を実現できる材料で
作製できることが好ましい。粒子サイズは100μm〜sub
μmの1次粒子に、500〜10nmの凝集粒子系で構成され
る。適当な樹脂バインダーに分散させることでこのフラ
クタル構造が形成される。この凹凸形状の上にそれ自身
が撥水性のオイル層を設けることで、目的の構造が達成
される。オイル層は凹凸形状形成後に塗布しても良い
が、工程上好ましくは、予めこれも超微粒子を分散させ
たバインダーに混錬しておき、塗布工程で自発的にオイ
ル層が超微粒子構造表面に偏析するように材料を選択し
たほうが良い。このように自発的に表面に偏析する材料
としては、フッ素鎖を含む炭化水素材料が用いられる。
他材料上に塗布され、自然乾燥で、あるいは低温加熱で
上記超微粒子層を固定し、またオイル層が自発的にその
上に形成され、目的とする構造を達成する。こうするこ
とで、サト芋の葉に見られる構造を実現でき、水の接触
角≧160度の超撥水性皮膜を実現できる。雨滴は網目に
掛かると、その撥水性によりはじかれるため、実効的に
雨でも濡れない網戸となる。
ジ株式会社製HIREC1550スプレーにより、市販の網目間
隔が1mmの塩ビ製網戸表面に、超撥水膜を形成した。
被覆効率を高めるため、網戸を垂直から60〜70度傾斜さ
せて約30cmの距離から、30cm2当たり3〜5秒スプレー噴
霧し、樹脂糸上下面にも被覆し、また裏面(室内側)に
も被覆しした。この超撥水剤をスプレー処理した塩ビフ
ィルムの水に対する接触角を測定したところ、処理前は
80度程度であったものが、160度以上となった。
水剤スプレーに代えてテフロン(登録商標)含有のコーテ
ィングスプレー(タイホー工業性601N320)を用い、実
施例1のやり方で被覆した。また塩ビフィルムにコーテ
ィングした試料片を作製、接触核を測定した。
網戸、および何もコーティングしない従来の網戸の3つ
について、1ケ月間自然雨の環境にて室内への雨滴の吹
き込み状況を比較した。各網戸の風雨に対する位置と角
度については、全て同一条件となるよう配慮してある。
表1はコーティングしたフィルムの水接触角である。ま
た自然雨の吹き込み状況(フィールドテスト結果)を表2
に示す。
た位置に置いたティッシュの濡れ(濡れて乾くと収縮変
形する)により判定した。なお実験機寒中の降雨はごく
軽微なものを含めて7回あり、そのうち4回は室内に吹き
込みが見られた。
超撥水被覆を施した網戸では雨滴の室内への吹き込みは
全く認められず、本出願の効果が確認できた。
えた網戸を作製することができた。
Claims (2)
- 【請求項1】 網目を構成する樹脂糸あるいはその他材
料糸の表面に水との接触角度が≧160度の超撥水膜を設
けたことを特長とする網戸。 - 【請求項2】 網目の間隔が1mm以上であり、前記網
目を構成する樹脂糸あるいはその他材料糸の表面に水と
の接触角度が≧160度の超撥水膜を設けたことを特長と
する網戸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002103862A JP2003301676A (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 網 戸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002103862A JP2003301676A (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 網 戸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003301676A true JP2003301676A (ja) | 2003-10-24 |
Family
ID=29389433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002103862A Pending JP2003301676A (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 網 戸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003301676A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5828571B1 (ja) * | 2015-04-01 | 2015-12-09 | 株式会社サンエス | 防虫複合網戸 |
CN110863767A (zh) * | 2018-08-27 | 2020-03-06 | 汪禹谌 | 防水防雾霾纱窗及其制备方法 |
-
2002
- 2002-04-05 JP JP2002103862A patent/JP2003301676A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5828571B1 (ja) * | 2015-04-01 | 2015-12-09 | 株式会社サンエス | 防虫複合網戸 |
CN110863767A (zh) * | 2018-08-27 | 2020-03-06 | 汪禹谌 | 防水防雾霾纱窗及其制备方法 |
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