JP2003300610A - モータープーリ用のベルト伝動部材及びこのベルト伝動部材を備えたモータープーリ - Google Patents

モータープーリ用のベルト伝動部材及びこのベルト伝動部材を備えたモータープーリ

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JP2003300610A
JP2003300610A JP2002108620A JP2002108620A JP2003300610A JP 2003300610 A JP2003300610 A JP 2003300610A JP 2002108620 A JP2002108620 A JP 2002108620A JP 2002108620 A JP2002108620 A JP 2002108620A JP 2003300610 A JP2003300610 A JP 2003300610A
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shell
meshing
motor pulley
belt
belt transmission
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JP2002108620A
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Hidemitsu Kobayashi
秀光 小林
Taku Oshima
卓 大島
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Taiyo Co Ltd
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Taiyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータープーリの有する利点を生かしなが
ら、簡単に且つ低コストで製造することができるモータ
ープーリ用のベルト伝動部材及びこのベルト伝動部材を
備えたモータープーリを提供する。 【解決手段】 円筒の両端が塞がれてなるシェル110
と、このシェルと同軸に設けられシェルの両端壁を貫通
してシェルを支持する中心軸120と、シェルの内方に
設けられ中心軸に対してシェルを回転させる駆動機構1
30とを備えたモータープーリ100に設けられるベル
ト伝動部材200である。シェルの外面に中心軸と平行
に延びるように固定される棒状部材210と、外周に噛
み合いベルト400と噛み合う歯又は凹部221が設け
られ、中心にシェルに嵌合する嵌合孔222が設けられ
且つ嵌合孔から外周側に凹陥して棒状部材に嵌合する凹
陥部223が設けられた環状の噛み合い部材220とを
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプロケット等の
噛み合い部材により搬送ベルトを送るようにしたベルト
伝動装置の技術分野に属し、特に円筒の両端が塞がれて
なるシェルを備えたモータープーリを用いて成立させた
ベルト伝動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】平ベルトを送るためのモータープーリが
公知である。このモータープーリは、円筒の両端が塞が
れてなるシェルと、このシェルと同軸に設けられシェル
の両端壁を貫通してシェルを支持する中心軸と、シェル
の内方に設けられ中心軸に対してシェルを回転させる駆
動機構とを備えている。このモータープーリを駆動プー
リとしてコンベヤの一端に配置し、中心軸をコンベヤの
フレームに取り付け、モータープーリとコンベヤの他端
に設けた従動プーリとに平ベルトを巻き掛け、駆動機構
によりシェルを回転させることで平ベルトを送ることが
行われる。このようにモータープーリを用いると、駆動
用プーリを外部に設けたモータ等により歯車、チェーン
等を介して駆動するようにした場合に較べると、駆動機
構がシェルの内方に収められているので、塵埃、水分、
汚泥、有機物等の駆動機構への侵入を防止できること、
省スペースを実現できること、安全性が高められること
などの利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、このモー
タープーリを用いて、例えばモジュールベルト(モジュ
ラーベルトということもある)、歯付きベルト等のよう
にプーリと噛み合う噛み合いベルトを送る装置を種々検
討した。その結果、先に説明したモータープーリの有す
る利点を生かしながら、簡単に且つ低コストで製造する
ことができるモータープーリ用のベルト伝動部材及びこ
のベルト伝動部材を備えたモータープーリを発明するに
至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1のモータープー
リに設けられるベルト伝動部材は、円筒の両端が塞がれ
てなるシェルと、このシェルと同軸に設けられシェルの
両端壁を貫通してシェルを支持する中心軸と、シェルの
内方に設けられ中心軸に対してシェルを回転させる駆動
機構とを備えたモータープーリに設けられるベルト伝動
部材であって、シェルの外面に中心軸と平行に延びるよ
うに固定される棒状部材と、外周に噛み合いベルトと噛
み合う歯又は凹部が設けられ、中心にシェルに嵌合する
嵌合孔が設けられ且つ嵌合孔から外周側に凹陥して棒状
部材に嵌合する凹陥部が設けられた環状の噛み合い部材
とを備えたことを特徴としている。
【0005】モータープーリのシェルの外面に棒状部材
を、中心軸と平行に延びるように固定し、噛み合い部材
をシェルに嵌合し、嵌合孔の凹陥部を棒状部材に嵌合す
る。モータープーリを駆動プーリとしてコンベヤの一端
に配置し、中心軸をコンベヤのフレームに取り付け、モ
ータープーリの噛み合い部材と、コンベヤの他端に設け
た従動プーリとに噛み合いベルトを巻き掛け、駆動機構
によりシェルを回転させると、噛み合いベルトがモータ
ープーリと従動プーリとの間で送られる。その場合、モ
ータープーリは軽量化のためにシェルは肉厚が薄く形成
されているが、棒状部材をシェルに溶接、接着等により
固定するようにすれば、シェルの肉厚が減ることがな
く、シェルに孔が開くこともないので、モータープーリ
の強度を落とすことなく、塵埃、水分、汚泥、有機物等
の駆動機構への侵入を防止できること、省スペースを実
現できること、安全性が高められること等の利点を生か
すことができる。しかも、簡単に且つ低コストで噛み合
いベルトのためのベルト伝動部材を備えたモータープー
リを製造することができる。
【0006】請求項2のモータープーリに設けられるベ
ルト伝動部材は、請求項1の構成において、更に、棒状
部材に設けられ、噛み合い部材の端面を受け止めて噛み
合い部材の中心軸に沿った移動を規制する規制部材を備
えている。
【0007】このようにすれば、噛み合い部材の中心軸
に沿った移動が規制されるので、噛み合いベルトの蛇行
等が防止される。
【0008】請求項3のモータープーリに設けられるベ
ルト伝動部材は、請求項1又は請求項2の構成におい
て、棒状部材を複数備え、これに対応して噛み合い部材
に凹陥部が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
【0009】このようにすれば、噛み合いベルトから噛
み合い部材にかかった荷重が複数の棒状部材に分散して
かかるので、強度面で有利である。
【0010】請求項4のベルト伝動部材を備えたモータ
ープーリは、円筒の両端が塞がれてなるシェルと、この
シェルと同軸に設けられシェルの両端壁を貫通してシェ
ルを支持する中心軸と、シェルの内方に設けられ中心軸
に対してシェルを回転させる駆動機構とを備えたモータ
ープーリと、シェルの外面に中心軸と平行に延びるよう
に固定された棒状部材と、外周に噛み合いベルトと噛み
合う歯又は凹部が設けられ、中心にシェルに嵌合する嵌
合孔が設けられ且つ嵌合孔から外周側に凹陥して棒状部
材に嵌合する凹陥部が設けられた環状の噛み合い部材と
を備えたことを特徴としている。
【0011】ベルト伝動部材を備えたモータープーリを
駆動プーリとしてコンベヤの一端に配置し、中心軸をコ
ンベヤのフレームに取り付け、モータープーリの噛み合
い部材と、コンベヤの他端に設けた従動プーリとに噛み
合いベルトを巻き掛け、駆動機構によりシェルを回転さ
せると、噛み合いベルトがモータープーリと従動プーリ
との間で送られる。その場合、モータープーリは軽量化
のためにシェルが薄く形成されているが、棒状部材をシ
ェルに溶接、接着等により固定するようにすれば、シェ
ルの肉厚が減ることがなく、シェルに孔が開くこともな
いので、モータープーリの強度を落とすことなく、塵
埃、水分、汚泥、有機物等の駆動機構への侵入を防止で
きること、省スペースを実現できること、安全性が高め
られること等の利点を生かすことができる。しかも、モ
ータープーリを用いて簡単に且つ低コストで製造するこ
とができる。
【0012】請求項5のベルト伝動部材を備えたモータ
ープーリは、請求項4の構成において、更に、棒状部材
に設けられ、噛み合い部材の端面を受け止めて噛み合い
部材の中心軸に沿った移動を規制する規制部材を備えて
いる。
【0013】このようにすれば、噛み合い部材の中心軸
に沿った移動が規制されるので、噛み合いベルトの蛇行
等が防止される。
【0014】請求項6のベルト伝動部材を備えたモータ
ープーリは、請求項5の構成において、規制部材が、噛
み合い部材の端面との間に隙間ができるように設けられ
ている。
【0015】このようにすれば、噛み合い部材が隙間の
分だけ中心軸に沿って移動できるので、噛み合いベルト
が幅方向に多少移動しても、噛み合いベルトの幅方向の
寸法が変動しても、これに追従することができる。
【0016】請求項7のベルト伝動部材を備えたモータ
ープーリは、請求項5の構成において、噛み合い部材が
複数設けられ、少なくとも一つの噛み合い部材の端面と
この噛み合い部材に対応する規制部材との間には隙間を
設けず、他の噛み合い部材の端面とこの噛み合い部材に
対応する規制部材との間には隙間を設けたベルト伝動部
材を備えている。
【0017】このようにすれば、規制部材との間に隙間
のない噛み合い部材は、中心軸に沿って移動しないの
で、噛み合いベルトが幅方向に移動することがない。規
制部材との間に隙間のある噛み合い部材は隙間の分だけ
中心軸に沿って移動するので、噛み合いベルトの幅方向
の寸法が変動しても、これに追従することができる。そ
のため、例えば噛み合いベルトが、熱膨張により幅方向
の寸法が大きく変動しやすいモジュールベルトであって
も、ベルトと噛み合い部材との噛み合いに異常をきたす
ことがなく、作動が確実である。
【0018】請求項8のベルト伝動部材を備えたモータ
ープーリは、請求項4ないし請求項7のうちいずれか1
項の構成において、棒状部材がシェルの外面に周方向に
間隔をあけて複数固定され、これに対応して噛み合い部
材に凹陥部が周方向に間隔をあけて複数形成されてい
る。
【0019】このようにすれば、噛み合いベルトから噛
み合い部材にかかった荷重が複数の棒状部材に分散して
かかるので、強度面で有利である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るモータープー
リに設けられるベルト伝動部材及びベルト伝動部材を備
えたモータープーリの実施形態を説明する。図2及び図
3は、第1実施形態のベルト伝動部材を備えたモーター
プーリを用いて構成したコンベヤCを示す。このコンベ
ヤCはフレームFを有している。このフレームFは、脚
Lと、この脚Lの上において水平方向に相対向して設け
られた二本の平行なレールRとを備えている。このレー
ルRの一端には、ベルト伝動部材200を備えたモータ
ープーリ100が駆動プーリとして配置され、モーター
プーリ100の中心軸120がコンベヤCのフレームF
の二本のレールRに取り付けられている。このレールR
の他端には、従動プーリ300が配置され、その中心軸
がコンベヤCのフレームFの二本のレールRに取り付け
られている。モータープーリ100に嵌合した噛み合い
部材220と、従動プーリ300とに噛み合いベルト4
00が巻き掛けられている。ここで、噛み合いベルト4
00とは、歯又は凹部が所定ピッチで設けられ、スプロ
ケット等の噛み合い部材に噛み合って送られるベルトで
あり、例えばモジュールベルト、歯付きベルト等で例示
される。モジュールベルトは樹脂等で形成された多数の
モジュールをピン等で回動可能に結合してできたベルト
である。上記凹部は貫通する孔の一部によって形成され
る場合を含んでいる。
【0021】図1、図4及び図5に示すように、ベルト
伝動部材を備えたモータープーリは、モータープーリ1
00と、このモータープーリ100に設けられたベルト
伝動部材200とを備える。図6に示すように、モータ
ープーリ100は、円筒の両端が塞がれてなるシェル1
10と、このシェル110と同軸に設けられシェル11
0の両端壁を貫通してシェル110を支持する中心軸1
20と、シェル110の内方に設けられ中心軸120に
対してシェル110を回転させるためのモータ、減速ギ
ヤ等を有する駆動機構130とを備えている。このモー
タープーリ100を用いると、駆動用プーリを外部に設
けたモータ等により歯車、チェーン等を介して駆動する
ようにした場合に較べると、駆動機構130がシェル1
10の内方に収められているので、塵埃、水分、汚泥、
有機物等の駆動機構130への侵入を防止できること、
省スペースを実現できること、安全性が高められること
などの利点がある。
【0022】図7ないし図10に示すように、ベルト伝
動部材200は、シェル110の外面に中心軸120と
平行に延びるように固定された棒状部材210と、環状
の噛み合い部材220とを備えている。棒状部材210
は断面が矩形になるよう形成されており、長手方向に沿
って一定の断面を有しているが、本発明の棒状部材はこ
れに限定されるものではない。また、棒状部材210は
図示するように一連に形成してもよいし、複数の棒状部
材を一線上に且つ間隔をあけて配置してもよい。棒状部
材210は、シェル110の外面に溶接、接着等により
固定されている。噛み合い部材220は、外周に噛み合
いベルト400と噛み合う歯221が設けられ、中心に
シェル110に嵌合する嵌合孔222が設けられてい
る。この実施形態は凹部を有するモジュールベルトを対
象とするので、噛み合い部材220には歯221が設け
られているが、歯付きベルトのようにベルトに歯がある
ときは、噛み合い部材にはこれに噛み合う凹部が設けら
れることになる。さらに、噛み合い部材220には、嵌
合孔222から外周側に凹陥して棒状部材210に嵌合
する凹陥部223が設けられている。
【0023】図1、図4、図5、図7及び図8に示すよ
うに、更に、棒状部材210には、噛み合い部材220
の端面を受け止めて噛み合い部材220の中心軸120
に沿った移動を規制する規制部材230が設けられてい
る。この実施形態では、規制部材230はボルトであ
り、棒状部材210に設けられた雌ネジにねじ込まれて
おり、このボルトが噛み合い部材220の端面に接触し
てこれを受け止める。規制部材230は、図示するよう
に噛み合い部材220の両端面を受け止めるように噛み
合い部材220の両側に設けてもよいし、片側にのみ設
けてもよい。
【0024】噛み合い部材220は複数設けられてい
る。ここでは、中心軸120に沿って等間隔で3個設け
ている。中央の噛み合い部材220の端面とこの噛み合
い部材220に対応する規制部材230との間には隙間
を設けていない。両側の噛み合い部材220の端面とこ
の噛み合い部材220に対応する規制部材230との間
には隙間Rを設けている。この実施形態によって本発明
における噛み合い部材の数、配置、規制部材の数、配置
が限定されるものではない。従って本発明は、例えば噛
み合い部材を1個のみ備えた実施形態、2個備えた実施
形態、4個以上備えた実施形態を含むものである。ま
た、規制部材を設けるときには、上記隙間を設けるか否
か、隙間をどの噛み合い部材において設けるかは使用状
況に応じて適宜決定されるものである。
【0025】従って、第1実施形態のベルト伝動部材を
備えたモータープーリの場合、モータープーリ100は
軽量化のためにシェル110が薄く形成されているが、
棒状部材210をシェル110に溶接、接着等により固
定するようにすれば、シェル110の肉厚が減ることが
なく、シェル110に孔が開くこともないので、モータ
ープーリ100の強度を落とすことなく、塵埃、水分、
汚泥、有機物等の駆動機構130への侵入を防止できる
こと、省スペースを実現できること、安全性が高められ
ること等の利点を生かすことができる。しかも、モータ
ープーリ100を用いて噛み合いベルト400のための
ベルト伝動部材を備えたモータープーリを簡単に且つ低
コストで製造することができる。
【0026】本発明は、規制部材を設けない実施形態を
含む。そのなかで、第1実施形態のベルト伝動部材を備
えたモータープーリは、棒状部材210に規制部材23
0を設けた。このようにすれば、噛み合い部材220の
中心軸120に沿った移動が規制されるので、噛み合い
ベルト400の蛇行等が防止される。
【0027】本発明は、噛み合い部材の端面と規制部材
との間に隙間を設けた実施形態も隙間を設けない実施形
態も含む。そのなかで、第1実施形態では、両側の噛み
合い部材220においてその端面と規制部材230との
間に隙間Rを設けた。このようにすれば、噛み合い部材
220が隙間Rの分だけ中心軸120に沿って移動でき
るので、噛み合いベルト400が幅方向に多少移動して
も、噛み合いベルト400の幅方向の寸法が変動して
も、これに追従することができる。
【0028】特に、第1実施形態では、噛み合い部材2
20を複数設け、中央の噛み合い部材220の端面とこ
の噛み合い部材220に対応する規制部材230との間
には隙間を設けず、両側の噛み合い部材220の端面と
この噛み合い部材220に対応する規制部材230との
間には隙間Rを設けた。このようにすれば、規制部材2
30との間に隙間のない中央の噛み合い部材220は、
中心軸120に沿って移動しないので、噛み合いベルト
400が幅方向に移動することがない。規制部材230
との間に隙間Rのある噛み合い部材220は隙間Rの分
だけ中心軸120に沿って移動するので、噛み合いベル
ト400の幅方向の寸法が変動しても、これに追従する
ことができる。そのため、例えば噛み合いベルト400
が、熱膨張により幅方向の寸法が大きく変動しやすいモ
ジュールベルトであっても、噛み合いベルト400と噛
み合い部材220との噛み合いに異常をきたすことがな
く、作動が確実である。従って、噛み合いベルト400
の蛇行等を防止しつつ、噛み合いベルト400の幅方向
の寸法変動を許容して、噛み合いベルト400を正確に
且つ安定的に動作させることができる。
【0029】図11は第2実施形態のベルト伝動部材を
備えたモータープーリを示す。この実施形態では、棒状
部材210がシェル110の外面に周方向に間隔をあけ
て複数固定され、これに対応して噛み合い部材220に
凹陥部223が周方向に間隔をあけて複数形成されてい
る。これらの間隔は等間隔であることがバランス上好ま
しい。このようにすれば、第1実施形態のときと同様の
作用及び効果が得られる上、噛み合いベルト400から
噛み合い部材220にかかった荷重が複数の棒状部材2
10に分散してかかるので、強度面で有利である。ここ
では棒状部材210及び凹陥部223を4個ずつ設けた
が、この数は2個、3個又は5個以上であってもよい。
規制部材230を設けるか否かは任意であり、また設け
るときは図示するように棒状部材210ごとに設けても
よいし、そうしなくてもよい。
【0030】以上の実施形態では、モータープーリのシ
ェルの外面に棒状部材を固定し、噛み合い部材に、嵌合
孔から外周側に凹陥して棒状部材に嵌合する凹陥部を設
けた。これに対して図12に示すように、モータープー
リのシェルの外面に中心軸と平行に延びるように溝を設
け、噛み合い部材に、嵌合孔から内周側に突出して溝に
嵌合する突部を設けてもよい。そのときには、溝底にお
けるシェルの肉厚が強度的に十分な寸法になるように設
定するが望ましい。
【0031】以上の説明により、本発明のベルト伝動部
材を備えたモータープーリのみならず、モータープーリ
に設けられるベルト伝動部材も十分に開示された。
【0032】
【発明の効果】請求項1のモータープーリに設けられる
ベルト伝動部材を用いれば、塵埃、水分、汚泥、有機物
等の駆動機構への侵入を防止できること等のモータープ
ーリの利点を生かしながら、簡単に且つ低コストで噛み
合いベルトのためのベルト伝動部材を備えたモータープ
ーリを製造することができる。
【0033】請求項2のようにすれば、噛み合い部材の
中心軸に沿った移動が規制されるので、噛み合いベルト
の蛇行等が防止される。
【0034】請求項3のようにすれば、噛み合いベルト
から噛み合い部材にかかった荷重が複数の棒状部材に分
散してかかるので、強度面で有利である。
【0035】請求項4のベルト伝動部材を備えたモータ
ープーリは、塵埃、水分、汚泥、有機物等の駆動機構へ
の侵入を防止できること等のモータープーリの利点を生
かしながら、モータープーリを用いて簡単に且つ低コス
トで製造することができる。
【0036】請求項5のようにすれば、噛み合い部材の
中心軸に沿った移動が規制されるので、噛み合いベルト
の蛇行等が防止される。
【0037】請求項6のようにすれば、噛み合い部材が
隙間の分だけ中心軸に沿って移動できるので、噛み合い
ベルトが幅方向に多少移動しても、噛み合いベルトの幅
方向の寸法が変動しても、これに追従することができ
る。
【0038】請求項7のようにすれば、規制部材との間
に隙間のない噛み合い部材は、中心軸に沿って移動しな
いので、噛み合いベルトが幅方向に移動することがな
い。規制部材との間に隙間のある噛み合い部材は隙間の
分だけ中心軸に沿って移動するので、噛み合いベルトの
幅方向の寸法が変動しても、これに追従することができ
る。そのため、例えば噛み合いベルトが、熱膨張により
幅方向の寸法が大きく変動しやすいモジュールベルトで
あっても、ベルトと噛み合い部材との噛み合いに異常を
きたすことがなく、作動が確実である。従って、噛み合
いベルトの蛇行等を防止しつつ、噛み合いベルトの幅方
向の寸法変動を許容して、噛み合いベルトを正確に且つ
安定的に動作させることができる。
【0039】請求項8のようにすれば、噛み合いベルト
から噛み合い部材にかかった荷重が複数の棒状部材に分
散してかかるので、強度面で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のベルト伝動部材を備えたモータ
ープーリの平面図である。
【図2】第1実施形態のコンベアの側面図である。
【図3】第1実施形態のコンベアの平面図である。
【図4】第1実施形態のベルト伝動部材を備えたモータ
ープーリの正面図である。
【図5】第1実施形態のベルト伝動部材を備えたモータ
ープーリの側面図である。
【図6】第1実施形態のモータープーリの一部を断面し
た斜視図である。
【図7】第1実施形態のモータープーリ、棒状部材及び
規制部材の平面図である。
【図8】第1実施形態のモータープーリ、棒状部材及び
規制部材の側面図である。
【図9】第1実施形態の噛み合い部材の正面図である。
【図10】第1実施形態の噛み合い部材の側面図であ
る。
【図11】第2実施形態のベルト伝動部材を備えたモー
タープーリの側面図である。
【図12】変形例のベルト伝動部材を備えたモータープ
ーリの側面図である。
【符号の説明】
C コンベヤ 100 モータープーリ 110 シェル 120 中心軸 130 駆動機構 200 ベルト伝動部材 210 棒状部材 220 噛み合い部材 221 歯 222 嵌合孔 223 凹陥部 230 規制部材 400 噛み合いベルト R 隙間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒の両端が塞がれてなるシェルと、こ
    のシェルと同軸に設けられシェルの両端壁を貫通してシ
    ェルを支持する中心軸と、シェルの内方に設けられ中心
    軸に対してシェルを回転させる駆動機構とを備えたモー
    タープーリに設けられるベルト伝動部材であって、 シェルの外面に中心軸と平行に延びるように固定される
    棒状部材と、外周に噛み合いベルトと噛み合う歯又は凹
    部が設けられ、中心にシェルに嵌合する嵌合孔が設けら
    れ且つ嵌合孔から外周側に凹陥して棒状部材に嵌合する
    凹陥部が設けられた環状の噛み合い部材とを備えたこと
    を特徴とするモータープーリに設けられるベルト伝動部
    材。
  2. 【請求項2】 請求項1のモータープーリに設けられる
    ベルト伝動部材において、更に、棒状部材に設けられ、
    噛み合い部材の端面を受け止めて噛み合い部材の中心軸
    に沿った移動を規制する規制部材を備えたモータープー
    リに設けられるベルト伝動部材。
  3. 【請求項3】 棒状部材を複数備え、これに対応して噛
    み合い部材に凹陥部が周方向に間隔をあけて複数形成さ
    れている請求項1又は請求項2のモータープーリに設け
    られるベルト伝動部材。
  4. 【請求項4】 円筒の両端が塞がれてなるシェルと、こ
    のシェルと同軸に設けられシェルの両端壁を貫通してシ
    ェルを支持する中心軸と、シェルの内方に設けられ中心
    軸に対してシェルを回転させる駆動機構とを備えたモー
    タープーリと、 シェルの外面に中心軸と平行に延びるように固定された
    棒状部材と、 外周に噛み合いベルトと噛み合う歯又は凹部が設けら
    れ、中心にシェルに嵌合する嵌合孔が設けられ且つ嵌合
    孔から外周側に凹陥して棒状部材に嵌合する凹陥部が設
    けられた環状の噛み合い部材とを備えたことを特徴とす
    るベルト伝動部材を備えたモータープーリ。
  5. 【請求項5】 請求項4のベルト伝動部材を備えたモー
    タープーリにおいて、更に、棒状部材に設けられ、噛み
    合い部材の端面を受け止めて噛み合い部材の中心軸に沿
    った移動を規制する規制部材を備えているベルト伝動部
    材を備えたモータープーリ。
  6. 【請求項6】 規制部材が、噛み合い部材の端面との間
    に隙間ができるように設けられている請求項5のベルト
    伝動部材を備えたモータープーリ。
  7. 【請求項7】 請求項5のベルト伝動部材を備えたモー
    タープーリにおいて、噛み合い部材が複数設けられ、少
    なくとも一つの噛み合い部材の端面とこの噛み合い部材
    に対応する規制部材との間には隙間を設けず、他の噛み
    合い部材の端面とこの噛み合い部材に対応する規制部材
    との間には隙間を設けたベルト伝動部材を備えたモータ
    ープーリ。
  8. 【請求項8】 棒状部材がシェルの外面に周方向に間隔
    をあけて複数固定され、これに対応して噛み合い部材に
    凹陥部が周方向に間隔をあけて複数形成されている請求
    項4ないし請求項7のうちいずれか1項のベルト伝動部
    材を備えたモータープーリ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9061833B2 (en) 2009-09-24 2015-06-23 Interroll Holding Ag Drum motor with polygonal torque transfer section and inner surface

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