JP2003300502A - 被覆番線による結束装置 - Google Patents

被覆番線による結束装置

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JP2003300502A
JP2003300502A JP2002108203A JP2002108203A JP2003300502A JP 2003300502 A JP2003300502 A JP 2003300502A JP 2002108203 A JP2002108203 A JP 2002108203A JP 2002108203 A JP2002108203 A JP 2002108203A JP 2003300502 A JP2003300502 A JP 2003300502A
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wire
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coating
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JP2002108203A
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Naoki Takasugi
直樹 高杉
Fumitoshi Harada
文利 原田
Hideaki Okazaki
英明 岡崎
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Astec Irie Co Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Astec Irie Co Ltd
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆番線の被覆した表面を損傷することな
く、しかもコイル状物を強固に結束できる被覆番線によ
る結束装置を提供する。 【解決手段】 コイル状物12に被覆番線15を送り込
む主送りホイール38と、被覆番線15が巻回された固
定滑車35及び移動滑車36とを備え、移動滑車36を
固定滑車35から引き離すことによって被覆番線15を
引き締めてコイル状物12を結束する被覆番線による結
束装置10であって、主送りホイール38と固定滑車3
5との間に補助送りホイール39を設け、しかも補助送
りホイール39と主送りホイール38との間に中間アイ
ドルローラー40を設けることにより、被覆番線15を
主送りホイール38及び補助送りホイール39に所定の
巻付け角度α、β巻付けると共に、主送りホイール38
には、被覆番線15を圧加する主ピンチローラー46〜
48を少なくとも2個設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、塩化ビニ
ルで鉄線が被覆された被覆番線によってコイル状物を疵
付けずに結束する被覆番線による結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用鋼管などの分野では、比
較的小さな力で自在に曲げられる熱間仕上の鋼製の小径
管が使用されており、小径管は、巻き取り装置によりコ
イル状に巻き取られた後、コイル自動結束設備により複
数箇所を被覆番線により結束して出荷されている。即
ち、巻き取り装置によりコイル状に巻き取られたコイル
状物(PIC)は、コイル自動結束設備の圧縮装置によ
り所定の圧縮力により圧縮された状態で、塩化ビニルで
鉄線が被覆された被覆番線を使用して、被覆番線による
結束装置(以下、単に結束装置と呼ぶ)により結束され
ている。そのような結束装置として、図5(A)、
(B)に示す形態の結束装置70が知られている。な
お、結束装置70は勝手違いのものとによって一対をな
して、コイル自動結束設備に設けられている(図1を参
照)。
【0003】結束装置70は、図外の圧縮結束位置で結
束されるコイル状物の両側部を挟み込むことができ、コ
イル状物の軸方向に水平に出し入れされる着脱嵌合式の
一対のシェル板(図示せず)を備えている。さらに、結
束装置70は、コイル状物の両側部を挟み込んだ一対の
シェル板間に被覆番線71を走らせる締結ヘッド(図示
せず)と、図5(A)、(B)に示すように、該締結ヘ
ッドに被覆番線71を送り込む主送りホイール72と、
送り込まれた被覆番線71を引き締める対となる固定滑
車73及び移動滑車74とを備えている。主送りホイー
ル72は油圧モーター75により駆動されており、主送
りホイール72に形成されたガイド溝にガイドされる被
覆番線71を主送りホイール72に対して圧加する1個
のピンチローラー76が設けられている。移動滑車74
及び固定滑車73はそれぞれ、図に示すように、3組の
滑車単体から構成されて、被覆番線71が約2.5巻さ
れている。従って、移動滑車74を回転支持し、しかも
固定滑車73に対して相対的に水平方向に移動する移動
軸受台76に取付けた油圧シリンダー77のロッド78
を引き込ませて、移動滑車74を油圧シリンダー77側
に引き寄せることによって、主送りホイール72、中間
アイドルローラー79を介して被覆番線71を引き締め
てコイル状物を結束している。
【0004】図6に示すように、主送りホイール72の
外周部には断面U字状のガイド溝80が形成されてお
り、ガイド溝80の両側面81、81aと実質的に線接
触した被覆番線71を、コイルバネにより圧加力を調整
可能なピンチローラー76によって圧加することによっ
て、被覆番線71との摩擦力に基づく送り力を得てい
る。なお、図5(A)、(B)中、符号82は主送りホ
イール72、中間アイドルローラー79、固定滑車73
及び油圧シリンダー77等が設けられた結束台車を、符
号83は中間アイドルローラー79との間で被覆番線7
1をガイドするガイドローラーを、符号84は固定滑車
73を回転支持して結束台車82に取付けられた固定軸
受台を、符号85、85aは油圧シリンダー77をセン
タートラニオン支持する一対のトラニオン軸受台を、符
号86、86aはそれぞれ、油圧シリンダー77のロッ
ド側配管、ヘッド側配管を表している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の結束装置70においては、解決すべき以下の問題が
あった。主送りホイール72に当接、ガイドされる被覆
番線71を、1個のピンチローラー76によって圧加し
ているので、被覆番線71の送り込み及び引き締め時、
被覆番線71に対する圧加力(接触面圧)が過大とな
る。従って、被覆番線71の被覆した表面が裂けたり、
剥がれたりするという問題があった。また、ガイド溝8
0の両側面81、81aが被覆番線71と線接触してい
るので、被覆番線71に局部的に過大な面圧が作用し、
被覆番線71の被覆した表面が裂けたり、剥がれたりす
るという問題があった。この問題点を避けるため、被覆
番線71に対する圧加力を小さくすると、結束力が足り
ないので、コイル状物を強固に結束することができない
という問題があった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、被覆番線の被覆した表面を損傷することなく、
しかもコイル状物を強固に結束できる被覆番線による結
束装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る被覆番線による結束装置は、コイル状物に被覆番線
を送り込む主送りホイールと、被覆番線が巻回された固
定滑車及び固定滑車に対して接離可能に配置された移動
滑車とを備え、移動滑車を固定滑車から引き離すことに
よって被覆番線を引き締めてコイル状物を結束する被覆
番線による結束装置であって、主送りホイールと固定滑
車との間に補助送りホイールを設け、しかも補助送りホ
イールと主送りホイールとの間に中間アイドルローラー
を設けることにより、被覆番線を主送りホイール及び補
助送りホイールに所定の巻付け角度に巻付けると共に、
主送りホイールには、被覆番線を圧加する主ピンチロー
ラーを少なくとも2個設けている。これによって、被覆
番線の送り込み及び引き締めの際、中間アイドルローラ
ーによって被覆番線の主送りホイールに対する接触面積
を大きくすることができると共に、主ピンチローラーに
よって被覆番線に対する圧加力を分散することができ
る。
【0008】本発明に係る被覆番線による結束装置にお
いて、主送りホイールの外周部に形成された断面V字状
のガイド溝の両側部には、被覆番線と面接触する受部を
形成することもできる。これによって、主送りホイール
に対する被覆番線の接触面積が増加し、被覆番線に対す
る圧加力も軽減される。本発明に係る被覆番線による結
束装置において、主送りホイール及び補助送りホイール
を無端チェーンにより連結して同期させて駆動し、しか
も補助送りホイールには、被覆番線を圧加する補助ピン
チローラーを設けることもできる。これによって、被覆
番線に対する圧加力がさらに軽減される。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る被覆番線による結束装置を適用したコイル自動
結束設備の概略平面図、図2(A)、(B)はそれぞれ
同被覆番線による結束装置の平面図、側面図、図3は同
被覆番線による結束装置に用いる被覆番線の断面図、図
4は同被覆番線による結束装置の主送りホイールのガイ
ド溝の拡大断面図である。
【0010】図1に示すように、本発明の一実施の形態
に係る被覆番線による結束装置(以下、単に結束装置と
呼ぶ)10を適用したコイル自動結束設備11は、吊下
フック(図示せず)に吊下されたコイル状物12に、コ
イル軸線方向(X方向)から左右一対ずつの圧縮部材1
3、13aを押し当てて所定の圧縮力で圧縮する圧縮装
置14を有している。また、圧縮装置14により圧縮さ
れたコイル状物12を被覆番線15により結束する結束
装置10と、被覆番線15を結束装置10に導出する番
線導出手段16と、コイル状物12を複数箇所で結束で
きるように、コイル状物12を所定角度だけ回転させる
回転手段17と、圧縮装置14及び結束装置10を制御
する制御部(図示せず)とを備えている。なお、被覆番
線15は、図3に示すように、直径5mmのボンデ処理
されたアズロール材の鉄線からなる芯部15aを、軟質
材である塩化ビニルからなる被覆部15bにより被覆し
た外径5.5mmのものを使用している。
【0011】コイル状物12としては、例えば、比較的
小さな力で自在に曲げられる熱間仕上の鋼製の小径管
(PIC)を採用することができるが、他にも、棒状コ
イルなどであっても構わない。圧縮装置14は、コイル
状物12の圧縮結束位置18の両側に移動可能に配置さ
れた左側圧縮台車19と、右側圧縮台車20とを有して
いる。左側圧縮台車19は、ベース板21の左端部に設
けられた取付け台22上に取付けられた長尺な油圧シリ
ンダー23のロッドを突出させることにより、ベース板
21上に敷設されたレール(図示せず)に沿って車輪が
回転して圧縮結束位置18方向に移動するようになって
いる。また、右側圧縮台車20は、ベース板21上の右
部中央付近に設けられた台板24を介して取付けられた
油圧シリンダー25のロッドを突出させることにより、
前記レールに沿って車輪が回転して同じく圧縮結束位置
18方向に移動するようになっている。
【0012】左、右側圧縮台車19、20の対向側の端
部上に、前記圧縮部材13、13aがそれぞれ補強材2
6により支持されて立設されており、各圧縮部材13、
13aのコイル状物12の押し当て面の上下対向位置に
は、弾性部材の一例である4枚の比較的大きな軟質ゴム
27が取付けられている。軟質ゴム27としては硬度5
0程度のものが採用されている。
【0013】結束装置10は、右側圧縮台車20上に取
付けられており、左側の圧縮部材13の中央部付近に形
成された開口部(図示せず)より水平に出し入れされる
前後一対のU字シェル板28を有している。各U字シェ
ル板28は、圧縮部材13に固着された前後一対の支持
板29にそれぞれ取付けられた油圧シリンダー30によ
り出し入れされるようになっている。また、各U字シェ
ル板28は、右側圧縮台車20側の対向位置に設けられ
た前後一対の半円シェル板31に着脱可能に嵌合される
ことにより、圧縮結束位置18に配置されたコイル状物
12の両側部を各々環状に挟み込むことができる。
【0014】右側圧縮台車20の両側部上には前後一対
のレール(図示せず)が設けられており、この一対のレ
ール上に、被覆番線15の張替え作業時などにだけ圧縮
部材13aから離脱されて、連結板32により連結され
た前後一対の結束台車33、33aが移動可能に取付け
られている。なお、一対の結束台車33、33aは、連
結板32によって連結しなくても、例えば、一対の油圧
シリンダを用いて各々単独で移動させるようにしてもよ
い。それぞれの半円シェル板31は、結束台車33、3
3aの圧縮結束位置18側の端部に取付けられており、
各半円シェル板31には、嵌合された両シェル板28、
31間に被覆番線15を走らせる前後一対の締結ヘッド
34が取付けられている。
【0015】それぞれの結束台車33、33a上には、
コイル状物12に送り込まれ、結束した被覆番線15を
引き締めるための固定滑車35、35aと、移動滑車3
6、36aとが配置されており、コイル状物12の結束
後にそれぞれの油圧シリンダー37のロッドを引き込ま
せて、移動滑車36、36aを矢印方向に移動させる、
即ち、移動滑車36、36aを固定滑車35、35aか
ら引き離すことによって、被覆番線15を引き締めるこ
とができる。固定滑車35、35a及び移動滑車36、
36aはそれぞれ3組の滑車単体から構成されており、
ガイド溝は断面U字型(図6の従来例の主送りホイール
72と同じ)としている。
【0016】図2(A)、(B)には、結束台車33上
の詳細な機器の構成を示す。なお、結束台車33a上に
ついては、結束台車33上と勝手違いとなるので、説明
を省略する。固定滑車35の左側には、被覆番線15に
送り力をかけて被覆番線15をコイル状物12に送り込
む主送りホイール38が配置されており、固定滑車35
の右側には、被覆番線15が2回半巻回され、固定滑車
35に対して接離可能に移動滑車36が配置されてい
る。主送りホイール38と固定滑車35との間には、被
覆番線15をコイル状物12に送り込むための補助送り
ホイール39が設けられている。補助送りホイール39
と主送りホイール38との間には、中間アイドルローラ
ー40が回転支持可能な軸受を介して結束台車33に設
けられ、中間アイドルローラー40を介して、主送りホ
イール38及び補助送りホイール39それぞれにおける
被覆番線15の巻付け角度α、βが所定の角度(60〜
150°)を維持できるように配置されている。
【0017】主送りホイール38は、結束台車33に固
定された駆動用の油圧モーター41の出力軸に設けられ
ており、主送りホイール38の回転軸の先端部には、チ
ェーンスプロケットホイール42が取付けられている。
図4に示すように、主送りホイール38の外周部には、
断面V字状のガイド溝43が形成されており、ガイド溝
43の対向する両側部44、44aには、被覆番線15
の外面と面接触する受部45、45aが形成されてい
る。受部45、45aが被覆番線15の外面と接触する
円弧の長さはそれぞれ、被覆番線15の円周長さの(1
/6)〜(1/10)程度としている。従って、従来の
被覆番線71とガイド溝80との線接触に比較して、被
覆番線15とガイド溝43とは面接触するので、被覆番
線15に対する面圧が軽減され、このため、被覆番線1
5の損傷やスリップを防止することができる。
【0018】主送りホイール38のガイド溝43の受部
45、45aにガイドされて当接した被覆番線15を圧
加する3台の主ピンチローラー46〜48がX方向に間
隔を開けて設けられている。ガイド溝43の受部45、
45aと面接触した被覆番線15を、コイルバネにより
圧加力を調整可能な主ピンチローラー46〜48によっ
て圧加することによって、被覆番線15との摩擦力に基
づく送り力を得ることができる。補助送りホイール39
も回転支持可能な軸受を介して結束台車33に設けられ
ており、補助送りホイール39の回転軸の先端部には、
チェーンスプロケットホイール42と同一のチェーンス
プロケットホイール49が取付けられている。チェーン
スプロケットホイール42、49には無端チェーン50
が噛合している。補助送りホイール39の外周部に形成
されたガイド溝の断面形状は、固定滑車35、35a及
び移動滑車36、36aと同様、断面U字状となってい
る。
【0019】補助送りホイール39にも、ガイドされる
被覆番線15を圧加する1台の補助ピンチローラー51
が設けられている。従って、油圧モーター41を駆動す
ると、主送りホイール38と補助送りホイール39とが
同期して回転し、被覆番線15を送り力をかけてコイル
状物12に送り込むことができる。なお、図2(A)中
符号52は補助送りホイール39と固定滑車35との間
に設置されたガイドローラーを表しており、また、従来
例の番線による結束装置70と同一の構成要素には、同
じ符号を付して説明を省略する。
【0020】図1に示すように、回転手段17は、圧縮
結束位置18の下方に配置され、上下に昇降する昇降板
(図示せず)に取付けられており、減速モータ(図示せ
ず)によりコイル状物12を90度だけ回転させ、前後
(Y)方向に配置された一対の回転ローラー53を有し
ている。昇降板はリンク機構を介して油圧シリンダー等
の駆動手段により昇降させている。前記制御部は、コイ
ル自動結束設備11の各種装置を制御する部分であり、
その回路系には、例えば、圧縮装置14による1回目の
コイル圧縮時の圧縮力に比べて、回転手段17によりコ
イル状物12を所定角度回転させて2回目以降の圧縮を
行う際の圧縮力を小さくできる圧縮力制御手段と、結束
装置10によるコイル結束時の結束力を調整可能な結束
力制御手段とを有している。
【0021】圧縮力制御手段は、コイル状物12の材質
や太さに合わせて、圧縮時にコイル状物12に表面疵を
付けないように高、中、低の三段階に圧縮力を調整する
回路を有しており、また結束力制御手段も、コイル状物
12の材質や太さに合わせて、結束時にコイル状物12
を疵つけないように高、中、低の三段階に結束力を調整
すると共に、1回目の結束力より2回目の結束力の方が
小さくなるような制御回路を有している。なお、図1
中、符号54は被覆番線15のボビンを、符号55は被
覆番線15の導出ガイド支柱を表している。
【0022】続いて、本発明の一実施の形態に係る被覆
番線による結束装置10を適用したコイル自動結束設備
11を用いたコイル状物12の結束作業について説明す
る。 (1)予め、結束されるコイル状物12の材質やサイズ
に合わせて、制御部の圧縮力制御手段において1回目の
圧縮力(高又は中)と、2回目の圧縮力(中又は低)と
を設定し、かつ結束力制御手段において、1回目の結束
力(高又は中)と、2回目の結束力(中又は低)とを設
定する。 (2)図1に示すように、吊下フックを操作してコイル
状物12を圧縮結束位置18まで移動し、リフタにより
回転手段17を上昇させて回転ローラー53上にコイル
状物12を載置する。
【0023】(3)圧縮装置14の油圧シリンダー2
3、25のロッドを突出させて、左、右側圧縮台車1
9、20を互いに近接する方向に移動させることによっ
て、コイル状物12の軸線方向から各圧縮部材13、1
3aをコイル状物12に押し当てて1回目の圧縮を行
う。この際、圧縮部材13、13aのコイル状物12の
押し当て面に軟質ゴム27が取付けられているので、圧
縮中にコイル状物12に表面疵が付き難い。 (4)結束装置10の油圧シリンダー30のロッドを突
出させると、U字シェル板28が圧縮結束位置18方向
に移動して半円シェル板31に嵌合し、これによってコ
イル状物12の両側部がそれぞれ環状に挟み込まれる。
【0024】(5)油圧シリンダー37を操作して移動
滑車36、36aを固定滑車35、35aに接近させた
状態で、油圧モーター41を駆動して、番線導出手段1
6によって導出された被覆番線15を主送りホイール3
8及び補助送りホイール39により送り込み、締結ヘッ
ド34から被覆番線15を両シェル板28、31間に走
らせる。この時、主送りホイール38及び補助送りホイ
ール39により送り込まれる被覆番線15は、主ピンチ
ローラー47〜49及び補助ピンチローラー51により
圧加力が分散されることになるので、被覆番線15に発
生する引張力を小さく抑えることができ、これによって
被覆部15bの裂けや剥がれを防止することができる。
【0025】(6)油圧シリンダー37のロッドを引き
込ませて移動滑車36、36aを固定滑車35、35a
から離す方向(右方向)に移動させることにより、被覆
番線15を引き締めて1回目の結束を行う。この際、中
間アイドルローラー40によって、主送りホイール38
及び補助送りホイール39には被覆番線15が大きな巻
付け角度で当接しているので、被覆番線15に対する圧
加力が分散されて面圧が軽減され、この結果、被覆番線
15に発生する引張力を小さく抑えることができ、従っ
て被覆部15bの裂けや剥がれを防止することができ
る。また、主送りホイール38のガイド溝43の受部4
5、45aにおいて被覆番線15が面接触するので、こ
れによってもさらに面圧が軽減される。このときの被覆
番線15の引締力は、結束力制御手段により制御されて
いるので、被覆番線15により結束しているにもかかわ
らず、結束されるコイル状物12の条件に合わせて、コ
イル状物12に表面疵をつけることなく、強固に自動結
束できる。
【0026】(7)結束されたコイル状物12を回転手
段17の回転ローラー53により90度だけ回転させ
て、同様に圧縮装置14によるコイル状物12の2回目
の圧縮と、結束装置10による2回目の結束とを行う。
この際にも、1回目の結束と同様に、被覆番線15に対
する圧加力が分散されて面圧が軽減されて、上述の効果
を奏する。ただし、2回目の圧縮時には、圧縮力制御手
段により1回目の圧縮時の圧縮力に比べて、圧縮力が小
さくなるように制御される。これにより、2回目の結束
時に、1回目に結束した被覆番線15が弛むのを防止で
きる。また、2回目の結束時においては、1回目の結束
時の結束力に比べ、結束力制御手段により結束力が小さ
くなるように制御されるので、結束中のコイル状物12
に表面疵が発生するのを防止できると共に、結束終了後
に、1回目に結束した被覆番線15が弛まない。このよ
うに、結束装置10によって、従来使用が困難であった
被覆番線15の使用が可能になったので、コイル状物1
2に表面疵を付けることなく、かつ、コイル状物12を
強固に自動結束できる。
【0027】前記実施の形態においては、コイル状物1
2の両側部を同時に結束できる構成としたが、これに限
定されず、コイル状物12の一側部を結束する簡略した
構成とし、コイル状物12を回転手段により180°回
転させてコイル状物12の他側部を結束するように構成
することもできる。主送りホイール38に対して、3個
の主ピンチローラー46〜48を設けたが、これに限定
されず、2個又は4個以上の主ピンチローラーを設ける
こともできる。また、補助送りホイール39に対して、
1個の補助ピンチローラー51を設けたが、これに限定
されず、2個以上の補助ピンチローラーを設けることも
できる。主送りホイール38と補助送りホイール39と
を、無端チェーン50により連結して同期駆動したが、
これに限定されず、別々に駆動源を設けて、機械的又は
電気的に同期させることもできる。油圧モーター41や
油圧シリンダー37を使用したが、これに限定されず、
電動モーターや電動シリンダーを使用しても構わない。
移動滑車36、36a及び固定滑車35、35aはそれ
ぞれ3組の滑車単体から構成されているが、これに限定
されず、コイル状物12のサイズ等に応じて決まる被覆
番線15の送り込み量や引き締め量によっては、2組又
は4組以上の滑車単体で構成することもできる。
【0028】
【発明の効果】請求項1〜3記載の被覆番線による結束
装置においては、被覆番線の送り込み及び引き締めの
際、中間アイドルローラーによって被覆番線の主送りホ
イールに対する接触面積を大きくすることができると共
に、主ピンチローラーによって被覆番線に対する圧加力
を分散することができるので、被覆番線の被覆部の裂け
や剥がれを確実に防止することができ、この結果、被覆
番線を結束部材として使用することを可能にできる。特
に、請求項2記載の被覆番線による結束装置において
は、主送りホイールに対する被覆番線の接触面積が増加
し、被覆番線に対する圧加力も軽減されるので、被覆番
線の被覆部の裂けや剥がれを、さらに確実に防止するこ
とができる。請求項3記載の被覆番線による結束装置に
おいては、被覆番線に対する圧加力がさらに軽減される
ので、被覆番線の被覆部の裂けや剥がれの心配が解消さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る被覆番線による結
束装置を適用したコイル自動結束設備の概略平面図であ
る。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ同被覆番線による結
束装置の平面図、側面図である。
【図3】同被覆番線による結束装置に用いる被覆番線の
断面図である。
【図4】同被覆番線による結束装置の主送りホイールの
ガイド溝の拡大断面図である。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ従来例に係る被覆番
線による結束装置の平面図、側面図である。
【図6】同被覆番線による結束装置の主送りホイールの
ガイド溝の拡大断面図である。
【符号の説明】
10:被覆番線による結束装置、11:コイル自動結束
設備、12:コイル状物、13、13a:圧縮部材、1
4:圧縮装置、15:被覆番線、15a:芯部、15
b:被覆部、16:番線導出手段、17:回転手段、1
8:圧縮結束位置、19:左側圧縮台車、20:右側圧
縮台車、21:ベース板、22:取付け台、23:油圧
シリンダー、24:台板、25:油圧シリンダー、2
6:補強材、27:軟質ゴム(弾性部材)、28:U字
シェル板、29:支持板、30:油圧シリンダー、3
1:半円シェル板、32:連結板、33、33a:結束
台車、34:締結ヘッド、35、35a:固定滑車、3
6、36a:移動滑車、37:油圧シリンダー、38:
主送りホイール、39:補助送りホイール、40:中間
アイドルローラー、41:油圧モーター、42:チェー
ンスプロケットホイール、43:ガイド溝、44、44
a:側部、45、45a:受部、46〜48:主ピンチ
ローラー、49:チェーンスプロケットホイール、5
0:無端チェーン、51:補助ピンチローラー、52:
ガイドローラー、53:回転ローラー、54:ボビン、
55:導出ガイド支柱、76:移動軸受台、84:固定
軸受台、85、85a:トラニオン軸受台、86:ロッ
ド側配管、86a:ヘッド側配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 文利 山口県光市大字島田3434番地 株式会社ア ステック入江光支店内 (72)発明者 岡崎 英明 山口県光市大字島田3434番地 株式会社ア ステック入江光支店内 Fターム(参考) 3E052 AA13 BA20 CA20 CB03 CB05 CB07 DA07 GA03 GA08 KA07 LA04 LA06 LA08 3F111 AA09 AB01 BA03 CA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル状物に被覆番線を送り込む主送り
    ホイールと、前記被覆番線が巻回された固定滑車及び該
    固定滑車に対して接離可能に配置された移動滑車とを備
    え、該移動滑車を前記固定滑車から引き離すことによっ
    て前記被覆番線を引き締めて前記コイル状物を結束する
    被覆番線による結束装置であって、前記主送りホイール
    と前記固定滑車との間に補助送りホイールを設け、しか
    も該補助送りホイールと前記主送りホイールとの間に中
    間アイドルローラーを設けることにより、前記被覆番線
    を前記主送りホイール及び前記補助送りホイールに所定
    の巻付け角度に巻付けると共に、前記主送りホイールに
    は、前記被覆番線を圧加する主ピンチローラーを少なく
    とも2個設けたことを特徴とする被覆番線による結束装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の被覆番線による結束装置
    において、前記主送りホイールの外周部に形成された断
    面V字状のガイド溝の両側部には、前記被覆番線と面接
    触する受部が形成されていることを特徴とする被覆番線
    による結束装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の被覆番線による結
    束装置において、前記主送りホイール及び前記補助送り
    ホイールを無端チェーンにより連結して同期させて駆動
    し、しかも前記補助送りホイールには、前記被覆番線を
    圧加する補助ピンチローラーを設けたことを特徴とする
    被覆番線による結束装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009083921A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Daido Machinery Ltd 自動結束機
JP2014076837A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Daido Machinery Ltd 自動結束機
CN104444594A (zh) * 2014-09-27 2015-03-25 台州迈得医疗工业设备股份有限公司 一种导管张紧供料机构
CN104709773A (zh) * 2015-01-09 2015-06-17 芜湖航天特种电缆厂 储线装置

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