JP2003299693A - テープ型使い捨て紙おむつ - Google Patents
テープ型使い捨て紙おむつInfo
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Abstract
プを確実に仮止めすることができ、使用時にはこのファ
スニングテープを容易に引き出せるようにした使い捨て
のテープ型紙おむつを提供すること。 【解決手段】透液性トップシートと不透液性バックシー
トとの間に吸収体を有してなる紙おむつ本体の背部両側
に一端部が固定され、他端部に止着部を有するファスニ
ングテープを前記紙おむつ本体の腹部外面に止着して装
着するテープ型の使い捨て紙おむつにおいて、前記紙お
むつ本体の背部両側のトップシートに、切取線を刻設し
たリリーステープの一端部を固定すると共に他端部を内
側に折り返す一方、前記ファスニングテープの他端部を
前記リリーステープの折返し部外面に固着する。
Description
プを有する使い捨ての紙おむつに関し、さらに詳細に
は、ファスニングテープの仮止めを確実にできるように
した使い捨てのテープ型紙おむつに関する。
パンツ型に形成された紙おむつの他、紙おむつ本体の背
部両側に一端部が固定されたファスニングテープの他端
部、すなわち自由端部を紙おむつ本体の腹部外面に止着
して装着するテープ型の使い捨て紙おむつが知られてい
る。このようなテープ型の紙おむつでは、おむつが工場
で製造されてからユーザーにより使用されるまでの間、
ファスニングテープが取り扱い上の邪魔とならないよう
にするため、このファスニングテープの先端部を仮止め
しておくことが一般に行われている。
止めする場合には、例えばファスニングテープの先端部
を紙おむつ本体の腹部表面、またはファスニングテープ
自体の表面に一時的に熱接着するヒートシール方式、あ
るいはファスニングテープの他端部にフック部材(オス
材)を設けておき、これを紙おむつ本体の腹部外面のフ
ロンタルテープ表面、またはファスニングテープ表面の
ループ部材(メス材)に機械的に係合止着して仮止めを
行うメカニカルファスナー方式、さらにこの方式にピン
エンボスを加えて係合力を補強する方式等が一般に行わ
れている。
は、上述したようなメカニカルシール方式に加え、ファ
スニングテープの自由端部を該テープの固定端部表面に
塗設した粘着剤面に接着して仮止めを行う方式が開示さ
れている。
平面図であり、図6は、図5のA−A断面図である。図
示するように、この紙おむつ100は、透液性のトップ
シート101と、不透液性のバックシート102と、こ
れら両シート間に介在する吸収体103とからなる紙お
むつ本体104により、前身頃105、後身頃106、
股間部107を形成し、紙おむつ本体104の背部、す
なわち後身頃106の胴周り部106Dの両側縁部にテ
ープ部材108とフック部材109とで構成されたファ
スニングテープ110を固定してなるものである。な
お、前身頃105の胴周り部105D、後身頃106の
胴周り部106D、側縁部111の脚周り部111Dに
は、夫々、平面ギャザーを形成する周知の弾性伸縮部材
112,113,114が設けられている。
テープ110の仮止めは、図6に仮想線で示すように、
ファスニングテープ110の自由端部110Aの表面を
固定端部1110Bの表面に折り重ね、トップシート1
01に穿設された開孔115を介してテープ部材108
の表面に塗設された粘着剤116とフック部材109と
を接合することにより行われる。図5の左上部において
仮想線で示すファスニングテープ110はこのようにし
て仮止めされた状態を示している。
たような従来の紙おむつにおけるファスニングテープの
仮止め方式では、いずれも、紙おむつの使用時にファス
ニングテープを簡単に引き出せるようにするため、かな
り弱い接着力で仮止めが行われている。このため、例え
ば紙おむつの製造過程等において、ファスニングテープ
に少し強めの外力が加わると、このファスニングテープ
の仮止めが簡単に解除され、ファスニングテープの自由
端部が紙おむつ本体から引き出されてしまうという欠点
があった。
部が引き出されてヒラヒラしていると、紙おむつの製造
過程、例えば紙おむつをコンパクトに折り畳んで包装す
る過程等において、この折り畳みに支障を生じたり、あ
るいはファスニングテープ自体に皺を生じる等の問題が
あった。
れたもので、本発明の目的は、製造時から使用時までの
間、ファスニングテープを確実に仮止めすることがで
き、使用時にはこのファスニングテープを容易に引き出
せるようにした使い捨てのテープ型紙おむつを提供する
ことにある。
液性トップシートと不透液性バックシートとの間に吸収
体を有してなる紙おむつ本体の背部両側に一端部が固定
され、他端部に止着部を有するファスニングテープを前
記紙おむつ本体の腹部外面に止着して装着するテープ型
の使い捨て紙おむつにおいて、前記紙おむつ本体の背部
両側のトップシートに、切取線を刻設したリリーステー
プの一端部を固定すると共に他端部を内側に折り返す一
方、前記ファスニングテープの他端部を前記リリーステ
ープの折返し部外面に固着してなることを特徴とするテ
ープ型使い捨て紙おむつによって達成される。
前記リリーステープの折り返し部近傍に刻設されたミシ
ン目であるテープ型使い捨て紙おむつによって、より効
果的に達成される。
す添付図面に基づき詳述する。
型の使い捨て紙おむつ(以下、単に「紙おむつ」とい
う)200の展開平面図、図2(A)は図1のB−B断
面矢視図、(B)は仮止め状態を示す断面図である。な
お、これらの図においては、図5及び図6に基づき前述
した従来紙おむつ100と対応する構成要素部分には2
00番台の対応する番号が付されている。
触りのよい織布や不織布等からなる透液性のトップシー
ト201と、肌触りのよいポリエチレンや防水フィルム
等からなる、好ましくは表面全体を不織布によりラミネ
ート処理をした不透液性のバックシート202と、綿状
パルプやセルロース繊維等からなり、前記シート間に介
在された吸収体203とにより構成された紙おむつ本体
204により、前身頃205、後身頃206、股間部2
07を形成し、紙おむつ本体204の背部、すなわち後
身頃206の胴周り部206Dの両側縁部に固定され
た、テープ部材208、フック部材209及びリリース
テープ220とからなるファスニングテープ210によ
り紙おむつ本体204を着用者に腰部に固定して装着す
るようにしたものである。前身頃205の胴周り部20
5D、後身頃206の胴周り部206D、側縁部211
の脚周り部211Dには、夫々、平面ギャザーを形成す
る弾性伸縮部材212,213,214が設けられてい
る。なお、上述したように、不透液性バックシート20
2の表面全体を不織布によりラミネート処理をすると、
とくに柔らかい肌触りを得ることができる。よって、不
透液性バックシート202をこのように作製した本紙お
むつ200によれば、ヒートシールやピンエンボス等に
よる仮止め方式に起因し、不透液性バックシートの表面
を逆に硬くしてしまう従来の紙おむつに較べ、一段と肌
触りのよい紙おむつを提供することができる。
ープ210は、その基材に少なくとも表面が布状で不織
布によるラミネート加工をしたものが好ましく用いら
れ、図2(A)(B)に示すように、一端側、すなわち
固定端部210B側がトップシート201とバックシー
ト202とにより挟持されてホットメルト接着剤等によ
り一体的に固着され、他端部側、すなわち自由端部21
0A側のテープ部材208の表面にはきのこ状あるいは
鉤状部材からなる公知のフック部材209が固着されて
いる。なお、ファスニングテープ210の固定端部21
0Bはバックシート2の外面に固着してもよい。
ップシート201には、図2(B)に示すように、リリ
ーステープ220の一端部220B側が接着剤等により
固着され、他端部220A側がテープ部材208の、前
記フック部材209より内側の表面に固着されている。
リリーステープ220の一端部220B側には切取線で
あるミシン目220Mが刻設されており、このミシン目
220Mを中心として、あるいはこの中心近傍を折返し
点として、一端部220Bが外側に折り返されて折返し
部220Tが形成されている。この折返し部220Tの
外面に、内側に折り返されたテープ部材208の先端
部、すなわちファスニングテープ210の自由端部21
0Aの表面がホットメルト接着剤等により固着されてい
る。このとき、自由端部210Aと折返し部220Tと
の間に摘み代210Eが設けられる。具体的には、ファ
スニングテープ210の自由端部210Aの先端からフ
ック部材209の先端までの距離をbとし、フック部材
209の先端から内側に折り返されたテープ部材208
の折返し端部までの距離をaとすると、b<a/3、但
しb<10mm、好ましくは5mm<b<7mm、の範囲
に設定されている。また、ミシン目220Mは指先の力
で切り離すことができる程度の強度をもって、具体的に
は、図2(C)に斜視図で示すように、ミシン目220
Mのタイ(tie)の長さをtとし、カット(cut)
の長さをcとすると、t≦c、但しc<2mm、の範囲
に公知の手段により刻設されている。なお、このような
ミシン目220Mに代わり、例えばリリーステープ22
0の幅方向に直線上の切込みを入れた切取線としてもよ
い。
工程において、紙おむつ本体204の背部両側のトップ
シート201に、ミシン目220Mを刻設したリリース
テープ220の一端部220Bを固定すると共に他端部
220Aを内側に折り返す一方、ファスニングテープ2
10の自由端部210Aを内側に折り返してリリーステ
ープ220の折返し部220T外面に固着することによ
り、図2(B)に示すように、ファスニングテープ21
0の自由端部210Aがしっかり仮止めされた状態で作
製されている。
使用する場合には、ファスニングテープ210の自由端
部210Aに設けられた摘み代210Eを親指と人差指
で摘んで、図2(A)に仮想線で示す仮止め状態から矢
印Yの外側方向に開くと、リリーステープ220の一端
部220Bがミシン目220Mから切り離され、この切
離し端220B1が自由端部210Aに固着されたまま
ファスニングテープ210が展開される。このようにフ
ァスニングテープ210を展開した後、本紙おむつ20
0の所定の装着作業が開始される。
によれば、製造からユーザーに使用されるまでの間、フ
ァスニングテープ210の自由端部210Aがトップシ
ート201に固着されたリリーステープ220に確実に
仮止めされているので、この間にファスニングテープ2
10にかなり強い外力が加えられても、この自由端部2
10Aが紙おむつ本体204から簡単に外れて引き出さ
れることがない。
止め状態にあるファスニングテープ210の自由端部2
10Aを指先の力で楽に切り離すことができるので、紙
おむつの装着作業をスムーズに開始することができる。
明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において、その構
成を種々に変更することができる。
プ型の使い捨て紙おむつ(以下、単に「紙おむつ」とい
う)300の要部の展開平面図、図3(A)は図3のC
−C断面矢視図、(B)は仮止め状態を示す断面図であ
る。なお、これらの図においては、図1及び図2に基づ
き前述した本発明に係わる紙おむつ200と対応する構
成要素部分には300番台の対応する番号が付されてい
る。
310の取付け方及び構造が前述した紙おむつ200の
ファスニングテープ210と異なる以外、その他の構成
は実質的に紙おむつ200のものと同一である。よっ
て、その他の構成については対応する300番台の番号
のみを付し、説明は省略する。
ープ310は、図4(A)(B)に示すように、一端
側、すなわち固定端部310B側がバックシート302
にホットメルト接着剤等により一体的に固着され、他端
部側先端部、すなわち自由端部310A側の先端部に位
置するテープ部材308の表面にはきのこ状あるいは鉤
状部材からなる公知のフック部材309が固着されてい
る。
ップシート301には、図4(B)に示すように、リリ
ーステープ320の一端部320A側が接着剤等により
固着され、他端部320B側がミシン目320Mを中心
に外側に折り返されて折返し部320Tが形成されてい
る。この折返し部320Tの外面に、内側に折り返され
たテープ部材308の先端部、すなわちファスニングテ
ープ310の自由端部310Aの表面がホットメルト接
着剤等により固着されている。このとき、自由端部31
0Aの先端部とフック部材309との間の領域は摘み代
310Eとして設定される。なお、ミシン目320Mが
指先の力で切り離すことができるようになっていること
は前述したとおりである。
使用する場合には、ファスニングテープ310の自由端
部310Aに設けられた摘み代310Eを親指と人差指
で摘んで、図4(A)に仮想線で示す仮止め状態から矢
印Yの外側方向に開くと、リリーステープ320の一端
部220Bがミシン目320Mから切り離され、この切
離し端320B1が自由端部310A表面の、フック部
材309の内側に固着されたままファスニングテープ2
10が展開される。このようにファスニングテープ31
0を展開した後、本紙おむつ300の所定の装着作業が
開始される。
によっても、前記同様に、ファスニングテープ310に
かなり強い外力が加えられても、この自由端部310A
が紙おむつ本体304から外れて引き出されることがな
く、また、使用時には、仮止め状態にあるファスニング
テープ310の自由端部310Aを指先の力で楽に切り
離すことができるので、紙おむつの装着作業をスムーズ
に開始することができる。
使い捨てのテープ型紙おむつによれば、製造時から使用
時までの間、ファスニングテープを確実に仮止めするこ
とができるので、製造過程、あるいは使用前の取り扱い
においてトラブルを生じることがなく、また、ユーザー
が使用する場合にはこのファスニングテープを容易に引
き出すことができるという、実用上顕著な効果が得られ
る。
の仮止め方式は、テープ型紙おむつの装着時に使用され
るファスニングテープの仮止め以外に、例えば特開20
01−178777号公報に開示されているような、使
用済みの紙おむつを廃棄するときに用いられる止着テー
プにも十分応用することができる。
おむつの展開平面図である。
止め状態を示す断面図、(C)はミシン目の刻設状態を
示す斜視図である。
紙おむつの要部の展開平面図である。
止め状態を示す断面図である。
である。
い捨て紙おむつ 101,201,301 透液性トッ
プシート 102,202,302 不透液性バ
ックシート 103,203,303 吸収体 104,204,304 紙おむつ本
体 108,208,308 テープ部材 109,209,309 フック部材 110,210,310 ファスニン
グテープ 116 粘着剤 220,320 リリーステ
ープ
Claims (2)
- 【請求項1】透液性トップシートと不透液性バックシー
トとの間に吸収体を有してなる紙おむつ本体の背部両側
に一端部が固定され、他端部に止着部を有するファスニ
ングテープを前記紙おむつ本体の腹部外面に止着して装
着するテープ型の使い捨て紙おむつにおいて、前記紙お
むつ本体の背部両側のトップシートに、切取線を刻設し
たリリーステープの一端部を固定すると共に他端部を内
側に折り返す一方、前記ファスニングテープの他端部を
前記リリーステープの折返し部外面に固着してなること
を特徴とするテープ型使い捨て紙おむつ。 - 【請求項2】前記切取線は前記リリーステープの折り返
し部近傍に刻設されたミシン目である請求項1に記載の
テープ型使い捨て紙おむつ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002105301A JP4017905B2 (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | テープ型使い捨て紙おむつ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002105301A JP4017905B2 (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | テープ型使い捨て紙おむつ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003299693A true JP2003299693A (ja) | 2003-10-21 |
JP4017905B2 JP4017905B2 (ja) | 2007-12-05 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002105301A Expired - Fee Related JP4017905B2 (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | テープ型使い捨て紙おむつ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010506606A (ja) * | 2006-10-24 | 2010-03-04 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 剥離テープを用いることがないファスナー及びファスナーを利用した使い捨て吸収性物品 |
JP2018164630A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | 大王製紙株式会社 | テープタイプ使い捨ておむつ |
-
2002
- 2002-04-08 JP JP2002105301A patent/JP4017905B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010506606A (ja) * | 2006-10-24 | 2010-03-04 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 剥離テープを用いることがないファスナー及びファスナーを利用した使い捨て吸収性物品 |
US8496640B2 (en) | 2006-10-24 | 2013-07-30 | The Procter & Gamble Company | Release tape-free fasteners and disposable absorbent articles utilizing the same |
JP2018164630A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | 大王製紙株式会社 | テープタイプ使い捨ておむつ |
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