JP2003299108A - 電子カメラおよびカメラシステム - Google Patents

電子カメラおよびカメラシステム

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JP2003299108A
JP2003299108A JP2002101695A JP2002101695A JP2003299108A JP 2003299108 A JP2003299108 A JP 2003299108A JP 2002101695 A JP2002101695 A JP 2002101695A JP 2002101695 A JP2002101695 A JP 2002101695A JP 2003299108 A JP2003299108 A JP 2003299108A
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time
flash
light
flash light
electronic camera
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JP2002101695A
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Hideo Hojuyama
秀雄 宝珠山
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色フィルタを用いなくても、つまり、閃光
(被写体への照明光)の色特性を調整しなくても、所望
の色の被写体画像を得ることができる電子カメラおよび
カメラシステムを提供する。 【解決手段】 被写体の像を撮像する撮像素子32と、
閃光撮影時、被写体に対する閃光の発光開始から発光終
了までの任意のタイミングにて、撮像素子32における
像の撮像を開始させるタイミング制御手段37とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体の閃光撮影
に用いられる電子カメラおよびカメラシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電子カメラには、撮影レ
ンズによって形成された被写体像を撮像するイメージセ
ンサ(撮像素子)が組み込まれている。また、イメージ
センサの撮像面には、多数の受光部が2次元的に配列さ
れている。イメージセンサの各受光部は、被写体像の各
部分の光強度に応じた電荷を蓄積する。
【0003】イメージセンサによる被写体像の撮像と
は、イメージセンサの各受光部における電荷の蓄積を意
味する。なお、被写体像の撮像(各受光部における電荷
の蓄積)を終えると、イメージセンサは、各受光部の電
荷量に応じたアナログ画像信号を出力する。さて従来、
電子カメラによる閃光撮影は、(1)イメージセンサの各
受光部における電荷の蓄積開始 → (2)被写体に対する
閃光の発光開始 → (3)閃光の発光終了 → (4)各受光
部における電荷の蓄積終了 → (5)アナログ画像信号の
出力、という順序で行われる。つまり、イメージセンサ
の各受光部における電荷の蓄積は、閃光の発光開始より
前に開始され、発光終了より後まで継続される。
【0004】ただし、イメージセンサの各受光部に蓄積
される電荷量の主要な部分は、閃光の発光開始から発光
終了までの期間に蓄積されたものである。また、その発
光期間に蓄積される電荷量は、被写体の周囲の光量や被
写体までの距離、撮影レンズの絞り値、イメージセンサ
のISO感度、閃光の発光量(ガイドナンバ)に応じて
変化する。
【0005】そして通常は、イメージセンサの各受光部
の電荷量を適量にするため、つまり、被写体を適正露出
で閃光撮影するために、被写体の周囲の光量や被写体ま
での距離に応じて、撮影レンズの絞り値と、イメージセ
ンサのISO感度と、閃光のガイドナンバとの組み合わ
せが調整される。
【0006】ここで、閃光のガイドナンバを調整する一
般的な方法について説明する。閃光のガイドナンバは、
周知のように、閃光の発光強度の時間積分値に相当す
る。このため、ガイドナンバの調整は、発光強度の時間
変化特性(図15)を考慮して、閃光の発光開始(時刻
HS)から発光終了までの時間(以下「発光時間」とい
う)を調整することにより行われる。
【0007】具体的には、図16(a),(b)の比較から
分かるように、発光時間(ΔtHA,ΔtHB)を短くする
ほど、発光強度の時間変化特性(図15)に対応する曲
線と時間軸とで囲まれた部分(ハッチングを付した部
分)の面積を小さくすることができ、その分だけ、ガイ
ドナンバを少なく調整できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術には、閃光のガイドナンバを調整するために
閃光の発光時間(ΔtHA,ΔtHB)を調整すると、閃光
の色特性が必然的に変わってしまうという問題があっ
た。傾向としては、発光時間(ΔtHA,ΔtHB)が短い
ほど、閃光が青味を増していくような変化である。
【0009】さらに、閃光の色特性が変化するというこ
とは、被写体を照明する光の色特性が変化することと同
等であり、イメージセンサによる被写体像の撮像(各受
光部における電荷の蓄積)の結果として、イメージセン
サから出力されるアナログ画像信号の色特性も変化して
しまう。このため、閃光撮影によって得られた被写体画
像が所望しない不本意な色になることがあった。
【0010】そこで、閃光の光路上に色フィルタを挿入
して、色フィルタを透過した後の閃光(被写体を照明す
る光)の色特性を補正し、被写体画像を所望の色にする
ことが考えられる。しかし、色フィルタの着脱は不便で
煩わしく、使い勝手が良くない。さらに、手持ちの色フ
ィルタに応じた波長域しか補正できないという問題もあ
る。
【0011】また、上記した従来技術では、閃光のガイ
ドナンバを調整しないとき、閃光の色特性が常に一定で
ある。したがって、閃光の色特性を被写体の周辺光(太
陽光や蛍光灯や電球など)の色特性に一致させ、所望の
色の被写体画像を得るためには、やはり上記のような色
フィルタを用いなければならず、同様の問題が発生して
しまう。
【0012】本発明の目的は、色フィルタを用いなくて
も、つまり、閃光(被写体への照明光)の色特性を調整
しなくても、所望の色の被写体画像を得ることができる
電子カメラおよびカメラシステムを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の電子カ
メラは、被写体の像を撮像する撮像素子と、閃光撮影
時、前記被写体に対する閃光の発光開始から発光終了ま
での任意のタイミングにて、前記撮像素子における前記
像の撮像を開始させるタイミング制御手段とを備えたも
のである。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電子カメラにおいて、前記閃光の発光開始から前記撮
像素子における前記撮像の開始までに掛かる待機時間を
算出する時間算出手段を備え、前記タイミング制御手段
は、前記時間算出手段によって算出された前記待機時間
に基づいて、前記撮像を開始させるものである。請求項
3に記載の発明は、請求項2に記載の電子カメラにおい
て、前記時間算出手段は、前記撮像素子における前記撮
像の開始から終了までに掛かる撮像時間の算出をさらに
行い、前記タイミング制御手段は、前記時間算出手段に
よって算出された前記撮像時間に基づいて、前記撮像を
終了させるものである。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の電子カメラにおいて、前記撮像によって前記撮像素子
から得られる画像の色特性を指定する指定手段を備え、
前記時間算出手段は、前記指定手段によって指定された
前記色特性に基づいて、前記待機時間および前記撮像時
間の算出を行うものである。請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載の電子カメラにおいて、前記被写体の周
囲の色特性を検知する検知手段を備え、前記指定手段
は、前記検知手段によって検知された前記周囲の色特性
に基づいて、前記画像の色特性を指定するものである。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項4または
請求項5に記載の電子カメラにおいて、前記時間算出手
段によって算出された前記待機時間および前記撮像時間
に基づいて、前記閃光の発光量を概算する光量概算手段
と、前記閃光の予備発光に基づいて、前記閃光撮影時に
必要となる前記閃光の発光量を決定する決定手段と、前
記光量概算手段によって概算された発光量と前記決定手
段によって決定された発光量との差に基づいて、当該電
子カメラの絞り値と前記撮像素子の感度との少なくとも
一方を調整する調整手段とを備えたものである。
【0017】請求項7に記載の発明は、請求項4または
請求項5に記載の電子カメラにおいて、前記閃光の予備
発光に基づいて、前記閃光撮影時に必要となる前記閃光
の発光量を決定する決定手段を備え、前記時間算出手段
は、前記決定手段によって決定された発光量と前記指定
手段によって指定された前記色特性とに基づいて、前記
待機時間および前記撮像時間の算出を行うものである。
【0018】請求項8に記載の発明は、請求項1から請
求項7の何れか1項に記載の電子カメラにおいて、前記
撮像素子から得られる前記画像のホワイトバランスを調
整する画像処理手段を備えたものである。請求項9に記
載の発明は、請求項4または請求項5に記載の電子カメ
ラと、前記閃光を発光する閃光発光装置とを備えたカメ
ラシステムであって、前記閃光の色特性の時間変化に関
する色特性データを記憶する記憶手段をさらに備え、前
記時間算出手段は、前記記憶手段に記憶された前記色特
性データと前記指定手段によって指定された色特性とに
基づいて、前記待機時間および前記撮像時間の算出を行
うものである。
【0019】請求項10に記載の発明は、請求項6に記
載の電子カメラと、前記閃光を発光する閃光発光装置と
を備えたカメラシステムであって、前記閃光の色特性の
時間変化に関する色特性データおよび前記閃光の発光強
度の時間変化に関する発光強度データを記憶する記憶手
段をさらに備え、前記時間算出手段は、前記記憶手段に
記憶された前記色特性データと前記指定手段によって指
定された色特性とに基づいて、前記待機時間および前記
撮像時間の算出を行い、前記光量概算手段は、前記記憶
手段に記憶された前記発光強度データと前記時間算出手
段によって算出された前記待機時間および前記撮像時間
とに基づいて、前記閃光の発光量を概算するものであ
る。
【0020】請求項11に記載の発明は、請求項7に記
載の電子カメラと、前記閃光を発光する閃光発光装置と
を備えたカメラシステムであって、前記閃光の色特性の
時間変化に関する色特性データおよび前記閃光の発光強
度の時間変化に関する発光強度データを記憶する記憶手
段をさらに備え、前記時間算出手段は、前記記憶手段に
記憶された前記色特性データおよび前記発光強度データ
と前記指定手段によって指定された色特性と前記決定手
段によって決定された発光量とに基づいて、前記待機時
間および前記撮像時間の算出を行うものである。
【0021】請求項12に記載の発明は、請求項9から
請求項11の何れか1項に記載のカメラシステムにおい
て、前記電子カメラと前記閃光発光装置とは着脱自在で
あり、前記記憶手段は、前記閃光発光装置の内部に設け
られ、前記記憶手段の記憶内容を前記電子カメラに対し
て伝達する通信手段をさらに備えたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を詳細に説明する。
【0023】(第1実施形態)本発明の第1実施形態は、
請求項1〜請求項5,請求項7,請求項8,請求項11,請
求項12に対応する。第1実施形態のカメラシステム1
0は、図1に示すように、被写体に対して閃光を発光す
る閃光発光装置11と電子カメラ12とで構成されてい
る。電子カメラ12は、例えばデジタルスチルカメラで
ある。また、閃光発光装置11と電子カメラ12とは、
着脱自在である。カメラシステム10は、被写体の閃光
撮影に用いられる。
【0024】このカメラシステム10において、閃光発
光装置11の内部には、発光部21と、メモリ22と、
スイッチ23と、制御回路24と、通信回路25とが設
けられ、電子カメラ12の内部には、撮影レンズ31
と、イメージセンサ32と、信号処理回路33と、記録
回路34と、周辺光測光回路35と、周辺光測色回路3
6と、制御回路37と、メモリ38と、通信回路39と
が設けられている。
【0025】閃光発光装置11の通信回路25と電子カ
メラ12の通信回路39とは、閃光発光装置11と電子
カメラ12との間で通信(情報の伝達)を行うための回
路である。通信回路25,39は、請求項の「通信手
段」に対応する。以下、カメラシステム10に設けられ
た通信回路25,39以外の各構成要素(21〜24,3
1〜38)について、個別に説明する。
【0026】発光部21は、被写体への照明光(閃光)を
射出する例えばキセノンランプである。発光部21から
射出される閃光の瞬間的な色特性および発光強度は、発
光開始のタイミング以降、時間が経過するにつれて徐々
に変化していく。この時間変化は、発光部21ごとに固
有の特性である。このため、発光部21から射出される
閃光の瞬間的な色特性および発光強度の各々の時間変化
は、予め実測され、得られた実測データがメモリ22に
書き込まれている。
【0027】つまり、メモリ22には、発光部21から
射出される閃光の発光強度(輝度)の時間変化に関する
実測データ(図2(a),図3(a)の輝度インデックス
値)と、閃光の色特性の時間変化に関する実測データ
(図2(b),図3(b)の色特性インデックス値)とが、
予め書き込まれている。輝度インデックス値および色特
性インデックス値の時間の基準(0.0ms)は、発光
開始のタイミングに相当する。
【0028】なお、色特性インデックス値(図2(b),
図3(b))において、時間の経過と共に値が小さくなる
傾向は、閃光の瞬間的な色特性が徐々に赤味を増してい
くこと(短波長域から長波長域への変化)を示してい
る。また、輝度インデックス値(図2(a),図3(a))
では、値が大きいほど閃光の発光強度が大きいことを示
している。上記メモリ22は請求項の「記憶手段」に対
応し、色特性インデックス値は「色特性データ」に対応
し、輝度インデックス値は「発光強度データ」に対応す
る。
【0029】第1実施形態のカメラシステム10は、メ
モリ22に予め書き込まれている色特性インデックス値
および輝度インデックス値(図2,図3)を参照しなが
ら、つまり、発光部21から射出される閃光の瞬間的な
色特性および発光強度の時間変化を考慮しながら、被写
体を適正露出で閃光撮影して、所望の色の被写体画像を
得ようとするものである。
【0030】スイッチ23は、撮影者の手動操作に応じ
て、被写体の閃光撮影を行うか否かのモード選択を行う
スイッチであり、モード選択信号を制御回路24に出力
する。第1実施形態のカメラシステム10では、スイッ
チ23からのモード選択信号が「閃光撮影を行う」こと
を示すときに、上記したメモリ22内の色特性インデッ
クス値などを参照した閃光撮影が行われる。
【0031】制御回路24は、被写体の閃光撮影時に発
光部21とメモリ22を制御する。発光部21に対する
制御には、発光部21から閃光を予備発光させるための
制御と、本発光させるための制御とがある。予備発光
は、本発光の前に小さな光量で予備的に行う発光であ
る。
【0032】制御回路24は、発光部21から閃光を本
発光させる際、その発光開始のタイミングを電子カメラ
12側に知らせるため、発光開始のタイミングに関する
制御信号(以下「発光開始信号」という)を出力する。こ
の発光開始信号は、通信回路25,39を介して電子カ
メラ12内の制御回路37に伝達される。詳細は後述す
るが、電子カメラ12内の制御回路37は、上記の発光
開始信号を基準として、イメージセンサ32のタイミン
グ制御を実行する。
【0033】第1実施形態のカメラシステム10におい
て、閃光の本発光は、常に、フル発光の状態で行われ
る。このため、本発光時の発光強度の時間変化(図4)
に示すように、本発光の開始(時刻tHS)から終了(時
刻tHE)までに掛かる時間(閃光の発光時間)は、常
に、一定である。なお、上記したメモリ22内の色特性
インデックス値および輝度インデックス値(図2,図
3)は、閃光を本発光させたときの実測データに相当す
る。
【0034】また、閃光発光装置11内の制御回路24
によるメモリ22の制御は、メモリ22内の色特性イン
デックス値および輝度インデックス値(図2,図3)の
読み出し制御である。制御回路24によって読み出され
たメモリ22の記憶内容は、通信回路25,39を介し
て電子カメラ12内の制御回路37に伝達され、一旦、
メモリ38に書き込まれる。そして、電子カメラ12内
の制御回路37は、イメージセンサ32のタイミング制
御に必要な時間を予め算出する際、メモリ38内の色特
性インデックス値などを参照する(詳細は後述する)。
【0035】ここで、上記の発光部21から被写体に向
けて閃光が射出された場合(閃光撮影時)、被写体から
電子カメラ12への入射光(被写体光)には、閃光によ
る照明で被写体から発生した光と、周辺光(太陽光や蛍
光灯や電球など)による照明で被写体から発生した光と
が含まれることになる。そして、電子カメラ12に入射
した被写体光は、撮影レンズ31を介してイメージセン
サ32に入射する。イメージセンサ32の撮像面には、
撮影レンズ31による被写体像が形成される。なお、撮
影レンズ31には、不図示の絞りがある。イメージセン
サ32は、撮像面の被写体像を撮像する素子であり、そ
の撮像面に多数の受光部が2次元配列されている(2次
元撮像素子)。
【0036】イメージセンサ32の各受光部は、被写体
像の各部分の光強度に応じた電荷を蓄積する。本実施形
態において、イメージセンサ32による被写体像の撮像
とは、イメージセンサ32の各受光部における電荷の蓄
積を意味する。また、イメージセンサ32の各受光部に
おける光電変換の感度を「ISO感度」という。さて、
イメージセンサ32の各受光部における電荷の蓄積開始
(被写体像の撮像開始)は、制御回路37がイメージセ
ンサ32に対して出力するタイミング制御信号に基づい
て実行される。第1実施形態のカメラシステム10で
は、閃光撮影時、図4に示す閃光の本発光の開始(時刻
HS)から終了(時刻tHE)までの間の任意のタイミン
グ(図5の時刻tCS)にて、各受光部における電荷の蓄
積(被写体像の撮像)を開始させることができる。
【0037】また、各受光部における電荷の蓄積終了
(被写体像の撮像終了)も、制御回路37からのタイミ
ング制御信号に基づいて実行される。第1実施形態のカ
メラシステム10では、閃光撮影時、図5に示す電荷の
蓄積開始(時刻tCS)から本発光の終了(時刻tHE)ま
での間の任意のタイミング(時刻tCE)にて、各受光部
における電荷の蓄積(被写体像の撮像)を終了させるこ
とができる。
【0038】そして、イメージセンサ32の各受光部に
は、制御回路37からのタイミング制御信号に基づく蓄
積開始タイミング(時刻tCS)から蓄積終了タイミング
(時刻tCE)までの期間に、電荷が蓄積されていく。こ
の期間を「蓄積期間」という。このように、第1実施形
態のカメラシステム10では、閃光撮影時、イメージセ
ンサ32の各受光部における電荷の蓄積期間(tCS→t
CE)を、閃光の本発光期間(tHS→tHE)内の任意のタ
イミングに設定することができる。図5とは異なる蓄積
期間(tCS→tCE)の設定例を図6,図7に示す。
【0039】なお、各受光部における電荷の蓄積期間
(tCS→tCE)が過ぎると、イメージセンサ32は、蓄
積期間(tCS→tCE)内に蓄積された各受光部の電荷量
に応じて、アナログ画像信号を出力する。以下、アナロ
グ画像信号を単に「画像信号」ということにする。とこ
ろで、蓄積期間(tCS→tCE)内に蓄積される電荷量
は、周辺光(太陽光や蛍光灯や電球など)の光量や、被
写体までの距離、撮影レンズ31の絞り値、イメージセ
ンサ32のISO感度が一定の場合、蓄積期間(tCS
CE)内における閃光の発光量に応じて決まる。
【0040】蓄積期間(tCS→tCE)内における閃光の
発光量とは、閃光の発光強度を蓄積期間(tCS→tCE
内で積分した量、つまり、図5〜図7の線ハッチングを
付した部分の面積に相当する。以下、蓄積期間(tCS
CE)内における閃光の発光量を「ガイドナンバ」とい
う。ちなみに、図5,図6は、ガイドナンバが等しくな
るような蓄積期間(tCS→tCE)の設定例である。ま
た、一目瞭然であるが、図7は、図5,図6よりガイド
ナンバが大きくなるような蓄積期間(tCS→tCE)の設
定例である。
【0041】既に説明したように、第1実施形態のカメ
ラシステム10では、閃光撮影時、閃光の発光強度の時
間変化に関する実測データ(図2(a),図3(a)の輝度
インデックス値)が電子カメラ12内のメモリ38に書
き込まれている。このため、電子カメラ12内の制御回
路37は、輝度インデックス値に基づいて、ガイドナン
バと蓄積期間(tCS→tCE)との関係を把握することが
できる。
【0042】ガイドナンバと蓄積期間(tCS→tCE)と
の関係は、図8に示すように、横軸の蓄積開始タイミン
グ(時刻tCS)と縦軸の蓄積終了タイミング(時刻tCE)と
の組み合わせに対応するガイドナンバを領域a〜hに分
けて示したものである。各々の領域a〜hには、図5,
図6のように、ガイドナンバが等しくなるような蓄積期
間(tCS→tCE)の組み合わせが含まれている。
【0043】一方、蓄積期間(tCS→tCE)内における
閃光の色特性、つまり、閃光の瞬間的な色特性の時間変
化を蓄積期間(tCS→tCE)内で積分して得られる色特
性も、蓄積期間(tCS→tCE)の設定次第で様々に変化
する。これは、閃光の瞬間的な色特性が、発光開始後の
時間経過と共に少しずつ赤味を増し、短波長域から長波
長域へ変化していくからである。
【0044】以下の説明では、蓄積期間(tCS→tCE
内で積分して得られる閃光の色特性を「合成色特性」と
いう。例えば、図6,図7は、合成色特性が等しくなる
ような蓄積期間(tCS→tCE)の設定例である。また、
図5は、図6,図7より赤味を増した合成色特性が得ら
れるような蓄積期間(tCS→tCE)の設定例である。既
に説明したように、第1実施形態のカメラシステム10
では、閃光撮影時、閃光の瞬間的な色特性の時間変化に
関する実測データ(図2(b),図3(b)の色特性インデ
ックス値)が電子カメラ12内のメモリ38に書き込ま
れる。このため、電子カメラ12内の制御回路37は、
色特性インデックス値に基づいて、合成色特性と蓄積期
間(tCS→tCE)との関係を把握することができる。
【0045】合成色特性と蓄積期間(tCS→tCE)との
関係は、図9に示すように、横軸の蓄積開始タイミング
(時刻tCS)と縦軸の蓄積終了タイミング(時刻tCE)との
組み合わせに対応する合成色特性を領域a〜kに分けて
示したものである。各々の領域a〜kには、図6,図7
のように、合成色特性が等しくなるような蓄積期間(t
CS→tCE)の組み合わせが含まれている。図9では、合
成色特性を色温度(K)で表した。
【0046】したがって、第1実施形態のカメラシステ
ム10では、閃光撮影のために1つの蓄積期間(tCS
CE)を設定すると、必然的に、図8の関係から閃光の
ガイドナンバが決定し、図9の関係から閃光の合成色特
性が決定することになる。例えば、蓄積開始タイミング
(時刻tCS)を0.3ms、縦軸の蓄積終了タイミング(時
刻tCE)を1.2msとするとき、この蓄積期間(tCS
CE)に対応する図8,図9の点Aから分かるように、
閃光のガイドナンバは25〜30(領域c)、閃光の合
成色特性は色温度が6000K〜6500K(領域f)
となる。
【0047】実際の閃光撮影では、イメージセンサ32
の各受光部に蓄積される電荷量が適量となるように、つ
まり、被写体を適正露出で閃光撮影できるように、閃光
のガイドナンバが決定され、かつ、各受光部に蓄積され
た電荷量に応じてイメージセンサ32から出力される画
像信号の色特性が所望の色となるように、閃光の合成色
特性が決定される。
【0048】そして、決定されたガイドナンバを実現で
きる蓄積期間(tCS→tCE)の候補が図8の領域a〜h
の中から選択され、同様に、決定された合成色特性を実
現できる蓄積期間(tCS→tCE)の候補が図9の領域a
〜kの中から選択され、最終的に、ガイドナンバと合成
色特性との双方を同時に実現できるような蓄積期間(t
CS→tCE)が決定される。
【0049】また、このような蓄積期間(tCS→tCE
の決定を容易にするため、図10に示すような蓄積期間
(tCS→tCE)のテーブルを予め作成して、メモリ38
内に記憶させておくことが好ましい。図10の蓄積期間
(tCS→tCE)のテーブルには、閃光のガイドナンバと
合成色特性との各々の組み合わせを実現可能な蓄積期間
(tCS→tCE)のうち、最短時間のものが1つずつ示さ
れている。
【0050】このような蓄積期間(tCS→tCE)のテー
ブル(図10)がメモリ38内に記憶されている場合、
被写体を適正露出で閃光撮影できるように決定されたガ
イドナンバと、画像信号の色特性が所望の色となるよう
に決定された合成色特性とに基づき、図10のテーブル
を参照するだけで、蓄積期間(tCS→tCE)を容易に決
定することができる。
【0051】なお、閃光のガイドナンバの決定は、閃光
の本発光に先立って予備発光を行ったときに、周辺光測
光回路35から出力される信号に基づいて行われる。周
辺光測光回路35は、撮影レンズ31を介して、被写体
光の光量を測定する測光センサであり、制御回路37に
対して測光信号を出力する。
【0052】また、閃光の合成色特性の決定は、閃光の
非発光時に、周辺光測色回路36から出力される信号に
基づいて行われる。周辺光測色回路36は、撮影レンズ
31を介して、被写体の周囲の色特性(周辺光の色温
度)を測定する測色センサであり、制御回路37に対し
て測色信号を出力する。制御回路37は、周辺光測光回
路35からの測光信号、周辺光測色回路36からの測色
信号、メモリ38内に記憶されている蓄積期間(tCS
CE)のテーブル(図10)に基づき、図11のフロー
チャートにしたがって、イメージセンサ32の蓄積期間
(tCS→tCE)を決定し、その後、上記した閃光発光装
置11からの発光開始信号を基準として、イメージセン
サ32のタイミング制御を実行する(詳細は後述す
る)。
【0053】さらに、制御回路37は、閃光発光装置1
1に対して閃光の予備発光や本発光のタイミングを指示
すると共に、周辺光測色回路36からの測色信号に基づ
いて、イメージセンサ32から出力される画像信号のホ
ワイトバランスを調整するための増幅利得(ゲイン)を
算出し、後段の信号処理回路33に出力する。信号処理
回路33は、イメージセンサ32から出力される画像信
号に対して、ホワイトバランス調整処理や、各種の画像
処理(ガンマ処理、色変換処理、色補正処理、補間処理
など)を施す。ホワイトバランス調整処理は、制御回路
37によって算出された増幅利得に基づいて行われる。
【0054】信号処理回路33では、画像信号に対する
ホワイトバランス調整などの処理が終了すると、処理後
の画像信号を記録回路34に出力する。そして、記録回
路34は、信号処理回路33からの画像信号を記録媒体
に記録する。なお、上記した制御回路37は、請求項の
「タイミング制御手段」,「時間算出手段」,「指定手
段」,「決定手段」に対応し、周辺光測色回路36は
「検知手段」に対応し、信号処理回路33は「画像処理
手段」に対応する。
【0055】次に、第1実施形態のカメラシステム10
における閃光撮影の手順について、図11のフローチャ
ートを用いて説明する。電子カメラ12内の制御回路3
7は、閃光撮影に先立って、閃光発光装置11から色特
性インデックス値および輝度インデックス値(図2,図
3)を受け取ると、これを一旦メモリ38に記憶させ、
その後、メモリ38内の色特性インデックス値および輝
度インデックス値に基づいて、図10の蓄積期間(tCS
→tCE)のテーブルを作成する。そして、作成したテー
ブルを閃光撮影時の参照用としてメモリ38に記憶させ
る。
【0056】この状態で、電子カメラ12のレリーズ釦
(不図示)が半押しされると、制御回路37は、閃光発光
装置11を制御して閃光の予備発光を行わせ、このとき
周辺光測光回路35から出力される測光信号に基づい
て、閃光撮影時に必要となる閃光のガイドナンバを決定
する(ステップS1)。なお、閃光撮影時の他の条件
(周辺光の光量や、被写体までの距離、撮影レンズ31
の絞り値、イメージセンサ32のISO感度)は既に確
定しているため、ステップS1におけるガイドナンバの
決定は、確定した条件を前提として、被写体を適正露出
で閃光撮影できるように行われる。ステップS1で決定
されたガイドナンバを例えば「15」とする。
【0057】次に、制御回路37は、閃光を発光させな
い状態で周辺光測色回路36から測色信号を取り込み、
この測色信号に基づいて、イメージセンサ32から出力
される画像信号の色特性を指定する。そして、画像信号
の色特性が所望の色となるように、閃光の合成色特性を
周辺光と同じ色特性に決定する(ステップS2)。ここ
で決定された合成色特性を例えば「5000K」とす
る。
【0058】このようにして閃光撮影時のガイドナンバ
と合成色特性とが決定すると、制御回路37は、次のス
テップS3において、図10の蓄積期間(tCS→tCE
のテーブルを参照する。そして、このテーブル(図1
0)内に、ステップS1,S2で決定したガイドナンバ
と合成色特性との組み合わせに対応する蓄積期間(tCS
→tCE)のデータがあるか否かを判定する(ステップS
4)。
【0059】判定の結果、対応するデータがテーブル
(図10)内にある場合(S4がY)、制御回路37
は、ステップS5に進み、ステップS1,S2で決定し
たガイドナンバと合成色特性との組み合わせに対応する
蓄積期間(tCS→tCE)を決定する。つまり、蓄積開始
タイミング(時刻tCS)と蓄積終了タイミング(時刻t
CE)とを各々決定する。ここで決定された時刻tCS,t
CEの各々は例えば「0.9ms」,「1.4ms」とな
る。
【0060】ちなみに、蓄積開始タイミング(時刻
CS)の決定とは、閃光の本発光の開始(時刻tHS)か
らイメージセンサ32における電荷の蓄積開始(被写体
像の撮像開始)までに掛かる待機時間Δta(=tCS
HS)の算出を意味する。また、蓄積終了タイミング
(時刻tCE)の決定とは、電荷の蓄積開始(被写体像の
撮像開始)から蓄積終了(撮像終了)までに掛かる撮像
時間Δtb(=tCE−tCS)の算出を意味する。
【0061】その後、電子カメラ12のレリーズ釦(不
図示)が全押しされると、制御回路37は、閃光発光装
置11を制御して閃光の本発光を行わせ、閃光発光装置
11から発光開始信号を受信すると(ステップS6が
Y)、この発光開始信号を基準として、イメージセンサ
32のタイミング制御を実行する。つまり、発光開始信
号を受信してから上記の待機時間Δtaが経過すると、
蓄積開始タイミング(時刻tCS)であると判断して、イ
メージセンサ32にタイミング制御信号を出力し、各受
光部における電荷の蓄積(被写体像の撮像)を開始させ
る(ステップS7)。
【0062】さらに、蓄積開始から上記の撮像時間Δt
bが経過すると、制御回路37は、蓄積終了タイミング
(時刻tCE)であると判断して、イメージセンサ32に
タイミング制御信号を出力し、各受光部における電荷の
蓄積(被写体像の撮像)を終了させる(ステップS
8)。
【0063】その結果、イメージセンサ32の各受光部
には、蓄積期間(tCS→tCE)の間に適量の電荷が蓄積
され、イメージセンサ32から所望の色の画像信号が出
力される(ステップS9)。なお、ステップS4の判定
において、ステップS1,S2で決定したガイドナンバ
と合成色特性との組み合わせに対応する蓄積期間(tCS
→tCE)のデータがテーブル(図10)にない場合(S
4がN)、制御回路37は、ステップS10に進み、従
来と同様の通常発光モードによる閃光撮影を実行する。
【0064】以上説明したように、第1実施形態のカメ
ラシステム10では、閃光の瞬間的な色特性および発光
強度の時間変化(色特性インデックス値および輝度イン
デックス値(図2,図3))を考慮しながら、つまり、
図10の蓄積期間(tCS→tC E)のテーブルを参照しな
がら、被写体の閃光撮影を行うため、被写体を適正露出
で閃光撮影できると共に、所望の色の被写体画像を得る
ことができる。
【0065】また、このカメラシステム10では、所望
の色の被写体画像を得るために、従来のような色フィル
タを用いる必要がない。したがって、閃光撮影時の使い
勝手が向上する。さらに、閃光発光装置11の色特性に
応じた広い波長域(例えば3500K〜9000K)の
中で閃光の合成色特性を任意に調整できるため、様々な
色特性の被写体画像を容易に得ることができる。
【0066】また、自動的に閃光の合成色特性と周辺光
の色特性とを一致させることができ、自然な被写体画像
(色特性が均一な画像)を得ることができる。さらに、
閃光の合成色特性と周辺光の色特性に合わせて自動的に
ホワイトバランスを調整できるので、簡便な閃光撮影が
可能となる。また、周辺光の光量や被写体までの距離、
撮影レンズ31の絞り値、イメージセンサ32のISO
感度などの変化に応じて、閃光のガイドナンバを変化さ
せた場合でも、閃光の合成色特性を一定のままに保つこ
とができるため、安定した被写体画像を得ることができ
る。
【0067】さらに、閃光発光装置11の機種差や製造
ばらつきなどにより色特性が相異する場合であっても、
安定した被写体画像を得ることができる。なお、上記し
た第1実施形態では、閃光のガイドナンバを決定した後
に合成色特性を決定したが、逆に、閃光の合成色特性を
決定した後にガイドナンバを決定してもよい。
【0068】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施形
態について説明する。第2実施形態は、請求項1〜請求
項5,請求項7,請求項8,請求項11,請求項12に対応
する。ここでは、上記カメラシステム10(図1)にお
ける閃光撮影の別の手順について、図12,図13のフ
ローチャートを用いて説明する。
【0069】電子カメラ12内の制御回路37は、閃光
撮影に先立ち、閃光発光装置11からの色特性インデッ
クス値,輝度インデックス値(図2,図3)に基づいて、
イメージセンサ32のISO感度ごとに、図10のよう
な蓄積期間(tCS→tCE)のテーブルを作成する。そし
て、これらのテーブルをISO感度ごとに閃光撮影時の
参照用としてメモリ38に記憶させる。
【0070】この状態で、電子カメラ12のレリーズ釦
(不図示)が半押しされると、制御回路37は、閃光を発
光させない状態で周辺光測色回路36から測色信号を取
り込み、イメージセンサ32から出力される画像信号の
色特性を所望の色とするため、閃光の合成色特性を周辺
光と同じ色特性に決定する(ステップS21)。ここで
決定された合成色特性を例えば「5000K」とする。
【0071】次に、制御回路37は、ステップS22に
おいて、現在設定されているISO感度に対応する蓄積
期間(tCS→tCE)のテーブルを選択して、これを参照
する。そして、選択されたテーブル(例えば図10)の
中から、ステップS21で決定された合成色特性を実現
可能なガイドナンバの有効範囲を決定する(ステップS
23)。例えば、決定された合成色特性が5000Kの
場合、図10のテーブルを参照すると、ガイドナンバの
有効範囲は「5〜20」となる。
【0072】その後、制御回路37は、閃光発光装置1
1を制御して閃光の予備発光を行わせ、このとき周辺光
測光回路35から出力される測光信号に基づいて、閃光
撮影時に必要となる閃光のガイドナンバを決定する(ス
テップS24)。なお、閃光撮影時の他の条件(周辺光
の光量や、被写体までの距離、撮影レンズ31の絞り
値、イメージセンサ32のISO感度)は既に確定して
いるため、ステップS24におけるガイドナンバの決定
は、確定した条件を前提として、被写体を適正露出で閃
光撮影できるように行われる。
【0073】そして次に、制御回路37は、ステップS
24で決定したガイドナンバが、ステップS23で決定
したガイドナンバの有効範囲内に含まれているか否かを
判定する(ステップS25)。判定の結果、決定したガ
イドナンバが有効範囲内に含まれている場合(S25が
Y)、制御回路37は、ステップS26に進み、ステッ
プS21,S24で決定した合成色特性とガイドナンバ
との組み合わせに対応する蓄積期間(tCS→t CE)を決
定する。つまり、蓄積開始タイミング(時刻tCS)と蓄
積終了タイミング(時刻tCE)とを各々決定する。
【0074】例えば、ステップS24で決定されたガイ
ドナンバを例えば「15」とすると、時刻tCS,tCE
各々は例えば「0.9ms」,「1.4ms」となる。な
お、蓄積開始タイミング(時刻tCS),蓄積終了タイミ
ング(時刻tCE)の決定とは、上記ステップS5(図1
1)と同様、待機時間Δta(=tCS−tHS),撮像時
間Δtb(=tCE−tCS)の算出を意味する。
【0075】その後、電子カメラ12のレリーズ釦(不
図示)が全押しされると、制御回路37は、閃光発光装
置11を制御して閃光の本発光を行わせ、閃光発光装置
11から発光開始信号を受信すると(ステップS27が
Y)、この発光開始信号を基準として、イメージセンサ
32のタイミング制御を実行する。
【0076】つまり、発光開始信号を受信してから上記
の待機時間Δtaが経過すると、蓄積開始タイミング
(時刻tCS)であると判断して、イメージセンサ32に
タイミング制御信号を出力し、各受光部における電荷の
蓄積(被写体像の撮像)を開始させる(ステップS2
8)。さらに、蓄積開始から上記の撮像時間Δtbが経
過すると、制御回路37は、蓄積終了タイミング(時刻
CE)であると判断して、イメージセンサ32にタイミ
ング制御信号を出力し、各受光部における電荷の蓄積
(被写体像の撮像)を終了させる(ステップS29)。
【0077】その結果、イメージセンサ32の各受光部
には、蓄積期間(tCS→tCE)の間に適量の電荷が蓄積
され、イメージセンサ32から所望の色の画像信号が出
力される(ステップS30)。一方、ステップS25の
判定において、ステップS23で決定したガイドナンバ
の有効範囲内に、ステップS24で決定したガイドナン
バが含まれていない場合(S25がN)、制御回路37
は、図13のステップS31に進み、イメージセンサ3
2のISO感度を変更する。
【0078】そして、変更後のISO感度に対応する蓄
積期間(tCS→tCE)のテーブルをメモリ38の中から
選択し直して、これを新たに参照する(ステップS3
2)。次に、参照している新たなテーブルの中から、ス
テップS21で決定された合成色特性を実現可能なガイ
ドナンバの有効範囲を決定し直すことにする(ステップ
S33)。
【0079】さらに、制御回路37は、ステップS33
で新たに決定したガイドナンバの有効範囲内に、ステッ
プS24で決定したガイドナンバが含まれているか否か
を判定する(ステップS34)。
【0080】判定の結果、ステップS24で決定したガ
イドナンバが有効範囲内に含まれている場合(S34が
Y)、制御回路37は、ステップS31で変更したIS
O感度を閃光撮影用に確定して(ステップS35)、図
12のステップS26に進み、上記と同様に、ステップ
S30までの処理を行う。なお、ステップS34の判定
において、ステップS33で決定したガイドナンバの有
効範囲内に、ステップS24で決定したガイドナンバが
含まれていない場合(S34がN)、制御回路37は、
警告を出し(ステップS36)、イメージセンサ32の
ISO感度を最初の設定値に戻した後、従来と同様の通
常発光モードによる閃光撮影を実行する(ステップS3
7)。
【0081】以上説明したように、第2実施形態によれ
ば、閃光の瞬間的な色特性および発光強度の時間変化
(色特性インデックス値および輝度インデックス値(図
2,図3))を考慮しながら、つまり、図10のような
蓄積期間(tCS→tCE)のテーブルを参照しながら、被
写体の閃光撮影を行うため、被写体を適正露出で閃光撮
影できると共に、所望の色の被写体画像を得ることがで
きる。
【0082】また、所望の色の被写体画像を得るため
に、従来のような色フィルタを用いる必要がない。した
がって、閃光撮影時の使い勝手が向上すると共に、閃光
発光装置11の色特性に応じた広い波長域の中で閃光の
合成色特性を任意に調整でき、様々な色特性の被写体画
像を容易に得ることができる。さらに、第2実施形態で
は、イメージセンサのISO感度ごとに、図10のよう
な蓄積期間(tCS→tCE)のテーブルを作成し、閃光撮
影時の参照用としてメモリ38に記憶させるため、閃光
の合成色特性として指定可能な波長域の幅をより広大で
き、様々な色特性の被写体画像を容易に得ることができ
る。
【0083】また、自動的に閃光の合成色特性と周辺光
の色特性とを一致させることができ、自然な被写体画像
(色特性が均一な画像)を得ることができる。さらに、
閃光の合成色特性と周辺光の色特性に合わせて自動的に
ホワイトバランスを調整できるので、簡便な閃光撮影が
可能となる。
【0084】また、周辺光の光量や被写体までの距離、
撮影レンズ31の絞り値、イメージセンサ32のISO
感度などの変化に応じて、閃光のガイドナンバを変化さ
せた場合でも、閃光の合成色特性を一定のままに保つこ
とができるため、安定した被写体画像を得ることができ
る。さらに、閃光発光装置11の機種差や製造ばらつき
などにより色特性が相異する場合であっても、安定した
被写体画像を得ることができる。
【0085】なお、上記した第2実施形態では、閃光の
合成色特性に応じてガイドナンバの有効範囲を決定する
と共に、予備発光によって決定されたガイドナンバがこ
の有効範囲内に含まれるようにISO感度を変更した
が、本発明はこれに限定されない。例えば、予備発光に
よって決定された閃光のガイドナンバに応じて合成色特
性の有効範囲を決定すると共に、周辺光の色特性と一致
するように決定された合成色特性がこの有効範囲内に含
まれるように、ISO感度を変更してもよい。
【0086】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施形
態について説明する。第3実施形態は、請求項1〜請求
項6,請求項8,請求項10,請求項12に対応する。こ
こでは、上記カメラシステム10(図1)における閃光
撮影の別の手順について、図14のフローチャートを用
いて説明する。なお、制御回路37は請求項の「光量概
算手段」,「調整手段」に対応する。
【0087】電子カメラ12内の制御回路37は、閃光
撮影に先立ち、閃光発光装置11からの色特性インデッ
クス値,輝度インデックス値(図2,図3)に基づいて、
図10の蓄積期間(tCS→tCE)のテーブルを作成し、
閃光撮影時の参照用としてメモリ38に記憶させる。こ
の状態で、電子カメラ12のレリーズ釦(不図示)が半押
しされると、制御回路37は、上記したステップS21
(図12)と同様にして、閃光の合成色特性を周辺光と
同じ色特性に決定する(ステップS41)。ここで決定
された合成色特性を例えば「5000K」とする。
【0088】次に、制御回路37は、図10の蓄積期間
(tCS→tCE)のテーブルを参照し(ステップS4
2)、蓄積期間(tCS→tCE)が最短となるように、蓄
積開始タイミング(時刻tCS)と蓄積終了タイミング
(時刻tCE)を決定する(ステップS43)。つまり、
待機時間Δta(=tCS−tHS)と撮像時間Δtb(=
CE−tCS)を決定する。
【0089】そして次に、ステップS43での決定に基
づいて、ステップS41で決定された合成色特性に対応
するガイドナンバを概算する(ステップS44)。例え
ば、決定された合成色特性が5000Kの場合、図10
のテーブルを参照すると、ガイドナンバの概算値は
「5」となる。その後、制御回路37は、閃光発光装置
11を制御して閃光の予備発光を行わせ、上記したステ
ップS24(図12)と同様にして、被写体を適正露出
で閃光撮影できるように、閃光撮影時に必要となる閃光
のガイドナンバを決定する(ステップS45)。ステッ
プS45で決定されたガイドナンバを例えば「15」と
する。
【0090】このように、ステップS44で概算された
ガイドナンバ(合成色特性に対応)は、通常、ステップ
S45で決定された実際に必要なガイドナンバとは異な
る値を示している。したがって、ステップS43で決定
した待機時間Δtaと撮像時間Δtbとに基づいてイメ
ージセンサ32をタイミング制御しても、被写体を適正
露出で閃光撮影することはできない。
【0091】そこで、制御回路37は、撮影レンズ31
の絞り値とイメージセンサ32のISO感度との少なく
とも一方を調整することにより、ステップS43で決定
した待機時間Δtaと撮像時間Δtbとに基づいてイメ
ージセンサ32をタイミング制御した場合に、適正露出
が得られるようにする。
【0092】ただし、ステップS44で概算されたガイ
ドナンバ(合成色特性に対応)と、ステップS45で決
定された実際に必要なガイドナンバとの差が、予め定め
た閾値より大きい場合には、撮影レンズ31の絞り値や
イメージセンサ32のISO感度と調整しても、適正露
出を得ることは難しい。このため、制御回路37は、ス
テップS46において、ガイドナンバの差が調整可能か
否かを判定する。そして、判定の結果、調整可能である
場合には(S46がY)、ガイドナンバの差に応じて絞
り値とISO感度との少なくとも一方を調整する(ステ
ップS47)。
【0093】その後、電子カメラ12のレリーズ釦(不
図示)が全押しされると、制御回路37は、閃光発光装
置11を制御して閃光の本発光を行わせ、閃光発光装置
11から発光開始信号を受信すると(ステップS48が
Y)、この発光開始信号を基準として、イメージセンサ
32のタイミング制御を実行する。つまり、発光開始信
号を受信してから上記の待機時間Δtaが経過すると、
蓄積開始タイミング(時刻tCS)であると判断して、イ
メージセンサ32にタイミング制御信号を出力し、各受
光部における電荷の蓄積(被写体像の撮像)を開始させ
る(ステップS49)。
【0094】さらに、蓄積開始から上記の撮像時間Δt
bが経過すると、制御回路37は、蓄積終了タイミング
(時刻tCE)であると判断して、イメージセンサ32に
タイミング制御信号を出力し、各受光部における電荷の
蓄積(被写体像の撮像)を終了させる(ステップS5
0)。その結果、イメージセンサ32の各受光部には、
蓄積期間(tCS→tCE)の間に適量の電荷が蓄積され、
イメージセンサ32から所望の色の画像信号が出力され
る(ステップS51)。
【0095】なお、ステップS46の判定において、ガ
イドナンバの差を調整することは不可能であると判定さ
れた場合(S46がN)、制御回路37は、従来と同様
の通常発光モードによる閃光撮影を実行する(ステップ
S52)。以上説明したように、第3実施形態によれ
ば、閃光の瞬間的な色特性および発光強度の時間変化
(色特性インデックス値および輝度インデックス値(図
2,図3))を考慮しながら、つまり、図10のような
蓄積期間(tCS→tCE)のテーブルを参照しながら、被
写体の閃光撮影を行うため、被写体を適正露出で閃光撮
影できると共に、所望の色の被写体画像を得ることがで
きる。
【0096】また、所望の色の被写体画像を得るため
に、従来のような色フィルタを用いる必要がない。した
がって、閃光撮影時の使い勝手が向上すると共に、閃光
発光装置11の色特性に応じた広い波長域の中で閃光の
合成色特性を任意に調整でき、様々な色特性の被写体画
像を容易に得ることができる。さらに、第3実施形態で
は、ガイドナンバの差に基づいて撮影レンズ31の絞り
値やイメージセンサのISO感度を調整するため、閃光
の合成色特性として指定可能な波長域の幅をより広大で
き、様々な色特性の被写体画像を容易に得ることができ
る。
【0097】また、自動的に閃光の合成色特性と周辺光
の色特性とを一致させることができ、自然な被写体画像
(色特性が均一な画像)を得ることができる。さらに、
閃光の合成色特性と周辺光の色特性に合わせて自動的に
ホワイトバランスを調整できるので、簡便な閃光撮影が
可能となる。また、周辺光の光量や被写体までの距離、
撮影レンズ31の絞り値、イメージセンサ32のISO
感度などの変化に応じて、閃光のガイドナンバを変化さ
せた場合でも、閃光の合成色特性を一定のままに保つこ
とができるため、安定した被写体画像を得ることができ
る。
【0098】さらに、閃光発光装置11の機種差や製造
ばらつきなどにより色特性が相異する場合であっても、
安定した被写体画像を得ることができる。なお、上記し
た第3実施形態では、閃光の合成色特性に対応するガイ
ドナンバの概算を行った後に予備発光によるガイドナン
バの決定を行ったが、逆でも良い。つまり、予備発光に
よるガイドナンバの決定後に、合成色特性に対応するガ
イドナンバの概算を行っても良い。
【0099】また、上記した第1〜第3実施形態では、
閃光発光装置11のメモリ22に輝度,色特性インデッ
クス値(図2,図3)を記憶させたが、図10のような
蓄積期間(tCS→tCE)のテーブルをメモリ22に記憶
させてもよい。ただし、輝度,色特性インデックス値の
方がデータ量が少ないため、これをメモリ22に記憶さ
せる方が容量を小さくでき、好ましい。
【0100】さらに、上記した第1〜第3実施形態で
は、撮影レンズ31を介してイメージセンサ32により
測定するセンサ(周辺光測光回路35,周辺光測色回路
36)の例を説明したが、外部測光素子や測色素子を設
けても良い。また、上記した第1〜第3実施形態では、
予備発光を行って閃光のガイドナンバを決定したが、撮
影者による手動操作によって閃光のガイドナンバを予め
決定してもよい。
【0101】さらに、上記した第1〜第3実施形態で
は、周辺光測色回路36からの測色信号に基づいて、周
辺光の色特性と同じになるように閃光の合成色特性を決
定したが、撮影者による手動操作によって閃光の合成色
特性を予め決定してもよい。また、上記した第1〜第3
実施形態では、外付けの閃光発光装置11を例に説明し
たが、閃光発光装置が電子カメラと一体に構成されてい
る場合(コンパクトカメラなど)にも、本発明を適用で
きる。この場合、メモリ22の記憶内容を電子カメラに
伝達する通信回路25,39は、省略できる。
【0102】さらに、上記した実施形態では、閃光のガ
イドナンバと合成色特性との組み合わせを最適に調整可
能なカメラシステムの例を説明したが、閃光の合成色特
性のみを調整してもよい(請求項9)。また、上記した
実施形態では、本発明による閃光撮影制御(図11のS
6〜S8,図12のS27〜S29,図14のS48〜S
50)が行えない場合、従来と同様の通常発光モードに
よる閃光撮影を実行したが、予め定めた合成色特性を用
いて同様に蓄積時間を決定し、閃光撮影制御を行っても
良い。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
色フィルタを用いなくても、つまり、閃光(被写体への
照明光)の色特性を調整しなくても、所望の色の被写体
画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カメラシステム10の全体構成を示すブロック
図である。
【図2】輝度インデックス値(a)と色特性インデックス
値(b)の一例を示す図である。
【図3】輝度インデックス値(a)と色特性インデックス
値(b)の一例を示す図である。
【図4】閃光をフル発光させたときの発光強度の時間変
化を示す図である。
【図5】イメージセンサの蓄積期間の一例を示す図であ
る。
【図6】イメージセンサの蓄積期間の他の例を示す図で
ある。
【図7】イメージセンサの蓄積期間の他の例を示す図で
ある。
【図8】閃光のガイドナンバと蓄積期間との関係を示す
図である。
【図9】閃光の合成色特性と蓄積期間との関係を示す図
である。
【図10】蓄積期間のテーブルの一例を示す図である。
【図11】第1実施形態における閃光撮影の手順を示す
フローチャートである。
【図12】第2実施形態における閃光撮影の手順を示す
フローチャートである。
【図13】第3実施形態における閃光撮影の手順を示す
フローチャート(1)である。
【図14】第3実施形態における閃光撮影の手順を示す
フローチャート(2)である。
【図15】閃光の発光強度の時間変化特性を示す図であ
る。
【図16】従来のガイドナンバの調整方法を説明する図
である。
【符号の説明】 10 カメラシステム 11 閃光発光装置 12 電子カメラ 21 発光部 22,38 メモリ 23 スイッチ 24,37 制御回路 25,39 通信回路 31 撮影レンズ 32 イメージセンサ 33 信号処理回路 34 記録回路 35 周辺光測光回路 36 周辺光測色回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H002 CD03 JA07 2H053 AD03 AD23 5C022 AA13 AB15 AB18 AB41 AC69 AC80 CA00 5C065 AA03 BB02 BB41 CC01 FF05 GG14 GG27

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の像を撮像する撮像素子と、 閃光撮影時、前記被写体に対する閃光の発光開始から発
    光終了までの任意のタイミングにて、前記撮像素子にお
    ける前記像の撮像を開始させるタイミング制御手段とを
    備えたことを特徴とする電子カメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子カメラにおいて、 前記閃光の発光開始から前記撮像素子における前記撮像
    の開始までに掛かる待機時間を算出する時間算出手段を
    備え、 前記タイミング制御手段は、前記時間算出手段によって
    算出された前記待機時間に基づいて、前記撮像を開始さ
    せることを特徴とする電子カメラ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電子カメラにおいて、 前記時間算出手段は、前記撮像素子における前記撮像の
    開始から終了までに掛かる撮像時間の算出をさらに行
    い、 前記タイミング制御手段は、前記時間算出手段によって
    算出された前記撮像時間に基づいて、前記撮像を終了さ
    せることを特徴とする電子カメラ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電子カメラにおいて、 前記撮像によって前記撮像素子から得られる画像の色特
    性を指定する指定手段を備え、 前記時間算出手段は、前記指定手段によって指定された
    前記色特性に基づいて、前記待機時間および前記撮像時
    間の算出を行うことを特徴とする電子カメラ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の電子カメラにおいて、 前記被写体の周囲の色特性を検知する検知手段を備え、 前記指定手段は、前記検知手段によって検知された前記
    周囲の色特性に基づいて、前記画像の色特性を指定する
    ことを特徴とする電子カメラ。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の電子カ
    メラにおいて、 前記時間算出手段によって算出された前記待機時間およ
    び前記撮像時間に基づいて、前記閃光の発光量を概算す
    る光量概算手段と、 前記閃光の予備発光に基づいて、前記閃光撮影時に必要
    となる前記閃光の発光量を決定する決定手段と、 前記光量概算手段によって概算された発光量と前記決定
    手段によって決定された発光量との差に基づいて、当該
    電子カメラの絞り値と前記撮像素子の感度との少なくと
    も一方を調整する調整手段とを備えたことを特徴とする
    電子カメラ。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項5に記載の電子カ
    メラにおいて、 前記閃光の予備発光に基づいて、前記閃光撮影時に必要
    となる前記閃光の発光量を決定する決定手段を備え、 前記時間算出手段は、前記決定手段によって決定された
    発光量と前記指定手段によって指定された前記色特性と
    に基づいて、前記待機時間および前記撮像時間の算出を
    行うことを特徴とする電子カメラ。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7の何れか1項に記
    載の電子カメラにおいて、 前記撮像素子から得られる前記画像のホワイトバランス
    を調整する画像処理手段を備えたことを特徴とする電子
    カメラ。
  9. 【請求項9】 請求項4または請求項5に記載の電子カ
    メラと、前記閃光を発光する閃光発光装置とを備えたカ
    メラシステムであって、 前記閃光の色特性の時間変化に関する色特性データを記
    憶する記憶手段をさらに備え、 前記時間算出手段は、前記記憶手段に記憶された前記色
    特性データと前記指定手段によって指定された色特性と
    に基づいて、前記待機時間および前記撮像時間の算出を
    行うことを特徴とするカメラシステム。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載の電子カメラと、前記
    閃光を発光する閃光発光装置とを備えたカメラシステム
    であって、 前記閃光の色特性の時間変化に関する色特性データおよ
    び前記閃光の発光強度の時間変化に関する発光強度デー
    タを記憶する記憶手段をさらに備え、 前記時間算出手段は、前記記憶手段に記憶された前記色
    特性データと前記指定手段によって指定された色特性と
    に基づいて、前記待機時間および前記撮像時間の算出を
    行い、 前記光量概算手段は、前記記憶手段に記憶された前記発
    光強度データと前記時間算出手段によって算出された前
    記待機時間および前記撮像時間とに基づいて、前記閃光
    の発光量を概算することを特徴とするカメラシステム。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の電子カメラと、前記
    閃光を発光する閃光発光装置とを備えたカメラシステム
    であって、 前記閃光の色特性の時間変化に関する色特性データおよ
    び前記閃光の発光強度の時間変化に関する発光強度デー
    タを記憶する記憶手段をさらに備え、 前記時間算出手段は、前記記憶手段に記憶された前記色
    特性データおよび前記発光強度データと前記指定手段に
    よって指定された色特性と前記決定手段によって決定さ
    れた発光量とに基づいて、前記待機時間および前記撮像
    時間の算出を行うことを特徴とするカメラシステム。
  12. 【請求項12】 請求項9から請求項11の何れか1項
    に記載のカメラシステムにおいて、 前記電子カメラと前記閃光発光装置とは着脱自在であ
    り、 前記記憶手段は、前記閃光発光装置の内部に設けられ、 前記記憶手段の記憶内容を前記電子カメラに対して伝達
    する通信手段をさらに備えたことを特徴とするカメラシ
    ステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007193061A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Casio Comput Co Ltd 閃光装置付撮像装置、及び撮像方法
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JP2010136314A (ja) * 2008-10-30 2010-06-17 Fujifilm Corp 撮像装置およびその制御方法

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