JP2003299064A - コンテンツ視聴システム、視聴装置、および電子しおり - Google Patents

コンテンツ視聴システム、視聴装置、および電子しおり

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JP2003299064A
JP2003299064A JP2002096968A JP2002096968A JP2003299064A JP 2003299064 A JP2003299064 A JP 2003299064A JP 2002096968 A JP2002096968 A JP 2002096968A JP 2002096968 A JP2002096968 A JP 2002096968A JP 2003299064 A JP2003299064 A JP 2003299064A
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Hirosada Miyaoka
大定 宮岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンテンツサーバから受信されるコンテンツの
視聴を途中で中止したときに、次回にその中止位置から
の再視聴を容易に行う。 【解決手段】視聴装置20(20a〜20d)から、ネ
ットワーク40を介してコンテンツサーバ50に対して
視聴対象のコンテンツの配信を要求する。視聴装置20
は、この要求に応じたコンテンツを受信して再生し、再
生途中で再生が中止されたとき、当該コンテンツの特定
情報および中止位置情報を電子しおりとしての応答器1
0に記憶させる。任意の視聴装置20は、次に応答器1
0から当該コンテンツの特定情報および中止位置情報を
受信したとき、コンテンツサーバ50に対して当該コン
テンツの中止位置からの配信を要求する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテンツサーバ
から受信されるコンテンツを視聴するコンテンツ視聴シ
ステムに係り、特に、近距離無線通信手段を利用して、
コンテンツの視聴および途中からの再視聴を容易にする
ためのコンテンツ視聴システムおよびこれに利用する電
子しおりに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ技術および通信技術の発展
により、外部のコンテンツサーバなどに保存されている
映画などの大容量のコンテンツを、高速回線を通じて、
PC(Personal Computer)やテレビ、携帯端末などで楽
しむ環境が整いつつあり、ユーザは好きなときに、希望
するコンテンツを高速回線を通じて視聴することが可能
となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
コンテンツの視聴を途中で中止した際に、再度、そのコ
ンテンツの続きを見たい場合にも初回時に行ったと同様
のコンテンツ要求の作業をコンテンツサーバに対して行
う必要がある。また、コンテンツはその先頭から配信さ
れてくるため、コンテンツ視聴を中止した場面を見つけ
る必要がある。このために、ユーザは面倒で、かつ、時
間を要する煩雑な操作を行うことを強いられる。
【0004】また、他の視聴装置を用いて同じコンテン
ツを再視聴する場合でも同様の作業が必要となる。
【0005】本発明はこのような背景においてなされた
ものであり、その目的は、コンテンツサーバから受信さ
れるコンテンツの視聴を途中で中止したときに、次回に
その中止位置からの再視聴を容易に行うことができるコ
ンテンツ視聴システム、視聴装置および電子しおりを提
供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、コンテンツの視聴を
中止した視聴装置とは別の視聴装置において容易に中止
位置からの視聴を再開することができるコンテンツ視聴
システム、視聴装置および電子しおりを提供することに
ある。
【0007】本発明のさらに他の目的は、コンテンツの
アクセス時に必要とされるユーザの作業を軽減すること
ができるコンテンツ視聴システム、視聴装置および電子
しおりを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるコンテンツ
視聴システムは、コンテンツを配信するためのコンテン
ツサーバと、ユーザがコンテンツを視聴するための視聴
装置とがネットワークで接続されたコンテンツ視聴シス
テムにおいて、視聴装置と非接触状態でデータの授受を
行うとともに受信データを不揮発的に記憶する電子しお
りを備え、視聴装置はコンテンツサーバに対して視聴対
象のコンテンツの配信を要求し、この要求に応じたコン
テンツを受信して再生し、再生途中で再生が中止された
とき、当該コンテンツの特定情報および中止位置情報を
前記電子しおりに記憶させ、その後、視聴装置は、この
電子しおりから当該コンテンツの特定情報および中止位
置情報を受信したとき、前記コンテンツサーバに対して
当該コンテンツの前記中止位置からの配信を要求し、前
記コンテンツサーバは当該コンテンツを当該中止位置か
ら当該ユーザ宛に配信することを特徴とする。電子しお
りには、コンテンツを視聴する際に入力したユーザID
やパスワードなどの情報を記憶させるようにしてもよ
い。
【0009】前記電子しおりは例えばRFIDシステム
における応答器により構成することができ、この場合、
前記視聴装置はRFIDシステムにおける質問器を内蔵
する。
【0010】コンテンツの特定情報および中止位置情報
を応答器に書き込むことにより、次回からはこの応答器
を視聴装置に近づけることにより必要な情報を読み出
し、コンテンツの再視聴を容易に行うことができる。
【0011】上記と異なり、再生途中で再生が中止され
たとき、当該コンテンツを特定するための情報(コンテ
ンツ特定情報という)を前記電子しおりに記憶させ、前
記コンテンツサーバは視聴装置のユーザ対応に当該コン
テンツの中止位置情報を記憶し、その後、視聴装置は前
記電子しおりから当該コンテンツの特定情報を受信した
とき、前記コンテンツサーバに対して当該コンテンツを
前記中止位置から配信することを要求し、前記コンテン
ツサーバは当該ユーザの当該コンテンツの中止位置情報
を参照し、当該コンテンツを当該中止位置から当該ユー
ザ宛に配信するようにすることも可能である。
【0012】いずれにせよ、中止したコンテンツの特定
情報および中止位置情報は視聴装置が管理する必要がな
いので、視聴を中止した視聴装置と後に同じコンテンツ
を中止位置から再視聴する視聴装置とは同じである必要
はない。
【0013】本発明による電子しおりは、例えば、RF
IDシステムにおける応答器により構成しうる。この電
子しおりは、RFIDシステムにおける質問器を内蔵し
た視聴装置とデータの授受を行う無線通信手段と、デー
タを不揮発的に記憶するメモリと、制御手段とを備え
る。この制御手段は、視聴装置において再生途中で再生
が中止されたとき、前記無線通信手段を介して当該コン
テンツの特定情報および中止位置情報を前記視聴装置の
質問器から受信して前記メモリに格納し、その後、前記
無線通信手段を介して前記メモリ内の当該コンテンツの
特定情報および中止位置情報を視聴装置の質問器へ送信
する。
【0014】本発明による視聴装置は、コンテンツを配
信するためのコンテンツサーバに接続するサーバ接続手
段と、外部の電子しおりと非接触状態でデータの授受を
行う近距離無線通信手段と、コンテンツサーバから受信
されたコンテンツを再生する再生手段と、制御手段とか
らなる。この制御手段は、前記サーバ接続手段により接
続されたコンテンツサーバから受信したコンテンツの再
生途中で再生が中止されたとき、前記近距離無線通信手
段を介して当該コンテンツの特定情報および中止位置情
報を前記電子しおりに記憶させるとともに、前記近距離
無線通信手段を介して前記電子しおりから当該コンテン
ツの特定情報および中止位置情報を受信したとき、前記
コンテンツサーバに対して当該コンテンツを当該中止位
置から配信するよう要求する。前記近距離無線通信手段
としては、好ましくは、前記視聴装置はRFIDシステ
ムにおける質問器を内蔵することができる。
【0015】本発明による視聴装置は、他の観点によれ
ば、コンテンツを配信するためのコンテンツサーバに接
続するサーバ接続手段と、外部の電子しおりと非接触状
態でデータの授受を行う近距離無線通信手段と、コンテ
ンツサーバから受信されたコンテンツを再生する再生手
段と、制御手段とを備える。この制御手段は、前記近距
離無線通信手段を介してコンテンツを特定する情報を受
信したとき、前記サーバ接続手段により前記コンテンツ
サーバに接続して当該コンテンツの配信を要求し、受信
したコンテンツを前記再生手段で再生する制御手段とを
備える。
【0016】なお、本発明は、コンテンツサーバから配
信されるコンテンツを視聴する視聴装置で実行されるコ
ンピュータプログラムとして把握することも可能であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1に本実施の形態に係るコンテンツ視聴
システムの概略の構成を示す。本実施の形態では、近距
離無線通信手段として、質問器および応答器からなる無
線周波数識別(RFID:radio frequency identifica
tion system)システムを利用する。RFIDシステム
は、一般に、物流や非接触ICカードなどに用いられる
移動体識別システムであり、物流におけるタグの識別の
用途では無線タグシステムとも呼ばれている。
【0019】図1に示したシステムでは、近距離無線通
信手段の一種として後述する質問器の機能を、各種のコ
ンテンツ視聴装置20であるPC20a、PDA20
b、携帯電話20c、テレビ装置(またはそのセットト
ップボックス等)20d等に組み込んでおく。ここでの
視聴装置20は、可視情報および可聴情報を再生する機
能を有するとともに、ネットワーク40を介してコンテ
ンツサーバ50にアクセスする機能を有する任意の装置
でありうる。ネットワーク40はインターネットを含み
うる。コンテンツサーバ50は、コンテンツを蓄積し、
ユーザの要求に応じてコンテンツを配信するためのサー
バである。ユーザは、質問器の通信相手となる近距離無
線通信手段である応答器10を所持し、必要に応じて、
質問器として機能している任意の視聴装置20に近づけ
て作用させることにより、その視聴装置20に対してコ
ンテンツサーバ50のアクセス情報(例えばURL)や
コンテンツの特定情報等を与えることができる。但し、
コンテンツサーバのアクセス情報は、視聴装置上で動作
するアプリケーションプログラム等が保持していてもよ
い。初期的には、応答器は単にコンテンツサーバへのア
クセスの指示を行わせるための情報を視聴装置に与えれ
ば足りる。
【0020】視聴装置20は、そのアクセス情報にした
がってネットワーク40を介してコンテンツサーバ50
にアクセスし、所望のコンテンツを受信し、ユーザに視
聴させることができる。本実施の形態では、(発明を制
限する意図ではなく)コンテンツの受信および再生の形
態として、いわゆるストリーミング再生を想定してい
る。ストリーミング再生は、コンテンツデータを受信し
ながら再生していくものであり、通常、受信されたデー
タは再生のために一時的にメモリに格納されるのみで再
生後にユーザが再度ローカルで再生を行うことができな
い。したがって、途中で視聴を中止したコンテンツを再
視聴するためには再度コンテンツサーバにアクセスする
必要がある。
【0021】図2にRFIDシステムの概略構成を示
す。このシステムは、質問器30および応答器10によ
り構成される。
【0022】質問器30は、自ら高周波エネルギーを発
生し、このエネルギーをアンテナ31から空間に対して
放射する。このときこの高周波エネルギーに対し、振
幅、周波数、位相などの変化を用いて情報を重畳して放
射することが一般的である。同時に質問器30は、自身
が発射した高周波エネルギーが、アンテナ31から距離
dだけ離れた応答器10により反射した結果、応答器1
0から質問器30に対して同じ距離dだけ伝播した信号
を受信することが可能となっている。このとき、質問器
30から発射された高周波エネルギーの一部に対し、応
答器10が振幅、周波数、位相などの変化を用いて情報
を重畳してくるため、質問器30はその情報を検出する
ことができる。
【0023】アンテナ31は、質問器30から発射され
る高周波エネルギーを空間に放射すると同時に、応答器
10からの応答による高周波エネルギーを受信し、質問
器30に送る。
【0024】応答器10は大きく分けて次の3つの動作
を行う。1つには、質問器30から発射される高周波エ
ネルギーを受信し、それを整流して質問器自身の電源と
する。2つ目には、質問器から発射された高周波エネル
ギーに対し、振幅、周波数、位相などの変化を用いて重
畳されている情報を検出し、その信号の指示により自身
の動作や応答として送出するデータを変化させる。3つ
目には質問器が高周波エネルギーを送出している時間内
に、応答器が持つアンテナインピーダンスを応答器が送
出しようとする情報に対応して変化させる。この変化
は、質問器から送られている高周波エネルギーの一部を
応答器側において反射したり吸収することになり、結果
的に質問器側で受信される応答器からの反射波が変化す
ることとなる。質問器30は、定常状態からの反射波の
変化を検出することにより、応答器から送出されている
情報を得ることができる。
【0025】本実施の形態ではこの応答器10を電子し
おりとして用いる。本実施の形態における電子しおり
は、視聴装置との間で近距離無線通信可能な可搬性のデ
バイスであり、典型的には、視聴装置で視聴したコンテ
ンツを特定するためのコンテンツ特定情報を記憶すると
ともに、必要時にそのコンテンツの中止位置情報を記憶
するものである。後述するように、中止位置情報をコン
テンツサーバ側で管理する場合にも、視聴が中止され再
視聴の対象であるコンテンツ特定情報を電子しおりに保
持する。また、コンテンツサーバのアクセス情報やユー
ザ情報を保持することもできる。
【0026】電子しおりとしての応答器10は、カー
ド、タグ、しおり等の任意の形状とすることが可能であ
る。ユーザは、一旦、ある視聴装置20でコンテンツを
視聴開始した後、そのコンテンツの途中で視聴を中止し
た場合に、そのコンテンツおよび中止位置を特定するた
めの情報を電子しおりに記憶させる。中止位置を特定す
るための情報としては、動画像のフレーム、再生開始か
らの経過時間、章仕立てのコンテンツの章、テキスト等
の頁、など任意の位置特定項目を用いることができる。
次回、ユーザは任意の視聴装置20に対してその応答器
10を近づけて作用させることにより、視聴装置20は
当該コンテンツおよび中止位置を認識し、その中止位置
から同じコンテンツの配信を要求し再生する。
【0027】図3に、本実施の形態で用いる応答器10
の構成例を示す。
【0028】質問器30から放射された信号は、アンテ
ナ101において受信される。この受信された信号は、
ASK(Amplitude Shift Keying)復調器102と、整流
回路111に分配される。整流回路111では、アンテ
ナ101から受信した信号を整流して直流電圧(DC)
を得て、安定化回路112にて電圧を安定化した後、応
答器10内部の各回路部に動作電源として供給する。ま
た、必要時にリセット回路113にてリセット信号を発
生させ、電圧の変動による不安定動作を防止する。
【0029】一方、ASK復調器102に入力された信
号は、ASK復調によりディジタルデータに変換され、
復号器103で情報ビット列に変換される。続いて、コ
マンド解釈部104において情報ビット列内のコマンド
部分を解釈し、指示された処理を実行する。また、必要
に応じてメモリアドレス変換部105にてメモリ110
の書き込みおよび読み出しの位置(アドレス)を決定す
る。なお、メモリ110は不揮発性のメモリである。
【0030】応答器10からのデータの送信時、メモリ
110内で指示された位置に格納されていたデータ列
は、メモリから読み出された後、並列直列変換部109
にてビット列に変換され、符号化器108にて所定の符
号化がなされた後、変調器107にて変調され、負荷変
動スイッチ(SW)106に入力される。この負荷変動
スイッチ106は、変調器107からの入力に応じてア
ンテナ101の負荷を変化させるように働く。アンテナ
101は、このとき質問器から送信されている無変調状
態の搬送波信号のエネルギーの吸収と反射を繰り返すよ
う機能する。
【0031】図4に質問器30の構成例を示す。
【0032】高周波発振器(高周波信号発生器)208
は、CPU220によって制御され、このCPUが指定
した周波数の信号を発生する。高周波発振器208によ
って発生した高周波信号はASK変調器207におい
て、CPU220からの変調信号によって変調され振幅
変調信号となる。この振幅変調信号は高周波増幅器20
6によって増幅された後、電力分配器205によって2
つの系統に分けられる。その一方は電力増幅器204に
おいて大信号に増幅された後、サーキュレータ203を
通過し、フィルタ202において不要な信号を除去さ
れ、アンテナ31から空中に放射される。
【0033】一方、電力分配器205で分配されたもう
一方の信号は、90度移相発生器(移相器)212にお
いてさらに90°位相差のある2つの信号に分割され、
2つの受信ミキサ210、211のそれぞれに入力され
る局部発振信号(ローカル信号)となる。
【0034】アンテナ31によって空中に発射された高
周波エネルギーの一部は、応答器によって反射され、再
びアンテナ31から入力される。アンテナ31から入っ
た信号は、フィルタ202を通り、サーキュレータ20
3に入力される。フィルタ側から入力された信号はサー
キュレータ203によって電力分配器209側に配分さ
れた後、ここでさらに等分に分配され、それぞれ受信ミ
キサ210、211へ入力されるRF信号となる。
【0035】ここで、受信ミキサ210、211におい
て、ローカル信号とRF信号の周波数は全く同じであ
り、その位相関係もほぼ一定であるため、各受信ミキサ
の出力信号の大半はDC成分となる。しかしながら、質
問器からの反射信号だけは変化する成分となるため、I
(同相)フィルタ213およびQ(直交位相)フィルタ
216において変化分のみが取り出され、多段の増幅器
214、215、217、218にて高利得増幅をさ
れ、復調器219において信号データが復調される。本
実施の形態と直接関係しないが、受信系統が2系統とな
っているのは、質問器と応答器の距離dによって質問器
のアンテナ位置で応答器からの受信信号がヌル点となる
問題に対処するためである。復調された信号はCPU2
20によって信号処理され、入出力インターフェイス2
21を介して表示部224により任意のディスプレイ装
置に表示することができる。また、操作キーやボタン等
により構成される操作部225からユーザの指示や必要
なデータ等の入力を行うことができる。外部インターフ
ェイス222は、任意の有線または無線のネットワー
ク、外部記憶装置、プリンタ等、任意の外部デバイスと
の接続を可能とする。メモリ223は、CPU220の
動作プログラムの格納領域や作業領域、一時記憶領域等
を提供するROM、RAM等の記憶装置である。この質
問器30の各部の動作電力は電源228から供給され
る。
【0036】なお、これらのブロックのうち視聴装置で
使用しているものと共用できるものは共用してもよい。
以下では、CPU220、入出力インターフェイス22
1、表示部224、操作部225、外部インターフェイ
ス222およびメモリ223は、視聴装置の構成要素と
し、この視聴装置に対して質問器の機能が追加されてい
るものと考える。外部インターフェイス222はネット
ワーク40と接続されるものとする。
【0037】図5は本システムにおける動作の一例を示
すフローチャートである。図5の動作は、ユーザによる
特定のコンテンツの最初の視聴に際して視聴装置が行う
動作を示している。この例では、応答器10(電子しお
り)には初期的にデータは書き込まれていない。
【0038】ユーザは任意の視聴装置20の入力装置を
使用して、ユーザIDおよびパスワード等のユーザ情報
を入力する(S11)。このユーザ情報はコンテンツサ
ーバに送り、コンテンツサーバにそのユーザ情報が適正
なものかどうかを認証させる(S12)。このためには
ユーザIDおよびパスワード等の入力をユーザに要求す
る。認証OKでなければ(S13,No)、認証失敗の
表示を行って(S14)、ユーザ情報入力のステップS
11に戻る。
【0039】認証OKであれば、そのユーザ情報を一旦
応答器10(図3のメモリ110)に書き込む(S1
5)。このとき、ユーザ情報に加えて、当該コンテンツ
サーバをアクセスするための情報(例えばURL等)を
書き込んでもよい。応答器への書き込みの際に応答器は
質問器に近接する必要があるので、視聴装置は書き込み
を行う前に、あるいは書き込みがエラーとなった場合、
応答器を質問器に近接させるようユーザに促す表示や音
声等による指示を行うようしてもよい。
【0040】続いて、コンテンツ選択画面に移行する
(S16)。この画面において、ユーザは視聴したいコ
ンテンツを選択する。視聴装置は、この選択に応じて、
ネットワーク40を介してコンテンツサーバ50にコン
テンツの要求を行う。視聴装置はコンテンツサーバ50
から送られたコンテンツを受信し(S17)、これを再
生する(S18)。
【0041】コンテンツ視聴を中止したいときには、ユ
ーザは、入力装置より視聴中止を指示する。視聴装置
は、コンテンツ終了前に(S20)、中止の指示を受け
ると(S19,Yes)、質問器30を用いて、応答器
10にコンテンツ情報を書き込む(S21)。このコン
テンツ情報は、少なくとも当該コンテンツ特定情報、お
よび、コンテンツの視聴中止位置を特定するための情報
(中止位置情報という)を含む。
【0042】なお、中止位置情報は応答器に書き込む代
わりに、コンテンツサーバ側で管理することも可能であ
る。但し、その場合にはユーザ情報とともにそのユーザ
の視聴中止状態にあるコンテンツの情報(コンテンツ中
止情報を含む)もサーバ側で管理する必要がある。すな
わちこの場合、コンテンツサーバは、少なくとも、ユー
ザID、パスワード、視聴中止したコンテンツ特定情報
および中止位置情報等を含む管理テーブル(図示せず)
を有する。
【0043】図6は、既にコンテンツ情報が書き込まれ
た応答器を用いて、視聴装置で視聴を行う際の視聴装置
の動作を示すフローチャートである。これは、端的には
ユーザが視聴を中止したコンテンツについて、前回視聴
を中止した位置から視聴を再開する場合である。
【0044】ユーザがコンテンツの続きを視聴したいと
き、ユーザは視聴を行いたい視聴装置20に対して応答
器10を近づける。視聴装置20は所定時間間隔で周期
的に質問電波を送信している(S31)。視聴装置は応
答器の近接により応答器からの応答電波を受信する(S
32)。この応答には、応答器のメモリに書き込まれて
いる所定のデータが含まれる。所定のデータは、例えば
ステップS15で書き込まれたユーザ情報、および、ス
テップS21で書き込まれたコンテンツ特定情報および
中止位置情報を含んでおり、これらの情報を認識する
(S33,S34)。そこで、視聴装置は前記コンテン
ツサーバにアクセスしてユーザ認証を受けた後(S3
5)、認証OKでなければ認証失敗表示を行い(S3
7)、本処理を終了する。
【0045】認証OKであれば、当該コンテンツ情報を
サーバに送信する(S38)。サーバは、受信したコン
テンツ情報に基づいて当該コンテンツをその中止位置か
ら当該視聴装置へ送信する。なお、視聴装置側で中止位
置情報を保持している場合、コンテンツサーバは、視聴
装置からはユーザ情報およびコンテンツ特定情報のみを
受信すれば、サーバ側で対応する中止位置情報を認識す
ることができる。視聴装置は、サーバから送られてくる
コンテンツを受信し(S39)、再生する(S40)。
コンテンツが終了する前に(S42)、コンテンツ視聴
を再び中止したいときには、ユーザは、入力装置より視
聴中止を指示する。視聴装置は、中止の指示を受けると
(S41,Yes)、質問器30を用いて、応答器10
にコンテンツ情報を書き込む(S43)。このコンテン
ツ情報は、前述のとおり、コンテンツ特定情報および中
止位置情報である。コンテンツが終了した場合には、応
答器10に対して当該コンテンツの再生が完了したこと
を示す書き込みを行う(S44)。これは応答器10内
のメモリに記憶されている当該コンテンツ特定情報に対
して特定の情報を書き加える、当該コンテンツ特定情報
自体を消去または無効化する、等の措置である。以後、
この応答器を再生装置に近づけてもコンテンツの視聴動
作は起動されない。
【0046】以上説明したコンテンツは有料であるか無
料であるかは問わない。有料である場合には、個々のコ
ンテンツに対して課金する、不特定の複数のコンテンツ
に対して課金する、視聴可能な期間に対して課金する、
等の課金方法が考えられる。また、具体的な課金の手
段、方法は任意であり、本実施の形態において特に限定
はしない。図5の処理では、応答器にユーザ情報を書き
込んだ後、直ちにコンテンツの視聴に移行したが、ユー
ザ情報の書き込みで一旦処理を終了して、後にその応答
器を用いて当該コンテンツの視聴を任意の視聴装置で行
うようにすることも可能である。
【0047】なお、視聴装置のタイプに応じてコンテン
ツの属性を変更するようにしてもよい。例えば、PC2
0aやテレビ装置20dのような視聴装置と、携帯電話
20cのような視聴装置とでは、表示画面のサイズが異
なり、また再生可能な表示色数が異なることもありう
る。したがって、コンテンツ受信に先だって、このよう
な再生装置の違いに対処するために視聴装置側からその
種別を示す情報をコンテンツサーバ50に送り、コンテ
ンツサーバ50はそれぞれの種別に適する属性を有する
コンテンツを選択または生成して視聴装置へ送信するよ
うにしてもよい。
【0048】以上の説明では、応答器に対して、コンテ
ンツの選択後にユーザ情報を書き込むとともに、再生中
止時および再生完了時に情報を書き込むようにした。し
かし、予めコンテンツ情報と、前記ユーザ情報の代替情
報が書き込まれている応答器を利用することも可能であ
る。これは特定のコンテンツをユーザに視聴させるため
のタグまたはカード状の応答器としてユーザに提供する
ことができる。このような応答器はレンタルショップな
どの施設で有料または無料で配布することが可能であ
る。この応答器は、コンテンツ毎に使い捨てとすること
もできるし、内容を書き換えることにより会員カード的
に複数のコンテンツについて繰り返して使用することも
できる。レンタルショップなどの施設に出向くことな
く、オンラインで必要なデータを視聴装置経由で応答器
内に取り込むことも可能である。
【0049】このような実施の形態では、図5の処理は
不要であり、実質的に図6の処理で対処できる。但し、
図6のステップS33における「ユーザ情報」は必ずし
も特定の具体的なユーザの情報ではなく、当該コンテン
ツを視聴する正当な権利を有することを示す任意の情報
であり、ステップS35の「ユーザ認証」はそのような
情報の認証である。また、ステップS34の「コンテン
ツ情報」にはコンテンツサーバのアクセス情報をも含ん
でいるものとする。このコンテンツ情報は、あるコンテ
ンツを最初に視聴する場合には中止位置情報を含んでお
らず(または先頭位置を示す中止位置情報を含む)、一
旦視聴を中止したあとは中止位置情報を含んでいること
になる。各視聴装置にインストールされた本実施の形態
の実施のためのアプリケーションプログラムがコンテン
ツサーバのアクセス情報を保持している場合には、この
情報を含む必要はない。
【0050】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更
が可能である。例えば、視聴中止後に再生開始するコン
テンツの位置は厳密に前の再生の中止位置である必要は
なく、例えば、前回の最終再生箇所より前の位置から、
一部重複するように、再生開始位置を定めてもよい。ま
た、近距離無線通信手段としてRFIDについてのみ説
明したが、本発明は必ずしもこれに限るものではない。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、ユーザは少なくともコ
ンテンツを再視聴する際にコンテンツ情報や中止位置情
報の入力作業の手間を省くことができる。また、異なる
視聴装置において同じコンテンツの視聴を中止した場面
から容易に再視聴することが可能となる。
【0052】さらにRFIDを利用する場合には、無電
源で動作し非常に安価で小型の応答器を構成することが
できる。このような応答器は、レンタルショップや販売
店が有料または無料で配布することができる。これによ
って、ユーザは応答器を視聴装置に近づけることによ
り、比較的簡単にコンテンツを楽しむことが可能とな
る。また、RFIDは非接触で動作するため、視聴装置
にモジュール挿入用の挿入口などを作る必要がなく視聴
装置自体の小型化を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るコンテンツ視聴シス
テムの概略の構成を示す図である。
【図2】RFIDシステムの概略構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態で用いる応答器の構成例を
示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態で用いる質問器の構成例を
示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るシステムにおける動
作の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態において、既にコンテンツ
情報が書き込まれた応答器を用いて、視聴装置で視聴を
行う際の視聴装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…応答器(電子しおり)、20a…PC、20b…
PDA、20c…携帯電話、20d…テレビ装置、30
…質問器、40…ネットワーク、50…コンテンツサー
フロントページの続き Fターム(参考) 5B075 KK07 ND16 PP30 PQ02 PR01 QP10 UU34 5C064 BA07 BB10 BC18 BC23 BC27 BD02 BD03 BD08 5K067 AA34 AA42 BB04 BB32 EE03 EE35 FF40 HH23

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンテンツを配信するためのコンテンツサ
    ーバと、ユーザがコンテンツを視聴するための視聴装置
    とがネットワークで接続されたコンテンツ視聴システム
    において、 視聴装置と非接触状態でデータの授受を行うとともに受
    信データを不揮発的に記憶する電子しおりを備え、 視聴装置はコンテンツサーバに対して視聴対象のコンテ
    ンツの配信を要求し、この要求に応じたコンテンツを受
    信して再生し、再生途中で再生が中止されたとき、当該
    コンテンツの特定情報および中止位置情報を前記電子し
    おりに記憶させ、その後、視聴装置は、この電子しおり
    から当該コンテンツの特定情報および中止位置情報を受
    信したとき、前記コンテンツサーバに対して当該コンテ
    ンツの前記中止位置からの配信を要求し、前記コンテン
    ツサーバは当該コンテンツを当該中止位置から当該ユー
    ザ宛に配信することを特徴とするコンテンツ視聴システ
    ム。
  2. 【請求項2】前記電子しおりはRFIDシステムにおけ
    る応答器により構成され、前記視聴装置はRFIDシス
    テムにおける質問器を内蔵したことを特徴とする請求項
    1記載のコンテンツ視聴システム。
  3. 【請求項3】コンテンツを配信するためのコンテンツサ
    ーバと、ユーザがコンテンツを視聴するための視聴装置
    とがネットワークで接続されたコンテンツ視聴システム
    において、 視聴装置と非接触状態でデータの授受を行うとともに受
    信データを不揮発的に記憶する電子しおりを備え、 視聴装置はコンテンツサーバに対して視聴対象のコンテ
    ンツの配信を要求し、この要求に応じたコンテンツを受
    信して再生し、再生途中で再生が中止されたとき、当該
    コンテンツの特定情報を前記電子しおりに記憶させ、前
    記コンテンツサーバは視聴装置のユーザ対応に当該コン
    テンツの中止位置情報を記憶し、その後、視聴装置は前
    記電子しおりから当該コンテンツの特定情報を受信した
    とき、前記コンテンツサーバに対して当該コンテンツを
    前記中止位置から配信することを要求し、前記コンテン
    ツサーバは当該ユーザの当該コンテンツの中止位置情報
    を参照し、当該コンテンツを当該中止位置から当該ユー
    ザ宛に配信することを特徴とするコンテンツ視聴システ
    ム。
  4. 【請求項4】RFIDシステムにおける応答器により構
    成された電子しおりであって、 RFIDシステムにおける質問器を内蔵した視聴装置と
    データの授受を行う無線通信手段と、 データを不揮発的に記憶するメモリと、 視聴装置において再生途中で再生が中止されたとき、前
    記無線通信手段を介して当該コンテンツの特定情報およ
    び中止位置情報を前記視聴装置の質問器から受信して前
    記メモリに格納し、その後、前記無線通信手段を介して
    前記メモリ内の当該コンテンツの特定情報および中止位
    置情報を視聴装置の質問器へ送信する制御手段とを備え
    たことを特徴とする電子しおり。
  5. 【請求項5】コンテンツを配信するためのコンテンツサ
    ーバに接続するサーバ接続手段と、 外部の電子しおりと非接触状態でデータの授受を行う近
    距離無線通信手段と、 コンテンツサーバから受信されたコンテンツを再生する
    再生手段と、 前記サーバ接続手段により接続されたコンテンツサーバ
    から受信したコンテンツの再生途中で再生が中止された
    とき、前記近距離無線通信手段を介して当該コンテンツ
    の特定情報および中止位置情報を前記電子しおりに記憶
    させるとともに、前記近距離無線通信手段を介して前記
    電子しおりから当該コンテンツの特定情報および中止位
    置情報を受信したとき、前記コンテンツサーバに対して
    当該コンテンツを当該中止位置から配信するよう要求す
    る制御手段とを備えたことを特徴とする視聴装置。
  6. 【請求項6】前記近距離無線通信手段として、前記視聴
    装置はRFIDシステムにおける質問器を内蔵したこと
    を特徴とする請求項5記載の視聴装置。
  7. 【請求項7】コンテンツを配信するためのコンテンツサ
    ーバに接続するサーバ接続手段と、 外部の電子しおりと非接触状態でデータの授受を行う近
    距離無線通信手段と、 コンテンツサーバから受信されたコンテンツを再生する
    再生手段と、 前記近距離無線通信手段を介してコンテンツを特定する
    情報を受信したとき、前記サーバ接続手段により前記コ
    ンテンツサーバに接続して当該コンテンツの配信を要求
    し、受信したコンテンツを前記再生手段で再生する制御
    手段とを備えたことを特徴とする視聴装置。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、コンテンツの再生途中で
    再生が中止されたとき、前記近距離無線通信手段を介し
    て当該コンテンツの特定情報および中止位置情報を前記
    電子しおりに記憶させるとともに、前記近距離無線通信
    手段を介して前記電子しおりから当該コンテンツの特定
    情報および中止位置情報を受信したとき、前記コンテン
    ツサーバに対して当該コンテンツの前記中止位置からの
    配信を要求することを特徴とする請求項7記載の視聴装
    置。
  9. 【請求項9】前記近距離無線通信手段として、前記視聴
    装置はRFIDシステムにおける質問器を内蔵したこと
    を特徴とする請求項7または8記載の視聴装置。
  10. 【請求項10】コンテンツサーバから配信されるコンテ
    ンツを視聴する視聴装置で実行されるコンピュータプロ
    グラムであって、 前記コンテンツサーバに接続してコンテンツの配信を要
    求するステップと、 前記コンテンツサーバから受信したコンテンツを再生す
    るステップと、 途中で再生が中止されたとき、当該コンテンツの特定情
    報および中止位置情報を非接触状態で外部の電子しおり
    に記憶させるステップと、 前記電子しおりから当該コンテンツの特定情報および中
    止位置情報を受信したとき、前記コンテンツサーバに対
    して当該コンテンツの前記中止位置からの配信を要求す
    るステップとを備えたことを特徴とする視聴装置で実行
    されるコンピュータプログラム。
  11. 【請求項11】コンテンツサーバから配信されるコンテ
    ンツを視聴する視聴装置で実行されるコンピュータプロ
    グラムであって、 外部の電子しおりから非接触状態で、コンテンツの特定
    情報を受信するステップと、 コンテンツを特定する情報を受信したとき、コンテンツ
    サーバに接続して当該コンテンツの配信を要求するステ
    ップと、 受信したコンテンツを再生するステップとを備えたこと
    を特徴とする視聴装置で実行されるコンピュータプログ
    ラム。
  12. 【請求項12】途中で再生が中止されたとき、当該コン
    テンツの特定情報および中止位置情報を非接触状態で外
    部の電子しおりに記憶させるステップと、 前記電子しおりから当該コンテンツの特定情報および中
    止位置情報を受信したとき、前記コンテンツサーバに対
    して当該コンテンツの前記中止位置からの配信を要求す
    るステップとをさらに備えたことを特徴とする請求項1
    1記載のコンピュータプログラム。
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