JP2003297015A - コンテンツ保存端末及びこのコンテンツ保存端末にコンテンツを配信する配信サーバ装置 - Google Patents

コンテンツ保存端末及びこのコンテンツ保存端末にコンテンツを配信する配信サーバ装置

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JP2003297015A
JP2003297015A JP2002097755A JP2002097755A JP2003297015A JP 2003297015 A JP2003297015 A JP 2003297015A JP 2002097755 A JP2002097755 A JP 2002097755A JP 2002097755 A JP2002097755 A JP 2002097755A JP 2003297015 A JP2003297015 A JP 2003297015A
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unit
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media content
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JP2002097755A
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Yasuki Arai
康記 新井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテンツ保存時に保存領域が不足す
ることが判明したとき、特定のメディアの記録を省くこ
とでその他のメディアの記録時間を最大化できるコンテ
ンツ保存端末及び配信サーバ装置を提供するにある。 【解決手段】 音声及び映像のコンテンツが所定のフ
ォーマットで多重化されたマルチメディア・データがコ
ンテンツ保存端末で受信される。マルチメディア・デー
タの先頭には、ヘッダが位置し、このヘッダには、メデ
ィアの種別及びこの種別に対応した各データのサイズ並
びに配列情報が記述されている。各データサイズからマ
ルチメディア・データの総データ・サイズが求められ、
データ保存部の空き容量と比較され、保存ができない場
合には、削除されるべきコンテンツの種別の指定が求め
られる。指定されたメディアデータは、ヘッダのデータ
配列情報を参照して消去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンテンツ保存
端末及びこのコンテンツ保存端末にコンテンツを配信す
る配信サーバ装置に係り、特に、マルチメディア・コン
テンツを特定フォーマットに変換して、これを多重化し
て送信するコンテンツサービスを提供するコンテンツ・
サーバ及び放送・通信網を介して接続される利用者端末
からなるシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、文字情報データ、静止画及び動画
等の画像データ及び音楽データ等のマルチメディア・コ
ンテンツを配信するシステムは、一般的には、図1に示
すようなネットワークを構成している。この図1に示さ
れるマルチメディアを配信するコンテンツ・サーバ21
は、放送網或いは通信網22を経由してパーソナルコン
ピュータ、或いは、基地局24を介して携帯電話等の利
用者端末23に接続され、利用者からの要求によってコ
ンテンツを配信することができる。
【0003】図2には、このコンテンツ・サーバ21の
回路構成が示されている。コンテンツ・サーバ21は、
マルチメディア・コンテンツ、例えば、ビデオデータV
及びオーディデータAが貯蔵されている記憶部31及び
マルチメディア・コンテンツ、例えば、オーディオ・デ
ータ及びビデオデータを多重化して所定のフォーマット
に変換する多重フォーマット作成部32を具備してい
る。また、コンテンツ・サーバ21は、この多重化され
所定のフォーマットに変換された送信用コンテンツ、或
いは、外部から供給される多重化され所定のフォーマッ
トに変換された送信用コンテンツを格納する多重フォー
マット・コンテンツ記憶部36を備えている。このコン
テンツ・サーバ21は、更に、図1に示す外部のネット
ワークに送信用コンテンツを送信する送信部34、外部
のネットワークからコンテンツを受信する受信部35及
びフォーマット作成部32、記憶部31、36、受信部
35及び送信部34を制御する制御部33を具備してい
る。尚、図2において、実線で示す矢印は、データ線を
示し、破線で示す矢印は、制御線を示している。
【0004】図3には、利用者端末23の回路構成がブ
ロック図で示されている。利用者端末23は、コンテン
ツ・データを受信する受信部41、送信要求等の要求或
いは音声及び文字データ等を送信する送信部42、受信
したデータファイルの内容を表示用データとするブラウ
ザ部43及び所定のフォーマットで多重化されたコンテ
ンツ・データをビデオデータ及び音声データ等に分離す
る多重フォーマット分離部44を具備している。また、
音声データをデコードする音声メディア・デコード部4
5、ビデオデータをデコードする映像メディア・デコー
ド部46、ユーザ、即ち、利用者からの指示を入力する
ユーザ・インターフェース部47、受信された多重フォ
ーマット・コンテンツを保存する多重フォーマット・コ
ンテンツ保存部48、デコードされた音声データを出力
する音声出力部49、デコードされたビデオデータを出
力する映像出力部50及び図3に示す各部を制御する制
御部51を更に具備している。
【0005】このようなシステムにおいては、利用者端
末23において、ユーザによってユーザ・インターフェ
ース部47でコンテンツ送信要求が入力され、ユーザ・
インターフェース部47、ブラウザ部43及び送信部4
2介してコンテンツ・サーバ21がアクセスされる。こ
のアクセスに応答して、コンテンツ・サーバ21は、制
御部33の制御下で受信部35を介してデータ送信要求
を受け、このデータ送信要求に応じてマルチメディア・
コンテンツを利用者端末23に送信している。ここで、
コンテンツ・サーバ21から配信されるマルチメディア
・コンテンツは、コンテンツ記憶部31から取り出さ
れ、複数メディアのコンテンツが多重フォーマット作成
部32に取り込まれる。このマルチメディア・コンテン
ツは、多重フォーマット作成部32において、多重化さ
れた所定のフォーマットに変換され、送信部34から放
送網或いは通信網22に送り出される。尚、多重フォー
マット記憶部36は、予め多重フォーマットでメディア
・コンテンツが取り込まれ、これを保存している。従っ
て、多重フォーマット記憶部36からのマルチメディア
・コンテンツは、多重フォーマット作成部32のコンテ
ンツ多重機能をバイパスして送信部34から直接に放送
網或いは通信網22に送信することができる。
【0006】送信部34は、放送・通信網22からアク
セス仕様(プロトコル)に合わせて、多重フォーマット
・コンテンツを放送・通信網上に送り出している。利用
者端末23では、受信部41にて多重フォーマット・コ
ンテンツが受信され、多重フォーマット・デコード部4
4により多重フォーマットから個別のメディア情報が取
り出される。また、利用者の選択的要求に応じて、受信
部41で受信した多重フォーマット・コンテンツは、多
重フォーマット・コンテンツ保存部48に保存すること
もできる。取り出された個別のメディアは、音声メディ
ア・デコード部45及び映像メディア・デコード部46
にてデコードされ、音声出力部49及び映像出力部50
へ送られ、再生される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す利用者端末
23では、多重フォーマット・コンテンツを受信するに
際し、利用者の選択により多重フォーマット・コンテン
ツ保存部48にコンテンツを保存可能である。しかしな
がら、多重フォーマット・コンテンツ保存部48へのコ
ンテンツの保存途中で多重フォーマット・コンテンツ保
存部48の記憶残量が枯渇した場合には、受信した全コ
ンテンツを保存できず、コンテンツの途中で保存が終了
する問題がある。特に、従来のシステムでは、利用者が
予め音声、或いは、映像等、多重配信されるメディアの
中から優先的に保存するコンテンツを選択することはで
きないため、例えば、必要に応じて音声だけを長時間、
記録したくてもできない問題がある。
【0008】従来、マルチメディア・コンテンツを録画
する装置として放送等の番組を録画する番組録画装置が
あり、このような番組録画装置が特開2001−148
155及び特開2001−160264に開示されてい
る。このような番組録画装置では、必要に応じて録画し
た番組を消去する方式が採用されている。しかしなが
ら、この番組録画装置は、番組単位で録画を消去し、録
画の為の記憶領域を確保し、新たに番組を録画するもの
であり、利用者の要望に応じて、空き記憶領域に選択的
に必要なコンテンツのみを記憶することができない。即
ち、利用者端末の記憶部の空き領域が十分でない場合
に、利用者が興味を有するコンテンツのみを記憶できな
い問題がある。
【0009】この発明は、上述したような事情に鑑みな
されたものであって、コンテンツ保存時に保存領域が不
足することが判明したとき、特定のメディアの記録を省
くことでその他のメディアの記録時間を最大化できるコ
ンテンツ保存端末及びこのコンテンツ保存端末にコンテ
ンツを配信する配信サーバ装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、複数
のメディア・コンテンツが所定のフォーマットで多重化
されているマルチメディア・データの送信を要求する為
の送信部と、この送信部からの要求に応じて送信された
マルチメディア・データを受信する為の受信部と、この
マルチメディア・データを保存する為のデータ保存部
と、前記マルチメディア・データ中の消去されるべきメ
ディア・コンテンツの種別を指定する為の指定部と、前
記データ保存部の空き容量をモニタしてマルチメディア
・データを保存するに十分な空き容量がない場合に前記
指定された種別のメディア・コンテンツ・データを消去
する為の制御部と、を具備することを特徴とするコンテ
ンツ保存端末が提供される。
【0011】また、この発明によれば、複数のメディア
・コンテンツが所定のフォーマットで多重化され、その
先頭にメディアの種別及びこの種別に対応した各データ
のサイズ並びに配列情報が記述されているヘッダを有す
るマルチメディア・データの送信を要求する為の送信部
と、この送信部からの要求に応じて送信されたマルチメ
ディア・データを受信する為の受信部と、このマルチメ
ディア・データを保存する為のデータ保存部と、前記マ
ルチメディア・データ中の消去されるべきメディア・コ
ンテンツの種別を指定する為の指定部と、前記データ保
存部の空き容量をモニタすると共に前記ヘッダの各デー
タのサイズから前記マルチメディア・データの総データ
・サイズを求め、両者の比較から前記マルチメディア・
データを保存するに十分な空き容量が前記データ保存部
にない場合に、前記ヘッダのデータ配列情報を参照して
指定された種別のメディア・コンテンツ・データを消去
する為の制御部と、を具備することを特徴とするコンテ
ンツ保存端末が提供される。
【0012】更に、この発明によれば、データを保存可
能な容量と共に送信要求を受ける為の受信部と、この送
信要求に応じて複数のメディア・コンテンツが所定のフ
ォーマットで多重化されているマルチメディア・データ
の送信する為の送信部と、前記マルチメディア・データ
中のメディア・コンテンツの種別を予め指定する為の指
定部と、前記マルチメディア・データのサイズが前記デ
ータ保存容量より大きい際に指定された種別のメディア
・コンテンツ・データのみを前記送信部から送信させる
為の制御部と、を具備するコンテンツ保存端末にコンテ
ンツを配信する配信サーバ装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態に係るコンテンツ保存端末及び配信サーバ
装置を説明する。
【0014】図4は、この発明のコンテンツ保存端末及
び配信サーバ装置が適用されるネットワーク・システム
を概略的に示すブロック図である。図4に示されるよう
に、このシステムは、パーソナルコンピュータ、或い
は、携帯電話等の利用者端末61、無線回線を利用する
利用者端末61、例えば、携帯電話をネットワーク網に
接続する為の基地局62及びネットワーク中の電話回線
に含まれる交換装置63を具備している。ここで、ネッ
トワーク網は、ネットワーク、通信・放送網、外部ネッ
トワーク等で称せられるもの含み、単に網或いは外部網
と称せられる場合があることを明記する。また、このシ
ステムは、利用者からの要求によってコンテンツを配信
するサーバ装置64、コンテンツの媒介路としてのイン
ターネット65から構成されている。尚、コンテンツ・
サーバ装置64は、インターネット65に限らず、電話
回線或いはケーブル等の回線を介してコンテンツを配信
することができる。また、利用者端末61が無線回線を
利用する利用者端末61、例えば、携帯電話である場合
には、基地局62が利用者端末61との間に無線回線を
設定する。このようなシステムでは、利用者端末61か
らコンテンツの配信要求があると、利用者の要求に従い
サーバ装置64は、マルチメディア・コンテンツを送信
し、インターネット65等のコンテンツの媒介路を介し
てマルチメディア・コンテンツが利用者端末61にダウ
ンロードされる。
【0015】図5には、図4に示したサーバ装置64の
詳細が示されている。この図5に示すように、サーバ装
置64は、マルチメディア・コンテンツを送信する送信
部71、利用者端末61から配信要求等の要求を受信す
る受信部72、サーバ装置64内の各部を制御する制御
部73を具備している。また、このサーバ装置64は、
多重化されたマルチメディア・コンテンツを格納する多
重コンテンツ記憶部74、音声メディア・コンテンツを
格納する音声メディア記憶部75、映像メディア(静止
画或いは動画データ)を格納する映像メディア記憶部7
6及び音声メディア記憶部75及び映像メディア記憶部
76からのコンテンツを多重化して所定のフォーマット
のファイルを作成する多重ファイル作成部77から構成
されている。この多重ファイル作成部77は、図6に示
されるように送信されるべきファイルの先頭にファイル
情報を含むヘッダを常に位置させるフォーマットに変換
するヘッダ先出し機能部78を含む。従って、このヘッ
ダ先出し機能部78によって変換されたコンテント・フ
ァイルが送信される際には、図6に示すように常にヘッ
ダからコンテンツファイルが送信される。尚、図5にお
いて、実線で示す矢印は、データ線を示し、破線で示す
矢印は、制御線を示している。
【0016】図5に示したサーバ装置64では、他のサ
ーバ装置64からインターネット等の外部ネットワーク
から、或いは、直接に、コンテンツが受信部72で受信
され、制御部73を介して記憶部74,75,76に格
納される。即ち、コンテンツが音声メディア・コンテン
ツであれば、この音声メディア・コンテンツが音声メデ
ィア記憶部75に格納される。また、コンテンツが映像
メディア(静止画或いは動画データ)であれば、この映
像メディアが映像メディア記憶部76に格納される。同
様に、コンテンツがマルチメディア・コンテンツであっ
て、多重コンテンツ記憶部74に格納されたフォーマッ
トと同一のフォーマットを有するマルチメディア・コン
テンツであれば、このマルチメディア・コンテンツは、
多重コンテンツ記憶部74に格納される。受信部72で
受信されたマルチメディア・コンテンツが多重コンテン
ツ記憶部74に格納されたフォーマットと異なるフォー
マットを有するマルチメディア・コンテンツである場合
には、このマルチメディア・コンテンツは、制御部73
に含まれる多重ファイル分離部において、音声及び映像
メディア・コンテンツに分離される。分離された音声メ
ディア・コンテンツは、音声メディア記憶部75に格納
され、また、分離された映像メディア・コンテンツは、
映像メディア記憶部76に格納される。
【0017】図5に示したサーバ装置64では、利用者
端末61からコンテンツの配信要求が受信部72を介し
て制御部73に入力されると、制御部73は、この配信
要求に従って、配信要求があったコンテンツを記憶部7
4,75,76から多重ファイル作成部77に出力す
る。ここで、多重コンテンツ記憶部74に格納されたマ
ルチメディア・コンテンツが配信要求された場合には、
そのマルチメディア・コンテンツは、予め所定フォーマ
ットを有するように多重化されていることから、多重フ
ァイル作成部77で多重ファイルに変換されることな
く、送信部71に送られ、この送信部71から利用者端
末61に向けて送信される。マルチメディア・コンテン
ツの配信の際には、各ファイルでは、ヘッダ先出し機能
部78によって図6に示すようなファイルに変換され、
常にヘッダが始めに送信され、これに続いてメディアデ
ータが送信される。配信要求があったコンテンツが音声
メディア・コンテンツ、或いは、映像メディア・コンテ
ンツのいずれかであれば、このコンテンツは、多重ファ
イル作成部77で所定フォーマットに変換されて所定の
フォーマットを有するファイルとして送信部71に送ら
れ、この所定のフォーマットのファイルが送信部71か
ら利用者端末61に向けて送信される。この送信に際し
ても、同様にヘッダ先出し機能部78によって、常に始
めにヘッダが送信され、これに続いてメディアデータが
送信されるようにファイルが図6に示すようにフォーマ
ットされる。配信要求があったコンテンツが音声メディ
ア・コンテンツ及び映像メディア・コンテンツであれ
ば、この音声メディア・コンテンツ及び映像メディア・
コンテンツは、多重ファイル作成部77で多重化され、
また、所定フォーマットに変換されて多重化ファイルと
して送信部71に送られ、この多重化ファイルが送信部
71から利用者端末61に向けて送信される。ここで、
多重ファイル作成部77は、既に説明したように映像メ
ディア記憶部76からの映像メディアデータ及び音声メ
ディア記憶部75からの音声メディアデータを送信時に
多重ファイルに作成するばかりでなく、多重コンテンツ
記憶部74に作成した多重ファイルを保存し、また、多
重コンテンツ記憶部74に保存してある多重ファイルを
そのまま、或いは、その内容を一部修正して送信部71
に送出する機能を有している。
【0018】図7は、図4に示した利用者端末61の回
路構成を詳細に示すブロック図である。図6に示される
利用者端末61は、送信要求等の要求、或いは、音声及
び文字データ等を送信する送信部81、コンテンツ・デ
ータ等のデータを受信する受信部82を具備している。
また、この利用者端末61は、受信部82を介して受信
されたマルチメディア・コンテンツ・データを各コンテ
ンツ・データに分離する多重ファイル分離部83及び受
信部82を介して受信されたマルチメディア・コンテン
ツ・データを保存する多重ファイル保存部93を具備し
ている。更に、この利用者端末61は、分離された音声
コンテンツ・データをデコードする音声デコーダ84及
び同様に分離された映像コンテンツ・データをデコード
する映像デコーダ85を備え、更にまた、デコードされ
た音声信号を再生するスピーカ86、デコードされた映
像信号を再生する表示器87、受信データファイルの内
容を表示用データとするブラウザ部88、ユーザ、即
ち、利用者からの指示を入力する入力部89及びこの利
用者端末61内の各部を制御する制御部90を具備して
いる。
【0019】このシステムにおいては、利用者端末61
の入力部89からメニュー情報等の配信情報の送信要求
がユーザによって入力され、この送信要求が制御部90
及び送信部91介してコンテンツ・サーバ64に送信さ
れ、コンテンツ・サーバ64がアクセスされる。このア
クセスに応じて、コンテンツ・サーバ64は、制御部7
3の制御下において、受信部72を介するデータ送信要
求に応じてメニュー情報等の配信情報を利用者端末61
に送信する。従って、利用者端末61では、受信部82
を介してメニュー情報等の配信情報がブラウザ部88に
入力され、表示器87にメニュー情報等の配信情報が整
形表示される。この表示部87の表示を利用して利用者
は、希望するコンテンツをメニューから検索し、取得す
るマルチメディア・コンテンツを選択することができ
る。
【0020】この表示部87を参照して、入力部98力
される。このこのコンテンツの送信要求及び選択情報
は、制御部90を経由して送信部81からネットワーク
に送り出される。このコンテンツの送信要求及び選択情
報がサーバ装置64に届くと、サーバ装置64の送信部
71からメニュー情報等で利用者が選択したマルチメデ
ィア・コンテンツが制御部73の制御下で利用者端末6
1に送信される。ここで、コンテンツ・サーバ64から
配信されるマルチメディア・コンテンツは、コンテンツ
記憶部75,76から取り出された複数メディアのコン
テンツが多重ファイル作成部77にて多重化されるとと
もに所定のフォーマットに変換され、ヘッダを先頭に多
重化されたマルチメディア・コンテンツが送信部71を
介して放送網、或いは、通信網65に送り出される。
尚、多重フォーマット記憶部74には、予め多重フォー
マットでメディア・コンテンツが取り込まれて保存され
ている。従って、多重フォーマット記憶部74からのマ
ルチメディア・コンテンツは、多重ファイル作成部77
を介さずに送信部71から直接に放送網或いは通信網6
5に送信される。
【0021】コンテンツ・サーバ64の送信部71は、
放送・通信網65からアクセス仕様(プロトコル)に合
わせて、多重フォーマット・コンテンツを放送・通信網
上に送り出している。利用者端末61では、受信部82
にて多重フォーマット・コンテンツが受信され、多重フ
ァイル分離部83により多重フォーマット・ファイルか
ら個別のメディア情報が取り出される。即ち、多重ファ
イル分離部83では、図6に示すような各コンテンツフ
ァイルの先頭に配置されたヘッダが分離され、このヘッ
ダが多重ファイル保存部93に格納されるとともに後に
述べるようにマルチメディア・ファイルの保存に先立っ
て後に述べるようにヘッダ中のメディアサイズ等の特定
情報が制御部90に与えられる。制御部90は、多重フ
ァイル保存部93の空き容量をモニタし、このマルチメ
ディア・ファイルを多重ファイル保存部93へ保存する
ことが可能であると判断すると、マルチメディア・ファ
イルが多重ファイル保存部93に格納される。このマル
チメディア・ファイルの保存の手順については、後に詳
述する。
【0022】このように利用者の選択的要求に応じて、
受信部82で受信した多重フォーマット・コンテンツ
は、多重ファイル保存部93に保存するができる。多重
ファイル分離部83から、或いは、多重ファイル保存部
93から取り出された個別のメディアは、音声メディア
・デコード部84及び映像メディア・デコード部85に
てデコードされ、スピーカ61及び表示器87へ送ら
れ、再生される。
【0023】多重ファイル作成部77でフォーマット可
能な多重ファイル・フォーマットの一例として、ISO
/IEC,14496−1,MPEG−4システム・ファ
イル・フォーマット(単に、MP4と称する。)があ
る。このファイル構造が図8に示されている。このMP
EG−4システム・ファイル・フォーマットでは、この
フォーマットで規定されたマルチメディア用のファイル
・フォーマットであって、映像或いは音声等の複数のメ
ディアを多重化して1つのファイルとして保存すること
ができるフォーマットとして知られている。
【0024】この図8に示されるファイル・フォーマッ
トでは、1つのMP4ファイルは、第1階層のヘッダと
してファイル情報が記載されるmoov(Movie Atom)
及び音声データ及び映像データを含むマルチメディア・
データが格納されているmdat(Media Data Atom)か
ら構成されている。このMP4ファイルには、付加的
に、第1階層の空き領域としてのfree並びにski
p及びユーザが定義する書き込みを許すudta (User
Data Atom)が設けられている。
【0025】尚、MP4ファイルでは、一般にatom
と称される単位を元にデータを分類し、管理さされてい
る。このatomは、上位層から下位層に至る階層構造
を取ることができ、その内部に更に下位層のatomを
含むものを「コンテナatom」と呼ぶ。ここで説明す
るatomは、boxと称される場合があることを注意
されたい。
【0026】また、ヘッダとしてのmoov(Movie At
om)には、第2階層にあるMP4ファイルの作成時刻及
びMP4ファイルのコンテンツ長等のヘッダ情報が記述
されているmvhd (Movie Header Atom)、オブジェク
ト、即ち、再生対象に関する情報が記述されているio
ds(Object descriptor Atom)及び多重化されているメ
ディア情報に関する各種パラメータが記述されているt
rak (Track Atom)を含んでいる。このtrak (Tra
ck Atom)は、多重化されているメディアが多数あれば、
そのメディアの数だけ用意される。例えば、音声と映像
とが多重化されたコンテンツにあっては、音声メディア
trak及び映像メディアのtrakが用意され、その
音声用のtrakに音声メディアのパラメータが格納さ
れ、映像用のtrakに映像メディアのパラメータが格
納される。
【0027】図4に示されるようにtrak (Track At
om)は、第3階層にあるトラックの作成時刻及びトラッ
クID(識別子)と称されるトラックを識別するための
一連の番号が格納されているtkhd (Track Header A
tom)、トラックに関して記述されたtref (Track Re
ference Atom)、編集情報に関してのedts (EditAto
m)及びメディアの情報に関して記述されたmdia (Me
dia Atom)を含んでいる。edts (Edit Atom)は、第4階
層に編集リスト情報が記述されたelst (Edit List Ato
m)を含み、mdia (Media Atom)は、第4階層にこの
メディアトラックのタイムスケール等の情報が格納され
るmdhd(Media Header)、ヘッダを参照する情報が記
述されたhdlr(Handler Reference Atom)及びメディ
アに関する情報が格納されているminf(Media infor
mation)を含んでいる。minf(Media information)
は、更に第5階層にトラックに格納されているメディア
が映像であることを示すvmhd(Video Media Heade
r)、或いは、トラックに格納されているメディアが音声
であることを示すsmhd (Sound Media Header Ato
m)、ヒント・メディアのヘッダ情報が記述されたhmh
d(Hint Media Header Atom)、メディアがビデオ或いは
音声以外のMPEG−4ストリームである場合に、MP
EG−4のヘッダ情報が記述された<mpeg>(MPEG-
4 Media Atoms) 、メディア情報が記述されたminf
(Media Information Atom)及びサンプルに関しての情報
が記述されたstbl(Sample Table Atom)を含んでい
る。vmhd(Video Media Header Atom)及びsmhd
(Sound Media Header Atom)は、トラックに格納されて
いるメディア、即ち、音声か映像化の種別に応じて択一
的に記載される。更にまた、dinf(Data Informatio
n Atom)は、データを参照する情報が記述されたdre
f(Data Reference Atom)を含み、また、stbl(Samp
le Table Atom)は、各サンプルの時間間隔が設定されて
いるstts(Decoding timeto Sample Atom) 、サンプ
ルに対するデコード時間が記述されたctts (Compos
ition Time to Sample Atom)、サンプルの同期情報が記
述されたstss(Sync Sample Atom)、コーディック
の種別やデコードに必要となる各種情報が設定されてい
るstsd(Sample Description Atom) 、トラック中の
サンプルの総数(sample_count)及び各サンプルのデー
タサイズ(entry_size)が設定されているstsz(Sam
ple Size Atom)、チャンク内のサンプル数(sample_per_
chunk)及びサンプルのインデックス(sample_descriptio
n_index)が記述されたstsc(Sample to Chunk Ato
m)、チャンクに関するファイルの先頭からのオフセッ
ト位置情報(chunk_offset)が記述されるstco (Chun
k Offset Atom)、同期情報が記述されたstsh(Shado
w Sync Sample Atom)及びstdp(Degradation Priori
ty Atom)を含んでいる。stsd(Sample Description
Atom)は、必要に応じて複数個設定することができる。
【0028】ここで、サンプル(即ち、sample)
とは、映像や音声の実際のメディアデータをある大きさ
に区切った単位を称し、メディアデータは、このsam
pleを基に管理されている。チャンク(即ち、chu
nk)は、1又は複数のsampleが連接されている
ものを称し、ファイル先頭からのchunkの位置や当
該chunkにいくつのsampleが含まれているか
と言った、データ領域の内部構造に関する情報は、上述
したようにmoovコンテナatomの下位階層に記述
される。また、既に説明したように実際のメディアデー
タは、mdatatomに配置され、音声や映像といっ
たメディア毎の情報管理にtrakというatomが割
り当てられている。このようにMP4ファイルは、mo
ovコンテナatomを取得すれば、構成されるメディ
ア数、それぞれの種別、データサイズ等が判明する。
【0029】一般にMP4のatomは、同一階層の配
置順序の規定がない。図7の第1階層においては、mo
ov、mdat、free、skip、udtaの順序
で並んでいるが、これは必ずしも規格上ファイル先頭か
らこの順番で並ばなければならないことを意味していな
い。
【0030】この発明の実施の形態では、ファイル情報
を取得するために必ず第1階層では、ファイル情報が記
述されるmoovがファイルの先頭に割り当てられるよ
うにファイルがフォーマットされる。即ち、サーバ装置
64においては、多重ファイル作成部77は、ヘッダ先
出し機能部78を含み、このヘッダ先出し機能部78に
よって、多重コンテンツ記憶部74にマルチメディア・
ファイルを格納する際に各ファイルの先頭にヘッダ情報
としてのmoovを付している。また、映像メディア記
憶部76及び音声メディア記憶部75からのメディアを
多重化して所定フォーマットに整える際にそのファイル
の先頭に同様にヘッダ情報としてのmoovを付してい
る。
【0031】この図8に示すファイルのヘッダから全て
のマルチメディア・データ・サイズ及び個々のマルチメ
ディア・データのサイズを獲得する手順について図9を
参照して説明する。
【0032】図7に示す利用者端末61では、マルチメ
ディア・ファイルが受信されてマルチメディア・データ
のサイズの計算が開始される。(ステップS10)多重
ファイル分離部83において受信したマルチメディア・
ファイルからファイル先頭のヘッダ情報としてのmoo
vがステップS12に示すように多重ファイル保存部9
3に格納され、このmoov中のファイル情報が必要に
応じて制御部90に与えられる。このmoov中の第2
階層にあるtrakは、メディアの数だけ用意されてい
ることから、ステップS14に示すように制御部90に
おいて、このトラックの数をカウントすることによって
メディア数が明らかとなる。また、moovの第6階層
にあるstsz(sample size atom)からそのtrakが
記述するメディアのデータサイズが計算される。即ち、
stsz(sample size atom)には、夫々32ビットの符
号なし整数のサンプル・サイズ(sample-size)及びサン
プル・カウント(sample-count)があり、サンプル・サイ
ズが0でないときは、全てのサンプルのサイズ(entry-s
ize)は、同一とされている。従って、当該トラックのデ
ータサイズは、サンプル・サイズ(sample-size)×サン
プル・カウント(sample-count)で算出される。また、サ
ンプル・サイズ(sample-size)が0のときは、それぞれ
のサンプル毎にエントリー・サイズ(entry-size)が記述
される。従って、該当するトラックのデータサイズは、
エントリー・サイズ(entry-size)の総計(Σentry-siz
e)で求められる。更に、当該トラックのメディアの種
別に関しては、第4階層にminf(Media Informatio
n)があり、このminf(Media Information)に含まれ
る第4階層のvmhd(Video Media Header)、smhd
(Soundmedium Header)、hmhd(Hint Media Header)
から当該トラックが何れのメディアに属するかが判明す
る。即ち、vmhd(Video Media Header)から当該トラ
ックのメディアが映像(ビデオ)メディアであることが
判明し、smhd(Soundmedium Header)から当該トラッ
クのメディアが音声(オーディオ)であることが判明
し、hmhd(Hint Media Header)から当該トラックの
メディアがヒント・メディアであることが判明する。更
にまた、stsd(Sample Description Atom)から当該
メディアのコーディング・モード等が判明する。即ち、
stsd(Sample Description Atom)にmp4v(Mpeg-4
Video)と記述されれば、MPEG4の規格に定められ
たコーディング・モードでビデオデータが符号化されて
いる旨が判明し、stsd(Sample Description Atom)
にmp4a(Mpeg-4 Audio)と記述されれば、MPEG4
の規格に定められたコーディング・モードで音声データ
が符号化されている旨が判明する。また、stsd(Sam
ple Description Atom)にAMR(Adaptive Multi-Rate)
と記述されれば、可変伝送レートでのコーディング・モ
ードで音声データが符号化されている旨が判明する。
尚、AMR(Adaptive Multi-Rate)は、samrと表記され
ることが、3GPPの3GPP TS26.234に定
められている。
【0033】図7に示した利用者端末61においては、
多重ファイル、即ち、マルチメディア・ファイルを受信
すると、制御部90は、送信されるマルチメディア・フ
ァイルの全サイズを図9に従った手順で計算し、そのサ
イズと多重ファイル保存部93の空き容量を比較する。
マルチメディア・ファイルを保存する多重ファイル保存
部93に十分な空き容量があり、送られたマルチメディ
ア・ファイルを保存することができる場合には、そのま
まそのマルチメディア・ファイルは、多重ファイル保存
部93に保存される。しかしながら、多重ファイル保存
部93に十分な空き容量がなく、そのままマルチメディ
ア・ファイルを保存できない場合には、制御部90から
は、容量枯渇メッセージがブラウザ部107に送られ
る。このメッセージに応答して、表示器82には、図1
0(a)、或いは、図10(b)に示すような選択画面
が表示される。図10(a)は、保存するメディア・ス
トリームを選択する画面であり、図示の例では、音声ス
トリームが選択されて保存される。また、図10(b)
は、削除するメディア・ストリームを選択する画面であ
り、図示の例では、音声ストリームが選択されて削除さ
れる。この表示に従って、利用者が選択画面の項目を選
択すると、その選択結果が制御部90に与えられ、送信
されるマルチメディア・ファイルの中の保存すべきメデ
ィア・ストリームのサイズと多重ファイル保存部93の
空き容量とが比較される。依然、メディア・ストリーム
のサイズが多重ファイル保存部93の空き容量に比べて
大きい場合には、保存領域が不足している旨が表示され
て保存を終了する旨が表示され、保存が終了される。こ
こで、既に説明したように、minf(Media Informati
on)に含まれる第4階層のvmhd(Video Media Heade
r)から当該トラックがビデオ(映像)でる旨が判明し、
当該トラックのサイズは、サンプル・サイズ(sample-si
ze)及びサンプル・カウント(sample-count)、或いは、
エントリー・サイズ(entry-size)から求められる。同様
にして、minf(Media Information)に含まれる第4
階層のsmhd(Sound medium Header)から当該トラッ
クのメディアが音声(オーディオ)である旨が判明し、
当該トラックのサイズは、サンプル・サイズ(sample-si
ze)及びサンプル・カウント(sample-count)、或いは、
エントリー・サイズ(entry-size)から求められる。
【0034】上述したようにマルチメディア・コンテン
ツの保存を終了する場合には、送信部91を介して、コ
ンテンツ・サーバ装置64に送信停止メッセージが送ら
れ。これによりサーバはファイル送出を停止する。ま
た、送信されるマルチメディア・コンテンツ中から所定
のメディアデータのみの保存を継続する場合、利用者端
末83では、これまでに記録したメディアデータのうち
不要なメディアデータを消去しながら選択したメディア
データのみが保存される。
【0035】ここで、図11を参照してマルチメディア
・コンテンツ中からあるメディアを消去しながら所定の
メディアを保存する手順について説明する。図10
(a)、或いは、図10(b)の画面が表示されてある
メディアの消去が開始される。(ステップS10)この
画面でステップS32に示すように消去すべきデータが
ビデオデータであるかが確認される。ビデオデータであ
る場合には、ステップS34に示すようにminfにv
mhdが記述されているトラック(track)が特定され
る。この特定されたトラック(track)は、ビデオデー
タに関して記述されていることから、ステップS36に
示すようにmdat中のstcoに記述されるチャンク
(chunk)の数及びオフセット・アドレスが獲得される。
ここで、図12に示されるように各トラックのアドレス
は、ファイルの先頭からのオフセット・アドレスで記述
される。この実施の形態では、必ずヘッダが先頭に配置
されることから、moovの先頭からの相対的なアドレスで
記述される。ビデオチャンク(Vchunk)にあっては、通常
1つのサンプル(V sample)で構成され、複数サンプル
で構成されても良いことから、そのサイズは、サンプル
数及びそのサンプル・サイズによって決定される。従っ
て、stsz(sample size atom)を参照することによ
って消去すべきデータのサイズが判明し、そのチャンク
の終了アドレスが判明する。従って、ステップS38に
示すようにチャンクのオフセット・アドレス及びそのサ
イズからチャンクが消去される。図12に示される例に
おいて、トラック1(track 1)がビデオである場合に
は、始めに第1チャンク(chunk)が消去される。次に、
ステップS40に示すように当該トラックに含まれるチ
ャンクの全てが消去されたかが確認される。このステッ
プでは、stcoに記述されるチャンク(chunk)の数だ
け消去されたかで確認される。全て消去されていない場
合には、ステップS36が実行される。即ち、図12に
示す例では、第2のチャンクが消去される。全てのチャ
ンクが消去されて、例えば、図12におけるトラック1
の第1、第2及び第3チャンクが消去されて処理が終了
される。(ステップS52)従って、多重ファイル保存
部93には、音声のチャンクのみが保存される。
【0036】ステップS32において、消去すべき対象
がビデオでない場合には、ステップS42において、そ
の対象が音声データであるかが確認される。消去対象が
ビデオでも音声でも、ない場合には、その処理が終了さ
れる。消去対象が音声データである場合には、ステップ
S44に示すようにminfにsmhdが記述されてい
るトラック(track)が特定される。この特定されたト
ラック(track)は、音声データに関して記述されてい
ることから、ステップS46に示すようにmdat中の
stcoに記述されるチャンク(chunk)の数及びオフセ
ット・アドレスが獲得される。音声チャンク(A chunk)
にあっては、1又は複数のサンプル(A sample)で構
成されることから、そのサイズは、サンプル数及びその
サンプル・サイズによって決定される。即ち、stsc
(Sample to Chunk Atom)を参照することによって、各
チャンクを構成するサンプルの数が判明し、stsz
(sample size atom)を参照することによってそのサン
プルのサイズが判明する。従って、消去すべきチャンク
のデータのサイズが判明し、そのチャンクの終了アドレ
スが判明する。ステップS48に示すようにチャンクの
オフセット・アドレス及びそのサイズからチャンクが消
去される。図12に示される例において、トラック2
(track 2)が音声である場合には、始めにそのトラッ
ク2(track 2)の第1チャンク(chunk)が消去される。
次に、ステップS50に示すように当該トラックに含ま
れるチャンクの全てが消去されたかが確認される。この
ステップでは、stcoに記述されるチャンク(chunk)
の数だけ消去されたかで確認される。全て消去されてい
ない場合には、ステップS46が実行される。即ち、図
12に示す例では、トラック2の第2のチャンクが消去
される。全てのチャンクが消去されて、例えば、図12
におけるトラック2の第1及び第2チャンクが消去され
て処理が終了される。(ステップS52)従って、多重
ファイル保存部93には、ビデオのチャンクのみが保存
される。
【0037】図11に示した手順は、消去しながら所定
のメディアを保存する場合として説明したが、既に多重
ファイル保存部93にマルチメディ・ファイルが保存さ
れ、このマルチメディア・ファイルから所定のコンテン
ツ・データのみを消去する場合も同様であるので、その
説明は、省略する。
【0038】図6に示す多重ファイル保存部93におい
て、消去しながらメディアを保存する場合、或いは、保
存した後において、あるマルチメディア・データを消去
する場合には、多重ファイル保存部93でデータの詰め
替えが必要とされ、また、このデータの詰め替えに伴っ
てヘッダとしてのmoovの記述を変更する必要があ
る。このデータの詰め替え及びmoovの記述を書き換
える手順を図13から図15を参照して説明する。
【0039】図13に示すようにマルチメディア・コン
テンツをそのまま受信して多重ファイル保存部93に保
存すると、チャンク単位で連続して保存される。ここ
で、保存しながら、ある、メディアのコンテンツがチャ
ンク毎に消去される場合には、図13(b)に示すよう
に保存すべきチャンク(1)〜(15)に消去された空白の領
域が生じる。図13(a)においては、保存すべきチャ
ンクは、縦縞で表し、消去されるべきチャンクは、横縞
で表し、また、図13(b)においては、消去された記
憶領域は、白抜きで示されている。このように多重ファ
イル保存部93の保存領域中に保存すべきデータが飛び
飛びの状態で記録され、その間に未記録の領域がある場
合には、ファイルの利用効率が低下する。そこで、図1
4(a)に示すように保存されるデータ列は、図14
(b)に示すように連続して保存されるデータ列に書き
換えられる。即ち、図14(a)に示す空白領域に隣接
するチャンク(1)〜(15)が移され、図14(b)に示す
ようにチャンク(1)〜(15)が連続して配置される。この
詰め替えに応じてstco(Chunk Offset Atom)に記
述されるチャンクのオフセット・アドレスが書き換えら
れる。
【0040】ここでは、あるマルチメディア・コンテン
ツが2つのメディアから構成され、そのうち一方を消去
する場合の詰め替えを例として説明する。
【0041】ステップS60に示されるようにチャンク
の詰め替えが開始されると、ステップS62に示すよう
に書き出しポインダがどちらか残すトラックのオフセッ
トの最小値に設定される。ここで、最小値関数は、引数
の第1項、すなわち、トラック0のオフセット0と、引
数の第2項、すなわちトラック1のオフセット0のうち
どちらか小さい値を返す関数である。変数「サンプル
数」は0、変数「オフセット・インデックス(offset_in
dex)」は、0、変数「チャンク番号」は、0に初期設
定される。変数「オフセット・インデックス(offset_in
dex)は、0から始まり、残すトラックの最大チャンク
数まで変化する変数であり、この値は、現在当該トラッ
クの何番目のチャンクを処理しているかを示す。変数
「サンプル数」は、現在処理中のチャンクに含まれるサ
ンプル数を保持する。次に、ステップS64において、
オフセット・インデックス(offset_index)がstco
(Sample to Chunk Atom)に記述されるentry_c
ountより小さいかが比較される。ここで、stco
(Sample to Chunk Atom)のentry_count
は、そのトラックにおけるチャンクの数に相当している
ことから、オフセット・インデックス(offset_index)
がそのトラック数になれば、そのトラック中のチャンク
の移し替え処理が完了したこととなる。(ステップS6
6)ステップS64において、移し替え処理が終了して
いない場合には、ステップS68において、変数「開始
書出しポインタ」に変数「書出しポインタ」の値を設定
する。変数「書出しポインタ」は、これまで書き出した
最終アドレスを記憶しているので、これに続けて書き出
すために変数「開始書出しポインタ」に値を設定する。
次に、ステップS70において、stco offse
t[offset_index]は、チャンクの開始アドレスの記され
たテーブル[offset (構造体stcoのメンバとして記述)」
のoffset_index番目の値という意味である。ステップS
64におけるoffset_indexは、保存されるべきチャンク
のオフセット・インデックスであり、ステップS72に示
されるように読出しポインタがインクリメントされて読
出しポインタが移し替えるべきチャンク(コピーされる
べきチャンク)の先頭に達するまで移動される。読出し
ポインタが移し替えられるべきチャンクの先頭に達する
と、ステップS74に示すように当該チャンクのサンプル
数がstsc(Sample to Chunk Atom)から求められる。
【0042】即ち、当該チャンクを構成するサンプル数
が決定されて読み出すべきサンプル数が定められる。ま
た、ステップS82において、チャンクを移し代えた際
の新たなアドレスを特定する為に、新たなstco(Chu
nk Offset Atom)のチャンク・オフセット(chunk_offse
t) テーブル[offset」のオフセット・インデックス〈of
fset_index)番目の値として、変数「書出しポイメタ」
の値を保存する。
【0043】更に、ステップS76において、当該チャ
ンクを構成する全てのサンプルを読み出したかが判断さ
れる。全てのサンプルを読み出した場合には、ステップ
S78において、処理対象チャンク番号を示すoffs
et_indexが1だけ増加されて次のチャンクを処
理する為に再びステップS64に戻される。
【0044】ステップS76において、全てのサンプル
を読み出していない場合には、ステップS80におい
て、当該チャンクのデータが読み出す為にそのチャンク
のサンプル・サイズがstszのentry_size
から読み出される。ステップS84において、当該サン
プルがそのサイズだけ読み出されたかが判断される。当
該サンプルが読み出されていない場合には、ステップS
86において、データの読出し及びその読出しデータ
の書き込み、読出しポインタが更新され、また、書
出しポインタが更新されてサンプル内のデータの読出し
及び書き込みが継続される。ステップS86において、
当該サンプルの読出しが終わると、ステップS76にお
いて当該チャンク内に処理されていないサンプルがある
かが判断される。
【0045】図15に示す処理を経て保存すべきデータ
のチャンクが読み出され、新たなオフセット・アドレス
で書き込まれ、そのチャンク・オフセットが更新され
る。この処理により、多重ファイル保存領域において、
データの詰め替えが実行される。
【0046】図13及び図14に示す実施の形態では、
チャンクに関しては、そのデータサイズに制約がない例
で説明しているが、予め、図16(a)に示すようにあ
る基本単位のデータは、メディア間のデータの最少公倍
数に定められていることが好ましい。例えば、ある記録
単位としてのブロックが2ビデオサンプルに相当すると
共に5音声サンプルに相当する場合には、そのブロック
を単位として図16(b)に示すように2ビデオサンプ
ルと5音声サンプルとの組み合わせでmdatに配列されて
いることが好ましい。このようにあるメディア・コンテ
ンツ・データを記録する際に定まる第1の記録単位の平
均値と他のメディア・コンテンツ・データを記録する際
に定まる第2の記録単位の平均値との公倍数で定められ
る記録ブロックで複数のメディアがデータ保存部に記録
されるフォーマットであれば、片方のメディアデータ領
域を不要とするときもすでに配置した保存すべきメディ
アデータを移動することなく、消去すべきメディアデー
タが書かれていた場所に上書きすることでデータの入れ
替えが可能であり、その結果、データの移動に伴う処理
時間を短縮することができる。
【0047】更に、図17(a)及び(b)に示すよう
に複数メディア(便宜上ここでは2メディア)のデータ
が互いに保存領域のはじめ及び終わりから書くようなフ
ォーマットが採用されてもよい。このようなフォーマッ
トでは、それぞれのメディアデータの書出し位置を管理
している変数が交差することで、記録データ保存領域が
不足することが判明する。ここでは、順方向に書くメデ
ィアトラックをフォワード・トラック(Forward Trac
k)と称し、逆方向から書くトラックをリバース・トラ
ック(Reverse Track)と称する。このようなフォーマ
ットでマルチメディア・データが保存される場合には、
いずれかのメディアデータを継続して保存するときは、
他のメディアデータは保存するメディアデータにより上
書きされることで消去される。ただし、両方のメディア
データも保存することができた場合、2つのメディアデ
ータの間には空白領域が残ることとなる。このようなフ
ォーマットにおいて、以下の説明において、リバース・
トラック(Reverse Track)に記録されるデータは、ネ
ガティブ・オフセット(Negative Offset)と称するア
ドレスで記録される。
【0048】記録データを外部メモリ等の記憶媒体に出
力する際には、メモリ内容を転送する必要が生じる。こ
の際、リバース・トラック(Reverse Track)のデータ
はネガティブ・オフセット(Negative Offset)だけず
らして空白領域を残さずに出力される。また、通常デー
タの位置に変更する際はヘッダ内にあるオフセットテー
ブル内容を更新する必要があるが、この実施の形態で
は、ネガティブ・オフセット(Negative Offset)をヘ
ッダ領域に記載しておくことにより、ヘッダ領域のオフ
セットテーブル内容に手を加える必要がない。ヘッダ領
域にリバース・トラック(Reverse Track)として記録
されているメディアのID及びネガティブ・オフセット
(Negative Offset)が記載される。これにより、リバ
ース・トラック(Reverse Track)再生時にテーブルか
ら引き出される値からネガティブ・オフセット(Negati
ve Offset)分引いた位置がアクセスされる。尚、図1
7(a)に示すようにこのようなデータ保存方法にあっ
ても、基本単位のデータは、メディア間のデータの最少
公倍数に定められていることが好ましい。
【0049】上述した実施の形態においては、利用者端
末61において、多重ファイル保存部93に十分な空き
容量がなく、そのままマルチメディア・ファイルを保存
できない場合には、表示器82にその旨が表示されると
している。この表示に代えて、或いは、併用して、コン
テンツ・サーバ64から利用者端末61に送られるデー
タに制約を与えても良い。即ち、図18に示されるよう
に利用者端末61から予め制約条件を受信部72で受
け、その制約条件を利用者毎に利用者端末管理部100
に保存し、利用者端末61からその多重ファイル保存部
93の空き容量が知らされ、その空き容量が十分で無い
と判断した場合には、マルチメディア・ファイル中のあ
るメディアデータのみを利用者端末61に送信するよう
にしても良い。一例としては、利用者端末61からデー
タ送信要求と共に多重ファイル保存部93の空き容量が
送られた際に、制御部73は、送信要求の対象とされる
マルチメディア・ファイルと多重ファイル保存部93の
空き容量とを比較し、十分な空き容量が多重ファイル保
存部93に無いと判断する場合には、その利用者の制約
条件、例えば、空き容量が十分でない場合には、音声デ
ータのみの送信を希望するとの制約条件に従ってファイ
ルをその利用者端末61に送信してもよい。
【0050】また、図19に示すように、コンテンツ・
サーバ64には、利用者の意図する保存優先度及び保存
領域残量をサーバ装置の利用者端末保存優先順位管理部
110が設けられ、この管理部110にて、コンテンツ
・サーバ64から利用者端末61に送信されるマルチメ
ディア・データが管理されても良い。この図19に示す
コンテンツ・サーバ64では、利用者が希望するコンテ
ンツの送信要求を受けると、制御部73から多重ファイ
ル作成部77にそのコンテンツの送信要求が伝えられ
る。多重ファイル作成部ではまず、利用者に送付するた
めのヘッダ情報を作成する。このヘッダ情報は、利用者
端末保存優先順位管理部410に送られ、このヘッダ情
報の内容が利用者端末保存優先順位管理部410におい
て解析される。端末がすべて受信できると判断した場
合、そのまま送出することを多重ファイル作成部に許可
する。もし、解析の結果、端末側で全部を受信できない
ことが判明すると、利用者端末保存優先順位管理部41
0に登録されている優先メディアの情報のみを残し、そ
れ以外のメディアを含めないで多重ファイルを作成する
ことを多重ファイル作成部に指示する。こうして利用者
端末61にはあらかじめ保存が可能な状態でサーバ装置
64から多重コンテンツファイルが提供される。
【0051】上述した実施形態では、MP4の多重フォ
ーマットに係るマルチメディア・データを送信データと
して説明しているが、MP4以外の多重フォーマットに
係るマルチメディア・データにあっても、本願の発明を
適用することができる。例えば、保存中に保存領域の不
足が判明する多重フォーマットでは、全体の保存サイズ
は、保存完了まで判明しないが、保存途中でもメディア
の種類と各メディアデータがどこに格納されているか特
定できるフォーマットであれば、本願の発明を適用する
ことができる。多重ファイル保存部93に次々にデータ
が記録されている途中であっても、空き容量がある所定
値以下となった際には、上述した実施形態と同様に所定
のメディアが保存され、他のメディアが消去されても良
い。
【0052】このようなフォーマットの例としては、図
20(a)及び(b)に示されるような低ビットレート
テレビ電話で用いられているH.223多重フォーマッ
トをそのまま記録する場合が該当する。H.223多重
フォーマットでは、図20(a)に示すようにH.22
3のフレームは、フラグ(F)、ヘッダ(H)、ペイロ
ード(メディアデータ)、フラグ(F)で構成されてい
る。1フレームの終了は、次のフラグパタンを検出する
ことによって判定される。ヘッダ(H)の構造は、図2
0(b)に示されるようにヘッダーエラーコントロール
(HEC)、多重コード(MC)及びパケットマーカ
(PM)から構成されている。ヘッダーエラーコントロ
ール(HEC)及び多重コード(MC)は、互いに一意
に決まる値を用いており、ヘッダーエラーコントロール
(HEC)の値から多重コード(MC)値が導けないと
きは、当該パケットに伝送エラーの影響が生じているこ
とが検出される。また、パケットマーカ(PM)は、ペ
イロードデータを分割して送付したときに、受信側で元
の分割前の構造を再現する必要のあるデータを送るため
に使われるモード(フレームドモード)にて、分割の最
終が含まれることを示すときに”1”を設定して用いら
れる。多重コードMCは、別途送付される多重化テーブ
ルを用いることにより、ペイロード部分にどのメディア
の情報が何オクテット含まれているかが判明する。サー
バからの多重ファイルの受信時にこのフォーマットが用
いられるとき、利用者端末64は、受信途中にメモリが
いっぱいなるまでコンテンツ保存に十分なメモリ領域が
あるかないかが判定できない。
【0053】したがって、保存途中のある時点ではじめ
て判明し、図10(a)及び図10(b)のような利用
者による選択を促すメッセージによって選択、もしくは
利用者があらかじめ登録する保存優先順位(あるいは消
去優先順位)に基づき、消去するメディアの情報を決定
し、多重化テーブルの内容を書き換えることができる。
その後、不要なデータ部分を削除し、空いた部分に後方
からフレームデータを移設する。これにより特定のメデ
ィアデータの情報を残すことができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、コン
テンツ保存時に保存領域が不足することが判明したと
き、特定のメディアの記録を省くことでその他のメディ
アの記録時間を最大化できるコンテンツ保存端末及び配
信サーバ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なマルチメディア・コンテンツを配信す
るネットワーク・システムを示す概略図である。
【図2】図1に示したコンテンツ・サーバの構成を概略
的に示すブロック図である。
【図3】図1に示した利用者端末の構成を概略的に示す
ブロック図である。
【図4】この発明のコンテンツ保存端末及び配信サーバ
装置が適用されるマルチメディア・コンテンツを配信す
るネットワーク・システムを示す概略図である。
【図5】図4に示したこの発明の一実施の形態に係るコ
ンテンツ・サーバの構成を概略的に示すブロック図であ
る。
【図6】図5に示されたコンテンツ・サーバから送信さ
れるマルチメディア・コンテンツデータの一例に係るデ
ータフォーマットを概略的に示す平面図である。
【図7】図4に示したこの発明の一実施の形態に係る利
用者端末の構成を概略的に示すブロック図である。
【図8】図5に示されたコンテンツ・サーバから送信さ
れるマルチメディア・コンテンツデータの一例に係るM
P4ファイルの構造を示すテーブルである。
【図9】図7に示した利用者端末において、受信したM
P4ファイルからそのサイズを計算するステップを示す
フローチャートである。
【図10】(a)及び(b)は、夫々図7に示した利用
者端末において、保存領域が不足した際に表示される表
示画面例を示す平面図である。
【図11】図7に示した利用者端末において、受信した
MP4ファイルから所定のメディアに係るトラックのみ
を保存するステップを示すフローチャートである。
【図12】図8に示されたMP4ファイルのmdatの構造
をオフセット値で示す説明図である。
【図13】(a)及び(b)は、図12に示されたMP
4ファイルから所定のメディアに係るトラック・データ
の保存を説明する為の平面図である。
【図14】(a)及び(b)は、図13に示された所定
のメディアに係るトラック・データを空白領域に詰め替
えの手順のステップを説明する為の平面図である。
【図15】図8に示されたMP4ファイルにおけるデー
タの入れ替えのステップを示すフローチャートである。
【図16】(a)及び(b)は、図7に示した利用者端
末において、データの入れ替えに好適なデータ構造を説
明的に示す概略図である。
【図17】(a)及び(b)は、図7に示した利用者端
末において、データの入れ替えに好適な他のデータ構造
を説明的に示す概略図である。
【図18】図4に示したこの発明の他の実施の形態に係
るコンテンツ・サーバの構成を概略的に示すブロック図
である。
【図19】図4に示したこの発明の更に他の実施の形態
に係るコンテンツ・サーバの構成を概略的に示すブロッ
ク図である。
【図20】(a)及び(b)は、図5に示されたコンテ
ンツ・サーバから送信されるマルチメディア・コンテン
ツデータの他の例に係るH.223多重フォーマットの
フレーム構造及び多重化テーブルを概略的に示す平面図
である
【符号の説明】
61...利用者端末 62...基地局 63...交換機 64...コンテンツ・サーバ装置 65...インターネット 71...送信部 72...受信部 74...多重コンテンツ記憶部 75...音声メディア記憶部 76...映像メディア記憶部 77...多重ファイル作成部 78...ヘッダ先出し機能部 83...多重ファイル分離部 82...受信部 84...音声デコーダ 85...映像デコーダ 86...スピーカ 87...表示機 88...ブラウザ部 89...入力部 90...制御部 91...送信部 93...多重ファイル保存部 100...利用者端末制約管理部 110...利用者端末保存優先順位管理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C052 AA01 AB02 AB04 DD04 EE02 EE03 5C064 BA07 BB05 BC23 BD01 BD08 5D044 AB05 AB07 BC01 CC05 DE03 DE12 DE14 DE25 DE49 DE54 GK12 HL11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のメディア・コンテンツが所定のフォ
    ーマットで多重化されているマルチメディア・データの
    送信を要求する為の送信部と、 この送信部からの要求に応じて送信されたマルチメディ
    ア・データを受信する為の受信部と、 このマルチメディア・データを保存する為のデータ保存
    部と、 前記マルチメディア・データ中の消去されるべきメディ
    ア・コンテンツの種別を指定する為の指定部と、 前記データ保存部の空き容量をモニタしてマルチメディ
    ア・データを保存するに十分な空き容量がない場合に前
    記指定された種別のメディア・コンテンツ・データを消
    去する為の制御部と、 を具備することを特徴とするコンテンツ保存端末。
  2. 【請求項2】前記指定部は、利用者が対話的にメディア
    ・コンテンツの種別を選択する表示部を含むことを特徴
    とする請求項1に記載のコンテンツ保存端末。
  3. 【請求項3】前記指定部は、利用者が対話的に保存すべ
    きメディア・コンテンツの種別を指定して他のメディア
    ・コンテンツを消去と指定する表示部を含むことを特徴
    とする請求項1に記載のコンテンツ保存端末。
  4. 【請求項4】前記指定部は、利用者が予め前記マルチメ
    ディア・データ中の消去されるべきメディア・コンテン
    ツの種別を指定し、これを保持する保持部を含むことを
    特徴とする請求項1に記載のコンテンツ保存端末。
  5. 【請求項5】前記制御部は、前記指定された種別のメデ
    ィア・コンテンツ・データを消去するとともに保存すべ
    きメディア・コンテンツ・データを消去されるメディア
    ・コンテンツ・データに入れ替えて保存部に保存し、保
    存されるメディア・コンテンツ・データに関する情報を
    更新することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ
    保存端末。
  6. 【請求項6】前記制御部は、あるメディア・コンテンツ
    ・データを記録する際の第1記録単位の平均値と他のメ
    ディア・コンテンツ・データを記録する際の第2記録単
    位の平均値との公倍数で定められる記録ブロックで複数
    のメディアをデータ保存部に記録することを特徴とする
    請求項1のコンテンツ保存端末。
  7. 【請求項7】前記制御部は、2つのメディア・コンテン
    ツ・データを記録するとき、前記データ保存部に互いに
    逆向きに記録することを特徴とした請求項1のコンテン
    ツ保存端末。
  8. 【請求項8】複数のメディア・コンテンツが所定のフォ
    ーマットで多重化され、その先頭にメディアの種別及び
    この種別に対応した各データのサイズ並びに配列情報が
    記述されているヘッダを有するマルチメディア・データ
    の送信を要求する為の送信部と、 この送信部からの要求に応じて送信されたマルチメディ
    ア・データを受信する為の受信部と、 このマルチメディア・データを保存する為のデータ保存
    部と、 前記マルチメディア・データ中の消去されるべきメディ
    ア・コンテンツの種別を指定する為の指定部と、 前記データ保存部の空き容量をモニタすると共に前記ヘ
    ッダの各データのサイズから前記マルチメディア・デー
    タの総データ・サイズを求め、両者の比較から前記マル
    チメディア・データを保存するに十分な空き容量が前記
    データ保存部にない場合に、前記ヘッダのデータ配列情
    報を参照して指定された種別のメディア・コンテンツ・
    データを消去する為の制御部と、 を具備することを特徴とするコンテンツ保存端末。
  9. 【請求項9】前記指定部は、利用者が対話的にメディア
    ・コンテンツの種別を選択する表示部を含むことを特徴
    とする請求項8のコンテンツ配信システム。
  10. 【請求項10】前記指定部は、利用者が対話的に保存す
    べきメディア・コンテンツの種別を指定して他のメディ
    ア・コンテンツを消去と指定する表示部を含むことを特
    徴とする請求項8のコンテンツ配信システム。
  11. 【請求項11】前記指定部は、利用者が予め前記マルチ
    メディア・データ中の消去されるべきメディア・コンテ
    ンツの種別を指定し、これを保持する保持部を含むこと
    を特徴とする請求項8のコンテンツ配信システム。
  12. 【請求項12】前記制御部は、前記指定された種別のメ
    ディア・コンテンツ・データを消去するとともに保存す
    べきメディア・コンテンツ・データを消去されるメディ
    ア・コンテンツ・データに入れ替えて保存部に保存し、
    保存されるメディア・コンテンツ・データに関するヘッ
    ダ情報を更新することを特徴とする請求項8に記載のコ
    ンテンツ保存端末。
  13. 【請求項13】前記制御部は、あるメディア・コンテン
    ツ・データを記録する際の第1記録単位の平均値と他の
    メディア・コンテンツ・データを記録する際の第2記録
    単位の平均値との公倍数で定められる記録ブロックで複
    数のメディアをデータ保存部に記録することを特徴とす
    る請求項8のコンテンツ保存端末。
  14. 【請求項14】前記制御部は、2つのメディア・コンテ
    ンツ・データを記録するとき、前記データ保存部に互い
    に逆向きに記録することを特徴とした請求項8のコンテ
    ンツ保存端末。
  15. 【請求項15】データを保存可能な容量と共に送信要求
    を受ける為の受信部と、 この送信要求に応じて複数のメディア・コンテンツが所
    定のフォーマットで多重化されているマルチメディア・
    データの送信する為の送信部と、 前記マルチメディア・データ中のメディア・コンテンツ
    の種別を予め指定する為の指定部と、 前記マルチメディア・データのサイズが前記データ保存
    容量より大きい際に指定された種別のメディア・コンテ
    ンツ・データのみを前記送信部から送信させる為の制御
    部と、 を具備するコンテンツ保存端末にコンテンツを配信する
    配信サーバ装置。
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