JP2003296876A - トラフィックカウンタ - Google Patents

トラフィックカウンタ

Info

Publication number
JP2003296876A
JP2003296876A JP2002104770A JP2002104770A JP2003296876A JP 2003296876 A JP2003296876 A JP 2003296876A JP 2002104770 A JP2002104770 A JP 2002104770A JP 2002104770 A JP2002104770 A JP 2002104770A JP 2003296876 A JP2003296876 A JP 2003296876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
traffic counter
magnetic sensor
traffic
casing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002104770A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3830851B2 (ja
Inventor
博 ▲高▼橋
Hiroshi Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Systec KK
Original Assignee
Systec KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Systec KK filed Critical Systec KK
Priority to JP2002104770A priority Critical patent/JP3830851B2/ja
Publication of JP2003296876A publication Critical patent/JP2003296876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3830851B2 publication Critical patent/JP3830851B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】任意の位置に移動可能として機動性を向上させ
つつ、車両の通過による衝撃に十分耐えることができる
トラフィックカウンタを安価に提供する。 【解決手段】車両が通行する路面上に載置可能な筐体部
材1と、該筐体部材1内に所定間隔離間して配設された
一対の磁気センサ2と、筐体部材1内に配設され、磁気
センサ2により検出された磁気に基づき当該筐体部材1
上を通過する車両情報を算出するCPU8と、該磁気セ
ンサ2及びCPU8に電力を供給する2次電池3とを具
備したトラフィックカウンタにおいて、筐体部材1は、
磁気センサ2、CPU8及び2次電池3の各周囲を画成
して個別の収容空間を形成しつつ、その高さ方向に延設
された壁部1bを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面上を通過する
車両における車速や車両長などの車両情報を検出するた
めのトラフィックカウンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、路面上を走行する自動車等の
車両の長さ等車両情報を測定するためのトラフィックカ
ウンタとして様々な方式のものが提案されており、例え
ば、車両のナンバープレートに記載された事項から車両
長を判別する装置がある。この装置では、走行中の自動
車に取り付けられたナンバープレートをビデオカメラで
撮像し、当該ナンバープレートのイメージデータを取得
するとともに、該イメージデータから自動車の種類及び
用途による分類(例えば、貨物自動車、乗用車又は大型
特殊自動車等の分類)番号を読み出し、その情報に基づ
いて車両長を決定している。
【0003】しかし、上記トラフィックカウンタは、車
両自体を測定していないため、ナンバープレートの分類
番号に基づいて車両長を間接的に特定しているのであっ
て、正確な車両長測定は到底困難であるとともに、夜間
や降雨時視界が悪いときにナンバープレートを正確に撮
像することは困難であった。即ち、視界に極めて高く依
存する上記トラフィックカウンタにおいては、刻々と環
境が変化する路面上での車両の計測は困難となってしま
うのである。
【0004】かかる事情に鑑みて、本出願人は、鋼材が
ある特定位置を通過する際に変動する地磁気を磁気セン
サにてアナログ信号波として検知すれば、おおよそ正弦
波の波形として観測されるので、その鋼材の通過時間は
出力された正弦波の1/2で求められるとともに、鋼材
の速度をも求めることによって当該鋼材の長さが算出で
きることに着目し、磁気センサを路面下に埋め込んで、
その上を通過する車両の長さを求めることができるトラ
フィックカウンタを提案するに至った。
【0005】その一方、路面下にセンサを埋め込んでし
まうと、他の位置に移動させることが困難となってしま
うため、センサ及びそれに付随する基板等を金属製の薄
型箱体内に収容し、かかる箱体上を車両が通過すると、
その車両長を計測し得るトラフィックカウンタも提案さ
れている。尚、箱体内には1つの収容空間が形成されて
おり、センサやそれに付随する基板等が同一収容空間内
に一括して収容された状態となっていた。かかるトラフ
ィックカウンタによれば、任意の位置に任意のタイミン
グで移動させることができるため、機動性に富むという
効果がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ト
ラフィックカウンタにおいては、単に金属製の薄型箱体
内にセンサ等を収容したものであるため、箱体の強度を
著しく高めなければならないため、製造コストが極めて
高くなってしまうという不具合があった。即ち、箱体に
は、通過する車両の重量や車速による衝撃が直接付与さ
れるため、大型トラックや高速の車両が通過することに
より、当該箱体が変形し、内部に収容したセンサ等が破
壊されてしまう虞があった。
【0007】また、箱体の強度を高めるべく、その材質
を特殊な金属等高剛性のものとした場合、材料費が上昇
し、製造コストが極めて悪化してしまうのである。更
に、箱体に衝撃が加わった場合、内部に収容されたセン
サなどが激しく振動し、導通不良や短絡など電気的不具
合を生じてしまうという問題もあった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、任意の位置に移動可能として機動性を向上さ
せつつ、車両の通過による衝撃に十分耐えることができ
るトラフィックカウンタを安価に提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車両が通行する路面上に載置可能な筐体部材と、該筐体
部材内に所定間隔離間して配設された一対の磁気センサ
と、前記筐体部材内に配設され、前記磁気センサにより
検出された磁気に基づき当該筐体部材上を通過する車両
情報を算出する演算手段と、該磁気センサ及び演算手段
に電力を供給する電池とを具備したトラフィックカウン
タにおいて、前記筐体部材は、前記磁気センサ、演算手
段及び電池の各周囲を画成して個別の収容空間を形成し
つつ、その高さ方向に延設された壁部を有することを特
徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、前記壁部により囲
まれて前記磁気センサ、演算手段及び電池をそれぞれ収
容する収容空間に、弾性を有する樹脂を充填したことを
特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、前記筐体部材内
に、演算手段で算出された車両情報を所定量記憶可能な
メモリを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、前記筐体部材内に
動作確認のための無線電波を発振する送信手段を設けた
ことを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、前記筐体部材が、
エンジニアリングプラスチックを成形して成ることを特
徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら具体的に説明する。本実施形態に係
るトラフィックカウンタは、自動車等路面上を走行する
車両の速度を計測し、その計測値に基づいて車両長など
の車両情報を算出するためのもので、図1及び図2に示
すように、筐体部材1内に一対の磁気センサ2、複数の
2次電池3、メイン基板4などを収容して構成されてい
る。尚、図1は、筐体部材1に搭載されるべき各構成要
素を示す分解斜視図であり、図2は、当該各構成要素を
筐体部材1内に配設した状態を示す上面図である。
【0015】筐体部材1は、エンジニアリングプラスチ
ック(所謂エンプラ)を成形して成るもので、車両が通
行する路面上に載置可能とすべく薄型の箱状のもの(実
施形態においては厚さが15mm程度)である。かかる
エンジニアリングプラスチックとは、耐熱性が100℃
以上、強度が49.0MPa以上、曲げ弾性率が2.4
GPa以上あるプラスチックのことをいい、例えば6ナ
イロン等の強化プラスチック素材を使用することができ
る。
【0016】磁気センサ2は、GMR(Giant magnetor
esistive head)センサやフラックスゲート磁気セン
サ、或いは磁気抵抗素子、超電導量子干渉素子、ホール
素子を用いた磁気センサ等、周囲の磁気的変化に伴う電
圧を生じさせて、アナログ的電気信号(アナログ信号)
に変換するためのセンサである。かかる磁気センサ2
は、筐体部材1の前後側面に対向して配置される基板上
に形成されており、筐体部材1の前後(長手方向)に離
間して当該筐体部材1内に配設されている。
【0017】上記一対の磁気センサ2には、それぞれ磁
気バイアス手段5が接続されており、かかる磁気バイア
ス手段5により磁気センサ2に磁気的バイアスを印加可
能とされている。即ち、磁気バイアス手段5は、磁気セ
ンサ2に磁界を印加するための磁石(不図示)を備えて
おり、磁気センサ2の出力レベルを一定量嵩上げし得る
よう構成されている。
【0018】また、各磁気センサ2の内側には、センサ
基板6が配設されており、このセンサ基板6には、磁気
センサ2で検出したアナログ信号を増幅するためのアン
プ回路が形成されている。尚、かかるセンサ基板6は、
磁気センサ2の基板及びメイン基板4とコード(不図
示)にて電気的に接続されており、磁気センサ2で検出
した信号がセンサ基板6を介してメイン基板4に伝達さ
れ得るよう構成されている。
【0019】メイン基板4には、図3で示すように、磁
気センサ2で検出されたアナログ信号をディジタル信号
に変換するA/D変換手段7と、演算手段としてのCP
U8と、該CPU8で算出された車両情報を所定量記憶
可能なメモリ9と、動作確認のための無線電波を発振す
る無線電波発振手段10(送信手段)とが主に配設され
ている。このうち、CPU8は、トラフィックカウンタ
全体の制御を行うべく配設されたマイクロプロセッサか
ら成り、各磁気センサ2により検出された磁気に基づき
筐体部材1上を通過する車速や車両長さ(車両情報)を
算出可能とされている。
【0020】2次電池3は、磁気センサ2やメイン基板
4等に電力を供給すべき電源であり、筐体部材1の両側
縁部に複数個ずつ配設されている。かかる2次電池3に
より、トラフィックカウンタが起動され、メイン基板4
のCPU8にて一連の演算を行うことができるのであ
る。尚、2次電池3とメイン基板4とは図示しないコー
ドにて電気的に接続され、メイン基板4に電気が供給さ
れ得るよう構成されている。このように、筐体部材1内
に電源としての2次電池3が搭載されるので、外部に配
設された電源と接続するものに比べ、トラフィックカウ
ンタの移動を容易とすることができ、機動性を更に向上
させることができる。
【0021】メモリ9は、トラフィックカウンタの電源
が切れてもデータが保存され得るF−ROMから成る。
かかるメモリ9は、CPU8で算出された車両情報を所
定量記憶する他、後述する車両プロファイルデータS1
及びS2を記憶し得るよう構成されている。尚、メモリ
9は、電源が切れてもデータが保存できる観点からF−
ROMの如き不揮発性のものが好ましい。
【0022】無線電波発振手段10は、トラフィックカ
ウンタが正常に動作しているときに筐体部材1の外部ま
で無線電波(例えばFM電波など)を発振し得るもの
で、かかる電波を受信する受信手段を用いれば、トラフ
ィックカウンタが動作しているか否か遠隔した場所から
動作確認をすることができ、搭載する構成要素の故障を
素早く認識することができる。尚、ここで発振される無
線電波は、専らトラフィックカウンタ自体の動作確認の
ためのものである。
【0023】ここで、本実施形態に係るトラフィックカ
ウンタの筐体部材1には、図1及び図2に示すように、
複数の凹部1aが形成されており、所定の各凹部1aに
磁気センサ2、2次電池3、及びメイン基板4等が嵌め
込まれるようになっている。これら凹部1aは、磁気セ
ンサ2、2次電池3及びメイン基板4等それぞれの周囲
を画成する個別の収容空間を成し、その凹部1a周縁に
は、各構成要素の周囲を画成すべく高さ方向(筐体部材
1の厚さ方向であるa方向)に延設された壁部1bが形
成されていることとなっている。
【0024】即ち、壁部1bは、搭載すべき構成要素の
周囲を画成しつつ筐体部材1の上面まで延設されてお
り、搭載する各構成要素の収容空間を区分けするととも
に、筐体部材1の上下方向(図1におけるa方向)に対
する強度を向上させているのである。このように、壁部
1bを筐体部材1の成形時に造り込むものとしているの
で、車両の通過による衝撃に十分耐えることができるト
ラフィックカウンタを安価に提供することができる。
【0025】また、メイン基板4等の各構成要素の収容
空間である凹部1aには、当該構成要素を配設した状態
で、弾性を有する樹脂が充填されている。かかる樹脂の
充填により、メイン基板4などの構成要素が樹脂モール
ドされることとなり、浸水や異物の浸入等を防止できる
とともに、当該樹脂で衝撃を吸収することができるの
で、磁気センサ2やメイン基板4など構成要素に伝達さ
れる衝撃を抑制することができる。従って、磁気センサ
2などの構成要素の故障率を低減させることができると
ともに、トラフィックカウンタの寿命を向上させること
ができる。
【0026】そして、上記の如く弾性を有する樹脂で凹
部1aを埋めた後、上方を板状の蓋11(図1参照)で
覆うことにより本実施形態に係るトラフィックカウンタ
を得る。尚、図2中、符号12は外部機器と接続して通
信やモニタリングするためのコネクタを示しており、符
号13はトラフィックカウンタ全体のメインスイッチを
示している。
【0027】上記の如く構成されたトラフィックカウン
タによれば、図6に示すように、車両が通行する路面上
に載置され、上部を通過する車両による地磁気の変化を
一対の磁気センサ2にて検出することにより車両情報
(本実施形態においては車速、車両長さ及び車両が通過
した時間)を得ることができる。また、車両がトラフィ
ックカウンタの上部を通過する際、壁部1bが上方から
の荷重を効率的に受けるとともに、筐体部材1自体の弾
性及び凹部1aに充填された樹脂の弾性により、車両か
ら及ぼされる衝撃を効率的に吸収することができる。
【0028】次に、上記構成のトラフィックカウンタに
よる車両情報の算出方法について説明する。まず、筐体
部材1の前後に配設された一対の磁気センサ2上を車両
が通過すると、それぞれの磁気センサ2からは、図4に
示すような波形S1及びS2が出力される。尚、一方の
波形S1は、筐体部材1の後ろ側に配設された磁気セン
サ2からのアナログ信号であり、他方の波形S2は、筐
体部材1の前側に配設された磁気センサ2からのアナロ
グ信号である。
【0029】上記の如く検出された2つのアナログ信号
をそれぞれA/D変換手段7にてディジタル信号に変換
し、車両プロファイルデータS1及びS2としてメモリ
9に記憶する。即ち、車両プロファイルデータS1及び
S2は、磁気センサ2で取得した車両特有の出力電圧を
ディジタル情報として格納したものである。
【0030】しかる後に、車両プロファイルデータS1
とS2とを比較して位相差時間を算出する。位相差時間
の算出は、図5(a)に示すように、車両プロファイル
データS1の先頭アドレスのデータ(f1)と車両プロ
ファイルデータS2の先頭アドレスのデータ(r1)と
を比較する。同様に、先頭アドレスから続くアドレスの
データをそれぞれ比較し(f2−r2、f3−r3、f
4−r4…)、各差分を累積加算して最初の位相差情報
とする。
【0031】次に、同図(b)に示すように、車両プロ
ファイルデータS2の比較を開始するアドレスを移動さ
せ、車両プロファイルデータS1及びS2の比較を行
う。具体的には、車両プロファイルデータS1の先頭ア
ドレスのデータ(f1)と車両プロファイルデータS2
の2番目のアドレスのデータ(r2)を比較する。同様
に、続くアドレスのデータをそれぞれ比較し(f2−r
3、f3−r4、f4−r5…)、各差分を累積加算し
て2番目の位相差情報とする。
【0032】更に、同図(c)に示すように、車両プロ
ファイルデータS2の比較を開始するアドレスを移動さ
せ、車両プロファイルデータS1及びS2の比較を行
う。具体的には、車両プロファイルデータS1の先頭ア
ドレスのデータ(f1)と車両プロファイルデータS2
の3番目のアドレスのデータ(r3)を比較する。同様
に、続くアドレスのデータをそれぞれ比較し(f2−r
4、f3−r5、f4−r6…)、各差分を累積加算し
て3番目の位相差情報とする。
【0033】そして、ここまでに求めた位相差情報を比
較し、位相差情報が最も小さい値の場合における読み出
し開始アドレスの移動量に注目する。最も小さい位相差
情報とされた値の後に取得された位相差情報の方が大き
かった場合、正真正銘の最も小さな位相差情報を検出で
きたことになる。一対の磁気センサ2における波形の位
相差時間は、最も小さな位相差情報を取得した時の車両
プロファイルデータS2を比較を開始するアドレスの移
動量に比例する。即ち、(A/D変換手段7のサンプリ
ング周波数)×(アドレスの移動量)なる演算式によ
り、位相差時間が算出されるのである。
【0034】然るに、(一対の磁気センサ2の間隔)/
(位相差時間)なる演算式により、車両の速度を算出す
ることができる。具体的な数値を示すと、例えばサンプ
リング周波数が1msecで、読み出し開始アドレスが
144番地移動していた場合、磁気センサ2の間隔を2
0cmとすると、(0.0002km)/((0.00
1sec×144)/3600)=5km/hとなる。
【0035】一方、磁気センサ2により検出されたアナ
ログ信号としての波形S1、S2(図4参照)から基本
周波数(f)を抽出する。この基本周波数(f)の抽出
は、例えば車速に基づいた時間窓(サンプリング時間)
を設定しておき、かかる時間窓内でアナログ信号波形を
FFT処理で基本波成分を抽出することにより行われ
る。尚、設定される時間窓は、車速が速いときには狭く
設定し、遅いときには広く設定するのが好ましい。
【0036】上記FFT処理は、高調波を大量に含んだ
波形から基本周波数成分及び高調波成分を定量的に抽出
する周波数分析法であり、かかる処理により、車両が地
磁気に与えた磁気変位としての基本周波数成分を抽出す
ることができる。尚、かかるFFT処理に代えて、基本
周波数成分を抽出するための他の種々方法を採用するこ
とができ、当該FFT処理以外のフーリエ変換とするこ
とができる。
【0037】しかして、基本周波数(f)が抽出されれ
ば、その逆数(1/f)である基本波成分の周期(T)
が分かり、この周期(T)と先に求めた車速とで車両長
さ(L)を求めることができる。即ち、車両長さ(L)
=車速×T/2なる演算式で求めることができるのであ
る。以上で、1台の車両長さを求める算出作業が終了
し、かかる車両情報がメイン基板4に形成されたメモリ
9に記憶される。以下に続く車両に対する車両情報も上
記と同様の方法で算出され、逐次メモリ9に記憶され
る。
【0038】そして、所定期間の後、トラフィックカウ
ンタを路面上から取り去り、コネクタ12を介して外部
のパソコン等と接続し、メモリ9内に格納された情報を
当該パソコンに移し、道路交通情報として一括保持させ
ることができる。即ち、かかるトラフィックカウンタが
路面上に設置されている間に、当該路面上を如何なる時
間に、如何なる大きさの車両(車両長さ)がどの位通過
したのかといった道路交通情報を得ることができるので
ある。
【0039】以上、本実施形態に係るトラフィックカウ
ンタについて説明したが、本発明はこれに限定されず、
エンジニアリングプラスチックに代えて他の種類の強化
プラスチックから成る筐体部材としてもよい。また、図
7に示すように、筐体部材1の前後(車両の通過方向)
にスロープMを設け、車両通過に伴うトラフィックカウ
ンタに対する衝撃を更に抑制するようにしてもよい。更
に、筐体部材1の上面及びスロープMの上面を1枚のシ
ートで覆い、該シートの上面を周囲の路面と略同色とす
るようにすれば、走行する車両の運転手に違和感を与え
ることなく、道路交通情報を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、筐体部材内に
磁気センサ、演算手段及び電池が配設されて路面上に載
置可能とされているので、任意の位置に移動可能とされ
てトラフィックカウンタの機動性を向上させることがで
きるとともに、筐体部材に壁部を設けることにより強度
を向上させているので、車両の通過による衝撃に十分耐
えることができるトラフィックカウンタを安価に提供で
きる。
【0041】請求項2の発明によれば、壁部により囲ま
れて磁気センサ、演算手段及び電池をそれぞれ収容する
収容空間に、弾性を有する樹脂を充填したので、筐体部
材上を車両が通過した際、当該樹脂で衝撃を吸収するこ
とができ、当該磁気センサなど構成要素に伝達される衝
撃を抑制することができる。従って、磁気センサなどの
構成要素の故障率を低減させることができるとともに、
装置の寿命を向上させることができる。
【0042】請求項3の発明によれば、演算手段で算出
された車両情報を所定量記憶可能なメモリを筐体部材内
に配設しているので、筐体部材外へ情報を発信する必要
がなく、当該メモリの記憶量の範囲内で車両情報を記憶
して保持することができる。従って、筐体部材の内部で
一連の車両情報を得るための作業を完結させることがで
き、トラフィックカウンタの機動性を更に向上させるこ
とができる。
【0043】請求項4の発明によれば、送信手段による
無線電波の発振で動作確認ができるので、磁気センサ等
が故障した場合、当該故障を早期に認識することがで
き、常に正確に車両情報を算出することができる。
【0044】請求項5の発明によれば、筐体部材がエン
ジニアリングプラスチックを成形して成るので、より十
分に車両の通過による衝撃に耐えることができるととも
に、壁部等を所望の位置及び形状で形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るトラフィックカウンタ
を示す分解斜視図
【図2】本発明の実施形態に係るトラフィックカウンタ
を示す上面図
【図3】本発明の実施形態に係るトラフィックカウンタ
におけるメイン基板の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施形態に係るトラフィックカウンタ
における磁気センサが検出したアナログ波形を示すグラ
【図5】本発明の実施形態に係るトラフィックカウンタ
における演算動作を示すための説明図
【図6】本発明の実施形態に係るトラフィックカウンタ
を路面上に載置した状態を示す模式図
【図7】本発明の他の実施形態に係るトラフィックカウ
ンタを示す模式図
【符号の説明】
1…筐体部材 1a…凹部 1b…壁部 2…磁気センサ 3…2次電池 4…メイン基板 5…磁気バイアス手段 6…センサ基板 7…A/D変換手段 8…CPU(演算手段) 9…メモリ 10…無線電波発振手段 11…蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/042 G08C 17/00 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両が通行する路面上に載置可能な筐体部
    材と、 該筐体部材内に所定間隔離間して配設された一対の磁気
    センサと、 前記筐体部材内に配設され、前記磁気センサにより検出
    された磁気に基づき当該筐体部材上を通過する車両情報
    を算出する演算手段と、 該磁気センサ及び演算手段に電力を供給する電池と、を
    具備したトラフィックカウンタにおいて、 前記筐体部材は、前記磁気センサ、演算手段及び電池の
    各周囲を画成して個別の収容空間を形成しつつ、その高
    さ方向に延設された壁部を有することを特徴とするトラ
    フィックカウンタ。
  2. 【請求項2】前記壁部により囲まれて前記磁気センサ、
    演算手段及び電池をそれぞれ収容する収容空間に、弾性
    を有する樹脂を充填したことを特徴とする請求項1記載
    のトラフィックカウンタ。
  3. 【請求項3】前記筐体部材内に、演算手段で算出された
    車両情報を所定量記憶可能なメモリを備えたことを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載のトラフィックカウン
    タ。
  4. 【請求項4】前記筐体部材内に動作確認のための無線電
    波を発振する送信手段を設けたことを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれか1つに記載のトラフィックカウ
    ンタ。
  5. 【請求項5】前記筐体部材は、エンジニアリングプラス
    チックを成形して成ることを特徴とする請求項1〜請求
    項4のいずれか1つに記載のトラフィックカウンタ。
JP2002104770A 2002-04-08 2002-04-08 トラフィックカウンタ Expired - Fee Related JP3830851B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002104770A JP3830851B2 (ja) 2002-04-08 2002-04-08 トラフィックカウンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002104770A JP3830851B2 (ja) 2002-04-08 2002-04-08 トラフィックカウンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003296876A true JP2003296876A (ja) 2003-10-17
JP3830851B2 JP3830851B2 (ja) 2006-10-11

Family

ID=29389807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002104770A Expired - Fee Related JP3830851B2 (ja) 2002-04-08 2002-04-08 トラフィックカウンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3830851B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005196461A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Kyushu Hitachi Maxell Ltd ワーキングメータ
JP2007030617A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Denso Corp 電波モジュールの取付構造及びナンバープレート
JP2015536510A (ja) * 2012-11-16 2015-12-21 ユーリエビッチ マツル,イゴール 誘導式車両検出および識別システム、誘導式ナンバープレート、および誘導式読み取り装置
US11199469B2 (en) 2017-02-28 2021-12-14 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Monitoring system

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005196461A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Kyushu Hitachi Maxell Ltd ワーキングメータ
JP4497933B2 (ja) * 2004-01-07 2010-07-07 九州日立マクセル株式会社 ワーキングメータ
JP2007030617A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Denso Corp 電波モジュールの取付構造及びナンバープレート
JP2015536510A (ja) * 2012-11-16 2015-12-21 ユーリエビッチ マツル,イゴール 誘導式車両検出および識別システム、誘導式ナンバープレート、および誘導式読み取り装置
JP2017097910A (ja) * 2012-11-16 2017-06-01 ユーリエビッチ マツル,イゴール 誘導式車両検出および識別システム、誘導式ナンバープレート、および誘導式読み取り装置
US11199469B2 (en) 2017-02-28 2021-12-14 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Monitoring system

Also Published As

Publication number Publication date
JP3830851B2 (ja) 2006-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6766527B2 (ja) 車両用システム及び進路推定方法
US10281298B2 (en) Wheel localization from reference magnetic field and angular rotation information in TPMS application
US7911337B2 (en) Compass based car locator
US20040083811A1 (en) Electronic hubodometer
KR20120013446A (ko) 기초 무브먼트 패턴 평가에 의한 무브먼트 검출을 위한 방법 및 장치
CN101445025A (zh) 用于确定车辆的轮胎及车轮组件的左侧或右侧位置的装置
CN111220197B (zh) 车道线偏离报警系统的测试系统和测试方法
US7646195B2 (en) Apparatus and method for sensing rotation of a wheel
JP2012520450A (ja) 車両用の誘導センサモジュールおよび該センサモジュールの作動方法
JP2008546992A (ja) 内燃機関の始動時の位置認識システム
JP6828314B2 (ja) 車両用の学習システム及び学習方法
JP2006250663A (ja) Rfidセンサによるタイヤ歪み測定システム
JP2019109238A (ja) 加速度センサを備えるwimセンサ、並びにwimセンサを使用してたわみ及び存在を測定する方法
JP2003296876A (ja) トラフィックカウンタ
CN102822630B (zh) 用于位置测量的方法
JP2016507891A (ja) 電子装置及び電子装置の製造方法
JP6452933B2 (ja) 電子機器
CN107972440A (zh) 非接触式行驶高度感测的扩展和性能改进
CN102529886B (zh) 电动车、服务器和电动车管理系统
JP5805922B2 (ja) 方向検出装置
BRPI0613376A2 (pt) método para calcular pelo menos um parámetro de caracterìsticas significativas de consumo de combustìvel de um veìculo
US20120010777A1 (en) Method for locating the position of the wheels of a vehicle
JP2006072588A (ja) タイヤ内外の環境監視システム
JP7245353B2 (ja) 自転車の少なくとも1つの物理的パラメーターを測定する方法及びシステム
EP3644658B1 (en) Optimizing utilization of a wireless position sensor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060712

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130721

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees