JP2003296812A - 飲料製造機の給湯装置 - Google Patents

飲料製造機の給湯装置

Info

Publication number
JP2003296812A
JP2003296812A JP2002098477A JP2002098477A JP2003296812A JP 2003296812 A JP2003296812 A JP 2003296812A JP 2002098477 A JP2002098477 A JP 2002098477A JP 2002098477 A JP2002098477 A JP 2002098477A JP 2003296812 A JP2003296812 A JP 2003296812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
tank
preheating
temperature
beverage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002098477A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2002098477A priority Critical patent/JP2003296812A/ja
Publication of JP2003296812A publication Critical patent/JP2003296812A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】湯を貯蔵する温水タンクからの熱損失を低減す
る。 【解決手段】温水タンク4から飲料1杯分の湯を小分け
して予熱タンク17で誘導加熱コイル19により予熱し
ておき、飲料販売時に予熱タンク17の湯を飲料調合に
必要な最終温度まで加熱して供給する。温水タンク4で
の貯湯温度を必要最終温度よりも低い温度、例えば67℃
に抑え、これを予熱タンク17で、例えば87℃に予熱
し、これを飲料販売時に最終温度の97℃に加熱すること
により、温水タンク4に最終温度で貯湯する場合に比
べ、温水タンク4での熱損失を少なくすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原料を湯で溶解
あるいは抽出して飲料を製造するカップ式自動販売機あ
るいはディスペンサなどの飲料製造機に関し、特に湯を
供給する給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記給湯装置として、湯を飲料製造に必
要な温度に保温して温水タンクに貯蔵し、飲料製造時に
はこの湯を原料溶解などに供するものが一般に知られて
いる。図14は、従来の例えばカップ式コーヒー自動販
売機の配管系統図である。図14において、水リザーバ
1に貯留された水道配管からの水は、水ポンプ2により
水バルブ3を介して温水タンク4に送られ、ここでヒー
タ5により定温、例えば95℃に加熱されて貯蔵される。
この湯は、飲料製造(販売)時に給湯バルブ6を介して
定量、例えば150mLずつ取り出されて飲料製造工程に供
給される。配管の途中には誘導加熱コイルなどから補助
加熱装置8が設けられ、給湯配管の通過による湯温の低
下を回復させている。なお、温水タンク4は、一般に1
0L以上の容量を有している。
【0003】カップ式のコーヒー自動販売機で製造され
るコーヒー飲料には、コーヒー原料に粉末を用いるイン
スタントコーヒーと、コーヒー豆からコーヒーを抽出す
るレギュラーコーヒーとがあり、これらの製造方法につ
いて以下について簡単に説明する。図14において、イ
ンスタントコーヒー(以下、「INS」と記す)の調合
においては、販売信号によりカップ機構9からカップ1
0が商品取出口11に搬出されるとともに、原料箱12
から定量のコーヒー、砂糖、クリームなどの粉末原料
(原料粉)がミキシングボール13に投入される。次い
で、ミキシングボール13に温水タンク4から湯が供給
され、プロペラ機講14で攪拌されて飲料が調合され
る。この飲料は配管を介してカップ10に注入され、こ
のカップ10は購入者により取り出される。
【0004】次に、レギュラーコーヒー(以下、「RE
G」と記す)の調合においては、販売信号によりカップ
10が搬出される一方、コーヒーミル15で挽かれたコ
ーヒー豆がブリュア16に適量搬出されるとともに、こ
のブリュア16に湯が供給され、コーヒーの抽出が行わ
れる。抽出されたコーヒーは逐次ミキシングボール13
に注入され、同時に原料箱12から砂糖やクリームなど
の原料紛が投入される。これらは、プロペラ機講14に
より攪拌されて飲料が調合され、この飲料はカップ10
に注入される。
【0005】図15及び図16は、上記した各飲料の製
造工程を模擬的に示したタイムチャートで、縦軸は工
程、横軸は時間(秒)である。各工程の開始と終了は矢
印(→)で表し、実線矢印は待機状態からの1杯目の販
売、破線矢印は連続販売の2杯目を示している。まず、
図15に示すINS製造において、販売信号に基づき、
カップ10が例えば2秒で商品取出口11に搬出され、
同時に原料紛及び湯が例えば5秒でミキシングボール1
3に供給される。次いで、プロペラ機構14により例え
ば5秒攪拌され、でき上がった飲料は例えば5秒でカッ
プ10に注入される。この間の製造時間(販売時間)は
15秒である。
【0006】連続販売の2杯目のカップ10は、1杯目
の飲料が商品取出口11から取り出されるとカップ機構
9から搬出される(飲料の取り出しはセンサにより検知
されている)。従って、2杯目の飲料の製造は、1杯目
の製造終了後、その取り出し時間だけ遅れて開始される
が、図示タイムチャートでは便宜上、取出し時間は省略
されている。すなわち、図14において、温水タンク4
に常時最終温度(95℃)の湯が貯蔵されている場合に
は、図15に示すように、連続販売の2杯目は1杯目製
造終了後、直ちに製造が開始されるものとし、製造時間
は1杯目と同じ15秒となる。
【0007】次に、図16に示すREG製造において、
販売信号に基づきカップ10が2秒で搬出され、また貯
蔵されたコーヒー豆がミル15により例えば5秒で挽き
豆にされた後、この挽き豆は例えば5秒でブリュア16
に投入され、同時に湯が供給される。コーヒーはブリュ
ア16により、例えば10秒で抽出されてミキシングボ
ール13に注入される。その間、砂糖、クリームなどの
原料粉がミキシングボール13に投入されるとともに、
これらは攪拌されて飲料が調合される。この飲料は5秒
で商品取出口11のカップ10に吐出され、購入者によ
り取り出される。この間の製造時間は25秒である。続い
て、連続販売の2杯目も同じ時間で製造される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】飲料製造に必要な最終
温度で温水タンクに貯湯しておく上記従来構成によれ
ば、連続販売においても必要と同時に湯の供給を開始
し、常に販売時間を一定にすることが可能である。しか
し、温水タンクからの熱損失量は外気温度と保温温度と
の差に比例するため、高温で貯蔵する従来方式の温水タ
ンクは熱損失が大きく、飲料製造機のランニングコスト
が高くなるという問題がある。そこで、温水タンクを省
き、水リザーバに貯留した水を飲料製造時に誘導加熱な
どにより加熱して直ちに供給する方法が考えられてい
る。ところが、常温、例えば5℃の水を95℃まで加熱し
ようとすると、電源容量の制約からかなりの時間を要
し、その分、販売時間が長くなる。例えば、電源電圧10
0V、消費電力P=1.2kWの加熱装置の場合、飲料一杯
の湯量L=150mL、昇温温度ΔT=95-5=90℃とする
と、加熱効率ηを仮に100%としても、昇温時間tは約4
5秒かかる(t=4.19・ΔT・L/(P・η)=4.19×90
×0.150/(1.2×100/100)=47.1秒 ただし、4.19は熱の
仕事当量)。
【0009】そのため、飲料一杯分程度の小容量の加熱
容器を水リザーバと別途に設け、水リザーバからこの加
熱容器に水を小分けするとともに、この水を販売待機中
に予熱温度まで加熱して保温しておき、飲料販売時には
予熱温度の湯を販売温度まで昇温させるカップ式飲料自
動販売機の飲料水加熱装置が提案されている(特許第28
03838号公報参照)。この飲料水加熱装置によれば、水
の予熱が完了している販売待機状態からの販売において
は、湯の加熱は予熱温度からになるため、常温の水を販
売温度まで加熱する場合に比べて販売時間は短くなる。
しかし、飲料が連続販売される場合には、2杯目以降の
飲料は水からの加熱になるため販売時間か結局長くな
る。
【0010】その対策として、販売待機中に循環パイプ
を含めて飲料2杯分程度の水を貯水タンクから加熱容器
に循環予熱しておき、この湯を販売時に販売温度まで加
熱し、加熱容器上部から貯湯容器を通して出湯する一
方、加熱容器下部から貯水タンクの水を同時に取り入
れ、次販売の湯の予熱時間を短縮して連続販売を可能に
したカップ式飲料自動販売機の給湯装置が提案されてい
る(特開2000-276648号公報参照)。しかし、このよう
な連続販売を可能にするには、加熱容器にかなり大きな
消費電力、例えば200V,3kW程度の加熱装置が必要で
あり、自動販売機に一般に普及している100V電源では
対応できない。
【0011】そこで、この発明の課題は、販売時間を抑
えながら熱損失を低減し、かつ小容量の電源で対応でき
るようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、温水タンク
に定温の湯を貯蔵し、この温水タンクの貯湯温度を飲料
製造に必要な最終温度より低く設定するとともに、前記
温水タンクより容量が小さく、かつ湯沸し機能及び保温
機能を有する予熱タンクを前記温水タンクの後段に接続
し、前記温水タンクから前記予熱タンクに注入した定量
の湯を前記最終温度より低く、かつ前記温水タンクの貯
湯温度より高い予熱温度に予熱待機させるとともに、飲
料製造時には前記予熱タンク内の湯を前記最終温度まで
昇温させて供給するようにするものである(請求項
1)。
【0013】この請求項1は、定温まで昇温させて貯蔵
した温水タンクの湯を用い、この湯を小容量の予熱タン
クで更に予熱温度まで加熱待機させておき、飲料製造時
には予熱タンクの湯を最終温度まで昇温させて供給する
ものである。この請求項1によれば、温水タンクの貯湯
温度は最終温度より低いため、温水タンクでの熱損失は
最終温度で貯湯する場合に比べて小さくなる。また、予
熱タンクでの予熱は温水タンクの貯湯温度からとなるた
め、比較的小容量の加熱装置でも短時間で昇温可能とな
る。
【0014】請求項1において、前記予熱タンクから最
終温度の湯を供給し終わったら、当該飲料製造終了まで
の時間内に、次飲料の湯の前記予熱タンクへの注入及び
予熱を開始するようにするのがよい(請求項2)。これ
により、当該飲料の製造工程と次販売の湯の予熱工程と
をラップさせ、連続販売の際の販売時間を短縮すること
ができる。
【0015】請求項1において、前記予熱タンクを直列
に2個設け、後段の前記予熱タンクの湯を前記予熱温度
から最終温度まで昇温させる間に、前段の前記予熱タン
クに前記温水タンクから湯を注入し、前記最終温度の湯
を後段の前記予熱タンクから供給する間に前段の前記予
熱タンクの湯を予熱するとともに、後段の前記予熱タン
クから前記最終温度の湯を供給し終わったら、前段の前
記予熱タンクから前記予熱温度の湯を後段の前記予熱タ
ンクに注入するようにすることができる(請求項3)。
これにより、当該飲料の湯の予熱温度から最終温度への
加熱工程と次飲料の水の予熱タンクへの注入工程及び当
該飲料の湯の供給工程と次飲料の湯の予熱工程とをそれ
ぞれラップさせ、連続販売の際の販売時間を短縮するこ
とができる。
【0016】また、請求項1において、前記予熱タンク
を並列に2個設け、一方の前記予熱タンクの湯を前記予
熱温度から最終温度まで昇温させる間に、もう一方の前
記予熱タンクに前記温水タンクから湯を注入するととも
に、一方の前記飲料熱タンクから最終温度の湯を供給す
る間に、もう一方の前記予熱タンクの湯を前記予熱温度
から前記最終温度まで昇温させるようにすることができ
る(請求項4)。これによっても、当該飲料の湯の予熱
温度から最終温度への加熱工程と次飲料の水の予熱タン
クへの注入工程及び当該飲料の湯の供給工程と次飲料の
湯の予熱工程とをそれぞれラップさせ、連続販売の際の
販売時間を短縮することができる。
【0017】請求項1〜請求項4において、前記予熱タ
ンクの容量は飲料一杯分に設定することができる(請求
項5)。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、カップ式コーヒー自動販
売機におけるこの発明の実施の形態1を示す配管構成図
である。図1において、図14の従来例と相違するの
は、温水タンク4の後段に予熱タンク17が接続されて
いる点である。また、湯は方向切換弁(四方弁)7によ
り、カップ10、ミキシングボール13及びブリュワ1
6に振り分けられ、予熱タンク17の出口はバルブ18
で閉止可能になっている。ここで、予熱タンク17は保
温機能を有するとともに、加熱コイル19により内蔵す
る図示しない発熱金属を誘導加熱し、この発熱金属から
の熱伝達によりタンク内の湯を加熱する機能を有してい
る。加熱コイル19の消費電力は、100V,1.2kWであ
る。また、温水タンク4の貯湯温度は飲料製造に必要な
最終温度、例えば97℃よりも低い、例えば67℃に設定さ
れている。予熱タンク17の容量は温水タンク4よりも
小さく、例えば飲料1杯分の150mLで、温水タンク4か
ら注入された湯を温水タンク4の貯湯温度67℃より高
く、最終温度97℃よりも少し低い、例えば87℃に予熱し
て販売待機する。その他の構成は従来例と実質的に同じ
である。
【0019】図2(A)〜(D)は、図1における給湯
動作を説明する手順図である。待機状態ではバルブ6及
び18は閉で、予熱タンク17の湯は87℃に保温されて
いる。待機状態から1杯目の販売信号があると、手順
で予熱タンク17の湯を予熱温度87℃から最終温度97℃
まで約5秒で加熱する。次いで手順でバルブ18を開
にし、予熱タンク17の97℃の湯を調理工程に5秒で供
給する。予熱タンク17からの湯の供給が終わったら、
手順でバルブ18を閉にし、バルブ6を開にして、湯
タンク1から67℃の湯を5秒で予熱タンク17に注入す
る。次いで、手順でバルブ6を閉にし、予熱タンク1
7の湯を10秒で67℃から87℃に予熱して待機する。これ
で、1サイクル(25秒)を終了し、以降は上記手順〜
を繰り返す。
【0020】それでは、図1の給湯装置を用いたINS
及びREGの各製造工程について、従来例と同様のタイ
ムチャートを図3及び図4に示す。まず、図3に示すI
NS製造において、販売信号に基づき、カップ10が2
秒で商品取出口11に搬出され、同時に図2の手順に
より予熱タンク17の湯が5秒で87℃から97℃に加熱さ
れる。次いで、手順が実行され、予熱タンク17から
97℃の湯がミキシングボール13に供給されるととも
に、同時に原料紛もミキシングボール13に搬出され
る。次いで、ミキシングボール13内のプロペラ機構1
4により5秒攪拌され、でき上がった飲料は5秒でカッ
プ10に吐出される。この間の製造時間(販売時間)は
20秒である。この製造時間は従来例の15秒より5秒多い
が、これは予熱温度87℃の湯を最終温度97℃まで昇温す
るのに要する時間である。
【0021】一方、給湯装置ではミキシングボール13
での攪拌中に平行して手順が実行され、予熱タンク1
7に次販売(2杯目)の67℃の湯が注入される。次い
で、飲料のカップ10への吐出の間に平行して手順が
実行され、予熱タンク17の湯が10秒で67℃から87℃に
予熱される。この予熱の終了は、1杯目の飲料が吐出さ
れてから5秒後である。従って、2杯目の飲料に使用さ
れる湯の手順の実行は飲料吐出後、5秒経てからであ
り、2杯目の飲料の吐出完了は販売信号から25秒後、つ
まり連続販売の場合の販売時間は25秒となる。3杯目以
降の販売時間は2杯目と同じである。
【0022】図3において、2杯目について手順→
→が実行され、湯タンク4の湯が供給可能になるまで
には20秒の待ち時間を要する。従って、最終温度の湯が
温水タンク4から直ちに供給可能な従来例(待ち時間ゼ
ロ)よりも販売時間が長くなることになるが、図3から
分るように、手順及び手順の一部は1杯目の飲料製
造工程、すなわち攪拌工程及び飲料吐出工程とラップし
ているため、実際の販売時間の延びは10秒(=25秒-15
秒)に留まる。
【0023】次に、図4に示すREG製造において、販
売信号に基づきカップ10が2秒で搬出され、またコー
ヒー豆は5秒で挽き豆にされた後、5秒でブリュア16
に投入される。一方、給湯装置において、販売信号と同
時に手順が5秒で実行され、続いて手順により5秒
で湯がブリュア16に供給される。これにより、販売信
号の10秒後から10秒でコーヒーが抽出され、ミキシング
ボール13に投入される。その間、原料粉(砂糖,クリ
ーム)が投入されるとともに攪拌され、飲料が調合され
る。でき上がった飲料は5秒でカップ10に吐出され
る。この1杯目の販売時間は25秒である。一方、給湯装
置では1杯目のコーヒー抽出中及び飲料吐出中に、手順
(5秒)及び手順(10秒)が実行され、次販売の湯
が87℃まで予熱される。そこで、販売信号が連続的に出
されると、次販売の湯の手順が直ちに実行され、2杯
目の飲料が同様に製造される。従って、連続販売におい
ても、製造時間は同じ25秒である。
【0024】図5は、この発明の実施の形態2を示すも
のである。この実施の形態2の実施の形態1との相違
は、予熱タンク17と直列にもう1個の予熱タンク20
が接続されている点である。予熱タンク17と予熱タン
ク20との間には、バルブ21が設けられている。予熱
タンク20は予熱タンク17と同一の構成で、保温機能
及び加熱機能を有する。その他の構成は実施の形態1と
同じである。
【0025】図6(A)〜(C)は、図5における給湯
動作を説明する手順図である。待機状態ではバルブ6,
18,21は閉で、予熱タンク17の湯は87℃に保温さ
れている。待機状態から1杯目の販売信号があると、手
順で予熱タンク17の湯を予熱温度87℃から97℃まで
5秒で加熱し、同時にバルブ6を開にして、温水タンク
4から予熱タンク20に67℃の湯を注入する。次いで手
順でバルブ18を開にして、予熱タンク17の97℃の
湯を調理工程に5秒で供給し、同時に予熱タンク20の
湯を67℃から87℃に10秒で予熱する。予熱タンク20の
湯の予熱が終わったら、手順でバルブ18を閉にし、
バルブ21を開にして予熱タンク20から87℃の湯を5
秒で予熱タンク17に注入する。この注入が終わった
ら、バルブ21を閉にして待機する。これで、1サイク
ル(20秒)を終了し、以降は上記手順〜を繰り返
す。
【0026】図5の給湯装置を用いたINS及びREG
の製造工程について、タイムチャートを図7及び図8に
示す。まず、図7に示すINS製造において、販売信号
に基づき、カップ10が2秒で商品取出口11に搬出さ
れ、同時に図6の手順により予熱タンク17の湯が5
秒で87℃から97℃に加熱されるとともに、温水タンク1
から67℃の湯が予熱タンク20に注入される。次いで、
手順が実行され、予熱タンク17から97℃の湯がミキ
シングボール13に供給されるとともに、予熱タンク2
0の湯が67℃から87℃に予熱される。同時に、原料紛も
ミキシングボール13に供給される。次いで、プロペラ
機構14により5秒攪拌され、でき上がった飲料は5秒
でカップ10に吐出される。この間の製造時間は20秒で
ある。
【0027】一方、給湯装置では、飲料吐出と平行して
手順が実行され、予熱タンク20から87℃の湯が予熱
タンク17に注入される。従って、連続販売では、1杯
目の吐出終了と同時に手順が実行され、2杯目以降の
製造時間も20秒となる。実施の形態2において、待機状
態からの製造時間は実施の形態1と同じ20秒であるが、
連続販売の製造時間は実施の形態1より5秒短縮され
る。これは、手順において、予熱タンク17からの湯
の供給の間に、予熱タンク20で平行して予熱されるこ
とによるものである。
【0028】次に、図8に示すREG製造において、販
売信号に基づきカップ10が2秒で搬出され、またコー
ヒー豆は5秒で挽き豆にされた後、5秒でブリュア16
に投入される。一方、給湯装置において、販売信号と同
時に手順が5秒で実行され、予熱タンク17の湯が87
℃から97℃に加熱されるとともに、温水タンク1の67℃
の湯が予熱タンク20に注入される。続いて手順によ
り、5秒で湯がブリュア16に供給されるとともに、そ
れと平行して予熱タンク20の67℃の湯が10秒で87℃に
予熱される。ブリュア16への湯の供給が終わると10秒
でコーヒーが抽出され、ミキシングボール13に投入さ
れる。その間、原料粉(砂糖,クリーム)が投入される
とともに攪拌され、飲料が調合される。でき上がった飲
料は5秒でカップ10に吐出される。この1杯目の販売
時間は25秒である。一方、給湯装置では1杯目のコーヒ
ー抽出中に手順が実行され、次販売の87℃の湯が予熱
タンク20から予熱タンク17に注入される。販売信号
が連続的に出されると、次販売の湯の手順が直ちに実
行され、2杯目の飲料が同様に製造される。連続販売に
おいても、製造時間は同じ25秒である。
【0029】図9は、この発明の実施の形態3を示すも
のである。この実施の形態3の実施の形態1との相違
は、予熱タンク17と並列にもう1個の予熱タンク22
が接続されている点である。予熱タンク22の後段には
バルブ23設けられ、予熱タンク17と予熱タンク22
との間はバルブ(三方弁)24で切り換えられる。予熱
タンク22は予熱タンク17と同一の構成で、保温機能
及び加熱機能を有する。その他の構成は実施の形態1と
同じである。
【0030】図10(A)及び(B)は、図9における
給湯動作を説明する手順図である。待機状態ではバルブ
6,18,23は閉で、予熱タンク17の湯は87℃に保温
されている。待機状態から1杯目の販売信号があると、
手順で予熱タンク17の湯を予熱温度87℃から97℃ま
で5秒で加熱し、同時にバルブ6を開にして、温水タン
ク4から予熱タンク22に67℃の湯を注入する。次い
で、手順でバルブ18を開にして、予熱タンク17の
97℃の湯を調理工程に5秒で供給し、同時に予熱タンク
22の湯を10秒で67℃から87℃に予熱する。予熱タンク
17からの湯の供給が終わったら、バルブ18を閉にし
て待機する。これで、1サイクル(15秒)を終了し、以
降は上記手順〜を繰り返す。
【0031】図9の給湯装置を用いたINS及びREG
の製造工程について、タイムチャートを図11及び図1
2に示す。まず、図11に示すINS製造において、販
売信号に基づき、カップ10が2秒で商品取出口11に
搬出され、同時に図10の手順により予熱タンク17
の湯が5秒で87℃から97℃に加熱され、平行して温水タ
ンク1から67℃の湯が予熱タンク22に注入される。次
いで、手順が実行され、予熱タンク17から97℃の湯
がミキシングボール13に供給され、平行して予熱タン
ク22の湯が10秒で67℃から87℃に予熱される。また、
同時に原料紛が5秒でミキシングボール13に供給さ
れ、次いでプロペラ機構14により5秒攪拌され、でき
上がった飲料は5秒でカップ10に吐出される。この間
の製造時間は20秒である。連続販売の場合には、カップ
10への飲料吐出の終了と同時に1杯目と同じ工程が開
始される。従って、2杯目の製造時間も同じ20秒であ
る。
【0032】次に、図12に示すREG製造において、
販売信号に基づきカップ10が2秒で搬出され、またコ
ーヒー豆は5秒で挽き豆にされた後、5秒でブリュア1
6に投入される。一方、給湯装置において、販売信号と
同時に手順が5秒で実行され、予熱タンク17の湯が
87℃から97℃に加熱され、平行して温水タンク1の67℃
の湯が予熱タンク22に注入される。続いて手順によ
り、予熱タンク17から5秒で97℃の湯がブリュア16
に供給され、平行して予熱タンク22の67℃の湯が10秒
で87℃に予熱される。ブリュア16への湯の供給が終わ
ると10秒でコーヒーが抽出され、ミキシングボール13
に投入される。その間、原料粉(砂糖,クリーム)が投
入されるとともに攪拌され、飲料が調合される。でき上
がった飲料は5秒でカップ10に吐出される。この1杯
目の販売時間は25秒である。販売信号が連続的に出され
ると、次販売の湯の手順が直ちに実行され、2杯目の
飲料が同様に製造される。連続販売においても、製造時
間は同じ25秒である。
【0033】上記実施の形態1〜3において、温水タン
ク4での貯湯温度を97℃から67℃に低下させ、また予熱
タンク17,20,22での熱損失は、待機湯量が温水タ
ンク4の高々1〜2%であり、かつ待機温度も87℃で最
終温度の97℃より低くほとんど無視できることから、販
売待機中の温水タンク4での熱放散量(熱損失量)は、
次に述べる通り従来例より理論上約30%減少させること
ができる。
【0034】すなわち、自動販売機の外気温度が15℃の
場合、従来の温水タンク4からの熱損失量をΔQ、実施
の形態1〜3における温水タンク4からの熱損失量をΔ
,予熱タンク17,20,22からの熱損失量をΔq,
とすれば、熱損失量は外気温度に比例するため、実施の
形態1〜3の全熱損失量(ΔQ,+Δq,)に対する従来
の熱損失量ΔQの比は次のようになる。
【0035】{ΔQ,+Δq,}/ΔQ={(67-15)/(9
7-15)×ΔQ+Δq,}/ΔQ=52/82+Δq,/ΔQ=0.63+
Δq,/ΔQ ここで、予熱タンク17,20,22の保温温度を87
℃、湯量を0.15L,温水タンク4のそれを97℃、10Lと
すれば、Δq,/ΔQは0.05程度となる。従って、{ΔQ
,+Δq,}/ΔQ=0.63+0.05=0.68となり、熱損失量が
従来と比べて約30%減少する。なお、上記した温水タン
クの保温温度67℃、予熱タンクの保温温度87℃は一例で
あり、それらの保温温度は販売時間と省エネ効果との兼
ね合いから適宜に設定されるものである。
【0036】図13は、従来例及び実施の形態1〜3の
上記飲料製造時間(販売時間)を表にまとめて比較した
ものである。図13によれば、INS製造において、販
売待機状態からの1杯目は、実施の形態1〜3では従来
例より5秒長く、連続販売(2杯目以降)は、実施の形
態1では10秒長く、実施の形態2,3では5秒長い。一
方、コーヒー抽出により本来販売時間の長いREG製造
においては、1杯目及び2杯目以降の何れにおいても、
従来例と実施の形態1〜3に販売時間の差はない。飲料
販売は多くの場合、販売待機状態からの販売であること
を考えると、実施の形態1〜3の販売時間の延びは実質
的に5秒以内であり、実用上許容される範囲内である。
【0037】なお、図示実施の形態においては、予熱タ
ンクを2個直列又は並列に温水タンクに接続する例を示
したが、予熱タンクは3個以上用いることも可能であ
る。また、飲料製造機としてコーヒー自動販売機の例を
示したが、この発明は原料を湯で溶解調合し、あるいは
抽出するカップ式飲料自動販売機あるいはディスペンサ
一般に適用可能である。更に、自動販売機として原料を
ミキシングボールを用いて攪拌調合する例を示したが、
この発明は原料をカップに直に投入して、カップ内で攪
拌調合するいわゆるカップミキシング方式の自動販売機
(例えば、特開2001-229451号公報参照)にも適用可能
である。更にまた、予熱タンクでの加熱方法は誘導加熱
に限らず抵抗加熱も採用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上の通り、この発明によれば、温水タ
ンクの貯湯温度を飲料製造に必要な最終温度より低く抑
えるとともに、この温水タンクから予熱タンクに注入し
た飲料1杯分程度の少量の湯を温水タンクの貯湯温度よ
り高く、最終温度より低い予熱温度に加熱して保温待機
させておき、飲料製造時に予熱タンクの湯を最終温度ま
で加熱して飲料製造工程に供給することにより、最終温
度の湯を温水タンクに貯蔵する場合に比べ、販売待機中
における温水タンクからの熱損失量を大幅に低減するこ
とができる。また、連続販売における次販売の湯の予熱
タンクでの予熱や最終温度までの加熱は、当該販売の飲
料の製造過程とラップして行なわせることができるの
で、販売時間の延びも最小限に抑えることが可能であ
る。その場合、予熱タンクを2個用いることにより、一
方の予熱タンクへの温水タンクから湯の注入や最終温度
への加熱をもう一方の予熱タンクでの湯の予熱や供給と
同時並行に行ない、販売時間の短縮を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示すコーヒー自動販
売機の配管構成図である。
【図2】図1のコーヒー自動販売機における給湯装置の
給湯動作を示す手順図である。
【図3】図1のコーヒー自動販売機におけるインスタン
トコーヒーの販売動作を示すタイムチャートである。
【図4】図1のコーヒー自動販売機におけるレギュラー
コーヒーの販売動作を示すタイムチャートである。
【図5】この発明の実施の形態2を示すコーヒー自動販
売機の配管構成図である。
【図6】図5のコーヒー自動販売機における給湯装置の
給湯動作を示す手順図である。
【図7】図5のコーヒー自動販売機におけるインスタン
トコーヒーの販売動作を示すタイムチャートである。
【図8】図5のコーヒー自動販売機におけるレギュラー
コーヒーの販売動作を示すタイムチャートである。
【図9】この発明の実施の形態3を示すコーヒー自動販
売機の配管構成図である。
【図10】図9のコーヒー自動販売機における給湯装置
の給湯動作を示す手順図である。
【図11】図9のコーヒー自動販売機におけるインスタ
ントコーヒーの販売動作を示すタイムチャートである。
【図12】図9のコーヒー自動販売機におけるレギュラ
ーコーヒーの販売動作を示すタイムチャートである。
【図13】従来例及び実施の形態1〜実施の形態3にお
ける飲料製造時間をまとめた表である。
【図14】従来例を示すコーヒー自動販売機の配管構成
図である。
【図15】図13のコーヒー自動販売機におけるインス
タントコーヒーの販売動作を示すタイムチャートであ
る。
【図16】図13のコーヒー自動販売機におけるレギュ
ラーコーヒーの販売動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
4 温水タンク 5 ヒータ 6 バルブ 7 バルブ(四方弁) 9 カップ機構 10 カップ 11 商品取出口 12 原料箱 13 ミキシングボール 14 プロペラ機構 15 コーヒーミル 16 コーヒーブリュア 17 予熱タンク 18 バルブ 19 誘導加熱コイル 20 予熱タンク 22 予熱タンク 23 バルブ 24 バルブ(三方弁)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温水タンクに定温の湯を貯蔵し、この温水
    タンクの貯湯温度を飲料製造に必要な最終温度より低く
    設定するとともに、前記温水タンクより容量が小さく、
    かつ湯沸し機能及び保温機能を有する予熱タンクを前記
    温水タンクの後段に接続し、前記温水タンクから前記予
    熱タンクに注入した定量の湯を前記最終温度より低く、
    かつ前記温水タンクの貯湯温度より高い予熱温度に予熱
    待機させるとともに、飲料製造時には前記予熱タンク内
    の湯を前記最終温度まで昇温させて供給するようにした
    ことを特徴とする飲料製造機の給湯装置。
  2. 【請求項2】前記予熱タンクから前記最終温度の湯を供
    給し終わったら、当該飲料製造終了までの時間内に、次
    飲料の湯の前記予熱タンクへの注入及び予熱を開始する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の飲料製造機
    の給湯装置。
  3. 【請求項3】前記予熱タンクを直列に2個設け、後段の
    前記予熱タンクの湯を前記予熱温度から最終温度まで昇
    温させる間に、前段の前記予熱タンクに前記温水タンク
    から湯を注入し、前記最終温度の湯を後段の前記予熱タ
    ンクから供給する間に前段の前記予熱タンクの湯を予熱
    するとともに、後段の前記予熱タンクから前記最終温度
    の湯を供給し終わったら、前段の前記予熱タンクから前
    記予熱温度の湯を後段の前記予熱タンクに注入するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の飲料製造機の給
    湯装置。
  4. 【請求項4】前記予熱タンクを並列に2個設け、一方の
    前記予熱タンクの湯を前記予熱温度から最終温度まで昇
    温させる間に、もう一方の前記予熱タンクに前記温水タ
    ンクから湯を注入するとともに、一方の前記飲料熱タン
    クから最終温度の湯を供給する間に、もう一方の前記予
    熱タンクの湯を前記予熱温度から前記最終温度まで昇温
    させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の飲料
    製造機の給湯装置。
  5. 【請求項5】前記予熱タンクの容量を飲料一杯分に設定
    したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに
    記載の飲料製造機の給湯装置。
JP2002098477A 2002-04-01 2002-04-01 飲料製造機の給湯装置 Pending JP2003296812A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002098477A JP2003296812A (ja) 2002-04-01 2002-04-01 飲料製造機の給湯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002098477A JP2003296812A (ja) 2002-04-01 2002-04-01 飲料製造機の給湯装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003296812A true JP2003296812A (ja) 2003-10-17

Family

ID=29387953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002098477A Pending JP2003296812A (ja) 2002-04-01 2002-04-01 飲料製造機の給湯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003296812A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010105676A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Toshiba Electric Appliance Co Ltd 飲料供給装置
JP2013522711A (ja) * 2010-03-12 2013-06-13 カリマリ ソチエタ ペル アツィオーニ 飲料販売機と、その作動エネルギーの節約方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010105676A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Toshiba Electric Appliance Co Ltd 飲料供給装置
JP2013522711A (ja) * 2010-03-12 2013-06-13 カリマリ ソチエタ ペル アツィオーニ 飲料販売機と、その作動エネルギーの節約方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6844979B2 (ja) 高温のまたは低温の液状製品および半液状製品を製造するための装置および方法
US9072404B2 (en) Method for enabling complex order specifications to a hot beverage brewing system
CN107424313A (zh) 一种自助调配饮品售卖机
CA2574697A1 (en) Food inductive heating device and method
CN105989669B (zh) 自动售货机
CN207198991U (zh) 一种自助调配饮品售卖机
JP2003296812A (ja) 飲料製造機の給湯装置
JPH11102479A (ja) カップ式飲料自動販売機
JP2011242020A (ja) 給湯装置
JPH10275275A (ja) 飲料の自動販売機
JP2011149576A (ja) 給湯装置
CN211979771U (zh) 一种饮料贩卖机
JP5598195B2 (ja) カップ式飲料自動販売機等の飲料調合装置
JP2005338913A (ja) カップ式飲料自動販売機
JP2012002377A (ja) 給湯装置
JP5569155B2 (ja) 自動販売機
JP2000251144A (ja) 飲料製造販売機
JP2551207B2 (ja) カップ式飲料自動販売機
JP4186299B2 (ja) カップ式飲料自動販売機の給湯装置
JP6197528B2 (ja) 自動販売機
JPH10334337A (ja) 自動販売機
JPH07200944A (ja) カップ式飲料自動販売機の飲料回路
JPH08112204A (ja) 自動販売機の飲料抽出装置
JPH0950578A (ja) 自動販売機
JPH07220161A (ja) カップ式飲料自動販売機の給湯回路