JP2003296024A

JP2003296024A - タッチパネル制御方式

Info

Publication number: JP2003296024A
Application number: JP2002098140A
Authority: JP
Inventors: Hideki Sugai; 秀樹菅井
Original assignee: NEC Engineering Ltd
Current assignee: NEC Engineering Ltd
Priority date: 2002-04-01
Filing date: 2002-04-01
Publication date: 2003-10-17

Abstract

(57)【要約】【課題】従来のタッチパネル制御方式において、上位ソ
フトウェア側へのタッチ通知はタッチされた箇所の座標
データが通知される形式であった。この場合、上位ソフ
トウェア側で、各タッチ反応させる矩形領域内にタッチ
座標が入っているか否かを判定し、タッチ反応動作を行
う必要があった。【解決手段】本発明のタッチパネル制御方式では、タッ
チパネルコントロールオブジェクト及びタッチパネルコ
ントロールオブジェクト管理部を実装することで、上位
ソフトウェア側で、各タッチ反応させる矩形領域内にタ
ッチ座標が入っているか否かを判定する必要が無くな
り、上位ソフトウェア側は、各矩形領域内に配置した本
発明のタッチパネルコントロールオブジェクトよりタッ
チ通知が行われた場合、タッチ反応動作を行うようにす
れば良いことになり、上位ソフトウェアのタッチパネル
制御方式が簡略になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、タッチパネル制御
方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のタッチパネル制御方式における上
位ソフトウェア側へのタッチ通知は、ディスプレイ上の
タッチされた箇所の座標データが通知される形式であっ
た。

【０００３】この場合、上位ソフトウェア側では、各タ
ッチ反応させる矩形領域内にタッチ座標が入っているか
否かを判定し、タッチ反応動作を行う必要があった。

【０００４】また特開平０２−３０２８１２号公報に
は、タッチパネル上にタッチ反応させる仮想矩形エリア
を設けることで座標管理を容易にするという発明が記載
されている。

【０００５】しかし、仮想矩形エリアの設定に関して考
えると、上位ソフトウェア側でスクリーン座標を意識し
なければならず、座標管理を容易にするという点では弱
い。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上位ソフトウ
ェア側にディスプレイ上のタッチされた箇所の座標デー
タを通知する形式や、仮想矩形エリアを設定する形式の
従来のタッチパネル制御方式では、上位ソフトウェア側
でタッチされたスクリーン座標を意識しなければなら
ず、上位ソフトウェア側のプログラミングが複雑になる
といった問題があった。

【０００７】そこで、上位ソフトウェア側はタッチされ
たスクリーン座標を意識しないプログラミングを可能と
するタッチパネル制御方式を提供することを目的とす
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明は、上位ソフトウェアと、タッチパネル制御
部と、タッチパネルコントロールオブジェクト管理部と
を有し、上位ソフトウェアはタッチ反応させたい領域毎
にタッチパネルコントロールオブジェクトを配し、前記
タッチパネル制御部はタッチパネルにタッチされるとタ
ッチパネルコントロールオブジェクトにタッチ座標を通
知し、前記タッチパネルコントロールオブジェクト管理
部は当該タッチ座標を含むタッチパネルコントロールオ
ブジェクトが存在すると当該タッチパネルコントロール
オブジェクトにタッチされた旨を前記上位ソフトウェア
に通知することとする。

【０００９】また、前記タッチパネル制御部はタッチパ
ネルにタッチされるとタッチパネルコントロールオブジ
ェクトにタッチ座標を通知し、前記タッチパネルコント
ロールオブジェクト管理部は当該タッチ座標を含むタッ
チパネルコントロールオブジェクトが存在しないと当該
タッチパネルコントロールオブジェクトには何も通知し
ないこととする。

【００１０】［発明の詳細な説明］

【００１１】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。

【００１２】まず、本発明を説明する前に図１を参照し
て従来のタッチパネル制御方式について説明する。

【００１３】上述のように、図１に示す従来のタッチパ
ネル制御方式は、上位ソフトウェアがタッチパネル制御
部より直接座標データを受信する形式となっている。

【００１４】図において、従来のタッチパネル制御方式
は、上位ソフトウェアのウインドウ部分(1.1)と、上位
ソフトウェアのウインドウ上に配置するボタンオブジェ
クト及び画像オブジェクトに相当する可視オブジェクト
１(1.2)(1.3)と、タッチパネルハードウエアからのタッ
チ座標を受信し、ソフトウェア制御座標に変換し、上位
へ通知するタッチパネル制御部(1.4)から構成される。

【００１５】これに対し、図２に示す本発明に係るタッ
チパネル制御方式は、上位ソフトウェアは座標は考慮せ
ずにタッチパネルコントロールオブジェクトよりタッチ
されたという事象を受信する形式となっている。

【００１６】図において、本発明のタッチパネル制御方
式は、上位ソフトウェアのウインドウ部分(2.1)と、上
位ソフトウェアのウインドウ上に配置するボタンオブジ
ェクト及び画像オブジェクトが相当する可視オブジェク
ト１(2.2)(2.3)と、上位ソフトウェアのタッチ反応させ
たい矩形領域へ複数配置するタッチパネルコントロール
オブジェクト(2.4)(2.5)と、複数のタッチパネルコント
ロールオブジェクトの矩形座標情報をテーブル（図３の
タッチパネルコントロールオブジェクト管理テーブル）
で管理するタッチパネルコントロールオブジェクト管理
部(2.6)と、タッチパネルハードウエアからのタッチ座
標をソフトウェア制御座標に変換して上位へ通知するタ
ッチパネル制御部(2.7)から構成されている。

【００１７】また、タッチパネルコントロールオブジェ
クト(2.4)(2.5)は、図２上では可視オブジェクト(2.2)
(2.3)と同位置かつ同サイズで配置されており、上位ソ
フトウェアのデザイン時に配置した順番でオブジェクト
番号が自動的に付加される。更に、本タッチパネルコン
トロールオブジェクト(2.4)(2.5)上の矩形領域をタッチ
された場合、本オブジェクトよりタッチ通知が上位ソフ
トウェアへ通知される。従って、上位ソフトウェアはタ
ッチパネルコントロールオブジェクト(2.4)(2.5)のオブ
ジェクト番号を元にタッチ反応のプログラミングを行
う。なお、本タッチパネルコントロールオブジェクト
(2.4)(2.5)は、上位ソフトウェアデザイン時は可視で配
置でき、上位ソフトウェア実行時は不可視となる。

【００１８】タッチパネルコントロールオブジェクト管
理部(2.6)は、タッチパネル制御部(2.7)から通知される
タッチ座標に一致するタッチパネルコントロールオブジ
ェクトがあれば、そのタッチパネルコントロールオブジ
ェクト宛へタッチ通知を行う。

【００１９】タッチパネルコントロールオブジェクト管
理部(2.6)における管理テーブルの構成は、図３に示す
ように、タッチパネルコントロールオブジェクトの登録
総数データを管理するタッチパネルコントロールオブジ
ェクト登録総数データ(3.1)と、登録順番でタッチパネ
ルコントロールオブジェクトが割り振られるタッチパネ
ルコントロールオブジェクト管理番号データ(3.2)と、
スクリーン上におけるタッチパネルコントロールオブジ
ェクトの矩形領域の左上端座標を示すタッチパネルコン
トロールオブジェクト左上端座標データ(3.3)と、スク
リーン上におけるタッチパネルコントロールオブジェク
トの矩形領域の右下端座標を示すタッチパネルコントロ
ールオブジェクト右下端座標データ(3.4)とを備えてい
る。

【００２０】この様な管理テーブルは、(3.2)(3.3)(3.
4)のデータを１ブロックとてタッチパネルコントロール
オブジェクトを示し、タッチパネルコントロールオブジ
ェクト登録総数データ(3.1)分のブロックが管理されて
いる。

【００２１】タッチパネルコントロールオブジェクト
(2.4)(2.5)の構成は、図６に示すように、タッチパネル
コントロールオブジェクト(6.1)と、アプリケーション
ロードと同タイミングで、本手段を利用してスクリーン
上の矩形座標を取得し、タッチパネルコントロールオブ
ジェクト管理部へ通知するスクリーン上の矩形座標検出
手段(6.2)と、上位ソフトウェアへのタッチ通知手段(6.
3)とを備えている。

【００２２】次に、図５に示す一例を参照して本発明の
動作について説明する。

【００２３】図５の構成は、スクリーン全体(5.1)と、
上位ソフトウェアのウインドウ部分(5.2)と、矩形座標
が(x1,y1)-(x2,y2)のタッチパネルコントロールオブジ
ェクト１(5.3)と、矩形座標が(x3,y3)-(x4,y4)のタッチ
パネルコントロールオブジェクト２(5.4)とから構成さ
れる。

【００２４】まず上位ソフトウェアのロードタイミング
で、タッチパネルコントロールオブジェクト１、２から
各矩形座標データがタッチパネルコントロールオブジェ
クト管理部に通知され、タッチパネルコントロールオブ
ジェクト管理テーブルに図３に示す形式で格納される。

【００２５】ここで、Ａ(x5,y5)がタッチされると、タ
ッチパネルコントロールオブジェクト管理部はタッチさ
れたＡ点はタッチパネルコントロールオブジェクト１の
矩形座標内に含まれると判定し、タッチパネルコントロ
ールオブジェクト１にタッチ通知を行う。

【００２６】タッチパネルコントロールオブジェクト１
は、上位ソフトウェアへのタッチ通知手段を利用して、
上位ソフトウェアへタッチ通知を行う。上位ソフトウェ
アはデザイン時に決定したタッチパネルコントロールオ
ブジェクトの識別番号を元にタッチ反応の処理を行う。

【００２７】また、Ｂ(x6,y6)がタッチされると、タッ
チパネルコントロールオブジェクト管理部はタッチされ
たＢ点はタッチパネルコントロールオブジェクト２の矩
形座標内に含まれると判定し、タッチパネルコントロー
ルオブジェクト２にタッチ通知を行う。

【００２８】タッチパネルコントロールオブジェクト２
は、上位ソフトウェアへのタッチ通知手段を利用して、
上位ソフトウェアへタッチ通知を行う。上位ソフトウェ
アはデザイン時に決定したタッチパネルコントロールオ
ブジェクトの識別番号を元にタッチ反応の処理を行う。

【００２９】次に、Ｃ(x7,y7)がタッチされると、タッ
チパネルコントロールオブジェクト管理テーブル内に該
当するタッチパネルコントロールオブジェクトは無いた
め、タッチパネルコントロールオブジェクト管理部は上
位へのタッチ事象通知は行わない。

【００３０】また、Ｄ(x8,y8)がタッチされると、タッ
チパネルコントロールオブジェクト管理テーブル内に該
当するタッチパネルコントロールオブジェクトは無いた
め、タッチパネルコントロールオブジェクト管理部は上
位へのタッチ事象通知は行わない。

【００３１】次に、図４を参照して上述の動作を更に詳
細に説明する。

【００３２】まず、タッチパネル制御部よりタッチ座標
が通知される(4.1)。そして、管理テーブル内にタッチ
パネルコントロールオブジェクトが未登録またはタッチ
パネルコントロールオブジェクトの全判定が終了してい
るか否かを判定し(4.2)、全判定が終了している場合は
このまま終了する(4.8)。

【００３３】次に、タッチパネルコントロールオブジェ
クト管理テーブルを参照してタッチパネルコントロール
オブジェクトの矩形領域内にタッチ座標が含まれるか判
定し(4.3)(4.4)、タッチ座標が含まれない場合は管理テ
ーブル内のタッチパネルコントロールオブジェクトの検
索位置を進めて(4.7)、上記(4.2)に戻る。

【００３４】一方、タッチ座標が含まれる場合は該当す
るタッチパネルコントロールオブジェクトへタッチ通知
を行い(4.5)、タッチパネルコントロールオブジェクト
から上位ソフトウェアへタッチ通知が行われる(4.6)。

【００３５】その後、管理テーブル内のタッチパネルコ
ントロールオブジェクトの検索位置を進めて(4.7)、上
記(4.2)に戻る。

【００３６】以上、本発明に係るタッチパネル制御方式
の一実施例を説明したが、上記以外にも、端末装置にタ
ッチパネル画面が２面ある場合、１面目を従来のタッチ
パネル制御方式として２面目を本発明のタッチパネル制
御方式で制御する方式も考えられる。

【００３７】このようにすれば、従来のタッチパネル制
御方式を利用している既存の上位ソフトウェアを１面側
で動作させながら、本発明のタッチパネル制御方式を利
用した新規作成の上位ソフトウェアを２面側で動作させ
ることが可能となる。

【００３８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
本発明のタッチパネルコントロールオブジェクトとタッ
チパネルコントロールオブジェクト管理部がタッチ座標
の管理を行うため、上位ソフトウェア側の座標管理が不
要となり、上位ソフトウェア側はタッチされたスクリー
ン座標を意識しないプログラミングが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のタッチパネル制御方式を示した図。

【図２】本発明のタッチパネル制御方式を示した図。

【図３】タッチパネルコントロールオブジェクト管理テ
ーブルを示した図。

【図４】タッチパネルをタッチしたときの動作フローを
示した図。

【図５】本発明の一動作画面を示した図。

【図６】タッチパネルコントロールオブジェクトを示し
た図。

【符号の説明】

１．１上位ソフトウェア１．２可視オブジェクト１１．３可視オブジェクト２１．４タッチパネル制御部２．１上位ソフトウェア２．２可視オブジェクト１２．３可視オブジェクト２２．４タッチパネルコントロールオブジェクト１２．５タッチパネルコントロールオブジェクト２２．６タッチパネルコントロールオブジェクト管理部２．７タッチパネル制御部

【手続補正書】

【提出日】平成１４年４月１５日（２００２．４．１
５）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１０】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上位ソフトウェアと、タッチパネル制御
部と、タッチパネルコントロールオブジェクト管理部と
を有し、上位ソフトウェアはタッチ反応させたい領域毎にタッチ
パネルコントロールオブジェクトを配し、前記タッチパネル制御部はタッチパネルにタッチされる
とタッチパネルコントロールオブジェクトにタッチ座標
を通知し、前記タッチパネルコントロールオブジェクト
管理部は当該タッチ座標を含むタッチパネルコントロー
ルオブジェクトが存在すると当該タッチパネルコントロ
ールオブジェクトにタッチされた旨を前記上位ソフトウ
ェアに通知することを特徴とするタッチパネル制御方
式。
【請求項２】前記タッチパネル制御部はタッチパネル
にタッチされるとタッチパネルコントロールオブジェク
トにタッチ座標を通知し、前記タッチパネルコントロー
ルオブジェクト管理部は当該タッチ座標を含むタッチパ
ネルコントロールオブジェクトが存在しないと当該タッ
チパネルコントロールオブジェクトには何も通知しない
ことを特徴とする請求項１記載のタッチパネル制御方
式。