JP2003295752A - 振動診断学習用回転機シミュレーター - Google Patents

振動診断学習用回転機シミュレーター

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JP2003295752A
JP2003295752A JP2002103531A JP2002103531A JP2003295752A JP 2003295752 A JP2003295752 A JP 2003295752A JP 2002103531 A JP2002103531 A JP 2002103531A JP 2002103531 A JP2002103531 A JP 2002103531A JP 2003295752 A JP2003295752 A JP 2003295752A
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JP
Japan
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bearing
learning
vibration
bearing device
simulator
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JP2002103531A
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English (en)
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Kazuo Matsuoka
和生 松岡
Matsuo Yoshimoto
松男 吉本
Masaharu Nakamura
正治 中村
Shingo Arakawa
信悟 荒川
Saburo Oshima
三郎 大嶋
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JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常振動に基づいて回転機械の故障原因を診
断する振動診断技術を体験的に学習するための回転機シ
ミュレーターであって、異常振動を容易に再現すること
ができ、操作性が良好な振動診断学習用回転機シミュレ
ーターを提供する。 【解決手段】 第1軸受装置5の軸受6と軸受箱7の間
に偏心リング8が挿入されており、グリップレバー8a
を操作することにより、偏心リング8が回転し、軸受6
が移動することによって、第1軸受装置5に支持されて
いる第1回転軸32の軸心の位置が変化するようになっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプや送風機等
の回転機械において、発生する異常振動に基づいて故障
原因を診断する振動診断技術を体験的に学習するための
振動診断学習用回転機シミュレーターに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】回転機械の故障原因を初期段階で発見す
るため、回転機械の異常振動に基づいて故障原因を診断
する振動診断技術があり、その振動診断技術に携わる技
術者の育成が求められている。
【0003】しかし、振動診断技術に携わる技術者の育
成するためには、実際に回転機械の異常振動を体験する
必要があるが、日常的に回転機械の異常振動が発生する
わけではないので、短期間に振動診断技術を携わる技術
者を育成するのは難しいという問題があった。
【0004】そのような問題に対応するため、特開平1
0−10960号公報には、回転機械における振動を測
定することにより、回転機械の故障原因(ロータのアン
バランス、カップリングにおけるミスアライメント、固
定ねじの緩みによるガタ、軸受の劣化、歯車の劣化)を
診断する設備診断技術を学習する設備診断技術用の学習
装置が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平10−
10960号公報に記載の学習装置においては、回転機
械の異常振動を再現するための作業が必ずしも容易でな
いという問題がある。例えば、主要な異常振動である回
転軸の軸心のミスアライメントによる振動を再現するた
めに、回転軸を支持する軸受部全体を移動する必要があ
る。
【0006】本発明は、上記の状況に鑑みて、異常振動
に基づいて回転機械の故障原因を診断する振動診断技術
を体験的に学習するための振動診断学習用回転機シミュ
レーターであって、異常振動を容易に再現することがで
き、操作性が良好な振動診断学習用回転機シミュレータ
ーを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は以下の特徴を有する。
【0008】[1]回転機械の振動診断を学習するため
のシミュレーターであって、回転軸を支持する軸受と軸
受箱の間に偏心リングを設け、該偏心リングの角度位置
を調整することによって、回転軸の軸心に変位を付与す
ることを特徴とする振動診断学習用回転機シミュレータ
ー。
【0009】[2]回転機械の振動診断を学習するため
のシミュレーターであって、回転軸を支持する軸受をば
ねでラジアル方向に押圧することによって、回転軸にラ
ジアル方向の負荷を付与することを特徴とする振動診断
学習用回転機シミュレーター。
【0010】[3]回転機械の振動診断を学習するため
のシミュレーターであって、互いに噛み合う一組の歯車
を有し、該一組の歯車のいずれか一方の歯車の歯面に人
工的な損傷が付与されていることを特徴とする振動診断
学習用回転機シミュレーター。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る振動診断学習用回転
機シミュレーターの一実施形態を図1〜図4に示す。図
1は正面図、図2は平面図である。図3は図1における
A−A矢視図、図4は図1におけるB−B矢視図であ
る。
【0012】本発明の一実施形態に係る振動診断学習用
回転機シミュレーター1においては、ベース2の上に、
可逆転モータ3と可逆転モータ3の速度制御装置4が設
けられており、可逆転モータ3の出力軸31の方向に向
かって、第1軸受装置5、第2軸受装置9、第3軸受装
置13、第4軸受装置14、第5軸受装置19がボルト
止めによって順次立設されている。また、それに平行し
て、第6軸受装置41、第7軸受装置42がボルト止め
によってベース2の上に立設されている。
【0013】そして、第1回転軸32が第1軸受装置5
と第2軸受装置9によって支持され、第2回転軸33が
第3軸受装置13、第4軸受装置14、第5軸受装置1
9によって支持されており、可逆転モータ3の出力軸3
1と第1回転軸32がフレキシブルカップリング20に
よって連結され、第1回転軸32と第2回転軸33がフ
レキシブルカップリング21によって連結されている。
【0014】また、第1回転軸32には、第1軸受装置
5と第2軸受装置9の中間位置に駆動歯車22が設けら
れており、第6軸受装置41と第7軸受装置42によっ
て支持されている第3回転軸43に設けられた従動歯車
44と噛み合っている。なお、第3回転軸43の一端に
は、回転トルクを負荷するために、摩擦板等によるトル
ク付加装置45が取り付けられている。そして、従動歯
車44の少なくとも1個の歯については、逆転時に荷重
がかかる側の歯面にスコーリングやピッチング等を模擬
した人工的な損傷が付与されている。
【0015】図3は、第1軸受装置5の詳細を示す図で
ある。第1軸受装置5においては、軸受6と軸受箱7の
間に偏心リング8が挿入されている。偏心リング8に取
り付けられているグリップレバー8aを偏心リング8の
周方向に倒すことにより、軸受6が移動し、その結果、
第1軸受装置5に支持されている第1回転軸32の軸心
の位置を変化させることができるようになっている。
【0016】なお、軸受箱7は上部軸受箱7aと下部軸
受箱7bに分割されており、下部軸受箱7bはボルト7
dでベース2に固定されており、上部軸受箱7aと下部
軸受箱7bはキャップボルト7cによって締付けられて
いる。そして、グリップレバー8aを偏心リング8の周
方向に倒す際には、キャップボルト7cを緩めてから行
うとスムースに行うことができる。
【0017】そして、第2軸受装置9についても、上記
の第1軸受装置5と同様の構造をしており、偏心リング
12に取り付けられているグリップレバー12aを偏心
リング12の周方向に倒すことにより、第1回転軸32
の軸心の位置を変化させることができるようになってい
る。
【0018】一方、図4は第4軸受装置14の詳細を示
す図である。第4軸受装置14においては、ベース2に
上下方向に移動自在に立設されている支持部材17によ
って軸受箱16が支持されている。そして、ベース2と
軸受箱16の間には、支持部材17を取り巻くように圧
縮コイルばね18が取り付けられている。圧縮コイルば
ね18の上端と軸受箱16の下端の間にはナット18a
が設けられており、圧縮コイルばね18の下端とベース
2の間にはナット18bが設けられている。
【0019】そして、ナット18aまたはナット18b
によって圧縮コイルばね18を押さえたり、緩めたりす
ることによって、圧縮コイルばね18の力で軸受箱16
および軸受15が上方向に押されるようになっており、
それによって、軸受15に支持されている第2回転軸3
3にラジアル方向の荷重が負荷されるようになってい
る。
【0020】なお、ベース2には、振動診断学習用回転
機シミュレーター1の運搬のための取手50が取り付け
られている。
【0021】上記のような構成を有する振動診断学習用
回転機シミュレーター1においては、以下のような操作
によって異常振動の再現を行う。
【0022】第1は、回転軸の偏心・偏角によって発生
する異常振動の再現である。第1回転軸32と第1軸受
装置5と第2軸受装置9とによって回転軸の偏心・偏角
機構が形成されており、グリップレバー8aと12aの
操作によって第1回転軸32の偏心・偏角状態を作り出
すことができる。
【0023】すなわち、図5(a)に示すように、グリ
ップレバー8aと12aを同じ方向に倒すと、第1軸受
装置5の軸受と第2軸受装置9の軸受が同じ方向に移動
し、第1回転軸32の軸心が平行移動し、回転軸の偏心
状態を作り出す。その際、第1回転軸32に取り付けら
れている駆動歯車22も平行移動し、従動歯車44との
間隔が変化するので、駆動歯車22と従動歯車44のバ
ックラッシュ量のコントロールも行うことができる。
【0024】一方、図5(b)に示すように、グリップ
レバー8aと12aを互いに逆方向に倒すと、第1軸受
装置5の軸受と第2軸受装置9の軸受が互いに逆方向に
移動し、第1回転軸32の軸心が回転移動し、回転軸の
偏角状態を作り出す。その際、第1回転軸32に取り付
けられている駆動歯車22も回転移動し、従動歯車44
との平行度が変化するので、駆動歯車22と従動歯車4
4の歯幅方向の当りのコントロールも行うことができ
る。
【0025】なお、グリップレバー8aと12aを互い
に逆方向に倒さなくとも、いずれか一方のグリップレバ
ーのみを倒すことでも回転軸の偏角状態を作り出すこと
ができる。
【0026】第2は、軸受の損傷によって回転軸にラジ
アル方向の荷重が負荷された場合に発生する異常振動の
再現である。第2回転軸32と第3軸受装置13、第4
軸受装置14、第5軸受装置19とによって回転軸への
ラジアル荷重負荷機構が形成されており、ナット18a
または18bの操作によって第2回転軸33にラジアル
荷重を負荷することができる。
【0027】すなわち、圧縮コイルばね18を縮める方
向にナット18aまたは18bを回すことにより、圧縮
コイルばね18の反力によって軸受箱16および軸受1
5が上方向に押され、それによって、軸受15に支持さ
れている第2回転軸33にラジアル方向の荷重が負荷さ
れる。
【0028】このようにして、簡単な操作で、回転軸へ
のラジアル荷重負荷状態を作り出すことができるので、
この時に発生する異常振動を実際に体験することによ
り、軸受の損傷によって発生する回転軸へのラジアル荷
重負荷と異常振動との関係を容易に学習することが可能
となる。
【0029】第3は、歯車の歯面の損傷によって発生す
る異常振動の再現である。可逆転モータ3の回転方向を
切り換えることによって、歯車の歯面損傷による異常振
動が発生する。
【0030】すなわち、従動歯車44の少なくとも1個
の歯については、逆転時に荷重がかかる側の歯面にスコ
ーリングやピッチング等を模擬した人工的な損傷が付与
されているので、従動歯車44の回転が正転の場合には
正常に回転するが、可逆転モータ3の回転方向の切り換
えによって従動歯車44を逆転させると、人工的な損傷
が付与された歯面にトルク付加装置45等からの負荷が
かかり、それによって異常振動が発生する。
【0031】このようにして、簡単な操作で、歯車の歯
面損傷による異常振動を再現できるので、この時に発生
する異常振動を実際に体験することにより、歯車の歯面
損傷と異常振動との関係を容易に学習することが可能と
なる。
【0032】
【発明の効果】本発明の振動診断学習用回転機シミュレ
ーターは、良好な操作性を有し、異常振動を容易に再現
することができる。その結果、異常振動に基づいて回転
機械の故障原因を診断する振動診断技術を効率的に学習
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の正面図である。
【図2】本発明の一実施形態の平面図である。
【図3】図1におけるA−A矢視図である。
【図4】図1におけるB−B矢視図である。
【図5】本発明の一実施形態における回転軸軸心変位機
構の説明図である。
【符号の説明】
1 振動診断学習用回転機シミュレーター 2 ベース 3 可逆転モータ 4 速度制御装置 5 第1軸受装置 6 軸受 7 軸受箱 7a 上部軸受箱 7b 下部軸受箱 7c キャップボルト 7d ボルト 8 偏心リング 8a グリップレバー 9 第2軸受装置 12 偏心リング 12a グリップレバー 13 第3軸受装置 14 第4軸受装置 15 軸受 16 軸受箱 17 支持部材 18 圧縮コイルばね 18a ナット 18b ナット 19 第5軸受装置 20 フレキシブルカップリング 21 フレキシブルカップリング 22 駆動歯車 31 出力軸 32 第1回転軸 33 第2回転軸 41 第6軸受装置 42 第7軸受装置 43 第3回転軸 44 従動歯車 45 トルク付加装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 正治 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 荒川 信悟 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 大嶋 三郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3H045 FA01 FA16 FA22 FA23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機械の振動診断を学習するためのシ
    ミュレーターであって、回転軸を支持する軸受と軸受箱
    の間に偏心リングを設け、該偏心リングの角度位置を調
    整することによって、回転軸の軸心に変位を付与するこ
    とを特徴とする振動診断学習用回転機シミュレーター。
  2. 【請求項2】 回転機械の振動診断を学習するためのシ
    ミュレーターであって、回転軸を支持する軸受をばねで
    ラジアル方向に押圧することによって、回転軸にラジア
    ル方向の負荷を付与することを特徴とする振動診断学習
    用回転機シミュレーター。
  3. 【請求項3】 回転機械の振動診断を学習するためのシ
    ミュレーターであって、互いに噛み合う一組の歯車を有
    し、該一組の歯車のいずれか一方の歯車の歯面に人工的
    な損傷が付与されていることを特徴とする振動診断学習
    用回転機シミュレーター。
JP2002103531A 2002-04-05 2002-04-05 振動診断学習用回転機シミュレーター Pending JP2003295752A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110345854A (zh) * 2019-07-31 2019-10-18 湖南科技大学 一种移动式转子系统不对中多维度定量检测装置及方法
CN113029570A (zh) * 2021-04-01 2021-06-25 温州大学 一种谐波轴承故障样本生成模型与诊断方法

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