JP2003294789A - 波形表示装置 - Google Patents

波形表示装置

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JP2003294789A
JP2003294789A JP2002102823A JP2002102823A JP2003294789A JP 2003294789 A JP2003294789 A JP 2003294789A JP 2002102823 A JP2002102823 A JP 2002102823A JP 2002102823 A JP2002102823 A JP 2002102823A JP 2003294789 A JP2003294789 A JP 2003294789A
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video signal
signal data
line
display device
waveform
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JP2002102823A
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English (en)
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Satoshi Ozawa
智 小澤
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Iwatsu Electric Co Ltd
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Iwatsu Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、測定された入力信号を電子画像変
換手段で電気信号に変換して得られたビデオ信号データ
を表示す波形表示装置において、表示する波形の輝度レ
ベルを変更することのない、表示波形の輝線幅の細線化
処理を提供する。 【解決手段】 波形表示装置では、入力信号に応じて蛍
光面上で電子ビーム描画したときに発する光を電気信号
に変換する固体撮像手段をスキャンして該電気信号を取
り出し、プロフィールP0で示されるビデオ信号データに
変換し、ビデオ信号データについて波形表示を行う。前
記ビデオ信号データと、前記ビデオ信号データを1ライ
ン分又は1ドット分だけ遅延させたプロフィールP1のビ
デオ信号データとを比較し、信号レベルの小さい方の信
号を選択して、プロフィールPのビデオ信号データを生
成し、該ビデオ信号データを表示手段に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光面上に描画さ
れた波形を電気情報に変換する電子画像変換手段を用い
た波形表示装置に関し、特に、表示される波形の輝線幅
を細くする処理を行い、電気的波形の計測に好適とした
波形表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、入力信号の電気的波形を計測する
ために、蛍光面に形成した描画を固体撮像部(CCD)
によって電気情報に変換する電子画像変換装置が開発さ
れており、この電子画像変換装置で得られた電気情報に
基づいて、波形表示装置の表示画面に入力信号の波形を
表示するようにしている。この電子画像変換装置に関し
て、例えば、特開平2−156162号公報に、その具
体的に開示されているが、この電子画像変換装置におけ
る構成の概要について、図3を参照して説明する。
【0003】その電子画像変換装置には、内部が真空に
保たれている筐体1内に、電子ビームBを発生するため
の陰極、制御グリッド、加速電極、集束電極及びアステ
ィグ電極を含む電子銃部2と、垂直偏向板及び水平偏向
板が配置された偏向部3と、加速電極を有する後段加速
部4とが備えられている。そして、筐体1の端部におい
ては、電子ビームBを受光して電気情報に変換する画像
変換出力部5が備えられている。
【0004】ここで、電子ビームBの下流側である筐体
1の後端部に備えられた画像変換出力部5は、主に、蛍
光面51、後段加速電極52、光ファイバー・プレート
(OFP)53、透明導電膜54、固体撮像部(CC
D)55で構成されている。蛍光面51の背面側には、
透明導電膜による後段加速電極52が設けられている。
光ファイバー・プレート53は、光ファイバー束で形成
され、筐体1の端部に形成されたガラスプレート部に、
フリット(粉末ガラス)を介して支持されており、その
入力端面が、後段加速電極52の蛍光面51と反対側の
面に接して配置され、さらに、その出力端面において、
固体撮像部55が近接又は密着されており、光ファイバ
ー・プレート53からの出力光が該撮像部55に入力さ
れ、電子ビームBで蛍光面51上に描画された形に応じ
て発光した蛍光が、固体撮像部55によって電気情報に
変換される。
【0005】次に、上述した電子画像変換装置を用いて
波形表示装置を構成した場合について、図4に示した。
同図では、電子画像変換装置によって得られた電気情報
について波形表示するための概略構成を、処理ブロック
で示すものであり、波形表示装置は、電子画像変換装置
の他に、入力信号処理部6、ビデオ信号変換処理部7、
表示処理制御部8、そして、波形出力表示部9を備えて
いる。波形出力表示部9には、測定信号情報を外部にビ
デオ信号として取り出せる機能等と共に、測定信号の波
形を画面に表示する表示パネル10が供えられている。
なお、図4においては、電子画像変換装置の構成は、図
3に示されるとおりのものであるが、図示を簡単にする
ため、筐体1の端部に備えられた画像変換出力部5と、
該出力部に含まれる固体撮像部55のみを示した。
【0006】先ず、測定された入力信号は、波形表示装
置の入力信号処理部6に入力される。入力信号処理部6
では、測定チャンネルの切換えに応じたレベル調整や、
入力信号に応じたスイープ情報・輝度情報が生成され、
電子画像変換装置に供給される。これらの情報によっ
て、電子画像変換装置の出力部5に備えられた蛍光面5
1上に入力信号の波形が描画される。
【0007】そこで、蛍光面51は、描画された波形に
応じた蛍光を発光するので、この蛍光が、光ファイバー
・プレート53を介して、固体撮像部55に投射され
る。固体撮像部55では、投射された波形に応じた位置
にある画素が当該蛍光を電気信号に変換する。ただ、蛍
光が投射されない画素は、0レベルの電気信号を出力す
ることになる。
【0008】次いで、ビデオ信号変換処理部7は、固体
撮像部55の画素面をスキャンしながら変換された電気
信号を読み取り、該電気信号をビデオ信号に変換する。
このときのスキャンは、固体撮像部55の画素面につい
て、横方向の一ライン毎に上端から下端までの複数ライ
ンで行われ、一つの画素面をスキャンして読み取られた
電気信号が、1フレーム分のビデオ信号となる。
【0009】このように作成されたビデオ信号は、通
常、複数の連続するフレームで形成されたものとなり、
このビデオ信号は、表示処理制御部8に伝送される。表
示処理制御部8では、受信したビデオ信号を表示パネル
に画像表示するため、ビデオ信号がディジタル化され、
表示されるビデオ信号が編集処理される。その後、ビデ
オ信号は、アナログ信号に変換されて、波形出力表示装
置9に伝送される。表示パネル10の画面には、固体撮
像部55の画素面上に描画された入力信号に対応する波
形が表示される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上の様にして、電子
画像変換装置を用いた波形表示装置によって、測定され
た入力信号について、波形表示装置の表示パネル10に
波形表示し、入力信号の波形を観測することができる。
【0011】ところが、電子画像変換装置においては、
描画された蛍光像を、固体撮像部のCCDによって電気
信号に変換している。その描画手段として、電子ビーム
が採用され、その電子ビームが蛍光面に投射され、スキ
ャンされる。電子ビームを蛍光面上でスキャンするとき
には、電子ビームを細く絞り込んで投射するが、この絞
込みには、限界があり、電子ビームの蛍光面上に形成さ
れるスポットの大きさは、固体撮像部を構成するCCD
素子の大きさに比較して大きなものとなる。そのため、
表示パネル上に表示される測定信号の波形による輝線
は、或る程度の幅を持った太い線となる。
【0012】ここで、表示パネル10において、入力信
号に対する波形表示の一例を、図5に示した。同図の例
では、図示を簡単化するため、入力信号が或る一定レベ
ルを有した信号として示した。この入力信号は、表示パ
ネル10の画面上では、水平な直線で表される。同図中
では、表示パネル10の画面の横に、その直線の一部を
拡大して示した。
【0013】この拡大図に見られるように、表示パネル
10の画面においては、入力信号としての波形情報が存
在しない部分では、輝度レベルL0が、0であり、画面
上では黒く表示される。なお、図5においては、図示の
都合で、白黒を反転させてあり、黒部分を白く表現し、
明るい部分を暗く表現している(以後、同様である)。
入力信号の観測では、全体として一本の直線として把握
できても、実際には、最も輝度が高いレベルL2を中心
に、その上下に輝度がやや低いレベルL1の帯が形成さ
れ、描画した電子ビームの幅以上に太い輝線となってい
る。
【0014】この現象は、電子画像変換装置における構
造上の問題、例えば、固体撮像部が蛍光面からの散乱光
に反応していることや、固体撮像部を構成するCCD自
体の特性に起因している。そのため、上述したように、
表示された輝線が、輝度レベルによっては、太い線とし
て観測されたり、あるいは、明るい部分と暗い部分とが
はっきりしない、又は、滲んだように観測されたりする
という問題がある。
【0015】一方、この様な状況を改善しようとして、
画面表示の輝度を高くすると、輝線として本来表示され
るべき線の輝度レベルL2も高くなるが、蛍光面からの
散乱光も強くなり、結果として、輝度レベルL0が0で
あるべきところ、散乱光のレベルに応じた輝度レベルと
なり、表示画面全体が明るくなってしまう。したがっ
て、表示画面としては、見づらいものとなるという問題
がある。
【0016】そこで、本発明の目的は、電子画像変換手
段を利用して得られた入力信号による電気情報を波形表
示する場合に、表示する輝度レベルを高くすること無
く、表示される表示波形の輝線幅を細線化した波形表示
装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本発明では、入力信号に応じて電子ビームにより蛍
光面上に描画したときに発生する光を電気信号に変換す
る電子画像変換手段と、前記電気信号をビデオ信号デー
タに変換するビデオ信号処理手段と、前記ビデオ信号デ
ータについて波形表示を行う処理制御手段とを有する波
形表示装置において、前記処理制御手段が、前記ビデオ
信号データと、前記ビデオ信号を所定量だけ遅延させた
前記ビデオ信号データとを比較し、信号レベルの小さい
方の信号を選択してビデオ信号データを生成し、該ビデ
オ信号データを表示手段に出力することとした。
【0018】そして、前記電子画像変換手段が、発生す
る前記光を電気信号に変換する固体撮像部を有し、前記
ビデオ信号処理手段が、前記固体撮像部をスキャンしな
がら前記電気信号を取り出し、前記ビデオ信号データを
生成するようにした。さらに、前記処理制御手段は、前
記ビデオ信号データを前記所定量だけ遅延する遅延処理
部と、前記ビデオ信号データと前記遅延されたビデオ信
号データとを比較し、信号レベルの小さい方の信号を選
択してビデオ信号データを生成する比較選択部とを備
え、前記所定量は、前記スキャンの1又は複数ライン分
であるか、又は、前記スキャンにおける1又は複数ドッ
ト分であるとし、あるいは、前記処理制御手段が、前記
所定量として、前記スキャンの1又は複数ライン分と、
前記スキャンにおける1又は複数ドット分とを併用する
こととした。
【0019】また、前記処理制御手段が、前記ビデオ信
号データと、前記所定量だけ遅延させた前記ビデオ信号
データとをドット毎に逐一比較し、当該ドットの信号レ
ベルが小さい方の信号を選択するようにし、あるいは、
前記ビデオ信号データと、前記所定量だけ遅延させたビ
デオ信号データとをドット毎に逐一比較したとき、両方
の信号レベルが同一である場合には、どちらか一方の信
号を選択することとした。
【0020】
【作用】本発明によれば、計測された入力信号に応じて
電気信号に変換する電子画像変換手段を利用した波形表
示装置において、電子画像変換手段から得られたビデオ
信号データに基づいて、前記ビデオ信号データと、前記
ビデオ信号を所定量、例えば、スキャン時の1又は複数
ライン分だけ、あるいは、スキャンにおける1又は複数
ドット分だけ遅延させた前記ビデオ信号データとを比較
し、信号レベルの小さい方の信号を選択してビデオ信号
データを生成するので、このビデオ信号データを入力信
号の波形として画像表示したとき、元のビデオ信号デー
タの有する輝線の輝度レベルを変更することなく、輝線
幅を狭くすることができ、表示される輝線の細線化を図
ることができる。
【0021】特に、本発明による波形表示装置によれ
ば、元々輝線幅が小さい場合、例えば、ノイズ信号、画
素異常信号等に対して、低減あるいは除去処理を行うこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明による波形表示装
置の実施形態について、図1及び図2を参照して説明す
る。
【0023】図1は、本実施形態において採用した表示
波形の輝線を細線化する処理の手法を説明するためのも
のである。図1(a)及び(b)には、図4に示された
波形表示装置におけるビデオ信号変換処理部7でディジ
タル化されて生成されたビデオ信号に関して、その輝線
部分の輝度レベルについてのプロフィールを示してい
る。
【0024】前述したように、ビデオ信号は、固体撮像
部55の画素面について、横方向一ライン毎に、一画素
面の上端から下端までの複数ラインを1フレームとし
て、読み取られた電気信号であり、ビデオ信号全体は、
このフレームが連続して構成されている。
【0025】ここで、具体的に、図5に示されたよう
に、入力信号がある一定の信号レベルを有するときのビ
デオ信号について説明する。
【0026】一定レベルの入力信号が計測されて、入力
信号処理部6に入力されると、電子ビームBは、入力信
号に従って、図5に示されるように、蛍光面51上に水
平な一本の直線を描画する。蛍光面51から当該直線に
沿って蛍光が発光され、当該蛍光が、光ファイバー・プ
レート53を介して、固体撮像部55に投射される。固
体撮像部55における当該蛍光が投射された各CCD素
子は、蛍光の発光量に応じた電気信号を発生する。
【0027】そこで、例えば、固体撮像部55が、例え
ば、横方向に600画素、縦方向に480画素が配列さ
れて撮像面を形成しているとすると、ビデオ信号変換処
理部7は、固体撮像部55の撮像面に対し、先ず、該撮
像面の上端における横方向の1行、つまり、600画素
について、一方端から1画素ずつスキャンして電気信号
を取り出し、1ライン分のデータを取得する。次いで、
横方向2行目の600画素について、同様にスキャンし
て1ライン分のデータを取得する。この様にして、順
次、画素面の縦方向で上端から下端まで480ライン分
のデータを取得し、これを1フレームのビデオ信号デー
タとする。さらに、表示パネル10に波形表示するのに
必要なフレーム数のビデオ信号データが順次取得され
る。
【0028】図5に示された表示パネル10に表示され
るような水平な直線の波形である場合、1フレーム分の
ビデオ信号データに係る輝度レベルのプロフィールP0
は、図1(a)における太線のように表される。つま
り、入力信号が水平な直線を示していると、データ取り
出しのスキャン方向が該直線と同じ方向となるので、1
ラインに含まれる600画素の輝度レベルは、全て同じ
大きさとなり、480ラインのうち、輝線の幅内に存在
するラインのみに高い輝度レベルが現れる。
【0029】図1(a)の太線で表したプロフィールP
0は、図5に示されるような水平な直線の波形に対応す
る輝度レベルを模式的に示している。同図中、輝度レベ
ルL0は、輝線が無く暗い部分を示し、同図中では、ビ
デオ信号データの1フレーム分のプロフィールP0に関
して、高い輝度レベルを有する部分のみを示し、1フレ
ームのうちの暗い部分を省略している。
【0030】図1(a)では、符号xは、ライン位置を
表し、480ライン中で上から何番目かを示しており、
ラインxの各々には、600画素に対応するビデオ信号
データがスキャンした横方向に従って順次配列されてい
る。ただ、同一ラインx中では、輝度レベルが皆同じで
あるため、プロフィールP0におけるラインxの最上端
部の形状は、平らになる。図5の拡大図で示した場合に
対応しており、ラインx3からラインx5までは、輝度
レベルL2の大きさがあり、電子ビームBが描画した軌
跡を示し、輝線幅のうちでは最も高い。ラインx1及び
x2と、ラインx6及びx7は、輝線幅のうちで滲んだ
部分を示し、輝度レベルL2より低い輝度レベルとなっ
ている。
【0031】ここで、本実施形態による波形表示装置で
は、図1(a)のビデオ信号データの輝度レベルL2を
変更することなく、輝線幅を狭くして細線化処理するこ
とにより、ビデオ信号の表示波形の明瞭化を図る。
【0032】その輝線幅を狭くする細線化処理手法とし
て、1ライン分遅延したビデオ信号データと、遅延して
いない元のビデオ信号データとをライン単位で比較し、
輝度レベルが低い方のビデオ信号データを採用し、表示
用のビデオ信号データを作成することとした。
【0033】図1(a)に、ビデオ信号データの輝度レ
ベルプロフィールP0に対し1ライン分だけ遅延したビ
デオ信号データのプロフィールP1を破線で示した。プ
ロフィールP1は、プロフィールP0全体を1ライン分
遅延されたものであり、例えば、輝度レベルL2を有す
るラインは、ラインx3乃至x5からラインx3'乃至
x5'に、輝度レベルが変更されることなく、遅延され
ている。
【0034】ここで、ライン単位で輝度レベルが比較さ
れる。実際には、各ラインのドット毎に逐一比較され
る。この比較は、双方のドットに関する輝度レベルを対
象として行われ、低い方の輝度レベルが選択されて、ビ
デオ信号データとなる。図1(a)の例では、水平な直
線の場合であるので、1ライン中の各ドットの輝度レベ
ルは、同一であるので、元のデータと遅延されたデータ
とをライン単位で比較しても、その結果は、ドット毎に
比較した場合と同じとなる。
【0035】例えば、ラインx1とラインx0'とを比
較する。そこで、ラインx0'の方がラインx1より輝
度レベルが低いので、ラインx0'の輝度レベルを採用
する。さらに、ラインx2とラインx1'とを比較する
と、ラインx1'の方がラインx2より輝度レベルが低
いので、ラインx1'の輝度レベルが採用され、ライン
x3とラインx2'とでは、ラインx2'の方がラインx
3より輝度レベルが低いので、ラインx2'の輝度レベ
ルが採用される。
【0036】また、ラインx4とラインx3'とを比較
すると、それらの輝度レベルが同じであるので、この場
合には、ラインx4の輝度レベルを採用する。次に、ラ
インx6とラインx5'とを比較すると、今度は、ライ
ンx6の方がラインx5'より輝度レベルが低いので、
ラインx6の輝度レベルが採用される。
【0037】この様な処理を入力されるビデオ信号デー
タに対して行うと、表示出力されるビデオ信号データの
プロフィールPは、図1(b)に示される形状を有した
ものとなる。1ライン分遅延したビデオ信号データと、
遅延していない元のビデオ信号データとをライン単位で
比較したとき、輝度レベルが低い方のビデオ信号データ
を採用するということは、輝度レベルプロフィールの輝
度レベル立ち上がり部分側では、遅延したビデオ信号デ
ータが採用され、その立ち下がり部分側では、元のビデ
オ信号データが採用されることになるので、図1(b)
に示されるように、生成されたビデオ信号データのプロ
フィールPは、元のプロフィールP0より、1ライン分
だけ狭くなり、輝線として表示したときに、輝線の幅方
向、つまり、表示画面の縦方向の細線化を図ることがで
きる。
【0038】なお、以上の細線化処理では、1ライン分
遅延したビデオ信号データと、遅延していない元のビデ
オ信号データとをライン単位で比較し、輝度レベルが低
い方のビデオ信号データを採用したが、例えば、輝度レ
ベルL2を有するラインが1本である場合、比較処理で
輝度レベルの低い方が採用されると、輝度レベルL2の
ラインは残らないことになって、生成されるプロフィー
ルPの輝度レベル全体が低下したものとなる。
【0039】しかしながら、通常の場合、電子ビームB
の径は、固体撮像部55を構成するCCD素子より大き
いため、図1(a)に示したように、最も高い輝度レベ
ルL2を有するラインは、複数存在することになるの
で、1ライン遅延させただけでは、低い方の輝度レベル
が選択されることによって、輝度レベルL2のラインが
採用されなくなり、その結果、輝度レベルL2のライン
が輝度レベルを低下させてしまうことはない。
【0040】これまでは、図5に示されたような水平な
直線となる信号波形の場合を説明したが、信号波形が水
平な直線と直交する垂直線である場合についても、上述
してきた細線化処理手法を同様に適用できることを説明
する。
【0041】信号波形が垂直線であると、ビデオ信号変
換処理部7が、固体撮像部55から電気信号を取得した
とき、横方向スキャンと直交することになるので、1ラ
イン毎に、図1(a)に示される輝度レベルプロフィー
ルP0が出現する。信号波形が水平な直線である場合に
は、1フレームのビデオ信号データにプロフィールP0
が出現するのは、1箇所であったが、信号波形が垂直線
である場合には、1フレーム中に、480箇所にプロフ
ィールP0が出現することになる。
【0042】そこで、図1(a)に示された符号xにつ
いて、ライン位置とした代わりに、固体撮像部55の横
方向1ラインにおけるドット位置とすればよい。各ライ
ンに出現する毎に、1ドット分遅延したビデオ信号デー
タと、遅延していない元のビデオ信号データとをドット
単位で比較し、輝度レベルが低い方のビデオ信号データ
を採用してビデオ信号データを生成することにより、輝
線の細線化処理を行うことができる。
【0043】実際に波形表示装置で観測される入力信号
には、必ずしも水平又は垂直な直線ばかりでなく、種々
の波形を有し、斜めの線が含まれている。この様な場合
の細線化処理には、元のビデオ信号データと比較する対
象は、1ドット分又は1ライン分だけ遅延したビデオ信
号データのどちらかでも、細線化の効果が得られるが、
1ドット分だけ遅延したビデオ信号データとの比較と、
1ライン分だけ遅延したビデオ信号データとの比較とを
併用することにより、一層の細線化を図ることができ
る。
【0044】以上のように、本実施形態による表示波形
の細線化処理の手法について説明したが、図4に示され
た波形表示装置において、本実施形態の細線化処理を行
う具体例に関し、図2のブロック構成を参照して説明す
る。
【0045】本実施形態の細線化処理は、図4に示され
た波形表示装置における表示処理制御部8において実行
される。表示処理制御部8は、ビデオ信号変換処理部7
で生成されたビデオ信号データを入力データとして受信
し、このビデオ信号データを表示パネル10に表示させ
るために必要な編集処理を行っている。そこで、表示処
理制御部8の入力部に、図2に示される細線化処理部を
挿入する。
【0046】図2の細線化処理部は、遅延処理部81と
比較選択処理部82からなっている。遅延処理部81と
比較選択処理部82とには、ビデオ信号変換処理部7か
らビデオ信号データが入力データとして供給される。遅
延処理部81は、入力データに対して1ライン分又は1
ドット分だけ遅延させて、比較選択処理部82の一方の
入力に遅延データを供給する。
【0047】そして、比較選択処理部82の他方の入力
には、入力データがそのまま供給されている。ここで、
比較選択処理部82の一方に供給されるデータが、1ラ
イン分だけ遅延されたデータである場合には、比較選択
処理部8では、入力データと、1ライン分遅延されたデ
ータとが、ライン単位でドット毎に逐一比較され、この
とき、データが有する輝度レベルの低い方が選択され
て、後段に出力される。また、比較選択処理部82の一
方に供給されるデータが、1ドット分だけ遅延されたデ
ータである場合には、比較選択処理部8では、入力デー
タと、1ドット分遅延されたデータとが、ドット毎に逐
一比較され、このとき、データの有する輝度レベルの低
い方が選択されて、後段に出力される。
【0048】この様に、遅延処理部81と比較選択処理
部82とからなる処理部を、表示処理制御部8に備える
ことにより、表示波形における輝線の細線化を実現する
ことができる。
【0049】なお、これまでは、遅延処理部81におい
て、ビデオ信号データを1ライン分又は1ドット分だけ
遅延させた場合を示して、細線化処理を行ったが、例え
ば、輝度を高くした場合のように、高い輝度レベルのラ
イン数が多いときには、遅延量を複数ライン分として、
遅延したビデオ信号データと、元のビデオ信号データと
を比較することもできる。この場合には、1ライン分遅
延させた場合より、細線化の度合いが複数ライン分大き
くなる。
【0050】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明による波
形表示装置によれば、計測された入力信号を描画した固
体撮像画面から取り出されたビデオ信号を生成し、固体
撮像画面のスキャンの1ライン分だけ又は固体撮像画面
の1ドット分だけ、あるいは、それらの複数分だけ遅延
させたビデオ信号データと、遅延させない元のビデオ信
号データとを比較し、輝度レベルの低い方を採用してビ
デオ信号データとして出力するので、入力信号に対応す
る波形表示を行う際に、波形を示す輝線について、その
輝度レベルを変更することなく、細線化を図ることがで
きる。
【0051】また、電子画像変換手段における輝度レベ
ルを高くした場合に、輝線が滲んだ状態になっても、遅
延させたビデオ信号データと元のビデオデータとを比較
選択するという簡単な処理によって、高い輝度レベルが
維持されたままで、輝線の細線化を図ることができる。
そのため、表示される信号の波形をより明瞭なものとす
ることができ、信号波形の観測がし易くなる。
【0052】さらに、ビデオ信号にノイズが存在してい
ても、ノイズ信号データに対しても、遅延させたノイズ
信号データと、元のノイズ信号データとが比較され、そ
の輝度が小さい方のデータを採用することになるので、
ノイズ信号に関する輝度レベルが低減され、あるいは、
0レベルにされる。そのため、信号波形が表示されたと
きには、その影響を無視できるものとなり、表示画面中
からノイズ信号を除去するという効果がある。
【0053】しかも、電子画像変換手段における固体撮
像部の素子に異常が発生して、輝度の高い電気信号に変
換された場合でも、本発明による細線化処理によって、
この電気信号による表示画面上の高輝度スポットが除去
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における波形の細線化処理について輝度
レベルプロフィールを用いて説明する図である。
【図2】細線化処理のためのブロック構成を示す図であ
る。
【図3】従来の電子画像変換装置に係る具体的構成を示
す図である。
【図4】電子画像変換装置から得られた電気信号を波形
表示する波形表示装置のブロック構成を示す図である。
【図5】従来の波形表示装置で表示された信号波形にお
ける輝度レベルを説明する図である。
【符号の説明】
1…筐体 2…電子銃部 3…偏向部 4…後段加速部 5…画像変換出力部 51…蛍光面 52、54…透明導電膜 53…光ファイバー・プレート 55…固体撮像部 6…入力信号処理部 7…ビデオ信号変換処理部 8…表示処理制御部 9…波形出力表示部 10…表示パネル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号に応じて電子ビームにより蛍光
    面上に描画したときに発生する光を電気信号に変換する
    電子画像変換手段と、 前記電気信号をビデオ信号データに変換するビデオ信号
    処理手段と、 前記ビデオ信号データについて波形表示を行う処理制御
    手段とを有し、 前記処理制御手段は、前記ビデオ信号データと、前記ビ
    デオ信号を所定量だけ遅延させた前記ビデオ信号データ
    とを比較し、信号レベルの小さい方の信号を選択してビ
    デオ信号データを生成し、該ビデオ信号データを表示手
    段に出力することを特徴とする波形表示装置。
  2. 【請求項2】 前記電子画像変換手段は、発生する前記
    光を電気信号に変換する固体撮像部を有し、 前記ビデオ信号処理手段は、前記固体撮像部をスキャン
    しながら前記電気信号を取り出し、前記ビデオ信号デー
    タを生成することを特徴とする請求項1に記載の波形表
    示装置。
  3. 【請求項3】 前記処理制御手段は、前記ビデオ信号デ
    ータを前記所定量だけ遅延する遅延処理部と、前記ビデ
    オ信号データと前記遅延されたビデオ信号データとを比
    較し、信号レベルの小さい方の信号を選択してビデオ信
    号データを生成する比較選択部とを有することを特徴と
    する請求項2に記載の波形表示装置。
  4. 【請求項4】 前記所定量は、前記スキャンの1又は複
    数ライン分であることを特徴とする請求項3に記載の波
    形表示装置。
  5. 【請求項5】 前記所定量は、前記スキャンにおける1
    又は複数ドット分であることを特徴とする請求項3に記
    載の波形表示装置。
  6. 【請求項6】 前記処理制御手段は、前記所定量とし
    て、前記スキャンの1又は複数ライン分と、前記スキャ
    ンにおける1又は複数ドット分とを併用することを特徴
    とする請求項3に記載の波形表示装置。
  7. 【請求項7】 前記処理制御手段は、前記ビデオ信号デ
    ータと、前記所定量だけ遅延させた前記ビデオ信号デー
    タとをドット毎に逐一比較し、当該ドットの信号レベル
    が小さい方の信号を選択することを特徴とする請求項3
    乃至5のいずれか一項に記載の波形表示装置。
  8. 【請求項8】 前記処理制御手段は、前記ビデオ信号デ
    ータと、前記所定量だけ遅延させたビデオ信号データと
    をドット毎に逐一比較したとき、両方の信号レベルが同
    一である場合には、どちらか一方の信号を選択すること
    を特徴とする請求項7に記載の波形表示装置。
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