JP2003294314A - 貯湯式給湯床暖房システム - Google Patents

貯湯式給湯床暖房システム

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JP2003294314A JP2002101853A JP2002101853A JP2003294314A JP 2003294314 A JP2003294314 A JP 2003294314A JP 2002101853 A JP2002101853 A JP 2002101853A JP 2002101853 A JP2002101853 A JP 2002101853A JP 2003294314 A JP2003294314 A JP 2003294314A
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享 川上
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    • Y02B30/12Hot water central heating systems using heat pumps

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  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯湯タンクの畜熱量を増加させること。貯湯
タンク内のほぼ全量の湯(熱)をすべて床暖房又は給湯
に有効に使いきること。ヒートポンプによる効率の良い
加熱を実現すること。 【解決手段】 主貯湯タンク2とは別に、加熱部1にて
加熱した湯を貯溜する副貯湯タンク35を設ける。副貯
湯タンク35の下端部に水取り入れ口9を設ける。副貯
湯タンク35の上端部と主貯湯タンク2の上端部とを湯
送り管36を介して接続する。主貯湯タンク2内の高温
湯領域S1に床暖房用循環パイプ5の熱交換部7を配置
する。主貯湯タンク2の下端部に床暖房用循環パイプ5
の復路5b側に戻される熱媒の温度近くの温度の湯を取
り出すための湯取り出し口10を設ける。先端部が出湯
端末3に接続される主給湯配管4の基端部を湯取り出し
口10に接続すると共に、主給湯配管4の湯取り出し口
10と出湯端末3との途中に湯水混合弁12を介して給
水管8を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出湯と床暖房の両
方を行なうことが可能な貯湯式給湯床暖房システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱部にて加熱した湯を貯溜する
貯湯タンクに、出湯端末に湯を供給する給湯配管を貯湯
タンクの上端部に接続し、一方、上記貯湯タンク内に床
暖房用循環パイプの熱交換部を配置して、貯湯タンク内
の高温の湯と床暖房用循環パイプ内を循環する熱媒との
間で熱交換を行なうようにした貯湯式給湯床暖房システ
ムが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、貯湯タンク
内の湯の温度は上層部で最も高く、中層部ではそれより
も低くなり、下層部では最も低くなっているが、従来で
は、貯湯タンクの湯を貯湯タンクの上層領域から取り出
して給水管からの低温水と混合して所定温度にして出湯
端末へ供給するようにしているため、出湯と床暖房とを
同時に行なう場合にあっては、出湯によって上層部の高
温の湯が使用されてしまい、この高温の湯を床暖房のた
めに利用できなくなるため、従来では貯湯タンク内の湯
水を加熱部によって加熱する必要が生じる。しかも、貯
湯タンクの上層部から出湯がされると、貯湯タンクの下
端部からその使用分だけ市水(低温水)が供給されるた
め、貯湯タンクの上層部の湯の温度が低くなり、貯湯タ
ンク内部にはまだ給湯に利用できる温度の湯が残ってい
るにもかかわらず、加熱部によって上層部を床暖房が可
能な温度(例えば、90℃前後)まで加熱する必要が生
じ、このため主貯湯タンク内部のほぼ全量の湯(熱)を
有効に利用できないという欠点がある。
【0004】そのうえ、従来では貯湯タンク内部に給湯
に利用できる温度の湯が残った状態であるにもかかわら
ず加熱を行なうために、例えばヒートポンプ式の加熱方
式を採用できないという問題がある。つまり、ヒートポ
ンプはその入口水温が低いほどCOP{冷媒が凝縮する
際に放出する熱量/圧縮機動力}が高くなるという特性
を有するが、従来のように床暖房用循環パイプの往路側
の加熱温度よりも低いが、給湯に利用できる温度以上の
湯(例えば60℃前後)を加熱する場合は、ヒートポン
プの入口水温が高くなるためにCOPが低下して、加熱
効率がきわめて悪くなり、この結果従来ではヒートポン
プによる加熱方式は採用できないものであった。
【0005】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて
発明したものであって、その目的とするところは、貯湯
タンクの畜熱量を増加させることができ、しかも貯湯タ
ンク内のほぼ全量の湯(熱)をすべて床暖房又は給湯に
有効に使いきることができると共に、ヒートポンプによ
る効率の良い加熱を実現することができる貯湯式給湯床
暖房システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明にあっては、加熱部1にて加熱し
た湯を貯溜する主貯湯タンク2に、出湯端末3に湯を供
給する主給湯配管4を接続すると共に、床暖房を行なう
ための熱媒を循環させる床暖房用循環パイプ5の熱交換
部を主貯湯タンク2内に配置し、主貯湯タンク2とは別
に、加熱部1にて加熱した湯を貯溜する副貯湯タンク3
5を設け、副貯湯タンク35の下端部に給水管8からの
水を取り入れる水取り入れ口9を設け、副貯湯タンク3
5の上端部と主貯湯タンク2の上端部とを湯送り管36
を介して接続し、主貯湯タンク2内の床暖房用の高温の
湯が貯湯される高温湯領域S1に上記床暖房用循環パイ
プ5の熱交換部7を配置すると共に、主貯湯タンク2の
下端部に、床暖房用循環パイプ5の復路5b側に戻され
る熱媒の温度近くの温度の湯を取り出すための湯取り出
し口10を設け、先端部が出湯端末3に接続される主給
湯配管4の基端部を湯取り出し口10に接続すると共
に、主給湯配管4の湯取り出し口10と出湯端末3との
途中に湯水混合弁12を介して給水管8を接続すること
を特徴としており、このように構成することで、主貯湯
タンク2内の高温の湯がきれたときは副貯湯タンク35
から随時供給できるので、出湯をしながら床暖房を行な
うことができる。また副貯湯タンク35から高温の湯を
主貯湯タンク2に供給しつつ、主貯湯タンク2の下端部
から床暖房用循環パイプ5の復路5b側に戻される熱媒
の温度近くの温度の湯を取り出すことによって、出湯時
には主貯湯タンク2及び副貯湯タンク35内の高温湯領
域S1の湯を使用しなくても済むようになり、その高温
の湯をそのまま床暖房の熱源として利用できるようにな
る。しかも、主貯湯タンク2内の上層部に配した熱交換
部7から下降してくる湯が主貯湯タンク2内の高温の湯
を押し上げることで、床暖房用循環パイプ5の往路5a
側を加熱するための高温の湯を床暖房の熱交換にすべて
有効に利用できるようになる。さらに、主給湯配管4か
らの湯と給水管8からの水とを混合して出湯すること
で、設定された端末出湯温度の湯を継続して出湯端末3
に供給可能となる。これにより、設定された端末出湯温
度に見合った湯を出湯端末3に供給可能としたものであ
りながら、主貯湯タンク2及び副貯湯タンク35内の高
温の湯をすべて床暖房用として、或いは給湯用として有
効に利用できる結果、主貯湯タンク2及び副貯湯タンク
35内のほぼ全量の湯(熱)をすべて床暖房又は給湯に
有効に使いきることができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、副貯湯タンク35から湯送り管36を
介して主貯湯タンク2に送られる湯の温度が所定温度以
下となったことを検知する検知手段13と、湯の温度が
所定温度以下となったことを検知したときに主貯湯タン
ク2の下端部の湯取り出し口10から出湯端末3への湯
の供給に代えて、主貯湯タンク2の上端部或いは副貯湯
タンク35の上端部から湯を出湯端末3に供給するよう
に切り替える制御部14とを備えているので、出湯によ
って湯量が減ったときは、副貯湯タンク35の下端部か
ら水が新たに供給されるため、副貯湯タンク35の下層
部から温度が低下していき、副貯湯タンク35全体の温
度が低下したときは検知手段13によってそれを検知し
て、主貯湯タンク2の上端部或いは副貯湯タンク35の
上端部から湯を供給すると共に、副貯湯タンク35から
主貯湯タンク2への湯の供給を停止させることで、主貯
湯タンク2には低温の湯が供給されることがなく、主貯
湯タンク2の上層部を高温湯領域S1に保つことができ
る。従って、高温の湯(90℃前後)を利用して床暖房
を行なうことができる一方で、主貯湯タンク2からは中
間温湯領域(高温湯領域S1の温度よりも低く、且つ設
定された端末出湯温度よりも高い温度の領域)S2の湯
を継続して出湯可能となる。
【0008】また請求項3記載の発明は、請求項2記載
の効果に加えて、主貯湯タンク2の上端部に一端が接続
され他端が主給湯配管4の湯水混合弁12よりも上流側
に接続される第1の副給湯配管30と、副貯湯タンク3
5の上端部に一端が接続され他端が主給湯配管4の湯水
混合弁12よりも上流側に接続される第2の副給湯配管
31と、主貯湯タンク2の下端部と給水管8とを接続す
る水供給管37と、主給湯配管4を開閉する第1開閉弁
41と、湯送り管36を開閉する第2開閉弁42と、第
1の副給湯配管30を開閉する第3開閉弁43と、水供
給管37を開閉する第4開閉弁44とを備え、制御部1
4は、給湯時において副貯湯タンク35から主貯湯タン
ク2に送られる湯の温度が所定温度以上のときに第1開
閉弁41と第2開閉弁42とを開き、第3開閉弁43と
第4開閉弁44とを閉じる通常出湯モードと、副貯湯タ
ンク35から主貯湯タンク2に送られる湯の温度が所定
温度以下のときは第1開閉弁41と第2開閉弁42とを
閉じ、第3開閉弁43と第4開閉弁44とを開く補助出
湯モードとを備えると共に、床暖房時においてすべての
開閉弁を閉じて床暖房用のポンプのみを稼動させる床暖
房運転モードを備えているので、第1〜第4の開閉弁の
制御によって、通常出湯モードと補助出湯モードと床暖
房運転モードとを任意に切り替え可能となる。また出湯
時において、設定された端末出湯温度が中間温湯領域S
2の温度(例えば57℃前後)以上の場合、例えば60
℃とされたときには、主貯湯タンク2内或いは副貯湯タ
ンク35内から高温の湯を出湯させることで、端末出湯
温度に見合った温度の湯を副給湯配管30,31を介し
て出湯端末3に供給可能となる。
【0009】また請求項4記載の発明は、請求項1乃至
請求項3のいずれかに記載の効果に加えて、副貯湯タン
ク35の上端部に流路入口15を設け、副貯湯タンク3
5の下端部と主貯湯タンク2の上端部とを接続配管38
を介して接続すると共に、主貯湯タンク2の下端部に流
路出口16を設け、上記流路入口15と流路出口16と
をタンク外部に配した循環流路17を介して接続すると
共に、循環流路17の途中に加熱部1を設けたので、加
熱部1によって副貯湯タンク35の上層部→中層部→下
層部→主貯湯タンク2の上層部→中層部→下層部の順に
高温の湯を効率良く溜めることができる。
【0010】また請求項5記載の発明は、請求項1又は
請求項4記載の効果に加えて、上記加熱部1は、ヒート
ポンプ18と、ヒートポンプ18の熱媒と循環流路17
内に循環する湯水との間で熱交換する熱交換器19とで
構成されているので、貯湯タンク2,35内部のほぼ全
量の熱(熱)をすべて有効に使いきることによって、加
熱の際にはタンク内のほぼ全体に水が溜まった状態で加
熱をするため、入口水温が低いほどCOPが高くなると
いうヒートポンプの特性を生かした加熱方式を実現でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0012】図1は、加熱部1にて加熱した湯を主貯湯
タンク2と副貯湯タンク35とにそれぞれ貯溜し、主貯
湯タンク2の下端部に、先端部が出湯端末3に接続され
る主給湯配管4の基端部を接続すると共に、主貯湯タン
ク2内に床暖房用循環パイプ5の熱交換部7を配置し
て、主貯湯タンク2内の高温の湯と床暖房用循環パイプ
5内を循環する熱媒との間で熱交換を行なう貯湯式給湯
床暖房システムの一例を示している。
【0013】上記熱交換部7は、主貯湯タンク2内の上
層部の高温湯領域S1に配置され、床暖房パネル6内に
引き込まれる床暖房用循環パイプ5の往路5a側に供給
される熱媒と高温湯領域S1の湯との間で熱交換を行な
う。熱交換部7の下方には、熱遮蔽板20が設けられて
いる。この熱遮蔽板20は主貯湯タンク2内の側壁に面
して下り傾斜しており、これにより、熱交換部7にて生
じる低温の下降水流Wが高温の湯と混ざらないようにし
ながら下降させる働きをする。
【0014】さらに、熱交換部7の周辺には、熱交換部
7近くの湯の温度が床暖房に利用できる温度(例えば9
0℃前後)よりも低下したときに、熱交換部7周辺を加
熱するための熱媒を循環させるための急速加熱用パイプ
39の熱交換部39aが配置されている。この急速加熱
用パイプ39の一端は加熱部1の循環流路17の出側に
接続され、他端は循環流路17の入側に接続されてい
る。この急速加熱用パイプ39は、主貯湯タンク2内の
任意の位置に設けた温度センサによって主貯湯タンク2
の上層部の温度が所定温度以下となったと検知されたと
きは、加熱部1によって急速加熱用パイプ39内の熱媒
を加熱して熱交換部39aと熱交換部7周辺の湯水との
間で熱交換を行なうことで、熱交換部7周辺を集中して
急速加熱でき、床暖房に支障をきたさないようにしてい
る。
【0015】また、主貯湯タンク2の上端部には、主貯
湯タンク2内の高温の湯を取り出すための第1の副給湯
配管30の一端が接続され、その他端が主給湯配管4の
湯水混合弁12よりも上流側に接続されている。第1の
副給湯配管30の途中には第3開閉弁43が介設されて
いる。
【0016】主貯湯タンク2の下端部には、床暖房用循
環パイプ5の復路5b側に戻される熱媒の温度近くの温
度の湯を取り出すための湯取り出し口10が設けられて
いる。この湯取り出し口10に主給湯配管4の基端部が
接続されている。主給湯配管4の途中には第1開閉弁4
1が介設されている。主給湯配管4の先端部は逆止弁2
7を介して出湯端末3に接続されている。さらに、主給
湯配管4の湯取り出し口10と出湯端末3との途中に
は、湯水混合弁12を介して給水管8が接続されてい
る。図1の例では、湯水混合弁12の開度を矢印で示し
ている。この湯水混合弁12は、設定された端末出湯温
度に応じて、主給湯配管4を全開、給水管8を全閉とす
る方向(図1の矢印n1の方向)と、主給湯配管4を全
閉、給水管8を全開とする方向(図1の矢印n2の方
向)との間で開度が切り替え可能となっている。
【0017】さらに、主貯湯タンク2の下端部には水取
り入れ口9が設けられ、この水取り入れ口9は水供給管
37を介して給水管8に接続されている。水供給管37
の途中には第4開閉弁44、減圧弁25、ストレーナー
(ごみ取り)26が介設されている。なお給水管8から
は直圧200kPa以上の市水が供給される。
【0018】また、主貯湯タンク2の畜熱量を増加させ
るために、主貯湯タンク2とは別に、加熱部1にて加熱
した湯を貯溜する副貯湯タンク35が設けられている。
この副貯湯タンク35の下端部には給水管8からの水を
取り入れる水取り入れ口9が設けられ、副貯湯タンク3
5の上端部と主貯湯タンク2の上端部とは湯送り管36
を介して互いに接続されている。湯送り管36の途中に
は第2開閉弁42が介設されている。
【0019】この副貯湯タンク35の上端部には第2の
副給湯配管31の一端が接続されており、その他端は混
合弁11を介して主給湯配管4の湯水混合弁12よりも
上流側に接続されている。図1において混合弁11の開
度を矢印で示している。この混合弁11は、設定された
端末出湯温度に応じて、副給湯配管30,31を全開、
主給湯配管4を全閉とする方向(図1の矢印m1の方
向)と、給湯配管30,31を全閉、主給湯配管4を全
開とする方向(図1の矢印m2の方向)との間で開度が
切り替え可能となっている。
【0020】副貯湯タンク35内には、副貯湯タンク3
5から湯送り管36を介して主貯湯タンク2に送られる
湯の温度が所定温度以下となったことを検知する検知手
段13が設けられている。本例では検知手段13は、副
貯湯タンク35の側壁に沿って設けられた上下複数のサ
ーミスタ等の温度センサT(T1,T2,…,Tn)か
らなり、副貯湯タンク35全体の温度分布を把握できる
ようになっている。そして、最上部の温度センサが主貯
湯タンク2に供給する湯の温度が所定温度以下(例えば
90℃以下)となったことを検知したときは、後述のよ
うに第1開閉弁41及び第2開閉弁42が閉じられて、
第3開閉弁43及び第4開閉弁44がそれぞれ開放され
て、主貯湯タンク2の高温湯領域S1の高温の湯を出湯
端末3に供給できるようになっている。
【0021】また上記副貯湯タンク35の上端部に流路
入口15が設けられ、副貯湯タンク35の下端部と主貯
湯タンク2の上端部とは接続配管38を介して接続され
ていると共に、主貯湯タンク2の下端部に流路出口16
が設けられ、これら流路入口15と流路出口16とはタ
ンク外部に配した循環流路17を介して接続されている
と共に、循環流路17の途中に加熱部1が設けられてい
る。この加熱部1は本例では、ヒートポンプ18と、ヒ
ートポンプ18の熱媒と循環流路17内に循環する湯水
との間で熱交換する熱交換器19とで構成されている。
【0022】さらに、副貯湯タンク35の下端部には水
取り入れ口9が設けられ、この水取り入れ口9は第2の
水供給管37を介して給水管8に接続されている。図中
の27は逆止弁、45,46は開閉弁である。
【0023】図11は制御部14のブロック図を示して
いる。この制御部14は、検知手段13が湯の温度が所
定温度以下となったことを検知したときには主貯湯タン
ク2の下端部の湯取り出し口10から出湯端末3への湯
の供給に代えて、主貯湯タンク2内或いは副貯湯タンク
35内の高温の湯を出湯端末3に供給するように切り替
え制御を行なうものであり、マイコン等によって構成さ
れている。本例では、制御部14は、給湯時において副
貯湯タンク35から主貯湯タンク2に送られる湯の温度
が所定温度以上のときに第1開閉弁41と第2開閉弁4
2とを開き、第3開閉弁43と第4開閉弁44とを閉じ
る通常出湯モードと、副貯湯タンク35から主貯湯タン
ク2に送られる湯の温度が所定温度以下のときは第1開
閉弁41と第2開閉弁42とを閉じ、第3開閉弁43と
第4開閉弁44とを開く補助出湯モードとを備えると共
に、床暖房時においてはすべての開閉弁を閉じて床暖房
用のポンプのみを稼動させる床暖房運転モードを備えて
いる。
【0024】上記各貯湯タンク2、35内の温度分布の
一例を図3に示す。図3において、主貯湯タンク2及び
副貯湯タンク35の高温湯領域S1の温度をA、中間温
湯領域S2の温度をB、副貯湯タンク35の低温湯領域
S3の温度をCとしたとき、タンクからの放熱ロスが少
ない場合は、A>B>Cの関係となる。以下において、
Aは床暖房用循環パイプ5の往路5a側の温度であり、
例えば90℃前後とする。Bは湯取り出し口10から取
り出されるタンク出湯温度であり、例えば57℃前後と
する。Cは水道水の温度であり、例えば10℃前後とす
る。なお、中間温湯領域S2におけるタンク出湯温度B
は、床暖房用循環パイプ5の復路5b側の温度δ近くの
温度(例えば90℃よりも低く、且つ風呂炊きやシャワ
ー、台所等の給湯時に設定される端末出湯温度よりも高
い温度、例えば57℃前後)とする。以下において、風
呂、台所、シャワー等の給湯装置側(出湯端末3)で使
用される湯の温度(端末出湯温度)を例えば、38℃〜
45℃とする。なお端末出湯温度の設定は予め設定され
る場合或いはリモコンによって逐次設定される場合のい
ずれであってもよい。
【0025】次に、本貯湯式給湯床暖房システムの動作
を図2に示す床暖房と給湯の使用パターンを例に挙げて
説明する。図2中の早朝の使用パターンaは床暖房の
み、使用パターンbはシャンプー等の給湯と床暖房の両
方、夕方以後の使用パターンcは床暖房のみ、使用パタ
ーンdは風呂炊きと給湯と床暖房のすべて、蓄熱パター
ンeは床暖房も出湯も行なわない場合である。
【0026】先ず、早朝に床暖房のみを行なう使用パタ
ーンaでは、制御部14は床暖房運転モードのみを実行
する。本例ではすべての開閉弁を閉じて床暖房用のポン
プのみを稼動させる。このとき、副貯湯タンク35内及
び主貯湯タンク2内のほぼ全量が90℃以上の高温湯領
域S1となっている。つまり、早朝使用前は後述のよう
に示すように、深夜電力を利用して主貯湯タンク2と副
貯湯タンク35内の全量を高温湯領域S1となるように
あらかじめ加熱しておく。床暖房用のポンプが稼動する
と、床暖房用循環パイプ5内の熱媒が循環して、往路5
a側に供給される熱媒が熱交換部7において主貯湯タン
ク2内の高温の湯(90℃前後)との間で熱交換されて
床暖房パネル6内へ供給される。そして、床暖房パネル
6を加熱した後の低温となった熱媒(温度δ:例えば5
7℃前後)は床暖房用循環パイプ5の復路5bに戻って
熱交換部7において再び高温の湯(90℃前後)と熱交
換される。このとき図5に示すように、熱交換されて低
温となった湯(57℃前後)は下降水流Wとなって熱交
換部7の下方に配した熱遮蔽板20に沿って高温の湯と
混ざることなく下降していき、図4に示すように、主貯
湯タンク2の下層部は中間温湯領域S2(57℃前後)
となる。従って、主貯湯タンク2の上層部の高温湯領域
S1の湯(90℃前後)の温度が下がることがないた
め、床暖房に支障をきたすことがない。
【0027】その後、給湯と床暖房の両方を行なう使用
パターンbに移行する場合を図6に示す。この場合、制
御部14は通常出湯モードを実行する。なお、床暖房に
ついては図4と同様である。本例では、第1開閉弁41
と第2開閉弁42とを開き、第3開閉弁43と第4開閉
弁44とを閉じる。また、主給湯配管4の混合弁11を
第2の副給湯配管31が全閉、主給湯配管4が全開とな
るように図6の矢印m2方向に切り替えると共に、湯水
混合弁12の開度を調整して、設定された端末出湯温度
(例えば42℃)となるように主給湯配管4内の湯(5
7℃前後)と給水管8からの水とを混合して出湯端末3
に供給する。このとき、出湯に使用した分だけ副貯湯タ
ンク35の上端部から湯送り管36を介して主貯湯タン
ク2の上端部に高温の湯が供給され、床暖房に必要な高
温の湯が主貯湯タンク2の上層部に供給されると共に、
副貯湯タンク35の下端部から水が供給され、副貯湯タ
ンク35の下層部が低温湯領域S3となる。つまり、副
貯湯タンク35内の高温の湯は下から水によって押され
て主貯湯タンク2の上層部に供給されるので、出湯と並
行して床暖房を支障なく行なうことができる。
【0028】さらに、夕方において風呂炊きと出湯と床
暖房とを行なう使用パターンcでは、風呂の湯はり等に
よって出湯量が増えると、図7に示すように、副貯湯タ
ンク35内の湯がなくなり、副貯湯タンク35内はすべ
て低温湯領域S3となる。ここにおいて、副貯湯タンク
35から主貯湯タンク2に送られる湯の温度が所定温度
(90℃前後)以下であると検知されると、制御部14
は上記通常出湯モードから補助出湯モードに切り替え
る。本例では、第1開閉弁41と第2開閉弁42とを閉
じ、第3開閉弁43と第4開閉弁44とを開く。また混
合弁11を第2の副給湯配管31が全閉、第1の副給湯
配管30が全開となるように図7の矢印m2方向に切り
替えると共に、湯水混合弁12の開度を調整して、設定
された端末出湯温度(例えば42℃)となるように主給
湯配管4内の湯(90℃前後)と給水管8からの水とを
混合して出湯端末3に供給する。これにより、主貯湯タ
ンク2内に高温の湯が残っているかぎり、設定された端
末出湯の温度の湯を出湯端末3へ供給可能となる。
【0029】その後、出湯が終了して床暖房のみとなる
使用パターンdの一例を図8に示す。図8では、主貯湯
タンク2内の上層部には90℃の高温湯領域S1と57
℃前後の湯を含む中間温湯領域S2とが残っており、中
層部及び下層部は10℃の低温湯領域S3となってい
る。この場合、制御部14は全ての開閉弁を閉じて、床
暖房のポンプのみを稼動する床暖房モードを実行する。
これにより、上層部に残っている高温の湯(90℃前
後)をすべて残らず床暖房に有効利用することができ
る。
【0030】一方、出湯時において、設定された端末出
湯温度が中間温湯領域S2の温度(57℃前後)以上の
場合、例えば60℃とされたときには、第1の副給湯配
管30と第2の副給湯配管31の一方(或いは両方)か
ら高温の湯が主給湯配管4に供給されるように混合弁1
1の開度を調整することにより、主貯湯タンク2の上端
部或いは副貯湯タンク35の上端部から高温の湯を出湯
させて、端末出湯温度に見合った温度の湯を出湯端末3
に供給することが可能となる。
【0031】また上記各使用パターンa〜dにおいて、
熱交換部7周辺の湯の温度が床暖房に利用できる温度
(例えば90℃前後)よりも低下したときには、加熱部
1によって熱交換部7周辺に配置した急速加熱用パイプ
39を加熱することで、熱交換部7周辺を集中して急速
加熱できるようになり、床暖房に支障をきたさなくなる
と共に、タンク全体を加熱する必要がなく、電気代を節
約できる構造となる。
【0032】しかして、主貯湯タンク2と副貯湯タンク
35とを備えた2缶式としたことで、主貯湯タンク2内
の高温の湯がきれたときは副貯湯タンク35から高温の
湯を随時供給できるので、出湯をしながら床暖房を行な
うことができる。また、副貯湯タンク35から高温の湯
を主貯湯タンク2の上端部に供給することで、主貯湯タ
ンク2の下端部の湯取り出し口10から、中間温湯領域
S2における57℃前後の湯を取り出して使用すること
ができる。これにより、主貯湯タンク2の高温湯領域S
1の湯は取り出されないため、床暖房に支障をきたさな
いようにしながら、出湯することができる。しかも、前
述のように床暖房によって主貯湯タンク2の上層部の熱
交換部7で生じた57℃前後の下降水流Wが中間温湯領
域S2まで下降してくる。ここで給湯に利用される湯の
温度は、下降してくる湯の温度とほぼ同レベル(例えば
57℃前後)であるため、その下降水流Wをそのまま給
湯に利用できるようになり、またこのとき、下降水流W
が高温の湯を押し上げるので、主貯湯タンク2の上層部
は高温湯領域S1に保たれ、床暖房の熱交換にすべて有
効に利用できるようになる。従って、従来のように主貯
湯タンク2内の湯水を加熱部1によって無駄に加熱する
必要がなくなる。
【0033】さらに、副貯湯タンク35内の高温の湯が
主貯湯タンク2に供給されている間は主貯湯タンク2に
低温の市水が直接流入することがなく、主貯湯タンク2
内の温度が低温の市水の供給でかく乱されないため、温
度分布にばらつきが生じることがなく、安定して目的と
する温度の湯を主貯湯タンク2の下端部から出湯端末3
側に取り出すことができる。
【0034】なお、設定された端末出湯温度が中間温湯
領域S2の温度(57℃前後)以上の場合、例えば60
℃とされたときには、副給湯配管30、31から高温の
湯を出湯させることで、設定された端末出湯温度に見合
う温度の湯を副給湯配管30、31を介して出湯端末3
に供給することが可能となる。
【0035】また、出湯によって副貯湯タンク35内の
湯量が減ったときは、副貯湯タンク35の下端部から水
が新たに供給され、副貯湯タンク35の下層部から温度
が低下していくが、副貯湯タンク35全体の温度が低下
したときは、最上部の温度センサT1によってそれを検
知でき、副貯湯タンク35から主貯湯タンク2への湯の
供給を停止させるので、主貯湯タンク2には低温の湯が
供給されることがなく、主貯湯タンク2の上層部を高温
湯領域S1に保つことができる。従って、高温の湯(9
0℃前後)を利用して床暖房を行なうことができる一方
で、主貯湯タンク2の下端部から中間温湯領域S2の湯
を継続して出湯可能となる。
【0036】この結果、本貯湯式給湯床暖房システムで
は、設定された端末出湯温度に見合った湯を出湯端末3
に供給可能としたものでありながら、主貯湯タンク2及
び副貯湯タンク35内の高温の湯をすべて床暖房用とし
て、或いは給湯として有効に利用できることとなり、エ
ネルギー効率がきわめて良くなり、従来と比較して電気
代を節約できるものである。
【0037】また、主貯湯タンク2内の任意の位置に
は、主貯湯タンク2内の水温を検知する温度センサ(図
示せず)が設けられ、この温度センサによって該水温が
一定温度以下となったことを検知したときは、制御部1
4は、貯湯タンク2,35内の湯を殆んど使いきったと
判断して、図2の蓄熱パターンeを実行する。このとき
図9に示すように、加熱部1のポンプを稼動して、副貯
湯タンク35と主貯湯タンク2とをつなぐ循環流路17
に循環する湯水とヒートポンプ18の熱媒との間で熱交
換することにより、副貯湯タンク35及び主貯湯タンク
2内の湯水がそれぞれ加熱される。本例では、副貯湯タ
ンク35内及び主貯湯タンク2内にはそれぞれ高温の湯
が溜められていく。
【0038】また本例では、加熱部1としてヒートポン
プ方式を利用している。このヒートポンプ18の特性を
図10に示す。図10はヒートポンプ18の入口水温と
加熱時のCOPとの関係を示している。なお、COP
は、{冷媒が凝縮する際に放出する熱量/圧縮機動力}
である。 図10では、ヒートポンプ18入口水温が低
いほど、COPが高くなっている。ヒートポンプ18の
入口水温が例えば30℃以下では、COPが1.50以
上と良くなる。しかして、本発明では主貯湯タンク2内
部のほぼ全量の湯(熱)をすべて使いきることができる
ので、加熱の際には主貯湯タンク2及び副貯湯タンク3
5内のほぼ全体に水が溜まった状態で加熱をするため、
ヒートポンプ18の熱媒と低温の水との熱交換となり、
ヒートポンプ18の入口水温が低いほどCOPが高くな
るという特性を利用して効率良く加熱することができ
る。なお、このヒートポンプ18による加熱は、昼夜を
問わず、貯湯タンク2,35内の湯を使いきった段階で
実行されるものである。
【0039】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、加熱部にて加熱した湯を貯溜する主貯湯タンク
に、出湯端末に湯を供給する主給湯配管を接続すると共
に、床暖房を行なうための熱媒を循環させる床暖房用循
環パイプの熱交換部を主貯湯タンク内に配置し、主貯湯
タンクとは別に、加熱部にて加熱した湯を貯溜する副貯
湯タンクを設け、副貯湯タンクの下端部に給水管からの
水を取り入れる水取り入れ口を設け、副貯湯タンクの上
端部と主貯湯タンクの上端部とを湯送り管を介して接続
し、主貯湯タンク内の床暖房用の高温の湯が貯湯される
高温湯領域に上記床暖房用循環パイプの熱交換部を配置
すると共に、主貯湯タンクの下端部に、床暖房用循環パ
イプの復路側に戻される熱媒の温度近くの温度の湯を取
り出すための湯取り出し口を設け、先端部が出湯端末に
接続される主給湯配管の基端部を湯取り出し口に接続す
ると共に、主給湯配管の湯取り出し口と出湯端末との途
中に湯水混合弁を介して給水管を接続したので、主貯湯
タンク内の高温の湯がきれたときは副貯湯タンクから随
時供給できるので、出湯をしながら床暖房を行なうこと
ができる。また副貯湯タンクから高温の湯を主貯湯タン
クに供給しつつ、主貯湯タンクの下端部から床暖房用循
環パイプの復路側に戻される熱媒の温度近くの温度の湯
を取り出すことによって、出湯時には主貯湯タンク及び
副貯湯タンク内の高温湯領域の湯を使用しなくても済む
ようになり、その高温の湯をそのまま床暖房の熱源とし
て利用できるようになる。しかも、主貯湯タンク内の上
層部に配した熱交換部から下降してくる湯が貯湯タンク
内の高温の湯を押し上げることで、床暖房用循環パイプ
の往路側を加熱するための高温の湯を床暖房の熱交換に
すべて有効に利用できるようになる。従って、従来のよ
うに貯湯タンク内の湯水を加熱部によって無駄に加熱す
る必要がなくなる。これにより、本貯湯式給湯床暖房シ
ステムでは、設定された端末出湯温度に見合った湯を出
湯端末に供給可能としたものでありながら、主貯湯タン
ク及び副貯湯タンク内の高温の湯をすべて床暖房用とし
て、或いは給湯用として有効に利用できる結果、主貯湯
タンク及び副貯湯タンク内のほぼ全量の湯(熱)をすべ
て床暖房又は給湯に有効に使いきることができ、エネル
ギー効率がきわめて良くなり、従来と比較して電気代を
節約できるものである。さらに上記のように貯湯タンク
内部のほぼ全量の湯(熱)をすべて床暖房又は給湯に有
効に使いきることによって、加熱の際にはタンク内のほ
ぼ全体に水が溜まった状態で加熱をするため、入口水温
が低いほどCOPが高くなるというヒートポンプの特性
を生かした加熱方式を実現できるものである。
【0040】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、副貯湯タンクから湯送り管を介して主
貯湯タンクに送られる湯の温度が所定温度以下となった
ことを検知する検知手段と、湯の温度が所定温度以下と
なったことを検知したときに主貯湯タンクの下端部の湯
取り出し口から出湯端末への湯の供給に代えて、主貯湯
タンク内或いは副貯湯タンク内の高温の湯を出湯端末に
供給するように切り替える制御部とを備えているので、
出湯によって湯量が減ったときは、副貯湯タンクの下端
部から水が新たに供給されるため、副貯湯タンクの下層
部から温度が低下していき、副貯湯タンク全体の温度が
低下したときは、検知手段によってそれを検知でき、主
貯湯タンクの上端部或いは副貯湯タンクの上端部から湯
を供給すると共に、副貯湯タンクから主貯湯タンクへの
湯の供給を停止させるので、主貯湯タンクには低温の湯
が供給されることがなく、主貯湯タンクの上層部を高温
湯領域に保つことができる。従って、高温の湯(90℃
前後)を利用して床暖房を行なうことができる一方で、
主貯湯タンクから中間温湯領域(高温湯領域の温度より
も低く、且つ床暖房用循環パイプの復路側に戻される熱
媒の温度近くの温度の湯が溜められている領域)の湯を
継続して出湯可能となる。
【0041】また請求項3記載の発明は、請求項2記載
の効果に加えて、主貯湯タンクの上端部に一端が接続さ
れ他端が主給湯配管の湯水混合弁よりも上流側に接続さ
れる第1の副給湯配管と、副貯湯タンクの上端部に一端
が接続され他端が主給湯配管の湯水混合弁よりも上流側
に接続される第2の副給湯配管と、主貯湯タンクの下端
部と給水管とを接続する水供給管と、主給湯配管を開閉
する第1開閉弁と、湯送り管を開閉する第2開閉弁と、
第1の副給湯配管を開閉する第3開閉弁と、水供給管を
開閉する第4開閉弁とを備え、制御部は、給湯時におい
て副貯湯タンクから主貯湯タンクに送られる湯の温度が
所定温度以上のときに第1開閉弁と第2開閉弁とを開
き、第3開閉弁と第4開閉弁とを閉じる通常出湯モード
と、副貯湯タンクから主貯湯タンクに送られる湯の温度
が所定温度以下のときは第1開閉弁と第2開閉弁とを閉
じ、第3開閉弁と第4開閉弁とを開く補助出湯モードと
を備えると共に、床暖房時においてすべての開閉弁を閉
じて床暖房用のポンプのみを稼動させる床暖房運転モー
ドを備えているので、第1〜第4の開閉弁の制御によっ
て、通常出湯モードと補助出湯モードと床暖房運転モー
ドとを任意に切り替え可能となる。また出湯時におい
て、設定された端末出湯温度が中間温湯領域S2の温度
(例えば57℃前後)以上の場合、例えば60℃とされ
たときには補助出湯モードにして主貯湯タンク内或いは
副貯湯タンク内から高温の湯を出湯させることで、設定
された端末出湯温度に見合った温度の湯を出湯端末に供
給可能となる。
【0042】また請求項4記載の発明は、請求項1乃至
請求項3のいずれかに記載の効果に加えて、副貯湯タン
クの上端部に流路入口を設け、副貯湯タンクの下端部と
主貯湯タンクの上端部とを接続配管を介して接続すると
共に、主貯湯タンクの下端部に流路出口を設け、上記流
路入口と流路出口とをタンク外部に配した循環流路を介
して接続すると共に、循環流路の途中に加熱部を設けた
ので、加熱部によって副貯湯タンクの上層部→中層部→
下層部→主貯湯タンクの上層部→中層部→下層部の順に
高温の湯を効率良く溜めることができる。
【0043】また請求項5記載の発明は、請求項1又は
請求項4記載の効果に加えて、上記加熱部は、ヒートポ
ンプと、ヒートポンプの熱媒と循環流路内に循環する湯
水との間で熱交換する熱交換器とで構成されているの
で、貯湯タンク内部のほぼ全量の熱(熱)をすべて有効
に使いきることによって、加熱の際にはタンク内のほぼ
全体に水が溜まった状態で加熱をするため、入口水温が
低いほどCOPが高くなるというヒートポンプの特性を
生かした加熱方式を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す概略構成図であ
る。
【図2】同上の床暖房、給湯の使用パターンの説明図で
ある。
【図3】同上の主貯湯タンク及び副貯湯タンク内の温度
分布の説明図である。
【図4】同上の床暖房のみの使用状態の概略構成図であ
る。
【図5】同上の下降水流の説明図である。
【図6】同上の出湯と床暖房の両方の使用状態の概略構
成図である。
【図7】同上の出湯後において床暖房のみの使用状態の
概略構成図である。
【図8】同上の風呂炊きによって湯量が減少した場合の
使用状態の概略構成図である。
【図9】同上の加熱部により加熱を行なう場合の説明図
である。
【図10】同上のヒートポンプの入口水温とCOPとの
関係を示すグラフである。
【図11】同上の制御部のブロック図である。
【符号の説明】
1 加熱部 2 主貯湯タンク 3 出湯端末 4 主給湯配管 5 床暖房用循環パイプ 5a 往路 5b 復路 7 熱交換部 8 給水管 9 水取り入れ口 10 湯取り出し口 11 混合弁 12 湯水混合弁 13 検知手段 14 制御部 15 流路入口 16 流路出口 17 循環流路 18 ヒートポンプ 19 熱交換器 30 第1の副給湯配管 31 第2の副給湯配管 35 副貯湯タンク 36 湯送り管 37 水供給管 38 接続配管 41 第1開閉弁 42 第2開閉弁 43 第3開閉弁 44 第4開閉弁 S1 高温湯領域 S2 中間温湯領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 享 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 中島 聡 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3L025 AA06 AC01 AC05 AD02 AD09 3L070 AA02 BB14 BB18 BC02 CC02 DF08 DG05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱部にて加熱した湯を貯溜する主貯湯
    タンクに、出湯端末に湯を供給する主給湯配管を接続す
    ると共に、床暖房を行なうための熱媒を循環させる床暖
    房用循環パイプの熱交換部を主貯湯タンク内に配置し、
    上記主貯湯タンクとは別に、加熱部にて加熱した湯を貯
    溜する副貯湯タンクを設け、副貯湯タンクの下端部に給
    水管からの水を取り入れる水取り入れ口を設け、副貯湯
    タンクの上端部と主貯湯タンクの上端部とを湯送り管を
    介して接続し、主貯湯タンク内の床暖房用の高温の湯が
    貯湯される高温湯領域に上記床暖房用循環パイプの熱交
    換部を配置すると共に、主貯湯タンクの下端部に、床暖
    房用循環パイプの復路側に戻される熱媒の温度近くの温
    度の湯を取り出すための湯取り出し口を設け、先端部が
    出湯端末に接続される主給湯配管の基端部を湯取り出し
    口に接続すると共に、主給湯配管の湯取り出し口と出湯
    端末との途中に湯水混合弁を介して給水管を接続したこ
    とを特徴とする貯湯式給湯床暖房システム。
  2. 【請求項2】 副貯湯タンクから湯送り管を介して主貯
    湯タンクに送られる湯の温度が所定温度以下となったこ
    とを検知する検知手段と、湯の温度が所定温度以下とな
    ったことを検知したときに主貯湯タンクの下端部の湯取
    り出し口から出湯端末への湯の供給に代えて、主貯湯タ
    ンクの上端部或いは副貯湯タンクの上端部から湯を出湯
    端末に供給するように切り替える制御部とを備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の貯湯式給湯床暖房シス
    テム。
  3. 【請求項3】 主貯湯タンクの上端部に一端が接続され
    他端が主給湯配管の湯水混合弁よりも上流側に接続され
    る第1の副給湯配管と、副貯湯タンクの上端部に一端が
    接続され他端が主給湯配管の湯水混合弁よりも上流側に
    接続される第2の副給湯配管と、主貯湯タンクの下端部
    と給水管とを接続する水供給管と、主給湯配管を開閉す
    る第1開閉弁と、湯送り管を開閉する第2開閉弁と、第
    1の副給湯配管を開閉する第3開閉弁と、水供給管を開
    閉する第4開閉弁とを備え、制御部は、給湯時において
    副貯湯タンクから主貯湯タンクに送られる湯の温度が所
    定温度以上のときに第1開閉弁と第2開閉弁とを開き、
    第3開閉弁と第4開閉弁とを閉じる通常出湯モードと、
    副貯湯タンクから主貯湯タンクに送られる湯の温度が所
    定温度以下のときは第1開閉弁と第2開閉弁とを閉じ、
    第3開閉弁と第4開閉弁とを開く補助出湯モードとを備
    えると共に、床暖房時においてすべての開閉弁を閉じて
    床暖房用のポンプのみを稼動させる床暖房運転モードを
    備えていることを特徴とする請求項2記載の貯湯式給湯
    床暖房システム。
  4. 【請求項4】 副貯湯タンクの上端部に流路入口を設
    け、副貯湯タンクの下端部と主貯湯タンクの上端部とを
    接続配管を介して接続すると共に、主貯湯タンクの下端
    部に流路出口を設け、上記流路入口と流路出口とをタン
    ク外部に配した循環流路を介して接続すると共に、循環
    流路の途中に加熱部を設けたことを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれかに記載の貯湯式給湯床暖房シス
    テム。
  5. 【請求項5】 上記加熱部は、ヒートポンプと、ヒート
    ポンプの熱媒と循環流路内に循環する湯水との間で熱交
    換する熱交換器とで構成されていることを特徴とする請
    求項1又は請求項4記載の貯湯式給湯床暖房システム。
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