JP2003294202A - 排熱回収ボイラ及びその運転起動方法 - Google Patents

排熱回収ボイラ及びその運転起動方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービン等の排熱発生源を起動する際に
スチームハンマが生じるのを防止できる排熱回収ボイラ
を提供する。 【解決手段】 ガスタービン等の排熱発生源から排出さ
れる排熱を利用し、蒸気ドラムから供給されて多数の蒸
発器管34内を流れる給水を加熱して蒸気を発生させる
排熱回収ボイラにおいて、運転起動時に給水Wを所望の
水位に調整する水位制御手段51を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン等か
ら排出される排気ガスの排熱を利用して蒸気を生成する
排熱回収ボイラ及びその運転起動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】排熱回収ボイラは、たとえばガスタービ
ン等と組み合わせて構成されるコンバインドサイクル発
電プラントに使用されている。コンバインドサイクル発
電プラントでは、ガスタービンによって発電機を駆動し
て発電し、さらに、ガスタービンから排出される排気ガ
スの排熱を利用して蒸気を発生させる。この蒸気を蒸気
タービンへ供給すれば発電機の駆動に利用することがで
きるので、蒸気タービンによっても発電することがで
き、従って、高効率で環境に優しい発電プラントとして
注目されている。
【0003】このようなコンバインドサイクル発電プラ
ントにおいて、ガスタービン等の排熱発生源から排出さ
れる排熱を利用して蒸気を発生させる装置として、排熱
回収ボイラ(Heat Recovery Steam Generator)が知ら
れている。以下では、排熱回収ボイラの一例として、コ
ンバインド用三圧再熱自然循環排熱回収ボイラ(以下で
は、「HRSG」と略す)を図4に示して簡単に説明す
る。
【0004】同図に示す従来のHRSG10は、下方か
ら上方に向かって排気ガスGを導くケーシング11内
に、排気ガスGの流れ方向である下から上に向かって順
番に、高圧蒸発器12、中圧蒸発器13及び低圧蒸発器
14が配置されている。高圧蒸発器12は、高圧蒸気ド
ラム15から供給されて多数の蒸発器管16内を流れる
給水をガスタービン排気Gで加熱して高圧蒸気SHを生
成する。この場合の給水は、後述する中圧蒸発器13の
給水W1から分岐させてケーシング11内を通過する給
水管17を流れ、ガスタービン排気Gの排熱で予熱され
たものが使用される。
【0005】中圧蒸発器13は、中圧蒸気ドラム18か
ら供給されて多数の蒸発器管19内を流れる給水W1を
ガスタービン排気Gで加熱して中圧蒸気SIを生成す
る。なお、給水W1の給水管20はケーシング11内を
通過しており、従って、ガスタービン排気Gで予熱され
た給水が使用される。低圧蒸発器14は、低圧蒸気ドラ
ム21から供給されて多数の蒸発器管22内を流れる給
水W2をガスタービン排気Gで加熱して高圧蒸気SHを
生成する。なお、給水W2の給水管23はケーシング1
1内を通過しており、従って、ガスタービン排気Gで予
熱された給水が使用される。
【0006】さて、上述した高圧蒸発器12、中圧蒸発
器13及び低圧蒸発器14について標準的な系統模式図
を図3に示す。なお、図中の符号30は蒸発器、31は
蒸気ドラム、32は降水管、33は蒸発器入口管寄せ、
34は蒸発器管、35は蒸発器出口管寄せ、36Lは左
側蒸発器出口連絡管、36Rは右側蒸発器出口連絡管、
37は給水管、38は飽和蒸気管、Wは給水である。
【0007】この蒸発器30では、給水管37を介して
蒸気ドラム31内に給水Wの供給を受ける。この給水W
は、左右一対の降水管32から蒸発器入口管寄せ33へ
流出し、さらに、蒸発器入口管寄せ33から多数の蒸発
器管34へ分配される。蒸発器管34は、一端が蒸発器
入口管寄せ33に接続され、他端が蒸発器出口管寄せ3
5に接続されたU字状の管である。給水Wは、蒸発器管
34内を流れることによって蒸発器管34の周囲を下か
ら上へ上昇していく高温のガスタービン排気Gに加熱さ
れ、蒸気及び水の二相流となって蒸発器出口管寄せ35
へ流入する。
【0008】この後、蒸気及び水の二相流は、左側蒸発
器出口連絡管36L及び右側蒸発器出口連絡管36Rに
分流して蒸気ドラム31へ戻る。蒸気ドラム31では、
飽和蒸気管38を通って飽和蒸気が流出し、水は降水管
32から流出する給水Wと合流して再循環する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した構
成の排熱回収ボイラにおいては、メンテナンス等で運転
停止させたガスタービンを再起動する時、蒸気ドラム3
1内の通常運転水位まで給水が溜まっているので、蒸発
器30の給水循環系統内には外気温度程度まで温度低下
した低温の給水Wが存在している。この状態でガスター
ビンを起動すると、ガスタービン排気Gの温度が徐々に
上昇するにつれて蒸発器管34で蒸気を発生する。この
蒸気は、左側蒸発器出口連絡管36L及び右側蒸発器出
口連絡管36Rに分流して蒸気ドラム31へ流れようと
するが、この時、蒸発器出口管寄せ35及び左右の蒸発
器出口連絡管36L,36R内で低温の給水Wによって
急激に冷却されて凝縮する。
【0010】このようにして蒸気が凝縮すると、急激な
体積の減少によって周辺の給水Wに流れが生じるので、
周辺の給水Wが衝突して異音や振動を発生するスチーム
ハンマと呼ばれる現象の発生が懸念される。なお、スチ
ームハンマとは、蒸気配管系において、凝縮水が残留し
ていたり、凝縮水と蒸気が逆流しているような場合に、
蒸気と凝縮水が衝突して、ウォータハンマに似た騒音と
振動を発生する現象のことである。
【0011】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、ガスタービン等の排熱発生源を起動する際にスチ
ームハンマが生じるのを防止できる排熱回収ボイラ及び
その運転起動方法の提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
排熱回収ボイラは、ガスタービン等の排熱発生源から排
出される排熱を利用し、蒸気ドラムから供給されて多数
の蒸発器管内を流れる給水を加熱して蒸気を発生させる
蒸発器を備えた排熱回収ボイラにおいて、運転起動時に
前記給水を所望の水位に調整する水位制御手段を設けた
ことを特徴とするものである。
【0013】このような排熱回収ボイラによれば、運転
起動時に給水を所望の水位に調整する水位制御手段を設
けたので、運転起動時に発生した蒸気が低温の給水に流
れ込まないよう水位を調整して、蒸気の凝縮によるスチ
ームハンマの発生を防止することができる。
【0014】請求項2に記載の排熱回収ボイラの運転起
動方法は、ガスタービン等の排熱発生源から排出される
排熱を利用し、蒸気ドラムから供給されて多数の蒸発器
管内を流れる給水を加熱して蒸気を発生させる蒸発器を
備えた排熱回収ボイラの運転起動方法であって、前記給
水を通常運転水位より低い運転起動水位以下に下げる運
転起動準備を完了した後、前記排熱発生源の運転を開始
して所定時間経過後、あるいは前記給水が所定温度に達
した後に前記給水を通常運転水位まで上げることを特徴
とするものである。
【0015】このような排熱回収ボイラの運転起動方法
によれば、給水を通常運転水位より低い運転起動水位以
下に下げる運転起動準備を完了した後、排熱発生源の運
転を開始して所定時間経過後、あるいは給水が所定温度
に達した後に給水を通常運転水位まで上げるようにした
ので、給水が運転水位以下にある状態で発生した蒸気は
温度の低い給水と接触することなく蒸気ドラムへ導か
れ、蒸気が凝縮して発生するスチームハンマを防止する
ことができる。この場合、前記運転起動水位は、蒸発器
管から蒸気を集めて蒸気ドラムへ導く蒸発器出口管寄せ
より低く設定されていることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る排熱回収ボイ
ラ及びその運転起動方法の一実施形態を図面に基づいて
説明する。なお、以下の各実施形態では、従来例として
図3に示した蒸発器30の系統模式図に対応する図面に
基づいて説明するが、上述した従来例と同様の構成部材
には同じ符号を付してある。
【0017】<第1の実施形態>図1において、図中の
符号30は蒸発器、31は蒸気ドラム、32は降水管、
33は蒸発器入口管寄せ、34は蒸発器管、35は蒸発
器出口管寄せ、36は蒸発器出口連絡管、37は給水
管、38は飽和蒸気管、39はドレン弁、40は給水ポ
ンプ、50は制御部、51は水位制御手段、Wは給水で
ある。
【0018】この蒸発器30では、給水管37を介して
蒸気ドラム31内に給水Wの供給を受ける。この給水W
は、降水管32から蒸発器入口管寄せ33へ流出した
後、さらに、蒸発器入口管寄せ33から多数が平行に並
べられている蒸発器管34へ分配される。蒸発器管34
は、一端が蒸発器入口管寄せ33に接続され、他端が蒸
発器出口管寄せ35に接続されたU字状の管である。蒸
発器入口管寄せ33及び蒸発器出口管寄せ35は共に水
平に設置されており、蒸発器出口管寄せ35が蒸発器入
口管寄せ33より高いレベルに位置している。
【0019】給水Wは、蒸発器管34内を流れることに
よって蒸発器管34の周囲を下から上へ上昇していく高
温のガスタービン排気Gに加熱され、蒸気及び水の二相
流となって蒸発器出口管寄せ35へ流入する。この後、
蒸気及び水の二相流は、蒸発器出口管寄せ35に接続さ
れた蒸発器出口連絡管に導かれて蒸気ドラム31へ戻
る。蒸気ドラム31では、飽和蒸気が飽和蒸気管38を
通って蒸気タービン等の次工程へ流出し、水は降水管3
2から流出する給水Wと合流して蒸発器管34へ再循環
する。
【0020】このようにして、蒸発器ドラム31、降水
管32、蒸発器入口管寄せ33、蒸発器管34、蒸発器
出口管寄せ35、及び出口連絡管36よりなる凝縮器3
0の給水循環系内を給水Wが循環する過程において、蒸
気ドラム31内の飽和蒸気が飽和蒸気管38から流出
し、この流出分を補うようにして給水管37から給水W
が補給されて所定の水位を保ちながら連続した運転が継
続される。
【0021】給水Wを供給する給水管37の系統には、
給水ポンプ40が設置されている。そして、給水ポンプ
40の運転を含めた排熱回収ボイラ全体の各種運転制御
を行うために、制御部50が設けられている。制御部5
0は、運転起動時等に給水Wの水位制御を行うために設
けた水位制御手段51と接続されている。この水位制御
手段51は、給水Wを所望の水位に調整する機能を有す
るもので、たとえばレベルスイッチや流量計などがあ
る。
【0022】さて、上述した構成の排熱回収ボイラにお
いては、以下に説明する手順によって運転起動を行う。
排熱回収ボイラの運転起動を行う場合、最初にドレン弁
39を全開として給水Wを排水する。この後、ドレン弁
39を閉じ、給水ポンプ40を起動して所望の水位まで
給水Wを供給する。この時の水位は、蒸気ドラム31内
に設定されている通常運転水位より低い運転起動水位と
なり、好適な運転起動水位は蒸発器出口管寄せ35より
低い水位となる。
【0023】このような運転起動水位の調整は、水位制
御手段51から制御部50に入力される信号によって給
水ポンプ40の運転を制御して行われる。具体的には、
水位制御手段51として設けたレベルスイッチが所望の
水位を検出した信号、あるいは水位制御手段51として
設けた流量計が所望の給水量を検知した信号が制御部5
0へ入力されるまで給水ポンプ40の運転を継続して給
水Wの供給を行う。
【0024】こうして蒸発器30の系内が運転起動水位
になると、給水ポンプ40の運転を停止してガスタービ
ン等排熱発生源の運転起動準備が完了する。この時点で
は、スチームハンマの発生が懸念される蒸発器出口管寄
せ35と蒸気ドラム31との間を連結している蒸発器出
口連結管36には給水Wがなく、空の状態となってい
る。また、蒸発器管34についても、レベルの高いU字
管の上部には給水Wがない空の状態にある。
【0025】この状態でガスタービンを起動すると、す
なわち極低レベル起動を行うと、徐々に温度上昇する高
温のガスタービン排気Gが蒸発器管34の周囲を上昇し
ながら加熱する。この加熱を受けた蒸発器管34では、
内部の給水Wが蒸発して蒸気と水の二相流となり、蒸発
器出口管寄せ35及び蒸発器出口連結管36を通って蒸
気ドラム31へ流れ込む。この時、多数の蒸発器管34
から集めた高温の蒸気が流れていく流路である蒸発器出
口管寄せ35及び蒸発器出口連結管36には低温の給水
Wが存在していないため、蒸気が急激に冷却されて凝縮
するようなことはなく、従って、スチームハンマの発生
を防止することができる。
【0026】こうしてガスタービンを所定時間運転した
り、あるいは、ガスタービン排気Gや給水Wが所定の温
度まで上昇した場合には、制御部50が給水ポンプ40
を起動して給水Wの供給を再開し、給水Wを通常運転水
位まで上昇させて通常運転を継続する。なお、これまで
の説明では、いったん給水Wの全量を排水してから運転
起動水位に調整するものとして説明したが、ドレン弁3
9から排水して運転起動水位まで下がったことを水位制
御手段51で検知して調整するようにしてもよい。
【0027】<第2の実施形態>図2に示す実施形態で
は、運転起動水位を目視で確認する液面計55を系内の
適所に設けて給水Wの水位を調整する。図示の例では、
蒸気ドラム31と蒸発器入口管寄せ33との間を連結す
る降水管32に液面計55を設けて、給水Wが運転起動
水位にあることを目視で確認できるようにしてある。
【0028】上述した構成の排熱回収ボイラにおいて
も、運転起動を行う際には、最初にドレン弁39を全開
として給水Wを排水する。この後、ドレン弁39を閉
じ、給水ポンプ40を起動して所望の水位まで給水Wを
供給する。この時の水位は、蒸気ドラム31内に設定さ
れている通常運転水位より低い運転起動水位となる。こ
のような運転起動水位の調整は、給水ポンプを運転して
給水Wを蒸発器30に供給し、液面計55から目視で水
位を監視することによって行われる。
【0029】あるいは、運転起動水位の調整は、ドレン
弁39を開いて給水Wを系外へ排水する際、液面計55
から目視で水位を監視することによって行われ、所望の
運転起動水位になった時点でドレン弁39を閉じるよう
にしてもよい。
【0030】こうして蒸発器30の系内が運転起動水位
になると、給水ポンプ40の運転を停止してガスタービ
ン等排熱発生源の運転起動準備が完了する。この時点で
は、スチームハンマの発生が懸念される蒸発器出口管寄
せ35と蒸気ドラム31との間を連結している蒸発器出
口連結管36には給水Wがなく、空の状態となってい
る。また、蒸発器管34についても、レベルの高いU字
管の上部には給水Wがない空の状態にある。
【0031】この状態でガスタービンを起動すると、す
なわち極低レベル起動を行うと、徐々に温度上昇する高
温のガスタービン排気Gが蒸発器管34の周囲を上昇し
ながら加熱する。この加熱を受けた蒸発器管34では、
内部の給水Wが蒸発して蒸気と水の二相流となり、蒸発
器出口管寄せ35及び蒸発器出口連結管36を通って蒸
気ドラム31へ導かれる。この時、多数の蒸発器管34
から集めた高温の蒸気が流れていく流路である蒸発器出
口管寄せ35及び蒸発器出口連結管36には低温の給水
Wが存在していないため、蒸気が急激に冷却されて凝縮
するようなことはなく、従って、スチームハンマの発生
を防止することができる。
【0032】こうしてガスタービンを所定時間運転した
り、あるいは、ガスタービン排気Gや給水Wが所定の温
度まで上昇した場合には、制御部50が給水ポンプ40
を起動して給水Wの供給を再開し、給水Wを通常運転水
位まで上昇させて通常運転を継続する。
【0033】以上説明したように、本発明の排熱回収ボ
イラ及びその運転起動方法によれば、運転起動時に給水
Wの水位を運転起動水位まで下げる極低レベル起動を行
うようにしたので、蒸気と低温の給水Wとが接触して急
激に凝縮することに起因するスチームハンマの発生を防
止することができる。
【0034】なお、本発明の構成は上述した実施形態に
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において適宜変更することができる。
【0035】
【発明の効果】上述した本発明の排熱回収ボイラ及びそ
の運転起動方法によれば、以下の効果を奏する。請求項
1に記載の発目によれば、運転起動時に給水を所望の水
位に調整する水位制御手段を設けたので、運転起動時に
発生した蒸気が低温の給水に流れ込まないよう水位を自
動的に調整して、蒸気の凝縮によるスチームハンマの発
生を容易に防止することができる。
【0036】請求項2に記載の発明によれば、給水を通
常運転水位より低い運転起動水位以下に下げる運転起動
準備を完了した後、排熱発生源の運転を開始して所定時
間経過後、あるいは給水が所定温度に達した後に給水を
通常運転水位まで上げるようにしたので、給水が運転水
位以下にある状態で発生した蒸気は温度の低い給水と接
触することなく蒸気ドラムへ導かれ、蒸気が凝縮して発
生するスチームハンマを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る排熱回収ボイラの蒸発器につい
て、第1の実施形態を示す標準的な系統模式図である。
【図2】 本発明に係る排熱回収ボイラの蒸発器につい
て、第2の実施形態を示す標準的な系統模式図である。
【図3】 排熱回収ボイラの蒸発器について、従来例を
示す標準的な系統模式図である。
【図4】 排熱回収ボイラ(HRSG)の一例として、
コンバインド用三圧再熱自然循環排熱回収ボイラの概略
構成を示す図である。
【符号の説明】
30 蒸発器 31 蒸気ドラム 32 降水管 33 蒸発器入口管寄せ 34 蒸発器管 35 蒸発器出口管寄せ 36 蒸発器出口連結管 40 給水ポンプ 50 制御部 51 水位制御手段 55 液面計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 洋 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 永井 雅明 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 藤田 真 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 Fターム(参考) 3L021 AA02 BA03 DA07 FA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービン等の排熱発生源から排出
    される排熱を利用し、蒸気ドラムから供給されて多数の
    蒸発器管内を流れる給水を加熱して蒸気を発生させる蒸
    発器を備えた排熱回収ボイラにおいて、 運転起動時に前記給水を所望の水位に調整する水位制御
    手段を設けたことを特徴とする排熱回収ボイラ。
  2. 【請求項2】 ガスタービン等の排熱発生源から排出
    される排熱を利用し、蒸気ドラムから供給されて多数の
    蒸発器管内を流れる給水を加熱して蒸気を発生させる蒸
    発器を備えた排熱回収ボイラの運転起動方法であって、 前記給水を通常運転水位より低い運転起動水位以下に下
    げる運転起動準備を完了した後、前記排熱発生源の運転
    を開始して所定時間経過後、あるいは前記給水が所定温
    度に達した後に前記給水を通常運転水位まで上げること
    を特徴とする排熱回収ボイラの運転起動方法。
  3. 【請求項3】 前記運転起動水位が、前記蒸発器管か
    ら蒸気を集めて前記蒸気ドラムへ導く蒸発器出口管寄せ
    より低く設定されていることを特徴とする請求項2記載
    の排熱回収ボイラの運転起動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101053109B1 (ko) * 2009-11-16 2011-08-01 신한열기 주식회사 수충격 방지부재가 구비된 급수 예열기
JP2016080298A (ja) * 2014-10-20 2016-05-16 株式会社サムソン 廃熱ボイラ
JP2016099018A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 富士電機株式会社 ヒートポンプ式蒸気生成装置の運転方法およびヒートポンプ式蒸気生成装置
JP2018124061A (ja) * 2018-05-21 2018-08-09 富士電機株式会社 ヒートポンプ式蒸気生成装置の運転方法およびヒートポンプ式蒸気生成装置

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