JP2003293937A - 垂直軸風車のブレード構造 - Google Patents

垂直軸風車のブレード構造

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JP2003293937A
JP2003293937A JP2002100775A JP2002100775A JP2003293937A JP 2003293937 A JP2003293937 A JP 2003293937A JP 2002100775 A JP2002100775 A JP 2002100775A JP 2002100775 A JP2002100775 A JP 2002100775A JP 2003293937 A JP2003293937 A JP 2003293937A
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axis wind
deformation
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JP2002100775A
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Katsumi Kimura
村 克 己 木
Yoshihiko Ando
藤 嘉 彦 安
Kenji Ichihara
原 堅 治 市
Masaaki Imafuku
福 賢 明 今
Kazuya Hirata
田 和 也 平
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Ebara Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/74Wind turbines with rotation axis perpendicular to the wind direction

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂直軸風車のブレードの変形を抑制すること
が出来る様なブレード構造の提供。 【解決手段】 ブレード(30)中に補強部分として機
能する区画(40)を設け、該区画は、ブレード全体の
変形量を減少せしめる様に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸が垂直方向
に延在している垂直軸風車に関し、より詳細には、垂直
軸風車のブレードの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図1、図2には、係る垂直軸風車が示さ
れている。図1、図2は本発明の実施形態の図面である
が、従来技術と共通する内容について説明するためにの
み、ここでは参照する。
【0003】図1において、全体を符号10で示す垂直
軸風車は、羽根車部分12と、回転軸部分14と、図示
しない発電設備を内蔵する発電部16と、基台部18、
とから構成されている。ここで、回転軸部分14は、回
転軸22と、回転軸22及びそれを支持する軸受(図示
せず)をカバーするケーシング24、とを備えている。
【0004】羽根車部分12は、ブレード30と、ブレ
ード30を回転軸22(或いは、ケーシング24)に対
して支持するためのブレード支持部材32、とを有して
いる。ブレード支持部材32は、上方からそれぞれ符号
32−1、32−2、32−3で示されている。換言す
れば、図1において、符号32はブレード支持部材32
−1、32−2、32−3を包括的に示す記号である。
【0005】従来のブレード30が図5で示されてい
る。ブレード30は、薄肉、中空形状に構成されてお
り、例えば繊維強化プラスチック(FRP)製である。
【0006】ブレード30内の空間30Iには、ブレー
ド30の剛性を高めたり、断面2次モーメントを増加す
る等の作用を奏する補強材(例えばリブ等)は、設けら
れていない。そのため、従来のブレード30は、外力が
付加された場合に、変形してしまう。
【0007】風速が増加して、垂直軸風車10の羽根車
部分12(図1)の回転速度が上昇すると、ブレード3
0は全体が図6で表現する様な挙動を示す。図6におい
て、垂直軸風車10(図6では、ブレード30と3本の
ブレード支持部材32−1〜32−3のみが示されてい
る)が停止している状態のブレードの位置30−1が、
点線で示されている。
【0008】垂直軸風車が回転すると、ブレード30に
遠心力が付加されるので、ブレード30は半径方向(図
6の矢印R方向)外方(図6では左下側)へ移動しよう
とする。しかし、ブレード支持部材32−1、32−
2、32−3は、半径方向Rについては変位しないの
で、ブレード30とブレード支持部材32との接合箇所
(支持部材32により、アーム30を支持する箇所)J
の位置(半径方向Rにおける位置)は殆ど変位しない。
【0009】ブレード30全体は遠心力の作用により半
径方向外方に移動しようとするのに対して、前記接合箇
所Jの半径方向位置が不変である結果として、ブレード
30は全体が波型に変形し、接合箇所Jの間の箇所(図
6では符号30Mで示す領域)が最も半径方向R外方に
撓む、或いは変形することとなる。その様な状態のブレ
ードの位置30−2が、図6では実線で示されている。
【0010】係る半径方向外方への変形(撓み)の代償
として、ブレード30における符号30Mで示す領域、
特にその半径方向内方(図6では右上側)の面におい
て、圧縮応力が発生し、ブレード30を破損する可能性
が存在する。
【0011】さらに、風車の回転による遠心力を受けて
半径方向(図6のR方向)外方に撓んだブレードに対し
ては、図7で示す様に、捩れが作用する。図7におい
て、風車回転前のブレードの位置が符号30−1で示さ
れている。そして、遠心力により半径方向外方(図7で
は上方)の力のみが作用して、捻り力は付加されない、
と仮定した場合の仮想的なブレード位置が、図7では点
線で示されており、符号30−12が付されている。
【0012】しかし、実際には、遠心力により半径方向
外方へ変形したブレードは、「捻り」も受けるので、ブ
レードは、符号30−2で示す様な位置に変形する。換
言すれば、遠心力を受けて変形したブレード(位置30
−2のブレード:中心線C2)は、捻りを受けないと仮
定したブレード(位置30−12のブレード:中心線C
1)に対して、角度φだけ傾斜するのである。
【0013】この様な捩れ変形も、半径方向外方(図7
では上方)への撓み変形と共に、ブレード30に対して
応力を付加することになり、最悪の場合には、ブレード
が損傷する可能性がある。
【0014】垂直軸風車のブレード30と同様な形状を
している航空機の主翼が、図8で示されている。図8で
示す様に、航空機主翼50は、風車のブレード30に比
較して肉厚が大きく、しかも、補強用のリブ52、53
が設けられている。そのため、主翼50の変形が抑制さ
れ、破損が防止されている。係る原理を垂直軸風車に利
用した技術が、図9で示されている。
【0015】図9において示すブレード60は、その内
部に補強用の薄肉中空パイプ状部材70が挿入されてい
る。ここで、パイプ状部材70の挿入位置は、辺70
F、70Rが、図8の補強用リブ52、54と対応する
位置となる様に、設定されている。具体的には、ブレー
ド前縁部60Fから辺70Fまでの距離LFは、ブレー
ド長さLの20%程度、ブレード後縁部60Rから辺7
0Rまでの距離LRは、ブレード長さLの59%程度と
されている。
【0016】しかし、図9で示したような構造では、プ
レード60の変形量は、図5で示す従来のブレードと殆
ど変化せず、破損の可能性も減少していないことが確認
された。換言すれば、図8で示す様な航空機主翼と相似
する形状、或いは構造を垂直軸風車のブレードに適用し
ても、ブレード変形の防止は出来ないことが、確認され
たのである。
【0017】ブレード60は、辺70Rで支えられてい
る領域からブレード後縁部60Rまでの距離が長く、そ
のため、ブレード後縁部60R側領域の変形、振動が十
分に抑制されていないことが原因であると推測される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、垂直軸風
車のブレードの変形を抑制することが出来る様なブレー
ド構造の提供を目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の垂直軸風車のブ
レード構造は、ブレード中に補強部分として機能する区
画を設け、該区画は、ブレード全体の変形量を減少せし
める様に配置されていることを特徴としている(請求項
1)。
【0020】また、本発明の垂直軸風車のブレード構造
は、ブレードの内部空間を複数の空間に分割し、該複数
の空間を仕切る隔壁が補強材として作用する様に構成さ
れていることを特徴としている(請求項2)。
【0021】本発明の垂直軸風車は、補強部分として機
能する区画を内部空間中に設け、該区画はブレード全体
の変形量を減少せしめる様に配置されているブレードを
備えたことを特徴としている(請求項3)。
【0022】或いは本発明の垂直軸風車は、内部空間を
複数の空間に分割し、該複数の空間を仕切る隔壁が補強
材として作用する様に構成されているブレードを備えた
ことを特徴としている(請求項4)。
【0023】係る構成を具備する本発明によれば、ブレ
ードの内部空間における特定の区画(例えば、中空状の
薄肉パイプ40)、或いは、空間同士を仕切る隔壁(ブ
レード補強用リブ140F、140R)が、ブレードの
補強材として機能して、ブレードの断面2次モーメント
を増加し、ブレードの剛性を高める作用を奏する。これ
により、ブレードの変形が防止或いは抑制されるのであ
る。
【0024】本発明の垂直軸風車のブレード構造を実施
するに際して、プレード内部空間を3つの区画に分割し
た場合には、前記特定の区画(例えば、中空状の薄肉パ
イプ40)、或いは、空間同士を仕切る隔壁(ブレード
補強用リブ140F、140R)におけるブレード後縁
側の位置は、ブレード後縁部からブレード長さ(L)の
27%〜38%の距離(LR)だけ離隔しているのが好
ましい。
【0025】この距離(LR)が短過ぎると、係る特定
の区画或いは隔壁をブレード内部空間(30I)に挿入
或いは加工することが、困難である。一方、この距離
(LR)が長過ぎると、ブレード後縁部側の補強されて
いない領域が長くなり過ぎて、ブレード全体の変形を減
少することが困難となる。
【0026】また、本発明の垂直軸風車のブレード構造
を実施するに際して、プレード内部空間を3つの区画に
分割した場合には、前記特定の区画(例えば、中空状の
薄肉パイプ40)、或いは、空間同士を仕切る隔壁(ブ
レード補強用リブ140F、140R)におけるブレー
ド前縁側の位置は、ブレード前縁部から、ブレード長さ
(L)の25%〜43%の距離(LF)だけ離隔してい
るのが好ましい。
【0027】この距離が短過ぎると、図9で示す従来技
術との差異が無くなり、ブレードの強度を向上出来な
い。一方、この距離が長過ぎると、ブレード前方におけ
る補強されていない領域が大きくなり過ぎて、ブレード
全体の変形を抑制することが出来なくなる。
【0028】本発明の垂直軸風車のブレード構造を実施
するに際して、プレード内部空間を3つの区画に分割し
た場合には、前記特定の区画(例えば、中空状の薄肉パ
イプ40)、或いは、空間同士を仕切る隔壁(ブレード
補強用リブ140F、140R)間の長さ(LS)は、
ブレード長さ(L)の19%〜48%であるのが好まし
い。
【0029】この距離(LS)が短過ぎると、プレード
の前方領域及び/又は後方領域が長くなり過ぎて、ブレ
ードの変形量を減少することが出来なくなる。一方、こ
の距離が長過ぎると、前記特定の区画或いは隔壁の位置
がブレード前方縁部或いは後方縁部に近接し過ぎてしま
うので、ブレード内部空間内に加工することが困難とな
る。
【0030】上述した本発明によれば、ブレードの変形
が抑制或いは防止される結果、座屈強度が向上する。ま
た、より早い風速に耐えることが出来るようになり、定
格風速が向上する。
【0031】本発明において、ブレードの内部空間は、
3区画に分割できるのみならず、2区画に分割すること
が可能であり、或いは、4区画以上に分割することも出
来る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して、本
発明の実施形態について説明する。図1および図2は、
本発明を実施する垂直軸風車を示している。
【0033】図1において、全体を符号10で示す垂直
軸風車は、羽根車部分12と、回転軸部分14と、図示
しない発電設備を内蔵する発電部16と、基台部18、
とから構成されており、地盤G上に建造されている。こ
こで、回転軸部分14は、回転軸22と、回転軸22及
びそれを支持する軸受(図示せず)をカバーするケーシ
ング24、とを備えている。また、基台部18は、図示
しない基礎構造により、地盤Gに対して強固に建造され
ている。
【0034】羽根車部分12は、ブレード30と、ブレ
ード30を回転軸22(或いは、ケーシング24)に対
して支持するためのブレード支持部材32、とを有して
いる。図2で示す様に、ブレード30は3本設けられて
いる。再び図1において、ブレード支持部材32は、上
方からそれぞれ符号32−1、32−2、32−3で示
されている。換言すれば、図1において、符号32はブ
レード支持部材32−1、32−2、32−3を包括的
に示す記号である。
【0035】図1で示す垂直軸風車では、ブレード支持
部材32−1、32−2は、接続部材34−1、34−
2により、回転軸22と一体的に接合されている。これ
に対して、最下方のブレード支持部材32−3のみは、
回転軸22をカバーするケーシング24に対して、軸受
36により、回転自在に取り付けられている。ケーシン
グ24よりも上方の領域を出来る限り小さくして、垂直
軸風車全体の安定性を向上させるためである。もちろん
本発明は、全てのブレード支持部材32−1、32−
2、32−3が回転軸22に接合されているタイプであ
っても、適用可能である。
【0036】以上説明した内容は、従来技術と同様であ
る。しかし、本発明は、図3以降を参照して説明する内
容について、特徴を有している。図3において、本発明
の実施形態に係るブレードは、符号「30P」で示され
ている。図3で示す様に、本発明に係るブレード30P
の内部空間30I中には、断面形状が概略四角形(矩
形)の中空パイプ40が挿入されており、該中空パイプ
40の厚さ寸法が符号tで示されている。
【0037】この中空パイプ40は、ブレード30Pの
内部空間30Iに容易に挿入或いは嵌合される様に構成
されており、中心線Cに対して直角な辺40F、40R
がブレードの補強用リブとして作用する。そして、辺4
0F、40Rが補強用リブとして作用する結果、ブレー
ド30Pは、従来技術の様な変形が抑えられる。図3の
実施形態の場合、変形量は従来技術の約60%程度まで
減少することが、実験的に確認されている。
【0038】ここで、中空パイプ40のブレード後縁3
0R側(図3中左側)の位置は、ブレード30の後縁部
30Rからブレード長さLの27%〜38%離隔してい
る。すなわち、ブレード後縁部30Rから中空パイプ4
0の後縁側40Rからの距離LRは、ブレード長さLの
27%〜38%に設定されている。ここで、図3から明
らかな様に、ブレード長さL及び距離LRはブレードの
中心線Cと平行な方向の長さであり、ブレード30Pの
進行方向Gと平行な方向の長さである。
【0039】ブレード後縁部30Rからブレード長さL
の27%未満の領域は、ブレード後縁部30Rに近すぎ
るので、その部分まで到達するような中空パイプ40を
ブレード内部空間30Iに挿入することは、困難であ
る。一方、中空パイプ40後縁部30R側の辺40Rの
位置が、ブレード後縁部30Rからブレード長さLの3
8%よりも隔離すると、図9で示す従来技術と同様に、
ブレード後縁部30R側の補強されていない領域が長く
なり過ぎて、ブレード全体の変形を減少することが困難
となる。
【0040】また、中空パイプ40の前方側辺40F
は、ブレード30Pの前縁部30Fから、ブレード長さ
Lの25%〜43%離隔している。換言すれば、ブレー
ド前縁部30Fから中空パイプ前方辺40Fまでの距離
LFは、ブレード長さLの25%〜43%となる様に設
定されている。
【0041】ブレード前縁部30Fからブレード長さL
の25%よりも近接した領域に中空パイプ40の前方辺
40Fを配置したのでは、中空パイプ40がブレード前
縁30Fに近接し過ぎるので、図9で示す従来技術との
差異が無くなり、ブレード30Pの強度を向上出来な
い。一方、ブレード前縁部30Fから前方辺40Fをブ
レード長さLの43%よりも離隔した場合は、ブレード
前縁30Fからあまりに離隔し過ぎることとなり、ブレ
ード30Pの前方における補強されていない領域が大き
くなり過ぎて、ブレード30P全体の変形を抑制するこ
とが出来なくなる。
【0042】さらに、中空パイプ40のブレード進行方
向(中心線Cに平行な方向)長さLSは、ブレード長さ
Lの19%〜48%であるのが好ましい。
【0043】中空パイプ40のブレード進行方向長さL
Sがブレード長さLの19%未満であれば、プレード3
0Pの前方領域及び/又は後方領域が長くなり過ぎて、
ブレード30Pの変形量を減少することが出来なくな
る。一方、中空パイプ40のブレード進行方向長さLS
がブレード長さLの48%よりも長ければ、中空パイプ
40の前方辺40F及び/又は後方辺40Rがブレード
前方縁部30F及び/又は後方縁部30Rに近接し過ぎ
ることとなり、加工が困難となる。
【0044】なお、図3において、中空パイプ40をブ
レード内部空間30Iに挿入・嵌合したことにより、ブ
レード内部空間が3つの区画に分割されたこととなる
が、本発明は、ブレード内部空間を2つの区画に分割す
る場合にも、4つ以上の区画に分割する場合にも適用可
能である。
【0045】図4は、図3とは異なる実施形態を示して
いる。図3においては、ブレード内部空間30Iに中空
パイプ40を挿入・嵌合して、中空パイプ40の辺40
F、40Rを補強リブとして作用させている。これに対
して、図4の第2実施形態では、ブレード130の内部
空間130Iに、2本の補強用リブ140F、140R
を形成している。
【0046】2本の補強用リブ140F、140Rを形
成した結果、ブレード130の変形量が減少し、応力集
中による破損の恐れが解消する。
【0047】補強用リブ140F、140Rの設置位置
は、図3の中空パイプ40の前方辺40Fと後方辺40
Rの位置と同様に設置されている。すなわち、補強用リ
ブ140Rは、ブレード130の後縁部130Rからブ
レード長さLの27%〜38%に設定されている。すな
わち、ブレード後縁部130Rからリブ140Rまでの
距離LRは、ブレード長さLの27%〜38%に設定さ
れている。
【0048】また、補強用リブ140Fは、ブレード1
30の前縁部130Fから、ブレード長さLの25%〜
43%離隔した位置に設けられている。換言すれば、ブ
レード前縁部130Fから補強用リブ140Fまでの距
離LFは、ブレード長さLの25%〜43%となる様に
設定されている。
【0049】補強用リブ140F、140Rの位置を上
述した様に設定した理由については、図3のブレード3
0P内の中空パイプ40の位置設定の理由と同様であ
る。図4の実施形態においても、図3と同程度まで、ブ
レード変形量が減少した。
【0050】なお、図4では補強リブが2本設けられて
いるが、補強リブの本数はこれに限定されるものではな
い。換言すれば、本発明は、補強リブが2本であって
も、3本以上であっても、適用可能である。
【0051】図示の実施形態はあくまでも例示であり、
本発明の技術範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付
記する。例えば、図示の実施形態では、ブレードの内部
空間を3つの区画に分割しているが、2つの区画に分割
しても良いし、或いは、4区画以上に分割した場合であ
っても、本発明の技術範囲によりカバーされる。また、
ブレードの本数も3本には限定されない。
【0052】
【発明の効果】本発明の作用効果を以下に列挙する。 (1) ブレードの変形量を減少することが出来る。 (2) 変形量を減少することにより、ブレードの破損
を防止することが出来る。 (3) 垂直軸風車の定格回転数、定格風速を、増加さ
せることが出来る。その結果、定格出力を上昇させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される垂直軸風車の正面図。
【図2】図1で示す垂直軸風車の羽根車部分の平面図。
【図3】本発明の第1実施形態に係るブレードの断面
図。
【図4】本発明の第2実施形態に係るブレードの断面
図。
【図5】従来のブレードの断面図。
【図6】風車回転時における従来のブレードの挙動を示
す部分斜視図。
【図7】風車回転時における従来のブレードの変形状態
を示す断面図。
【図8】航空機主翼の1例を示す断面図。
【図9】図5で示すのとは異なる従来のブレードを示す
断面図。
【符号の説明】
10・・・垂直軸風車 12・・・羽根車部分 14・・・回転軸部分 16・・・発電部 18・・・基台部 G・・・地盤 22・・・回転軸 24・・・ケーシング 30、60、30P、130・・・ブレード 32、32−1、32−2、32−3・・・ブレード支
持部材 30I、130I・・・ブレードの内部空間 30F、60F、130F・・・プレード前縁部 30R、60R、130R・・・ブレード後縁部 40・・・中空パイプ t・・・中空パイプの厚さ寸法 40F、40R・・・中空パイプの中心線に対して直角
な辺 140F、140R・・・ブレード補強用リブ L・・・ブレード長さ C・・・ブレードの中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市 原 堅 治 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 今 福 賢 明 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 平 田 和 也 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 Fターム(参考) 3H078 AA05 AA26 BB11 BB12 CC02 CC22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレード中に補強部分として機能する区
    画を設け、該区画は、ブレード全体の変形量を減少せし
    める様に配置されていることを特徴とする垂直軸風車の
    ブレード構造。
  2. 【請求項2】 ブレードの内部空間を複数の空間に分割
    し、該複数の空間を仕切る隔壁が補強材として作用する
    様に構成されていることを特徴とする垂直軸風車のブレ
    ード構造。
  3. 【請求項3】 補強部分として機能する区画を内部空間
    中に設け、該区画はブレード全体の変形量を減少せしめ
    る様に配置されているブレードを備えたことを特徴とす
    る垂直軸風車。
  4. 【請求項4】 内部空間を複数の空間に分割し、該複数
    の空間を仕切る隔壁が補強材として作用する様に構成さ
    れているブレードを備えたことを特徴とする垂直軸風
    車。
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