JP2003293898A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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JP2003293898A
JP2003293898A JP2002103455A JP2002103455A JP2003293898A JP 2003293898 A JP2003293898 A JP 2003293898A JP 2002103455 A JP2002103455 A JP 2002103455A JP 2002103455 A JP2002103455 A JP 2002103455A JP 2003293898 A JP2003293898 A JP 2003293898A
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housing
lever
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Hitoshi Kato
等 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電素子の伸縮をてこを介して弁体を駆動さ
せるものにおいて、作動環境に係わらず圧電素子の微小
変位を伝達可能な燃料噴射装置を提供する。 【解決手段】 内燃機関に装着されるハウジング10
と、ハウジング10の縦穴10b内に保持され、電気信
号により伸縮する変位発生部材20と、変位発生部材2
0で発生する変位を受けて弁体30を駆動する駆動伝達
部50とを備え、駆動伝達部50は、変位発生部材20
に当接可能な第1の部位51aと、弁体30に当接可能
な第2の部位51bとを有し、第1の部位51aと第2
の部位51bとを離間させることでその変位を拡大する
レバー51を設けるとともに、レバー51の支点となる
第3の部位51c側に、第1の部位51aと変位発生部
材20、および第2の部位51bと弁体30を当接させ
る変位調整部52を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料噴射装置に関
し、特に燃料噴射装置の駆動源として用いられる圧電素
子を備えた燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料噴射装置としては、例えばデーゼル
機関用燃料噴射システムとしてのコモンレール式燃料噴
射装置において、コモンレールに蓄圧した高圧燃料を、
電気的信号により伸縮する圧電素子の変位動作を利用し
て3方弁または2方弁の弁体を駆動することで、内燃機
関の燃焼室に噴射供給するものが知られている。
【0003】この種の燃料噴射装置は、図3に示すよう
に、上記弁体330と圧電素子(以下、ピエゾアクチュ
エータと呼ぶ)320との間にレバー等のてこ(以下、
レバーと呼ぶ)351を備えたものがある(フランス国
特許公開FR2799318号公報)。フランス国特許
公開FR2799318号公報によれば、このレバーを
介してピエゾアクチュエータの伸縮による変位を弁体に
伝達する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、ピエ
ゾアクチュエータ、弁体、レバー等の構成部材は、多種
の材料が用いられ、高温、高圧下の作動環境で使用され
ている。それら構成部材の物性値(詳しくは、例えば熱
膨張係数)に応じて部材ごとに温度変化による伸縮の変
化が生じ、結果として部材間で変位差が生じる。場合に
よっては、ピエゾアクチュエータの伸縮によって噴射燃
料を制御する制御動作時には、大きな変位ロスとなる可
能性があり、弁体を駆動する駆動ロスが生じるおそれが
ある。
【0005】この対策として、構成部材間の物性値が略
同一になるように構成部材の材料を選定する方法が考え
られる。すなわちそれぞれの固有機能(例えば、電気信
号に応じて伸縮する材料であること、変位伝達部材(レ
バー)として耐磨耗性に優れている材料であること等)
を有する部材の物性値を限りなく近づけることでその変
位差を小さくことが考えられるが、ピエゾアクチュエー
タにおける設計狙い通りの微小な変位に対して、駆動ロ
スなく、レバーおよび弁体が追従できる追従性を得るこ
とは難しいという問題がある。
【0006】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたものであり、したがってその目的は、圧電素子の伸
縮を利用しレバー等のてこを介して弁体を駆動させて燃
料噴射させるものにおいて、作動環境に係わらず圧電素
子の微小変位を伝達可能な燃料噴射装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1によれ
ば、内燃機関に燃料を噴射するための燃料噴射装置であ
って、内燃機関に装着されるハウジングと、このハウジ
ングの上端面に開口する縦穴に収容されるとともに、そ
の縦穴の上端開口部に締結される固定部材によって縦穴
内に保持され、電気信号により軸方向に伸縮する変位発
生部材と、そのハウジングの下部内に配され、変位発生
部材で発生する変位を受けて噴孔の開閉を行なう弁体を
駆動する駆動伝達部とを備え、駆動伝達部は、変位発生
部材に当接可能な第1の部位と、弁体に当接可能な第2
の部位とを有し、第1の部位と第2の部位とが径方向に
離間されていることでその変位を拡大する変位拡大レバ
ーが設けられているとともに、変位拡大レバーの支点と
なる第3の部位側に、第1の部位と変位発生部材、およ
び第2の部位と弁体をそれぞれ当接させる変位調整部が
設けられている。
【0008】これにより、電気信号により軸方向に伸縮
する変位発生部材の変位を変位拡大レバーを介して弁体
に伝達する際に、変位発生部材、弁体および変位拡大レ
バー間の材料の物性値に違いがあることあるいはそれら
物性値が同一でなく略同じであることで、温度変化等に
よる変位差が生じたとしても、変位拡大レバーを変位発
生部材および弁体のそれぞれに当接させるための変位調
整部を、変位拡大レバーの支点に設けるので、変位差を
吸収することが可能である。したがって、作動環境に係
わらず、電気信号により伸縮する変位発生部材つまり圧
電素子の微小変位を、伝達ロスなく、伝達することが可
能である。
【0009】上記変位拡大レバーは、本発明の請求項2
に記載するように、湾曲状に形成されている。
【0010】これにより、例えば軸方向に湾曲する湾曲
状に形成された変位拡大レバーにおいて、第1の部位も
しくは第2の部位が湾曲状の湾曲面に起因して、変位発
生部材、弁体に対して湾曲すなわち曲面で当接すること
が可能である。このため、変位発生部材、弁体との当接
状態の安定化が図れるとともに、上記変位調整部に支点
を介して当接することで、部材間の物性値差による変位
差が吸収されるので、変位発生部材の微小変位に対し
て、駆動ロスなく、レバーおよび弁体が追従できる追従
性の向上を図る構成として好適である。
【0011】本発明の請求項3によれば、変位調整部
は、第3の部位に当接可能なピストン部材と、ピストン
部材を第3の部位側に付勢する付勢スプリングとを備え
ている。
【0012】第3の部位に当接可能なピストン部材と、
ピストン部材を第3の部位側に付勢する付勢スプリング
とを備えるので、変位拡大レバーの支点である第3の部
位が温度変化等によって変位したとしても、変位調整部
は第3の部位に確実に当接することができる。
【0013】本発明の請求項4によれば、ピストン部材
は、ハウジングに形成された収容孔に摺動自在に支承さ
れており、ピストン部材と収容孔との隙間は、所定の微
小な離間距離に形成されている。
【0014】これにより、弁体を駆動させるため、変位
発生部材つまり圧電素子を作動させて変位拡大レバーを
移動させる際において、支点である第3の部位は、付勢
スプリングによる付勢力、およびピストン部材と収容孔
との隙間を所定の微小な離間距離に形成することで生じ
るいわゆるダンパ効果によるピストン部材の抵抗力とに
よって安定化が図れる。したがって、変位発生部材の微
小変位に対して、駆動ロスなく、レバーおよび弁体が追
従できる追従性の向上が可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の燃料噴射装置を、具体化
した実施形態を図1および図2に従って説明する。図1
は、本発明の実施形態の燃料噴射装置の概略構成を表す
模式的断面図であって、いわゆる圧電素子の伸縮による
変位動作を利用して燃料噴射を行なうものの構成を表す
断面図である。図2は、図1中の変位調整部の周りを示
す断面図である。
【0016】図1に示すように、燃料噴射装置1は、内
燃機関に搭載され、内燃機関の燃焼室(図示せず)に燃
料を噴射供給するものであって、内燃機関に装着される
ハウジング10と、ハウジング10の上端面10aに開
口する縦穴10bに収容されるとともに、この縦穴10
bの上端開口部10cに締結される固定部材15によっ
て縦穴10b内に保持され、電気信号により軸方向に伸
縮する変位発生部材(以下、ピエゾアクチュエータと呼
ぶ)20と、ハウジング10の下部11内に配され、変
位発生部材20で発生する変位を受けて噴孔(図示せ
ず)の開閉を行なう弁体30を駆動する駆動伝達部50
とを備えている。なお、この駆動伝達部50は、電気信
号により伸縮するピエゾアクチュエータ20の微小な変
位を、噴孔から内燃機関へ噴射供給する燃料の噴射、噴
射停止を行なう弁体30の上下移動量に変換するため、
その微小変位を弁体30の上下移動量に拡大させる変位
拡大手段である。
【0017】ピエゾアクチュエータ20は、電気信号、
詳しくは電圧の印加または解除により伸縮するいわゆる
積層型圧電素子(ピエゾスタック)であって、両面に電
極を形成した円板状の圧電体を積層してなり、各圧電体
の正電極および負電極は、それぞれ積層体の側面に塗布
形成した側面電極(図示せず)を介して、外部の電源供
給装置から電気信号を受けるための外部接続部としての
コネクタ部(図示せず)に電気的に接続されている。な
お、積層型圧電素子20の外周には絶縁部材等が配設さ
れて、後述のハウジング10(詳しくは、縦穴10b)
との間の絶縁を確保している。なお、電気信号によって
伸縮するピエゾアクチュエータ20の変位量は、積層さ
れる圧電体の積層数に応じて、同一の入力される電気信
号に対し増減可能である。
【0018】ハウジング10は、略円柱状で、中心軸に
対して同軸または変心する縦穴10b内に、上記ピエゾ
アクチュエータ20が挿入固定されている。すなわちピ
エゾアクチュエータ20の軸を中心軸とする略円柱状体
が内燃機関に搭載されていてもよいし、弁体30の軸を
中心軸とする略円柱状体が内燃機関に搭載されるもので
あってもよい。 なお、略円柱状体の先端側は、内燃機
関の燃焼室へ燃料噴射できるように、噴孔が配設される
弁部が設けられており、弁体30の上下移動に基づいて
弁部の開閉が行なわれるように弁部等を収容する収容部
材をないしている。すなわち、例えばハウジング10内
に収容する弁体30については、図1に示すように、ハ
ウジング10の下部11内に、弁体30を図1の上下方
向に摺動自在に支承する摺動孔11aが形成されてい
る。
【0019】なお、本実施形態で説明するハウジング1
0は、弁体30の軸を中心軸とする略円柱状体に形成さ
れ、内燃機関に搭載されるものとして説明する。
【0020】さらになお、以上説明する本発明の燃料噴
射装置を適用する装置は、以下、高圧燃料を蓄圧するコ
モンレールを備えたいわゆるコモンレール式燃料噴射シ
ステムにおいて、内燃機関の各気筒に設けられ、コモン
レールに蓄圧された高圧燃料をその気筒の燃焼室に噴射
供給するインジェクタ1として説明する。
【0021】ここで、上記ハウジング10は、鋳造物等
で一体成形される部材からなるものに限らず、別部材を
組合わせてピエゾアクチュエータ20を縦穴10bに挿
入固定してもよい。すなわち、ハウジング10は、別部
材としての、下部11と、下部11に形成された有底孔
11bに挿入組付け可能で、縦穴10bが形成される円
筒部材12と、円筒部材12を下部11へ組付固定する
ための螺合部材13とを備える構成であってもよい。以
下、本実施形態で説明するハウジング10は、下部1
1、円筒部材12、および螺合部材13とを備え、これ
ら部材を組付けることで形成されるものとして説明す
る。
【0022】ここで、本発明の特徴である圧電素子(詳
しくは、ピエゾアクチュエータ20)の伸縮を利用し、
レバー等のてこを介して弁体30を駆動させて燃料噴射
させるものにおいて、作動環境に係わらず圧電素子の微
小変位を伝達可能な構成について、以下説明する。
【0023】図1に示すように、ピエゾアクチュエータ
20と弁体30との間には、ピエゾアクチュエータ20
の微小な変位を弁体30の上下移動量に変換するため、
その微小変位をその上下移動量に拡大させる変位拡大手
段としての駆動伝達部50が設けられている。この駆動
伝達部50は、支点からそれぞれの作用点までの距離L
に応じて変位量を変えるいわゆるてことしてのレバー5
1と、レバー51の支点に当接する変位調整部52とを
備えている。
【0024】レバー(以下、変位拡大レバーと呼ぶ)5
1は、略湾曲状に形成されており、図1に示に示すよう
に軸方向に湾曲して湾曲状に形成されている。この変位
拡大レバー51のピエゾアクチュエータ20側に当接す
る部位(以下、第1の部位と呼ぶ)51aは、てこの原
理を利用する支点としての部位(以下、第3の部位)5
1cとの距離L1に比べて、弁体30側に当接する部位
(以下、第1の部位と呼ぶ)51bの距離L2が、変位
拡大レバー51の湾曲形状に起因して、大きくなってい
る(L1<L2)。これにより、電気信号により生じる
ピエゾアクチュエータ20の変位fを、変位拡大レバー
51における第2の部位51bと第1の部位51aの距
離Lの比(以下、レバー比と呼ぶ)L2/L1に応じて
拡大でき、よって、レバー比L2/L1に比例する弁体
30の変位Fに変換できる(図1参照)。
【0025】さらに、湾曲状に形成された変位拡大レバ
ー51を湾曲状に形成するので、ピエゾアクチュエータ
20側の当接部、弁体30側の当接部に対して、変位拡
大レバー51の第1の部位51a、第2の部位51b
が、それぞれ湾曲面つまり曲面で当接することが可能で
ある。このため、ピエゾアクチュエータ20側の当接
部、弁体30側の当接部に対して変位拡大レバー51の
当接状態の安定化が図れる。
【0026】なお、この湾曲状に形成された変位拡大レ
バー51の外周側には、変位拡大レバー51がピエゾア
クチュエータ20の伸縮に対して第3の部位51cを支
点として可動可能な範囲で、ガイド穴11cが設けられ
ていることが望ましい。これにより、少なくとも第3の
部位(支点)のずれを防止できるので、さらに上記当接
状態の安定化が図れる。
【0027】ここで、内燃機関に搭載され、内燃機関
(詳しくは、燃焼室)に高圧燃料を噴射供給する燃料噴
射装置1は、一般に、内燃機関の運転時、高温、高圧下
の作動環境で使用される。このため、燃料噴射装置1の
構成部材は、運転状態の変化つまり温度変化する環境で
使用されと、構成部材ごとの物性値(詳しくは、熱膨張
係数)に応じてそれぞれ温度変化による伸縮の変化が生
じ、結果として部材間で変位差が生じることがある。つ
まり、駆動伝達部50において、変位拡大レバー51の
各部位51a、51b、51cに当接可能に配置さてい
るピエゾアクチュエータ20側の当接部、弁体30側の
当接部、およびハウジング10(詳しくは、駆動伝達部
50が配置される下部11)の当接部が、ピエゾアクチ
ュエータ20、弁体30、およびハウジング10の熱膨
張係数に応じて伸縮する。この結果、伸縮による部材2
0、30、10間の変位差により、第1の部位51aと
ピエゾアクチュエータ20側の当接部との間に隙間が発
生するおそれがある(図1参照)。この結果、ピエゾア
クチュエータ20の微小な変位fに対して、弁体30の
移動量Fが隙間δ分伝達ロスを生じて低下する。
【0028】これに対して、本発明の実施形態では、変
位拡大レバー51の支点である第3の部位51c側に
は、変位調整部52が設けられている。この変位調整部
52は、第3の部位51cに当接可能なピストン部材5
2aと、ピストン部材52aを第3の部位51c側に付
勢する付勢スプリング52bと、ピストン部材52a、
付勢スプリング52bを収容する収容孔52cとから構
成されている。なお、このピストン部材52aは、収容
孔52cに摺動自在に支承されている。
【0029】これにより、変位調整部52は、上記隙間
δが生じているとき、付勢スプリング52bの付勢力に
よって第3の部位51cを上方に移動させることができ
るので、第1の部位51aとピエゾアクチュエータ20
側の当接部とを再当接させ、結果として隙間δを解消で
きる。詳しくは、上記隙間δが発生すると、変位拡大レ
バー51は、第2の部位51bを支点として、第3の部
位51cを、ピストン部材52aを介して付勢スプリン
グ52bの付勢力によって左回転する。このとき、湾曲
形状の変位拡大レバー51にある第3の部位51aは、
第2の部位51bを支点とする左回転により、図1に示
す上方に移動ができ、よって発生した隙間δを消失させ
ることができる。
【0030】これにより、ピエゾアクチュエータ20の
微小変位、つまり圧電素子の微小変位を、伝達ロスな
く、伝達することが可能である。
【0031】したがって、燃料噴射装置1が搭載される
内燃機関の運転状態が変化、つまり燃料噴射装置1の使
用環境が変化しても、圧電素子の微小変位を、伝達ロス
なく、伝達することが可能である。
【0032】なお、上記ピストン部材52aと収容孔5
2cとの隙間γは、所定の微小な離間距離(例えば10
〜30μm)に形成されていることが望ましい(図2参
照)。
【0033】これにより、ピストン部材52aの位置
(詳しくは、軸方向の位置)を移動させようとする外力
が、ピストン部材52aに作用するとき、ピストン部材
52aと収容孔52bとで区画される空間に溜まってい
る液体が所定微小隙間γを通じて排出しにくくなり(以
下、ダンパ効果と呼ぶ)、このダンパ効果によって、ピ
ストン部材52aを移動させようとする方向に抵抗する
現象を生じさせる(以下、抵抗力と呼ぶ)ことが可能で
ある。
【0034】したがって、弁体30を駆動させるため、
ピエゾアクチュエータ20を作動させて変位拡大レバー
51を移動させる際において、支点である第3の部位5
1cは、付勢スプリング52cによる付勢力、および所
定微小隙間γによるダンパ効果によって発生するピスト
ン部材の抵抗力とで対抗することができるので、ピエゾ
アクチュエータ20の微小変位に対して、駆動ロスな
く、変位拡大レバー51および弁体30が追従できる追
従性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の燃料噴射装置の概略構成を
表す模式的断面図であって、いわゆる圧電素子の伸縮に
よる変位動作を利用して燃料噴射を行なうものの構成を
表す断面図である。
【図2】図1中の変位調整部の周りを示す断面図であ
る。
【図3】従来の燃料噴射装置の概略構成を表す模式的断
面図であって、いわゆる圧電素子の伸縮による変位動作
を利用して燃料噴射を行なうものの構成を表す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 燃料噴射装置(インジェクタ) 10 ハウジング 10a 上端面 10b 縦穴 10c 上端開口部 11 (ハウジング10の)下部 11a 摺動孔 11b 有底孔 11c ガイド穴 12 円筒部材 13 螺合部材 15 固定部材 20 (電気信号により伸縮する)変位発生部材(圧電
素子、ピエゾアクチュエータ) 30 弁体 50 駆動伝達部 51 変位拡大レバー 51a (ピエゾアクチュエータ20側に当接可能な)
第1の部位 51b (弁体30側に当接可能な)第2の部位 51c (支点としての)第3の部位 52 変位調整部 52a ピストン部材 52b 付勢スプリング 52c 収容孔 f (ピエゾアクチュエータ20の)変位 F (弁体30の)移動量 δ (ピエゾアクチュエータ20側当接部と第1の部位
51aとの)隙間 γ (ピストン部材52aと収容孔52cとの間の)隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/08 R

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に燃料を噴射するための燃料噴
    射装置であって、 前記内燃機関に装着されるハウジングと、 前記ハウジングの上端面に開口する縦穴に収容されると
    ともに、前記縦穴の上端開口部に締結される固定部材に
    よって前記縦穴内に保持され、電気信号により軸方向に
    伸縮する変位発生部材と、 前記ハウジングの下部内に配され、前記変位発生部材で
    発生する変位を受けて噴孔の開閉を行なう弁体を駆動す
    る駆動伝達部とを備え、 前記駆動伝達部は、前記変位発生部材に当接可能な第1
    の部位と、前記弁体に当接可能な第2の部位とを有し、
    前記第1の部位と前記第2の部位とが径方向に離間され
    ていることで前記変位を拡大する変位拡大レバーが設け
    られているとともに、前記変位拡大レバーの支点となる
    第3の部位側に、前記第1の部位と前記変位発生部材、
    および前記第2の部位と前記弁体をそれぞれ当接させる
    変位調整部が設けられていることを特徴とする燃料噴射
    装置。
  2. 【請求項2】 前記変位拡大レバーは、湾曲状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装
    置。
  3. 【請求項3】 前記変位調整部は、前記第3の部位に当
    接可能なピストン部材と、前記ピストン部材を前記第3
    の部位側に付勢する付勢スプリングとを備えていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料噴射
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ピストン部材は、前記ハウジングに
    形成された収容孔に摺動自在に支承されており、 前記ピストン部材と前記収容孔との隙間は、所定の微小
    な離間距離に形成されていることを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112459943A (zh) * 2020-11-05 2021-03-09 上海工程技术大学 杠杆-活塞控制喷油嘴开关的压电式共轨喷油器
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CN112459943A (zh) * 2020-11-05 2021-03-09 上海工程技术大学 杠杆-活塞控制喷油嘴开关的压电式共轨喷油器
CN112459941A (zh) * 2020-11-05 2021-03-09 上海工程技术大学 直接控制喷油嘴开关的压电式共轨喷油器
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