JP2003293868A - 自動車の低燃費化及び低排気ガス化方法 - Google Patents

自動車の低燃費化及び低排気ガス化方法

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JP2003293868A
JP2003293868A JP2002132148A JP2002132148A JP2003293868A JP 2003293868 A JP2003293868 A JP 2003293868A JP 2002132148 A JP2002132148 A JP 2002132148A JP 2002132148 A JP2002132148 A JP 2002132148A JP 2003293868 A JP2003293868 A JP 2003293868A
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exhaust gas
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Mikio Okamoto
幹生 岡本
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M27/00Apparatus for treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture, by catalysts, electric means, magnetism, rays, sound waves, or the like
    • F02M27/04Apparatus for treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture, by catalysts, electric means, magnetism, rays, sound waves, or the like by electric means, ionisation, polarisation or magnetism

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度で高還元電位のマイナスイオンを放電
させることなく混合気に放出せしめて十分な燃焼による
高出力の創出と有害ガス成分を低減し、且高密度で高還
元電位のマイナスイオンを排出ガス中に放出せしめ、有
害ガスの分解消去と微粒子の凝集除塵を図る自動車の低
燃費化及び低排気ガス化方法の提供。 【構成】 マイナス3000乃至9000Vでパルス数
が0.5乃至50キロパルスのマイナス高電圧直流パル
スと、プラス1500乃至4500Vでパルス数が0.
5乃至50キロパルスのプラス高電圧直流パルスとを極
性変換器でマイナス高電圧直流パルスの付加に対し1/
25乃至1/100の付加割合でプラス高電圧直流パル
スを間欠的に付加されるよう変換出力させるとともに、
該極性変換器と接続されてなるマイナスイオン放出極を
ガソリン内燃機のインテークマニホールド内若しくはデ
ィーゼル内燃機のシリンダー内に絶縁体を介して突出配
設し、或いはサブマフラー若しくはマフラーの給気口中
央に突出配設し高密度高還元電位のマイナスイオンを放
出せしむる自動車の低燃費化及び低排気ガス化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガソリン若しくは軽油に
よる内燃機を用いた自動車の燃焼性を高めて低燃費化及
び排気ガス中のガス成分の分解消去と排気微粒子の凝集
除塵による低排気ガス化を実現しえる自動車の低燃費化
及び低排気ガス化方法に関する。
【0002】
【従来技術】自動車の普及は産業拡大においても生活水
準の向上においても大きな役割を果たしてきており現状
においては車社会が確立するに至っている。而して自動
車の膨大な普及は一方において天然エネルギーたる石油
資源の多量消費による枯渇が危惧されており、他方にお
いては膨大量の排気ガスとりわけCO(一酸化炭素)、
HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)及びテーゼル
内燃機より多量に発生する排気微粒子による大気汚染と
健康被害が拡大化されており、これの対策が社会的緊急
なる課題とされている。
【0003】かかる状況に際して混合気所謂空燃比を高
めて希薄燃焼により走行出力の保持とCOやHCの低減
化を図るリーンバーンエンジンや混合気をシリンダー内
に直接噴射せしむるダイレクトインジェクションにより
多気筒内の混合気の分配を正確になさしめ未燃焼ガスの
排出防止或いは走行状態に合った混合気を的確なタイミ
ングで供給し、而も空燃比を1対40乃至50の超希薄
状態で走行出力を保持させながら燃焼させて低燃費化を
図り、且走行に必要な混気量を的確に判断して供給する
フュールインジェクション等も採用されつつある。
【0004】他方排気ガス中の有害ガス成分とされるC
O、HC、及びNOx等については、エキゾーストパイ
プ所謂排気管中に触媒コンバーターを介在させて、これ
ら有害ガス成分を化学変化させて低減化する方法や、一
旦燃焼させた燃焼ガスを再度シリンダー内に還流させて
より完全に燃焼を図り有害ガス成分を低減させるブロー
バイガス還流方法等が採用されつつある。
【0005】然るに現状におけるかかる方法によっても
自動車の絶対数は膨大であって且自家用車においては購
入指向が年々大型化や高級化しており、これがため一段
と多量の燃料消費と排気ガスの排出が増長される結果と
なっている。加えて低燃費化のためには前記技術を採用
してなる特定自動車を採用せねばならぬため汎用性に欠
け、更には触媒コンバーターを介在させることは走行出
力の低下を招来するばかりか排気ガス成分を十分に分解
除去するには至っておらず、特にディーゼル内燃機によ
り多量に排出される排気微粒子には何等の対処もなしえ
ぬ状況にある。
【0006】かかる状況に鑑み発明者は研究を重ねた結
果、高圧電場によりイオン化された環境下では燃焼性が
著しく増大化することを初め、所要区画内の環境を高圧
電場に保持させるためには、環境内に電極を設け該電極
間に高電圧を付加させる方法並びに高密度で且高電位の
イオンを放出せしむる方法があるが、電極間に高電圧を
付加せしむる方法はコロナ放電が発生し混合気への利用
には危険があること、及び高密度で且高還元電位のマイ
ナスイオンを排気ガスと接触させることにより排気ガス
中のCO、HC、及びNOxガス成分を容易に分解消去
しえ而も該排気ガス中の微粒子を凝集せしめて除塵が可
能なることを究明し本発明に至った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】即ち本発明は高密度で
且高還元電位のマイナスイオンを放電させることなく混
合気内に放出せしめて十分な燃焼による高出力発生と有
害ガス成分を低減させ、且高密度で高還元電位のマイナ
スイオンを排気ガス中に放出せしめて有害排気ガス成分
の分解消去と微粒子の除塵を図る自動車の低燃費化及び
低排気ガス化方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明が採用した技術的手段は、高密度で高還元電
位のマイナスイオンを放電させることなく放出せしむる
うえからは、マイナスイオンが放出される環境内の成分
所謂混合気を構成するガソリン成分の分子や軽油成分の
分子或いは空気中の水分子等を低クラスター化させ且解
離させるうえから高電圧直流パルスを用いるもので、こ
れがためには少なくとも3000V以上で且そのパルス
数が0.5乃至50キロパルスのマイナス高電圧直流パ
ルスをマイナスイオン放出極に付加せしめて高密度で高
還元電位のマイナスイオンを放出させるものであるが、
高密度で高還元電位のマイナスイオン放出で過剰帯電に
よる放電を防止すること及びマイナスイオンの高密度な
放出を促進させるため、少なくともその電圧が1500
V以上で且そのパルス数が0.5乃至50キロパルスの
プラス高電圧直流パルスを、マイナス高電圧直流パルス
の付加に対して1/25乃至1/100のパルス付加割
合を以ってマイナスイオンと放出極に間欠的に付加され
るよう極性変換器を介してマイナスイオン放出極と接続
されている。
【0009】而して低燃費化の実現は所要量の混合気を
完全燃焼に近い状態に燃焼させて高出力とともに排出さ
れる排出ガス中のCO成分やHC成分或いはNOx成分
の減少を図るうえから、燃焼のための混合気を生成させ
るキャブレーターとシリンダーとの間のインテークマニ
ホールド内或いはシリンダー内に絶縁体を用いてマイナ
スイオン放出極を突出配設させて、マイナスイオン放出
極により放出されるマイナスイオンと混合気とを接触混
合させて低クラスター化と解離を図ったうえ、シリンダ
ー内で完全燃焼に近い燃焼をさせることにある。
【0010】更にシリンダーにおいて燃焼され排出され
る排気ガス中のC0成分やHC成分或いはNOx成分の
分解消去と、且排気ガス中の微粒子を凝集付着せしめて
集塵除去を図るため前記極性変換器と接続されてなるマ
イナスイオン放出極をエキゾーストパイプ中に介在され
るサブマフラー若しくはマフラーの給気口中央に絶縁体
を介して突出配設せしめ、該マイナスイオン放出極より
高密度且高還元電位のマイナスイオンを放出し排気ガス
と接触混合させて排気ガスのクラスターを小さく且解離
させてCO成分やHC成分或いはNOx成分の分解消去
をなし、而も混在する微粒子を凝集付着させて集塵除去
をなす自動車の低排気ガス化方法に存するものである。
【0011】
【作用】本発明は上述の如き技術的手段を用いてなるた
め以下の如き作用を有する。即ちマイナスイオン放出極
より放出されるマイナスイオンは、少なくとも3000
V以上のマイナス高電圧で且そのパルス数が0.5乃至
50キロパルスのマイナス高電圧直流パルスと、その電
圧が少なくとも1500V以上で且そのパルス数が0.
5乃至50キロパルスのプラス高電圧直流パルスとが極
性変換器を介してマイナス高電圧直流パルスの付加に対
して1/25乃至1/100のパルス付加割合を以って
プラス高電圧直流パルスが間欠的にマイナスイオン放出
極に付加されるため、該マイナスイオン放出極が絶縁体
を介して配設されるガソリン内燃機のインテークマニホ
ールド内、或いはディーゼル内燃機のシリンダー内には
マイナスイオンの放出とともに瞬時間欠的にプラスイオ
ンに放出されることから、マイナスイオンによる過剰帯
電が回避され放電危険がなくなり、且一旦放出されるプ
ラスイオンにより高電位マイナスイオンが瞬時間欠的に
滅殺され、而も重積して高電位マイナスイオンが放出さ
れることにより高密度で且高還元電位のマイナスイオン
状態に保持される。
【0012】これがためガソリン内燃機におけるインテ
ークマニホールド内若しくはディーゼル内燃機のシリン
ダー内に供給される混合気は、かかる高密度高還元電位
のマイナスイオンにより混合気の成分分子の低クラスタ
ー化と解離がなされたうえ燃焼されるため、高い燃焼度
で燃焼されることにより高出力発生とともに排出される
排気ガス中のCO成分やHC成分或いはNOx成分が著
しく減少化される。
【0013】更に前記極性変換器と接続されたマイナス
イオン放出極をエキゾーストパイプに配設されてなるサ
ブマフラー若しくはマフラーの給気口中央に絶縁体を介
して配置させることにより、該サブマフラー若しくはマ
フラー内には高密度高還元電位のマイナスイオンが放出
されるため、排気ガスと接触混合されてその高い還元電
位により排気ガス中のCO成分やHC成分或いはNOx
成分が分解消去されるとともに、排気ガス中に混在する
微粒子が帯電凝集化されてサブマフラー若しくはマフラ
ー内のワイヤーネットや消音板等に付着集塵され外部拡
散が著しく抑制される。
【0014】
【実施例】以下に本発明実施例を図に基づき詳細に説明
すれば、図1はマイナスイオン発生手段の説明図、図2
はマイナスイオン放出極の配設拡大説明図、図3はガソ
リン内燃機による低燃費化の説明図であって、本発明は
高密度で且高還元電位のマイナスイオンを用いて燃焼に
先立ち混合気の低クラスター化と解離を図るため、及び
燃焼後の排気ガス中のCO成分やHC成分あるいはNO
x成分の分解消去並びに該排気ガス中に混在する微粒子
を帯電凝集させ付着集塵させて除去を図るものであるか
ら、マイナスイオン発生手段1はその電圧がマイナス3
000乃至9000Vで且そのパルス数が0.5乃至5
0キロパルスのマイナス高電圧直流パルス発生回路1A
と、その電圧が1500乃至4500Vで且そのパルス
数が0.5乃至50キロパルスのプラス高電圧直流パル
ス発生回路1Bとを擁するものである。
【0015】即ち本発明においては自動車に搭載装備さ
れるものであるから、マイナスイオン発生手段1はその
電源が直流バッテリーを使用するため、図1に示す如く
マイナス高電圧直流パルス発生回路1Aはバッテリー電
源10Aをインバーター11Aにより一旦その周波数が
1乃至100KHzの周波数交流に変換のうえ高圧変換
出力トランス12Aに入力させるもので且その一方側は
アースされている。この高圧変換出力トランス12Aの
二次側は所望する3000乃至9000Vの高電圧が出
力されるよう、一次側と二次側の巻線数が決定されてい
るもので、且内燃機1基に対してマイナスイオン放出の
ための電力はせいぜい0.5乃至2mW程度のものであ
るから、二次側巻線は極めて細線径のもので対処でき全
体的にも極めて小型のものとなる。
【0016】そして該高圧変換出力トランス12Aの二
次側の一方は該マイナス高電圧直流パルス発生回路1A
で発生されるマイナス高電圧直流パルスと、プラス高電
圧直流パルス発生回路1Bにおいて発生されるプラス高
電圧直流パルスとを、マイナスイオン放出極1Dに対し
てマイナス高電圧直流パルスの付加に対してプラス高電
圧直流パルスが1/25乃至1/100の割合を以って
間欠的に付加されるよう、例えばスイッチングコンバー
ターの如き極性切換え機能を保持する極性変換器1Cに
接続されており、且二次側の他方は一方が常にマイナス
高電圧に保持されるようマイナス整流器13Aを介して
アースされた構成となっている。
【0017】他方プラス高電圧直流パルス発生回路1B
もその電源にはバッテリー電源10Aが用いられること
から、インバーター11Bを介してその周波数が1乃至
100KHzの交流に変換のうえ高圧変換出力トランス
12Bに入力されるもので且その一方側もアースされて
いる。そして該高圧変換出力トランス12Bの二次側の
一方には所要の容量を保持するコンデンサー13Bを介
して、プラス高電圧直流パルスがマイナス高電圧直流パ
ルスの付加に比べて1/25乃至1/100の割合で付
加されるよう、その他端が極性変換器1Cに接続されて
おり、且二次側の他方には一方が常にプラス高電圧とし
て出力されるようプラス整流器14Bを介してアースさ
れてなる構成からなるもので、マイナス高電圧直流パル
ス発生回路1Aにおけるマイナス整流器13A及びプラ
ス高電圧直流パルス発生回路1Bにおけるプラス整流器
14Bによる半波整流に伴ってマイナス高電圧直流パル
ス数及びプラス高電圧直流パルス数は実質的に0.5乃
至50キロパルスとなる。
【0018】かかるマイナスイオン発生手段1におい
て、マイナスイオン放出極1Dに付加されるマイナス電
圧が3000乃至9000Vとする理由は混合気を解離
させて燃焼性を高めるうえからは高還元電位のマイナス
イオンが望まれるものの、該マイナスイオン放出極1D
をインテークマニホールド内やシリンダー内に配設させ
る上での絶縁性の面からによるものであり、且マイナス
高電圧直流パルス数及びプラス高電圧直流パルス数が
0.5乃至50キロパルスの高パルスが用いられる所以
は、混合気或いは排気ガス中の成分分子の低クラスター
化と且解離を促進せしめて高密度のマイナスイオン放出
をなさしむることによる。加えてマイナス高電圧直流パ
ルスの付加に対してプラス高電圧直流パルスを1/25
乃至1/100の割合を以って間欠的に付加せしむるこ
とにより、高密度で且高還元電位のマイナスイオンによ
る過剰帯電による放電防止とともに、還元寿命の短いマ
イナスイオンを瞬時間欠的にプラスイオンを放出させ高
密度且高還元電位を減殺させ、而も重積してマイナスイ
オンを放出させて一段と高密度且高還元電位のマイナス
イオン雰囲気となすことにある。
【0019】而してかかるマイナスイオン発生手段1に
より発生されるマイナス高電圧直流パルス及びプラス高
電圧直流パルスはマイナスイオン放出極1Dに付加され
てマイナスイオンが放出されるものであって、本発明の
如く低燃費化のためにはガソリン内燃機3のキャブレー
ター3Aとシリンダー3Bの間のインテークマニホール
ド2内や、ディーゼル内燃機においてはシリンダー3B
内に配設されるため絶縁性に配慮することが極めて重要
となる。
【0020】そこでマイナスイオン放出極1Dの配設に
際しては図2に示すように、配設すべきインテークマニ
ホールド2の適宜部位31に耐熱性、耐蝕性並びに強靭
性を保持する絶縁体20Aを螺着若しくは嵌着により強
固に取付けたうえ、その外方には極性変換器1Cと接続
されてなるリードケーブル33が延出されており、且該
絶縁体20Aの内方にはマイナスイオン放出針20Bが
突出形成された構成からなるものである。かかる場合に
絶縁体20Aの具体的素材としてはセラミックス素材が
好適で、とりわけステアタイト質、ファルステライト
質、アルミナ質、ジルコン質、ベリリア質のセラミック
ス素材が望まれる。更にマイナスイオン放出針34も当
然に耐熱性や耐蝕性、強靭性と且導電性に優れるものが
望まれ、具体的素材としては金、白金、タングステン、
パラジウム、ベリリウム、モリブデン等が挙げられる。
更に望ましくは該マイナスイオン放出針34は長期使用
に伴い汚損や滅損が招来されるため、絶縁体20Aと着
脱自在に変換しえるよう配慮すべきである。
【0021】図3はガソリン内燃機3における低燃費化
の説明図であって、ガソリン内燃機3はキャブレーター
3Aにおいてガソリン燃料30Aをフロート31Aで調
整のうえ、ベンチュリー部32Aで吸入空気33Aとス
ロットル34Aの開閉状態に合せて混合気35Aとなし
たるうえインテークマニホールド2より、それぞれのシ
リンダー3B内に供給し点火燃焼させるものであるか
ら、該ガソリン燃料30Aの燃焼性を高めるために高密
度且高還元電位のマイナスイオンを、瞬時に且全体に均
質作用させて低クラスター化と解離を図るうえからは、
ガソリン燃料30Aが空気と十分に分散混合された所謂
混合気35Aとマイナスイオンとを接触せしむることが
望ましく、従ってキャブレーター3Aにより生成された
混合気35Aはインテークマニホールド2内を移送され
てそれぞれのシリンダー3B内に供給されるため、該イ
ンテークマニホールド2の適宜位置に絶縁体20Aを用
いてマイナスイオン放出極1Dを該インテークマニホー
ルド2内に突出形成させるものである。
【0022】かかる場合において一般的ガソリン内燃機
3の混気比は1対15程度とされているものの、低燃費
化を図るうえからフェールインジェクション内燃機の如
く混気比が1対40乃至50程度まで超希薄化させた混
合気35Aを使用するものも採用されており、且走行に
際してのスロットルバルブの開閉により混気比も変動す
るものであるから、かかる混気比の変動に際しても混合
気35Aを瞬時且均質に低クラスター化並びに解離させ
る必要があり、これがためにはマイナスイオン放出極1
Dからのマイナスイオン放出密度としては、少なくとも
10乃至15万個/cc望ましくは20乃至30万個/
ccの放出密度が要請される。
【0023】図4はディーゼル内燃機4における低燃費
化の説明図であってディーゼル内燃機4はインテークマ
ニホールド2より空気4Aを吸入のうえシリンダー4B
内においてピストン4Eによりにより強度に圧縮高温化
させたうえ燃料ノズル4Dより軽油燃料40Aを噴霧さ
せて燃焼させるものであるから、該噴霧された軽油燃料
40Aに高密度且高還元電位のマイナスイオンを瞬時に
全体に亘って均質に作用させて、低クラスター化と解離
を図り燃焼性を高めるうえから、ディーゼル内燃機4に
おいてはマイナスイオン放出極1Dを絶縁体20Aを用
いてシリンダー4B内の適宜位置、望ましくは燃料ノズ
ル4Dの近傍に突出形成させるのものである。
【0024】かかる如き技術手段によりガソリン内燃機
3或いはディーゼル内燃機4における燃焼性の向上と高
出力が実現されることから、所望出力に対する燃焼費は
著しく低減されることとなるが、他方において燃焼排気
ガス中には依然として高濃度のCO成分やHC成分並び
にNOx成分が混在し、更にディーゼル内燃機4におい
ては微粒子が多量に混在し排気される問題を抱えてい
る。而して高密度高還元電位のマイナスイオンの雰囲気
下ではCO成分やHC成分或いはNOx成分が積極的に
分解消去されること、及び排気ガス中の微粒子を凝集さ
せ且ネット板材等の付着基材に付着集塵されることが究
明されている。
【0025】そこで排気ガス中のこれら排気ガス成分や
微粒子の低減所謂低排気ガス化を図る方法として図5に
示す如く、マイナスイオン発生手段1の極性変換器1C
と接続されてなるマイナスイオン放出極1Dを、燃焼後
の排気ガスを排気させるエキゾーストパイプ41中に介
在されるサブマフラー41B若しくはマフラー41Cの
給気口41Dの中央位置に絶縁体20Aを用いて設けた
構成からなるもので、更に詳しくはエキゾーストパイプ
41には排気ガス中のCO成分やHC成分或いはNOx
成分の排出、軽減化のため触媒コンバーター(図示せ
ず)が設けられ、而してサブマフラー41B及びマフラ
ー41Cが介されたうえ排気がなされる。図5はサブマ
フラー41Bの場合が示されてなるもので該サブマフラ
ー本体42B内には低背圧消音性を保持するワイヤーネ
ット43Bが多層に配設されてなり、且このマフラー本
体42Bの給気口41Dの中央に絶縁体20Aを用いて
流通する排気ガス中にマイナスイオンが放出されるよう
マイナスイオン放出極1Dが設けられたもので、かかる
構成により排気ガス中のCO成分やHC成分或いはNO
x成分が、高密度高還元電位のマイナスイオンの還元作
用を受けて分解消去されるとともに、微粒子も凝集化さ
れてワイヤーネット43Bに付着集塵されることとな
る。
【0026】以下に本発明による低燃費化試験並びに低
排気ガス化試験の結果を報告すれば、試験に用いた自動
車はN社形式UQ35排気量3.49l6気筒ガソリン
内燃機搭載車で、低燃費化試験はバッテリー電源をイン
バーターを用いてマイナス高電圧直流パルス発生回路か
らは、マイナス6000Vの電圧で且そのパルス数が7
5キロパルスのマイナス高電圧直流パルスと、プラス高
電圧直流パルス発生回路からはプラス3000Vの電圧
で且そのパルス数が75キロパルスのプラス高電圧直流
パルスとを、極性変換器でマイナス高電圧直流パルスの
付加に対してプラス高電圧直流パルスの付加割合が1/
50の割合で間欠的に付加されるよう設定したうえ、該
極性変換器と接続されてなるマイナスイオン放出極を6
基のシリンダー前部インテークマニホールド内にステア
タイト質セラミックスからなる絶縁体を介して設置した
ガソリン内燃機自動車で行った。
【0027】試験方法は燃料消費量を判定するため計量
目盛付ガラス容器に注入したガソリンをキャブレーター
に注油パイプで連結させるとともに自動車後輪を回転体
上に載置させ、走行時と略等しいロード負荷のうえ時速
40km/hrの走行状態で50km相当距離分を3回
に亘り駆動させて、それぞれ燃料消費量を測定した結果
は表1の通りである。なお対照はマイナスイオン放出を
なさず同一条件で測定したもので、マイナスイオン放出
により略17.2%の燃料削減により同一距離の走行が
なしえることが判断される。
【0028】
【表1】
【0029】次に低排気ガス化の試験は低燃料化試験に
用いた自動車のサブマフラーの給気口の中央位置にステ
アタイト質セラミックスからなる絶縁体を用いてマイナ
スイオン放出極を配設し、且該マイナスイオン放出極に
は低燃料化試験と同一条件のマイナス高電圧直流パルス
及びプラス高電圧直流パルスを付加させた場合を試験
例、無付加の場合を対照とした。試験方法はマフラーよ
り排出される排気ガスを3500ccづつ3回に亘って
採取のうえガスクロマトグラフによりCO成分、HC成
分及びNOx成分を分析しg/kmに換算したもので、
その結果は表2の如く排気ガス中のCO成分やHC成分
およびNOx成分の分解消去性が著しく向上することが
判断される。
【0030】
【表2】
【0031】更にディーゼル内燃機における微粒子の除
去に係る低排気ガス化試験については、I社ディーゼル
内燃機積載量2.5t車のマフラーの給気口の中央位置
にステアタイト質セラミックスからなる絶縁体を用いて
マイナスイオン放出極を配設し、且該マイナスイオン放
出極にはマイナス電圧6000Vで且そのパルス数が7
5キロパルスのマイナス高電圧直流パルスと、該マイナ
ス高電圧直流パルスの付加に対して1/50の割合でプ
ラス電圧が3000Vで且そのパルス数が75キロパル
スのプラス高電圧直流パルスを間欠的に付加させて、而
も走行時と略等しいロード負荷のうえ時速40km/h
rの走行状態における排気ガスを、3回に分けて採取の
うえ測定した結果は表3の通りで、微粒子がマフラー内
に凝集付着して外部排出が大幅に抑制されることが理解
されるもので、マイナスイオン付加時を試験例、無付加
時を対照とした。
【0032】
【表3】
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の如く自動車のバッテリー
を電源として極めて小型且軽量な装置でマイナス高電圧
直流パルスとプラス高電圧直流パルスを発生でき、而も
該マイナス高電圧直流パルスの付加に対してプラス高電
圧直流パルスが1/25乃至1/100の割合を以って
間欠的にマイナスイオン放出極に付加されるようマイナ
スイオン発生手段が形成されており、更にこのマイナス
イオン放出極がガソリン内燃機におけるキャブレーター
とシリンダーとの間のインテークマニホールド内に絶縁
体を介して配設され、若しくはディーゼル内燃機のシリ
ンダー内に絶縁体を介して配設されるため、シリンダー
内が際めて高密度且高還元電位のマイナスイオンの充足
された状態に保持され、キャブレーターからのガソリン
混合気や或いは噴霧される軽油が瞬時に低クラスター化
と且解離化されて燃焼されるため極めて高燃焼度の燃焼
がなされて大きな燃焼出力が創出されることから、走行
距離あたりの使用燃料を著しく低減できるとともに、高
い燃焼度により排気ガス中に混在排出されるCO成分や
HC成分或いはNOx成分の発生も著しく低減化される
こととなる。加えてかかるマイナスイオン放出極をエキ
ゾーストパイプのサブマフラーやマフラーの給気口の中
央に絶縁体を介して配設することにより、予め低減化さ
れてなる排気ガス中のCO成分やHC成分或いはNOx
成分が高密度且高還元電位のマイナスイオンにより還元
分解される結果、排出されるこれら成分が一段と削減さ
れ、而も排気中の微粒子も凝集化されサブマフラーやマ
フラー内に付着集塵されるため外部排出が著しく抑制さ
れる等、石油資源の大幅な節約とともに大気汚染の元凶
とされる自動車排気ガスの有害成分や微粒子の排出拡散
も防止できる等極めて画期的な自動車の低燃費化及び低
排気ガス化方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイナスイオン発生手段の説明図である。
【図2】マイナスイオン放出極の配設拡大説明図であ
る。
【図3】ガソリン内燃機における低燃費化の説明図であ
る。
【図4】ディーゼル内燃機における低燃費化の説明図で
ある。
【図5】サブマフラーにおける低排気ガス化の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 マイナスイオン発生手段 1A マイナス高電圧直流パルス発生回路 1B プラス高電圧直流パルス発生回路 1C 極性変換器 1D マイナスイオン放出極 10A バッテリー電源 11A インバーター 11B インバーター 12A 高圧変換出力トランス 12B 高圧変換出力トランス 13A マイナス整流器 13B コンデンサー 14B プラス整流器 2 インテークマニホールド 20A 絶縁体 20B マイナスイオン放出針 3 ガソリン内燃機 3A キャブレーター 3B シリンダー 30A ガソリン燃料 31A フロート 32A ベンチュリー部 33 リードケーブル 33A 吸入空気 34A スロットル 35A 混合気 4 ディーゼル内燃機 4A 空気 4B シリンダー 4D 燃料ノズル 4E ピストン 40A 軽油燃料 41 エキゾーストパイプ 41B サブマフラー 41C マフラー 41D 給気口 42B サブマフラー本体 43B ワイヤーネット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイナス3000乃至9000Vで且そ
    のパルス数が0.5乃至50キロパルスのマイナス高電
    圧直流パルスと、プラス1500乃至4500Vで且そ
    のパルス数が0.5乃至50キロパルスのプラス高電圧
    直流パルスとを、極性変換器によりマイナス高電圧直流
    パルスの付加パルス数に対してプラス高電圧直流パルス
    が1/25乃至1/100の割合で間欠的に付加される
    よう変換出力させるとともに、該極性変換器と接続され
    てなるマイナスイオン放出極が絶縁体により内燃機のキ
    ャブレーターとシリンダー間のインテークマニホールド
    内或いはシリンダー内に突出配設させたうえ、マイナス
    高電圧直流パルス及びプラス高電圧直流パルスを間欠的
    に付加せしめ、高密度で且高還元電位のマイナスイオン
    を放出させて混合気を解離且低クラスター化させ、以っ
    てシリンダー内での燃焼性を著しく高めることを特徴と
    する自動車の低燃費化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の極性変換器と接続されてなる
    マイナスイオン放出極を絶縁体を介してサブマフラー若
    しくはマフラーの給気口中央に突出配設させたうえ、マ
    イナス高電圧直流パルス及びプラス高電圧直流パルスを
    間欠的に付加せしめ高密度で且高還元電位のマイナスイ
    オンを放出させ、以って排気ガス中のガス成分の分解消
    去並びに排気微粒子の凝集除塵をなすことを特徴とする
    自動車の低排気ガス化方法。
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