JP2003292270A - エレベータの駆動機構 - Google Patents
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Abstract
上させ、かつエレベータの省スペース化を図ることがで
きるエレベータの駆動機構を提供すること。 【解決手段】 エレベータの駆動機構は、エレベータの
乗りかご1とつり合いおもりとを連結する主ロープ15
と、主ロープ15が係合する外周溝14aを有するトラ
クションシーブ14と、トラクションシーブ14を駆動
する巻上機3とを備えている。主ロープ15は鋼線11
aからなる芯鋼11と、鋼線12aからなる複数のスト
ランド12とを有している。芯鋼11は芯鋼油を含み、
この芯鋼油はストランド12のストランド油と異なる性
状を有する。
Description
ビル等に設置されるエレベータの駆動機構に係り、とり
わけ乗りかごとつり合いおもりとを連結する主ロープを
有するエレベータの駆動機構に関する。
いおもりとを連結する主ロープと、主ロープが係合する
とともに巻上機により駆動されるトラクションシーブと
を備えたつるべ式エレベータの駆動機構が知られてい
る。
おもり側張力T2との差がトラクションシーブと主ロー
プとの間に生ずる摩擦力と釣り合っており、一般には次
式で表される関係にある。
もり側張力T2との比、いわゆるトラクション比であ
り、右辺のμは主ロープとトラクションシーブとの摩擦
係数、θは主ロープがトラクションシーブに巻きかかる
角度である。
主ロープ5の断面構造の一例としてシール形構造を示
す。図7において、主ロープ5は芯鋼6と、芯鋼6を囲
むように配置された複数のストランド7とを有し、各ス
トランド7は複数の素線8を撚って形成されている。芯
鋼6については麻、ポリプロピレン等の複数の繊維芯9
を有しているが、図8にようにストランド7と同程度の
強度を有する複数の鋼線8を有しているものが、海外の
超高層ビル等に用いられている。図7および図8に示す
主ロープ5には、素線8、繊維芯9の他、0.5〜3重
量%程度のロープ油が素線8および繊維芯9同士の接触
による摩耗を防ぐために含まれている。
ンシーブの摩擦によって巻上機からの動力を主ロープ5
に伝えて装置を駆動する機構については、主ロープ5と
シーブとの組合せに対して、耐曲げ疲労性、トラクショ
ン性能、耐摩耗性が要求される。
し応力により生じ、摩耗による素線破断として表われ
る。一般に主ロープ5の劣化はシーブ径Dとロープ径d
との比であるD/d比、主ロープ5の張力、シーブの溝
形状の他、主ロープ構造等に依存する。素線8に生ずる
概略の曲げ応力σは縦弾性係数をE、素線径をδとする
と、
小さく主ロープ5の寿命は長い。
してかかるとすると、シーブと素線8との間の接触応力
として作用するため張力は小さいほうが寿命は長い。シ
ーブの溝の形状は接触面圧に関係しており、接触面積が
大きい形状のほうがストランド7の表層素線8の摩耗が
減り、主ロープ5の有効断面積を維持できるため、結果
的に疲労寿命も延びる。
いられている方法としては、トラクションシーブの溝に
アンダーカットを施したり、シーブの溝形状をV型にし
て主ロープ5との接触面圧を高め、高トラクション化を
図るものがある。しかしながら、この場合、主ロープお
よびシーブへの負担も高くなり、摩耗が増えることによ
って前述のように疲労寿命が低下する傾向にある。
ゴム、樹脂、皮革材料等からなる高摩擦係数のライニン
グをシーブの溝に設けることも考えられている。
溝に高分子ライニング10を設けた構成を示す。この方
法の利点は、トラクションシーブ4の摩耗がライニング
10側に集中するため、主ロープ5の寿命が長くなるこ
とである。この場合、メンテナンスは主としてライニン
グ10の交換のみとなり、主ロープ5の交換頻度が少な
くなる。このため、鉱山用エレベータ等、行程が非常に
高いエレベータでは、適当なライニングの使用によりメ
ンテナンスコストの低減が図られている。
く主ロープ5の耐疲労性能、トラクション性能、耐摩耗
性能は互いに深く影響しあい、それぞれの要求をバラン
スよく満たすことがシステム構成上重要である。
省スペース化への要求が厳しく、傾向として昇降路に巻
上機を収納した機械室レス構造が増えている。機械室レ
ス構造のエレベータにおいて、省スペース化を図るに
は、トラクションシーブを含む駆動系を極限的に小型化
することがポイントである。しかしながらトラクション
シーブの小型化を図ると、前述のように主ロープの曲げ
疲労寿命を低下させるため、建築基準法ではD/d比を
40以上確保することを義務付けている。
するには、主ロープ径も同時に減らす必要がある。しか
しながら所定の引張り強度を満足するために、主ロープ
5の本数を増やしたり、あるいは素線材料の破断強度を
向上させる必要がある。この場合、主ロープ5の本数を
増やしてしまうと、本来の目的である省スペース化に反
するほか、据付けやメンテナンス工数も増すため、強度
確保には材料強度向上が望ましい。しかしながら主ロー
プ5の素線径の減少を図り破断強度を向上させると、主
ロープ5の張力が増加し、主ロープ5とシーブ4との間
の接触面圧が過大になり、主ロープ5の摩耗が増え疲労
・摩耗寿命が低下する問題がある。このような高強度の
主ロープ5においても、前述したような高分子材料等か
らなるライニングをトラクションシーブ4の溝の表面に
設けることは、主ロープ5の延命のためには有効であ
る。この場合、シーブ4の溝との接触面においても、主
ロープ5の摩耗はほとんどなくなり、大幅に寿命が延長
する。
グ10をシーブ4に設けると、以下のような問題が生じ
る。
耐摩耗性が必要であり、広く用いられている材料ではポ
リウレタンやフッ素ゴム等の高強度ゴムの性能が比較的
優れている。ところでゴムの摩擦機構については、一般
に個体と同様摩擦力Fはせん断摩擦Fsと変形摩擦Fp
にわかれ、次式で表される。
を切る力である。ライニング10のように耐摩耗性があ
り結合の切断が表面で生じる場合、すなわち摩擦材料間
の表面で滑る場合では、ライニング10と主ロープ5の
素線8との間の分子間力が摩擦力を支配すると考えられ
る。
えばShallamach等によるモデルは次式で表される。
Aは摩擦材料間の真実接触面積、δAは接触点における
高分子材料−分子の真実接触面積、λは接触している分
子の結合が切れるまでに伸びる長さ、κはボルツマン定
数、Vは分子間の相対速度、V0、c1は定数である。
ステリシス・ロスに起因する力で例えば次式が文献(Mo
or,D.F.:"Viscoelastic Machine Elements"Butterworth
-Heinemann Ltd 1993)に示されている。
nδは貯蔵エネルギに対する損失エネルギの比である損
失正接、c2は定数である。(3)式には変形速度や温
度が現れていないが、弾性係数Eや損失正接tanδがそ
れらの影響を受け、一般には速度が速く、温度が低くな
ると変形摩擦Fpは増大する。しかしエレベータのトラ
クションシーブ4においては変形量δ0が小さく、変形
摩擦Fpはせん断摩擦Fsに比べて非常に小さいと考え
られる。
いては、トラクションシーブ4に高分子ライニング10
を使用する場合、主ロープ5のライニング10との間の
分子間力が摩擦力(トラクション性能)を支配すると考
えられる。ここでライニング材とFe材(ロープ素材相
当)との間で実施したピン・オン・ディスク摩擦試験の
結果を図12に示す。試験で使用したロープ潤滑油は従
来一般にロープに塗布されているものであるが、高分子
ライニング材とFe材との摩擦ではロープ油の有無が摩
擦力に大きな影響を与えることがわかる。
実接触面積Aが潤滑油によって減少するためと考えられ
る。すなわち主ロープ5に塗布されるロープ油によっ
て、図10に示すように主ロープ5がライニング10と
油とで支持された状態になるためにロープとライニング
材との間に働くせん断力が減少すると考えられる。真実
接触面積Aについては、上記の潤滑条件以外に材料硬度
や接触面圧等に依存する。ライニング材の硬度は低い方
が主ロープ5の表面の形状になじみ易く接触面積は増え
るが、一般には経年的な応力緩和による永久変形により
シーブ4から剥離しやすく摩耗も多い。主ロープ5とラ
イニング10との間の接触面圧が増加すると、接触面積
は増えるが、ある程度の面圧で飽和し、以後は面圧が増
加しても接触面積は増えない。
係を示すが、一般に面圧増加によりトラクション性能は
低下する。即ち一般のエレベータにおける荷重範囲にお
いては、面圧によってライニング10と主ロープ5との
間の接触面積は飽和しており、荷重が増えるとトラクシ
ョン性能は低下すると考えられる。
イニング10を設けたつるべ式エレベータの駆動装置に
おいて、主ロープ5に加わる荷重が増えるとトラクショ
ン性能が低下する。この問題は、主ロープ5の高強度化
に伴って深刻になり、JISG 3525において区分
されるB種以上の破断荷重を有する素線材料で構成され
るような高強度かつ直径の小さな主ロープ5については
所定のトラクション性能を満足することがむずかしいの
が実情である。
たものであり、つるべ式エレベータの駆動機構におい
て、トラクションシーブの径の小型化と、トラクション
シーブと主ロープの長寿命化とを図ることができるエレ
ベータ駆動装置を提供することを目的とする。
乗りかごとつり合いおもりとを連結する主ロープと、主
ロープが係合する外周溝を有し、巻上機により駆動され
るトラクションシーブとを備え、主ロープは複数の鋼線
からなる芯鋼と、芯鋼を囲むように配置され、各々が鋼
線を平行よりして撚ってなる複数のストランドとを有
し、芯鋼は芯鋼油を含み、各ストランドは芯鋼油と異な
るストランド油を含むことを特徴とするエレベータの駆
動機構である。
に緩衝部材を介在させたことを特徴とするエレベータの
駆動機構である。
粘度となっていることを特徴とするエレベータの駆動機
構である。
スからなり、ストランド油は増ちょう剤を含まない油か
らなることを特徴とするエレベータの駆動機構である。
で100cSt以下となることを特徴とするエレベータ
の駆動機構である。
いおもりとを連結する主ロープと、主ロープが係合する
外周溝を有し、巻上機により駆動されるトラクションシ
ーブとを備え、主ロープは複数の鋼線からなる芯鋼と、
芯鋼を囲むように配置され、各々が鋼線を平行よりして
撚ってなる複数のストランドとを有し、芯鋼は芯鋼油を
含み、各ストランドはストランド油を含み、芯鋼油とス
トランド油は、各々の粘度が20℃で、100cSt以
下となることを特徴とするエレベータの駆動機構であ
る。
に、高分子材料からなるライニングが設けられているこ
とを特徴とするエレベータの駆動機構である。
グの硬度は、85°以上となることを特徴とするエレベ
ータの駆動機構である。
ランド油を供給する油供給装置を設けたことを特徴とす
るエレベータの駆動機構である。
ランドに当接し、ストランド油を供給する繊維部材から
なる塗布片を有することを特徴とするエレベータの駆動
機構である。
する。図1乃至図6は、本発明によるエレベータの駆動
機構の第1の実施の形態を示す図である。
概略について述べる。図6に示すように、エレベータの
駆動機構はエレベータの乗りかご1をつり合いおもり2
を用いて駆動するものである。すなわちエレベータの駆
動機構はエレベータの乗りかご1とつり合いおもり2と
を連結する主ロープ15と、この主ロープ15が係合す
る外周溝14aを有するトラクションシーブ14と(図
1参照)、トラクションシーブ14を駆動する巻上機3
とを備えている。
14a内には、高分子材料、例えばポリウレタンからな
るライニング13が設けられており、ライニング13の
硬度は85℃(JIS Aスケール)以上となっている
ことが好ましい。
数の鋼製素線(鋼線)11aからなる芯鋼11と、芯鋼
11を囲むように配置された複数のストランド12とを
有し、各ストランド12は素線11aと同一材料からな
る鋼線(素線)12aを平行よりで撚られて形成されて
いる。また各ストランド12は芯鋼11の囲りに、一定
ピッチで撚られている。
素線11aおよび素線12aは、いずれもJIS G
3525で規定されるB種以上の強度の有する素線から
なっている。
に望ましくはグリスからなる芯鋼油を含んでいる。さら
にストランド12は、芯鋼油よりも粘度の低い油、すな
わちストランド油を含んでいる。
芯鋼11周りにおいて撚りの緩みが生じ、また芯鋼11
の直径が減少することがあり、この場合は、このような
主ロープ15では、一般にストランド12の素線12a
よりも芯鋼11の素線11aに生ずる応力の方が大き
い。主ロープ15内部では、芯鋼11の素線11aの断
線の原因は、素線11a間の摩擦によるフレッティング
摩耗や内部応力である。このため芯鋼11に対する芯鋼
油の潤滑性はより高い方が望ましい。芯鋼油は極圧添加
剤や二硫化モリブデン等の固体潤滑材を含有するととも
に、油膜保持のためには分子間の凝集力が高く、高粘度
を有している。さらには芯鋼油は増ちょう剤を含有して
おり、メンテナンスの作業を大幅に省力化することがで
きる。
ド油については、ライニング13表面とストランド12
表面との間の真実接触面積を確保するために、接触面か
ら排出されやすい低粘度の油が望ましい。
ロープ15に対するトラクション比の測定結果を図2に
示す。図2に示すように、実用性能を確保するには概ね
20℃で100cSt程度以下の油が良好な結果となっ
ている。
と、ストランド12に塗布するストランド油の性状を替
え、ストランド12に塗布するストランド油の粘度を2
0℃で100cSt以下とする。このことによりトラク
ションシーブ14のライニング13と主ロープ15との
間でトラクション性能が確保されるとともに、経年的劣
化に対しても十分な寿命を得ることが出来る。
油膜の保持性が悪くなるためストランド12において
は、錆の発生等が懸念されるが、本発明の駆動機構にお
いて、定常的にストランド12に油を供給するための油
供給装置16を設けてもよい。油供給装置16につい
て、機能、メンテナンスの簡便さから望ましい構成を図
3に示す。
だ繊維部材から成る塗布片16aを有し、この塗布片1
6aは主ロープ15に押し付けられている。塗布片16
aはローラ17に巻付けられ、塗布片16aはストラン
ド油19を収納するタンク18内を通るようになってい
る。塗布片16はタンク18の油面に接触しており、ま
たローラ17はタンク18に回転自在に取り付けられて
いる。主ロープ15の移動によりローラ17が回転し
て、タンク19から塗布片16への給油と、主ロープ1
5への油の塗布を同時に行う構成となっている。このよ
うに油供給装置16を設けることにより、ストランド油
の低粘度化に際しても従来と同等以上の油膜保持性を確
保できる。
IWRC(Independent Wire RopeCore)のシール形を
示したが、類似の実施形態としてウォーリントン形、フ
ィラー形、さらにはIWSC(Independent Wire Stran
d Core)構造の主ロープ15を用いてもよい。
うに主ロープ15において芯鋼11とストランド12と
の間にポリエチレン等からなる緩衝部材22を設けたも
のである。緩衝部材22は芯鋼11とストランド12と
の接触面における摩耗を防止するとともに、芯鋼11に
塗布された油を密封する機能を有している。即ち緩衝部
材22により、芯鋼11に塗布された潤滑性の高い芯鋼
油がストランド12表面に漏れ出すことはなく、このた
めトラクション低下を防ぐことができる。
示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を符して
詳細な説明は省略する。
IWRC(Independent Wire RopeCore)のシール形を
示したが、類似の実施形態としてウォーリントン形、フ
ィラー形、さらにはIWSC(Independent Wire Stran
d Core)構造の主ロープを用いてもよい。
(Center Fit Rope Core)構造ロープを図5に示す。C
FRCは前述のIWRCやIWSCとは異なり、主ロー
プ15内部の芯鋼11において、素線11a間の交差が
なく接触応力の緩和が図られている。このため素線11
aの断線が起こり難く、曲げに対する疲労寿命上有利な
構造となっている。芯鋼11の素線11a間の接触応力
が低いため、芯鋼11に対してもストランド12のスト
ランド油と同じ低粘度の芯鋼油を塗布しても実用上十分
な寿命を確保でき、トラクション性能と疲労寿命との両
立が可能である。
ストランド油は、いずれも、20℃で100cSt以下
の粘度を有している。
示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を符して
詳細な説明は省略する。
来の高トラクションシーブ構造と同等以上のトラクショ
ン性能を備え、かつ主ロープの寿命を長くすることがで
き、さらに直径の小さなトラクションシーブを有しエレ
ベータの省スペース化に大きく貢献することができる。
ロープとトラクションシーブを示す断面図。
油の粘度とトラクション比との関係を示す試験結果。
供給装置を示す図。
トランドとの接触摩耗を緩和することができる緩衝部材
を有する主ロープを示す図。
に低粘度油を使用することが可能であるCFRCの本ロ
ープを示す図。
を示す断面図。
を示す図。
のライニングと主ロープの素線との接触状態を示す概念
図。
ョンシーブの溝と主ロープとの接触面圧とトラクション
比との関係を示す試験結果。
示す図。
Claims (10)
- 【請求項1】エレベータの乗りかごとつり合いおもりと
を連結する主ロープと、 前記主ロープが係合する外周溝を有し、巻上機により駆
動されるトラクションシーブとを備え、 前記主ロープは複数の鋼線からなる芯鋼と、この芯鋼を
囲むように配置され、各々が鋼線を平行よりして撚って
なる複数のストランドとを有し、 前記芯鋼は芯鋼油を含み、各ストランドは前記芯鋼油と
異なるストランド油を含むことを特徴とするエレベータ
の駆動機構。 - 【請求項2】前記芯鋼と前記複数のストランドとの間に
緩衝部材を介在させたことを特徴とする請求項1記載の
エレベータの駆動機構。 - 【請求項3】前記芯鋼油は、前記ストランド油より高粘
度となっていることを特徴とする請求項1または2のい
ずれか記載のエレベータの駆動機構。 - 【請求項4】前記芯鋼油は増ちょう剤を含むグリスから
なり、前記ストランド油は増ちょう剤を含まない油から
なることを特徴とする請求項3記載のエレベータの駆動
機構。 - 【請求項5】前記ストランド油の粘度は、20℃で10
0cSt以下となることを特徴とする請求項3記載のエ
レベータの駆動機構。 - 【請求項6】エレベータの乗りかごとつり合いおもりと
を連結する主ロープと、 前記主ロープが係合する外周溝を有し、巻上機により駆
動されるトラクションシーブとを備え、 前記主ロープは複数の鋼線からなる芯鋼と、この芯鋼を
囲むように配置され、各々が鋼線を平行よりして撚って
なる複数のストランドとを有し、 前記芯鋼は芯鋼油を含み、各ストランドはストランド油
を含み、 前記芯鋼油と前記ストランド油は、各々の粘度が20℃
で、100cSt以下となることを特徴とするエレベー
タの駆動機構。 - 【請求項7】前記トラクションシーブの外周溝に、高分
子材料からなるライニングが設けられていることを特徴
とする請求項1または6のいずれか記載のエレベータの
駆動機構。 - 【請求項8】前記トラクションシーブのライニングの硬
度は、85°以上となることを特徴とする請求項7記載
のエレベータの駆動機構。 - 【請求項9】前記主ロープの各ストランドにストランド
油を供給する油供給装置を設けたことを特徴とする請求
項1または6のいずれか記載のエレベータの駆動機構。 - 【請求項10】前記油供給装置は、前記主ロープのスト
ランドに当接し、ストランド油を供給する繊維部材から
なる塗布片を有することを特徴とする請求項9記載のエ
レベータの駆動機構。
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