JP2003291997A - 不正開封防止機能を備えた密封蓋体 - Google Patents

不正開封防止機能を備えた密封蓋体

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JP2003291997A
JP2003291997A JP2002098022A JP2002098022A JP2003291997A JP 2003291997 A JP2003291997 A JP 2003291997A JP 2002098022 A JP2002098022 A JP 2002098022A JP 2002098022 A JP2002098022 A JP 2002098022A JP 2003291997 A JP2003291997 A JP 2003291997A
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container
sealing ring
lid body
piece
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JP2002098022A
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Inventor
Shigeo Iizuka
茂雄 飯塚
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の口頸部に螺着可能に形成した蓋部に、
容易に破断可能に形成した密封リング部を係合せしめて
一体化して、容器の開口部を密封する蓋体を形成して不
正開封を防止可能にした蓋体提供する。 【課題】 中空容器の口頸部に螺着可能な円筒状に形成
した蓋部の下端外周面にラチェット片を突設せしめて形
成した蓋体本体の下端外周部に、容易に破断可能に形成
した環状の密封リングを連接した密閉蓋体において、前
記密封リングの内周面に前記ラチェット片に係合するラ
チェットを設けて閉蓋方向にのみ回動可能となして、密
封リングの外周面に破断可能な弱化部を設けると共に該
弱化部の一端に摘まみ片を連接して、密封リングを容易
に分離可能となした蓋体に形成して不正開封防止機能を
備えた密閉蓋体を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、清涼飲料や調
味料、あるいは、薬剤や化粧料等の各種液状物を収容し
た合成樹脂やガラス製の瓶形をした液体収容容器の口頸
部に装着して、容器の開口部を密封する不正開封防止機
能を備えた蓋体に係わるもので、中でも、前記蓋体を開
封する際に、簡単に開封することができるようにすると
共に、開封された蓋体が異質の材料である容器本体から
容易に分離することができて、容器本体と蓋体とを簡単
に分別処理ができるようにして、不正開封を防止するよ
うにした液体収容容器の蓋体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】果汁飲料や清涼飲料等が収容された飲料
容器は、商品として流通する過程や店頭で陳列されてい
る時に、何者かによって前記容器の蓋部が開封されて、
容器の中身が盗み取られたり、あるいは、容器内に異物
が混入されたりする等の悪戯がなされる危険性もある。
このような不正行為がなされた後で、再び蓋が閉じられ
て元の場所に戻されたものが、不正行為に気づかずに消
費者の手に渡るような事態が発生すると、知らずに内容
物が食されて人体に危険を及ぼすことになったり、商品
に対する信頼性を損なうことになる。
【0003】そこで、このような事態の発生を防止する
ための手段が考えられて、容器内に内容物が収容されて
蓋体で密封された容器が一度開封されると、再び密閉し
ても元に戻すことはできずに、蓋体には開封された痕跡
がはっきりと残り、一目瞭然にわかるようにした不正開
封防止機能を備えた蓋体により密閉された液体容器につ
いて様々な提案され、そして、広く一般に用いられるよ
うになってきた。
【0004】そのような不正開封防止機能を備えた蓋体
で液体が収容された容器を密封した構造をして、従来か
ら広く用いられているものに、特開平11−18923
0号や特開2000−43912号公報等に見るような
蓋体で密封した液体容器が知られている。上記する公報
に見られる発明に於ける不正開封防止機能を備えた蓋体
は、合成樹脂を用いて特別な構造をしたネジ蓋(ネジ式
キャップ)に成形されたもので、図7に示すように、蓋
本体12の周壁12aの下端部に、複数個の脆弱な連結
片14で連結されて、内周面にラチェット15を形成す
る封止リング13を有する不正開封防止機能を備えた蓋
体が知られている。
【0005】上記のようなネジ蓋は、容器11の口頸部
11aの外周面に設けた螺合部の下に、前記蓋体のラチ
ェット15と咬合するラチェット片16が設けられた瓶
形の容器に装着して使用されるもので、このようなネジ
蓋は、容器の口頸部に閉蓋する際には簡単に装着するこ
とができるが、容器の口頸部に一度装着された蓋体を開
封する際には、無理に開封方向に蓋本体12を回動させ
て、前記蓋体本体と封止リングとを連結した脆弱な連結
片14を破断させない限り、容器の開口部を開封するこ
とはできない。
【0006】従って、上記のような不正開封防止機能を
備えた容器は、一度開封されたことがあるか、否かは、
蓋体本体と封止リングとの連結部を見れば、簡単に判別
することができるので、不正開封されたものは非常にわ
かり易くて、便利である。しかし、このような構造をし
た蓋体を用いた容器を再生利用するには、容器本体と蓋
体とは異質の材料で形成されているので、容器本体と蓋
体とを分離することが必要となるが、口頸部に残された
前記封止リング13は、刃物等で切断しない限り、容器
本体11から分離することができないので、分別回収す
る容器としては不向きである。
【0007】そこで、このような問題点を改善して、不
正開封を防止する蓋体が開封されて、容器の口頸部に残
された封止リングを刃物等の道具を用いずに簡単に除去
できるようにしたものが、実開平7−845号公報や特
開平11−189265公報等に提案されている。上記
した従来の蓋体22は、図8に示すように、容器の口頸
部21aに密着嵌合して固定する固定筒部22aと該筒
部に弱化部22dを介して連結された蓋部22bとから
なり、前記固定筒部22aには切除用の摘まみ部22c
が設けられて、前記蓋部は口頸部21aに螺合されてい
て、前記蓋部22bを開放しようとして開放する方へ回
転させると、前記弱化部22dが切断されて蓋部22b
が回動可能となり開封される。
【0008】このようにして蓋部22bが開かれた容器
は、口頸部21aに残された固定筒部に設けられた摘ま
み片を指先で立ち上げてから掴んで引っ張ることによ
り、固定筒部22aは破断線22eに沿って引き裂かれ
て除去されるので、蓋体22と容器本体21とは簡単に
分別して回収することができて便利ではあるが、前記摘
まみ片を指先で立ち上げる点でまだ面倒さがあり、ま
た、引き裂くには指先の力が必要である。
【0009】そこで、瓶形をした液体容器の口頸部に螺
着して密封する不正開封防止機能を備えた蓋体に於い
て、蓋部を開封した際に口頸部に残される封止リング部
をもっと簡単に分離、除去できるようにした蓋体が、特
開2001−48206号として提案されている。上記
発明は、図9(c)に示すように、蓋部33にミシン目
を介して切断可能に封止リング部34を連接した蓋体3
2を、液体が収容された容器の口頸部に螺着して密封す
る容器であり、このような容器は開封しようとして前記
蓋体32を蓋部33を捻じると、図9(a)に示すよう
に、蓋部33がミシン目36で切断されて封止リング部
34から離れて容器31が開封される。
【0010】このように開封された容器の口頸部31a
に残された封止リング34には、やや丈夫に形成された
摘まみ片37が突設されていて、該摘まみ片を指先で摘
んで引き上げると、図9(b)に示すように、梃子の作
用で摘まみ片は破断線37aに沿って簡単に切断されて
除去される。このようにして摘まみ片37が除去された
封止リング部34は、その一部が開口しているので、残
された封止リング部34は容器の口頸部31aから容易
に取り去ることができるようになり、容器本体から蓋体
32を完全に分離して分別することができて便利であ
る。
【0011】しかし、上記のような不正開封防止機能を
備えた蓋体は、蓋部と封止リングと摘まみ片とを一体に
したものであるから、成形金型がやや複雑になり、熟練
した成形技術を必要とし、また、封止リングの摘まみ片
が下方へ突設されているので、摘まみ片が何かに当たっ
て破断する恐れがある。そのようなことから、上記した
ような不正開封防止機能を備えた蓋体をもう少し簡単な
構造にして、容器本体と蓋体とを簡単に分離することが
できるが、不用意には破断しないようにした不正開封を
防止する蓋体の出現が望まれる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本願の発明は、上記し
たような技術的な問題点を解決しようとするものであ
り、不正開封防止機能を備えた蓋体を、容器の口頸部に
螺着して開口部を密封する蓋部と、該蓋部の不正開封を
抑制する密封リング部とを成形して、前記蓋部と密封リ
ング部とを係合せしめて一体化した蓋体を容器の口頸部
に装着して、前記密封リングを容易に破断可能で、不用
意には破断しないように形成すると共に、蓋体が一度開
封された容器は一見して判別できるように形成して、密
封容器の不正開封を防止可能にした蓋体を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記した課
題を解決するために、液体を収容した容器の口頸部に螺
合して密閉可能に形成した蓋体本体と、該蓋体本体の下
端外周部に係止して容易に破断可能に形成した密封リン
グとから、容器の不正開封防止が可能で、且つ、容器本
体から簡単に分離可能となした密閉蓋体を構成する。先
ず、前記蓋体本体は、液体容器の口頸部に螺合可能な密
閉蓋部を形成すると共に、該蓋部の下端部の外周面にラ
チェット片を形成して、不正開封を防止する密封リング
を装着可能に形成する。
【0014】次に、前記密封リングは、前記蓋体本体の
外周に装着可能な環状体に形成して、該環状体の内周面
に前記ラチェット片に係合する複数の係合突起を設け
て、更に、前記環状体の一部に切断可能な弱化部を設け
ると共に、該弱化部の近傍に摘まみ片を周方向に設けて
環状体を容易に破断可能となして、不正開封防止が可能
な密封リングに形成する。そして、前記蓋体本体の外周
部に上記密封リングを装着して一体化せしめて、前記蓋
部を密閉方向にのみ回転可能となして、液体を収容した
容器の口頸部に螺着して密閉する不正開封防止機能を備
えた蓋体を形成する。
【0015】
【発明の実施の態様】合成樹脂を用いて液体容器の口頸
部に螺合して開口部を密閉する蓋部を形成すると共に、
該蓋部の下端の外周部に不正開封を防止する密封リング
に設けられた係合突起が係合するラチェット片を設けて
蓋体本体を形成する。そして、合成樹脂により前記蓋体
本体の下端外周部に装着可能な環状体を形成して、該環
状体の内周面に前記ラチェット片と係合する複数の係合
突起を形成すると共に、前記環状体の一部に環状体を切
断可能にする弱化部を形成して、該弱化部の一端に環状
体を破断するための摘まみ片を設けて容易に破断可能と
なした密封リングを形成する。
【0016】上記のように形成した密封リングを前記蓋
体本体の下端部の外周面に装着すると共に、蓋部を容器
の口頸部に螺合して密閉せしめる方向へ回転可能となし
て一体化して、液体容器の口頸部に螺着可能となした不
正開封防止機能を備えた密閉蓋体に形成する。このよう
に形成した蓋体を、各種の液体を収容した容器の口頸部
に螺着せしめることにより、容器の不正開封がなされる
と密封リングが破断して一目瞭然に分かるように形成し
て、不正開封を防止した液体密封容器が構成される。
【0017】このように構成された液体密封容器は、内
溶液を注出して使用するに際して、摘まみ片を外側へ開
くように押し広げることにより、密封リングが弱化部で
破断されて、容器の口頸部に螺合された蓋体本体から分
離されて、蓋部が開封される方向へ回動可能となって開
口部が開口されるので、容器内の容液は開口部から注出
して使用可能となる。
【0018】
【実施例】以下に、本願発明の不正開封防止機能を備え
た蓋体および該蓋体を用いた密封容器について、最適な
一つの実施例に基づいて、図面を参照しつつ詳細に説明
する。本願の発明は、中空容器の口頸部に螺着可能に形
成された蓋体本体3の下端部に、容易に破断可能に形成
された密封リング4を嵌着して一体となして不正開封防
止機能を備えた蓋体2を形成した後、図1に示したよう
に、前記蓋体を液体が収容された容器1の口頸部1aに
螺着せしめて密封することにより、前記蓋体が開封され
たことを一目で判別できるように構成して、不正開封防
止機能を備えた液体密封容器を形成すると共に、該容器
の不正開封を防止した蓋体を容器本体から分離可能とし
たものである。
【0019】前記した蓋体本体3は、熱可塑性合成樹脂
を射出成形して、図2に見るような瓶形の容器の口頸部
に螺着可能な蓋部に成形すると共に、前記蓋部の下端開
口部3bの外周面にラチェット片3aを突設せしめて前
記密封リング4が係合可能に成形される。また、前記密
封リング4は、熱可塑性合成樹脂を射出成形して、図3
(a)に示すように、前記蓋体本体3の下端開口部3b
の外周部に嵌着可能な環状体に成形すると共に、該環状
体の内周面には前記蓋体本体3のラチェット片3aに咬
合するラチェット4aを突設して、蓋体本体3の下端部
に係止可能に成形して、更に、前記環状体の一部に容易
に破断できるようにした弱化部4bを形成すると共に、
該弱化部4bの一端部には破断するための摘まみ片(タ
ブ)4cを環状体の外周面に沿うように突設して、破断
可能な密封リングに形成される。
【0020】上記のように成形された蓋体本体3の下端
開口部3bの外周部に、前記した密封リング4を嵌着し
て係止せしめて一体に形成して、図1に示したように、
瓶形をした容器1の口頸部1aに螺着可能となした蓋体
2に形成される。上記のように形成された蓋体2を、液
体が収容された容器の口頸部に被着して密閉方向に回動
させると、蓋体本体3に設けたラチェット片3aは、密
封リング4のラチェット4aの先端部を滑らかに乗り越
えることができるので、蓋体本体3は内面に設けられた
ネジ山が容器の口頸部のネジ溝に螺合して前進して、図
4に示したように、蓋体2は密封リング4の係止片4d
が口頸部1aのネックリング1cに係止して、後退不能
になって密閉されて、不正開封を防止可能にした液体収
容容器が構成される。
【0021】このように構成された液体収容容器を開封
しようとして、前記蓋体本体3を開封方向へ回動させよ
うとしても、前記蓋体本体3のラチェット片3aが前記
密封リング4のラチェット4aに係止して制止されてい
て、なかなか尋常には蓋体本体3を回転させることがで
きない。従って、このような蓋体2を開封するには、前
記密封リング4を切除するか、または、無理やりに蓋体
本体3を回動させて密封リング4を破断させて、蓋体本
体3を分離するしかない。
【0022】そこで、上記のような構成にした本願発明
の蓋体2を開封するには、図2に示すように、密封リン
グ4の摘まみ片4cを掴んで矢印方向へ捻ると、密封リ
ング4は弱化部4bとなした破断部分で簡単に破断され
るので、密封リング4を口頸部1aから除去することが
できて、密封リングが除去された蓋体本体3は容易に回
動させることができるので、上記密封容器は簡単に開封
される。そして、前記密封リング4は元の状態に戻すこ
とができないので、容器が開封されたことが一目瞭然に
わかると同時に、密封リング4と容器本体1とを完全に
分別することができる。
【0023】上記した蓋体2の密封リング4は、摘まみ
片(タブ)4cを長くしておくと、容器を開封する時や
分別して廃棄する時に、摘まみ片が掴み易くて、また、
梃子の作用により簡単に破断することができて便利では
あるが、その反面、摘まみ片を長くすると曲がり易くな
る。そこで、前記摘まみ片4cが曲がらないようにする
には、補強リブ片を設けると簡単に強化することができ
るので、図3(b)に示すように、摘まみ片4cの外側
にリブ4eを設けるか、または、図3(c)に示すよう
に、摘まみ片4cの内側にリブ4fを設けることにより
強度を持たせることができ、このようにして強化された
摘まみ片により密封リングを簡単に破断させることがで
きる。
【0024】また、上記した実施例に於いては、蓋体本
体3はラチェット片3aが密封リング4のラチェット4
aの先端に係止して回動不能となるので、密封リング4
を破断させて除去しない限りは蓋体2を開封することが
できなかった。しかし、本願発明は、前記したような蓋
体に代えて、図5に示すように、蓋体本体の下端開口部
に設けられたラチェット片3aが、密封リング4のラチ
ェット4aの先端部を乗り越えて進退自在に移動できる
ような形状に形成することにより、蓋体本体部分を開封
方向へ回動可能となして、蓋部を捻じることにより開封
できるようにすることも可能である。
【0025】このように形成して開封方向へも回動可能
に形成された蓋体2は、蓋体本体3を図5に示すように
強く捻じると、蓋体本体3が密封リング4から分離して
回動しながら上方に移動するので、蓋体本体3は容器の
口頸部1aから離れて開封される。その際に、蓋体本体
3から分離された前記密封リング4は、ネックリング1
cから離れて容器の肩部に落下するが、該密封リングは
元の状態には戻すことができないので、開封された事実
がすぐにわかることから、容器内の内容物の盗み取りや
異物の混入等の悪戯を防止することができる。そして、
ネックリング1cから落下した密封リング4は、図2に
示した実施例の場合と同じように、摘まみ片4cを掴ん
で外方向へ捻じることにより、簡単に弱化部4bで破断
することができるので、密封リング4と容器本体1とを
簡単に分別することができる。
【0026】上記した実施例に於いては、いずれの蓋体
2も、別体に形成された容器1の開口部を密閉する蓋体
本体3と、ネックリング1cに係止する密封リング4と
を、係合して一体にして口頸部1aに螺合可能に形成さ
れたものであるが、本願発明は、このようなものに限定
されることなく、前記蓋体本体3と密封リング4とを一
体に成形された蓋体とすることも可能である。一例とし
て、図6(a),(b)に示したように、前記蓋体本体
3と密封リング4とを肉薄の連結片5で連結して一体に
形成して、容易に破断可能となした蓋体2を形成するこ
とが可能である。
【0027】このよう一体に成形された蓋体2を、内溶
液が収容された中空容器1の口頸部に被着してから密閉
方向へ回動すると、蓋体本体3の内面に設けられたネジ
溝に口頸部のネジ山が螺合して蓋体2は下方へ前進し
て、密封リング4の内周面に設けられた係止片4dが口
頸部のネックリング1cを乗り越えると、該係止片の先
端部がネックリング1cの下面に係止されて後退が不可
能となって、図6(a)に示すように、蓋体の不正開封
できないように密封された液体収容容器が構成される。
【0028】上記のように構成された液体収容容器を開
封して使用する際に、蓋体本体3を掴んで開封する方向
へ回動させようとすると、蓋体本体3のラチェット片3
aが密封リング4のラチェット4aに係止して回動が制
止されるので、更に力を加えて回動すると、蓋体本体3
と密封リング4とを連結する連結片5が破断されるの
で、蓋体本体が回動されて容器は開封される。このよう
にして開封されて破断した密封リング4がネックリング
1cから離れて容器の肩部に落下するので、密封リング
4の摘まみ片4cを掴んで矢印方向へ捻ると、密封リン
グ4は弱化部4bの破断部分が簡単に破断されて、容器
の口頸部1aから取り除くことができるので、異質の材
料からなる容器本体1と蓋体2とを簡単に分別して廃棄
することができる。
【0029】
【発明の効果】上記したように、本願の発明は、容器の
口頸部に螺着可能に形成された蓋体本体に、破断可能に
形成された密封リングを装着して一体となした蓋体を形
成したものであるから、該蓋体を螺着した液体収容容器
は、前記密封リングを蓋体本体から分離しない限り開封
できない。このような容器を一度開封したものは、口頸
部に螺着した蓋体の密封リングが落下するか、破断され
て分離していて、一度分離された密封リングは、再び元
にもどして蓋体本体と一体にすることはできないので、
不正開封がなされた容器は一目瞭然に判別することがで
きる。また、本願発明は、密封リングを簡単に破断して
分離できるようにしたので、容器本体から異質の材料で
ある蓋体部分を容易に分別することができて、資源の再
利用が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の不正開封防止機能を有する蓋体を装
着した液体密封容器を示す斜視図である。
【図2】図1に示す液体密封容器を開封する際に密封リ
ングを破断する図である。
【図3】本願発明の蓋体に用いる密封リングを示した図
である。
【図4】本願発明の蓋体に用いて密封された液体容器の
口頸部を示した図である。
【図5】本願発明の別の実施例の蓋体を密封する状態を
示した斜視図である。
【図6】本願発明の蓋体本体と密封リングとを連結して
形成した蓋体で密封した容器を示した斜視図(a)と蓋
体の断面図(b)である。
【図7】周知の不正開封防止機能を有する蓋体を装着し
た容器を示した図である。
【図8】従来の分別可能な蓋体を装着した容器を示す図
である。
【図9】本願発明の先行技術である不正開封防止機能を
有する蓋体を示した図である。
【符号の説明】
1. 容器本体 1a. 口頸部 1c. ネックリング 2. 蓋体 3. 蓋体本体 3a. ラチェット片 3b. 下端開口部 4. 密封リング 4a. ラチェット 4b. 弱化部 4c. 摘み片 4d. 係止片 4e. 外側補強リブ 4f. 内側補強リブ 5, 連結片

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空容器の口頸部に螺着可能な円筒状に
    形成した蓋部の下端外周面にラチェット片を突設せしめ
    て形成した蓋体本体の下端外周部に、容易に破断可能に
    形成した環状の密封リングを連接した密閉蓋体に於い
    て、前記密封リングの内周面に前記ラチェット片に係合
    するラチェットを設けて閉蓋方向にのみ回動可能となし
    て、密封リングの外周面に破断可能な弱化部を設けると
    共に該弱化部の一端に摘まみ片を連接して、密封リング
    を容易に分離可能となした蓋体を形成してなることを特
    徴とする不正開封防止機能を備えた密閉蓋体。
  2. 【請求項2】 中空容器の口頸部に螺着可能な円筒状に
    形成した蓋部の下端外周面にラチェット片を突設せしめ
    て形成した蓋体本体の下端外周部に、容易に破断可能に
    形成した環状の密封リングを連接した密閉蓋体に於い
    て、前記密封リングの内周面に設けたラチェットを前記
    ラチェット片に係合せしめて蓋体本体と一体にして口頸
    部に螺着可能にすると共に、開蓋方向に回動すると密封
    リングが蓋体本体から分離して落下するように形成し
    て、更に、前記密封リングの外周面に破断可能な弱化部
    を設けると共に該弱化部の一端に摘まみ片を連接して、
    密封リングを容易に分離可能となした蓋体を形成してな
    ることを特徴とする不正開封防止機能を備えた密閉蓋
    体。
  3. 【請求項3】 前記密封リングは、前記円筒蓋部の下端
    外周に破断可能な連結片により連接されてなることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載する不正開封防
    止機能を備えた密閉蓋体。
  4. 【請求項4】 前記ラチェット片は、蓋体本体を閉蓋方
    向には前記ラチェット面を滑り可能な湾曲面を形成する
    と共に、開蓋方向にはラチェット面に係止して回動不能
    となるように形成されてなることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載する容器の不正開封防止機能を備
    えた密閉蓋体。
  5. 【請求項5】 前記密封リングは、摘まみ片に補強部が
    設けられて、破断が容易になるように形成されてなるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4に記載する容器の不正
    開封防止機能を備えた密閉蓋体。
  6. 【請求項6】 前記密封リングは、摘まみ片の表面また
    は裏面に長さ方向の補強リブを設けて、破断が容易にな
    るように形成されてなることを特徴とする請求項1ない
    し4に記載する容器の不正開封防止機能を備えた密閉蓋
    体。
  7. 【請求項7】 前記密封リングは、下端部に口頸部のネ
    ックリングに嵌合、係止して後退不能となす係止片が設
    けられてなることを特徴とする請求項1ないし4に記載
    する容器の不正開封防止機能を備えた密閉蓋体。
  8. 【請求項8】 前記摘まみ片は、前記弱化部の一端に連
    接されて、弱化部を覆うように周方向に沿って突設され
    てなることを特徴とする請求項1ないし2に記載する容
    器の不正開封防止機能を備えた密閉蓋体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009280236A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Fuji Techno Survey Kk ボトル容器

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