JP2003291751A - 作業車両の通信制御装置 - Google Patents
作業車両の通信制御装置Info
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- JP2003291751A JP2003291751A JP2002100063A JP2002100063A JP2003291751A JP 2003291751 A JP2003291751 A JP 2003291751A JP 2002100063 A JP2002100063 A JP 2002100063A JP 2002100063 A JP2002100063 A JP 2002100063A JP 2003291751 A JP2003291751 A JP 2003291751A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業場から離れた基地局にて、作業車両の状
態、特に故障情報をリアルタイムに監視するものは、車
両側で独自に解決できる故障や、テスト的に故障状態を
生じさせている場合にも同情報が送信されて、誤って不
要な修理者を派遣したり、不要な修理部品を発注し、無
駄な経営コストがかかるといった課題が生じる。 【解決手段】 センサ2sによりシリンダ1の異常状態
を検出したときには、液晶モニタ3にこの異常状態を知
らせる報知画面と、この異常状態に関する情報を前記基
地局Cへ送信するか否かを選択する選択画面を表示す
る。その後、操作スイッチ7によりオペレータの送信許
可を得た後に前記異常状態に関する情報を前記基地局C
へ送信する。
態、特に故障情報をリアルタイムに監視するものは、車
両側で独自に解決できる故障や、テスト的に故障状態を
生じさせている場合にも同情報が送信されて、誤って不
要な修理者を派遣したり、不要な修理部品を発注し、無
駄な経営コストがかかるといった課題が生じる。 【解決手段】 センサ2sによりシリンダ1の異常状態
を検出したときには、液晶モニタ3にこの異常状態を知
らせる報知画面と、この異常状態に関する情報を前記基
地局Cへ送信するか否かを選択する選択画面を表示す
る。その後、操作スイッチ7によりオペレータの送信許
可を得た後に前記異常状態に関する情報を前記基地局C
へ送信する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、農業、建築、運
搬用の作業車両の通信制御装置の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、特開2002−42196号公報
に示される農業用トラクタのように、作業機昇降用油圧
シリンダの作動量を検出するリフトアーム角センサと、
前記油圧シリンダの状態を表示する液晶モニタと、前記
トラクタの性能や作業情報を管理する基地局(ホスト制
御部)との通信を処理するコントローラを備えたものが
知られている。そして前記トラクタには、前記作業機昇
降油圧シリンダが故障したときには、この故障情報を基
地局が取得して、オペレータの要請前に事前に対処でき
るよう図られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記農
業用トラクタ等、作業車両を、通信データで管理する場
合、車両側の状況を十分把握できていない状況、例えば
車両の異常情報に関しては、車両側で独自に解決できる
場合や、テスト的に前記アクチュエータを動かして故障
状態を生じさせている場合にも同情報が送信されて、基
地局では、誤って不要な修理者を派遣したり、不要な修
理部品を発注し、無駄な経営コストがかかるといった課
題が生じる。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は上記課題に鑑
みて、作業車両の通信制御装置を以下のように構成し
た。即ち、アクチュエータ(1)の作動状態を検出する
センサ(2s)と、前記アクチュエータ(1)の作動状
態を表示する表示部(3)と、基地局(C)と車両間で
の各種情報を通信処理するコントローラ(5)を備えた
作業車両において、前記コントローラ(5)には、前記
表示部(3)に表示される選択項目を選択決定する操作
部(6a,6b,7)を設けると共に、前記センサ(2
s)により前記アクチュエータ(1)の異常状態を検出
したときには、前記表示部(3)にこの異常状態を知ら
せる報知画面(D1)及びこの異常状態に関する情報を
前記基地局(C)へ送信するか否かを選択する選択画面
(D2)を表示し、前記操作部(6a,6b,7)によ
りオペレータの送信許可を得た後に前記異常状態に関す
る情報を前記基地局(C)へ送信する制御手段を備えた
ことを特徴とする作業車両の通信制御装置とした。 【0005】(作用)以上のように構成した作業車両の
通信制御装置では、車両に取り付けたアクチュエータ
(1)に異常が検出された場合、この異常状態を知らせ
る報知画面(D1)及びこの異常状態に関する情報を前
記基地局(C)へ送信するか否かを選択する確認画面
(D2)が表示される。 【0006】そしてその後、オペレータの送信許可を得
た後に前記異常状態に関する情報を前記基地局(C)へ
送信する。 【0007】 【発明の効果】これにより、アクチュエータ(1)に異
常が検出されても、必要な場合だけこの故障状態を基地
局(C)に情報を送信することができるので、前記のよ
うに、不要な修理者を派遣させたり、不要な修理部品を
発注し、無駄な経営コストがかかるといった課題を解消
することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、この発明の通信制御装置を
作業車両である農業用トラクタTに搭載した場合を説明
する。最初に、トラクタTの全体構成について説明す
る。 【0009】トラクタTは、図2に示すように、車体前
部のボンネット10内にエンジン11を設け、このエン
ジン11の回転動力を複数の変速装置を介して後輪12
F、または前後輪12F,12Rへ伝達して走行する構
成となっている。また前記ボンネット10の後方には、
図3に示すようなメータパネル13を設け、エンジン水
温計14、燃料計15、タコメータ16、そして表示部
となる液晶モニタ3を備える構成となっている。そし
て、前記液晶モニタ3には、通常時車両の状態、例えば
車速や後述するリフトアーム2の作動状態を図形や文字
によって表示する構成となっている。 【0010】また前記メータパネル13の下部には、前
記液晶モニタ3に表示されたカーソルCを上下移動させ
るカーソル移動スイッチ6a,6bやカーソルCにより
選択された項目を決定する決定スイッチ7、更には蓄積
されたデータを消去するメモリーリセットスイッチ8等
を設けている。また前記メータパネル13の上部には、
通信手段となる携帯電話機4を差し込み固定する凹部型
のコネクタ18、GPS受信器19、ジャイロセンサ2
0を設け、これら機器を操縦席28下方のコントローラ
5へ接続する構成となっている。 【0011】尚、前記GPS受信器19やジャイロセン
サ20は、前記携帯電話機4に内蔵する構成としても良
い。また図3中符号17に示すように、通信手段として
は、トラクタT側に携帯電話機4相当する通信モデム1
7を設ける構成としても良い。 【0012】またメータパネル13の後方には、ハンド
ルポスト25を設け、このハンドルポスト25に前記前
輪12Fを左右に操舵するステアリングハンドル26
や、車両の前後進を切替える前後進切替レバー27等を
設けている。また前記ハンドルポスト25の後方には、
操縦席28を設け、この操縦席28の側方に後述する作
業機Rの高さを変更するポジションレバー29や、走行
用の変速レバー等を設けている。 【0013】また前記ポジションレバー29の回動基部
には、レバー操作位置を検出するポテンショメータ29
sを設け、この検出値を前記コントローラ5へ送信する
構成となっている。またトラクタTの後部には、この発
明のアクチュエータとなる作業機昇降用油圧シリンダ1
を内装するシリンダーケース35を設け、前記シリンダ
1のピストン伸縮により同ケース35の左右に軸支した
リフトアーム2を上下回動する構成となっている。また
前記リフトアーム2の片側基部に、前記ポテンショメー
タ式のリフトアーム角センサ2sを設けている。 【0014】これにより、前記コントローラ5では、前
記ポジションレバー29の操作角とリフトアーム2の設
定角が一致するように油圧制御弁に通電を行なって前記
作業機昇降用油圧シリンダ1へ油圧を給排する作業機昇
降制御を行なう構成となっている。 【0015】一方、前記トラクタTと各種情報を通信す
る基地局Cは、図1と図4に示すように、モニタ40や
各種入出力装置41…を備えたパーソナルコンピュータ
42と、トラクタTとの通信手段となる通信モデム4
3、各種情報を蓄積する記憶装置44とを有する構成と
なっており、更に前記記憶装置44には、前記トラクタ
Tの各機種毎の機械性能を蓄積したデータベース(機械
性能DB)や、地図データ(地図DB)、そして後述す
るセンサの異常情報に対して修理方法を蓄積したデータ
ベース(機械修理DB)等の各種データや、これらを処
理するアプリケーションソフトを予め記憶設定する構成
となっている。 【0016】次に前記トラクタTのコントローラ5につ
いて説明する。コントローラ5は、図1に示すように、
各種情報を処理するCPU、各種制御プログラムやセン
サ情報を記憶する手段となる記憶装置9(RAM9a、
EEPROM9b)等を備えている。尚、前記EEPR
OM9aは、トラクタの電源をOFFした後にも記憶値
を保持できる構成となっており、作業中、前記RAM9
aに記憶されたデータ等を移行して記憶保持する構成と
なっている。 【0017】そして、コントローラ5入力側には、前記
GPS受信器19、ジャイロセンサ20、ポジションレ
バー29基部のポテンショメータ29s、リフトアーム
角センサ2s、カーソル移動スイッチ6a,6b、決定
スイッチ7、メモリーリセットスイッチ8等を接続して
設けている。またコントローラ5の出力側には、油圧制
御弁等を介して前記作業機昇降用油圧シリンダ1や、前
記液晶モニタ3、スピーカ21等を接続して設けてい
る。 【0018】以上のように構成したトラクタTでは、図
5乃至図6に示されるように、各種制御が行われる。図
5に示すフローチャートは、前記コントローラ5が処理
する制御全体の概要を示すフローチャートであり、オペ
レータは作業に先立って前記メータパネル上部のコネク
タ18に前記携帯電話機4を嵌め込んで接続し、エンジ
ンキースイッチを「入」とする。これにより、トラクタ
Tの各種電気機器、例えばコントローラ5やこれに接続
するセンサやスイッチ、或いはアクチュエータ等に通電
が為されると共に、前記基地局Cとの通信が可能とな
る。 【0019】その後、前記コントローラ5は、GPS衛
星通信処理、即ち前記GPS受信器19により現在の位
置を検知して前記液晶モニタ3に表示すると共に、基地
局Cに同現在位置を送信する。これにより前記基地局C
でも当該トラクタTの現在位置及び作業状態を前記モニ
タ40にリアルタイムで表示することができる。 【0020】そして次に、前記作業機昇降制御を行なう
と共に、この発明の制御手段となるアクチュエータ、セ
ンサの異常チェック処理の制御プログラムを実行する構
成となっている。前記アクチュエータ、センサ異常チェ
ック処理は、図6に示すように、最初にSTEP1で、
各種センサ断線やショート状態、詳しくは前記リフトア
ーム角センサ2sやポジションレバー29基部のポテン
ショメータ29s等から送られてくる入力電圧が予め想
定される状態であるかどうかを判定し、これが異常であ
ればSTEP2にて同センサ2sの名称と入力電圧を前
記RAMに記憶する。また続いてSTEP3にて、前記
作業機昇降制御でアクチュエータを駆動した際、この出
力値に応じた値をセンサが検知したかどうかを判定し、
これが異常であればSTEP4にて同アクチュエータの
異常情報を記憶する。そしてこれらSTEP1からST
EP4までの処理は、予め設定された各アクチュエータ
及びセンサのチェックが終わるまで繰り返される。 【0021】また前記センサのチェックが終了すると、
STEP6にて異常状態であるセンサが有ったかどうか
を判定し、これがYESの場合は、図7の(A)に示す
ように、所定時間に亘り当該センサの名称を列挙する異
常報知画面D1を前記液晶モニタ3に表示すると共に、
前記スピーカ21から警報音を鳴らす。その後、オペレ
ータは前記カーソル移動スイッチ6a,6bや決定スイ
ッチ7を操作して、各センサ毎に送信の要否をチェック
する。その後、コントローラ5は、図7の(B)に示す
ように、前記送信要と選択したセンサ異常情報を最終的
に基地局Cへ送信するか否かの選択画面D2を前記液晶
モニタ3に表示する(STEP7〜10)。 【0022】そして、前記選択画面D2で「YES」の
選択が為されると前記選択したセンサの異常情報だけを
基地局Cへ送信する。尚、前記トラクタTと基地局Cと
の通信中は、この通信状態が確認できるように液晶モニ
タ3の右上コーナ部に電波を示す通信表示マークMを表
示する構成となっている。また前記確認画面表示中に、
メモリーリセットスイッチ8が押された時には、前記R
AM等に蓄積されていた作業中のデータを消去する構成
となっている。 【0023】これにより、作業中、アクチュエータやセ
ンサに異常が検知されても、トラクタ側で独自に対応で
きる修理やテスト的に作業機昇降用油圧シリンダ1を駆
動したりリフトアーム角センサ2sを動かしている場合
は、この故障情報を基地局Cへの送信をキャンセルする
ことができ、しかも、複数のセンサに異常が認められた
ときには、送信の要否を個別に設定することができるの
で、不要な修理社を派遣したり、不要な修理部品を発注
し、無駄な経営コストがかかるといった課題を解消する
ことができる。 【0024】尚、この発明の別形態としては、前記アク
チュエータ及びセンサのチェック処理をエンジン始動時
に行なう構成としても良い。またトラクタTと基地局C
との通信を電話回線により直接接続する構成としたが、
これをインターネット回線を介して接続したり、トラン
シーバ等他の通信回線を介して通信を行なう構成としも
良い。また車両の形態としては、芝地用の管理機や建
設、運搬用の作業車両、更には無人走行機能を加えた車
両としても良い。
搬用の作業車両の通信制御装置の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、特開2002−42196号公報
に示される農業用トラクタのように、作業機昇降用油圧
シリンダの作動量を検出するリフトアーム角センサと、
前記油圧シリンダの状態を表示する液晶モニタと、前記
トラクタの性能や作業情報を管理する基地局(ホスト制
御部)との通信を処理するコントローラを備えたものが
知られている。そして前記トラクタには、前記作業機昇
降油圧シリンダが故障したときには、この故障情報を基
地局が取得して、オペレータの要請前に事前に対処でき
るよう図られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記農
業用トラクタ等、作業車両を、通信データで管理する場
合、車両側の状況を十分把握できていない状況、例えば
車両の異常情報に関しては、車両側で独自に解決できる
場合や、テスト的に前記アクチュエータを動かして故障
状態を生じさせている場合にも同情報が送信されて、基
地局では、誤って不要な修理者を派遣したり、不要な修
理部品を発注し、無駄な経営コストがかかるといった課
題が生じる。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は上記課題に鑑
みて、作業車両の通信制御装置を以下のように構成し
た。即ち、アクチュエータ(1)の作動状態を検出する
センサ(2s)と、前記アクチュエータ(1)の作動状
態を表示する表示部(3)と、基地局(C)と車両間で
の各種情報を通信処理するコントローラ(5)を備えた
作業車両において、前記コントローラ(5)には、前記
表示部(3)に表示される選択項目を選択決定する操作
部(6a,6b,7)を設けると共に、前記センサ(2
s)により前記アクチュエータ(1)の異常状態を検出
したときには、前記表示部(3)にこの異常状態を知ら
せる報知画面(D1)及びこの異常状態に関する情報を
前記基地局(C)へ送信するか否かを選択する選択画面
(D2)を表示し、前記操作部(6a,6b,7)によ
りオペレータの送信許可を得た後に前記異常状態に関す
る情報を前記基地局(C)へ送信する制御手段を備えた
ことを特徴とする作業車両の通信制御装置とした。 【0005】(作用)以上のように構成した作業車両の
通信制御装置では、車両に取り付けたアクチュエータ
(1)に異常が検出された場合、この異常状態を知らせ
る報知画面(D1)及びこの異常状態に関する情報を前
記基地局(C)へ送信するか否かを選択する確認画面
(D2)が表示される。 【0006】そしてその後、オペレータの送信許可を得
た後に前記異常状態に関する情報を前記基地局(C)へ
送信する。 【0007】 【発明の効果】これにより、アクチュエータ(1)に異
常が検出されても、必要な場合だけこの故障状態を基地
局(C)に情報を送信することができるので、前記のよ
うに、不要な修理者を派遣させたり、不要な修理部品を
発注し、無駄な経営コストがかかるといった課題を解消
することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、この発明の通信制御装置を
作業車両である農業用トラクタTに搭載した場合を説明
する。最初に、トラクタTの全体構成について説明す
る。 【0009】トラクタTは、図2に示すように、車体前
部のボンネット10内にエンジン11を設け、このエン
ジン11の回転動力を複数の変速装置を介して後輪12
F、または前後輪12F,12Rへ伝達して走行する構
成となっている。また前記ボンネット10の後方には、
図3に示すようなメータパネル13を設け、エンジン水
温計14、燃料計15、タコメータ16、そして表示部
となる液晶モニタ3を備える構成となっている。そし
て、前記液晶モニタ3には、通常時車両の状態、例えば
車速や後述するリフトアーム2の作動状態を図形や文字
によって表示する構成となっている。 【0010】また前記メータパネル13の下部には、前
記液晶モニタ3に表示されたカーソルCを上下移動させ
るカーソル移動スイッチ6a,6bやカーソルCにより
選択された項目を決定する決定スイッチ7、更には蓄積
されたデータを消去するメモリーリセットスイッチ8等
を設けている。また前記メータパネル13の上部には、
通信手段となる携帯電話機4を差し込み固定する凹部型
のコネクタ18、GPS受信器19、ジャイロセンサ2
0を設け、これら機器を操縦席28下方のコントローラ
5へ接続する構成となっている。 【0011】尚、前記GPS受信器19やジャイロセン
サ20は、前記携帯電話機4に内蔵する構成としても良
い。また図3中符号17に示すように、通信手段として
は、トラクタT側に携帯電話機4相当する通信モデム1
7を設ける構成としても良い。 【0012】またメータパネル13の後方には、ハンド
ルポスト25を設け、このハンドルポスト25に前記前
輪12Fを左右に操舵するステアリングハンドル26
や、車両の前後進を切替える前後進切替レバー27等を
設けている。また前記ハンドルポスト25の後方には、
操縦席28を設け、この操縦席28の側方に後述する作
業機Rの高さを変更するポジションレバー29や、走行
用の変速レバー等を設けている。 【0013】また前記ポジションレバー29の回動基部
には、レバー操作位置を検出するポテンショメータ29
sを設け、この検出値を前記コントローラ5へ送信する
構成となっている。またトラクタTの後部には、この発
明のアクチュエータとなる作業機昇降用油圧シリンダ1
を内装するシリンダーケース35を設け、前記シリンダ
1のピストン伸縮により同ケース35の左右に軸支した
リフトアーム2を上下回動する構成となっている。また
前記リフトアーム2の片側基部に、前記ポテンショメー
タ式のリフトアーム角センサ2sを設けている。 【0014】これにより、前記コントローラ5では、前
記ポジションレバー29の操作角とリフトアーム2の設
定角が一致するように油圧制御弁に通電を行なって前記
作業機昇降用油圧シリンダ1へ油圧を給排する作業機昇
降制御を行なう構成となっている。 【0015】一方、前記トラクタTと各種情報を通信す
る基地局Cは、図1と図4に示すように、モニタ40や
各種入出力装置41…を備えたパーソナルコンピュータ
42と、トラクタTとの通信手段となる通信モデム4
3、各種情報を蓄積する記憶装置44とを有する構成と
なっており、更に前記記憶装置44には、前記トラクタ
Tの各機種毎の機械性能を蓄積したデータベース(機械
性能DB)や、地図データ(地図DB)、そして後述す
るセンサの異常情報に対して修理方法を蓄積したデータ
ベース(機械修理DB)等の各種データや、これらを処
理するアプリケーションソフトを予め記憶設定する構成
となっている。 【0016】次に前記トラクタTのコントローラ5につ
いて説明する。コントローラ5は、図1に示すように、
各種情報を処理するCPU、各種制御プログラムやセン
サ情報を記憶する手段となる記憶装置9(RAM9a、
EEPROM9b)等を備えている。尚、前記EEPR
OM9aは、トラクタの電源をOFFした後にも記憶値
を保持できる構成となっており、作業中、前記RAM9
aに記憶されたデータ等を移行して記憶保持する構成と
なっている。 【0017】そして、コントローラ5入力側には、前記
GPS受信器19、ジャイロセンサ20、ポジションレ
バー29基部のポテンショメータ29s、リフトアーム
角センサ2s、カーソル移動スイッチ6a,6b、決定
スイッチ7、メモリーリセットスイッチ8等を接続して
設けている。またコントローラ5の出力側には、油圧制
御弁等を介して前記作業機昇降用油圧シリンダ1や、前
記液晶モニタ3、スピーカ21等を接続して設けてい
る。 【0018】以上のように構成したトラクタTでは、図
5乃至図6に示されるように、各種制御が行われる。図
5に示すフローチャートは、前記コントローラ5が処理
する制御全体の概要を示すフローチャートであり、オペ
レータは作業に先立って前記メータパネル上部のコネク
タ18に前記携帯電話機4を嵌め込んで接続し、エンジ
ンキースイッチを「入」とする。これにより、トラクタ
Tの各種電気機器、例えばコントローラ5やこれに接続
するセンサやスイッチ、或いはアクチュエータ等に通電
が為されると共に、前記基地局Cとの通信が可能とな
る。 【0019】その後、前記コントローラ5は、GPS衛
星通信処理、即ち前記GPS受信器19により現在の位
置を検知して前記液晶モニタ3に表示すると共に、基地
局Cに同現在位置を送信する。これにより前記基地局C
でも当該トラクタTの現在位置及び作業状態を前記モニ
タ40にリアルタイムで表示することができる。 【0020】そして次に、前記作業機昇降制御を行なう
と共に、この発明の制御手段となるアクチュエータ、セ
ンサの異常チェック処理の制御プログラムを実行する構
成となっている。前記アクチュエータ、センサ異常チェ
ック処理は、図6に示すように、最初にSTEP1で、
各種センサ断線やショート状態、詳しくは前記リフトア
ーム角センサ2sやポジションレバー29基部のポテン
ショメータ29s等から送られてくる入力電圧が予め想
定される状態であるかどうかを判定し、これが異常であ
ればSTEP2にて同センサ2sの名称と入力電圧を前
記RAMに記憶する。また続いてSTEP3にて、前記
作業機昇降制御でアクチュエータを駆動した際、この出
力値に応じた値をセンサが検知したかどうかを判定し、
これが異常であればSTEP4にて同アクチュエータの
異常情報を記憶する。そしてこれらSTEP1からST
EP4までの処理は、予め設定された各アクチュエータ
及びセンサのチェックが終わるまで繰り返される。 【0021】また前記センサのチェックが終了すると、
STEP6にて異常状態であるセンサが有ったかどうか
を判定し、これがYESの場合は、図7の(A)に示す
ように、所定時間に亘り当該センサの名称を列挙する異
常報知画面D1を前記液晶モニタ3に表示すると共に、
前記スピーカ21から警報音を鳴らす。その後、オペレ
ータは前記カーソル移動スイッチ6a,6bや決定スイ
ッチ7を操作して、各センサ毎に送信の要否をチェック
する。その後、コントローラ5は、図7の(B)に示す
ように、前記送信要と選択したセンサ異常情報を最終的
に基地局Cへ送信するか否かの選択画面D2を前記液晶
モニタ3に表示する(STEP7〜10)。 【0022】そして、前記選択画面D2で「YES」の
選択が為されると前記選択したセンサの異常情報だけを
基地局Cへ送信する。尚、前記トラクタTと基地局Cと
の通信中は、この通信状態が確認できるように液晶モニ
タ3の右上コーナ部に電波を示す通信表示マークMを表
示する構成となっている。また前記確認画面表示中に、
メモリーリセットスイッチ8が押された時には、前記R
AM等に蓄積されていた作業中のデータを消去する構成
となっている。 【0023】これにより、作業中、アクチュエータやセ
ンサに異常が検知されても、トラクタ側で独自に対応で
きる修理やテスト的に作業機昇降用油圧シリンダ1を駆
動したりリフトアーム角センサ2sを動かしている場合
は、この故障情報を基地局Cへの送信をキャンセルする
ことができ、しかも、複数のセンサに異常が認められた
ときには、送信の要否を個別に設定することができるの
で、不要な修理社を派遣したり、不要な修理部品を発注
し、無駄な経営コストがかかるといった課題を解消する
ことができる。 【0024】尚、この発明の別形態としては、前記アク
チュエータ及びセンサのチェック処理をエンジン始動時
に行なう構成としても良い。またトラクタTと基地局C
との通信を電話回線により直接接続する構成としたが、
これをインターネット回線を介して接続したり、トラン
シーバ等他の通信回線を介して通信を行なう構成としも
良い。また車両の形態としては、芝地用の管理機や建
設、運搬用の作業車両、更には無人走行機能を加えた車
両としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】システム概要図。
【図2】トラクタの全体側面図。
【図3】トラクタのメータパネル正面図。
【図4】ホスト制御の各種装置。
【図5】制御フローチャート(1)。
【図6】制御フローチャート(2)。
【図7】液晶モニタの表示例。
【符号の説明】
T トラクタ
C 基地局
1 作業機昇降用油圧シリンダ
2 リフトアーム
2a リフトアーム角センサ
3 液晶モニタ
4 携帯電話機
5 コントローラ
6a カーソル(上)移動スイッチ
6b カーソル(下)移動スイッチ
7 決定スイッチ
D1 報知画面
D2 選択画面
フロントページの続き
(72)発明者 渡部 智明
愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機
株式会社技術部内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 アクチュエータ(1)の作動状態を検出
するセンサ(2s)と、前記アクチュエータ(1)の作
動状態を表示する表示部(3)と、基地局(C)と車両
間での各種情報を通信処理するコントローラ(5)を備
えた作業車両において、前記コントローラ(5)には、
前記表示部(3)に表示される選択項目を選択決定する
操作部(6a,6b,7)を設けると共に、前記センサ
(2s)により前記アクチュエータ(1)の異常状態を
検出したときには、前記表示部(3)にこの異常状態を
知らせる報知画面(D1)及びこの異常状態に関する情
報を前記基地局(C)へ送信するか否かを選択する選択
画面(D2)を表示し、前記操作部(6a,6b,7)
によりオペレータの送信許可を得た後に前記異常状態に
関する情報を前記基地局(C)へ送信する制御手段を備
えたことを特徴とする作業車両の通信制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002100063A JP2003291751A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 作業車両の通信制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002100063A JP2003291751A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 作業車両の通信制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003291751A true JP2003291751A (ja) | 2003-10-15 |
Family
ID=29241206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002100063A Pending JP2003291751A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 作業車両の通信制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003291751A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007093013A (ja) * | 2006-11-30 | 2007-04-12 | Iseki & Co Ltd | 作業車両の変速制御装置 |
US7973653B2 (en) | 2005-12-07 | 2011-07-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicular abnormality notification system, method and apparatus, and vehicle-mounted apparatus |
JP2013079076A (ja) * | 2013-02-05 | 2013-05-02 | Denso Corp | 車載装置の制御システム |
JP2013126829A (ja) * | 2011-12-19 | 2013-06-27 | Iseki & Co Ltd | 作業車両のlanシステム |
CN111857095A (zh) * | 2020-07-24 | 2020-10-30 | 深圳市元征科技股份有限公司 | 一种无人车的自助服务方法、系统及相关设备 |
-
2002
- 2002-04-02 JP JP2002100063A patent/JP2003291751A/ja active Pending
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