JP2003291426A - 画像印刷装置、画像印刷方法、画像印刷システム、ラベル作成システム、ラベル作成方法および記憶媒体 - Google Patents

画像印刷装置、画像印刷方法、画像印刷システム、ラベル作成システム、ラベル作成方法および記憶媒体

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JP2003291426A
JP2003291426A JP2002097036A JP2002097036A JP2003291426A JP 2003291426 A JP2003291426 A JP 2003291426A JP 2002097036 A JP2002097036 A JP 2002097036A JP 2002097036 A JP2002097036 A JP 2002097036A JP 2003291426 A JP2003291426 A JP 2003291426A
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JP2002097036A
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English (en)
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Hitoshi Hayama
均 羽山
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高印刷密度に対応しつつ、必要とする印刷バ
ッファのメモリ容量を小さく押さえることができる画像
印刷装置、画像印刷方法、画像印刷システム、ラベル作
成システム、ラベル作成方法および記憶媒体を提供す
る。 【解決手段】 2次元直交座標のX軸方向およびY軸方
向の印刷密度を設定し、かつ、印刷画像の実印刷サイズ
を制限する制限印刷サイズを設定し、前記印刷密度で前
記制限印刷サイズ以下の実印刷サイズとなる印刷画像を
印刷バッファに準備して、印刷対象物に前記印刷画像を
印刷する画像印刷装置であって、設定された前記印刷密
度に応じて、前記制限印刷サイズを調整する制限印刷サ
イズ調整手段を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷バッファを介
して所望の印刷画像を印刷する画像印刷装置、画像印刷
方法および画像印刷システム、その印刷画像が印刷され
たラベルを作成するラベル作成システムおよびラベル作
成方法、並びに、記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の画像印刷装置では、
他の装置等から受信したり予め作成して記憶しておいた
印刷画像を、印刷に先立って印刷バッファに格納して準
備し、それを印刷対象物に印刷する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、高解
像度の(印刷密度が高い)画像の印刷が望まれ、その傾
向はますます強くなっている。しかしながら、一般に、
記憶する印刷画像の実印刷サイズが同一でも、印刷密度
の向上に伴って情報量が増大し、それを記憶するための
印刷バッファとして大きなメモリ容量のものを用意せざ
るを得なくなり、原価増大の要因となる。
【0004】本発明は、高印刷密度に対応しつつ、必要
とする印刷バッファのメモリ容量を小さく押さえること
ができる画像印刷装置、画像印刷方法、画像印刷システ
ム、ラベル作成システム、ラベル作成方法および記憶媒
体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の画像
印刷装置は、2次元直交座標のX軸方向およびY軸方向
の印刷密度を設定し、かつ、印刷画像の実印刷サイズを
制限する制限印刷サイズを設定し、前記印刷密度で前記
制限印刷サイズ以下の実印刷サイズとなる印刷画像を印
刷バッファに準備して、印刷対象物に前記印刷画像を印
刷する画像印刷装置であって、設定された前記印刷密度
に応じて、前記制限印刷サイズを調整する制限印刷サイ
ズ調整手段を備えたことを特徴とする。
【0006】また、請求項18の画像印刷方法は、2次
元直交座標のX軸方向およびY軸方向の印刷密度を設定
し、かつ、印刷画像の実印刷サイズを制限する制限印刷
サイズを設定し、前記印刷密度で前記制限印刷サイズ以
下の実印刷サイズとなる印刷画像を印刷バッファに準備
して、印刷対象物に前記印刷画像を印刷する画像印刷方
法であって、設定された前記印刷密度に応じて、前記制
限印刷サイズを調整する制限印刷サイズ調整工程を備え
たことを特徴とする。
【0007】この画像印刷装置および画像印刷方法で
は、印刷密度を設定し、かつ、制限印刷サイズを設定
し、制限印刷サイズ以下の実印刷サイズの印刷画像を印
刷バッファに準備して印刷対象物に印刷するが、印刷密
度に応じて、制限印刷サイズを調整して、実印刷サイズ
を制限するので、印刷バッファに記憶する情報量を一定
量以下に押さえることができ、大きなメモリ容量の印刷
バッファを用意する必要がない。すなわち、高印刷密度
に対応しつつ、必要とする印刷バッファのメモリ容量を
小さく押さえることができる。
【0008】また、請求項1の画像印刷装置において、
前記印刷密度は、複数種類の印刷密度から択一的に選択
されて設定されることが好ましい。
【0009】この画像印刷装置では、印刷密度は、複数
種類の印刷密度から択一的に選択されて設定される。す
なわち、設定される印刷密度は、複数種類のいずれかな
ので、その種類数分だけ、対応する制限印刷サイズを用
意しておくことで、設定された印刷密度に対応する制限
印刷サイズを容易に設定できる。
【0010】また、請求項1または2の画像印刷装置に
おいて、前記制限印刷サイズ調整手段は、前記制限印刷
サイズ内に印刷可能なドット数が、所定値以下となるよ
うに、前記制限印刷サイズを調整することが好ましい。
【0011】また、請求項18の画像印刷方法におい
て、前記印刷密度は、単位長さに印刷されるドット数で
規定され、前記制限印刷サイズ調整工程では、前記制限
印刷サイズ内に印刷可能なドット数が、所定値以下とな
るように、前記制限印刷サイズを調整することが好まし
い。
【0012】印刷密度は、単位長さに印刷されるドット
数で規定されるので、この画像印刷装置および画像印刷
方法では、同一の制限印刷サイズ内に印刷可能なドット
数は、印刷密度に比例することになるが、これに対し、
印刷密度に応じて、印刷可能なドット数が所定値以下と
なるように、制限印刷サイズを調整するので、制限印刷
サイズ内に印刷可能なドット数は所定値以下に調整され
る。すなわち、印刷バッファに準備すべき印刷画像のた
めの情報量も、所定値のドット数に対応する情報量以下
に押さえられるので、高印刷密度に対応しつつ、必要と
する印刷バッファのメモリ容量を小さく押さえることが
できる。
【0013】また、請求項1ないし3のいずれかの画像
印刷装置において、前記制限印刷サイズ調整手段は、前
記印刷密度に応じた制限印刷サイズが、前記印刷対象物
の印刷可能エリアのサイズ以上のときには、調整後の制
限印刷サイズとして前記印刷可能エリアのサイズを設定
するエリアサイズ制限設定手段を有することが好まし
い。
【0014】また、請求項18または19の画像印刷方
法において、前記制限印刷サイズ調整工程は、前記印刷
密度に応じた制限印刷サイズが、前記印刷対象物の印刷
可能エリアのサイズ以上のときには、調整後の制限印刷
サイズとして前記印刷可能エリアのサイズを設定するエ
リアサイズ制限設定工程を有することが好ましい。
【0015】この画像印刷装置および画像印刷方法で
は、印刷密度に応じた制限印刷サイズが、印刷対象物の
印刷可能エリアのサイズ以上のとき、すなわち、印刷対
象物の印刷可能エリアのサイズが印刷バッファに記憶す
る情報量を一定量以下とする制限印刷サイズの条件を満
たすときには、調整後の制限印刷サイズとして印刷可能
エリアのサイズを設定することにより、印刷可能エリア
のサイズによる制限を優先させることができる。
【0016】また、請求項1ないし4のいずれかの画像
印刷装置において、前記制限印刷サイズの前記Y軸方向
のサイズは固定値であり、前記制限印刷サイズ調整手段
は、前記制限印刷サイズの前記X軸方向のサイズを調整
することが好ましい。
【0017】また、請求項18ないし20のいずれかの
画像印刷方法において、前記制限印刷サイズの前記Y軸
方向のサイズは固定値であり、前記制限印刷サイズ調整
工程では、前記制限印刷サイズの前記X軸方向のサイズ
を調整することが好ましい。
【0018】この画像印刷装置および画像印刷方法で
は、制限印刷サイズのY軸方向のサイズは固定値なの
で、設定された印刷密度に応じて、X軸方向のサイズを
調整することにより、印刷バッファに記憶する情報量が
一定量以下となるように、調整できる。
【0019】また、請求項1ないし5のいずれかの画像
印刷装置において、前記印刷画像は、単一画像をN(N
は整数)個並べて構成され、前記単一画像の1個の印刷
サイズを単一サイズとして設定する単一サイズ設定手段
と、前記制限印刷サイズおよび前記単一サイズに基づい
て印刷数である前記Nを決定する印刷数決定手段と、を
さらに備えたことが好ましい。
【0020】また、請求項18ないし21のいずれかの
画像印刷方法において、前記印刷画像は、単一画像をN
(Nは整数)個並べて構成され、前記単一画像の1個の
印刷サイズを単一サイズとして設定する単一サイズ設定
工程と、前記制限印刷サイズおよび前記単一サイズに基
づいて印刷数である前記Nを決定する印刷数決定工程
と、をさらに備えたことが好ましい。
【0021】この画像印刷装置および画像印刷方法で
は、印刷画像は、単一画像をN(Nは整数)個並べて構
成され、単一画像の1個の印刷サイズを単一サイズとし
て設定するので、制限印刷サイズおよび単一サイズに基
づいて、制限印刷サイズ内に配置できる数N、すなわち
印刷数Nを決定できる。この場合、印刷画像全体として
の実印刷サイズは単一サイズのN倍となる。
【0022】また、請求項6の画像印刷装置において、
前記印刷画像は、前記単一画像を前記X軸方向に前記N
個並べた画像であることが好ましい。
【0023】また、請求項22の画像印刷方法におい
て、前記印刷画像は、前記単一画像を前記X軸方向に前
記N個並べた画像であることが好ましい。
【0024】この画像印刷装置および画像印刷方法で
は、印刷画像は、単一画像をX軸方向にN個並べた画像
なので、単一画像の1個の印刷サイズ(単一サイズ)の
うちのX軸方向のサイズ(長さ)と、制限印刷サイズの
X軸方向のサイズ(長さ)とから、印刷数Nを決定でき
る。
【0025】また、請求項7の画像印刷装置において、
前記印刷対象物は、長尺状であり、その長手方向が前記
X軸方向と一致するように装着されることが好ましい。
【0026】この画像印刷装置では、印刷対象物は、長
尺状であり、その長手方向がX軸方向と一致するように
装着されるので、長手方向に単一画像をN個並べた印刷
画像を印刷できる。
【0027】また、請求項7または8の画像印刷装置に
おいて、前記単一画像は、前記X軸方向にJ(Jは2以
上の整数)ドットおよび前記Y軸方向にK(Kは2以上
の整数)ドットのJドット×Kドットの画像であり、前
記単一画像を表現する単一画像データのうちの、前記X
軸方向に並ぶJドットの1ライン分を表現する各ライン
データを、所定の通信相手から順次受信することによ
り、前記Y軸方向のKライン分に対応するK個のライン
データを順次受信するラインデータ受信手段と、前記K
ラインのうちのk(kは1≦k≦Kとなる任意の整数)
番目のラインデータを受信したときに、それを第k短ラ
インデータとしてN個分コピーして順次並べることによ
り、前記Jドットの1ライン分を前記X軸方向にN個並
べたJ×Nドットの1ライン分を表現する第k長ライン
データを作成する長ラインデータ作成手段と、作成され
た前記第k長ラインデータによって表現されるJ×Nド
ットの1ラインを前記印刷画像のkライン目として、前
記印刷対象物の前記X軸方向に印刷するライン印刷手段
と、をさらに備えたことが好ましい。
【0028】また、請求項23の画像印刷方法におい
て、前記単一画像は、前記X軸方向にJ(Jは2以上の
整数)ドットおよび前記Y軸方向にK(Kは2以上の整
数)ドットのJドット×Kドットの画像であり、前記単
一画像を表現する単一画像データのうちの、前記X軸方
向に並ぶJドットの1ライン分を表現する各ラインデー
タを、所定の通信相手から順次受信することにより、前
記Y軸方向のKライン分に対応するK個のラインデータ
を順次受信するラインデータ受信工程と、前記Kライン
のうちのk(kは1≦k≦Kとなる任意の整数)番目の
ラインデータを受信したときに、それを第k短ラインデ
ータとしてN個分コピーして順次並べることにより、前
記Jドットの1ライン分を前記X軸方向にN個並べたJ
×Nドットの1ライン分を表現する第k長ラインデータ
を作成する長ラインデータ作成工程と、作成された前記
第k長ラインデータによって表現されるJ×Nドットの
1ラインを前記印刷画像のkライン目として、前記印刷
対象物の前記X軸方向に印刷するライン印刷工程と、を
さらに備えたことが好ましい。
【0029】この画像印刷装置および画像印刷方法で
は、Kラインのうちのk(kは1≦k≦Kとなる任意の
整数)番目のラインデータを受信したときに、それを第
k短ラインデータとしてN個分コピーして順次並べるこ
とにより、Jドットの1ライン分をX軸方向にN個並べ
たJ×Nドットの1ライン分を表現する第k長ラインデ
ータを作成し、作成された第k長ラインデータによって
表現されるJ×Nドットの1ラインをkライン目とし
て、印刷対象物のX軸方向に印刷する。この場合、k番
目のラインデータ(第k短ラインデータ)を受信した後
であれば、それをN個分コピーして第k長ラインデータ
を作成でき、K個全てのラインデータの受信、すなわち
単一画像データ全体の受信を待たなくても、Jドットの
1ライン分の各ラインデータを受信する毎に、J×Nド
ットの1ライン分の印刷ができる。すなわち、単一画像
データの通信とその後の複数(N個)印刷とを並列処理
できる。したがって、この画像印刷装置では、所望の単
一画像を表現する単一画像データを、そのうちの1ライ
ン分を表現する各ラインデータの単位で通信しつつ、そ
の単一画像の複数印刷を高速化できるとともに、高印刷
密度に対応しつつ、必要とする印刷バッファのメモリ容
量を小さく押さえることができる。
【0030】また、請求項9の画像印刷装置において、
前記所定の通信相手からの受信は、RS−232C、U
SB、IEEE1394またはセントロニクスの規格に
従ったものであることが好ましい。
【0031】この画像印刷装置では、所定の通信相手か
らの受信は、RS−232C、USB、IEEE139
4またはセントロニクスの規格に従ったものなので、所
望の単一画像を表現する単一画像データを、各ラインデ
ータの単位で、RS−232C、USB、IEEE13
94またはセントロニクスの規格に従って通信し、単一
画像の複数印刷の高速化と高印刷密度化に対応しつつ、
必要とする印刷バッファのメモリ容量を小さく押さえる
ことができる。
【0032】また、請求項11の画像印刷システムは、
請求項9または10に記載の各手段と、前記単一画像デ
ータを作成する画像作成手段と、作成された前記単一画
像データのうちの前記K個のラインデータを第1インタ
フェースを介して順次送信する画像通信手段と、を備
え、前記ラインデータ受信手段では、前記第1インタフ
ェースを介して前記K個のラインデータを受信すること
を特徴とする。
【0033】また、請求項25の画像印刷方法は、請求
項24に記載の各工程と、前記単一画像データを作成す
る画像作成工程と、作成された前記単一画像データのう
ちの前記K個のラインデータを第1インタフェースを介
して順次送信する画像通信工程と、を備え、前記ライン
データ受信工程では、前記第1インタフェースを介して
前記K個のラインデータを受信することを特徴とする。
【0034】この画像印刷システムおよび画像印刷方法
では、単一画像データを作成し、作成された単一画像デ
ータのうちのK個のラインデータを第1インタフェース
を介して順次送信し、受信側では、Kラインのうちのk
番目のラインデータ(第k短ラインデータ)を受信した
ときに、Jドットの1ライン分をX軸方向にN個並べた
J×Nドットの1ライン分を表現する第k長ラインデー
タを作成し、作成された第k長ラインデータによって表
現されるJ×Nドットの1ラインをkライン目として、
印刷対象物のX軸方向に印刷する。したがって、この画
像印刷システムでは、所望の単一画像を表現する単一画
像データを、そのうちの1ライン分を表現する各ライン
データの単位で、第1インタフェースを介して通信し、
単一画像複数印刷の高速化と高印刷密度化に対応しつ
つ、印刷バッファのメモリ容量を小さく押さえることが
できる。
【0035】また、請求項11の画像印刷システムにお
いて、前記画像通信手段は、前記単一画像データを第2
インタフェースを介して送信する画像データ送信手段
と、前記第2インタフェースを介して前記単一画像デー
タを受信して前記K個のラインデータに分割するデータ
分割手段と、分割された前記K個のラインデータを1個
ずつ順次、前記第1インタフェースを介して送信するラ
インデータ送信手段と、を有することが好ましい。
【0036】この画像印刷システムでは、単一画像デー
タを作成し、作成された単一画像データを第2インタフ
ェースを介して送信し、受信側では、受信した単一画像
データをK個のラインデータに分割して、K個のライン
データを第1インタフェースを介して1個ずつ順次送信
し、以下、第k短ラインデータに基づいて第k長ライン
データを作成し、作成された第k長ラインデータによっ
て表現されるJ×Nドットの1ラインをkライン目とし
て、印刷対象物のX軸方向に印刷する。したがって、所
望の単一画像を表現する単一画像データを第2インタフ
ェースを介して通信し、かつ、その単一画像データのう
ちの1ライン分を表現する各ラインデータの単位で、第
1インタフェースを介して通信し、単一画像複数印刷の
高速化と高印刷密度化に対応しつつ、印刷バッファのメ
モリ容量を小さく押さえることができる。
【0037】また、請求項12の画像印刷システムにお
いて、前記第2インタフェースは、所定のネットワーク
を介したものであることが好ましい。
【0038】この画像印刷システムでは、第2インタフ
ェースは、所定のネットワークを介したものなので、所
望の単一画像を表現する単一画像データを、所定のネッ
トワークを介した第2インタフェースを介して通信し、
かつ、その単一画像データのうちの1ライン分を表現す
る各ラインデータの単位で、第1インタフェースを介し
て通信し、単一画像複数印刷の高速化と高印刷密度化に
対応しつつ、印刷バッファのメモリ容量を小さく押さえ
ることができる。
【0039】また、請求項12または13の画像印刷シ
ステムにおいて、前記第2インタフェースは、IEEE
標準LAN準拠の通信プロトコルに従った通信が可能な
ものであることが好ましい。
【0040】この画像印刷システムでは、第2インタフ
ェースは、IEEE標準LAN準拠の通信プロトコルに
従った通信が可能なものなので、所望の単一画像を表現
する単一画像データを、IEEE標準LAN準拠の通信
プロトコルに従って第2インタフェースを介して通信
し、かつ、その単一画像データのうちの1ライン分を表
現する各ラインデータの単位で、第1インタフェースを
介して通信し、単一画像複数印刷の高速化と高印刷密度
化に対応しつつ、印刷バッファのメモリ容量を小さく押
さえることができる。
【0041】また、請求項15のラベル作成システム
は、請求項6ないし14のいずれか1項に記載の各手段
と、前記印刷対象物に印刷されたN個の単一画像のうち
の各1個ずつの単一画像の部分を利用して、前記単一画
像が各1個ずつ印刷されたラベルを作成する単一部分利
用手段と、を備えたことを特徴とする。
【0042】また、請求項26のラベル作成方法は、請
求項22ないし25のいずれか1項に記載の各工程と、
前記印刷対象物に印刷されたN個の単一画像のうちの各
1個ずつの単一画像の部分を利用して、前記単一画像が
各1個ずつ印刷されたラベルを作成する単一部分利用工
程と、を備えたことを特徴とする。
【0043】このラベル作成システムおよびラベル作成
方法では、N個の単一画像を高速印刷できるので、印刷
対象物に印刷されたN個の単一画像のうちの各1個ずつ
の単一画像の部分を利用して、単一画像が各1個ずつ印
刷されたラベルを作成できる。
【0044】また、請求項15のラベル作成システムに
おいて、前記単一部分利用手段は、前記印刷対象物の前
記各1個ずつの単一画像の部分を切り離す画像部分切断
手段を有することが好ましい。
【0045】このラベル作成システムでは、印刷対象物
の各1個ずつの単一画像の部分を切り離すことにより、
単一画像が各1個ずつ印刷されたラベルを作成できる。
【0046】また、請求項15または16のラベル作成
システムにおいて、前記印刷対象物は、裏面の剥離層を
剥離することにより、前記単一画像が表面に印刷された
状態で所定の貼付対象物に貼付可能に構成されたもので
あることが好ましい。
【0047】このラベル作成システムでは、印刷対象物
は、裏面の剥離層を剥離することにより、単一画像が表
面に印刷された状態で所定の貼付対象物に貼付可能に構
成されたものなので、印刷対象物に印刷されたN個の単
一画像のうちの各1個ずつの単一画像の部分を利用し
て、単一画像が各1個ずつ印刷されたラベルを作成すれ
ば、それらは、剥離層を剥離することで所定の貼付対象
物に貼付可能なラベルとなる。
【0048】また、請求項27の記憶媒体は、請求項1
ないし17のいずれか1項に記載の各手段の機能を実行
可能なプログラムを記憶することを特徴とする。
【0049】また、請求項28の記憶媒体は、請求項1
8ないし26のいずれか1項に記載の各工程を実行可能
なプログラムを記憶することを特徴とする。
【0050】これらの記憶媒体に記憶されたプログラム
を読み出して実行することにより、高印刷密度化に対応
しつつ、印刷バッファのメモリ容量を小さく押さえるこ
とができる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
画像印刷システムについて、添付図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0052】まず、図1に示すように、この画像印刷シ
ステムPSYSは、パソコンやエンジニアリングワーク
ステーション(EWS)等を有して、所望の印刷画像の
印刷画像データを作成するための画像作成システム(ま
たは装置)WS0と、印刷画像データに基づいて印刷画
像を印刷する画像印刷装置1と、を備え、画像作成シス
テムWS0によって作成された印刷画像データは、その
うちの1ライン分を表現する各ラインデータの単位で第
1インタフェースIF1を介して画像印刷装置1へ転送
(送信)される。
【0053】次に、図1ないし図3に示すように、画像
印刷装置1では、(図示右側に)ロール状で供給(装
着)されるテープTを印刷対象物とし、ペーパーフィー
ド(PF)モータMPFにより駆動されるPFローラ1
1によって、印刷のための作業エリアとなる吸着ユニッ
ト12にテープTを繰り出し、ヘッドユニット6に搭載
された(詳細は図外の)印刷ヘッド群(インクジェット
ヘッド群)PHによりテープTに所望の印刷を行い、印
刷済み部分は随時(図示左側に)送り出される。
【0054】吸着ユニット12は、印刷中には、図外の
ファンによってテープTを所定の印刷位置に保持するよ
うになっている。テープTには、通常の紙テープのよう
に、裏面に接着面がないタイプのものと、裏面に接着面
が形成され剥離紙によって覆われたタイプのものがあ
る。なお、図3に示すように、以下の説明においては、
テープTの長手方向をX軸方向または主走査方向、それ
に直交する方向をY軸方向または副走査方向とする。
【0055】ヘッドユニット6は、主走査ユニット13
上に搭載されたキャリッジCRと、そのキャリッジCR
に着脱自在に装着された6色(黒(K)、黄(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ライトマゼンタ(L
M)、ライトシアン(LC))用のインクカートリッジ
INKと、キャリッジCRの下部にテープTに対向可能
なように搭載された印刷ヘッド群PHとを備えている。
ここで、主走査ユニット13は、副走査キャリッジモー
タMCRYによって吸着ユニット12の直上部で副走査
方向(Y軸方向)に移動自在に駆動される。また、キャ
リッジCRは主走査キャリッジモータMCRXによって
主走査方向(X軸方向)に移動自在に駆動されるので、
これにより、ヘッドユニット6(の印刷ヘッド群PH)
は、吸着ユニット12の直上部(すなわち印刷のための
作業エリアの直上部)に移動自在となっている。
【0056】なお、この場合の印刷可能領域(印刷可能
エリア、作業可能エリア)WPAのテープT下流側で装
置奥側(図3では左上側)を印刷開始位置PSとして、
主走査側(X側)のホームポジションを検出する主走査
ホームポジションセンサSHPXが主走査ユニット13
上に配置され、副走査側(Y側)のホームポジションを
検出する副走査ホームポジションセンサSHPYがホー
ムポジション側のフレームに配置されている。
【0057】また、主走査ユニット13上には、X軸方
向に沿って白黒のパターン画像13pを有するリニアス
ケールが光学的に検出可能に設けられていて、そのパタ
ーン画像13pのパターンを検出することによりキャリ
ッジCRの位置を自己検出して印刷タイミングを捉える
ための印刷タイミング検出センサSPTSが、設けられ
ている。また、図3に示すように、上述の各部機構は、
保護ケース15に収容されている。なお、検出センサ類
としては、上述の他、例えば開閉蓋16の開閉を検出し
て駆動中であれば緊急停止をするための保護ケース開閉
検出センサSOPNや、テープTの先端部を検出する用
紙位置検出センサSPCなどが配設されている。
【0058】次に、画像印刷装置1を制御系から見る
と、図4に示すように、表示ランプ4や操作キー3を有
してユーザとの(マンマシン)インタフェースを行う操
作部10、印刷ヘッド周辺の制御を行うヘッド制御部6
0、各種モータ等のアクチュエータの制御を行うアクチ
ュエータ制御部70、各部に電力を供給するための電源
回路90、および、画像印刷装置1内の各部を制御する
ための中枢を成すメイン制御部20を備えている。
【0059】メイン制御部20は、CPU21、メモリ
22、アドレスデコーダ23、リアルタイムクロック2
4を備える他、操作部とのインタフェースを行うための
操作部入出力(操作部I/O)25や、前述の第1イン
タフェースIF1を介して通信を行うための画像データ
入出力(画像データI/O)26を備え、装置内で共通
に使用される内部バス(CPUバス)80により互いに
接続されている。ヘッド制御部60は、第1〜第4ヘッ
ド制御ブロック61〜64を有している。なお、アクチ
ュエータ制御部70も、ヘッド制御部60と同様に、複
数の制御ブロック71〜73等を有しているが、ここで
は詳細な説明は省略する。
【0060】図4および図5に示すように、ヘッド制御
部60の第1ヘッド制御ブロック61は、ノズル共通制
御部610と、第1〜第6ノズル制御部611〜616
と、を備えている。
【0061】ノズル共通制御部610は、印刷タイミン
グ検出センサSPTSによりパターン画像13pのパタ
ーンを検出した検出信号(エンコーダ信号)13sに基
づいて印刷ヘッド群PHの各ノズルからのインク吐出タ
イミングを制御するタイミング制御6101と、各ノズ
ルの状態(ステータス)を管理するステータス制御61
02と、イメージバッファ6111、6121、613
1、6141、6151、6161におけるデータのバ
ッファリングを管理するメモリマネージャ(M/M)6
103と、を備えている。
【0062】第1ノズル制御部611は、D/Aコンバ
ータ(DAC)6110と、イメージバッファ6111
と、ヘッドノズル6113を駆動するヘッドドライバ6
112と、を備えている。DAC6110は、タイミン
グ制御6101およびステータス制御6102からの制
御信号(ディジタル信号)をヘッドドライバ6112を
駆動するための(ピエゾ吐出のための)印加電圧の制御
波形(アナログ信号)に変換するものである。他のノズ
ル制御部612〜616も第1ノズル制御部611と同
様に構成される。また、他のヘッド制御ブロック62〜
64も上述の第1ヘッド制御ブロック61と同様に構成
される。
【0063】ここで、第1ヘッド制御ブロック61によ
って制御される6個のヘッドノズル(ノズル列)611
3、6123、6133、6143、6153、616
3は、例えばそれぞれ180ノズルから成るノズル列で
あり、それぞれ6色(黒(K)、黄(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ライトマゼンタ(LM)、ライ
トシアン(LC))のうちの1色のインクを吐出するノ
ズル列である。例えば図6(a)に示すように、各2列
のノズル列を有する3個の印刷ヘッドH1〜H3を印刷
ヘッド群PH(1)として、第1ヘッド制御ブロック6
1による制御対象とし、同様の印刷ヘッド群PH
(2)、PH(3)、PH(4)を、それぞれ第2〜第
4ヘッド制御ブロック62〜64による制御対象とする
と、本実施形態における印刷ヘッド群PHは、同図
(b)に示すように、印刷ヘッド群PH(1)〜PH
(4)を備え、3ヘッド×4の12ヘッド構成になる。
【0064】なお、この他、3ヘッド×6の18ヘッド
構成や3ヘッド×3の9ヘッド構成のように、仕様変更
等に応じて制御ブロックの数を変更しても良い。また、
この場合、例えば1個のヘッド制御ブロックを1基板
(ヘッド制御基板)によって構成することにより、基板
の挿脱(着脱)のみで、構成変更(仕様変更)をできる
ようにしても良い。
【0065】ところで、画像印刷装置1では、図1や図
4でも上述のように、画像作成システムWS0によって
作成された印刷画像データを第1インタフェースIF1
を介して受信する。この場合、画像作成システムWS0
からは、印刷画像データのうちの1ライン分を表現する
各ラインデータの単位で第1インタフェースIF1を介
して画像印刷装置1へ送信される。
【0066】例えば図7(a)に示すように、X軸方向
にJ(Jは2以上の整数)ドット×Y軸方向にK(Kは
2以上の整数)ドットの印刷画像DSの場合、印刷画像
DSを表現する印刷画像データのうちの、X軸方向に並
ぶJドットの1ライン分を表現する各ラインデータを、
画像作成システム(所定の通信相手)WS0から第1イ
ンタフェースIF1を介して順次受信することにより、
Y軸方向のKライン分に対応するK個のラインデータを
順次受信する。
【0067】この場合、画像印刷装置1では、図4で前
述のように、画像データI/O26により第1インタフ
ェースIF1を介してK個のラインデータを順次受信す
る。また、印刷対象物のX軸方向にN(Nは2以上の整
数)個並べて印刷する場合、図7(b)および図11等
に示すように、印刷画像DSと全く同一のN個の印刷画
像D0(1)〜D(N)を印刷する。
【0068】ここで、図7(a)に示すように、印刷画
像DSに対するK個(Kライン)のうちのk(kは1≦
k≦Kとなる任意の整数)番目のラインデータを第k短
ラインデータDSL(k)とする。画像印刷装置1で
は、画像データI/O26により第k短ラインデータD
SL(k)を受信すると、内部バス80を介してヘッド
制御部60に送出する。ヘッド制御部60では、その第
k短ラインデータDSL(k)を受け取ると、それが何
番目のラインデータか(すなわちk)および何色の指定
か(何色の階調値を示したものか等)などの情報に基づ
いて(CPU21の指示によりあるいは自己判別し
て)、それに応じたヘッド制御ブロックのイメージバッ
ファ(例えば第1ヘッド制御ブロック61のイメージバ
ッファ6111等)に第k短ラインデータDSL(k)
を格納する。
【0069】第k短ラインデータDSL(k)を格納す
ると、画像印刷装置1では、同一のイメージバッファ
(例えばイメージバッファ6111)内に、N個分コピ
ーして順次並べることにより、Jドットの1ライン分を
X軸方向にN個並べたJ×Nドットの1ライン分を表現
する第k長ラインデータDLL(k)を作成する。例え
ばN=4個とすると、図7(c)に示すように、Jドッ
トの1ライン分をX軸方向に4(=N)個並べたJ×4
ドットの1ライン分を表現する第k長ラインデータDL
L(k)を作成する。
【0070】そして、作成された第k長ラインデータD
LL(k)によって表現されるJ×Nドット(上述の例
ではN=4)の1ラインをkライン目として、テープ
(印刷対象物)TのX軸方向に印刷する。この場合、k
番目のラインデータ(第k短ラインデータ)DSL
(k)を受信した後であれば、それをN個分コピーして
第k長ラインデータDLL(k)を作成でき、K個全て
のラインデータの受信、すなわち印刷画像データ全体の
受信を待たなくても、Jドットの1ライン分の各ライン
データを受信する毎に、J×Nドットの1ライン分の印
刷ができる。
【0071】すなわち、印刷画像データの通信とその後
の印刷画像データに基づく印刷画像の複数印刷とを並列
処理できる。したがって、この画像印刷装置1では、所
望の印刷画像を表現する印刷画像データを、そのうちの
1ライン分を表現する各ラインデータの単位で通信しつ
つ、同一印刷画像の複数連続印刷を高速化できる。
【0072】ところで、本実施形態では、高印刷密度に
対応しつつ、必要とするイメージバッファ(印刷バッフ
ァ)6111等のメモリ容量を小さく押さえるようにし
ているので、以下、この点について説明する。
【0073】まず、本実施形態の画像印刷装置1におい
ては、図2で前述の印刷可能領域(印刷可能エリア)W
PAが、図8(a)に示すサイズ(6インチ×30イン
チ)となっている一方、XY両軸方向のそれぞれについ
て、図9に示すように、180ドット/インチ(dp
i)、360dpi、720dpi、1440dpi等
の印刷密度を、操作キー3を使用して指定できるように
している。
【0074】なお、180dpi〜1440dpi等の
印刷密度の候補(選択肢)を表示パネル等にメニュー表
示して選択できるようにしても良いし、さらには各時点
での選択状態を付加して表示パネルや表示ランプ4等に
表示できるようにしても良く、これらによれば、印刷密
度の指定(選択)や現状把握が容易となる。
【0075】ここで、例えばイメージバッファ6111
等に用意した印刷画像をまとめて印刷するときの一括印
刷の単位を、いわゆる1頁と見た場合、イメージバッフ
ァ6111等に必要なメモリ容量は、図12(a)に示
す一般的なメモリ容量に関する計算式(1)(2)に従
う。
【0076】このため、例えば図8(a)の印刷可能エ
リアWPAの全域に、(Y方向×X方向)1440dp
i×1440dpiによる一括(1頁)印刷を行うとす
れば、PGm=Wd×(W×P)×Ld×L=1440
[dpi]×6[インチ]×1440[dpi]×30
[インチ]=373248000[ドット]の情報を格
納可能なメモリ容量を要する。
【0077】これに対し、本実施形態の画像印刷装置1
では、図8(b)に示す(仮想)印刷可能エリアVPA
1を仕様上の(制限)印刷可能エリアLPA1とし、種
々の印刷密度に応じて、制限印刷可能エリアLPA1の
メモリ容量に相当する印刷サイズを制限印刷サイズとす
る。
【0078】すなわち、画像印刷装置1では、イメージ
バッファ6111等として、Wd×(W×P)×Ld×
L=720[dpi]×6[インチ]×720[dp
i]×20[インチ]=62208000[ドット]の
情報を格納可能なメモリ容量を用意する。また、Y軸方
向の制限印刷サイズ(印刷可能幅)は、6[インチ]固
定とし、X軸方向の制限印刷サイズ(印刷可能長さ)を
調整する。
【0079】具体的には、印刷可能幅6[インチ]とし
て、図9に示すように、例えば720dpi×720d
piの印刷密度が指定されると、印刷可能長さ20イン
チを設定し(図8(b)参照)、1440dpi×72
0dpiの印刷密度が指定されると、印刷可能長さ10
インチを設定する(図8(c)参照)。
【0080】ただし、例えば720dpi×360dp
iの印刷密度が指定された場合、計算式上は、印刷可能
長さ40インチを設定できるが(図8(d)の仮想印刷
エリアVPA3参照)、実際の印刷可能エリアWPAの
長さは30インチなので、その制限により、印刷可能長
さ30インチを設定する。他の各種印刷密度が指定され
た場合にも、同様に、図9に示すように設定する。な
お、この種の設定データ(設定のための参照テーブル
等)は、メモリ22の一部として例えばEEPROM等
の領域に記憶させておくことが望ましい。
【0081】また、さらに具体的に、同一の印刷画像を
N個まとめて一括印刷する場合には、X軸方向の制限印
刷サイズ(印刷可能長さ)内に印刷可能な最大の印刷数
Nを求めて、そのN個分のサイズを実際の印刷サイズ
(実印刷サイズ)とし、実印刷サイズのエリアを実印刷
エリアとする。
【0082】例えば図10および図11に示すように、
実印刷サイズが100mm×100mmの印刷画像(単
一画像)DSを、複数(N)個分だけ一括印刷する場
合、図12(b)に示すように、印刷数Nを求める。
【0083】なお、この場合の印刷画像DSの実印刷サ
イズは、画像作成システムWS0から実印刷サイズを指
示する指示信号を受信するようにしても良いし、操作キ
ー3より指示入力しても良いし、受信した印刷画像DS
のドット数と指定された印刷密度から算出することもで
きる。
【0084】ここで、上記実印刷サイズの印刷画像(単
一画像)DSの印刷密度として、例えば720dpi×
360dpiが指定された場合には(図12(b)参
照)、制限印刷可能エリアLPA1には、その印刷可能
長さ20インチ(=508mm)より、(N=)5個分
を印刷でき(図10および図11(b)参照)、その実
印刷エリアRPA1の印刷長さ(実印刷長さ)は500
mmとなる。なお、この場合の実印刷エリアRPA1の
印刷幅(Y方向の長さ)は、6インチと考えても100
mmと考えても良い。
【0085】また、同様に、例えば1440dpi×7
20dpiの印刷密度が指定された場合には(図12
(b)参照)、制限印刷可能エリアLPA2には、そ
の印刷可能長さ10インチより、2個分を印刷でき(図
11(c)参照)、その実印刷エリアRPA2の印刷長
さは200mmとなる。同様に、例えば720dpi×
360dpiの印刷密度が指定された場合には(図12
(b)参照)、制限印刷可能エリアLPA3には、そ
の印刷可能長さ30インチより、7個分を印刷でき(図
11(d)参照)、その実印刷エリアRPA1の印刷長
さは700mmとなる。
【0086】ところで、本実施形態では、上述のよう
に、高印刷密度に対応しつつ、メモリ容量を小さく押さ
えているが、そればかりではなく、印刷密度に応じて制
限印刷可能エリアの位置(利用エリア)を調整すること
により、高印刷密度に対応しつつ、機構的な誤差要因に
よる印刷精度の低下を防止して、印刷品質を維持し向上
させているので、以下、この点について説明する。
【0087】まず、画像印刷装置1の製造誤差や経年変
化により、いわゆる機構的な誤差要因による印刷位置の
ずれ(誤差)が生じ、画像の印刷品質(画質)を低下さ
せる場合がある。この種の画質低下は、印刷密度を向上
させるほど(高印刷密度にするほど)顕著となる。その
反面、図8〜図9等で上述のように、本実施形態の画像
印刷装置1では、印刷密度に応じて制限印刷可能エリア
のサイズ(制限印刷サイズ)を調整し、高印刷密度にす
るほど制限印刷サイズを小さくしている。すなわち、高
印刷密度にするほど印刷精度を要して印刷品質が低下し
やすい反面、その印刷精度が必要な範囲(領域)は小さ
くて(狭くて)良い。
【0088】本実施形態の画像印刷装置1では、この点
に着目し、印刷密度に応じて、制限印刷可能エリアのサ
イズ(制限印刷サイズ)を調整するとともに、利用する
位置を調整している。
【0089】具体的には、図13に示すように、印刷可
能エリアWPAの30インチの範囲内で、吸着ユニット
12の上面の歪み等による変位や、ヘッドユニット6等
の位置移動に伴う変位などの、機構的な誤差要因による
印刷位置のずれ(誤差)が、例えば誤差Er1のような
特性を示す場合を考える。すなわち、予め誤差Er1等
を測定しておいて、指定された印刷密度に応じて利用エ
リア(のサイズおよび位置)を調整・設定する。
【0090】この場合、1440dpi×720dpi
の印刷密度が指定されたときには、印刷可能長さ10イ
ンチなので(図8(c)参照)、比較的精度が良い(誤
差の少ない)間の10インチの範囲(領域)を利用
できる。同様に、720dpi×720dpiの印刷密
度が指定されたときには、印刷可能長さ20インチなの
で(図8(b)参照)、比較的誤差の少ない間の2
0インチの範囲を利用できる。
【0091】印刷位置の誤差が、例えば誤差Er2のよ
うな特性を示す場合も同様であり、1440dpi×7
20dpiの印刷密度で印刷可能長さ10インチのとき
には、比較的誤差の少ない間の10インチの範囲、
および、720dpi×720dpiの印刷可能長さ2
0インチのときには、比較的誤差の少ない間の20
インチの範囲、を利用できる。
【0092】上述のように、本実施形態の画像印刷装置
1では、印刷密度を設定し、その印刷密度に応じて、イ
メージバッファ(印刷バッファ)6111等に記憶する
情報量が一定量以下となるように、制限印刷可能エリア
のサイズ(制限印刷サイズ)を調整し、実印刷エリアの
サイズ(実印刷サイズ)はそれ以下とするので、大きな
メモリ容量のイメージバッファ6111等を用意する必
要がない。すなわち、高印刷密度に対応しつつ、イメー
ジバッファ6111等として必要とするメモリ容量を小
さく押さえることができる。
【0093】また、上述のように、設定された印刷密度
に応じて制限印刷可能エリアのサイズおよび印刷可能エ
リア内での位置(利用エリア)を調整・設定するので、
印刷密度に応じた印刷精度を確保し易くなり、高印刷密
度に対応しつつ、機構的な誤差要因による印刷精度の低
下を防止して、印刷品質を維持し向上させることができ
る。
【0094】また、本実施形態では、図8に示すよう
に、制限印刷サイズのY軸方向のサイズは固定値(6イ
ンチ)なので、設定された印刷密度に応じて、X軸方向
のサイズを調整することにより、利用エリア(制限印刷
可能エリア)のサイズを、イメージバッファ6111等
に記憶する情報量が一定量以下となるように、調整でき
る。
【0095】また、図10〜図12で前述のように、印
刷画像は、単一画像をX軸方向にN個並べた画像なの
で、単一画像の1個の印刷サイズ(単一サイズ)のうち
のX軸方向のサイズ(長さ)と、制限印刷サイズのX軸
方向のサイズ(長さ)とから、印刷数Nを決定できる。
この場合、印刷画像全体としての実印刷サイズは単一サ
イズのN倍となる。
【0096】また、印刷密度は、180dpi、360
dpi、720dpi、1440dpi等の所定の複数
種類から選択して設定するようにすれば、その種類数分
だけ、対応する制限印刷サイズ(利用エリアのサイズ:
図9参照)や利用エリアの位置(図13参照)を用意し
ておくことで、設定された印刷密度に応じて、対応する
制限印刷サイズ(一括印刷可能長さ)を(設定長さとし
て)容易に設定でき、また、対応する利用エリアの調整
・設定を容易に行うことができる。
【0097】また、制限印刷サイズ(一括印刷可能長
さ)が、印刷可能エリアWPAのサイズ(印刷可能長さ
30インチ)以上のとき、すなわち、印刷可能エリアW
PAのサイズが制限印刷サイズの条件を満たすときに
は、それ(30インチ)を制限印刷サイズ(設定長さ)
として設定することにより、印刷可能エリアWPAのサ
イズによる制限を優先させ、印刷可能エリアWPAの全
域を利用エリアとすることができる。
【0098】次に、図1に説明を戻して、この画像印刷
システムPSYSでは、画像作成システム(または装
置)WS0において、X軸方向にJ(Jは2以上の整
数)ドット×Y軸方向にK(Kは2以上の整数)ドット
の所望の印刷画像DSを表現する印刷画像データを作成
し、作成された印刷画像データのうちのK個のラインデ
ータを第1インタフェースIF1を介して順次送信す
る。
【0099】受信側の画像印刷装置1では、上述のよう
に、Kラインのうちのk番目のラインデータ(第k短ラ
インデータ)DSL(k)を受信したときに、Jドット
の1ライン分をX軸方向にN個並べたJ×Nドットの1
ライン分を表現する第k長ラインデータDLL(k)を
作成し、作成された第k長ラインデータDLL(k)に
よって表現されるJ×Nドットの1ラインをkライン目
として、印刷対象物(テープT)のX軸方向に印刷す
る。
【0100】このため、この画像印刷システムPSYS
では、印刷画像データの通信と印刷画像DSの複数(N
個)印刷との処理の並列度を高めることができ、所望の
印刷画像DSを表現する印刷画像データを、そのうちの
1ライン分を表現する各ラインデータの単位で、第1イ
ンタフェースIF1を介して通信しつつ、その印刷画像
DSの複数(N個)印刷を高速化できる。
【0101】ここで、第1インタフェースIF1として
は、RS−232C、USB(Universal Serial Bu
s)、IEEE1394、セントロニクスなどの規格に
従った通信が可能なものであることが好ましく、このた
め、画像印刷装置1では、図4で前述の画像データI/
O26では、これらのインタフェース規格(これらの規
格に準拠したものも含む)に対応している。もちろん、
画像作成システム(装置)WS0側は、パソコンやEW
S等を有しているので、これらの標準的な規格に対応し
ていて、第1インタフェースIF1として、これらの規
格に従った通信が可能になっている。
【0102】なお、これらは有線通信の規格であり、シ
リアルデータ通信(RS−232C、USB、IEEE
1394等)にも、パラレルデータ通信(セントロニク
ス等)にも対応しているので、この画像印刷システムP
SYSでは、これらのいずれの規格に基づく通信を利用
する場合であっても、所望の印刷画像DSを表現する印
刷画像データを、各ラインデータの単位で、第1インタ
フェースIF1を介して通信しつつ、その印刷画像DS
の複数(N個)印刷を高速化できる。なお、第1インタ
フェースIF1として、無線通信を利用することも可能
であることは言うまでもない。
【0103】次に、図1の画像印刷システムPSYSに
ついて、図示のように、画像作成システムWS0を(あ
るいはその代わりに)、印刷画像デザイン用のパソコン
等(パソコンやEWS等)を有するワークステーション
WS2と、印刷ラインデータ出力用のパソコン等を有す
るワークステーションWS1と、に分けて構成すること
もできる。
【0104】この場合、ワークステーションWS2で
は、X軸方向にJ(Jは2以上の整数)ドット×Y軸方
向にK(Kは2以上の整数)ドットの所望の印刷画像D
Sを表現する印刷画像データを作成し、作成された印刷
画像データを第2インタフェースIF2を介して送信す
る。一方、ワークステーションWS1では、受信した印
刷画像データをK個のラインデータに分割して、K個の
ラインデータを第1インタフェースIF1を介して1個
ずつ順次送信する。そして、画像印刷装置1では、第k
短ラインデータDSL(k)に基づいて第k長ラインデ
ータDLL(k)を作成し、作成された第k長ラインデ
ータDLL(k)によって表現されるJ×Nドットの1
ラインをkライン目として、テープ(印刷対象物)Tの
X軸方向に印刷する。
【0105】このため、この場合の画像印刷システムP
SYSでも、印刷画像データの通信と印刷画像DSの複
数(N個)印刷との処理の並列度を高めることができ、
所望の印刷画像DSを表現する印刷画像データを、その
うちの1ライン分を表現する各ラインデータの単位で、
第1インタフェースIF1を介して通信しつつ、その印
刷画像DSの複数(N個)印刷を高速化できる。
【0106】ここで、第2インタフェースIF2として
は、所定のネットワークを介したものであることが好ま
しい。例えばネットワークにインターネットや所定のロ
ーカルエリアネットワーク(LAN)が含まれる場合、
第2インタフェースIF2は、インターネットや所定の
LANを含む所定のネットワークを介したものとなり、
この画像印刷システムPSYSでは、所望の印刷画像D
Sを表現する印刷画像データを、インターネットやLA
Nを含むネットワークを介した第2インタフェースIF
2を介して通信し、かつ、その印刷画像データのうちの
1ライン分を表現する各ラインデータの単位で、第1イ
ンタフェースIF1を介して通信しつつ、その印刷画像
DSの複数(N個)印刷を高速化できる。
【0107】また、第2インタフェースIF2は、IE
EE標準LAN準拠の通信プロトコルに従った通信が可
能なものが好ましく、これにより、所望の印刷画像DS
を表現する印刷画像データを、IEEE標準LAN準拠
の通信プロトコルに従って第2インタフェースを介して
通信し、かつ、その印刷画像データのうちの1ライン分
を表現する各ラインデータの単位で、第1インタフェー
スIF1を介して通信しつつ、その印刷画像DSの複数
(N個)印刷を高速化できる。
【0108】また、第2インタフェースは、イーサネッ
ト(登録商標)、FDDIおよびATMの少なくとも1
のデータリンクプロトコルに従った通信が可能なものが
好ましく、これにより、所望の印刷画像DSを表現する
印刷画像データを、イーサネット(登録商標)、FDD
IおよびATMの少なくとも1のデータリンクプロトコ
ルに従って第2インタフェースIF2を介して通信し、
かつ、その印刷画像データのうちの1ライン分を表現す
る各ラインデータの単位で、第1インタフェースIF1
を介して通信しつつ、その印刷画像DSの複数(N個)
印刷を高速化できる。
【0109】なお、データリンクプロトコルとしては、
これらの他、Token Ring、100VG−An
yLAN、Fiber Channel、HIPPI、
IEEE1394(ファイヤワイヤ(Fire Wir
e))等を利用することもできる。また、これらも有線
通信の規格であるが、第2インタフェースIF2とし
て、無線通信を利用することも可能であることは言うま
でもない。
【0110】次に、画像印刷システムPSYSにおい
て、印刷画像DSの複数(N個)印刷が終了すると(図
11参照)、テープTに印刷されたN個の印刷画像DS
のうちの各1個ずつの印刷画像DSの部分を利用するこ
とになる。この利用方法の一つとして、印刷画像DSが
各1個ずつ印刷されたラベルを作成できる。すなわち、
画像印刷システムPSYSにおいて、N個の印刷画像D
Sを高速印刷できるので、テープTに印刷されたN個の
印刷画像DSのうちの各1個ずつの印刷画像DSの部分
を利用して、印刷画像DSが各1個ずつ印刷されたラベ
ルを作成できる。
【0111】この場合、テープTの各1個ずつの印刷画
像DSの部分を切り離すことにより、印刷画像DSが各
1個ずつ印刷されたラベルを作成できる。また、前述の
ように、テープTには、裏面に接着面がないタイプと、
裏面の接着面を剥離紙で覆ったタイプがあり、後者の場
合、裏面の剥離層を剥離することにより、印刷画像DS
が表面に印刷された状態で所定の貼付対象物に貼付可能
に構成されたものなので、テープTに印刷されたN個の
印刷画像DSのうちの各1個ずつの印刷画像DSの部分
を利用して、印刷画像DSが各1個ずつ印刷されたラベ
ルを作成すれば、それらは、剥離層を剥離することで所
定の貼付対象物に貼付可能なラベルとなる。
【0112】なお、印刷密度に応じて制限印刷可能エリ
アのサイズ(制限印刷サイズ)や位置の調整を行うプロ
グラムを、CD等を初めとする記憶媒体に記憶しておけ
ば、それを実行可能な任意の印刷装置に実装(装着)し
て、記憶されたプログラムを読み出して実行することに
より、高印刷密度に対応しつつ、必要とする印刷バッフ
ァのメモリ容量を小さく押さえたり、機構的な誤差要因
による印刷精度の低下を防止して、印刷品質を維持し向
上させることが容易にできる。もちろん、上述の各例以
外にも、種々の形態を採用でき、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で、適宜変更も可能である。
【0113】
【発明の効果】上述のように、本発明の画像印刷装置、
画像印刷方法、画像印刷システム、ラベル作成システ
ム、ラベル作成方法および記憶媒体によれば、高印刷密
度に対応しつつ、必要とする印刷バッファのメモリ容量
を小さく押さえることができる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像印刷システムの
概要構成を示す説明図である。
【図2】図1の画像印刷装置の機構系の側面側からの概
略断面構成を示す説明図である。
【図3】図2に対応する上面側からの概略断面構成を示
す説明図である。
【図4】図1の画像印刷装置の制御系の概略構成を示す
ブロック図である。
【図5】図4のヘッド制御部の概略構成を示すブロック
図である。
【図6】ヘッドユニットにおける印刷ヘッドおよびヘッ
ドノズルの機能および配置を示す説明図である。
【図7】印刷画像、印刷画像データ、第k短ラインデー
タおよび第k長ラインデータの関係を示す説明図であ
る。
【図8】指定された印刷密度に応じて、印刷可能エリア
上に想定される仮想印刷可能エリア、制限印刷可能エリ
アおよびそれらのサイズの関係を示す説明図である。
【図9】各種の印刷密度についての一括印刷可能長さや
設定長さの対応を示す説明図である。
【図10】単一画像を複数印刷する場合の制限印刷可能
エリア、実印刷エリアおよびそれらのサイズの関係、並
びにそれによる印刷結果の一例を示す説明図である。
【図11】単一画像を複数印刷する場合の制限印刷可能
エリア、実印刷エリアおよび並びにそれによる印刷結果
の、印刷密度の異なる各種例を示す説明図である。
【図12】印刷バッファとして必要となるメモリ容量を
算出する式、および、各種印刷密度に応じて算出される
印刷数の例を示す説明図である。
【図13】印刷可能エリア内の機構的要因による誤差特
性の例、および、各種の印刷密度に応じて調整・設定さ
れる制限印刷エリアとしての利用エリアの例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 画像印刷装置 6 ヘッドユニット 10 操作部 20 メイン制御部 21 CPU 26 画像データ入出力(画像データI/O) 60 ヘッド制御部 61 第1ヘッド制御ブロック 62 第2ヘッド制御ブロック 63 第3ヘッド制御ブロック 64 第4ヘッド制御ブロック 70 アクチュエータ制御部 80 内部バス 90 電源回路 610 ノズル共通制御部 611 第1ノズル制御部 612 第2ノズル制御部 613 第3ノズル制御部 614 第4ノズル制御部 615 第5ノズル制御部 616 第6ノズル制御部 IF1 第1インタフェース IF2 第2インタフェース LPA1、LPA2、LPA3 …… 制限印刷可能エ
リア PSYS 画像印刷システム RPA1、RPA2、RPA3 …… 実印刷エリア T テープ VPA1、VPA2、VPA3 …… 仮想印刷可能エ
リア WPA 印刷可能領域(印刷可能エリア) WS0 画像作成システム(画像作成装置) WS1、WS2 …… ワークステーション

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元直交座標のX軸方向およびY軸方
    向の印刷密度を設定し、かつ、印刷画像の実印刷サイズ
    を制限する制限印刷サイズを設定し、前記印刷密度で前
    記制限印刷サイズ以下の実印刷サイズとなる印刷画像を
    印刷バッファに準備して、印刷対象物に前記印刷画像を
    印刷する画像印刷装置であって、 設定された前記印刷密度に応じて、前記制限印刷サイズ
    を調整する制限印刷サイズ調整手段を備えたことを特徴
    とする画像印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記印刷密度は、複数種類の印刷密度か
    ら択一的に選択されて設定されることを特徴とする、請
    求項1に記載の画像印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記制限印刷サイズ調整手段は、前記制
    限印刷サイズ内に印刷可能なドット数が、所定値以下と
    なるように、前記制限印刷サイズを調整することを特徴
    とする、請求項1または2に記載の画像印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記制限印刷サイズ調整手段は、前記印
    刷密度に応じた制限印刷サイズが、前記印刷対象物の印
    刷可能エリアのサイズ以上のときには、調整後の制限印
    刷サイズとして前記印刷可能エリアのサイズを設定する
    エリアサイズ制限設定手段を有することを特徴とする、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の画像印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記制限印刷サイズの前記Y軸方向のサ
    イズは固定値であり、 前記制限印刷サイズ調整手段は、前記制限印刷サイズの
    前記X軸方向のサイズを調整することを特徴とする、請
    求項1ないし4のいずれかに記載の画像印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記印刷画像は、単一画像をN(Nは整
    数)個並べて構成され、 前記単一画像の1個の印刷サイズを単一サイズとして設
    定する単一サイズ設定手段と、 前記制限印刷サイズおよび前記単一サイズに基づいて印
    刷数である前記Nを決定する印刷数決定手段と、をさら
    に備えたことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれ
    かに記載の画像印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記印刷画像は、前記単一画像を前記X
    軸方向に前記N個並べた画像であることを特徴とする、
    請求項6に記載の画像印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記印刷対象物は、長尺状であり、その
    長手方向が前記X軸方向と一致するように装着されるこ
    とを特徴とする、請求項7に記載の画像印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記単一画像は、前記X軸方向にJ(J
    は2以上の整数)ドットおよび前記Y軸方向にK(Kは
    2以上の整数)ドットのJドット×Kドットの画像であ
    り、 前記単一画像を表現する単一画像データのうちの、前記
    X軸方向に並ぶJドットの1ライン分を表現する各ライ
    ンデータを、所定の通信相手から順次受信することによ
    り、前記Y軸方向のKライン分に対応するK個のライン
    データを順次受信するラインデータ受信手段と、 前記Kラインのうちのk(kは1≦k≦Kとなる任意の
    整数)番目のラインデータを受信したときに、それを第
    k短ラインデータとしてN個分コピーして順次並べるこ
    とにより、前記Jドットの1ライン分を前記X軸方向に
    N個並べたJ×Nドットの1ライン分を表現する第k長
    ラインデータを作成する長ラインデータ作成手段と、 作成された前記第k長ラインデータによって表現される
    J×Nドットの1ラインを前記印刷画像のkライン目と
    して、前記印刷対象物の前記X軸方向に印刷するライン
    印刷手段と、をさらに備えたことを特徴とする、請求項
    7または8に記載の画像印刷装置。
  10. 【請求項10】 前記所定の通信相手からの受信は、R
    S−232C、USB、IEEE1394またはセント
    ロニクスの規格に従ったものであることを特徴とする、
    請求項9に記載の画像印刷装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載の各手段
    と、 前記単一画像データを作成する画像作成手段と、 作成された前記単一画像データのうちの前記K個のライ
    ンデータを第1インタフェースを介して順次送信する画
    像通信手段と、を備え、 前記ラインデータ受信手段では、前記第1インタフェー
    スを介して前記K個のラインデータを受信することを特
    徴とする画像印刷システム。
  12. 【請求項12】 前記画像通信手段は、 前記単一画像データを第2インタフェースを介して送信
    する画像データ送信手段と、 前記第2インタフェースを介して前記単一画像データを
    受信して前記K個のラインデータに分割するデータ分割
    手段と、 分割された前記K個のラインデータを1個ずつ順次、前
    記第1インタフェースを介して送信するラインデータ送
    信手段と、を有することを特徴とする、請求項11に記
    載の画像印刷システム。
  13. 【請求項13】 前記第2インタフェースは、所定のネ
    ットワークを介したものであることを特徴とする、請求
    項12に記載の画像印刷システム。
  14. 【請求項14】 前記第2インタフェースは、IEEE
    標準LAN準拠の通信プロトコルに従った通信が可能な
    ものであることを特徴とする、請求項12または13に
    記載の画像印刷システム。
  15. 【請求項15】 請求項6ないし14のいずれか1項に
    記載の各手段と、 前記印刷対象物に印刷されたN個の単一画像のうちの各
    1個ずつの単一画像の部分を利用して、前記単一画像が
    各1個ずつ印刷されたラベルを作成する単一部分利用手
    段と、を備えたことを特徴とするラベル作成システム。
  16. 【請求項16】 前記単一部分利用手段は、 前記印刷対象物の前記各1個ずつの単一画像の部分を切
    り離す画像部分切断手段を有することを特徴とする、請
    求項15に記載のラベル作成システム。
  17. 【請求項17】 前記印刷対象物は、裏面の剥離層を剥
    離することにより、前記単一画像が表面に印刷された状
    態で所定の貼付対象物に貼付可能に構成されたものであ
    ることを特徴とする、請求項15または16に記載のラ
    ベル作成システム。
  18. 【請求項18】 2次元直交座標のX軸方向およびY軸
    方向の印刷密度を設定し、かつ、印刷画像の実印刷サイ
    ズを制限する制限印刷サイズを設定し、前記印刷密度で
    前記制限印刷サイズ以下の実印刷サイズとなる印刷画像
    を印刷バッファに準備して、印刷対象物に前記印刷画像
    を印刷する画像印刷方法であって、 設定された前記印刷密度に応じて、前記制限印刷サイズ
    を調整する制限印刷サイズ調整工程を備えたことを特徴
    とする画像印刷方法。
  19. 【請求項19】 前記制限印刷サイズ調整工程では、前
    記制限印刷サイズ内に印刷可能なドット数が、所定値以
    下となるように、前記制限印刷サイズを調整することを
    特徴とする、請求項18に記載の画像印刷方法。
  20. 【請求項20】 前記制限印刷サイズ調整工程は、前記
    印刷密度に応じた制限印刷サイズが、前記印刷対象物の
    印刷可能エリアのサイズ以上のときには、調整後の制限
    印刷サイズとして前記印刷可能エリアのサイズを設定す
    るエリアサイズ制限設定工程を有することを特徴とす
    る、請求項18または19に記載の画像印刷方法。
  21. 【請求項21】 前記制限印刷サイズの前記Y軸方向の
    サイズは固定値であり、 前記制限印刷サイズ調整工程では、前記制限印刷サイズ
    の前記X軸方向のサイズを調整することを特徴とする、
    請求項18ないし20のいずれかに記載の画像印刷方
    法。
  22. 【請求項22】 前記印刷画像は、単一画像をN(Nは
    整数)個並べて構成され、 前記単一画像の1個の印刷サイズを単一サイズとして設
    定する単一サイズ設定工程と、 前記制限印刷サイズおよび前記単一サイズに基づいて印
    刷数である前記Nを決定する印刷数決定工程と、をさら
    に備えたことを特徴とする、請求項18ないし21のい
    ずれかに記載の画像印刷方法。
  23. 【請求項23】 前記印刷画像は、前記単一画像を前記
    X軸方向に前記N個並べた画像であることを特徴とす
    る、請求項22に記載の画像印刷方法。
  24. 【請求項24】 前記単一画像は、前記X軸方向にJ
    (Jは2以上の整数)ドットおよび前記Y軸方向にK
    (Kは2以上の整数)ドットのJドット×Kドットの画
    像であり、 前記単一画像を表現する単一画像データのうちの、前記
    X軸方向に並ぶJドットの1ライン分を表現する各ライ
    ンデータを、所定の通信相手から順次受信することによ
    り、前記Y軸方向のKライン分に対応するK個のライン
    データを順次受信するラインデータ受信工程と、 前記Kラインのうちのk(kは1≦k≦Kとなる任意の
    整数)番目のラインデータを受信したときに、それを第
    k短ラインデータとしてN個分コピーして順次並べるこ
    とにより、前記Jドットの1ライン分を前記X軸方向に
    N個並べたJ×Nドットの1ライン分を表現する第k長
    ラインデータを作成する長ラインデータ作成工程と、 作成された前記第k長ラインデータによって表現される
    J×Nドットの1ラインを前記印刷画像のkライン目と
    して、前記印刷対象物の前記X軸方向に印刷するライン
    印刷工程と、をさらに備えたことを特徴とする、請求項
    23に記載の画像印刷方法。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の各工程と、 前記単一画像データを作成する画像作成工程と、 作成された前記単一画像データのうちの前記K個のライ
    ンデータを第1インタフェースを介して順次送信する画
    像通信工程と、を備え、 前記ラインデータ受信工程では、前記第1インタフェー
    スを介して前記K個のラインデータを受信することを特
    徴とする画像印刷方法。
  26. 【請求項26】 請求項22ないし25のいずれか1項
    に記載の各工程と、 前記印刷対象物に印刷されたN個の単一画像のうちの各
    1個ずつの単一画像の部分を利用して、前記単一画像が
    各1個ずつ印刷されたラベルを作成する単一部分利用工
    程と、を備えたことを特徴とするラベル作成方法。
  27. 【請求項27】 請求項1ないし17のいずれか1項に
    記載の各手段の機能を実行可能なプログラムを記憶する
    ことを特徴とする記憶媒体。
  28. 【請求項28】 請求項18ないし26のいずれか1項
    に記載の各工程を実行可能なプログラムを記憶すること
    を特徴とする記憶媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009080790A (ja) * 2007-09-03 2009-04-16 Seiko Epson Corp 印刷方法、印刷装置、及び、印刷物製造方法
US8810849B2 (en) 2007-09-03 2014-08-19 Seiko Epson Corporation Printing method, printing apparatus, and print producing method based on printable printing area and size of the large prints
JP2015066868A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 ブラザー工業株式会社 印刷物作成装置

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