JP2003291324A - インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置

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JP2003291324A
JP2003291324A JP2002097126A JP2002097126A JP2003291324A JP 2003291324 A JP2003291324 A JP 2003291324A JP 2002097126 A JP2002097126 A JP 2002097126A JP 2002097126 A JP2002097126 A JP 2002097126A JP 2003291324 A JP2003291324 A JP 2003291324A
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color
inks
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cartridge
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JP2002097126A
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Kazuhide Kubota
和英 窪田
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、一体型インクカートリッジを用い
るインクジェット記録方法において、色再現性を保持し
つつ、インク使用後のカートリッジ交換時に残存する各
色インク間の残存量の差を殆ど生じないようにすること
で、インクの無駄を防止したインクジェット記録方法を
提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明は、イエローインク(Y)、マゼ
ンタインク(M)及びシアンインク(C)を含む一体型
の第1インクカートリッジと、該第1インクカートリッ
ジ中のインクのうち2種を用いた混合色によって表され
る色相角を有する複数の特色インクを含む一体型の第2
インクカートリッジとを少なくとも使用し、前記第1イ
ンクカートリッジにおけるインクの残存量に応じて、前
記特色インクの使用量を調整するインクジェット記録方
法を提供することにより、前記課題を解決したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一体型インクカー
トリッジを用いるインクジェット記録方法において、イ
ンク使用後のカートリッジ交換時に残存する各色インク
間の残存量の差を殆ど生じないようにすることで、イン
クの無駄を防止したインクジェット記録方法及び記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、ユーザーにとっての利便性や製造者にとっては生産
コスト等の面で有用であることから、シアンインク、マ
ゼンタインク及びイエローインク等の複数色のインクを
一体的に収容してなる一体型インクカートリッジを用い
た種々のインクジェット記録方法が利用されている(特
開2000−52572号公報等)。
【0003】しかし、従来の一体型インクカートリッジ
を使用したインクジェット記録方法では、カートリッジ
中の何れか一のインクがなくなればカラープリンタが印
刷不可能となるため、他のインクの残存量に関係なく廃
棄、交換せざるを得ない状況にあった。特に、他のイン
クがまだ多く残存するときでも一体型インクカートリッ
ジを一のインクの消費と同時に廃棄、交換することにな
るため、残存するインクの無駄が生じていた。
【0004】一方、色再現性等に優れたインクジェット
記録方法として、シアンインク、マゼンタインク及びイ
エローインクとともに、他のインクを備えたインクセッ
トを使用した種々の記録方法が利用されている。
【0005】例えば、特開2000−351928号公
報では、優れた色範囲(色再現域)及び耐光堅牢性を示
すカラープリント用インクジェットインクセットの提供
を目的として、シアンインク、マゼンタインク及びイエ
ローインクとともに、オレンジインク(レッドインクを
含む)、グリーンインク又はバイオレットインクからな
る少なくとも1種の追加のインクを含むカラープリント
用インクジェットインクセットが提案されている。
【0006】また、特開平6−233216号公報で
は、高い色再現性を実現することのできるカラー画像処
理装置の提供を目的として、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色と、第5
番目の色としてレッド(R)、第6番目の色としてグリ
ーン(G)、第7番目の色としてブルー(B)等の印刷
色を用いてカラー画像を再現する際の第5番目以降の色
の印字量を決定するカラー画像処理装置が提案されてい
る。
【0007】また、特開平6−246909号公報で
は、紙へのフルカラー記録を行う場合に使用される通常
4色の基準色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラッ
ク)とともに、これら以外の色のインクとして、特色イ
ンク(グリーン、ブルーインク等)等を併用し、該特色
インク用記録ヘッドを設けた場合でも、記録速度の低下
をもたらさないインクジェット記録装置及び記録方法の
提供を目的として、特定の手段を設けたインクジェット
記録装置及び記録方法が提案されている。
【0008】しかし、通常インク以外の他のインクを備
えたこれらの記録方法では、前述の一体型インクカート
リッジを用いる場合の問題を解決し得ないというのが現
状であった。
【0009】従って、本発明は、一体型インクカートリ
ッジを用いるインクジェット記録方法において、色再現
性を保持しつつ、インク使用後のカートリッジ交換時に
残存する各色インク間の残存量の差を殆ど生じないよう
にすることで、インクの無駄を防止したインクジェット
記録方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、通常色のインクを複数含む一体型インクカー
トリッジとともに、特別な色のインクを複数含む一体型
インクカートリッジを使用し、特定の手段により両カー
トリッジ間におけるインク使用量の関係を調整したイン
クジェット記録方法が、前記課題を解決し得ることの知
見を得た。
【0011】本発明は、前記知見に基づきなされたもの
で、イエローインク(Y)、マゼンタインク(M)及び
シアンインク(C)を含む一体型の第1インクカートリ
ッジと、該第1インクカートリッジ中のインクのうち2
種を用いた混合色によって表される色相角(JIS Z
8729に規定のCIE1976(L*a*b*)表示
系において定義される)を有する複数の特色インクを含
む一体型の第2インクカートリッジとを少なくとも使用
し、前記第1インクカートリッジにおけるインクの残存
量に応じて、前記特色インクの使用量を調整するインク
ジェット記録方法を提供することにより、前記課題を解
決したものである。
【0012】また、本発明は、前記インクジェット記録
方法を使用して画像を形成するインクジェット記録装置
であって、イエローインク(Y)、マゼンタインク
(M)及びシアンインク(C)を含む一体型の第1イン
クカートリッジと、該第1インクカートリッジ中のイン
クのうち2種を用いた混合色によって表される色相角
(JIS Z 8729に規定のCIE1976(L*
a*b*)表示系において定義される)を有する複数の特
色インクを含む一体型の第2インクカートリッジとを少
なくとも具備するインクジェット記録装置を提供するも
のである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその好ましい実施
形態に基づいて詳細に説明する。
【0014】(インクジェット記録方法)本発明のイン
クジェット記録方法は、イエローインク(Y)、マゼン
タインク(M)及びシアンインク(C)を含む一体型の
第1インクカートリッジと、該第1インクカートリッジ
中のインクのうち2種を用いた混合色(二次色)によっ
て表される色相角を有する特色インク(以下、本発明に
おいて単に「特色インク」というときはこの特色インク
をいう。)を複数含む一体型の第2インクカートリッジ
とを少なくとも使用し、前記第1インクカートリッジに
おけるインクの残存量に応じて、前記特色インクの使用
量を調整することを特徴とする。ここで、「色相角」と
は、JIS Z 8729に規定のCIE1976(L
*a*b*)表示系において定義される色相角をいう(以
下、本発明において、単に「色相角」というときは、こ
の定義による色相角をいう)。
【0015】本発明によれば、このように第1インクカ
ートリッジにおけるYMCを含むインクとともに、第2
インクカートリッジにおける特色インクを該第1インク
カートリッジ中のインク残存量に応じて調整した使用量
で使用するという手段をとるため、第1インクカートリ
ッジのカートリッジ交換時に残存する各色インク間の残
存量の差を殆ど生じないようにすることができ、インク
の無駄を防止することが可能となる。本発明の記録方法
によるインクカートリッジ交換時における各色インク間
の残存量の差〔(インクカートリッジ中の複数のインク
のうち残存量が最大値であるインクの残存量−残存量が
最小値であるインクの残存量)/残存量が最小値である
インクの残存量〕(重量割合)は、20%以下まで低減
することが可能となる。また、本発明は、かかる特色イ
ンクを使用するため、色再現性にも優れたものである。
【0016】本発明の好ましい態様によれば、第1イン
クカートリッジにおける全てのインクの残存量が50%
以上のときには、複数の特色インクを、全て同一の印字
duty領域で使用し、前記第1インクカートリッジに
おけるインクのうち少なくとも一のインクの残存量が5
0%未満のときには、当該一のインクが他の一のインク
と形成し得る混合色によって表される色相角を有する二
の特色インクを、その他の特色インクよりも広い範囲の
印字duty領域で使用する。この態様によれば、各色
インク間の残存量の差をより僅少化するとともに、本発
明の記録方法により画像を形成する際の記録画像におけ
る単位面積当たりのインクの打ち込み量を減らすことが
でき、また記録媒体として紙を用いた場合に紙しわをよ
り抑制させることができる。
【0017】ここで、「duty」とは、下記の式
(1)で定義され、算出される値Dの単位を示すもので
ある。 D={実印字ドット数/(縦解像度×横解像度)}×100(Duty) (1) (式中、「実印字ドット数」は、単位面積当たりの実印
字ドット数であり、「縦解像度」及び「横解像度」は、
それぞれ単位面積当たりの解像度である。)
【0018】また、「少なくとも一のインク」とは、あ
る一のインクが最初に50重量%未満の残存量になった
場合にはその一のインクそのもののことをいい、また、
インクの残存量が50重量%未満のものが二以上になっ
た場合には残存量が50重量%未満になったそれぞれの
インクのことをいう。従って、インクの残存量が50%
未満のインクが二以上となったときには、それぞれのイ
ンクが形成し得る混合色によって表される色相角を有す
るそれぞれの二の特色インクを、その他の特色インクよ
りも広い範囲の印字duty領域で使用することにな
る。
【0019】本発明の更に好ましい態様によれば、前記
二の特色インクを印字duty40%以上の領域で使用
し、前記その他の特色インクを印字duty60%以上
の領域で使用する。この態様によれば、各色インク間の
残存量の差を更に僅少化でき、インクの打ち込み量の低
減化及び紙しわの抑制をより向上させることができる。
【0020】第1インクカートリッジ中のインクのうち
のイエローインク(Y)とマゼンタインク(M)の2種
を用いた混合色によって表される色相角を有する特色イ
ンクとしては、レッドインク(R)が好ましい。また、
第1インクカートリッジ中のインクのうちのマゼンタイ
ンク(M)とシアンインク(C)の2種を用いた混合色
によって表される色相角を有する特色インクとしては、
ブルーインク(B)又はバイオレットインク(Vi)が好
ましい。また、第1インクカートリッジ中のインクのう
ちのシアンインク(C)とイエローインク(Y)の2種
を用いた混合色によって表される色相角を有する特色イ
ンクとしては、グリーンインク(G)が好ましい。
【0021】従って、前記の好ましい態様において、前
記一のインクがイエローインク(Y)のときには、前記
二の特色インクとして、レッドインク(R)及びグリー
ンインク(G)を用いるのがよい。また、前記一のイン
クがマゼンタインク(M)のときには、前記二の特色イ
ンクとして、レッドインク(R)とブルーインク(B)
又はバイオレットインク(Vi)との組合せを用いるのが
よい。また、前記一のインクがシアンインク(C)のと
きには、前記二の特色インクとして、グリーンインク
(G)とブルーインク(B)又はバイオレットインク
(Vi)との組合せを用いるのがよい。
【0022】本発明の記録方法に使用する第1インクカ
ートリッジに含まれるイエローインク(Y)、マゼンタ
インク(M)及びシアンインク(C)は、それぞれイン
クジェット記録方法において用いられる通常の配合組成
からなるインクを用いることができる。例えば、各イン
クは、色材としての顔料、分散剤、湿潤剤、水(好まし
くはイオン交換水)等からなる配合組成のものが用いら
れる。
【0023】イエローインク(Y)は、その色相角が8
0〜110°の範囲内にあるものが好ましく用いられ
る。このため、色相角がかかる範囲内になるように色材
としての顔料等によって調整することが好ましい。
【0024】イエローインク(Y)に用いられる顔料と
しては、C.I.ピグメントイエロー74、81、8
3、93、109、110、120、128、138、
139、150、151、154、155、173、1
80、185、195等のイエロー顔料が挙げられ、特
にC.I.ピグメントイエロー74が好ましい。
【0025】また、マゼンタインク(M)は、その色相
角が330〜360°の範囲内にあるものが好ましく用
いられる。このため、色相角がかかる範囲内になるよう
に色材としての顔料等によって調整することが好まし
い。
【0026】マゼンタインク(M)に用いられる顔料と
しては、C.I.ピグメントレッド122、202、2
09、112、123、168、184、5、7、1
2、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、5
7:1及びC.I.ピグメントバイオレット19等のマ
ゼンタ顔料が挙げられ、特にC.I.ピグメントレッド
122、202が好ましい。
【0027】また、シアンインク(C)は、その色相角
が230〜260°の範囲内にあるものが好ましく用い
られる。このため、色相角がかかる範囲内になるように
色材としての顔料等によって調整することが好ましい。
【0028】シアンインク(C)に用いられる顔料とし
ては、C.I.ピグメントブルー15:3、15:4、
1、2、3、16、22、15:34等のシアン顔料が
挙げられ、特にC.I.ピグメントブルー15:3が好
ましい。
【0029】顔料の配合量は、各インク中、好ましくは
0.1〜20重量%、更に好ましくは0.5〜10重量
%である。尚、この顔料の配合量は、インクの所望の色
相角に応じて適宜調整される。
【0030】また、第1インクカートリッジに含まれる
各インクに配合できる分散剤の好ましい例としては合成
高分子が挙げられ、ポリビニルアルコール類、ポリビニ
ルピロリドン類、ポリアクリル酸、アクリル酸−アクリ
ルニトリル共重合体、アクリル酸カリウム−アクリルニ
トリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重
合体、アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体などの
アクリル系樹脂、スチレン−アクリル酸共重合体、スチ
レン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸
−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−メチル
スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチル
スチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体な
どのスチレン−アクリル樹脂、スチレン−マレイン酸共
重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ビニルナ
フタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マ
レイン酸共重合体、及び酢酸ビニル−エチレン共重合
体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸
ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−ク
ロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体な
どの酢酸ビニル系共重合体及びそれらの塩が挙げられ
る。これらは、使用に際して単独か又は二種以上を混合
して用いることができる。
【0031】特に好ましい分散剤は、分散安定性等の点
で、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の塩であ
る。かかるスチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の塩
は、基本的にはその構造中に少なくともスチレン骨格と
(メタ)アクリル酸の塩の骨格を含んでなるものを示
し、構造中に(メタ)アクリル酸エステル骨格等の他の
不飽和基を有するモノマー由来の骨格を有していても構
わない。
【0032】分散剤の配合量は、顔料100重量部に対
して1〜100重量部であることが好ましく、より好ま
しくは2〜70重量部である。
【0033】また、色材としての顔料としては、分散剤
なしに分散可能な表面処理顔料(自己分散型顔料)を使
用することもできる。この表面処理顔料を使用する場合
にも、インクの所望の色相角に応じてその種類や配合量
等が適宜設定される。この表面処理顔料を使用する場合
には、前述した分散剤を配合する必要はない。表面処理
顔料は、顔料の表面にカルボキシル基、カルボニル基、
ヒドロキシル基、スルホン基、及びこれらの塩等からな
る群より選ばれる1種又は2種以上等の官能基(分散性
付与基)を有するように処理された顔料であって、分散
剤を別途配合せずとも、水系インク組成物中で均一に分
散し得るものである。尚、ここでいう「分散」とは、表
面処理顔料が分散剤なしに水中に安定に存在している状
態をいい、分散している状態のもののみならず、溶解し
ている状態のものも含むものとする。
【0034】表面処理顔料を調製するには、真空プラズ
マ等の物理的処理や化学的処理により、官能基又は官能
基を含んだ分子を顔料の表面に配位、グラフト等の化学
的結合をさせること等によって得ることができる。例え
ば、特開平8−3498号公報に記載の方法によって得
ることができる。
【0035】また、表面処理顔料は、市販品を利用する
ことも可能であり、好ましい例としては、オリエント化
学工業(株)製の「マイクロジェットCW1」、「マイ
クロジェットCW2」、キャボット社製の「CAB−O
−JET 200」、「CAB−O−JET 300」等
が挙げられる。
【0036】また、色材としての顔料としては、樹脂被
覆タイプのマイクロカプセル化顔料を使用することもで
きる。このマイクロカプセル化顔料を使用する場合に
も、インクの所望の色相角に応じてその種類や配合量等
が適宜設定される。マイクロカプセル化顔料は、公知の
物理的機械的手法または化学的手法で製造される。さら
に詳しくは、相分離法(コアセルベーション)、液中乾
燥法(界面沈殿法)、スプレードライング法、パンコー
ティング法、液中硬化被覆法、界面重合法、in situ
法、超音波法等、その製法に特に制限されずに用いるこ
とができる。マイクロカプセル化顔料としては、例え
ば、特開平9−151342号公報に記載のアニオン性
マイクロカプセル化顔料や、特開平10−316909
号公報に記載の方法で得られるもの等が挙げられる。
【0037】マイクロカプセル化顔料における顔料を被
覆する樹脂(高分子化合物)としては、例えば、ビニ
ル系重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、スチレ
ン−(メタ)アクリル酸共重合体、ポリエステル、ポリ
アミド、ポリイミド、ポリウレタン、アミノ系重合体、
含珪素ポリマー、含硫黄ポリマー、含フッ素ポリマー及
びエポキシ樹脂等の一種以上を主成分とするもの、前
記重合体として、架橋反応基及び親水性基を有する高分
子化合物と架橋剤とを少なくとも含む有機相で顔料を包
含した後に、架橋反応を行うことにより得られた架橋構
造を有する高分子化合物、重合性基、疎水性基及び親
水性基を有する重合性界面活性剤とモノマーとを重合し
て得られた高分子化合物等が好ましく挙げられる。
【0038】また、第1インクカートリッジに含まれる
各インクに配合できる湿潤剤は、インクジェットプリン
タにおけるノズルの目詰まりを防止するために用いら
れ、例えば、グリセリン、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、分子量20
00以下のポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコ
ール、1,3−プロピレングリコール、イソプロピレン
グリコール、イソブチレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、メソエリスリト
ール、ペンタエリスリトール等が挙げられる。これらの
湿潤剤は、単独か又は二種以上を混合して用いることが
できる。
【0039】湿潤剤の配合量は、各インク中、好ましく
は0.05〜30重量であり、更に好ましくは3〜25
重量%である。
【0040】その他、第1インクカートリッジに含まれ
る各インクには、界面活性剤、浸透剤、他の水性媒体、
pH調整剤、防腐剤、防かび剤、溶解助剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤等を必要に応じて適宜配合することも
できる。
【0041】本発明の記録方法に使用する第2インクカ
ートリッジに含まれる複数の特色インクは、それぞれ所
定の色相角を有する以外はインクジェット記録方法にお
いて用いられる通常の配合組成からなるインクと同様で
ある。即ち、各特色インクは、例えば、色材としての顔
料、分散剤、湿潤剤、水(好ましくはイオン交換水)等
からなり且つ前記色相角となるように調整された配合組
成のものが用いられる。尚、色材としての顔料として
は、分散剤なしに分散可能な前記の表面処理顔料や、前
記のマイクロカプセル化顔料を用いることもできる。
【0042】特色インクのうち、レッドインク(R)
は、前述したように、イエローインク(Y)とマゼンタ
インク(M)の2種を用いた混合色によって表される色
相角を有する特色インクとして好ましいものである。こ
のため、色相角がこのようになるように色材としての顔
料等によって調整することが好ましい。
【0043】レッドインク(R)に用いられる顔料とし
ては、C.I.ピグメントレッド17、49:2、11
2、177、178、188、255、264、149
等が挙げられ、特にC.I.ピグメントレッド178が
好ましい。
【0044】また、特色インクのうち、ブルーインク
(B)又はバイオレットインク(Vi)は、前述したよう
に、マゼンタインク(M)とシアンインク(C)の2種
を用いた混合色によって表される色相角を有する特色イ
ンクとして好ましいものである。このため、色相角がこ
のようになるように色材としての顔料等によって調整す
ることが好ましい。
【0045】ブルーインク(B)に用いられる顔料とし
ては、C.I.ピグメントブルー21、22、60、6
4等が挙げられ、特にC.I.ピグメントブルー60が
好ましい。
【0046】バイオレットインク(Vi)に用いられる顔
料としては、C.I.ピグメントバイオレット3、1
9、23、32、36、38等が挙げられ、特にC.
I.ピグメントバイオレット23が好ましい。
【0047】また、特色インクのうち、グリーンインク
(G)は、前述したように、シアンインク(C)とイエ
ローインク(Y)の2種を用いた混合色によって表され
る色相角を有する特色インクとして好ましいものであ
る。このため、色相角がこのようになるように色材とし
ての顔料等によって調整することが好ましい
【0048】グリーンインク(G)に用いられる顔料と
しては、C.I.ピグメントグリーン7、36等が挙げ
られ、特にC.I.ピグメントグリーン7が好ましい。
【0049】各特色インク中の顔料の配合量は、インク
量に対して、好ましくは0.1〜20重量%、更に好ま
しくは0.5〜10重量%である。尚、この顔料の配合
量は、特色インクの所定の色相角に応じて適宜調整され
る。
【0050】特色インクに含まれる顔料以外の配合組成
(各成分の種類及び配合量)については、前述した第1
インクカートリッジにおける各インクと同様であるた
め、第1インクカートリッジの項で説明した事項が適宜
適用される。
【0051】本発明の記録方法においては、色材が顔料
のインクを含む第1及び第2インクカートリッジを用い
たものについて詳述したが、色材が染料のインクを含む
第1及び第2インクカートリッジも使用可能である。色
材が染料のインクを含む第1及び第2インクカートリッ
ジを使用した本発明のインクジェット記録方法によって
も、顔料インクを用いた場合と同様に、本発明の効果、
即ちインクカートリッジ交換時の各色インク間における
残存量差の低減化とインクの無駄防止を達成することが
できる。尚、色材として染料を含むインクを用いる場合
には、前述の顔料インクに配合される分散剤を除く以外
は、同様の配合組成からなるインクが用いられる。
【0052】色材として染料を含む各インクを用いる場
合の染料としては、インクジェット記録用インクに通常
用いられる染料が全て使用可能であり、かつ前記の各色
相角に該当する染料ないし前記の各色相角に調整できる
染料であれば第1インクカートリッジ及び第2インクカ
ートリッジ中の各々のインクの色材として使用可能であ
る。
【0053】また、この場合、染料の配合量は、各イン
ク中、好ましくは0.1〜15重量%、更に好ましくは
0.3〜10重量%である。
【0054】本発明の記録方法においては、第1インク
カートリッジについてのインクエンドの検出、交換すべ
き信号等に基づいて第1インクカートリッジを交換した
後、第1インクカートリッジにおける全てのインクの残
存量が50%以上の場合であって、第2インクカートリ
ッジにおける複数の特色インクのうち少なくとも一の特
色インクの残存量が50%未満のときには、当該一の特
色インクを、印字duty80%以上の領域で使用し、
一方、当該一の特色インクの色相角を表す混合色を形成
し得る第1インクカートリッジ中の二のインクを、印字
duty80%未満の領域で使用することが好ましい。
このようにすることで、第1インクカートリッジを交換
した後において、第1インクカートリッジ及び第2イン
クカートリッジそれぞれの各色インク間の残存量の差を
抑制させることができる。即ち、この記録方法によっ
て、両インクカートリッジにおける各色インク間の残存
量の差を共に20%以下まで低減することが可能とな
る。
【0055】本発明の記録方法において、第1インクカ
ートリッジにおけるインクの残存量に応じて第2インク
カートリッジにおける所定の特色インクの使用量を調整
する際の、インクの切り替えを行う印字dutyは可変
であり、任意に設定可能である。
【0056】(インクジェット記録装置)本発明のイン
クジェット記録装置は、前述したインクジェット記録方
法を使用して画像を形成するものであって、イエローイ
ンク(Y)、マゼンタインク(M)及びシアンインク
(C)を含む一体型の第1インクカートリッジと、該第
1インクカートリッジ中のインクのうち2種を用いた混
合色によって表される色相角を有する複数の特色インク
を含む一体型の第2インクカートリッジとを少なくとも
具備するものである。即ち、本発明の記録装置は、その
第1インクカートリッジ及び第2インクカートリッジを
使用し、該第1インクカートリッジにおけるインクの残
存量に応じて、前記特色インクの使用量を調整するもの
である。
【0057】本発明の記録装置においては、複数の前記
特色インクとして、レッドインク(R)、グリーンイン
ク(G)、ブルーインク(B)及びバイオレットインク
(Vi)からなる群より選択されるインクを使用すること
により、広い色再現範囲とインクの打ち込み量の低減が
実現できる。
【0058】本発明の記録装置の好ましい実施態様とし
ては、第1インクカートリッジと、第2インクカートリ
ッジと、第1インクカートリッジ中の各色インクの残存
量を検知するための残量検知手段と、該検知手段に基づ
く信号により第1インクカートリッジのインクエンドを
検出する交換時検出手段と、前記検知手段に基づく信号
により第2インクカートリッジ中の各特色インクの使用
量を制御する制御手段と、を少なくとも具備するもので
ある。かかる実施態様の記録装置によって、記録媒体等
に画像を形成すると、色再現性を保持しつつ、インク使
用後の第1インクカートリッジ交換時に残存する各色イ
ンク間の残存量の差が殆ど生ずることがなく、インクの
無駄を防止することができる。
【0059】即ち、本実施形態の記録装置は、各色のイ
ンク残量を検知する基板等の残量検知手段によって、第
1インクカートリッジ中のインク残存量を検知する。そ
の際、全てのインクの残存量が50%以上のときには、
残量検知手段に基づく信号により制御手段が、第2イン
クカートリッジ中の複数の特色インクを全て同一の印字
duty領域で使用するように制御する。一方、第1イ
ンクカートリッジ中のインクのうち少なくとも一のイン
クの残存量が50%未満のときには、残量検知手段に基
づく信号により制御手段が、当該一のインクが他の一の
インクと形成し得る混合色によって表される色相角を有
する二の特色インクを、その他の特色インクよりも広い
範囲の印字duty領域で使用するように制御する。ま
た、残量検知手段に基づく信号により交換時検出手段
は、同一インクカートリッジ内の任意の1色のインク残
存量が初期値に対して3%以下となった時に、インクカ
ートリッジの交換時であることを知らせる信号を出すよ
う制御する。
【0060】また、本発明の記録装置として、上記実施
態様に加え、第2インクカートリッジ中の各特色インク
の残存量を検知するための第2の残量検知手段と、該検
知手段に基づく信号により第2インクカートリッジのイ
ンクエンドを検出する第2の交換時検出手段と、前記検
知手段に基づく信号により第1インクカートリッジ中の
各インクの使用量を制御する第2の制御手段と、を具備
するものがよい。かかる実施態様の記録装置によって、
記録媒体等に画像を形成すると、色再現性を保持しつ
つ、第1インクカートリッジ交換後、更に特色インク使
用後の第2インクカートリッジの交換時に残存する各特
色インク間の残存量の差も殆ど生ずることがなく、第1
及び第2インクカートリッジ中のそれぞれのインクの無
駄を防止することができる。
【0061】即ち、本実施形態の記録装置は、第1イン
クカートリッジを交換した後、第1及び第2インクカー
トリッジ中各色のインク残量を検知する基板等の残量検
知手段及び第2の残量検知手段によって、第1及び第2
インクカートリッジ中のインク残存量を検知する。その
際、第1インクカートリッジ中の全てのインクの残存量
が50%以上で且つ第2インクカートリッジ中のインク
のうち少なくとも一の特色インクの残存量が50%未満
のときには、残量検知手段に基づく信号により制御手段
が、当該一の特色インクをその他の特色インクよりも狭
い範囲の印字duty領域で(好ましくは高印字dut
y側にシフトさせて)使用し、また、第2の残量検知手
段に基づく信号により第2の制御手段が、当該一の特色
インクの色相角を表す混合色を形成し得る第1インクカ
ートリッジ中の二のインクをその他のインクよりも広い
範囲の印字duty領域で使用するするように制御す
る。また、第2の残量検知手段に基づく信号により第2
の交換時検出手段は、第2インクカートリッジ内の任意
の1色のインク残存量が初期値に対して3%以下となっ
た時に、インクカートリッジの交換時であることを知ら
せる信号を出すよう制御する。
【0062】尚、本発明の記録装置において前述した記
録方法に使用されるものと同一のものについては、前述
の記録方法について説明した事項が適宜適用される。
【0063】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を
更に具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって
何等限定されるものではない。
【0064】〔実施例1〕 カラーインクAの調製:シアンインク、マゼンタインク
及びイエローインクをそれぞれ次の配合組成となるよう
に調製し、これら3色からなるインクセットをカラーイ
ンクAとした。
【0065】 (シアンインク) C.I.ヒ゜ク゛メントフ゛ルー 15:3 2重量%スチレン -アクリル酸共重合体(分散剤) 1重量%シ゛エチレンク゛リコール 10重量% イオン交換水 残量
【0066】 (マゼンタインク) C.I.ヒ゜ク゛メントレット゛ 122 3重量%スチレン -アクリル酸共重合体(分散剤) 1重量%ク゛リセリン 5重量%シ゛エチレンク゛リコール 5重量% イオン交換水 残量
【0067】 (イエローインク) C.I.ヒ゜ク゛メントイエロー 74 3.5重量 %スチレン -アクリル酸共重合体(分散剤) 1重量%ク゛リセリン 8重量% イオン交換水 残量
【0068】カラーインクBの調製:レッドインク、グ
リーンインク及びブルーインクをそれぞれ次の配合組成
となるように調製し、これら3色からなるインクセット
をカラーインクBとした。
【0069】 (レッドインク) C.I.ヒ゜ク゛メントレット゛ 178 2重量%スチレン -アクリル酸共重合体(分散剤) 1重量%シ゛エチレンク゛リコール 10重量% イオン交換水 残量
【0070】 (グリーンインク) C.I.ヒ゜ク゛メントク゛リーン 7 3重量%スチレン -アクリル酸共重合体(分散剤) 1重量%ク゛リセリン 5重量%シ゛エチレンク゛リコール 5重量% イオン交換水 残量
【0071】 (ブルーインク) C.I.ヒ゜ク゛メントフ゛ルー 60 2重量%スチレン -アクリル酸共重合体(分散剤) 1重量 %ク゛リセリン 8重量% イオン交換水 残量
【0072】記録装置の作製:上記カラーインクAを3
色一体型インクカートリッジに充填してインクカートリ
ッジAを作製し、同様に上記カラーインクBを3色一体
型インクカートリッジに充填してインクカートリッジB
を作製した。次いで、インクカートリッジA及びBをイ
ンクジェットプリンターMC−2000(セイコーエプ
ソン(株)製)に装着した。このインクカートリッジA
及びBには、各色のインク残量を検知する基板が取り付
けられており、この基板によりインクの残量を検知す
る。
【0073】記録方法:上記プリンターにより、記録画
像として、グリーンを比較的多用する「森林の画像」、
レッドを比較的多用する「夕日の画像」及びブルー領域
の色を比較的多用する「深海の画像」のそれぞれを、A
4サイズの記録媒体に10枚単位で交互に印字を行っ
た。この際、混合色(二次色)(レッド;R、グリー
ン;G、ブルー;B)を表現する場合には、下記方法A
を用いて行った。
【0074】(方法A)二次色を表現するのに用いるイ
ンクカートリッジA中の2色のインク残存量がともに5
0重量%以上の場合、印字duty60%になるまでは
インクカートリッジA中の2色を混合することで二次色
を表現し、印字duty60%以上の領域ではインクカ
ートリッジB中の該当色のインクを用いた。また、二次
色を表現するのに用いるインクカートリッジA中の2色
のうち少なくとも一方の残存量が50%未満の場合、印
字duty40%になるまではインクカートリッジA中
の2色を混合することで二次色を表現し、印字duty
40%以上の領域ではインクカートリッジB中の該当色
のインクを用いた。
【0075】なお、上記方法Aは、本発明の記録方法に
用いることのできる一例であり、本発明はかかる方法に
よって限定されるものではない。すなわち、インクカー
トリッジAの残存量に応じてインクカートリッジBの該
当色に切り替える印字dutyは可変であり、任意に設
定可能である。
【0076】〔比較例〕実施例1の記録方法における二
次色の表現方法をAに変えて下記方法Bを用いた以外
は、実施例1と同様の操作を行なった。 方法B:二次色を表現する場合はインクカートリッジA
中のインク残存量によらず常に印字duty60%にな
るまではインクカートリッジA中の2色を混合すること
で二次色を表現し、印字duty60%以上の領域では
インクカートリッジB中の該当色のインクを用いた。
【0077】インク残量のバラツキの評価:インクカー
トリッジAのインクエンドが検出された時点でプリンタ
ーからカートリッジを取り出し、インクカートリッジA
中に残った各インクの量をそれぞれ調査した。その結
果、実施例1の記録方法を用いた場合(二次色の表現方
法Aを使用)には、各色インク間の残存量の差が10重
量%であることが判り、各色間での残量のバラツキが抑
制されていた。一方、比較例の記録方法を用いた場合
(二次色の表現方法Bを使用)には、各色インク間の残
存量の差が30重量%であることが判り、各色間での残
量のバラツキが大きかった。
【0078】〔実施例2〕実施例1の記録方法を使用し
てインクカートリッジAのインクエンドが検出された
後、インクカートリッジを新しい(未使用の)インクカ
ートリッジAに交換した。そして、更に、実施例1の記
録方法における二次色の表現方法を下記方法Cに変えた
以外は実施例1と同様の操作を行なった。
【0079】方法C:新しいインクカートリッジAにお
ける各色インクの残存量が50重量%以上で、インクカ
ートリッジBのある1色の特色インクの残存量が50%
未満となった場合には、その特色インクに該当する二次
色を表現する場合、印字duty80%となるまではイ
ンクカートリッジA中の2色のインクで表現し、印字d
uty80%以上の領域をインクカートリッジBの該当
する特色インクを用いて表現した。
【0080】インク残量のバラツキの評価:インクカー
トリッジBのインクエンドが検出された時点でプリンタ
ーからカートリッジを取り出し、インクカートリッジB
中に残った各特色インクの量をそれぞれ調査した。その
結果、実施例3の記録方法(二次色の表現方法Cを使
用)によれば、各特色インク間の残存量の差が10重量
%であることが判り、各色間での残量のバラツキが抑制
されていた。これにより、実施例1の記録方法を使用し
た後、実施例3の記録方法を使用することによって、イ
ンクカートリッジA及びB共に、それらの各色インク間
での残量のバラツキを抑制することができることが判
る。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、一体型インクカートリ
ッジを用いるインクジェット記録方法において、色再現
性を保持しつつ、インク使用後のカートリッジ交換時に
残存する各色インク間の残存量の差を殆ど生じないよう
にすることで、インクの無駄を防止したインクジェット
記録方法及び記録装置が提供される。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イエローインク(Y)、マゼンタインク
    (M)及びシアンインク(C)を含む一体型の第1イン
    クカートリッジと、該第1インクカートリッジ中のイン
    クのうち2種を用いた混合色によって表される色相角を
    有する複数の特色インクを含む一体型の第2インクカー
    トリッジとを少なくとも使用し、前記第1インクカート
    リッジにおけるインクの残存量に応じて、前記特色イン
    クの使用量を調整するインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 前記第1インクカートリッジにおける全
    てのインクの残存量が50%以上のときには、複数の前
    記特色インクを、全て同一の印字duty領域で使用
    し、前記第1インクカートリッジにおけるインクのうち
    少なくとも一のインクの残存量が50%未満のときに
    は、当該一のインクが他の一のインクと形成し得る混合
    色によって表される色相角を有する二の特色インクを、
    その他の特色インクよりも広い範囲の印字duty領域
    で使用する、請求項1載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記一のインクがイエローインク(Y)
    のときには前記二の特色インクがレッドインク(R)及
    びグリーンインク(G)であり、前記一のインクがマゼ
    ンタインク(M)のときには前記二の特色インクがレッ
    ドインク(R)とブルーインク(B)又はバイオレット
    インク(Vi)との組合せであり、前記一のインクがシア
    ンインク(C)のときには前記二の特色インクがグリー
    ンインク(G)とブルーインク(B)又はバイオレット
    インク(Vi)との組合せである、請求項2記載のインク
    ジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 第1インクカートリッジを交換した後、
    前記第1インクカートリッジにおける全てのインクの残
    存量が50%以上の場合であって、前記第2インクカー
    トリッジにおける複数の前記特色インクのうち少なくと
    も一の特色インクの残存量が50%未満のときには、当
    該一の特色インクをその他の特色インクよりも狭い範囲
    の印字duty領域で使用し、当該一の特色インクの色
    相角を表す混合色を形成し得る第1インクカートリッジ
    中の二のインクをその他のインクよりも広い範囲の印字
    duty領域で使用する、請求項1記載のインクジェッ
    ト記録方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載のインクジ
    ェット記録方法を使用して画像を形成するインクジェッ
    ト記録装置であって、イエローインク(Y)、マゼンタ
    インク(M)及びシアンインク(C)を含む一体型の第
    1インクカートリッジと、該第1インクカートリッジ中
    のインクのうち2種を用いた混合色によって表される色
    相角を有する複数の特色インクを含む一体型の第2イン
    クカートリッジとを少なくとも具備するインクジェット
    記録装置。
  6. 【請求項6】 複数の前記特色インクは、レッドインク
    (R)、グリーンインク(G)、ブルーインク(B)及
    びバイオレットインク(Vi)からなる群より選択され
    る、請求項5記載のインクジェット記録装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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