JP2003291145A - プラスチック成形品のマーキング方法 - Google Patents

プラスチック成形品のマーキング方法

Info

Publication number
JP2003291145A
JP2003291145A JP2002101784A JP2002101784A JP2003291145A JP 2003291145 A JP2003291145 A JP 2003291145A JP 2002101784 A JP2002101784 A JP 2002101784A JP 2002101784 A JP2002101784 A JP 2002101784A JP 2003291145 A JP2003291145 A JP 2003291145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
plastic
mold
cavity
molded product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002101784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3750854B2 (ja
Inventor
Koichiro Kawada
興一郎 河田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIBA KAZUKO
Sanyo Cellupla Industry Co Ltd
Original Assignee
SHIBA KAZUKO
Sanyo Cellupla Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIBA KAZUKO, Sanyo Cellupla Industry Co Ltd filed Critical SHIBA KAZUKO
Priority to JP2002101784A priority Critical patent/JP3750854B2/ja
Publication of JP2003291145A publication Critical patent/JP2003291145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3750854B2 publication Critical patent/JP3750854B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プラスチック成形品に関して、長期間にわたる
品質を管理するために、成形品と成形条件等のデーター
との照合を容易にする手段を提供する。 【解決手段】プラスチックの成形作業に先立ち、金型の
キャビティ面またはコア面に記号番号等を刻設したゴム
印によってエッチング液の印影を付し、該キャビティ面
またはコア面に極めて僅かなエッチングを行う。この金
型を用いて成形すると成形品に該記号番号等が転写され
る。後日、この記号番号により当日の成形条件などのデ
ータとの照合が容易になり、品質向上に役立つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】各種プラスチック成形品と成
形条件などのデータとの対比を容易にするためのマーキ
ングに関する。
【0002】
【従来技術】射出成形や圧縮成形により成形(製造)さ
れたプラスチック成形品の精度、強度等の品質は、成形
用金型の寸法精度は勿論、金型内の樹脂の流動状況、射
出成形などの成形条件、成形時の環境温度と湿度、成形
機の性能、作業者の熟練度或いはプラスチック材料の製
造ロット間における性能のばらつきなどによって決ま
る。
【0003】このようなことから、成形品の品質向上の
ための管理は、成形品の成形後直ちに、または一定時間
恒温恒湿状態に保った後、寸法精度や強度が測定されて
所望の品質条件に適合するかどうかを判定するのが通例
である。
【0004】しかし、その成形品が所望の性能を有する
かどうかはユーザーにおいて使用している段階で判明す
るものであり、しばしばユーザーからのクレームとして
該成形品が返却されることがある。成形業者は、この返
却された成形品の不良原因を再度チェックするために過
去に遡って当時の成形条件を照合することが必要とな
る。このために、一部の成形業者においては成形品を製
造した現場において成形品1個、1個に製造日時などを
ゴム印等により記載することがなされているようである
が、非常に煩瑣な作業であり、比較的大型の成形品につ
いてのみ、且つ、抜き取り的に実施されているのが現状
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】成形工場で成形して出
荷され、使用に供されてから相当の年月を経た成形品を
一個単位で何時、誰が、何処で、どの金型で、どんな成
形条件で、どんな材料を使用して成形したものかを特定
することを容易にするためには、成形工場において詳細
な成形データを管理、保存することが必要であると共
に、個々の成形品がどのデータによって成形したものか
を容易に特定できる機能を各成形品に付加することが必
要で、その簡易な方法の開発が課題である。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明は、前記の課題を解決す
るために請求項1の発明においては文字、数字または識
別模様等を刻設した印形に金属用腐蝕液を塗布し、この
印形をプラスチック成形用金型のキャビティ面または/
およびコア面に押印して該キャビティ面またはコア面に
腐食面を現出することを手段として、その金型により生
産される成形品に、そのデータとの照合可能な識別を現
出せしめたものである。
【0007】請求項2の発明においては、プラスチック
成形品の成形年月日または/および製造者、または/お
よびプラスチック材料の出所・品番、または/および成
形条件、または/および金型・キャビティの特定を可能
とする情報を文字、数字、識別記号、模様またはそれら
の組合せを、プラスチック成形用金型のキャビティ面ま
たはコア面にエッチング液で蝕刻することによりブラス
チック成形品一個一個の表面または/および裏面に該腐
蝕面を転写する金型としたものである。
【0008】請求項3の発明においては、請求項1また
は請求項2の金型を用いて成形をすることを手段とし、
それにより得られる成形品の表面または/および裏面
に、成形の年月日、または/および製造者、または/お
よびプラスチック材料の出所・品番、または/および成
形条件、または/および金型・キャビティ等のデーター
との照合を容易にする情報を成形品個々に転写できるも
のとした。
【0009】請求項4の発明においては、請求項1の金
型キャビティ面または/およびコア面への腐蝕液の付着
をゴムまたは軟質のプラスチックからなる印形により行
うこととして、その操作性を向上させた。
【0010】
【発明の実施の形態】以下において本発明実施の形態を
図面を参照して詳細に説明する。プラスチックの成形方
法には種々のものがあるが、本発明が対象とする成形用
金型は主として射出成形、圧縮成形に適用するものであ
り、成形品に対する金型キャビティ面の転写性が良いブ
ロー成形或いは圧空成形についても対象とする。
【0011】上記成形用金型1(固定側型板、可動側型
板)のキャビティ面2または/および望ましくはコア面
3に情報は文字、数字、識別記号、模様またはそれらの
組合せによりなる品質管理用等のマーク4を腐蝕液でも
ってマーキング(描写)する。しかも、その情報はプラ
スチックの成形の年月日または/および製造所(者)、
または/およびプラスチック材料の出所・品番、または
/および成形条件、または/およびどの金型か等を特定
するに足りる表示であり、且つ、その事業者によってそ
のことが読みとれるものであれば良いことは勿論であ
る。なお、図1において7はガイド穴、8はガイドピ
ン、9はスプルーゲート穴を表示したものである。
【0012】本発明に係る上記情報の金型キャビティへ
のマーキングは、ゴム(または軟質・半硬質のプラスチ
ック)からなる印形(図示していない。)を使用し、そ
の印面に腐蝕(エッチング)液を塗布して金型のキャビ
ティ面2または/およびコア面3に押印することによっ
て行う。このような柔軟な印形を使用することによって
対象とする金型のキャビティ面、コア面が多少のアール
面であっても明瞭な押印が可能である。適当な印形がな
ければ手書きの方法でエッチング液を塗布することも可
能である。
【0013】通常、プラスチック成形用金型のキャビテ
ィ面およびコア面は鏡面研磨ないしそれに近い研磨がな
されている。この光沢面は前記の押印または手書きによ
って付着させた腐蝕液によりその印影部分の光沢が消失
し、若干錆色に近い変色を生じることになる。このよう
に艶消しされて変色したマーク4を有するコア3とキャ
ビティ2との間にプラスチック成形機により溶融樹脂が
射出充填され、または圧縮充填されて、その樹脂が冷却
固化したとき、該成形品5の表面に腐食部分、すなわ
ち、マーク4部分が艶消し状に転写される。これにより
文字等のマーク6は他の光沢面から明瞭な区画をもって
判読することができることになる(図2)。
【0014】前記の印形に塗布する腐蝕液としては塩
酸、硝酸またはその混合液、塩化第二鉄などの通常のエ
ッチング液が使用できることは勿論、金型用素材として
の鋼等に対する腐食性のある薬品であれば如何なるもの
であってもよい。
【0015】この押印による腐蝕(エッチング)は、腐
蝕液が乾燥するまでか、ないしはそれよりも短時間で行
われる。従って、この程度のエッチング時間によっては
ごく僅かな深さのエッチングに止まる。このように、本
発明の押印によるエッチングはキャビティ面、コア面の
光沢除去処理と称すべき程度のものであり、且つ、これ
で十分なのである。
【0016】すなわち、本発明に係る金型への腐蝕によ
るマーキング(データーとの照合手段)は、成形当日に
プラスチック成形に先立って前記のゴム製印形(または
手書きでも可)により文字、数字、記号、模様またはそ
の組合せで金型のキャビティまたはコアの面に蝕刻され
る。そして、当日ないし予定数量の成形が終了すれば、
該マーキング部分は研磨紙や研磨砥石などにより研磨し
て該変色部分を取り去り、翌日または次回の成形時にお
けるマーキング箇所とされる。従って、前記の蝕刻は研
磨紙により容易に削り取られる程度の極めて浅いもので
あることがむしろ望ましいのである。
【0017】このようなマーキングに対応する品質管理
資料、例えば成形条件、成形材料、成形用金型、成形操
作者などの詳細なデーターは成形業者において記録して
おき、品質に関するクレームの発生時に容易に照合でき
るよう管理することが必要であることは勿論である。
【0018】
【発明の効果】従来、市販されたプラスチック成形品が
原因不明の状態で破損することがしばしば発生するが、
このように成形して後、長期間使用した成形品の成形条
件を究明することは殆ど不可能であった。本発明に係る
金型へのマーキングによって総てのプラスチック成形品
にデーターとの照合手段が転写されることになり、従っ
て、過去の資料との照合が極めて容易になる。その結
果、成形条件、成形担当者、成形材料、成形用金型の構
造などの問題点を究明し、事後の品質管理に役立つこと
は云うまでもない。
【0019】ゴム印等により、金型のキャビティまたは
コア面に成形条件等の情報検索のためのマーキングが簡
単にでき、且つ、該キャビティ面、コア面への腐蝕は極
めて浅く、容易に消去ができるので金型を殆ど損傷せず
に、きめ細かな品質管理が、場合によっては下請け管理
が容易になる。
【0020】成形品に上記の情報照合用マーキングを付
したことによって、成形品の長期にわたる品質管理が徹
底されているものとして、ユーザーからの信頼が得られ
ることになる。
【0021】従来、事後管理のために成形直後、インク
を使用した押印によりマーキングがなされていたが、こ
のようなインクは経時により、または薬品に触れること
により消失することがあったが、本発明のマーキングは
金型からプラスチック成形品への直接的、且つ、形状的
な転写であり、前記のような消失は皆無となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る腐蝕によるマーキングを
施した金型の実施例を示した斜視図である。
【図2】図2は、本発明に係る腐蝕によるマーキングを
施した金型により成形したハウジングの斜視図である。
【符号の説明】
1 金型 2 キャビティ面 3 コア面 4 マーク 5 成形品 6 マーク転写部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字、数字または識別模様等を刻設した印
    形に金属腐蝕液を塗布し、この印形をプラスチック成形
    用金型のキャビティ面またはコア面に押印することによ
    り、該キャビティ面またはコア面に腐食面を現出するこ
    とを特徴とする金型面へのマーキング方法。
  2. 【請求項2】プラスチック成形品の成形の年月日、また
    は/および製造者、または/およびプラスチック材料の
    出所・品番、または/および成形条件、または/および
    金型・キャビティの特定を可能とする情報を文字、数
    字、識別記号、模様またはそれらの組合せによりプラス
    チック成形用金型のキャビティ面または/およびコア面
    に蝕刻したことを特徴とするプラスチック成形用金型。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2の金型を用いてプ
    ラスチック成形をすることによって該成形品の表面また
    は/および裏面に、成形の年月日、または/および製造
    者、または/およびプラスチック材料の出所・品番、ま
    たは/および成形条件、または/および金型・キャビテ
    ィ等のデーターとの照合を可能とする情報を転写したこ
    とを特徴とするプラスチック成形品。
  4. 【請求項4】ゴムまたは軟質のプラスチックからなる印
    形により、金型キャビティ面または/およびコア面に腐
    蝕液を付着させることを特徴とする請求項1記載のマー
    キング転写用プラスチック成形用金型。
JP2002101784A 2002-04-03 2002-04-03 金型面へのマーキング方法 Expired - Fee Related JP3750854B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002101784A JP3750854B2 (ja) 2002-04-03 2002-04-03 金型面へのマーキング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002101784A JP3750854B2 (ja) 2002-04-03 2002-04-03 金型面へのマーキング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003291145A true JP2003291145A (ja) 2003-10-14
JP3750854B2 JP3750854B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=29241968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002101784A Expired - Fee Related JP3750854B2 (ja) 2002-04-03 2002-04-03 金型面へのマーキング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3750854B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016215557A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 ファナック株式会社 射出成形システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016215557A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 ファナック株式会社 射出成形システム
US10137623B2 (en) 2015-05-25 2018-11-27 Fanuc Corporation Injection molding system

Also Published As

Publication number Publication date
JP3750854B2 (ja) 2006-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6666257B2 (en) Bar code stencil and method of use
JP2662005B2 (ja) 同時成形及び転写
WO2002009018A3 (en) Direct marking of parts with encoded symbology method, apparatus and symbology
JP2000508590A (ja) マーク付ハンドル
CA2265257A1 (en) Method of fastener identification
HUT65315A (en) Method and device for individual marking sand moulds for wet castings
TW524736B (en) Flexible die and method for its manufacture
ATE270615T1 (de) Verfahren und vorrichtung zum rotationsformen von strukturen mit oberflächenrelief
JP2003291145A (ja) プラスチック成形品のマーキング方法
BR0312837A (pt) Processo e dispositivo para produção de um carimbo
CA2188914C (en) Device for molding or injection-molding polymer compounds, and mold accessories
US7637473B2 (en) Date code marking system
DE60107085D1 (de) Rutschfestes thermoplastisches kunststoffteil und verfahren zu seiner herstellung
CN1124694A (zh) 指纹印章及其制法和用法
CN208953780U (zh) 一种仿蒙砂载玻片
JPH08281722A (ja) モールド成型物及びその製造方法
DE102020207015A1 (de) Prägeeinrichtung zum Herstellen einer Membran für eine Analyseeinrichtung und Verfahren zum Herstellen einer Membran durch eine Prägeeinrichtung
JP4827793B2 (ja) 日付コード刻印システム
JPH1196278A (ja) 情報コード形成方法
JP2550490Y2 (ja) 樹脂製フレキシブルブーツの射出成形金型
JPH0636085A (ja) 符号を備えた識別プレートと車両と符号の形成方法
JP4188041B2 (ja) ゴム製品へのマーク形成方法及びその方法に使用されるマーク形成体
JPH05286293A (ja) Icカードおよびその製造方法
EP1130530A3 (en) Part marking method applicable to industrial parts
JP4458837B2 (ja) ガラスモールド成形型へのマーキング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A521 Written amendment

Effective date: 20051020

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051201

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees