JP2003290701A - 塗布装置および塗布方法 - Google Patents
塗布装置および塗布方法Info
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Abstract
も均一な塗布面が得られる塗布装置および前記塗布装置
の提供。 【解決手段】連続走行する帯状体の少なくとも一方の面
に塗布液を付着させる塗布液付着部と、前記帯状体の走
行方向に対して下流側に位置し、前記塗布液付着部にお
いて付着された塗布液を所定の厚みに均す調整塗布部と
を備え、前記塗布液付着部は、前記帯状体の走行方向と
同方向に回転する第1塗布バーと、前記第1塗布バーの
上流側に相対して配設され、前記第1塗布バーと前記帯
状体との間に前記塗布液の液溜りを形成して前記帯状体
に前記塗布液を付着させる堰状部材と、前記堰状部材と
前記第1塗布バーとの間に配設され、前記第1塗布バー
の表面に沿って上昇する塗布液流を形成する整流部材と
を備える塗布装置、および塗布方法。
Description
布方法に関し、特に、帯状体の走行速度が高いときにも
均一な塗布面が得られる塗布装置および塗布方法に関す
る。
録材料、塗装金属板などは、製版層形成液などの塗布液
を支持体ウェブなどの基材に塗布することにより製造さ
れてきた。
イドビードコータ、エクストルージョンコータなどが使
用され、特に、取り扱いの容易さの点からバーコータが
広く使用されてきた。
触させて前記基材の走行方向と同方向に従動回転させて
前記塗布液を掻き上げ、前記基材に付着させる形式のも
の、および b.バーの上流側に堰板を設け、前記バーを前記基材の
走行速度とは異なる周速で強制的に回転させつつ、前記
バーと前記堰状部材との間から前記塗布液を吐出して前
記塗布液を前記基材に塗布する形式のものが主に使用さ
れてきた。
形式のバーコータにおいては、基材の走行速度が高くな
ると、前記バーの下流側において、前記塗布液の乱れが
生じ、前記基材において前記塗布液が塗布された塗布面
に、ほぼ等間隔の筋状の欠陥である等ピッチスジが生じ
易くなるという問題があった。また、後者の形式のバー
コータにおいては、基材の走行速度が高くなると、前記
基材の表面に付着してバーコータ−に持ち込まれる同伴
エアの量が増加し、前記バーと前記堰状部材との間から
吐出された塗布液が前記基材に均一に付着しなくなり、
均一な塗布面が得られないことが多かった。
び前記塗布装置を用いた塗布方法において、基材の走行
速度が高い場合にも、均一な塗布面が得られるものを提
供することを目的とする。
は、連続走行する帯状体の少なくとも一方の面に塗布液
を付着させる塗布液付着部と、前記帯状体の走行方向に
対して前記塗布液付着部の下流側に位置し、前記塗布液
付着部において前記帯状体に付着された塗布液を所定の
厚みに均す調整塗布部とを備えてなり、前記塗布液付着
部は、前記帯状体の走行方向と同方向に回転する第1塗
布バーと、前記帯状体の走行方向に対して前記第1塗布
バーの上流側に、前記第1塗布バーに相対して配設さ
れ、前記第1塗布バーと前記帯状体との間に前記塗布液
の液溜りを形成して前記帯状体に前記塗布液を付着させ
る堰状部材と、前記堰状部材と前記第1塗布バーとの間
に配設され、前記液溜りにおいて、前記第1塗布バーの
表面に沿って上昇する塗布液流を形成する整流部材とを
備えてなることを特徴とする塗布装置に関する。
側を単に「上流側」といい、前記帯状体の走行方向に対
して下流側を単に「下流側」という。
部と調整塗布部とを備える。
材と前記第1塗布バーとの間に前記塗布液が供給され、
この塗布液が前記第1塗布バーによって前記帯状体に向
かって掻き上げられるが、前記堰状部材と前記第1塗布
バーとの間に前記整流部材が設けられていることによ
り、前記第1塗布バーと前記整流部材との間に、前記帯
状体に向かう塗布液流が生じる。このようにして、前記
第1塗布バーの表面に沿って上昇する塗布液流が形成さ
れる。そして、前記第1塗布バーの表面に沿って上昇し
た塗布液のうち、一部が前記帯状体に付着し、残りが、
前記整流部材における前記第1塗布バーに相対する側と
は反対側の面に沿って前記整流部材と前記堰状部材との
間に流下すると考えられる。
記整流部材の下流側の面に沿って上昇し、前記整流部材
を越えて前記整流部材の上流側の面に沿って下降する循
環流が生じると考えられる。
る付着量の変動が抑えられるから、前記変動に起因する
塗布面の乱れの発生が抑止され、前記帯状体の表面に
は、前記塗布液が均一な厚みで塗布される。
布液付着部において帯状体に付着された塗布液の量が過
剰のときは前記塗布液を掻きとって付着量を減少させ、
前記塗布液付着部において帯状体に付着された塗布液の
量が過小のときは前記帯状体に更に塗布液を付着させる
ことによって、前記塗布液を所定の厚みに均し、換言す
れば、所定の厚みに調整する。
備える第1塗布バーと同様の塗布バーを設けることがで
きる。以下、前記塗布バーを「第2塗布バー」と呼称す
ることがある。
は、前記帯状体の走行面に向かって延在する板状部材で
ある整流板が挙げられるが、前記循環流を発生させる機
能を有する限り、前記整流板には限定されない。
底部から前記帯状体に向かって延在する平板状であって
もよいが、先端部すなわち頂部において前記第1塗布バ
ーに向かって屈曲していることが好ましい。
経路である走行面に向かって上方に延在する板状の部材
である堰板が挙げられる。前記堰板は、前記第1塗布バ
ーに相対するように垂直方向に沿って立設されてもよ
く、また、頂部に、前記第1塗布バーに向かって屈曲す
る屈曲部が設けられていてもよい。さらに、前記屈曲部
は、「く」の字型に形成されていてもよく、また、前記
第1塗布バーに近接するように円筒面状に形成されてい
てもよい。
強度および耐磨耗性の点から好ましく、特に、強度およ
び耐磨耗性に優れているだけでなく、耐食性にも優れて
いる点から、ステンレス鋼が好ましい。
れた平滑バーであってもよく、前記表面に、円周方向に
沿って溝を形成した溝付きバーであってもよく、また、
表面に円周方向にワイヤを巻回したワイヤバーであって
もよい。
0.05〜1mmの範囲が好ましく、特に0.07〜
0.5mmの範囲が好ましい。また、前記溝のピッチ
は、0.05〜0.1mmの範囲が好ましく、特に、
0.1〜0.6mmの範囲が好ましい。
形、半円、三角形など、各種の形状が可能である。
径は0.07〜1mmの範囲が好ましく、0.07〜
0.6mmの範囲が特に好ましい。前記ワイヤの材質
は、耐食性、耐磨耗性、および耐食性の点から金属が好
ましく、特にステンレス鋼が好ましい。
耗性を向上させる目的でハードクロム鍍金を施してもよ
い。
部材の高さおよび前記塗布液の塗布厚みなどに応じて適
宜設定できるが、前記第1塗布バーは、前記帯状体の走
行方向の1/15以上、前記帯状体の走行速度以下の周
速で回転させることが好ましい。
る薄板状またはフィルム状の物品であれば特に制限はな
く、具体的には、アルミニウム薄板の一方の面を砂目立
てした平版印刷版用の支持体である支持体ウェブのほ
か、写真フィルムや映画フィルム用などの写真記録材料
のフィルムベース、印画紙用のバライタ紙、録音テー
プ、ビデオテープ、フロッピー(R)ディスクなどの磁
気記録材料に使用されるポリエステルフィルムなどの磁
気記録材料用基材、およびカラー鉄板などの塗装金属板
用の金属薄板などが挙げられる。
紙、ポリエチレン被覆紙などの各種紙類からなるテープ
状体であってもよい。
おける砂目立ておよび陽極酸化処理のように各種の処理
が施されていてもよい。
液の塗布厚み、および塗布面の所望の面質などに応じて
適宜設定できるが、10m/分以上が好ましく、特に4
0〜200m/分の範囲が好ましい。
の支持体ウェブに塗布して製版層を形成する感光層形成
液や感熱層形成液、ポリビニルアルコールなどの酸素非
透過性樹脂の溶液を主成分とし、前記製版層の上に塗布
される酸化保護層形成液、前記支持体ウェブと前記製版
層との密着性を向上させる下地を前記支持体ウェブの砂
目立て面に形成する下地形成液、および各種溶剤などが
挙げられる。
ィルム、映画フィルム、および印画紙などの感光層を形
成するのに使用される感光剤エマルジョン、前記写真フ
ィルムや映画フィルムのハレーション防止層の形成に使
用されるハレーション防止層形成液、前記磁気記録材料
における磁気記録層を形成する磁気記録層形成液、およ
び前記塗装金属板の下塗り、中塗り、上塗りに使用され
る各種塗料などが挙げられるが、前記基材に塗布できる
溶液、懸濁液、および溶剤などであれば、前記のものに
は限定されない。但し、前記塗布液の粘度は、100m
Pa・s以下が好ましく、50mPa・s以下が特に好
ましい。また、表面張力は20〜70mN/mの範囲が
好ましい。
出量は、前記帯状体の走行速度、前記堰状部材の高さ、
および前記塗布液の塗布厚みなどに応じて適宜定めるこ
とができるが、15〜100cc/m2の範囲が好まし
い。
が、前記堰状部材に対して並行に配設された板状の部材
であり、先端部に、前記第1塗布バーに向かって屈曲す
る屈曲部が形成されてなる塗布装置に関する。
屈曲部の回りを下流側から上流側に向かって循環する循
環流が、請求項1の塗布装置に比較してさらに安定に安
定に形成されると考えられるから、前記塗布液が前記帯
状体に付着する付着量の変動がさらに効果的に抑えられ
る。したがって、前記変動に起因する塗布面の乱れの発
生がさらに効果的に抑止され、さらに均一な塗布面が得
られる。
おける屈曲部は、前記第1塗布バーにおける前記屈曲部
に相対する部分に接する接平面に対して並行に形成され
てなる塗布装置に関する。
先端部と前記第1塗布バーとの間に、前記第1塗布バー
の接平面に対して平行な塗布液流が形成されるから、前
記塗布液が前記帯状体に付着する付着量の変動が特に効
果的に抑えられ、前記変動に起因する塗布面の乱れの発
生が抑止される。
均一な塗布面が得られる。
先端部における前記第1塗布バーに相対する側の面と前
記第1塗布バーの外周面との間の最短距離が1mm以下
である塗布装置に関する。
前記第1塗布バーにおける接平面との距離とも言い替え
ることができる。
用いた場合における未塗布部の発生を防止できる。
先端から前記走行面までの距離が3mm以下である塗布
装置に関する。
筋状の薄塗り部であるビード筋の発生を効果的に防止で
きる。
先端部における前記第1塗布バーに相対する側の面と前
記第1塗布バーの外周面との間の最短距離が1mm以下
であり、前記整流部材の先端から前記走行面までの距離
が3mm以下である塗布装置に関する。
用いた場合においても未塗布部の発生を効果的に防止で
き、さらに、ビード筋の発生も防止できる。
先端部における前記第1塗布バーに相対する側の面と前
記第1塗布バーの外周面との間の最短距離が0.05〜
1mmである塗布装置に関する。
用いた場合における未塗布部の発生を特に効果的に防止
できる。
先端から前記走行面までの距離が0.05〜3mmであ
る塗布装置に関する。
特に効果的に防止できる。
先端部における前記第1塗布バーに相対する側の面と前
記第1塗布バーの外周面との間の最短距離が0.05〜
1mmであり、前記整流部材の先端から前記走行面まで
の距離が0.05〜3mmである塗布装置に関する。
および高粘度の塗布液を用いた場合における未塗布部の
発生を特に効果的に防止できる。
が、平版印刷版の基材である支持体ウェブである塗布装
置に関する。
印刷版の製造に適用した例である。
ろで述べた理由により、整流部材の下流側の面に沿って
上昇し、前記整流部材を越えて前記整流部材の上流側の
面に沿って下降する循環流が、前記整流部材の周囲に生
じると考えられる。
着する付着量の変動が抑えられ、前記変動に起因する塗
布面の乱れの発生が抑止され、前記支持体ウェブの表面
に前記塗布液が均一に塗布されるから、不良品の発生が
抑えられる。
説明した通りである。また、前記支持体ウェブに塗布さ
れる塗布液としては、請求項1のところで述べた感光層
形成液や感熱層形成液、下地形成液が挙げられる。ま
た、前記支持体ウェブが、表面に製版層を有するもので
ある場合には、酸化保護層形成液を塗布してもよい。
が、前記平版印刷版における製版層を形成する製版層形
成液である塗布装置に関する。
を、支持体ウェブの砂目立て面に製版層形成液を塗布し
て平版印刷版を製造するのに適用した例である。
のない平版印刷版が得られる。
帯状体の少なくとも一方の面に塗布液を付着させる塗布
液付着工程と、前記塗布液付着工程において前記帯状体
に付着された塗布液を所定の厚みに均す調整塗布工程と
を有してなり、前記塗布液付着工程においては、前記帯
状体の走行方向と同方向に回転する第1塗布バーと、前
記帯状体の走行方向に対して前記第1塗布バーの上流側
に、前記第1塗布バーに相対して配設され、前記第1塗
布バーと前記帯状体との間に前記塗布液の液溜りを形成
して前記帯状体に前記塗布液を付着させる堰状部材と、
前記堰状部材と前記第1塗布バーとの間に配設され、前
記第1塗布バーの表面に沿って上昇する塗布液流を形成
する整流部材とを備えてなる塗布液付着部を用い、前記
整流部材と前記帯状体と前記第1塗布バーとの間に塗布
液溜りを形成して前記塗布液を前記帯状体に付着させる
ことを特徴とする塗布方法に関する。
塗布装置と同様に、前記整流部材の周囲に安定な循環流
が形成されるから、前記塗布液が前記帯状体に付着する
付着量の変動が抑えられ、前記帯状体の表面には、前記
塗布液が均一な厚みで塗布される。
に示す。
明における帯状体の一例であり、連続した帯状のアルミ
ニウム薄板であるアルミニウムウェブの一方の面を砂目
立てした支持体ウェブWに、本発明における塗布液の一
例である製版層形成液を塗布する塗布装置である。
装置100は、支持体ウェブWの砂目立て面Sgに製版
層形成液を付着させる塗布液付着部2と、図1において
矢印aで示す支持体ウェブWの走行方向に対して塗布液
付着部2の下流側に位置し、塗布液付着部2で付着した
製版層形成液を所定の厚みに均す調整塗布部4とを備え
る。
れも、上面が開放された箱型の基台6の底面に固定され
ている。
可能に支持されている。支持体ウェブWへの製版層形成
液の塗布を行うときは、基台6は、昇降台8によって上
昇し、前記塗布を行なわないときは、基台6は、昇降台
8によって下降する。これにより、塗布液付着部2およ
び調整塗布部4が支持体ウェブWに接離する。
持体ウェブWの走行経路である走行面Tの下方に位置
し、走行方向aに対して直角に配設された第1塗布バー
22と、V字型の断面を有する第1塗布バー支持溝24
Aが頂面に形成された板状の部材であり、第1塗布バー
支持溝24Aにおいて、第1塗布バー22を下方から支
持する支持部材24と、走行方向aに対して支持部材2
4および第1塗布バー22の上流側において、第1塗布
バー22と支持部材24とに相対するように、第1塗布
バー22に対して並行に設けられ、垂直方向に沿って延
在する壁状の部材である堰状部材26とを備える。支持
部材24と堰状部材26との間には、上方を通過する支
持体ウェブWに向かって製版層形成液を吐出する塗液流
路20が設けられ、塗液流路20の内部には、垂直方向
に延在する整流板28が設けられている。整流板28
は、本発明に係る塗布装置における整流部材に相当し、
上端部において、第1塗布バー22に向かって屈曲して
いる。整流板28の幅は、支持部材24および堰状部材
26と等しいことが好ましい。
ー、溝付きバー、およびワイヤバーの何れも使用でき
る。第1塗布バー22は、走行方向aと同方向に回転す
る。第1塗布バー22は、適宜の駆動手段により、所定
の回転数で強制的に駆動されてもよく、支持体ウェブの
砂目立て面Sgに直に接するか、または前記製版層形成
液を塗布した塗布層を介して従動回転してもよい。第1
塗布バー22は、支持体ウェブWの走行速度の1/15
倍以上、1倍以下の周速で回転させることが好ましい。
塗布バー22、支持部材24、および堰状部材26の相
対的な位置関係を図2に示し、整流板28の近傍におけ
る製版層形成液の流れを図3に示す。
路20における支持部材24の近傍に位置している。そ
して、塗液流路20は、整流板28により、支持体ウェ
ブWの走行方向aに沿って上流側塗液流路20Aと下流
側塗液流路20Bとに分けられている。
20Aと下流側塗液流路20Bとを連通する塗布液流通
孔28Aが穿設され、整流板28の上端部には、第1塗
布バー22に向かって屈曲した屈曲部28Bが形成され
ている。屈曲部28Bは、第1塗布バー22における屈
曲部28Bに相対する部分に接する接平面Pに対して並
行に形成されている。屈曲部28Bと接平面Pとの距離
t1は、1mm以下が好ましく、0.1〜1mmの範囲
が特に好ましい。また、屈曲部28Bの先端と走行面T
との距離t2は、3mm以下が好ましく、特に0.05
〜3mmの範囲が好ましい。
側塗液流路20Aに供給される。一方、図3に示すよう
に、第1塗布バー22は、支持体ウェブWの走行方向a
と同方向(順転)し、整流部材28の近傍においては、
表面が下方から上方に移動する。したがって、図3にお
いて矢印bで示すように、下流側塗液流路20Bにおい
ては、製版層形成液は、下方から上方に移動する。した
がって、上流側塗液流路20A中の製版層形成液は、塗
布液流通孔28Aを通って下流側塗液流路20Bに移動
する。
動した製版層形成液は、支持体ウェブWの砂目立て面S
gに付着し、砂目立て面Sgに付着しなかった製版層形
成液は、図3において矢印cで示すように、屈曲部28
Bの先端を下流側から上流側に回り、上流側塗液流路2
0Aに戻る。
流側塗液流路20Bから上流側塗液流路20Aに向かう
流れが形成される。
着部2の例を図4に示す。
8の屈曲部28Bが、先端部において垂直方向に屈曲
し、したがって、第1塗布バー22から遠ざかる方向に
屈曲している。したがって、屈曲部28は、接平面Pに
対して平行な第1屈曲部28B1と、第1屈曲部28B
1の先端側に隣接し、垂直方向に延在する第2屈曲部2
0B2とを有する。
3は、1mm以下が好ましく、特に0.1〜1mmの範
囲が好ましい。一方、第2屈曲部28B2の先端と搬送
面Tとの距離t4は、3mm以下が好ましく、0.05
〜3mmの範囲が特に好ましい。
8の先端が垂直方向に形成されているから、距離t4
を、図2および図3に示す整流部材28における距離t
2よりもさらに短くできる。
形成液の流れに無理がないから、図2および図3に示す
塗布液付着部2を有する塗布装置100よりも、さらに
欠陥の少ない製版層が得られる。
Tの下方に位置し、支持体ウェブWの走行方向aに対し
て直角な方向に沿って水平に配設され、順転する第2塗
布バー42と、V字型の断面を有する第2塗布バー支持
溝44Aが頂面に形成された板状の部材であり、第2塗
布バー支持溝44Aにおいて、第2塗布バー42を下方
から支持する支持部材44と、走行方向aに対して支持
部材44および第2塗布バー42の上流側において、第
2塗布バー42と支持部材44とに相対するように、第
2塗布バー42に対して並行に設けられた上流側堰板4
6と、支持部材44を挟んで上流側堰板46の反対側に
おいて、第2塗布バー42と支持部材44とに相対する
ように、第2塗布バー42に対して並行に設けられた下
流側堰板48とを備える。
22と同様、平滑バー、溝付きバー、およびワイヤーバ
ーなどが使用できる。
ェブWの走行方向aとは反対方向(逆転)であってもよ
いが、支持体ウェブWの継ぎ目が通過したときに、前記
ビード筋などの塗布不良が生じ難い点で順転が好まし
い。
じて周速を設定できるが、第2塗布バー42の回転方向
が支持体ウェブWの走行方向と同方向のときは、前記周
速は、第1塗布バー22の周速よりも低いことが好まし
い。
れも、上端部において第2塗布バー42に向かって屈曲
している。
支持部材44との間には、塗布液を貯留して第2塗布バ
ー42の乾燥を防止する上流側塗液溜り50が設けられ
ている。同様に、下流側堰板48と第2塗布バー42お
よび支持部材44との間には、下流側塗液溜り52が設
けられている。上流側塗液溜り50および下流側塗液溜
り52の何れにも、下方から製版層形成液を供給し、上
流側堰板46および下流側堰板48のそれぞれの頂部か
ら製版層形成液を溢流させるようにしてもよい。
に製版層形成液を供給する第1給液流路6Aと、上流側
塗液溜り50に製版層形成液を供給する第2給液流路6
Bと、下流側塗液溜り52に製版層形成液を供給する第
3給液流路6Cが設けられている。基台6の底面には、
さらに、塗布液付着部2における支持部材24と塗布液
定量部4における上流側堰板46との間に流下した製版
層形成液を回収する排液管路6Dが設けられている。
は、支持体ウェブWを走行方向aに沿って搬送する搬送
ローラ32と34とが設けられている。搬送ローラ32
は、塗布液付着部2よりも上流側に位置し、塗布ローラ
34は、調整塗布部4よりも下流側に位置する。
明する。
を向くように、搬送ローラ32および34によって矢印
aの方向に沿って搬送される。
ける上流側塗液流路20Aに供給された製版層形成液
は、前述のように、塗布液流通孔28Aを通過して下流
側塗液流路20Bに流入し、下流側塗液流路20B内を
上方に移動する。そして、前記整流部材28における屈
曲部28Bの周囲において、屈曲部28Bの先端を回っ
て上流側塗液流路20Aに向かう循環流cを形成しつ
つ、その一部が、支持体ウェブWにおける砂目立て面S
gに付着する。
における付着量が過小なときは第2塗布バー42によっ
てさらに製版層塗布液が塗布され、前記付着量の過大な
ときは前記第2塗布バー42によって掻き取られ、塗布
液付着部2において砂目立て面Sgに付着された製版層
形成液は所定の塗布厚みに調整される。
Bおよび第3給液管路6Cから、上流側塗液溜り50お
よび下流側塗布液溜り52に製版層形成液を補給して、
上流側堰板46および下流側堰板48を越えて製版層形
成液が上流側または下流側に溢流するようにすることに
より、上流側塗液溜り50および下流側塗布液溜り52
における製版層形成液の液面高さを一定に保持できる。
したがって、第2塗布バー42の表面は常に湿潤した状
態に保持されるから、固形物が発生して支持体ウェブW
の砂目立て面Sgに付着することがない。
に、整流板28の先端部近傍に下流側から上流側に向か
う循環流cが形成されるから、前記塗布液が前記帯状体
に付着する付着量の変動が抑えられる。
高い場合においても、ビード筋や未塗布部などの塗布不
良が発生することがないから、平版印刷版における製版
層形成工程において、不良品の発生を防止することがで
きる。
ェブの一方の面を常法に従って砂目立てし、砂目立て面
を陽極酸化して支持体ウェブWを得た。
持体ウェブWに、製版層形成液の一例である感光層形成
液を塗布した。
であった。
び距離t2が、それぞれ0.1〜1mm、および0.1
〜3mmのときは、支持体ウェブWの走行速度が150
m/分と速かったにもかかわらず、感光層形成液を均一
に塗布することができた。
くとも一方が前記範囲外のときは、未塗布部が発生した
り、ビードが発生したりすることがあった。
適な範囲は、前記範囲には固定されず、前記条件a〜h
が変動すれば変動すると考えられる。
前記バーを有する塗布装置および前記塗布装置を用いた
塗布方法において、基材の走行速度が高い場合にも、均
一な塗布面が得られるものが提供される。
構成の概略を示す概略図である。
第1塗布バー22、支持部材24、および堰状部材26
の相対的な位置関係を示す拡大断面図である。
流板28の周囲の製版層形成液流を示す拡大断面図であ
る。
状の異なる整流板28を有する塗布液付着部2の例を示
す拡大断面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 連続走行する帯状体の少なくとも一方
の面に塗布液を付着させる塗布液付着部と、前記帯状体
の走行方向に対して前記塗布液付着部の下流側に位置
し、前記塗布液付着部において前記帯状体に付着された
塗布液を所定の厚みに均す調整塗布部とを備えてなり、 前記塗布液付着部は、前記帯状体の走行方向と同方向に
回転する第1塗布バーと、前記帯状体の走行方向に対し
て前記第1塗布バーの上流側に、前記第1塗布バーに相
対して配設され、前記第1塗布バーと前記帯状体との間
に前記塗布液の液溜りを形成して前記帯状体に前記塗布
液を付着させる堰状部材と、前記堰状部材と前記第1塗
布バーとの間に配設され、前記液溜りにおいて、前記第
1塗布バーの表面に沿って上昇する塗布液流を形成する
整流部材とを備えてなることを特徴とする塗布装置。 - 【請求項2】 前記整流部材は、前記堰状部材に対し
て並行に配設された板状の部材であり、先端部に、前記
第1塗布バーに向かって屈曲する屈曲部が形成されてな
る請求項1に記載の塗布装置。 - 【請求項3】 前記整流部材における屈曲部は、前記
第1塗布バーにおける前記屈曲部に相対する部分に接す
る接平面に対して並行に形成されてなる請求項2に記載
の塗布装置。 - 【請求項4】 前記整流部材の先端部における前記第
1塗布バーに相対する側の面と前記第1塗布バーの外周
面との間の最短距離が1mm以下である請求項2または
3に記載の塗布装置。 - 【請求項5】 前記整流部材の先端から前記走行面ま
での距離が3mm以下である請求項1〜4の何れか1項
に記載の塗布装置。 - 【請求項6】 前記整流部材の先端部における前記第
1塗布バーに相対する側の面と前記第1塗布バーの外周
面との間の最短距離が1mm以下であり、前記整流部材
の先端から前記走行面までの距離が3mm以下である請
求項2または3に記載の塗布装置。 - 【請求項7】 前記整流部材の先端部における前記第
1塗布バーに相対する側の面と前記第1塗布バーの外周
面との間の最短距離が0.05〜1mmである請求項1
〜6の何れか1項に記載の塗布装置。 - 【請求項8】 前記整流部材の先端から前記走行面ま
での距離が0.05〜3mmである請求項1〜6の何れ
か1項に記載の塗布装置。 - 【請求項9】 前記整流部材の先端部における前記第
1塗布バーに相対する側の面と前記第1塗布バーの外周
面との間の最短距離が0.05〜1mmであり、前記整
流部材の先端から前記走行面までの距離が0.05〜3
mmである請求項1〜6の何れか1項に記載の塗布装
置。 - 【請求項10】 前記帯状部材は、平版印刷版の基材で
ある支持体ウェブである請求項1〜9の何れか1項に記
載の塗布装置。 - 【請求項11】 前記塗布液は、前記平版印刷版におけ
る製版層を形成する製版層形成液である請求項10に記
載の塗布装置。 - 【請求項12】 連続走行する帯状体の少なくとも一方
の面に塗布液を付着させる塗布液付着工程と、前記塗布
液付着工程において前記帯状体に付着された塗布液を所
定の厚みに均す調整塗布工程とを有してなり、 前記塗布液付着工程においては、前記帯状体の走行方向
と同方向に回転する第1塗布バーと、前記帯状体の走行
方向に対して前記第1塗布バーの上流側に、前記第1塗
布バーに相対して配設され、前記第1塗布バーと前記帯
状体との間に前記塗布液の液溜りを形成して前記帯状体
に前記塗布液を付着させる堰状部材と、前記堰状部材と
前記第1塗布バーとの間に配設され、前記第1塗布バー
の表面に沿って上昇する塗布液流を形成する整流部材と
を備えてなる塗布液付着部を用い、前記整流部材と前記
帯状体と前記第1塗布バーとの間に塗布液溜りを形成し
て前記塗布液を前記帯状体に付着させることを特徴とす
る塗布方法。
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