JP2003290631A - 中空糸膜カートリッジ及び中空糸膜カートリッジの製造方法 - Google Patents

中空糸膜カートリッジ及び中空糸膜カートリッジの製造方法

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JP2003290631A
JP2003290631A JP2002100087A JP2002100087A JP2003290631A JP 2003290631 A JP2003290631 A JP 2003290631A JP 2002100087 A JP2002100087 A JP 2002100087A JP 2002100087 A JP2002100087 A JP 2002100087A JP 2003290631 A JP2003290631 A JP 2003290631A
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Japan
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case
hollow fiber
fiber membrane
activated carbon
membrane module
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JP2002100087A
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Tamio Inamura
民雄 稲村
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Nok Corp
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気密性の検査が可能であり、かつ、活性炭付
着による気密性の低下を防止した中空糸膜カートリッジ
を提供する。 【解決手段】 中空糸膜モジュール40と第1ケース2
0との間の環状隙間に活性炭50を充填した後に、活性
炭50よりも目の細かい網目状部材61が一体的に設け
られたプラグ60を第2ケース30の導入口32に装着
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、浄水器
やアルカリイオン整水器に適用される中空糸膜カートリ
ッジ及び中空糸膜カートリッジの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の中空糸膜カートリッジと
しては、浮遊物質(鉄錆び等)などの微粒子を除去する
ための中空糸膜と、残留塩素やトリハロメタン等を除去
するための活性炭とを組み合わせて利用したものが知ら
れている。
【0003】このような従来技術に係る中空糸膜カート
リッジについて、図9を参照して説明する。図9は従来
技術に係る中空糸膜カートリッジの模式的断面図であ
る。
【0004】この従来技術に係る中空糸膜カートリッジ
111は、概略、処理前の流体を導入する導入口122
と処理後の流体を流出する流出口123とを有する第1
ケース(カートリッジケース本体)121と、この第1
ケース121に固定される第2ケース(カートリッジキ
ャップ)131と、これらのケース内に組み込まれる中
空糸膜モジュール140と、中空糸膜モジュール140
と第1ケース121との間の環状隙間に充填される複数
の活性炭150と、活性炭150の漏れを防止するため
の網目状部材160とを備える。
【0005】中空糸膜モジュール140は、筒状のケー
ス141と、ケース141内に装填される複数の中空糸
膜142と、中空糸膜142の中空内部のみを開放する
ポッティング部143と、活性炭150がケース141
内に入らないようにするための網目状部材144とを備
える。
【0006】このように構成される中空糸膜カートリッ
ジ111の製造方法(組み立て手順)について説明す
る。
【0007】まず、第1ケース121に設けられた嵌合
部121aの先端に当接するように網目状部材160を
配設する。そして、この状態で、中空糸膜モジュール1
40を第1ケース121の嵌合部121aに嵌合する。
このとき、中空糸膜モジュール140のケース141の
外周に設けられた凸状部141aと嵌合部121aの先
端によって網目状部材160を挟み込んだ状態となる。
【0008】次に、第1ケース121の内周面と中空糸
膜モジュール140のケース141の外周面との間の環
状隙間に、活性炭150を充填する。
【0009】そして、第2ケース131を第1ケース1
21に取り付ける。第2ケース131には、第1ケース
121の先端121bと嵌合する第1嵌合部131aと
中空糸膜モジュール140と嵌合する第2嵌合部131
bが備えられおり、これらの嵌合部をそれぞれ嵌合させ
る。
【0010】ここで、第1ケース121の先端121b
と、第2ケース131の第1嵌合部131aとの接合部
分(嵌合部分)は、気密性を確保する必要がある。その
ため、この部分は、超音波溶着やネジとOリングを組み
合わせたものを用いて接合するのが一般的である。
【0011】また、他の従来例として図10に示すもの
がある。図10は従来技術に係る中空糸膜カートリッジ
の模式的断面図である。
【0012】この従来技術に係る中空糸膜カートリッジ
110は、概略、第1ケース(カートリッジケース本
体)120と、この第1ケース120に固定されると共
に、処理前の流体を導入する導入口130cと処理後の
流体を流出する流出口130dとを有する第2ケース
(カートリッジキャップ)130と、これらのケース内
に組み込まれる中空糸膜モジュール140と、中空糸膜
モジュール140と第1ケース120との間の環状隙間
に充填される複数の活性炭150と、活性炭150の漏
れを防止するための網目状部材160とを備える。
【0013】中空糸膜モジュール140は、筒状のケー
ス141と、ケース141内に装填される複数の中空糸
膜142と、中空糸膜142の中空内部のみを開放する
ポッティング部143と、活性炭150がケース141
内に入らないようにするための網目状部材144とを備
える。
【0014】このように構成される中空糸膜カートリッ
ジ110の製造方法(組み立て手順)について説明す
る。
【0015】まず、第1ケース120に設けられた嵌合
部120aに、中空糸膜モジュール140を嵌合する。
【0016】次に、第1ケース120の内周面と中空糸
膜モジュール140のケース141の外周面との間の環
状隙間に、活性炭150を充填する。
【0017】そして、中空糸膜モジュール140のケー
ス141の外周に設けられた凸状部141aに網目状部
材160を取り付ける。その後、この状態で、第2ケー
ス130を第1ケース120に取り付ける。第2ケース
130には、第1ケース120の先端120bと嵌合す
る第1嵌合部130aと中空糸膜モジュール140と嵌
合する第2嵌合部130bが備えられおり、これらの嵌
合部をそれぞれ嵌合させる。
【0018】ここで、第1ケース120の先端120b
と、第2ケース130の第1嵌合部130aとの接合部
分(嵌合部分)は、気密性を確保する必要がある。その
ため、この部分は、超音波溶着やネジとOリングを組み
合わせたものを用いて接合するのが一般的である。
【0019】以上のように、従来技術に係る中空糸膜カ
ートリッジの場合には、活性炭を充填した後に、気密性
が必要とされる部分の取り付けを行っていたために、気
密性が必要とされる部分に活性炭が付着することによっ
て、気密性が低下するという問題があった。
【0020】具体的には、図9に示す従来例の場合に
は、活性炭150が、第1ケース121の先端121b
と第2ケース131の第1嵌合部131aとの嵌合面
(接合部分)に付着してしまい、これらが十分に密着せ
ず、気密性が低下することがあった。
【0021】また、図10に示す従来例の場合には、活
性炭150が、第1ケース120の先端120bと第2
ケース130の第1嵌合部130aとの嵌合面、あるい
は中空糸膜モジュール140と第2ケース130の第2
嵌合部130bとの嵌合面(接合部分)に付着してしま
い、これらが十分に密着せず、気密性が低下することが
あった。
【0022】そして、このような気密性の低下を防止す
るためには、活性炭150を取り除く必要があるが、嵌
合部分の構成上、細かな部分のため、取り除く作業は面
倒であった。
【0023】更に、図10に示す従来例の場合には、活
性炭150の充填作業と網目状部材160の取り付け作
業を終えた後に、第2ケース130を取り付けるため、
気密性を必要とする2箇所を同時に確保しなければなら
ず、組み立て終了後に、第1ケース120と第2ケース
130の嵌合面(接合部分)の気密性検査を行うことが
できるものの、中空糸膜モジュール140と第2ケース
130の第2嵌合部130bとの嵌合面の気密性の検査
を行うことができないという問題もあった。
【0024】なお、図9に示す従来例の場合には、中空
糸膜モジュール140を第1ケース121に嵌合した段
階で、これらの嵌合面の気密性の検査を行うことがで
き、また、第1ケース121に第2ケース131を取り
付けた段階で、これらの嵌合面(接合部分)の気密性の
検査を行うことができる。
【0025】従って、図9に示す従来例の場合には、気
密性が必要とされる2箇所の部分の気密性の検査を行う
ことは可能であるが、図10に示す従来例の場合には、
気密性が必要とされる2箇所の部分のうち1箇所しか検
査を行うことはできなかった。
【0026】また、上記図9及び図10に示す従来例の
場合には、網目状部材160で仕切られた部分から、導
入口端部までの広いスペースがデッドスペースとなって
いた。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来技
術に係る中空糸膜カートリッジの場合には、気密性を必
要とする部分に活性炭が付着して、気密性が低下してし
まうことがあった。
【0028】また、構成によっては、気密性を必要とす
る部分の気密性の検査ができなかった。
【0029】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、気密
性の検査が可能であり、かつ、活性炭付着による気密性
の低下を防止した中空糸膜カートリッジを提供すること
にある。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の中空糸膜カートリッジにあっては、活性炭よ
りも目の細かい網目状部材を有するプラグを、活性炭が
収納される収納部内に処理対象流体を導く導入口に装着
するように構成した。
【0031】なお、網目状部材とは、処理対象流体の流
れは確保しつつ、活性炭の流出を防ぐように、目が活性
炭よりも細かく、処理対象流体よりは大きい部材を意味
するものである。例えば、網目状の繊維,不織布などが
好適な例として挙げられる。
【0032】ここで、プラグと導入口の装着部分は、活
性炭が漏れなければよく、それほど気密性が要求される
わけではない。つまり、この装着部分から処理対象流体
が漏れたとしても、処理後の流体と混ざってしまうわけ
ではなく、品質上の問題はない。
【0033】そして、本発明の構成によれば、活性炭を
充填した後に、プラグを装着することによって、活性炭
を封じ込めることができる。従って、活性炭を充填した
後に、気密性を必要とする部分の嵌合や接合を行う必要
はないため、活性炭の付着によって、気密性が必要とさ
れる部分の気密性の低下を防止することができる。
【0034】また、プラグに設けられた網目状部材に干
渉しない部分までは、活性炭を充填することができる。
【0035】また、本発明の中空糸膜カートリッジの製
造方法においては、ケースに中空糸膜モジュールを組み
込み、更に、活性炭を充填した後に、活性炭よりも目の
細かい網目状部材を有するプラグを、活性炭が収納され
る収納部内に処理対象流体を導く導入口に装着するよう
にした。
【0036】これにより、活性炭の付着によって、気密
性が必要とされる部分の気密性の低下を防止することが
できる。
【0037】ここで、活性炭の充填については、処理済
の流体を排出する排出口に、真空ポンプをセットして、
前記導入口から複数の活性炭を吸い込むことにより充填
できる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0039】(第1の実施の形態)図1及び図2を参照
して、本発明の第1の実施の形態に係る中空糸膜カート
リッジ及び中空糸膜カートリッジの製造方法について説
明する。
【0040】図1は本発明の第1の実施の形態に係る中
空糸膜カートリッジの模式的断面図である。図2は本発
明の第1の実施の形態に係る中空糸膜カートリッジの製
造工程の一部を示す模式的断面図である。
【0041】本実施の形態に係る中空糸膜カートリッジ
10は、概略、第1ケース(カートリッジケース本体)
20と、この第1ケース20に固定されると共に、処理
前の流体(処理対象流体(例えば水道水))導入するた
めの導入口32と処理後の流体(例えば、浄水)を流出
する流出口33とを有する第2ケース(カートリッジキ
ャップ)30と、これらのケース内に組み込まれる中空
糸膜モジュール40と、中空糸膜モジュール40と第1
ケース20との間の環状隙間に充填される複数の活性炭
50と、活性炭50の漏れを防止するためのプラグ60
とを備える。
【0042】中空糸膜モジュール40は、筒状のケース
41と、ケース41内に装填される複数の中空糸膜42
と、中空糸膜42の中空内部のみを開放するポッティン
グ部43と、活性炭50がケース41内に入らないよう
にするための網目状部材44とを備える。
【0043】また、プラグ60は、第2ケース30の導
入口32に圧入される筒状の部材に、活性炭50よりも
目の細かい網目状部材61が一体的に設けられている。
【0044】網目状部材61は、メッシュや不織布など
の目も細かい部材により構成され、処理を行う流体は自
由に流れ、かつ活性炭50は漏れないようなものが用い
られる。また、この網目状部材61は、導入口32に圧
入される筒状の部材に対してインサート成形等によって
一体的に設けられている。
【0045】このように構成される中空糸膜カートリッ
ジ10の製造方法(組み立て手順)について説明する。
【0046】まず、第2ケース30に設けられた嵌合部
30aに中空糸膜モジュール40を嵌合する。このと
き、第2ケース30に設けられた嵌合部30aの先端と
中空糸膜モジュール40のケース41の外周に設けられ
た凸状部41aが当接し、位置決めがなされる。
【0047】そして、この状態で、第2ケース30に設
けられた嵌合部30aと中空糸膜モジュール40のケー
ス41との嵌合面における気密性の検査を行う。
【0048】検査が終了した後に、第1ケース20を第
2ケース30に取り付ける。第1ケース20には、第2
ケースに設けられた嵌合部30bに嵌合する嵌合部20
aと、中空糸膜モジュール40に嵌合する嵌合部20b
が備えられており、これらの嵌合部をそれぞれ嵌合させ
る。
【0049】ここで、第1ケース20と第2ケース30
との嵌合部分は、超音波溶着等を用いて接合する。
【0050】そして、この状態で、第1ケース20と第
2ケース30との嵌合部分(接合部分)における気密検
査を行う。
【0051】検査終了後、中空糸膜モジュール40と第
1ケース20との間の環状隙間に活性炭50を充填す
る。
【0052】この充填作業は、図2に示すように、第2
ケース30の流出口33に不図示の真空ポンプを取り付
けて、真空による負圧P0を発生させて、圧力差を利用
して、第2ケース30の導入口32から活性炭50を吸
引することによって、活性炭50を充填する。
【0053】そして、活性炭50を充填した後に、プラ
グ60を第2ケース30の導入口32に装着する(図2
中、矢印S)。
【0054】ここで、第1ケース20と第2ケース30
とから構成されるケース内においては、中空糸膜モジュ
ール40が収納される収納部(第1収納部)と活性炭5
0が収納(充填)される収納部(第2収納部)により構
成される。
【0055】以上のように、本実施の形態に係る中空糸
膜カートリッジ10の場合には、活性炭50を充填した
後に、プラグ60を第2ケース30の導入口32に装着
する。
【0056】ここで、プラグ60と、第2ケース30の
導入口32の装着面は、気密性がそれほど必要とされな
い部分である。何故ならば、この装着面から処理前の流
体が内部に進入した場合であっても、一旦進入した流体
がこの装着面から外部に再び戻った場合であっても、処
理前の流体と処理後の流体が混ざるわけでもなく、品質
上何ら問題はないからである。つまり、この装着面にお
いては、活性炭50が漏れない程度で十分である。
【0057】従って、活性炭50を充填する際に、この
装着面に活性炭50が付着したままプラグ60を取り付
けた場合には、この部分の気密性は劣ってしまうことに
なるが、品質上は特に問題はない。
【0058】また、この装着面に活性炭50が付着した
場合でも、管状の内周面というような比較的見やすい部
分であるので、活性炭50の取り除き作業は容易であ
る。
【0059】そして、活性炭50を充填した後には、従
来技術の場合のように、気密性を必要とする部分が生ず
る部材の取り付けなどは必要ない。従って、気密性を必
要とする部分においては、活性炭50が付着することに
よる気密性の低下の問題はない。
【0060】また、気密性を必要とする部分について
は、気密検査を行うことができる構成であるので、信頼
性にも優れる。
【0061】更に、プラグ60に設けられた網目状部材
61に干渉しない位置まで、活性炭50を充填すること
ができ、従来技術と比較してデッドスペースを少なくす
ることができる。
【0062】従って、同じ容積でより多くの活性炭を充
填することができる。あるいは、同じ活性炭の充填量で
あれば、カートリッジ自体をよりコンパクトにすること
ができる。
【0063】また、上記従来例のように、網目状部材を
カートリッジ内部に単体で取り付ける場合の構成と比較
して、部品点数は変わらないものの、プラグを採用した
ほうが、より小さな部品で済み、部品コストを削減する
こともできる。
【0064】このように構成された中空糸膜カートリッ
ジ10においては、導入口32から処理対象流体(水道
水など)が、上流側の活性炭が収納された第2収納部に
導かれる。ここで、処理対象流体中の残留塩素やトリハ
ロメタン等が除去される。
【0065】そして、処理対象流体は、更に、網目状部
材44を介して、下流側の中空糸膜モジュール40内に
導かれる。ここで、中空糸膜42によって、浮遊物質
(鉄錆び等)などの微粒子が除去された後に、処理後
(浄水後)の流体は、ポッティング部43を通って、流
出口33から外部へと流出される。
【0066】このようにして、処理対象流体中の微粒子
を除去すると共に、残留塩素やトリハロメタン等を除去
することができる。
【0067】次に、プラグの具体的な例について、図3
〜図7を参照して、いくつか説明する。図3〜図7は本
発明の実施の形態に係る中空糸膜カートリッジに用いら
れるプラグの具体例を示す模式的斜視図である。
【0068】図3に示すプラグ60aは、円筒部材61
aに、不織布等の網目状部材62をインサート成形した
ものである。なお、図3(a)と図3(b)はプラグ6
0aをそれぞれ別の角度から斜めに見たものである。図
示のように、円筒部材61aの一方の端部に網目状部材
62をインサート成形している。
【0069】図4に示すプラグ60bは、円筒部材61
bと、不織布等の網目状部材63を別々に備えている。
このプラグ60bの場合には、先に網目状部材63を導
入口に差し込み、その後、円筒部材61bを圧入して、
網目状部材63を押し込んで固定する構成である。
【0070】図5に示すプラグ60cは、円筒部材61
cに、網目状部材64がインサート成形されており、か
つ円筒部材61cの外周面に環状凸部65が設けられた
ものである。これにより、プラグ60cを導入口に圧入
した場合の密着力を高めることが可能となる。更に、導
入口内に環状凸部65に対応する凹部を設けておけば、
より一層確実にプラグ60cを位置決め固定することが
可能である。
【0071】図6に示すプラグ60dは、円筒部材61
dに、網目状部材64がインサート成形されており、か
つ円筒部材61dの外周面に環状凹部66が設けられ、
ここにOリング67が装着されたものである。これによ
り、プラグ60dを導入口に圧入した場合の密着力を高
めることが可能となる。
【0072】図7に示すプラグ60eは、断面が略四角
形の筒状部材61eに、網目状部材68がインサート成
形されたものである。
【0073】このように、プラグの形状等については、
様々なものを適用することができ、装着相手側の導入口
の形状等に応じて適宜設定すればよい。
【0074】従って、筒状部材の形状や大きさ、また、
網目状部材の筒状部材に対する配置位置等は適宜設定で
きる。
【0075】(第2の実施の形態)図8には、本発明の
第2の実施の形態が示されている。基本的な構成および
作用については第1の実施の形態と同一なので、同一の
構成部分については同一の符号を付して、その説明は適
宜省略する。
【0076】図8は本発明の第2の実施の形態に係る中
空糸膜カートリッジの模式的断面図である。
【0077】本実施の形態に係る中空糸膜カートリッジ
11は、概略、処理前の流体(処理対象流体(例えば水
道水))導入するための導入口22と処理後の流体(例
えば、浄水)を流出する流出口23とを有する第1ケー
ス(カートリッジケース本体)21と、この第1ケース
21に固定される第2ケース(カートリッジキャップ)
31と、これらのケース内に組み込まれる中空糸膜モジ
ュール40と、中空糸膜モジュール40と第1ケース2
0との間の環状隙間に充填される複数の活性炭50と、
活性炭50の漏れを防止するためのプラグ60とを備え
る。
【0078】本実施の形態では、ケースの構成が上記第
1の実施の形態の場合と異なっている。中空糸膜モジュ
ール40,活性炭50,プラグ60については、上記第
1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略す
る。
【0079】本実施の形態に係る中空糸膜カートリッジ
11の製造方法(組み立て手順)について説明する。
【0080】まず、第1ケース21に設けられた嵌合部
21aに中空糸膜モジュール40を嵌合する。このと
き、第1ケース21に設けられた嵌合部21aの先端と
中空糸膜モジュール40のケース41の外周に設けられ
た凸状部41aが当接し、位置決めがなされる。
【0081】そして、この状態で、第1ケース21に設
けられた嵌合部21aと中空糸膜モジュール40のケー
ス41との嵌合面における気密性の検査を行う。
【0082】検査が終了した後に、第2ケース31を第
1ケース21に取り付ける。第2ケース31には、第1
ケースに設けられた嵌合部21bに嵌合する嵌合部31
aと、中空糸膜モジュール40に嵌合する嵌合部31b
が備えられており、これらの嵌合部をそれぞれ嵌合させ
る。
【0083】ここで、第1ケース21と第2ケース31
との嵌合部分は、超音波溶着等を用いて接合する。
【0084】そして、この状態で、第1ケース21と第
2ケース31との嵌合部分(接合部分)における気密検
査を行う。
【0085】検査終了後、中空糸膜モジュール40と第
1ケース21との間の環状隙間に活性炭50を充填す
る。
【0086】この充填作業については、上記第1の実施
の形態で説明した通りである。
【0087】そして、活性炭50を充填した後に、プラ
グ60を第1ケース21の導入口22に装着する。
【0088】ここで、第1ケース21と第2ケース31
とから構成されるケース内においては、中空糸膜モジュ
ール40が収納される収納部(第1収納部)と活性炭5
0が収納(充填)される収納部(第2収納部)により構
成される。
【0089】以上のような構成により、上記第1の実施
の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0090】なお、上述した第1の実施の形態と第2の
実施の形態のように、ケース構成を選択できるようにし
て、設計自由度の拡大を図ることで、次のような利点が
ある。
【0091】カートリッジケース(第1ケース)とカー
トリッジキャップ(第2ケース)は通常樹脂材で構成さ
れる。このような樹脂部品においては、製作上、抜きテ
ーパが必要となる。従って、浄水器やアルカリイオン整
水器においては、そのデザインに応じて、あるいは、現
行機器との互換性の要求に応じて、カートリッジケース
とカートリッジキャップの配置構成を選択できるほう
が、浄水器やアルカリイオン整水器への組み付け相手側
とのクリアランスをより小さくすることができ、スペー
スの有効利用につながる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、気密性
の検査が可能であり、かつ、活性炭付着による気密性の
低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る中空糸膜カー
トリッジの模式的断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る中空糸膜カー
トリッジの製造工程の一部を示す模式的断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る中空糸膜カートリッ
ジに用いられるプラグの具体例を示す模式的斜視図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態に係る中空糸膜カートリッ
ジに用いられるプラグの具体例を示す模式的斜視図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態に係る中空糸膜カートリッ
ジに用いられるプラグの具体例を示す模式的斜視図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態に係る中空糸膜カートリッ
ジに用いられるプラグの具体例を示す模式的斜視図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態に係る中空糸膜カートリッ
ジに用いられるプラグの具体例を示す模式的斜視図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る中空糸膜カー
トリッジの模式的断面図である。
【図9】従来技術に係る中空糸膜カートリッジの模式的
断面図である。
【図10】従来技術に係る中空糸膜カートリッジの模式
的断面図である。
【符号の説明】
10 中空糸膜カートリッジ 11 中空糸膜カートリッジ 20 第1ケース 20a 嵌合部 20b 嵌合部 21 第1ケース 21a 嵌合部 21b 嵌合部 22 導入口 23 流出口 30 第2ケース 30a 嵌合部 30b 嵌合部 31 第2ケース 31a 嵌合部 31b 嵌合部 32 導入口 33 流出口 40 中空糸膜モジュール 41 ケース 41a 凸状部 42 中空糸膜 43 ポッティング部 44 網目状部材 50 活性炭 60,60a,60b,60c,60d,60e プラ
グ 61 網目状部材 61a,61b,61c,61d 円筒部材 61e 筒状部材 62 網目状部材 63 網目状部材 64 網目状部材 65 環状凸部 66 環状凹部 67 Oリング 68 網目状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D006 GA02 HA03 HA09 JA02A JA13Z JA14A JA25A JA30C JB01 KA02 KB12 KD09 KD19 MA01 MB02 PA01 PB06 PB70 PC51 4D024 AA02 AB11 BA02 BB01 CA04 CA11 DB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の中空糸膜を有する中空糸膜モジュー
    ルと、 該中空糸膜モジュールよりも上流側に設けられる複数の
    活性炭と、 前記中空糸膜モジュールを収納する第1収納部と前記活
    性炭を収納する第2収納部とを有するケースと、 前記活性炭よりも目の細かい網目状部材を有すると共
    に、処理対象流体を前記第2収納部内に導く導入口に装
    着されるプラグと、を備えることを特徴とする中空糸膜
    カートリッジ。
  2. 【請求項2】ケースに設けられた第1収納部に中空糸膜
    モジュールを組み込む第1工程と、 ケースに設けられた第2収納部に複数の活性炭を充填す
    る第2工程と、 処理対象流体を前記第2収納部内に導く導入口に、前記
    活性炭よりも目の細かい網目状部材を有するプラグを装
    着する第3工程と、を有することを特徴とする中空糸膜
    カートリッジの製造方法。
  3. 【請求項3】前記第2工程は、処理済の流体を前記第1
    収納部から排出する排出口に真空ポンプをセットして、
    前記導入口から複数の活性炭を吸い込むことにより行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の中空糸膜カートリッ
    ジの製造方法。
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