JP2003289986A - アームレスト - Google Patents

アームレスト

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JP2003289986A
JP2003289986A JP2002099833A JP2002099833A JP2003289986A JP 2003289986 A JP2003289986 A JP 2003289986A JP 2002099833 A JP2002099833 A JP 2002099833A JP 2002099833 A JP2002099833 A JP 2002099833A JP 2003289986 A JP2003289986 A JP 2003289986A
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Satoshi Misawa
聡 三澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂製の芯材を用いて、金属製の芯材をもつア
ームレストと同等の強度を発現させ、幅形状も小さくす
る。 【解決手段】片持ち状に軸支されるアームレストであっ
て、充填材によって強化された強化樹脂からなる略長尺
板状の芯材と、芯材の少なくとも意匠表面を覆って芯材
に接合された表皮とよりなり、ASTM D-790に基づく曲げ
弾性率が6GPa以上であり充填材を含有するポリアミ
ド系樹脂から芯材を形成した。芯材を射出成形で形成で
き、一体発泡成形を行わないので、全体を薄くすること
ができ、しかも十分な強度を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、自動車の座席などに設けられるアームレスト
に関する。
【0001】
【従来の技術】ワンボックスカーなどの座席には、乗員
の腕を載せるサイドアームレストが設けられている。こ
のサイドアームレストは、一般にシートに一点で軸支さ
れて揺動自在に構成され、不使用時にはシートバックと
略平行となるように揺動させることで乗員の座席間の移
動を容易とするとともに、座席を広く使用できるように
している。
【0002】ところがサイドアームレストの使用時に
は、子供がサイドアームレストに乗ったりすると、サイ
ドアームレストには垂直方向の大きな応力が作用する。
またカーブ走行時などには、乗員の重心移動によってサ
イドアームレストには水平方向の応力が作用する。そこ
でサイドアームレストには、このような応力が作用した
場合にも破損したり塑性変形しない程度の強度が必要で
ある。
【0003】そこで従来は、金属製の芯材をもち、その
周囲に発泡ウレタンからなるクッション層を形成すると
ともに、クッション層の表面をファブリックなどの表皮
で覆ったサイドアームレストが用いられている。金属製
の芯材とすることで、シートに一点で軸支されて揺動自
在に構成されたとしても、上記した応力に対して十分な
強度が得られる。なお、このサイドアームレストは、予
め形成された芯材と表皮を成形型内に配置し、芯材と表
皮の間に発泡ウレタン樹脂を注入して発泡成形する一体
発泡成形によって製造されるのが通常である。
【0004】しかし金属製の芯材では、その重量が大き
いという問題があり、軽量化が求められている。そこで
樹脂製の芯材とすることが想起され、ガラス長繊維を充
填材とするPP(ポリプロピレン)などの繊維強化樹脂
から芯材を形成し、ガラス長繊維を芯材の長手方向に沿
うように配向させることで強度を確保することが行われ
ている。そしてこの芯材と表皮を型内に配置してクッシ
ョン層を一体発泡成形することで、サイドアームレスト
が製造されている。
【0005】ところがガラス長繊維を充填材とした場合
には、芯材の形成を圧縮成形などによって行わざるを得
ず、バリの発生が多いために仕上げ加工の工数が多大と
なっている。またバリの切除面にはガラス繊維の端部が
表出するため、作業者の手がチクチクして取り扱いが厄
介であるという問題もある。
【0006】また一体発泡成形においては、ボイドなど
の不良を防止するために、芯材と表皮との間隔を十分に
広くして発泡ウレタン樹脂の流動性を確保する必要があ
る。そしてガラス長繊維を充填材とするPPなどの繊維
強化樹脂から形成された芯材であっても、金属製の芯材
と同様の強度とするためには、金属製の芯材より厚さを
厚くせざるを得なかった。このように芯材の厚さが厚く
なると、芯材と表皮との間隔を十分に広くするために、
サイドアームレストの幅形状が益々大きくなってしま
う。
【0007】車室内のスペースを広く確保するという観
点からは、サイドアームレストの幅は狭いことが望まし
い。しかし一体発泡成形により製造される従来のアーム
レストでは、上記したように幅形状が大きいため、この
観点からは好ましいものとはいえない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情に鑑みてなされたものであり、樹脂製の芯材を用いて
金属製の芯材をもつアームレストと同等の強度が発現さ
れ、幅形状も小さくすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のアームレストの特徴は、シートなどの基体に片持ち
状に軸支されるアームレストであって、充填材によって
強化された強化樹脂からなり一端部に軸支部をもつ略長
尺状の芯材と、芯材の少なくとも意匠表面を覆って芯材
に接合された表皮とよりなり、充填材を含有するポリア
ミド系樹脂から芯材が形成されていることにある。
【0010】芯材は、ASTM D-790に基づく曲げ弾性率が
6GPa以上であることが望ましい。また芯材は、射出
成形により形成することが望ましい。
【0011】芯材は、軸支部をもつ板状の基部と、基部
から基部と交差する方向へ延びる肘掛部とからなる形状
とすることができ、基部と肘掛部とが略直交する断面略
L字状,断面略T字状,あるいは断面略コ字状をなすこ
とが好ましい。
【0012】さらに、表皮の端部を覆い芯材に係合保持
されるカバー部材を備え、カバー部材と芯材との間に収
納空間が形成されていることも好ましい。この場合、カ
バー部材は収納空間を開閉するドア部をもつことが望ま
しい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のアームレストでは、充填
材を含有するポリアミド系樹脂から芯材が形成されてい
る。ポリアミド系樹脂はガラス繊維などの充填材との接
着性に優れているので、ガラス長繊維を充填材とするP
Pなどの繊維強化樹脂から形成された芯材に比べて強度
が高い。そしてガラス短繊維などを充填材とし射出成形
で芯材を形成すれば、バリの発生を抑制でき、作業者の
手がチクチクして取り扱いが厄介となるような不具合も
回避できる。
【0014】芯材は、ASTM D-790に基づく曲げ弾性率が
6GPa以上であることが望ましい。曲げ弾性率が6G
Pa以上とすることにより、芯材を比較的厚さが薄い形
状としても高い剛性を確保することができる。したがっ
て本発明のアームレストによれば、軽量であるととも
に、幅が厚くなってスペースが狭くなるような不具合が
抑制され、かつ必要な強度を確保することができる。AS
TM D-790に基づく曲げ弾性率が6GPaを下回ると、サ
イドアームレストに必要な強度を確保できなくなる恐れ
があるので、7GPa以上であることがさらに望まし
い。曲げ弾性率を7GPa以上とすることにより、従来
のアームレストに用いられている樹脂製芯材より強度が
高くなるので、設計の自由度も向上する。
【0015】芯材の形状は略長尺状であり、例えば断面
略I字形状とすることができる。しかしこの場合は肘掛
部となって肘を支える表面の面積が小さく、使用時の安
定感に不足する。そこで板状の基部と、基部から基部と
交差する方向へ延びる肘掛部とからなる形状とすること
が好ましく、基部と肘掛部とが略直交する断面略L字
状,断面略T字状,あるいは断面略コ字状をなすことが
好ましい。これにより肘掛部の表面の面積を大きくする
ことができ、使用時の安定感が向上する。もちろん車室
スペース面からは幅を狭くすることが好ましいので、肘
掛部の幅は両者の兼ね合いで決められる。
【0016】芯材は圧縮成形などで形成することもでき
るが、射出成形により形成することが望ましい。これに
より形状の自由度が向上し、圧縮成形では複雑な機構が
必要となる形状でも容易に形成することができる。射出
成形によれば、例えば軸支部をもつ長尺板状の基部と基
部から基部と交差する方向へ延びる肘掛部とからなる形
状の芯材でも、容易に形成することができる。さらに射
出成形によれば、充填材が長手方向に沿って配向し易い
ので、これによって強度が一層向上する。
【0017】基部と肘掛部とからなる芯材の場合、軸支
部を基部に設けられた軸受け部から構成し、シートなど
の基体から延びる軸にその軸受け部が係合して揺動自在
となるように構成してもよいし、基部から一体的に突出
する軸部から構成しシートなどの基体に設けられた軸受
け部に係合することで揺動自在とすることもできる。ま
た軸支部を軸受け部又は軸部から構成し、軸支部をシー
トに固定して片持ち固定アームレストとして用いること
も可能である。
【0018】そして使用時に子供がアームレストに乗っ
たりした場合には、その応力は先ず芯材の肘掛部に作用
し、次いで基部に作用する。肘掛部の幅方向端部は基部
から離れた位置にあるため、肘掛部はその応力によって
撓み変形可能であり、作用した応力の一部はこの撓み変
形によって吸収される。したがって基部に作用する応力
が低減され、基部の破損が防止されるとともに塑性変形
が抑制される。
【0019】またカーブ走行時などに水平方向の応力が
作用すると、肘掛部が補強リブとして作用するため基部
の剛性が増大する。これにより基部の破損が防止される
とともに塑性変形が抑制される。
【0020】この芯材は、充填材との接着性に優れてい
るポリアミド系樹脂から形成される。また充填材として
は、ガラス長繊維,ガラス短繊維,アラミド繊維,カー
ボン繊維などの繊維系充填材、あるいはタルク,珪石分
などの粉末系充填材を用いることができる。なお充填材
は、芯材全体の10〜40重量%の範囲で含有することが望
ましい。この範囲の含有量とすれば、曲げ弾性率が向上
する。充填材がこの範囲より少ないと補強効果が得られ
ず、この範囲より多く含有すると脆くなって剛性が低下
する。なお充填材は少なくとも基部に含まれればよい
が、肘掛部にも含まれていることが望ましい。
【0021】例えば芯材を圧縮成形などによって形成す
る場合には、従来と同様にガラス長繊維を充填材とし
て、ガラス長繊維が少なくとも基部の長手方向に沿って
配向するように配置することが望ましい。しかしながら
芯材が、基部と肘掛部とからなる比較的複雑な形状であ
る場合は、射出成形によって形成することが望ましい。
射出成形によれば比較的複雑な形状でも容易に成形で
き、またバリの発生が少なく圧縮成形に比べて工数が低
減されるので、より安価な芯材とすることができる。さ
らにガラス繊維の端部が表出し、作業者の手がチクチク
して取り扱いが厄介となるような不具合も抑制される。
【0022】射出成形によって形成する場合は、ガラス
短繊維などの充填材が少なくとも基部の長手方向に沿っ
て配向するように成形することが好ましい。このように
するには、芯材の長手方向の一端にゲートを設けて射出
すれば、ガラス短繊維などの充填材は流動方向に沿って
配向するので、芯材の長手方向に沿うように容易に配向
させることができる。そして射出成形によれば、基部及
び肘掛部の両方に容易に充填材を含有させることがで
き、肘掛部でも長手方向に沿うように充填材を配向させ
ることができるので、肘掛部の剛性も向上する。
【0023】表皮は、芯材の少なくとも意匠表面を覆っ
て芯材に接合されている。この表皮はアームレストの外
観品質を向上させるものであり、皮革、ファブリックな
どから形成することができる。また軟質でクッション性
を有することが望ましく、裏面側にクッション層をもつ
ものが特に好ましい。クッション層は、ウレタンスラブ
フォーム、ポリエチレンフォームなどから形成すること
ができ、表皮の裏面の少なくとも一部に積層されていて
もよいし、表皮と芯材の間に介在させることもできる。
【0024】表皮と芯材の接合は、接着あるいは溶着な
どによって行うことができる。また予め所定形状に賦形
された表皮を金型内に配置しておき、芯材の成形と同時
に接合することも可能である。
【0025】本発明のアームレストでは、芯材に接合さ
れている表皮の端部を覆い芯材に係合保持されるカバー
部材をさらに備えることも好ましい。このようにすれば
表皮の端部がカバー部材で隠されるため、外観品質が向
上する。さらにカバー部材と芯材との間に空間が形成さ
れるように構成すれば、その空間を小物や煙草などを収
納する収納空間として利用することができる。
【0026】この場合には、カバー部材の一部に収納空
間を開閉するドア部を形成することが好ましい。これに
より収納空間を隠すことができ、ドア部表面をカバー部
材と同一外観に形成すれば外観品質も高く維持される。
【0027】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明する。
【0028】(実施例1)図1に本実施例のアームレス
トを有する自動車シートを、図2に用いた芯材の斜視図
を、図3にアームレストの断面図を示す。このアームレ
スト 100はシート200に揺動自在に保持される左サイド
アームレストであり、芯材1と、表皮2と、カバー3と
から構成されている。
【0029】ガラス短繊維が30重量%含まれたポリアミ
ド樹脂を用い、射出成形により図2に示す形状の長尺板
状の芯材1を形成した。この芯材1は全周で縁部10が一
表面側へ曲折された断面略コ字状の略長尺板状をなし、
短径側の一方の縁部10が肘掛部11となっている。なお、
この繊維強化ポリアミド樹脂のASTM D-790に基づく曲げ
弾性率は7.70GPaである。
【0030】芯材1の一端部には軸孔12が貫通して設け
られ、その表面側には軸孔12を中心とする円弧状の溝13
が軸孔12から離間した位置に形成されている。溝13の両
端には、それぞれ係止突起14が形成されている。また幅
方向の中央部には、長手方向に延び縁部10の突出する方
向へ突出するリブ15と、リブ15の背面側に対応する凹溝
16が形成されている。
【0031】芯材1は射出成形によって形成され、ゲー
トは長手方向の一端に形成されているので、ガラス短繊
維は芯材1の長手方向に沿って配向している。またリブ
15と縁部10が形成されているため、これによっても補強
されている。
【0032】表皮2は柔軟で伸縮可能なファブリック20
と、ファブリック20の裏面側にラミネートされたスラブ
ウレタン21とから構成され、芯材1の表面を覆って接着
により芯材1と接合されている。なお表皮2には図示し
ない貫通穴が穿設され、軸孔12,溝13及び係止突起14が
シート 200側で貫通穴から表出している。
【0033】カバー3はPPから射出成形によって椀状
に形成され、表皮2の端部を覆うように嵌合保持されて
いる。
【0034】このアームレストは、リブ15が形成されて
いる表面側から軸孔12に図示しないボルトが挿通され、
そのボルトがシート 200に設けられたブラケットに固定
されることで、上下に揺動自在にシート 200に保持され
ている。その後カバー3を嵌合することで、表皮2の端
部とボルトが隠され、外観意匠が向上する。そしてシー
ト 200から突出する図示しないピンが表皮2から表出す
る円弧状の溝13に係合し、アームレスト 100の揺動に伴
って溝13がピンに案内されて移動し、端部の係止突起14
でピンが係止されることで、アームレスト 100の使用位
置と不使用位置が決められる。
【0035】(比較例1)PPを用い、ガラス長繊維が
30重量%含まれるように金型内に配置して圧縮成形し、
実施例1と同一形状の芯材を形成した。なお、この繊維
強化PPのASTM D-790に基づく曲げ弾性率は6.96GPa
である。
【0036】<試験例>実施例1及び比較例1の芯材
を、シート 200に揺動自在に保持して使用位置とした状
態に相当する状態で保持固定し、芯材の先端に鉛直方向
100kgの荷重を印加し、その後荷重を除去した時の応力
−歪み曲線を図4に示す。また芯材の先端に水平方向80
kgの荷重を印加し、その後荷重を除去した時の応力−歪
み曲線を図5に示す。
【0037】図4,5より、実施例1の芯材は比較例1
に比べて最大歪み量が小さく、荷重除去後の永久歪み量
も小さいので、実施例1の芯材は比較例1に比べて高い
強度を有していることがわかる。これは、ガラス短繊維
が30重量%含まれたポリアミド樹脂から芯材を形成した
ことによる効果であることが明らかである。
【0038】(実施例2)図6〜図7に本実施例のアー
ムレストを示す。本実施例のアームレストは実施例1と
同様にシート 200に揺動自在に保持される左サイドアー
ムレストであり、芯材4と、表皮5と、カバー部材6と
から構成されている。
【0039】芯材4はガラス短繊維が30重量%含まれた
ナイロンからなり、長尺板状の基部40と、基部40の幅方
向一端から基部40に対して略直角に突出する長尺板状の
肘掛部41とからなる断面略L字形状をなしている。全周
に縁部42が一表面側へ曲折されるとともに短径側の一方
の縁部42が幅広に形成されて肘掛部41が構成されてい
る。なお、この繊維強化ポリアミド樹脂のASTM D-790に
基づく曲げ弾性率は7.70GPaである。
【0040】基部40の一端部には軸孔43が貫通して設け
られ、その表面側には軸孔43を中心とする円弧状の溝44
が軸孔43から離間した位置に形成されている。溝44の両
端には、それぞれ係止突起45が形成されている。また幅
方向中央部には、長手方向に延び裏面側に突出するリブ
46が形成されている。リブ46の背面側に対は、対応する
凹溝47が形成されている。
【0041】表皮5は、柔軟で伸縮可能なファブリック
50と、ファブリック50の裏面側にラミネートされたスラ
ブウレタン51とから構成され、芯材4の表面を覆って接
着により芯材4と接合されている。なお表皮5には貫通
穴52が穿設され、軸孔43,溝44及び係止突起45がシート
200側で貫通穴52から表出している。
【0042】カバー部材6はPPから形成され、係止爪
60及び係止孔61が図示しない芯材4の裏面側係合部と係
合することで、芯材4に係合保持されている。その状態
では、芯材4とカバー部材6との間に収納空間62が形成
されている。そしてカバー部材6の一部にはインテグラ
ルヒンジ63によって揺動自在なドア部64が形成され、ド
ア部64を開くことで収納空間62を小物入れとして利用可
能になっている。
【0043】このアームレストは、リブ46が形成されて
いる表面側から軸孔43に図示しないボルトが挿通され、
そのボルトがシート 200に設けられたブラケットに固定
されることで、上下に揺動自在にシート 200に保持され
ている。その後カバー部材6を嵌合することで、表皮5
の端部とボルトが隠され、外観意匠が向上する。そして
シート 200から突出する図示しないピンが表皮5から表
出する円弧状の溝44に係合し、アームレスト 100の揺動
に伴って溝44がピンに案内されて移動し、端部の係止突
起45でピンが係止されることで、アームレスト 100の使
用位置と不使用位置が決められる。
【0044】芯材4は射出成形によって形成され、ゲー
トは長手方向の一端に形成されているので、ガラス短繊
維は基部40及び肘掛部41のそれぞれ長手方向に沿って配
向している。また基部40と肘掛部41とは互いに略直交す
る断面L字形状であるため、互いに補強作用が奏されて
いる。さらに基部40は、リブ46と縁部42が形成されてい
るため、これによっても補強されている。
【0045】したがって本実施例のアームレストによれ
ば、肘掛部41の幅が実施例1より広いため、実施例1よ
り使用時の安定感が向上する。また一体発泡成形によっ
て製造された従来のアームレストに比べると肘掛部41の
幅は小さくなっているため、車室スペースをより広く使
用することができる。そして肘掛部41の存在によって、
実施例2における芯材4は実施例1の芯材1より強度が
さらに高く、応力が作用したときの破損や塑性変形をさ
らに防止することができる。
【0046】
【発明の効果】すなわち本発明のアームレストによれ
ば、一体発泡成形によって製造された従来のアームレス
トに比べて幅を狭くすることができ、車室内スペースの
有効利用を図ることができる。また金属製の芯材を用い
たものに比べて軽量化が達成され、しかも金属製の芯材
をもつものと同等の強度を有しているので、応力が作用
したときの破損や塑性変形を有効に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のアームレストの使用状態を
示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例のアームレストに用いた芯材
の斜視図である。
【図3】本発明の一実施例のアームレストの断面図であ
る。
【図4】実施例及び比較例で用いた芯材に対し、垂直方
向の応力を加えた場合の応力−歪み曲線である。
【図5】実施例及び比較例で用いた芯材に対し、水平方
向の応力を加えた場合の応力−歪み曲線である。
【図6】本発明の第2の実施例のアームレストの部品構
成を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施例のアームレストの断面図
である。
【符号の説明】
4:芯材 5:表皮 6:カバー部材 40:基部 41:肘掛部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:58 B29L 31:58

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートなどの基体に片持ち状に軸支され
    るアームレストであって、充填材によって強化された強
    化樹脂からなり一端部に軸支部をもつ略長尺状の芯材
    と、該芯材の少なくとも意匠表面を覆って該芯材に接合
    された表皮とよりなり、充填材を含有するポリアミド系
    樹脂から該芯材が形成されていることを特徴とするアー
    ムレスト。
  2. 【請求項2】 前記芯材は、ASTM D-790に基づく曲げ弾
    性率が6GPa以上である請求項1に記載のアームレス
    ト。
  3. 【請求項3】 前記芯材は射出成形により形成されてい
    る請求項1に記載のアームレスト。
  4. 【請求項4】 前記芯材は軸支部をもつ板状の基部と該
    基部から該基部と交差する方向へ延びる肘掛部とからな
    る請求項1に記載のアームレスト。
  5. 【請求項5】 前記芯材は、前記基部と前記肘掛部とが
    略直交する断面略L字状,断面略T字状,あるいは断面
    略コ字状をなす請求項4に記載のアームレスト。
  6. 【請求項6】 前記表皮の端部を覆い前記芯材に係合保
    持されるカバー部材をさらに備え、該カバー部材と前記
    芯材との間に収納空間が形成されている請求項1に記載
    のアームレスト。
  7. 【請求項7】 前記カバー部材は前記収納空間を開閉す
    るドア部をもつ請求項6に記載のアームレスト。
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