JP2003289829A - 栄養補助食品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】現在の食生活において不足しがちなミネラルを
バランス良く摂取するためのサプリメントとしての栄養
補助食品の提供。 【解決手段】珪藻土を焼成したものを有効成分とし、そ
の焼成温度は３００℃〜１１００℃であることを特徴と
する栄養補助食品。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本願発明は、人間の健康及び
生命を維持するために必要不可欠なミネラル栄養素をバ
ランス良く体内に取り入れることができる栄養補助食品
に関する。

【０００２】

【従来の技術】ミネラル（無機塩類）は、元素そのもの
であることから、酵素や細胞の材料になったり、体内で
生じる化学反応に直接関与したり、神経の伝達その他、
生命活動にとつて大切な働きを行っており、人間が健康
で生命を維持するためには、なくてはならない重要な栄
養素である。したがって、このような必須栄養素と言わ
れているミネラルを万遍なくバランス良く体内に取り入
れることが重要である。

【０００３】しかしながら、近年の自然環境の悪化及び
化学肥料や農薬を使った作物栽培、ハウス栽培、更には
インスタント食品に代表される便利な文明食品の多いこ
れらの食生活環境の中で、前記の必須ミネラルすべてを
バランス良く摂取することはなかなか困難な状況になっ
ている。

【０００４】このような事情の下、現在の食生活におい
て不足しがちなミネラルをバランス良く摂取するための
サプリメントとしての栄養補助食品の必要性が近年ます
ます重要視されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
従来、吸着剤、濾過材、保温剤及び研磨剤などに用いら
れてきた珪藻土に着目し、この珪藻土は、海底や湖底に
沈積した珪藻が永い年月をかけて有機質が分解された珪
藻の遺体から成る珪酸質の細粒の堆積物であることに鑑
み、人間の健康の基本である前記の必須ミネラルがバラ
ンス良く多量に含んでいるのではないかとの推測の下で
鋭意研究及び実験を重ねてきた結果、現代人にとって不
足がちになる必須ミネラルの補給として最適な栄養補助
食品の開発し完成するに至ったものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本願発明のうち請求項１
記載の発明は、珪藻土を焼成したものを有効成分とする
栄養補助食品である。

【０００７】ここで、有効成分とは、人間の健康・生命
の維持に不可欠な必須ミネラルをいい、例えば、カルシ
ウム、カリウム、マグネシウム、リン、ナトリウムなど
の元素の他、微量元素として必要とされる鉄、亜鉛、マ
ンガン、セレン、クロム等をいう。また、珪藻土を焼成
したのは、珪藻土を殺菌し且つ珪藻土に含まれる不純物
を除去するとともに、珪藻土を構成する組織を微細化し
て前記有効成分である必須ミネラルをイオン化を促進さ
せ、体内に吸収に適した性状に変化させるためである。

【０００８】このように構成される栄養補助食品は、こ
れを摂取すれば前記必須ミネラル栄養分が血液に溶け込
み体内の必要な部位に運ばれるとともに吸収されるもの
である。

【０００９】また、請求項２記載の発明のように、焼成
温度を３００℃〜１１００℃の範囲内で焼成したもの
は、珪藻土中の前記必須ミネラル成分の体内への吸収が
向上し、特に、９８０℃〜１０４０℃範囲の高温で焼成
すれば、珪藻土中の不純物が燃えて除去され、必須ミネ
ラルの含有率が高くなり、しかも珪藻土を構成する組織
が更に微細化されて必須ミネラルのイオン化も大幅に向
上し、体内へのミネラル吸収が一層高まり、最適な栄養
補助食品を提供できる。

【００１０】ここで、焼成温度を前記の範囲に設定した
のは、焼成温度が３００℃よりも低い温度である場合に
は、珪藻土中のミネラル成分のイオン化の程度が少なく
必須ミネラルの吸収率が栄養補助食品として使用するに
は十分な効果が期待できないからである。一方、焼成温
度が１１００℃以上では、必須ミネラルの溶融が始ま
り、ガラス状に固化してしまって特性が変化するので、
栄養補助食品として使用できなくなるからである。

【００１１】

【発明の実施の形態】本願発明による栄養補助食品の一
例は、次の製造工程を経て得ることができる。 （１）まず、さや鉢に石川県の能登から産出した珪藻土
を入れ、これを窯の中に収容する。 （２）窯に火を入れ、徐々に温度を上げていきながら該
窯内の温度が８６０℃になるまで２４時間〜３０時間を
かけて珪藻土を焼成する。 （３）そして、窯内の温度が８６０℃に達した段階で火
を止めて焼成を停止する。 （４）焼成を停止した後、窯内でそのまま４８時間放置
する。 （５）窯の中から栄養補助食品となる有効成分を取り出
し、該有効成分に精製水を加えたものをポットミル内に
収容する。 （６）ポットミルにより精製水とともに有効成分を４８
時間擦り合わせる。 （７）擦り合わせて微粉末化した有効成分を３日〜４日
貫容器の中に保管する。 （８）このようにして保管した容器中には、泥状の沈殿
物と上澄液との二層に分かれ、上澄液を取り除いて有効
成分としての沈殿物を残す。 （９）容器から有効成分の沈殿物を取り出し、該沈殿物
は完全に自然乾燥することによって固まる。 （１０）固まった有効成分を細かく砕くことによって、
ピンク色をした服用が容易な粉末状の形態を有する栄養
補助食品を得ることができる。

【００１２】このようにして得られた本願発明の栄養補
助食品は、無臭で特別な味も殆んどしないので、そのま
ま食することが容易であることは勿論、調理の際にミネ
ラル分の補給目的で添加したり、調理済みの料理や御飯
に振り掛けて違和感なく食したりすることもできるな
ど、幅広い利用が可能である。

【００１３】このようにして得た栄養補助食品を、財団
法人日本食品分析センターの名古屋支所（名古屋市中区
大須４丁目５番１３号）に依頼して分析試験した結果は
表１に示す通りである。

【００１４】

【表１】

【００１５】この分析試験結果から明らかなように、原
料の珪藻土中には人間の健康・生命を維持して行くため
に不可欠な必須ミネラルが多量に然もバランス良く含有
していることが分かる。

【００１６】ちなみに、最近、必須ミネラルがバランス
良く含まれているとして各種の食品や清涼飲料に利用さ
れている海洋深層水の分析試験結果を表２に示し、本願
発明による珪藻土を原料とする栄養補助食品がいかに優
れたミネラル補給食品であるかを立証する。

【００１７】

【表２】

【００１８】

【発明の効果】本願発明による栄養補助食品によれば、
珪藻土を原料とし、これを焼成することによって珪藻土
中に含有しているバランスの良い多量のミネラル成分を
体内へ吸収できるようにしたので、人間の健康・生命を
維持するための必須ミネラルの補給に優れた効果を奏す
るものである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 珪藻土を焼成したものを有効成分とする
   栄養補助食品。
2. 【請求項２】 前記焼成温度は３００℃〜１１００℃で
   ある請求項１記載の栄養補助食品。