JP2003289608A - 架空電線類の垂下防止用支持具 - Google Patents

架空電線類の垂下防止用支持具

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JP2003289608A
JP2003289608A JP2002093183A JP2002093183A JP2003289608A JP 2003289608 A JP2003289608 A JP 2003289608A JP 2002093183 A JP2002093183 A JP 2002093183A JP 2002093183 A JP2002093183 A JP 2002093183A JP 2003289608 A JP2003289608 A JP 2003289608A
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Hiroyuki Yagi
博之 八木
Fujio Takahashi
富士雄 高橋
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Yonezawa Densen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の並行する架空電線間を連結して、破断
時の垂下を防止する手段として、架空電線間の距離の違
いに幅広く対応でき、しかも、連結後の架空電線間の距
離の変動に伴う弛みの発生等が無く、美観を安定に確保
できる技術の開発が求められていた。 【解決手段】 架空電線等、複数の並行する線条体3間
を連結して取り付けられる取付部材6A、6Bが、スラ
イド機構7又は関節機構を介して連結されている架空電
線類の垂下防止用支持具1を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架空電線(配電線
など)、通信線等のケーブル、支持ワイヤーなど、複数
並行に架空配線される各種線条体間を所定間隔に維持し
て繋ぎ、線条体の垂下を防止する架空電線類の垂下防止
用支持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】落雷等による電線の断線、不慮の事故、
電線の劣化等による電線の断線が発生したとき、充電さ
れたまま電線が地上に落下すると、感電事故等の人災の
懸念があるため、これに鑑みて、従来、電線の破断部が
人に触れる高さにまで垂下しないよう、以下のようなこ
とが行われている。 (1)架空電線の適当な位置に電線間(相間)を結ぶよ
うに、隣接相との距離に合わせた長さを持つ磁器製の高
圧棒状スペーサを取り付けるか、落下防止用ワイヤー等
から架空電線を吊る。 (2)電気絶縁性のロープを隣接する電線間に所定間隔
を維持して張設する(特開2001−186646)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
(1)の磁器製棒状スペーサのようなものは長さが一定
であるため、複数並行する架空電線間の距離に対する汎
用性に乏しく、例えば電線架設時に千鳥配線された所や
建造物を回避する必要がある箇所のように、架空電線間
の距離が異なる箇所に使用するには、設置場所に合わせ
た長さのものを使用しなければならないといった欠点が
ある。また、磁器製の高圧棒状スペーサは、重量が嵩む
ため、電線への負荷が大きいといった問題もある。ま
た、ロープ状の支持具(前記(1)の落下防止用ワイヤ
ーや(2)のロープ)を使用した場合は、前述のような
相間距離の変化に対する汎用性を確保できるが、余長部
分が垂下しやすく、景観上見栄えが良くないといった問
題がある。仮に、各設置場所に合わせて結び目を変える
ことも可能であるが、これでは取り付け等の作業性が低
下するといった欠点がある。また、結び目の両端末は、
内部への浸水を防止するための絶縁物によるコートが必
要であるが、この端末のコート処理を現場で行うことは
困難であることから、現実的には、設置後のロープの弛
みを現場での切断によって調整することができず、設置
後の弛みを避けられないといった問題がある。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、架空電線等の架空配線された複数の並行する線条
体間の距離に幅広く対応でき、しかも、景観上の見栄え
も良く、線条体に対する取り付けも簡単に行える架空電
線類の垂下防止用支持具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、以下の構成を前記課題の解決手
段とした。請求項1記載の発明は、架空電線等の架空配
線された複数の並行する線条体間を連結して取り付けら
れる架空電線類の垂下防止用支持具であって、線条体に
取り付けられる取付部材同士がスライド機構によって連
結され、所定範囲内で全長が変動自在になっていること
を特徴とする。請求項2記載の発明は、請求項1記載の
架空電線類の垂下防止用支持具において、各取付部材に
は線条体に取り付けられる取り付けリングが設けられて
おり、異なる取付部材の取り付けリングが全長方向両側
に対向配置されていることを特徴とする。請求項3記載
の発明は、架空電線等の架空配線された複数の並行する
線条体間を連結して取り付けられる架空電線類の垂下防
止用支持具であって、線条体に取り付けられる取付部材
同士が関節機構によって相対回転自在に連結されている
ことを特徴とする。請求項4記載の発明は、請求項3記
載の架空電線類の垂下防止用支持具において、各取付部
材には線条体に取り付けられる取り付けリングが設けら
れていることを特徴とする。請求項5記載の発明は、請
求項1〜4のいずれかに記載の架空電線類の垂下防止用
支持具において、前記取付部材が、合成樹脂によって形
成されていることを特徴とする。
【0006】本発明において、「線条体」とは、例えば
架空電線(配電線など)、通信線等のケーブル、支持ワ
イヤーなど、複数並行に架空配線される各種線条体を指
す。本発明に係る架空電線類の垂下防止用支持具(以下
「垂下防止用支持具」と略称する場合がある)は、複数
の線条体間を連結して繋ぎ止めているために、万一その
中の一本が破断して垂下しても、地上にいる人の届く位
置にまでその破断部が到達することを防止するものであ
る。
【0007】本発明に係る垂下防止用支持具は、スライ
ド機構による長さ調整(請求項1)又は関節機構を中心
とする取付部材間の相対回転による垂下防止支持具の屈
曲(請求項3)によって、該垂下防止用支持具によって
連結する線条体間の距離に幅広く対応できる。垂下防止
用支持具によって連結した複数の線条体の内の一本が万
一破断としたとしても、破断した線条体の垂下は、垂下
防止用支持具の伸長限度、換言すれば、垂下防止用支持
具を構成する各取付部材の線条体に取り付けられる取付
部間の距離が最大となるところが限度となるため、例え
ば地上にいる人の届く位置にまでその破断部が到達する
ことを簡単に防止できる。
【0008】垂下防止用支持具を構成する取付部材の数
は2以上であれば良く、3以上であっても良い。3以上
の取付部材を有して構成された垂下防止用支持具は、取
付部材同士の連結によって様々な構成が採用可能であ
る。また、スライド機構や関節機構も、1つに限定され
ず、複数設置しても良い。3以上の取付部材を有して構
成される垂下防止用支持具の取り付けに際しては、例え
ば、RS相間、ST相間の垂下防止用支持具の全長(垂
下防止用支持具を構成する各取付部材の線条体に取り付
けられる取付部間の距離)を変えて相間絶縁に差を付け
ることにより、雷閃絡等による三相同時短絡に至る確率
を皆無に近い状態とすることができる。
【0009】請求項2、4の発明に係る「取り付けリン
グ」は、垂下防止用支持具を構成する各取付部材の線条
体に取り付けられる取付部に相当するものである。取付
部として取り付けリングを採用することで、例えば現在
多用されている巻き付けグリップを利用した取り付けも
容易に行える。
【0010】配電線等の電線の連結支持用の垂下防止用
支持具を構成する取付部材の材質としては、電気絶縁
性、耐電性、耐トラッキング性、耐候性に優れ、かつ、
破断した線条体の荷重を支持可能な強度を有するもので
あれば、特に限定は無いが、合成樹脂製(請求項5)で
あれば、従来の磁器製の棒状スペーサに比べて軽量化、
低コスト化、成形自由度の向上を図ることができる。こ
こで採用可能な合成樹脂としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリアセタール等の熱可塑性樹
脂、ゴム類、ポリウレタン、エポキシ樹脂等の熱硬化性
樹脂などが採用可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて説明する。
【0012】(第1実施形態)まず、本発明の第1実施
形態を説明する。図1は、この実施形態の架空電線類の
垂下防止用支持具1(以下「支持具」と略称する場合が
ある)の構成を示す全体斜視図、図2は図1の支持具1
の正面図、図3は支持具1の取り付けリング2の、線条
体3としての電線(以下、線条体を「電線」と称する場
合がある)に対する取り付け構造の一例を示す正面図で
ある。
【0013】図1、図2において、支持具1は、棒状本
体4の一端に取り付けリング2、他端にストッパリング
5が設けられている構成の2本の取付部材6A、6Bを
組み合わせて構成したものである。支持具1を構成する
2本の取付部材6A、6Bは、一方の取付部材6Aのス
トッパリング5に他方の取付部材6Bの棒状本体4をス
ライド移動自在に挿通し、他方の取付部材6Bのストッ
パリング5に一方の取付部材6Aの棒状本体4をスライ
ド移動自在に挿通して組み合わされている。
【0014】この支持具1は、棒状本体4長手方向に沿
ったストッパリング5のスライド移動によって、全長方
向(図2左右)の寸法が自在に変更できるようになって
いる。両取付部材6A、6Bの棒状本体4及びストッパ
リング5は、支持具1の両取付部材6A、6Bをスライ
ド移動自在に連結するスライド機構7を構成している。
各取付部材6A、6Bの取り付けリング2は、各取付部
材6A、6Bのスライド機構7から突出された先端に位
置しており、支持具1の全長方向両端に対向配置されて
いる。
【0015】この支持具1は、両取付部材6A、6Bの
ストッパリング5同士が当接したところでそれ以上の伸
長が規制されるようになっており、全長寸法が最大とな
る。また、ストッパリングと取り付けリングとの寸法関
係によって、いずれか一方の取付部材のストッパリング
5が他方の取付部材の取り付けリング2に当接してそれ
以上の支持具1の全長寸法の縮小ができなくなったり、
あるいは、一方の取付部材のストッパリング5が他方の
取付部材の取り付けリング2を乗り越えて電線3に当接
してそれ以上の支持具1の全長寸法の縮小ができなくな
ったところが、支持具1の全長寸法が最小のところであ
る。この全長寸法が最小から最大の範囲が、請求項1記
載の発明に係る全長の「所定範囲」に相当するものであ
る。なお、ストッパリングが当接されることで、支持具
1の全長寸法の最小を設定する構成としては前述の取り
付けリングや該取り付けリングが取り付けられている電
線に限定されず、例えば、前記ストッパリングが設けら
れている取付部材とは別の取付部材の棒状本体に突設さ
れたストッパ用の突起等、各種構成が採用可能である。
【0016】取付部材6A、6Bは、それぞれ合成樹脂
によって形成された1部品になっている。このため、こ
の支持具1は、従来の磁器製のものに比べて非常に軽量
に形成することができ、この支持具1を取り付けた線条
体3(ここでは電線)に与える負荷を極力軽減できる。
しかも、磁器製のものに比べて低コストで製造すること
ができ、さらに、形状自由度も大幅に向上するため、目
的形状に簡単に形成することができる。なお、合成樹脂
製の一対の取付部材6A、6Bによって構成される支持
具1は、2本別々に製造された取付部材の組み合わせ
や、全体の一括成形等、製造方法の自由度が拡がる利点
もある。熱可塑性樹脂の場合、加熱溶融によって支持具
や取付部材の再生、支持具や取付部材以外の樹脂製品の
成形に利用することができ、リサイクル性が得られる。
【0017】前記支持具1は、全長方向両端の取り付け
リング2を、並行する一対の線条体3に対してそれぞれ
取り付けることで、一対の線条体3間を連結して取り付
けられる。これにより、万一、一対の線条体3の内の一
方が破断した場合でも、この破断した線条体3が、該支
持具1を介して破断していない側の線条体3に吊支され
るようになり、例えば地上にいる人の届く位置にまでそ
の破断部が到達することが防止される。
【0018】この支持具1は、全長方向両端の取り付け
リング2間の距離をスライド機構7によって前述の最
大、最小の範囲で調整することで、一対の線条体3間の
距離に簡単に対応して、これら一対の線条体3を連結し
て取り付けることができ、一対の線条体3間の距離に対
して優れた汎用性が得られる。このため、例えば千鳥配
線のように隣接線間距離が一定でない場合や、装柱方式
の違いによって隣接間距離が違う線路であっても、線条
体3間の連結に用いることができる。
【0019】電線3に対する取り付けリング2の取り付
けは、例えば、図3に示すように、電線3に巻き付けた
巻き付けグリップ8の挿通などによって行うことができ
る。また、電線3に対する取り付けリング2の取り付け
は、巻き付けグリップを利用したものに限定されず、各
種電線把持具類の挿通、係合等によって行うことができ
る。
【0020】また、この支持具1は、取り付け後、線条
体3間が接近したとしても、スライド機構7の作用によ
って全長寸法が縮小することで、線条体3間の距離の短
縮分を吸収するから、弛みの発生等、美観を損なうよう
な不都合が生じず、美観を維持できる。
【0021】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を説明する。図4は、この実施形態の架空電線類の
垂下防止用支持具10(以下「支持具」と略称する場合
がある)の構成を示す全体斜視図、図5は図4の支持具
10を直線状に延ばした状態を示す図である。図4、図
5において、この支持具10は、棒状本体11の一端に
取り付けリング12、他端に連結リング13が設けられ
ている構成の複数本(ここでは2本)の取付部材14
A、14Bが、連結リング13同士を相対回転自在に連
結する関節機構15を介して連結された構成になってい
る。
【0022】関節機構15は、ここでは、各取付部材1
4A、14Bの連結リング13同士を直接連結させた部
分であり、つまり、一方の取付部材14Aの連結リング
13の一部が、他方の取付部材14Bの連結リング13
の内側に挿通された構造であり、取付部材14A、14
B同士を相対回転自在に連結する自在継手の如く機能す
るものである。
【0023】合成樹脂製の複数の取付部材によって構成
される支持具は、別々に製造された取付部材の組み合わ
せや、全体の一括成形等、製造方法の自由度が拡がる利
点もある。熱可塑性樹脂の場合、加熱溶融によって支持
具や取付部材の再生、支持具や取付部材以外の樹脂製品
の成形に利用することができ、リサイクル性が得られ
る。
【0024】この支持具10は、各取付部材14A、1
4Bの取り付けリング12を、それぞれ線条体3(ここ
では配電線等の電線)に取り付けることで、複数の並行
する線条体3間を連結して取り付けることができる。線
条体3に対する取り付けリング12の取り付け構造とし
ては、例えば図3に例示したような巻き付けグリップ8
を利用した取り付け構造等、第1実施形態にて説明した
ものと同様に各種採用可能である。また、この支持具1
0は、関節機構15を中心とする支持具10の屈曲角度
を変更することで、取り付けリング12間の距離を簡単
に変更でき、これにより、並行する線条体3間の距離に
対して幅広く対応でき、優れた汎用性が得られる。この
ため、例えば千鳥配線のように隣接線間距離が一定でな
い場合や、装柱方式の違いによって隣接間距離が違う線
路であっても、線条体3間の連結に用いることができ
る。
【0025】この支持具10は、図5に示したように、
2本の取付部材14A、14Bが真っ直ぐになること
で、各取付部材14A、14Bの取り付けリング12間
の距離が最大になり、取り付けリング12間の距離のそ
れ以上の増大が規制される。支持具10によって連結し
た線条体3間の距離も、支持具10の取り付けリング1
2間の最大離間距離を上限として、それ以上には拡がら
ないように支持具10によって維持される。
【0026】また、この支持具10は、取り付け後、線
条体3間が接近したとしても、関節機構15を中心とす
る屈曲角度の変化によって取り付けリング12間の距離
が変わることで線条体3間の距離の短縮分を吸収するか
ら、弛みの発生等、美観を損なうような不都合が生じ
ず、美観を維持できる。
【0027】また、この支持具10は樹脂製としたこと
で、全体の軽量化、低コスト化等を実現できることは、
第1実施形態と同様である。さらに、この支持具10で
は、樹脂成形によって、磁器製の支持具に比べて形状自
由度が向上するため、この点でも美観の確保に有利であ
る。
【0028】本発明に係る関節構造としては、図4、図
5に例示した構造に限定されず、例えば、取付部材とは
別の中継用連結リングに、複数の取付部材の連結リング
が挿通連結され、中継用連結リングを介して複数の取付
部材が相対回転自在に連結された構成等、各種採用可能
である。また、一つの関節機構を介して3本以上の取付
部材を連結しても良く、これにより、例えば三相(R、
S、Tの各相)の電線の一括支持等も可能である。
【0029】第1、第2実施形態の支持具1、10は、
取り付けリング間距離の最大値が、連結する線条体間の
距離の最大値に対応して連結可能なサイズのものを採用
すれば、隣接相間距離の短い箇所でも、スライド機構や
関節機構によって支持具1全長寸法や取り付けリング間
距離を調整することで、線条体間の連結に対応できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の架空電線
類の垂下防止用支持具によれば、スライド機構による長
さ調整(請求項1)又は関節機構を中心とする取付部材
間の屈曲(請求項3)によって、該垂下防止用支持具に
よって連結する線条体間の距離に簡単に対応できる。し
たがい、例えば千鳥配線のように隣接線間距離が一定で
ない場合や、装柱方式の違いなどによって隣接間距離が
違う線路であっても、線条体間距離に幅広く対応して線
条体間を簡単に連結することができる。しかも、連結後
の線条体間距離の変化にも良く追従して、各取付部材の
線条体に取り付けられる取付部間の距離が変動すること
で連結状態を維持するとともに、線条体間距離が短縮し
ても、スライド機構による長さ調整や関節機構を中心と
する取付部材間の屈曲によって短縮分を吸収するため、
ロープ状の支持具に見られる弛みの発生が無く、美観を
維持できるといった利点がある。
【0031】取付部材の線条体に取り付けられる取付部
として取り付けリングを採用すると、例えば現在多用さ
れている巻き付けグリップを利用した取り付け等も容易
に行える点で有利である。また、本発明では、合成樹脂
製の取付部材を採用することがより好ましく、この場合
は、従来の磁器製の棒状スペーサに比べて軽量化、低コ
スト化、成形自由度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1実施形態の架空電線類の垂
下防止用支持具(以下「支持具」と略称する場合があ
る)の構成を示す全体斜視図である。
【図2】 図1の支持具の正面図である。
【図3】 図1の支持具の取り付けリングの、線条体と
しての電線に対する取り付け構造の一例を示す正面図で
ある。
【図4】 本発明に係る第2実施形態の架空電線類の垂
下防止用支持具(以下「支持具」と略称する場合があ
る)の構成を示す全体斜視図である。
【図5】 図4の支持具の正面図である。
【符号の説明】
1…架空電線類の垂下防止用支持具、2…取り付けリン
グ、3…線条体(電線)、6A,6B…取付部材、7…
スライド機構、10…架空電線類の垂下防止用支持具、
12…取り付けリング、14A,14B…取付部材、1
5…関節機構。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架空電線等の架空配線された複数の並行
    する線条体間を連結して取り付けられる架空電線類の垂
    下防止用支持具であって、線条体に取り付けられる取付
    部材同士がスライド機構によって連結され、所定範囲内
    で全長が変動自在になっていることを特徴とする架空電
    線類の垂下防止用支持具。
  2. 【請求項2】 各取付部材には線条体に取り付けられる
    取り付けリングが設けられており、異なる取付部材の取
    り付けリングが全長方向両側に対向配置されていること
    を特徴とする請求項1記載の架空電線類の垂下防止用支
    持具。
  3. 【請求項3】 架空電線等の架空配線された複数の並行
    する線条体間を連結して取り付けられる架空電線類の垂
    下防止用支持具であって、線条体に取り付けられる取付
    部材同士が関節機構によって相対回転自在に連結されて
    いることを特徴とする架空電線類の垂下防止用支持具。
  4. 【請求項4】 各取付部材には線条体に取り付けられる
    取り付けリングが設けられていることを特徴とする請求
    項3記載の架空電線類の垂下防止用支持具。
  5. 【請求項5】 前記取付部材が、合成樹脂によって形成
    されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の架空電線類の垂下防止用支持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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