JP2003288485A - 金融システム及び方法並びに金融用プログラム - Google Patents

金融システム及び方法並びに金融用プログラム

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JP2003288485A
JP2003288485A JP2002089864A JP2002089864A JP2003288485A JP 2003288485 A JP2003288485 A JP 2003288485A JP 2002089864 A JP2002089864 A JP 2002089864A JP 2002089864 A JP2002089864 A JP 2002089864A JP 2003288485 A JP2003288485 A JP 2003288485A
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loan
financial
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Takeshi Tamura
毅 田村
Ryohei Aiba
亮平 相羽
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Orient Corp
Original Assignee
Orient Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経費精算を容易にする決済情報処理の技術す
なわち決済情報処理方法、クレジットカードの発行方
法、決済情報処理システム、決済情報処理用プログラム
並びにクライアントシステムの制御方法を提供する。 【解決手段】 審査により商品代金の集金及び保証の依
頼を承認することとなったときは、そのことを契機とし
て、集金保証会社コンピュータC2の登録及び結果通知
部27が、顧客4の情報を含む担保設定型集金保証依頼
に関する情報を顧客データベース28へ登録し、金融機
関コンピュータC3へその金額を通知するとともに、販
売店コンピュータC1へ承認の通知を行う。金融機関3
では、集金保証会社コンピュータC2からインターネッ
トNを通じて担保債権の金額が通知されたときは、事前
の約定によりその債権が担保として金融機関3へ差し入
れられ、あらかじめ設定された掛け目の割合により自動
的に融資枠が設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手形特有のリスク
を避けながら割賦収益と資金手当を随時切替選択可能な
割賦取引の技術すなわち金融システム及び方法並びに金
融用プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、経済や金融の発達に伴い、各種商
品の取引態様が発達しているが、自動車などまとまった
金額の商品で多用される割賦(分割払い)では、顧客は
真に必要なときに必要な商品を調達でき、販売店は顧客
の資金不足による販売機会の喪失を避けられ販売促進効
果が得られる。信販会社などの提供するいわゆる金融商
品としての割賦サービスは、本来は現金をやりとりする
いわば現金型金融商品で、次のような代表的タイプを挙
げることができる。
【0003】第一に「割賦購入あっせん型取引」は、顧
客が販売店から購入した代金を、第三者である割賦購入
あっせん業者が販売店へ一時に現金等で入金するもので
ある。そのメリットとして、販売店側にとっては資金調
達が可能であり、また、顧客からの集金リスクや事務の
負担もない。しかしその反面、分割払いによる金利など
の利益(いわゆる分割金利手数料)については、販売店
ではなく割賦購入あっせん業者に帰属する。
【0004】第二に「自社割賦型取引」は、販売店が自
ら分割して顧客に商品を販売し、顧客から分割して代金
を収納するもので、分割払いの利益(分割金利手数料)
は販売店に帰属するが、販売店は速やかな資金調達がで
きず、また顧客からの集金リスクや事務の負担を負うこ
とになる。
【0005】第三に、上記「自社割賦型取引」のバリエ
ーションとして「自社割賦型取引・第三者集金型」があ
り、これは、資金負担と分割金利手数料は原則的に販売
店に帰属するが、顧客から実際に毎回集金する業務は第
三者に業務委託するものである。このうち、集金につい
てその第三者が保証するものを「集金保証型」といい、
保証のないものを「集金代行型」という。
【0006】後者の「集金代行型」は、「自社割賦型取
引」のうち販売店が集金事務だけを集金代行会社に委託
する商品であるが、前者の「集金保証型」は、集金保証
会社が顧客の保証人になることによって集金事務に加え
て集金のリスクを集金保証会社に移転させたもので、特
に「集金保証商品」と呼ばれる。
【0007】以上例示したタイプごとの金融商品は、販
売店からみて、販売店の割賦収益だけを目的とする
か、資金手当だけを目的とするか二者択一であった。
しかも、金融商品ごとにそれぞれ顧客の申込用紙も異な
り、いずれも顧客が契約を申込む時点でいずれかの方式
に決定され、いったんその方式が決まったら顧客がその
支払を終了するまでその方式を変更することができな
い。このため、割賦収益又は資金手当の選択は、顧客に
対する売上が上がった最初の段階でのみ可能で、それ以
降のときどきの状況に応じて、弾力的に割賦収益と
資金手当を選択することは不可能であった。
【0008】ところが、例えばオートローンを例に取る
と、支払回数が60回払いを超えるものがあり、その5
年間の間では、割賦収益を求めたいときがあり、またあ
るときは資金が切迫する場合も考えられるが、それを顧
客の申込時点で予測することは不可能である。
【0009】そこで、現金型金融商品のこうした欠点を
補正する商品として手形を利用した集金保証商品(仮に
「手形型集金保証商品」と呼ぶ)が開発された。これ
は、上に述べた集金保証商品での割賦金を、各支払期日
ごとの該当額の手形で、集金保証会社から販売店へ事前
一括渡しするものである。
【0010】すなわち、集金保証商品は、上にも述べた
通り、集金保証会社から販売店に対し、販売店の顧客に
対する自社割賦債権の集金を受託し、販売店への支払い
を保証し、その支払いは集金保証会社から販売店へ現金
で行われる。これに対し、販売店への支払いが「手形」
で行われるものが手形型集金保証商品である。この場
合、集金保証会社は販売店に対して、約定期日を支払日
とする手形を発行することでにより決済を行う。
【0011】このようにすれば、販売店は資金を必要と
するときは手形割引を利用することで、弁済期以前に容
易に現金化して資金需要を満たすことができるし、ま
た、当初の契約どおりに満期毎に支払いを受けて金融収
益を求めることもできる。しかも、利益の繰り延べも可
能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、売買契
約の瑕疵で顧客からの支払いが停止された場合における
集金保証会社から販売店への支払について、現金型の場
合は月々の支払を止めるだけで済むのに対し、上記のよ
うな手形型集金保証商品では支払を停止でないという手
形特有のリスクを負う問題があった。
【0013】すなわち、販売店と顧客との間の売買契約
に瑕疵があった場合、顧客は、売買契約に付着する抗弁
をもって集金保証会社に対する支払いを停止するが、集
金保証会社は手形所持人たる第三者に対する支払いを拒
絶し得ない(手形法17条)。このような場合、集金の
見込みが立たない割賦支払金を実質的に立替払いするこ
ととなるため、集金保証会社にとって不都合であり、こ
れが手形特有のリスクとなる。なお、このような場合、
手形所持人及び所持人に至るまでの全裏書人の悪意を証
明することができれば支払いを拒絶しうるが、現実には
この点の証明は極めて困難である。
【0014】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたもので、その目的は、手形
特有のリスクを避けながら割賦収益と資金手当を随時切
替選択可能な割賦取引の技術すなわち金融システム及び
方法並びに金融用プログラムを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の金融システムは、販売店が、顧客に対す
る自己の債権であって、第三者である集金保証会社が集
金及び保証をする債権を、金融機関に担保債権として提
供し、その提供された担保債権の金額に応じて、前記金
融機関の前記販売店に対する融資枠が決定されることを
特徴とする。
【0016】請求項2の金融システムは、顧客から商品
の割賦購入申込を受けた販売店が、その申込に係る債権
の集金及び保証を集金保証会社に依頼し、その集金保証
会社が前記依頼を審査のうえ承認のときは、前記販売店
に承認を通知するとともに、金融機関にその金額を通知
し、前記販売店は前記承認の通知に基いて前記顧客へ商
品を引き渡し、前記金融機関は前記金額の通知に基いて
前記販売店への融資枠を設定し、前記集金保証会社が約
定期日にしたがって前記顧客から収受した割賦支払金
は、前記集金及び保証の手数料を差し引いて前記販売店
へ支払われ、前記販売店は資金手当を要するときは、設
定された前記融資枠に基き前記金融機関から融資を受け
ることを特徴とする。
【0017】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
金融システムにおいて、前記顧客と前記販売店の間に割
賦販売契約、前記集金保証会社と前記顧客の間に保証委
託契約、前記金融機関と前記販売店との間に金銭消費貸
借契約をそれぞれ締結することを特徴とする。
【0018】これらの態様では、現金型と手形型双方の
メリットを得ながら双方の問題点を避けられる。すなわ
ち、販売店は、分割払いの割賦債権を担保(根担保)と
して提供し融資枠の設定を受け、必要なときはその融資
枠から実際に融資を受けることで一時的資金手当てが可
能である。一方、資金手当不要のときは融資枠が設定さ
れただけの状態を維持すれば金利負担は発生しないの
で、分割金利手数料という金融収益すなわち割賦収益を
得ることもでき、選択肢の幅が広がる。この点は手形型
と同様のメリットである。また、現金型と同様のメリッ
トとして、集金保証会社も、顧客が支払いの停止を求め
てきたときについても、上記のような手形特有のリスク
を回避できる。また、利益の繰り延べという集金保証制
度本来の利点も維持される。
【0019】さらに、担保債権については、第三者で
ある集金保証会社が集金と保証を行うものであり、対
象が多数顧客のため危険が分散されることから実効性が
高く、金融機関はその分貸し出しリスクが低減されるた
め、販売店の調達金利が低減される。
【0020】加えて、金融機関は、集金保証会社から通
知される債権額に基づいて融資枠を決定するが、その通
知をする集金保証会社は、金融機関及び販売店との取引
に直接の利害関係をもたない第三者であるため、販売店
からの通知に基く従来のケースと比較して債権内容の信
頼性が向上し、その分も融資金利引下げ可能となる。
【0021】請求項4の発明は、請求項1から3のいず
れかに記載の金融システムにおいて、前記集金保証会社
による前記集金及び保証の対象となった債権を前記販売
店が担保として前記金融機関に提供することを、少なく
ともその金融機関及び販売店を当事者として事前に約定
しておくことを特徴とする。
【0022】この態様では、事前の約定により、集金及
び保証の制度を利用した債権を自動的に当然に金融機関
に担保として提供するので、担保提供のために別途の手
続をあらためて行うことは不要となり、処理が効率化さ
れる。
【0023】請求項5の発明は、請求項1から4のいず
れかに記載の金融システムにおいて、前記担保としての
提供は質権設定により行うことを特徴とする。
【0024】この態様では、掛売りの際に作成する売買
等の契約書に質権設定を承諾する文言を入れ、これに確
定日付を取得し又は電磁データを法務局に電送して対抗
要件を取得するといった質権設定により、担保提供が確
実かつ効率的に行われる。
【0025】請求項6の発明は、請求項1から5のいず
れかに記載の金融システムにおいて、前記販売店と、前
記集金保証会社と、前記金融機関と、がそれぞれコンピ
ュータを用いて、各コンピュータ間で通信ネットワーク
経由で情報伝達を行うことにより実現されることを特徴
とする。
【0026】請求項23の発明は、請求項6の発明を方
法という見方から捉えたもので、販売店が、顧客に対す
る自己の債権であって、第三者である集金保証会社が集
金及び保証をする債権を、金融機関に担保債権として提
供し、その提供された担保債権の金額に応じて、金融機
関の販売店に対する融資枠が決定される金融方法におい
て、前記販売店と、前記集金保証会社と、前記金融機関
と、がそれぞれコンピュータを用いて、各コンピュータ
間で通信ネットワーク経由で情報伝達を行うことにより
実現されることを特徴とする。
【0027】請求項7の発明は、商品の販売店が用いる
第一のコンピュータである販売店コンピュータと、割賦
債権の集金及び保証を扱う集金保証会社の用いる第二の
コンピュータである集金保証会社コンピュータと、金融
機関の用いる第三のコンピュータである金融機関コンピ
ュータとを、用い、前記各コンピュータ間を通信ネット
ワークで接続した金融システムにおいて、顧客からの割
賦購入申込に係る債権について、前記販売店コンピュー
タから前記集金保証会社コンピュータへ前記通信ネット
ワーク経由で、集金及び保証を依頼するための情報伝達
を行い、前記集金保証会社コンピュータは、審査により
前記集金及び保証を請け負うこととなった前記債権の金
額を、前記金融機関コンピュータへ前記通信ネットワー
ク経由で伝達し、前記金融機関コンピュータは、前記伝
達に係る前記債権を担保としてその債権額に応じた融資
枠を前記販売店に対して設定するとともに、設定されて
いる融資枠について少なくとも照会及び融資申込みを、
前記販売店コンピュータから受け付けることを特徴とす
る。
【0028】請求項24の発明は、請求項7の発明を方
法という見方から捉えたもので、商品の販売店が用いる
第一のコンピュータである販売店コンピュータと、割賦
債権の集金及び保証を扱う集金保証会社の用いる第二の
コンピュータである集金保証会社コンピュータと、金融
機関の用いる第三のコンピュータである金融機関コンピ
ュータと、の間を通信ネットワークで接続した金融シス
テムを用いる金融方法において、顧客からの割賦購入申
込に係る債権について、前記販売店コンピュータから前
記集金保証会社コンピュータへ前記通信ネットワーク経
由で、集金及び保証を依頼するための情報伝達を行い、
前記集金保証会社コンピュータは、審査により前記集金
及び保証を請け負うこととなった前記債権の金額を、前
記金融機関コンピュータへ前記通信ネットワーク経由で
伝達し、前記金融機関コンピュータは、前記伝達に係る
前記債権を担保としてその債権額に応じた融資枠を前記
販売店に対して設定するとともに、設定されている融資
枠について少なくとも照会及び融資申込みを、前記販売
店コンピュータから受け付けることを特徴とする。
【0029】請求項36の発明は、請求項7,24の発
明をコンピュータのプログラムという見方から捉えたも
ので、商品の販売店が用いる第一のコンピュータである
販売店コンピュータと、割賦債権の集金及び保証を扱う
集金保証会社の用いる第二のコンピュータである集金保
証会社コンピュータと、金融機関の用いる第三のコンピ
ュータである金融機関コンピュータと、の間を通信ネッ
トワークで接続した金融システムを用いる金融方法を実
現するために、前記集金保証会社コンピュータを制御す
るための金融用プログラムにおいて、そのプログラムは
前記集金保証会社コンピュータに、顧客からの割賦購入
申込に係る債権について集金及び保証を依頼するための
情報伝達を、前記販売店コンピュータから前記通信ネッ
トワーク経由で受け付けさせ、審査により前記集金及び
保証を請け負うこととなった前記債権の金額を、前記金
融機関コンピュータへ前記通信ネットワーク経由で伝達
させることを特徴とする。
【0030】これらの態様では、請求項1,2の効果に
加え、手形等の紙媒体が必須でないことを利用し、イン
ターネットなどの通信ネットワーク経由により、販売店
からの融資申込など、金融機関・集金保証会社・販売店
間のやり取りを容易化効率化することで、販売店の資金
ニーズにも弾力的かつスピーディに応えることが可能と
なる。
【0031】請求項8の発明は、請求項7記載の金融シ
ステムにおいて、前記集金保証会社コンピュータは、審
査により前記集金及び保証の前記依頼を承認することと
なったことを契機として、前記金融機関コンピュータに
その金額を通知することを特徴とする。
【0032】請求項25の発明は、請求項8の発明を方
法という見方から捉えたもので、請求項24記載の金融
方法において、前記集金保証会社コンピュータは、審査
により前記集金及び保証の前記依頼を承認することとな
ったことを契機として、前記金融機関コンピュータにそ
の金額を通知することを特徴とする。
【0033】これらの態様では、集金保証会社が商品代
金の集金事務を受諾したことを契機として、直ちに自動
的に、集金保証会社のコンピュータが金融機関のコンピ
ュータへその金額を通知するので、融資枠設定以降の処
理が自動化迅速化され、販売店の資金需要に迅速に応じ
ることが可能となる。
【0034】請求項9の発明は、請求項7又は8記載の
金融システムにおいて、前記金融機関コンピュータにお
いて、前記融資枠を算出するための担保債権に対する掛
け目を前記販売店ごとにあらかじめ設定しておき、前記
集金保証会社コンピュータから前記金額が通知されたと
きは、あらかじめ設定された前記掛け目の割合により融
資枠を設定する処理を行なうことを特徴とする。
【0035】請求項26の発明は、請求項9の発明を方
法という見方から捉えたもので、請求項24又は25記
載の金融方法において、前記金融機関コンピュータにお
いて、前記融資枠を算出するための担保債権に対する掛
け目を前記販売店ごとにあらかじめ設定しておき、前記
集金保証会社コンピュータから前記金額が通知されたと
きは、あらかじめ設定された前記掛け目の割合により融
資枠を設定する処理を行なうことを特徴とする。
【0036】請求項37の発明は、請求項9,26の発
明をコンピュータのプログラムという見方から捉えたも
ので、商品の販売店が用いる第一のコンピュータである
販売店コンピュータと、割賦債権の集金及び保証を扱う
集金保証会社の用いる第二のコンピュータである集金保
証会社コンピュータと、金融機関の用いる第三のコンピ
ュータである金融機関コンピュータと、の間を通信ネッ
トワークで接続することにより、販売店が、顧客に対す
る自己の債権であって、第三者である集金保証会社が集
金及び保証をする債権を、金融機関に担保債権として提
供し、その提供された担保債権の金額に応じて、金融機
関の販売店に対する融資枠が決定される金融方法を実現
するために、前記金融機関コンピュータを制御するため
の金融用プログラムにおいて、そのプログラムは前記金
融機関コンピュータに、販売店に対する融資枠を算出す
るための担保債権に対する掛け目を前記販売店ごとにあ
らかじめ設定させ、前記集金保証会社コンピュータから
前記通信ネットワーク経由で、顧客からの割賦購入申込
に係る債権であって前記集金保証会社が集金及び保証を
請け負うこととなった債権の金額の通知を受け付けさ
せ、前記通知に係る債権を担保としてその債権額に応じ
た融資枠を前記販売店に対して設定させるとともに、設
定されている融資枠について少なくとも照会及び融資申
込みを、前記販売店コンピュータから受け付けさせるこ
とを特徴とする。
【0037】これらの態様では、あらかじめ設定された
掛け目にしたがって融資枠設定が自動的に行われるので
処理が効率化迅速化される。
【0038】請求項10の発明は、請求項7から9のい
ずれかに記載の金融システムにおいて、前記金融機関コ
ンピュータは、前記販売店から前記通信ネットワーク経
由で、少なくともID及びパスワードを用いた所定の認
証を経て、前記融資枠に関する照会及び融資申込みを受
け付けることを特徴とする。
【0039】請求項27の発明は、請求項10の発明を
方法という見方から捉えたもので、請求項24から26
のいずれかに記載の金融方法において、前記金融機関コ
ンピュータは、前記販売店から前記通信ネットワーク経
由で、少なくともID及びパスワードを用いた所定の認
証を経て、前記融資枠に関する照会及び融資申込みを受
け付けることを特徴とする。
【0040】これらの態様では、インターネットなどの
通信ネットワークやウェブなどの技術を用いることによ
り、IDやパスワードその他を用いた認証を経て、いつ
でもどこからでも安全に融資に関する照会や申込が可能
となる。
【0041】請求項11の発明は、請求項7から10の
いずれかに記載の金融システムにおいて、前記販売店コ
ンピュータから前記通信ネットワーク経由で前記金融機
関コンピュータへ、金融機関から販売店への融資金につ
いて当該販売店以外の第三者への直接支払の依頼を伝達
すること特徴とする。
【0042】請求項28の発明は、請求項11の発明を
方法という見方から捉えたもので、請求項24から27
のいずれかに記載の金融方法において、前記販売店コン
ピュータから前記通信ネットワーク経由で前記金融機関
コンピュータへ、金融機関から販売店への融資金につい
て当該販売店以外の第三者への直接支払の依頼を伝達す
ることを特徴とする。
【0043】請求項38の発明は、請求項11,28の
発明をコンピュータのプログラムという見方から捉えた
もので、請求項37記載の金融用プログラムにおいて、
前記プログラムは前記金融機関コンピュータに、前記販
売店コンピュータから前記通信ネットワーク経由で、金
融機関から販売店への融資金について当該販売店以外の
第三者への直接支払の依頼を受け付けさせることを特徴
とする。
【0044】これらの態様では、商品販売に基づいて得
られる融資金の第三者への直接支払を、通信ネットワー
ク経由でいつでもどこからでも容易に販売店から金融機
関へ依頼できるので、融資金を仕入れ代金に充当するよ
うな場合に送金手数料や所要時間などが削減され業務が
合理化される。
【0045】請求項12の発明は、請求項7から11の
いずれかに記載の金融システムにおいて、前記集金保証
会社コンピュータ又は前記金融機関コンピュータのうち
少なくとも一方が、顧客からの割賦支払金額の範囲内
で、前記融資に基く販売店から金融機関への支払処理を
行うことを特徴とする。
【0046】請求項29の発明は、請求項12の発明を
方法という見方から捉えたもので、請求項24から28
のいずれかに記載の金融方法において、前記集金保証会
社コンピュータ又は前記金融機関コンピュータのうち少
なくとも一方が、顧客からの割賦支払金額の範囲内で、
前記融資に基く販売店から金融機関への支払処理を行う
ことを特徴とする。
【0047】これらの態様では、顧客から現実に回収さ
れる金額の範囲内で、販売店から金融機関への融資金返
済が行われるので、入金の範囲で融資金を返済するとい
う自然で健全な資金管理が実現される。
【0048】請求項13の発明は、請求項7から12の
いずれかに記載の金融システムにおいて、前記集金保証
会社から販売店への入金額を、前記融資に基く販売店か
ら金融機関への支払額を上回る金額に設定することを特
徴とする。
【0049】請求項30の発明は、請求項13の発明を
方法という見方から捉えたもので、請求項24から29
のいずれかに記載の金融方法において、前記集金保証会
社から販売店への入金額を、前記融資に基く販売店から
金融機関への支払額を上回る金額に設定することを特徴
とする。
【0050】これらの態様では、集金保証会社からの入
金額の範囲内で、融資に基く利息や返済などの支払額が
設定されるので、販売店にとって、商品を販売している
にもかかわらず、一時的にでも逆に金銭の支払い義務の
みが発生する不自然な事態が回避できる。
【0051】請求項14の発明は、請求項7から13の
いずれかに記載の金融システムにおいて、前記金融機関
コンピュータは、顧客の複数ある支払期日ごとに、販売
店から金融機関へ融資金全額を一旦返済するとともに同
時に改めて販売店が金融機関から必要な資金の融資を受
ける処理を行うことを特徴とする。
【0052】請求項31の発明は、請求項14の発明を
方法という見方から捉えたもので、請求項24から30
のいずれかに記載の金融方法において、前記金融機関コ
ンピュータは、顧客の複数ある支払期日ごとに、販売店
から金融機関へ融資金全額を一旦返済するとともに同時
に改めて販売店が金融機関から必要な資金の融資を受け
る処理を行うことを特徴とする。
【0053】多数の顧客や契約のかかわる担保債権は、
返済の繰上げや遅延や瑕疵による支払停止といった不安
定さがあるが、これらの態様では、顧客の個々の返済金
額に合わせて融資金の返済額を変動させるよりも、一定
期日ごとの担保債権総額だけをみてそれに対し一定の融
資枠を設定するというより単純な手法により、処理が効
率化される。
【0054】請求項15の発明は、請求項7から14の
いずれかに記載の金融システムにおいて、前記集金保証
会社コンピュータが、顧客から集金した割賦支払金から
集金及び保証の手数料を差し引いて前記金融機関の口座
へ直接振込入金し、当該金融機関がその入金額から、融
資に基く販売店から金融機関への支払額を差し引いて前
記販売店の口座へ振込入金することを特徴とする。
【0055】請求項32の発明は、請求項15の発明を
方法という見方から捉えたもので、請求項24から31
のいずれかに記載の金融方法において、前記集金保証会
社コンピュータが、顧客から集金した割賦支払金から集
金及び保証の手数料を差し引いて前記金融機関の口座へ
直接振込入金し、当該金融機関がその入金額から、融資
に基く販売店から金融機関への支払額を差し引いて前記
販売店の口座へ振込入金することを特徴とする。
【0056】これらの態様では、顧客からの割賦支払金
が、集金保証会社から直接金融機関へ入金されるので、
金融機関への融資返済が確実となり、また、融資返済金
を販売店が金融機関へ入金したり金融機関が販売店の口
座から引き落とす処理手順が不要となる。
【0057】請求項16の発明は、請求項7から15の
いずれかに記載の金融システムにおいて、前記集金保証
会社コンピュータが、顧客から集金した割賦支払金から
集金及び保証の手数料を差し引いて前記販売店の口座へ
振込入金し、前記金融機関コンピュータが、融資に基く
販売店から金融機関への支払額を前記販売店の口座から
引き落とすことを特徴とする。
【0058】請求項33の発明は、請求項16の発明を
方法という見方から捉えたもので、請求項24から32
のいずれかに記載の金融システムにおいて、前記集金保
証会社コンピュータが、顧客から集金した割賦支払金か
ら集金及び保証の手数料を差し引いて前記販売店の口座
へ振込入金し、前記金融機関コンピュータが、融資に基
く販売店から金融機関への支払額を前記販売店の口座か
ら引き落とすことを特徴とする。
【0059】これらの態様では、顧客からの割賦支払金
が集金保証会社から直接販売店へ入金されるので、販売
店の割賦債権回収が確実となる。
【0060】請求項17の発明は、請求項7から16の
いずれかに記載の金融システムにおいて、前記集金保証
会社コンピュータが、顧客から集金した割賦支払金から
集金及び保証の手数料を差し引いたうち、融資に基く販
売店から金融機関への支払額を前記金融機関の口座へ振
込入金し、残りを前記販売店の口座へ振込入金すること
を特徴とする。
【0061】請求項34の発明は、請求項17の発明を
方法という見方から捉えたもので、請求項24から33
のいずれかに記載の金融方法において、前記集金保証会
社コンピュータが、顧客から集金した割賦支払金から集
金及び保証の手数料を差し引いたうち、融資に基く販売
店から金融機関への支払額を前記金融機関の口座へ振込
入金し、残りを前記販売店の口座へ振込入金することを
特徴とする。
【0062】これらの態様では、集金保証会社から、販
売店から金融機関への融資返済や利息分は直接金融機関
へ振込入金され、残りは販売店へ振込入金されるので、
販売店と金融機関の間での資金移動が不要となり、その
ための手間やコストが節約される。
【0063】請求項18の発明は、請求項7から17の
いずれかに記載の金融システムにおいて、前記集金保証
会社コンピュータは、月ごとに、顧客の各月の割賦支払
金を集金し、前記割賦支払金から集金及び保証の手数料
を差し引いたものを金融機関に支払うとともに、前記支
払金のうち分割金利手数料を算出して金融機関に通知
し、金融機関は、前記分割金利手数料から融資への利息
相当額分を差し引いた額が販売店の手元に現金で残るよ
うに振込又は引落しによる精算処理を行うとともに、残
りの融資金の約定返済額を顧客からの集金額で充当し、
それでも融資金の約定返済額に足りないときは、その不
足額を新規貸付額として、融資金の返済債権と新規融資
債権との間で相殺融資を行うことを特徴とする。
【0064】請求項35の発明は、請求項18の発明を
方法という見方から捉えたもので、請求項24から34
のいずれかに記載の金融方法において、前記集金保証会
社コンピュータは、月ごとに、顧客の各月の割賦支払金
を集金し、前記割賦支払金から集金及び保証の手数料を
差し引いたものを金融機関に支払うとともに、前記支払
金のうち分割金利手数料を算出して金融機関に通知し、
金融機関は、前記分割金利手数料から融資への利息相当
額分を差し引いた額が販売店の手元に現金で残るように
振込又は引落しによる精算処理を行うとともに、残りの
融資金の約定返済額を顧客からの集金額で充当し、それ
でも融資金の約定返済額に足りないときは、その不足額
を新規貸付額として、融資金の返済債権と新規融資債権
との間で相殺融資を行うことを特徴とする。
【0065】これらの態様では、集金保証会社は自らの
集金及び保証の手数料を差し引き、分割金利手数料の算
出と金融機関への通知までを行い、金融機関は振込みや
引落しによる精算処理及び融資の返済や相殺融資などを
行うので、それぞれの長じた分野の処理を分担すること
により効率的合理的な分業協力が実現される。
【0066】請求項19の発明は、請求項7から18の
いずれかに記載の金融システムにおいて、前記金融機関
コンピュータは、融資条件及び担保債権の総額の情報を
前記販売店ごとに管理し、前記集金保証会社コンピュー
タは、債権に係る顧客の個人情報を含む詳細データを管
理し外部に対しては秘密に保持することを特徴とする。
【0067】この態様では、債権にかかる顧客の詳細な
データ(例えば遅延の有無、支払回数、手数料等)は集
金保証会社が秘密に管理するので、金融機関にとっては
担保債権内容の正確性は集金保証会社によって担保され
る一方、自己の通常の業務に不要なそれらの詳細データ
を管理するシステム負担から解放され、効率的合理的な
分業協力が実現される。
【0068】請求項20の発明は、請求項7から19の
いずれかに記載の金融システムにおいて、前記集金保証
会社コンピュータは、前記集金及び保証の手数料と、前
記顧客の支払う分割金利手数料の情報と、債権に係る顧
客の詳細データと、を管理し外部に対しては秘密に保持
し、期日又は期間ごとの精算内容を含む所定の情報を計
算し前記販売店システムへ提供することを特徴とする。
【0069】この態様では、集金保証会社が、保証に不
可欠な顧客の詳細データを秘密に管理することに加え、
毎日、各月、各期といった期日や期間ごとに、販売店に
関連する売上、手数料、必要な顧客属性等のデータを販
売店システムへ提供するので、販売店は同様のデータを
独自に保持及び処理する必要がなく、効率的合理的な分
業協力が実現される。
【0070】請求項21の発明は、請求項7から20の
いずれかに記載の金融システムにおいて、前記販売店コ
ンピュータは、前記集金保証会社との間の集金及び保証
の手数料と、前記金融機関との間の融資金利と、の情報
を管理し、外部に対し秘密に保持することを特徴とす
る。
【0071】この態様では、販売店は、集金保証会社と
の間の集金及び保証の手数料と、金融機関との間の融資
金利、という二つの料率を秘密に管理するので、自らの
割賦収益や費用を算出できる一方、それらの料率が集金
保証会社や金融機関の企業秘密として保護される。
【0072】請求項22の発明は、請求項7から20の
いずれかに記載の金融システムにおいて、前記集金保証
会社コンピュータは、残金の一括弁済又は売買契約の支
障のうち少なくともいずれかに該当した債権を、前記担
保債権から除外する処理を行うことを特徴とする。
【0073】この態様では、割賦支払金の引き落としや
督促などを通して顧客と最も密接に接触している集金保
証会社が、残金の一括弁済などにより担保価値に影響す
る債権を担保債権から除外するので金融機関の担保価値
に対する信頼性が維持される。
【0074】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態(以下
「実施形態」と呼ぶ)について、添付の図面を参照して
具体的に説明する。
【0075】〔1.金融方法〕本実施形態は、次のよう
な金融方法(以下「本方法」と呼ぶ)と、本方法をコン
ピュータの情報通信ネットワークにより実現するための
金融システム及び金融用プログラムに関するものであ
る。このうち本方法の概略を図1の概念図に示す。すな
わち本方法は、販売店1が、顧客4に対する自己の債権
であって、第三者である集金保証会社2が集金業務の受
託及び保証(「集金及び保証」「集金保証」などとも呼
ぶ)をする債権を、金融機関3に担保(根担保)として
提供し、その担保提供された担保債権の金額に応じて、
金融機関3の販売店1に対する融資枠が決定され、その
範囲で必要に応じ融資に応じるものである。本方法を
「担保設定型集金保証」と呼ぶことができる。
【0076】より具体的には、顧客4から商品の割賦購
入申込を受けた販売店1が、その申込に係る集金及び保
証を集金保証会社2に依頼する。その集金保証会社2
は、この依頼を審査のうえ承認のときは、販売店1に承
認(承諾)を通知するとともに、金融機関3にその金額
を通知する。販売店1は、集金保証会社2からの承認の
通知に基いて顧客4へ商品を引き渡し、金融機関3は集
金保証会社2からの金額の通知に基いて販売店1への融
資枠を設定する。
【0077】例えば、図2の例では、金融機関が集金保
証会社X社の保証付割賦債権について販売店に対して7
0%の掛け目を設定している場合、300万円の割賦債
権について集金保証申込がOKになると、X社からの3
00万円の金額通知と掛け目70%に基き販売店への融
資枠が210万円増額される。
【0078】集金保証会社2は約定期日にしたがい顧客
4から割賦支払金を収受し、集金及び保証の手数料(対
価)を差し引いて販売店1へ支払い、販売店1は資金手
当を要するときは、設定された前記融資枠に基き金融機
関3から融資を受ける。
【0079】〔2.契約形態〕上記のような金融方法を
実現するための各当事者間の主要な契約形態としては、
図1に円弧状の太い破線矢印で示すように、まず、集金
保証会社2と顧客4との間は保証委託契約であり、弁済
金は集金保証会社2に支払われる。また、販売店1と顧
客4との間は割賦売買(販売)契約となる。また、集金
保証会社2と販売店1との間は集金委託契約・保証契約
(図1では保証委託契約と表す)であり、集金保証会社
2と販売店1と金融機関3との間は包括的な質権設定契
約となり、具体的に設定者は販売店1、権利者は金融機
関3となる。さらに、販売店1と金融機関3との間は金
銭消費貸借契約となる。加えて、集金保証会社2と金融
機関3との間には、必要に応じて例えば包括提携契約等
を締結する。
【0080】〔3.金融システムの構成〕上記のような
金融方法は、コンピュータを用いた以下のような情報通
信ネットワークシステムである金融システム(以下「本
システム」と呼ぶ)により実現される。なお、本システ
ムは、コンピュータをソフトウェアで制御することによ
り実現できるが、この場合のハードウェアやソフトウェ
アの具体的構成態様は各種考えられるので、以下、本発
明及び各実施形態について、これらを構成する各機能を
実現する仮想的回路ブロックを用いて説明する。
【0081】まず、本システムは、図3の機能ブロック
図に示すように、販売店1と、集金保証会社2と、金融
機関3とが、それぞれコンピュータを用いて、各コンピ
ュータ間を接続する通信ネットワークであるインターネ
ットNを経由して情報伝達を行う。
【0082】具体的には、本システムは、商品の販売店
1が用いる第一のコンピュータである販売店コンピュー
タC1と、割賦債権の集金及び保証を扱う集金保証会社
2の用いる第二のコンピュータである集金保証会社コン
ピュータC2と、金融機関3の用いる第三のコンピュー
タである金融機関コンピュータC3とを、それぞれイン
ターネットNで接続されたものである。
【0083】そして、顧客4からの割賦購入申込に係る
債権について、販売店コンピュータC1からインターネ
ットN経由で集金保証会社コンピュータC2へ、集金及
び保証(担保設定型集金保証)を依頼するための情報伝
達を行う。また、集金保証会社コンピュータC2は、審
査により前記集金及び保証を請け負うこととなった債権
の金額(利用金額)すなわち質権設定の金額を、金融機
関コンピュータC2へインターネットNで伝達する。
【0084】また、金融機関コンピュータC3は、集金
保証会社コンピュータC2から金額が伝達された債権を
担保として、その債権額に応じた融資枠を販売店1に対
して設定するとともに、設定されている融資枠について
少なくとも照会及び融資申込みを、販売店コンピュータ
C1から受け付ける。
【0085】本システムを構成する各コンピュータC
1,C2,C3のより具体的な機能は、サーバプログラム
などのプログラムに制御されることで実現される。この
ように実現される各機能は、図3に示す各部分に分けて
把握でき、各部分は以下のように作用する。
【0086】〔4.作用〕 〔4−1.販売店の事前登録〕あらかじめ、販売店1
は、本方法すなわち担保設定型集金保証への参加依頼
(申込)を集金保証会社2に対して行う。この申込は書
面でもよいが、望ましくは集金保証会社コンピュータC
2に対しインターネットN経由で、ウェブページの入力
フォーム、POST送信、SSLなどを用いて販売店コ
ンピュータC1から行う。
【0087】この申込については、集金保証会社コンピ
ュータC2の加盟店受付処理部21が受け付け、加盟店
審査及び結果連絡部22の支援によりスコアリングによ
る自動審査や人手による審査が行われる。また、加盟店
審査及び結果連絡部22はこの審査結果について、否決
の場合はその旨を販売店コンピュータC1へ通知する
が、可決の場合は、本方法を提供する新たな販売店
(「取扱店」と呼ぶ)について申込があった旨を、金融
機関コンピュータC3へ通知する。
【0088】金融機関3では、取扱店受付処理部30が
新たな取扱店の通知を受け付け、審査及び結果通知部3
1による自動スコアリング等の支援を受けながら審査が
行われる。ただし、ここでの信用調査は、集金保証会社
2による審査結果をある程度信用することで効率化する
ことが望ましい。
【0089】この審査の結果に応じて、審査結果及び結
果通知部31が、販売店1の取扱店としての登録を承認
(又は否決)する旨を集金保証会社コンピュータC2の
登録処理部23へ通知し、この登録処理部23は、承認
の通知の場合はその旨を審査内容等の関連情報と共に加
盟店データベース(以下「データベース」を「DB」と
略称する)24へ登録する。
【0090】このように取扱店として新たに登録される
販売店1については、金融機関3はあらかじめその販売
店1の信用調査を、独自に又は集金保証会社2による信
用調査結果やその資料を利用して行い、その信用を考慮
し、担保債権に対し、融資枠のもととなる一定の掛け目
を設定する。この掛け目は、例えば掛け目判断部32に
より判断され、登録処理部33により、他の必要な情報
と共に販売店DB34に登録される。
【0091】なお、担保債権に対して集金保証会社2が
単に集金業務を行うだけでなく、保証も行う場合は、集
金保証会社2の信用も加味されるため一般的には融資枠
の掛け目が高くなると考えられる。
【0092】金融機関コンピュータC3では、このよう
に登録される販売店1に対し、表示出力処理部35か
ら、融資枠確認や融資申込に用いるIDとパスワードを
電子メール等により通知して付与する。
【0093】また、金融機関3ではあらかじめ販売店1
との間で提携契約を結び、販売店1の顧客に対する債権
のうち、当該集金保証会社2の集金及び保証の制度を利
用したものはすべて当然に自動的に担保債権として差し
入れ対象となることを約定しておく。
【0094】〔4−2.購入申込から融資枠の更新〕顧
客4は販売店1に対し、商品の割賦購入申込を行い、こ
の際、書類又はウェブページの記入フォームなどにより
個人情報(住所、氏名、生年月日、勤務先、勤続年数
等)を提供する。典型的には、販売店コンピュータC1
の申込受付部11がこのような申込をウェブページの記
入フォームやCGI機能などにより受け付けると、転送
処理部12はその個人情報や金額、分割回数、ボーナス
加算の有無や金額などの情報を集金保証会社コンピュー
タC2へ伝達することにより集金保証を依頼する。
【0095】集金保証会社2の集金保証会社コンピュー
タC2では、保証受付処理部25が集金保証の依頼を受
け付け、保証審査支援部26が、自動スコアリングなど
により審査を支援する。そして、審査によりその商品代
金の集金及び保証の前記依頼を承認することとなったと
きは、そのことを契機として、登録及び結果通知部27
が、顧客4の情報を含む担保設定型集金保証依頼に関す
る情報を顧客DB28へ登録し、金融機関コンピュータ
C3へその金額を通知するとともに、販売店コンピュー
タC1へ承認の通知を行う。この通知を受けて販売店1
が顧客4に商品を引き渡す。
【0096】金融機関3の金融機関コンピュータC3で
は、集金保証会社コンピュータC2からインターネット
Nを通じて担保債権の金額が通知されたときは、前記提
携契約によりその債権が担保として金融機関3へ差し入
れられ、あらかじめ設定された掛け目の割合により自動
的に融資枠が設定される。具体的には、金融機関コンピ
ュータC3では、集金保証会社コンピュータC2からの
金額の通知を保証申込受付部36が受け付け、それに基
いて融資枠更新部37が融資枠の新規設定や増額等の処
理を行ない、各時点の融資枠の情報により販売店DB3
4を更新する。
【0097】なお、担保としての差し入れは質権の設定
により行う。すなわち、販売店1が顧客に対してもって
いる債権(担保債権)について、権利者を金融機関3、
設定者を販売店1とする担保権たる質権を設定すること
になるが、販売店1は、掛売りをするのであれば契約書
を作成しているのが一般的であり、その場合は質権の設
定が簡易と考えられる。
【0098】具体的には、例えば質権を設定するには、
売買契約書に質権の設定を承諾する旨の文言をいれ、こ
れに確定日付を取得するか、又は現状では電磁データを
法務局に電送等を行うなどにより対抗要件を取得する
(図1)。なお確定日付取得は、コストとの関係もあ
り、袋とじにして月1回〜2回行う方法が現実的であ
る。
【0099】〔4−3.融資枠の確認と融資申込〕ま
た、販売店1は、インターネットN経由で少なくとも前
記IDとパスワードを用いた所定の認証を経て金融機関
コンピュータC3へアクセスし、表示出力処理部35の
作用により、当該融資枠の確認や、設定された融資枠内
での融資申込をすることができる。このような融資枠の
確認等のアクセスは、ウェブページや、一般的なパソコ
ン(パーソナルコンピュータ)のブラウザで行ってもよ
いが、販売店コンピュータC1に融資枠確認部13や融
資申込部14のような専用の機能を組み込んで行っても
よい。
【0100】ここで、金融機関3から販売店1に対する
融資債権を販売店1から照会する画面の表示例を図4に
示す。なお、担保債権について保証を行う保証会社と集
金事務を行う集金会社とは、互いに異なった主体でもよ
く、図4の例では、保証会社と集金会社の有無及び主体
によって異なった掛け目が設定されている。また、図4
の例では、顧客からの割賦支払金の合計額が「第三債務
者の返済額」として表示されている。
【0101】販売店1からの融資申込みは金融機関コン
ピュータC3の融資受付処理部38によって受け付けら
れ、融資判断処理部39が融資枠総額、現融資残高、融
資可能残高などを参照して融資可否の判断を行い、融資
可能な場合は融資枠更新部37が融資額分だけ現融資残
高等の情報を更新する。このように金融機関3は販売店
1に対して融資を実行するが、販売店1は、これらの融
資金をもって、第三者に対する直接支払の依頼を金融機
関3に伝達できるようにしてもよい。すなわち、一般的
に商品の販売代金は、同時に当該商品の仕入れ代金の支
払いを要するものであるため、このようにすれば事務が
効率化される。
【0102】なお、各コンピュータC1,C2,C3の間
の振込入金や口座引落し等による資金移動に関する処理
は、各コンピュータC1,C2,C3の精算処理部Aが行
い、特に集金保証会社2による顧客4からの割賦支払金
の口座引落し処理は、集金保証会社コンピュータC2の
口座振替処理部Fが行う。
【0103】〔4−4.返済〕上記のように融資された
融資金について、販売店1から金融機関3への返済態様
は大きく二通り考えられ、一つは顧客4の割賦支払金額
に合わせて、その範囲内で融資金を返済する態様(「A
変動方式」と呼ぶ)である。もう一つは、顧客4の複数
ある支払期日毎に融資金全額の返済を行い、同時に改め
て必要資金の融資を受ける態様(「B全額方式」と呼
ぶ)であり、実際には相殺融資による。
【0104】ここで、担保債権には不安定さがあり、そ
れはすなわち、顧客4は残金を一括で支払ったり、また
遅延する等必ずしも約定どおりに支払わず、また集金保
証会社2の保証付であったとしてもそもそもの売買契約
に瑕疵が附着しているときは請求できないなどの事情に
よる。このような不安定性を考慮すると、前者のA変動
方式よりも後者の相殺融資によるB全額方式が望まし
い。これは、顧客4の個々の返済金額に合わせて融資金
の返済額を変動させるよりも、一定期日毎の担保債権総
額だけをみてそれに対して一定の融資枠を設定する方が
単純だからであり、事務が効率化されるからである。な
お、この場合融資金の返済期日は、例えば顧客4の支払
期日にあわせて設定すればよい。
【0105】そして、金融機関3は、集金保証会社2が
顧客4から集金した代金を、直接金融機関3に振り込む
か、または販売店1の口座に振り込み金融機関3が直ち
に引き落とすか、いずれかにより返済を受ける。すなわ
ち、集金保証会社2からの支払は、理論上は質権者であ
る金融機関3に対して行われるが、実際の処理として
は、集金保証会社2からの集金額の全額が金融機関3
に対し一旦支払われ、金融機関3から販売店1に差額が
振り込まれる態様と、集金額はいったん販売店1の口
座に振り込まれるが、同時に金融機関3が口座から引落
を行う態様、の二通りが考えられる。
【0106】〔4−4−1.A変動方式の場合〕A変動
方式では、集金保証会社コンピュータC2又は金融機関
コンピュータC3のうち少なくとも一方が、顧客4から
の割賦支払金額の範囲内で、販売店1から金融機関3へ
融資金を返済する処理を行う。ただし、顧客4の割賦支
払金額にあわせて融資の返済額を設定するA変動方式の
場合、集金保証会社2からの入金額は融資返済額を上回
る内容で設定するべきである。このようにしないと、販
売店1において、商品を販売したにもかかわらず、一時
的にせよ逆に金銭の支払い義務が発生し、このような事
態は不自然であり好ましくないためである。
【0107】また、これは裏を返せば、顧客の支払い金
額を下回る内容で販売店の返済金額を設定することであ
るが、これは顧客4の金利(分割金利手数料率)より、
販売店1の借り入れ金利のほうが低くなることを前提と
し、また理論的にも低くなるはずである。
【0108】その理由は、仮に融資金利というものが借
主の信用の高低によって決定されるものであるとする
と、単に顧客4だけの信用よりも、その顧客4と販売店
1と集金保証会社2の三者の信用の合計のほうが、高い
はずだからであり、そのように合計された信用の持ち主
は、いずれか一者が単独で借りるより安い金利を利用で
きることになる。つまり本実施形態にあてはめて考えて
みると、顧客4と販売店1がそれぞれ同じ金額を借りて
も、販売店1の利息のほうが安いので、販売店1のほう
が少ない支払額を設定できるはずである。
【0109】もっとも、本実施形態では、販売店1は集
金保証会社2に対し、集金と保証の手数料すなわち集金
事務委託手数料と保証料を支払う必要があるため、顧客
4からの集金額合計が融資金の返済額合計と比較する
と、返済額合計の方が多い場合も考えられる。この場合
は、例えば月末に精算を行うのであれば、そのタイミン
グで販売店1はその差額を支払うか、または融資枠を担
保債権いっぱいに設定しないといった対応をすればよ
い。
【0110】なお、一者より三者の方が信用が高いこと
を前提とした上記の場合とは逆に、ある者の参加により
かえって信用が落ちた、という場合も同様に、金融機関
3の融資枠の掛け目の設定によって販売店1の月々の返
済金額のほうを少なくすればよい。
【0111】さらにひるがえって考えてみると、担保債
権の不安定さから、担保債権に対し100%の融資枠を
設定することは、精算時に支障が生じるため、いずれに
せよ顧客4の支払い金額を下回る内容で販売店1の返済
金額を設定すべきである。
【0112】さてA変動方式では、このように設定され
た融資金の返済金は、顧客4からの支払金によってその
都度返済されていく。具体的には集金保証会社2から販
売店1の口座宛に顧客4の支払い金が振り込まれ、金融
機関3が融資金に基く支払金すなわち返済金や利息相当
額だけを引き落としていくという作業になる。
【0113】〔4−4−2.B全額方式〕一方、B全額
方式では、金融機関コンピュータC3が、顧客4の複数
ある支払期日ごとに、販売店1から金融機関3へ融資金
全額を一旦返済するとともに同時に改めて販売店1が金
融機関3から必要な資金の融資を受ける処理を行う。
【0114】このようなB全額方式は、顧客4の支払期
日が到来するごとに融資金全額を返済するのものであ
り、例えば、販売店1がその月に借り入れた融資金をそ
の月の末日に一回で返済する。そして、金融機関3は、
特に販売店から指定のない限り、集金保証会社2から入
金された金額(集金額)をまず融資金の返済に充てる。
集金額だけでは融資金の返済額に足りない場合は、その
不足額について新たに貸付をし、その貸付額をもって返
済する。こわはいわゆる相殺融資であり、こうした作業
を月末毎に行うことになる。
【0115】〔4−5.融資枠の変動〕以上のように利
用される融資枠は、一ヶ月間の間、商品が売れれば売れ
るほどその都度増加する。そして顧客4の支払い期日が
到来し、顧客4が入金するごとにその入金分だけ減少す
る。また、販売店1としては、すでに発生した売上代金
分で返済することができる範囲内で融資を受けることに
なるため、少なくとも本方法に限って言えばデフォルト
(債務不履行)を起こすことはない。
【0116】しかも売れれば売れるほど融資枠が増加す
るという金融システムであり、売れ筋の商品の仕入れを
直ちに起こせる等リアルタイムで資金ニーズにこたえる
ことができるメリットがあり、商機を逸することがな
い。もっとも、逆に売れなければ売れないほど融資枠も
減少するため、先細りになる面もあるが、これが経営の
健全性を保つ手段の一つとしての効果を持つ。
【0117】なお、各月毎に新たにほぼ一定額の顧客4
の債権が担保として差し入れられ、その一方で顧客4の
返済が順調に行われている場合、融資枠はやがて平衡
し、一定の金額の枠内に納まる。
【0118】〔4−6.販売店の割賦収益の構造〕以上
のような本方法及び本システムにおいて、販売店1の割
賦収益は、販売店1が分割で商品を販売した場合の顧客
から受け取る割賦販売手数料(分割金利手数料)にな
る。そして、本実施形態では、顧客4から分割で代金を
受け取るので、顧客4から入金される都度、割賦収益が
立つということになる。一方、販売店1では、融資に基
く支払い利息と、集金保証会社2に対し集金事務委託手
数料や保証料の支払い債務が発生するが、これらは販売
店1の費用として計上する。
【0119】これらをまとめると、販売店1の金融収支
は、顧客4から受け取る分割金利手数料から、金融機関
3への支払利息と、集金保証会社2へ支払う集金事務委
託手数料及び保証料を差引計算したものになる。こうし
た収益や費用の会計上の取扱いについては、平常は帳簿
上だけで処理し、一年ごとや半期ごとに精算したり、各
月ごとに処理していくなど自由に採用できる。また、場
合によっては毎日や一時間毎に精算することによりリア
ルタイムの決算を行うことも可能である。
【0120】ただし、いずれの処理を行うにしても、本
方法のスタート時に各主体がどのような役割を負うかに
ついては明確に定めておく必要がある。それは、その内
容いかんで、販売店1、金融機関3、集金保証会社2の
データの持ち方、処理業務が異なるからである(後
述)。
【0121】また、処理方法によっては、販売店と金融
機関間の取引内容や、販売店と集金保証会社間の取引内
容は、金融機関と集金保証会社間では、互いに企業秘密
に該当する場合があり、そうした内容が互いに閲覧でき
ないようにファイルへのアクセス権限の設定などしかる
べき処理を行う(後述)。
【0122】〔4−7.金融収益が販売店の手元に残る
例〕ここで、現実に販売店1の金融収益が現金で販売店
の手元に残る例を参考に説明する。すなわち、集金保証
会社2では、集金保証会社コンピュータC2が、月ごと
に顧客から集金した割賦支払金から集金事務受託手数料
を差し引いて金融機関3の口座へ直接振込入金する。
【0123】そして、金融機関3がその入金額から、必
要な融資の返済金及び金利を差し引いて販売店1の口座
へ振込入金する。より具体的には、集金保証会社2は、
顧客4の支払額のうち分割金利手数料を算出しそれを金
融機関3に連絡する。金融機関3は分割金利手数料か
ら、販売店への融資債権のうち受取利息の支払い債務相
当額を差し引いた額を販売店1の手元に現金で残るよう
に振込又は引落しによる精算処理を行う。
【0124】また金融機関3は、残りの融資金の約定返
済額を、顧客4からの集金額で充当し、それでも融資金
の約定返済額に足りないときは、その不足額が新規貸付
額となり、融資金の返済債権と新規融資債権との間で相
殺融資を行う。以後毎月ごとに上記のような処理を繰り
返す。
【0125】他の態様として、前記集金保証会社コンピ
ュータが、顧客4から集金した割賦支払金から集金及び
保証の手数料(集金事務委託手数料)を差し引いて販売
店1の口座へ振込入金し、金融機関3が融資金の返済金
及び利息を販売店1の口座から引き落とす形も考えられ
る。
【0126】さらに、前記集金保証会社コンピュータ
が、顧客4から集金した割賦支払金から集金及び保証の
手数料(集金事務委託手数料)を差し引き、販売店1か
ら金融機関2への融資金の返済及び利息を金融機関3の
口座へ振込入金し、残りを販売店1の口座へ振込入金す
る形も考えられる。
【0127】〔4−8.より具体的なデータ管理とその
流れ〕以上のような処理において、販売店1と集金保証
会社2間の集金事務委託手数料の条件は両者にとって企
業秘密で金融機関3には秘匿すべきであり、また、販売
店1と金融機関3との間の融資の条件は、両者にとって
企業秘密で集金保証会社2には秘匿すべきとの前提であ
る。この前提で、集金保証会社コンピュータC2と、金
融機関コンピュータC3と、販売店コンピュータC1の
3つにおけるデータの取扱いについて説明する。
【0128】〔4−8−1.金融機関〕すなわち、金融
機関コンピュータC3では、融資条件及び担保債権の総
額の情報を販売店1ごとに管理し、集金保証会社コンピ
ュータC2は、債権に係る顧客4の個人情報を含む詳細
データを管理し外部に対しては秘密に保持する。
【0129】つまり、金融機関コンピュータC3では、
基本的には販売店1との融資条件のデータと担保債権の
総額だけの管理をする。ここで、金融機関3の担保債権
の管理は、質権者であるため本来は個別の顧客の具体的
な利用状況(遅延の有無、支払回数、手数料等)を管理
することも万一のことを考えると必要であろうが、特に
販売店1がデフォルト(債務不履行)を生じないかぎり
詳細なデータは不要である。
【0130】というのは、通常の業務を運用する限りで
は、担保債権の総額と、販売店1の受け取り手数料総額
だけがわかれば足り、顧客4の詳細データについては、
金融機関3が集金保証会社2に管理を委託することで対
応し、あえて金融機関3で管理する必要もないからであ
る。すなわち、通常の業務では必要としない担保管理の
ために、金融機関3で新たに担保債権の管理システムを
構築することは無駄である。
【0131】一方、個別の顧客4の詳細データは、集金
保証会社2では、顧客から集金するために必要なデータ
であるから管理せざるを得ず、このように管理すること
で得た担保債権のデータは、第三者である集金保証会社
2が金融機関3に対し提供するため、金融機関3にとっ
ては内容の正確性はこれによって担保される。
【0132】なお、集金保証会社2が債務不履行となる
可能性を考えれば、金融機関3はこれらの情報を更に第
三者に預託し、各月ごとにデータを更新することが望ま
しい。
【0133】〔4−8−2.集金保証会社〕また、集金
保証会社コンピュータC2は、集金及び保証の手数料
と、顧客の支払う分割金利手数料の情報と、債権に係る
顧客の詳細データと、を管理し外部に対しては秘密に保
持し、期日又は期間ごとの精算内容を含む所定の情報を
計算し販売店コンピュータC1へ提供する。
【0134】すなわち、集金保証会社コンピュータC2
では、販売店1との間の集金委託手数料(保証料がある
場合は保証料を含む)等の管理に加え、顧客4に対し集
金するための必要なデータ(例えば引落し口座の情報な
ど)を保有し管理する。
【0135】なお、本来は顧客4の支払手数料の管理
は、売買代金の債権者である販売店1で行うべきと考え
ることもできる。しかし、一般的に集金保証会社2は、
クレジット会社等こうした業務に対応した大規模なシス
テムを保有している企業であるケースが大半で、しか
も、通常は、単に集金業務受託だけでなく保証業務を行
うため、そのためにも顧客に関する詳細なデータの保有
を要する。このため、販売店1と集金保証会社2とで同
じデータ管理を重複管理することは無駄であり、顧客管
理業務について、販売店1は、集金保証会社2にアウト
ソーシングすることが合理的である。
【0136】この場合、販売店の売上データ、顧客の属
性データ、顧客の支払手数料等については集金保証会社
で管理することになるので、集金保証会社から販売店に
対し、それぞれのデータについて、毎日、各月、各期ご
とに販売店に必要なデータ(例えば売上データ、手数料
データ、顧客属性データ等)を提供することになる。
【0137】また、先ほど述べたように、集金保証会社
2では、担保債権の管理を金融機関3から受託するため
その管理を同時に行うことになり、この管理についても
集金保証会社コンピュータC2は同様に、定期的に金融
機関3にデータを提供することになる。
【0138】〔4−8−3.販売店〕また、販売店コン
ピュータC1は、集金保証会社2との間の集金及び保証
の手数料(集金事務受託手数料)と、金融機関3との間
の融資金利と、の情報を管理し、外部に対し秘密に保持
する。このために必要なのは、より正確にいえば、通常
の企業が経理処理を行うために必要なコンピュータシス
テムであり、集金保証会社2、金融機関3等のシステム
と比較して、小規模な管理システムで足りる。
【0139】なお、これらデータの管理を販売店1で行
う理由は、これらのデータが集金保証会社2にとって
も、金融機関3にとっても、契約の当事者以外の第三者
に開示されては困る内容(企業秘密)だからであり、集
金事務受託手数料及び融資金利という両方の料率は販売
店1だけが保有することになる。
【0140】そして販売店1では、集金保証会社2、金
融機関3から提供を受けた数値データと、これら料率の
数値を使い、割賦収益や費用を算出することになる。
【0141】〔5.担保債権の減少〕さて、以上のよう
に、集金保証会社2が集金業務や、保証業務を行ってい
ても、予期しないときに担保債権が減少することがあ
る。例えば顧客4が残金の一括弁済を行った場合や、何
らかの理由で売買契約が解除された場合、またそもそも
売買契約に瑕疵があり顧客4に請求することができない
場合等である。これらの事象はいずれも金融機関3にと
ってマイナス要素になる。例えば、残金一括返済された
場合は、これに合わせて融資金の返済をすることも考え
られるが、顧客4が契約の瑕疵に基づいて、支払い拒否
の抗弁を主張した場合は、金融機関3にとっての担保価
値を弱める作用を持つ。
【0142】こうした事象が発生したときは、集金保証
会社2が最も頻繁に顧客と接触しているため比較的認知
可能であり、従って、集金保証会社2の集金保証会社コ
ンピュータC2により、該当する債権を担保債権からは
ずしてゆき、それを金融機関コンピュータC3へ通知す
ることにより、それに伴って融資枠を減少させる処理も
考えられる。
【0143】また別の対処策として、あらかじめ金融機
関3でこうした目減りを想定したうえで融資枠を設定す
る方法も考えられる。なお、あまり大きな額の担保債権
の減少といった自体が生じる場合、そもそもそうした販
売店1と取引を継続すること自体の可否が問題になると
考えられる。
【0144】〔6.効果〕以上のように、本実施形態で
は、現金型と手形型双方のメリットを得ながら双方の問
題点を避け、特に手形特有のリスクを避けながら割賦収
益と資金手当を随時切替選択可能な割賦取引の技術すな
わち金融システム及び方法並びに金融用プログラムを提
供することができる。
【0145】すなわち、販売店1は、分割払いの債権を
担保(根担保)として提供し融資枠の設定を受け、必要
なときはその融資枠から実際に融資を受けることで一時
的資金手当てが可能である。一方、資金手当不要のとき
は融資枠が設定されただけの状態を維持すれば金利負担
は発生しないので、分割金利手数料という金融収益すな
わち割賦収益を得ることもでき、選択肢の幅が広がる。
この点は手形型と同様のメリットである。また、現金型
と同様のメリットとして、集金保証会社2も、顧客4が
支払いの停止を求めてきたときについても、上記のよう
な手形特有のリスクを回避できる。また、利益の繰り延
べという集金保証制度本来の利点も維持される。
【0146】さらに、担保債権については、第三者で
ある集金保証会社2が集金と保証を行うものであり、
対象が多数顧客4のため危険が分散されることから実効
性が高く、金融機関3はその分貸し出しリスクが低減さ
れるため、販売店1の調達金利が低減される。
【0147】加えて、金融機関3は、集金保証会社2か
ら通知される債権額に基づいて融資枠を決定するが、そ
の通知をする集金保証会社2は、金融機関3及び販売店
1との取引に直接の利害関係をもたない第三者であるた
め、販売店1からの通知に基く従来のケースと比較して
債権内容の信頼性が向上し、その分も融資金利引下げ可
能となる。
【0148】また、本実施形態では、事前の約定によ
り、集金及び保証の制度を利用した債権を自動的に当然
に金融機関3に担保として提供するので、担保提供のた
めに別途の手続をあらためて行うことは不要となり、処
理が効率化される。
【0149】また、本実施形態では、掛売りの際に作成
する売買等の契約書に質権設定を承諾する文言を入れ、
これに確定日付を取得し又は電磁データを法務局に電送
して対抗要件を取得するといった質権設定により、担保
提供が確実かつ効率的に行われる。
【0150】また、本実施形態では、手形等の紙媒体が
必須でないことを利用し、インターネットNなどの通信
ネットワーク経由により、販売店1からの融資申込な
ど、金融機関3・集金保証会社2・販売店1間のやり取
りを容易化効率化することで、販売店の資金ニーズにも
弾力的かつスピーディに応えることが可能となる。
【0151】また、本実施形態では、集金保証会社2が
商品代金の集金事務を受諾したことを契機として、直ち
に自動的に、集金保証会社コンピュータC2が金融機関
コンピュータC3へその金額を通知するので、融資枠設
定以降の処理が自動化迅速化され、販売店1の資金需要
に迅速に応じることが可能となる。
【0152】また、本実施形態では、あらかじめ設定さ
れた掛け目にしたがって融資枠設定が自動的に行われる
ので処理が効率化迅速化される。
【0153】また、本実施形態では、インターネットN
などの通信ネットワークやウェブなどの技術を用いるこ
とにより、IDやパスワードその他を用いた認証を経
て、いつでもどこからでも安全に融資に関する照会や申
込が可能となる。
【0154】また、本実施形態では、商品販売に基づい
て得られる融資金の第三者への直接支払を、通信ネット
ワーク経由でいつでもどこからでも容易に販売店1から
金融機関3へ依頼できるので、融資金を仕入れ代金に充
当するような場合に送金手数料や所要時間などが削減さ
れ業務が合理化される。
【0155】また、本実施形態では、顧客4から現実に
回収される金額の範囲内で、販売店1から金融機関3へ
の融資金返済が行われるので、入金の範囲で融資金を返
済するという自然で健全な資金管理が実現される。
【0156】また、本実施形態では、A変動方式のよう
に、集金保証会社2からの入金額の範囲内で、融資に基
く利息や返済などの支払額が設定すれば、販売店にとっ
て、商品を販売しているにもかかわらず、一時的にでも
逆に金銭の支払い義務のみが発生する不自然な事態が回
避できる。
【0157】また、多数の顧客や契約のかかわる担保債
権は、返済の繰上げや遅延や瑕疵による支払停止といっ
た不安定さがあるが、本実施形態では、B全額方式のよ
うに、一定期日ごとの担保債権総額だけをみてそれに対
し一定の融資枠を設定するというより単純な手法を用い
ることにより、顧客の個々の返済金額に合わせて融資金
の返済額を変動させるよりも、処理が効率化される。
【0158】また、本実施形態において、顧客4からの
割賦支払金について集金保証会社2から直接金融機関3
へ入金すれば、金融機関3への融資返済が確実となり、
また、融資返済金を販売店1が金融機関3へ入金したり
金融機関3が販売店1の口座から引き落とす処理手順が
不要となる。
【0159】また、本実施形態において、顧客4からの
割賦支払金を集金保証会社2から直接販売店1へ入金す
れば、販売店の割賦債権回収が確実となる。
【0160】また、本実施形態では、集金保証会社2か
ら、販売店1から金融機関3への融資返済や利息分は直
接金融機関3へ振込入金し、残りは販売店1へ振込入金
するようにすれば、販売店1と金融機関3の間での資金
移動が不要となり、そのための手間やコストが節約され
る。
【0161】また、本実施形態では、集金保証会社2が
自らの集金及び保証の手数料を差し引き、分割金利手数
料の算出と金融機関3への通知までを行い、金融機関3
が振込みや引落しによる精算処理及び融資の返済や相殺
融資などを行うようにすれば、それぞれの長じた分野の
処理を分担することにより効率的合理的な分業協力が実
現される。
【0162】また、本実施形態では、債権にかかる顧客
4の詳細なデータ(例えば遅延の有無、支払回数、手数
料等)は集金保証会社コンピュータC2が秘密に管理す
るので、金融機関3にとっては担保債権内容の正確性は
集金保証会社によって担保される一方、自己の通常の業
務に不要なそれらの詳細データを管理するシステム負担
から解放され、効率的合理的な分業協力が実現される。
【0163】また、本実施形態では、集金保証会社コン
ピュータC2が、保証に不可欠な顧客の詳細データを秘
密に管理することに加え、毎日、各月、各期といった期
日や期間ごとに、販売店1に関連する売上、手数料、必
要な顧客属性等のデータを販売店コンピュータC1へ提
供するので、販売店1は同様のデータを独自に保持及び
処理する必要がなく、効率的合理的な分業協力が実現さ
れる。
【0164】また、本実施形態では、販売店1は、集金
保証会社2との間の集金及び保証の手数料と、金融機関
3との間の融資金利、という二つの料率を秘密に管理す
るので、自らの割賦収益や費用を算出できる一方、それ
らの料率が集金保証会社2や金融機関3の企業秘密とし
て保護される。
【0165】また、本実施形態では、割賦支払金の引き
落としや督促などを通して顧客と最も密接に接触してい
る集金保証会社2が、残金の一括弁済などにより担保価
値に影響する債権を担保債権から除外するので金融機関
3の担保価値に対する信頼性が維持される。
【0166】〔7.他の実施形態〕なお、本発明は上記
実施形態に限定されるものではなく、次に例示するよう
な他の実施形態も含むものである。例えば、本発明の適
用対象分野は自由であり、例えば自動車販売に適する
が、旅行、パソコン等の家電製品、エステティックサロ
ンの利用料、家具、衣類などどのような対象にも適用可
能である。
【0167】また、本出願における「販売店」は典型例
を表現したもので「販売者」の意であり、販売業の個人
又は法人を含む。同様に、本出願における「集金保証会
社」は典型例を表現したもので「集金保証者」の意であ
り、集金及び保証を業とする個人や他の法人格を含み、
また、本出願における「金融機関」は典型例を表現した
もので「融資者」の意であり、金融業の個人や各種の法
人を含む。
【0168】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、手形特
有のリスクを避けながら割賦収益と資金手当を随時切替
選択可能な割賦取引の技術すなわち金融システム及び方
法並びに金融用プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の概略を示す概念図。
【図2】本発明の実施形態における融資枠設定(増額)
を示す概念図。
【図3】本発明の実施形態における金融システムの構成
を示す機能ブロック図。
【図4】本発明の実施形態における融資枠の照会画面例
を示す図。
【符号の説明】 1…販売店 2…集金保証会社 3…金融機関 4…顧客 C1…販売店コンピュータ C2…集金保証会社コンピュータ C3…金融機関コンピュータ 11…申込受付部 12…転送処理部 13…融資枠確認部 14…融資申込部 A…精算処理部 21…加盟店受付処理部 22…加盟店審査及び結果通知部 23…登録処理部 24…加盟店データベース 25…保証受付処理部 26…保証審査支援部 27…登録及び結果通知部 28…顧客データベース F…口座振替処理部 30…取扱店受付処理部 31…審査及び結果通知部 32…掛け目判断部 33…登録処理部 34…販売店データベース 35…表示出力処理部 36…保証申込受付部 37…融資枠更新部 38…融資受付処理部 39…融資判断処理部

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 販売店が、顧客に対する自己の債権であ
    って、第三者である集金保証会社が集金及び保証をする
    債権を、金融機関に担保債権として提供し、 その提供された担保債権の金額に応じて、前記金融機関
    の前記販売店に対する融資枠が決定されることを特徴と
    する金融システム。
  2. 【請求項2】 顧客から商品の割賦購入申込を受けた販
    売店が、その申込に係る債権の集金及び保証を集金保証
    会社に依頼し、 その集金保証会社が前記依頼を審査のうえ承認のとき
    は、前記販売店に承認を通知するとともに、金融機関に
    その金額を通知し、 前記販売店は前記承認の通知に基いて前記顧客へ商品を
    引き渡し、 前記金融機関は前記金額の通知に基いて前記販売店への
    融資枠を設定し、 前記集金保証会社が約定期日にしたがって前記顧客から
    収受した割賦支払金は、前記集金及び保証の手数料を差
    し引いて前記販売店へ支払われ、 前記販売店は資金手当を要するときは、設定された前記
    融資枠に基き前記金融機関から融資を受けることを特徴
    とする金融システム。
  3. 【請求項3】 前記顧客と前記販売店の間に割賦販売契
    約、 前記集金保証会社と前記顧客の間に保証委託契約、 前記金融機関と前記販売店との間に金銭消費貸借契約を
    それぞれ締結することを特徴とする請求項1又は2記載
    の金融システム。
  4. 【請求項4】 前記集金保証会社による前記集金及び保
    証の対象となった債権を前記販売店が担保として前記金
    融機関に提供することを、少なくともその金融機関及び
    販売店を当事者として事前に約定しておくことを特徴と
    する請求項1から3のいずれかに記載の金融システム。
  5. 【請求項5】 前記担保としての提供は質権設定により
    行うことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
    の金融システム。
  6. 【請求項6】 前記販売店と、前記集金保証会社と、前
    記金融機関と、がそれぞれコンピュータを用いて、各コ
    ンピュータ間で通信ネットワーク経由で情報伝達を行う
    ことにより実現されることを特徴とする請求項1から5
    のいずれかに記載の金融システム。
  7. 【請求項7】 商品の販売店が用いる第一のコンピュー
    タである販売店コンピュータと、割賦債権の集金及び保
    証を扱う集金保証会社の用いる第二のコンピュータであ
    る集金保証会社コンピュータと、金融機関の用いる第三
    のコンピュータである金融機関コンピュータとを、用
    い、前記各コンピュータ間を通信ネットワークで接続し
    た金融システムにおいて、 顧客からの割賦購入申込に係る債権について、前記販売
    店コンピュータから前記集金保証会社コンピュータへ前
    記通信ネットワーク経由で、集金及び保証を依頼するた
    めの情報伝達を行い、 前記集金保証会社コンピュータは、審査により前記集金
    及び保証を請け負うこととなった前記債権の金額を、前
    記金融機関コンピュータへ前記通信ネットワーク経由で
    伝達し、 前記金融機関コンピュータは、前記伝達に係る前記債権
    を担保としてその債権額に応じた融資枠を前記販売店に
    対して設定するとともに、設定されている融資枠につい
    て少なくとも照会及び融資申込みを、前記販売店コンピ
    ュータから受け付けることを特徴とする金融システム。
  8. 【請求項8】 前記集金保証会社コンピュータは、審査
    により前記集金及び保証の前記依頼を承認することとな
    ったことを契機として、前記金融機関コンピュータにそ
    の金額を通知することを特徴とする請求項7記載の金融
    システム。
  9. 【請求項9】 前記金融機関コンピュータにおいて、 前記融資枠を算出するための担保債権に対する掛け目を
    前記販売店ごとにあらかじめ設定しておき、 前記集金保証会社コンピュータから前記金額が通知され
    たときは、あらかじめ設定された前記掛け目の割合によ
    り融資枠を設定する処理を行なうことを特徴とする請求
    項7又は8記載の金融システム。
  10. 【請求項10】 前記金融機関コンピュータは、前記販
    売店から前記通信ネットワーク経由で、少なくともID
    及びパスワードを用いた所定の認証を経て、前記融資枠
    に関する照会及び融資申込みを受け付けることを特徴と
    する請求項7から9のいずれかに記載の金融システム。
  11. 【請求項11】 前記販売店コンピュータから前記通信
    ネットワーク経由で前記金融機関コンピュータへ、金融
    機関から販売店への融資金について当該販売店以外の第
    三者への直接支払の依頼を伝達すること特徴とする請求
    項7から10のいずれかに記載の金融システム。
  12. 【請求項12】 前記集金保証会社コンピュータ又は前
    記金融機関コンピュータのうち少なくとも一方が、顧客
    からの割賦支払金額の範囲内で、前記融資に基く販売店
    から金融機関への支払処理を行うことを特徴とする請求
    項7から11のいずれかに記載の金融システム。
  13. 【請求項13】 前記集金保証会社から販売店への入金
    額を、前記融資に基く販売店から金融機関への支払額を
    上回る金額に設定することを特徴とする請求項7から1
    2のいずれかに記載の金融システム。
  14. 【請求項14】 前記金融機関コンピュータは、顧客の
    複数ある支払期日ごとに、販売店から金融機関へ融資金
    全額を一旦返済するとともに同時に改めて販売店が金融
    機関から必要な資金の融資を受ける処理を行うことを特
    徴とする請求項7から13のいずれかに記載の金融シス
    テム。
  15. 【請求項15】 前記集金保証会社コンピュータが、顧
    客から集金した割賦支払金から集金及び保証の手数料を
    差し引いて前記金融機関の口座へ直接振込入金し、 当該金融機関がその入金額から、融資に基く販売店から
    金融機関への支払額を差し引いて前記販売店の口座へ振
    込入金することを特徴とする請求項7から14のいずれ
    かに記載の金融システム。
  16. 【請求項16】 前記集金保証会社コンピュータが、顧
    客から集金した割賦支払金から集金及び保証の手数料を
    差し引いて前記販売店の口座へ振込入金し、 前記金融機関コンピュータが、融資に基く販売店から金
    融機関への支払額を前記販売店の口座から引き落とすこ
    とを特徴とする請求項7から15のいずれかに記載の金
    融システム。
  17. 【請求項17】 前記集金保証会社コンピュータが、顧
    客から集金した割賦支払金から集金及び保証の手数料を
    差し引いたうち、融資に基く販売店から金融機関への支
    払額を前記金融機関の口座へ振込入金し、残りを前記販
    売店の口座へ振込入金することを特徴とする請求項7か
    ら16のいずれかに記載の金融システム。
  18. 【請求項18】 前記集金保証会社コンピュータは、月
    ごとに、 顧客の各月の割賦支払金を集金し、 前記割賦支払金から集金及び保証の手数料を差し引いた
    ものを金融機関に支払うとともに、前記支払金のうち分
    割金利手数料を算出して金融機関に通知し、 金融機関は、前記分割金利手数料から融資への利息相当
    額分を差し引いた額が販売店の手元に現金で残るように
    振込又は引落しによる精算処理を行うとともに、残りの
    融資金の約定返済額を顧客からの集金額で充当し、 それでも融資金の約定返済額に足りないときは、その不
    足額を新規貸付額として、融資金の返済債権と新規融資
    債権との間で相殺融資を行うことを特徴とする請求項7
    から17のいずれかに記載の金融システム。
  19. 【請求項19】 前記金融機関コンピュータは、融資条
    件及び担保債権の総額の情報を前記販売店ごとに管理
    し、 前記集金保証会社コンピュータは、債権に係る顧客の個
    人情報を含む詳細データを管理し外部に対しては秘密に
    保持することを特徴とする請求項7から18のいずれか
    に記載の金融システム。
  20. 【請求項20】 前記集金保証会社コンピュータは、前
    記集金及び保証の手数料と、前記顧客の支払う分割金利
    手数料の情報と、債権に係る顧客の詳細データと、を管
    理し外部に対しては秘密に保持し、 期日又は期間ごとの精算内容を含む所定の情報を計算し
    前記販売店システムへ提供することを特徴とする請求項
    7から19のいずれかに記載の金融システム。
  21. 【請求項21】 前記販売店コンピュータは、前記集金
    保証会社との間の集金及び保証の手数料と、前記金融機
    関との間の融資金利と、の情報を管理し、外部に対し秘
    密に保持することを特徴とする請求項7から20のいず
    れかに記載の金融システム。
  22. 【請求項22】 前記集金保証会社コンピュータは、残
    金の一括弁済又は売買契約の支障のうち少なくともいず
    れかに該当した債権を、前記担保債権から除外する処理
    を行うことを特徴とする請求項7から20のいずれかに
    記載の金融システム。
  23. 【請求項23】 販売店が、顧客に対する自己の債権で
    あって、第三者である集金保証会社が集金及び保証をす
    る債権を、金融機関に担保債権として提供し、その提供
    された担保債権の金額に応じて、金融機関の販売店に対
    する融資枠が決定される金融方法において、 前記販売店と、前記集金保証会社と、前記金融機関と、
    がそれぞれコンピュータを用いて、各コンピュータ間で
    通信ネットワーク経由で情報伝達を行うことにより実現
    されることを特徴とする金融方法。
  24. 【請求項24】 商品の販売店が用いる第一のコンピュ
    ータである販売店コンピュータと、割賦債権の集金及び
    保証を扱う集金保証会社の用いる第二のコンピュータで
    ある集金保証会社コンピュータと、金融機関の用いる第
    三のコンピュータである金融機関コンピュータと、の間
    を通信ネットワークで接続した金融システムを用いる金
    融方法において、 顧客からの割賦購入申込に係る債権について、前記販売
    店コンピュータから前記集金保証会社コンピュータへ前
    記通信ネットワーク経由で、集金及び保証を依頼するた
    めの情報伝達を行い、 前記集金保証会社コンピュータは、審査により前記集金
    及び保証を請け負うこととなった前記債権の金額を、前
    記金融機関コンピュータへ前記通信ネットワーク経由で
    伝達し、 前記金融機関コンピュータは、前記伝達に係る前記債権
    を担保としてその債権額に応じた融資枠を前記販売店に
    対して設定するとともに、設定されている融資枠につい
    て少なくとも照会及び融資申込みを、前記販売店コンピ
    ュータから受け付けることを特徴とする金融方法。
  25. 【請求項25】 前記集金保証会社コンピュータは、審
    査により前記集金及び保証の前記依頼を承認することと
    なったことを契機として、前記金融機関コンピュータに
    その金額を通知することを特徴とする請求項24記載の
    金融方法。
  26. 【請求項26】 前記金融機関コンピュータにおいて、 前記融資枠を算出するための担保債権に対する掛け目を
    前記販売店ごとにあらかじめ設定しておき、 前記集金保証会社コンピュータから前記金額が通知され
    たときは、あらかじめ設定された前記掛け目の割合によ
    り融資枠を設定する処理を行なうことを特徴とする請求
    項24又は25記載の金融方法。
  27. 【請求項27】 前記金融機関コンピュータは、前記販
    売店から前記通信ネットワーク経由で、少なくともID
    及びパスワードを用いた所定の認証を経て、前記融資枠
    に関する照会及び融資申込みを受け付けることを特徴と
    する請求項24から26のいずれかに記載の金融方法。
  28. 【請求項28】 前記販売店コンピュータから前記通信
    ネットワーク経由で前記金融機関コンピュータへ、金融
    機関から販売店への融資金について当該販売店以外の第
    三者への直接支払の依頼を伝達することを特徴とする請
    求項24から27のいずれかに記載の金融方法。
  29. 【請求項29】 前記集金保証会社コンピュータ又は前
    記金融機関コンピュータのうち少なくとも一方が、顧客
    からの割賦支払金額の範囲内で、前記融資に基く販売店
    から金融機関への支払処理を行うことを特徴とする請求
    項24から28のいずれかに記載の金融方法。
  30. 【請求項30】 前記集金保証会社から販売店への入金
    額を、前記融資に基く販売店から金融機関への支払額を
    上回る金額に設定することを特徴とする請求項24から
    29のいずれかに記載の金融方法。
  31. 【請求項31】 前記金融機関コンピュータは、顧客の
    複数ある支払期日ごとに、販売店から金融機関へ融資金
    全額を一旦返済するとともに同時に改めて販売店が金融
    機関から必要な資金の融資を受ける処理を行うことを特
    徴とする請求項24から30のいずれかに記載の金融方
    法。
  32. 【請求項32】 前記集金保証会社コンピュータが、顧
    客から集金した割賦支払金から集金及び保証の手数料を
    差し引いて前記金融機関の口座へ直接振込入金し、 当該金融機関がその入金額から、融資に基く販売店から
    金融機関への支払額を差し引いて前記販売店の口座へ振
    込入金することを特徴とする請求項24から31のいず
    れかに記載の金融方法。
  33. 【請求項33】 前記集金保証会社コンピュータが、顧
    客から集金した割賦支払金から集金及び保証の手数料を
    差し引いて前記販売店の口座へ振込入金し、 前記金融機関コンピュータが、融資に基く販売店から金
    融機関への支払額を前記販売店の口座から引き落とすこ
    とを特徴とする請求項24から32のいずれかに記載の
    金融システム。
  34. 【請求項34】 前記集金保証会社コンピュータが、顧
    客から集金した割賦支払金から集金及び保証の手数料を
    差し引いたうち、融資に基く販売店から金融機関への支
    払額を前記金融機関の口座へ振込入金し、残りを前記販
    売店の口座へ振込入金することを特徴とする請求項24
    から33のいずれかに記載の金融方法。
  35. 【請求項35】 前記集金保証会社コンピュータは、月
    ごとに、 顧客の各月の割賦支払金を集金し、 前記割賦支払金から集金及び保証の手数料を差し引いた
    ものを金融機関に支払うとともに、前記支払金のうち分
    割金利手数料を算出して金融機関に通知し、 金融機関は、前記分割金利手数料から融資への利息相当
    額分を差し引いた額が販売店の手元に現金で残るように
    振込又は引落しによる精算処理を行うとともに、残りの
    融資金の約定返済額を顧客からの集金額で充当し、 それでも融資金の約定返済額に足りないときは、その不
    足額を新規貸付額として、融資金の返済債権と新規融資
    債権との間で相殺融資を行うことを特徴とする請求項2
    4から34のいずれかに記載の金融方法。
  36. 【請求項36】 商品の販売店が用いる第一のコンピュ
    ータである販売店コンピュータと、割賦債権の集金及び
    保証を扱う集金保証会社の用いる第二のコンピュータで
    ある集金保証会社コンピュータと、金融機関の用いる第
    三のコンピュータである金融機関コンピュータと、の間
    を通信ネットワークで接続した金融システムを用いる金
    融方法を実現するために、前記集金保証会社コンピュー
    タを制御するための金融用プログラムにおいて、 そのプログラムは前記集金保証会社コンピュータに、 顧客からの割賦購入申込に係る債権について集金及び保
    証を依頼するための情報伝達を、前記販売店コンピュー
    タから前記通信ネットワーク経由で受け付けさせ、 審査により前記集金及び保証を請け負うこととなった前
    記債権の金額を、前記金融機関コンピュータへ前記通信
    ネットワーク経由で伝達させることを特徴とする金融用
    プログラム。
  37. 【請求項37】 商品の販売店が用いる第一のコンピュ
    ータである販売店コンピュータと、割賦債権の集金及び
    保証を扱う集金保証会社の用いる第二のコンピュータで
    ある集金保証会社コンピュータと、金融機関の用いる第
    三のコンピュータである金融機関コンピュータと、の間
    を通信ネットワークで接続することにより、 販売店が、顧客に対する自己の債権であって、第三者で
    ある集金保証会社が集金及び保証をする債権を、金融機
    関に担保債権として提供し、その提供された担保債権の
    金額に応じて、金融機関の販売店に対する融資枠が決定
    される金融方法を実現するために、 前記金融機関コンピュータを制御するための金融用プロ
    グラムにおいて、 そのプログラムは前記金融機関コンピュータに、 販売店に対する融資枠を算出するための担保債権に対す
    る掛け目を前記販売店ごとにあらかじめ設定させ、 前記集金保証会社コンピュータから前記通信ネットワー
    ク経由で、顧客からの割賦購入申込に係る債権であって
    前記集金保証会社が集金及び保証を請け負うこととなっ
    た債権の金額の通知を受け付けさせ、 前記通知に係る債権を担保としてその債権額に応じた融
    資枠を前記販売店に対して設定させるとともに、設定さ
    れている融資枠について少なくとも照会及び融資申込み
    を、前記販売店コンピュータから受け付けさせることを
    特徴とする金融用プログラム。
  38. 【請求項38】 前記プログラムは前記金融機関コンピ
    ュータに、 前記販売店コンピュータから前記通信ネットワーク経由
    で、金融機関から販売店への融資金について当該販売店
    以外の第三者への直接支払の依頼を受け付けさせること
    を特徴とする請求項37記載の金融用プログラム。
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