JP2003288112A - 生産管理方法 - Google Patents

生産管理方法

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JP2003288112A
JP2003288112A JP2002092572A JP2002092572A JP2003288112A JP 2003288112 A JP2003288112 A JP 2003288112A JP 2002092572 A JP2002092572 A JP 2002092572A JP 2002092572 A JP2002092572 A JP 2002092572A JP 2003288112 A JP2003288112 A JP 2003288112A
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storage device
pollution
degree
product
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JP2002092572A
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Shingo Yamaguchi
新吾 山口
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダミーランの回数と処理時間を削減し、装置
の稼動率を向上でき、ひいてはロットのリードタイムを
短縮できるとともに、ダミーランに使用するダミーウエ
ハを削減することでコストを削減できる生産管理方法を
提供する。 【解決手段】 処理条件が異なる複数の製造工程を同一
の処理室で処理する製造装置において、予め製造工程に
おける製品あるいは製造装置の汚れ具合の指標である汚
染度を定め、製造工程において製品を処理した後におけ
る製品あるいは製造装置の汚染度を設定して第一の記憶
装置に記録し、第一の記憶装置に記録されている汚染度
が同一である複数の製品を1つの汚染グループとしてグ
ループ化し、汚染グループごとに製品を第二の記憶装置
に記録し、第二の記憶装置に記録されている汚染グルー
プごとに製造工程における処理の実行を指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造途上における
処理による汚染防止の為のダミーランを必要とする製造
工程において、製品処理及びダミーランの処理順序を指
示する生産管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図20は従来の生産管理方法における処
理の流れ図である。図20においては、まず処理予定ロ
ットを優先度順に整列し(ステップS2001)、次に
整列した順序に従って処理予定ロット及びダミーランの
処理順序を指示することになる(ステップS200
2)。ここで、「ダミーラン」とは、各工程を処理する
ことによって汚染された状態を清潔にするために行われ
る間接的な工程を意味する。したがって、ダミーランが
増加すればするほど、直接製造工程に関係のない工程が
増加することになり、ロットのリードタイムの長期化と
製造コストの増大を招くことになる。
【0003】図21は、従来の生産管理方法による処理
予定ロット及びダミーランの処理順序の一例を示すもの
である。ここで、WK1〜WK9は処理予定ロットを示
しており、TP1〜TP9は各ロットWK1〜WK9の
処理時間を示している。また、TD3はWK3とWK2
との間、WK6とWK5との間、及びWK9とWK8と
の間におけるダミーランの処理時間を示しており、TD
2はWK2とWK1との間、WK5とWK4との間、及
びWK8とWK7との間におけるダミーランの処理時間
を示している。
【0004】なお、図21においては、WK1を処理す
る工程よりWK2を処理する工程の方が汚く、WK2の
処理する工程よりWK3を処理する工程の方が汚いもの
とする。また、WK4を処理する工程よりWK5を処理
する工程の方が汚く、WK5の処理する工程よりWK6
を処理する工程の方が汚いものとする。また、WK7を
処理する工程よりWK8を処理する工程の方が汚く、W
K8の処理する工程よりWK9を処理する工程の方が汚
いものとする。
【0005】当該生産管理方法においては、図21に示
すように、まず処理予定ロットをWK3、WK2、WK
1、WK6、WK5、WK4、WK9、WK8、WK7
と優先度の高い順序に並べている(ステップS200
1)。
【0006】そして、以下に述べる処理によって、整列
した順序に従って処理予定ロット及びダミーランの処理
順序を指示することになる(ステップS1402)。
【0007】まず、WK2を処理する工程よりWK3を
処理する工程の方が汚く、WK1の処理する工程よりW
K2を処理する工程の方が汚いことから、WK3とWK
2との間、WK2とWK1との間にダミーランを挿入す
る必要が生じる。
【0008】次に、WK5を処理する工程よりWK6を
処理する工程の方が汚く、WK3の処理する工程よりW
K4を処理する工程の方が汚いことから、WK6とWK
5との間、WK5とWK4との間にダミーランを挿入す
る必要が生じる。
【0009】さらに、WK8を処理する工程よりWK9
を処理する工程の方が汚く、WK7の処理する工程より
WK8を処理する工程の方が汚いことから、WK9とW
K8との間、WK8とWK7との間にダミーランを挿入
する必要が生じる。
【0010】したがって、全体の処理手順としては、W
K3、ダミーラン、WK2、ダミーラン、WK1、WK
6、ダミーラン、WK5、ダミーラン、WK4、WK
9、ダミーラン、WK8、ダミーラン、WK7という順
にロット及びダミーランを指示することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような生産管理方法では、優先度順に処理予定ロット
を整列するだけであり、ロットを処理する工程ごとの汚
染度を考慮して再整列しているわけではない。したがっ
て、WK3とWK2との間、WK2とWK1との間、W
K6とWK5との間、WK5とWK4との間、WK9と
WK8との間、及びWK8とWK7との間の計6回に渡
ってダミーランを指示することによって、ダミーランの
処理時間の合計が(合計時間=TD3+TD2+TD3
+TD2+TD3+TD2)もかかってしまう等、ダミ
ーランの処理回数と処理時間が増大することになる。そ
の結果、装置の稼動率が低下し、ひいてはロットのリー
ドタイムが長期化するという問題点を有していた。ま
た、ダミーランに使用するダミーウエハが増大すること
によって、製造コスト自体が増大してしまうという問題
点も有していた。
【0012】本発明は、上記問題点を解決するために、
ロットを処理する工程の汚染度を考慮したロットの処理
順序を指示することによりダミーランの回数と処理時間
を削減し、装置の稼動率を向上でき、ひいてはロットの
リードタイムを短縮できるとともに、ダミーランに使用
するダミーウエハを削減することでコストを削減できる
生産管理方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる生産管理方法は、処理条件が異なる複
数の製造工程を同一の処理室で処理する製造装置におい
て、予め製造工程における製品あるいは製造装置の汚れ
具合の指標である汚染度を定め、製造工程において製品
を処理した後における製品あるいは製造装置の汚染度を
設定して第一の記憶装置に記録する工程と、第一の記憶
装置に記録されている汚染度が同一である複数の製品を
1つの汚染グループとしてグループ化し、汚染グループ
ごとに製品を第二の記憶装置に記録する工程と、第二の
記憶装置に記録されている汚染グループごとに製造工程
における処理の実行を指示する工程とを含むことを特徴
とする。
【0014】かかる構成により、各汚染グループに属す
る処理が完了するごとにダミーランを実行すれば足りる
ことから、全体としてダミーランの実行回数を削減する
ことができ、ダミーランの処理時間自体を大幅に削減す
ることが可能となる。したがって、装置の稼働率を向上
させることができるとともに、ロットのリードタイムを
短縮でき、さらには、ダミーウエハを削減することによ
って製造コストを大幅に削減することが可能となる。
【0015】また、本発明にかかる生産管理方法は、製
造装置がバッチ処理を実行する装置の場合、第二の記憶
装置に記憶されている汚染度が同一である汚染グループ
ごとに1つのバッチ処理を実行することが好ましい。
【0016】次に、上記目的を達成するために本発明に
かかる生産管理方法は、処理条件が異なる複数の製造工
程を同一の処理室で処理する製造装置において、予め製
造工程における製品あるいは製造装置の汚れ具合の指標
である汚染度を定め、製造工程において製品を処理した
後における製品あるいは製造装置の汚染度を設定して第
一の記憶装置に記録する工程と、第一の記憶装置に記録
されている汚染度をキー情報として、昇順に複数の製品
をソートし、その結果を第二の記憶装置に記録する工程
と、第二の記憶装置に記録されている製品の順番に従っ
て、製造工程における処理の実行を指示する工程とを含
むことを特徴とする。
【0017】かかる構成により、各汚染グループの処理
が完了するごとに、次第に汚染度が高くなっていくよう
に制御できることから、全体としてダミーランは処理の
最後にのみ実行すれば良く、ダミーランによる処理時間
のロスを最小限に抑えることが可能となる。したがっ
て、装置の稼働率を向上させることができるとともに、
ロットのリードタイムを短縮でき、さらには、ダミーウ
エハを削減することによって製造コストをより大幅に削
減することが可能となる。
【0018】また、本発明にかかる生産管理方法は、製
造装置が枚葉方式を採用する装置の場合、第二の記憶装
置に記録されている製品の順番に従って、製品を1枚ず
つ順次処理することが好ましい。
【0019】次に、上記目的を達成するために本発明に
かかる生産管理方法は、処理条件が異なる複数の製造工
程を同一の処理室で処理する製造装置において、予め製
造工程における製品あるいは製造装置の汚れ具合の指標
である汚染度を定め、製造工程において製品を処理した
後における製品あるいは製造装置の汚染度を設定し、第
一の記憶装置に記録する工程と、第一の記憶装置に記憶
されている汚染度が同一である複数の製品を1つの汚染
グループとしてグループ化して、汚染グループごとに製
品を第二の記憶装置に記録する工程と、第二の記憶装置
に記録されている汚染度をキー情報として、昇順に複数
の製品をソートし、その結果を第三の記憶装置に記録す
る工程と、第三の記憶装置に記録されている製品の順番
に従って、製造工程における処理の実行を指示する工程
とを含むことを特徴とする。
【0020】かかる構成により、各汚染グループの処理
が完了するごとに、次第に汚染度が高くなっていくよう
に制御できることから、全体としてダミーランは処理の
最後にのみ実行すれば良く、ダミーランによる処理時間
のロスを最小限に抑えることが可能となる。したがっ
て、装置の稼働率を向上させることができるとともに、
ロットのリードタイムを短縮でき、さらには、ダミーウ
エハを削減することによって製造コストをより大幅に削
減することが可能となる。
【0021】また、本発明にかかる生産管理方法は、製
造装置がバッチ処理を実行する装置の場合、第二の記憶
装置に記憶されている汚染度が同一である汚染グループ
ごとに1つのバッチ処理を実行することが好ましく、さ
らには製造装置が枚葉方式を採用する装置の場合、第三
の記憶装置に記録されている製品の順番に従って、製品
を1枚ずつ順次処理することが好ましい。
【0022】次に、上記目的を達成するために本発明に
かかる生産管理方法は、処理条件が異なる複数の製造工
程を同一の処理室で処理する製造装置において、予め製
造工程における製品あるいは製造装置の汚れ具合の指標
である汚染度を定め、製造工程における製品を処理した
後の製品あるいは製造装置の汚染度を設定し、第一の記
憶装置に記録する工程と、順番を入れ替えても納期を遵
守できる複数の製品について1つの納期グループとして
グループ化し、納期グループごとに製品を第二の記憶装
置に記録する工程と、第二の記憶装置に記録されている
納期グループについて、遵守すべき納期をキー情報とし
て、遵守すべき納期が最も近い納期グループから遵守す
べき納期が離れる順に納期グループをソートし、その結
果を第三の記憶装置に記録する工程と、納期グループご
とに、汚染度が同一である複数の製品を1つの汚染グル
ープとしてグループ化し、汚染グループごとに製品を第
四の記憶装置に記録する工程と、第四の記憶装置に記録
されている汚染度をキー情報として、昇順に複数の製品
をソートし、その結果を第五の記憶装置に記録する工程
と、第三の記憶装置に記録されている納期グループの順
番、及び第五の記憶装置に記録されている製品の順番に
従って、製造工程における処理の実行を指示する工程と
を含むことを特徴とする。
【0023】かかる構成により、遵守すべき納期が速い
順に処理を実行することができるとともに、各汚染グル
ープの処理が完了するごとに、次第に汚染度が高くなっ
ていくように制御できることから、全体としてダミーラ
ンを各納期グループの処理が完了した時点で実行すれば
良く、ダミーランによる処理時間のロスを最小限に抑え
ることが可能となる。したがって、装置の稼働率を向上
させることができるとともに、ロットのリードタイムを
短縮でき、さらには、ダミーウエハを削減することによ
って製造コストをより大幅に削減することが可能とな
る。
【0024】また、本発明にかかる生産管理方法は、製
造装置がバッチ処理を実行する装置の場合、第四の記憶
装置に記憶されている汚染度が同一である汚染グループ
ごとに1つのバッチ処理を実行することが好ましく、さ
らには、製造装置が枚葉方式を採用する装置の場合、第
五の記憶装置に記録されている製品の順番に従って、製
品を1枚ずつ順次処理することが好ましい。
【0025】また、本発明にかかる生産管理方法は、第
二の記憶装置に記録する工程において、遵守すべき納期
が最も近い納期グループから遵守すべき納期が離れる順
にソートし、その結果を第六の記憶装置に記録する工程
と、遵守すべき納期が最も近い製品を含み、かつ遵守す
べき納期が最も近い製品と入れ替えても、最も近い遵守
すべき納期を遵守することが可能な複数の製品について
1つの第1納期グループとしてグループ化し、第1納期
グループごとに製品を第七の記憶装置に記録する工程
と、第1納期グループに属さない残りの製品の中で、第
1納期グループをグループ化した方法と同様にしてさら
に細分化した納期グループ化を繰り返し実行する工程と
をさらに含むことが好ましい。
【0026】かかる構成とすることによって、より納期
管理を厳密に行うことができると共に、各汚染グループ
の処理が完了するごとに、次第に汚染度が高くなってい
くように制御できることから、全体としてダミーランは
処理の最後にのみ実行すれば良く、ダミーランによる処
理時間のロスを最小限に抑えることができるからであ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】まず、図5から図10を参照しな
がら、以下に示す全ての実施の形態にかかる生産管理方
法における各種設定条件について説明する。
【0028】まず図5は、本発明の実施の形態にかかる
生産管理方法における汚染度定義情報の例示図である。
図5に示すように、以下に示す全ての実施の形態におい
て、汚染度は数字の大小で表わされており、‘1’が最
も清浄である状態を表し、汚染度を示す数字が大きくな
るにつれて汚くなっていくものとする。なお、汚染度の
表示形態は特にこれに限定されるものではない。
【0029】また図6は、本発明の実施の形態にかかる
生産管理方法における工程別汚染度設定情報の例示図で
ある。図6において、許容汚染度とは、工程が製品を処
理する際に許容できる製品あるいは製造装置の最も汚い
汚染度を表している。また、処理後汚染度とは、工程を
処理した後の製品あるいは製造装置の汚染度を表してい
る。例えば図6では、工程OP1は許容汚染度が
‘1’、処理後汚染度が‘1’であり、工程OP2は許
容汚染度が‘2’、処理後汚染度が‘2’であり、工程
OP3は許容汚染度が‘3’、処理後汚染度が‘3’で
あることが読みとれる。したがって、図6に定義されて
いる範囲内では、工程OP1が最も清浄な工程であり、
工程OP3が最も汚い工程であり、工程OP2が工程O
P1と工程OP3との中間の汚さを有する工程であるこ
とを意味している。
【0030】次に、図7は本発明の実施の形態にかかる
生産管理方法におけるダミーラン汚染遷移設定情報の例
示図である。図7に示すように、以下に示す全ての実施
の形態において、ダミーランDR31を処理することに
よって汚染度は‘3’から‘1’へと遷移し、ダミーラ
ンDR32を処理することによって汚染度は‘3’から
‘2’へと遷移し、ダミーランDR21を処理すること
によって汚染度は‘2’から‘1’へと遷移することを
意味している。
【0031】また図8は、本発明の実施の形態にかかる
生産管理方法における装置別工程設定情報の例示図であ
る。図8に示すように、以下に示す全ての実施の形態に
おいて、例えば装置EQ1は工程OP1、OP2、OP
3を処理するものと設定されており、それぞれ工程OP
1を処理する時間がTP1、工程OP2を処理する時間
がTP2、工程OP3を処理する時間がTP3であるこ
とを示している。
【0032】次に図9は、本発明の実施の形態にかかる
生産管理方法における装置別ダミーラン設定情報の例示
図である。図9に示すように、以下に示す全ての実施の
形態において、例えば装置EQ1はダミーランDR3
1、DR21、DR32を必要に応じて処理することが
できる装置であるものとして設定されており、それぞれ
ダミーランDR31を処理する時間がTD1、ダミーラ
ンDR21を処理する時間がTD2、ダミーランDR3
2を処理する時間がTD3であることを示している。
【0033】また図10は、本発明の実施の形態にかか
る生産管理方法における装置別処理予定ロット情報の例
示図である。図10に示すように、以下に示す全ての実
施の形態において、装置EQ1はロットWK1〜WK9
を処理する予定のある装置であるものとして設定されて
おり、各ロットを処理する工程として、ロットWK1を
処理する工程がOP1、ロットWK2を処理する工程が
OP2、ロットWK3を処理する工程がOP3、ロット
WK4を処理する工程がOP4、ロットWK5を処理す
る工程がOP5、ロットWK6を処理する工程がOP
6、ロットWK7を処理する工程がOP7、ロットWK
8を処理する工程がOP8、ロットWK9を処理する工
程がOP9であることを表している。なお、ロットWK
1からロットWK9までの順番は、必ずしもロット処理
の指示順番を表すものではない。
【0034】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1にかかる生産管理方法について、図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明の実施の形態1にかかる生
産管理方法における処理の流れ図である。
【0035】図1において、まず製品あるいは製造装置
の汚れ具合を表す汚染度について、明確な判断基準に基
づいた定義を設定してから(ステップS101)、各工
程ごとに製品あるいは製造装置における許容汚染度及び
処理後汚染度を設定する(ステップS102)。例え
ば、図5及び図6に示すように、各処理工程ごとに具体
的に設定することになる。なお、許容汚染度及び処理後
汚染度については、製品について設定しても良いし、製
造装置について設定しても良い。
【0036】次に、複数の処理予定ロットを同じ処理後
汚染度を有する汚染グループに分類して(ステップS1
03)、汚染グループごとに処理予定ロットの処理順序
を指示することになる(ステップS104)。
【0037】より具体的に、図5〜図10において例示
されている設定条件に基づいて、製造装置EQ1がロッ
トWK1〜WK9の処理を予定する場合について説明す
る。
【0038】まず図10に示すように、それぞれのロッ
トWK1〜WK9は工程OP1〜OP3のいずれかによ
って処理される。また図8に示すように、各工程OP
1、OP2、OP3を処理する時間はそれぞれTP1、
TP2、TP3である。さらに、図7に示すように、ダ
ミーランは、OP3の次にOP1を処理する場合に汚染
度を‘3’から‘1’へ遷移させるDR1、OP2の次
にOP1を処理する場合に汚染度を‘2’から‘1’へ
遷移させるDR2、OP3の次にOP2を処理する場合
に汚染度を‘3’から‘2’へ遷移させるDR3の3つ
が定義されている。また、図9に示すように、各ダミー
ランDR1、DR2、DR3を処理する時間は、それぞ
れTD1、TD2、TD3である。
【0039】そこで、例えばロットWK1〜WK9が、
従来のようにWK3、WK2、WK1、WK6、WK
5、WK4、WK9、WK8、WK7の順に優先度に基
づいて並べ替えられているものとする。
【0040】ステップS103における複数の処理予定
ロットを同じ汚染度の汚染グループに分類する処理は、
具体的には図11に示すような処理を行うことになる。
図11は、ステップS103における処理の流れ図であ
る。
【0041】図11において、まず図10に示す装置別
処理予定ロット情報を用いて、ロットWK3、WK2、
WK1、WK6、WK5、WK4、WK9、WK8、W
K7を処理する工程に置き換えると、それぞれOP3、
OP2、OP1、OP3、OP2、OP1、OP3、O
P2、OP1となる(ステップS1031)。
【0042】次に、図6に示す工程別汚染度設定情報を
用いて、工程OP3、OP2、OP1、OP3、OP
2、OP1、OP3、OP2、OP1を工程処理後にお
ける汚染度に置き換えると、それぞれ3、2、1、3、
2、1、3、2、1となる(ステップS1032)。
【0043】そして、求められた汚染度の数列を、各種
の整列アルゴリズム(例えば、バブルソート、選択ソー
ト、挿入ソート、シェルソート、クイックソート、ヒー
プソート、マージソートその他)に基づいて整列させる
(ステップS1033)。例えば、降順に3、3、3、
2、2、2、1、1、1となる。
【0044】次に、同じ汚染度の数列をグループ化する
(ステップS1034)。すなわち、汚染度が‘3’で
ある汚染グループをPG3、汚染度が‘2’である汚染
グループをPG2、汚染度が‘1’である汚染グループ
をPG1とすることによって、汚染度の数列を汚染度の
グループ列PG3、PG2、PG1へと置き換えること
ができる。
【0045】また、ステップS104における汚染グル
ープごとに処理予定ロット及びダミーランの処理順序を
指示する処理は、具体的には図12に示すような処理を
行うことになる。図12は、ステップS104における
処理の流れ図である。
【0046】図12において、まず汚染グループ間の汚
染度の遷移が(3→2)である部分、及び(2→1)で
ある部分を探索して抽出する(ステップS1041)。
【0047】次に、図7に示すダミーラン汚染遷移設定
情報を用いて、探索して抽出された汚染度の遷移に対応
する遷移をさせるダミーランを汚染度のグループ列に挿
入することになる。本実施の形態1においては、PG
3、DR32、PG2、DR21、PG1となり、これ
を汚染度の数列に戻すことによって、3、3、3、DR
32、2、2、2、DR21、1、1、1となる(ステ
ップS1042)。
【0048】次に、図6に示す工程別汚染度設定情報を
用いて、汚染度の数列を対応する処理工程に置き換える
と、OP3、OP3、OP3、DR32、OP2、OP
2、OP2、DR21、OP1、OP1、OP1となる
(ステップS1043)。
【0049】最後に、図10に示す装置別処理予定ロッ
ト情報を用いて、工程OP3、OP3、OP3、DR3
2、OP2、OP2、OP2、DR21、OP1、OP
1、OP1を置き換えると、例えば、WK3、WK6、
WK9、DR32、WK2、WK5、WK8、DR2
1、WK1、WK4、WK7となる(ステップS104
4)。
【0050】このロット処理及びダミーランの並びをタ
イムチャートに表したのが図13である。なお、図13
(b)が求まったタイムチャートであって、図13
(a)は対比可能にするために従来のタイムチャートを
同一スケールで表示したものである。
【0051】図13(b)においては、汚染度が‘3’
である工程OP3でロットWK3、WK6、WK9、汚
染度が‘2’である工程OP2でロットWK2、WK
5、WK8、汚染度が‘1’である工程OP1でロット
WK1、WK4、WK7の順番でロット処理を指示し、
WK9からWK2の間にダミーランDR32を指示し、
WK8からWK1の間にDR21を指示することになっ
ていることから、図13(a)と比べて、ダミーランの
回数が6回から2回に減少していることがわかる。ま
た、ダミーランを処理する時間も(TD3+TD2+T
D3+TD2+TD3+TD2)から(TD3+TD
2)へと減少していることになる。
【0052】以上のように本発明の実施の形態1によれ
ば、装置の稼働率を向上させることができるとともに、
ロット全体のリードタイムを短縮することができ、また
ダミーウエハを削減することもできる(本実施の形態1
においては1/3に削減)ことから、製造コストの削減
を図ることも可能となる。
【0053】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2にかかる生産管理方法について、図面を参照しなが
ら説明する。図2は本発明の実施の形態2にかかる生産
管理方法における処理の流れ図である。
【0054】図2においても、実施の形態1と同様にま
ず製品あるいは製造装置の汚れ具合を表す汚染度につい
て、明確な判断基準に基づいた定義を設定してから(ス
テップS101)、各工程ごとに製品あるいは製造装置
における許容汚染度及び処理後汚染度を設定する(ステ
ップS102)。なお、実施の形態1と同様に、許容汚
染度及び処理後汚染度については、製品について設定し
ても良いし、製造装置について設定しても良い。そし
て、複数の処理予定ロットを同じ汚染度の汚染グループ
に分類することになる(ステップS103)。
【0055】次に、最も低い汚染度を示す汚染グループ
から、汚染度が高くなる順番に汚染グループを配列して
(ステップS201)、配列後の汚染グループの順番に
処理予定ロット及びダミーランの処理順序を指示するこ
とになる(ステップS202)。
【0056】より具体的には、実施の形態1と同様に、
図5〜図10において例示されている設定条件に基づい
て、製造装置EQ1がロットWK1〜WK9の処理を予
定する場合について説明する。
【0057】まず、例えばロットWK1〜WK9が、従
来のようにWK3、WK2、WK1、WK6、WK5、
WK4、WK9、WK8、WK7の順に優先度に基づい
て並べ替えられているものとする。
【0058】そして、ステップS103における複数の
処理予定ロットを同じ汚染度の汚染グループに分類する
処理は、実施の形態1における図11に示す処理と同様
の処理を行うことになる。
【0059】また、ステップS201における汚染度が
低い汚染グループから、順に汚染度が高くなるように複
数の汚染グループを配列する処理は、具体的には図14
に示すような処理を行うことになる。図14は、ステッ
プS201における処理の流れ図である。
【0060】図14において、まず汚染グループPG
3、PG2、PG1を汚染度に置き換え、それぞれ3、
2、1となる(ステップS2011)。
【0061】次に、汚染度の数列を各種の整列アルゴリ
ズム(例えば、バブルソート、選択ソート、挿入ソー
ト、シェルソート、クイックソート、ヒープソート、マ
ージソートその他)により整列させると、例えば、1、
2、3となる(ステップS2012)。
【0062】そして、再度汚染度の数列を汚染グループ
列に置き換え、PG1、PG2、PG3としてから(ス
テップS2013)、汚染グループ列を汚染度の数列に
置き換えると、1、1、1、2、2、2、3、3、3と
なる(ステップS2014)。
【0063】次に、ステップS202における配列後の
汚染グループの順番に処理予定ロット及びダミーランの
処理順序を指示する処理は、具体的には図15に示すよ
うな処理を行うことになる。図15は、ステップS20
2における処理の流れ図である。
【0064】まず、図6に示す工程別汚染度設定情報を
用いて、汚染度の数列を工程に置き換えると、OP1、
OP1、OP1、OP2、OP2、OP2、OP3、O
P3、OP3となる(ステップS2021)。
【0065】次に、図10に示す装置別処理予定ロット
情報を用いて、工程OP1、OP1、OP1、OP2、
OP2、OP2、OP3、OP3、OP3を置き換える
と、例えば、WK1、WK4、WK7、WK2、WK
5、WK8、WK3、WK6、WK9となる(ステップ
S2022)。この場合、ダミーランが全く不要となっ
ている点に特徴を有する。
【0066】上述した処理におけるロット処理の並びを
タイムチャートに表したのが図16である。なお、図1
6(b)が求まったタイムチャートであって、図16
(a)は対比可能にするために従来のタイムチャートを
同一スケールで表示したものである。
【0067】図16(b)に示すように、汚染度が
‘1’である工程OP1でロットWK1、WK4、及び
WK7が、汚染度が‘2’である工程OP2でロットW
K2、WK5、及びWK8が、汚染度が‘3’である工
程OP3でロットWK3、WK6、及びWK9が、それ
ぞれこの順番でロット処理を指示することになる。した
がって、ダミーランの回数が従来の6回から0回に削減
でき、そして、処理時間も(TD3+TD2+TD3+
TD2+TD3+TD2)から0に削減することができ
る。
【0068】以上のように本発明の実施の形態2によれ
ば、装置の稼働率を向上させることができるとともに、
ロットのリードタイムを大きく短縮することができる。
また、ダミーウエハを不要にすることから、製造コスト
についても大きく削減することが可能となる。
【0069】なお、本実施の形態2においては、汚染グ
ループとしてグループ化し、汚染グループの汚染度が低
い汚染グループから汚染度が高くなる順番に並べ替えて
いるが、汚染グループとしてグループ化せずに、製造工
程における処理後の汚染度が高くなる順番に各処理工程
を並べ替えても、同様の効果が期待できる。
【0070】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3にかかる生産管理方法について、図面を参照しなが
ら説明する。図3は本発明の実施の形態3にかかる生産
管理方法における処理の流れ図である。
【0071】図3においても、実施の形態1と同様に、
まず製品あるいは製造装置の汚れ具合を表す汚染度につ
いて、明確な判断基準に基づいた定義を設定してから
(ステップS101)、各工程ごとに製品あるいは製造
装置における許容汚染度及び処理後汚染度を設定する
(ステップS102)。なお、実施の形態1と同様に、
許容汚染度及び処理後汚染度については、製品について
設定しても良いし、製造装置について設定しても良い。
【0072】次に、複数の処理予定ロットについて、処
理順序を入れ替えても納期を遵守できる納期グループに
分類し(ステップS301)、各納期グループ内の複数
の処理予定ロットを同じ汚染度の汚染グループに分類す
る(ステップS302)。そして、各納期グループ内に
おいて、実施の形態2と同様に汚染度が高くなる順番に
汚染グループを配列し(ステップS303)、各納期グ
ループ、汚染グループ配列後に処理予定ロット及びダミ
ーランの処理順序を指示することになる(ステップS3
04)。
【0073】また、ステップS301においては、図4
に示すように、複数の処理予定ロットを納期までの残り
日数の少ない順に整列させ(ステップS401)、納期
までの残り日数が最も少ないロットを、隣接する他のロ
ットと交換し(ステップS402)、交換した状態にお
ける最も早い納期を算出して(ステップS403)、納
期まで残り日数が最も少ないロットについて納期の遵守
が可能か否かを判断する(ステップS404)。
【0074】そして、納期まで残り日数が最も少ないロ
ットについて納期が遵守できないと判断されるまで、納
期までの残り日数が最も少ないロットに関する隣接する
他のロットとの交換処理を繰り返し実行し、納期まで残
り日数が最も少ないロットについて納期が遵守できない
と判断された場合には(ステップS404:No)、最
後の隣接するロットとの交換処理のみを取り消すことに
なる(ステップS405)。
【0075】そして、納期までの残り日数が最も少ない
ロット及び納期までの残り日数が最も少ないロットと順
序交換したロットを同じ納期グループとして設定し(ス
テップS406)、納期グループが未だ設定されていな
いロットの数をチェックする(ステップS407)。
【0076】納期グループ未設定ロット数が‘1’より
も大きい場合(ステップS407:Yes)、納期グル
ープ未設定ロットの中で納期までの残り日数が最も少な
いロットを納期までの残り日数が最も少ないロットとし
て設定し(ステップS408)、上述した納期グループ
化処理を繰り返し実行することになる。 より具体的に
は、実施の形態1と同様に、図5〜図10において例示
されている設定条件に基づいて、製造装置EQ1がロッ
トWK1〜WK9の処理を予定する場合について説明す
る。
【0077】まず、ステップS301における複数の処
理予定ロットについて、処理順序を入れ替えても納期を
遵守できる納期グループに分類する処理は、図4に示す
ように、まずロットWK1〜WK9について、残り日数
の少ない順番WK3、WK2、WK1、WK6、WK
5、WK4、WK9、WK8、WK7に並べ替える(ス
テップS401)。
【0078】次に、残り日数が最も少ないロットWK3
をその他のロットWK2、WK1、WK6、WK5、W
K4、WK9、WK8、WK7と入れ替えて(ステップ
S402)、それぞれの場合で例えば生産シミュレータ
等を用いることで、入れ替えた場合における最も短い納
期を算出する(ステップS403)。
【0079】ここでは、例えばWK2、WK1、WK6
まで入れ替えた時は、算出された納期がWK3により定
まった納期と同じであり、WK5と入れ替えた時は、算
出された納期がWK3により定まった納期を超えてしま
うものとする(ステップS404)。この場合、ロット
WK3を含む納期グループOG1は、WK3、WK2、
WK1、WK6となる(ステップS405、S40
6)。
【0080】次に、納期グループOG1に属さないロッ
トの数を計算する(ステップS407)。ここでは、W
K5、WK4、WK9、WK8、WK7の合計ロット数
が‘5’となるので5>1となる。
【0081】そこで、納期グループOG1に属するロッ
トWK3、WK2、WK1、WK6を除いて残り日数が
最も少ないロットを探索する(ステップS408)。こ
こでは、ロットWK5であるものとする。
【0082】次に、残り日数が最も少ないロットWK5
をその他の未だ納期グループが設定されていないロット
WK4、WK9、WK8、WK7と入れ替えて(ステッ
プS402)、それぞれの場合で例えば生産シミュレー
タ等を用いることで、入れ替えた場合における最も短い
納期を算出する(ステップS403)。
【0083】ここでは、例えばWK4、WK9まで入れ
替えた時は、算出された納期がWK5により定まった納
期と同じであり、WK8と入れ替えた時は、算出された
納期がWK5により定まった納期を超えてしまうものと
する(ステップS404)。この場合、ロットWK5を
含む納期グループOG2は、WK5、WK4、WK9と
なる(ステップS405、S406)。
【0084】次に、納期グループOG1、OG2に属さ
ないロットの数を計算する(ステップS407)。ここ
では、WK8、WK7の合計ロット数が‘2’となるの
で2>1となる。
【0085】そこで、納期グループOG1、OG2に属
するWK3、WK2、WK1、WK6、WK5、WK
4、WK9を除いて、残り日数が最も少ないロットを探
索する(ステップS408)。ここでは、ロットWK8
であるものとする。
【0086】次に、ロットWK8を、その他の未だ納期
グループが設定されていないロットWK7と入れ替え
て、それぞれの場合で例えば生産シミュレータ等を用い
ることで、入れ替えた場合における最も短い納期を算出
する(ステップS403)。
【0087】ここでは、例えばWK7と入れ替えた時
は、算出された納期がWK8により定まった納期と同じ
であるものとする(ステップS404)。この場合、ロ
ットWK8を含む納期グループOG3は、WK8、WK
7となる(ステップS405、S406)。
【0088】次に、納期グループOG1、OG2、OG
3に属さないロットの数を計算する(ステップS40
8)。ここでは、合計ロット数が‘0’となるので0<
1となる。
【0089】以上のような処理を行うことによって、ロ
ットWK3、WK2、WK1、WK6を有する納期グル
ープOG1と、ロットWK5、WK4、WK9を有する
納期グループOG2と、WK8、WK7を有する納期グ
ループOG3の3つの納期グループにグループ化される
ことになる。
【0090】次に、各納期グループごとに汚染グループ
への分類及び汚染グループを汚染度が低い方から順に高
くなるように配列を行なう(ステップS302、S30
3)。
【0091】具体的には、まず図10に示す装置別処理
予定ロット情報に基づいて、納期グループOG1におけ
るロットWK3、WK2、WK1、WK6を処理する工
程に置き換えると、OP3、OP2、OP1、OP3と
なる。そして、図6に示す工程別汚染度設定情報に基づ
いて、工程OP3、OP2、OP1、OP3を汚染度に
置き換えると、3、2、1、3となる。
【0092】次に、汚染度の数列を各種の整列アルゴリ
ズム(例えば、バブルソート、選択ソート、挿入ソー
ト、シェルソート、クイックソート、ヒープソート、マ
ージソートその他)により整列させると、例えば、3、
3、2、1となる。
【0093】次に、同じ汚染度の数列をグループ化す
る。つまり、汚染度が‘3’である汚染グループをPG
3、汚染度が‘2’である汚染グループをPG2、汚染
度が‘1’である汚染グループをPG1とする。そし
て、汚染グループPG3、PG2、PG1を汚染度に置
き換えることによって、汚染度の数列3、2、1を得る
ことになる。
【0094】次に、求まった汚染度の数列を各種の整列
アルゴリズム(例えば、バブルソート、選択ソート、挿
入ソート、シェルソート、クイックソート、ヒープソー
ト、マージソートその他)により整列させ、例えば、
1、2、3を得る。そして、汚染度の数列を汚染グルー
プに置き換えることによって、汚染グループ列PG1、
PG2、PG3を得ることになる。
【0095】求まった汚染グループ列に基づいて、当該
納期グループOG1におけるロットについて再度汚染度
の数列に置き換えると、1、2、3、3となり、図6に
示す工程別汚染度設定情報に基づいて、汚染度の数列を
工程に置き換えると、OP1、OP2、OP3、OP3
となる。
【0096】次に、図10に示す装置別処理予定ロット
情報に基づいて、工程OP1、OP2、OP3、OP3
を置き換えると、例えば、WK1、WK2、WK3、W
K6となる。
【0097】同様にして、納期グループOG2の汚染グ
ループへの分類及び汚染グループを汚染度が低い方から
順に高くなるように配列を行なう(ステップ302、3
03)。ここでは、WK4、WK5、WK9となる。
【0098】同様にして、納期グループOG3の汚染グ
ループへの分類及び汚染グループを汚染度が低い方から
順に高くなるように配列を行なう(ステップS302、
S303)。ここでは、WK7、WK8となる。
【0099】そして、各納期グループ、汚染グループの
配列が完了した後に、処理予定ロット及びダミーランの
処理順序を指示する(ステップS304)。具体的な処
理は、図17に示すようになる。
【0100】図17において、まず納期グループ間にお
ける汚染度の遷移が(3→1)、の部分を探索する(ス
テップS3041)。
【0101】次に、汚染度の遷移に等しい遷移をするダ
ミーランを挿入する。ここでは、OG3、DR31、O
G2、DR31、OG1、つまり、WK1、WK2、W
K3、WK6、DR31、WK4、WK5、WK9、D
R31、WK7、WK8となる(ステップS304
2)。
【0102】このロット処理及びダミーランの並びをタ
イムチャートに表したのが図18である。なお、図18
(b)が求まったタイムチャートであって、図18
(a)は対比可能にするために従来のタイムチャートを
同一スケールで表示したものである。
【0103】図18(b)においては、納期グループO
G1(ロットWK1、WK2、WK3、WK6)、ダミ
ーランDR31、納期グループOG2(ロットWK4、
WK5、WK9)、ダミーランDR31、納期グループ
OG3(ロットWK7、WK8)の順番でロット処理を
指示することになるので、図13(a)と比べて、ダミ
ーランの回数が6回から2回に減少していることがわか
る。また、ダミーランを処理する時間も(TD3+TD
2+TD3+TD2+TD3+TD2)から(TD1+
TD1)へと減少していることになる。
【0104】以上のように本発明の実施の形態3によれ
ば、装置の稼働率を向上させることができるとともに、
ロット全体のリードタイムを短縮することができ、また
ダミーウエハを削減することもできる(本実施の形態3
においては1/3に削減)ことから、製造コストの削減
を図ることも可能となる。
【0105】なお、本実施の形態3においては、納期に
対する緊急度として残り日数を使っているが、残り日数
と残り工程数との比率など当該の生産ラインの運用に即
した緊急度の指標を用いれば良い。
【0106】なお、いずれの実施の形態においても、本
発明にかかる生産管理方法を具現化するプログラムは、
図19に示すように、CD−ROM192−1やフレキ
シブルディスク192−2等の可搬型記録媒体192だ
けでなく、通信回線の先に備えられた他の記憶装置19
1や、コンピュータ193のハードディスクやRAM等
の記録媒体194のいずれに記憶されるものであっても
良く、プログラム実行時には、プログラムはローディン
グされ、主メモリ上で実行される。
【0107】また、本発明にかかる生産管理方法におい
て用いられている汚染度定義情報、工程別汚染度設定情
報、ダミーラン汚染遷移設定情報、装置別工程設定情
報、装置別ダミーラン設定情報、装置別処理予定ロット
情報等についても、図19に示すように、CD−ROM
192−1やフレキシブルディスク192−2等の可搬
型記録媒体192だけでなく、通信回線の先に備えられ
た他の記憶装置191や、コンピュータ193のハード
ディスクやRAM等の記録媒体194のいずれに記憶さ
れるものであっても良く、例えば本発明にかかる生産管
理方法を実行する際にコンピュータ193により読み取
られる。
【0108】
【発明の効果】以上のように本発明にかかる生産管理方
法によれば、ロットを処理する工程の汚染度を考慮した
ロットの処理順序を指示することによりダミーランの回
数と処理時間を削減し、装置の稼動率を向上でき、ひい
てはロットのリードタイムを短縮できるとともに、ダミ
ーランに使用するダミーウエハを削減することで製造コ
ストの削減を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる生産管理方法
における処理の流れ図
【図2】 本発明の実施の形態2にかかる生産管理方法
における処理の流れ図
【図3】 本発明の実施の形態3にかかる生産管理方法
における処理の流れ図
【図4】 本発明の実施の形態3にかかる生産管理方法
における納期グループ設定処理の流れ図
【図5】 汚染度定義情報を示す図
【図6】 工程別汚染度設定情報を示す図
【図7】 ダミーラン汚染遷移設定情報を示す図
【図8】 装置別工程設定情報を示す図
【図9】 装置別ダミーラン設定情報を示す図
【図10】 装置別処理予定ロット情報を示す図
【図11】 本発明の実施の形態1にかかる生産管理方
法における汚染グループ分類処理の流れ図
【図12】 本発明の実施の形態1にかかる生産管理方
法における処理順序の指示処理の流れ図
【図13】 本発明の実施の形態1にかかる生産管理方
法におけるロット処理順序指示タイムチャート
【図14】 本発明の実施の形態2にかかる生産管理方
法における汚染グループ配列処理の流れ図
【図15】 本発明の実施の形態2にかかる生産管理方
法における処理順序の指示処理の流れ図
【図16】 本発明の実施の形態2にかかる生産管理方
法におけるロット処理順序指示タイムチャート
【図17】 本発明の実施の形態3にかかる生産管理方
法における処理順序の指示処理の流れ図
【図18】 本発明の実施の形態3にかかる生産管理方
法におけるロット処理順序指示タイムチャート
【図19】 コンピュータ実行環境の例示図
【図20】 従来の生産管理方法における処理の流れ図
【図21】 従来の生産管理方法におけるロットの処理
順序指示タイムチャート
【符号の説明】
191 回線先の記憶装置 192 CD−ROMやフレキシブルディスク等の可搬
型記録媒体 192−1 CD−ROM 192−2 フレキシブルディスク 193 コンピュータ 194 コンピュータ上のRAM/ハードディスク等の
記録媒体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理条件が異なる複数の製造工程を同一
    の処理室で処理する製造装置において、 予め前記製造工程における製品あるいは前記製造装置の
    汚れ具合の指標である汚染度を定め、前記製造工程にお
    いて前記製品を処理した後における前記製品あるいは前
    記製造装置の前記汚染度を設定して第一の記憶装置に記
    録する工程と、 前記第一の記憶装置に記録されている前記汚染度が同一
    である複数の前記製品を1つの汚染グループとしてグル
    ープ化し、前記汚染グループごとに前記製品を第二の記
    憶装置に記録する工程と、 前記第二の記憶装置に記録されている前記汚染グループ
    ごとに前記製造工程における処理の実行を指示する工程
    とを含むことを特徴とする生産管理方法。
  2. 【請求項2】 前記製造装置がバッチ処理を実行する装
    置の場合、前記第二の記憶装置に記憶されている前記汚
    染度が同一である前記汚染グループごとに1つの前記バ
    ッチ処理を実行する請求項1に記載の生産管理方法。
  3. 【請求項3】 処理条件が異なる複数の製造工程を同一
    の処理室で処理する製造装置において、 予め前記製造工程における製品あるいは前記製造装置の
    汚れ具合の指標である汚染度を定め、前記製造工程にお
    いて前記製品を処理した後における前記製品あるいは前
    記製造装置の汚染度を設定して第一の記憶装置に記録す
    る工程と、 前記第一の記憶装置に記録されている前記汚染度をキー
    情報として、昇順に複数の前記製品をソートし、その結
    果を第二の記憶装置に記録する工程と、 前記第二の記憶装置に記録されている前記製品の順番に
    従って、前記製造工程における処理の実行を指示する工
    程とを含むことを特徴とする生産管理方法。
  4. 【請求項4】 前記製造装置が枚葉方式を採用する装置
    の場合、前記第二の記憶装置に記録されている前記製品
    の順番に従って、前記製品を1枚ずつ順次処理する請求
    項3に記載の生産管理方法。
  5. 【請求項5】 処理条件が異なる複数の製造工程を同一
    の処理室で処理する製造装置において、 予め前記製造工程における製品あるいは前記製造装置の
    汚れ具合の指標である汚染度を定め、前記製造工程にお
    いて前記製品を処理した後における前記製品あるいは前
    記製造装置の汚染度を設定し、第一の記憶装置に記録す
    る工程と、 前記第一の記憶装置に記憶されている前記汚染度が同一
    である複数の前記製品を1つの汚染グループとしてグル
    ープ化して、前記汚染グループごとに前記製品を第二の
    記憶装置に記録する工程と、 前記第二の記憶装置に記録されている前記汚染度をキー
    情報として、昇順に複数の前記製品をソートし、その結
    果を第三の記憶装置に記録する工程と、 前記第三の記憶装置に記録されている前記製品の順番に
    従って、前記製造工程における処理の実行を指示する工
    程とを含むことを特徴とする生産管理方法。
  6. 【請求項6】 前記製造装置がバッチ処理を実行する装
    置の場合、前記第二の記憶装置に記憶されている前記汚
    染度が同一である前記汚染グループごとに1つの前記バ
    ッチ処理を実行する請求項5に記載の生産管理方法。
  7. 【請求項7】 前記製造装置が枚葉方式を採用する装置
    の場合、前記第三の記憶装置に記録されている前記製品
    の順番に従って、前記製品を1枚ずつ順次処理する請求
    項5に記載の生産管理方法。
  8. 【請求項8】 処理条件が異なる複数の製造工程を同一
    の処理室で処理する製造装置において、 予め前記製造工程における製品あるいは前記製造装置の
    汚れ具合の指標である汚染度を定め、前記製造工程にお
    ける前記製品を処理した後の前記製品あるいは前記製造
    装置の汚染度を設定し、第一の記憶装置に記録する工程
    と、 順番を入れ替えても納期を遵守できる複数の前記製品に
    ついて1つの納期グループとしてグループ化し、前記納
    期グループごとに前記製品を第二の記憶装置に記録する
    工程と、 前記第二の記憶装置に記録されている前記納期グループ
    について、遵守すべき納期をキー情報として、前記遵守
    すべき納期が最も近い前記納期グループから前記遵守す
    べき納期が離れる順に前記納期グループをソートし、そ
    の結果を第三の記憶装置に記録する工程と、前記納期グ
    ループごとに、前記汚染度が同一である複数の前記製品
    を1つの汚染グループとしてグループ化し、前記汚染グ
    ループごとに前記製品を第四の記憶装置に記録する工程
    と、 前記第四の記憶装置に記録されている前記汚染度をキー
    情報として、昇順に複数の前記製品をソートし、その結
    果を第五の記憶装置に記録する工程と、 前記第三の記憶装置に記録されている前記納期グループ
    の順番、及び前記第五の記憶装置に記録されている前記
    製品の順番に従って、前記製造工程における処理の実行
    を指示する工程とを含むことを特徴とする生産管理方
    法。
  9. 【請求項9】 前記製造装置がバッチ処理を実行する装
    置の場合、前記第四の記憶装置に記憶されている前記汚
    染度が同一である前記汚染グループごとに1つの前記バ
    ッチ処理を実行する請求項8に記載の生産管理方法。
  10. 【請求項10】 前記製造装置が枚葉方式を採用する装
    置の場合、前記第五の記憶装置に記録されている前記製
    品の順番に従って、前記製品を1枚ずつ順次処理する請
    求項8に記載の生産管理方法。
  11. 【請求項11】 前記第二の記憶装置に記録する工程に
    おいて、 前記遵守すべき納期が最も近い前記納期グループから前
    記遵守すべき納期が離れる順にソートし、その結果を第
    六の記憶装置に記録する工程と、 前記遵守すべき納期が最も近い前記製品を含み、かつ前
    記遵守すべき納期が最も近い前記製品と入れ替えても、
    最も近い前記遵守すべき納期を遵守することが可能な複
    数の前記製品について1つの第1納期グループとしてグ
    ループ化し、前記第1納期グループごとに前記製品を第
    七の記憶装置に記録する工程と、 前記第1納期グループに属さない残りの前記製品の中
    で、前記第1納期グループをグループ化した方法と同様
    にしてさらに細分化した納期グループ化を繰り返し実行
    する工程とをさらに含む請求項8に記載の生産管理方
    法。
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