JP2003287450A - 流量計 - Google Patents

流量計

Info

Publication number
JP2003287450A
JP2003287450A JP2002092456A JP2002092456A JP2003287450A JP 2003287450 A JP2003287450 A JP 2003287450A JP 2002092456 A JP2002092456 A JP 2002092456A JP 2002092456 A JP2002092456 A JP 2002092456A JP 2003287450 A JP2003287450 A JP 2003287450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
pressure pulsation
instantaneous
pulsation
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002092456A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4157313B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Fujii
泰宏 藤井
Hiroshi Matsushita
博 松下
Shuichi Okada
修一 岡田
Shigeru Tagawa
滋 田川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2002092456A priority Critical patent/JP4157313B2/ja
Publication of JP2003287450A publication Critical patent/JP2003287450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4157313B2 publication Critical patent/JP4157313B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】圧力脈動が生じている環境下であも圧力脈動が
生じていない場合と消費電力が同程度になる流量計を提
供する。 【解決手段】瞬時流量演算部20bは、流量計測部4か
ら得られる流量を規定の取込周期で規定の取込回数だけ
取り込んで得られた取込周期毎の流量の平均値を瞬時流
量とする処理を1回の流量計測とし、この流量計測を規
定した時間間隔である計測周期で間欠的に繰り返す。積
算流量演算部20cは瞬時流量に計測周期を乗じた流量
を計測周期における積算流量とする。脈動判断部20e
は、流量計測部4を通過するガスの圧力脈動の有無を流
量計測部4の出力に基づいて監視し、圧力脈動の検出時
には圧力脈動が瞬時流量に影響しない程度に非検出時よ
りも取込周期を長くし、さらに非検出時と電力消費を等
しくするように非検出時よりも計測周期を長くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流量計に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、ガスメータにおいてガスの使用量
を計測するために超音波流量計を採用することが考えら
れている。超音波流量計は、図2に示すように、ガス流
路上に設けた測定管11の上流側と下流側とにそれぞれ
超音波の送受波を行うための送受波器12a,12bを
配置した構成を有している。流量の測定には、上流側の
送受波器12aから下流側の送受波器12bに向かって
超音波を送波したときの超音波の伝播時間t1と、下流
側の送受波器12bから上流側の送受波12aに向かっ
て超音波を送波したときの超音波の伝播時間t2とを測
定し、両伝播時間t1,t2に基づいて流速を求める。
流速が求まれば測定管11の断面積と流速とを乗じた値
が流量になる。
【0003】いま、送受波器12a,12bの間で送受
される超音波の進行方向が測定管11を通過するガスの
流れる方向に一致しているものとする。送受波器12
a,12bの間の距離をd、ガスの流速をv、音速をC
とすれば、伝播時間t1,t2はそれぞれ以下のように
表すことができる。 t1=d/(C+v) t2=d/(C−v) したがって、流速vは次式で求めることができる。 v=(d/2){(1/t1)−(1/t2)} ここで、一般に送受波器12a,12bの間の距離dは
10cm程度に設定され、測定管内での音速Cは約40
0m/secであるから、伝播時間t1,t2は250
μsec程度になる。
【0004】この測定技術では超音波の伝播時間t1,
t2を求めるために、送受波器12a,12bから超音
波を間欠的に発生させる。ただし、1個の超音波の送受
波から流速vを演算するには伝搬時間t1,t2の計測
に高い精度が要求されるから、電池を電源とするガスメ
ータでは実現が困難である。そこで、等価的に測定精度
を向上させるためにシングアラウンド法と称する技術が
提案されている。すなわち、シングアラウンド法では、
各一方の送受波器12a,12bからそれぞれ複数回ず
つ超音波の送受波を固定の遅延時間を挟んで連続して行
い、伝播時間t1,t2の合計を用いて流速vを演算す
る。一般に両送受波器12a,12bのうちの一方を送
波側として複数回の超音波の送受波を固定の遅延時間を
挟んで連続して行い一方の伝播時間の総和を求めた後、
他方を送波側として複数回の超音波の送受波を固定の遅
延時間を挟んで連続して行い他方の伝播時間の総和を求
める。シングアラウンド法を採用すると伝播時間t1,
t2の差が微小であっても、測定精度を超音波の発生回
数に相当する倍数程度に高めることができるから、伝播
時間t1,t2の測定精度が低い装置を用いても流速v
を高精度で求めることができる。
【0005】ここで、各送受波器12a,12bからそ
れぞれ100回ずつ超音波の送受波を実施するものとし
て、シングアラウンド法による測定時間について検討す
る。1回の超音波の伝播時間t1,t2は上述のように
約250μsecである。また、たとえば送受波器12
aから送波した超音波が250μsecの伝播時間で送
受波器12bに到達したとき、受波側の送受波器12b
で反射される残響超音波は約250μsec程度の伝播
時間で送波側の送受波器12aに到達する。受波と同時
に遅延時間を待たずに次の超音波を送波すると、2回前
の残響超音波の到達と今回の超音波の送波とがほぼ同タ
イミングで発生するために誤差要因になる。この影響を
避けるため、たとえば150μsecの遅延時間を設
け、タイミングをずらす処置がとられる。つまり、超音
波を送波する周期は400μsecになるから、各送受
波器12a,12bによって100回の送受波を実施す
るのに要する時間はそれぞれ40msec程度であり、
送受波器12a,12bの切換時間を考慮するとともに
若干の演算時間の余裕をとれば、シングアラウンド法に
よる1回の流量計測の時間は約100msecというこ
とになる。
【0006】ところで、最近では都市ガスのような燃料
ガスを用いてガスエンジンを駆動するガス使用機器がガ
スヒートポンプや発電機などの分野において普及してき
ている。この種のガスエンジンは吸気と排気とを繰り返
しているから、燃料ガスの供給路の圧力に脈動(以下で
は、「圧力脈動」と呼ぶ)をもたらすことになる。ま
た、一般にガスメータとして用いられている膜式メータ
の動作によっても圧力脈動は生じる。すなわち、流速v
は圧力脈動によっても変動することになる。膜式メータ
による圧力脈動の周波数は一般に3〜6Hz程度であ
り、ガスエンジンによる圧力脈動の周波数は一般に10
〜60Hz程度である。また、ガス使用機器の近傍の圧
力脈動では最大で200Pa(ピーク−ピークは400
Pa)の振幅を有することが知られている。したがっ
て、上述のように超音波を400μsecの周期で10
0回発生させるとすれば、圧力脈動の周期よりも測定時
間のほうが短くなることがあり、シングアラウンド法に
よる平均の効果を活かすことができずに測定結果に大き
な誤差を生じる可能性がある。
【0007】そこで、超音波の発生周期を長くとること
によってガス使用機器によって生じる圧力脈動の影響を
平均化することが考えられる。つまり、圧力脈動が流量
の計測に影響しない程度に超音波を発生させる期間を長
くすることが考えられる。ただし、単純に超音波の送受
波回数を多くすることで取込時間を長くすると、演算に
必要な消費電力が増加するから、平均値を求める超音波
を発生させる回数は変化させずに超音波の発生周期を長
くする。たとえば、超音波の発生周期を400μsec
ではなく5msec程度に設定すれば、超音波を100
回発生させるのに要する時間が500msec程度にな
るから、圧力脈動の周波数が3Hzであったとしても圧
力脈動を平均化することが可能になり、平均化によって
測定誤差を抑制することができると考えられる。また、
ここでは圧力脈動の最大周波数は60Hzと考えてお
り、120Hz以上の繰り返し周波数で超音波を発生さ
せれば圧力脈動の波形を反映した計測が可能であるか
ら、5msecの周期(つまり、繰り返し周波数が20
0Hz)であれば、圧力変動の波形を反映した流量の計
測が可能である。ただし、このように超音波の発生周期
を長くすると各送受波器12a,12bから超音波を発
生させるのに要する時間が500msecずつになるか
ら、1回の測定時間は1sec以上になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガスメータ
では電源として電池が用いられており、需要家に設置し
たガスメータは10年間は電池交換が不要となるように
消費電力を極力低減することが要求される。したがっ
て、流速vの測定に際しては測定する時間間隔を2〜3
sec程度にすることによって消費電力を抑制している
のが現状である。
【0009】一方、上述したように、圧力脈動がなけれ
ば1回の測定に要する時間は100msec程度である
のに対して、圧力脈動を生じる場合には1回の測定に1
sec以上の時間を要することになる。1回の測定を行
う期間には超音波の送波および受波の処理を行う回路に
継続的に電源を供給する必要があるから、圧力脈動が生
じることを考慮して1回の測定に要する時間を1sec
程度に設定していると、1回の測定時間を100mse
c程度に設定している場合の約10倍の電力を消費する
ことになる。そこで、圧力センサなどを設けておき圧力
脈動が生じていない期間には1回の測定時間を100m
sec程度に設定し、圧力脈動が生じている期間にのみ
1回の測定時間を1sec程度に設定することが考えら
れる。
【0010】このような技術を採用すれば、圧力脈動の
生じる期間の割合が圧力脈動の生じない期間よりも十分
に小さい場合には電池の消耗を抑制することができ、電
池交換を10年間は不要にすることが可能になる。しか
しながら、近年ではガスエンジンを搭載したガス使用機
器の需要が増加しており、圧力脈動の生じる期間を無視
することができないものであるから電池の寿命が短くな
る可能性がある。
【0011】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、圧力脈動が生じている環境下であっ
ても圧力脈動が生じていない場合に比較して消費電力の
増加を抑制することができる流量計を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、通過
する流体の流量を計測する流量計測部と、流量計測部か
ら規定の複数回の取込回数だけ流量を取り込むことによ
り得られた複数の流量から演算される値を1回の流量計
測の瞬時流量とする瞬時流量演算部と、瞬時流量演算部
による流量計測を規定の計測周期で間欠的に繰り返すよ
うに指示する計測タイミング生成部と、瞬時流量演算部
で求めた瞬時流量に計測周期から演算される流量を計測
周期における積算流量とする積算流量演算部と、流体の
圧力脈動の有無を前記瞬間流量に基づいて監視し、圧力
脈動の検出時には、流量計測部から流量を取り込む際の
時間間隔を非検出時よりも延長するか取込回数を非検出
時よりも増加させるかの少なくとも一方によって圧力脈
動が瞬時流量に影響しない程度に非検出時よりも1回の
流量計測の時間を長くするように瞬時流量演算部に指示
するとともに、非検出時よりも計測周期を長くするよう
に計測タイミング生成部に指示する脈動判断部とを備え
ることを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記流量計測部が流路の上流側と下流側との間で超
音波を間欠的に送受波することにより流体の流速を検出
する超音波流量計であって、下流側に向かって超音波を
規定の複数回送波する期間と上流側に向かって超音波を
規定の複数回送波する期間とを交互に複数回ずつ繰り返
し、前記脈動判断部による圧力脈動の検出時には、前記
瞬時流量演算手段において超音波を毎回送波する時間間
隔と超音波を複数回送波する期間同士の時間間隔との少
なくとも一方を非検出時よりも長くすることを特徴とす
る。
【0014】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記流量計測部が流路の上流側と下流側との間で超
音波を間欠的に送受波することにより流体の流速を検出
する超音波流量計であって、下流側に向かって超音波を
規定の複数回送波する期間と上流側に向かって超音波を
規定の複数回送波する期間とを交互に1回ずつ繰り返
し、前記脈動判断部による圧力脈動の検出時には、前記
瞬時流量演算手段において超音波を毎回送波する時間間
隔を非検出時よりも長くすることを特徴とする。
【0015】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、前記脈動判断部は、時系列に並ぶ複
数個の瞬時流量の平均値が第1の閾値以上であり、前記
平均値を求めた複数個の瞬時流量の最大値と最小値との
差である流量変動幅が規定した第2の閾値以上であり、
かつ前記平均値を求めた複数個の瞬時流量のうち時系列
において隣接する各一対の瞬時流量の変化方向が第3の
閾値以上の回数で変化したときに圧力脈動有りと判定す
ることを特徴とする。
【0016】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、前記脈動判断部は、前記瞬時流量に
第4の閾値以上の流量変化が生じるか、または瞬時流量
が第5の閾値以下になると圧力脈動の停止と判定するこ
とを特徴とする。
【0017】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記積算流量を積算するバッファを備え、前記脈動
判断部が圧力脈動の停止と判定したときに、前記積算流
量演算部では圧力脈動の停止と判定したときの瞬時流量
を前回の瞬時流量から減算した値の2分の1をバッファ
の値から減算することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本実施形態では図2に示す構成の
ガスメータ1を想定する。ガスメータ1は、都市ガスの
ような燃料ガスの供給路(ガス流路)に配置された遮断
弁2と、ガス流路において遮断弁の下流側に配置された
圧力センサ3および流量計測部4とを備える。また、圧
力センサ3および流量計測部4は、1チップマイクロコ
ンピュータ(以下、「マイコン」と略称する)を主構成
要素とする信号処理回路5に接続され、信号処理回路5
では、圧力センサ3および流量計測部4の動作を制御、
圧力センサ3および流量計測部4の出力による遮断弁2
の制御、燃料ガスの流量の計測などを行う。燃料ガスの
流量はカウンタ6に表示される。流量計測部4には超音
波流量計を用いており、従来の技術としても説明したよ
うに、ガス流路上に挿入した測定管11と、測定管11
の上流側と下流側とにそれぞれ配置した送受波器12
a,12bとを備える。
【0019】信号処理回路5は図1に示すように構成さ
れており、送受波器12a,12bがそれぞれ接続され
る2個の送受信回路21a,21bを備え、送受信回路
21a,21bは集積回路からなる計測制御回路22に
接続される。計測制御回路22はマイコン20により制
御され、マイコン20では計測制御回路22から取得し
た情報に基づいてガス流量を計測する。また、マイコン
20の内部クロックを発生させるためにマイコン20に
は水晶発振子のような発振子23が接続される。信号処
理回路5の電源はリチウム電池のような電池24により
供給される。
【0020】送受信回路21a,21bは送受波器12
a,12bと計測制御回路22との間の整合回路であっ
て、計測制御回路22は、各送受波器12a,12bを
送波用と受波用とに切り換える機能と、送受波器12
a,12bを駆動して超音波を発生させるための高周波
信号を生成する機能と、送受波器12a,12bにより
受信した超音波に対応する信号を波形整形して出力する
機能とを備える。
【0021】超音波の送波から受波までの伝播時間の計
測はマイコン20が行っている。すなわち、マイコン2
0では以下に説明する機能がプログラムによって実現さ
れているのであって、基本的には従来構成として説明し
たようにシングアラウンド法によって流量を計測する。
マイコン20には、流量計測のタイミングを指示する計
測タイミング生成部20aが設けられ、計測タイミング
生成部20aによって流量計測が指示されるとマイコン
20に設けられた瞬時流量演算部20bから計測制御回
路22に対して計測が指示される。計測のタイミングに
ついては後述する。計測制御回路22は、上述したよう
に、両送受波器12a,12bの一方から超音波を送波
させ、他方での超音波の受信タイミングに対応する信号
を出力する。したがって、瞬時流量演算部20bは、超
音波の送波から受波が予測される時間程度のゲート期間
を設定し、ゲート期間内において超音波の受波に相当す
る信号が計測制御回路22から入力されたタイミングを
超音波の受波のタイミングとみなし、超音波の送波から
受波までの伝播時間を計測する。ここに、ゲート期間の
時限および超音波の送波から受波までの伝播時間の計測
には、発振子23により生成した高周波のクロック信号
を用いる。つまり、クロック信号を瞬時流量演算部20
bの内蔵カウンタで計数することによって計時する。瞬
時流量演算部20bでは、100〜200μsecの残
響時間を考慮した適宜の時間間隔で各送受波器12a,
12bから複数回(たとえば、100回)ずつ超音波を
送波し、超音波の送波毎に得られた超音波の伝播時間の
加算値を流量に換算する。超音波を発生させる時間間隔
は流量計測部4から流量を取り込む時間間隔に対応する
から、以下では超音波を発生させる周期を取込周期と呼
ぶ。また、超音波の発生回数は流量計測部4から流量を
取り込んだ回数に相当するから取込回数と呼ぶ。上述し
た瞬時流量演算部20bによって流量を求める処理が1
回の流量計測であって、以下では1回の流量計測で求め
た流量を瞬時流量と呼ぶ。さらに、計測タイミング生成
部20aが瞬時流量演算部20bに対して流量計測を指
示する時間間隔を計測周期と呼ぶ。
【0022】マイコン20には、瞬時流量演算部20b
で求めた瞬時流量を積算して積算流量を求める積算流量
演算部20cも設けられる。積算流量演算部20cで
は、瞬時流量演算部20bで求めた瞬時流量に計測周期
を乗じた値を積算流量として求め、バッファ20dに入
力する。計測周期はたとえば100msecに設定され
る。バッファ20dは100msecごとの積算流量を
積算し、バッファ20dにおいて積算された積算流量が
1L(Lはリットル)になるとカウンタ6の値を1L増
加させる。この動作によってガスメータとしての全体の
積算流量が計測される。
【0023】ところで、本実施形態では圧力脈動の到達
による流速の変動が生じる場合を想定しており、この種
のガス使用機器の使用の有無による圧力脈動の有無を検
出するためにマイコン20には脈動判断部20eが設け
られている。脈動判断部20eでは過去の所定期間(こ
こでは10secとする)の瞬時流量の推移に基づいて
ガス流路における圧力脈動の有無を監視する。言い換え
ると、脈動判断部20eでは時系列に並ぶ複数個の瞬時
流量を用いて圧力脈動の有無を監視する。ここで、従来
構成と同様に2secに1回ずつ流量計測を行う場合を
想定し(つまり、計測周期が2secであるものと
し)、10secにおいて過去の5個の瞬時流量と判断
時点の1個の瞬時流量との合計6個の瞬時流量が得られ
るものとする。
【0024】まず、ガスメータについて規定される最小
流量(たとえば、使用最大流量の20分の1などに規定
されている)を第1の閾値として、瞬時流量演算部20
bにおいて検出される瞬時流量の平均値がこの閾値未満
であれば、圧力脈動による流量の多少のばらつきは許容
するものとして通常の計測を続ける。ただし、閾値には
ガスメータの最小流量以外の値を規定してもよい。ま
た、10secにおける瞬時流量の最大値と最小値との
差を流量変動幅として求め、流量変動幅が規定した第2
の閾値(たとえば、10L)未満であれば圧力脈動はな
いものと判断する。さらに、圧力脈動が生じていない場
合でもガス使用機器の使用開始時には流量は変動するか
ら、時系列において隣接している各瞬時流量の差の符号
を求め、符号変化が生じていないか符号変化が1回であ
れば流量の変化はほぼ単調であるものとみなして圧力脈
動はないものと判断する。要するに、時系列において隣
接する各一対の瞬時流量の変化方向が変化しないか変化
が1回以内であれば圧力脈動はないものと判断する。つ
まり、変化の回数に対して第3の閾値を設定して瞬時流
量の変化方向が第3の閾値未満の回数であれば圧力脈動
はないものと判断する。
【0025】たとえば、図3(a)に示すように、2s
ec毎に求めた瞬時流量の差の符号がすべて0または正
(各瞬時流量から1回前に求めた瞬時流量を減算する場
合)であるときには符号変化がないから、ガス使用機器
の使用開始などであって圧力脈動がないものとみなす。
一方、第3の閾値を「2」に設定しておけば、図3
(b)に示すように、2sec毎に求めた瞬時流量の差
の符号が10secにおいて2回変化(18〜22se
cにおいて正から負に変化し、20〜24secにおい
て負から正に変化している)している場合には圧力脈動
があると判断することができる。なお、図3における黒
丸が2secごとに計測を行ったタイミングを示してい
る。
【0026】上述した3条件がいずれも満たされていな
い場合には圧力脈動が生じていると判断することができ
るのであって、10secの間で求めた6個の瞬時流量
の平均値が上述した第1の閾値(たとえば、ガスメータ
について規定した最小流量)以上であり、流量変動幅が
第2の閾値以上であり、瞬時流量の差の符号変化が第3
の閾値以上の回数で生じているときには圧力脈動がある
ものと判断する。図3(b)の例では、14〜24se
cの10secの間において瞬時流量の平均値が80L
/h程度であって上述した第1の閾値(ガスメータの大
きさによるが、たとえば25L/h)より大きく、流量
変動幅が121L/h程度であって第2の閾値(10L
/hとする)より大きく、しかも符号変化が第3の閾値
以上の回数である2回生じているから、圧力脈動が生じ
ていると判断し、24secにおいて圧力脈動に対応す
る動作に移行するようになっている。
【0027】圧力脈動が生じている場合には、従来構成
においても説明したように、超音波を発生させる時間間
隔(取込周期)を5msecなどに設定して、流量計測
の時間を圧力脈動が生じていない通常時(脈動判断部2
0eによる圧力脈動の非検出時)の10倍程度に延長す
ることによって圧力脈動による瞬時流量の計測値への影
響を抑制する。このような取込周期の切換は脈動判断部
20eが瞬時流路湯演算部20bに指示する。ただし、
瞬時流量を求める間にはマイコン20への通電が継続す
るから、取込周期を10倍程度にすれば電力消費も10
倍程度に増加する。そこで、本実施形態では圧力脈動が
生じている期間における電力消費を通常時と同程度にす
るために、瞬時流量を計測する計測周期を10倍以上に
設定している。つまり、上述のようにして圧力脈動が検
出されると、計測周期をたとえば30secに切り換え
る。このような計測周期の切換は脈動判断部20eが計
測タイミング生成部20aに指示する。
【0028】ところで、圧力脈動が生じている間には3
0secに1回の流量計測を行うから2secに1回の
流量計測を行う場合に比較すると流量変化への追随性が
低下すると考えられる。したがって、圧力脈動が生じて
いなければ、2secごとの通常の流量計測に復帰させ
ることが要求される。一方、圧力脈動が生じている間に
は30secに1回の流量計測を行っているから、圧力
脈動が生じていない通常時において圧力脈動を検出した
技術を適用することはできない。
【0029】そこで、脈動判断部20eにおいて圧力脈
動が検出された後の計測周期(たとえば、30sec)
で積算流量演算部20cにおいて求めた積算流量を用
い、30secでの積算流量の差分を第4の閾値と比較
するとともに、積算流量を上述した第1の閾値と等しく
設定した第5の閾値と比較することによって圧力脈動の
有無を判断する。具体的には、積算流量の差分に対して
設定する第4の閾値として後で求めた積算流量の3%ま
たは一定値である50L/hのうちの大きい方を設定し
ておき、積算流量の差分が第4の閾値より大きいときに
は、圧力脈動を生じていた下流側のガス使用機器の使用
が終了し圧力脈動が停止したものとみなして通常の動作
に復帰させる。また、積算流量が第5の閾値よりも小さ
い場合にも、圧力脈動を生じていた下流側のガス使用機
器の使用が終了したものとみなして通常の動作に復帰さ
せる。第4の閾値として設定した3%および50L/h
の値は、一般に普及している容量のガスメータの最大使
用流量に基づいて設定した値であって、ガスメータの最
大使用流量に応じて適宜に設定することができる。
【0030】なお、本実施形態の動作では、圧力脈動を
生じるガス使用機器が下流側に接続されているときに、
ガス使用機器の使用開始時には圧力脈動が生じていない
通常の状態で流量計測を行うから、実際の流量は図4
(a)に破線で示すように変化するのに対して、積算流
量演算部20cで求められる積算流量は実線のように変
化し、結果的に積算流量は実際の流量よりもやや少ない
値になる可能性がある。逆に、ガス使用機器の使用終了
時には圧力脈動が生じている状態での流量計測が30s
ecの間は継続しているから、実際の流量は図4(b)
に破線で示すように変化するのに対して、積算流量演算
部20cで求められる積算流量は実線のように変化し、
積算流量は実際の流量よりに比較して多くなる傾向があ
る。
【0031】ガス使用機器の使用終了時に生じる誤差分
は平均すれば、ガス使用機器の使用が終了した30se
cの期間における開始時点の流量qaから終了時点の流
量qbを減算した値の2分の1にほぼ等しくなる。つま
り、圧力脈動の停止を検出した時の瞬時流量qbを1回
前の瞬時流量から減算した値の2分の1になる。そこ
で、圧力脈動に対応する流量計測の終了時点において、
30sec×(qa−qb)/2を誤差分としてバッフ
ァ20dの値から減算するのが望ましい。つまり、この
期間では積算流量演算部20cからバッファ20dに格
納される積算流量は30sec×qaになるから、バッ
ファ20dの値から30sec×(qa−qb)/2を
減算するのである。また、ガス使用機器の使用開始と使
用終了とで流量の時間変化の傾きが等しいものとすれ
ば、ガス使用機器の使用開始時に生じる誤差分はガス使
用機器の使用終了時の誤差分と一致すると考えられ、ガ
ス使用機器の使用開始時に生じる誤差は実際の流量より
も少なくなる方向に生じ、逆にガス使用機器の使用終了
時に生じる誤差は実際の流量よりも多くなる方向に生じ
る。したがって、ガス使用機器の使用が終了した後に次
にガス使用機器の使用を開始する際に生じる誤差は自動
的にほぼ相殺されることになる。
【0032】上述した実施形態では、脈動判断部20e
における圧力脈動の検出時に取込周期を非検出時よりも
長くするように瞬時流量演算部20bが動作する例を示
したが、瞬時流量から圧力脈動の影響を除去するには1
回の流量計測の時間を長くすればよいから、流量の取込
開始から次の取込開始までの時間間隔である取込周期で
はなく、流量の取込終了から次の取込開始までの時間間
隔を変更するようにしてもよい。また、流量計測部4に
超音波流量計を採用する場合に、シングアラウンド法で
はなく、各送受波器12a,12bから1回ずつ超音波
を交互に送波する状態を複数回(たとえば、100回)
繰り返す動作を採用することも可能である。なお、流量
計測部4として超音波流量計を用いているが、瞬間的に
流量を検出することができるものであれば、流量計測部
4としては超音波流量計に制限されるものではない。
【0033】また、上述した実施形態のように各送受波
器12a,12bから超音波を複数回ずつ連続して送波
する期間を交互に1回ずつ繰り返す場合において、脈動
判断部20eによる圧力脈動の検出時に、瞬時流量演算
手段20bでは超音波を毎回送波する時間間隔を非検出
時よりも長くするようにしても1回の流量計測の時間を
非検出時よりも長くすることができる。
【0034】さらに、流量計測部4として超音波流量計
を用いる場合には、送受波器12aを送波側として超音
波を複数回(たとえば4回)送波する期間と、送受波器
12bを送波側として超音波を同回数送波する期間とを
交互に複数回(たとえば25回)ずつ繰り返すように
し、脈動判断部20eによる圧力脈動の検出時には、瞬
時流量演算手段20bにおいて超音波を毎回送波する時
間間隔と超音波を複数回(上述した例では4回)送波す
る期間同士の時間間隔との少なくとも一方を非検出時よ
りも長くするようにしてもよい。このような構成を採用
した場合には、各一方の送受波器12a,12bから超
音波を複数回ずつ連続して送波しているからシングアラ
ウンド法と同様の効果が期待できる。
【0035】上述した実施形態ではガス流路においてガ
スの流量を計測する例を示したが、ガス以外の他の流体
に対しても本発明の技術思想は適用可能である。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明は、通過する流体の流量
を計測する流量計測部と、流量計測部から規定の複数回
の取込回数だけ流量を取り込むことにより得られた複数
の流量から演算される値を1回の流量計測の瞬時流量と
する瞬時流量演算部と、瞬時流量演算部による流量計測
を規定の計測周期で間欠的に繰り返すように指示する計
測タイミング生成部と、瞬時流量演算部で求めた瞬時流
量に計測周期から演算される流量を計測周期における積
算流量とする積算流量演算部と、流体の圧力脈動の有無
を前記瞬間流量に基づいて監視し、圧力脈動の検出時に
は、流量計測部から流量を取り込む際の時間間隔を非検
出時よりも延長するか取込回数を非検出時よりも増加さ
せるかの少なくとも一方によって圧力脈動が瞬時流量に
影響しない程度に非検出時よりも1回の流量計測の時間
を長くするように瞬時流量演算部に指示するとともに、
非検出時よりも計測周期を長くするように計測タイミン
グ生成部に指示する脈動判断部とを備えるものであり、
脈動判断部によって流路における圧力脈動の有無を監視
し、圧力脈動の検出時には圧力脈動が瞬時流量に影響し
ない程度に非検出時よりも1回の流量計測の時間を長く
するように瞬時流量演算部に指示するから、圧力の変動
によって積算流量に生じる誤差を抑制することができる
のはもちろんのこと、脈動判断部では非検出時よりも計
測周期を長くするように計測タイミング生成部に指示す
るから、流体の圧力に脈動が生じている環境下であって
も圧力に脈動が生じていない場合に比較して消費電力の
増加を抑制することができるという効果が得られる。こ
の効果は、ガスメータのように電池を電源とする場合に
とくに有効であって、圧力に脈動が生じるようなガス使
用機器が存在する場合でも積算流量の誤差を抑制しつつ
も電池の消耗を抑制して電池の寿命を保つことができ
る。しかも、脈動判断部は流量計測部の出力に基づいて
圧力脈動の有無を監視するから、圧力脈動の有無を監視
するために圧力センサのような別途の手段を設ける必要
がないという効果がある。
【0037】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記流量計測部が流路の上流側と下流側との間で超
音波を間欠的に送受波することにより流体の流速を検出
する超音波流量計であって、下流側に向かって超音波を
規定の複数回送波する期間と上流側に向かって超音波を
規定の複数回送波する期間とを交互に複数回ずつ繰り返
し、前記脈動判断部による圧力脈動の検出時には、前記
瞬時流量演算手段において超音波を毎回送波する時間間
隔と超音波を複数回送波する期間同士の時間間隔との少
なくとも一方を非検出時よりも長くするものであり、請
求項1の効果に加えて、超音波を複数回送波して流量を
計測することにより、シングアラウンド法と同様に流量
の測定精度を高めることができるという効果がある。
【0038】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記流量計測部が流路の上流側と下流側との間で超
音波を間欠的に送受波することにより流体の流速を検出
する超音波流量計であって、下流側に向かって超音波を
規定の複数回送波する期間と上流側に向かって超音波を
規定の複数回送波する期間とを交互に1回ずつ繰り返
し、前記脈動判断部による圧力脈動の検出時には、前記
瞬時流量演算手段において超音波を毎回送波する時間間
隔を非検出時よりも長くするものであり、請求項1の効
果に加えて、超音波を複数回送波して流量を計測するシ
ングアラウンド法を採用しているから流量の測定精度を
高めることができるという効果がある。
【0039】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、前記脈動判断部は、時系列に並ぶ複
数個の瞬時流量の平均値が第1の閾値以上であり、前記
平均値を求めた複数個の瞬時流量の最大値と最小値との
差である流量変動幅が規定した第2の閾値以上であり、
かつ前記平均値を求めた複数個の瞬時流量のうち時系列
において隣接する各一対の瞬時流量の変化方向が第3の
閾値以上の回数で変化したときに圧力脈動有りと判定す
るものであり、脈動判断部において流量計測部で検出さ
れる流量の変化パターンによって圧力脈動の有無を判断
しており、上述した条件によって圧力脈動があることを
容易かつ精度よく検出することが可能になる。
【0040】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、前記脈動判断部は、前記瞬時流量に
第4の閾値以上の流量変化が生じるか、または瞬時流量
が第5の閾値以下になると圧力脈動の停止と判定するも
のであり、脈動判断部において流量計測部で検出される
流量の変化パターンによって圧力脈動の有無を判断して
おり、上述した条件によって圧力脈動が停止したことを
容易かつ精度よく検出することが可能になる。
【0041】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記積算流量を積算するバッファを備え、前記脈動
判断部が圧力脈動の停止と判定したときに、前記積算流
量演算部では圧力脈動の停止と判定したときの瞬時流量
を前回の瞬時流量から減算した値の2分の1をバッファ
の値から減算するものであり、圧力に脈動が生じている
期間には計測周期を長くしているから圧力脈動の停止時
点において積算流量に比較的大きい誤差を生じる可能性
があるが、上述した補正を行うことによって、誤差分を
ほぼ除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す要部ブロック図であ
る。
【図2】同上を用いたガスメータを示すブロック図であ
る。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
4 流量計測部 20a 計測タイミング生成部 20b 瞬時流量演算部 20c 積算流量演算部 20d バッファ 20e 脈動判断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 修一 大阪市中央区平野町四丁目1番2号大阪瓦 斯株式会社内 (72)発明者 田川 滋 大阪市中央区平野町四丁目1番2号大阪瓦 斯株式会社内 Fターム(参考) 2F030 CB09 CC13 CE04 2F035 DA16 DA19 DA23 GA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通過する流体の流量を計測する流量計測
    部と、流量計測部から規定の複数回の取込回数だけ流量
    を取り込むことにより得られた複数の流量から演算され
    る値を1回の流量計測の瞬時流量とする瞬時流量演算部
    と、瞬時流量演算部による流量計測を規定の計測周期で
    間欠的に繰り返すように指示する計測タイミング生成部
    と、瞬時流量演算部で求めた瞬時流量に計測周期から演
    算される流量を計測周期における積算流量とする積算流
    量演算部と、流体の圧力脈動の有無を前記瞬間流量に基
    づいて監視し、圧力脈動の検出時には、流量計測部から
    流量を取り込む際の時間間隔を非検出時よりも延長する
    か取込回数を非検出時よりも増加させるかの少なくとも
    一方によって圧力脈動が瞬時流量に影響しない程度に非
    検出時よりも1回の流量計測の時間を長くするように瞬
    時流量演算部に指示するとともに、非検出時よりも計測
    周期を長くするように計測タイミング生成部に指示する
    脈動判断部とを備えることを特徴とする流量計。
  2. 【請求項2】 前記流量計測部が流路の上流側と下流側
    との間で超音波を間欠的に送受波することにより流体の
    流速を検出する超音波流量計であって、下流側に向かっ
    て超音波を規定の複数回送波する期間と上流側に向かっ
    て超音波を規定の複数回送波する期間とを交互に複数回
    ずつ繰り返し、前記脈動判断部による圧力脈動の検出時
    には、前記瞬時流量演算手段において超音波を毎回送波
    する時間間隔と超音波を複数回送波する期間同士の時間
    間隔との少なくとも一方を非検出時よりも長くすること
    を特徴とする請求項1記載の流量計。
  3. 【請求項3】 前記流量計測部が流路の上流側と下流側
    との間で超音波を間欠的に送受波することにより流体の
    流速を検出する超音波流量計であって、下流側に向かっ
    て超音波を規定の複数回送波する期間と上流側に向かっ
    て超音波を規定の複数回送波する期間とを交互に1回ず
    つ繰り返し、前記脈動判断部による圧力脈動の検出時に
    は、前記瞬時流量演算手段において超音波を毎回送波す
    る時間間隔を非検出時よりも長くすることを特徴とする
    請求項1記載の流量計。
  4. 【請求項4】 前記脈動判断部は、時系列に並ぶ複数個
    の瞬時流量の平均値が第1の閾値以上であり、前記平均
    値を求めた複数個の瞬時流量の最大値と最小値との差で
    ある流量変動幅が規定した第2の閾値以上であり、かつ
    前記平均値を求めた複数個の瞬時流量のうち時系列にお
    いて隣接する各一対の瞬時流量の変化方向が第3の閾値
    以上の回数で変化したときに圧力脈動有りと判定するこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    に記載の流量計。
  5. 【請求項5】 前記脈動判断部は、前記瞬時流量に第4
    の閾値以上の流量変化が生じるか、または瞬時流量が第
    5の閾値以下になると圧力脈動の停止と判定することを
    特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記
    載の流量計。
  6. 【請求項6】 前記積算流量を積算するバッファを備
    え、前記脈動判断部が圧力脈動の停止と判定したとき
    に、前記積算流量演算部では圧力脈動の停止と判定した
    ときの瞬時流量を前回の瞬時流量から減算した値の2分
    の1をバッファの値から減算することを特徴とする請求
    項5記載の流量計。
JP2002092456A 2002-03-28 2002-03-28 流量計 Expired - Fee Related JP4157313B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002092456A JP4157313B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 流量計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002092456A JP4157313B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 流量計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003287450A true JP2003287450A (ja) 2003-10-10
JP4157313B2 JP4157313B2 (ja) 2008-10-01

Family

ID=29237282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002092456A Expired - Fee Related JP4157313B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4157313B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006292377A (ja) * 2005-04-05 2006-10-26 Tokyo Gas Co Ltd 超音波式ガスメータ
CN114235273A (zh) * 2021-12-09 2022-03-25 中国船舶重工集团公司第七一九研究所 一种微孔压力探针的标定方法
CN114459554A (zh) * 2022-04-11 2022-05-10 杭州先锋电子技术股份有限公司 基于压力数据提高超声波燃气表瞬时流量计量精度的方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006292377A (ja) * 2005-04-05 2006-10-26 Tokyo Gas Co Ltd 超音波式ガスメータ
CN114235273A (zh) * 2021-12-09 2022-03-25 中国船舶重工集团公司第七一九研究所 一种微孔压力探针的标定方法
CN114235273B (zh) * 2021-12-09 2024-05-03 中国船舶重工集团公司第七一九研究所 一种微孔压力探针的标定方法
CN114459554A (zh) * 2022-04-11 2022-05-10 杭州先锋电子技术股份有限公司 基于压力数据提高超声波燃气表瞬时流量计量精度的方法
CN114459554B (zh) * 2022-04-11 2022-07-15 杭州先锋电子技术股份有限公司 基于压力数据提高超声波燃气表瞬时流量计量精度的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4157313B2 (ja) 2008-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9239256B2 (en) Flow-rate measurement device
US8548755B2 (en) Flow rate measurement device
JP3716274B2 (ja) 超音波流量計および超音波による流量計測方法
JP5524972B2 (ja) 流量計測装置
JP5130085B2 (ja) 超音波流量計
JP4082246B2 (ja) 流量計
JP4157313B2 (ja) 流量計
JP3443658B2 (ja) 流量計測装置
JP2004144744A (ja) 超音波流量計
JPH1144563A (ja) 流量計測装置
JP4163887B2 (ja) 流量計
JP3838209B2 (ja) 流量計測装置
JP2003344124A (ja) 流量計
JP5467332B2 (ja) 流体の流れ計測装置
JP5585402B2 (ja) 流量計測装置
JP4285056B2 (ja) 流体の流れ計測装置
JP2008180566A (ja) 流速または流量計測装置とそのプログラム
JP2000283820A (ja) ガスメータ
JP3399938B2 (ja) 流量測定方法及び超音波流量計
JP5548951B2 (ja) 流量計測装置
JP3399937B1 (ja) 流量測定方法及び超音波流量計
JP2021103154A (ja) ガスメータ
JP3399936B2 (ja) 超音波流量計
JP2003156373A (ja) 超音波流量計の流量変動検出装置及び超音波流量計
JP2005283478A (ja) 超音波流量計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080711

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140718

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees