JP2003286920A - 燃料供給システム - Google Patents

燃料供給システム

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JP2003286920A
JP2003286920A JP2002090643A JP2002090643A JP2003286920A JP 2003286920 A JP2003286920 A JP 2003286920A JP 2002090643 A JP2002090643 A JP 2002090643A JP 2002090643 A JP2002090643 A JP 2002090643A JP 2003286920 A JP2003286920 A JP 2003286920A
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JP
Japan
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fuel
valve
pressure
valve seat
supply system
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Application number
JP2002090643A
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English (en)
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Toshihiko Muramatsu
俊彦 村松
Nobuhito Takase
伸仁 高瀬
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Kyosan Denki Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Kyosan Denki Co Ltd
Denso Corp
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料圧力調整弁の構造を簡素化できる燃料供
給システムを提供することを課題とする。 【解決手段】 燃料供給システム1は、燃料タンク2に
貯留された燃料を吸入し吐出する燃料ポンプ4と、燃料
ポンプ4の下流側に配置され、吐出燃料の圧力を一定に
保つため、余剰燃料を燃料タンク2に戻す燃料圧力調整
弁7と、燃料ポンプ4の下流側に配置され、弁座と弁座
に対し着離可能な弁体とを持ち、弁体が弁座に着座する
ことにより閉弁し燃料ポンプ4停止時における滞留燃料
の逆流を抑制する逆止弁と、を備え、燃料タンク2と燃
料噴射弁3との間に介装される。逆止弁は、燃料圧力調
整弁7の下流側に配置され、弁座および弁体の表面のう
ち少なくとも一方は弾性材料により形成されており、滞
留燃料の圧力が所定値以上のとき逆流を許容する二方向
逆止弁6であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンクの燃料
を燃料噴射弁に供給する燃料供給システムに関する。 【0002】 【従来の技術】図7に、従来の燃料供給システムの配管
図を示す。燃料供給システム100は、燃料タンク10
1と燃料噴射弁102との間に介装されている。燃料供
給システム100は、燃料ポンプ103と燃料フィルタ
104と逆止弁105と燃料圧力調整弁106とを備え
る。燃料ポンプ103は、燃料タンク101に収納され
ている。逆止弁105は、燃料ポンプ103の下流側に
配置されている。逆止弁105も、燃料タンク101に
収納されている。燃料フィルタ104は、逆止弁105
の下流側に配置されている。燃料フィルタ104も燃料
タンク101に収納されている。燃料噴射弁102は、
燃料フィルタ104の下流側に配置されている。燃料噴
射弁102は、インテークマニホールド107に挿入さ
れている。燃料フィルタ104と燃料噴射弁102と
は、燃料供給配管108により連結されている。燃料供
給配管108の中程からは、燃料リターン配管109が
分岐している。燃料圧力調整弁106は、燃料リターン
配管109の下流端に接続されている。燃料圧力調整弁
106は、燃料タンク101に収納されている。 【0003】エンジン駆動時、つまり燃料ポンプ103
駆動時においては、燃料タンク101内の貯留燃料は、
燃料ポンプ103により吸入され吐出される。吐出され
た燃料は、逆止弁105を通過し、燃料フィルタ104
に流入する。燃料フィルタ104により濾過された燃料
は、燃料供給配管108を通過し、燃料噴射弁102か
らインテークマニホールド107に噴射される。 【0004】燃料圧力調整弁106は、燃料供給配管1
08を流れる燃料の圧力を一定に保っている。図8に燃
料圧力調整弁106の軸方向断面図を示す。燃料圧力調
整弁106のケース110の内周側には、径方向に受圧
室111と放圧室112とが区画されている。放圧室1
12の図中右側には、ブッシュ113が配置されてい
る。ブッシュ113の右端面には、弁座114が配置さ
れている。弁座114の右側には、弁体115が対向し
て配置されている。弁体115は、コイルばね116に
より弁座114方向に付勢されている。圧力超過分の余
剰燃料は、燃料リターン配管109から受圧室111に
流入する。そして、受圧室111に流入した余剰燃料
は、弁体115と弁座114との弁隙間を介して、放圧
室112に流入する。それから、余剰燃料は、放圧管1
17を介して、図7に示す燃料タンク101に戻され
る。 【0005】エンジンを停止すると、つまり燃料ポンプ
103を停止すると、燃料タンク101から燃料噴射弁
102への燃料供給が断たれる。しかしながら、エンジ
ンの余熱により燃料供給配管108の温度は比較的高い
ままである。この状態で燃料供給配管108内の滞留燃
料の圧力(以下、「残圧」と称す。)が低下すると、残
圧が燃料の蒸気圧以下になるおそれがある。そして、滞
留燃料の一部がベーパ化し、滞留燃料中にボイドが発生
するおそれがある。滞留燃料がボイドを含んでいると、
エンジンの再始動性が悪くなるおそれがある。このた
め、従来は、燃料ポンプ103停止時に、逆止弁105
および燃料圧力調整弁106を閉弁させることにより、
図7中一点鎖線で示すように、燃料供給配管108の残
圧を比較的高圧のまま保持している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、閉弁時にお
けるシール性を確保することに鑑みれば、弁座およびこ
の弁座に対し着離する弁体の少なくとも一方は、堅い金
属よりも柔らかく密着性の高い弾性材料により形成する
方が好ましい。 【0007】しかしながら、燃料圧力調整弁106の弁
座114および弁体115は、双方とも金属製である。
その理由は、第一に余剰燃料の流量が小さい場合、弁体
115と弁座114とは頻繁に着離を繰り返すことにな
る。このため、着離に耐えうるだけの耐摩耗性が必要だ
からである。また、第二に余剰燃料の流量が小さい場
合、弁体115および弁座114のいずれかを弾性材料
製にすると、着座時に弁体115が弁座114に吸い着
いてしまい、弁体115が弁座114から速やかに離座
しないおそれがあるからである。また、第三に柔らかい
弾性材料よりも堅い金属で弁座114および弁体115
を形成した方が、弁の開度つまり余剰燃料の流量を精度
よく制御できるからである。 【0008】ところが、従来は弁座114および弁体1
15を金属製とし、かつ閉弁時における残圧保持性を確
保しようとするため、燃料圧力調整弁106の構造が複
雑化している。すなわち、弁座114および弁体115
に高い加工精度が要求されている。また、弁座114と
弁体115との位置合わせのため、調芯球部118や調
芯ばね119などの調芯用部材が必要である。したがっ
て、従来の燃料圧力調整弁106は、組み付け工数が多
い。また、製造コストも高い。 【0009】本発明の燃料供給システムは、上記課題に
鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、
燃料圧力調整弁の構造を簡素化できる燃料供給システム
を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の燃料供給システムは、燃料タンクに貯留さ
れた燃料を吸入し吐出する燃料ポンプと、該燃料ポンプ
の下流側に配置され、該燃料ポンプにより吐出された燃
料の圧力を一定に保つため、余剰燃料を該燃料タンクに
戻す燃料圧力調整弁と、該燃料ポンプの下流側に配置さ
れ、弁座と該弁座に対し着離可能な弁体とを持ち、該弁
体が該弁座に着座することにより閉弁し該燃料ポンプ停
止時における滞留燃料の逆流を抑制する逆止弁と、を備
えてなり、該燃料タンクと燃料噴射弁との間に介装され
る燃料供給システムであって、該逆止弁は、該燃料圧力
調整弁の下流側に配置され、該弁座および該弁体の表面
のうち少なくとも一方は弾性材料により形成されてお
り、該滞留燃料の圧力が所定値以上のとき逆流を許容す
る二方向逆止弁であることを特徴とする。 【0011】つまり、本発明の燃料供給システムは、燃
料圧力調整弁の下流側に逆止弁を配置するものである。
そして、逆止弁のみにより、燃料ポンプ停止時における
燃料供給配管の残圧を保持するものである。本発明の燃
料供給システムによると、燃料圧力調整弁に閉弁時にお
ける残圧保持性が要求されない。したがって、燃料圧力
調整弁の構造を簡素化できる。また、燃料圧力調整弁の
組み付け工数を少なくできる。また、製造コストを削減
できる。 【0012】また、本発明の燃料供給システムの逆止弁
は、弁座および弁体表面のうち少なくとも一方を弾性材
料により形成するものである。燃料圧力調整弁に必要な
流量制御性などは、逆止弁には要求されない。このた
め、逆止弁の弁座や弁体表面は、例えばゴムなどの弾性
材料により形成することができる。したがって、本発明
の燃料供給システムによると、残圧保持性が高くなる。 【0013】また、本発明の燃料供給システムの逆止弁
は、滞留燃料の圧力が所定値以上のとき逆流を許容する
二方向逆止弁である。燃料ポンプ停止直後においては、
エンジンの余熱により滞留燃料が熱膨張し、残圧が過度
に高くなる場合がある。この場合、仮に燃料タンク→燃
料噴射弁方向にしか燃料を通さない逆止弁を配置する
と、滞留燃料の熱膨張分は、逆止弁から逆流することは
できない。このため、滞留燃料の熱膨張分は、燃料噴射
弁からインテークマニホールドに漏出することになる。
漏出した燃料が気化し、インテークマニホールドを介し
て大気中に蒸散すると、環境中のHC濃度が高くなるお
それがある。また、インテークマニホールド内が燃料リ
ッチ状態となるため、エンジン再始動性が悪くなるおそ
れがある。 【0014】この点、本発明の燃料供給システムの逆止
弁は二方向逆止弁である。このため、残圧が過度に高く
なった場合は、二方向逆止弁を介して、燃料噴射弁→燃
料タンク方向に滞留燃料の熱膨張分をリークさせること
ができる。したがって、本発明の燃料供給システムによ
ると、環境中に燃料が蒸散するおそれが小さい。また、
エンジン再始動性が良好である。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 【0016】(1)第一実施形態 まず、本実施形態の燃料供給システムの構成について説
明する。図1に、本実施形態の燃料供給システムの配管
図を示す。図に示すように、燃料供給システム1は、燃
料タンク2と燃料噴射弁3との間に介装されている。燃
料供給システム1は、燃料ポンプ4と燃料フィルタ5と
二方向逆止弁6と燃料圧力調整弁7とを備える。 【0017】燃料ポンプ4は、燃料タンク2に収納され
ている。燃料フィルタ5は、燃料ポンプ4の下流側に配
置されている。燃料フィルタ5も、燃料タンク2に収納
されている。燃料フィルタ5の下流端には、三叉路状に
分岐した分岐管10が接続されている。分岐管10の本
流端には、二方向逆止弁6が接続されている。二方向逆
止弁6の下流端には、燃料供給配管9が接続されてい
る。燃料供給配管9の下流端には、燃料噴射弁3が接続
されている。燃料噴射弁3は、インテークマニホールド
8に挿入されている。一方、分岐管10の支流端には、
燃料圧力調整弁7が接続されている。燃料圧力調整弁7
は、燃料タンク2に収納されている。 【0018】次に、二方向逆止弁の構成について説明す
る。図2に、二方向逆止弁の軸方向断面図を示す。な
お、図2に示す二方向逆止弁6は開弁状態である。図に
示すように、二方向逆止弁6は、弁ハウジング60と可
動弁座部材61と弁体62とシャフト63と弁体ストッ
パ64とコイルばね65とばねホルダ67とを備える。 【0019】弁ハウジング60は、POM製であって円
筒状を呈している。弁ハウジング60は、二方向逆止弁
6の外殻をなす。弁ハウジング60は、図1に示す分岐
管10の管ハウジング11と一体に形成されている。弁
ハウジング60の上端つまり下流端には、下流側開口6
6が開設されている。下流側開口66は、図1に示す燃
料供給配管9を介して燃料噴射弁3に連通している。弁
ハウジング60の軸方向中程内周面には、リング状の縮
径部600が形成されている。縮径部600の下端面に
は、テーパリング状の固定弁座601が配置されてい
る。 【0020】弁体ストッパ64は、POM製であって、
軸直断面Y字状を呈している。弁体ストッパ64は、脚
部640とボス部641とからなる。脚部640は、弁
ハウジング60の上端内周面から径方向中央に向かって
突設されている。また、脚部640は、120゜ずつ離
間して、合計三つ配置されている。ボス部641は、三
つの脚部640に支持されて、Y字中央つまり弁ハウジ
ング60の径方向中央に配置されている。ボス部641
の中央には、シャフト案内孔642が穿設されている。
シャフト63は、金属製であって丸棒状を呈している。
シャフト63は、シャフト案内孔642に上下方向に往
復動可能に挿通されている。 【0021】弁体62は、金属製であって、円柱部62
0と、半球部621とからなる。円柱部620は、シャ
フト63の下端に固定されている。半球部621は、下
方に向かって丸く配置されている。半球部621は、円
柱部620の下端に固定されている。半球部621の表
面は、ゴムにより被覆されている。 【0022】可動弁座部材61は、金属製であって円筒
状を呈している。可動弁座部材61は、半球部621の
下方に配置されている。可動弁座部材61の上端外周面
には、リング状の拡径部611が形成されている。この
拡径部611の上端面は、前記固定弁座601と対向し
ている。一方、可動弁座部材61の上端内周面には、テ
ーパリング状の可動弁座610が形成されている。可動
弁座610は、ゴムにより被覆された前記半球部621
と対向している。また、可動弁座部材61の下端つまり
上流端には、上流側開口612が開設されている。上流
側開口612は、図1に示す分岐管10を介して燃料フ
ィルタ5および燃料圧力調整弁7に連通している。 【0023】ばねホルダ67は、POM製であってリン
グ状を呈している。ばねホルダ67の外周面は、弁ハウ
ジング60の下端内周面に固定されている。コイルばね
65は、ばねホルダ67上端面と拡径部611下端面と
の間に介装されている。コイルばね65は、可動弁座部
材61を縮径部600方向に付勢している。言い換える
と、拡径部611を固定弁座601方向に付勢してい
る。 【0024】次に、燃料圧力調整弁の構成について説明
する、図3に、燃料圧力調整弁の軸方向断面図を示す。
なお、図3に示す燃料圧力調整弁7は閉弁状態である。
図に示すように、燃料圧力調整弁7は、第一ケース70
と第二ケース71とを備える。 【0025】第一ケース70は、図中右方に開口するカ
ップ状を呈している。この第一ケース70の左底壁から
は円筒状の隔壁72が右方に延びて立設されている。そ
して隔壁72の外周側には、円筒状の受圧室73が配置
されている。受圧室73は、受圧管730を介して、分
岐管10の管ハウジング11に連通している。一方、隔
壁72の内周側には、円柱状の放圧室74が配置されて
いる。また、隔壁72の内周側右部には、ブッシュ79
が嵌挿されている。ブッシュ79の右端面には、弁座7
90が配置されている。また、隔壁72の内周側左部に
は、放圧管740が嵌挿されている。放圧管740の自
由端は、図1に示す燃料タンク2内に開放されている。
したがって、放圧室74は、放圧管740を介して、燃
料タンク2に連通している。 【0026】第二ケース71は、左方に開口するカップ
状を呈している。第二ケース71は、第一ケース70の
右方に配置されている。そして、第一ケース70の開口
と第二ケース71の開口とに周縁を挟持されて、薄膜円
板状のダイヤフラム76が固定されている。ダイヤフラ
ム76の中央部左方には、板状の弁体760が配置され
ている。一方、ダイヤフラム76の中央部右方には、リ
ング状のばね受け761が配置されている。また、弁体
760とばね受け761とは、ダイヤフラム76中央部
を貫通する貫通部材762により連結されている。した
がって、ダイヤフラム76と弁体760とばね受け76
1と貫通部材762とは一体的に左右動する。 【0027】第二ケース71の内部には、背圧室78が
配置されている。背圧室78は、図1に示すインテーク
マニホールド8に連通している。また、背圧室78の右
端面とばね受け761との間には、コイルばね77が介
装されている。そして、このコイルばね77によりダイ
ヤフラム76は左方に付勢されている。つまり、弁体7
60は、弁座790方向に付勢されている。 【0028】次に、燃料の流れ、および二方向逆止弁と
燃料圧力調整弁との動きについて説明する。エンジン駆
動時、つまり図1に示す燃料ポンプ4駆動時において
は、燃料タンク2内の貯留燃料は、燃料ポンプ4により
吸入され吐出される。吐出された燃料は、燃料フィルタ
5により濾過され、分岐管10本流を介して、二方向逆
止弁6に流入する。すなわち、濾過された燃料は、図2
に示す上流側開口612を介して、可動弁座部材61に
流入する。流入した燃料は、半球部621を上方に押し
上げる。このため、可動弁座610と半球部621との
間に、弁隙間が形成される。すなわち、二方向逆止弁6
は開弁状態となる。燃料は、この弁隙間を通過する。弁
隙間を通過した燃料は、ボス部641外周面と弁ハウジ
ング60内周面との隙間を通って、下流側流出口66か
ら図1に示す燃料供給配管9に流出する。そして、燃料
は燃料噴射弁3からインテークマニホールド8に噴射さ
れる。噴射された燃料は、吸気と混合され混合気とな
り、燃焼室(図略)に供給される。 【0029】一方、図3に示す燃料圧力調整弁7の受圧
室73には、受圧管730を介して、分岐管10支流か
ら燃料が流入する。燃料の圧力が所定値以上になると、
ダイヤフラム76がコイルばね77の付勢力に抗して、
右方向に移動する。このため、弁体760が弁座790
から離座する。そして、弁体760と弁座790との間
に弁隙間が形成される。余剰燃料は、この弁隙間を介し
て放圧室74に流入する。放圧室74に流入した燃料
は、放圧管740から図1に示す燃料タンク2内に流下
する。燃料ポンプ4駆動時においては、燃料ポンプ4の
脈動により燃料の圧力は刻々と変化する。このため、弁
隙間の幅も刻々と変化している。 【0030】エンジン停止時においては、つまり図1に
示す燃料ポンプ4停止時においては、燃料供給配管9の
滞留燃料が、二方向逆止弁6に逆流してくる。図4に、
閉弁状態の二方向逆止弁の軸方向断面図を示す。図に示
すように、逆流燃料は、シャフト63を下方に押し下げ
る。このため、半球部621が可動弁座610に着座す
る。したがって、逆流燃料の流れは遮断される。このよ
うにして、図1に一点鎖線で示すように、二方向逆止弁
6と燃料噴射弁3との間において、残圧が保持される。
また、燃料圧力調整弁7も、二方向逆止弁6と同様に閉
弁する。すなわち、図3に示すコイルばね77の付勢力
により、弁体760が弁座790に着座する。 【0031】エンジン停止後、例えばエンジンの余熱な
どにより滞留燃料が過度に熱膨張する場合がある。滞留
燃料が熱膨張すると、残圧が上昇する。残圧が所定値以
上になると、二方向逆止弁がリーク状態となる。図5
に、リーク状態の二方向逆止弁の軸方向断面図を示す。
図に示すように、滞留燃料の熱膨張分は、シャフト63
および弁体62を介して、可動弁座部材61を下方に押
圧する。このため、可動弁座部材61は、コイルばね6
5の付勢力に抗して、下方に移動する。したがって、固
定弁座601と拡径部611上端面との間に弁隙間が形
成される。滞留燃料の熱膨張分は、この弁隙間を通過す
る。弁隙間を通過した燃料は、コイルばね65外周面と
弁ハウジング60内周面との隙間、および可動弁座部材
61外周面とばねホルダ67内周面との隙間を通って、
上流側流出口612から図1に示す分岐管10に流出す
る。このようにして、滞留燃料の熱膨張分は流出する。 【0032】滞留燃料の熱膨張分が流出した後において
は、可動弁座部材61を下方に押圧する力が小さくな
る。このため、コイルばね65の付勢力により、可動弁
座部材61は再び上方に押し上げられる。そして、拡径
部611上端面が固定弁座601に着座する。したがっ
て、図1に一点鎖線で示すように、再び二方向逆止弁6
と燃料噴射弁3との間において、残圧が保持される。 【0033】次に、本実施形態の燃料供給システム1の
効果について説明する。本実施形態の燃料供給システム
1によると、残圧保持を二方向逆止弁6単独で行うこと
ができる。したがって、燃料圧力調整弁7に閉弁時にお
ける残圧保持性が要求されない。このため、燃料圧力調
整弁7の構造を簡素化できる。具体的には、図3に示す
ように、従来必要であった調芯球部や調芯ばねなどの調
芯用部材が不要になる。また、燃料圧力調整弁7の組み
付け工数を少なくできる。また、製造コストを削減でき
る。 【0034】また、本実施形態の燃料供給システム1の
二方向逆止弁6の半球部621表面はゴムにより被覆さ
れている。このため、残圧保持性が高い。また、本実施
形態の燃料供給システム1の二方向逆止弁6は、残圧が
所定値以上のとき、滞留燃料をリークする。このため、
燃料噴射弁3から、インテークマニホールド8を介し
て、環境中に燃料が蒸散するおそれが小さい。また、エ
ンジン再始動性が良好である。 【0035】(2)第二実施形態 本実施形態と第一実施形態との相違点は、燃料圧力調整
弁の構成のみである。したがって、ここでは相違点につ
いてのみ説明する。 【0036】図6に、本実施形態の燃料供給システムの
燃料圧力調整弁の軸方向断面図を示す。この燃料圧力調
整弁7は、いわゆる1−wayタイプと呼ばれるもので
ある。なお、図6に示す燃料圧力調整弁7は開弁状態で
ある。また、図3と対応する部位については、同じ記号
で示す。図に示すように、燃料圧力調整弁7は、第一ケ
ース70と第二ケース71とを備える。また、燃料圧力
調整弁7は、燃料ポンプとモジュール化され、燃料タン
クに収納されている。 【0037】第一ケース70は、図中上方に開口するカ
ップ状を呈している。第一ケース70の底壁には、放圧
口741が開設されている。また、第一ケース70の内
部には、放圧室74が区画されている。放圧室74は、
放圧口741を介して、燃料タンク内に連通している。 【0038】第二ケース71は、図中下方に開口するカ
ップ状を呈している。第二ケース71は、第一ケース7
0の上方に配置されている。第二ケース71の上底壁に
は、受圧口731が開設されている。また、第二ケース
71の内部には、受圧室73が区画されている。受圧室
73は、受圧口731を介して、分岐管に連通してい
る。第二ケース71の側周壁からは、径方向内方に向か
って、弁座体支持部材710が突設されている。弁座体
支持部材710の下端面には、弁座体763が固定され
ている。そして、弁座体763の下端面には、弁座79
0が配置されている。 【0039】ダイヤフラム76は、第一ケース70の開
口と第二ケース71の開口との間に挟持固定されてい
る。ダイヤフラム76の中央通孔には、貫通部材762
が貫通固定されている。ばね受け761は、貫通部材7
62の放圧室74側に環装されている。ばね受け761
と第一ケース70底壁との間には、コイルばね77が介
装されている。また、貫通部材762の中央通孔には、
ブッシュ79が嵌挿されている。したがって、ダイヤフ
ラム76と貫通部材762とばね受け761とブッシュ
79とは一体的に上下動する。ブッシュ79は、前記弁
座790と対向している。ブッシュ79は、弁体の役割
を兼ねている。 【0040】本実施形態の燃料供給システムによると、
燃料圧力調整弁7に閉弁時における残圧保持性が要求さ
れない。このため、燃料圧力調整弁7の構造を簡素化で
きる。また、燃料圧力調整弁7の組み付け工数を少なく
できる。また、製造コストを削減できる。 【0041】(3)その他 以上、本発明の実施の形態について説明した。しかしな
がら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものでは
ない。当業者が行いうる種々の変形的形態、応用的形態
で実施することも可能である。 【0042】例えば、上記実施形態の燃料供給システム
1の二方向逆止弁6の半球部621は、表面がゴムによ
り被覆されている。しかしながら、例えばゴムと樹脂と
のブレンド材など他の弾性材料により被覆されていても
よい。また、可動弁座610が弾性材料により形成され
ていてもよい。 【0043】 【発明の効果】本発明によると、燃料圧力調整弁の構造
を簡素化可能な燃料供給システムを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】 第一実施形態の燃料供給システムの配管図で
ある。 【図2】 第一実施形態の燃料供給システムの二方向逆
止弁の軸方向断面図である。 【図3】 第一実施形態の燃料供給システムの燃料圧力
調整弁の軸方向断面図である。 【図4】 第一実施形態の燃料供給システムの二方向逆
止弁の閉弁状態における軸方向断面図である。 【図5】 第一実施形態の燃料供給システムの二方向逆
止弁のリーク状態における軸方向断面図である。 【図6】 第二実施形態の燃料供給システムの燃料圧力
調整弁の軸方向断面図である。 【図7】 従来の燃料供給システムの配管図である。 【図8】 従来の燃料供給システムの燃料圧力調整弁の
軸方向断面図である。 【符号の説明】 1:燃料供給システム、2:燃料タンク、3:燃料噴射
弁、4:燃料ポンプ、5:燃料フィルタ、6:二方向逆
止弁、60:弁ハウジング、600:縮径部、601:
固定弁座、61:可動弁座部材、610:可動弁座、6
11:拡径部、612:上流側開口、62:弁体、62
0:円柱部、621:半球部、63:シャフト、64:
弁体ストッパ、640:脚部、641:ボス部、64
2:シャフト案内孔、65:コイルばね、66:下流側
開口、67:ばねホルダ、7:燃料圧力調整弁、70:
第一ケース、71:第二ケース、710:弁座体支持部
材、72:隔壁、73:受圧室、730:受圧管、73
1:受圧口、74:放圧室、740:放圧管、741:
放圧口、76:ダイヤフラム、760:弁体、761:
ばね受け、762:貫通部材、763:弁座体、77:
コイルばね、78:背圧室、79:ブッシュ、790:
弁座、8:インテークマニホールド、9:燃料供給配
管、10:分岐管、11:管ハウジング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高瀬 伸仁 茨城県猿島郡総和町大字丘里11番地3 京 三電機株式会社内 Fターム(参考) 3G066 AA01 AB02 AD10 BA00 BA56 BA61 CB07T CB15 CB16 CD02 CD10 CD17 CE13 CE34 DB19

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 燃料タンクに貯留された燃料を吸入し吐
    出する燃料ポンプと、 該燃料ポンプの下流側に配置され、該燃料ポンプにより
    吐出された燃料の圧力を一定に保つため、余剰燃料を該
    燃料タンクに戻す燃料圧力調整弁と、 該燃料ポンプの下流側に配置され、弁座と該弁座に対し
    着離可能な弁体とを持ち、該弁体が該弁座に着座するこ
    とにより閉弁し該燃料ポンプ停止時における滞留燃料の
    逆流を抑制する逆止弁と、を備えてなり、該燃料タンク
    と燃料噴射弁との間に介装される燃料供給システムであ
    って、 該逆止弁は、該燃料圧力調整弁の下流側に配置され、該
    弁座および該弁体の表面のうち少なくとも一方は弾性材
    料により形成されており、該滞留燃料の圧力が所定値以
    上のとき逆流を許容する二方向逆止弁であることを特徴
    とする燃料供給システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009539025A (ja) * 2006-05-31 2009-11-12 キャタピラー インコーポレイテッド 燃料噴射器制御システム
JP2014058963A (ja) * 2012-07-27 2014-04-03 Mgi Coutier 車両の流体移送回路に設けられるように適合された圧力調整デバイス

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JP2009539025A (ja) * 2006-05-31 2009-11-12 キャタピラー インコーポレイテッド 燃料噴射器制御システム
JP2014058963A (ja) * 2012-07-27 2014-04-03 Mgi Coutier 車両の流体移送回路に設けられるように適合された圧力調整デバイス

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