JP2003286181A - アトピー性皮膚炎易発症体質改善剤 - Google Patents

アトピー性皮膚炎易発症体質改善剤

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JP2003286181A
JP2003286181A JP2002094122A JP2002094122A JP2003286181A JP 2003286181 A JP2003286181 A JP 2003286181A JP 2002094122 A JP2002094122 A JP 2002094122A JP 2002094122 A JP2002094122 A JP 2002094122A JP 2003286181 A JP2003286181 A JP 2003286181A
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atopic dermatitis
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Eiju Kin
英寿 金
Toshio Inoue
俊夫 井上
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Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Ogawa and Co Ltd
Original Assignee
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Ogawa and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 長期的に使用しても安全であり、アトピー性
皮膚炎易発症体質を改善することができるアトピー性皮
膚炎易発症体質改善剤を提供する。 【解決手段】 シソ科メンタ(Mentha)属植物の抽出物
を含有することを特徴とするアトピー性皮膚炎易発症体
質改善剤。特に、シソ科メンタ属植物が、ミズハッカ、
セイヨウハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッカ、
オランダハッカ及びベルガモットハッカよりなる群から
選択される少なくと1種である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アトピー性皮膚炎
易発症体質改善剤に関する。より詳細には、アトピー性
皮膚炎易発症体質を改善する作用を有し、該疾患の根本
的な治療並びに該疾患の発症又は再発の予防に有用であ
るアトピー性皮膚炎易発症体質改善剤に関する。
【0002】
【従来の技術】アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰り
返す、痒みのある湿疹を主な症状とする皮膚疾患であ
る。かつてはアトピー性皮膚炎は、乳幼児に主に発症し
て成長と共に治癒することが多かったが、近年では成人
になっても軽快せずに難治性のアトピー性皮膚炎として
残る患者や成人になって初めて発症する患者が急増して
おり、社会問題となっている。これまでに、アトピー性
皮膚炎は、生活環境における吸入性、食物性、薬物性、
接触性等のアレルゲンに加えて、ストレス、過労、不
眠、飲酒、栄養の偏り、紫外線等の要因が引き金となっ
て、IgEが関与した即時型アレルギーであるI型アレ
ルギーと遅延型アレルギーであるIV型アレルギーとが
複合的に関与することにより発症するといわれている。
【0003】従来、アトピー性皮膚炎の治療には、副腎
皮質ホルモンを主とするステロイド剤が、痒みの抑制や
炎症の防止のために広く使用されている。又、ステロイ
ド剤以外では、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤等が痒
みの原因となるマスト細胞からのヒスタミンの遊離抑制
或いはH1受容体の拮抗阻害のために使用されている。
しかしながら、ステロイド剤の使用には浮腫、高血圧、
皮膚亀裂等の副作用を伴うという不都合があり、又ステ
ロイド剤以外の薬剤の使用では抗炎症作用が不十分であ
るという欠点があった。更に、上記薬物を投与する治療
方法では、あくまで対症療法に過ぎないため、一時的に
症状を緩和させることができても投与を止めると症状の
再発或いは悪化が起こり、該疾患を根本的に治癒させる
ことは困難であった。
【0004】一方、これまでのアトピー性皮膚炎の発症
機序に関する報告から、該疾患を根本的に治療する方策
としては、発症に本質的に関与する内因的素因、即ちI
gE抗体を産生し易く、アレルゲンとの接触によってア
トピー性皮膚炎を発症し易い体質(以下、アトピー性皮
膚炎易発症体質という。)自体を改善することが有効で
あると考えられている。しかしながら、そのような作用
を有する薬効成分については未だ報告されていない。こ
のような従来技術を背景として、安全性が高く、しかも
アトピー性皮膚炎易発症体質を改善することにより、ア
トピー性皮膚炎を根本的に療法或いは予防し得る薬効成
分の開発が望まれていた。
【0005】ところで、シソ科メンタ属植物に関して
は、その水蒸気蒸留残渣の溶媒抽出物が抗炎症・抗かゆ
み剤として外用形態で使用し得ることが報告されている
(特開平7−330624号公報参照)。しかしなが
ら、該抽出物については、あくまで皮膚の炎症やかゆみ
を抑制する効果があることが知られているに過ぎず、シ
ソ科メンタ属植物の抽出物にアトピー性皮膚炎易発症体
質自体を改善する効果があることについては一切知られ
ていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、上記のような従来の問題を解決することである。よ
り詳細には、本発明は、長期的に使用しても安全であ
り、アトピー性皮膚炎易発症体質を改善することができ
るアトピー性皮膚炎易発症体質改善剤を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討したところ、食品原料として使用
され、長年の食経験によって安全性が確認されているシ
ソ科メンタ属植物の抽出物に、アトピー性皮膚炎易発症
体質を改善する効果があることを見出した。本発明は、
かかる知見に基づいて完成されたものである。
【0008】即ち、本発明は以下に掲げるアトピー性皮
膚炎易発症体質改善剤である。 項1.シソ科メンタ(Mentha)属植物の抽出物を含有す
ることを特徴とするアトピー性皮膚炎易発症体質改善
剤。 項2.シソ科メンタ属植物がミズハッカ(Mentha aquat
ica L.)、セイヨウハッカ(Mentha piperita L.)、ペ
ニロイアルハッカ(Mentha pulegium L.)、マルバハッ
カ(Mentha rotundifolia (L.) Huds.)、オランダハッ
カ(Mentha spicata L.)及びベルガモットハッカ(Men
tha citrata (Ehrh.) Briq.)よりなる群から選択され
る少なくとも1種である、項1記載のアトピー性皮膚炎
易発症体質改善剤。 項3.項1又は2に記載のアトピー性皮膚炎易発症体質
改善剤を含有する食品。 項4.項1又は2に記載のアトピー性皮膚炎易発症体質
改善剤を含有する医薬品又は医薬部外品。 項5.項1又は2に記載のアトピー性皮膚炎易発症体質
改善剤を含有する飼料。
【0009】なお、本発明でいう「アトピー性皮膚炎易
発症体質」とは、IgE抗体を産生し易く、アレルゲン
との接触によってアトピー性皮膚炎を発症し易い体質を
意味する。
【0010】
【発明の実施の形態】(1)アトピー性皮膚炎易発症体
質改善剤 本発明のアトピー性皮膚炎易発症体質改善剤は、有効成
分としてシソ科メンタ(Mentha)属植物の抽出物を含有
することを特徴とするものである。
【0011】シソ科メンタ属植物は、従来食品原料とし
て使用されており、安全性が確認されている植物として
知られている。本発明に用いることができるシソ科メン
タ属植物としては、特に制限されないが、例えばミズハ
ッカ(Mentha aquatica L.)、セイヨウハッカ(Mentha
piperita L.)、ペニロイアルハッカ(Mentha pulegiu
m L.)、マルバハッカ(Mentha rotundifolia (L.) Hud
s.)、オランダハッカ(Mentha spicata L.)、ベルガ
モットハッカ(Mentha citrata (Ehrh.) Briq.)等を挙
げることができる。好ましくは、セイヨウハッカであ
る。なお、本発明に使用されるシソ科メンタ属植物は、
野生種であってもよく、又品種改良されたものであって
もよい。又、当該シソ科メンタ属植物の抽出対象部位に
ついては、特に制限されず、当該植物の全草、或いは
花、芽、葉、茎、根、根茎、及び種子等の当該植物の一
部をいずれも使用することができるが、好ましくは葉及
び茎を挙げることができる。これらの抽出対象部位は、
1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、これらの抽出対象部位については、必要に応じ
て、前処理としてヘキサン等の非極性溶媒で予め脱脂処
理してもよい。かかる脱脂処理を行うことにより、上記
抽出対象部位中の余分な脂質を除去でき、又場合によっ
ては上記抽出対象部位の脱臭にも寄与し得る。
【0012】本発明に使用されるシソ科メンタ属植物の
抽出物は、上記抽出対象部位をそのまま或いは必要に応
じて、乾燥、細切、破砕、圧搾、煮沸或いは発酵処理し
たものを溶媒で抽出することにより取得することができ
る。この抽出に使用される溶媒としては、例えば、水又
は極性有機溶媒、或いは水と極性有機溶媒の混合液を挙
げることができる。当該極性有機溶媒としては、例えば
メタノール、エタノール、ブタノール、イソプロパノー
ル等の炭素数1〜5の低級アルコール、プロピレングリ
コール、アセトン、酢酸エチル等の単独或いは2種以上
の組み合わせを挙げることができる。上記溶媒の中で、
人体への安全性と取扱性の観点から、好ましくは水又は
エタノール、プロパノール、ブタノール等の炭素数2〜
4の脂肪族アルコール、或いはこれらの混合物、より好
ましくは水又はエタノール、或いはこれらの混合物、更
に好ましくは水を挙げることができる。
【0013】本発明に使用されるシソ科メンタ属植物の
抽出物の抽出条件としては、特に制限されるものではな
いが、例えば、乾燥したシソ科メンタ属植物の抽出対象
部位を粉砕し、当該乾燥粉砕物1重量部に対して約5〜
約20重量部の抽出溶媒を添加し、室温で撹拌しながら
1〜5時間抽出を行った後、濾過や遠心分離等の常法の
固液分離手段により固形分を取り除き、溶液画分を収得
する方法を例示することができる。
【0014】上記方法で得られるシソ科メンタ属植物の
抽出物は液状であり、本発明には該抽出物をそのままの
状態で用いることもできるが、有機溶媒が含まれている
場合には減圧蒸留等により有機溶媒を取り除くことが好
ましい。又必要に応じて、更に、減圧乾燥、凍結乾燥、
噴霧乾燥等の乾燥処理に供することにより水分を取り除
き、乾燥品として用いることもできる。又、簡便には、
上記シソ科メンタ属植物の抽出物としては、商業的に入
手できるものを使用することもできる。
【0015】本発明のアトピー性皮膚炎易発症体質改善
剤は、シソ科メンタ属植物の抽出物そのものからなるも
のであってもよく、又それを有効成分として食品衛生上
又は薬学的に許容される担体や添加物等の他の成分が配
合されているものであってもよい。かかる担体又は添加
物の種類及び配合量は、本発明の効果を損なわないこと
を限度として、アトピー性皮膚炎易発症体質改善剤の剤
型又は使用対象物等に応じて、適宜選択調整することが
できる。
【0016】具体的には、本発明のアトピー性皮膚炎易
発症体質改善剤100重量%中のシソ科メンタ属植物の
抽出物の配合割合(抽出物の乾燥固形分換算)として
は、通常約0.01〜100重量%を挙げることができ
る。
【0017】又、本発明のアトピー性皮膚炎易発症体質
改善剤の投与(或いは摂取)量については、投与対象、
用途、剤型、投与方法、期待される効果等に応じて、適
宜設定することができる。具体的には、成人に投与する
場合では通常シソ科メンタ属植物の抽出物(乾燥物換
算)の量に換算して約0.01〜約10g/日、好まし
くは約0.05〜約5g/1日、又動物に投与する場合
では一日当たり通常約5〜約5000mg/Kg(体
重)、好ましくは約10〜約2000mg/Kg(体
重)を例示することができる。
【0018】本発明の改善剤の投与(或いは摂取)方法
としては、生体内に投与される限り特に制限されず、例
えば経口投与、又は静脈、筋肉内若しくは経直腸投与等
の非経口投与を挙げることができる。これらの中で、好
ましくは経口投与である。
【0019】本発明の改善剤は、目的、投与形態、投与
対象、最終形態等に応じて、例えば液状、エマルショ
ン、粉末状、顆粒状、錠剤状、ゲル状、ゼリー状、ペー
スト状等の任意の形状に調製することができる。これら
は当業界の通常の方法に従って調製することができる。
【0020】又、本発明の改善剤は、そのまま単独で或
いは一成分として配合して、病者用食品、特定保健用食
品、栄養補助食品等の食品、並びに内用の医薬品又は医
薬部外品として使用することができる。
【0021】具体的には、食品としては、例えば飲料
(炭酸飲料、清涼飲料、乳飲料、コーヒー飲料、ミネラ
ルウォーター、アルコール飲料、果汁飲料、茶類、栄養
飲料等)、粉末飲料(粉末ジュース、粉末スープ等)、
菓子類(ガム、キャンディー、クッキー、せんべい、ビ
スケット、ゼリー等)、水産練り製品(蒲鉾、竹輪
等)、畜産製品(ハム、ソーセージ等)、調味料(ソー
ス、マヨネーズ、ふりかけ、香辛料、ドレッシング
等)、パン、麺類、シリアル等を例示することができ
る。
【0022】医薬品及び医薬部外品としては、例えば、
錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、トローチ剤、
液剤、エキス剤等の経口剤、注射剤、鼻腔内噴霧剤等を
挙げることができる。
【0023】これらの食品、医薬品又は医薬部外品は、
前述するシソ科メンタ属植物の抽出物を有効成分とする
アトピー性皮膚炎易発症体質改善剤を含むことにより、
アトピー性皮膚炎易発症体質の改善効果を有するもので
ある。食品、医薬品又は医薬部外品中のアトピー性皮膚
炎易発症体質改善剤の配合割合については、該改善剤の
形態、期待する効果、投与量、投与対象等に応じて、任
意に設定することができる。具体的には、アトピー性皮
膚炎易発症体質改善剤の配合割合としては、食品、経口
形態の医薬品又は医薬部外品である場合には、シソ科メ
ンタ属植物の抽出物が乾燥重量で約0.01〜100重
量%、好ましくは約0.05〜約50重量%;注射剤等
の非経口形態に調製する場合では該抽出物が乾燥重量で
約0.01〜約20重量%、好ましくは約0.05〜約
15重量%、更に好ましくは約0.5〜約10重量%と
なる範囲を挙げることができる。
【0024】更に、本発明の改善剤は、犬、猫、鳥等の
ペット或いは家畜・家禽のアトピー性皮膚炎易発症体質
の改善にも有効であるので、該剤を飼料として調製し
て、アトピー性皮膚炎易発症体質改善用飼料として利用
することも可能である。なお、当該飼料には、配合原料
として、他の薬効成分(例えば、抗アレルギー剤、抗か
ゆみ剤、抗炎症剤等)を配合してもよい。飼料中のアト
ピー性皮膚炎易発症体質改善剤の配合量としては、例え
ばシソ科メンタ属植物の抽出物が乾燥重量で約0.01
〜100重量%となる範囲を挙げることができる。
【0025】又、本発明に用いられるシソ科メンタ属植
物の抽出物は、後述する試験例に示すように、アトピー
性皮膚炎易発症体質を改善してアトピー性皮膚炎を根本
的に治療する効果、並びに該疾患の発症又は再発を有効
に予防する効果を奏することができる。即ち、本発明か
ら以下の態様の発明が導かれる。 (1)シソ科メンタ(Mentha)属植物の抽出物を含有す
ることを特徴とするアトピー性皮膚炎内用治療剤。 (2)シソ科メンタ属植物がミズハッカ(Mentha aquat
ica L.)、セイヨウハッカ(Mentha piperita L.)、ペ
ニロイアルハッカ(Mentha pulegium L.)、マルバハッ
カ(Mentha rotundifolia (L.) Huds.)、オランダハッ
カ(Mentha spicata L.)及びベルガモットハッカ(Men
tha citrata (Ehrh.) Briq.)よりなる群から選択され
る少なくとも1種である、(1)記載のアトピー性皮膚
炎内用治療剤。 (3)(1)記載のアトピー性皮膚炎内用治療剤を含有
する食品。 (4)(1)記載のアトピー性皮膚炎内用治療剤を含有
する医薬品又は医薬部外品。 (5)(1)記載のアトピー性皮膚炎内用治療剤を含有
する飼料。 (6)シソ科メンタ(Mentha)属植物の抽出物を含有す
ることを特徴とするアトピー性皮膚炎内用予防剤。 (7)シソ科メンタ属植物がミズハッカ(Mentha aquat
ica L.)、セイヨウハッカ(Mentha piperita L.)、ペ
ニロイアルハッカ(Mentha pulegium L.)、マルバハッ
カ(Mentha rotundifolia (L.) Huds.)、オランダハッ
カ(Mentha spicata L.)及びベルガモットハッカ(Men
tha citrata (Ehrh.) Briq.)よりなる群から選択され
る少なくとも1種である、(6)記載のアトピー性皮膚
炎内用予防剤。 (8)(6)記載のアトピー性皮膚炎内用予防剤を含有
する食品。 (9)(6)記載のアトピー性皮膚炎内用予防剤を含有
する医薬品又は医薬部外品。 (10)(6)記載のアトピー性皮膚炎内用予防剤を含
有する飼料。
【0026】なお、上記治療剤及び予防剤において、使
用するシソ科メンタ(Mentha)属植物の抽出物、当該抽
出物の配合量、形状、使用形態、投与(摂取)量等につい
ては、前述するアトピー性皮膚炎易発症体質改善剤に関
して記載したものを援用することができる。
【0027】
【実施例】以下、製造例、試験例、実施例を挙げて本発
明を更に詳しく説明するが、本発明は以下の実施例等に
より何ら限定されるものではない。
【0028】製造例1 セイヨウハッカの乾燥葉100gにエタノール1Lを加
え、1時間、還流抽出処理を行った後、固形分を分離し
て抽出液(抽出液1)を回収した。次いで、分離した固
形分に対して再度同様の抽出処理を繰り返した後、固形
分を分離して抽出液(抽出液2)を回収した。その後、
抽出液1と抽出液2を混合し、減圧濃縮した後、これを
乾固して、18gのセイヨウハッカの抽出物を取得した
(収率18%)。
【0029】製造例2 セイヨウハッカの乾燥葉100gに50容量%エタノー
ル水溶液1Lを加え、1時間、還流抽出処理を行った
後、固形分を分離して抽出液(抽出液1)を回収した。
次いで、分離した固形分に対して再度同様の抽出処理を
繰り返した後、固形分を分離して抽出液(抽出液2)を
回収した。その後、抽出液1と抽出液2を混合し、減圧
濃縮した後、これを乾固して、32gのセイヨウハッカ
の抽出物を取得した(収率32%)。
【0030】製造例3 セイヨウハッカの乾燥葉1000gに水10Lを加え、
1時間、還流抽出処理を行った。次いで、得られた抽出
液を約2Lになるまで減圧濃縮し、これにデキストリン
360gを加え、これを噴霧乾燥して、720gのセイ
ヨウハッカの抽出物含有粉体(実質360gのセイヨウ
ハッカの抽出物含有)を取得した(収率36%)。
【0031】試験例1 アトピー性皮膚炎易発症体質の
改善効果 シソ科メンタ属植物抽出物のアトピー性皮膚炎易発症体
質の改善効果について、以下に示す材料、方法を用いて
評価した。 (試験材料)試験には、アトピー性皮膚炎易発症体質を
有するモデル動物であるNCマウス(6週齢、雄性、日
本チャールス・リバー株式会社)を用いた。又、ハプテ
ンとして塩化ピクリル(CAS NUMBER:88-88-0、C0307、東
京化成社製)を用いた。具体的には、感作用塩化ピクリ
ルとして該物質をエタノール:アセトン=4:1(容量
比)の割合で混合した溶液で5重量%に調製したもの
を、又惹起用塩化ピクリルとして該物質をオリーブ油:
アセトン=9:1(容量比)の割合の溶液で10mg/
mlに調製したものを使用した。試験サンプルには、上
記製造例3で製造したシソ科メンタ属植物の抽出物含有
粉体を用いて、シソ科メンタ属植物の抽出物(乾燥物)
の濃度が5mg/ml、15mg/ml及び50mg/
mlとなるように生理食塩水で調製したものを用いた。
【0032】(試験方法)マウスを5群(各群n=6)
に分け、そのうち3群にシソ科メンタ属植物の抽出物を
1日当たり、乾燥重量換算で各々50mg/kg(体
重)、150mg/kg(体重)及び500mg/kg
(体重)となる割合で1日1回、経口投与した。シソ科
メンタ属植物の抽出物の投与開始日から1日後、刈毛し
た胸部及び腹部に感作用塩化ピクリル100μlを塗布
し初回感作を行った。初回感作から4日後、マウスの両
耳介裏側に各々惹起用塩化ピクリルを20μlずつ塗布
し惹起を行い、その後1週間毎に惹起を繰り返し、合計
7回の惹起を行った。各群のマウスのアトピー性皮膚炎
の症状(血清中IgE濃度、皮膚炎所見、耳介腫脹、全
身掻動作回数)について、下記の方法に従って測定し
た。又、比較実験として、残りのマウスの1群(n=
6)にシソ科メンタ属植物の抽出物の代わりに、生理食
塩水を経口投与して、同様に試験を行った。更に、残り
の1群(n=6)は、無処置群として、シソ科メンタ属
植物の抽出物を投与することなく、又塩化ピクリルによ
る感作・惹起処置せずに、同様に試験した。
【0033】血清中IgE濃度については、3回目、5
回目及び7回目の惹起の4日後に、各マウスについて尾
静脈から部分採血を行って血清を分離・採取し、ELISA
法により血清中のIgE濃度を測定し、各試験群の平均
血清中IgE濃度を算出することにより評価した。
【0034】皮膚炎所見については3回目の惹起を行っ
た翌日にマウスの左右の耳介の発赤・出血、擦創・
組織欠損、痂皮形成・乾燥のぞれぞれの項目について
下記の評価基準に従って評点化し、各項目についての評
点を合計したものを皮膚炎スコアとして評価した。 「評価基準」 無症状 0 軽度 1 中程度 2 高度 3
【0035】耳介腫脹については、耳介の厚みを測定す
ることにより評価した。具体的には、3回目の惹起を行
った翌日にシックネスゲージを用いて左右の耳介の厚み
を測定し、左右の耳介の厚みの測定値を平均することに
より評価した。
【0036】全身の掻動作回数については、6回目の惹
起を行った日から2日後及び3日後に、ビデオカメラを
用いて、無人下、マウスの行動を撮影し、20分間、全
身に対する掻動作をカウントした。
【0037】(試験結果) (1)血清中IgE濃度 血清中IgEを測定した結果を図1に示す。具体的に
は、図1には、各試験群のマウスの平均血清中IgE濃
度を示す。図1からわかるように、生理食塩水投与群で
は反復惹起によって血清中IgE濃度の顕著な上昇が認
められたのに対して、シソ科メンタ属植物の抽出物投与
群では生理食塩水投与群に比して、血清中のIgE濃度
の上昇が抑制されていることが明らかとなった。この結
果から、シソ科メンタ属植物の抽出物には、生体内にお
けるIgEの産生を抑制する作用があり、アトピー性皮
膚炎易発症体質の一因と考えられている高IgE産生性
を改善する効果があることが確認された。 (2)皮膚炎所見 皮膚悪化症状の評価について得られた結果を図2に示
す。具体的には、図2には、各試験群のマウスの皮膚炎
スコアの平均を示す。図2からわかるように、シソ科メ
ンタ属植物の抽出物投与群では、生理食塩水投与群に比
して、アトピー性皮膚炎による皮膚炎スコアが有意に低
いことが明らかとなった。この結果から、アトピー性皮
膚炎易発症体質のマウスにシソ科メンタ属植物の抽出物
を投与することによって、アレルゲンとの接触により引
き起こされる皮膚炎の増悪が抑制されていることが確認
された。 (3)耳介腫脹 耳介腫脹の評価について得られた結果を図3に示す。具
体的には、図3には、各試験群のマウスの耳介の腫れ具
合(耳介の厚み)を示す。図3からわかるように、生理
食塩水投与群では著しい耳介腫脹が認められたが、シソ
科メンタ属植物の抽出物投与群では生理食塩水投与群に
比して耳介腫脹が抑制されていた。即ち、この結果か
ら、シソ科メンタ属植物の抽出物によってアレルゲンと
の接触により引き起こされる腫脹が軽減されていること
が明らかとなった。 (4)全身掻動作回数 マウスの全身掻動作回数を測定した結果を図4に示す。
具体的には、図4には、各試験群のマウスの20分間の
全身掻動作回数を示す。図4からわかるように、生理食
塩水投与群では掻動作回数の著しい上昇が認められた
が、シソ科メンタ属植物の抽出物投与群では、生理食塩
水投与群に比して、全身掻動作回数が有意に抑制されて
いることが確認された。即ち、この結果から、アトピー
性皮膚炎易発症体質のマウスにシソ科メンタ属植物の抽
出物を投与することによって、アレルゲンとの接触によ
り引き起こされる皮膚の掻痒感が軽減されていることが
確認された。 (5)まとめ アトピー性皮膚炎易発症体質を有するNCマウスに塩化
ピクリルにより感作・惹起処置することによって、血清
中IgEの濃度が上昇し、これに伴ってアトピー性皮膚
炎の症状である皮膚の炎症、腫張、掻痒が顕著に認めら
れた。これに対して、シソ科メンタ属植物の抽出物をN
Cマウスに投与することによって、塩化ピクリルにより
感作・惹起処置しても血清中IgE濃度の上昇が抑制さ
れて、アトピー性皮膚炎の症状である皮膚の炎症、腫
張、掻痒が軽減されることがわかった。即ち、以上の結
果を総合すると、シソ科メンタ属植物の抽出物には、I
gEの産生を抑制し、アトピー性皮膚炎を発症し易い体
質を改善する効果、即ちアトピー性皮膚炎易発症体質を
改善する効果があり、該抽出物はアトピー性皮膚炎の根
本的な治療或いはアトピー性皮膚炎の発症又は再発の予
防に有用であることが示唆された。
【0038】試験例2 痒み抑制効果 シソ科メンタ属植物の抽出物の痒み抑制効果について、
以下に示す材料、方法を用いて評価した。 (試験材料)試験動物として6週齢の雄性ddYマウスを
用いた。痒み惹起剤として、肥満細胞に対する強力なヒ
スタミン遊離剤として汎用されているCOMPOUND48/80(CA
S NUMBER:94724-12-6: Sigma C2313)を生理食塩水で3
mg/mlに調製したものを用いた。試験サンプルに
は、上記製造例3で製造したシソ科メンタ属植物の抽出
物含有粉体を用いて、シソ科メンタ属植物の抽出物(乾
燥物)が50mg/mlになるように生理食塩水で調製
したものを用いた。更に、比較サンプルとして、肥満細
胞に対する脱顆粒抑制剤であるクロモグリク酸二ナトリ
ウム(以下、DSCGと略す。)を生理食塩水で1mg
/mlに調製したものを用いた。
【0039】(試験方法)マウスを3群(n=3)に分
け、第1群のマウスにシソ科メンタ属植物の抽出物を5
00mg/kg(体重)の割合で経口投与し、その投与
から1時間後にCOMPOUND 48/80を3mg/kg(体重)
の割合でマウスの吻側背部へ皮内注射して痒みを惹起さ
せた。痒みを惹起させた直後から20分間、マウスの注
射部位に対する掻動作回数をカウントした。又、残りの
2群について各々比較及び対象として、シソ科メンタ属
植物の抽出物の代わりに、各々DSCGを10mg/k
g(体重)及び生理食塩水を経口投与して、同様に試験
を行った。なお、試験は各群3匹のマウスを用いて行
い、掻動作回数の平均値を算出することによって痒み抑
制効果について評価した。
【0040】(結果)得られた結果を図5に示す。具体
的には、図5には、各試験群のマウスにおけるCOMPOUND
48/80の皮内注射後から20分間の掻動作回数の平均を
示す。図5から明らかなように、シソ科メンタ属植物の
抽出物を投与した群では、生理食塩水投与群に比して、
平均掻動作回数が有意に低いことが確認された。更に、
シソ科メンタ属植物の抽出物投群は、DSCG投与群よ
りも平均掻動作回数が低いことが確認された。以上の結
果から、シソ科メンタ属植物の抽出物は、アトピー性皮
膚炎易発症体質改善効果に加えて、痒み抑制効果をも併
せ持っていることが明らかとなった。
【0041】実施例1〜7 以下に本発明のアトピー性皮膚炎易発症体質改善剤の各
種処方例を示す。 実施例1 ゼリー (重量%) 製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体 3.0 砂糖 18.0 ゼラチン 2.5水 残量 合計 100.0 % 又、ミズハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッカ、
オランダハッカ、並びにベルガモットハッカを用いて製
造例3に記載の方法に従って、シソ科メンタ属植物の抽
出物含有粉体を製造し、上記処方中の製造例3で製造し
たセイヨウハッカの抽出物含有粉体に代えて、当該シソ
科メンタ属植物の抽出物含有粉体を各々使用して、上記
処方と同様に各種ゼリーを製造した。
【0042】 実施例2 チュアブル錠 (mg) 製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体 600 粉末還元麦芽糖 700 結晶セルロース 125ショ糖脂肪酸エステル 75 合計 1500 mg 又、ミズハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッカ、
オランダハッカ、並びにベルガモットハッカを用いて製
造例3に記載の方法に従って、シソ科メンタ属植物の抽
出物含有粉体を製造し、上記処方中の製造例3で製造し
たセイヨウハッカの抽出物含有粉体に代えて、当該シソ
科メンタ属植物の抽出物含有粉体を各々使用して、上記
処方と同様に各種チュアブル錠を製造した。
【0043】実施例3 カプセル剤 製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体を
カプセル(カプスゲル・ジャパン・インク製、3号ゼラ
チンカプセル)に充填し、カプセル剤を製造した。又、
製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体に
代えて、ミズハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッ
カ、オランダハッカ、並びにベルガモットハッカを用い
て製造例3に記載の方法に従って製造したシソ科メンタ
属植物の抽出物含有粉体を各々使用して、上記と同様に
各種カプセル剤を製造した。
【0044】 実施例4 錠剤 (mg) 製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体 150.0 乳糖 100.0 結晶セルロース 37.5ショ糖脂肪酸エステル 12.5 全量 300.0 mg 又、ミズハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッカ、
オランダハッカ、並びにベルガモットハッカを用いて製
造例3に記載の方法に従って、シソ科メンタ属植物の抽
出物含有粉体を製造し、上記処方中の製造例3で製造し
たセイヨウハッカの抽出物含有粉体に代えて、当該シソ
科メンタ属植物の抽出物含有粉体を各々使用して、上記
処方と同様に各種錠剤を製造した。
【0045】 実施例5 クッキー (g) 製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体 80 バター 160 三温糖 120 卵 60 薄力粉 278ベーキングパウダー 2 全量 700 g 又、ミズハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッカ、
オランダハッカ、並びにベルガモットハッカを用いて製
造例3に記載の方法に従って、シソ科メンタ属植物の抽
出物含有粉体を製造し、上記処方中の製造例3で製造し
たセイヨウハッカの抽出物含有粉体に代えて、当該シソ
科メンタ属植物の抽出物含有粉体を各々使用して、上記
処方と同様に各種クッキーを製造した。
【0046】 実施例6 ドレッシング (g) 製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体 30 オリーブ油 160 ワインビネガー 140 塩・こしょう 4 イタリアンパセリ 20 粒マスタード 56レモン汁 40 全量 450 g 又、ミズハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッカ、
オランダハッカ、並びにベルガモットハッカを用いて製
造例3に記載の方法に従って、シソ科メンタ属植物の抽
出物含有粉体を製造し、上記処方中の製造例3で製造し
たセイヨウハッカの抽出物含有粉体に代えて、当該シソ
科メンタ属植物の抽出物含有粉体を各々使用して、上記
処方と同様に各種ドレッシングを製造した。
【0047】 実施例7 ペットフード (重量%) 製造例3で製造したセイヨウハッカの抽出物含有粉体 20 小麦粉 50 大豆 15 チーズ 5 脂肪 3 炭酸カルシウム 3 食塩 2 ミネラル類 1フマル酸 1 合計 100 % 又、ミズハッカ、ペニロイアルハッカ、マルバハッカ、
オランダハッカ、並びにベルガモットハッカを用いて製
造例3に記載の方法に従って、シソ科メンタ属植物の抽
出物含有粉体を製造し、上記処方中の製造例3で製造し
たセイヨウハッカの抽出物含有粉体に代えて、当該シソ
科メンタ属植物の抽出物含有粉体を各々使用して、上記
処方と同様に各種ペットフードを製造した。
【0048】
【発明の効果】本発明のアトピー性皮膚炎易発症体質改
善剤は、シソ科メンタ属植物の抽出物を含有してなるこ
とを特徴とするものであり、試験例に示すようにアトピ
ー性皮膚炎を発症し易い体質を改善する効果を奏するた
め、該疾患の根本的な治療或いは該疾患の発症又は再発
の予防に有用である。又、当該シソ科メンタ属植物の抽
出物は、従来食品原料として用いられており、安全性が
確認されているため、本発明のアトピー性皮膚炎易発症
体質改善剤は食品の形態で、又は食品に配合して提供す
ることが可能であり、これによって食品の日常的な摂取
という簡便で汎用性の高い手段を通してアトピー性皮膚
炎易発症体質を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 試験例1において、無処置群(-○-)、生理
食塩水投与群(-×-)、シソ科メンタ属植物の抽出物
(50mg/Kg)投与群(-△-)、シソ科メンタ属植
物の抽出物(150mg/Kg)投与群(-◇-)、シソ
科メンタ属植物の抽出物(500mg/Kg)投与群
(-●-)について、惹起3、5、7回目後のマウスの平
均血清中IgE濃度(ng/mL)を示す。
【図2】 試験例1において、無処置群、生理食塩水投
与群、シソ科メンタ属植物の抽出物(50mg/Kg)
投与群、シソ科メンタ属植物の抽出物(150mg/K
g)投与群、シソ科メンタ属植物の抽出物(500mg
/Kg)投与群について、惹起3回目後のマウスの平均
皮膚炎スコアを示す。
【図3】 試験例1において、無処置群、生理食塩水投
与群、シソ科メンタ属植物の抽出物(50mg/Kg)
投与群、シソ科メンタ属植物の抽出物(150mg/K
g)投与群、シソ科メンタ属植物の抽出物(500mg
/Kg)投与群について、惹起3回目後のマウスの耳介
の厚み(mm)を示す。
【図4】 試験例1において、無処置群、生理食塩水投
与群、シソ科メンタ属植物の抽出物(50mg/Kg)
投与群、シソ科メンタ属植物の抽出物(150mg/K
g)投与群、シソ科メンタ属植物の抽出物(500mg
/Kg)投与群について、惹起6回目後のマウスの20
分間の全身掻動作回数を示す。
【図5】 試験例2において、生理食塩水投与群、シソ
科メンタ属植物の抽出物投与群、クロモグリク酸二ナト
リウム投与群について、COMPOUND 48/80の皮内注射後か
ら20分間のマウスの掻動作回数の平均を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 俊夫 岡山県勝田郡勝央町太平台1−2 小川香 料株式会社岡山研究所内 Fターム(参考) 4C088 AB38 AC01 AC03 AC04 AC05 AC06 AC13 BA08 CA04 MA52 MA60 MA66 ZA89 ZB13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シソ科メンタ(Mentha)属植物の抽出物を
    含有することを特徴とするアトピー性皮膚炎易発症体質
    改善剤。
  2. 【請求項2】シソ科メンタ属植物がミズハッカ(Mentha
    aquatica L.)、セイヨウハッカ(Mentha piperita
    L.)、ペニロイアルハッカ(Mentha pulegium L.)、マ
    ルバハッカ(Mentha rotundifolia (L.) Huds.)、オラ
    ンダハッカ(Mentha spicata L.)及びベルガモットハ
    ッカ(Mentha citrata (Ehrh.) Briq.)よりなる群から
    選択される少なくとも1種である、請求項1記載のアト
    ピー性皮膚炎易発症体質改善剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006348027A (ja) * 2005-05-17 2006-12-28 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd アトピー性皮膚炎の予防又は治療剤
JP2010001264A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Taisho Pharmaceutical Co Ltd 神経伸長抑制剤
JP2012188399A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Kao Corp 皮膚保湿剤
CN104523825A (zh) * 2014-12-17 2015-04-22 东南大学 留兰香精油在制备治疗过敏性皮肤病药物中的应用

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