JP2003285302A - 木質パネル - Google Patents
木質パネルInfo
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Abstract
コスト化することができる木質パネルを提供する。上記
した課題を達成しながら製作費を低コスト化することが
できる木質パネルを提供する。 【解決手段】パネルの厚さ方向に空隙部が延びるコルゲ
ート紙を積層した多数の段ボール紙相互間に芯用ベニヤ
合板を積層接着した芯材の表裏面に所望の厚さで形成す
るパネルと一致する大きさの原板を積層接着する。
Description
くは軽量で厚さ方向に対して高い圧縮強度を有し、かつ
幅方向に対して高い曲げ強度を有した木質パネルに関す
る。
使用する木質パネルとしては、持ち運び時の利便性から
軽量化が強く要求されていると共に使用時における歪み
や曲げを防止した状態で所望の反発係数を得るため、幅
方向に対して高い曲げ強度を有していると共に厚さ方向
に対して高い圧縮強度を有していることが要求される。
あっては、芯材として圧縮強度が高いハニカムコアを使
用し、該ハニカムコアの両面に所定の厚さの原板を積層
接着する構成を採用していた。
して高い圧縮強度を有しているが、幅方向(長手方向及
び長手直交方向)に対しての曲げ強度が弱い欠点を有し
ている。幅方向に対して高い曲げ強度を得るには、高い
曲げ強度を有した金属等のハニカムコアを使用すること
により解決できるが、この場合にあってはパネル自体が
重量化すると共に材料費が高コスト化する問題を有して
いる。
ために発明されたもので、その課題とする処は、軽量化
を図りながら高強度化することができる木質パネルを提
供することにある。本発明の他の課題は、上記した課題
を達成しながら製作費を低コスト化することができる木
質パネルを提供することにある。
ネルの厚さ方向に空隙部が延びるコルゲート紙を積層し
た多数の段ボール紙相互間に芯用ベニヤ合板を積層接着
した芯材の表裏面に所望の厚さで形成するパネルと一致
する大きさの原板を積層接着したことを特徴とする。
延びるようにコルゲート紙が設けられた多数の段ボール
紙の両面に芯用ベニヤ合板を積層接着した芯単位体相互
を積層接着した芯材の表裏面にパネルと一致する大きさ
の原板を積層接着したことを特徴とする。
発明を説明する。図1〜図3において、木質パネルとし
ての卓球台天板1は天板体2をヒンジ(図示せず)にて
連結して折畳み可能に構成したもので、それぞれの天板
体2は芯材3の両面に、所定厚さからなる原板としての
ベニヤ合板5・7を積層接着した構造からなる。尚、図
中の符号9は卓球台天板1の側端面に接着される化粧板
である。また、卓球台天板1は天板体2相互を突き合わ
せて一枚状にしてもよい。
体2に要求される高さで、幅方向が天板体2と一致する
長さからなる多数の段ボール紙11の両面に所定厚さの
芯用ベニヤ合板13を積層接着した多数の単位体14相
互を積層接着した構造からなる。
じたスリップ状で、内部のコルゲート紙の空隙部11a
が天板体2の厚さ方向を向くように配置された多数の段
ボール紙11及び芯用ベニヤ合板13を交互に積層接着
してパネル状に形成した後に四周に枠材8を固着して構
成する。
を有した厚手状のクラフト紙製のものが適しており、内
部のコルゲート紙としてはV字形またはU字形で、一連
または二連以上のものであってもよい。コルゲート紙が
多数連で積層された段ボール紙11を採用することによ
り天板体2の軽量化を図ることができる。
れる芯用ベニヤ合板13としては、その特性から幅方向
及び厚さ方向に対して高い強度を有した3プライまたは
5プライ以上の奇数枚構成で、その厚さは使用する段ボ
ール紙11と卓球台天板1(天板体2)に要求される重
量との相互関係により任意に決定される。
た段ボール紙11を使用する場合には芯材3における段
ボール紙11の比率が高くなって大きく軽量化すること
ができる反面、厚さ方向及び幅方向に対する強度が不足
することになる。この場合にあっては、厚手状で5プラ
イ以上の芯用ベニヤ合板13を使用することにより上記
した強度を確保することができる。反対に、一連のコル
ゲート紙を使用した段ボール紙11により芯材3を形成
する場合にあっては、芯材3における段ボール紙11の
比率が少なくなって重量化するおそれがあるため、薄手
状の3プライの芯用ベニヤ合板13を使用することによ
り軽量化することができる。
る。図4において、少なくとも幅方向が天板体2の長さ
からなる多数の段ボール紙11及び芯用ベニヤ合板13
を使用し、先ず、積層台(図示せず)上に枠材8を構成
する枠板15及び一枚の芯用ベニヤ合板13を載置した
状態で、両面に接着剤が塗布された芯用ベニヤ合板13
を積層し、接着剤が塗布された芯用ベニヤ合板13の上
面に接着剤が非塗布状態の段ボール紙11を積層する。
次に、接着剤が塗布された芯用ベニヤ合板13を段ボー
ル紙11上に載置した後、更に接着剤が塗布された芯用
ベニヤ合板13を積層した後に接着剤が非塗布状態の段
ボール紙11を積層する。
さが天板体2の長手方向幅とほぼ一致するまで上記した
順序で積層した後に最上面及び積層された段ボール紙1
1及び芯用ベニヤ合板13の側面に枠材8を構成する枠
板15をそれぞれ接着して集積体17を形成する。
正確には卓球台天板1の厚さからベニヤ合板5・7の厚
さを引いた残りの厚さで切断したり、スライスして芯材
3を形成する。なお、枠材8にあっては、芯材3を形成
した後に該芯材3の四周に接着してもよい。
ニヤ合板5・7を積層接着して卓球台天板1を形成す
る。ベニヤ合板5・7は卓球台天板1に要求される規定
の反発係数と剛性とによって厚さが決定される。ベニヤ
合板5・7を厚くした場合には、高剛性の卓球台天板1
とすることができる反面、重量化することになるため、
軽量化を図りながら規定の反発係数及び剛性を得るよう
に調整すればよい。
ル紙11により軽量化することができると共に芯用ベニ
ヤ合板13により厚さ方向及び幅方向に対して高い強度
を有しているため、該芯材3を使用した天板体2、従っ
て卓球台天板1自体を軽量化及び高強度化することがで
き、持ち運び時や使用時に、過度な重量が作用した場合
であっても曲げを防止して平面性を保つと共に破断する
のを防止することができる。
ができる。 1.木質パネルを卓球台天板1を構成する天板体2によ
り説明したが、本発明としては、例えばドアや壁体等の
パネル材としても使用できることは勿論である。
層接着して卓球台天板1の天板体2を形成したが、ベニ
ヤ合板5・7を積層接着する際に芯材3を構成する段ボ
ール紙11におけるコルゲート紙の空隙内に、例えばウ
レタン発泡樹脂を充填し、該ウレタン発泡樹脂により芯
材3を高強度化すると共にその接着力によりベニヤ合板
5・7を接着するものとしてもよい。
の両面に芯用ベニヤ合板13を積層接着した多数の単位
体14を積層接着して形成するものとしたが、図5に示
すように段ボール紙11の両面に一枚の芯用ベニヤ合板
13が介在するように積層接着して芯材31を形成して
もよい。この構成にあっては、段ボール紙11の両面に
1枚の芯用ベニヤ合板13が介在することにより、軽量
化を達成できる。
すように積層台上に1枚の芯用ベニヤ合板13を載置し
た状態で、両面に接着剤が塗布された段ボール紙11を
積層した後に接着剤が非塗布の芯用ベニヤ合板13を順
に積層して集積体61を形成し、該集積体61を、天板
体2に応じた厚さで切断又はスライスすることにより形
成する。
面紙を積層接着した普段ボール紙としたが、コルゲート
紙を多数連とする場合にあっては複数枚の段ボール紙を
積層接着する構成、又は複数枚のコルゲート紙のみを積
層接着したものであってもよい。
芯用ベニヤ合板にあっては、ベニヤ合板を製造する際の
仕上げ工程で排出される廃材としての単尺幅のベニヤ合
板を、また段ボール箱を製造する際に排出される廃材と
しての段ボール紙を使用することにより材料コストを更
に低減することができる。
球台天板1として使用するには、天板体2の下面に台
(図示せず)を固定する場合がある。この場合にあって
は、台をねじ止めするため、図7に示すように芯材3を
形成する際に台の固定箇所に補強材71を配置した状態
で多数の段ボール紙11及び芯用ベニヤ合板13を積層
接着して形成すればよい。
面に芯用ベニヤ合板13を介在させる代わりに、多数の
段ボール紙11間に、天板体2の幅方向に繊維を有した
ベニヤ単板を介在させて積層接着した構造であってもよ
い。
る原板としては、上記したベニヤ合板5・7の他に反硬
質繊維板(Medium-Density Fiberboard、通称MDF)を積
層接着した構造であってもよい。また、厚手状のMDFを
使用する場合には芯材3の表面に直接MDFを、また薄手
状のMDFを使用する場合には薄手状のベニヤ合板を介し
て積層接着すればよい。MDF自体、表面の平滑度が高い
ため、仕上げ工程における研磨処理を省くことができ、
製造コストを低減することができる。
ては、上記した1〜8の変更実施例を適宜組み合わせた
構造であってもよい。
ながら製作費を低コスト化することができる。また、上
記した課題を達成しながら製作費を低コスト化すること
ができる。
−段ボール紙、13−芯用ベニヤ合板
Claims (9)
- 【請求項1】パネルの厚さ方向に空隙部が延びるコルゲ
ート紙を積層した多数の段ボール紙相互間に芯用ベニヤ
合板を積層接着した芯材の表裏面に所望の厚さで形成す
るパネルと一致する大きさの原板を積層接着した木質パ
ネル。 - 【請求項2】パネルの厚さ方向に空隙部が延びるように
コルゲート紙が設けられた多数の段ボール紙の両面に芯
用ベニヤ合板を積層接着した芯単位体相互を積層接着し
た芯材の表裏面にパネルと一致する大きさの原板を積層
接着した木質パネル。 - 【請求項3】段ボール紙及び芯用ベニヤ合板は、パネル
の幅方向とほぼ一致する長さからなると共にパネルの厚
さとほぼ一致する高さからなる請求項1又は2の木質パ
ネル。 - 【請求項4】芯材は複数枚の段ボール紙を積層接着した
請求項1又は2の木質パネル。 - 【請求項5】芯材の四周には枠材を接着した請求項1又
は2の木質パネル。 - 【請求項6】芯材は長手方向に延び、台を固定するため
にねじ止めされる補強材を介在させた請求項1又は2の
木質パネル。 - 【請求項7】多数の段ボール紙と芯用ベニヤ合板を、積
層幅がパネルと一致するように積層接着して形成された
集積体をパネルの厚さとほぼ一致する幅で切断して芯材
を形成した請求項1又は2の木質パネル。 - 【請求項8】パネルを卓球台天板とした請求項1乃至7
の木質パネル。 - 【請求項9】芯材を構成する段ボール紙のコルゲート紙
空隙部内に発泡性樹脂を充填した請求項1又は2の木質
パネル。
Priority Applications (1)
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JP2002093619A JP3719598B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 卓球台用天板 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002093619A JP3719598B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 卓球台用天板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003285302A true JP2003285302A (ja) | 2003-10-07 |
JP3719598B2 JP3719598B2 (ja) | 2005-11-24 |
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JP (1) | JP3719598B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009012408A (ja) * | 2007-07-09 | 2009-01-22 | Nishino Yutaka | 木質パネル |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002093619A patent/JP3719598B2/ja not_active Expired - Fee Related
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