JP2003285129A - プレス加工装置及びプレス加工方法 - Google Patents

プレス加工装置及びプレス加工方法

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JP2003285129A
JP2003285129A JP2003059204A JP2003059204A JP2003285129A JP 2003285129 A JP2003285129 A JP 2003285129A JP 2003059204 A JP2003059204 A JP 2003059204A JP 2003059204 A JP2003059204 A JP 2003059204A JP 2003285129 A JP2003285129 A JP 2003285129A
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JP
Japan
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rotating
press working
protrusion
metal plate
punch
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Application number
JP2003059204A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Ono
清 大野
Shigeru Wada
和田  茂
Kiyotake Endo
清武 遠藤
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WADA SEISAKUSHO KK
O Den Co Ltd
Original Assignee
WADA SEISAKUSHO KK
O Den Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を減らしコストを低減すると共に、
加工時間を短縮化する。 【解決手段】 一方の駆動ローラがインデックスカムの
溝部に嵌め込まれているときに、インデックスカムの回
転速度は極大となり、このとき、パンチカムは伏臥状態
となり、下パンチ板34と上パンチ底板36とを近づ
け、上型部31と下型部32とは互いに離間する。この
状態で上型部31と下型部32との間を金属板が送られ
る。両方の駆動ローラがインデックスカムの凸部の両側
面に当接した状態では、インデックスカムの回転速度は
略0となり、このとき、パンチカムは起立状態となり、
圧縮コイルばねのばね力に抗して、下パンチ板34及び
上パンチ底板36をそれぞれベアリングを介して上下に
押圧し、下パンチ板34と上パンチ底板36とを引き離
す。ここで、上型部31及び下型部32は、金属板が略
静止した状態で、金属板を挟んだ状態で互いに押圧し、
金属板に貫通孔を穿孔する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば帯状の金
属板に多数の貫通孔をパンチングによって穿孔するため
のプレス加工装置及びプレス加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば帯状の金属板に多数の
貫通穴を穿孔する場合には、パンチプレス加工を行うプ
レス加工部の非作動時、すなわち上型及び下型が互いに
離間している間に、送り部が、共に穿孔用の突起が配設
された上型と下型との間に被加工物としての金属板を供
給し、所定の送り量送って金属板を静止させた後、プレ
ス加工部が上型及び下型によって金属板をパンチするこ
とによって、多数の貫通穴を穿孔していた。ここで、上
型及び下型や、金属板の状態等をセンサによって検出
し、送り部は、センサからの検出結果に基づいて、例え
ば上型及び下型の離間を確認し、金属板を所定のタイミ
ングで送っていた。こうして、送り部が所定の送り量ず
つ金属板を送りながら、プレス加工部が貫通孔を穿孔す
るという動作を繰り返すことによって、帯状の金属板に
貫通孔を連続的に穿孔していた。また、上記プレス加工
部及び送り部は、それぞれ別々のモータ等の駆動装置に
よって作動するようにされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、送り部が被加工物としての金属板をプレス加工部に
供給する際に、金属板の送り量や送るタイミング等を制
御するために、上型及び下型の状態等の検知のためのセ
ンサ類が不可欠であった。また、プレス加工部及び送り
部は、それぞれ別々の駆動装置によって作動させていた
ので、センサからの検知信号に基づいて、それぞれの駆
動装置を連係させて制御しなければならなかった。この
ため、例えば電気的制御に要する部品点数が増大し、コ
ストが嵩むとともに、送り速度を高めることが困難であ
るという問題があった。
【0004】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
ものであって、高い加工精度を維持しつつ、センサ類を
含む制御用部品等の部品点数を低減し、コストの低減に
寄与するとともに、加工時間を短縮化することができる
プレス加工装置及びプレス加工方法を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、被加工物を送る送り機構
と、上記送り機構から送られた上記被加工物にプレス加
工を施す加工部と、上記送り機構及び上記加工部に駆動
源の動力を伝達する動力伝達機構とを備えたプレス加工
装置に係り、上記加工部は、上記被加工物を挟んで該被
加工物に少なくとも貫通孔を穿孔するための上型部及び
下型部と、上記上型部及び下型部を互いに押圧又は離間
させる作動部とを有し、上記動力伝達機構は、上記送り
機構を周期的に静止させるように駆動すると共に、上記
送り機構が静止した状態で、上記作動部を駆動して、上
記被加工物を挟んだ上記上型部及び下型部を互いに押圧
させることを特徴としている。なお、本明細書において
は、この発明のプレス加工装置を、例えば横転させた状
態で用いる場合であっても、加工部を構成する一対の型
部を、上型部及び下型部と称するものとする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載のプ
レス加工装置に係り、上記動力伝達機構は、上記駆動源
によって駆動されて第1の回転軸の周りに回転する第1
及び第2の回転部と、上記第1の回転部によって駆動さ
れて第2の回転軸の周りに回転する第3の回転部とを有
し、上記作動部は、上記上型部及び上記下型部の下方に
配置され、上記第2の回転部の回転運動が無端状の巻掛
伝動部材の運動によって伝動されて第3の回転軸の周り
に回転する第4の回転部と、上記第4の回転部とともに
上記第3の回転軸の周りに回転する断面形状が扁平なカ
ム部材からなる第5の回転部と、上記第5の回転部の下
方に配置され中継作動部材を介して上記上型部に接続
し、常時上記第5の回転部の一部に接触して上記第5の
回転部の回転に伴って鉛直方向に沿って並行運動すると
ともに、上記上型部を上下動させる上型作動部材と、上
記第5の回転部の上方に配置されて上記下型部に接続
し、常時上記第5の回転部の一部に接触して上記第5の
回転部の回転に伴って鉛直方向に沿って並行運動すると
ともに、上記下型部を上下動させる下型作動部材とを有
し、上記送り機構は、上記第3の回転部とともに上記第
2の回転軸の周りに回転する第6の回転部と、上記第6
の回転部によって駆動されて回転する第7の回転部とを
有し、上記第6及び第7の回転部の間に挿入された上記
被加工物を上記第6及び第7の回転部の回転によって上
記加工部へ送り出し、上記第1の回転部は、上記第1の
回転軸に対して対称な位置に配置され、上記第1の回転
軸の周りに公転する一対の駆動ローラを有し、上記第3
の回転部は、上記第1の回転部の回転に伴って上記駆動
ローラが側面に接触した状態で押圧しながら出入り可能
な上記第2の回転軸の周りに等角度間隔で配置された同
一形状の複数の溝部を有し、上記第5の回転部は、上記
第1の回転部の両方の上記駆動ローラが、上記第3の回
転部の相隣る2つの上記溝部の出入口部にそれぞれ配置
された状態のときに、上記上型作動部材及び上記下型作
動部材を駆動して、上記上型部及び上記下型部を互いに
押圧させ、少なくとも、いずれか一方の上記駆動ローラ
が上記溝部の奥部に嵌め込まれた状態のときに、上記上
型作動部材及び上記下型作動部材を駆動して、上記上型
部及び上記下型部を互いに離間させるように予め調整さ
れていることを特徴としている。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のプレス加工装置に係り、上記上型部及び上記下型部
の上記被加工物に接触する面は、少なくとも一部領域で
互いに嵌合当接可能で、共に凹凸の起伏を有する波型形
状を呈し、上記上型部の起伏面の高位部には、上記被加
工物に貫通孔を、その縁部に有面突起が形成されるよう
に、穿設するための上型突起部が垂下状態で形成されて
いると共に、上記下型部の起伏面の谷部には、上記被加
工物に貫通孔を、その縁部に有面突起が形成されるよう
に、穿設するための下型突起部が起立状態で形成され、
かつ、上記上型部の起伏面の低位部には、対応する上記
下型突起部を収容するための下型突起収容部が形成され
ていると共に、上記下型部の起伏面の山部には、対応す
る上記上型突起部を収容するための上型突起収容部が形
成されていることを特徴としている。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項3記載のプ
レス加工装置に係り、上記上型突起部及び上記下型突起
部の寸法は、上記有面突起が、波型に加工された上記被
加工物の起伏の列状凹部からはみ出すことなく上記列状
凹部内に設けられるように、設定されていることを特徴
としている。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載のプレス加工装置に係り、上記上型突起部は、上記上
型部の起伏面の稜線に平行な方向に沿って少なくとも一
列設けられ、上記下型突起部は、上記下型部の起伏面の
稜線に平行な方向に沿って少なくとも一列設けられてい
ることを特徴としている。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項3、4又は
5記載のプレス加工装置に係り、上記上型突起部及び上
記下型突起部は、先端が鋭角の頂角を有する断面山形に
成形されていることを特徴としている。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項6記載のプ
レス加工装置に係り、上記上型突起部及び上記下型突起
部は、先端の刃面が、上記稜線に沿った方向の上記上型
部及び上記下型部の側端側を向くように形成されている
ことを特徴としている。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項7記載のプ
レス加工装置に係り、上記上型突起部及び上記下型突起
部は、先端の刃面が、上記稜線に沿った方向の上記上型
部及び上記下型部の両側端のうちどちらか一方の側端側
を向くように形成されていることを特徴としている。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項7又は8記
載のプレス加工装置に係り、上記上型突起部及び上記下
型突起部は、上記稜線に平行な方向に沿って、1個又は
複数個ずつ、互い違いに又はジグザグ状に設けられてい
ることを特徴としている。
【0014】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
プレス加工装置に係り、上記上型突起部及び上記下型突
起部は、上記稜線に平行な方向から見て、先端の刃面が
部分的に重合する態様で配置されていることを特徴とし
ている。
【0015】請求項11記載の発明は、請求項7乃至1
0のいずれか1に記載のプレス加工装置に係り、上記有
面突起、又は、上記有面突起のうち、主たる大きさを持
つものが、その主面が、波型に加工された上記被加工物
の起伏の列状凹部の長手方向を向くように形成されるよ
うに、上記貫通孔が穿孔されることを特徴としている。
【0016】請求項12記載の発明は、請求項3乃至1
1のいずれか1に記載のプレス加工装置に係り、上記上
型突起部及び上記下型突起部の寸法は、上記波型に加工
された被加工物に形成された上記有面突起の平均高さH
と、上記波型に加工された被加工物の起伏の列状凹部の
平均深さDとの関係が、0.7D≦H≦1.2Dとなる
ように設定されていることを特徴としている。
【0017】請求項13記載の発明は、請求項3乃至1
2のいずれか1に記載のプレス加工装置に係り、全部又
は一部の上記有面突起を、上記貫通孔に対して、天井部
又はひさし部が設けられるように形成することを特徴と
している。
【0018】請求項14記載の発明は、請求項3乃至1
3のいずれか1に記載のプレス加工装置に係り、上記波
型は、正弦波状、矩形波状又は台形波状であることを特
徴としている。
【0019】請求項15記載の発明は、請求項2乃至1
4のいずれか1に記載のプレス加工装置に係り、上記第
6及び第7の回転部は、共に波形の歯を有し互いに噛合
する一対の駆動歯車及び従動歯車からなり、噛合部に平
板状の上記被加工物を挟み込んで波型に加工しながら、
上記被加工物を上記加工部へ送ることを特徴としてい
る。
【0020】請求項16記載の発明は、請求項15記載
のプレス加工装置に係り、上記第2及び第4の回転部の
径は、回転数が同一となるように設定され、上記第3の
回転部の凸部の数並びに上記第6及び第7の回転部の歯
数は、上記第1の回転部が半回転する毎に、波型に加工
された上記被加工物が該被加工物の相隣る山間又は谷間
の距離に相当する長さが送られるように設定されている
ことを特徴としている。
【0021】請求項17記載の発明は、送り機構から送
られた被加工物を加工部の上型部及び下型部によって挟
んでプレス加工を施す際に、動力伝達機構によって上記
送り機構及び上記加工部に駆動源の動力を伝達するプレ
ス加工方法に係り、上記動力伝達機構は、上記送り機構
を周期的に静止するように駆動すると共に、上記送り機
構が静止した状態で、上記被加工物を挟んで相対向する
上記上型部及び下型部を互いに押圧させることを特徴と
している。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例であるプレス加工装置の
概略構成を示す模式断面図、図2は、同プレス加工装置
のインデックス部及び送り部の構成を示す断面図、図3
は、同インデックス部の構成を一部破断して示す側面
図、図4は、図2のA−A線に沿った断面図、図5は、
同プレス加工装置のパンチ部の構成を示す正面図、図6
は、図5のB−B線に沿った断面図、図7は、同パンチ
部の上型部の構成を示す下面図、図8は、図7のC部を
拡大して示す拡大図、図9は、図7のD−D線に沿った
断面図、図10は、図7のE−E線に沿った断面図、図
11は、図10の一部を拡大して示す拡大断面図、図1
2は、同パンチ部の下型部の構成を示す平面図、図13
は、図12のF−F線に沿った断面図、図14は、図1
2のG−G線に沿った断面図、図15は、図14の一部
を拡大して示す拡大断面図、図16乃至図18は、同プ
レス加工装置の動作を説明するための説明図、図19
は、同プレス加工装置によって製造された波型金属板の
構成を示す斜視図、図20は、図19のJ部を拡大し、
一部を破断して示す一部破断拡大図、また、図21は、
同波型金属板と平型金属板とを重な合わせた状態で巻き
上げてなる金属フィルタの構成を示す模式断面図であ
る。
【0023】この例のプレス加工装置1は、例えば、帯
状の金属板を送りながらこの金属板に多数の微細な貫通
孔を穿設して微粒子を捕捉する金属フィルタを製造する
ために用いられ、図1に示すように、被加工物としての
金属板を送るタイミングと、この金属板への貫通孔の穿
孔のタイミングとを調整しながら駆動モータの動力を各
部へ伝達するインデックス部(動力伝達機構)2と、平
板状の金属板を長手方向波型の金属板に加工すると共
に、この波型金属板を送る送り部(送り機構)3と、送
り部3から送られた波形金属板に多数の貫通孔を穿孔す
るパンチ部(加工部)4とを備えている。なお、パンチ
部4の後段には、多数の貫通孔が形成された波形金属板
を巻き取って金属フィルタとする巻取装置(不図示)が
配設されている。
【0024】インデックス部2は、図1乃至図3に示す
ように、単一の駆動モータ5によって駆動モータ5の回
転軸(第1の回転軸)の周りに略一定の回転速度で回転
するローラ部(第1の回転部)6と、ローラ部6によっ
て駆動され、周期的に回転速度を変化させながら後述す
る駆動フォーミングギア23の回転軸(第2の回転軸)
の周りに回転するインデックスカム(第3の回転部)7
と、ローラ部6と共に駆動モータ5の回転軸の周りにロ
ーラ部6と同一の回転速度で回転するタイミングプーリ
(第2の回転部)8と、張力調整用のテンションプーリ
9とを有している。ローラ部6は、駆動モータ5のモー
タシャフト11にカップリング12を介してモータシャ
フト11と軸心を共通にして接続されたメインシャフト
13に取り付けられ、円板状の基体14と、基体14上
に駆動モータ5の回転軸に対して対称に配設された断面
円形の合同な2個の駆動ローラ15a、15bとを有し
ている。
【0025】インデックスカム7は、図3に示すよう
に、送り部3の後述する駆動ギアシャフト21に取り付
けられ、インデックスカム7の中心の周りに等角度間隔
(この例では15.0°)で配置された例えば24個の
互いに合同な形状を有し駆動ローラ15a、15bが側
面に接触した状態で押圧しながら出入りする溝部16、
16、…と、相隣る溝部16、16間に形成され、互い
に合同な指形の凸部17、17、…とを有している。こ
こで、インデックスカム7は、その外周側面の溝部16
の奥部の端縁及び凸部17の先端部の端縁が、共に駆動
ローラ15a、15bの半径よりも僅かに大きな半径
(この例では、6.0mm)の半円の弧となるように成
形されている。なお、この例では、インデックスカム7
の中心と凸部17の先端との間の距離は、94.5mm
に設定されている。
【0026】駆動ローラ15a、15bは、ローラ部6
の駆動モータ5の回転軸の周りの回転に伴って、駆動ロ
ーラ15a、15bの側面がインデックスカム7の外周
側面に当接しながらインデックスカム7を押し遣り、イ
ンデックスカム7を駆動フォーミングギア23の回転軸
の周りに回転させる。ローラ部6及びインデックスカム
7が回転している間、いずれか一方の駆動ローラ15a
(15b)が、インデックスカム7の溝部16の最奥部
に嵌め込まれている状態、すなわち、駆動ローラ15a
(15b)の側面の半分(断面が半円の円弧の部位)
が、溝部16の側面に当接した状態で嵌め込まれている
状態(図16(a)参照)では、インデックスカム7の
回転速度は極大となる。
【0027】この回転速度極大の状態から例えばローラ
部6が90°回転し、両方の駆動ローラ15a、15b
がそれぞれインデックスカム7の溝部16、16の出入
口部に配置された状態、すなわち、溝部16、16間の
凸部17の側面に、インデックスカム7の中心を通るこ
の凸部17の対称軸に対して対称な位置関係で当接した
状態(図16(b)参照)では、インデックスカム7の
回転速度は極小(略0)となる。すなわち、インデック
スカム7は、ローラ部6の駆動モータ5の回転軸の周り
の回転に伴って、上記極大値と極小値との間で周期的に
その回転速度を変化させながら駆動フォーミングギア2
3の回転軸の周りに回転する。インデックスカム7は、
ローラ部6が1回転する間に1/12回転する。
【0028】図1に示すように、タイミングプーリ8
と、パンチ部4の後述するカムシャフト44に取り付け
られたパンチプーリ41との間には、例えばVベルト等
の駆動ベルト18が掛け渡され、テンションプーリ9
は、タイミングプーリ8とパンチプーリとの間の緩み側
の駆動ベルト18の内側に配置されて、駆動ベルト18
の張力を調整する。タイミングプーリ8、テンションプ
ーリ9、パンチプーリ41は、それぞれ、互いに平行な
メインシャフト13、テンションシャフト19及びパン
チシャフトに軸心を共通にして取り付けられている。タ
イミングプーリ8が1回転する間に(すなわち、ローラ
部6が1回転する間に)、パンチプーリ41は1回転す
る。
【0029】送り部3は、図1乃至図3に示すように、
それぞれ駆動ギアシャフト21及び従動ギアシャフト2
2に嵌着され、互いに噛合して平板状の金属板を波型に
成形すると共に送り動作を行う駆動フォーミングギア
(第6の回転部、駆動ギア)23及び従動フォーミング
ギア(第7の回転部、従動ギア)24と、波型金属板を
パンチ部4の上型部31と下型部32との間に案内する
断面矩形の中空の枠状のシュート部25とを有してい
る。駆動ギアシャフト21にはインデックスカム7が取
り付けられ、駆動ギアシャフト21が、インデックスカ
ム7と共に回転することによって、挿入された金属板が
送られる。
【0030】駆動フォーミングギア23及び従動フォー
ミングギア24は、図4に示すように、同径でありかつ
同数の波型の歯を有し、駆動フォーミングギア23と従
動フォーミングギア24との間に平板状の金属板が導入
されると、波型に変形するとともに、この金属板をシュ
ート部25に送る。また、駆動フォーミングギア23及
び従動フォーミングギア24は、インデックスカム7の
凸部17の数と同数の例えば24個の歯を有し、インデ
ックスカム7が1回転すると1回転し、ローラ部6が1
回転する間に、1/12回転する(すなわち、波型金属
板を2波長分加工及び搬送する)。また、シュート部2
5の内側壁間の幅は、金属板の幅(この例では、50m
m)よりも僅かに広く設定されている。波型金属板は、
シュート部25の案内によって、パンチ部4の上型部3
1と下型部32との間に導かれる。
【0031】パンチ部4は、図5及び図6に示すよう
に、送り部3から送られてきた波型金属板を上下から鋏
み込んでこの金属板に貫通孔を穿孔する一対の上型部3
1及び下型部32と、上型部31及び下型部32をそれ
ぞれ取り付けた上パンチ板33及び下パンチ板(下型作
動部材の一部)34と、上パンチ板33に取り付けられ
た上下動可能な側板(中継作動部材)35a、35b
と、側板35a、35bの下部に取り付けられた上パン
チ底板(上型作動部材の一部)36と、上パンチ底板3
6及び下パンチ板34をベアリング(上型作動部材の一
部)37a、37b及びベアリング(下型作動部材の一
部)38a、38bを介して上下動させるパンチカム
(第5の回転部)39a、39bと、駆動ベルト18に
よってタイミングプーリ8と共に回転するパンチプーリ
(第4の回転部)41とを有している。上パンチ板3
3、下パンチ板34及び上パンチ底板36は、それぞ
れ、4本の垂直シャフト42、42、…に沿って上下動
可能とされている。また、垂直シャフト42、42、…
の上パンチ板33と下パンチ板34との間には、圧縮コ
イルばね43、43、…が介挿され、上パンチ板33と
下パンチ板34とを常時離反させるように付勢されてい
る。
【0032】パンチカム39a、39b及びパンチプー
リ41は、共にパンチカムシャフト44に軸心を共通に
して取り付けられ、タイミングプーリ8が1回転する間
に、すなわち、ローラ部6が1回転する間に、パンチカ
ムシャフト44の軸(第3の回転軸)の周りに1回転す
る。パンチカム39a、39bは、共に4つの凸部s
1、s2、s3、s4を有する扁平な横断面形状を有
し、この横断面は、互いに直交する2つの対称軸を有し
ている。4つの凸部s1、s2、s3、s4のうち、凸
部s1、s2は、凸部s3、s4を通る一方の対称軸を
挟んで互いに対向する側に形成され、共に比較的大きな
曲率を有し、また、頂部間の距離は上型部31と下型部
32との所定の押圧力に対応した比較的長い距離に設定
されている。凸部s3、s4は、凸部s1、s2を通る
他方の対称軸を挟んで互いに対向する側に形成され、共
に比較的小さな曲率を有し、また、頂部間の距離は上型
部31と下型部32とを十分離間させるために要する比
較的短い距離に設定されている。
【0033】パンチカム39a、39bは、凸部s1、
s2を通る対称軸が鉛直面上にある起立状態(立ってい
る状態)では、圧縮コイルばね43のばね力に抗して、
下パンチ板34及び上パンチ底板36をそれぞれ、ベア
リング37a、37b及びベアリング38a、38bを
介して上下に押圧し、下パンチ板34と上パンチ底板3
6とを最大距離まで引き離す。この状態では、上型部3
1及び下型部32は所定の押圧力で互いに押圧する。ま
た、パンチカム39a、39bは、凸部s3、s4を通
る対称軸が鉛直面上にある伏臥状態(寝ている状態)で
は、下パンチ板34及び上パンチ底板36をそれぞれ、
ベアリング37a、37b及びベアリング38a、38
bを介して圧縮コイルばね43のばね力に従って接近さ
せ、下パンチ板34と上パンチ底板36とを最小距離ま
で引き寄せる。この状態では、上型部31及び下型部3
2は互いに離間し、上型部31と下型部32との間に挿
入された金属板の送りが可能となる。パンチカム39
a、39bは、90°回転(1/4回転)する毎に、上
記起立状態と伏臥状態とを繰り返し、下パンチ板34と
上パンチ底板36との間の距離を最大とする状態と、下
パンチ板34と上パンチ底板36との間の距離を最小と
する状態とを繰り返す。これによって、周期的に金属板
への貫通孔の穿孔が可能な状態とし、これ以外は、金属
板の送りを可能とする。
【0034】また、パンチカム39a、39bは、ロー
ラ部6において、両方の駆動ローラ15a、15bがイ
ンデックスカム8の凸部16の側面に当接する回転速度
極小時に、上記起立状態となり、いずれか一方の駆動ロ
ーラ15a(15b)がインデックスカム7の溝部16
の奥部に嵌め込まれた状態で側面が溝部17の側面に当
接する速度極大時に、上記伏臥状態となるように予め調
整されている。ここで、パンチカムが1/2回転する間
には、波型金属板は1波長分送られる。こうして、パン
チ部4においては、金属板が一旦静止した状態のとき
に、上型部31及び下型部32が金属板の上下方向から
金属板を挟み込んで貫通孔を穿孔し、この後直ちに上型
部31及び下型部32が金属板から離れると共に、1波
長分送られた時点で再び貫通孔の穿孔がなされることと
なる。
【0035】図7乃至図11に示すように、上型部31
は、固定具としてのボルト45によって上パンチ板33
に対して固定された固定部46と、圧縮コイルばね4
7、47、…を介して上パンチ板33及び固定部46に
対して変位可能に取り付けられた可動部48a、48b
とからなっている。各圧縮コイルばね47は、固定部4
6の可動部48a、48bが配置された箇所の真上に設
けられた挿通孔49内に、ボルト51によって上方から
押さえられることによって、その復元力が調整可能な状
態で、配設されている。可動部48a、48bは、それ
ぞれ、固定部46に形成された凹部52a、52bに嵌
め込まれ、突起部53a、53bが凹部52a、52b
の一部である空隙部54a、54b内で上下動可能とさ
れ、これによって、可動部48a、48bは、下方から
の押圧力又は圧縮コイルばね47の復元力によって所定
の範囲で上下に変位する。特に、貫通孔の穿孔直後は、
圧縮コイルばね47の復元力によって、金属板が後述す
る針状突起から取り外され、金属板は針状突起に妨げら
れることなく容易に送られることとなる。
【0036】また、固定部46には、幅方向(稜線方
向)に沿って整列し、金属板に貫通孔を穿孔するための
四角錐状に形成された先端部55aと四角柱状の基部5
5bとからなる複数(この例では40個)の針状突起
(上型突起部)55、55、…と、針状突起55、5
5、…とは長さ方向に沿って送り部3側に金属板の半波
長分ずらした状態で幅方向に沿って整列し、金属板を突
き抜けたときの下型部32の針状突起(下型突起部)6
6を収容する複数(この例では41個)の凹部(下型突
起収容部)56、56、…とを有している。ここで、各
針状突起55は、上型部31の固定部46の波型に加工
された起伏面の低位部(この例では、低位部のうち送り
方向に沿って先端の位置)から垂下するように形成さ
れ、各凹部56は、固定部46の波型に加工された起伏
面の高位部(この例では、高位部のうち針状突起55の
形成箇所から送り方向に沿って半波長分後方側の高位部
(奥部))に開口を有するように形成されている。
【0037】この例では、針状突起55の先端部55a
の4つの側面は、互いに合同な三角形状を有し、基部5
5bの断面は、0.5mm角の四角形状を有し、凹部5
6の断面は、0.6mm角の四角形状を有している。ま
た、上型部31の起伏面(可動部48a及び固定部46
の可動部48a側の領域の表面)は、断面が、駆動フォ
ーミングギア23及び従動フォーミングギア24の歯の
波型形状に対応した略正弦波状の波型形状に形成されて
いる。この例では、相隣る頂部間(最低位部間)の距離
(すなわち、波長)は、1.8mmに設定されている。
【0038】図12乃至図15に示すように、下型部3
2は、固定具としてのボルト57によって下パンチ板3
4に対して固定された固定部58と、圧縮コイルばね5
9、59、…を介して下パンチ板34及び固定部58に
対して変位可能に取り付けられた可動部59a、59b
とからなっている。圧縮コイルばね59は、固定部58
の可動部59a、59bが配置された箇所の真上に設け
られた挿通孔61内に、ボルト62によって下方から押
さえられることによって、その復元力が調整可能な状態
で、配設されている。可動部59a、59bは、それぞ
れ、固定部58に形成された凹部63a、63bに嵌め
込まれ、突起部64a、64bが凹部63a、63bの
一部である空隙部65a、65b内で上下動可能とさ
れ、これによって、可動部59a、59bは、上方から
の押圧力又は圧縮コイルばね59の復元力によって所定
の範囲で上下に変位する。上型部の場合と同様に、特
に、貫通孔の穿孔直後は、圧縮コイルばね59の復元力
によって、金属板が後述する針状突起から取り外され
る。
【0039】また、固定部58には、幅方向に沿って整
列し、金属板に貫通孔を穿孔するための四角錐状に形成
された先端部66aと四角柱状の基部66bとからなる
複数(この例では41個)の針状突起66、66、…
と、針状突起66、66、…とは長さ方向に沿って巻取
装置側に金属板の半波長分ずらした状態で幅方向に沿っ
て整列し、金属板を突き抜けたときの上型部31の針状
突起55を収容する複数(この例では40個)の凹部
(上型突起収容部)67、67、…とを有している。こ
こで、各針状突起66は、下型部32の固定部58の波
型に加工された起伏面の山部(この例では、山部のうち
送り方向に沿って最も先端側から2番目の山部)から起
立するように形成され、各凹部67は、固定部58の波
型に加工された起伏面の谷部(この例では、針状突起6
6の形成箇所から送り方向に沿って半波長分前方側の谷
部)に開口を有するように形成されている。
【0040】この例では、針状突起66の先端部66a
の4つの側面は、互いに合同な三角形状を有し、基部6
6bの断面は、0.5mm角の四角形状を有し、凹部6
7の断面は、0.6mm角の四角形状を有している。ま
た、下型部32の表面(可動部59a及び固定部58の
可動部59a側の領域の表面)は、断面が、駆動フォー
ミングギア23及び従動フォーミングギア24の歯の波
型形状に対応した略正弦波状の波型形状に形成されてい
る。この例では、相隣る山部間(最高位部間)の距離
(すなわち、波長)は、1.8mmに設定されている。
【0041】次に、この例のプレス加工装置の動作につ
いて説明する。まず、駆動モータ5によって、ローラ部
6及びタイミングプーリ7が回転すると、駆動ローラ1
5a、15bによってインデックスカム7が回転し、パ
ンチプーリ41が回転することによってパンチカム39
a、39bが回転する。インデックスカム7が回転する
ことによって、駆動フォーミングギア23と従動フォー
ミングギア24とは噛合しながら回転する。これら駆動
フォーミングギア23と従動フォーミングギア24との
噛合部に、被加工部材としての平板状の金属板を挿入す
ることによって、この金属板は、波型に成形されながら
パンチ部4へ送られる。なお、この例では、金属板の素
材としては、例えば厚さ略40μmのステンレス鋼(S
US304(C:0.08%以下,Si:1.00%以
下,Mn:2.00%以下,P:0.045%以下,
S:0.030%以下,Ni:8.00%〜10.50
%,Cr:18.00%〜20.00%))製の帯状板
材を用いている。
【0042】例えば、図16(a)に示すように、一方
の例えば駆動ローラ15aがインデックスカム7の溝部
16の最奥部に嵌め込まれている状態では、インデック
スカム7の回転速度は極大となる。このとき、パンチ部
4では、図17(a)に示すように、パンチカム39
a、39bは、上記伏臥状態となり、下パンチ板34と
上パンチ底板36との間の距離は最小となる。これによ
って、図18(a)に示すような上型部31と下型部3
2とは、互いに離間し、上型部31と下型部32との間
を波型金属板71が送られる。
【0043】次に、図16(a)に示す状態からローラ
部6が90°回転し(1/4回転し)、同図(b)に示
すように、両方の駆動ローラ15a、15bがインデッ
クスカム7の溝部16、16の出入口部に配置された状
態では、インデックスカム7の回転速度は極小(略0)
となる。このとき、パンチ部4では、図17(b)に示
すように、パンチカム39a、39bは、上記起立状態
となり、圧縮コイルばね43のばね力に抗して、下パン
チ板34及び上パンチ底板36をそれぞれ、ベアリング
37a、37b、ベアリング38a、38bを介して上
下に押圧し、下パンチ板34と上パンチ底板36との間
の距離を最大とする。
【0044】この状態では、波型金属板71は、図18
(a)に示す状態から1波長分送られている。ここで、
上型部31及び下型部32は、波型金属板71が略静止
した状態で、波型金属板71を挟んだ状態で互いに押圧
し、波型金属板71に貫通孔を穿孔する。上型部31及
び下型部32は、波型金属板71に貫通孔を穿孔した後
は、速やかに離間し、特に、圧縮コイルばね47、59
の復元力によって、波型金属板71が針状突起55、6
6から取り外され、波型金属板71は針状突起55、5
6に妨げられることなく容易に送られることとなる。
【0045】波型金属板71には、図19及び図20に
示すように、多数の四角形状の貫通孔Ha、Hb、…が
穿設される。貫通孔Haは、縁部に表面から表面側外方
に折曲されて突起する三角形状の4つの有面突起paを
持っている。また、貫通孔Hbは、裏面から裏面側外方
に折曲されて突起する4つの三角形状の有面突起pbを
持っている。なお、この例では、波型金属板61の貫通
孔Ha、Hbは、略0.5mm角の大きさを有してい
る。また、貫通孔Haに設けられた4つの有面突起p
a、pa、…は互いに略合同な三角形状を有している。
【0046】次に、図16(b)に示す状態からローラ
部6が90°回転し、同図(c)に示すように、他方の
駆動ローラ15bがインデックスカム7の溝部16の最
奥部に嵌め込まれている状態では、インデックスカム7
の回転速度は極大となる。このとき、パンチ部4では、
図17(c)に示すように、パンチカム39a、39b
は、上記伏臥状態となり、下パンチ板34と上パンチ底
板36との間の距離は最小となる。このとき、図18
(c)に示すように、上型部31と下型部32とは、互
いに離間した状態となり、上型部31と下型部32との
間を波型金属板71が送られる。
【0047】次に、図16(c)に示す状態からローラ
部6が90°回転し、同図(d)に示すように、両方の
駆動ローラ15a、15bがインデックスカム7の溝部
16、16の出入口部に配置された状態では、インデッ
クスカム78の回転速度は極小(略0)となる。このと
き、パンチ部4では、図17(d)に示すように、パン
チカム39a、39bは、上記起立状態となり、圧縮コ
イルばね43のばね力に抗して、下パンチ板34及び上
パンチ底板36をそれぞれ、ベアリング37a、37
b、ベアリング38a、38bを介して上下に押圧し、
下パンチ板34と上パンチ底板36との間の距離を最大
とする。この状態では、波型金属板71は、図18
(c)に示す状態からさらに1波長分送られている。こ
こで、上型部31及び下型部32は、波型金属板71を
挟んだ状態で互いに押圧し、波型金属板71に貫通孔を
穿孔する。
【0048】次に、図16(d)に示す状態からローラ
部6が90°回転すると、再び同図(a)に示すよう
に、一方の駆動ローラ15aがインデックスカム7の溝
部16の最奥部に嵌め込まれている状態となり、インデ
ックスカム7の回転速度は極大となる。以降、上述した
図16(a)乃至同図(d)に示す状態が周期的に繰り
返されて、波型金属板に貫通孔が連続的に穿設される。
多数の貫通孔が穿設された波型金属板71は、巻取装置
によって巻き上げられて、渦巻き状とされ、図21に示
すような金属フィルタ72を構成する金属多孔体として
用いられる。ここで、波型金属板71は、同図に示すよ
うに、平板状の平型金属板73と重ね合わせた状態で、
渦巻き状に巻き上げられ、金属フィルタ72が製造され
る。
【0049】この金属フィルタ72は、例えばディーゼ
ルエンジンから排出されたディーゼル排出ガス中の未燃
粒子を捕捉して除去するために用いられる。ここで、貫
通孔Ha、Hbは、例えばディーゼル排出微粒子のフィ
ルタ半径方向への移動を可能にして、微粒子のフィルタ
衝突確率とフィルタ内滞留時間とを高める機能を有す
る。また、有面突起pa、pbは、貫通孔Ha、Hbを
設けたことによる微粒子の接触面積の減少を補填し、微
粒子のフィルタ衝突確率を高め、微粒子の直進を遮っ
て、そのフィルタ内滞留時間を延ばす機能を有する。
【0050】このように、この第1実施例の構成によれ
ば、送り部3とパンチ部4とを駆動する駆動源としての
駆動モータを共用としたので、当該プレス加工装置の構
成を簡素化し、コストを低減することができる。また、
例えば、上型部及び下型部の状態等を検出するためのセ
ンサが不要であり、送り部3とパンチ部4は、単一の駆
動モータ5によって駆動され、かつ、駆動モータ5の回
転速度が大きく変動しても、確実かつ正確に金属板に貫
通孔を穿孔できるため、電気的制御を簡素化でき、制御
用部品等の点数を低減できるので、コストを低減するこ
とができるとともに、装置の小型化に寄与することがで
きる。また、故障の発生を抑え、長寿命化を図ることが
でき、維持保守を容易にすることができる。また、金属
板を送りながら同時に円滑に穿孔を行うことができるの
で、加工時間を短縮化することができる。
【0051】◇第2実施例 図22は、この発明の第2実施例であるプレス加工装置
の上型部の針状突起の下面図、また、図23は、同プレ
ス加工装置によって貫通孔が穿孔された金属板の一部を
拡大して示す拡大図である。この例の装置構成が、上記
した第1実施例のそれと大きく異なるところは、第1実
施例では、例えば上型部31の針状突起55の先端部5
5aの4つの側面を、互いに合同な三角形状としたのに
対し、図22に示すように、針状突起の先端部81の4
つの側面81a、81b、81c、81dを大きさを違
えた点である。
【0052】これによって、図23に示すように、金属
板82に穿孔された貫通孔Ka(Kb)の4つの有面突
起r1、r2、r3、r4(t1、t2、t3、t4)
は、大きさが異なっている。なお、この例では、駆動フ
ォーミングギア23及び従動フォーミングギア24に代
えて、金属板を挟んだ状態で回転する円筒形状の駆動ロ
ーラ及び従動ローラを設け、平板状の金属板を当接部に
挿入することによって、波型に加工することなく、単に
金属板をパンチ部へ送るように構成されている。
【0053】この例では、平型の金属板82に穿設され
ている貫通孔Kaは、図23に示すように、表面から表
面側外方に折曲された三角形状の4つの有面突起r1、
r2、r3、r4を有している。ここで、相対向する有
面突起r1、r3のうち、一方の有面突起r1の大きさ
を他方の有面突起r3に対して比較的大きくなってい
る。また、相対向する有面突起r2、r4は、互いに略
合同である。また、貫通孔Kbは、裏面から裏面側外方
に突起する4つの三角形状の有面突起t1、t2、t
3、t4を有している。ここで、相対向する有面突起t
1、t3のうち、一方の有面突起t1の大きさを他方の
有面突起t3に対して比較的大きくなっている。また、
相対向する有面突起t2、t4は、互いに略合同であ
る。
【0054】このように、この第2実施例の構成によれ
ば、上述した第1実施例と略同一の効果を得ることがで
きる。
【0055】◇第3実施例 図24は、この発明の第3実施例であるプレス加工装置
の上型部の枠状刄体を一部破断面して示す斜視図、ま
た、図25は、図24のK−K線に沿った断面図であ
る。この例の装置構成が、上記した第1実施例のそれと
大きく異なるところは、第1実施例では、上型部及び下
型部に針状突起を設けて金属板に穿孔された貫通孔の縁
部に有面突起を形成したのに対して、上型部及び下型部
に針状突起に代えて、図24及び図25に示すように枠
状刄体83を設けて、有面突起を排除するようにした点
である。
【0056】このように、この第3実施例の構成によれ
ば、上述した第1実施例と略同一の効果を得ることがで
きる。
【0057】◇第4実施例 図26は、この発明の第4実施例であるプレス加工装置
のパンチ部の上型部の要部の構成を示す断面図、図27
は、同パンチ部の下型部の要部の構成を示す断面図、図
28は、同上型部の要部の構成を示す下面図、図29
は、同上型部の楔状突起の構成を示す斜視図、図30
は、同プレス加工装置の動作を説明するための説明図、
図31は、同プレス加工装置によって製造された波型金
属板の構成を一部破断して示す斜視図、図32は、同波
型金属板と平型金属板とを重な合わせた状態で巻き上げ
てなる金属フィルタの構成を示す斜視図、また、図33
は、図32のL部を拡大し、一部破断して示す一部破断
拡大図である。この例の装置構成が、上記した第1実施
例のそれと大きく異なるところは、第1実施例では、上
型部の起伏面の低位部及び下型部の起伏面の山部(高位
部)に貫通孔を穿孔するための突起部を設けていたのに
対し、上型部の起伏面の高位部及び下型部の起伏面の谷
部(低位部)に突起部を設けて、金属板を、その起伏の
凹部内に有面突起が形成されるように、波型に加工する
ようにした点、及び突起部の先端部の形状を四角錐状に
代えて楔状とし、被加工物に、縁部の相対向する2辺側
に有面突起が形成された貫通孔を穿孔するようにした点
である。
【0058】この例のプレス加工装置の上型部31A
は、図26に示すように、ボルトによって上パンチ板3
3に対して固定された固定部46Aと、圧縮コイルばね
を介して上パンチ板33及び固定部46Aに対して変位
可能に取り付けられた可動部84a、84bとからなっ
ている。各圧縮コイルばねは、固定部46Aの可動部8
4a、84bが配置された箇所の真上に設けられた挿通
孔内に、ボルトによって上方から押さえられることによ
って、その復元力が調整可能な状態で、配設されてい
る。可動部84a、84bは、それぞれ、固定部46A
に形成された凹部52a、52bに嵌め込まれ、突起部
53a、53bが凹部52a、52bの一部である空隙
部54a、54b内で上下動可能とされ、これによっ
て、可動部84a、84bは、下方からの押圧力又は圧
縮コイルばねの復元力によって所定の範囲で上下に変位
する。特に、貫通孔の穿孔直後は、圧縮コイルばねの復
元力によって、金属板が後述する楔状突起から取り外さ
れ、金属板は楔状突起に妨げられることなく容易に送ら
れることとなる。
【0059】また、固定部46Aは、図28及び図29
に示すように、起伏の稜線方向(固定部46Aの幅方
向)に沿って整列し、金属板に貫通孔を穿孔するための
楔状に形成された先端部85aと四角柱状の基部85b
とからなる複数(この例では40個)の楔状突起85,
85,…と、楔状突起85,85,…とは送り方向(長
さ方向)に沿って送り部3側に金属板の半波長分ずらし
た状態で起伏の稜線方向(幅方向)に沿って整列し、金
属板を突き抜けたときの下型部32Aの楔状突起88を
収容する複数(この例では41個)の凹部86,86,
…とを有している。ここで、各楔状突起85は、上型部
31Aの固定部46Aの波型に加工された起伏面の高位
部(この例では、高位部のうち送り方向に沿って先端の
位置)から垂下するように形成され、各凹部86は、固
定部46Aの波型に加工された起伏面の低位部(この例
では、低位部のうち楔状突起85の形成箇所から送り方
向に沿って半波長分後方側の低位部)に開口を有するよ
うに形成されている。
【0060】この例では、各楔状突起85の先端部85
aは、矩形状の2つの傾斜刃面が所定の頂角で山形をな
すように形成され、基部85bの断面は、0.5mm角
の四角形状を呈し、凹部86の断面は、0.6mm角の
四角形状を有している。ここで、各楔状突起85は、両
傾斜刃面が、起伏の稜線方向(固定部46Aの幅方向)
に沿って各楔状突起85から見て両側端側(被加工物の
送り方向に沿って左右両側)を向くように形成されてい
る。また、上型部31Aの起伏面(可動部84a及び固
定部46Aの可動部84a側の領域の表面)は、断面
が、駆動フォーミングギア23及び従動フォーミングギ
ア24の歯の波型形状に対応した略正弦波形状に形成さ
れている。この例では、相隣る最低位部間の距離(すな
わち、波長)は、1.8mmに設定されている。
【0061】下型部32Aは、図27に示すように、固
定具としてのボルトによって下パンチ板34に対して固
定された固定部58Aと、圧縮コイルばねを介して下パ
ンチ板34及び固定部58Aに対して変位可能に取り付
けられた可動部87a、87bとからなっている。圧縮
コイルばねは、固定部58Aの可動部87a、87bが
配置された箇所の真上に設けられた挿通孔内に、ボルト
によって下方から押さえられることによって、その復元
力が調整可能な状態で、配設されている。可動部87
a、87bは、それぞれ、固定部58Aに形成された凹
部63a、63bに嵌め込まれ、突起部64a、64b
が凹部63a、63bの一部である空隙部65a、65
b内で上下動可能とされ、これによって、可動部87
a、87bは、上方からの押圧力又は圧縮コイルばねの
復元力によって所定の範囲で上下に変位する。上型部の
場合と同様に、特に、貫通孔の穿孔直後は、圧縮コイル
ばねの復元力によって、金属板が後述する楔状突起から
取り外される。
【0062】また、固定部58Aには、起伏の稜線方向
(固定部58Aの幅方向)に沿って整列し、金属板に貫
通孔を穿孔するための楔状に形成された先端部88aと
四角柱状の基部88bとからなる複数(この例では41
個)の楔状突起88,88,…と、楔状突起88,8
8,…とは長さ方向に沿って巻取装置側に金属板の半波
長分ずらした状態で幅方向に沿って整列し、金属板を突
き抜けたときの上型部31Aの楔状突起85を収容する
複数(この例では40個)の凹部89,89,…とを有
している。ここで、各楔状突起88は、下型部32Aの
固定部58Aの波型に加工された起伏面の谷部(この例
では、谷部のうち送り方向に沿って最も先端側の谷部)
から起立するように形成され、各凹部86は、固定部5
8Aの波型に加工された起伏面の山部(この例では、楔
状突起88の形成箇所から送り方向に沿って半波長分前
方側の山部)に開口を有するように形成されている。
【0063】この例では、楔状突起88の先端部88a
は、矩形状の2つの傾斜刃面が所定の頂角で山形をなす
ように形成され、基部88bの断面は、0.5mm角の
四角形状を呈し、凹部89の断面は、0.6mm角の四
角形状を有している。ここで、各楔状突起88は、両傾
斜刃面が、起伏の稜線方向(固定部58Aの幅方向)に
沿って各楔状突起88から見て両側端側(被加工物の送
り方向に沿って左右両側)を向くように形成されてい
る。また、下型部32Aの表面(可動部87a及び固定
部58Aの可動部87a側の領域の表面)は、断面が、
駆動フォーミングギア23及び従動フォーミングギア2
4の歯の波型形状に対応した略正弦波形状に形成されて
いる。この例では、相隣る山部間の距離(すなわち、波
長)は、1.8mmに設定されている。
【0064】次に、図16、図17及び図30を参照し
て、この例のプレス加工装置の動作について説明する。
例えば、図16(a)に示すように、一方の例えば駆動
ローラ15aがインデックスカム7の溝部16の最奥部
に嵌め込まれている状態では、インデックスカム7の回
転速度は極大となる。このとき、パンチ部4では、図1
7(a)に示すように、パンチカム39a、39bは、
上記伏臥状態となり、下パンチ板34と上パンチ底板3
6との間の距離は最小となる。これによって、図30
(a)に示すような上型部31Aと下型部32Aとは、
互いに離間し、上型部31Aと下型部32Aとの間を波
型金属板71Aが送られる。
【0065】次に、図16(a)に示す状態からローラ
部6が90°回転し(1/4回転し)、同図(b)に示
すように、両方の駆動ローラ15a、15bがインデッ
クスカム7の溝部16、16の出入口部に配置された状
態では、インデックスカム7の回転速度は極小(略0)
となる。このとき、パンチ部4では、図17(b)に示
すように、パンチカム39a、39bは、上記起立状態
となり、圧縮コイルばね43のばね力に抗して、下パン
チ板34及び上パンチ底板36をそれぞれ、ベアリング
37a、37b、ベアリング38a、38bを介して上
下に押圧し、下パンチ板34と上パンチ底板36との間
の距離を最大とする。
【0066】この状態では、波型金属板71は、図30
(a)に示す状態から1波長分送られている。ここで、
上型部31A及び下型部32Aは、波型金属板71Aが
略静止した状態で、波型金属板71Aを挟んで互いに押
圧し、波型金属板71Aに貫通孔を穿孔する。上型部3
1A及び下型部32Aは、波型金属板71Aに貫通孔を
穿孔した後は、速やかに離間し、特に、圧縮コイルばね
の復元力によって、波型金属板71Aが楔状突起85、
88から取り外され、波型金属板71Aは楔状突起8
5、88に妨げられることなく容易に送られることとな
る。
【0067】波型金属板71Aには、図31に示すよう
に、多数の四角形状の貫通孔Hc、Hd、…が穿設され
る。貫通孔Hcは、縁部に表面から裏面側に向けて折曲
されて突起し相対向する矩形状の2つの有面突起pc,
pcを持っている。また、貫通孔Hdは、裏面から表面
側に向けて折曲されて突起する2つの矩形状の有面突起
pd,pdを持っている。ここで、有面突起pc,pd
は、共に波型金属板71Aの起伏の稜線方向(幅方向)
を向いている。なお、この例では、楔状突起85、88
の寸法は、波型金属板71Aに形成された有面突起p
c,pc,…の平均高さHと、波型金属板71Aの起伏
の凹部(列状凹部)の平均深さDとの関係が、0.7D
≦H≦1.2Dとなるように設定されている。また、こ
の例では、波型金属板71Aの貫通孔Hc、Hdは、略
0.5mm角の大きさを有している。また、貫通孔H
c,Hdに設けられた有面突起pc,pd,…は互いに
略合同な矩形状を有している。
【0068】次に、図16(b)に示す状態からローラ
部6が90°回転し、同図(c)に示すように、他方の
駆動ローラ15bがインデックスカム7の溝部16の最
奥部に嵌め込まれている状態では、インデックスカム7
の回転速度は極大となる。このとき、パンチ部4では、
図17(c)に示すように、パンチカム39a、39b
は、上記伏臥状態となり、下パンチ板34と上パンチ底
板36との間の距離は最小となる。このとき、図30
(c)に示すように、上型部31Aと下型部32Aと
は、互いに離間した状態となり、上型部31Aと下型部
32Aとの間を波型金属板71Aが送られる。
【0069】次に、図16(c)に示す状態からローラ
部6が90°回転し、同図(d)に示すように、両方の
駆動ローラ15a、15bがインデックスカム7の溝部
16、16の出入口部に配置された状態では、インデッ
クスカム78の回転速度は極小(略0)となる。このと
き、パンチ部4では、図17(d)に示すように、パン
チカム39a、39bは、上記起立状態となり、圧縮コ
イルばね43のばね力に抗して、下パンチ板34及び上
パンチ底板36をそれぞれ、ベアリング37a、37
b、ベアリング38a、38bを介して上下に押圧し、
下パンチ板34と上パンチ底板36との間の距離を最大
とする。この状態では、波型金属板71は、図30
(d)に示すように、同図(c)に示す状態からさらに
1波長分送られている。ここで、上型部31A及び下型
部32Aは、波型金属板71Aを挟んだ状態で互いに押
圧し、波型金属板71Aに貫通孔を穿孔する。
【0070】次に、図16(d)に示す状態からローラ
部6が90°回転すると、再び同図(a)に示すよう
に、一方の駆動ローラ15aがインデックスカム7の溝
部16の最奥部に嵌め込まれている状態となり、インデ
ックスカム7の回転速度は極大となる。以降、上述した
図16(a)乃至同図(d)に示す状態が周期的に繰り
返されて、波型金属板71Aに貫通孔が連続的に穿設さ
れる。多数の貫通孔Hc,Hd,…が穿設された波型金
属板71Aは、図32及び図33に示すように、多数の
貫通孔Ma,Ma,…が穿孔された平型金属板73Aと
重ね合わされた状態で、巻取装置によって巻き上げられ
て、渦巻き状とされ、金属フィルタ72Aが製造され
る。なお、平型金属板73Aに穿孔された貫通孔Ma,
Ma,…には、有面突起は設けられていない。
【0071】この金属フィルタは、例えばディーゼルエ
ンジンから排出されたディーゼル排出ガス中の未燃粒子
を捕捉して除去するために用いられる。ここで、貫通孔
Hc,Hd,Maは、例えばディーゼル排出微粒子のフ
ィルタ半径方向への移動を可能にして、微粒子のフィル
タ衝突確率とフィルタ内滞留時間とを高めるためる機能
を有する。また、有面突起pc,pdは、貫通孔Hc,
Hdを設けたことによる微粒子の接触面積の減少を補填
し、微粒子のフィルタ衝突確率を高め、微粒子の直進を
遮って、そのフィルタ内滞留時間を延ばす機能を有す
る。また、有面突起pc,pdが、波型金属板71Aの
凹部内に収容されることによって、渦巻き状とされた場
合に、有面突起pc、pdが変形することが免れる。
【0072】このように、この第4実施例の構成によれ
ば、上述した第1実施例と略同一の効果を得ることがで
きる。加えて、特に、起伏の凹部内に有面突起が形成さ
れるように、被加工物を波型の金属板に加工することが
できる。
【0073】◇第5実施例 図34は、この発明の第5実施例であるプレス加工装置
のパンチ部の上型部の平鑿状突起の構成を示す斜視図、
図35は、同パンチ部の下型部の平鑿状突起の構成を示
す斜視図、また、図36は、同プレス加工装置によって
製造された波型の波型金属板の構成を一部破断して示す
斜視図である。この例の装置構成が、上記した第4実施
例のそれと大きく異なるところは、第4実施例では、被
加工物に貫通孔を穿孔するための突起部の先端部の形状
を2つの傾斜刃面が形成された楔状としたのに代えて、
単一の傾斜刃面が形成された平鑿状として、縁部の1辺
にのみ有面突起が形成された貫通孔を穿孔するようにし
た点である。
【0074】この例のプレス加工装置の上型部の固定部
は、起伏の稜線方向(固定部の幅方向)に沿って整列
し、図34に示すように、金属板に貫通孔を穿孔するた
めの平鑿状に形成された先端部91aと四角柱状の基部
91bとからなる複数(この例では40個)の平鑿状突
起(上型突起部)91,91,…と、平鑿状突起91,
91,…とは送り方向(長さ方向)に沿って送り部3側
に金属板の半波長分ずらした状態で幅方向に沿って整列
し、金属板を突き抜けたときの下型部の平鑿状突起92
を収容する複数(この例では41個)の凹部(不図示)
とを有している。この例では、各平鑿状突起91の先端
部91aは、矩形状の単一の傾斜刃面が形成され、基部
91bの断面は、四角形状を呈し、凹部の断面は、四角
形状を有している。ここで、平鑿状突起91,91,…
は、傾斜刃面が、起伏の稜線方向(固定部の幅方向)に
沿って平鑿状突起91,91,…から見ていずれか一方
の側端側(被加工物の送り方向に沿って左側又は右側)
を向くように形成されている。
【0075】また、下型部の固定部は、起伏の侶線方向
(固定部の幅方向)に沿って整列し、図35に示すよう
に、金属板に貫通孔を穿孔するための平鑿状に形成され
た先端部92aと四角柱状の基部92bとからなる複数
(この例では41個)の平鑿状突起(下型突起部)9
2,92,…と、平鑿状突起92とは長さ方向に沿って
巻取装置側に金属板の半波長分ずらした状態で幅方向に
沿って整列し、金属板を突き抜けたときの上型部の平鑿
状突起91を収容する複数(この例では40個)の凹部
(不図示)とを有している。この例では、各平鑿状突起
92の先端部92aは、矩形状の単一の傾斜刃面が形成
され、基部92bの断面は、四角形状を呈し、凹部の断
面は、四角形状を有している。ここで、平鑿状突起9
2,92,…は、傾斜刃面が、起伏の稜線方向(固定部
の幅方向)に沿って平鑿状突起92,92,…から見て
いずれか一方の側端側(被加工物の送り方向に沿って左
側又は右側)を向くように形成されている。
【0076】上型部と下型部とによって挟まれて押圧さ
れることによって、波型金属板には、図36に示すよう
に、多数の四角形状の貫通孔He、Hf、…が穿設され
る。貫通孔Heは、縁部に表面から裏面側に向けて折曲
されて突起し矩形状の単一の有面突起peを持ってい
る。また、貫通孔Hfは、裏面から表面側に向けて折曲
されて突起する単一の矩形状の有面突起pfを持ってい
る。また、有面突起pe,pfは、共に貫通孔He、H
fの縁部のうち波型金属板71Bの起伏の稜線方向(幅
方向)に沿った一方の側に設けられ、波型金属板71B
の幅方向を向いている。
【0077】貫通孔He、Hfは、例えばディーゼル排
出微粒子のフィルタ半径方向への移動を可能にして、微
粒子のフィルタ衝突確率とフィルタ内滞留時間とを高め
るためる機能を有する。ここで、例えば、金属フィルタ
を、有面突起pe、pfがディーゼル排出ガスの風下側
に配置されるように用いることによって、ディーゼル排
出微粒子のフィルタ半径方向への移動が一段と容易にな
る。また、有面突起pe、pfは、貫通孔He、Hfを
設けたことによる微粒子の接触面積の減少を補填し、微
粒子のフィルタ衝突確率を高め、微粒子の直進を遮っ
て、そのフィルタ内滞留時間を延ばす機能を有する。ま
た、有面突起pe、pfが、波型金属板71Bの凹部内
に収容されることによって、渦巻き状とされた場合に、
有面突起pe、pfが変形することが免れる。
【0078】このように、この第5実施例の構成によれ
ば、上述した第4実施例と略同一の効果を得ることがで
きる。
【0079】◇第6実施例 図37は、この発明の第6実施例であるプレス加工装置
のパンチ部の上型部の要部の構成を示す断面図、図38
は、同パンチ部の下型部の要部の構成を示す断面図、ま
た、図39は、同プレス加工装置によって製造された波
型金属板の構成を一部破断して示す斜視図である。この
例の装置構成が、上記した第4実施例のそれと大きく異
なるところは、第4実施例では上型部及び下型部の固定
部の被加工物が接触する起伏面を略正弦波状としたのに
対して、略矩形波状とした点である。
【0080】この例のプレス加工装置の上型部31C
は、図37に示すように、ボルトによって上パンチ板3
3に対して固定された固定部46Cと、圧縮コイルばね
を介して上パンチ板33及び固定部46Cに対して変位
可能に取り付けられた可動部93a、93bとからなっ
ている。各圧縮コイルばねは、固定部46Cの可動部9
3a、93bが配置された箇所の真上に設けられた挿通
孔内に、ボルトによって上方から押さえられることによ
って、その復元力が調整可能な状態で、配設されてい
る。可動部93a、93bは、それぞれ、固定部46C
に形成された凹部52a、52bに嵌め込まれ、突起部
53a、53bが凹部52a、52bの一部である空隙
部54a、54b内で上下動可能とされ、これによっ
て、可動部93a、93bは、下方からの押圧力又は圧
縮コイルばねの復元力によって所定の範囲で上下に変位
する。
【0081】また、固定部46Cは、幅方向に沿って整
列し、金属板に貫通孔を穿孔するための楔状に形成され
た先端部94aと四角柱状の基部94bとからなる複数
の楔状突起(上型突起部)94,94,…と、楔状突起
94,94,…とは長さ方向に沿って送り部3側に金属
板の半波長分ずらした状態で幅方向に沿って整列し、金
属板を突き抜けたときの下型部32Cの楔状突起を収容
する複数の凹部(下型突起収容部)95,95,…とを
有している。ここで、各楔状突起94は、上型部31C
の固定部46Cの波型に加工された起伏面の高位面の先
端の位置から垂下するように形成され、各凹部86は、
固定部46Cの波型に加工された起伏面の低位面の中央
部(この例では、楔状突起94の形成箇所から送り方向
に沿って半波長分後方側の位置)に開口を有するように
形成されている。
【0082】この例では、各楔状突起94の先端部94
aは、矩形状の2つの傾斜刃面が所定の頂角で山形をな
すように形成され、基部94bの断面は四角形状を呈
し、凹部95の断面は、四角形状を有している。この例
でも、各楔状突起94は、両傾斜刃面が、固定部46C
の幅方向に沿って楔状突起94から見て両側端側(被加
工物の送り方向に沿って左右両側)を向くように形成さ
れている。また、上型部31Cの起伏面(可動部93a
及び固定部46Cの可動部93a側の領域の表面)は、
断面が、駆動フォーミングギア23及び従動フォーミン
グギア24の歯の波型形状に対応した波高及び波長を有
する略矩形波状の波型形状に形成されている。この例で
は、波長は、1.8mmに設定されている。
【0083】下型部32Cは、図38に示すように、固
定具としてのボルトによって下パンチ板34に対して固
定された固定部58Cと、圧縮コイルばねを介して下パ
ンチ板34及び固定部58Cに対して変位可能に取り付
けられた可動部96a,96bとからなっている。圧縮
コイルばねは、固定部58Cの可動部96a,96bが
配置された箇所の真上に設けられた挿通孔内に、ボルト
によって下方から押さえられることによって、その復元
力が調整可能な状態で、配設されている。可動部96
a,96bは、それぞれ、固定部58Cに形成された凹
部63a,63bに嵌め込まれ、突起部64a,64b
が凹部63a,63bの一部である空隙部65a,65
b内で上下動可能とされ、これによって、可動部96
a,96bは、上方からの押圧力又は圧縮コイルばねの
復元力によって所定の範囲で上下に変位する。
【0084】また、固定部58Cには、幅方向に沿って
整列し、金属板に貫通孔を穿孔するための楔状に形成さ
れた先端部97aと四角柱状の基部97bとからなる複
数の楔状突起(下型突起部)97,97,…と、楔状突
起97,97,…とは長さ方向に沿って巻取装置側に金
属板の半波長分ずらした状態で幅方向に沿って整列し、
金属板を突き抜けたときの上型部31Cの楔状突起94
を収容する複数の凹部(上型突起収容部)98,98,
…とを有している。ここで、各楔状突起97は、下型部
32Cの固定部58Cの波型に加工された起伏面の低位
面の中央部から起立するように形成され、各凹部98
は、固定部58Cの波型に加工された起伏の高位面の中
央部(この例では、楔状突起97の形成箇所から送り方
向に沿って半波長分前方側の位置)に開口を有するよう
に形成されている。
【0085】この例では、楔状突起97の先端部97a
は、矩形状の2つの傾斜刃面が所定の頂角で山形をなす
ように形成され、基部97bの断面は、四角形状を呈
し、凹部98の断面は、四角形状を有している。この例
でも、楔状突起97,97,…は、両傾斜刃面が、固定
部58Cの幅方向に沿って楔状突起97,97,…から
見て両側端側(被加工物の送り方向に沿って左右両側)
を向くように形成されている。また、下型部32Cの起
伏面(可動部96a及び固定部58Cの可動部96a側
の領域の表面)は、断面が、駆動フォーミングギア23
及び従動フォーミングギア24の歯の波型形状に対応し
た波高及び波長を有する略矩形波状の波型形状に形成さ
れている。この例では、波長は、1.8mmに設定され
ている。
【0086】上型部と下型部とによって挟まれて押圧さ
れることによって、波型金属板には、図39に示すよう
に、多数の四角形状の貫通孔Hg、Hh、…が穿設され
る。貫通孔Hgは、縁部に表面から裏面側へ向けて折曲
されて突起し相対向する矩形状の2つの有面突起pg,
pgを持っている。また、貫通孔Hhは、裏面から表面
側へ向けて折曲されて突起し相対向する2つの矩形状の
有面突起ph,phを持っている。ここで、有面突起p
g,phは、共に波型金属板71Cの幅方向を向いてい
る。貫通孔Hg、Hhは、例えばディーゼル排出微粒子
のフィルタ半径方向への移動を可能にして、微粒子のフ
ィルタ衝突確率とフィルタ内滞留時間とを高めるためる
機能を有する。また、有面突起pg、phは、貫通孔H
g、Hhを設けたことによる微粒子の接触面積の減少を
補填し、微粒子のフィルタ衝突確率を高め、微粒子の直
進を遮って、そのフィルタ内滞留時間を延ばす機能を有
する。また、有面突起pg、phが、波型金属板71C
の凹部内に収容されることによって、渦巻き状とされた
場合に、有面突起pg、phが変形することが免れる。
また、上型部及び下型部の起伏面が、略矩形波状の波型
形状に形成されることによって、金属板が、渦巻き状と
された場合に、波型形状の変形が防止される。
【0087】このように、この第6実施例の構成によれ
ば、上述した第4実施例と略同一の効果を得ることがで
きる。
【0088】◇第7実施例 図40は、この発明の第7実施例であるプレス加工装置
のパンチ部の上型部の要部の構成を示す下面図、また、
図41は、同プレス加工装置によって製造された波型金
属板の構成を示す斜視図である。この例の装置構成が、
上記した第4実施例のそれと大きく異なるところは、第
4実施例では、上型部及び下型部の楔状突起を起伏の稜
線方向(幅方向)に沿って一列に揃えて設けたのに対し
て、1個ずつ互い違いに配置した点である。
【0089】この例のプレス加工装置の上型部の固定部
46Dは、図40に示すように、幅方向に沿って互い違
いに配列され、金属板に貫通孔を穿孔するための複数の
楔状突起(上型突起部)99,99,…と、幅方向に沿
って互い違いに配列され、金属板を突き抜けたときの下
型部の対応する楔状突起を収容する複数の凹部(下型突
起収容部)101,101,…とを有している。下型部
の固定部も、上型部の固定部46Dと同様に、幅方向に
沿って互い違いに配列され、金属板に貫通孔を穿孔する
ための複数の楔状突起と、幅方向に沿って互い違いに配
列され、対応する楔状突起99を収容する複数の凹部と
を有している。
【0090】上型部と下型部とによって挟まれて押圧さ
れることによって、波型金属板71Dには、図41に示
すように、多数の四角形状の貫通孔Hi、Hj、…が穿
設される。貫通孔Hiは、縁部に表面から裏面側に向け
て折曲されて突起し相対向する矩形状の2つの有面突起
pi,piを持っている。また、貫通孔Hjは、裏面か
ら表面側に向けて折曲されて突起する2つの矩形状の有
面突起pj,pjを持っている。ここで、有面突起p
i,pjは、共に波型金属板71Dの幅方向を向いてい
る。また、1つの稜線に沿って配列された貫通孔Hi,
Hi,…のうち、互いに隣接する貫通孔Hi,Hi同士
は、長さ方向に変位した状態で配置され、貫通孔Hi,
Hi,…は互い違いに配列されている。また、隣接する
貫通孔Hi,Hiの有面突起pi,pi同士は、幅方向
から見て一部で重なり合っている。同様に貫通孔Hj,
Hj、…も互い違いに配列され、隣接する貫通孔Hj,
Hjの有面突起pj,pj同士は、幅方向から見て一部
で重なり合っている。
【0091】多数の貫通孔が穿設された波型金属板71
Dは、平型金属板と重ね合わせた状態で、巻取装置によ
って巻き上げられて、渦巻き状とされ、金属フィルタが
製造される。この金属フィルタは、例えばディーゼルエ
ンジンから排出されたディーゼル排出ガス中の未燃粒子
を捕捉して除去するために用いられる。ここで、貫通孔
Hi、Hjは、例えばディーゼル排出微粒子のフィルタ
半径方向への移動を可能にして、微粒子のフィルタ衝突
確率とフィルタ内滞留時間とを高めるためる機能を有す
る。また、有面突起pi、pjは、貫通孔Hi、Hjを
設けたことによる微粒子の接触面積の減少を補填し、微
粒子のフィルタ衝突確率を高め、微粒子の直進を遮っ
て、そのフィルタ内滞留時間を延ばす機能を有する。
【0092】また、有面突起pi、pjが、波型金属板
71Dの凹部内に収容されることによって、渦巻き状と
された場合に、有面突起pi、pjが変形することが免
れる。また、貫通孔Hi、Hi、…、貫通孔Hj、H
j、…が互い違いに配列され、互いに隣接する有面突起
pi,pi同士、及び互いに隣接する有面突起pj,p
j同士が、幅方向から見て一部で重なり合うように設け
られていることによって、有面突起pi、pjは、ディ
ーゼル排出ガスの流れを乱して、微粒子の直進を遮っ
て、そのフィルタ内滞留時間を一段と延ばすことに寄与
する。
【0093】このように、この第7実施例の構成によれ
ば、上述した第4実施例と略同一の効果を得ることがで
きる。
【0094】以上,この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば,上述
の各実施例においては、インデックスカム7及び駆動フ
ォーミングギア23及び従動フォーミングギア24の歯
数を共に24個とする場合について述べたが、歯数は勿
論これに限らず、また、必ずしも同一の歯数である必要
なない。また、上型部又は下型部に設けた上型突起部又
は下型突起部は、四角錐形状や楔状とは限らず、三角錐
形状としても、円錐形状としても良い。
【0095】また、例えば、上型突起部や下型突起部の
先端部の断面や高さ等の寸法を、貫通孔の穿孔動作が終
了して復帰する時点で、有面突起が鉛直上方又は鉛直下
方へ向けられる途中の傾斜した状態となるように設定し
て、有面突起を、貫通孔に対して、ひさし部が設けられ
るように形成しても良い。また、上型突起部又は下型突
起部の刃先は直線状とは限らず、加工する波型形状に合
わせて曲線状としても良い。また、波型の形状として
は、正弦波状や矩形波状に限らず台形波状としても良
い。また、上型部又は下型部のみに上型突起部又は下型
突起部を設けるようにしても良い。また、上型部又は下
型部に突起部を設けずに、押圧するのみとし、例えばリ
ベットのかしめに用いるようにしても良い。また、所定
の形状の上型部及び下型部を用いて曲げ加工を行うよう
にしても良い。
【0096】また、巻掛伝動部材としてベルトに代えて
例えばチェーンを用いるようにしても良い。また、ロー
ラ部に設ける駆動ローラは2個に限らず、例えば単一の
駆動ローラを設けて、対応する形状に外周面が加工され
たインデックスカムを回転させて、送り部における静止
状態を周期的に得るようにしても良い。また、ローラ部
とインデックスカムとの組み合わせに代えて、両方とも
歯車とし、駆動側の歯車を歯の一部を欠いた間欠歯車と
して、送り部における静止状態を周期的に得るようにし
ても良い。また、この発明のプレス加工装置は、例えば
横転させた状態で用いるようにしても良い。
【0097】また、例えば第1実施例では、上型突起部
や下型突起部をそれぞれ1列設けた場合について述べた
が、複数列設けるようにしても良い。また、例えば第1
実施例や第4実施例では、上型突起部や下型突起部を山
部や谷部に配置して、平板状の金属板を山部や谷部に貫
通孔が穿孔された波型金属板に加工する場合について述
べたが、貫通孔を中腹部に穿孔するように上型突起部や
下型突起部を配置するようにしても良い。また、第2実
施例では、平板状の金属板をパンチ部4で波型に加工す
る場合について述べたが、このパンチ部4で、平板状の
金属板を波型に加工してから、貫通孔を穿孔するように
しても良いし、波型への加工と貫通孔の穿孔とを同時に
行うように構成しても良い。
【0098】また、例えば、第5実施例で、上型部及び
下型部の固定部の穿孔用の部位の前方側に、有面突起を
収納するとともに、例えば、有面突起の高さよりも小さ
い深さの収納部が形成された折曲加工用の部位を、波型
の起伏面が連続するように延設し、縁部に有面突起を有
する貫通孔を穿孔した後に、例えば、次の穿孔のタイミ
ングで、有面突起を上記収納部に収納した状態で、金属
板を折曲加工用の部位で、上型部と下型部との間に挟ん
で押圧することによって、有面突起の先端部を折曲加工
するようにしても良い。これによって、有面突起は、貫
通孔に対して、ひさし部や天井部が設けられるように形
成される。
【0099】また、例えば第7実施例では、上型突起部
や下型突起部を、稜線方向に沿って、1個ずつ互い違い
に配置した場合について述べたが、複数個ずつ互い違い
に配置するようにしても良い。また、必ずしも規則性を
有していなくても良い。また、第7実施例で、上型突起
部や下型突起部の先端部の刃面を、上型部や下型部の起
伏面の稜線に沿った方向から見て、隙間がないように、
上型突起部や下型突起部を配列するようにしても良い。
これによって、波型に加工された金属板をフィルタとし
て用いた場合、微粒子の直進を妨げ、フィルタ内滞留時
間を延ばすことに寄与できる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のプレス
加工装置によれば、送り機構と加工部とを駆動する駆動
源を共用とすることができるので、当該プレス加工装置
の構成を簡素化し、コストを低減することができる。ま
た、例えば、上型部及び下型部の状態等検出するセンサ
が不要であり、送り機構と加工部とを、単一の駆動源に
よって駆動することによって、電気的制御を簡素化で
き、かつ、駆動源の回転速度が大きく変動しても、確実
かつ正確に金属板に貫通孔を穿孔できるため、制御用部
品等の点数を低減できるので、コストを低減することが
できるとともに、装置の小型化に寄与することができ
る。また、故障の発生を抑え、長寿命化を図ることがで
き、維持保守を容易にすることができる。また、被加工
物を送りながら同時に円滑に穿孔を行うことができるの
で、加工時間を短縮化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるプレス加工装置の
概略構成を示す模式断面図である。
【図2】同プレス加工装置のインデックス部及び送り部
の構成を示す断面図である。
【図3】同インデックス部の構成を一部破断して示す側
面図である。
【図4】図2のA−A線に沿った断面図である。
【図5】同プレス加工装置のパンチ部の構成を示す正面
図である。
【図6】図5のB−B線に沿った断面図である。
【図7】同パンチ部の上型の構成を示す下面図である。
【図8】図7のC部を拡大して示す拡大図である。
【図9】図7のD−D線に沿った断面図である。
【図10】図7のE−E線に沿った断面図である。
【図11】図10の一部を拡大して示す拡大断面図であ
る。
【図12】同パンチ部の下型の構成を示す平面図であ
る。
【図13】図12のF−F線に沿った断面図である。
【図14】図12のG−G線に沿った断面図である。
【図15】図14の一部を拡大して示す拡大断面図であ
る。
【図16】同プレス加工装置の動作を説明するための説
明図である。
【図17】同プレス加工装置の動作を説明するための説
明図である。
【図18】同プレス加工装置の動作を説明するための説
明図である。
【図19】同プレス加工装置によって製造された波型の
金属板の構成を示す斜視図である。
【図20】図19のJ部を拡大し、一部を破断して示す
一部破断拡大図である。
【図21】同波型の金属板と平型金属板とを重な合わせ
た状態で巻き上げてなる金属フィルタの構成を示す模式
断面図である。
【図22】この発明の第2実施例であるプレス加工装置
の上型部の針状突起の下面図である。
【図23】同プレス加工装置によって貫通孔が穿孔され
た金属板の一部を拡大して示す拡大図である。
【図24】この発明の第3実施例であるプレス加工装置
の上型部の枠状刄体を一部破断面して示す斜視図であ
る。
【図25】図24のK−K線に沿った断面図である。
【図26】この発明の第4実施例であるプレス加工装置
のパンチ部の上型部の要部の構成を示す断面図である。
【図27】同パンチ部の下型部の要部の構成を示す断面
図である。
【図28】同上型部の要部の構成を示す下面図である。
【図29】同上型部の楔状突起の構成を示す斜視図であ
る。
【図30】同プレス加工装置の動作を説明するための説
明図である。
【図31】同プレス加工装置によって製造された波型の
金属板の構成を一部破断して示す斜視図である。
【図32】同波型金属板と平型金属板とを重な合わせた
状態で巻き上げてなる金属フィルタの構成を示す斜視図
である。
【図33】図32のL部を拡大し、一部破断して示す一
部破断拡大図である。
【図34】この発明の第5実施例であるプレス加工装置
のパンチ部の上型部の平鑿状突起の構成を示す斜視図で
ある。
【図35】同パンチ部の下型部の平鑿状突起の構成を示
す斜視図である。
【図36】同プレス加工装置によって製造された波型の
金属板の構成を一部破断して示す斜視図である。
【図37】この発明の第6実施例であるプレス加工装置
のパンチ部の上型部の要部の構成を示す断面図である。
【図38】同パンチ部の下型部の要部の構成を示す断面
図である。
【図39】同プレス加工装置によって製造された波型の
金属板の構成を一部破断して示す斜視図である。
【図40】この発明の第7実施例であるプレス加工装置
のパンチ部の上型部の要部の構成を示す下面図である。
【図41】同プレス加工装置によって製造された波型の
金属板の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 プレス加工装置 2 インデックス部(動力伝達機構) 3 送り部(送り機構) 4 パンチ部(加工部) 5 駆動モータ(駆動源) 6 ローラ部(第1の回転部) 7 インデックスカム(第3の回転部) 8 タイミングプーリ(第2の回転部) 15a、15b 駆動ローラ 16 溝部 17 凸部 18 駆動ベルト(巻掛伝動部材、ベルト) 23 駆動フォーミングギア(第6の回転部、駆動
歯車) 24 従動フォーミングギア(第7の回転部、従動
歯車) 31,31A,31C 上型部 32,32A,32C 下型部 33 上パンチ板 34 下パンチ板(下型作動部材の一部) 35a,35b 側板(中継作動部材) 36 上パンチ底板(上型作動部材の一部) 37a,37b ベアリング(上型作動部材の一
部) 38a,38b ベアリング(下型作動部材の一
部) 39a,39b パンチカム(第5の回転部) 41 パンチプーリ(第4の回転部) 55 針状突起(上型突起部) 56,86,95,101 凹部(下型突起収容
部) 66 針状突起(下型突起部) 67,89,98 凹部(上型突起収容部) 85,94,99 楔状突起(上型突起部) 88,97 楔状突起(下型突起部) 91 平鑿状突起(上型突起部) 92 平鑿状突起(下型突起部) 71,71A,71B,71D 波型金属板(被加
工物) Ha,Hb,Hc,Hd,He,Hf,Hg,Hh,H
i,Hj,Ka,Kb貫通孔 pa,pb,pc,pd,pe,pf,pg,ph,p
i,pj,r1,r2,r3,r4,t1,t2,t
3,t4 有面突起
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B30B 13/00 B30B 13/00 B (72)発明者 和田 茂 京都府京都市山科区音羽前出町15番地の7 有限会社和田製作所内 (72)発明者 遠藤 清武 東京都江東区東陽3−23−26−804 Fターム(参考) 4E048 KB06 4E090 AA03 BA02 HA01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を送る送り機構と、前記送り機
    構から送られた前記被加工物にプレス加工を施す加工部
    と、前記送り機構及び前記加工部に駆動源の動力を伝達
    する動力伝達機構とを備えたプレス加工装置であって、 前記加工部は、前記被加工物を挟んで該被加工物に少な
    くとも貫通孔を穿孔するための上型部及び下型部と、前
    記上型部及び下型部を互いに押圧又は離間させる作動部
    とを有し、 前記動力伝達機構は、前記送り機構を周期的に静止させ
    るように駆動すると共に、前記送り機構が静止した状態
    で、前記作動部を駆動して、前記被加工物を挟んだ前記
    上型部及び下型部を互いに押圧させることを特徴とする
    プレス加工装置。
  2. 【請求項2】 前記動力伝達機構は、前記駆動源によっ
    て駆動されて第1の回転軸の周りに回転する第1及び第
    2の回転部と、前記第1の回転部によって駆動されて第
    2の回転軸の周りに回転する第3の回転部とを有し、 前記作動部は、前記上型部及び前記下型部の下方に配置
    され、前記第2の回転部の回転運動が無端状の巻掛伝動
    部材の運動によって伝動されて第3の回転軸の周りに回
    転する第4の回転部と、前記第4の回転部とともに前記
    第3の回転軸の周りに回転する断面形状が扁平なカム部
    材からなる第5の回転部と、前記第5の回転部の下方に
    配置され中継作動部材を介して前記上型部に接続し、常
    時前記第5の回転部の一部に接触して前記第5の回転部
    の回転に伴って鉛直方向に沿って並行運動するととも
    に、前記上型部を上下動させる上型作動部材と、前記第
    5の回転部の上方に配置されて前記下型部に接続し、常
    時前記第5の回転部の一部に接触して前記第5の回転部
    の回転に伴って鉛直方向に沿って並行運動するととも
    に、前記下型部を上下動させる下型作動部材とを有し、 前記送り機構は、前記第3の回転部とともに前記第2の
    回転軸の周りに回転する第6の回転部と、前記第6の回
    転部によって駆動されて回転する第7の回転部とを有
    し、前記第6及び第7の回転部の間に挿入された前記被
    加工物を前記第6及び第7の回転部の回転によって前記
    加工部へ送り出し、 前記第1の回転部は、前記第1の回転軸に対して対称な
    位置に配置され、前記第1の回転軸の周りに公転する一
    対の駆動ローラを有し、 前記第3の回転部は、前記第1の回転部の回転に伴って
    前記駆動ローラが側面に接触した状態で押圧しながら出
    入り可能な前記第2の回転軸の周りに等角度間隔で配置
    された同一形状の複数の溝部を有し、 前記第5の回転部は、前記第1の回転部の両方の前記駆
    動ローラが、前記第3の回転部の相隣る2つの前記溝部
    の出入口部にそれぞれ配置された状態のときに、前記上
    型作動部材及び前記下型作動部材を駆動して、前記上型
    部及び前記下型部を互いに押圧させ、 少なくとも、いずれか一方の前記駆動ローラが前記溝部
    の奥部に嵌め込まれた状態のときに、前記上型作動部材
    及び前記下型作動部材を駆動して、前記上型部及び前記
    下型部を互いに離間させるように予め調整されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のプレス加工装置。
  3. 【請求項3】 前記上型部及び前記下型部の前記被加工
    物に接触する面は、少なくとも一部領域で互いに嵌合当
    接可能で、共に凹凸の起伏を有する波型形状を呈し、 前記上型部の起伏面の高位部には、前記被加工物に貫通
    孔を、その縁部に有面突起が形成されるように、穿設す
    るための上型突起部が垂下状態で形成されていると共
    に、前記下型部の起伏面の谷部には、前記被加工物に貫
    通孔を、その縁部に有面突起が形成されるように、穿設
    するための下型突起部が起立状態で形成され、 かつ、前記上型部の起伏面の低位部には、対応する前記
    下型突起部を収容するための下型突起収容部が形成され
    ていると共に、前記下型部の起伏面の山部には、対応す
    る前記上型突起部を収容するための上型突起収容部が形
    成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のプ
    レス加工装置。
  4. 【請求項4】 前記上型突起部及び前記下型突起部の寸
    法は、前記有面突起が、波型に加工された前記被加工物
    の起伏の列状凹部からはみ出すことなく前記列状凹部内
    に設けられるように、設定されていることを特徴とする
    請求項3記載のプレス加工装置。
  5. 【請求項5】 前記上型突起部は、前記上型部の起伏面
    の稜線に平行な方向に沿って少なくとも一列設けられ、
    前記下型突起部は、前記下型部の起伏面の稜線に平行な
    方向に沿って少なくとも一列設けられていることを特徴
    とする請求項3又は4記載のプレス加工装置。
  6. 【請求項6】 前記上型突起部及び前記下型突起部は、
    先端が鋭角の頂角を有する断面山形に成形されているこ
    とを特徴とする請求項3、4又は5記載のプレス加工装
    置。
  7. 【請求項7】 前記上型突起部及び前記下型突起部は、
    先端の刃面が、前記稜線に沿った方向の前記上型部及び
    前記下型部の側端側を向くように形成されていることを
    特徴とする請求項6記載のプレス加工装置。
  8. 【請求項8】 前記上型突起部及び前記下型突起部は、
    先端の刃面が、前記稜線に沿った方向の前記上型部及び
    前記下型部の両側端のうちどちらか一方の側端側を向く
    ように形成されていることを特徴とする請求項7記載の
    プレス加工装置。
  9. 【請求項9】 前記上型突起部及び前記下型突起部は、
    前記稜線に平行な方向に沿って、1個又は複数個ずつ、
    互い違いに又はジグザグ状に設けられていることを特徴
    とする請求項7又は8記載のプレス加工装置。
  10. 【請求項10】 前記上型突起部及び前記下型突起部
    は、前記稜線に平行な方向から見て、先端の刃面が部分
    的に重合する態様で配置されていることを特徴とする請
    求項9記載のプレス加工装置。
  11. 【請求項11】 前記有面突起、又は、前記有面突起の
    うち、主たる大きさを持つものが、その主面が、波型に
    加工された前記被加工物の起伏の列状凹部の長手方向を
    向くように形成されるように、前記貫通孔が穿孔される
    ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1に記載
    のプレス加工装置。
  12. 【請求項12】 前記上型突起部及び前記下型突起部の
    寸法は、前記波型に加工された被加工物に形成された前
    記有面突起の平均高さHと、前記波型に加工された被加
    工物の起伏の列状凹部の平均深さDとの関係が、0.7
    D≦H≦1.2Dとなるように設定されていることを特
    徴とする請求項3乃至11のいずれか1に記載のプレス
    加工装置。
  13. 【請求項13】 全部又は一部の前記有面突起を、前記
    貫通孔に対して、天井部又はひさし部が設けられるよう
    に形成することを特徴とする請求項3乃至12のいずれ
    か1に記載のプレス加工装置。
  14. 【請求項14】 前記波型は、正弦波状、矩形波状又は
    台形波状であることを特徴とする請求項3乃至13のい
    ずれか1に記載のプレス加工装置。
  15. 【請求項15】 前記第6及び第7の回転部は、共に波
    形の歯を有し互いに噛合する一対の駆動歯車及び従動歯
    車からなり、噛合部に平板状の前記被加工物を挟み込ん
    で波型に加工しながら、前記被加工物を前記加工部へ送
    ることを特徴とする請求項2乃至14のいずれか1に記
    載のプレス加工装置。
  16. 【請求項16】 前記第2及び第4の回転部の径は、回
    転数が同一となるように設定され、前記第3の回転部の
    凸部の数並びに前記第6及び第7の回転部の歯数は、前
    記第1の回転部が半回転する毎に、波型に加工された前
    記被加工物が該被加工物の相隣る山間又は谷間の距離に
    相当する長さが送られるように設定されていることを特
    徴とする請求項15記載のプレス加工装置。
  17. 【請求項17】 送り機構から送られた被加工物を加工
    部の上型部及び下型部によって挟んでプレス加工を施す
    際に、動力伝達機構によって前記送り機構及び前記加工
    部に駆動源の動力を伝達するプレス加工方法であって、 前記動力伝達機構は、前記送り機構を周期的に静止する
    ように駆動すると共に、前記送り機構が静止した状態
    で、前記被加工物を挟んで相対向する前記上型部及び下
    型部を互いに押圧させることを特徴とするプレス加工方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101239164B1 (ko) 2010-12-10 2013-03-05 (주)씨지엠코리아 이중 가압용 프레스장치
CN104056993A (zh) * 2014-05-27 2014-09-24 安徽中铁施封锁有限公司 一种棚车锁自动字模机
JP2017148705A (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 モリテックスチール株式会社 メタル箔及びこれを備えた積層体
CN112886364A (zh) * 2021-01-12 2021-06-01 郝慧 一种用于连接器外壳连接打孔装置

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