JP2003284560A - Abcトランスポーター関連遺伝子abcc13 - Google Patents

Abcトランスポーター関連遺伝子abcc13

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JP2003284560A JP2002092065A JP2002092065A JP2003284560A JP 2003284560 A JP2003284560 A JP 2003284560A JP 2002092065 A JP2002092065 A JP 2002092065A JP 2002092065 A JP2002092065 A JP 2002092065A JP 2003284560 A JP2003284560 A JP 2003284560A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は,新規なABCトランスポーター関
連遺伝子を提供することを目的とする。 【解決手段】 新規なABCトランスポーター関連遺伝
子,これによりコードされる蛋白質,およびこの蛋白質
を認識する抗体が提供される。本発明のABCトランスポ
ーター関連遺伝子ABCC13は,特定のヒト組織または細胞
において高い発現量を示すため,本発明のDNAおよび
抗体は,癌診断マーカーおよび造血細胞の分化のマーカ
ーとして,および薬剤または遺伝子を造血幹細胞に特異
的にターゲティングするための標識として用いることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ABCトランスポー
ター関連遺伝子に関する。より詳細には,本発明は,AB
Cトランスポーター関連遺伝子,この遺伝子によりコー
ドされる蛋白質,この蛋白質を認識する抗体,ならびに
本発明の遺伝子,蛋白質および抗体を用いる種々の疾患
の診断および治療に関する。
【0002】
【従来の技術】ATP結合カセット(ABC)トランス
ポーターは,細菌からヒト等の高等生物にわたるすべて
の細胞において見いだされる,最も大きな蛋白質のスー
パーファミリーの1つであり,約250種類(ヒトでは
約50種類)のメンバーが知られている。ほとんどのA
BC蛋白質は,活性なトランスポーターであるが,イオ
ンチャネルとして機能するものも存在する。多くのAB
C蛋白質は,臨床的に非常に有用である。例えば,癌に
化学療法に対する耐性を与え,薬物の体内動態に関与す
る多剤耐性P−糖蛋白質,嚢胞性繊維症遺伝子産物,マ
ラリア寄生虫にクロロキン耐性を付与するpfmdr,
細菌中の細胞からトキシンを輸出する蛋白質,デュービ
ン−ジョンソン症候群に関与する蛋白質等が知られてい
る(Dean et al., Genome Research 11, 1156-1166 (20
01))。典型的なABCトランスポーターは,複数個の膜ス
パニングドメイン(MSD)および1つから2つのヌク
レオチド結合ドメイン(NBD)から構成される。
【0003】いくつかのABCトランスポーターおよびチ
ャネルについては,その構造および機能が明らかにされ
ているが,他の多くのABCトランスポーターの機能およ
び生理学的役割はまだ不明である。したがって,ABCト
ランスポーターの構造および作用メカニズムを解析し,
種々の疾患との関連性を解明することは,疾患の予防・
治療方法の開発に有用であろう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,新規なABC
トランスポーター関連遺伝子,この遺伝子によりコード
される蛋白質およびこの蛋白質を認識する抗体を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は,配列番号1,
2または3に記載の塩基配列またはこれと相補的な塩基
配列を有するDNAを提供する。本発明はまた,該DN
Aとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし,か
つABCトランスポーター蛋白質をコードするDNAを提
供する。
【0006】別の観点においては,本発明は,配列番号
4,5または6で表されるアミノ酸配列を有する蛋白質
またはそのフラグメントを提供する。さらに,本発明
は,これらの蛋白質をコードするDNAを提供する。
【0007】また別の観点においては,本発明は,配列
番号1,2または3に記載の塩基配列またはこれと相補
的な塩基配列中の連続する6−50塩基を有するオリゴ
ヌクレオチド,あるいは,配列番号1,2または3に記
載の塩基配列またはこれと相補的な塩基配列中の連続す
る12−500塩基を有するオリゴヌクレオチドを提供
する。
【0008】さらに別の観点においては,本発明は,上
述の本発明の蛋白質またはそのフラグメントを認識する
抗体を提供する。
【0009】本発明の1つの観点においては,大腸癌を
診断する方法が提供される。該方法は,患者の大腸組織
に由来する試料と上述の本発明のオリゴヌクレオチドと
を接触させ,該試料と該オリゴヌクレオチドとの間にハ
イブリダイゼーションが生ずるか否かを判定することに
より,試料中のABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13
をコードするRNAの存在または量を検出することを含
む。あるいは,該方法は,患者の大腸組織に由来する試
料と上述の本発明の抗体とを接触させ,該試料に抗体が
結合するか否かを判定することにより,該試料中のABC
トランスポーター関連遺伝子ABCC13によりコードされる
蛋白質の存在または量を判定することを含む。
【0010】本発明の別の観点においては,造血幹細胞
を分化の程度にしたがってタイピングする方法が提供さ
れる。該方法は,造血細胞に由来する試料と本発明のオ
リゴヌクレオチドとを接触させ,該試料と該オリゴヌク
レオチドとの間にハイブリダイゼーションが生ずるか否
かを判定することにより,試料中のABCトランスポータ
ー関連遺伝子ABCC13をコードするRNAの存在または量
を検出することを含む。あるいは,該方法は,造血細胞
に由来する試料と上述の本発明の抗体とを接触させ,該
試料に抗体が結合するか否かを判定することにより,該
試料中のABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13により
コードされる蛋白質の存在または量を判定することを含
む。
【0011】さらに,本発明は,上述の本発明のオリゴ
ヌクレオチドを含む大腸癌診断用キットおよび造血幹細
胞タイピング用キット,ならびに上述の本発明の抗体を
含む大腸癌診断用キットおよび造血幹細胞タイピング用
キットを提供する。本発明はまた,薬剤および上述の本
発明の抗体を含む,薬剤を造血幹細胞にターゲティング
するための組成物を提供する。本発明はさらに,上述の
本発明の抗体および該抗体に結合した化学療法剤を含
む,骨髄移植前処置用医薬組成物を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は,新規なヒトABCトラン
スポーター関連遺伝子ABCC13をコードするDNAを提供
する。該DNAに相補的なDNAも本発明の範囲に含ま
れる。ABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13のcDN
Aには少なくとも3種類のバリアント,すなわち,バリ
アント A (GenBank 受託番号; AY063514; 2001,11,1
6),バリアントB (GenBank 受託番号; AY063515; 2001,
11,16),バリアントC (GenBank受託番号; AF418600; 20
01,9,7)が存在し,これらはそれぞれ図1−3に示され
る塩基配列を有する。これらの配列に基づいて,ゲノム
配列(GenBank 受託番号 AF130358)の解析を行ったと
ころ,これらのバリアントは,スプライシングの相違に
より生じたバリアントであることが明らかとなった。
【0013】本発明はまた,図1−3に示されるヒトAB
Cトランスポーター関連遺伝子ABCC13をコードするDN
Aとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし,か
つABCトランスポーター蛋白質をコードするDNAを提
供する。好ましくは,このようなDNAは,ヒト以外の
哺乳動物に由来するDNAである。
【0014】ハイブリダイズとの用語は,DNAまたは
これに対応するRNAが,溶液中でまたは固体支持体上
で,別のDNAまたはRNA分子と水素結合相互作用に
より結合することを意味する。このような相互作用の強
さは,ハイブリダイゼーション条件のストリンジェンシ
ーを変化させることにより評価することができる。所望
の特異性および選択性によって,種々のストリンジェン
シーのハイブリダイゼーション条件を用いることがで
き,ストリンジェンシーは,塩濃度または変性剤の濃度
を変化させることにより調節することができる。そのよ
うなストリンジェンシーの調節方法は当該技術分野にお
いてよく知られており,例えば,"Molecular
Cloning:A Laboratory Man
ual",第2版.Cold Spring Harb
or Laboratory,Sambrook,Fr
itsch,&Maniatis,eds.,198
9)に記載されている。
【0015】ストリンジェントなハイブリダイゼーショ
ン条件とは,50%ホルムアミドの存在下で,700m
MのNaCl中42℃,またはこれと同等の条件をい
う。ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件の
一例は,50%ホルムアミド,5XSSC,50mMN
aH2PO4,pH6.8,0.5%SDS,0.1mg
/mL超音波処理サケ精子DNA,および5Xデンハル
ト溶液中で42℃で一夜のハイブリダイゼーション;2
XSSC,0.1%SDSで45℃での洗浄;および
0.2XSSC,0.1%SDSで45℃での洗浄であ
る。
【0016】本発明のDNAは,配列番号1,2または
3に記載される塩基配列に基づいてプライマーを設計
し,適当なcDNAライブラリをテンプレートとして,
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により目的とする配列
を増幅することにより製造することができる。このよう
なPCR手法は当該技術分野においてよく知られてお
り,例えば,”PCR Protocols,A Gu
ide to Methods and Applic
ations”,Academic Press,Mi
chael,et al.,eds.,1990に記載
されている。
【0017】また別の観点においては,本発明は,ABC
トランスポーター関連遺伝子ABCC13によりコードされる
蛋白質またはそのフラグメントを提供する。上述の本発
明のDNAの配列を解析したところ,バリアントA,B
およびCはそれぞれ,274アミノ酸,140アミノ酸
および325アミノ酸の長さの蛋白質をコードすること
が明らかとなった(図4−6)。本発明の蛋白質または
そのフラグメントは,上述の本発明のDNAを用いて,
当該技術分野において知られる方法により組換え的に製
造することができる。
【0018】ABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13を
コードするDNAを,適当な発現ベクターに中に組み込
み,これを真核生物または原核生物細胞のいずれかに導
入して,所望の蛋白質を発現させることができる。本発
明の蛋白質を発現させるために用いることができる宿主
細胞の例としては,限定されないが,大腸菌,枯草菌等
の原核生物宿主,および酵母,真菌,昆虫細胞,哺乳動
物細胞等の真核生物宿主が挙げられる。
【0019】ベクターは,本発明のDNAの発現を駆動
するプロモーター領域を含み,さらに転写および翻訳の
制御配列,例えばTATAボックス,キャッピング配
列,CAAT配列,3’非コード領域,エンハンサー等
を含んでいてもよい。プロモーターの例としては,原核
生物宿主中で用いる場合には,blaプロモーター,c
atプロモーター,lacZプロモーター,真核生物宿
主中で用いる場合には,ヘルペスウイルスのTKプロモ
ーター,SV40初期プロモーター,酵母解糖系酵素遺
伝子配列プロモーター等が挙げられる。ベクターの例に
は,限定されないが,pBR322,pUC118,p
UC119,λgtl0,λgt11,pMAM−ne
o,pKRC,BPV,ワクチニア,SV40,2−ミ
クロン等が含まれる。さらに,シグナル配列を用いて本
発明の蛋白質を分泌発現させるように,あるいは,本発
明の蛋白質を別の蛋白質との融合蛋白質の形で発現させ
るように,ベクターを構築することができる。そのよう
な発現ベクターの構築は当該技術分野においてよく知ら
れている。
【0020】本発明のDNAを発現するよう構築された
ベクターは,トランスフォーメーション,トランスフェ
クション,コンジュゲーション,プロトプラスト融合,
エレクトロポレーション,粒子銃技術,リン酸カルシウ
ム沈澱,直接マイクロインジェクション等により,適当
な宿主細胞中に導入することができる。ベクターを含む
細胞を適当な培地中で成長させて本発明の蛋白質を産生
させ,細胞または培地から所望の組換え蛋白質を回収
し,精製することにより,本発明の蛋白質を得ることが
できる。精製は,サイズ排除クロマトグラフィー,HP
LC,イオン交換クロマトグラフィー,および免疫アフ
ィニティークロマトグラフィー等を用いて行うことがで
きる。
【0021】さらに別の観点においては,本発明は,AB
Cトランスポーター関連遺伝子ABCC13を検出するための
プローブまたはプライマーとして用いることができるオ
リゴヌクレオチドを提供する。このようなオリゴヌクレ
オチドを用いて定量PCR法,ノザンブロット法,インシ
トゥーハイブリダイゼーション法などを行うことによ
り,ヒト組織におけるABCC13遺伝子の発現量および/ま
たは組織分布を検出することができる。
【0022】本発明のオリゴヌクレオチドは,当該技術
分野において知られるプロトコルを用いて,市販のDN
A合成機(例えば394合成器,Applied Bi
osystems社製)で合成することができる。
【0023】本発明のオリゴヌクレオチドは,ABCトラ
ンスポーター関連遺伝子ABCC13を増幅または検出するた
めのPCRプライマーとして用いることができる。この
プライマーを用いることにより,試料中のABCトランス
ポーター関連遺伝子ABCC13の存在または量または変異を
検出することができる。プライマーとして用いるために
は,本発明のオリゴヌクレオチドは,配列番号1,2ま
たは3に示される塩基配列またはこれと相補的な塩基配
列中の連続する6−50塩基,特に6−20塩基の配列
を有することが好ましい。
【0024】本発明のオリゴヌクレオチドはまた,試料
中においてABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13を検
出するための核酸プローブとして用いることができる。
本発明のプローブは,配列番号1,2または3に記載さ
れる塩基配列またはこれと相補的な塩基配列の少なくと
も12塩基,20,30,50または100塩基または
それ以上の連続する塩基配列を有し,ABCトランスポー
ター関連遺伝子ABCC13の特定の領域に特異的にハイブリ
ダイズするよう選択される。ハイブリダイゼーションが
生じるような条件下で試料をプローブと接触させ,ABC
トランスポーター関連遺伝子ABCC13に結合したプローブ
の存在または量を検出することにより,試料中における
ABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13の存在または量
または変異を検出することができる。
【0025】プローブは,固体支持体上に固定化しても
よい。そのような固体支持体の例としては,限定されな
いが,プラスチック,アガロース,セファロース,ポリ
アクリルアミド,ラテックスビーズおよびニトロセルロ
ース等が含まれる。プローブをそのような固体支持体に
結合させる技術は当該技術分野においてよく知られてい
る。プローブは,標準的な標識技術,例えば放射性標
識,酵素標識(西洋ワサビペルオキシダーゼ,アルカリ
ホスファターゼ),蛍光標識,ビオチン−アビジン標
識,化学発光等を用いて標識することにより可視化する
ことができる。試料中でABCトランスポーター関連遺伝
子ABCC13の存在を検出するためのキットは,上述のプロ
ーブに加えて,洗浄試薬,結合したプローブの存在を検
出することができる試薬,ならびに使用の指針を含むこ
とができる。
【0026】さらに別の観点においては,本発明は,AB
Cトランスポーター関連遺伝子ABCC13によりコードされ
る蛋白質を認識する抗体を提供する。認識するとは,抗
体が,特定の条件下において,本発明の蛋白質またはそ
のフラグメントに対して,他のポリペプチドに結合する
より高い親和性をもって結合することを意味する。本発
明の抗体を,ウエスタンブロット法,ELISA法,組織染
色法などの手法において用いて,ヒト組織におけるABCC
13遺伝子によりコードされる蛋白質の発現量および組織
分布を検出することができる。また,本発明の抗体は,
免疫クロマトグラフィーによりABCトランスポーター関
連遺伝子ABCC13によりコードされる蛋白質を精製するた
めに,あるいは薬剤を所望の標的細胞にターゲティング
するために用いることができる。
【0027】本発明の抗体には,モノクローナル抗体お
よびポリクローナル抗体,ならびにこれらの抗体のフラ
グメント,およびヒト化型が含まれる。本発明の抗体の
ヒト化型は,キメラ化またはCDRグラフティング等の
当該技術分野において知られる手法の1つを用いて製造
することができる。
【0028】本発明の抗体は,配列番号4,5または6
で表されるアミノ酸配列を有する蛋白質またはそのフラ
グメントを認識することができる。本発明の抗体は,試
料中におけるABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13に
よりコードされる蛋白質の存在および/または量を検出
する方法において用いることができる。そのような検出
方法は,免疫複合体が形成されるような条件下で試料を
抗体と接触させ,そしてホスファターゼポリペプチドに
コンジュゲートした抗体の存在および/または量を検出
することを含む。
【0029】一般に,モノクローナル抗体およびハイブ
リドーマを製造する手法は当該技術分野においてよく知
られている(Campbell,"Monolonal
Antibody Technology:Labo
ratory Techniques in Bioc
hemistry and Molecular Bi
ology",Elsevier Science P
ublishers,Amsterdam,The N
etherlands,1984;St.Groth
et al.,J.Immunol.Methods
35:1−21,1980)。本発明の蛋白質またはフ
ラグメントを免疫原として用いて,抗体を生成すること
が知られている任意の動物(マウス,ウサギ等)に皮下
または腹膜内注射することにより免疫することができ
る。免疫に際してアジュバントを用いてもよく,そのよ
うなアジュバントは当該技術分野においてよく知られて
いる。
【0030】ポリクローナル抗体は,免疫した動物から
抗体を含有する抗血清を単離し,ELISAアッセイ,
ウエスタンブロット分析,またはラジオイムノアッセイ
等の当該技術分野においてよく知られる方法を用いて,
所望の特異性を有する抗体の存在についてスクリーニン
グすることにより得ることができる。
【0031】モノクローナル抗体は,免疫した動物から
脾臓細胞を切除し,ミエローマ細胞と融合させ,モノク
ローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞を作成する
ことにより得ることができる。ELISAアッセイ,ウ
エスタンブロット分析,またはラジオイムノアッセイ等
の当該技術分野においてよく知られる方法を用いて,本
発明の蛋白質またはそのフラグメントを認識する抗体を
産生するハイブリドーマ細胞を選択する。所望の抗体を
分泌するハイブリドーマをクローニングし,適切な条件
下で培養し,分泌された抗体を回収し,当該技術分野に
おいてよく知られる方法,例えばイオン交換カラム,ア
フィニティークロマトグラフィー等を用いて精製するこ
とができる。
【0032】上述の抗体は,検出可能なように標識する
ことができる。標識としては,放射性同位体,アフィニ
ティー標識(例えばビオチン,アビジン等),酵素標識
(例えば西洋ワサビペルオキシダーゼ,アルカリホスフ
ァターゼ等),蛍光標識(例えばFITCまたはローダ
ミン等),常磁性原子等が挙げられる。そのような標識
を行う方法は当該技術分野においてよく知られている。
上述の抗体は,固体支持体上に固定化してもよい。その
ような固体支持体の例には,プラスチック,アガロー
ス,セファロース,ポリアクリルアミドおよびラテック
スビーズ等が含まれる。抗体をそのような固体支持体に
結合させる技術は当該技術分野においてよく知られてい
る。
【0033】試料中でABCトランスポーター関連遺伝子A
BCC13によりコードされる蛋白質の存在を検出するため
のキットは,上述の抗体に加えて,洗浄試薬および結合
した抗体の存在を検出しうる試薬,例えば,標識第2抗
体,標識された抗体と反応しうる発色団,酵素,または
抗体結合試薬,ならびに使用の指針を含むことができ
る。
【0034】後述の実施例において記載されるように,
本発明のABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13は,特
定のヒト組織または細胞において高い発現量を示すた
め,本発明の抗体は,癌診断マーカーとして,および造
血細胞の分化のマーカーとして用いることができる。さ
らに,薬剤または遺伝子を造血幹細胞に特異的にターゲ
ティングするための標識として用いて,小児白血病の治
療,癌ミサイル療法等に用いることができる。
【0035】大腸癌マーカー 本発明のABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13は,ヒ
ト各種組織において特徴的な発現パターンを有する。AB
CC13バリアント AおよびCの遺伝子配列(図1および
3)を元にPCRプライマーを設計し,ヒトの各組織のcDN
Aを用いて,定量PCRによりヒト各種組織におけるABCC13
遺伝子の発現量の定量化を行った(図7,8)。ABCC13
遺伝子は胎児肝臓,胎児肺,胎児脾臓,胎児心臓および
成人大腸に強い発現が検出されたが,他の成人組織にお
いては低い発現しか見られなかった。
【0036】すなわち,本発明は,ABCトランスポータ
ー関連遺伝子ABCC13またはこれと相補的なDNAの部分
配列を有するオリゴヌクレオチドを用いることを特徴と
する,大腸癌の診断方法を提供する。該方法は,患者か
ら採取した大腸組織試料からRNAを抽出し,該RNA
を本発明のオリゴヌクレオチドと接触させてハイブリダ
イゼーションが生ずるか否かを判定することにより,該
試料中のABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13の発現
量を判定する工程を含む。あるいは,大腸組織試料標本
を用いて,本発明のオリゴヌクレオチドとインシトゥー
ハイブリダイゼーションさせることにより,ABCC13遺伝
子の発現を判定してもよい。本発明のオリゴヌクレオチ
ドを含む,このような診断方法に用いるためのキットも
また本発明の範囲内である。
【0037】本発明はまた,本発明のABCトランスポー
ター関連遺伝子ABCC13によりコードされる蛋白質に対す
る抗体を用いることを特徴とする,大腸癌の診断方法を
提供する。該方法は,患者から採取した大腸組織試料と
本発明の抗体とを接触させて,該試料に抗体が結合する
か否かを判定することにより,該試料中のABCトランス
ポーター関連遺伝子ABCC13によりコードされる蛋白質の
存在または量を判定する工程を含む。本発明の抗体を含
む,このような診断方法に用いるためのキットもまた本
発明の範囲内である。
【0038】造血細胞の分化マーカー ABCトランスポーター遺伝子のいくつかが,幹細胞の表
現型のマーカーとして使用しうることが示唆されている
(Zhou, et al., Nature Medicine 7, 1028-1034 (200
1); Bunting, Stem Cells 20, 11-20 (2002))。本発明
のABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13は,胎児肝臓
において強い発現が認められ,成人の各種白血球では,
特に骨髄細胞において強い発現が検出されるが,末梢白
血球および成熟した各白血球画分には低いかあるいは全
く発現が検出されない(図7,9)。このことは,ABC
トランスポーター関連遺伝子ABCC13が造血細胞,特に未
分化の造血細胞において大量に発現され,分化した造血
細胞ではほとんど発現されていないことを示す。したが
って,本発明のABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13
およびこれによりコードされる蛋白質は,造血細胞の分
化マーカーとして有用である。
【0039】すなわち,本発明は,造血幹細胞を分化の
程度にしたがってタイピングする方法を提供する。該方
法は,造血細胞試料からRNAを抽出し,該RNAを本
発明のオリゴヌクレオチドと接触させてハイブリダイズ
が生ずるか否かを判定することにより,該試料中のABC
トランスポーター関連遺伝子ABCC13の発現量を判定する
工程を含む。あるいは,造血細胞試料標本を用いて,本
発明のオリゴヌクレオチドとインシトゥーハイブリダイ
ゼーションさせることにより,ABCトランスポーター関
連遺伝子ABCC13の発現を判定してもよい。本発明のオリ
ゴヌクレオチドを含む,このようなタイピング方法に用
いるためのキットもまた本発明の範囲内である。
【0040】本発明はまた,本発明のABCトランスポー
ター関連遺伝子ABCC13によりコードされる蛋白質に対す
る抗体を用いることを特徴とする,造血幹細胞を分化の
程度にしたがってタイピングする方法を提供する。該方
法は,造血細胞試料と本発明の抗体とを接触させて,該
試料に抗体が結合するか否かを判定することにより,該
試料中のABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13により
コードされる蛋白質の存在または量を判定する工程を含
む。本発明の抗体を含む,このようなタイピング方法に
用いるためのキットもまた本発明の範囲内である。
【0041】本発明にしたがえば,骨髄または臍帯血か
ら採取した造血細胞集団から未分化の骨髄細胞を容易に
選択することができる。このような未分化骨髄細胞は,
骨髄移植治療,各種造血細胞のインビトロ増殖等に有用
である。
【0042】造血幹細胞へのターゲティング さらに,本発明のABCトランスポーター関連遺伝子ABCC1
3によりコードされる蛋白質に対する抗体は,未分化骨
髄細胞に特異性を有するため,薬剤や遺伝子を薬剤を造
血幹細胞にターゲティングさせるために用いることがで
きる。
【0043】造血幹細胞は体細胞と比較して化学療法剤
に対する感受性が高いため,化学療法を受けることによ
り造血幹細胞の数が減少し,脱毛などの副作用が生じた
り,感染症にかかりやすくなる。したがって,化学療法
剤による癌治療を行う際には,造血幹細胞の損傷を防止
するためにあらかじめ骨髄細胞を採取して保存してお
き,治療後に患者にこれを戻すことが行われている。本
発明にしたがえば,ABCトランスポーター関連遺伝子ABC
C13によりコードされる蛋白質に対する抗体に,化学療
法剤に対する耐性を付与する遺伝子,例えばMDR1遺
伝子を結合させて化学療法前に患者に投与することによ
り,そのような耐性遺伝子を造血幹細胞にターゲティン
グすることができる。このことにより,患者の骨髄内で
化学療法剤に対する耐性を獲得した造血幹細胞を生じさ
せることができる。例えば,ヒト癌細胞に多剤耐性を与
えることに関与するMDR1遺伝子を用いて,化学療法
剤が骨髄に及ぼす毒性を減少させうることが示されてい
る(Mickisch et al., Proc.Natl. Acad. Sci. USA 88,
547-551 (1991); Hanania, et al., Proc. Natl.Aca
d. Sci. USA 93, 15346-15351 (1996))。さらに,ABC
トランスポーター関連遺伝子ABCC13によりコードされる
蛋白質に対する抗体に,遺伝子疾患に関与する種々の遺
伝子を結合させて患者に投与することにより,そのよう
な疾患の遺伝子治療を行うことができる。
【0044】逆に,本発明のABCトランスポーター関連
遺伝子ABCC13によりコードされる蛋白質に対する抗体に
化学療法剤を結合させて,化学療法剤を造血幹細胞に特
異的にターゲティングすることもできる。本発明にした
がえば,骨髄移植の前処置として,全身に大量の化学療
法剤を使用したり放射線照射をすることなく,患者の造
血幹細胞を選択的に減少させることができる。この場
合,分化した白血球はほとんど減少しないため,患者が
感染症にかかるリスクを大きく低下させることができ
る。すなわち,本発明の抗体およびこの抗体に結合した
化学療法剤を含む医薬組成物もまた本発明の範囲内であ
る。
【0045】
【実施例】以下の実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが,本発明は実施例によって限定されることは
ない。
【0046】実施例1 ABCC13遺伝子のクローニング NCBIデータベース検索により,ヒト21番染色体(21q11.
2)上に新規ABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13を含
む領域が見いだされた(GenBank受託番号 AF130358)。こ
の領域をExon解析プログラムGENSCANを用いて解析し
て,エクソンであると予想される領域のcDNA配列を得
た。この配列に基づいてPCRプライマーを設計し,Orige
ne (登録商標)Rapid-Screen cDNA Library Panelを用
いて,PCR法を応用したcDNAクローニングを行った。ク
ローニングに用いたPCR試薬はEx Taq(登録商標)ポリ
メラーゼ(TaKaRa)を使用した。PCRの条件は,95℃, 30s
ec→56℃, 30sec→72℃, 2minを30サイクル行った後,7
2℃, 2minで伸張反応を完了させ反応を停止した。使用
したPCRプライマーの配列は,フォワードプライマー:
5'-CATATTCCTGGTTTAGCAGA-3'と バックワードプライマ
ー: 5'-GTGAGCATGTTAAAACGTTG-3'を用いた。各プライマ
ーの最終濃度は,200nMに調整した。この結果,ヒト胎
盤cDNAライブラリより3種類のABCC13 バリアントA,
BおよびCが得られた(図1−3,配列番号1−3)。
【0047】これらのcDNA配列によりコードされる蛋白
質の推定アミノ酸配列を,それぞれ図4−6(配列番号
4−6)に示す。アミノ酸の疎水性プロファイルの分析
から,ドメイン構造を予測した。図4−6においてTM
と記載される配列は,貫膜ドメインであると予測される
領域である。これらのドメイン構造および部分配列は,
既知のABCトランスポーターABCC1(GenBank受託番
号L05628)と高い相同性を有していた。
【0048】実施例2 ヒト各種組織におけるABCC13遺
伝子の発現 得られたABCC13 バリアントAおよびCのDNA配列を
元にPCRプライマーを設計し,定量PCR装置を用いてヒト
各種組織におけるABCC13遺伝子の発現量の定量化を行っ
た。
【0049】クロンテック社より購入したヒト各臓器の
cDNAを用いて,定量的PCRを行った。装置はSmart Cycle
r (TaKaRa)を用い,試薬はEx Taq(登録商標) R-PCR V
ersion (TaKaRa)を使用した。PCRの条件は,95℃, 30se
c→58℃, 30sec→72℃, 30secを40サイクル行った後,7
2℃, 2minで伸張反応を完了させ反応を停止した。使用
したPCRプライマーの配列は,フォワードプライマー:
5'-CATATTCCTGGTTTAGCAGA-3'と バックワードプライマ
ー: 5'-GTGAGCATGTTAAAACGTTG-3'を用いた。各プライマ
ーの最終濃度は,200nMに調整した。
【0050】主要なヒト成人および胎児組織におけるAB
CC13遺伝子の発現量を図7に示す。ABCC13は胎児肝臓,
胎児肺,胎児脾臓,胎児心臓および成人大腸に強い発現
が検出されたが,他の成人組織においては低い発現しか
見られなかった。
【0051】次に,成人消化管を中心にABCC13遺伝子の
発現を調べた結果,上行結腸および横行結腸において,
特に強い発現がみられた(図8)。
【0052】さらに,成人白血球を中心にABCC13遺伝子
の発現を調べた結果,特に骨髄細胞において強い発現が
検出され,末梢白血球および成熟した各白血球画分には
低いかあるいは全く発現が検出されなかった(図9)。
【0053】実施例3 ヒト白血球培養細胞におけるAB
CC13遺伝子の発現 ヒト白血球培養細胞HL−60,およびより未分化のヒ
ト白血球培養細胞K562におけるABCC13遺伝子の発現
を調べた。培養細胞からのRNAを抽出・精製し,逆転
写により第1鎖cDNAを合成した後,実施例2と同様の定
量的PCR法を用いた。
【0054】RNAの精製は,RNA抽出用試薬である
ISOGEN(株式会社ニッポンジーン)を用い,説明書に従
った。簡単に説明すると,1X106個の細胞を回収し,ISO
GEN1ml中でホモジェナイズし,クロロホルムで抽出
し,水層を別なチューブに移した。等量のイソプロパノ
ールと混合後,15,000rpm,4℃,15分間遠心し,RNA
の沈殿を得て,上清を取り除いたあと,70%エタノー
ルを150μl加え,15,000rpm,4℃,5分間遠心し,上
清を除去した。次にこれを風乾し,DEPC処理水に溶解
し,吸光度計で定量した。
【0055】第1鎖cDNA合成は,逆転写キットであるSu
perScript First-Strand SynthesisSystem for RT-PCR
(invitrogen社製,CatNo:11904-018)を用い,説明書に
したがって行った。簡単に説明すると,上記の定量の結
果から,5μgのトータルRNAを用い,オリゴ(dT)プラ
イマーをもとに,SuperScriptII(登録商標)逆転写酵
素を用いて第1鎖cDNA合成を行った。
【0056】このcDNAを用いて,実施例2と同様に
定量的PCR法によりABCC13遺伝子の発現量を調べた。結
果を図10に示す。ABCC13遺伝子は,より未分化のヒト
白血球培養細胞K562において発現が認められたが,
HL−60細胞では発現が検出されなかった。
【配列表】 Sequence Listing <110> Toshihisa Ishikawa, et al. <120> ABC transporter related gene ABCC13 <130> pgp0001 <160> 10 <170> PatentIn Ver. 2.1 <210> 1 <211> 2741 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 1 ccgccccagg cgcactgggt aggactgaaa ggcagggact aaggtgacag ctgactctgc 60 cggggcggag tgcgtgtcct cccaccgtgc tggcgctgaa ctgactgtcc gctgccaagg 120 gaagtgacag ccgcagccgg gctctcagcc agcggccggg cgcccagcgg accatgctct 180 ccagtacgca gaacgcgggc ggctcctatc agcgggtccg cggggcgctt gatacacaga 240 aatgcagtcc agagaaaagt gcctcatttt tcagtaaagt gacatattcc tggtttagca 300 gagtaattac tttaggctat aagagacctt tggaaagaga ggatcttttt gaactaaagg 360 aaagtgattc cttctgcact gcgtgtccca tctttgaaaa acaatggaga aaggaagttt 420 taaggaatca agagaggcaa aaagtaaagg tatcttgtta taaagaggca catatcaaga 480 aaccatctct actctatgca ttgtggaaca cctttaaatc catcctgatt caagttgcct 540 tattcaaagt gtttgctgat attttgtcct tcactagccc actcataatg aagcaaatta 600 tcattttctg tgaacacagc tcagattttg gctggaatgg ctatggctat gcagtggcac 660 ttcttgttgt agtctttttg caaactctga ttcttcagca atatcaacgt tttaacatgc 720 tcacctcagc aaaagttaag acagctgtaa atggactgat ctacaaaaag gccttacttt 780 tatcaaatgt ttctcgacaa aagttttcca ctggggaaat tattaacttg atgtcagcaa 840 ctcatggact tgacagcaaa cctcaatctc ctctggtctg ccccttttca aatcctaatg 900 gccgtatatc tcctttggca agagctgggt ccagcagtgt tagcaggggt ggcagtcctt 960 gtgtttgtta taccaataaa tgctttagct gcaactaaaa taaaaaagtt aaaggtaaga 1020 aaatgactgc ctcatgttac atgtgtcaaa caggagctga gttttctgac ttgagttaac 1080 aatcaccatc tcgctaatta tatagagaga gttacaaatg gaagtcatcg aattttatca 1140 tttacttatt cactcaacca gtattgaaca agcatgtatc ttatgtcagc cagtgtttca 1200 ggcacaggaa gtacagcagt gaggggaaat gacaagtcca gctctcatga ggggtagtgg 1260 aggagacagg cattaagcaa gtacataaat agagagaaaa catttgtata tgaaaaagat 1320 ttagtaaaat acagtgatga agagacaaag gatgccattt tacatttagg atcaggaaag 1380 tcctcaggaa gggaatggta tatcaacagg gtgaaggagt aattcaagtg gacatctgag 1440 ggaaagacac accaagcaaa gggaagagta tgcatgcagc ctggaggtag gggtatgctt 1500 ggttgtttga aaagtgaagt attgcagcaa gcagacagga aatgcttcac taaattaacg 1560 ttgatattct tcctttatat tcagtcattc atcttaccat caatatatgt tttgacatcc 1620 cgccatgtgt tagacagtgt gcactatgct atactctaag aaatggagaa accacagagt 1680 tcactgcatt gaaggaaatc acactgcaat gagatagatg ctttcatatg ttaaattaac 1740 agaggtggat gtattgctta tgaaaacatt ttataatttt aaatggatca aagattaaca 1800 atatatattg acatggaaac atgtcaatca tattttaaag caaaaaggag attaaatata 1860 tgcatgtata tcatacatat gtgtagctat atcattgatc cattattaaa atgtgaatat 1920 acctatacac atgtgtgtaa tggagaggta aatagatgaa gatacatagc tataaatata 1980 tttgcataag catagaagta atctagagat aaagcatcag tctttaaaga atagttacct 2040 gtaaagtaga attagacaga aggaggatag atttttactt ctgactttaa taccccaagt 2100 gactaaaaat tgtatagtat tttatatttt tcttaatttt tcaaataaaa gatgactggt 2160 ttttaaacat aaaaactaga aaatagcata tatttatgaa gtaaaggtac ttagcatgct 2220 agtgtttaga ataacagatt tgtttataac aaatattttt aactagtttt aaaaaatata 2280 ttctggattt taaaaactgc tatttaaagg cacattatta agaatggaaa aatatttttt 2340 gaaccttaat ctagagtcct ataaccttca aagatatttc aatattatat ccaaatatac 2400 taaataaaaa atatgacttt aggcccggcg cagtggctca tgcctgtaat cccagaactt 2460 tgggaggccg aggcgggcag atgacctaag gtcgggagtt cgagactaaa ctgaccaaca 2520 tggagaaacc ccgtctctac taaaatataa gattagccgg gcatggtggc acgtgcctgt 2580 aatctcagct actcaggagg atgaggcagg agaatcactt gaacctgtaa ggcggaggtt 2640 gcagtgagcc gagttcatgc aattgcactc cagcctgggc aacaagaaca aaactccgtc 2700 tcaaaaaaaa aaaaaaaaaa aaaaaaaaaa aaaaaaaaaa a 2741 <210> 2 <211> 4079 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 2 ctggaaggca aggactaagg tgaaagctga ctgcccgcac cgccccaggc gcactgggta 60 ggactgaaag gcagggacta aggtgacagc tgactctgcc ggggcggagt gcgtgtcctc 120 ccaccgtgct ggcgctgaac tgactgtccg ctgccaaggg aagtgacagc cgcagccggg 180 ctctcagcca gcggccgggc gcccagcgga ccatgctctc cagtacgcag aacgcgggcg 240 gctcctatca gcgggtccgc ggggcgcttg atacacagaa atgcagtcca gagaaaagtg 300 cctcattttt cagtaaagtg acatattcct ggtttagcag agtaattact ttaggctata 360 agagaccttt ggaaagagag gatctttttg aactaaagga aagtgattcc ttctgcactg 420 cgtgtcccat ctttgaaaaa caatggagaa aggaagtttt aaggaatcaa gagaggcaaa 480 aagtaaaggt atcttgttat aaagaggcac atatcaagaa accatctcta ctctatgcat 540 tgtggaacac ctttaaatcc atcctgattc aagttgcctt attcaaagtg tttgctgata 600 ttttgtcctt cactagccca ctcataatga agtaagttaa agtctggtgg gttttttttc 660 cctcctcaca gataaatgaa aagtaagtat tctaatataa aagttctaat acaaaagagt 720 agagaaggtt cttattgcaa atattattag gatgtggaca tgctattagg gttatctaca 780 atataaatgg gaattaggat aatatagtca atatctaata aagtcaaccc tgtactaagc 840 actgctctaa aatcttatat taattttatt aagcaagggt tcgccagaga aacagaacca 900 ataggatata taagcccaaa taagagggga tttattatgg gaattggctc tcgcaattat 960 ggaggccaag aagtcccaca gtcttgcatt tgcaagctag agactcagga aagacagtgg 1020 cataatgcag tctgagtcca aaggccaggt aaccttgagt tctgacgtcc acgggcagga 1080 gaaggtggat atttcagctc caggaaagag agctaattca ctctctcttt accttcttgt 1140 tctatccagg ccctcaacaa attggatgag gcactatgcc ctgggatcat ccttactcag 1200 tctactgatt caaatgctaa tctcttccag aaacagcctc acagacacac ccagacatct 1260 ggtagatggt aaaacattat ttaaatgtta ttaaacagaa ataatgtttt accatctctt 1320 caccagtcaa gttgacacgt aaaattaacc atcacattgg taatctcatt taatctttac 1380 tacactcctg caacatagac agtattatta cattcagtat tacaatggca gaaacagaca 1440 gaaagggtgg agtaatttgt ccaagtcccc acagctagaa agtgccagag tcgtaattga 1500 aatctaggaa gtctcgcttg aatgtatgcg atacatattt tcactacgat acttagttgt 1560 ggccttttga gagttgagct ttaacagcca tggcaattac acacacacac aaacatacac 1620 tcacacacac aattactatg tataacatat atgaacatat attattatta cctaatatat 1680 gtatatttct gtgcatctct atatctagat atggacatag taaaatgact tgaaacattt 1740 ctataatatc tacctgcaat ggtttacagg cagacaatga aattgatctt ttgactgtgc 1800 cacctttttc aaggaaacct tgacttatac ctagctgtca tatgaaggaa atgcaaagaa 1860 acatatattt tattaactgg tgattatatt tttagtattg aaaaatttcc aagttgttag 1920 agtttttaat aaccatttaa ttcatgaaaa tatcattaat cctgcattac ttagatccca 1980 tatgatattc aggaatatat tcattcaata tttattgagc acctatgcat gccaaaactg 2040 ttctaggtcg actgcgggga cagaacaaaa atcaaaacaa agaacctgct ctgatgacac 2100 ttagagggga gagatgaaag ccaaacaaat gaataaacat aaatgatacc atcagtgctt 2160 aggaacaaag taaagtaggg taagggaatg ccagtctgag gagttagaag ttaccgtttt 2220 atgtaaggta attatgaaag acattggtga taaggtgaca tttggtcaca gttctgaagg 2280 aagttaggga ggaagccaag aaaatatcta ttgtgattaa aggtagcagg aagggcaaaa 2340 gtcatgaaga agctcatgct tgatatctct gagggcctgc aaggaggcaa agtgaggttg 2400 gagcagagag ctggaaaggt aagactgagg tcagaaaggt gcagagatga aaagattttg 2460 aaggacctta tgaaatatga tgggaatatt ggcttttagt ccacattagc agggaagaat 2520 ttggaagatt ttgagcaaaa aaacaatgat ctgcttagac ttaagtctta taggaatgac 2580 tctggctgct atgtggggaa taaaatcaag acgtgcaaga gtggaagaag aaacaccagt 2640 tagaagtttg tttgcgataa tccaagcaaa agttaatggt ggcttcaact aggtagtagc 2700 aataagggtg ataagaagtg gtcagactct ggttgtgttt taaaggtaga gttaacagaa 2760 tatactggtg gactgaatgt aggttgagag aggaagcgag aagttaagga tgccttcaaa 2820 atttttgttt agatcatcag gtaaatgagt cagcatatcc ttgtagtatg tcacagtata 2880 cgcccaaatt gttttcacca tattgcatgt gctatatagc cttttaaatt taacactatt 2940 ttcagtcgca ttgatgcagt tttaaaaagg tgaaatcatg cttaaaatat tattaccagt 3000 gaacatcagg cactctgagt tttagacaat gtttatagtt gagggactat cagccgagat 3060 acttgtaatt agaaccatcc ccactgtttt tctgctcccc agcattggcc ctaatcatcc 3120 tgatcatgct gtcacaaact taagaggaaa taaggaaaag gagagaaaaa agaaattggt 3180 tatgaataaa agtgacaata aaacatgaga tataaataaa gcttaaaaaa aaaaaagcag 3240 cacctgtggg ccatactaaa agatccccta cttacgttct ggttgtcatg tttccctgta 3300 tttgataaaa cacataattt tgagaaaaat aaagttttaa atgtatctat gtctcgactt 3360 ttctgatgaa gttataccag aaaagttaat tatttgatgg gcctgccatg tgaaaaccag 3420 aaaataacct cgtactcaca agccagtgga agggattcct gattttacta aaaaaaaaaa 3480 aaaaaaaaga gagggcgggg acaaatatca aattaagcaa gtaaagaaaa agaacaggta 3540 agagtgtgtg tgtgtgtgta acactttgac aatactaaac tctcataagc atttaacact 3600 tcagatgttt aacatttctg cccctttctc aatttttatg acgtgcaggc aaattatcat 3660 tttctgtgaa cacagctcag attttggctg gaatggctat ggctatgcag tggcacttct 3720 tgttgtagtc tttttgcaaa ctctgattct tcagcaatat caacgtttta acatgctcac 3780 ctcagcaaaa gttaagacag ctgtaaatgg actgatctac aaaaaggcct tacttttatc 3840 aaatgtttct cgacaaaagt tttccactgg ggaaattatt aacttgatgt cagcaactca 3900 tggacttgac agcaaacctc aatctcctct ggtctgcccc ttttcaaatc ctaatggccg 3960 tatatctcct ttggcaagag ctgggtccag cagtgttagc aggggtggca gtccttgtgt 4020 ttgttatacc aataaatgct ttagctgcaa ctaaaataaa aaagttaaag gtaaaaaaa 4079 <210> 3 <211> 3389 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 3 ttcccgtctc cctccacacc ttgcctcctc caggcccaac cccattccac cagcaccccg 60 ccccaggcgc actggctagg actggaaggc aaggactaag gtgaaagctg actgcccgca 120 ccgccccagg cgcactgggt aggactgaaa ggcagggact aaggtgacag ctgactctgc 180 cggggcggag tgcgtgtcct cccaccgtgc tggcgctgaa ctgactgtcc gctgccaagg 240 gaagtgacag ccgcagccgg gctctcagcc agcggccggg cgcccagcgg accatgctct 300 ccagtacgca gaacgcgggc ggctcctatc agcgggtccg cggggcgctt gatacacaga 360 aatgcagtcc agagaaaagt gcctcatttt tcagtaaagt gacatattcc tggtttagca 420 gagtaattac tttaggctat aagagacctt tggaaagaga ggatcttttt gaactaaagg 480 aaagtgattc cttctgcact gcgtgtccca tctttgaaaa acaatggaga aaggaagttt 540 taaggaatca agagaggcaa aaagtaaagg tatcttgtta taaagaggca catatcaaga 600 aaccatctct actctatgca ttgtggaaca cctttaaatc catcctgatt caagttgcct 660 tattcaaagt gtttgctgat attttgtcct tcactagccc actcataatg aagcaaatta 720 tcattttctg tgaacacagc tcagattttg gctggaatgg ctatggctat gcagtggcac 780 ttcttgttgt agtctttttg caaactctga ttcttcagca atatcaacgt tttaacatgc 840 tcacctcagc aaaagttaag acagctgtaa atggactgat ctacaaaaag gtgtccctgg 900 caaccttgtg tgtctatttc ttactggatg aaggaaacat tttaacagcc actaaagtgt 960 tcacatcgat gtctttgttt aatattttaa ggattcctct gtttgagtta ccaaccgtga 1020 tctcagctgt ggtccagaca aagatatccc tgggccgttt ggaagacttt ctcaacactg 1080 aggagcttct tcctcaaagt attgaaacga actatacagg agatcatgct attgggttta 1140 cagatgcttc tttctcctgg gataaaacag gaatgccagt tctaaaagag gctctgtggc 1200 ttatgtttct cagcaggcct ggattcagaa ttgcattttg caagaaaaca ttctctttgg 1260 ctccatcatg aagaaagagt tttatgagca agtattggaa gcctgtgctc tccttccaga 1320 tttggagcag ttgccaaagg gagatcaaac tgagattgga gaaagagtaa ggaaacggct 1380 gtgaatataa gtgggggcca gcagcatcga gtaagcctgg ccagagctgt ctacagtggg 1440 gccgacgtct acctcctgga tgatcccttg tctgctattg atgttcatgt tggaaagcag 1500 ctttttgaaa aagtgatagg gtccttgggc cttttgaaaa accgggtagc catagtttca 1560 tttatgcttt cttgtggggc aggggatata tctagcactg tgcctaaaat tccatttatt 1620 ttgtttattt gttgaagcaa agtagtcaca tttcacatga aaaaaatggg atgctcagat 1680 tgcaatttca caggcaaatg tcaatgggta atttttgaag ttttacttac aagtttactc 1740 tggtgacaat ttatgtgatt gttatctctt catctaatac catatcctaa ggggatgtat 1800 gtgccataat gaattgttgt tgactcaagt gatttttaca atggtatttt ggtgcacacc 1860 aaaatattaa taaaatttta tattattaac atagcaattt gacattatta tcacagcaat 1920 catagtgatt cagctgtttt gttaaagggc caagaagatg aaaattagtg tttaccagta 1980 catgccatat ttcacagggt aaattagttc aatccctatt tcacacataa aggagctcag 2040 ggctcacaat gacttgatat aggttgctca acttaagaac aatagagatt tttaaaagta 2100 tgtctgactc caaagccaca ttcttcataa tatgtgttta tggaattatt aatatagaga 2160 actttgaaaa tatatgtata aaattataaa atatatgtct cagtaaaaat aaacaaacat 2220 ctttatatat tgacataaac ccaagattaa aaatgtcaca cttaattgta tgtatatgta 2280 taaaataata tgaatgattt aaaaataagg actatgaatt atgacttgga ttaaacactt 2340 tttttgtaat ggtactgtat atttaaaaat aagcaagaat gacatatatg aaattgtttt 2400 aaatttgcaa ttaaattgat tcatttctaa tgaacgaaaa aatacccgaa ctaaagtgtt 2460 aaaaatcaca tttagaaact attttctcat ctagcagcat gtcattattc cttgtaaaat 2520 acatagatgc tgccttaaac tggcacctac caaaaatcat actctgaaat agtaaaggaa 2580 aaaagtcatt gtagcttttt ttaaaaagcc atttttcgta atctctgaga taaaacactt 2640 tgtttttcag actcatattt tagtgacaca caatctcaca cttctgccac aaatgaatct 2700 tattgttgta atgaaaagtg gcagaatagc tcaaatggga atataccagg agctgctgtg 2760 taaaaccaaa aatctcacta atttgcacca agtcatcagt gaacaagaaa aagctcatgc 2820 tctaaagcaa gtcagtgcaa tcaactccag aactagacca aaagacaaaa tcctggagca 2880 aaaacatagt gggatatgag tccccttctg agagtcatgc aaggatttct aggcactgtt 2940 aagaacccac gtagaaagaa gatgttaagt gacggtagaa ccagttttca gggttgcctg 3000 attttttgaa gcagcacttc acagaagtcg aggtgaccag gattgacatg caagttctaa 3060 gagacaggcc ctcattggat caaggaaaac agctctcaat gaaaaaagaa aagatccctg 3120 ttggtgggtt gaagttctcc atcattctgc agtacctcca agcctttggc tggctctggg 3180 tgtggctgac tgtggtcact tacttagggc agaatttggt gagcattgga cagaatctat 3240 ggcttagtgc atgggcaaaa gaagcaaaaa acatgaatga gttcacagaa tggaagcaaa 3300 taagaagcaa taaacttaat atctatggat tattgggatt aataaaaggt aaaagaaaat 3360 gtaaaaaaaa aaaaaaaaaa aaaaaaaaa 3389 <210> 4 <211> 274 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 4 Met Leu Ser Ser Thr Gln Asn Ala Gly Gly Ser Tyr Gln Arg Val Arg 1 5 10 15 Gly Ala Leu Asp Thr Gln Lys Cys Ser Pro Glu Lys Ser Ala Ser Phe 20 25 30 Phe Ser Lys Val Thr Tyr Ser Trp Phe Ser Arg Val Ile Thr Leu Gly 35 40 45 Tyr Lys Arg Pro Leu Glu Arg Glu Asp Leu Phe Glu Leu Lys Glu Ser 50 55 60 Asp Ser Phe Cys Thr Ala Cys Pro Ile Phe Glu Lys Gln Trp Arg Lys 65 70 75 80 Glu Val Leu Arg Asn Gln Glu Arg Gln Lys Val Lys Val Ser Cys Tyr 85 90 95 Lys Glu Ala His Ile Lys Lys Pro Ser Leu Leu Tyr Ala Leu Trp Asn 100 105 110 Thr Phe Lys Ser Ile Leu Ile Gln Val Ala Leu Phe Lys Val Phe Ala 115 120 125 Asp Ile Leu Ser Phe Thr Ser Pro Leu Ile Met Lys Gln Ile Ile Ile 130 135 140 Phe Cys Glu His Ser Ser Asp Phe Gly Trp Asn Gly Tyr Gly Tyr Ala 145 150 155 160 Val Ala Leu Leu Val Val Val Phe Leu Gln Thr Leu Ile Leu Gln Gln 165 170 175 Tyr Gln Arg Phe Asn Met Leu Thr Ser Ala Lys Val Lys Thr Ala Val 180 185 190 Asn Gly Leu Ile Tyr Lys Lys Ala Leu Leu Leu Ser Asn Val Ser Arg 195 200 205 Gln Lys Phe Ser Thr Gly Glu Ile Ile Asn Leu Met Ser Ala Thr His 210 215 220 Gly Leu Asp Ser Lys Pro Gln Ser Pro Leu Val Cys Pro Phe Ser Asn 225 230 235 240 Pro Asn Gly Arg Ile Ser Pro Leu Ala Arg Ala Gly Ser Ser Ser Val 245 250 255 Ser Arg Gly Gly Ser Pro Cys Val Cys Tyr Thr Asn Lys Cys Phe Ser 260 265 270 Cys Asn <210> 5 <211> 140 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 5 Met Leu Ser Ser Thr Gln Asn Ala Gly Gly Ser Tyr Gln Arg Val Arg 1 5 10 15 Gly Ala Leu Asp Thr Gln Lys Cys Ser Pro Glu Lys Ser Ala Ser Phe 20 25 30 Phe Ser Lys Val Thr Tyr Ser Trp Phe Ser Arg Val Ile Thr Leu Gly 35 40 45 Tyr Lys Arg Pro Leu Glu Arg Glu Asp Leu Phe Glu Leu Lys Glu Ser 50 55 60 Asp Ser Phe Cys Thr Ala Cys Pro Ile Phe Glu Lys Gln Trp Arg Lys 65 70 75 80 Glu Val Leu Arg Asn Gln Glu Arg Gln Lys Val Lys Val Ser Cys Tyr 85 90 95 Lys Glu Ala His Ile Lys Lys Pro Ser Leu Leu Tyr Ala Leu Trp Asn 100 105 110 Thr Phe Lys Ser Ile Leu Ile Gln Val Ala Leu Phe Lys Val Phe Ala 115 120 125 Asp Ile Leu Ser Phe Thr Ser Pro Leu Ile Met Lys 130 135 140 <210> 6 <211> 325 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 6 Met Leu Ser Ser Thr Gln Asn Ala Gly Gly Ser Tyr Gln Arg Val Arg 1 5 10 15 Gly Ala Leu Asp Thr Gln Lys Cys Ser Pro Glu Lys Ser Ala Ser Phe 20 25 30 Phe Ser Lys Val Thr Tyr Ser Trp Phe Ser Arg Val Ile Thr Leu Gly 35 40 45 Tyr Lys Arg Pro Leu Glu Arg Glu Asp Leu Phe Glu Leu Lys Glu Ser 50 55 60 Asp Ser Phe Cys Thr Ala Cys Pro Ile Phe Glu Lys Gln Trp Arg Lys 65 70 75 80 Glu Val Leu Arg Asn Gln Glu Arg Gln Lys Val Lys Val Ser Cys Tyr 85 90 95 Lys Glu Ala His Ile Lys Lys Pro Ser Leu Leu Tyr Ala Leu Trp Asn 100 105 110 Thr Phe Lys Ser Ile Leu Ile Gln Val Ala Leu Phe Lys Val Phe Ala 115 120 125 Asp Ile Leu Ser Phe Thr Ser Pro Leu Ile Met Lys Gln Ile Ile Ile 130 135 140 Phe Cys Glu His Ser Ser Asp Phe Gly Trp Asn Gly Tyr Gly Tyr Ala 145 150 155 160 Val Ala Leu Leu Val Val Val Phe Leu Gln Thr Leu Ile Leu Gln Gln 165 170 175 Tyr Gln Arg Phe Asn Met Leu Thr Ser Ala Lys Val Lys Thr Ala Val 180 185 190 Asn Gly Leu Ile Tyr Lys Lys Val Ser Leu Ala Thr Leu Cys Val Tyr 195 200 205 Phe Leu Leu Asp Glu Gly Asn Ile Leu Thr Ala Thr Lys Val Phe Thr 210 215 220 Ser Met Ser Leu Phe Asn Ile Leu Arg Ile Pro Leu Phe Glu Leu Pro 225 230 235 240 Thr Val Ile Ser Ala Val Val Gln Thr Lys Ile Ser Leu Gly Arg Leu 245 250 255 Glu Asp Phe Leu Asn Thr Glu Glu Leu Leu Pro Gln Ser Ile Glu Thr 260 265 270 Asn Tyr Thr Gly Asp His Ala Ile Gly Phe Thr Asp Ala Ser Phe Ser 275 280 285 Trp Asp Lys Thr Gly Met Pro Val Leu Lys Glu Ala Leu Trp Leu Met 290 295 300 Phe Leu Ser Arg Pro Gly Phe Arg Ile Ala Phe Cys Lys Lys Thr Phe 305 310 315 320 Ser Leu Ala Pro Ser 325 <210> 7 <211> 10 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 7 catattcctg gtttagcaga 10 <210> 8 <211> 10 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 8 gtgagcatgt taaaacgttg 10 <210> 9 <211> 10 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 9 catattcctg gtttagcaga 10 <210> 10 <211> 10 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 10 gtgagcatgt taaaacgttg 10
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は,ABCC13 バリアントAの全長cDNA配
列を示す。
【図2】 図2は,ABCC13 バリアントBの全長cDNA配
列を示す。
【図3】 図3は,ABCC13 バリアントCの全長cDNA配
列を示す。
【図4】 図4は,ABCC13 バリアントAをコードする
蛋白質のアミノ酸配列を示す。
【図5】 図5は,ABCC13 バリアントBをコードする
蛋白質のアミノ酸配列を示す。
【図6】 図6は,ABCC13 バリアントCをコードする
蛋白質のアミノ酸配列を示す。
【図7】 図7は,ヒト成人および胎児組織におけるAB
CC13遺伝子の発現パターンを示す。
【図8】 図8は,ヒト成人消化管におけるヒトABCC13
遺伝子の発現パターンを示す。
【図9】 図9は,ヒト成人白血球画分におけるABCC13
遺伝子の発現パターンを示す。
【図10】 図10は,ヒト慢性骨髄性白血病由来細胞
におけるABCC13遺伝子の発現を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 14/47 C07K 16/18 16/18 C12Q 1/06 C12Q 1/06 1/68 A 1/68 G01N 33/566 G01N 33/566 33/574 Z 33/574 C12N 15/00 ZNAA Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA80 CA04 CA09 CA12 CA20 HA11 HA13 HA14 4B063 QA01 QA05 QA18 QA19 QQ02 QQ08 QQ53 QQ79 QR08 QR32 QR35 QR40 QR42 QR56 QR62 QS16 QS25 QS33 QS34 QS36 QX01 QX02 4C085 AA21 BB31 CC21 EE03 4H045 AA10 AA11 AA30 BA10 CA40 DA75 EA20 EA51 FA71 FA74

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1,2または3に記載の塩基配
    列またはこれと相補的な塩基配列を有するDNA。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のDNAとストリンジェン
    トな条件下でハイブリダイズし,ABCトランスポーター
    蛋白質をコードするDNA。
  3. 【請求項3】 配列番号4,5または6で表されるアミ
    ノ酸配列を有する蛋白質またはそのフラグメント。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の蛋白質をコードするD
    NA。
  5. 【請求項5】 配列番号1,2または3に記載の塩基配
    列またはこれと相補的な塩基配列中の連続する6−50
    塩基を有するオリゴヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 配列番号1,2または3に記載の塩基配
    列またはこれと相補的な塩基配列中の連続する12−1
    00塩基を有するオリゴヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の蛋白質またはそのフラ
    グメントを認識する抗体。
  8. 【請求項8】 大腸癌を診断する方法であって,患者の
    大腸組織に由来する試料と請求項6記載のオリゴヌクレ
    オチドとを接触させ,前記試料と前記オリゴヌクレオチ
    ドとの間にハイブリダイゼーションが生ずるか否かを判
    定することにより,試料中のABCトランスポーター関連
    遺伝子ABCC13をコードするRNAの存在または量を検出
    することを含む方法。
  9. 【請求項9】 請求項6記載のオリゴヌクレオチドを含
    む,大腸癌診断用キット。
  10. 【請求項10】 大腸癌を診断する方法であって,患者
    の大腸組織に由来する試料と請求項7記載の抗体とを接
    触させ,前記試料に抗体が結合するか否かを判定するこ
    とにより,前記試料中のABCトランスポーター関連遺伝
    子ABCC13によりコードされる蛋白質の存在または量を判
    定することを含む方法。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の抗体を含む,大腸癌診
    断用キット。
  12. 【請求項12】 造血幹細胞を分化の程度にしたがって
    タイピングする方法であって,造血細胞に由来する試料
    と請求項6記載のオリゴヌクレオチドとを接触させ,前
    記試料と前記オリゴヌクレオチドとの間にハイブリダイ
    ゼーションが生ずるか否かを判定することにより,試料
    中のABCトランスポーター関連遺伝子ABCC13をコードす
    るRNAの存在または量を検出することを含む方法。
  13. 【請求項13】 請求項6記載のオリゴヌクレオチドを
    含む,造血幹細胞タイピング用キット。
  14. 【請求項14】 造血幹細胞を分化の程度にしたがって
    タイピングする方法であって,造血細胞に由来する試料
    と請求項7記載の抗体とを接触させ,前記試料に抗体が
    結合するか否かを判定することにより,前記試料中のAB
    Cトランスポーター関連遺伝子ABCC13によりコードされ
    る蛋白質の存在または量を判定することを含む方法。
  15. 【請求項15】 請求項7記載の抗体を含む,造血幹細
    胞タイピング用キット。
  16. 【請求項16】 薬剤および請求項7記載の抗体を含
    む,前記薬剤を造血幹細胞にターゲティングするための
    組成物。
  17. 【請求項17】 請求項7記載の抗体および前記抗体に
    結合した化学療法剤を含む,骨髄移植前処置用医薬組成
    物。
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