JP2003283395A - ダイバーシティ受信装置 - Google Patents

ダイバーシティ受信装置

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JP2003283395A
JP2003283395A JP2002083918A JP2002083918A JP2003283395A JP 2003283395 A JP2003283395 A JP 2003283395A JP 2002083918 A JP2002083918 A JP 2002083918A JP 2002083918 A JP2002083918 A JP 2002083918A JP 2003283395 A JP2003283395 A JP 2003283395A
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Japan
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circuit
noise
shift
voltage
level
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JP2002083918A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Amasawa
清 天沢
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最適なFM検波出力信号を選択出力すること
ができない。 【解決手段】 第1及び第2受信系統10A,10Bで
得られるFM検波出力信号から第1及び第2ノイズ電圧
を検出する第1及び第2ノイズ検出回路20A,20B
と、第1及び第2ノイズ電圧を夫々保持する第1及び第
2レベルシフト回路31A,31Bと、保持中の第1及
び第2ノイズ電圧を比較する第1比較回路32と、ノイ
ズ電圧が低い方のFM検波出力信号を選択出力する出力
切替回路40と、第1及び第2Sメータ電圧を比較する
第2比較回路33と、シフト電圧を出力するシフト出力
回路35と、Sメータ電圧が高いと判断された一方のレ
ベルシフト回路に保持中のノイズ電圧に負シフト電圧
を、他方のレベルシフト回路に保持中のノイズ電圧に正
シフト電圧を加算出力するように、シフト出力回路を制
御するシフト出力制御回路36とを有している

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両等に載
置され、到来するFMラジオ放送等の放送電波を夫々受
信する複数の受信系統を有し、これら各受信系統で夫々
受信した放送電波の内、その受信レベルが最適なFM検
波出力信号を選択出力するダイバーシティ機能を備え
た、例えばFMダイバーシティ受信機等のダイバーシテ
ィ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなダイバーシティ受信装
置としては、例えば2台の受信系統を備えたFMダイバ
ーシティ受信機が知られている。図5は従来のFMダイ
バーシティ受信機内部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0003】図5に示すFMダイバーシティ受信機10
0は、到来する放送電波を受信して第1電界強度電圧
(以下、単に第1Sメータ電圧と称する)及び第1FM
検波出力信号を得る第1受信系統110Aと、第1受信
系統110Aにて得られた第1Sメータ電圧に基づい
て、後述する第1合成電圧を検出する第1ノイズ検出回
路120Aと、到来する放送電波を受信して第2電界強
度電圧(以下、単に第2Sメータ電圧と称する)及び第
2FM検波出力信号を得る第2受信系統110Bと、こ
の第2受信系統110Bにて得られた第2Sメータ電圧
に基づいて、第2合成電圧を検出する第2ノイズ検出回
路120Bと、第1合成電圧及び第2合成電圧を比較す
る比較回路130と、この比較回路130の比較結果に
基づいて、第1受信系統110Aからの第1FM検波出
力信号又は第2受信系統110Bの第2FM検波出力信
号を選択出力する出力切替回路140とを有している。
【0004】第1受信系統110Aは、到来する放送電
波を受信する第1アンテナ111Aと、この第1アンテ
ナ111Aで受信した放送電波から第1FM検波出力信
号及び第1Sメータ電圧を得る第1チューナ部112A
とを有している。
【0005】第1ノイズ検出回路120Aは、マルチパ
スノイズに対応するために、第1チューナ部112Aか
らの第1Sメータ電圧から交流成分、すなわちノイズ成
分を抽出する第1ハイパスフィルタ部(以下、単に第1
HPF部と称する)121Aと、この第1HPF部12
1Aで抽出したノイズ成分を第1検波電圧に変換する第
1検波部122Aと、第1チューナ部112Aの第1S
メータ電圧から第1検波部122Aの第1検波電圧を差
し引き、この差分を第1合成電圧とする第1合成部12
3Aとを有している。尚、第1合成電圧は、マルチパス
が少なく、電界強度が高くなると、大きい値となる。
【0006】同様に、第2受信系統110Bは、第2ア
ンテナ111Bと、第2チューナ部112Bとを有し、
さらに、第2ノイズ検出回路120Bは、第2HPF部
121Bと、第2検波部122Bと、第2合成部123
Bとを有し、第2チューナ部112Bの第2Sメータ電
圧から第2検波部122Bの第2検波電圧を差し引き、
この差分を第2合成電圧とする第2合成部123Bとを
有している。尚、第2合成電圧も同様に、マルチパスが
少なく、電界強度が高くなると、大きい値となる。
【0007】このように従来のFMダイバーシティ受信
機100によれば、第1ノイズ検出回路120Aの第1
合成電圧と第2ノイズ検出回路120Bの第2合成電圧
とを比較回路130にて比較し、この第1合成電圧及び
第2合成電圧の内、大きい方の合成電圧を選択し、この
大きい合成電圧側のFM検波出力信号を出力切替回路1
40にて選択出力するようにしたので、マルチパスの少
ないFM検波出力信号を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のダイバーシティ受信装置によれば、Sメータ電圧に
基づいて最適なFM検波出力信号を選択出力するように
したが、このようなSメータ電圧では、例えばアンテナ
利得や増幅回路の利得でバラツキがでるため、このバラ
ツキを吸収するためには、妨害のない状態で第1チュー
ナ部112A及び第2チューナ部112Bの各受信周波
数のSメータ電圧が等しくなるように初期設定をしてお
く必要があり、この初期設定を誤ると、最適なFM検波
出力信号を選択出力することができない。
【0009】また、このような従来のダイバーシティ受
信装置においては、アンテナとして車両用ガラスアンテ
ナを使用した場合、この車両用アンテナガラス側にはア
ンテナアンプを配置する必要があるため、前述した初期
設定の設定作業は非常に手間がかかる。
【0010】また、上記従来のダイバーシティ受信装置
によれば、Sメータ電圧に基づいて最適なFM検波出力
信号を選択出力するようにしたが、例えば強電界時にお
いては、Sメータ電圧が飽和してしまうことから、Sメ
ータ電圧に基づく比較ができず、最適なFM検波出力信
号を選択出力することができない。
【0011】さらに、隣接妨害が発生した場合、混信を
避けるために中間周波数帯域幅を180kHz程度から
50kHz程度に狭くする受信帯域幅制御機能がある
が、このような機能においては、Sメータ電圧に変調リ
ップルが発生し、あたかもノイズがあるものと判断され
ることから、信号対雑音比(以下、単にS/N比と称す
る)が良好であるにも関わらず、変調リップルの少な
い、つまり、隣接妨害の多い方のFM検波出力信号を選
択出力されてしまう。
【0012】つまり、上記従来のダイバーシティ受信装
置によれば、最適なFM検波出力信号を選択出力するた
めには、各受信系統110A、110Bで得られるSメ
ータ電圧に大きく依存していることから、その初期設定
作業に手間がかかり、しかも、その設定により、マルチ
パス妨害、隣接妨害及び3信号妨害等のノイズ判定が大
きく影響を受け、最適なFM検波出力信号を選択出力す
ることができない。
【0013】本発明は上記点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、Sメータ電圧に大きく依
存することなく、マルチパス妨害、隣接妨害や3信号妨
害等の妨害ノイズに対してノイズの少ない最適なFM検
波出力信号を選択出力することができるダイバーシティ
受信装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のダイバーシティ受信装置は、到来する放送電
波を受信して電界強度及び検波出力信号を得る複数の受
信系統と、これら各受信系統の電界強度の電界レベルを
比較する比較回路と、この比較回路の比較結果に基づい
て、前記複数の受信系統の検波出力信号から最適な検波
出力信号を選択出力する出力切替回路とを有するダイバ
ーシティ受信装置であって、各受信系統は、前記検波出
力信号からノイズ成分を抽出し、この抽出したノイズ成
分のノイズレベルを検出するノイズ検出回路を有し、前
記比較回路は、各ノイズ検出回路にて検出したノイズレ
ベルを夫々比較する第1比較回路と、各受信系統の電界
レベルを夫々比較する第2比較回路とを有し、前記出力
切替回路は、前記第1比較回路の比較結果に基づいて、
ノイズレベルが最も低いと判断された前記受信系統から
の検波出力信号を選択出力すると共に、前記第1比較回
路の比較結果に基づいて、ノイズレベルが等しいと判断
されると、前記第2比較回路の比較結果に基づいて、前
記電界レベルが最も高いと判断された前記受信系統から
の検波出力信号を選択出力するようにした。
【0015】従って、本発明のダイバーシティ受信装置
によれば、各受信系統の検波出力信号から夫々抽出した
ノイズ成分のノイズレベルを比較する第1比較回路と、
各受信系統の電界強度の電界レベルを比較する第2比較
回路とを有し、前記第1比較回路にてノイズレベルが最
も低いと判断された前記受信系統からの検波出力信号を
選択出力すると共に、前記第1比較回路にてノイズレベ
ルが等しいと判断されたとしても、前記第2比較回路に
て前記電界レベルが最も高いと判断された前記受信系統
からの検波出力信号を選択出力するようにしたので、従
来のような電界強度に大きく依存することがないことか
ら、弱電界ノイズ、マルチパス妨害、隣接妨害や3信号
妨害等の妨害ノイズに対してS/N比の良い、最適な検
波出力信号を選択出力することができる。
【0016】また、本発明のダイバーシティ受信装置
は、前記比較回路及び前記出力切替回路間に、前記出力
切替回路の切替動作を制御するヒステリシス回路を配置
した。
【0017】従って、本発明のダイバーシティ受信装置
によれば、比較回路及び出力切替回路間に前記ヒステリ
シス回路を配置するようにしたので、前記出力切替回路
の過度な切替動作を防止することができる。
【0018】上記目的を達成するために本発明のダイバ
ーシティ受信装置は、到来する放送電波を受信して電界
強度及び検波出力信号を得る2台の受信系統と、各受信
系統の電界強度の電界レベルを比較する比較回路と、こ
の比較回路の比較結果に基づいて、各受信系統の検波出
力信号から最適な検波出力信号を選択出力する出力切替
回路とを有するダイバーシティ受信装置であって、各受
信系統は、前記検波出力信号からノイズ成分を抽出し、
この抽出したノイズ成分のノイズレベルを検出するノイ
ズ検出回路と、このノイズ検出回路にて検出したノイズ
レベルを保持するレベルシフト回路とを有し、前記比較
回路は、各受信系統のレベルシフト回路に保持中のノイ
ズレベルを比較する第1比較回路と、各受信系統の電界
強度の電界レベルを比較する第2比較回路と、各レベル
シフト回路に保持中のノイズレベルをレベルシフトすべ
く、正シフト値及び負シフト値を各レベルシフト回路に
加算出力するシフト出力回路と、このシフト出力回路の
加算出力を制御するシフト出力制御回路とを有し、前記
シフト出力制御回路は、前記第2比較回路の比較結果に
基づいて、前記電界強度の電界レベルが高いと判断され
ると、この高いと判断された一方の受信系統のレベルシ
フト回路に保持中のノイズレベルに前記負シフト値を加
算出力し、他方の受信系統のレベルシフト回路に保持中
のノイズレベルに前記正シフト値を加算出力するよう
に、前記シフト出力回路を制御し、前記出力切替回路
は、前記第1比較回路の比較結果に基づいて、各レベル
シフト回路に保持中のノイズレベルが低いと判断された
受信系統からの検波出力信号を選択出力するようにし
た。
【0019】従って、本発明のダイバーシティ受信装置
によれば、各受信系統のレベルシフト回路に保持中のノ
イズレベルを比較する第1比較回路と、各受信系統の電
界強度の電界レベルを比較する第2比較回路と、この第
2比較回路の比較結果に基づいて、前記電界強度の電界
レベルが高いと判断されると、この高いと判断された一
方の受信系統のレベルシフト回路に保持中のノイズレベ
ルに負シフト値を加算出力し、他方の受信系統のレベル
シフト回路に保持中のノイズレベルに正シフト値を加算
出力するシフト出力回路とを有し、第1比較回路の比較
結果に基づいて、各レベルシフト回路に保持中のノイズ
レベルが低いと判断された受信系統からの検波出力信号
を選択出力するようにしたので、従来のような電界強度
に大きく依存することがないことから、弱電界ノイズ、
マルチパス妨害、隣接妨害や3信号妨害等のノイズを最
適に検出でき、さらに、各受信系統の検波出力信号に含
まれるノイズレベルが等しくても、電界強度の高い受信
系統を選択することで、最適な検波出力信号を選択出力
することができる。
【0020】また、本発明のダイバーシティ受信装置
は、前記比較回路が、各受信系統の電界レベルを所定レ
ベルと比較する第3比較回路を有し、前記シフト出力制
御回路は、前記第3比較回路の比較結果に基づいて、電
界レベルが所定レベル以下と判断されると、前記シフト
出力回路の加算出力を停止するようにした。
【0021】従って、本発明のダイバーシティ受信装置
によれば、電界レベルが、例えば低電界時に相当する所
定レベル以下と判断されると、前記シフト出力回路の加
算出力を停止するようにしたので、低電界時において
は、確実にS/N比の良い方の信号を選択受信できる。
また、中強電界時においては、パイロット、サブ信号の
漏れがあり、S/N比が良い方の信号を検出することが
できなくなるため、Sメータ等の信号でS/N比の判定
を行うものである。
【0022】また、本発明のダイバーシティ受信装置
は、前記比較回路及び前記出力切替回路間に、前記出力
切替回路の切替動作を制御するヒステリシス回路を配置
した。
【0023】従って、本発明のダイバーシティ受信装置
によれば、比較回路及び出力切替回路間に前記ヒステリ
シス回路を配置するようにしたので、前記出力切替回路
の過度な切替動作を防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明のダ
イバーシティ受信装置における実施の形態を示すFMダ
イバーシティ受信機について説明する。図1は本実施の
形態を示すFMダイバーシティ受信機内部の概略構成を
示すブロック図である。
【0025】図1に示すFMダイバーシティ受信機1
は、2台の受信系統10(10A,10B)で構成し、
到来する放送電波を受信して、第1電界レベルである第
1Sメータ電圧及び、第1FM検波出力信号を得る第1
受信系統10Aと、この第1受信系統10Aで得られた
第1FM検波出力信号から、第1ノイズレベルである第
1ノイズ電圧を検出する第1ノイズ検出回路20Aと、
到来する放送電波を受信して、第2電界レベルである第
2Sメータ電圧及び、第2FM検波出力信号を得る第2
受信系統10Bと、この第2受信系統10Bで得られた
第2FM検波出力信号から、第2ノイズレベルである第
2ノイズ電圧を検出する第2ノイズ検出回路20Bと、
第1ノイズ電圧及び第2ノイズ電圧、又は第1Sメータ
電圧及び第2Sメータ電圧を比較する比較回路30と、
この比較回路30の比較結果に基づいて、第1受信系統
10Aからの第1FM検波出力信号又は第2受信系統1
0Bからの第2FM検波出力信号を選択出力する出力切
替回路40とを有している。
【0026】また、比較回路30及び出力切替回路40
間には、この出力切替回路40の過度な切替動作を抑制
すべく、例えばシュミット回路で構成するヒステリシス
回路50が配置してある。
【0027】第1受信系統10Aは、到来する放送電波
を受信する第1アンテナ11Aと、この第1アンテナ1
1Aで受信した放送電波から第1FM検波出力信号及び
第1Sメータ電圧を得る第1チューナ部12Aとを有し
ている。
【0028】第1ノイズ検出回路20Aは、第1チュー
ナ部11Bからの第1FM検波出力信号から50kHz
以上の交流成分、すなわちノイズ成分を抽出する第1H
PF部21Aと、第1HPF部21Aで抽出したノイズ
成分のレベルを減衰する第1アッテネータ部(以下、単
に第1ATT部と称する)22Aと、この第1ATT部
22Aで減衰したレベルを増幅する第1アンプ部23A
と、この第1アンプ部23Aで増幅したレベルを検波す
ることで第1ノイズ電圧(第1ノイズレベル)を検出す
る第1検波部24Aとを有している。尚、第1ATT部
22A、第1アンプ部23A及び第1検波部24Aは、
第1自動利得制御回路(以下、単に第1AGC回路と称
する)25を構成し、第1検波部24Aからの第1ノイ
ズ電圧を第1AGC電圧として第1ATT部22Aに帰
還することで、第1ATT部22Aの減衰量を制御して
いる。
【0029】尚、この第1ノイズ検出回路20A内部に
第1AGC回路25Aを配置した理由は、第1HPF部
21Aで40dB以上変化するノイズ成分を抽出するこ
とから、このまま、ノイズ成分のレベルを第1アンプ部
23Aで増幅すると、アンプ出力が飽和してしまうこと
から、第1検波部24Aで検波することができず、ま
た、第1アンプ部23Aで増幅しなければ、電圧が小さ
くなくなってしまい、第1検波部24Aで検波すること
ができなくなり、ひいては、第1ノイズ電圧を検出する
ことができなくなる、従って、このような不具合を解消
するために、AGC回路を配置したものである。
【0030】図2は第1AGC回路25Aに関わる第1
AGC電圧(第1ノイズ電圧)と第1アンテナ11Aの
アンテナ入力レベルとの関係を示す説明図である。
【0031】第1AGC回路25Aは、マルチパス等の
ノイズ成分を含む放送電波を受信した場合、図2に示す
ように第1AGC電圧も高くなる。また、マルチパス等
のノイズ成分を含まない放送電波を受信した場合であっ
ても、弱電界時においては、図2に示すように第1AG
C電圧も高くなることが解る。
【0032】また、第2受信系統10Bは、到来する放
送電波を受信する第2アンテナ11Bと、この第2アン
テナ11Bで受信した放送電波から第2FM検波出力信
号及び第2Sメータ電圧を得る第2チューナ部12Bと
を有している。
【0033】第2ノイズ検出回路20Bは、第2チュー
ナ部12Bからの第2FM検波出力信号から50kHz
以上の交流成分、すなわちノイズ成分を抽出する第2H
PF部21Bと、第2HPF部21Bで抽出したノイズ
成分のレベルを減衰する第2アッテネータ部(以下、単
に第2ATT部と称する)22Bと、この第2ATT部
22Bで減衰したノイズ成分のレベルを増幅する第2ア
ンプ部23Bと、この第2アンプ部23Bで増幅したレ
ベルを検波することで第2ノイズ電圧(第2ノイズレベ
ル)を検出する第2検波部24Bとを有している。尚、
第2ATT部22B、第2アンプ部23B及び第2検波
部24Bは、第2AGC回路25Bを構成し、第2検波
部24Bからの第2ノイズ電圧を第2AGC電圧として
第2ATT部22Bに帰還することで、第2ATT部2
2Bの減衰量を制御している。
【0034】尚、第2ノイズ検出回路20B内に第2A
GC回路25Bを配置したのは、前述した通り、第1ノ
イズ検出回路20A内に第1AGC回路25Aを配置し
たのと同じ理由である。
【0035】比較回路30は、第1検波部24Aで検出
した第1ノイズ電圧(第1AGC電圧)を保持する第1
レベルシフト回路31Aと、第2検波部24Bで検出し
た第2ノイズ電圧を保持する第2レベルシフト回路31
Bと、第1レベルシフト回路31Aに保持中の第1ノイ
ズ電圧及び第2レベルシフト回路31Bに保持中の第2
ノイズ電圧を比較する第1比較回路32と、第1チュー
ナ部12Aで得た第1Sメータ電圧及び第2チューナ部
12Bで得た第2Sメータ電圧を比較する第2比較回路
33と、第1Sメータ電圧又は第2Sメータ電圧を所定
電圧値と比較する第3比較回路34と、第1レベルシフ
ト回路31A及び第2シフトレベル回路31Bに保持中
の第1ノイズ電圧及び第2ノイズ電圧をレベルシフトす
べく、正シフト電圧及び負シフト電圧を出力するシフト
出力回路35と、第3比較回路33の比較結果に基づい
て、シフト出力回路35の出力を制御するシフト出力制
御回路36とを有している。
【0036】第1比較回路32は、第1レベルシフト回
路31Aに保持中の第1ノイズ電圧と第2レベルシフト
回路31Bに保持中の第2ノイズ電圧とを比較するもの
であり、出力切替回路40は、この第1比較回路32の
比較結果に基づいて、ノイズ電圧が低いと判断された受
信系統10のFM検波出力信号を選択出力するものであ
る。
【0037】また、図2に示すように、例えばノイズ成
分を含まない放送電波を中電界又は強電界で受信した場
合、第1HPF部21A及び第2HPF部21Bで抽出
される成分は、パイロット信号、38kHzのサブキャ
リアの漏れ成分やFM多重信号の漏れ成分となることか
ら、第1検波部24Aで検出される第1ノイズ電圧と第
2検波部24Bで検出される第2ノイズ電圧とは等しく
なる。
【0038】そこで、第1比較回路32では、第1ノイ
ズ電圧と第2ノイズ電圧とは等しいと判断して、第1F
M検波出力信号又は第2FM検波出力信号のいずれを選
択出力しても良いことになるが、一般的に電界強度の高
い方が電界の落ち込みによるS/N比劣化に対する余裕
があるため、ノイズ電圧が等しいとしても、電界強度の
高い方を選択する方が望ましい。
【0039】そこで、第1比較回路32では、第1ノイ
ズ電圧と第2ノイズ電圧とが等しい場合には、電界強度
(Sメータ電圧)の高い方を選択すべく、次に説明する
第2比較回路33、シフト出力回路35、シフト出力制
御回路35を設けた。
【0040】第2比較回路33は、第1Sメータ電圧と
第2Sメータ電圧とを比較するものであり、シフト出力
回路35は、この第2比較回路33の比較結果に基づい
て、Sメータ電圧が高いと判断されると、このSメータ
電圧が高いと判断された一方の受信系統10のレベルシ
フト回路31に負シフト電圧を加算出力し、Sメータ電
圧が低いと判断された他方の受信系統10のレベルシフ
ト回路31に正シフト電圧を加算出力するものである。
尚、正シフト電圧及び負シフト電圧の各電圧値は絶対値
としている。
【0041】図3は本実施の形態に関わるシフト電圧加
算時におけるノイズ電圧とアンテナ入力レベルとの関係
を端的に示す説明図である。
【0042】例えば第1受信系統10A及び第2受信系
統10Bの第1ノイズ電圧及び第2ノイズ電圧が等しい
ものの、第1受信系統10Aの電界強度が第2受信系統
10Bの電界強度よりも高い場合、第2比較回路33で
は、第1Sメータ電圧と第2Sメータ電圧とを比較し、
第1Sメータ電圧が高いと判断することになる。
【0043】シフト出力回路35は、図3に示すよう
に、この第2比較回路33の比較結果に基づいて、第1
レベルシフト回路31Aに保持中の第1ノイズ電圧に負
シフト電圧を加算出力することで、第1ノイズ電圧を、
シフト電圧分だけ引き下げ、第2レベルシフト回路31
Bに保持中の第2ノイズ電圧に正シフト電圧を加算出力
することで、第2ノイズ電圧をシフト電圧分だけ引き上
げるものである。
【0044】従って、第1比較回路31では、負シフト
電圧を加算した第1ノイズ電圧と、正シフト電圧を加算
した第2ノイズ電圧とを比較することで、第1ノイズ電
圧側が低いと判断されることで、出力切替回路40で
は、必然的に電界強度の高い第1FM検波出力信号を選
択出力することになる。
【0045】尚、シフト出力回路35で加算出力される
正シフト電圧及び負シフト電圧の電圧値は、大きくしす
ぎると、第1FM検波出力信号及び第2FM検波出力信
号に含まれる第1ノイズ電圧及び第2ノイズ電圧の相関
性が取れなくなるため、その電圧値は低めにすることが
望ましい。
【0046】また、電界強度が弱電界時(ep)以下で
はS/N比の良い方が確実に検出できるが、それ以上に
おいては、図2に示すようにパイロット信号、38kH
zサブキャリアの漏れ成分や、FM多重信号の漏れ成分
の影響を受けるため、シフト出力回路35の加算出力が
必要となる。
【0047】そこで、第3比較回路33では、弱電界時
(ep)に相当する所定電圧値と、第1Sメータ電圧及
び第2Sメータ電圧とを夫々比較し、例えば第1Sメー
タ電圧が所定電圧値以下、又は第2Sメータ電圧が所定
電圧値以下と判断されると、シフト出力制御回路35を
通じて、シフト出力回路35の加算出力を停止させ、S
/N比の検出を確実に行わせる。
【0048】次に本実施の形態を示すFMダイバーシテ
ィ受信機1の動作について説明する。図4は本実施の形
態に関わる最適FM検波出力信号選択処理に関わるFM
ダイバーシティ受信機1内部の処理動作を示すフローチ
ャートである。
【0049】図4に示す最適FM検波出力信号選択処理
とは、各受信系統10のFM検波出力信号から検出され
るノイズ電圧に基づいて最適なFM検波出力信号を選択
し、各受信系統10のノイズ電圧が等しくなったとして
も、電界強度の高い方のFM検波出力信号を選択出力す
る処理である。
【0050】図4においてFMダイバーシティ受信機1
は、第1検波部24A及び第2検波部24Bから第1ノ
イズ電圧及び第2ノイズ電圧を検出すると共に、第1チ
ューナ部12A及び第2チューナ部12Bから第1Sメ
ータ電圧及び第2Sメータ電圧を検出する(ステップS
11)。
【0051】第1レベルシフト回路31Aは、第1検波
部24Aからの第1ノイズ電圧を保持すると共に、第2
レベルシフト回路31Bは、第2検波部24Bからの第
2ノイズ電圧を保持する(ステップS12)。
【0052】さらに、第2比較回路33は、第1Sメー
タ電圧が第2Sメータ電圧よりも高いか否かを判定する
(ステップS13)。第2比較回路33は、第1Sメー
タ電圧が第2Sメータ電圧よりも高いと判断されると、
この比較結果をシフト出力回路35に通知する。
【0053】シフト出力回路35は、この比較結果に基
づいて、第1レベルシフト回路31A側に負シフト電圧
を、第2レベルシフト回路31B側に正シフト電圧を夫
々セットする(ステップS14)。
【0054】さらに、第3比較回路34は、第1Sメー
タ電圧及び第2Sメータ電圧の双方が弱電界時に相当す
る所定電圧以下であるか否かを判定する(ステップS1
5)。
【0055】第3比較回路34は、第1Sメータ電圧及
び第2Sメータ電圧の双方が所定電圧以下でないと判断
されると、シフト出力制御回路36をオン制御すること
で、ステップS14にてセットしたシフト電圧をシフト
出力回路35から第1レベルシフト回路31A及び第2
レベルシフト回路31Bに加算出力する(ステップS1
6)。つまり、第1レベルシフト回路31Aに保持中の
第1ノイズ電圧はシフト電圧分だけ引き下げ、第2レベ
ルシフト回路31Bに保持中の第2ノイズ電圧はシフト
電圧分だけ引き上げられたことになる。
【0056】そして、第1比較回路32は、第1レベル
シフト回路31Aに保持中の第1ノイズ電圧と第2レベ
ルシフト回路31Bに保持中の第2ノイズ電圧とを比較
し、第1ノイズ電圧が第2ノイズ電圧よりも高いか否か
を判定する(ステップS17)。
【0057】出力切替回路40は、第1比較回路32の
比較結果に基づいて、第1ノイズ電圧が第2ノイズ電圧
よりも高いと判断されると、この第1ノイズ電圧に対応
した第1受信系統10Aの第1FM検波出力信号を選択
出力することで(ステップS18)、この処理動作を終
了する。
【0058】また、ステップS13にて第1Sメータ電
圧が第2Sメータ電圧よりも高いと判断されなければ、
第2Sメータ電圧が第1Sメータ電圧よりも高いと判断
し、シフト出力回路35は、第1レベルシフト回路31
A側に正シフト電圧を、第2レベルシフト回路31B側
に負シフト電圧を夫々セットする(ステップS19)。
【0059】さらに、第3比較回路34は、第1Sメー
タ電圧及び第2Sメータ電圧の双方が弱電界時epに相
当する所定電圧以下であるか否かを判定する(ステップ
S20)。
【0060】第3比較回路34は、第1Sメータ電圧及
び第2Sメータ電圧の双方が所定電圧以下でないと判断
されると、シフト出力制御回路36をオン制御すること
で、ステップS19にてセットしたシフト電圧をシフト
出力回路35から第1レベルシフト回路31A及び第2
レベルシフト回路31Bに加算出力する(ステップS2
1)。つまり、第1レベルシフト回路31Aに保持中の
第1ノイズ電圧はシフト電圧分だけ引き上げ、第2レベ
ルシフト回路31Bに保持中の第2ノイズ電圧はシフト
電圧分だけ引き下げられたことになる。
【0061】そして、ステップS17にて第1ノイズ電
圧が第2ノイズ電圧よりも高くないと判断されると、出
力切替回路40は、第1比較回路32の比較結果に基づ
いて、第2ノイズ電圧が第1ノイズ電圧よりも高いと判
断し、この第2ノイズ電圧に対応した第2受信系統10
Bの第2FM検波出力信号を選択出力することで(ステ
ップS22)、この処理動作を終了する。
【0062】また、ステップS15にて第1Sメータ電
圧及び第2Sメータ電圧双方が所定電圧以下であると判
断されると、シフト出力制御回路36をオフ制御するこ
とで、シフト出力回路35からのシフト出力を停止し、
ステップS12にて保持された第1ノイズ電圧及び第2
ノイズ電圧を比較すべく、ステップS17に移行する。
【0063】また、ステップS20にて第1Sメータ電
圧及び第2Sメータ電圧双方が所定電圧以下であると判
断されると、シフト出力制御回路36をオフ制御するこ
とで、シフト出力回路35からのシフト出力を停止し、
ステップS12にて保持された第1ノイズ電圧及び第2
ノイズ電圧を比較すべく、ステップS17に移行する。
【0064】本実施の形態によれば、第1レベルシフト
回路10A及び第2レベルシフト回路10Bに保持中の
第1ノイズ電圧及び第2ノイズ電圧を比較する第1比較
回路32と、第1受信系統10A及び第2受信系統10
Bの第1Sメータ電圧及び第2Sメータ電圧を比較する
第2比較回路33と、この第2比較回路33の比較結果
に基づいて、Sメータ電圧が高いと判断されると、この
Sメータ電圧が高いと判断された一方の受信系統10の
レベルシフト回路31に保持中のノイズ電圧に負シフト
値を加算出力し、Sメータ電圧が低いと判断された他方
の受信系統10のレベルシフト回路31に保持中のノイ
ズ電圧に正シフト値を加算出力するシフト出力回路35
とを有し、第1比較回路32の比較結果に基づいて、各
レベルシフト回路31に保持中のノイズ電圧が低いと判
断された受信系統10からのFM検波出力信号を選択出
力するようにしたので、従来のような電界強度に大きく
依存することがないことから、マルチパス妨害、隣接妨
害や3信号妨害等の影響を受けることなく、さらに、各
受信系統10のFM検波出力信号で検出したノイズ電圧
が等しくても、電界強度の高い受信系統10を選択する
ことで、最適な検波出力信号を選択出力することができ
る。
【0065】さらに、本実施の形態によれば、Sメータ
電圧が、例えば低電界時に相当する所定電圧以下と判断
されると、シフト出力回路35の加算出力を停止するよ
うにした。低電界時においては、ノイズ検出が的確にで
きることから、シフト出力回路35の動作を必要としな
い。また、それ以上の中強電界時においては、パイロッ
ト信号やサブキャリア信号が漏れノイズの検出を妨害す
るため、シフト出力回路35を動作させることから、電
界強度がより強く、S/N比が良好な受信系統を選択す
ることができる。
【0066】また、本実施の形態によれば、比較回路3
0及び出力切替回路40間にヒステリシス回路50を配
置するようにしたので、出力切替回路40の過度な切替
動作を防止することができる。
【0067】尚、上記実施の形態においては、第1ノイ
ズ電圧及び第2ノイズ電圧が等しくなくても、シフト出
力制御回路36がOFF制御されない限り、第1レベル
シフト回路31A及び第2レベルシフト回路31Bに保
持中の第1ノイズ電圧及び第2ノイズ電圧にシフト電圧
を加算し、この加算後の第1ノイズ電圧及び第2ノイズ
電圧を比較することで最適なFM検波出力信号を選択出
力するようにしたが、例えば第1ノイズ電圧及び第2ノ
イズ電圧が等しいと判断された場合にのみ、第1Sメー
タ電圧及び第2Sメータ電圧を比較し、このSメータ電
圧が高い方の受信系統10のFM検波出力信号を選択出
力するようにしても、同様の効果が得られることは言う
までもない。
【0068】
【発明の効果】上記のように構成された本発明のダイバ
ーシティ受信装置によれば、各受信系統の検波出力信号
から夫々抽出したノイズ成分のノイズレベルを比較する
第1比較回路と、各受信系統の電界強度の電界レベルを
比較する第2比較回路とを有し、前記第1比較回路にて
ノイズレベルが最も低いと判断された前記受信系統から
の検波出力信号を選択出力すると共に、前記第1比較回
路にてノイズレベルが等しいと判断されたとしても、前
記第2比較回路にて前記電界レベルが最も高いと判断さ
れた前記受信系統からの検波出力信号を選択出力するよ
うにしたので、従来のような電界強度に大きく依存する
ことがないことから、弱電界ノイズ、マルチパス妨害、
隣接妨害や3信号妨害等のノイズを確実に検出すること
ができ、最適な検波出力信号を選択出力することができ
る。
【0069】また、本発明のダイバーシティ受信装置に
よれば、各受信系統のレベルシフト回路に保持中のノイ
ズレベルを比較する第1比較回路と、各受信系統の電界
強度の電界レベルを比較する第2比較回路と、この第2
比較回路の比較結果に基づいて、前記電界強度の電界レ
ベルが高いと判断されると、この高いと判断された一方
の受信系統のレベルシフト回路に保持中のノイズレベル
に負シフト値を加算出力し、他方の受信系統のレベルシ
フト回路に保持中のノイズレベルに正シフト値を加算出
力するシフト出力回路とを有し、第1比較回路の比較結
果に基づいて、各レベルシフト回路に保持中のノイズレ
ベルが低いと判断された受信系統からの検波出力信号を
選択出力するようにしたので、従来のような電界強度に
大きく依存することがなく、マルチパス妨害、隣接妨害
や3信号妨害等のノイズを確実に検出して最良の状態の
受信系統を選択し切替受信でき、さらに、各受信系統の
検波出力信号に含まれるノイズレベルが等しくても、電
界強度の高い受信系統を選択することで、最適な検波出
力信号を選択出力することができる。
【0070】また、本発明のダイバーシティ受信装置に
よれば、電界レベルが、例えば低電界時に相当する所定
レベル以下と判断されると、前記シフト出力回路の加算
出力を停止するようにしたので、低電界時においては、
一般的にパイロット信号や38kHzサブキャリアの漏
れ成分による信号が関係しなくなることから、シフト出
力回路の加算出力が無駄となるため、このような無駄な
動作を防止することができる。
【0071】また、本発明のダイバーシティ受信装置に
よれば、弱電界から強電界まで、確実に、マルチパス・
2信号・3信号・弱電界ノイズ等の全てのノイズに対し
て最もノイズの少ない方の信号を選択受信することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイバーシティ受信装置における実施
の形態を示すFMダイバーシティ受信機内部の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に関わる第1AGC電圧とアンテ
ナ入力レベルとの関係を示す説明図である。
【図3】本実施の形態に関わるシフト加算出力時におけ
るノイズ電圧とアンテナ入力レベルとの関係を端的に示
す説明図である。
【図4】本実施の形態に関わる最適FM検波出力信号選
択処理に関わるFMダイバーシティ受信機の処理動作を
示すフローチャートである。
【図5】従来技術のFMダイバーシティ受信機内部の概
略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 FMダイバーシティ受信機(ダイバーシティ受信装
置) 10A 第1受信系統(受信系統) 10B 第2受信系統(受信系統) 20A 第1ノイズ検出回路(ノイズ検出回路) 20B 第2ノイズ検出回路(ノイズ検出回路) 30 比較回路 31A 第1レベルシフト回路(レベルシフト回路) 31B 第2レベルシフト回路(レベルシフト回路) 32 第1比較回路 33 第2比較回路 34 第3比較回路 35 シフト出力回路 36 シフト出力制御回路 40 出力切替回路 50 ヒステリシス回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 到来する放送電波を受信して電界強度及
    び検波出力信号を得る複数の受信系統と、これら各受信
    系統の電界強度の電界レベルを比較する比較回路と、こ
    の比較回路の比較結果に基づいて、前記複数の受信系統
    の検波出力信号から最適な検波出力信号を選択出力する
    出力切替回路とを有するダイバーシティ受信装置であっ
    て、 各受信系統は、 前記検波出力信号からノイズ成分を抽出し、この抽出し
    たノイズ成分に基づいてノイズレベルを検出するノイズ
    検出回路を有し、 前記比較回路は、 各ノイズ検出回路にて検出したノイズレベルを夫々比較
    する第1比較回路と、 各受信系統の電界レベルを夫々比較する第2比較回路と
    を有し、 前記出力切替回路は、 前記第1比較回路の比較結果に基づいて、ノイズレベル
    が最も低いと判断された前記受信系統からの検波出力信
    号を選択出力すると共に、 前記第1比較回路の比較結果に基づいて、ノイズレベル
    が等しいと判断されると、前記第2比較回路の比較結果
    に基づいて、前記電界レベルが最も高いと判断された前
    記受信系統からの検波出力信号を選択出力することを特
    徴とするダイバーシティ受信装置。
  2. 【請求項2】 前記比較回路及び前記出力切替回路間
    に、前記出力切替回路の切替動作を制御するヒステリシ
    ス回路を配置したことを特徴とする請求項1記載のダイ
    バーシティ受信装置。
  3. 【請求項3】 到来する放送電波を受信して電界強度及
    び検波出力信号を得る2台の受信系統と、各受信系統の
    電界強度の電界レベルを比較する比較回路と、この比較
    回路の比較結果に基づいて、各受信系統の検波出力信号
    から最適な検波出力信号を選択出力する出力切替回路と
    を有するダイバーシティ受信装置であって、 各受信系統は、 前記検波出力信号からノイズ成分を抽出し、この抽出し
    たノイズ成分に基づいてノイズレベルを検出するノイズ
    検出回路と、 このノイズ検出回路にて検出したノイズレベルを保持す
    るレベルシフト回路とを有し、 前記比較回路は、 各受信系統のレベルシフト回路に保持中のノイズレベル
    を比較する第1比較回路と、 各受信系統の電界強度の電界レベルを比較する第2比較
    回路と、 各レベルシフト回路に保持中のノイズレベルをレベルシ
    フトすべく、正シフト値及び負シフト値を各レベルシフ
    ト回路に加算出力するシフト出力回路と、 このシフト出力回路の加算出力を制御するシフト出力制
    御回路とを有し、 前記シフト出力制御回路は、 前記第2比較回路の比較結果に基づいて、前記電界強度
    の電界レベルが高いと判断されると、この高いと判断さ
    れた一方の受信系統のレベルシフト回路に保持中のノイ
    ズレベルに前記負シフト値を加算出力し、他方の受信系
    統のレベルシフト回路に保持中のノイズレベルに前記正
    シフト値を加算出力するように、前記シフト出力回路を
    制御し、 前記出力切替回路は、 前記第1比較回路の比較結果に基づいて、各レベルシフ
    ト回路に保持中のノイズレベルが低いと判断された受信
    系統からの検波出力信号を選択出力することを特徴とす
    るダイバーシティ受信装置。
  4. 【請求項4】 前記比較回路は、 各受信系統の電界レベルを所定レベルと比較する第3比
    較回路を有し、 前記シフト出力制御回路は、 前記第3比較回路の比較結果に基づいて、電界レベルが
    所定レベル以下と判断されると、前記シフト出力回路の
    加算出力を停止することを特徴とする請求項3記載のダ
    イバーシティ受信装置。
  5. 【請求項5】 前記比較回路及び前記出力切替回路間
    に、前記出力切替回路の切替動作を制御する制御するヒ
    ステリシス回路を配置したことを特徴とする請求項3又
    は4記載のダイバーシティ受信装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006054702A1 (ja) * 2004-11-18 2006-05-26 Pioneer Corporation 受信装置および受信方法
JP2008016989A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Nec Network & Sensor Systems Ltd ダイバーシチ無線通信装置
US8036621B2 (en) 2005-04-05 2011-10-11 Fujitsu Ten Limited Receiving apparatus, signal processing circuit, and signal receiving method

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