JP2003282291A - 放電ランプ点灯装置および照明器具 - Google Patents

放電ランプ点灯装置および照明器具

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JP2003282291A
JP2003282291A JP2002086338A JP2002086338A JP2003282291A JP 2003282291 A JP2003282291 A JP 2003282291A JP 2002086338 A JP2002086338 A JP 2002086338A JP 2002086338 A JP2002086338 A JP 2002086338A JP 2003282291 A JP2003282291 A JP 2003282291A
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discharge lamp
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lighting
voltage
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Noriyuki Kitamura
紀之 北村
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】放電ランプの調光が容易に行えて回路構成が簡
素である放電ランプ点灯装置および照明器具を提供す
る。 【解決手段】放電ランプ5の始動時、点灯時に同等の共
振周波数であり、放電ランプ5が全光点灯される始動時
に出力共振回路4の第1のインダクタL1が飽和される
ように共振する制御共振回路6を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LC共振周波数に
よりスイッチ素子がスイッチング動作される自励式の放
電ランプ点灯装置およびこの放電ランプ点灯装置を具備
している照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の放電ランプ点灯装置は、例えば
特許第2628158号公報(従来技術)に開示されて
いる。この従来技術の放電ランプ点灯装置50は、図5
に示すように、主トランジスタ51のベースに接続され
た電流変成器52の二次巻線52aとコンデンサ53の
直列回路のLC共振により主トランジスタ51の導通期
間が決定されている。そして、コンデンサ53に並列接
続されるコンデンサ54〜56を有し、この並列接続さ
れたコンデンサ容量を変化させるか、または並列に接続
されたコンデンサと直列に抵抗値可変の抵抗を設けるこ
とによって前記直列回路の共振周波数を変化させて放電
ランプ57を調光させる調光回路58を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、放電ラン
プ57の始動において、少なくても直流電源59を投入
してから一定期間は、始動コンデンサ60の端子電圧が
放電ランプ57を始動するのに十分高くなるように調光
スイッチ61〜63や可変抵抗あるいはトランジスタ5
1を設定するか、それとも別にスタート回路を設ける必
要があるので、調光スイッチ61〜63等の制御が面倒
であり、放電ランプ点灯装置50が高価になるという欠
点を有する。
【0004】本発明は、放電ランプの調光が容易に行え
て回路構成が簡素である放電ランプ点灯装置および照明
器具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の放電ラ
ンプ点灯装置の発明は、直流電圧源と;直流電圧源の出
力間に接続されたスイッチ素子を有し、このスイッチ素
子がスイッチング動作することにより高周波電圧を出力
するように構成されたインバータ回路と;インバータ回
路の出力間に接続され、高周波電圧に応じて共振する第
1のインダクタおよび予熱用コンデンサを有してなり、
第1のインダクタが共振電流により飽和可能に形成され
ている出力共振回路と;出力共振回路の共振電圧が印加
されて点灯する放電ランプと;第2のインダクタおよび
共振用コンデンサを有してなり、この第2のインダクタ
および共振用コンデンサの共振周波数によりスイッチ素
子をスイッチング動作させるとともに、放電ランプが全
光点灯される始動時に第1のインダクタが飽和するよう
に共振する制御共振回路と;放電ランプの全光点灯また
は調光点灯に応じて制御共振回路の共振用コンデンサの
容量を変化させるとともに、当該点灯状態における放電
ランプの始動時および点灯時の共振用コンデンサの容量
を同等にするように構成された制御回路と;を具備して
いることを特徴とする。
【0006】本発明および以下の各発明において、特に
言及しない限り、各構成は以下による。
【0007】直流電圧源は、バッテリ、交流電圧を整流
または整流平滑するものなど、直流電圧を供給するもの
であればよい。
【0008】第1のインダクタが飽和すると、第1のイ
ンダクタは、ほぼ短絡状態となり、共振電流のピーク値
が上昇する。そして、ピーク値が上昇した共振電流が予
熱用コンデンサに蓄積されると、予熱用コンデンサの両
端に放電ランプを始動可能な始動電圧が発生する。
【0009】そして、第1のインダクタを飽和可能に形
成することにより、結果として第1のインダクタを小形
にすることもできる。
【0010】放電ランプが調光点灯されるとき、第1の
インダクタは飽和するようにしてもよく、あるいは出力
共振回路に放電ランプが始動する所定値以上の共振電圧
が出力するようにしてもよい。
【0011】放電ランプの点灯状態とは、全光点灯また
は調光点灯をいう。
【0012】本発明によれば、放電ランプの始動時、放
電ランプが全光点灯されるときは第1のインダクタが飽
和するように共振する制御共振回路を有するので、第1
のインダクタが小形、軽量化され、回路構成が簡素であ
る調光用の放電ランプ点灯装置が提供される。
【0013】請求項2に記載の放電ランプ点灯装置の発
明は、請求項1に記載の放電ランプ点灯装置において、
制御共振回路は、放電ランプの予熱時、放電ランプの点
灯状態によらず、共振用コンデンサの容量が一定となる
ように構成されていることを特徴とする。
【0014】本発明によれば、放電ランプの予熱時、放
電ランプの点灯状態によらずに放電ランプの電極が一定
に予熱される。
【0015】請求項3に記載の照明器具の発明は、請求
項1または2記載の放電ランプ点灯装置と;この放電ラ
ンプ点灯装置を配設している照明器具本体と;を具備し
ていることを特徴とする。
【0016】本発明によれば、請求項1または2記載の
発明の作用を有する放電ランプ点灯装置を具備した照明
器具が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。まず、本発明の第1の
実施形態について説明する。
【0018】図1〜図2は、本発明の第1の実施形態を
示し、図1は放電ランプ点灯装置の回路図、図2は、共
振周波数に対する出力共振回路の共振電圧の変化を示す
説明図である。放電ランプ点灯装置1は、直流電圧源と
しての直流電圧発生回路2、インバータ回路3、出力共
振回路4、放電ランプとしての蛍光ランプ5、制御共振
回路6および制御回路7を有して構成されている。
【0019】直流電圧発生回路2は、整流装置8の入力
側に電源スイッチSW1を介して商用交流電源Vsが接
続され、出力側に平滑用コンデンサC1が接続されて構
成されている。整流装置8は、商用交流電源Vsの交流
電圧を整流し、平滑用コンデンサC1は、整流電圧を平
滑する。こうして、直流電圧発生回路2は、直流電圧を
発生させる。
【0020】そして、直流電圧発生回路2の出力間にイ
ンバータ回路3が接続されている。すなわち、平滑用コ
ンデンサC1の両端に、スイッチ素子としてのMOS形
Nチャネル電界効果トランジスタQ1およびMOS形P
チャネル電界効果トランジスタQ2の直列回路が接続さ
れている。そして、これらNチャネル電界効果トランジ
スタQ1およびPチャネル電界効果トランジスタQ2の
それぞれのゲートは、互いに接続されて制御回路7に接
続され、それぞれのソース、ゲート間には、カソードを
互いに接続して一対のツェナーダイオードZD1,ZD
2が接続されている。また、Nチャネル電界効果トラン
ジスタQ1のゲート、ソース間には、起動用の抵抗R1
が接続され、Pチャネル電界効果トランジスタQ2のソ
ース、ドレイン間には、起動用の抵抗R2が接続されて
いる。抵抗R1および抵抗R2は、制御回路7に接続さ
れ、さらに制御回路7を介して直流電圧発生回路2の正
極側に接続されている。
【0021】インバータ回路3は、Nチャネル電界効果
トランジスタQ1およびPチャネル電界効果トランジス
タQ2が交互にスイッチング動作することにより、直流
電圧発生回路2の直流電圧を高周波電圧に変換して出力
する。そして、インバータ回路3の出力は、Pチャネル
電界効果トランジスタQ2のソース、ドレイン間に形成
されている。
【0022】そして、インバータ回路3の出力間には、
第2のインダクタとしての3端子電流変成器CT1の二
次巻線CT1b、直流カット用コンデンサC2および第
1のインダクタL1を介して蛍光ランプ5のフィラメン
ト電極5a,5bが接続されている。そして、フィラメ
ント電極5a,5bの非電源側は、予熱用コンデンサC
3が接続されている。第1のインダクタL1および予熱
用コンデンサC3は、出力共振回路4を形成し、インバ
ータ回路3から出力された高周波電圧に応じて共振電圧
を出力する。そして、第1のインダクタL1は、出力共
振回路4の共振電流により飽和可能に形成されている。
【0023】そして、蛍光ランプ5は、出力共振回路4
の共振電圧がフィラメント電極5a,5bのそれぞれの
両端間に印加されてフィラメント電極5a,5bが予熱
され、一対のフィラメント電極5a,5bに印加されて
始動、点灯する。
【0024】そして、Nチャネル電界効果トランジスタ
Q1のゲート、ソース間には、コンデンサC4、コンデ
ンサC5および第2のインダクタとしての3端子電流変
成器CT1の一次巻線CT1aの直列回路が接続されて
いる。そして、コンデンサC4およびコンデンサC5の
直列回路と並列に電界効果トランジスタQ3、コンデン
サC6およびコンデンサC7の直列回路が接続されてい
る。そして、コンデンサC4と並列に電界効果トランジ
スタQ4が接続され、コンデンサC6と並列に電界効果
トランジスタQ5が接続されている。そして、電界効果
トランジスタQ3〜Q5のゲートは、制御回路7に接続
されている。コンデンサC4〜C7は、共振用コンデン
サであり、3端子電流変成器CT1の一次巻線CT1a
および電界効果トランジスタQ3〜Q5と制御共振回路
6を構成している。
【0025】制御共振回路6は、電界効果トランジスタ
Q3〜Q5のオンオフにより、共振用コンデンサC4〜
C7の合成容量が変化され、共振用コンデンサC4〜C
7および3端子電流変成器CT1の一次巻線CT1aの
共振周波数および共振電圧が変化する。そして、制御出
力回路6の共振電圧がNチャネル電界効果トランジスタ
Q1およびPチャネル電界効果トランジスタQ2のそれ
ぞれのゲート、ソース間に印加され、Nチャネル電界効
果トランジスタQ1およびPチャネル電界効果トランジ
スタQ2は、共振周波数により交互にスイッチング動作
する。なお、共振電圧は、ツェナーダイオードZD1,
ZD2によりツェナー電圧以下の電圧がNチャネル電界
効果トランジスタQ1およびPチャネル電界効果トラン
ジスタQ2のそれぞれのゲート、ソース間に印加され
る。
【0026】そして、制御回路7は、蛍光ランプ5の予
熱時、点灯状態すなわち全光点灯、調光点灯に応じて、
電界効果トランジスタQ3〜Q5をオンオフ制御する。
すなわち、蛍光ランプ5の予熱時には、電界効果トラン
ジスタQ3をオフ、電界効果トランジスタQ4をオン
し、コンデンサC5および3端子電流変成器CT1の一
次巻線CT1aにより共振させる。そして、蛍光ランプ
5が全光点灯される始動時および点灯時には、全ての電
界効果トランジスタQ3,Q4,Q5がオンされ、コン
デンサC5およびコンデンサC7の並列回路と一次巻線
CT1aにより共振させる。ここで、共振用コンデンサ
の合成容量は、コンデンサC5およびコンデンサC7の
それぞれの容量の合計である。そして、蛍光ランプ5が
調光点灯される始動時および点灯時には、電界効果トラ
ンジスタQ3,Q4がオンされ、電界効果トランジスタ
Q5がオフされ、コンデンサC5,C6,C7の直並列
回路と一次巻線CT1aにより共振させる。ここで、共
振用コンデンサの合成容量は、蛍光ランプ5が全光点灯
されるときよりも少なくなっている。
【0027】そして、制御回路7には、調光スイッチS
W2を介して商用交流電源Vsの交流電圧が入力される
ようにしている。すなわち、制御回路7は、調光スイッ
チSW2がオフされ、交流電圧が入力されないと、蛍光
ランプ5を全光点灯させるように制御共振回路6の電界
効果トランジスタQ3,Q4,Q5をオンオフ制御す
る。一方、調光スイッチSW2がオンされ、交流電圧が
入力されると、蛍光ランプ5を調光点灯させるように電
界効果トランジスタQ3,Q4,Q5をオンオフ制御す
る。このように、制御回路7は、蛍光ランプ5の全光点
灯または調光点灯に応じて制御共振回路6の共振用コン
デンサC4〜C7の合成容量を変化させるように構成さ
れている。
【0028】こうして、直流電圧発生回路2、出力共振
回路4、制御共振回路6および制御回路7等により、高
周波点灯回路9が形成されている。高周波点灯回路9
は、蛍光ランプ5を全光点灯または調光点灯させる。
【0029】次に、本発明の第1の実施形態の作用につ
いて述べる。
【0030】電源スイッチSW1がオンされ、商用交流
電源Vsから交流電圧が投入されると、直流電圧発生回
路2の出力端である平滑用コンデンサC1の両端に直流
電圧が発生し、この直流電圧は、Nチャネル電界効果ト
ランジスタQ1およびPチャネル電界効果トランジスタ
Q2の直列回路に印加される。このとき、調光スイッチ
SW2はオフされ、蛍光ランプ5は、全光点灯されるも
のとする。
【0031】そして、直流電圧発生回路2の正極側から
制御回路7を介して、起動用の抵抗R1および抵抗R2
に電流が流れ、それぞれの両端に電圧が発生する。そし
て、抵抗R1の両端に発生した電圧がNチャネル電界効
果トランジスタQ1のゲート、ソース間に印加され、N
チャネル電界効果トランジスタQ1はオンする。そし
て、Nチャネル電界効果トランジスタQ1およびPチャ
ネル電界効果トランジスタQ2は、交互にスイッチング
動作が可能となる。
【0032】そして、制御回路7は、所定期間例えば1
秒、制御共振回路6の電界効果トランジスタQ3をオ
フ、電界効果トランジスタQ4をオンし、コンデンサC
5および3端子電流変成器CT1の一次巻線CT1aを
共振させる。すると、コンデンサC5および一次巻線C
T1aは、出力共振回路4の固有周波数、すなわち第1
のインダクタL1および予熱用コンデンサC3の固有周
波数f0よりも高い予熱周波数f1で共振する。そし
て、コンデンサC5および一次巻線CT1による共振電
圧がNチャネル電界効果トランジスタQ1およびPチャ
ネル電界効果トランジスタQ2のゲートに印加され、N
チャネル電界効果トランジスタQ1およびPチャネル電
界効果トランジスタQ2は、予熱周波数f1で交互にス
イッチング動作をする。これにより、インバータ回路3
は、予熱周波数f1の高周波電圧をPチャネル電界効果
トランジスタQ2のドレイン、ソース間に出力する。
【0033】インバータ回路3から高周波電圧が出力さ
れると、予熱周波数f1で出力共振回路4の第1のイン
ダクタL1および予熱用コンデンサC3が共振し、蛍光
ランプ5のフィラメント5a,5bに共振電流が流れ、
フィラメント電極5a,5bが予熱される。予熱周波数
f1は、前記固有周波数f0よりも高くなるように設定
され、図2に示すように、フィラメント電極5a,5b
間に印加される出力共振回路4の共振電圧V20は、フ
ィラメント電極5a,5b間に放電が発生する始動電圧
ST以下となっている。
【0034】次に、制御回路7は、電界効果トランジス
タQ3,Q4,Q5をオンし、コンデンサC5およびコ
ンデンサC7の並列回路と一次巻線CT1aを共振さ
せ、共振周波数(点灯周波数)f2でNチャネル電界効
果トランジスタQ1およびPチャネル電界効果トランジ
スタQ2をスイッチング動作させる。そして、点灯周波
数f2は、図2に示すように、前記固有周波数f0より
も低くなるように設定されている。
【0035】そして、出力共振回路4の第1のインダク
タL1および予熱用コンデンサC3は、点灯周波数f2
で共振し、このときに流れる共振電流は、予熱周波数f
1のときよりも大きい。そして、共振電流が増加してい
くとき、第1のインダクタL1が飽和する。第1のイン
ダクタL1が飽和すると、主電流による自励動作で反転
する。そして、第1のインダクタL1の両端がほぼ短絡
された状態となるので、図3に示すように、共振電流の
ピーク値が大きく上昇し、このピーク値の電流が予熱用
コンデンサC3に蓄積され、予熱用コンデンサC3の両
端に大きな電圧が発生する。この電圧は、蛍光ランプ5
のフィラメント電極5a,5b間に印加され、図2に示
すように、始動電圧VST以上である。これにより、フ
ィラメント電極5a,5b間に放電が発生して蛍光ラン
プ5が点灯する。蛍光ランプ5が点灯すると、フィラメ
ント電極5a,5b間電圧は、図2のA曲線のa1点か
らB曲線のb1点に移行し、b1点におけるランプ電圧
となる。
【0036】次に、調光スイッチSW2がオンされ、蛍
光ランプ5が調光点灯されるときについて説明する。
【0037】調光スイッチSW2がオンされると、制御
回路7は、電界効果トランジスタQ3,Q4をオンし、
電界効果トランジスタQ5をオフする。これにより、コ
ンデンサC5,C6,C7の直並列回路と一次巻線CT
1aとの共振周波数(点灯周波数)f3により、出力共
振回路4の第1のインダクタL1および予熱用コンデン
サC3が共振する。ここで、点灯周波数f3は、図2の
A曲線において、始動電圧VST以下にならない周波数
となるように、共振用コンデンサC5,C6,C7の容
量および一次巻線CT1aのインダクタンス等が予め設
定されている。
【0038】そして、共振電流が増加していくとき、第
1のインダクタL1が飽和し、このとき、ピーク値が上
昇した共振電流が予熱用コンデンサC3に蓄積され、予
熱用コンデンサC3の両端に大きな電圧が発生する。こ
の電圧は、図2に示すように、始動電圧VST以上であ
り、蛍光ランプ5のフィラメント電極5a,5b間に放
電を発生させ、蛍光ランプ5を点灯させる。そして、蛍
光ランプ5が点灯すると、フィラメント電極5a,5b
間電圧は、図2のA曲線のa2点からB曲線のb2点に
移行し、b2点におけるランプ電圧Vとなる。
【0039】上述したように、第1のインダクタL1を
蛍光ランプ5の点灯時に飽和せず、始動時に飽和する可
飽和インダクタで設計するので、第1のインダクタL1
は小形化が可能である。第1のインダクタL1が小形で
あると、回路基板に第1のインダクタL1を実装するス
ペースが小さくでき、放電ランプ点灯装置1が軽量化さ
れるとともに、安価に製造される。
【0040】そして、蛍光ランプ5の始動時、点灯時と
も同等の共振周波数、すなわち全光時は点灯周波数f
2、調光時は点灯周波数f3により、また、蛍光ランプ
5の予熱時は、全光点灯、調光点灯を問わず、予熱周波
数f1により、Nチャネル電界効果トランジスタQ1お
よびPチャネル電界効果トランジスタQ2をスイッチン
グ動作させるように構成されているので、制御回路7に
よるNチャネル電界効果トランジスタQ1およびPチャ
ネル電界効果トランジスタQ2のスイッチング制御が簡
素化される。すなわち、調光スイッチSW2のオンオフ
操作に応じて、制御共振回路6の共振用コンデンサC4
〜C7の容量が変化され、予め設定された所定の共振周
波数によりNチャネル電界効果トランジスタQ1および
Pチャネル電界効果トランジスタQ2がスイッチング動
作され、蛍光ランプ5が予熱、始動および全光点灯また
は調光点灯されるように構成されているので、放電ラン
プ点灯装置1の回路構成が簡素化される。
【0041】そして、制御共振回路6は、蛍光ランプ5
の予熱時に、蛍光ランプ5の点灯状態すなわち全光点
灯、調光点灯によらず、予め設定された一定周波数(予
熱周波数f1)で共振するように、制御回路7によりコ
ンデンサC5および3端子電流変成器CT1の一次巻線
CT1aに構成されているので、蛍光ランプ5の全光点
灯または調光点灯によらずに、蛍光ランプ5のフィラメ
ント電極5a,5bが一定に予熱される。すなわち、電
界効果トランジスタQ3がオフすれば、蛍光ランプ5は
予熱状態、電界効果トランジスタQ3がオンすれば、蛍
光ランプ5は全光状態または調光状態となる。
【0042】なお、図2に示すように、第1のインダク
タL1は、制御共振回路6(出力共振回路4)の共振周
波数が予め設定された共振周波数f以下において、出
力共振回路4に流れる共振電流によって飽和可能に形成
されている。
【0043】そして、蛍光ランプ5が調光点灯されると
きの前記共振周波数が予め設定された共振周波数f
り幾分大きくなるように、制御共振回路6の共振用コン
デンサC4〜C7の容量を設定するように構成してもよ
い。すなわち、出力共振回路4の第1のインダクタL1
および予熱用コンデンサC3を点灯周波数f4で共振さ
せる。そして、このときに流れる共振電流の最大値によ
っても第1のインダクタL1は飽和されないが、蛍光ラ
ンプ5を始動させる始動電圧VST以上の共振電圧V
20(図2のA曲線のa3)が発生する。この共振電圧
20が蛍光ランプ5のフィラメント電極5a,5b間
に印加され、蛍光ランプ5が点灯する。蛍光ランプ5が
点灯すると、フィラメント電極5a,5b間電圧は、図
2のA曲線のa3点からB曲線のb3点に移行し、b3
点におけるランプ電圧Vとなる。
【0044】また、図2において、共振周波数f5は、
蛍光ランプ5が寿命末期などの異常状態のときに設定さ
れるものである。すなわち、制御回路7は、制御共振回
路6の電界効果トランジスタQ3〜Q5をオフし、コン
デンサC4,C5の直列回路と3端子変流器CT1の一
次巻線CT1aとを共振させる。この共振の共振周波数
f5に応じて、出力共振回路4の第1のインダクタL1
および予熱用コンデンサC3が共振するが、この共振に
よる共振電圧V20は非常に低く、蛍光ランプ5は消灯
される。これにより、蛍光ランプ5の異常点灯が抑制さ
れる。
【0045】なお、図1の放電ランプ点灯装置1におい
て、蛍光ランプ5の調光点灯は一段階に設定されている
が、共振用コンデンサの合成容量を複数に変化させるよ
うに構成して、蛍光ランプ5が複数の段調光となるよう
に構成してもよい。また、共振用コンデンサの合成容量
を連続的に変化させることにより、蛍光ランプ5が連続
調光されるように構成してもよい。
【0046】そして、放電ランプ点灯装置1は、回路構
成が簡素化され、小形、軽量であるので、特に電球形蛍
光ランプに適応可能であるが、これに限らず、直付け照
明器具、埋込照明器具、吊下器具、ダウンライトや壁灯
など、一般の照明器具に用いることができる。
【0047】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0048】図4は、本発明の第2の実施形態を示す照
明器具を示し、(a)は一部切り欠き正面図、(b)は
一部切り欠き下面図である。なお、図1と同一部分には
同一符号を付して説明は省略する。
【0049】図4に示す照明器具10は、台所等に配設
される流し元灯である。照明器具10は、照明器具本体
11の内部の両端側にランプソケット12,12が設け
られ、これらランプソケット12,12間に蛍光ランプ
5が装着されている。そして、照明器具本体11の開口
部には、アクリルからなる乳白色のセード13が取り付
けられている。また、照明器具本体11は、内部の一端
部側に放電ランプ用点灯装置14を配設している。放電
ランプ用点灯装置14は、図1に示す放電ランプ点灯装
置1において、蛍光ランプ5が除去されたものであり、
回路基板15に図示しない電子部品が実装されて構成さ
れている。
【0050】そして、放電ランプ用点灯装置14に隣接
してスイッチ16が配設されている。スイッチ16は、
ロータリスイッチであり、紐17を引っ張ると、放電ラ
ンプ用点灯装置14に商用交流電源Vsから交流電圧が
供給され、蛍光ランプ5を全光点灯させる。さらに、紐
17を引っ張ると、放電ランプ用点灯装置14は蛍光ラ
ンプ5を調光点灯例えば70%点灯させる。そして、さ
らに、紐17を引っ張ると、蛍光ランプ5は消灯され
る。このとき、蛍光ランプ5の調光点灯はリセットされ
る。すなわち、スイッチ16は、紐17を引っ張るごと
に、図1に示す電源スイッチSW1がオン、調光スイッ
チSW2がオン、電源スイッチSW1および調光スイッ
チSW2がオフされるように形成されている。
【0051】そして、スイッチ16は、図示しない壁ス
イッチに接続されており、壁スイッチのオンにより商用
交流電源Vsに接続され、壁スイッチのオフにより商用
交流電源Vsから遮断される。照明器具10は、蛍光ラ
ンプ5が調光点灯しているとき、壁スイッチがオフされ
た後、再び壁スイッチがオンされると、蛍光ランプ5が
調光点灯されるものである。
【0052】照明器具10は、第1のインダクタL1が
小形、軽量であり、回路構成が簡素である図1に示す放
電ランプ点灯装置1を具備するので、安価で軽量化が図
られる。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、放電ランプの
始動時、放電ランプが全光点灯されるときは第1のイン
ダクタが飽和するように共振する制御共振回路を有する
ので、第1のインダクタが小形、軽量化され、回路構成
が簡素である調光用の放電ランプ点灯装置を提供するこ
とができる。
【0054】請求項2の発明によれば、制御共振回路
は、放電ランプの予熱時、放電ランプの点灯状態によら
ず、共振用コンデンサの容量が一定となるように構成さ
れているので、放電ランプの点灯状態によらずに放電ラ
ンプの電極を一定に予熱することができる。
【0055】請求項3の発明によれば、請求項1または
2記載の発明の作用を有する放電ランプ点灯装置を具備
した照明器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す放電ランプ点灯
装置の回路図。
【図2】同じく、共振周波数に対する出力共振回路の共
振電圧の変化を示す説明図。
【図3】同じく、第1のインダクタの飽和時における共
振電流の波形図。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す照明器具を示
し、(a)は一部切り欠き正面図、(b)は一部切り欠
き下面図。
【図5】従来技術の放電ランプ点灯装置の回路図。
【符号の説明】
1…放電ランプ点灯装置、2…直流電圧源としての直流
電圧発生回路、3…インバータ回路、4…出力共振回
路、5…放電ランプとしての蛍光ランプ、6…制御共振
回路、7…制御回路、10…照明器具、11…照明器具
本体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧源と;直流電圧源の出力間に接
    続されたスイッチ素子を有し、このスイッチ素子がスイ
    ッチング動作することにより高周波電圧を出力するよう
    に構成されたインバータ回路と;インバータ回路の出力
    間に接続され、高周波電圧に応じて共振する第1のイン
    ダクタおよび予熱用コンデンサを有してなり、第1のイ
    ンダクタが共振電流により飽和可能に形成されている出
    力共振回路と;出力共振回路の共振電圧が印加されて点
    灯する放電ランプと;第2のインダクタおよび共振用コ
    ンデンサを有してなり、この第2のインダクタおよび共
    振用コンデンサの共振周波数によりスイッチ素子をスイ
    ッチング動作させるとともに、放電ランプが全光点灯さ
    れる始動時に第1のインダクタが飽和するように共振す
    る制御共振回路と;放電ランプの全光点灯または調光点
    灯に応じて制御共振回路の共振用コンデンサの容量を変
    化させるとともに、当該点灯状態における放電ランプの
    始動時および点灯時の共振用コンデンサの容量を同等に
    するように構成された制御回路と;を具備していること
    を特徴とする放電ランプ点灯装置。
  2. 【請求項2】 制御共振回路は、放電ランプの予熱時、
    放電ランプの点灯状態によらず、共振用コンデンサの容
    量が一定となるように構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の放電ランプ点灯装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の放電ランプ点灯
    装置と;この放電ランプ点灯装置を配設している照明器
    具本体と;を具備していることを特徴とする照明器具。
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