JP2003281676A - 経路検索装置とその経路検索方法、並びに配送計画システムとその配送計画方法 - Google Patents

経路検索装置とその経路検索方法、並びに配送計画システムとその配送計画方法

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JP2003281676A
JP2003281676A JP2002082576A JP2002082576A JP2003281676A JP 2003281676 A JP2003281676 A JP 2003281676A JP 2002082576 A JP2002082576 A JP 2002082576A JP 2002082576 A JP2002082576 A JP 2002082576A JP 2003281676 A JP2003281676 A JP 2003281676A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際の状況を反映した正確な経路検索を行な
う。 【解決手段】 検索条件入力手段110は、目的地まで
の経路を検索したい利用者U01の設定により、出発地
や目的地、及び必要に応じてコスト等の検索時に優先さ
せる項目といった検索条件を入力する。実績データ取得
手段120は、所定の物流業者の保有するデータベース
に登録された移動実績データ(D11、D21、D3
1)から必要な情報を抽出しておく。移動実績データ
は、出発地から目的地までの経路を実際に移動した際の
距離や所要時間、所要費用等に関する情報である。経路
検索手段140は、抽出された移動実績データから、検
索条件に適した最適な経路を検索する。検索された最適
な経路は、結果提示手段150によって利用者U01に
提示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は経路検索装置とその
経路検索方法、並びに配送計画システムとその配送計画
方法に関し、特に任意の出発地から目的地までの経路を
検索する経路検索装置とその経路検索方法、並びにこの
経路検索方法を用いて荷物の配送計画を作成する配送計
画システムとその配送計画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、荷物の配送等を請け負う物流業者
は、コンピュータによって目的地までの配送経路の検索
を行なう経路検索装置や、経路検索を含む荷物の配送計
画を作成する配送計画システムを用いて、配送の効率化
及び経費削減等を図ってきた。
【0003】例えば、配送先までの経路を検索する経路
検索装置では、予め登録された地図情報に基づいて目的
地までの最短距離の経路を検索し、さらに、この経路を
用いた場合の到着までの所要時間、コスト等を算出して
いる。この場合、到着までに要する時間の算出は、例え
ば、毎時60キロメートル(60km/h)というよう
な係数を予め決めておき、検索された経路を係数で除算
することにより求めていた。また、コストも同様の手法
で算出される。さらに、配送計画を行なう配送計画シス
テムでは、このようにして得られた経路や所要時間に基
づいて配車を最適化することにより、効率的な配送計画
を作成する。
【0004】一方、物流業者の所有する車両には、GP
S(Global Positioning Systems)や無線通信機能を搭
載した車載装置が据付られており、時刻や現在地に関す
る情報等に基づいて移動実績データを生成する。移動実
績データは、移動中あるいは移動後に収集され、これら
に基づき走行履歴である運行日報が生成され、運行記録
として蓄積される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の経路検
索装置及び配送計画システムでは、実際に走行した場合
の状況が経路検索に反映されていないため、正確な経路
検索を行なうことが難しいという問題がある。
【0006】従来の経路検索装置において、例えば、所
要時間を算出する場合、予め決められた係数を用いて行
なっていた。しかしながら、実際に走行する際には、道
路の混雑状況等が影響し、予め決められた速度で走行す
ることができないことが多い。このため、例えば、所要
時間を最短にすることを条件に経路を検索しようとした
場合に、距離が最短でなくても実際の所要時間が短くな
る経路があったとしてもこの経路を抽出することはでき
なかった。このように、従来の経路検索では、実際に走
行した場合の状況が反映されず、最適な経路を正確に探
索することが難しかった。
【0007】また、運行記録のために収集される移動実
績データは、運行日報を生成するとそのまま消去されて
使用されないことが多い。この移動実績データを経路検
索に反映するケースもあるが、使用する移動実績データ
は自社内のデータに限られており、最適な経路の検索に
用いるためには不充分である。一般に、最も検索したい
経路は、車両の運転手等があまり走行したことのない地
域の情報であるが、社としてあまり配送の実績のない地
域の移動実績データは数少なく、参考とならない場合が
多い。このため、自社の移動実績データのみを用いて
も、正確な経路検索は難しい。
【0008】さらに、実際の状況が反映された正確な経
路検索が難しいため、このような経路検索装置により算
出された経路に基づいて配送計画を作成する配送計画シ
ステムの精度の向上もまた難しい。
【0009】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、実際の状況が反映された正確な経路検索を行
なうことが可能な経路探索システムとその経路探索方
法、並びにこの経路検索を用いた配送計画システムとそ
の配送計画方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、任意の出発地から目的地までの経路を検
索する経路検索装置において、出発地及び目的地を含む
利用者の設定する検索条件を入力する検索条件入力手段
と、所定の物流業者の保有するデータベースに登録され
た前記出発地から目的地までの経路を実際に移動した際
の距離や所要時間を含む移動実績データを取得する実績
データ取得手段と、前記検索条件に基づいて前記移動実
績データから最適な経路を検索する経路検索手段と、検
索された前記最適な経路を前記利用者に提示する結果提
示手段と、を備えたことを特徴とする経路検索装置、が
提供される。
【0011】このような構成の経路検索装置及びこの経
路検索装置100によって実現される経路検索方法で
は、検索条件入力手段110は、目的地までの経路を検
索したい利用者U01の設定により、出発地と目的地、
あるいは所要時間やコスト等の検索時に優先させる優先
項目といった検索条件を入力する。実績データ取得手段
120は、所定の物流業者の保有するデータベースに登
録された移動実績データ(D11、D21、D31)か
ら必要な情報を抽出しておく。経路検索手段140は、
抽出された移動実績データから、検索条件に適した最適
な経路を検索し、検索結果を結果提示手段150によっ
て利用者U01に提示する。
【0012】また、上記課題を解決するために、任意の
出発地から目的地まで荷物を配送する経路を検索し、検
索された経路に基づく配送計画を作成する配送計画シス
テムにおいて、出発地及び目的地を含む検索条件を入力
する検索条件入力手段と、所定の物流業者の保有するデ
ータベースに登録された前記出発地から目的地までの経
路を実際に移動した際の距離や所要時間を含む移動実績
データを取得する実績データ取得手段と、前記検索条件
に基づいて前記移動実績データから最適な経路を検索す
る経路検索手段と、検索された前記最適な経路を前記利
用者に提示する結果提示手段と、を備えた経路検索部
と、配送を行なう荷物に関する情報及び配送先に関する
情報を含む荷物情報を取得する荷物情報取得手段と、前
記荷物情報に基づいて前記経路検索装置に任意の出発地
及び目的地を含む検索条件を設定して動作させ、任意の
出発地から目的地までの最適な経路を取得する最適経路
取得手段と、配送を行なう輸送手段に関する輸送手段情
報と前記最適な経路とに基づいて配送計画を作成する配
送計画手段と、作成された前記配送計画を利用者に提示
する配送計画提示手段と、を備えた配送計画部と、を有
することを特徴とする配送計画システム、が提供され
る。
【0013】このような構成の配送計画システム及びこ
の配送計画システムによって実現される配送計画方法で
は、配送計画部の荷物情報取得手段は、配送する荷物に
関する情報及び配送先に関する情報を含む荷物情報を取
得し、最適経路取得手段へ送る。最適経路取得手段は、
荷物情報に含まれる出発地から目的地等の情報から最適
な経路を検索するための検索条件を設定し、経路検索装
置100と同等の機能を有する経路検索部の検索条件入
力手段に入力して経路検索部を動作させる。経路検索部
は、入力された検索条件に基づいて上記の説明のような
処理を行ない、最適な経路を検索し、最適な経路を最適
経路取得手段へ通知する。配送計画手段は、最適経路取
得手段が取得した最適な経路と、配送を行なう例えば、
車両や船、あるいは飛行機等の輸送手段に関する輸送手
段情報とに基づいて、配送計画を作成する。作成された
配送計画は、配送計画提示手段により配送計画の依頼者
に提示される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態である経路検索装置の構成図である。
【0015】本発明に係る経路検索装置100は、利用
者U01の経路検索条件を入力する検索条件入力手段1
10、各物流業者が移動実績データを保有するデータベ
ース(D11、D21、D31)から検索に必要な移動
実績データを取得する実績データ取得手段120、取得
した移動実績データ等を一時保存する記憶手段130、
検索条件に基づいて経路の検索を行なう経路検索手段1
40及び経路検索手段140が選出した最適な経路を利
用者U01に提示する結果提示手段150から構成され
る。
【0016】検索条件入力手段110は、通信ネットワ
ーク等を介して、あるいは直接、利用者U01から経路
検索のための検索条件を取得する。検索条件として、出
発地と目的地、出発日時と到着期限、及び検索時に何を
優先させるかという優先項目等を設定する。優先項目と
は、例えば、検索時に所要時間を短くする経路を優先さ
せる、あるいは、移動距離を短くする経路を優先させ
る、有料道路料金等の諸費用が低いものを優先させる、
信頼度の高い経路を優先させる等の条件を指す。入力し
た検索条件は、経路検索手段140へ送られる。
【0017】実績データ取得手段120は、経路検索手
段140の指示に従って、通信ネットワーク等を介して
物流業者がそれぞれ保有する移動実績に関するデータベ
ースD11、D21、D31から、検索条件である出発
地から目的地への経路に関する移動実績データ、あるい
は、出発地と目的地の間の経路に関する移動実績データ
を取得し、記憶手段130に一時保存する。
【0018】ここで、移動実績データは、物流業者A
社、B社、及びC社のそれぞれのデータベースD11、
D21、D31に登録されており、例えば輸送手段を車
両とすると、それぞれの物流業者の所有する車両等に搭
載された車載装置等から収集した運行の記録情報に基づ
いて生成された移動実績に関する情報である。移動実績
データとして、ある出発地から目的地までに移動する際
に通過する任意の区間の距離と、その区間の通過に要す
る所要時間等に関する実績データが、例えば、これまで
の実績値の平均等により算出され、登録されている。
【0019】記憶手段130は、各社のデータベースD
11、D21、D31から取得した移動実績データを一
時保存するメモリ等である。経路検索手段140は、記
憶手段130に保存されている各社の移動実績データを
用いて、検索条件に合う最適な経路の検索を行なう。検
索された最適な経路は、結果提示手段150へ伝える。
【0020】結果提示手段150は、経路検索手段14
0が選出した最適な経路を利用者U01に提示する。例
えば、表示装置に表示画面151のような検索結果を表
示する。表示画面151には、最適経路とその距離、移
動実績データから予測される所要時間等が表示されてい
る。
【0021】このような構成の経路検索装置100の動
作について説明する。経路検索装置100は、検索条件
入力手段110より、利用者U01が設定した任意の出
発地から目的地までの経路を検索するための検索条件を
取得する。検索条件は、経路検索手段140に伝達され
る。この経路検索手段140の指示により、実績データ
取得手段120は、物流業者がそれぞれ保有する移動実
績に関するデータベースD11、D21、D31から必
要な移動実績データを取得し、記憶手段130に保存す
る。経路検索手段140は、検索条件に基づいて記憶手
段130に記憶された移動実績データから最適な経路を
検索し、検索結果を結果提示手段150へ伝える。結果
提示手段150は、利用者U01に対して、検索された
最適な経路を提示する。
【0022】次に、上記の説明の経路検索装置100に
よって実行される経路検索方法について説明する。図2
は、本発明の第1の実施の形態である経路検索方法のフ
ローチャートである。図1と同じものには同じ番号を付
し、説明は省略する。
【0023】経路検索装置100が起動され処理が開始
される(S101)。利用者U01は、行きたい場所へ
の検索条件、例えば、出発地、目的地、出発日時、到着
期限、優先項目(時間/距離/有料道路等の費用/信頼
度等)を入力する(S102)。
【0024】続いて、ステップS102で入力された検
索条件に基づき、各社のデータベースD11、D21、
D31に記録された移動実績データを用いて、最適な経
路の検索を行なう(S103)。
【0025】検索が終了したら、利用者U01にステッ
プS103で検索された最適な経路とともに、出発時
刻、距離、費用、信頼度等の情報を表示し(S10
4)、処理を終了する。
【0026】このように、本発明の第1の実施の形態の
経路検索装置及び経路検索方法によれば、物流業者がこ
れまで破棄していた移動実績データを用いて、経路の検
索を行なうことによって、実際の状況が反映された、よ
り正確な経路検索結果を得ることが可能となる。また、
複数の会社の移動実績データを用いて検索を行なうこと
により、利用者は、初めて行く場所、あまり行かない場
所でも、正確な経路検索結果を得ることが可能となる。
【0027】経路検索手段140によって行なわれる経
路検索方法について、具体例を示して説明する。図3
は、最適経路の検索方法の実施例における検索経路と移
動実績データである。(1)は検索を行なう経路の図で
あり、(2)は経路を構成する各区間の移動実績データ
である。ここでは、出発地点Xから目的地Yまでの経路
検索を行なう。X地点からY地点までの経路には、図に
示したように直接向かう経路と、a地点あるいはb地点
を経由する経路とがある。A社及びB社のデータベース
には、それぞれの区間ごとの移動実績データが、区間を
示すID、区間、区間の距離、所要時間、信頼度の項目
で登録されている。信頼度は、移動実績データの確実性
を示す指標で、検索の元となる移動実績データのサンプ
ル数、正答率等によって算出される。信頼度の算出方法
については、後述する。
【0028】最適経路の検索は、例えば、出発点から目
的地までの経路検索を各社ごとの移動実績データを用い
て行なって条件の良い経路を選択する方法や、各社の移
動実績データを混合して条件の良い経路を選択していく
方法がある。
【0029】第1の実施例として、各社ごとに目的地ま
での経路探索を行ない、条件の良い経路を選択する最適
経路の検索方法について説明する。図4は、最適経路の
検索方法における第1の実施例の場合のフローチャート
である。
【0030】処理が開始され(S1031)、検索の条
件を入力する(S1032)。ここでは、X地点からY
地点まで、信頼度/時間/距離の優先順位で検索を行な
うという条件が設定されている。
【0031】まず、A社の移動実績データを用いて検索
条件に従って経路検索を行なう(S1033)。A社の
移動実績データにてX地点からY地点までの経路検索を
行なうと、次の5つ経路が検索される。ここで、距離、
時間は区間ごとの移動実績データを加算し、信頼度は平
均を算出している。
【0032】(1)X→a→Y(A1→A6):距離3
2、時間32、信頼度50% (2)X→a→b→Y(A1→A5→A9):距離5
8、時間58、信頼度50% (3)X→b→Y(A2→A9):距離48、時間4
8、信頼度50% (4)X→b→a→Y(A2→A8→A6):距離8
8、時間88、信頼度50% (5)X→Y(A3):距離30、時間30、信頼度5
0% 信頼度はすべて同じであるため、時間で選択すると、
(5)の経路が選択される。
【0033】続いて、B社の移動実績データを用いて検
索条件に従って経路検索を行なう(S1034)。上記
と同様の手順により、(1)X→a→Y(B1→B
6):距離33、時間20、信頼度80%、の経路が選
択される。
【0034】次に、両社の検索結果を比較して、条件の
良い経路を出力する(S1035)。両者の結果を比較
すると、B社の方が条件にあっているので、X地点から
Y地点までの最適経路は、(1)X→a→Y(B1→B
6):距離33、時間20、信頼度80%、が選択され
る。最適経路が検索された後、処理を終了する(S10
36)。
【0035】次に、第2の実施例として、各社の移動実
績データを混合して条件の良い経路を選択していく方法
について説明する。図5は、最適経路の検索方法におけ
る第2の実施例の場合のフローチャートである。
【0036】処理が開始され(S1037)、検索の条
件を入力する(S1038)。この条件は、第1の実施
例と同じである。続いて、A社とB社、両社の移動実績
データを用いて検索条件に従って経路検索を行なう(S
1039)。例えば、X地点からa地点を経由してY地
点に向かう経路の場合、次の4つの経路が検索される。
【0037】(1)X→a→Y(A1→A6):距離3
2、時間32、信頼度50% (2)X→a→Y(A1→B6):距離32、時間2
0、信頼度65% (3)X→a→Y(B1→A6):距離32、時間3
2、信頼度65% (4)X→a→Y(B1→B6):距離32、時間2
0、信頼度80% これらの結果を比較し、条件の良い経路を出力する(S
103a)。ここでは、所要時間が短く信頼度の高い
(4)X→a→Y(B1→B6):距離32、時間2
0、信頼度80%、の経路が選択される。最適経路が検
索された後、処理を終了する(S103b)。
【0038】このように、各社の移動実績データを利用
して、実際の状況が反映された最適経路を検索すること
が可能となる。さらに、本発明に係る経路検索装置及び
経路検索方法では、移動実績データを提供する各物流業
者に対し、そのデータ利用料を支払うようにすることも
できる。移動実績データの利用に対して利用料を支払う
第2の実施の形態のシステムについて説明する。図6
は、本発明の第2の実施の形態の経路検索装置の構成図
である。図1と同じものには同じ番号を付し、説明は省
略する。
【0039】本発明の第2の実施の形態である経路検索
装置101は、図1に示した経路検索装置100に利用
料算出手段160が付加されている。利用料算出手段1
60は、経路検索手段140が最適な経路を検索する際
に利用した各社の移動実績データの利用割合に応じた利
用料を算出し、算出された利用料を利用した移動実績デ
ータを提供した会社に支払う。例えば、利用者U01に
よる検索条件入力時に所定の利用料が支払われるとす
る。利用料算出手段160は、例えば、検索された最適
な経路にA社の移動実績データを70パーセント使用
し、C社の移動実績データを30パーセント使用した場
合、検索条件入力時に支払われた利用料の70パーセン
トをA社に、30パーセントをC社に送る。配分された
利用料に関する情報は、結果提示手段150にも送られ
る。結果提示手段150は、例えば表示画面152のよ
うに、最適経路とともに各社の移動実績データの利用割
合を表示する。
【0040】利用料の支払いを含む第2の実施の形態の
経路検索装置101の動作及び経路検索方法について説
明する。図7は、第2の実施の形態の経路検索方法のフ
ローチャートである。
【0041】経路検索装置101が起動され処理が開始
される(S111)。利用者U01は、行きたい場所へ
の検索条件を入力し(S112)、各社の移動実績デー
タを使って最適経路検索が行なわれる(S113)。こ
こまでの手順は、第1の実施の形態と同様である。
【0042】続いて、ステップS113で検索された最
適経路が利用者U01の設定した条件に合っているかど
うかを利用者U01が確認する(S114)。入力条件
に合っていないと判断した場合は、処理を中断して終了
する(S118)。
【0043】ステップS113で検索された最適経路が
条件に合っている場合、処理は利用料振込み承認(S1
15)に移り、利用者U01から利用料振込みの承認番
号を取得する(S115)。利用料振込み承認後、ステ
ップS113で検索された最適経路とともに出発時刻、
距離、費用、信頼度等の情報を表示される(S11
6)。続いて、最適経路検索に用いられた移動実績デー
タの利用の割合に応じた利用料が算出され、各社に利用
料が支払われ(S117)、処理を終了する(S11
8)。
【0044】利用料算出手段160によって行われる利
用料算出方法について、具体例を示して説明する。図8
は、利用料算出方法の実施例である。ここでは、X地点
からY地点までの経路検索において、検索の結果、X地
点からZ地点を通過してY地点に行く経路が選出され
た。このうち、X地点からZ地点までの経路はA社の移
動実績データから導き出され、Z地点からY地点までの
経路はB社の移動実績データから導き出された。この例
では、利用料を使用された移動実績データの距離に応じ
て配分するとし、利用料90円は、図に示したように、
A社に30円、B社に60円と分配される。もちろん、
距離に応じた配分は一例であり、その他の基準により分
配されてもよい。
【0045】このように、各物流業者は、これまで破棄
していた移動実績データを提供することにより、利益を
得ることができるようになる。さらに、利用料が支払わ
れることにより、物流業者による移動実績データの提供
量が増え、より信頼性の高い経路検索が可能となるとい
う効果も生じる。
【0046】本発明に係る経路検索装置及び経路検索方
法ではまた、検索された最適経路を実際に使用した際の
移動実績データを新たに登録するとともに、この移動実
績データを用いて最適経路検索に用いた移動実績データ
の評価を行なうとすることもできる。最適経路を実際に
使用した際の実績登録と、検索データの評価を行なう第
3の実施の形態のシステムについて説明する。図9は、
本発明の第3の実施の形態の経路検索装置の構成図であ
る。図1と同じものには同じ番号を付し、説明は省略す
る。
【0047】本発明の第3の実施の形態である経路検索
装置102は、図1に示した経路検索装置100に実績
登録手段170が付加されている。実績登録手段170
は、経路検索手段140が検索した最適経路を提示され
た利用者(D社)U02が、実際にこの最適経路を使用
した際の移動実績データを取得し、これをD社の移動実
績データのデータベースD41に登録する。さらに、こ
の移動実績データを用いて、経路検索手段140による
最適経路検索時に利用された移動実績データの評価を行
なう。例えば、C社の移動実績データを用いて最適経路
を検索した場合、利用者であるD社U02が最適経路に
基づいて実際に移動した際の実績データを用いて、C社
の移動実績データの信頼度を算出し、登録する。登録さ
れた移動実績データに関する情報は、結果提示手段15
0にも送られる。結果提示手段150は、例えば表示画
面153のように、最適経路とともに各社の移動実績デ
ータから予測された予測値と実績値とを表示する。
【0048】上記の説明では、経路検索装置100に実
績登録手段170を付加するとしたが、経路検索装置1
01に実績登録手段170を付加するとしてもよい。こ
のような、移動実績データの登録と評価を含む第3の実
施の形態の経路検索方法について説明する。図10は、
第3の実施の形態の経路検索方法のフローチャートであ
る。
【0049】経路検索装置102が起動され処理が開始
される(S121)。利用者(D社)U02は、行きた
い場所への検索条件を入力し(S122)、各社の移動
実績データを使って最適経路検索が行なわれる(S12
3)。ここまでの手順は、第1及び第2の実施の形態と
同様である。
【0050】続いて、ステップS123で検索された最
適経路が利用者U02の設定した条件に合っているかど
うかを利用者U02が確認し(S124)、入力条件に
合っていないと判断した場合は、処理を中断して終了す
る(S128)。ここまでの手順は、第2の実施の形態
と同様である。
【0051】ステップS123で検索された最適経路が
条件に合っている場合、検索された最適経路を表示され
る(S125)。この間に第2の実施の形態のような利
用料振込み承認処理が行なわれてもよい。
【0052】次に、利用者U02が走行した実績値を取
得し、利用者U02が所属する移動実績データのデータ
ベースD41に登録する(S126)。続いて、取得し
た実績値とステップ123で経路検索に用いられた移動
実績データとを比較し、時間やコスト等が異なれば、利
用した各社の移動実績データの新たな信頼度を算出して
変更し(S127)、処理を終了する(S128)。
【0053】信頼度算出方法について具体例で説明す
る。図11は、信頼度算出方法の実施例である。ここで
は、信頼度を表す方法の一例として、(実績/規定回
数)*正当率を信頼度としている。すなわち、何度も移
動した実績があれば、その移動実績データの信頼度は高
く、移動した実績が少なければ信頼度は低くなる。そこ
で、規定回数を決めておき、実績が多いほど信頼度が上
がるようにしておく。ただし、実績値が規定回数を超え
た場合、実績/規定回数=1として信頼度を算出する。
また、利用者が利用した時間と比較し、誤差が大きくな
れば信頼度も低くなる。例えば、単位距離当たりの誤差
範囲を決めておき、それから外れれば不正解で正答率が
下がり、信頼度が下がるようにしておく。
【0054】この例では、規定回数を100とし、誤差
範囲を10km当たり1分とする。利用者がX地点から
Y地点までの経路検索の結果、X地点からZ地点までA
社のデータが使われ、Z地点からY地点までB社のデー
タが使われたとする。
【0055】もともとの信頼度は、A社の場合、X地点
からZ地点までの運行が、今まで100回の実績を持
ち、利用された回数に対し、2回正解していたので、次
式のようになる。
【0056】
【数1】 A社のX→Zの信頼度=(100/100)*(2/5)=40 ・・・(1) このように、40パーセントと算出される。同様に、B
社のZ→Yの信頼度は、25パーセントと算出される。
【0057】A社の検索結果が距離150kmで予測所
要時間が3時間の場合、誤差範囲は15分になる。これ
に対して実績値が3時間30分である場合、不正解とな
り、A社の次回の信頼度は、次式のように算出される。
【0058】
【数2】 A社のX→Zの信頼度=(100/100)*(2/6)=33 ・・・(2) 従って、次回の信頼度は33パーセントに下がる。
【0059】同様に、B社の検索結果が距離300km
で予測所要時間が6時間の場合、誤差範囲は30分にな
る。これに対して実績値が6時間30分である場合、正
解となり、B社の次回の信頼度は、図に示したように3
3パーセントに上がる。
【0060】このように、検索された最適経路に対する
実績値を移動実績データとして登録し、かつ実績値を用
いて移動実績データの信頼度を算出し直すことにより、
さらに、信頼性の高い検索結果を得ることが可能とな
る。
【0061】また、上記の説明では、利用者U02から
の実績値の取得方法を特に指定していなかったが、実績
値を車両に搭載した車載端末装置から直接取得すること
もできる。図12は、移動実績データ収集システムの構
成図である。
【0062】荷物を運搬する車両400には、車載端末
装置410が搭載されており、車載端末装置410は、
走行中に日時、位置、速度等の情報を取得している。取
得した情報は、車載端末装置410内部のICカード4
20、あるいは、メモリ等の記憶手段に記憶される。記
憶手段に記憶された移動実績データは、直接、あるいは
通信手段によって移動実績蓄積装置300に取り出さ
れ、運行日報出力310が生成されるとともに、移動実
績データD41として記憶される。データの収集は、一
定のタイミングでまとめて行なわれることも、通信手段
により随時行なわれることもある。
【0063】経路検索装置102では、このような機能
を有する車載端末装置410から通信手段により直接移
動実績データを取り出し、これを実績値として処理す
る。車載端末装置410より移動実績データを収集する
場合に処理手順について説明する。図13は、第3の実
施の形態において移動実績データを直接収集する場合の
フローチャートである。図10と同じものには同じ番号
を付し、説明は省略する。
【0064】一般に、通信機能を有する車載端末装置4
10は、センター等からの指示を表示する機能も有する
と考えられる。このため、ステップS125の最適経路
の表示では、情報を車載端末装置410にも送信し、車
載端末装置410に最適経路を表示するようにする。
【0065】続いて、車両400に搭載された車載端末
装置410から直接移動実績データを収集し(S126
−1)、これを用いて実績登録を行なう(S126−
2)。実績登録及び実績値に応じた信頼度変更処理は、
図10と同様である。
【0066】上記の説明の経路検索装置を用いた経路検
索売買システムについて、具体例で説明する。図14
は、本発明に係る経路検索装置及び経路検索方法を用い
た経路検索売買システムの実施例である。
【0067】東京から大阪までの経路の移動実績データ
として、図に示したA社、B社、C社の移動実績データ
がそれぞれ登録されている。ここで、利用者Dが、東京
から大阪まで速く、正確に行きたいという条件を入力
し、経路検索を行なう(S1)。出発地(東京)、目的
地(大阪)、優先項目(時間/信頼度)という検索条件
にて、最適な経路が検索され、A、B、Cのうち最も条
件に合ったC(C:距離−600km、時間−4H(時
間)、信頼度−90%)が選択される(S2)。利用者
Dは、データの利用料として、100円をCに支払う
(S3)。
【0068】続いて、最適経路に基づいてDが実際に移
動した際の実績値(D:距離−600km、時間−5
H、信頼度−10%)が得られる(S4)。この実測値
と、最適経路として利用されたCの移動実績データとが
比較され、実際とは違っているため、Cの信頼度が落ち
る(S5)。また、Dの移動実績データは、次の予測の
ために登録される(S6)。
【0069】このように、各物流業者の移動実績データ
を共有登録することにより、他社から利用料を得ること
ができる。また、最適経路に基づいた実績値を新たに移
動実績データとして登録し、さらに経路検索時に利用し
た移動実績データにフィードバックすることにより、移
動実績データの信頼性を向上させることができる。この
結果、利用者は、より正確な経路検索結果を得ることが
可能となる。
【0070】また、上記の説明では、移動実績データを
共有する物流業者について陸運業を前提としていたが、
海運業、空運業等、さまざまな企業と連携し、経路検索
を行なうシステムを構築することができる。図15は、
本発明に係る複数の業種の移動実績データを利用する経
路検索装置の構成図である。図1と同じものには同じ番
号を付し、説明は省略する。
【0071】経路検索装置100は、経路検索時に利用
する移動実績データとして、様々な業種の移動実績デー
タを利用する。具体的には、経路検索装置100の実績
データ取得手段120は、トラック運送業者の移動実績
データベースD51、貨物列車会社の移動実績データベ
ースD61、海運会社の移動実績データベースD71及
び空運会社の移動実績データベースD81と接続し、そ
れぞれの移動実績データを取得する。経路検索手段14
0は、それぞれの移動実績データのうち、条件に最も合
った経路を検索し、最適経路を選出する。選出された最
適経路は、結果提示手段150によって利用者に提示さ
れる。例えば、表示画面154に示したように、トラッ
ク(35%)→フェリー(30%)→トラック(35
%)を用いた最適経路が表示される。
【0072】このように様々な業種の移動実績データを
利用することにより、選択可能な経路が増え、さらに最
適な経路を選択することが可能となる。さらに、このよ
うな経路検索結果を用いれば、効率的な配送計画を立て
ることが可能となる。以下、このような経路検索装置及
び経路検索方法の機能を組み込んだ配送システムについ
て説明する。図16は、本発明の第1の実施の形態であ
る配送計画システムの構成図である。図1と同じものに
は同じ番号を付し、説明は省略する。
【0073】本発明に係る配送計画システム1000
は、利用者U01が入力する配送を希望する荷物に関す
る荷物情報に基づいて配送を計画する配送計画部120
0と、配送に用いる経路の検索を行なう経路検索部11
00と、から構成される。
【0074】経路検索部1100は、各物流業者が移動
実績データを保有するデータベース(D11、D21、
D31)に登録された移動実績データに基づいて最適な
経路の検索を行なう。経路検索部1100の構成及び経
路検索方法は、上記の説明の経路検索装置100と同様
である。当然に、経路検索部1100が、経路検索装置
101、あるいは経路検索装置102の構成及び機能を
有する場合もある。
【0075】配送計画部1200は、利用者U01から
荷物情報を取得する荷物情報取得手段210、経路検索
部1100を動作させ最適経路を取得する最適経路取得
手段220、得られた最適経路と荷物情報とに基づいて
配送計画を作成する配送計画手段230及び作成された
配送計画を利用者U01に提示する配送計画提示手段2
40から構成される。
【0076】荷物情報取得手段210は、直接、あるい
は通信ネットワーク等を介して、利用者U01から荷物
情報を取得する。荷物情報には、荷物を配送する輸送手
段、例えば車両に関する車両データ、出発地や目的地、
優先項目等の配送経路に関する配送経路データ、荷物に
関する荷物データ、配送時の条件等が含まれる。荷物情
報取得手段210は、取得した荷物情報のうち必要な情
報を最適経路取得手段220、あるいは配送計画手段2
30に伝える。車両データは、走行可能な車両のID
等、配送に使用可能な車両に関する情報である。配送経
路データは、配送経路を検索するために必要な情報で、
出発地や目的地、出発日時、到着期限、優先項目(時間
/距離・有料道路料金等の費用/信頼度等)である。荷
物データは、荷物の体積や重量、配送条件等に関する情
報である。
【0077】最適経路取得手段220は、荷物情報取得
手段210から荷物情報に含まれる配送経路に関する情
報(出発地や目的地、出発日時、到着期限、優先項目)
を取得し、検索条件として経路検索部1100に設定し
て、経路検索部1100を動作させる。経路検索部11
00により最適経路が検索されて出力された場合、これ
を取得し、配送計画手段230へ伝達する。
【0078】配送計画手段230は、荷物情報取得手段
210から車両データと荷物データを取得し、最適経路
取得手段220より最適経路を取得する。これらの情報
に基づいて配送計画を作成し、作成した配送計画を配送
計画提示手段240へ送る。
【0079】配送計画提示手段240は、配送計画手段
230が作成した配送計画を利用者U01に提示する。
配送計画は、例えば表示装置により、表示画面241の
ように提示される。表示画面241には、配送計画とし
て、1号車の経路と2号車の経路が表示されている。
【0080】このような配送計画システムの動作につい
て説明する。配送計画部1200の荷物情報取得手段2
10では、利用者U01から荷物情報を取得し、経路に
関する情報を最適経路取得手段220へ、荷物及び配送
する車両に関する情報を配送計画手段230へ伝える。
最適経路取得手段220は、配送経路に関する情報を経
路検索部1100へ入力し、最適経路を取得する。取得
した最適経路は、配送計画手段230へ送る。配送計画
手段230は、荷物及び車両データ、並びに最適経路に
基づいて、配送計画を作成する。作成された配送計画
は、配送計画提示手段240により利用者U01に提示
される。
【0081】次に、上記の説明の配送計画システム10
00によって実行される配送計画方法について説明す
る。図17は、本発明の第1の実施の形態である配送計
画方法のフローチャートである。ここでは、上記の説明
の利用料支払い及び実績登録も含めた処理を行なう場合
で説明する。
【0082】配送計画システムが起動して処理が開始さ
れ(S131)、利用者が送りたい荷物情報と条件(出
発地や目的地、出発日時、到着日時、体積、重量、優先
項目等)と、走行可能の車両のIDを入力する(S13
2)。
【0083】経路に関する情報は、経路検索部1100
に入力され、ステップS132で入力された条件に基づ
き、各社の移動実績データを用いて最適経路の検索が行
なわれる(S133)。
【0084】次に、配送計画部1200では、経路検索
部1100で検索された最適経路と、ステップ132で
入力された条件に基づいて配送計画を作成する(S13
4)。作成された配送計画が、ステップ132で入力し
た条件に合っていなければ、処理を終了する(S14
1)。作成された配送計画が条件にあっていれば、利用
者U01は、利用料の振込みを承認する(S136)。
承認された後、配送計画を表示し(S137)、利用者
U01に配送計画を提示する。配送計画には、最適経路
とともに、出発時刻、到着予想時刻、距離、費用及び信
頼度等が登録されている。配送計画システム1000
は、移動実績データの利用料を各社に支払い(S13
8)、配送前の処理は終了する。
【0085】この配送計画に基づいて、配送が行なわれ
ると、その走行した実績データが配送システム1000
に入力され、これらの実績データに基づいて実績登録を
行なう(S139)。ステップS139で取得した実績
データと、ステップS134の配送計画で利用した移動
実績データとを比較し、時間等が異なれば、利用した移
動実績データの信頼度を変更し(S140)、処理を終
了する(S141)。
【0086】このような配送計画システム及び配送計画
方法では、配送に用いる経路は、上記の説明のように実
績データに基づく最適な経路であるため、これを用いて
配送計画を作成することにより、極めて効率的な配送計
画を作成することが可能となる。これにより、顧客への
信頼度を上げるとともに、物流コストの削減が可能とな
る。
【0087】また、上記の説明では、配送に利用する車
両は利用者の保有する車両であるとしたが、各物流業者
の保有する車両のうち、最適な車両を配送に用いるよう
に配送計画を作成することもできる。
【0088】各物流業者の走行可能な車両を任意に用い
て配送計画を作成する第2の実施の形態の配送システム
について説明する。図18は、本発明の第2の実施の形
態の配送計画システムの構成図である。図16と同じも
のには同じ番号を付し、説明は省略する。
【0089】配送計画システム1001の配送計画部1
201は、必要な場合に、各社の走行可能な車両の移動
予定を登録した移動予定データのデータベースD12、
D22及びD32に接続する。配送計画手段231は、
配送計画作成時、各社の移動予定データベースD12、
D22、D32から車両の移動予定データを取得し、利
用者U01の設定した条件及び最適経路取得手段220
より取得した最適経路に基づき、条件に合った車両を選
択して配送計画を作成する。また、利用者U01の承認
があれば、配送計画により配送予定となった車両を保有
する社に対し、配送依頼を行なう。
【0090】各物流業者の走行可能な車両を任意に用い
て配送計画を作成する第2の実施の形態の配送システム
の動作及び配送計画方法について説明する。図19は、
本発明の第2の実施の形態の配送計画システムの構成図
である。図17と同じものには同じ番号を付し、説明は
省略する。
【0091】処理が開始され(S131)、利用者が送
りたい荷物情報と条件が入力され(S132)、入力条
件に基づき、各社の移動実績データを用いて最適経路の
検索が行なわれる(S133)。これまでは、第1の実
施の形態と同様の処理を行なう。
【0092】次に、配送計画部1201では、経路検索
部1100で検索された最適経路と、ステップ132で
入力された条件に基づいて配送計画を作成する(S13
4−1)。このとき、配送に利用する走行可能な車両に
関する情報は、各社の移動予定データを取得し、これを
用いる。
【0093】作成された配送計画が、条件に合っていな
ければ、処理を終了する(S141)。作成された配送
計画が条件にあっていれば、利用者U01の利用料の振
込みが承認された(S136)後、配送計画を表示し
(S137)、利用者U01に配送計画を提示する。
【0094】次に、移動実績データの利用料を各社に支
払い(S138−1)、配送計画で用いる車両を保有す
る各社に対して配送依頼を行なう(S138−2)。配
送が行なわれると、その走行した実績データに基づいて
実績登録が行なわれ(S139)、ステップS134の
配送計画で利用した移動実績データとを比較し、時間等
が異なれば、利用した移動実績データの信頼度が変更さ
れ(S140)、処理を終了する(S141)。
【0095】このように、他社の保有する車両を含めて
配送に適した車両を選択して配送計画を作成するため、
より効率の高い配送計画の作成が可能となる。次に、本
発明に係る第2の実施の形態の配送システムの動作につ
いて具体例を用いて説明する。まず、利用者U01が入
力する荷物情報と、各社の保有する移動予定データの一
例を示す。図20は、配送計画方法の実施例における荷
物情報と移動予定データの一例である。(1)は荷物情
報の一例であり、(2)は移動予定データの一例であ
る。
【0096】(1)荷物情報には、荷物に関する荷物デ
ータとして、荷物を識別する荷物ID、荷物の重量及び
体積が登録されている。また、配送に関する配送データ
として、出発地の出荷元と目的地の出荷先、出荷可能時
間帯、積込時間、納品可能時間帯及び検品時間が登録さ
れている。さらに、配送時の条件等のその他の条件が登
録されている。(2)移動予定データには、走行可能な
車両に関する車両データで、車両を識別する車両ID、
車両に関する最大積載重量、最大積載容量や混載可否及
び車種、現在及びこれからの予定を示す現在地、予定、
残り積載重量、残り積載容量が登録されている。
【0097】配送計画システムでは、最適経路を検索し
た後、荷物情報と移動予定データに基づいて荷物や車両
を割り付ける。例えば、荷物B001に対して、車両C
001はスケジュールや残り積載重量等条件が合うが、
混載不可なので、車両C002かC003、あるいはC
004から選ぶ。ここでは、予定が合うC002に荷物
を割り振る。また、荷物B002に対して、車両C00
1は混載不可、C002は予定から出荷可能時間帯に出
荷元には到達できないので、C003かC004から選
ぶ。ここで、B002は冷凍が条件になるので、C00
3に荷物を割り振る。さらに、荷物B003に対して、
重量、体積の条件に合う車両C004に荷物を割り振
る。
【0098】このようにして作成された配送計画を図2
1に示す。(1)配送計画には、上記の説明の手順で各
荷物に対して割り当てられた車両のIDと、配送の予定
が設定されている。このような配送計画により配送の依
頼が行なわれることにより、車両の移動予定データが変
更される。(2)配送計画による依頼後の移動予定デー
タは、配送計画による配送依頼がなされ、予定が変更さ
れた後の車両の移動予定データである。
【0099】また、上記の説明では、配送計画システム
において利用される移動実績データを共有する物流業者
について陸運業を前提としていたが、海運業、空運業
等、様々な企業と連携し、配送計画を行なうシステムを
構築することができる。図22は、本発明に係る複数の
業種の移動実績データを利用する配送計画システムの構
成図である。図16と同じものには同じ番号を付し、説
明は省略する。
【0100】配送計画システム1000は、経路検索時
に利用する移動実績データとして、様々な業種の移動実
績データを利用する。具体的には、配送計画システム1
000の経路検索部は、トラック運送業者の移動実績デ
ータベースD51、貨物列車会社の移動実績データベー
スD61、海運会社の移動実績データベースD71及び
空運会社の移動実績データベースD81と接続し、それ
ぞれの移動実績データを取得する。経路検索部は、それ
ぞれの移動実績データのうち、条件に最も合った経路を
検索し、最適経路を選出する。
【0101】また、配送計画時には、様々な業種の移動
予定データを利用する。具体的は、配送計画システム1
000の配送計画部は、トラック運送業者の移動予定デ
ータベースD52、貨物列車会社の移動予定データベー
スD62、海運会社の移動予定データベースD72及び
空運会社の移動予定データベースD82と接続し、それ
ぞれの移動予定データを取得する。配送計画部は、それ
ぞれの移動予定データのうち、最も条件に合った輸送手
段を検索し、最適な配送計画を作成する。
【0102】作成された配送計画は、配送計画提示手段
によって利用者に提示される。例えば、表示画面243
に示したように、1号車は、A店を8時に出発し、フェ
リーを利用して移動した後、C店に9時に到着し、次に
Z店に11時までに移動するという配送予定が表示され
る。
【0103】上記の説明のように様々な業種の移動実績
データを利用することにより、選択可能な経路が増え、
さらに最適な経路を選択することが可能となる。このよ
うに、様々な企業と連携することにより、物流コストの
削減だけでなく、地球環境に配慮した交通・物流システ
ムの構築に貢献することができる。
【0104】なお、上記の処理機能は、クライアントサ
ーバシステムのサーバコンピュータによって実現するこ
とができる。その場合、経路検索装置及び配送システム
が有すべき機能の処理内容を記述したサーバプログラム
が提供される。サーバコンピュータは、クライアントコ
ンピュータからの要求に応答して、サーバプログラムを
実行する。これにより、上記処理機能がサーバコンピュ
ータ上で実現され、処理結果がクライアントコンピュー
タに提供される。
【0105】処理内容を記述したサーバプログラムは、
サーバコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録し
ておくことができる。サーバコンピュータで読み取り可
能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光
磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置
には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルデ
ィスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクに
は、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM
(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc
Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWr
itable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magnet
o-Optical disk)などがある。
【0106】サーバプログラムを流通させる場合には、
たとえば、そのサーバプログラムが記録されたDVD、
CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。サー
バプログラムを実行するサーバコンピュータは、たとえ
ば、可搬型記録媒体に記録されたサーバプログラムを、
自己の記憶装置に格納する。そして、サーバコンピュー
タは、自己の記憶装置からサーバプログラムを読み取
り、サーバプログラムに従った処理を実行する。なお、
サーバコンピュータは、可搬型記録媒体から直接サーバ
プログラムを読み取り、そのサーバプログラムに従った
処理を実行することもできる。
【0107】(付記1) 任意の出発地から目的地まで
の経路を検索する経路検索装置において、出発地及び目
的地を含む利用者の設定する検索条件を入力する検索条
件入力手段と、所定の物流業者の保有するデータベース
に登録された前記出発地から目的地までの経路を実際に
移動した際の距離や所要時間を含む移動実績データを取
得する実績データ取得手段と、前記検索条件に基づいて
前記移動実績データから最適な経路を検索する経路検索
手段と、検索された前記最適な経路を前記利用者に提示
する結果提示手段と、を備えたことを特徴とする経路検
索装置。
【0108】(付記2) 前記実績データ取得手段は、
前記移動実績データを複数の前記所定の物流業者から取
得し、前記経路検索装置は、さらに、前記経路検索手段
による最適な経路の検索において利用された前記移動実
績データの利用割合に応じて前記移動実績データを保有
する所定の物流業者に支払う前記移動実績データの利用
料を算出する利用料算出手段を有することを特徴とする
付記1記載の経路検索装置。
【0109】(付記3) 前記経路検索装置は、さら
に、前記経路検索手段の選出した最適な経路について前
記利用者が実際に使用した際の移動実績データを前記利
用者の保有するデータベースに登録するとともに、前記
利用者が実際に使用した際の移動実績データに基づいて
前記経路検索手段において利用した前記移動実績データ
を評価する実績登録手段を有することを特徴とする付記
1記載の経路検索装置。
【0110】(付記4) 前記経路検索装置の実績登録
手段は、前記移動実績データの基となる移動実績のサン
プル数と、前記移動実績データに基づく予測と前記予測
に基づき実際に移動した際の移動実績データとに生じる
誤差と、に応じて前記移動実績データの信頼度を算出す
ることを特徴とする付記3記載の経路検索装置。
【0111】(付記5) 前記経路検索装置の実績登録
手段は、さらに、前記利用者が実際に使用した経路の移
動実績データを、移動時に使用した車両に搭載され移動
実績データを記録する車載端末装置より取得することを
特徴とする付記3記載の経路検索装置。
【0112】(付記6) 任意の出発地から目的地まで
の経路を検索する経路検索方法において、経路検索装置
が、利用者の設定する出発地及び目的地を含む検索条件
を入力するステップと、所定の物流業者の保有するデー
タベースに登録された前記出発地から目的地までの経路
を実際に移動した際の距離や所要時間を含む移動実績デ
ータを取得するステップと、前記検索条件に基づいて前
記移動実績データから最適な経路を検索するステップ
と、検索された前記最適な経路を前記利用者に提示する
ステップと、を有することを特徴とする経路検索方法。
【0113】(付記7) 任意の出発地から目的地まで
荷物を配送する経路を検索し、検索された経路に基づく
配送計画を作成する配送計画システムにおいて、出発地
及び目的地を含む検索条件を入力する検索条件入力手段
と、所定の物流業者の保有するデータベースに登録され
た前記出発地から目的地までの経路を実際に移動した際
の距離や所要時間を含む移動実績データを取得する実績
データ取得手段と、前記検索条件に基づいて前記移動実
績データから最適な経路を検索する経路検索手段と、検
索された前記最適な経路を前記利用者に提示する結果提
示手段と、を備えた経路検索部と、配送を行なう荷物に
関する情報及び配送先に関する情報を含む荷物情報を取
得する荷物情報取得手段と、前記荷物情報に基づいて前
記経路検索装置に前記任意の出発地及び目的地を含む検
索条件を設定して動作させ、任意の出発地から目的地ま
での最適な経路を取得する最適経路取得手段と、配送を
行なう輸送手段に関する輸送手段情報と前記最適な経路
とに基づいて配送計画を作成する配送計画手段と、作成
された前記配送計画を利用者に提示する配送計画提示手
段と、を備えた配送計画部と、を有することを特徴とす
る配送計画システム。
【0114】(付記8) 前記配送計画部の配送計画
手段は、前記輸送手段情報を所定の物流業者の保有する
データベースに登録された輸送手段を用いた移動予定に
関する移動予定情報を取得し、取得した前記移動予定情
報と前記最適な経路とに基づいて配送計画を作成し、前
記配送計画提示手段は、さらに、前記配送計画において
配送に利用を予定している輸送手段を保有する前記所定
の物流業者に対して配送依頼を行なうことを特徴とする
付記7記載の配送計画システム。
【0115】(付記9) 任意の出発地から目的地ま
で荷物を配送する経路を検索し、検索された経路に基づ
く配送計画を作成する配送計画方法において、配送計画
部が、配送を行なう荷物に関する情報及び配送先に関す
る情報を含む荷物情報を取得するステップと、前記配送
計画部が経路検索部に対して前記荷物情報に基づいて任
意の出発地及び目的地を含む検索条件を設定するステッ
プと、前記配送計画部が前記経路検索部から、前記経路
検索部が前記検索条件に基づいて所定の物流業者の保有
するデータベースより取得した前記出発地から目的地ま
での経路を実際に移動した際の距離や所要時間を含む移
動実績データから検索した最適な経路を取得するステッ
プと、前記配送計画部が、配送を行なう輸送手段に関す
る輸送手段情報と前記最適な経路とに基づいて配送計画
を作成するステップと、前記配送計画部が、作成された
前記配送計画を利用者に提示するステップと、を有する
ことを特徴とする配送計画方法。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように本発明の経路検索装
置及び経路検索方法では、各物流業者の保有する移動実
績データに基づいて最適な経路を検索するため、より正
確な経路検索結果を得ることが可能となる。さらに、例
えば、複数の物流業者で移動実績データを共有すること
により、他社の移動実績データを使用することが可能と
なり、利用者は、始めていく場所、あるいはあまり行か
ない場所でも、正確な経路検索結果を得ることができ
る。
【0117】また、本発明の配送計画システム及び配送
計画方法では、上記のような経路検索部あるいは経路検
索方法を用いて取得した経路検索結果に基づいて配送計
画を作成することができるため、極めて効率的な配送計
画を立てることができる。この結果、顧客への信頼度を
上げるとともに、物流コストの削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である経路検索装置
の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態である経路検索方法
のフローチャートである。
【図3】最適経路の検索方法の実施例における検索経路
と移動実績データである。
【図4】最適経路の検索方法における第1の実施例の場
合のフローチャートである。
【図5】最適経路の検索方法における第2の実施例の場
合のフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の経路検索装置の構
成図である。
【図7】第2の実施の形態の経路検索方法のフローチャ
ートである。
【図8】利用料算出方法の実施例である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の経路検索装置の構
成図である。
【図10】第3の実施の形態の経路検索方法のフローチ
ャートである。
【図11】信頼度算出方法の実施例である。
【図12】移動実績データ収集システムの構成図であ
る。
【図13】第3の実施の形態において移動実績データを
直接収集する場合のフローチャートである。
【図14】本発明に係る経路検索装置及び経路検索方法
を用いた経路検索売買システムの実施例である。
【図15】本発明に係る複数の業種の移動実績データを
利用する経路検索装置の構成図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態である配送計画シ
ステムの構成図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態である配送計画方
法のフローチャートである。
【図18】本発明の第2の実施の形態の配送計画システ
ムの構成図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態の配送計画システ
ムの構成図である。
【図20】配送計画方法の実施例における荷物情報と移
動予定データの一例である。
【図21】配送計画方法の実施例における配送計画と配
送計画に依頼後の移動予定データの一例である。
【図22】本発明に係る複数の業種の移動実積データを
利用する配送計画システムの構成図である。
【符号の説明】
100・・・経路検索装置 110・・・検索条件入力手段 120・・・実績データ取得手段 130・・・記憶手段 140・・・経路検索手段 150・・・結果提示手段 U01・・・利用者 D11・・・A社移動実績データ D21・・・B社移動実績データ D31・・・C社移動実績データ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年7月4日(2002.7.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】経路検索手段140によって行なわれる経
路検索方法について、具体例を示して説明する。図3
は、最適経路の検索方法に用いる検索経路と移動実績デ
ータの一例である。(1)は検索を行なう経路の図であ
り、(2)は経路を構成する各区間の移動実績データで
ある。ここでは、出発地点Xから目的地Yまでの経路検
索を行なう。X地点からY地点までの経路には、図に示
したように直接向かう経路と、a地点あるいはb地点を
経由する経路とがある。A社及びB社のデータベースに
は、それぞれの区間ごとの移動実績データが、区間を示
すID、区間、区間の距離、所要時間、信頼度の項目で
登録されている。信頼度は、移動実績データの確実性を
示す指標で、検索の元となる移動実績データのサンプル
数、正答率等によって算出される。信頼度の算出方法に
ついては、後述する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】第1の具体例として、各社ごとに目的地ま
での経路探索を行ない、条件の良い経路を選択する最適
経路の検索方法について説明する。図4は、最適経路の
検索方法における第1の具体例の場合のフローチャート
である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】次に、第2の具体例として、各社の移動実
績データを混合して条件の良い経路を選択していく方法
について説明する。図5は、最適経路の検索方法におけ
る第2の具体例の場合のフローチャートである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】処理が開始され(S1037)、検索の条
件を入力する(S1038)。この条件は、第1の具体
と同じである。続いて、A社とB社、両社の移動実績
データを用いて検索条件に従って経路検索を行なう(S
1039)。例えば、X地点からa地点を経由してY地
点に向かう経路の場合、次の4つの経路が検索される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】利用料算出手段160によって行われる利
用料算出方法について、具体例を示して説明する。図8
は、利用料算出方法の具体例である。ここでは、X地点
からY地点までの経路検索において、検索の結果、X地
点からZ地点を通過してY地点に行く経路が選出され
た。このうち、X地点からZ地点までの経路はA社の移
動実績データから導き出され、Z地点からY地点までの
経路はB社の移動実績データから導き出された。この例
では、利用料を使用された移動実績データの距離に応じ
て配分するとし、利用料90円は、図に示したように、
A社に30円、B社に60円と分配される。もちろん、
距離に応じた配分は一例であり、その他の基準により分
配されてもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】信頼度算出方法について具体例で説明す
る。図11は、信頼度算出方法の具体例である。ここで
は、信頼度を表す方法の一例として、(実績/規定回
数)*正当率を信頼度としている。すなわち、何度も移
動した実績があれば、その移動実績データの信頼度は高
く、移動した実績が少なければ信頼度は低くなる。そこ
で、規定回数を決めておき、実績が多いほど信頼度が上
がるようにしておく。ただし、実績値が規定回数を超え
た場合、実績/規定回数=1として信頼度を算出する。
また、利用者が利用した時間と比較し、誤差が大きくな
れば信頼度も低くなる。例えば、単位距離当たりの誤差
範囲を決めておき、それから外れれば不正解で正答率が
下がり、信頼度が下がるようにしておく。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】上記の説明の経路検索装置を用いた経路検
索売買システムについて、具体例で説明する。図14
は、本発明に係る経路検索装置及び経路検索方法を用い
た経路検索売買システムの具体例である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】このように、他社の保有する車両を含めて
配送に適した車両を選択して配送計画を作成するため、
より効率の高い配送計画の作成が可能となる。次に、本
発明に係る第2の実施の形態の配送システムの動作につ
いて具体例を用いて説明する。まず、利用者U01が入
力する荷物情報と、各社の保有する移動予定データの一
例を示す。図20は、配送計画方法の具体例における荷
物情報と移動予定データの一例である。(1)は荷物情
報の一例であり、(2)は移動予定データの一例であ
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である経路検索装置
の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態である経路検索方法
のフローチャートである。
【図3】最適経路の検索方法に用いる検索経路と移動実
績データの一例である。
【図4】最適経路の検索方法における第1の具体例の場
合のフローチャートである。
【図5】最適経路の検索方法における第2の具体例の場
合のフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の経路検索装置の構
成図である。
【図7】第2の実施の形態の経路検索方法のフローチャ
ートである。
【図8】利用料算出方法の具体例である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の経路検索装置の構
成図である。
【図10】第3の実施の形態の経路検索方法のフローチ
ャートである。
【図11】信頼度算出方法の具体例である。
【図12】移動実績データ収集システムの構成図であ
る。
【図13】第3の実施の形態において移動実績データを
直接収集する場合のフローチャートである。
【図14】本発明に係る経路検索装置及び経路検索方法
を用いた経路検索売買システムの具体例である。
【図15】本発明に係る複数の業種の移動実績データを
利用する経路検索装置の構成図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態である配送計画シ
ステムの構成図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態である配送計画方
法のフローチャートである。
【図18】本発明の第2の実施の形態の配送計画システ
ムの構成図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態の配送計画システ
ムの構成図である。
【図20】配送計画方法の具体例における荷物情報と移
動予定データの一例である。
【図21】配送計画方法の具体例における配送計画と配
送計画に依頼後の移動予定データの一例である。
【図22】本発明に係る複数の業種の移動実積データを
利用する配送計画システムの構成図である。
【符号の説明】 100・・・経路検索装置 110・・・検索条件入力手段 120・・・実績データ取得手段 130・・・記憶手段 140・・・経路検索手段 150・・・結果提示手段 U01・・・利用者 D11・・・A社移動実績データ D21・・・B社移動実績データ D31・・・C社移動実績データ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の出発地から目的地までの経路を検
    索する経路検索装置において、 出発地及び目的地を含む利用者の設定する検索条件を入
    力する検索条件入力手段と、 所定の物流業者の保有するデータベースに登録された前
    記出発地から目的地までの経路を実際に移動した際の距
    離や所要時間を含む移動実績データを取得する実績デー
    タ取得手段と、 前記検索条件に基づいて前記移動実績データから最適な
    経路を検索する経路検索手段と、 検索された前記最適な経路を前記利用者に提示する結果
    提示手段と、 を備えたことを特徴とする経路検索装置。
  2. 【請求項2】 前記経路検索装置は、さらに、 前記経路検索手段の選出した最適な経路について前記利
    用者が実際に使用した際の移動実績データを前記利用者
    の保有するデータベースに登録するとともに、前記利用
    者が実際に使用した際の移動実績データに基づいて前記
    経路検索手段において利用した前記移動実績データを評
    価する実績登録手段を有することを特徴とする請求項1
    記載の経路検索装置。
  3. 【請求項3】 任意の出発地から目的地までの経路を検
    索する経路検索方法において、 経路検索装置が、 利用者の設定する出発地及び目的地を含む検索条件を入
    力するステップと、 所定の物流業者の保有するデータベースに登録された前
    記出発地から目的地までの経路を実際に移動した際の距
    離や所要時間を含む移動実績データを取得するステップ
    と、 前記検索条件に基づいて前記移動実績データから最適な
    経路を検索するステップと、 検索された前記最適な経路を前記利用者に提示するステ
    ップと、 を有することを特徴とする経路検索方法。
  4. 【請求項4】 任意の出発地から目的地まで荷物を配送
    する経路を検索し、検索された経路に基づく配送計画を
    作成する配送計画システムにおいて、 出発地及び目的地を含む検索条件を入力する検索条件入
    力手段と、所定の物流業者の保有するデータベースに登
    録された前記出発地から目的地までの経路を実際に移動
    した際の距離や所要時間を含む移動実績データを取得す
    る実績データ取得手段と、前記検索条件に基づいて前記
    移動実績データから最適な経路を検索する経路検索手段
    と、検索された前記最適な経路を前記利用者に提示する
    結果提示手段と、を備えた経路検索部と、 配送を行なう荷物に関する情報及び配送先に関する情報
    を含む荷物情報を取得する荷物情報取得手段と、前記荷
    物情報に基づいて前記経路検索装置に任意の出発地及び
    目的地を含む検索条件を設定して動作させ、任意の出発
    地から目的地までの最適な経路を取得する最適経路取得
    手段と、配送を行なう輸送手段に関する輸送手段情報と
    前記最適な経路とに基づいて配送計画を作成する配送計
    画手段と、作成された前記配送計画を利用者に提示する
    配送計画提示手段と、を備えた配送計画部と、 を有することを特徴とする配送計画システム。
  5. 【請求項5】 任意の出発地から目的地まで荷物を配送
    する経路を検索し、検索された経路に基づく配送計画を
    作成する配送計画方法において、 配送計画部が、配送を行なう荷物に関する情報及び配送
    先に関する情報を含む荷物情報を取得するステップと、 前記配送計画部が経路検索部に対して前記荷物情報に基
    づいて任意の出発地及び目的地を含む検索条件を設定す
    るステップと、 前記配送計画部が前記経路検索部から、前記経路検索部
    が前記検索条件に基づいて所定の物流業者の保有するデ
    ータベースより取得した前記出発地から目的地までの経
    路を実際に移動した際の距離や所要時間を含む移動実績
    データから検索した最適な経路を取得するステップと、 前記配送計画部が、配送を行なう輸送手段に関する輸送
    手段情報と前記最適な経路とに基づいて配送計画を作成
    するステップと、 前記配送計画部が、作成された前記配送計画を利用者に
    提示するステップと、 を有することを特徴とする配送計画方法。
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