JP2003280046A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

Info

Publication number
JP2003280046A
JP2003280046A JP2002086343A JP2002086343A JP2003280046A JP 2003280046 A JP2003280046 A JP 2003280046A JP 2002086343 A JP2002086343 A JP 2002086343A JP 2002086343 A JP2002086343 A JP 2002086343A JP 2003280046 A JP2003280046 A JP 2003280046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display device
self
extinguishing
substrates
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002086343A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Shinoura
治 篠浦
Noriyuki Yasuda
徳行 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2002086343A priority Critical patent/JP2003280046A/ja
Publication of JP2003280046A publication Critical patent/JP2003280046A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】着火、燃焼した場合であっても、燃焼部分を自
己消化性物質により効果的に消火することで、火気に対
する高い安全性を有する表示装置を提供する。 【解決手段】少なくとも一方が透明な対向する基板1、
2と、基板1、2間に、分散溶媒6中に泳動粒子7を分
散させた散系8を有する。泳動粒子7の分布状態を変化
させることにより所要の表示動作を行わせる。表示装置
は、自己消火性を有する。この自己消化性前記表示装置
は少なくとも1つの構成要素に自己消火性物質を含有す
ることにより得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分散溶媒中に泳動粒子
を分散させた分散系を有し、泳動粒子の分布状態を変化
させることにより所要の表示動作を行わせるようにした
表示装置に関し、特に電気泳動を利用した電気泳動表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気泳動表示装置は、分散溶媒中に泳動
する泳動粒子を分散させた分散系が封入された構造を有
し、泳動粒子の分布状態を制御することで所要の図形や
文字等を表示させることができる。このような泳動表示
装置は薄型の表示装置を実現できる。特に、樹脂フィル
ム等を透明基板として用いると可撓性を持たせることが
可能であり、曲げたり折り畳むことが可能な表示装置と
なり、電子ペーパー等として幅広い利用が期待されてい
る。 従来の電気泳動表示装置は、図5に示すように、
少なくとも一方が透明な基板31、32を対向するよう
に配置し、基板31、32の間に分散系33を有する。
分散系33は、色素等で着色された有機溶媒からなる分
散溶媒34中に、溶媒34とは異なる色の多数の泳動粒
子35を分散させた分散系を有している構造である。ま
た、それぞれの基板31、32の対向する表面に電極3
6、37が設けられている。図5の例では、電極36、
37はそれぞれ編目状または筋状にパターニングされて
いる。電極36、37はこのような電気泳動表示装置で
は、電極36、37間に電圧を印加し、電気泳動粒子3
5に対して電界を与えることにより、表示面側(例えば
基板31の面)に泳動粒子35を吸着又は離反させて分
布状態を制御する(図示例では泳動粒子35に2種のも
のを使用し、一方の泳動粒子35が電極36に吸着し、
他方が電極36より離反した例を示す)ことで、所要の
図形や文字等を表示させることができる。また、基板に
電極を設けることなく、外部の装置を用いて泳動粒子に
対して電界を与えてもよい。
【0003】また、電気泳動表示装置は、例えば、特公
昭49−32038号公報には、泳動粒子の凝集を防止
し、分散状態を維持するため、分散溶媒中に泳動する電
気泳動粒子を分散させた分散系を保持したセル構造を有
する表示装置が開示されている。また、特公昭50−1
5355号公報には、電極間の短絡防止と泳動粒子の隠
蔽を目的としたセパレータを有する表示装置が開示され
ている。さらに、特許2551783号公報には、泳動
粒子の凝集と泳動粒子の電極への付着を防止するため、
対向する基板のそれぞれの表面に形成された電極間に有
機溶媒からなる分散溶媒と電気泳動粒子とが封入された
マイクロカプセルを有する構造の電気泳動表示装置が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の泳動表示装置は、分散溶媒として引火性可燃物であ
る有機溶媒等を用いていた。また、可撓性が必要な場合
には、基板として可燃性透明樹脂フィルムを用いてい
た。
【0005】そして、これらの表示装置は、薄型、可撓
性などの特徴から、液晶表示装置等と異なり、パソコン
の表示装置等としてだけでなく、電子新聞、電子雑誌の
ように電子ペーパーとして幅広く利用することができ
る。さらに、通常の紙と同様に多数の電子ペーパーを重
ねた電子ブックの状態での使用することも可能である。
【0006】このように、泳動表示装置は、様々な利用
が可能であり、屋内外の様々な環境下で従来の紙媒体と
同様に大量に使用されることが想定されている。そして
複数枚の表示装置を重ねて使用したり、使用者が見やす
い位置に持ちかえながら、そして使用者と表示装置の間
の距離も近い状態で長時間にわたり使用される。また非
常に軽いため風により容易に飛ばされてしまう。このた
め、煙草等の身近な火気により着火する可能性を有して
いる。しかし、従来の泳動表示装置は、上述のように可
燃性の構成要素を含んでおり、着火した場合、激しく燃
焼する可能性を有しており、その使用には火気に対する
注意を必要としていた。
【0007】さらに電気泳動粒子の移動速度は印加され
る電圧に比例する。このため、短時間で表示内容を変更
することが可能な移動速度を得るためには、高電圧を印
加する必要がある。具体的には、実用的な表示速度を得
るためには1V/μm程度の電場を必要としており、電
極間隔を500μmとした場合、必要な電圧は500V
と高電圧である。
【0008】そして、電極間に配置されるセパレータや
分散溶媒は絶縁体で構成されているものの、何らかの原
因により短絡を生じた場合、短絡箇所に電流が集中し、
発火する可能性があった。
【0009】また、分散溶媒として、塩素を含有してい
る溶媒を用いている場合、燃焼時に有害なガスを発生す
ることがあった。
【0010】さらに、製品寿命により廃棄処分された場
合には、環境に与える負荷が大きいものであった。
【0011】本発明の目的は、着火、燃焼した場合であ
っても、燃焼部分を自己消化性物質により効果的に消火
することで、火気に対する高い安全性を有する表示装置
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による表示装置
は、少なくとも一方が透明な対向する基板と、前記基板
間に、分散溶媒中に泳動粒子を分散させた分散系を有
し、前記泳動粒子の分布状態を変化させることにより所
要の表示動作を行わせるようにした表示装置であって、
前記表示装置は、自己消火性を有することを特徴とす
る。
【0013】また、本発明による表示装置において、前
記表示装置は少なくとも1つの構成要素に自己消火性物
質を含有することを特徴とする。
【0014】また、本発明による表示装置において、前
記自己消火性物質は、熱に対して反応し、不燃物および
/または不燃性ガスを発生、および/または吸熱するこ
とを特徴とする。
【0015】また、本発明による表示装置において、前
記自己消火性物質は、珪酸ナトリウム、焼明礬、塩化ア
ンモニウム、尿素、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、硫酸アンモニウ
ム、リン酸二水素アンモニウム、水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウム、カルシウムアルミネート、ドーソ
ナイト、アルミン酸カルシウム、ホスファゼン誘導体、
アゾジカルボンアミド、アゾジアミノベンゼン、N,
N'−ジニトロソ−N,N'−ジメチルテレフタルアミ
ド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、p,p'−オキシ
ビスベンゼンスルホニルヒドラジドのいずれかの1また
は2以上であることを特徴とする。
【0016】また、本発明による表示装置において、前
記基板の少なくとも一方は、自己消火性物質を含有して
いることを特徴とする。
【0017】また、本発明による表示装置において、前
記基板間にセパレータを有し、前記セパレータは自己消
火性物質を含有していることを特徴とする。
【0018】また、本発明による表示装置において、前
記自己消火性物質は、マイクロカプセル化されているこ
とを特徴とする。
【0019】また、本発明による表示装置は、電気泳動
表示装置であることを特徴とする。
【0020】また、本発明による表示装置は、前記対向
する基板が共に可撓性を有し、前記透明な基板が樹脂フ
ィルムであり、前記表示装置は可撓性を有することを特
徴とする。
【0021】また、本発明の表示装置は、前記泳動粒子
が、自己消火性物質を含有した構成によっても、前記消
火の目的を達成できる。
【0022】また、本発明の表示装置において、基板と
主材料として、生分解性プラスチックを用いた構成とす
ることにより、廃棄後の環境への負担を軽減できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、さらに詳
細に説明する。図1(A)は本発明の一実施の形態とし
て、基板を自己消火性物質を含む構成とした表示装置を
示すが、この図を参照しながら、まず本発明の概要につ
いて説明する。1は裏面の基板、2は表示面側の透明な
基板であり、これらの基板1、2は、対向して配置され
ている。裏面側の基板1は、表示面側の基板2と対向す
る面に自己消火性物質を含有している消火層3を有し、
さらに電極4が形成されている。また、表示面側の基板
2は基板1と対向する表面に透明電極5が形成されてい
る。そして、対向する基板1、2間に、青色の染料で着
色された分散溶媒6中に白色泳動粒子7を分散させた分
散系8を有している。そして、電極4、5間に電圧を印
加して泳動粒子7の分布状態を変化させることにより所
要の表示動作を行わせることができる。図1(A)の例
では裏面側電極4、5はそれぞれ隣り合うもの同士が逆
極性の電圧が印加され、かつ対面する電極4、5どうし
は逆極性の電圧が印加されている例を示しているが、こ
れらの電極4、5の構成は裏面側、表面側をそれぞれ同
電位としたり、網目状としたりする等、種々の形態がと
りうる。
【0024】なお、対向する基板1、2同士を隔てるセ
パレータを基板1、2間に有する構成や、分散系8を封
入したマイクロカプセルを基板間に有する構成とするこ
ともできる。
【0025】そして、本発明の表示装置は、少なくとも
1つのその構成要素に自己消火性物質を含有することで
あり、本発明の表示装置は、自己消火性を有する。
【0026】すなわち、表示装置の主要構成要素であ
る、基板1、2、分散溶媒6およびセパレータのうち少
なくとも1つの構成要素に自己消火性物質を含有するも
のである。基板1、2、分散溶媒6およびセパレータの
うち1つの構成要素のみを自己消火性物質を含有する構
成としてもよく、複数の構成要素を自己消火性物質を含
有する構成としてもよい。また、セパレータを有しない
構成の場合は基板1、2と分散溶媒6のいずれかに自己
消火性物質を含有する構成としてもよく、基板1、2お
よび分散溶媒6ともに自己消火性物質を含有する構成と
してもよい。このように複数の構成要素を自己消火性物
質を含有する構成とした場合、相乗的な効果により高い
消化作用を得ることができる。
【0027】なお、本発明の表示装置においては、基板
1、2、セパレータおよび分散溶媒6からなる表示装置
全体に対する自己消火性物質の割合は、好ましくは3〜
90重量%、より好ましくは5〜80重量%、さらに特
に好ましくは10〜75重量%である。前記範囲未満で
は、十分な火災安全性が担保されない場合があり、前記
範囲を越える場合には、電気泳動表示装置としての特性
が不十分となる場合がある。しかし、自己消火性物質の
表示装置全体に対する割合は、自己消火性物質の種類、
構成により異なることからこの範囲外であっても十分な
消火作用を得ることができる場合がある。
【0028】本発明の表示装置は、着火した場合、延焼
することなく自己消火性物質の作用により自動的に消火
することができる。自己消火性を有するとは、燃焼性を
評価する規格として一般的に用いられているUL−94
(アンダライターズラボラトリー)規格による垂直燃焼
試験に準拠した評価においては、本発明の表示装置は、
「V−0」グレード以上の難燃性を有することである。
もちろん、表示装置はUL−94評価に規定されている
試料サイズと同じでは無いため、表示装置の一部を、切
り取りUL−94評価に規定されている試料サイズにし
た評価を行うことが好ましい。しかし、サイズが異なっ
ていても、「V−0」グレード同等の燃焼程度であるこ
とは容易に推察することが出来るものである。
【0029】本発明の自己消火性物質は好ましくは熱に
対して反応し水などの不燃物や炭酸ガス、窒素ガスなど
の不燃性ガスを発生する。
【0030】例えば炭酸ナトリウムと塩化アンモニウム
の混合物からなる自己消火性物質の場合、発火に伴う熱
により塩化アンモニウムが分解され、塩酸を生じる。生
じた塩酸は、炭酸ナトリウムと化合して塩化ナトリウ
ム、水および炭酸ガスを生成する。生成された水および
炭酸ガスは、燃焼部分の酸素を遮断する作用を有すると
ともに、燃焼部分を冷却する作用を有する。このような
作用により、燃焼部分を消火する効果を得ることができ
る。
【0031】また結晶水を有する自己消火性物質におい
ては、例えば、水酸化アルミニウム(2Al(O
H))は、約200℃の温度以上で分解し、2Al
(OH)→Al+3HO−470cal/g
の水を生成するとともに吸熱する反応を生じる。そのほ
か、水酸化マグネシウム(Mg(OH))、カルシウ
ムアルミネート(3CaO・Al・6HO)、
水酸化カルシウム(Ca(OH))、ドーソナイト
(Na・Al・O(OH)・HCO)、アルミン酸カ
ルシウム(3CaO・Al・6HO)等も同様
に一定の温度以上で分解し、水を生成するとともに吸熱
する反応を生じる。
【0032】また、アゾジカルボンアミド等のヒドラジ
ン誘導体系自己消火性物質は200℃程度で分解し窒素
を主成分とした不燃性気体を放出する。そのガス発生量
は220mL/g程度である。
【0033】本発明に用いる自己消火性物質としては、
珪酸ナトリウム、焼明礬、塩化アンモニウム、尿素、炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸水素カリウム、硫酸アンモニウム、リン酸二水素アン
モニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
カルシウムアルミネート、ドーソナイト、アルミン酸カ
ルシウム、またはホスファゼン誘導体、さらにはアゾジ
カルボンアミド、アゾジアミノベンゼン、N,N'−ジ
ニトロソ−N,N'−ジメチルテレフタルアミド、ベン
ゼンスルホニルヒドラジド、p,p'−オキシビスベン
ゼンスルホニルヒドラジドの上記のいずれかの1種以上
を含有することが好ましく、本発明の効果を達成するこ
とが出来る。
【0034】「基板」本発明の基板1、2の材質は、特
に制限はないが、厚さ500μm以下の可撓性樹脂フィ
ルムが好ましい。また、表示面である透明な基板として
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカー
ボネート(PC)等の可撓性透明樹脂フィルムが特に好
ましい。これにより、表示装置に可撓性を付与すること
ができ、電子ペーパーとして幅広い利用が可能となる。
【0035】さらに、基板1、2の材質は、熱により収
縮する材質が好ましい。このような材質を用いることで
燃焼した際に基板が収縮し、燃焼部以外からの分散系の
漏洩を防ぐことができ、燃焼範囲の拡大を防ぐことがで
きる。このような、可撓性を有するとともに熱により収
縮する基板の材質としては、公知の各種の樹脂を用いる
ことができる。
【0036】さらに、基板1、2として、ポリエーテル
スルホン(PES)、ポリエーテルケトン類(PEE
K)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリアリ
レート、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミド、
ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエ
チレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FE
P)、テトラフルオロエチレン・エチレン重合体(ET
FE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTT
E)、クロロトリフルオロエチレン・エチレン共重合体
(ECTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVD
F)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロエチレ
ン・ビニリデンフルオライド共重合体(THV)、ポリ
塩化ビニリデン(PVDC)、尿素・メラミン樹脂、フ
ェノール樹脂等の樹脂や、これらの樹脂を混合した樹脂
材料、さらにはリンや窒素を含有する添加剤、例えば、
窒素変性フェノール樹脂、ポリリン酸メラミン、三酸化
アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン酸ソーダ等
を併用して添加した材料を用いることができる。
【0037】なお、本発明において、自己消火性物質は
臭素を含有しないことが好ましい。すなわち,ヘキサブ
ロモシクロドデカン、2,2−ビス(4−アリルオキシ
ー3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシエトキシー3,5−ジブロモフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−(2,3−ジブロ
モ)プロピルオキシー3,5−ジブロモフェニル)プロ
パン、トリブロモフェノールアリルエーテル、2,2−
ビス(4−アリルオキシー3,5−ジブロモフェニル)
プロパン、ブロモトリクロロメタン、四臭化エタン等の
ように臭素を含有する物質は、燃焼時および焼却処理時
に環境負荷の大きなダイオキシンなどの有毒物を発生す
ることがある。もちろん、不可避的に混在する微量の臭
素は差し支えない。
【0038】なお、本発明において基板1、2とは樹脂
フィルム等のみを意味する場合だけではなく、これらの
基板1、2に自己消火層等の機能層が形成され一体化さ
れたものも基板としている。
【0039】「電極」次に、電極4、5は、金属やカー
ボンブラック、酸化物等の公知の各種導電性材料を用い
ることができる。また、表示面となる透明基板に形成さ
れる電極5にはITO、ZnOなどの透明導電体を用い
ればよい。あるいは、非透明導電体であっても、非常に
薄く形成することで、使用上、問題のない透過率を得る
ことが出来る場合もある。電極4、5は、これらの材料
を用いて膜状に形成される。電極4、5は、湿式法、蒸
着法などの形成方法や塗布法による形成方法により形成
すればよい。そして、必要に応じてパターニングされ
る。パターニングは公知のフォトリソグラフィを用いた
エッチング法や、膜形成の際にマスクを用いてパターン
塗布することも可能である。
【0040】また、本発明の表示装置は、基板1、2の
対向する表面に形成された電極4、5により泳動粒子7
に電界を与える電気泳動表示装置ばかりではなく、外部
の装置(電圧印加ペン、電場印加ヘッド、静電イオンフ
ロー装置等々)により粒子に電界、帯電を与え、粒子の
分布状態を制御して表示を行う表示装置とすることもで
きる。さらに、本発明の表示装置は磁気泳動を利用し、
外部から磁界を印加して泳動粒子の分布状態を制御して
表示を行う磁気泳動表示装置とすることもできる。ま
た、表示を制御するための制御回路やメモリー回路等の
各種の制御装置を組み合わせても良い。それらの場合で
あっても、何らかの要因で着火した場合、燃焼部分を効
果的に消火することができる。
【0041】「溶媒」分散溶媒6には、各種の有機溶媒
を用いることができる。しかし、塩素を含有している溶
媒は、環境に与える負荷が大きいことや、燃焼時には有
害なガスを発生することから、用いることは好ましくな
い。
【0042】具体的には、芳香族炭化水素類、脂肪族炭
化水素類、ハロゲン化炭化水素類や、シリコンオイルな
どの油脂類などを単独または適宜混合したものや合成樹
脂、合成ワックスなどの合成物や、天然ワックスなどの
有機化合物などを用いることができる。上記した有機溶
媒のうち、好ましくは直鎖アルキルベンゼン構造を有す
る液体分散溶媒、たとえばn−アミルベンゼン、n−ヘ
キシルベンゼン、n−ヘプチルベンゼンおよびn−オク
チルベンゼン等を用いることができる。
【0043】分散溶媒6は、染料を添加し着色すること
も可能で、染料としては、アントラキノン類やアゾ化合
物類等の油溶性染料などの染料を用いることができる。
【0044】「泳動粒子」泳動粒子7は、酸化チタン、
カーボンブラック、紺青又はフタロシアニングリーンや
周知のコロイド粒子のほか、種々の有機および無機顔
料、染料、金属粉、ガラスあるいは樹脂等の微粉末など
を使用できる。これらの内の1種類のみを用いることも
可能であり、2種類以上、特に白粒子、黒粒子を用いる
こと、赤、青、緑の3色を用いること、さらには白、
黒、赤、青、緑の5色の粒子を用いることも可能であ
る。そして、泳動粒子7の粒径は、0.01〜10μm
が好ましい。粒径をこのような範囲とすることで好適に
分散させることができる。
【0045】また、泳動粒子7の表面電荷量の制御や分
散性を高める目的で、ステアリン酸、オレイン酸、リノ
ール酸、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ポリエ
チレンオキシド、ポリメチルメタクリレート、シランカ
ップリング剤、チタンカップリング剤等を添加してもよ
い。
【0046】また、泳動粒子7に自己消火性物質を用い
たり、添加することもできる。自己消火性物質を添加す
る場合、10乃至80重量%添加することが好ましい。
例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)重合体樹
脂をバインダーとして、カーボンブラックを5重量%、
水酸化アルミニウムを30重量%含有させ、表面を酸化
スズで被覆した、直径1μmの球状体を、泳動粒子に用
いることができる。
【0047】「その他」また、本発明においては基板
1、2を自己消火性物質を含有する消火カプセルを有す
る構成とすることもできる。すなわち、自己消火性物質
をマイクロカプセル化した消火カプセルを用いることも
できる。例えば自己消火性物質として常温で液体状の物
質は層状態に保持することが困難である。しかし、この
ような液体状の物質であっても消火カプセルとすること
で基板に含有させて用いることができる。すなわち、こ
のように消火カプセルを用いることで、より広範な消火
性物質を用いることができる。
【0048】マイクロカプセルは、分散系8を樹脂など
からなるカプセル壁中に封入してカプセル状としたもの
である。分散系8は第1の実施の形態に用いた分散系と
同様のものを用いることができる。また、後述の第4の
実施の形態と同様に消火剤を含有する分散溶媒を用いて
もよい。カプセル壁はポリウレタンやポリカーボネート
などの樹脂材料やゼラチン、アラビアゴムなどの材質で
形成することができる。特に、マイクロカプセルは、弾
力性を有する材質で形成することが好ましい。このよう
にマイクロカプセルを弾力性を有する材質で形成するこ
とで、基板1、2上に配設する際に、対向する基板1、
2で圧力を加えて、マイクロカプセルを押しつぶし断面
を長方形とすることができる。このように配設した場
合、表示面から観察すると、マイクロカプセルはほぼ六
角形に変形し、表示面を隙間無く占めることができる。
このようなマイクロカプセルは、in−situ法、界
面重合法、コアセルベーション法など公知の方法により
作製することができる。
【0049】なお、本発明の樹脂として種々の生分解性
プラスチックを用いることも可能である。たとえば、ポ
リオレフィンにコーンスターチ等の澱粉質を添加し微生
物分解性を付与したもの、微生物が生産するPHB(ポ
リヒドロキシブチレート)及びその誘導体からなるも
の、変性澱粉と変性PVAから成る組成物からなるも
の、あるいはポリマー主鎖中にカルボニル基を導入した
光分解性プラスチック等、キトサン系、セルロース及び
キトサンからなるセルロース・キトサン系樹脂、澱粉類
並びに自動酸化剤類を混合したプラスチック樹脂、脂肪
族ポリエステル樹脂もしくは、微生物によって産出され
るポリエステル樹脂を例示できる。
【0050】また、泳動溶媒に紫外線硬化樹脂を含有さ
せ、あるいは低分子紫外線硬化樹脂溶液を用い、さら
に、透明基板表面に紫外線遮断フィルムを剥離可能な状
態で設けた構成とし、使用者が必要に応じて、紫外線遮
断フィルムを剥がすことで、再書き込みが不可能な状態
に保持することも可能である。すなわち書き換えな電子
ペーパーにおいて改ざん不可能にすることも出来る。
【0051】[第1の実施の形態]さらに、図1(A)
を用いて自己消火性物質を層状に基板1、2と一体化形
成した場合の、本発明の実施の形態を説明する。消火層
3は、自己消火性物質のみではなく、バインダーなどの
他の材料を添加してもよい。また、消火層3は単層で形
成しても良く、自己消火性物質を含有する複数の層や、
さらに他の物質からなる層と積層して消火層としても良
い。そして、消火層3の形成方法は特に制限はなく、例
えば、自己消火性物質と必要に応じてバインダーとをト
ルエン等の溶媒に溶かした塗料を基板1に塗布したの
ち、乾燥させて形成することができる。また、図1
(B)に示すように、消火層3の上にさらに樹脂層12
を形成し表面形状を平滑にすることもできる。消火層3
の電極4形成面を平滑化すれば、電極4の面を平滑化し
て泳動粒子7が局部的に泳動したり短絡することを防止
することができる。
【0052】また、このような消火層3は対向する基板
1、2のどちらの基板に形成しても良いし、両方の基板
に形成しても良い。また、基板の片面でも両面でも構わ
ない。あるいは、基板1、2そのものを消火層で構成す
ることも可能である。
【0053】例えば、消火層3を表示面側に用いられる
透明基板2に形成するために、消火層として水酸化アル
ミニウムを用いる場合には、平均粒子径が3〜50μm
とすることが好ましい。平均粒子径が3μm以下では粘
度が大になり、50μm以上では沈降による樹脂組成物
が不均一となることがある。また、水酸化アルミニウム
を用いる場合には光電白度計の白色度が90以上である
ことが好ましい。白色度が90未満であると透明性が低
下し良好な表示を得ることができない。
【0054】また、耐絶縁性向上のために、導電層がそ
の上に形成される消火層3の表面形状を改善することも
できる。表面形状改善は、好ましくはカレンダー処理に
より行うことができる。このカレンダー処理では、一定
の温度において、一対の平滑ロール間に消火層3を形成
した基板1または2を導入し、一定の線圧を消火層3お
よび基板1または2に加える。このような処理により、
主として消火層3の表面が平滑化される。カレンダー処
理は、スーパーカレンダー、マシンカレンダー等の通常
のカレンダー機を用いて行なうことができる。また、こ
のようなカレンダー機では、3段ロールを用いたカレン
ダー処理では2回行われる。
【0055】カレンダー処理温度は、自己消火性物質の
分解温度以下で行うが、−10〜150℃が好ましい。
前記温度範囲未満でも、越えても基板1または2と消火
層3が破損されやすい。そして、線圧は50〜300k
g/cmの条件が好ましい。前記線圧の範囲未満では効果
が小さく、前記範囲を越えると基板1または2と消火層
3が破損されやすい。また、さらにカレンダー処理後
に、研磨テープ等によるバ−ニッシュ処理をして、微少
な凸部を除去することで、消火層表層の平均突起高さを
1μm以下とすることもできる。
【0056】[第2の実施の形態]図2に本発明の実施
の形態の一例として、裏面側の基板1を消火カプセル9
を含む構成とした泳動表示装置を示す。この表示装置に
おいて、裏面側の基板1と表示面側の透明な基板2は、
対向して配置されている。裏面側の基板1における基板
2と対向する表面には電極4が形成されている。また、
表示面側の基板2は基板1と対向する表面に電極5が形
成されている。そして、対向する基板1、2の間に透明
分散溶媒6中に泳動する黒色泳動粒子7aと、黒色泳動
粒子7aと逆の電荷を有する白色泳動粒子7bを分散さ
せた分散系8aを有している。
【0057】消火カプセル9は、樹脂などからなるカプ
セル壁中に自己消火性物質を封入してカプセル状とした
ものを用いることができる。カプセル壁はポリウレタ
ン、ゼラチンなどの材質で形成することができる。消火
カプセル9に封入される自己消火性物質は、各種の材質
を用いることができるが、特に液体状の自己消火性物質
が好ましい。例えば、フォスファゼン誘導体であるフォ
スファゼン油などを用いることができる。ホスファゼン
誘導体は、熱に対して、窒素ガス、ハロゲンガス等の不
燃性ガスを発生し、これらの不燃性ガスによって、燃焼
部を消火する作用が得られる。
【0058】消火カプセル9の作製は、in−situ
法、界面重合法、コアセルベーション法など公知の方法
により作製することができる。
【0059】このような消化カプセル9は、基板1を形
成する際、あらかじめ含有させておけばよい。消火カプ
セル9は基板1の総体積に対して30乃至70体積%含
有させることが好ましい。30体積%未満であると燃焼
部分を消火する効果が十分に得られず、70体積%より
多いと基板としての強度が劣化する。
【0060】また、基板1は消火カプセル9を含有する
ばかりではなく、図1に示したように、自己消火性物質
を含有した消火層3を有する構成としても良い。基板1
をこのように構成することで、自己消火性物質の含有量
を増加することが容易となり、より高い消火作用を得る
ことができる。この場合、消火層3は第1の実施の形態
に例示したものと同様に構成すればよい。
【0061】[第3の実施の形態]また、本発明におい
ては自己消火性物質を含有するセパレータを有する構成
とすることもできる。本発明の実施の形態の一例とし
て、自己消火性物質を含有するセパレータを対向する基
板間に有する構成とした泳動表示装置の透視断面図を図
3に示す。この表示装置において、裏面側の基板1と表
示面側の透明な基板2は、対向して配置されている。基
板1、2は対向する面にそれぞれ電極4、5が形成され
ている。そして、基板1、2間に球状のセパレータ10
が配設され、その間隙に泳動粒子7が分散溶媒6に分散
した分散系8bを有している。
【0062】セパレータ10は対向する基板1、2を隔
てることで、電極4、5間の短絡を防止するとともに、
基板1、2間距離を一定に保持する。また、セパレータ
10は、多数を配設した場合には、泳動粒子7の偏析を
防ぎ、さらに、表示面から観察した場合、セパレータ1
0により泳動粒子7を遮蔽する機能をも有する。このた
め、セパレータ10は球状体等を層状に密に充填した構
造が好ましい。特に対向する基板1、2間に平面状に1
層または数層の最密充填配列することが好ましい。
【0063】セパレータ10を層状に密に充填した構造
においては、セパレータ10の色を表示に使用すること
が出来る。例えば、無色の溶媒6に黒色の泳動粒子7を
含ませると共に、白色のセパレータ10を用いると、泳
動粒子7が表示面基板2側にあるときには、黒色が表示
され、泳動粒子7が観察面と対向する基板側にあるとき
には、白色が表示される。
【0064】対向する基板1、2間距離は、セパレータ
10である球状体の直径、あるいは数層の場合には、球
状体の直径で規定される値と等しい。しかし、基板1、
2間距離は球状体の直径と完全に等しいばかりでなく、
工業的に許容される10〜20%程度の製造誤差を含ん
でいてもよい。
【0065】セパレータ10を形成する材質は、各種の
樹脂、無機物、絶縁コートされた金属材料等を用いるこ
とができる。例えば、酸化チタンを含有したPMMA樹
脂や、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム等を用いる
ことができる。また着色することも差し支えない。
【0066】本実施形態では、セパレータ10は、自己
消火性物質11を含有している。例えば自己消火性物質
はセパレータ10を形成する際に樹脂に添加して形成す
ればよい。また、自己消火性物質は、セパレータ10の
総体積に対して10体積%以上含有することが好まし
い。
【0067】また、セパレータ10は、自己消火性物質
11を含有させた場合、コストを高くしてしまう。この
ため、セパレータ10を、自己消火性物質11を含有す
るセパレータ10と、自己消火性物質11を含有しない
セパレータ10とを混在して使用することもできる。そ
の場合には、自己消火性物質11を含有するセパレータ
10をセパレータ10全体の20体積%以上とすること
が好ましく、50%以上とすることが特に好ましい。前
記範囲より少ないと燃焼部分を消火する効果が十分に得
られない。また、自己消火性物質は、セパレータ10の
総重量に対して30%以上、好ましくは50%以上含有
することが好ましい。前記範囲より少ないと燃焼部分を
消火する効果が十分に得られない。
【0068】また、セパレータ10を、自己消火性物質
を含有する消火マイクロカプセルとする構成とすること
もできる。消火カプセルは、例えば第2の実施の形態と
同様の物質を用いることができる。
【0069】[第4の実施の形態]また、本発明におい
ては、泳動粒子を分散させる分散溶媒6aを自己消火性
物質を含有する構成とすることもできる。図4に本発明
の実施の形態の一例として、分散溶媒6aを自己消火性
物質を含む構成とした泳動表示装置を示す。
【0070】この表示装置において、裏面側基板1と表
示面側の透明な基板2は、対向して配置されている。こ
れらの基板1、2は対向する面にそれぞれ電極4、電極
5が形成されている。そして、対向する基板1、2の間
に、有色分散溶媒6a中に、分散溶媒6aとは異なる色
の泳動粒子7を分散させた分散系8cを有している。こ
こで、分散溶媒6aは、自己消火性物質を含有してい
る。
【0071】分散溶媒6aが含有する自己消火性物質
は、分散溶媒に溶解可能な、ホスファゼン誘導体が特に
好ましい。ホスファゼン誘導体は、P=N結合を有する
化合物である。構造的には、分子の中にP=N結合を3
単位以上持ち環状構造を有する化合物群や、P=N結合
が連続して繰り返し鎖状構造を有する化合物群、P=N
結合により3次元網目構造を有する化合物群がある。
【0072】このようなホスファゼン誘導体は、熱に対
して、窒素ガス、ハロゲンガス等の不燃性ガスを誘導
し、これらの不燃性ガスによって、燃焼部を消火する作
用が得られる。
【0073】また、ホスファゼン誘導体を分散溶媒6a
に溶解させる場合やホスファゼン誘導体自体を分散溶媒
6aとする場合は、40℃以下の融点を有し、数千程度
の分子量である化合物が好ましい。例えば、ホスファゼ
ン油は、主成分がP=N結合で構成される環状化合物で
あり、P原子上の置換基がフルオロアルコキシ基であ
り、好適に用いることができる。
【0074】また、リン酸エステル化合物も好ましく使
用される。リンには高分子材料の連鎖分解を抑制する作
用があることから、燃焼による有機溶媒や基板の分解を
抑制することで消火する作用を有する。このため、リン
酸エステル化合物は、分子構造中のリン含有量が多いも
のが好ましい。このようにリン含有量が多い消火剤は、
高い消火作用を得ることができる。リン酸エステル化合
物は、トリメチルホスフェート、ジメチルエチルホスフ
ェート、メチルエチルプロピルホスフェート、メチルエ
チレンホスフェート、トリメチロールエタンホスフェー
トなどを用いることができる。
【0075】自己消火性物質の分散溶媒に対する添加量
は10〜100体積%、好ましくは30〜80体積%で
ある。このような範囲とすることにより、泳動粒子7の
移動に影響を与えることなく、高い消火作用を得ること
ができる。
【0076】また、本実施の形態では、自己消火性物質
が溶媒6a中に均一に拡散するために、他の構成要素に
自己消火性物質を含有する場合に比べて、表示装置全体
に対して少ない含有量で高い効果を得ることができる。
しかし、分散溶媒6aの誘電率、絶縁性、含水率など特
性は、表示装置の表示特性に大きな影響を及ぼす。この
ことから、本実施の形態においては、表示特性に与える
影響を考慮して自己消火性物質と添加量は決定すればよ
い。
【0077】
【実施例】以下、実施例および従来例をあげて具体的に
説明する。
【0078】[実施例1]図1(B)の構成を有する表
示装置において、裏面側基板2として、50μm厚のポ
リエチレンテレフタレートフィルムを用い、この基板1
の上に、自己消火性物質である水酸化アルミニウム(平
均粒子径10μm、白色度が95)とウレタン樹脂とを
キシレンを溶媒として塗布乾燥して消火層3とした。さ
らに、消火層3の表面を平坦化するために金属カレンダ
−処理を80℃、線圧350kg/cm、速度200m
/minで5回行い、膜厚40μmの消火層3を形成し
た。さらに、その表面に、樹脂層12として、電極4の
表面平滑化のためのウレタン樹脂を1μmの厚さに形成
した後、熱硬化処理を行った。そして、電極4となるI
TO透明導電膜を、スパッタ法により成膜した。また、
別途、表示面側基板2として、もう1枚の50μm厚の
ポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、電極5と
して、ITO透明導電膜をスパッタ法により成膜した。
【0079】次に、泳動粒子7として平均粒径0.8μ
mの白色酸化チタン(石原産業製:CR50)12重量
部と、分散剤として1.5部のオレイン酸および0.5
重量部のチタンカップリング剤と、1重量部の青色アン
トラキノン系染料と、分散溶媒6として85重量部のジ
メチルベンゼンとを超音波分散により混和し分散系とし
た。
【0080】さらに、直径50μmの透明PMMAボー
ルを、図3に示したセパレータ10として0.5重量%
混合した分散系を表示面となる基板2上に塗布したの
ち、消火層3を有する基板1を対向させて減圧下圧着
し、実施例1の電気泳動表示装置とした。
【0081】[実施例2]比較のため、消火層3の平滑
化のための金属カレンダ−処理を行わなかった以外は実
施例1と同様にして泳動装置を作成し、実施例2とし
た。
【0082】実施例1および2はともに、自己消火性物
質である水酸化アルミニウムの表示装置全体に占める割
合は、約35重量%であった。
【0083】[従来例1]消火層3およびウレタン樹脂
層を設けることなく、実施例1と同様の材質、方法によ
り作製した電気泳動表示装置を従来例1とした。
【0084】[表示性能]実施例1、2および従来例1
の電気泳動表示装置の電極4、5間に100Vの電圧を
印加したところ、全面が白色に変化した。電源印加方向
を逆にしたところ、今度は全面が青色に変化した。10
0Vにおける表示変化に要する時間は100msであっ
た。なお、実施例1、2および従来例1においては両面
から上記変化が観察可能であった。
【0085】[着火試験]実施例1、2および従来例1
の電気泳動表示装置にバーナーを用いて着火試験を行っ
た。バーナーを表示装置から離して試験炎を点火し、試
験炎の黄色チップのない青色炎の高さに実施例1、2お
よび従来例1の表示装置の中央部を基板と垂直に30秒
間あてたのち、試験炎を取り去った。燃焼範囲が直径5
0mm以下の場合を「自己消火性を有する」と判定した。
実施例1の表示装置は、着火箇所の周囲である直径5m
m以内の範囲のみが燃焼したのみであり、実施例2の表
示装置は、着火箇所の周囲である直径6mm以内の範囲
のみが燃焼したのみであった。従って、実施例1、2と
も自己消火性を有すると判定された。これに対して従来
例1の表示装置では表示装置全面が燃焼したため自己消
火性はなしと判定された。
【0086】また、実施例1、2の表示装置の一部を試
料とした、UL-94垂直燃焼試験においては、V0グレー
ドであった。
【0087】[発火試験]実施例1、2および従来例1
の電気泳動表示装置の電極間に100Vの電圧を印加し
ながら、中央部にくぎ刺し試験に用いられるくぎの先端
を強く押し当てたところ、短絡が発生し電気スパークを
生じた。実施例1および2は、電気スパークにより短絡
箇所を中心として直径約1mmの範囲が黒く変色した
が、それ以上の変化は無かった。これに対して従来例1
では短絡点から発火し、表示装置全面が燃焼するに至っ
た。
【0088】[耐電圧試験および長期信頼性試験]実施
例1、2および従来例1の電気泳動表示装置に耐電圧試
験を行った。実施例1は、短絡に至る耐電圧が500V
以上であったが、実施例2の場合は耐電圧が370Vで
あった。また、従来例1は、320Vの耐電圧であっ
た。さらに、250Vの高負荷下で、連続繰り返し駆動
(10秒毎に電圧極性切替)による長期信頼性試験を実
施したところ、実施例1は100時間、実施例2は20
時間で電極4、5間に短絡が発生した。そして、短絡の
際に電気スパークを生じたが燃焼には至らなかった。一
方、従来例1は15時間で基板間に短絡が発生した。そ
して、短絡の際に電気スパークを生じ、表示装置の全面
が燃焼した。
【0089】[実施例3]表示面側基板2および表示面
と対向する基板1として、2枚の50μm厚のポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルムを用い、電極4、
5としてITO透明導電膜をスパッタ法によりそれぞれ
の基板1、2に成膜した。
【0090】そして、カーボンを20重量%含有する平
均粒径0.5μmPMMA粒子を黒色の泳動粒子7とし
10重量部、分散溶媒6として78重量部のジメチルベ
ンゼンを用い、分散剤として1.5重量部のオレイン酸
および0.5重量部のチタン系カップリング剤を添加し
た。泳動粒子7と分散溶媒6とを超音波分散により混和
し分散系とした。
【0091】そして、PMMAに白色酸化チタン微粒子
を20重量%、自己消火性物質であるアゾジカルボンア
ミドを40重量%含有した直径30μmの白色球状体ボ
ール状に形成し、図3に示したセパレータ10とした。
ついで、球状体ボールを1方の基板1または2上にスプ
レー法により塗布した後に、外部振動子から55MHz
の超音波振動を基板に印加し、球状体ボールを平面上に
充填した。最密充填ではなかったが、上面から観察する
と球状体ボールにより全面積の87%が覆われていた。
【0092】分散系8を表面にセパレータ10が充填さ
れた基板1または2上に塗布したのち、もう1枚の基板
2または1を、対向させて圧着し実施例3の電気泳動表
示装置とした。また、セパレータ10は、白色であるた
め泳動粒子7を表示面から遮蔽する作用を有することを
確認した。
【0093】自己消火性物質であるアゾジカルボンアミ
ドの表示装置に占める割合は、約12重量%であった。
【0094】[従来例2]直径50μmの透明PMMA
に白色酸化チタン微粒子を20重量%のみを含有させた
球状体ボールをセパレータ10とした以外は、実施例3
と同様の材質、方法により作製した電気泳動表示装置を
従来例3とした。
【0095】[表示性能]実施例3および従来例2の電
気泳動表示装置の基板電極4、5に30Vの電圧を印加
したところ、全面が白色に変化した。電源印加方向を逆
にしたところ、今度は全面が黒色に変化した。30Vに
おける表示変化に要する時間は100msであった。
【0096】[実施例4]図1(A)の表示装置の消火
層3を実現するため、裏面側基板1としての25μm厚
のセルロース・キトサン系樹脂フィルムの表面に、自己
消火性物質であるアゾジカルボンアミド90重量部をウ
レタン樹脂10重量部に混合したものを塗布して消火層
3を形成した。さらに、消火層3の表面を平坦化するた
め、金属カレンダ−処理を80℃、線圧300Kg/c
m、速度100m/minで2回行い、セルロース・キ
トサン系樹脂フィルムと一体化した膜厚50μmの消火
層3とした。そして消火層3の上に電極4としてITO
透明導電膜をスパッタ法により成膜した。
【0097】もう1枚の表示面側基板1として、25μ
m厚のセルロース・キトサン系樹脂フィルム基板には、
電極5としてITO透明導電膜をスパッタ法により成膜
した。
【0098】次に、分散溶媒6を調整した。溶媒6とし
てシリコ−ンオイル10gを用い、これに染料として黒
色アゾ系混合染料0.5g、スメクタイト(コープケミ
カル(株)製、商品名:SAN)2.5g、分散剤0.
5gを分散溶解させた。さらに、泳動粒子7として酸化
チタンを10重量%含有する平均粒径:1.0μmの球
状ポリスチレン粒子1gを溶媒に分散させ分散系8とし
た。
【0099】pH6に調整したゼラチン濃度1.8%の
水溶液にアラビアゴム1.8%の水溶液を加えてマイク
ロカプセル膜用の水溶液をつくり、約50℃に昇温して
該水溶液のpHを5に調整したのち、あらかじめ準備し
た前記泳動粒子を含む分散溶媒6を加えて分散液滴が約
100μmになるように攪拌した。所望の分散液滴が得
られたのち、ゼラチンの4倍量の水を加え系の温度を除
冷後さらに10℃まで冷却して分散液滴の界面上に析出
したゼラチン/アラビアゴムの重合体膜をゲル化してゲ
ルタールアルデヒド25%濃度の水溶液を加えて重合体
膜を硬化してゼラチン製マイクロカプセルを得た。
【0100】得られたマイクロカプセルにPVAバイン
ダー水溶液を添加混合して、基板のITO形成面に塗布
し、乾燥させた。次いで、もう一方の基板に接着剤ない
し封止剤として、アクリル系接着剤(長瀬ケムテック
製)を一面に塗布し、前記マイクロカプセルが塗布され
た面と貼り合わせた。このようにして作成した消火層を
含有しないPETフィルムを用いたこと以外は、実施例
3と同様の材質、方法により作製した電気泳動表示装置
を実施例4とした。
【0101】自己消火性物質であるアゾジカルボンアミ
ドの表示装置全体に占める割合は、約25重量%であっ
た。
【0102】[従来例3]消火層を含有しないセルロー
ス・キトサン系樹脂フィルムを用いたこと以外は、実施
例3と同様の材質、方法により作製した電気泳動表示装
置を従来例3とした。
【0103】[実施例5]実施例1において、水酸化ア
ルミニウムからなる自己消火層の替わりに、ヘキサブロ
モシクロドデカン80重量%、ポリエチレン20重量部
からなる樹脂層を形成した以外は、実施例1と同様の材
質、方法により作製した電気泳動表示装置を実施例5と
した。
【0104】[表示性能]実施例4および従来例3の電
気泳動表示装置の表示面上に別途作成した銅張りポリイ
ミドフィルムの銅面を密着し、表示装置の下部基板電極
と銅張りポリイミドフィルムの銅との間に500Vの電
圧を印加したところ、全面が白色に変化した(イニシャ
ライズ処理)。
【0105】次に、電気泳動表示装置の基板電極と、外
部の電圧印加用ペンの先端との間に、イニシャライズ処
理と逆の電圧200Vの電圧を印加しながら、泳動表示
装置の表示面上に電圧印加用ペンで文字を書いたとこ
ろ、書いた部分のみが黒色に変化した。そして、再度、
銅張りポリイミドフィルムを用いてイニシャライズ処理
したところ、全面が白色に戻った。
【0106】[評価]実施例3、4、5および従来例
2、3の電気泳動表示装置について着火試験を行った。
着火試験は実施例1、2および従来例1の電気泳動表示
装置について行った着火試験と同様の方法とした。その
結果、実施例3、4は、いずれも着火箇所の周囲である
直径10mm以内の範囲のみが、実施例5は、直径25
mm以内のみが燃焼した。従って、実施例の電気泳動表
示装置は、いずれも自己消化性を有すると判定された。
これに対して、従来例の電気泳動表示装置は、いずれも
表示装置全面が燃焼し、自己消火性は無しと判定され
た。
【0107】しかし、実施例5においては、実施例1〜
4に比べて、燃焼範囲が大きく、かつ製品寿命を終えて
廃棄焼却処分を行う際には環境負荷が大きい。
【0108】なお、実施例1〜4および従来例1〜3の
表示装置の自然環境での分解性を確認するために、表示
装置を畑に埋めて、6ケ月後に重量を測定したところ、
実施例4および従来例3は大きく減少しており生分解性
を有していたが、他の試料は重量に変化が無かった。
【0109】以上、本発明の好適な実施の形態と実施例
について説明したが、本発明はこれらの例に限定されな
い。いわゆる当業者であれば、特許請求の範囲に記載さ
れた範囲内において各種の変更例または修正例に想到し
得ることは明らかであり、それらについても当然に本発
明の技術的範囲内に属している。
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、着火した場合であって
も表示装置の構成要素に含有される自己消火性物質によ
る消火作用により延焼を防止し火気に対する高い安全性
を有した表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明の第1の実施形態である電気
泳動表示装置の一例の断面図、(B)はその変更例を示
す断面図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態である電気泳動表示
装置の一例の断面図である。
【図3】 本発明の第3の実施形態である電気泳動表示
装置の一例の透視断面図である。
【図4】 本発明の第4の実施形態である電気泳動表示
装置の一例の断面図である。
【図5】 従来の電気泳動表示装置の一例の断面図であ
る。
【符号の説明】
1、2:基板、3:消火層、4、5:電極、6:分散溶
媒、7、7a、7b:泳動粒子、8、8a、8b、8c:
分散系、9:マイクロカプセル、10:スペーサ、1
1:自己消火性物質

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が透明な対向する基板
    と、前記基板間に、分散溶媒中に泳動粒子を分散させた
    分散系を有し、前記泳動粒子の分布状態を変化させるこ
    とにより所要の表示動作を行わせるようにした表示装置
    であって、前記表示装置は、自己消火性を有することを
    特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記表示装置は少なくとも1つの構成要
    素に自己消火性物質を含有することを特徴とする請求項
    1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記自己消火性物質は、熱に対して反応
    し、不燃物および/または不燃性ガスを発生、および/
    または吸熱すること、を特徴とする請求項1乃至2のい
    ずれか一項に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記自己消火性物質は、珪酸ナトリウ
    ム、焼明礬、塩化アンモニウム、尿素、炭酸ナトリウ
    ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリ
    ウム、硫酸アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、
    水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、カルシウム
    アルミネート、ドーソナイト、アルミン酸カルシウム、
    ホスファゼン誘導体、アゾジカルボンアミド、アゾジア
    ミノベンゼン、N,N'−ジニトロソ−N,N'−ジメチ
    ルテレフタルアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、
    p,p'−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジドの
    いずれかの1または2以上であることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記基板の少なくとも一方は、自己消火
    性物質を含有していることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記基板間にセパレータを有し、前記セ
    パレータは自己消火性物質を含有していることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気泳動表
    示装置。
  7. 【請求項7】 前記自己消火性物質は、マイクロカプセ
    ル化されていることを特徴とする請求項2乃至6のいず
    れか一項に記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記表示装置は電気泳動表示装置である
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載
    の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記対向する基板が共に可撓性を有し、
    前記透明な基板が樹脂フィルムであり、前記表示装置は
    可撓性を有することを特徴とする請求項1乃至8のいず
    れか一項に記載の表示装置。
JP2002086343A 2002-03-26 2002-03-26 表示装置 Pending JP2003280046A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002086343A JP2003280046A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002086343A JP2003280046A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003280046A true JP2003280046A (ja) 2003-10-02

Family

ID=29232972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002086343A Pending JP2003280046A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003280046A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007534006A (ja) * 2003-11-04 2007-11-22 シピックス・イメージング・インコーポレーテッド 電気泳動分散物
JP2010265347A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Yazaki Corp 難燃性樹脂組成物およびそれを用いた難燃性電線
US8257614B2 (en) 2003-11-04 2012-09-04 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic dispersions
KR20170102380A (ko) * 2013-09-09 2017-09-08 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 위조 방지 응용을 위한 전기영동 디스플레이

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007534006A (ja) * 2003-11-04 2007-11-22 シピックス・イメージング・インコーポレーテッド 電気泳動分散物
US8257614B2 (en) 2003-11-04 2012-09-04 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic dispersions
JP2010265347A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Yazaki Corp 難燃性樹脂組成物およびそれを用いた難燃性電線
KR20170102380A (ko) * 2013-09-09 2017-09-08 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 위조 방지 응용을 위한 전기영동 디스플레이
JP2018022177A (ja) * 2013-09-09 2018-02-08 イー・インク・カリフォルニア・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーE Ink California,Llc 反偽造応用のための電気泳動ディスプレイフィルム
KR101987567B1 (ko) 2013-09-09 2019-06-10 이 잉크 캘리포니아 엘엘씨 위조 방지 응용을 위한 전기영동 디스플레이

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100743851B1 (ko) 표시 장치
JP6480407B2 (ja) 電子的に切り替え可能なプライバシー装置
CN104049432B (zh) 电致变色显示元件和显示器件
TWI727374B (zh) 可撓性透明膨脹型塗佈物及包含其之複合物
JP5034298B2 (ja) マイクロカプセル、マイクロカプセルの製造方法、電気泳動表示装置および電子機器
WO1995005622A1 (en) Gas absorption additives for electrophoretic suspensions
KR20080103928A (ko) 전기영동 디스플레이용 형광성 성분 함유 코어-쉘 입자
EP1857860B1 (en) Electrophoretic display devices, and methods of forming such devices
JP5663736B2 (ja) プルシアンブルー型金属錯体ナノ粒子構造体の製造方法、これにより得られる構造体、これを用いた構造体配設基板、エレクトロクロミック素子、整流装置、及び光応答素子
JP4033225B1 (ja) 表示媒体、表示装置および表示方法
JP2008304906A (ja) 表示特性が向上したエレクトロクロミック素子およびその製造方法
JP2003280046A (ja) 表示装置
JP2019163488A (ja) 機能化キナクリドン顔料
WO2003044596A1 (fr) Feuille d'affichage d'image reversible et dispositif d'affichage d'image
KR102195661B1 (ko) 시야각 가변형 조절 필름의 구조 및 이의 제조방법
KR20090006453A (ko) 전기영동성 컬러 유기/무기 복합입자를 함유한마이크로캡슐 및 그 제조방법
US4077936A (en) Liquid suspending medium for electrophoretic image display/and or recording device
WO2006098315A1 (ja) 表示媒体用粒子及びそれを用いた情報表示用パネル
JP2007334126A (ja) 電気泳動表示装置
JP4586619B2 (ja) 電気泳動分散液、電気泳動分散液の製造方法、マイクロカプセルおよび電気泳動表示装置
KR102195645B1 (ko) 시야각 가변형 조절 필름의 구조 및 이의 제조방법
WO2013117701A1 (en) Voltage-switchable nanoparticle-dye complex
JP4443203B2 (ja) 電気泳動表示装置及びその製造方法
JP2003107532A (ja) 画像表示媒体及びそれを有する画像表示装置
JP2007240758A (ja) 画像表示媒体、画像表示装置、および画像表示方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070525

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070926