JP2003279795A - 光ファイバコリメータ及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバコリメータ及びその製造方法

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JP2003279795A
JP2003279795A JP2002078039A JP2002078039A JP2003279795A JP 2003279795 A JP2003279795 A JP 2003279795A JP 2002078039 A JP2002078039 A JP 2002078039A JP 2002078039 A JP2002078039 A JP 2002078039A JP 2003279795 A JP2003279795 A JP 2003279795A
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optical fiber
holder
ferrule
collimator
optical
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JP2002078039A
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English (en)
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Naoki Kawada
直樹 川和田
Masahiro Nakajima
正洋 中嶋
Takafumi Suzuki
隆文 鈴木
Masanao Munekane
正直 宗兼
Hiromitsu Nakayama
浩光 中山
Toshiya Kubo
利哉 久保
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アライメント状態を悪化させることなく固定
できしかも気密封止状態とすることができるような光フ
ァイバコリメータを提供する。 【解決手段】 つば部22の薄肉部24に対して略直交
する方向からYAGレーザ等を照射し、薄肉部24の表
面から厚さ方向にコリメータブロック30に達するよう
に複数箇所溶接することによって、光ファイバコリメー
タ10をコリメータブロック30に固定し、更に、つば
部22の外周部の全周に亘ってYAGレーザを照射して
コリメータブロック30表面との間を気密状態で封止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光スイッチ及び可
変光減衰器等の光機能部品を有する光通信デバイス等に
用いられる光ファイバコリメータ及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバコリメータを用いた光
通信デバイス等の光結合器は、例えば、ミラー、波長フ
ィルタ及び磁気光学結晶といった光機能部品等をコリメ
ータブロック内に設け、コリメータブロックの光機能部
品の両側に光ファイバコリメータを端面同士が相対向す
るように配置し、平行ビームの光軸を一致させた状態で
固定するものである。
【0003】ここで、従来の光ファイバコリメータにつ
いて説明する。なお、図4は、従来技術の光ファイバコ
リメータの一部断面図である。
【0004】図示するように、光ファイバコリメータ1
00は、光ファイバ111の先端部が挿入保持されたフ
ェルール用筒状体112と、フェルール用筒状体112
の後端部に光ファイバ111の外周に被覆を施した光フ
ァイバ心線113を保持するスリーブ114とが設けら
れたフェルール115とを具備する。
【0005】また、このようなフェルール115を後端
部側に嵌合させてフェルール115を保持する筒状のホ
ルダ116と、ホルダ116の先端側に連結される鏡筒
124を有すると共に鏡筒124内に光ファイバ111
から照射した光を平行ビームにする光学レンズ125を
有する光学レンズ部品117とを具備する。
【0006】コリメータブロック130は、内方に光ス
イッチ、フィルタ及び可変光減衰器等の光機能部品(図
示しない)が設置される箱形状であり、光ファイバコリ
メータ100のホルダ116ががそれぞれ挿入固定され
る、ホルダ116の先端側の外径よりも大きい貫通孔1
34、135が互いに同軸上に設けられている。光機能
部品等が設置されるコリメータブロック130の内部を
気密封止するために、ホルダ116の外周面と貫通孔1
34、135との隙間は、封止剤140を注入して気密
封止する。封止剤としては例えば、接着剤やエポキシ樹
脂、または、はんだ等の低融点金属などが用いられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た気密封止は、コリメータブロックに固定される一対の
光ファイバコリメータの光の挿入損失が一番少ない状態
となるように調芯した後に行うが、接着剤やはんだ等の
封止剤が硬化が均一に行われないと位置ずれが生じ、最
終的な結合効率は悪化してしまう。接着剤を用いた場合
は、硬化までにある程度の時間を必要とするので、製造
工程における時間短縮が困難である。はんだなどを用い
る場合は、光ファイバコリメータとコリメータブロック
の気密封止部分を封止剤の融点以上まで加熱する必要が
あり、常温に戻したときに光ファイバコリメータやコリ
メータブロック内の光機能部品等の性能を低下させる恐
れがある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑み、光ファ
イバコリメータをコリメータブロック等のデバイスに固
定する際、アライメント状態を悪化させることなく固定
できしかも気密封止状態とすることができるような光フ
ァイバコリメータを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、光ファイバ心線の先端部の被覆を除
去した光ファイバが挿入保持されたフェルール用筒状体
の後端部に前記光ファイバ心線を保持するスリーブが設
けられたフェルールと、該フェルールを後端部側に嵌合
させて当該フェルールを保持する筒状のホルダと、前記
ホルダの先端側に連結される鏡筒を有すると共に当該鏡
筒内に前記光ファイバから照射した光を平行ビームにす
る光学レンズを有する光学レンズ部品とを具備する光フ
ァイバコリメータにおいて、前記ホルダの外周に半径方
向に突設されたつば部が一体的に設けられ、且つ当該つ
ば部の前記ホルダの先端側の端面である基準面と反対側
の端面に肉厚の薄い薄肉部が設けられていることを特徴
とする光ファイバコリメータにある。
【0010】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記薄肉部は前記ホルダの外周から半径方向に突出
したつば部の中央付近に設けられていることを特徴とす
る光ファイバコリメータにある。
【0011】本発明の第3の態様は、第1の態様におい
て、前記ホルダの後端部側の肉厚が先端部側の肉厚に比
べて小さく、当該ホルダの肉厚が薄い後端部側で前記フ
ェルールと接合されていることを特徴とする光ファイバ
コリメータにある。
【0012】本発明の第4の態様は、光ファイバ心線の
先端部の被覆を除去した光ファイバが挿入保持されたフ
ェルール用筒状体の後端部に前記光ファイバ心線を保持
するスリーブが設けられたフェルールと、該フェルール
を後端部側に嵌合させて当該フェルールを保持する筒状
のホルダと、前記ホルダの先端側に連結される鏡筒を有
すると共に当該鏡筒内に前記光ファイバから照射した光
を平行ビームにする光学レンズを有する光学レンズ部品
とを具備する光ファイバコリメータを組み立てる光ファ
イバコリメータの製造方法において、前記ホルダの外周
に半径方向に突出して一体的に設けられたつば部の前記
ホルダの先端側の端面である基準面と反対側の端面に設
けられた肉厚の薄い薄肉部の表面から厚さ方向に複数箇
所溶接してコリメータブロックと光ファイバコリメータ
とを固定し、前記つば部の外周部を全周に亘って溶接し
てコリメータブロックと各光ファイバコリメータの隙間
を気密封止することを特徴とする光ファイバコリメータ
の製造方法にある。
【0013】本発明の第5の態様は、第4の態様におい
て、前記溶接が、YAGレーザを用いて行うことを特徴
とする光ファイバコリメータの製造方法にある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を実施の形態に基
づいて詳細に説明する。
【0015】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係る光ファイバコリメータの一部断面図を示したも
のである。
【0016】図示するように、本実施形態の光ファイバ
コリメータ10は、光ファイバ11の先端部が挿入保持
されたフェルール用筒状体12と、フェルール筒状体1
2と共に光ファイバ11に被覆を施した光ファイバ心線
13を保持するスリーブ14とを有するフェルール15
と、このフェルール15の先端部側を保持するホルダ1
6と、ホルダ16の先端側に連結される光学レンズ部品
17とを具備する。
【0017】フェルール用筒状体12には、光ファイバ
心線13の先端部の被覆を除去した光ファイバ11が挿
入保持される光ファイバ挿入孔18が設けられ、この光
ファイバ挿入孔18内には光ファイバ11が接着剤等に
より固着されている。
【0018】また、光ファイバ挿入孔18の後端部側に
は、その内径が後端に向かって漸大するテーパ部19が
設けられている。このテーパ部19は、光ファイバ11
の先端を光ファイバ挿入孔18の後端側から挿入し易く
するためのものである。これにより、光ファイバ11の
先端が、フェルール用筒状体12の後端面に当接して傷
や折れ等が発生するのを防止している。
【0019】さらに、本実施形態では、フェルール用筒
状体12の先端面は、光ファイバ11の端面と共に斜め
研磨することで、光ファイバ11の軸方向と直交する面
に対して所定量傾斜するように設けられている。これに
より、光ファイバ11から照射させた光が、その端面で
反射する反射量を減少させることができる。すなわち、
光ファイバ11の端面を低反射にすることができる。
【0020】なお、このようなフェルール用筒状体12
の材質としては、例えば、ジルコニア等のセラミックス
材料や、ガラス材料、ステンレスやニッケル等の金属材
料等を挙げることができる。
【0021】一方、スリーブ14は、円筒形状を有し、
フェルール用筒状体12と共に光ファイバ心線13を保
持する保持孔20が軸方向に亘って貫通して設けられて
いる。
【0022】また、保持孔20は、フェルール用筒状体
12を保持する側の内径が光ファイバ心線13を保持す
る側の内径より若干大きくなっている。
【0023】このようなスリーブ14の材質としては、
YAGレーザで溶接できる金属材料であることが好まし
く、本実施形態では、ステンレス鋼を用いた。
【0024】ここで、フェルール15は、スリーブ14
の保持孔20内に、例えば、接着剤等を介してフェルー
ル用筒状体12及び光ファイバ心線13を接着固定する
ことによって組み立てられる。このとき、本実施形態で
は、フェルール用筒状体12の先端面は、スリーブ14
の保持孔20の開口から所定量突出した状態で接着固定
されている。
【0025】ホルダ16は、円筒形状を有し、フェルー
ル15を後端部側で保持するフェルール保持孔21が長
手方向に亘って貫通して設けられている。このようなフ
ェルール保持孔21は、フェルール15、すなわち、ス
リーブ14の外径より若干大きい内径を有している。
【0026】一方、ホルダ16の外周には、半径方向に
所定量突出したつば部22が円周方向に亘って一体的に
形成されている。また、つば部22のホルダ16の先端
側の端面は、ホルダ16の中心軸に直交する基準面23
として設けられており、この基準面23がフェルール1
5及び光学レンズ部品17の位置合せの基準となってい
る。
【0027】このつば部22のホルダ16の先端側の端
面である基準面23とは反対側の端面に肉厚の薄い薄肉
部24が設けられている。この薄肉部24は後述するコ
リメータブロック30と溶接固定するために用いられ
る。溶接部24はつば部22の円周方向の全周に亘って
設けてもよいし、コリメータブロック30と少なくとも
一か所以上の溶接を行う部分のみに設ける構造としても
よい。なお、本実施形態では、薄肉部24はホルダ16
の外周から半径方向に突出したつば部22の中央付近に
設けられている。また、つば部22の基端側の厚さは
0.8mmとし、薄肉部24分の厚さを0.2〜0.3
mmとした。
【0028】そして本実施形態では、つば部22の薄肉
部24に対して略直交する方向からYAGレーザを照射
し、薄肉部24の表面から厚さ方向にコリメータブロッ
ク30に達するように少なくとも一か所、確実な固定の
ためには複数箇所溶接することによって、光ファイバコ
リメータ10をコリメータブロック30に固定するよう
になっている。そして更に、つば部22の外周全周に亘
ってYAGレーザを照射してコリメータブロック30表
面との間を気密状態で封止する。
【0029】このように、本実施形態では、つば部22
に薄肉部24を設け、薄肉部24の表面から厚さ方向に
コリメータブロック30に達するように複数箇所溶接す
ることにより、コリメータブロック30と各光ファイバ
コリメータ10とを固定し、更に、つば部22の外周全
周に亘ってYAGレーザを照射してコリメータブロック
30表面との間を封止することにより、コリメータブロ
ック30と各光ファイバコリメータ10とを確実に固定
し、且つコリメータブロック30内を気密封止状態とす
ることができる。
【0030】また、ホルダ16のフェルール15を保持
する後端側の肉厚は、先端部側の肉厚に比べて薄くなる
ように設けられている。すなわち、フェルール保持孔2
1の内径は軸方向に均一に設けられているが、ホルダ1
6の後端部側の外径が、先端部側に比べて小さくなって
いる。これは、フェルール15とホルダ16とを接合す
る際に、ホルダ16の後端側の側面から厚さ方向にスリ
ーブ14に達するまで溶接し易くするためである。これ
により、フェルール15とホルダ16とを接合する溶接
作業を簡略化できる。
【0031】なお、本実施形態では、ホルダ16の先端
部側の肉厚を0.65mmとし、後端部側の肉厚を0.
25mmとした。勿論、ホルダ16の強度を確保でき且
つ全体の肉厚のばらつきがない程度の範囲内であれば、
ホルダ16の先端部側の肉厚を更に薄くしてもよい。
【0032】なお、フェルール15とホルダ16とは、
光ファイバ11の端面と後述する光学レンズ25との間
の軸方向の調整が行われた状態で接合されている。これ
は、光学レンズ部品17を介して出射される平行ビーム
の照射角度や拡散状態等が所定範囲に入るようにするた
めである。
【0033】このようなホルダ16の材質としては、本
実施形態では、上述したスリーブ14と同様に、ステン
レス鋼を用いた。勿論、ホルダ16の材質は、スリーブ
14と同じ金属材料でなくても、YAGレーザ等で溶接
できる材料であれば特に限定されるものではない。
【0034】また、光学レンズ部品17は、円筒形状を
有する鏡筒24と、この鏡筒24内に固定され且つ光フ
ァイバ11から照射された拡散光を平行ビームにする光
学レンズ25とを有する。
【0035】鏡筒24には、ホルダ16のフェルール保
持孔21に連通する連通孔26が軸方向に亘って貫通し
て設けられ、ホルダ16との接合面側の連通孔26の開
口部近傍に光ファイバ11から照射された光を平行ビー
ムにする光学レンズ25が固定されている。
【0036】なお、このような光学レンズ25として
は、例えば、光ファイバから照射された拡散光を平行ビ
ームとする非球面レンズや、複数のレンズで構成された
レンズ群等を挙げることができる。
【0037】ここで、上述した光ファイバコリメータ1
0は、つば部22のホルダ16の先端側の端面を基準面
23としてフェルール15及び光学レンズ部品17を位
置合せした後に、そのフェルール15及び光学レンズ部
品17をホルダ16に接合することによって製造され
る。
【0038】具体的には、まず、ホルダ16のフェルー
ル保持孔21の後端部側から、フェルール15の先端部
を挿入し、フェルール15の軸方向の位置合せを行うこ
とにより、光ファイバ11から照射された拡散光を確実
に平行ビームにすると共にその平行ビームの照射角度や
拡散状態等が所定範囲に入るように、光ファイバの端面
と光学レンズ25との間隔の調整を行う。
【0039】その後、フェルール15の位置合せを行っ
た状態でホルダ16の後端部側の側面から厚さ方向にス
リーブ14に達するまで溶接することによって、フェル
ール15とホルダ16とを接合する。このとき、本実施
形態では、ホルダ16の外周を円周方向に亘って三等分
するようにYAGレーザ等で同時に溶接するようにし
た。
【0040】次に、光学レンズ部品17の光学レンズ2
5を介して出射される平行ビームの軸方向が、つば部2
2の基準面23に対して直交するように光学レンズ部品
17の面方向の位置合せを行う。
【0041】その後、ホルダ16と光学レンズ部品17
との当接部分を、上述したフェルール15の溶接と同様
に、円周方向に亘って三等分するようにYAGレーザ等
で同時に溶接することによって、ホルダ16と光学レン
ズ部品17とを接合する。なお、このように、ホルダ1
6と光学レンズ部品17とを同時に溶接することによっ
て、YAGレーザの衝撃による光学レンズ部品17の位
置ズレを確実に防止することができる。
【0042】ここで、上述した光ファイバコリメータ1
0Aをコリメータブロックに固定して一対の光学系が構
成された光結合器について図2及び図3を参照しながら
説明する。なお、図2は、本発明の実施形態1に係る光
結合器の概略図であって、(a)が平面図であり、
(b)が要部断面図である。また図3は本発明の実施形
態1に係る光結合器の概略側面図である。
【0043】図示するように、コリメータブロック30
は、内方に光スイッチ、フィルタ及び可変光減衰器等の
光機能部品(図示しない)が設置される設置孔31の設
けられた箱形状を有する。
【0044】また、コリメータブロック30の両側の側
壁32、33には、光ファイバコリメータ10がそれぞ
れ固定される貫通孔34、35が互いに同軸上に設けら
れている。この貫通孔34、35はホルダ16の先端側
の外径よりも大きく、且つホルダ16の外周に設けられ
たつば部22の突出量よりも小さな内径で形成されてい
る。更に、側壁32、33の側面36、37は互いに平
行となっている。
【0045】ここで、本実施形態では、つば部22のホ
ルダ16A先端側の端面を位置合せの基準面23として
光ファイバコリメータ10Aを組み立てるようにしたの
で、このような基準面23をコリメータブロック30の
側壁32、33の側面36、37の貫通孔34、35の
開口周縁部に当接させることにより、貫通孔34、35
の軸方向と平行ビームの照射方向とを略一致させること
ができる。すなわち、光ファイバコリメータ同士の平行
ビームの照射方向を一致させることができる。これによ
り、コリメータブロック30に固定する際の各光ファイ
バコリメータ10の傾きを防止して、光接続時の挿入損
失を低く抑えることができる。
【0046】また、各光ファイバコリメータ10は、両
者の平行ビームの軸を一致させた状態でコリメータブロ
ック30の両側の側壁32、33に接合されている。本
実施形態では、図3に示すように、つば部22に薄肉部
24を設け、薄肉部24の表面から厚さ方向にコリメー
タブロック30に達するように複数箇所溶接することに
より、コリメータブロック30と各光ファイバコリメー
タ10とを固定し、更に、つば部22の外周全周に亘っ
てYAGレーザを照射してコリメータブロック30表面
との間を封止することにより、コリメータブロック30
と各光ファイバコリメータ10とを確実に固定し、且つ
コリメータブロック30内を気密封止状態とすることが
できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光ファイバコリメータのつば部に薄肉部を設け、薄肉部
の表面から厚さ方向にコリメータブロックに達するよう
に一か所〜複数箇所溶接することにより、コリメータブ
ロック30と各光ファイバコリメータとを固定し、更
に、つば部22の外周部に全周に亘ってYAGレーザを
照射してコリメータブロック表面との間を封止すること
により、コリメータブロックと各光ファイバコリメータ
とを確実に気密封止した状態で固定することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る光ファイバコリメー
タの一部断面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る光ファイバコリメー
タを搭載した光結合器の概略図であって、(a)が平面
図であり、(b)が要部断面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る光ファイバコリメー
タを搭載した光結合器の概略側面図である。
【図4】従来技術に係る光ファイバコリメータの一部断
面図である。
【符号の説明】
10 光ファイバコリメータ 11 光ファイバ 12 フェルール用筒状体 13 光ファイバ心線 14 スリーブ 15 フェルール 16 ホルダ 17 光学レンズ部品 18 光ファイバ挿入孔 19 テーパ部 20 保持孔 22 つば部 23 基準面 24 薄肉部 30 コリメータブロック 31 設置孔 32、33 側壁 34、35 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 隆文 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 宗兼 正直 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 中山 浩光 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 久保 利哉 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 2H037 BA32 CA10 DA04 DA06 DA13 DA16 DA18 DA36

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ心線の先端部の被覆を除去し
    た光ファイバが挿入保持されたフェルール用筒状体の後
    端部に前記光ファイバ心線を保持するスリーブが設けら
    れたフェルールと、該フェルールを後端部側に嵌合させ
    て当該フェルールを保持する筒状のホルダと、前記ホル
    ダの先端側に連結される鏡筒を有すると共に当該鏡筒内
    に前記光ファイバから照射した光を平行ビームにする光
    学レンズを有する光学レンズ部品とを具備する光ファイ
    バコリメータにおいて、 前記ホルダの外周に半径方向に突設されたつば部が一体
    的に設けられ、且つ当該つば部の前記ホルダの先端側の
    端面である基準面と反対側の端面に肉厚の薄い薄肉部が
    設けられていることを特徴とする光ファイバコリメー
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ファイバコリメータ
    において、前記薄肉部は前記ホルダの外周から半径方向
    に突出したつば部の中央付近に設けられていることを特
    徴とする光ファイバコリメータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光ファイバコリメータ
    において、前記ホルダの後端部側の肉厚が先端部側の肉
    厚に比べて小さく、当該ホルダの肉厚が薄い後端部側で
    前記フェルールと接合されていることを特徴とする光フ
    ァイバコリメータ。
  4. 【請求項4】 光ファイバ心線の先端部の被覆を除去し
    た光ファイバが挿入保持されたフェルール用筒状体の後
    端部に前記光ファイバ心線を保持するスリーブが設けら
    れたフェルールと、該フェルールを後端部側に嵌合させ
    て当該フェルールを保持する筒状のホルダと、前記ホル
    ダの先端側に連結される鏡筒を有すると共に当該鏡筒内
    に前記光ファイバから照射した光を平行ビームにする光
    学レンズを有する光学レンズ部品とを具備する光ファイ
    バコリメータを組み立てる光ファイバコリメータの製造
    方法において、 前記ホルダの外周に半径方向に突出して一体的に設けら
    れたつば部の前記ホルダの先端側の端面である基準面と
    反対側の端面に設けられた肉厚の薄い薄肉部の表面から
    厚さ方向に複数箇所溶接してコリメータブロックと光フ
    ァイバコリメータとを固定し、前記つば部の外周部を全
    周に亘って溶接してコリメータブロックと各光ファイバ
    コリメータの隙間を気密封止することを特徴とする光フ
    ァイバコリメータの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光ファイバコリメータ
    の製造方法において、前記溶接が、YAGレーザを用い
    て行うことを特徴とする光ファイバコリメータの製造方
    法。
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