JP2003279349A - 静電容量型傾斜センサ - Google Patents
静電容量型傾斜センサInfo
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Abstract
落ちることがない静電容量型傾斜センサを提供する。 【解決手段】静電容量型傾斜センサ10は、基板11
と、同基板11に対して重力に従って移動自在に設けら
れた導電性のマス14と、前記マス14の移動範囲を規
制するとともに、同マス14の移動軌跡に応じた位置
に、同マス14に対して電位を付与する複数のストッパ
13a〜13dを設ける。複数の検出電極12a〜12
dをマス14の移動範囲の外方の複数箇所において、マ
ス14との間で、静電容量が得られるように配置する。
Description
サに関するものである。
じて移動する移動体の変位を検出することにより行われ
ている。この移動体には、液体、球体、液体中の気泡等
の浮遊体、及び光軸等がある。これらの移動体の変位を
検出するために、移動体の変位に応じた受光量変化、磁
気変化、又は静電容量変化を電気信号に変換することに
より行われている。
斜センサを構成したものは、その体積が数立方センチメ
ートルから百数十立方センチメートルと大きなものとな
っている。
ては、振り子を利用したものがあるしかし、このような
機械的機構を用いたものでは、機構が複雑となり、又、
小型化しようとした場合、高い加工精度と組立て精度が
要求されるため、容易に小型化ができない問題がある。
は、特開平5−172571号公報及び特開2000−
241162号公報に記載のものがある。特開平5−1
72571号公報の技術では、絶縁容器内に導電性液体
を封入し、絶縁容器外面に設けた電極を設けて、導電性
液体と電極との間の静電容量を得るようにしている。そ
して、絶縁容器が傾斜するに伴って、導電性液体が重力
の方向に変位することにより、静電容量が変化するよう
にしている。
記載の技術では、密閉容器内に一対の電極と、共通電極
とを対向配置するとともに誘電性液体を封入し、誘電性
液体の液面レベルの変化を傾斜角度に応じた静電容量の
変化として検出するようにしている。これらのように傾
斜角度が変化した際の静電容量変化を検出するタイプの
従来の傾斜センサでは、液体を容器内に封入することが
行われている。
サでは、機械的機構を使用しないため、機械的機構を使
用した傾斜センサよりも、機構が複雑にならず、しかも
小型化が容易である特徴がある。
使用した傾斜センサにおいて、さらに小型化を図る場
合、液体の表面張力の影響が大きくなり、検出精度が落
ちる問題があった。このため、液体を封入するタイプの
静電容量型傾斜センサでは、小型化に限界がある問題が
あった。
れたものであり、小型化が容易であり、小型化しても検
出精度が落ちることがない静電容量型傾斜センサを提供
することを目的としている。
めに、請求項1に記載の発明は、基板と、同基板に対し
て移動自在に設けられた導電性のマスと、同マスに接触
するように配置されて、マスの移動範囲を規制するとと
もに、マスに対して電位を付与する第1電極と、前記マ
スの移動範囲の外方の複数箇所にそれぞれに配置され、
同マスとの間で、静電容量が得られるように配置した複
数の第2電極とを有することを特徴とすることを特徴と
する静電容量型傾斜センサを要旨としている。
記第1電極は複数個設けられ、前記複数の第1電極と複
数の第2電極とは、互いに同一平面内において交互に配
置され、第1電極のマス側端部を前記マスと接触可能
に、かつ前記マスを第2電極とは接触しないように突出
配置されていることを特徴とする。
1電極と第2電極とは、互いに平行である複数の仮想平
面に沿ってそれぞれ配置されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3において、前記第2電極
は、同一仮想平面に沿って所定ピッチで配置されてお
り、一方、前記第1電極は、前記第2電極の仮想平面と
は異なる仮想平面に沿ってリング状に形成された単一の
部材から形成されていることを特徴とする。
1電極と第2電極は、マスの周囲360度の範囲に亘っ
て交互に配置したことを特徴とする。
具体化した第1実施形態を図1〜図5を参照して説明す
る。
視図、図2は電気回路図、図3及び図4は作用を示す説
明図である。静電容量型傾斜センサ10(以下、単に傾
斜センサという)は、基板11、複数の静電容量検出電
極12(以下、単に検出電極という)、複数のストッパ
13、及びマス14とを備えている。
方形をなすように形成されている。基板11の表面全体
は、酸化シリコン層からなる絶縁膜11aが形成されて
いる。複数の検出電極12a〜12dは基板11の表面
(前記絶縁膜11a)上に、互いに所定ピッチで配置さ
れている。検出電極12a〜12dはシリコン(Si)
にて横断面が扇状となるように形成され、その内周面は
基板11の所定位置(以下、基準点Oという)を中心と
する仮想円C1に沿うように、所定の曲率半径(前記仮
想円C1の半径R1)で形成されている。本実施形態で
は、各検出電極12a〜12dは基準点Oを中心に45
度間隔となるように配置されている。
(Si)にて横断面が扇状となるように形成され、その
内周面は前記基準点Oを中心とする仮想円C2に沿うよ
うに、所定の曲率半径(前記仮想円C2の半径R2(<
R1))で形成されている。従って、ストッパ13の内
周面(内端面)は、検出電極12の内周面よりも内方に
突出された突出部15が形成されている。又、本実施形
態では、各ストッパ13a〜13dは基準点Oを中心に
45度間隔となるように配置されている。すなわち、マ
ス14の移動範囲(本実施形態では、基準点Oを中心と
した360度範囲)に応じてストッパ13a〜13dが
配置されている。又、ストッパ13a〜13dは検出電
極12a〜12dと互いに同一平面内において交互に配
置されている。前記仮想円C2内の空間は、マス14の
移動許容空間となる。
トッパ13a〜13dに対しては、絶縁ギャップGを介
して離間されている。マス14は、導電性を有するよう
にシリコンにて前記仮想円C2の半径よりも小径を備え
た円板状に形成されている。マス14は、各ストッパ1
3の突出部15にて周面が当接されて、仮想円C2外へ
移動できない周の大きさを備えている。すなわち、スト
ッパ13a〜13dにより、マス14の移動範囲が規制
されている。
は図2に示すように電源Bに対して、電気的に接続さ
れ、同じ電圧が印加される。又、検出電極12は図示し
ない検出回路に電気的に接続される。
の通りとされている。前記マス14の直径は2mm、厚
さは100μmに形成されている。又、マス14が、ス
トッパ13a〜13dのうち、互いに隣接するストッパ
の突出部15に共に接触した状態では、同ストッパ間に
位置する検出電極とマス14とのギャップ距離は、1μ
mとなるように設定されている。すなわち、マス14が
検出電極に最接近する距離が1μmとされている。又、
1μmのギャップ距離を隔てて検出電極に対してマス1
4が位置しているときに、最接近した検出電極12a〜
12dには、1pFの静電容量となるようにストッパ1
3a〜13dに印加される電圧(電源Bの電圧)が設定
されている。
d、ストッパ13a〜13d、マス14はマイクロマシ
ニング技術(微細加工技術)にて加工形成されている。
本実施形態では、ストッパ13a〜13dは第1電極に
相当する。検出電極12a〜12dは第2電極に相当す
る。又、仮想円C2はマス14の移動範囲に相当する。
突出部15はマス側端部に相当する。
d、ストッパ13a〜13dが設けられた側面は、絶縁
性のカバー16にて覆われており、マス14が抜け出な
いようにされている。
プロセスによった製造方法を図5(a)〜(c)を参照
して説明する。図5(a)に示すように、単結晶Si基
板11、絶縁膜11a、単結晶Si層20がこの順番で
積層されたSOI基板を再結晶化法、エピタキシャル成
長法、絶縁層埋込法、貼合せ法などにて形成する。
13a〜13d、マス14となる部分をレジストパター
ンにて覆う。そして、同レジストパターンをマスクとし
てリアクティブ・イオン・エッチング(RIE)等のド
ライエッチングを行って、絶縁膜11aに達する前記絶
縁ギャップGや、マス14が移動可能な空間Kを形成す
る。
(図5(b)参照)、図5(c)に示すように絶縁膜1
1aの一部を除去して、マス14を絶縁膜11aから分
離する。
10の作用について説明する。傾斜センサ10は図1に
示すようにストッパ13aが最下部に位置した状態で使
用される。このとき、図2に示すようにマス14が、ス
トッパ13aの突出部15のみに当接した状態となり、
検出電極12a〜12dとのギャップ距離は1μmを超
えた値となる。
けると、マス14は重力に従ってストッパ13aの左側
に位置する検出電極12dと対向するように転動する。
この結果、検出電極12c,12dとのギャップ距離は
短くなるように変化する。又、反対側の検出電極12
a,12bとはギャップ距離が長くなるように変化す
る。
容量が増加するように変化し、一方、検出電極12a,
12bの静電容量が減少するように変化する。検出電極
12a〜12dのそれぞれの増減の変化量を図示しない
検出回路にて求めることにより、左側への何度傾いたか
を検出することができる。
とができる。 C=空気の誘電率×対向面積/電極間距離 ここで、対向面積は検出電極12a〜12d及びマス1
4における互いに相対する面積である。電極間距離は前
記ギャップ距離である。
2dの静電容量の変化と、傾き角度(基板11の水平線
Lに対する傾斜角度)とを予め対応ずけしておけば、左
側に何度傾いたかを検出することができる。
けると、マス14は重力に従ってストッパ13aの右側
に位置する検出電極12aと対向するように転動する。
この結果、検出電極12a,12bとのギャップ距離は
短くなるように変化する。又、反対側の検出電極12
c,12dとはギャップ距離が長くなるように変化す
る。
容量が増加するように変化し、一方、検出電極12c,
12dの静電容量が減少するように変化する。従って、
検出電極12a〜12dのそれぞれの増減の変化量を図
示しない検出回路にて求めることにより、右側に何度傾
いたかを検出することができる。
2dの静電容量の変化と、傾き角度(基板11の水平線
Lに対する傾斜角度)とを予め対応ずけしておけば、右
側に何度傾いたかを検出することができる。
果を奏する。 (1) 第1実施形態の傾斜センサ10は、基板11
と、同基板11に対して重力に従って移動自在に設けら
れた導電性のマス14を設けた。又、前記マス14の移
動範囲を規制するとともに、同マス14の移動軌跡に応
じた位置に、同マス14に対して電位を付与する複数の
ストッパ13a〜13d(第1電極)を設けた。又、複
数の検出電極12a〜12d(第2電極)を仮想円C2
(マス14の移動範囲)の外方の複数箇所において、マ
ス14との間で、静電容量が得られるように配置した。
的機構を使用しないため、機械的機構を使用した傾斜セ
ンサよりも、簡単な構成とすることができ、小型化が容
易にできる。
表面張力の問題が発生することはなく、検出精度が落ち
る心配がない。又、部品点数が少ないため、制作が容易
であり、低コストを図ることができる。
所を選ばず設置でき、例えば、携帯電話や、ゲーム機と
いった小型携帯機器への応用が可能になる効果がある。 (2) 本実施形態では、複数のストッパ13a〜13
d(第1電極)と複数の検出電極12a〜12d(第2
電極)とは、互いに同一平面(基板11の側面)におい
て交互に配置した。又、ストッパ13a〜13d(第1
電極)の突出部15(マス側端部)をマス14と接触可
能に、かつマス14を検出電極12a〜12d(第2電
極)とは接触しないように突出配置した。
検出電極12a〜12dとが同一平面内に配置されてい
るため、傾斜センサ10において基板11の厚み方向が
小さくできる効果がある。
12a〜12dに接触させることなく、マス14に対し
て電位を印加することができる。 (3) 前記実施形態では、複数のストッパ13a〜1
3d(第1電極)と検出電極12a〜12d(第2電
極)は、マス14の周囲360度の範囲に亘って交互に
配置した。
斜を検出することができる。 (4) 前記実施形態では、基板11、検出電極12a
〜12d、ストッパ13a〜13d、マス14はマイク
ロマシニング技術(微細加工技術)にて加工形成した。
用いたものが多いが、その体積は数立方センチメートル
から百数十立方センチメートルと大きい。それに対し
て、本実施形態では、マイクロマシニング技術で制作で
きるため、従来の傾斜センサに比較すると、体積を数十
分の1から数百分の1以下に小型化することができる。
及び図7を参照して説明する。なお、前記第1実施形態
と同一構成については、同一符号を付し、異なるところ
を中心にして説明する。
を複数設ける代わりに、単一のストッパ13を円形のリ
ング形状とし、基板11に埋め込まれている。すなわ
ち、ストッパ13は、その厚み方向の反検出電極側端部
が基板11内を通過する1つの仮想平面H1に沿って配
置されている。又、検出電極12a〜12dは基板11
の検出電極側の側面に沿った仮想平面H2に沿って所定
ピッチ(、45度間隔)で配置されている。なお、仮想
平面H1と仮想平面H2とは互いに平行となっている。
され、基板11と接触する部位は、酸化シリコンからな
る絶縁膜(図示しない)にて絶縁されている。そして、
図6及び図7に示すように、ストッパ13の内周面は、
仮想円C2と一致し、ストッパ13の外周は、仮想円C
1と一致するように配置されている。従って、基板11
からは、検出電極12a〜12dのみが突出されてい
る。
ス14のストッパ13からの突出量は、ストッパ13内
に位置する長さよりも長くして、図示しているが、実際
はストッパ13にて安定して常時支持されるように、基
板11に対しては傾かない程度の長さで突出されてい
る。
ッパ13、マス14はマイクロマシニング技術(微細加
工技術)にて加工形成されている。本実施形態では、電
源Bにて、単一のストッパ13に所定電圧が印加されて
いる。
態においても、最初は、第1実施形態と同様に検出電極
12aと、検出電極12dとが下方に位置しているもの
とする。
のギャップ距離は1μmを超えた値となる。基板11が
第1実施形態の図3と同様に左に傾くと、マス14は重
力に従って検出電極12dと対向するように転動する。
この結果、検出電極12c,12dとのギャップ距離は
短くなるように変化する。又、反対側の検出電極12
a,12bとはギャップ距離が長くなるように変化す
る。
容量が増加するように変化し、一方、検出電極12a,
12bの静電容量が減少するように変化する。検出電極
12a〜12dのそれぞれの増減の変化量を図示しない
検出回路にて求めることにより、左側への何度傾いたか
を検出することができる。
うに基板11を右に傾けると、マス14は重力に従って
検出電極12aと対向するように転動する。この結果、
検出電極12a,12bとのギャップ距離は短くなるよ
うに変化する。又、反対側の検出電極12c,12dと
はギャップ距離が長くなるように変化する。
容量が増加するように変化し、一方、検出電極12c,
12dの静電容量が減少するように変化する。従って、
検出電極12a〜12dのそれぞれの増減の変化量を図
示しない検出回路にて求めることにより、右側に何度傾
いたかを検出することができる。
果を奏する。 (1) 第2実施形態の傾斜センサ10は、重力に従っ
て移動自在に設けられた導電性のマス14と、前記マス
14の移動範囲を規制するとともに、同マス14の移動
軌跡に応じた位置に、同マス14に対して電位を付与す
る単一のストッパ13(第1電極)を設けた。又、複数
の検出電極12a〜12d(第2電極)を仮想円C2
(マス14の移動範囲)の外方の複数箇所において、マ
ス14との間で、静電容量が得られるように配置した。
と複数の検出電極12a〜12d(第2電極)とは、互
いに平行である一対の仮想平面H1,H2に沿ってそれ
ぞれ配置した。
施形態の(1)と同様の効果を奏する。 (2) 第2実施形態では、検出電極12a〜12d
(第2電極)は、同一仮想平面H2に沿って、所定ピッ
チで配置した。又、ストッパ13(第1電極)は、検出
電極12a〜12dの仮想平面H2とは異なる仮想平面
H1に沿ってリング状に形成された単一の部材にて形成
した。
構成することができる。 (3) 第2実施形態においても、前記実施形態では、
基板11、検出電極12a〜12d、ストッパ13、マ
ス14はマイクロマシニング技術(微細加工技術)にて
加工形成した。
実施形態の(4)と同様の効果を奏することができる。 (第3実施形態)次に第3実施形態を図8及び図9を参
照して説明する。
マス14の形状及び配置構成のみが異なっているため、
異なるところを中心に説明し、同一又は相当する構成は
同一符号を付す。
円形のリング形状とし、基板11に埋め込みしたが、第
3実施形態のストッパ13は、基準点Oを中心とした円
柱状に形成され、基板11から検出電極12a〜12d
の突出方向と同方向に突出されている。
され、基板11と接触する部位は、酸化シリコンからな
る絶縁膜(図示しない)にて絶縁されている。そして、
マス14は、導電性を有するようにシリコンにて円筒状
に形成され、図8及び図9に示すようにストッパ13に
て挿通状態で配置されている。そして、マス14はスト
ッパ13に対して内周面が当接され自重により吊り下げ
されている。マス14の内径は、ストッパ13の外径よ
りも長くされており、図9に示すように、ストッパ13
に吊り下げされた状態では、その下部外周面は、検出電
極12a〜12dに対してはギャップを介して対向す
る。
移動範囲は、図9において、マス14の外周面の移動軌
跡範囲C3となる。そして、傾斜センサ10が傾いた際
には、マス14の下部外周面と、検出電極12a〜12
dとのギャップが変化する。
(3)と同様の効果を奏する他、下記の特徴を有する。 (1) 第3実施形態の傾斜センサ10は、重力に従っ
て移動自在に設けられた導電性のマス14と、マス14
の外周面の移動軌跡範囲C3(マス14の移動範囲)を
規制するとともに、同マス14の移動軌跡に応じた位置
に、同マス14に対して電位を付与する単一のストッパ
13(第1電極)を設けた。又、複数の検出電極12a
〜12d(第2電極)を移動軌跡範囲C3(マス14の
移動範囲)の外方の複数箇所において、マス14との間
で、静電容量が得られるように配置した。
施形態の(1)と同様の効果を奏する。なお、本発明の
実施形態は、前記各実施形態に限定するものではなく、
下記のように具体化してもよい。
a〜12dとストッパ13とは絶縁ギャップを介して離
間したが、絶縁ギャップ内に絶縁物質を入れて、両者を
絶縁してもよい。
酸化シリコン層としたが、窒化シリコン層にて形成して
もよい。 (3) 第1実施形態では、基板11を表面に絶縁膜と
しての酸化シリコン層を備えたシリコンにて形成した
が、絶縁材であるセラミック、ガラス等にて形成しても
よい。
a〜12d、ストッパ13a〜13dを45度間隔毎に
配置するように4個としたが、ストッパの数及び検出電
極の数を多くすれば、より高精度の傾斜角度の検出がで
きる。
動範囲を360度としたが、例えば、傾斜角度を360
度検出する必要がない場合には、その検出角度範囲を狭
い範囲にしてもよい。例えば270度、或いは180度
(マスの周囲の略半分の範囲)まで、検出できるよう
に、ストッパ13a〜13d、及び検出電極12a〜1
2dの断面扇形状を小さくして配置してもよい。
は、円板状としたが、球状でもよい。 (7) 前記第1実施形態及び第2実施形態では、マイ
クロマシニング技術(微細加工技術)で各部材を形成し
たが、各部材を厚膜技術で構成したりすることも可能で
ある。
10の製造方法は、除去プロセスによった製造方法で説
明した。これに代えて下記の製造方法にて製造してもよ
い。図10(a)〜(d)は、付加プロセスによる傾斜
センサ10の製造方法である。
aが積層された基板を形成し、蒸着にてメタル蒸着膜2
5を絶縁膜11a上に成膜する(図10(a)参照)。
次に、フォトリソグラフィにてフォトレジスト構造体2
6を所定パターンにて形成する(図10(b)参照)。
フォトレジスト構造体26部分は、後に絶縁ギャップG
7や、空間Kとなる部分である。
まれた空間に、ニッケルや、金等のメタルを電気メッキ
にて充填形成する(図10(c)参照)。この充填され
て形成された構造体は、検出電極12a〜12d、スト
ッパ13a〜13d、マス14となる部分である。
し、次に、メタル蒸着膜25の一部を除去して、マス1
4をメタル蒸着膜25から分離する(図10(d)参
照)。前記実施形態から把握される特許請求の範囲に記
載した請求項以外の技術的思想について以下に記載す
る。
と第2電極は、マスの周囲の略半分の範囲に亘って交互
に配置したことを特徴とする静電容量型傾斜センサ。 (2) 第1電極と第2電極とは、絶縁手段にて互いに
非接触状態であることを特徴とする請求項1又は請求項
2に記載の静電容量型傾斜センサ。第1実施形態の検出
電極12のストッパ13と接する面の酸化シリコン層
(絶縁膜)は、絶縁手段に相当する。又、上記他の実施
形態(2)の絶縁ギャップは絶縁手段に相当する。
容易であり、小型化しても検出精度が落ちることがな
い。又、部品点数が少ないため、制作が容易であり、低
コストを図ることができる。
所を選ばず設置でき、例えば、携帯電話や、ゲーム機と
いった小型携帯機器への応用が可能になる効果がある。
斜視図。
加するための電気回路図。
の説明図。
斜視図。
斜視図。
の説明図。
Claims (5)
- 【請求項1】 基板と、同基板に対して移動自在に設け
られた導電性のマスと、同マスに接触するように配置さ
れて、マスの移動範囲を規制するとともに、マスに対し
て電位を付与する第1電極と、前記マスの移動範囲の外
方の複数箇所にそれぞれに配置され、同マスとの間で、
静電容量が得られるように配置した複数の第2電極とを
有することを特徴とすることを特徴とする静電容量型傾
斜センサ。 - 【請求項2】 前記第1電極は複数個設けられ、 前記複数の第1電極と複数の第2電極とは、互いに同一
平面において交互に配置され、第1電極のマス側端部を
前記マスと接触可能に、かつ前記マスを第2電極とは接
触しないように突出配置されていることを特徴とする請
求項1に記載の静電容量型傾斜センサ。 - 【請求項3】 第1電極と第2電極とは、互いに平行で
ある複数の仮想平面に沿ってそれぞれ配置されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の静電容量型傾斜セン
サ。 - 【請求項4】 前記第2電極は、同一仮想平面に沿って
所定ピッチで配置されており、一方、前記第1電極は、
前記第2電極の仮想平面とは異なる仮想平面に沿ってリ
ング状に形成された単一の部材から形成されていること
を特徴とする請求項3に記載の静電容量型傾斜センサ。 - 【請求項5】 第1電極と第2電極は、マスの周囲36
0度の範囲に亘って交互に配置したことを特徴とする請
求項2に記載の静電容量型傾斜センサ。
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JP2002081719A JP3764400B2 (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | 静電容量型傾斜センサ |
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