JP2003279171A - 熱輸送システム - Google Patents

熱輸送システム

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JP2003279171A
JP2003279171A JP2002082383A JP2002082383A JP2003279171A JP 2003279171 A JP2003279171 A JP 2003279171A JP 2002082383 A JP2002082383 A JP 2002082383A JP 2002082383 A JP2002082383 A JP 2002082383A JP 2003279171 A JP2003279171 A JP 2003279171A
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compression
heat
transport system
heat transport
refrigerant
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JP2002082383A
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Shunsuke Miyamoto
俊輔 宮本
Kanichi Kadotani
門谷▲かん▼一
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/0266Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes with separate evaporating and condensing chambers connected by at least one conduit; Loop-type heat pipes; with multiple or common evaporating or condensing chambers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被冷却物の発熱量が変化した場合にも、これ
を効率的に冷却することが可能な熱輸送システムを提供
する。 【解決手段】 熱輸送システムにおいて、圧縮手段(11)
と、凝縮部(12)と、絞り手段(13)と、蒸発部(14)と、こ
れらを互いに接続して閉回路を構成する循環流路(15)
と、循環流路(15)の内部に封入された冷媒とを備え、圧
縮手段(11)の前後を冷媒が導通する圧縮導通手段と、絞
り手段(13)の前後を冷媒が導通する絞り導通手段とのう
ち少なくとも一つを有することにより、圧縮手段(11)が
圧縮動作をしない場合には、ヒートパイプ動作を行なう
ことを特徴とする熱輸送システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱輸送システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被冷却物の冷却などに用いら
れる、蒸気圧縮式冷凍サイクルを利用した熱輸送システ
ムが知られている。図9は、従来技術に係る熱輸送シス
テム10を表しており、以下図9に基づいて従来技術を
説明する。図9において、熱輸送システム10は、例え
ば圧縮機11などの圧縮手段と、例えば凝縮器12など
の凝縮部と、例えば膨張弁13などの絞り手段と、例え
ば蒸発器14などの蒸発部とを備え、これらを循環配管
15などの循環流路によって互いに接続している。循環
配管15の内部には、代替フロンなどの冷媒が封入され
ている。
【0003】圧縮機11を運転させると、循環配管15
内に封入されている冷媒が、気体の状態で圧縮機11に
吸い込まれて圧縮され、高温高圧の気体となって凝縮器
12に送られる。この気体は、凝縮器12において、例
えば空気や冷却水によって冷却され、凝縮して液体とな
る。冷却されて液化した冷媒は、膨張弁13を通過する
際に断熱膨張され、蒸発器14に入る。蒸発器14に入
った冷媒は、徐々に蒸発することによって、周囲から熱
を奪う。蒸発して気体となった冷媒は、圧縮機11に吸
入される。
【0004】このように、図9に係る熱輸送システム1
0は、蒸気圧縮式冷凍サイクルを構成している。そし
て、蒸発器14において、被冷却物との熱交換を行な
い、ここで奪った熱を凝縮器12で捨てることにより、
被冷却物の効率的な冷却が可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術には、次に述べるような問題がある。即ち、蒸気
圧縮式冷凍サイクルは、高効率で大量の熱を冷却するこ
とができるが、圧縮機11を常に動作させなければ冷却
できない。従って、被冷却物の発熱が変化して、発熱量
が小さくなった場合には、冷却に要するエネルギーが大
きく、効率が低下する。
【0006】例えば、このような蒸気圧縮式冷凍サイク
ルを、パソコンのCPUの冷却に用いた場合、CPUが
複雑な計算を行なっているような場合には、CPUが高
熱になるため、好適な冷却が可能である。ところが、簡
単な計算しか行なっていなかったり、何もしないような
場合には、CPUがさほど発熱せず、圧縮機11を動か
して冷却すると、冷却のためのエネルギーが過大となる
ばかりか、過冷却を起こしてしまうこともある。
【0007】また、例えば特開平9−113158号公
報には、ヒートパイプを用いて、CPUを冷却するシス
テムが紹介されている。しかしながら、ヒートパイプの
みを用いるのでは、内部の作動流体を冷却するために広
い放熱面積を必要とするばかりか、冷却能力が低く、C
PUがフル稼働している場合には冷却が不十分となるこ
とがある。さらに、ヒートパイプでは、被冷却物の温度
を室温以下に下げることは原理的に不可能であり、冷却
できる温度範囲が限られる。
【0008】本発明は、上記の問題に着目してなされた
ものであり、被冷却物の発熱量が変化した場合にも、こ
れを効率的に冷却することが可能な熱輸送システムを提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、本発明は、熱輸送システムにおい
て、圧縮手段と、凝縮部と、絞り手段と、蒸発部と、こ
れらを互いに接続して閉回路を構成する循環流路と、循
環流路の内部に封入された冷媒とを備え、圧縮手段が圧
縮動作をしない場合には、ヒートパイプ動作を行なうよ
うにしている。これにより、被冷却物の発熱量や、冷却
目標温度に合わせて、蒸気圧縮式冷凍サイクルによる熱
輸送とヒートパイプによる熱輸送とを使い分けることが
できる。従って、目的に応じて、効率の良い冷却が可能
である。
【0010】また、本発明は、圧縮手段が圧縮動作をし
ない場合には、圧縮手段の前後を冷媒が導通する圧縮導
通手段を設けている。これにより、圧縮手段が圧縮動作
をしない場合には、冷媒が圧縮されず、ヒートパイプと
して好適に作用する。
【0011】また、本発明は、前記圧縮導通手段が、圧
縮手段をバイパスするバイパス手段である。これによ
り、圧縮手段が圧縮動作をしない場合には、冷媒が圧縮
手段をバイパスして流量が増加し、ヒートパイプとして
好適に作用する。
【0012】また、本発明は、前記圧縮導通手段が、停
止時に冷媒を導通させる構造となっている圧縮手段であ
る。これにより、例えばバイパス手段を設けなくても冷
媒が導通するので、構成が単純になる。
【0013】また本発明は、圧縮手段が圧縮動作をしな
い場合には、絞り手段の前後を冷媒が導通する絞り導通
手段を設けている。これにより、圧縮手段が圧縮動作を
しない場合には、冷媒が絞り手段によって妨げられるこ
となく導通し、ヒートパイプとして好適に作用する。
【0014】また、本発明は、前記絞り導通手段が、絞
り手段をバイパスするバイパス手段である。これによ
り、圧縮手段が圧縮動作をしない場合には、冷媒が絞り
手段をバイパスして流量が増加し、ヒートパイプとして
好適に作用する。
【0015】また、本発明は、前記絞り導通手段が、絞
り度合いを可変とした可変絞り手段である。絞り度合い
を変更することにより、ヒートパイプとして好適に作用
するように、冷媒の流量を最適化することができる。特
に、圧縮導通手段と絞り導通手段とを両方設けた場合に
は、ヒートパイプがループ型となって、より効率の良い
熱輸送が可能となる。
【0016】また本発明は、循環流路の内壁にウィック
を設けている。これにより、冷媒が毛細現象によってウ
ィックの内部を効率良く移動するため、ヒートパイプの
効率を向上させられる。
【0017】また本発明は、被冷却物の発熱が大きい場
合には、圧縮手段を圧縮動作させ、小さい場合には圧縮
動作させないようにしている。これにより、被冷却物の
発熱が大きい場合には、蒸気圧縮式冷凍サイクルとして
大量の熱を冷却できる。また発熱が小さい場合には、圧
縮機を停止すると、冷媒が圧縮機内部を通って移動する
ので、ヒートパイプとして作用させることができる。従
って、発熱量に応じて、効率の良い冷却が可能である。
【0018】また本発明は、被冷却物の冷却目標温度
が、所定温度以下である場合には、圧縮手段を圧縮動作
させ、所定温度以上である場合には圧縮動作させないよ
うにしている。ヒートパイプは、被冷却物を室温以下に
冷却することが不可能であるのに対し、蒸気圧縮式冷凍
サイクルは、被冷却物を室温よりも低い温度まで冷却す
ることが可能である。従って、被冷却物を低温まで冷却
したい場合には、蒸気圧縮式冷凍サイクルを用い、室温
かそれよりも高い温度まで冷却すればよいような場合に
は、ヒートパイプ動作をさせることにより、効率の良い
冷却が可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、本発明
に係る実施形態を詳細に説明する。まず、第1実施形態
を説明する。図1は、本実施形態に係る熱輸送システム
10の構成図を示している。図1において、熱輸送シス
テム10は、例えば圧縮機11などの圧縮手段と、例え
ば凝縮器12などの凝縮部と、例えば膨張弁13などの
絞り手段と、例えば蒸発器14などの蒸発部とを備え、
これらを循環配管15などの循環流路によって互いに接
続している。循環配管15の内部には、代替フロンなど
の冷媒が封入されている。尚、絞り手段としては膨張弁
13に限られるものではなく、例えば単なる絞り部や、
キャピラリーチューブを設けてもよい。
【0020】また熱輸送システム10は、圧縮機11を
バイパスする圧縮機バイパス配管16と、膨張弁13を
バイパスする膨張弁バイパス配管17とを備えている。
圧縮機バイパス配管16及び膨張弁バイパス配管17に
は、コントローラ20の指示に基づいて開閉自在の圧縮
部バイパス弁18及び膨張部バイパス弁19が、それぞ
れ介挿されている。このバイパス弁18,19を開閉す
ることにより、冷媒をバイパス配管16,17にバイパ
スさせることが可能である。
【0021】蒸気圧縮式冷凍サイクルを稼働させる場合
には、バイパス弁18,19をいずれも閉状態とし、圧
縮機11を運転する。これにより、循環配管15内に封
入されている冷媒が、気体の状態で圧縮機11に吸い込
まれて圧縮され、高温高圧の気体となって凝縮器12に
送られる。この気体は、凝縮器12において、例えば空
気や冷却水や、他の低温物体との接触などによって冷却
され、凝縮して液体となる。
【0022】冷却されて液化した冷媒は、膨張弁13を
通過する際に断熱膨張され、蒸発器14に入る。蒸発器
14に入った冷媒は、徐々に蒸発することによって、周
囲から熱を奪う。蒸発して気体となった冷媒は、圧縮機
11に吸入される。このように、図1に係る熱輸送シス
テム10は、蒸気圧縮式冷凍サイクルを構成している。
即ち、蒸発器14において、被冷却物との熱交換を行な
い、ここで奪った熱を凝縮器12で捨てることにより、
被冷却物の効率的な冷却が可能となっている。
【0023】また熱輸送システム10は、被冷却物又は
冷媒の温度を測定する温度センサ21を備えている。そ
して、被冷却物の発熱量と冷却システムの熱輸送能力と
を判断し、被冷却物の発熱量が少ない場合には、バイパ
ス弁18,19に信号を出力し、圧縮機11の圧縮動作
を停止させるとともに、バイパス配管16,17側を開
状態とする。これにより、熱輸送システム10は、冷媒
を作動流体としたループ型ヒートパイプとして作用す
る。即ち、被冷却物が発熱すると、冷媒は蒸発器14で
その熱を受け取って蒸発し、蒸気となる。蒸気は、破線
の矢印に示すように、例えば図1中時計回りに循環配管
15を流れ、圧縮機バイパス配管16を通って、凝縮器
12に達する。ここで作動流体は、凝縮熱を放出して液
体に戻る。そして、毛細管現象に代表される表面張力に
よって膨張弁バイパス配管17を通って、蒸発器14に
戻る。
【0024】或いは、被冷却物の冷却目標温度に応じ
て、圧縮機11に圧縮動作を行なわせるか否かを判定す
る場合もある。即ち、ヒートパイプは室温以下に被冷却
物を冷却することができないので、冷却目標温度が室温
よりも低い場合には、必ず圧縮機に圧縮動作を行なわせ
る必要がある。バイパス配管16,17側を開状態とす
【0025】以上説明したように第1実施形態によれ
ば、圧縮機11及び膨張弁13をバイパスするバイパス
配管16,17を設けることにより、蒸気圧縮式冷凍サ
イクルの熱搬送システムを、ヒートパイプとしても作用
させることができる。蒸気圧縮式冷凍サイクルは、冷却
能力が高いが、冷却のために必要なエネルギーも大き
く、被冷却物の発熱が小さい場合には、エネルギーの無
駄が生じることがある。
【0026】従って、被冷却物の発熱が小さい場合に
は、圧縮機11を止めてヒートパイプとして作用させる
ことにより、小さなエネルギーによって、充分な冷却を
行なうことが可能となっている。また、コントローラ2
0によって被冷却物の温度を測定し、圧縮機11を動作
させるか否かを決定しているので、常に適切な冷却手段
の選択が可能である。
【0027】また、第1実施形態の他の例として、図2
に示すように、膨張弁バイパス配管17を設けず、絞り
手段を例えばPZT素子などを用いて絞り度合いを可変
とした、可変膨張弁28としてもよい。即ち、圧縮機1
1を動作させる場合には、膨張弁13を絞り気味にして
断熱膨張が好適に行なわれるようにする。また圧縮機1
1を止めた場合には、膨張弁13を開き気味にして冷媒
の通過をスムーズにし、ヒートパイプの動作効率を向上
させる。
【0028】尚、上記実施形態では、圧縮機の非圧縮動
作時に、圧縮機11及び膨張弁13をいずれも冷媒が導
通するようにするように説明したが、圧縮機11及び膨
張弁13のうち、いずれか一方のみをバイパスするよう
にしてもよい。即ち、バイパス配管16,17のうち、
例えば圧縮機バイパス配管16のみを設けて、膨張弁バ
イパス配管17を設けなくてもよい。この場合、循環配
管15が、気体状態の冷媒と液体状態の冷媒が、同時に
逆方向に流れるだけの太さを有しているならば、非ルー
プ型のヒートパイプが形成され、熱交換は行なわれる。
しかしながら、第1実施形態及び以下の実施形態のよう
に、圧縮機11の非圧縮動作時に、圧縮機11及び膨張
弁13をいずれも冷媒が導通するようにすることによ
り、ループ型のヒートパイプが構成される。これによ
り、例えば単管などの非ループ型ヒートパイプに比べて
冷媒の流量が増大し、熱輸送能力が非常に高まるという
優れた効果がある。
【0029】また、第1実施形態の他の例として、図3
に示すように、バイパス配管16,17と循環配管15
とを、それぞれ三方弁29,30によって接続してもよ
い。このようにするならば、三方弁29,30の開方向
を切り替えることにより、冷媒は、圧縮機11及び膨張
弁13を通過するか、バイパス配管を通過するかのいず
れか一方となる。その結果、ヒートパイプ動作の際に、
冷媒が圧縮機11や膨張弁13を通過することがない。
【0030】次に、第2実施形態を説明する。図4に、
第2実施形態に係る熱輸送システム10の構成図を示
す。図4において、熱輸送システム10は、圧縮機22
をバイパスする圧縮機バイパス配管16を備えていな
い。また、圧縮機22は、ターボファンなどの、停止時
にも内部を冷媒が通過することの可能なタイプのものを
採用する。圧縮機22作動時の作用は、第1実施形態と
同様であるので、説明を省略する。
【0031】被冷却物の発熱が小さい場合には、コント
ローラ20は圧縮機22を止め、膨張弁13両端部の膨
張部バイパス弁19,19を、膨張弁バイパス配管17
側が開状態となるようにする。このとき圧縮機22が停
止しても、その内部を冷媒(作動流体)が通過可能とな
っているので、蒸発器14で蒸発させられた冷媒は、蒸
発器14でその熱を受け取って蒸発し、蒸気となる。蒸
気は、例えば図1中時計回りに循環配管15を流れ、圧
縮機22の内部を通り抜けて、凝縮器12に達する。こ
こで冷媒は、凝縮熱を放出して液体に戻る。そして、膨
張弁バイパス配管17を通って、蒸発器14に戻る。
【0032】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、圧縮機22として、停止時にも冷媒がその内部を通
過可能なタイプのものを用いている。これにより、圧縮
配管を敢えて設けなくても、冷媒が圧縮機22の内部を
通過するので、停止時にヒートパイプとして動作させる
ことが可能である。また、第2実施形態の応用例とし
て、図2に示したものと同様に、膨張弁バイパス配管1
7及び膨張部バイパス弁19を除去し、膨張弁13の代
わりに可変膨張弁28を設置してもよい。
【0033】次に、以上の第1、第2実施形態におい
て、ヒートパイプ動作を好適に行なわせるための技術に
ついて、説明する。図5に、循環配管15の断面の一例
を示す。図5に示すように、循環配管15の内部には、
毛細現象促進手段の一例として、ウィック23と呼ばれ
る約10μm〜1mm程度の幅の溝が、長手方向に刻まれ
ている。これにより、圧縮機11が停止した際にも、冷
媒はこのウィックの内部を伝って、毛細現象によって効
率良く移動する。
【0034】図6に、循環配管15の断面の他の例を示
す。図6に示すように、循環配管15の内壁は、多孔質
体又はメッシュのウィック23によって覆われている。
これにより、圧縮機11が停止した際にも、冷媒はこの
多孔質体又はメッシュの内部を伝って、毛細現象によっ
て効率良く移動する。或いは、循環配管15の直径を、
冷媒が毛細現象によって移動するのに必要なだけ細くす
るようにすれば、ウィック23を設けなくても、ヒート
パイプ動作が行なわれる。
【0035】図7に、このような熱輸送システム10の
配置例を示す。図7において、熱輸送システム10は、
下段に蒸発部10Cを、中段10Bに圧縮機11、膨張
弁13、図示しないバイパス配管16,17及び図示し
ないバイパス弁18,19を、そして上段10Aに凝縮
器12を、それぞれ配置してある。このように配置する
ことにより、コンパクトな構成が可能である。第1実施
形態に係る熱輸送システムの他の構成例。
【0036】図8に、このような熱輸送システム10
を、ノートパソコン24のCPU冷却に用いた例を示
す。図8において、圧縮機11及び膨張弁13はキーボ
ード26の下部に、凝縮器12は液晶ディスプレイ27
の裏面に、それぞれ配置されている。そして、蒸発器1
4をCPU25に接触させることにより、被冷却物であ
るCPU25から熱を奪い、その熱を凝縮器12から液
晶ディスプレイ27の裏面に放出する。尚、バイパス配
管やバイパス弁等は、図示を省略する。
【0037】このように、ノートパソコン24に熱輸送
システム10を組み込むことにより、コンパクトで、か
つ冷却効率良くCPU25の冷却が可能である。このよ
うな場合には、例えばCPU25がコントローラ20を
兼ねるようにしてもよい。即ち、CPU25の負荷が大
きくて発熱が大きいと予測されるような場合には、圧縮
機11を動作させるようにすれば、CPU25の過熱が
起きにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る熱輸送システムの構成図。
【図2】第1実施形態に係る熱輸送システムの他の構成
例。
【図3】第1実施形態に係る熱輸送システムの他の構成
例。
【図4】第2実施形態に係る熱輸送システムの構成図。
【図5】循環配管の断面の一例を示す説明図。
【図6】循環配管の断面の他の例を示す説明図。
【図7】熱輸送システムの配置例を示す説明図。
【図8】熱輸送システムの応用例を示す説明図。
【図9】従来技術に係る熱輸送システムの構成図。
【符号の説明】
10:熱輸送システム、11:圧縮機、12:凝縮器、
13:膨張弁、14:蒸発器、15:循環配管、16:
圧縮機バイパス配管、17:膨張弁バイパス配管、1
8:圧縮部バイパス弁、19:膨張部バイパス弁、2
0:コントローラ、21:温度センサ、22:圧縮機、
23:ウィック、24:ノートパソコン、25:CP
U、26:キーボード、27:液晶ディスプレイ、2
8:可変膨張弁、29:三方弁、30:三方弁。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱輸送システムにおいて、 圧縮手段(11)と、 凝縮部(12)と、 絞り手段(13)と、 蒸発部(14)と、 これらを互いに接続して閉回路を構成する循環流路(15)
    と、 循環流路(15)の内部に封入された冷媒とを備え、 圧縮手段(11)が圧縮動作をしない場合には、ヒートパイ
    プ動作を行なうことを特徴とする熱輸送システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱輸送システムにおい
    て、 圧縮手段(11)が圧縮動作をしない場合には、圧縮手段(1
    1)の前後を冷媒が導通する圧縮導通手段を設けたことを
    特徴とする熱輸送システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の熱輸送システムにおい
    て、 前記圧縮導通手段が、圧縮手段(11)をバイパスするバイ
    パス手段(16)であることを特徴とする熱輸送システム。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の熱輸送システムにおい
    て、 前記圧縮導通手段が、停止時に冷媒を導通させる構造と
    なっている圧縮手段(22)であることを特徴とする熱輸送
    システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載の熱輸送システムに
    おいて、 圧縮手段(11)が圧縮動作をしない場合には、絞り手段(1
    3)の前後を冷媒が導通する絞り導通手段を設けたことを
    特徴とする熱輸送システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の熱輸送システムにおい
    て、 前記絞り導通手段が、絞り手段(13)をバイパスするバイ
    パス手段(17)であることを特徴とする熱輸送システム。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の熱輸送システムにおい
    て、 前記絞り導通手段が、絞り度合いを可変とした可変絞り
    手段(28)であることを特徴とする熱輸送システム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の熱輸送
    システムにおいて、 循環流路(15)にウィック(23)を設けたことを特徴とする
    熱輸送システム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8に記載の熱輸送システムに
    おいて、 被冷却物の発熱が大きい場合には、圧縮手段(11)を圧縮
    動作させ、小さい場合には圧縮動作させないようにした
    ことを特徴とする熱輸送システム。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9に記載の熱輸送システム
    において、 被冷却物の冷却目標温度が、所定温度以下である場合に
    は、圧縮手段(11)を圧縮動作させ、所定温度以上である
    場合には圧縮動作させないようにしたことを特徴とする
    熱輸送システム。
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