JP2003279048A - 加熱方法及び加熱調理器 - Google Patents

加熱方法及び加熱調理器

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JP2003279048A
JP2003279048A JP2002076323A JP2002076323A JP2003279048A JP 2003279048 A JP2003279048 A JP 2003279048A JP 2002076323 A JP2002076323 A JP 2002076323A JP 2002076323 A JP2002076323 A JP 2002076323A JP 2003279048 A JP2003279048 A JP 2003279048A
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heat output
heat
heating
cooking
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Akishi Kegasa
明志 毛笠
Akira Miyato
章 宮藤
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合理的に温度分布を改善して、調理を簡単良
好に行えるようにする。 【解決手段】 コンロ本体1に搭載されたバーナ2に、
燃料ガスを供給するガス供給管3を接続し、そのガス供
給管3に、燃料ガスの供給量を調整する比例制御弁4を
介装する。比例制御弁4に、電子制御回路5を介して可
変抵抗器6を接続し、その可変抵抗器6に付設したつま
み7を上下にスライドすることにより電気抵抗を変化さ
せ、この電気抵抗の変化を電子制御回路5で比例制御弁
4の開度情報に変換し、比例制御弁4の開度を変えて燃
料ガスの供給量を調整する。低出力下での加熱状態で
は、電子制御回路5に入力する電気抵抗値を周期的に増
減し、バーナ2による熱出力を周期的に増減して加熱す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用や業務用
の、電気やガスを熱源として被調理物(食材)を加熱し
て調理する加熱調理器の加熱方法および加熱調理器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱出力の調整(火加減)を行うの
に、例えば、ガス加熱調理器の場合、次のように構成さ
れていた。すなわち、図9の従来例の全体構成図に示す
ように、コンロ本体1に搭載されたバーナ2に、燃料ガ
スを供給するガス供給管3が接続され、そのガス供給管
3に手動式の絞り弁04が設けられ、この絞り弁04を
操作するつまみ05が設けられ、つまみ05によって絞
り弁04の開度を調整している。このように、加熱調理
鍋を底面より加熱する各種のコンロ(加熱調理器)など
では、その熱出力の調整(火加減)は、手動によるのが
一般的である。これは、コンロを使う調理メニューの幅
が広く、また、食材や食数によって出力を変える必要が
あるからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱出力
を絞って調理する場合、熱が鍋底の特定部分に集中して
鍋底の温度分布が悪くなり、低出力での調理でありなが
ら食材を焦がしてしまうことも多いという問題があっ
た。つまり、調理においては、単なる熱出力だけで加熱
調理が所期の通りに完成できるわけではなく、温度分布
をも考慮して加熱をする必要がある。現実には、調理人
がフライパンに円運動もしくは上下運度などの動きを加
えることで、温度分布を改善している。
【0004】このように、現在の加熱調理器では、特に
熱出力を低下させて加熱するときに温度分布が悪くな
り、しかも、機器毎にその温度分布が異なることが加熱
調理器における調理の自動化を妨げている原因の一つで
あった。
【0005】また、料理の苦手な人が料理する場合に、
上述のような火加減まで考慮することは難しく、調理が
簡単で、焦げ付きの無い美味しいものを調理できるよう
にすることが望まれている。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明は、合理的に温度
分布を改善して、調理を簡単良好に行えるようにするこ
とを目的とし、請求項2に係る発明は、簡単かつ良好に
調理できる加熱調理器を提供することを目的とし、請求
項3および4に係る発明は、調理をより簡単かつ良好に
行えるようにすることを目的とし、請求項5に係る発明
は、調理をより一層良好に行えるようにすることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、熱出力を
低下させて加熱するときの温度分布について考察したと
ころ、次のような現象を見出すに至った。すなわち、高
出力の場合は、加熱調理鍋などの、被調理物を収容する
収容手段の全体に熱出力が届きやすいために、温度分布
にばらつきが少ない状態になるものの、低出力の場合、
被調理物を収容する収容手段の全体に熱出力が届きにく
くて、平均的な加熱温度が低いにもかかわらず、局部的
に高温部が残存している。ここで、低出力の場合に、熱
出力を増減させたところ、熱の集中を抑え、局部的な高
温部の発生を低減できることを見出すに至った。
【0008】請求項1に係る発明は、上記の点に着目し
てなされたものであり、前述した目的を達成するため
に、被調理物を収容する収容手段を被加熱域に設置する
設置手段と、熱出力を出す熱出力出力手段と、前記熱出
力出力手段による熱出力を調整する熱出力調整手段とを
備えた加熱調理器の加熱方法において、前記熱出力出力
手段による熱出力の調整を電子的制御に基づいて行うと
ともに、低出力下での加熱状態で、熱出力を周期的に増
減して加熱することを特徴としている。
【0009】ここで加熱調理器とは、ガス加熱調理器や
電気加熱調理器(抵抗加熱機器、誘導加熱機器を含む)
であって、収容手段としての加熱調理鍋の底面などから
加熱するものを言い、収容手段とは、各種の鍋、釜、フ
ライパンもしくは焼き網等を総称するもので、調理によ
ってはこれらの器具を使わずに直接加熱するものをも含
む。設置手段とは、上記収容手段を設置するゴトクなど
のことを指称する。熱出力を周期的に増減させるための
構成としては、ガス加熱調理器の場合には、電磁的に開
度調整可能なもしくは開閉可能な弁を電子的制御により
駆動することで実現でき、電気加熱調理器の場合には、
電圧や電流を変えることあるいはON−OFFの時間比
率を変えることを電子的制御により行うことで実現でき
る。ここでいう制御は、通常のON―OFF制御とは異
なる。通常のON―OFF制御の場合、制御目標値から
の偏差を抑えるために、極力小さい設定範囲内で熱出力
を入―切することを目標とするものである。これに対し
て、ここでの制御では、制御目標値を時間平均として維
持するものであるが、その偏差をあえて拡大しようとす
るものを含んだものである。周期的な増減は、適当な出
力幅の中で連続的に出力を上下させるとか、もしくは、
中間出力状態と低出力状態あるいは出力停止状態とを交
互に切り替えるなどにより不連続に行うことによって達
成できる。
【0010】(作用・効果)請求項1に係る発明の加熱
調理器の加熱方法の構成によれば、熱出力の調整を、外
部からの指示や予め定められた調理プログラムに従って
行うことができる。また、低出力下での加熱状態におい
て、熱出力を周期的に増減させ、熱の集中を抑え、局部
的な高温部の発生を低減できる。したがって、熱の集中
による、加熱調理鍋の底などの被調理物に対する温度分
布の悪化を抑えて、被調理物を焦がすことなく加熱で
き、合理的に温度分布を改善して、調理を簡単良好に行
える。また、このように温度分布の作用を考えずに、熱
量のみにて加熱調理を行うことができるので、調理自動
化の一助にすることができる。
【0011】また、請求項2に係る発明は、前述のよう
な目的を達成するために、被調理物を収容する収容手段
を被加熱域に設置する設置手段と、熱出力を出す熱出力
出力手段と、前記熱出力出力手段による熱出力を調整す
る熱出力調整手段とを備えた加熱調理器であって、前記
熱出力調整手段に対する出力状態を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段で記憶された出力状態を電子的制御に
基づいて再現する出力制御手段とを備えて構成する。
【0012】(作用・効果)請求項2に係る発明の加熱
調理器の構成によれば、例えば、実際に行った調理と
か、入力された調理プログラムなどに基づいて、熱出力
の出力状態を記憶し、その出力状態を出力制御手段で再
現して調理することができる。したがって、弱火の微妙
な調整で調理する卵焼きなどの調理や、沸騰させない温
度(例えば、80℃)で温度を維持しながら行う温泉卵
などの調理では、うまく調理できたときの出力状態を記
憶しておけば、後にもう一度同じ調理を行うときに、火
加減で試行錯誤する必要がなくて便利であるとともに失
敗が無くなる。また、調理プログラムによる場合には、
予備知識が無くても、同様に調理することができる。さ
らに、上手にできたときの出力状態などを標準として記
憶しておけば、その状態から逸脱した状態(食材の多
少、食材の部分的変更)でも、容易に好適な火加減を自
動的にもしくは自動設定を基にして手動で微調整して実
現することができ、簡単かつ良好に調理できる加熱調理
器を提供できる。
【0013】また、請求項3に係る発明は、前述のよう
な目的を達成するために、被調理物を収容する収容手段
を被加熱域に設置する設置手段と、熱出力を出す熱出力
出力手段と、前記熱出力出力手段による熱出力を調整す
る熱出力調整手段とを備えた加熱調理器であって、公衆
通信回線を経由した、熱出力の出力状態に関する情報を
入力するデータ入力部と、前記データ入力部に入力され
た出力状態を電子的制御に基づいて再現する出力制御手
段とを備えて構成する。
【0014】(作用・効果)請求項3に係る発明の加熱
調理器の構成によれば、例えば、各種の料理の調理プロ
グラムといった、加熱調理器の熱出力の出力状態に関す
る情報を、電話回線や光ケーブルなどによるインターネ
ットなどの公衆通信回線を通じ、データ入力部に入力
し、その情報に基づく出力状態を出力制御手段で再現し
て調理することができる。したがって、経験の無い調理
の火加減情報も容易に自らのものとすることができる。
また、得られた情報を標準にして、自ら調理を行って改
良・変更した情報を新たな情報として入力し直せば、そ
の加熱調理器の属性に応じた情報として再度の調理時に
活用できる。さらに、これらの出力情報を標準として、
それから逸脱する調理においても、上述と同様にして対
応することができる。また、新規な調理や調理法が発表
された場合にも、その情報を公衆通信回線を通じて入手
することにより、容易に(半)自動調理可能なメニュー
を拡大することができ、全体として、調理をより簡単か
つ良好に行うことができる。
【0015】また、請求項4に係る発明は、前述のよう
な目的を達成するために、被調理物を収容する収容手段
を被加熱域に設置する設置手段と、熱出力を出す熱出力
出力手段と、前記熱出力出力手段による熱出力を調整す
る熱出力調整手段とを備えた加熱調理器であって、電気
的、磁気的、光学的もしくはそれらの組合せによる記憶
媒体に記憶された、熱出力の出力状態に関する情報を入
力するデータ読み取り手段と、前記データ読み取り手段
に入力された出力状態を電子的制御に基づいて再現する
出力制御手段とを備えて構成する。
【0016】(作用・効果)請求項4に係る発明の加熱
調理器の構成によれば、例えば、CD−ROMやDVD
といった記憶媒体に記憶された、各種の料理の調理プロ
グラムなどの加熱調理器の熱出力の出力状態に関する情
報を、データ読み取り手段により読み込んで入力し、そ
の情報に基づく出力状態を出力制御手段で再現して調理
することができる。したがって、請求項3に係る発明と
同様に、経験の無い調理の火加減情報も容易に自らのも
のとすることができる。また、得られた情報を標準にし
て、自ら調理を行って改良・変更した情報を新たな情報
として入力し直せば、その加熱調理器の属性に応じた情
報として再度の調理時に活用できる。さらに、これらの
出力情報を標準として、それから逸脱する調理において
も、上述と同様にして対応することができる。しかも、
CD−ROMやDVDなどの記憶媒体を、出版物に付属
して、あるいは単独で説明書付きで頒布するようにすれ
ば、紙面上の説明と併せて調理することができ、改良や
変更に際しての調理の具合を確認しやすくて便利であ
り、全体として、調理をより簡単かつ良好に行うことが
できる。
【0017】また、請求項5に係る発明は、前述のよう
な目的を達成するために、請求項2,3,4のいずれか
に記載の加熱調理器において、熱出力が設定出力以下の
ときに熱出力出力手段による熱出力を周期的に増減する
出力増減手段を備えて構成する。
【0018】(作用・効果)請求項5に係る発明の加熱
調理器の構成によれば、熱出力が設定出力以下のときの
熱出力、すなわち、低出力状態での熱出力を、一定出力
の維持で実現するのではなく、周期的に増減させ、熱の
集中を抑え、局部的な高温部の発生を低減できる。した
がって、熱の集中による、加熱調理鍋の底などの被調理
物に対する温度分布の悪化を抑えて、被調理物を焦がす
ことなく加熱でき、合理的に温度分布を改善して、調理
を簡単良好に行える。また、このように温度分布の作用
を考えずに、熱量のみにて加熱調理を行うことができる
ので、調理自動化の一助にすることができ、調理をより
一層良好に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る加熱調理
器の加熱方法の実施に供する加熱調理器を示す全体構成
図であり、コンロ本体1にバーナ2が搭載され、そのバ
ーナ2に、燃料ガスを供給するガス供給管3が接続され
るとともに、ガス供給管3に、燃料ガスの供給量を調整
する比例制御弁4が介装されている。
【0020】比例制御弁4は直動式の電磁駆動弁で構成
され、比例制御弁4には、出力制御手段としての電子制
御回路5を介して可変抵抗器6が接続され、その可変抵
抗器6につまみ7が付設され、つまみ7を上下にスライ
ドすることにより電気抵抗を変化させ、この電気抵抗の
変化を電子制御回路5で比例制御弁4の開度情報に変換
し、その開度に相当する電流を比例制御弁4に供給し、
手動操作により比例制御弁4の開度を変えて燃料ガスの
供給量を調整し、熱出力を調整できるように構成されて
いる。コンロ本体1には、加熱調理鍋8を載置する設置
手段としてのゴトク9が設けられている。
【0021】電子制御回路5には、図2のブロック図に
示すように、比較手段10、出力増減手段11および開
度算出手段12が備えられている。比較手段10では、
可変抵抗器6から入力される電気抵抗値(熱出力)と設
定値とを比較し、電気抵抗値が設定値よりも高いときに
は一定の熱出力を出す定常信号を出力し、一方、電気抵
抗値が設定値よりも低いときには、熱出力を周期的に増
減する増減信号を出力するようになっている。
【0022】出力増減手段11では、比較手段10から
の増減信号に応答して、電気抵抗値を周期的に増減する
抵抗増減信号を出力するようになっている。
【0023】開度算出手段12では、比較手段10から
の定常信号に応答して、可変抵抗器6から入力される電
気抵抗値を開度情報に変換し、その開度に相当する電流
を一定に保つ状態で比例制御弁4に出力するように、そ
して、出力増減手段11からの抵抗増減信号に応答し
て、周期的に増減される電気抵抗値を開度情報に変換
し、その周期的に増減される開度に相当する電流を比例
制御弁4に出力するようになっている。
【0024】上記構成により、熱出力が設定値よりも高
い高出力状態では、一定の熱出力を出し、一方、設定値
よりも低い低出力状態では、熱出力を周期的に増減さ
せ、加熱調理鍋8の底面への局部的な熱の集中を抑えて
温度分布を改善し、調理を簡単にかつ良好に行うことが
できる。
【0025】すなわち、図3の温度分布の説明図に示す
ように、定格時(4.2kW)には、加熱調理鍋の底面
の中央箇所の広い範囲に高熱部分が存在する[図3の
(a)]のに対して、低出力時(1.7kW)には、平
均的な加熱温度が低くても、加熱調理鍋の底面の中央部
よりも図面上で下側の箇所に局部的に高熱部分が存在
し、そこから外側に幅のある環状の状態で低温部分が存
在し、低温部分の拡大によって温度分布が大きくなって
いることが判る[図3の(b)]。このような低出力状
態で熱出力を周期的に増減させることにより、高温部分
と低温部分それぞれに揺らぎが加えられ、局部的な熱の
集中を抑えることができる。
【0026】上述した熱出力を周期的に増減させるため
の手法としては、増減にかかわらず、熱出力の時間平均
値を、低出力状態で一定とした場合の熱出力と一致させ
るものであり、増減周期は数秒程度が好ましい。また、
熱出力の増減は、正弦波的に変化させても良いし、短時
間のみ大出力にして、大部分の時間を小出力にしても良
い。極端な場合には、ON−OFFあるいはHigh−
Low運転としても良い。熱出力の変化幅は、無出力か
ら定格値までの範囲で任意に選ぶことができる。また、
バーナ2が複数ある場合には、それを周期的に切替えた
り、あるいは一部のバーナ2は一定出力、残りのバーナ
2は周期変化出力としたりするものでも良い。電気調理
器の場合にも、基本的には同様で、熱出力の制御を出力
電力の制御で行えば良い。出力ヒーターなどが複数ある
場合には、バーナの場合と同様に、切替え制御や一部周
期変化を与える制御などを行えば良い。
【0027】図4は、本発明に係る加熱調理器の第1実
施例を示す全体構成図であり、前述した実施例の加熱調
理鍋と異なるところは次の通りである。すなわち、コン
ロ本体1に、記憶装置21が搭載され、その記憶装置2
1が出力制御手段としての電子制御回路5に接続されて
いる。記憶装置21としては、各種の半導体メモリーや
ハードディスク等追記型の記憶デバイスを用いることが
できる。
【0028】記憶装置21には、図5の制御系を示すブ
ロック図に示すように、記憶手段22と格納手段23と
が備えられている。記憶手段22では、可変抵抗器6の
電気抵抗値に基づく熱出力情報を調理時間の経過と共に
記憶するとともに、その調理全体の時間−熱出力情報を
記憶するようになっている。この場合、料理名、その調
理の進行段階に関する情報なども同時に記憶できるよう
にすることも可能である。
【0029】格納手段23では、記憶手段22で記憶さ
れた情報のうち残す必要のある情報を記憶手段22から
受けて格納し、適宜、格納した情報を、可変抵抗器6に
代えて、電子制御回路5の比較手段10に電気抵抗値を
出力し、実際に行った調理を電子的制御に基づいて再現
できるようになっている。他の構成は前述実施例と同じ
であり、同一図番を付すことにより、その説明は省略す
る。
【0030】この第1実施例によれば、調理が良好にで
きた場合などに、そのときの熱出力の変化を記憶させて
格納しておき、次に、同じ料理をするときに、格納され
た熱出力を電子的制御に基づいて再現し、熟練を要せず
とも良好な調理を繰り返すことができる。
【0031】図6は、本発明に係る加熱調理器の第2実
施例を示す全体構成図であり、第1実施例と異なるとこ
ろは次の通りである。すなわち、コンロ本体1に、イン
ターネット接続用のデータ入力部31が備えられてい
る。
【0032】データ入力部31には、図7の制御系を示
すブロック図に示すように、入力されるデータを記憶し
て格納するデータ格納手段32と、そのデータ格納手段
32からのデータを電気抵抗値に変換するデータ変換手
段33とが備えられ、そのデータ変換手段33に出力制
御手段としての電子制御回路5が接続されている。
【0033】データ入力部31には、図6に示すよう
に、インターネット34を介してサーバー35が接続さ
れ、サーバー35から、調理メニューやそれを実現する
熱出力の標準データといった熱出力の出力状態に関する
情報が提供され、それらの情報がデータ格納手段32に
取込まれるようになっている。図7において、記憶装置
21の構成は省略している。他の構成は第1実施例と同
じであり、同一図番を付すことによりその説明は省略す
る。
【0034】この第2実施例によれば、各種の調理メニ
ューを容易に取込み、その調理メニューを電子的制御に
基づいて再現することができる。この再現に際して、手
動にて可変抵抗器6のつまみ7を調整することで熱出力
の微調整は可能であり、その結果を再入力することで、
次回調理時の標準とできるように構成しても良い。
【0035】この第2実施例において、インターネット
34から情報を入力する際に、直接データ入力部31に
接続せずに、データ入力部31にパーソナルコンピュー
タ(パソコン)等を接続し、パソコン等を介してデータ
を取込み、必要な加工をしてからデータ入力部31に入
力することも可能である。
【0036】図8は、本発明に係る加熱調理器の第3実
施例を示す全体構成図であり、第2実施例と異なるとこ
ろは次の通りである。すなわち、コンロ本体1に、電気
的、磁気的、光学的もしくはそれらの組合せによる記憶
媒体に記憶された、熱出力の出力状態に関する情報を入
力するデータ読み取り手段41が備えられている。
【0037】データ読み取り手段41に入力された出力
状態の情報は、第2実施例と同様に、データ格納手段に
格納し、適宜データ格納手段からデータ変換手段に出力
し、変換した電気抵抗値を出力制御手段としての電子制
御回路5に出力し、記憶媒体から入力される各種の調理
メニューを電子的制御に基づいて再現できるようになて
いる。他の構成は第2実施例と同じであり、同一図番を
付すことによりその説明は省略する。
【0038】データ読み取り手段41としては、例え
ば、CD−ROM駆動装置など、CD−ROMやDVD
−ROMやMDなどの記憶媒体から情報を読み取るもの
が採用される。CD−ROM駆動装置などはコンロ本体
1に内蔵するものでも、外付けでも良い。また、パソコ
ンなどに内蔵されている駆動装置を介して取込んでも良
く、この構成をもデータ読み取り手段と称する。
【0039】この第3実施例において、記憶媒体には、
熱出力やそれに必要な時間だけではなく、撹拌操作や鍋
蓋の開閉などの調理操作を合わせて指示するための情報
を記載することも可能である。
【0040】上記第1、第2および第3実施例におい
て、加熱調理器に液晶表示装置などの表示手段を備える
とか、あるいは、別に設けた表示手段に表示用データを
出力可能に構成し、その表示手段に、料理名や調理の進
行状況に関する情報等を出力して表示するように構成し
ても良い。
【0041】上記第1、第2および第3実施例におい
て、記憶された熱出力を再現するに際しての出力増減手
段11によるバーナ2による熱出力を周期的に増減する
構成としては、その熱出力変化の波形において、周期を
数秒とし、振幅を出力ゼロから定格までの範囲で設定す
る。熱出力を最小近くまで絞っている場合には、数秒な
いし十数秒ごとに定格近い出力を1秒間ほど取出し、残
りの時間は記憶された熱出力をわずかに下回る値に保つ
という制御が実用的である。なお、これらの制御は熱源
の違いによらず、実現することができる。
【0042】また、出力増減手段11としては、低出力
状態での熱出力として入力されたデータが、熱出力の平
均値を指示するものである場合、熱出力を平均値を維持
しながら周期的に増減して加熱できるようデータを自動
的に加工するように構成するものをも含む。
【0043】上記実施例においては、出力増減手段11
により、熱出力が設定出力以下のときにバーナ2による
熱出力を周期的に増減し、焦げ付きを抑えて調理を良好
に行うことができるようにしているが、請求項2、3お
よび4に係る発明としては、そのような構成を備えない
ものをも含んでいる。
【0044】上記実施例では、バーナ2によって熱出力
を出しているが、本発明としては、例えば、電気調理器
の場合の電気ヒータや誘導加熱機器をも適用でき、それ
らをして熱出力出力手段と総称する。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る発明の加熱調理器の加熱方法によれば、熱出力
の調整を、外部からの指示や予め定められた調理プログ
ラムなどに従って行うことができ、また、低出力下での
加熱状態において、熱出力を周期的に増減させ、熱の集
中を抑え、局部的な高温部の発生を低減できるから、熱
の集中による、加熱調理鍋の底などの被調理物に対する
温度分布の悪化を抑えて、被調理物を焦がすことなく加
熱でき、合理的に温度分布を改善して、調理を簡単良好
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加熱調理器の加熱方法の実施に供
する加熱調理器を示す全体構成図である。
【図2】電子制御系を説明するブロック図である。
【図3】加熱調理鍋の温度分布図である。
【図4】本発明に係る加熱調理器の第1実施例を示す全
体構成図である。
【図5】第1実施例の電子制御系を説明するブロック図
である。
【図6】本発明に係る加熱調理器の第2実施例を示す全
体構成図である。
【図7】第2実施例の電子制御系を説明するブロック図
である。
【図8】本発明に係る加熱調理器の第3実施例を示す全
体構成図である。
【図9】従来例の加熱調理器を示す全体構成図である。
【符号の説明】
2…バーナ(熱出力出力手段) 4…比例制御弁(熱出力調整手段) 5…電子制御回路(出力制御手段) 9…ゴトク(設置手段) 11…出力増減手段 22…記憶手段 31…データ入力部 34…インターネット(公衆通信回線) 41…データ読み取り手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24C 7/02 340 F24C 7/02 340Z 345 345J Fターム(参考) 3K051 AA01 AD12 CD02 3L086 CA07 CA09 CC08 DA24 3L087 AA03 BA03 BA04 BC07 DA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被調理物を収容する収容手段を被加熱域
    に設置する設置手段と、 熱出力を出す熱出力出力手段と、 前記熱出力出力手段による熱出力を調整する熱出力調整
    手段とを備えた加熱調理器の加熱方法であって、 前記熱出力出力手段による熱出力の調整を電子的制御に
    基づいて行うとともに、低出力下での加熱状態で、熱出
    力を周期的に増減して加熱することを特徴とする加熱調
    理器の加熱方法。
  2. 【請求項2】 被調理物を収容する収容手段を被加熱域
    に設置する設置手段と、 熱出力を出す熱出力出力手段と、 前記熱出力出力手段による熱出力を調整する熱出力調整
    手段とを備えた加熱調理器であって、 前記熱出力調整手段に対する出力状態を記憶する記憶手
    段と、 前記記憶手段で記憶された出力状態を電子的制御に基づ
    いて再現する出力制御手段と、 を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  3. 【請求項3】 被調理物を収容する収容手段を被加熱域
    に設置する設置手段と、 熱出力を出す熱出力出力手段と、 前記熱出力出力手段による熱出力を調整する熱出力調整
    手段とを備えた加熱調理器であって、 公衆通信回線を経由した、熱出力の出力状態に関する情
    報を入力するデータ入力部と、 前記データ入力部に入力された出力状態を電子的制御に
    基づいて再現する出力制御手段と、 を備えている加熱調理器。
  4. 【請求項4】 被調理物を収容する収容手段を被加熱域
    に設置する設置手段と、 熱出力を出す熱出力出力手段と、 前記熱出力出力手段による熱出力を調整する熱出力調整
    手段とを備えた加熱調理器であって、 電気的、磁気的、光学的もしくはそれらの組合せによる
    記憶媒体に記憶された、熱出力の出力状態に関する情報
    を入力するデータ読み取り手段と、 前記データ読み取り手段に入力された出力状態を電子的
    制御に基づいて再現する出力制御手段と、 を備えている加熱調理器。
  5. 【請求項5】 請求項2,3,4のいずれかに記載の加
    熱調理器において、 熱出力が設定出力以下のときに熱出力出力手段による熱
    出力を周期的に増減する出力増減手段を備えている加熱
    調理器。
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