JP2003278993A - 低温配管の保冷方法および保冷構造 - Google Patents

低温配管の保冷方法および保冷構造

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JP2003278993A
JP2003278993A JP2002078628A JP2002078628A JP2003278993A JP 2003278993 A JP2003278993 A JP 2003278993A JP 2002078628 A JP2002078628 A JP 2002078628A JP 2002078628 A JP2002078628 A JP 2002078628A JP 2003278993 A JP2003278993 A JP 2003278993A
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Japan
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cold
low
cold insulation
pipe
low temperature
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JP2002078628A
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Inventor
Naoya Morimoto
直也 森本
Yasuhiro Ueno
康弘 上野
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温配管の保冷を充分に行い、かつ機械的な
保護も充分に行うことができるようにする。 【解決手段】 低温配管2の周囲を保冷材3,4で覆
い、スペーサ5,6で間隔をあけて、鞘管7,8で覆っ
て、機械的な保護を行う。鞘管7,8は、軸線1a方向
に、溶接して溶接部9を形成しながら連結する。溶接時
の高温は、スペーサ5,6によって形成される空気層1
0によって遮断し、保冷材3,4が損傷を受けないよう
にして、低温配管2の保冷を充分に行わせる。溶接部9
と保冷材3,4との間に、珪酸カルシウムなどの耐熱材
を配置したり、溶接部9に裏当て金などを配置すれば、
さらに保冷材3,4の保護を充分に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化天然ガス(以
下、「LNG」と略称する)などの極低温流体や、冷凍
装置用冷媒などの低温流体を通過させる低温配管の保冷
方法および保冷構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、LNG基地などでLNGの輸
送を行う際には、地上に低温配管を架設し、低温配管の
周囲は低温に耐え、断熱性を有する保冷材で覆われる。
保冷材は、機械的な強度が必ずしも充分ではないので、
低温配管を道路などのLNG基地外に架設することは困
難であり、LNGの輸送はLNG基地の同一敷地内に限
られる。LNG基地外にLNGを輸送するときは、LN
Gタンカーやタンクローリ車に積み替えて輸送してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】LNGは、産地から大
型の外航用LNGタンカーで多量に輸送されるので、大
容量のLNGタンクを擁するLNG基地は海岸に設けら
れる。LNG基地は、外航用LNGタンカーとの間でL
NGの受入を迅速に行うことが可能な設備と、大量のL
NGを貯蔵可能なLNGタンクとを必要とする。LNG
基地の規模を拡大していくと、既存の敷地に連続して敷
地を確保することが困難になり、離れた位置にしか敷地
を確保することができなくなる場合がある。
【0004】LNGを取扱う施設を離れた敷地に設置す
ると、敷地間でLNGの輸送を行う必要がある。敷地間
の距離は、比較的短く、タンクローリ車などに積み替え
るのは効率が悪い。地上に低温配管を架設する場合は、
保冷材の機械的な保護が必要となる。さらに、最短距離
の経路は、河川や海などを通る場合があり、そのような
場合に陸上を通る経路は、遠回りになってしまい、低温
配管を地盤面下に敷設することが要望される。
【0005】低温配管を地中に直接埋設すると、低温配
管が埋設されている部分の周囲の地面が凍結し、低温配
管内には周囲からの入熱があって好ましくない。凍結や
入熱を防止するために低温配管を保冷材で覆うと、保冷
材の耐久性が問題となる。また、地中の水分が保冷材に
進入し、凍結して保冷材の断熱性を低下させてしまうお
それもある。このために、保冷材を防護する鞘管を被せ
ることが考えられる。しかしながら、鞘管は低温配管を
保冷材で覆った後で被せ、鞘管同士は溶接して接合する
必要がある。鋼製の鞘管の溶接時に生じる溶着金属の温
度は1000℃以上になり、この高温で保冷材が損傷を
受けてしまう。
【0006】本発明の目的は、低温配管の保冷を充分に
行い、かつ機械的な保護も充分に行うことができる低温
配管の保冷方法および保冷構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、低温の流体を
通過させる低温配管を、断熱性と耐冷性とを有する保冷
材で覆い、保冷材で覆われる低温配管を鞘管内に収納す
る低温配管の保冷方法において、鞘管は、溶接によって
軸線方向に延長し、鞘管の溶接時、鞘管溶接部と保冷材
との間を断熱することを特徴とする低温配管の保冷方法
である。
【0008】本発明に従えば、低温の流体を通過させる
低温配管を、断熱性と耐冷性とを有する保冷材で覆うの
で、低温配管の保冷を充分に行うことができる。保冷材
で覆われる低温配管は鞘管内に収納され、鞘管は、溶接
によって延長するので、地中に埋設するような場合で
も、内部の保冷材を確実に保護することができる。鞘管
の溶接時、鞘管溶接部と保冷材との間を断熱するので、
溶接時の高温で保冷材が損傷を受けないようにして、低
温配管の断熱効果を充分に維持させることができる。
【0009】さらに本発明は、低温の流体を通過させる
低温配管を、断熱性と耐冷性とを有する保冷材で覆い、
保冷材で覆われる低温配管を鞘管内に収納する低温配管
の保冷構造において、鞘管は、溶接によって軸線方向に
延長され、鞘管の溶接部と保冷材との間に、空気層を形
成するように挿入されるスペーサを含むことを特徴とす
る低温配管の保冷構造である。
【0010】本発明に従えば、低温の流体を通過させる
低温配管を、断熱性と耐冷性とを有する保冷材で覆い、
保冷材で覆われる低温配管を鞘管内に収納する保冷構造
とするので、保冷材によって低温配管の保冷を充分に行
い、鞘管によって保冷材の機械的な保護を充分に行うこ
とができる。溶接によって軸線方向に延長する鞘管の溶
接部と保冷材との間に、スペーサを挿入して空気層を形
成するので、鞘管溶接時の高温が保冷材に直接伝わらな
いようにして、保冷材の劣化を防ぐことができる。
【0011】さらに本発明は、低温の流体を通過させる
低温配管を、断熱性と耐冷性とを有する保冷材で覆い、
保冷材で覆われる低温配管を鞘管内に収納する低温配管
の保冷構造において、鞘管は、溶接によって軸線方向に
延長され、鞘管の溶接部近傍の保冷材は、該溶接部と直
接接触しないように、凹状に形成されることを特徴とす
る低温配管の保冷構造である。
【0012】本発明に従えば、低温の流体を通過させる
低温配管を、断熱性と耐冷性とを有する保冷材で覆い、
保冷材で覆われる低温配管を鞘管内に収納する保冷構造
とするので、保冷材によって低温配管の保冷を充分に行
い、鞘管によって保冷材の機械的な保護を充分に行うこ
とができる。溶接によって軸線方向に延長する鞘管の溶
接部近傍の保冷材は、溶接部と直接接触しないように、
凹状に形成されるので、鞘管溶接時の高温が保冷材に直
接伝わらないようにして、保冷材の劣化を防ぐことがで
きる。
【0013】さらに本発明は、低温の流体を通過させる
低温配管を、断熱性と耐冷性とを有する保冷材で覆い、
保冷材で覆われる低温配管を鞘管内に収納する低温配管
の保冷構造において、鞘管は、溶接によって軸線方向に
延長され、鞘管の溶接部と保冷材との間に、保冷材より
も耐熱性を有する耐熱材が配置されることを特徴とする
低温配管の保冷構造である。
【0014】本発明に従えば、低温の流体を通過させる
低温配管を、断熱性と耐冷性とを有する保冷材で覆い、
保冷材で覆われる低温配管を鞘管内に収納する保冷構造
とするので、保冷材によって低温配管の保冷を充分に行
い、鞘管によって保冷材の機械的な保護を充分に行うこ
とができる。溶接によって軸線方向に延長する鞘管の溶
接部と保冷材との間に、保冷材よりも耐熱性を有する耐
熱材が配置されるので、鞘管溶接時の高温が保冷材に直
接伝わらないようにして、保冷材の劣化を防ぐことがで
きる。
【0015】また本発明で、前記耐熱材は、前記保冷材
の一部が切り欠かれている部分に配置されることを特徴
とする。
【0016】本発明に従えば、保冷材の一部を切り欠い
て、その部分に耐熱材を配置するので、鞘管溶接部と保
冷材との間に、確実に耐熱材を配置することができる。
【0017】また本発明は、前記耐熱材として、珪酸カ
ルシウム、パーライト板、スレート板、またはスラグ石
膏板のうちの少なくとも一つが使用されることを特徴と
する。
【0018】本発明に従えば、珪酸カルシウム、パーラ
イト板、スレート板、またはスラグ石膏板のうちの少な
くとも一つを耐熱材として使用するので、鞘管溶接時の
高温から保冷材を確実に保護することができる。
【0019】また本発明で、前記鞘管の溶接部には、裏
当て金が配置されることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、裏当て金を鞘管の溶接部
に配置するので、溶接時に生じる溶着金属が溶接部外に
流れるのを防ぎ、保冷材や耐熱材に高温の溶着金属が接
触しないようにすることができる。
【0021】また本発明は、前記鞘管溶接部近傍で、前
記保冷材の表面を覆う耐熱シートを含むことを特徴とす
る。
【0022】本発明に従えば、鞘管溶接部近傍で保冷材
の表面を耐熱シートで覆うので、溶接時の高温から保冷
材の表面を保護することができる。
【0023】また本発明は、前記保冷材として、発泡ウ
レタン、ポリ四ふっ化エチレン、または泡ガラスのうち
の少なくとも一つが使用されることを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、発泡ウレタン、ポリ四ふ
っ化エチレン、または泡ガラスのうちの少なくとも一つ
を保冷材として使用するので、低温配管内を流れる低温
流体に対する断熱を有効に行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の第1形態
である保冷構造1の概略的な構成を示す。本実施形態の
保冷構造は、たとえば−160℃の極低温の流体である
LNGを軸線1a方向に通過させる低温配管2を、断熱
性と耐冷性とを有する保冷材3,4で覆う。保冷材3,
4で覆われる低温配管2は、スペーサ5,6で間隔をあ
けて、鞘管7,8内に収納される。鞘管7,8は、溶接
によって軸線1a方向に延長する。図1に示すような鞘
管7,8の端面同士の突合わせ溶接時、鞘管7,8の溶
接部9と保冷材3,4との間は、スペーサ5,6で間隔
をあけて形成する空気層10で断熱する。低温配管2の
外径は、たとえば300mm程度であり、鞘管7,9の
外径は、たとえば500〜700mm程度である。
【0026】図2は、本実施形態で、低温配管2の敷設
工事を行う概略的な手順を示す。ステップs0から手順
を開始し、ステップs1では、低温配管2の溶接を行
う。長距離にわたって敷設を行う場合、低温配管2は、
順次軸線1a方向に溶接等で接合する。次にステップs
2では、溶接された低温配管2の上を、保冷材3,4で
覆う。保冷材3,4は、帯状のものを巻付けたり、周方
向に分割されて割り型となっている成型品を被せたりし
て装着することができる。保冷材3,4の装着は、低温
配管2の溶接部が冷却されてから行うようにすればよ
い。保冷材3,4も軸線1a方向に順次継足す必要があ
る。継目では、低温配管2が周囲の雰囲気に直接さらさ
れるおそれがある。これを防ぐために、保冷材3,4は
複数層で装着し、継目の位置は層間でずらすようにす
る。
【0027】次にステップs3でスペーサ5,6を溶接
位置の近傍で、軸線1a方向の両側に装着する。さらに
ステップs4で鞘管7,8を装着する。ステップs5で
は、鞘管7,8を接合する溶接を行う。次にステップs
6で、図1の保冷構造1を有する低温配管2を地中に埋
設する。埋設は、開削工法や非開削工法を用いて行うこ
とができる。開削工法では、地上から掘削して形成され
ている溝内で作業を行い、溝を埋めて埋設する。非開削
工法では、鞘管7,8に収納した低温配管2を推進工法
などで地中に押込んだり、シールド掘進機などで形成す
るシールドトンネル内に敷設したりすることができる。
ステップs7では、敷設の工事が終了しているか否かを
判断する。終了していないと判断されるときは、ステッ
プs1以降を繰返す。ステップs7で目標まで低温配管
2を敷設したと判断されるときは、ステップs8で手順
を終了する。なお、溶接と埋設とを交互に繰返す手順ば
かりではなく、配管の施工が全て終了した後、まとめて
埋設する方法を採る場合もある。
【0028】以上のように、本実施形態では、低温の流
体を通過させる低温配管2を、断熱性と耐冷性とを有す
る保冷材3,4で覆うので、低温配管2の保冷を充分に
行うことができる。保冷材3,4で覆われる低温配管2
は鞘管7,8内に収納される。鞘管7,8は、溶接によ
って延長するので、地中に埋設するような場合でも、内
部の保冷材3,4を確実に保護することができる。鞘管
7,8の溶接時、鞘管7,8の溶接部9と保冷材3,4
との間を断熱するので、溶接時の高温で保冷材3,4が
損傷を受けないようにして、低温配管2の断熱効果を充
分に維持させることができる。
【0029】図3は、本発明の実施の第2形態である保
冷構造11の概略的な構成を示す。本実施形態で図1の
実施形態に対応する部分には、同一の参照符を付し、重
複する説明は省略する。本実施形態では、LNGを軸線
11a方向に通過させる低温配管2を、たとえば3層の
保冷材3,4,13で覆う。最外層の保冷材13には、
鞘管7,8の溶接部9の近傍に、切り欠き13aを設け
て空気層10を形成し、溶接時の断熱を行う。切り欠き
13aは、3層の保冷材3,4,13の全体から見れば
凹状の部分となる。すなわち、本実施形態では、鞘管
7,8の溶接部9近傍の保冷材13は、溶接部9と直接
接触しないように、凹状に形成されるので、鞘管7,8
の溶接時の高温が保冷材3,4,13に直接伝わらない
ようにして、保冷材3,4,13の劣化を防ぐことがで
きる。
【0030】図4は、本発明の実施の第3形態である保
冷構造21の概略的な構成を示す。本実施形態で図1ま
たは図3の実施形態に対応する部分には、同一の参照符
を付し、重複する説明は省略する。本実施形態では、L
NGを軸線21a方向に通過させる低温配管2を、図3
の実施形態と同様に3層の保冷材3,4,13で覆い、
最外層の保冷材13に切り欠きを設けて、珪酸カルシウ
ム22などの耐熱材を配置する。
【0031】本発明の各実施形態で、保冷材3,4,1
3としては、発泡ウレタン、ポリ四ふっ化エチレン、ま
たは泡ガラスなどの材料を使用する。発泡ウレタンや泡
ガラスなどの発泡性の材料は、独立気泡が形成されてい
るものが好ましい。これらの材料は、低温での断熱性に
優れている。
【0032】耐熱材として、珪酸カルシウム22の他
に、パーライト板、スレート板、またはスラグ石膏板な
どを使用することができる。低温配管2としては、イン
バーやステンレス鋼などの金属材料が使用され、鞘管
7,8としては、ステンレス鋼や普通鋼などの金属材料
が使用される。鞘管7,8の溶接時には、1000℃以
上の高温になる溶着金属が生じる。耐熱材は、必ずしも
この高温に完全に耐える必要はなく、少なくとも溶接時
には、保冷材3,4,13に高熱の影響が及ばないよう
にすることができればよい。したがって、耐熱温度が7
50℃程度の珪酸カルシウム22でも、保冷材3,4,
13の保護を充分に行うことができる。珪酸カルシウム
22は、ウレタンに比べて耐熱温度が高く、なおかつ安
価であるけれども、低温で断熱性能が低下するため、低
温配管2の保冷材3,4,13としては使用されない。
【0033】図5は、本発明の実施の第4形態である保
冷構造31の概略的な構成を示す。本実施形態で図1、
図3または図4の実施形態に対応する部分には、同一の
参照符を付し、重複する説明は省略する。本実施形態で
は、図4の実施形態と同様な珪酸カルシウム22などの
耐熱材と溶接部9との間に、裏当て金32を配置する。
裏当て金32は、鋼板などで形成され、厚みは3〜5m
m程度である。
【0034】裏当て金32は、鞘管7,8の溶接時に、
溶融した溶着金属が珪酸カルシウム22の粉末などを巻
き込んで、溶接品質が低下するのを防ぐ。また、溶着金
属が溶接部9から耐熱材や保冷材3,4,13側にはみ
出さないようにもしている。したがって、このような裏
当て金32は、図1、図3または図4の実施形態でも使
用することが好ましい。
【0035】図6は、本発明の実施の第5形態である保
冷構造41の概略的な構成を示す。本実施形態で図1、
図3、図4または図5の実施形態に対応する部分には、
同一の参照符を付し、重複する説明は省略する。本実施
形態では、前述の各実施形態のように鞘管7,8を突合
わせ溶接で接続するのではなく、継手となる鞘管42を
仲介させて、鞘管42の両端で隅肉溶接を行う。隅肉溶
接を行うことによって、溶接部43,44が溶着金属
を、図5の実施形態の裏当て金32と同様に、珪酸カル
シウム22や保冷材3,4,13と隔てることができ
る。なお、このような他の実施形態でも、突合わせ溶接
を隅肉溶接に替えることもできる。さらに耐熱シート4
5で珪酸カルシウム22や保冷材3,4,13を保護す
る。耐熱シート45は、前述の各実施形態でも用いるこ
とができる。鞘管7,8の溶接部43,44の近傍で保
冷材3,4,13の表面を耐熱シート45で覆うので、
溶接時の高温から保冷材3,4,13の表面を保護する
ことができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、低温配管
を保冷材で覆って保冷を充分に行い、保冷材で覆われる
低温配管は鞘管内に収納して、地中に埋設するような場
合でも、内部の保冷材を確実に保護することができる。
鞘管の溶接時の高温で保冷材が損傷を受けないようにす
るので、保冷の効果を充分に維持させることができる。
【0037】さらに本発明によれば、保冷材によって低
温配管の保冷を充分に行い、鞘管によって保冷材の機械
的な保護を充分に行うことができる。鞘管の溶接部と保
冷材との間に、スペーサを挿入して空気層を形成するの
で、鞘管溶接時の高温が保冷材に直接伝わらないように
して、保冷材の劣化を防ぐことができる。
【0038】さらに本発明によれば、保冷材によって低
温配管の保冷を充分に行い、鞘管によって保冷材の機械
的な保護を充分に行うことができる。鞘管の溶接部近傍
の保冷材は、溶接部と直接接触しないように、凹状に形
成されるので、鞘管溶接時の高温が保冷材に直接伝わら
ないようにして、保冷材の劣化を防ぐことができる。
【0039】さらに本発明によれば、保冷材によって低
温配管の保冷を充分に行い、鞘管によって保冷材の機械
的な保護を充分に行うことができる。鞘管の溶接部と保
冷材との間に、保冷材よりも耐熱性を有する耐熱材が配
置されるので、鞘管溶接時の高温が保冷材に直接伝わら
ないようにして、保冷材の劣化を防ぐことができる。
【0040】また本発明によれば、保冷材の一部を切り
欠いた部分に耐熱材を配置するので、鞘管溶接部から保
冷材を確実に保護することができる。
【0041】また本発明によれば、珪酸カルシウム、パ
ーライト板、スレート板、またはスラグ石膏板のうちの
少なくとも一つを耐熱材として使用し、保冷材を、鞘管
溶接時の高温から確実に保護することができる。
【0042】また本発明によれば、裏当て金を鞘管の溶
接部に配置して、保冷材や耐熱材に高温の溶着金属が接
触しないようにすることができる。
【0043】また本発明によれば、鞘管溶接部近傍で保
冷材の表面を耐熱シートで覆い、溶接時の高温から保冷
材の表面を保護することができる。
【0044】また本発明によれば、発泡ウレタン、ポリ
四ふっ化エチレン、または泡ガラスのうちの少なくとも
一つを保冷材として使用し、低温配管の断熱を有効に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態である保冷構造1の概
略的な構成を、一部を切り欠いて断面視して示す側面図
である。
【図2】図1の保冷構造1を有する低温配管2を敷設す
る手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の第2形態である保冷構造11の
概略的な構成を、一部を切り欠いて断面視して示す側面
図である。
【図4】本発明の実施の第3形態である保冷構造21の
概略的な構成を示す部分的な側面断面図である。
【図5】本発明の実施の第4形態である保冷構造31の
概略的な構成を示す部分的な側面断面図である。
【図6】本発明の実施の第5形態である保冷構造41の
概略的な構成を示す部分的な側面断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41 保冷構造 2 低温配管 3,4,13 保冷材 5,6 スペーサ 7,8,42 鞘管 9,43,44 溶接部 10 空気層 22 珪酸カルシウム 32 裏当て金 45 耐熱シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H013 BA02 3H036 AA02 AB13 AB18 AB25 AB32 AB42 AE01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温の流体を通過させる低温配管を、断
    熱性と耐冷性とを有する保冷材で覆い、保冷材で覆われ
    る低温配管を鞘管内に収納する低温配管の保冷方法にお
    いて、 鞘管は、溶接によって軸線方向に延長し、 鞘管の溶接時、鞘管溶接部と保冷材との間を断熱するこ
    とを特徴とする低温配管の保冷方法。
  2. 【請求項2】 低温の流体を通過させる低温配管を、断
    熱性と耐冷性とを有する保冷材で覆い、保冷材で覆われ
    る低温配管を鞘管内に収納する低温配管の保冷構造にお
    いて、 鞘管は、溶接によって軸線方向に延長され、 鞘管の溶接部と保冷材との間に、空気層を形成するよう
    に挿入されるスペーサを含むことを特徴とする低温配管
    の保冷構造。
  3. 【請求項3】 低温の流体を通過させる低温配管を、断
    熱性と耐冷性とを有する保冷材で覆い、保冷材で覆われ
    る低温配管を鞘管内に収納する低温配管の保冷構造にお
    いて、 鞘管は、溶接によって軸線方向に延長され、 鞘管の溶接部近傍の保冷材は、該溶接部と直接接触しな
    いように、凹状に形成されることを特徴とする低温配管
    の保冷構造。
  4. 【請求項4】 低温の流体を通過させる低温配管を、断
    熱性と耐冷性とを有する保冷材で覆い、保冷材で覆われ
    る低温配管を鞘管内に収納する低温配管の保冷構造にお
    いて、 鞘管は、溶接によって軸線方向に延長され、 鞘管の溶接部と保冷材との間に、保冷材よりも耐熱性を
    有する耐熱材が配置されることを特徴とする低温配管の
    保冷構造。
  5. 【請求項5】 前記耐熱材は、前記保冷材の一部が切り
    欠かれている部分に配置されることを特徴とする請求項
    4記載の低温配管の保冷構造。
  6. 【請求項6】 前記耐熱材として、珪酸カルシウム、パ
    ーライト板、スレート板、またはスラグ石膏板のうちの
    少なくとも一つが使用されることを特徴とする請求項4
    または5記載の低温配管の保冷構造。
  7. 【請求項7】 前記鞘管の溶接部には、裏当て金が配置
    されることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載
    の低温配管の保冷構造。
  8. 【請求項8】 前記鞘管溶接部近傍で、前記保冷材の表
    面を覆う耐熱シートを含むことを特徴とする請求項2〜
    7のいずれかに記載の低温配管の保冷構造。
  9. 【請求項9】 前記保冷材として、発泡ウレタン、ポリ
    四ふっ化エチレン、または泡ガラスのうちの少なくとも
    一つが使用されることを特徴とする請求項2〜8のいず
    れかに記載の低温配管の保冷構造。
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