JP2003276714A - ロール紙梱包体の開梱方法及び開梱装置 - Google Patents

ロール紙梱包体の開梱方法及び開梱装置

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JP2003276714A
JP2003276714A JP2002079557A JP2002079557A JP2003276714A JP 2003276714 A JP2003276714 A JP 2003276714A JP 2002079557 A JP2002079557 A JP 2002079557A JP 2002079557 A JP2002079557 A JP 2002079557A JP 2003276714 A JP2003276714 A JP 2003276714A
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Japan
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paper
roll
package
cutter
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JP2002079557A
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Kazuaki Nakachi
一晃 中地
Tatsuo Soda
達雄 左右田
Yasushi Yatsuka
康 八束
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Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール紙梱包体から側面梱包紙及び鏡面梱包
紙を取り除いた裸状態のロール紙を得る際に、軸方向を
略水平にして保持されたロール紙梱包体に対して、側面
梱包紙の上向き面となっている部分を切開させることが
可能なロール紙梱包体の開梱装置は、未だ開発されてい
ない。 【解決手段】 ロール保持装置3と、分離装置4とを有
するロール紙梱包体の開梱装置2を開発した。分離装置
3は、ロール紙梱包体515における側面梱包紙511
の上向き面となっている部分を切開させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール紙梱包体の
開梱方法及び開梱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】輪転機によって刷本(ちらし等の紙)の
印刷を行う場合等では、そのおおもとになる部分で刷本
の材料としてロール紙を供給するようにしている。この
ようなロール紙は、製紙工場から印刷工場へと出荷され
る段階では、保護のために、その全体が厚紙や樹脂系シ
ート材などを素材とする梱包材(いわゆる「ワンプ」で
ある)によって梱包されている。すなわち、図40及び
図41に示すように、ロール紙500は紙管等の中空芯
部501まわりに印刷用原紙が巻回されたもので、円柱
形であると共にその軸方向両側はドーナツ板状に孔のあ
いた端面502となっているが、本明細書では、以下、
このロール紙500を梱包する梱包材510のうち、ロ
ール紙500の周方向外面を包み込む部分を「側面梱包
紙」(符号511)と言い、またロール紙500におけ
る軸方向両側の端面502を包み込む部分を「鏡面梱包
紙」(符号512)と言うこととする。
【0003】また、このような側面梱包紙511及び鏡
面梱包紙512によって梱包された状態にあるロール紙
500を「ロール紙梱包体」(符号515)と言うこと
とする。ところで、このようなロール紙梱包体515に
あっては、輪転機などへセットする前に側面梱包紙51
1及び鏡面梱包紙512を取り除く必要があるが、これ
を人手により行うのは重労働であり、また時間を要する
ために、従来、この開梱作業を機械的に行う装置が提案
されている。
【0004】例えば、ロール紙梱包体515の外周面に
対してその軸方向へカッターを走行させて側面梱包紙5
11を切開する装置(実開平4−49150号公報参
照)や、予め側面梱包紙511と鏡面梱包紙512とを
カッターで互いに切り分けてから、側面梱包紙511を
切開するようにした装置(特許第2582344号公報
参照)、更に側面梱包紙511及び鏡面梱包紙512を
取り除いた後の裸状態のロール紙500に対してその巻
出端をタブテープでロール紙500側(本体側)へ止め
付けるまでを行う装置(特開平9−207923号公報
参照)が知られている。
【0005】また、このような各装置に付属させる装置
として、取り外した後の側面梱包紙511を押し潰して
回収するようにしたもの(特公平4−70215号公報
参照)も知られている。このうち、実開平4−4915
0号公報や特開平9−207923号公報に記載された
従来の公知装置において、ロール紙梱包体515の外周
面に対してその軸方向へカッターを走行させて側面梱包
紙511を切開する場合、カッターは、軸方向を略水平
にして保持されたロール紙梱包体515に対してその横
向き面を切開させる(即ち、水平切りする)ようになっ
ている。
【0006】これに対し、特許第2582344号公報
に記載された従来の公知装置においてカッターは、軸方
向を略水平にして保持されたロール紙梱包体515に対
してその下向き面を切開させるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
各公知装置では、ロール紙梱包体515の側面梱包紙5
11を切開する場合に、わざわざ、ロール紙梱包体51
5の横向き面や下向き面を切開させるようにしていた
が、これらには次のような理由があったためと考えられ
る。すなわち、いま仮に、軸方向を略水平にして保持さ
れたロール紙梱包体515の上向き面に対し、その軸方
向へカッターを走行させることによって側面梱包紙51
1を切り開いたとすると、この側面梱包紙511は、カ
ッターの通過と共にこの通過位置両側部分(切れ目によ
り形成される両側の開口縁部)が起立状態に押し広げら
れるが、これら両側の開口縁部は、カッターが通り過ぎ
た部分から(即ち、カッターによる支えを失った部分か
ら)順次、その切れ目内へ倒れ込んでしまうということ
が予測される。
【0008】そのため、この倒れ込んだ両側の開口縁部
が、折角、カッターによって押し広げられた開口(切れ
目)を閉ざした状態にしてしまうことになる。従って、
次の段階として、ロール紙梱包体515から側面梱包紙
511を取り除こうとする場合には、この側面梱包紙5
11に形成されたカッターによる切れ目へ、改めて口開
き用の器具を挿入して、この器具で両側の開口縁部を持
ち上げ直す(口を開かせる)という動作が必要になるの
である。このような機構は、言うまでもなく複雑にな
り、装置の大型化及び高騰化を招来することになるの
で、これを避けるために従来の各公知装置では、上記の
ようにロール紙梱包体515の横向き面や下向き面を切
開させることが必要であったと考えられるのである。
【0009】しかしながら、これら従来の各公知装置が
採用したように、ロール紙梱包体515の横向き面や下
向き面を切開させる方法もまた、水平保持させたロール
紙梱包体515に対するカッターやその走行駆動機構の
位置付けを一義的に制限してしまうものであり、結果と
して装置の複雑化や大型化を招来させるものとなってい
た。このようなことが、この種、側面梱包紙511を切
開する装置を、別個独立した構成として存在させなけれ
ばならない理由(他の装置と一体化できない理由)の一
つとなっていたと考えられる。
【0010】従って、従来の各種公知装置を寄せ集め、
これらを工程順に設置したうえでロール紙梱包体515
を各装置へ順々に移載させてゆくことを仮定すると、工
程全体(全装置の設置スペース)が長大となり、また各
装置間でのロール紙梱包体515の移載などに無駄時間
が多く発生し、更にこの移載中にロール紙500に対し
て傷や汚れの付く危険性が高くなるなど、非常に問題が
多く起こることが予測されるのである。なお、取り外し
後の鏡面梱包紙512を自動的に回収するための装置な
どは、未だ未開発となっているので、結果として、従来
の各種公知装置を寄せ集めたところで、ロール紙梱包体
515から、輪転機へセットできるような状態のロール
紙500を得るまでの全工程を自動化させることはでき
ないものであった。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、軸方向を略水平にして保持されたロール紙梱
包体に対し、側面梱包紙の上向き面となっている部分を
切開させることが可能なロール紙梱包体の開梱方法及び
開梱装置を提供することを目的とする。また本発明は、
ロール紙梱包体における側面梱包紙の切開をコンパクト
に装置化できるものとし、その結果として、ロール紙梱
包体から、輪転機へセットできるような状態のロール紙
を得るまでの全工程を自動化させることができ、且つ工
程長の短縮化及び稼働効率の飛躍的高効率化が可能なロ
ール紙梱包体の開梱及び仕立てシステムを構築可能とす
るロール紙梱包体の開梱方法及び開梱装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明に係るロ
ール紙梱包体の開梱方法は、中空芯部を有するロール紙
の周方向外面が側面梱包紙で包まれ且つ両側のドーナツ
板状端面が鏡面梱包紙で包まれて成るロール紙梱包体を
開梱する方法であるそして、ロール紙梱包体を略水平に
保持する手順として、ロール紙梱包体の軸方向両側から
先端の尖ったセンタ軸を中空芯部の中心へ向けて押しつ
けるようにし、これによって鏡面梱包紙にセンタ軸を直
接突き刺し、そのまま両側のセンタ軸でロール紙梱包体
を挟持させるものとしている。
【0013】これにより、わざわざ鏡面梱包紙に手作業
で孔を形成させるといった面倒な作業が不要になる。こ
の場合、センタ軸には、ロール紙梱包体の中空芯部にガ
タツキなく挿入可能な本支持部と、この本支持部の先端
側にこれと同軸で細く形成された仮支持部とが設けられ
たものとすることができる。このようにすることで、ロ
ール紙梱包体の軸方向両側からセンタ軸を突き刺すとき
に、まず上記仮支持部を中空芯部へ差し込んでロール紙
梱包体を持ち上げ、次にこの持ち上げ状態で両センタ軸
を相互近接させることで上記本支持部を中空芯部へ差し
込む、といった手順を採ることができる。
【0014】そのため、ロール紙梱包体とこれを載置し
てあった面(コンベア上面等)との間で発生する摩擦を
解消乃至微少にでき、その結果、ロール紙梱包体を持ち
上げるうえでの負荷を小さくして、持ち上げやすくでき
る。なお、ロール紙梱包体をセンタ軸で挟持させて持ち
上げた後、この持ち上げ位置においてロール紙梱包体の
側面梱包紙を軸方向に切開し、更に、ロール紙梱包体を
回転させつつ側面梱包紙の切開位置を起点としてこの側
面梱包紙と上記鏡面梱包紙とを互いに切り分ける手順を
採ることができる。
【0015】このようにすることで、開梱作業に要する
スペースの省スペース化が可能となる。またこれによ
り、ロール紙梱包体から、輪転機へセットできるような
状態のロール紙を得るまでの全工程を自動化させること
ができるものである。側面梱包紙の切開時には、この側
面梱包紙と重なるロール紙を一緒に切開させるのが好適
である。この場合、次に側面梱包紙と鏡面梱包紙とを切
り分ける時には、この切り分けと並行しつつ側面梱包紙
とこれと一緒に切開したロール紙とを同時に巻き出しさ
せるようにすばよい。
【0016】このようにすることで、ロール紙の外径や
真円度のバラツキに悪影響を受けることがなくなる。し
かも、ロール紙には新たに巻出端が形成されることにな
るので、その後、ロール紙を巻き出させる場合に、わざ
わざ当初の巻出端(ロール紙の本体側へタブテープによ
って止め付けられていた部分)を探し出さなければなら
ない、といった面倒さや、この巻出端をロール紙の本体
側へ止め付けているタブテープを引きちぎらなければな
らない、といった手間等を、全て解消できるという絶大
な効果が得られることになる。
【0017】一方、本発明に係るロール紙梱包体の開梱
装置は、中空芯部を有するロール紙の周方向外面が側面
梱包紙で包まれ且つ両側のドーナツ板状端面が鏡面梱包
紙で包まれて成るロール紙梱包体を開梱するためのもの
である。そしてこの開梱装置は、ロール保持装置と、分
離装置とを有している。ロール保持装置は、ロール紙梱
包体をその軸方向を略水平に保持しつつその中空芯部を
中心として回転可能にさせるところである。分離装置
は、ロール保持装置で保持されたロール紙梱包体に対し
て、側面梱包紙と鏡面梱包紙とを互いに切り分けるとこ
ろである。
【0018】この分離装置は、ロール保持装置で保持さ
れたロール紙梱包体に対してその上向き面を軸方向に切
り開く切開カッターを有している。すなわち、本発明に
係るロール紙梱包体の開梱装置は、軸方向を略水平にし
て保持されたロール紙梱包体に対し、側面梱包紙の上向
き面となっている部分を切開させることが可能となった
ものである。このように、ロール紙梱包体における側面
梱包紙の上向き面を切開可能にしているのは、次のよう
な構成を具備していることによる。
【0019】すなわち、分離装置は、切開カッターと、
カッター走行部と、口開き保持索と、左右一対の剥ぎ取
りカッターとを有している。切開カッターは、ロール保
持装置で保持されたロール紙梱包体の一方の鏡面梱包紙
に対して、その外周部近接位置へ突き刺し可能とされて
いる。またこの切開カッターは、ロール紙梱包体の鏡面
梱包紙に対して突き刺された部位を起点として、そこか
らロール紙梱包体の側面梱包紙側を切断可能にする刃部
を具備している。
【0020】カッター走行部は、このような切開カッタ
ーをロール紙梱包体の軸方向に沿って走行させるところ
である。従って、これにより側面梱包紙はロール紙梱包
体の軸方向に切り開かれることになる。口開き保持索
は、切開カッターに付随しつつその走行軌跡となるロー
ル紙梱包体の軸方向に沿った状態に張り渡されるもので
ある。従って、側面梱包紙において、切開カッターによ
って切り開かれた切れ目の一方の開口縁部が、この口開
き保持索によって支持され、切れ目内へ倒れ込むような
ことが防止されることになる。すなわち、この切れ目
が、切開カッターの通過後にも確実に、押し広げられた
状態(口開き状態)を保持することになるのである。
【0021】剥ぎ取りカッターは、口開き保持索によっ
て側面梱包紙が口開き状態に保持されることとなるロー
ル紙梱包体に対して、その軸方向両側から口開き部分内
のロール紙外周面へ沿接させる状態で差し込まれるもの
である。従って、これら両剥ぎ取りカッターがロール紙
外周面へ沿接された状態のまま、ロール紙梱包体が回転
されれば、各剥ぎ取りカッターにより、側面梱包紙と鏡
面梱包紙とが切り分けられてゆき、ロール紙梱包体の回
転が1周することによって側面梱包紙と鏡面梱包紙とが
完全に切り分けられることになる。
【0022】上記した分離装置には、切開カッターをロ
ール紙梱包体における一方の鏡面梱包紙に突き刺す前
に、この突き刺し予定位置へ切れ目を形成させる鏡面カ
ッターを付設しておくのが好適である。このような鏡面
カッターを設けることで、ロール紙梱包体の鏡面梱包紙
に対する切開カッターの突き刺し位置を予め確定してお
くことができ、またこの突き刺しを容易且つ確実化させ
ることができる。またこの分離装置には、ロール紙梱包
体における側面梱包紙の外周面に対してその軸方向に沿
って切開カッターの先導用窪みを形成させるための窪み
形成具を設けておくのが好適である。
【0023】このような窪み形成具を設けることで、側
面梱包紙に対して切開カッターが走行する道筋を予め確
定しておくことができ、またこの走行を容易且つ確実化
させることができる。分離装置の剥ぎ取りカッターは、
ロール紙外周面へ沿接された状態下でこのロール紙の軸
方向へ小刻みに往復動を繰り返すカッター振動部によっ
て駆動可能とさせるのが好適である。このようにするこ
とで、剥ぎ取りカッターによる側面梱包紙と鏡面梱包紙
との切り分けが確実且つ綺麗に行えることになる。
【0024】なお、上記したロール保持装置は、同軸配
置で互いに対向して設けられた2本のセンタ軸を有した
ものとすることができる。この場合、これらセンタ軸の
うち少なくとも一方は正逆回転可能とされたものとすれ
ばよい。また、各センタ軸は、それぞれがロール紙の中
空芯部にガタツキなく挿入可能とされるテーパ軸型の本
支持部と、この本支持部の先端側にこれと同軸で細く形
成されたストレート軸型の仮支持部とを有した段付き構
造とすればよい。
【0025】このような段付き構造であれば、両側のセ
ンタ軸において、まずそれらの仮支持部をロール紙梱包
体内の中空芯部へ差し込ませたまま、ロール紙梱包体を
ある程度持ち上げ、次にこの持ち上げ状態で両センタ軸
の本支持部を中空芯部へと差し込むようにする使い方が
できる。すなわち、この手順でロール紙梱包体を挟持保
持させると、当初、載置状態にあるロール紙梱包体を、
いきなりセンタ軸の本支持部で持ち上げる場合に比べ、
ロール紙梱包体と載置面との間で発生する摩擦を解消乃
至微少にでき、その結果、センタ軸自体、及びこれらセ
ンタ軸を上昇させるための機構等に対して、負荷を小さ
く抑えることができるという利点に繋がる。
【0026】一方、センタ軸は、仮支持部の先端側に先
細りのテーパで形成された突入部を有したものとするこ
とができる。このようにすると、新品のロール紙梱包体
に対し、未だ中空芯部に対応する孔が形成されていない
鏡面梱包紙へこのセンタ軸(突入部)を押し込んで直接
的に突き破り、そのままこの孔内へ仮支持部や本支持部
を導くことができる。従って、センタ軸によってロール
梱包体を挟持保持させるに際して、わざわざ鏡面梱包紙
に孔を形成させるといった面倒な作業(従来はこれが手
作業であり、極めて面倒であった)は不要になる。
【0027】なお、センタ軸を段付き構造とし、殊に本
支持部をテーパ軸型とすることで、ロール紙梱包体の軸
心と両センタ軸の軸心とを完全に一致させることが可能
になるので、両センタ軸を回転させたときに、これに伴
って回転するロール紙梱包体を芯ブレさせることなく、
安定した回転が得られるという利点もある。このこと
は、分離装置において側面梱包紙と鏡面梱包紙とを互い
に切り分ける場合などに、特に有益となる。分離装置に
は、更に、切開カッターの走行後にロール紙梱包体に沿
接状態で張り渡された口開き保持索を、ロール紙梱包体
から離反させるための跳ね上げ機構を設けておくのが好
適とされる。
【0028】この跳ね上げ機構は、ロール紙梱包体の口
開き部分内への剥ぎ取りカッターの差し込み後に作動す
るものとし、また口開き保持索を、上記の張り渡し状態
のままロール紙梱包体から離反させるものとする。これ
により、剥ぎ取りカッターの作動に対して口開き保持索
が邪魔になるのを回避できる。このような構成を具備す
る本発明に係るロール紙梱包体の開梱装置は、ロール紙
梱包体から側面梱包紙及び鏡面梱包紙を取り除いて回収
するための梱包紙用回収装置と、側面梱包紙及び鏡面梱
包紙が取り外された裸状態で前記ロール保持装置により
保持されているロール紙の巻出端に対して所定の仕立て
処理を施すための端部処理装置と共に組み合わされるこ
とにより、その全体としてロール紙梱包体の開梱及び仕
立てシステムを構成させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。図1乃至図3は、本発明に係るロ
ール紙梱包体の開梱装置2を装備させることによって構
築したロール紙梱包体の開梱及び仕立てシステム1の一
実施形態を示している。 [1] 全体構成 この開梱及び仕立てシステム1は、開梱装置2を有して
いる。この開梱装置2は、ロール保持装置3と分離装置
4とを有したものである。
【0030】またこの開梱及び仕立てシステム1は、梱
包紙排紙装置5を有している。この梱包紙排紙装置5
は、上記したロール保持装置3及び分離装置4を有する
と共に、この他に、側面梱包紙用回収装置6と鏡面梱包
紙用回収装置7とを有したものである。またこの開梱及
び仕立てシステム1は、仕立て装置8を有している。こ
の仕立て装置8は、上記したロール保持装置3と、端部
処理装置9とを有したものである。
【0031】このように、これら開梱装置2、梱包紙排
紙装置5、及び仕立て装置8は、いずれもロール保持装
置3がそれらの核を成している。この他、この開梱及び
仕立てシステム1は、図2に示すようにロール搬送装置
10を有している。なお、このロール搬送装置10に
は、この開梱及び仕立てシステム1の上流側(図1左
側)でロール紙梱包体515を搬入する搬入コンベア1
1や、この開梱及び仕立てシステム1の下流側(図1右
側)でロール紙500(ロール紙梱包体515から梱包
材510が取り除かれて裸状態にされたもの)を搬出す
る搬出コンベア12が接続されているものとすればよ
い。
【0032】次に、このような構成の開梱及び仕立てシ
ステム1のおおまかな動作流れを概説する。搬入コンベ
ア11からロール搬送装置10を経てロール紙梱包体5
15が所定位置に搬入されると、まず開梱装置2が作動
する。この開梱装置2の作動は、ロール保持装置3によ
るロール紙梱包体515の水平保持と、分離装置4によ
る、梱包材510に対する側面梱包紙511と鏡面梱包
紙512との切り分けとによって行われる。
【0033】次に、梱包紙排紙装置5が作動する。この
梱包紙排紙装置5の作動は、側面梱包紙用回収装置6に
よる側面梱包紙511の除去・回収と鏡面梱包紙用回収
装置7による鏡面梱包紙512の除去・回収とによって
行われるが、この段階では、まず側面梱包紙用回収装置
6による側面梱包紙511の除去・回収だけが行われ
る。次に、仕立て装置8が作動する。この仕立て装置8
の作動は、ロール保持装置3等によるロール紙500
(側面梱包紙511が取り除かれて裸状態にされたも
の)の所定量巻き出しと、この巻出端に対する端部処理
装置9による各種仕立て処理と、ロール保持装置3等に
よる巻出端の巻き戻しとによって行われる。
【0034】なお、ロール紙500の所定量巻き出し
は、上記した開梱装置2が梱包材510を側面梱包紙5
11と鏡面梱包紙512とに切り分ける作業に連続しつ
つ、その延長として行われるものである。そして、上記
のようにして巻き戻しが終了したロール紙500が、ロ
ール保持装置3からロール搬送装置10を経て搬出コン
ベア12へと吐き出され、システム外へ送り出されるこ
とになる。そしてその後、上記した梱包紙排紙装置5の
鏡面梱包紙用回収装置7が作動して、鏡面梱包紙512
の除去・回収が行われる。
【0035】これで全システムとしての1サイクル動作
が終了する。 [2] ロール保持装置3 このロール保持装置3は、同軸配置で対向する一対(2
本)のセンタ軸20を有したものである。また、図4に
示すように、このロール保持装置3は挟持動作装置21
を有しており、この挟持動作装置21の作動により、両
側のセンタ軸20が相対近接方向へ移動されたり(図6
参照)、反対に相対離反方向へ移動されたり(図5参
照)するようになっている。
【0036】この挟持動作装置21は、個々のセンタ軸
20を各別に支持する一対のハンド構成体22と、これ
ら両ハンド構成体22間を串刺し状に貫通して設けられ
た送りネジ機構23とを有している。送りネジ機構23
は、両端側で互いに逆ネジの関係になるネジ部が設けら
れた推進軸24をモータ25で回転駆動可能にさせると
共に、この推進軸24の両側の各ネジ部に螺合するナッ
ト部材26を個々のハンド構成体22に固定したものと
なっている。
【0037】従って、この挟持動作装置21を作動させ
ることにより、ロール紙梱包体515(図41及び図4
2参照)をその軸方向両側より両センタ軸20で挟持状
に保持させることができる。勿論、このようにして保持
させたロール紙梱包体515を両センタ軸20の相互離
反で解放することもできる。図7及び図8に示すよう
に、各センタ軸20は、それぞれ、本支持部30と仮支
持部31と突入部32とを有する段付き構造となされて
いる。本支持部30は、ロール紙梱包体515内(ロー
ル紙500)の中空芯部501に対してガタツキなく挿
入可能とされるように、その外径を対応させたテーパ軸
(テーパの途中に中空芯部501の内径が含まれるテー
パ範囲のもの)となっている。
【0038】仮支持部31は、この本支持部30の先端
側で、この本支持部30と同軸となるように配されて、
且つこの本支持部30よりも細く形成されたストレート
軸とされている。この仮支持部31は、本支持部30よ
りも細いためにロール紙梱包体515内(ロール紙50
0)の中空芯部501に対して容易に抜き差しできるよ
うになっている。このように本支持部30と仮支持部3
1とを有しているため、両側のセンタ軸20を相互近接
させることによってロール紙梱包体515を挟持保持す
るに際し、次のような手順を採ることができる。
【0039】すなわち、まず、センタ軸20の仮支持部
31をロール紙梱包体515内の中空芯部501へと差
し込む程度でセンタ軸20の相互近接を停止させ、この
段階で一旦、ロール紙梱包体515をある程度持ち上げ
る。そして、このまま両側のセンタ軸20を更に相互近
接させて、本支持部30をロール紙梱包体515内の中
空芯部501へと差し込むようにする。このような手順
でロール紙梱包体515を挟持保持させると、当初、載
置状態にあるロール紙梱包体515を、いきなりセンタ
軸20の本支持部30で持ち上げる場合に比べ、ロール
紙梱包体515と載置面(ロール搬送装置10の上面)
との間で発生する摩擦を解消乃至微少にでき、その結
果、センタ軸20自体、及びこれらセンタ軸20を上昇
させるための機構(詳細は後述する)等に対して、負荷
を小さく抑えることができるという利点に繋がる。
【0040】一方、突入部32は、仮支持部31の先端
側に先細りのテーパで形成されたものである。また先端
部はロール紙梱包体515の鏡面梱包紙512を突き破
ることができる程度に尖っている。すなわち、殆どの場
合、新品のロール紙梱包体515ではその鏡面梱包紙5
12に中空芯部501に対応する孔が形成されていない
のが普通であるから、センタ軸20をその突入部32か
ら鏡面梱包紙512へ押し込むようにすることで、この
鏡面梱包紙512を直接的に突き破り、中空芯部501
に対応する孔を形成させ、もってこの孔内へ仮支持部3
1や本支持部30を導くことができるようになってい
る。
【0041】従って、センタ軸20によってロール梱包
体515を挟持保持させるに際して、わざわざロール紙
梱包体515の鏡面梱包紙512に、中空芯部501と
対応させた孔を形成させるといった面倒な作業(従来は
これが手作業であり、極めて面倒であった)は不要にな
る。図4に示したように、これらセンタ軸20のうち少
なくとも一方には、回転駆動装置35が設けられてお
り、これによって正逆回転が可能となされている。この
回転駆動装置35には、ベルト伝動、ギヤ伝動、又はダ
イレクトドライブによる方式のものが用いられている。
【0042】本実施形態では、一方のセンタ軸20に対
してのみ、回転駆動装置35を設け、他方のセンタ軸2
0は単に回転自在なものとした。また、この回転自在と
された方のセンタ軸20には、挟持補助装置36が設け
られたものとしている。挟持補助装置36は、流体圧シ
リンダ又はバネ等より成るものであって、一方のセンタ
軸20を他方のセンタ軸20へ向けて常時付勢するよう
になっている。このような挟持補助装置36を具備して
いると、両側のセンタ軸20間でロール紙梱包体515
を挟持保持した状態下にあって、仮に、一方又は両方の
センタ軸20まわりの鏡面梱包紙512(一部又は全
部)が除去されたり破れたりして鏡面梱包紙512の紙
厚分に相当する隙間が発生するようなことがあっても、
挟持補助装置36を具備した方のセンタ軸20が直ちに
この隙間を埋めるようになり、結果としてロール紙梱包
体515にガタツキが発生するのを防止できるものであ
る。
【0043】従って、これら両センタ軸20によってロ
ール紙梱包体515を挟持保持させれば、その挟持状態
の確実性が図られるものとなり、回転駆動装置35を作
動させた場合に、この保持状態のロール紙梱包体515
を正逆いずれの方向へも確実に回転させることができる
ものである。なお、上記したように両センタ軸20は段
付き構造であって、且つ本支持部30がテーパ軸とされ
ているので(図7及び図8参照)、この本支持部30に
よってロール紙梱包体515を保持した状態では、この
ロール紙梱包体515の軸心と両センタ軸20の軸心と
を完全に一致させることができるものである。
【0044】従って、センタ軸20の回転時において、
ロール紙梱包体515を芯ブレさせることなく安定して
回転させることができる。各センタ軸20のまわりに
は、スプリング(図示略)を具備した複数の押し当て部
材37が設けられている。これら押し当て部材37は、
後述するように側面梱包紙511と鏡面梱包紙512と
が切り分けられる際に、切り条件が最初から最後まで均
一になるように、上下一対のローラ187,188(図
22参照)の引き込みに対して、鏡面梱包紙512が逃
げないように、ロール紙500へ押し当てるものであ
る。
【0045】即ち、側面梱包紙511と鏡面梱包紙51
2を切り分けるために、ロール紙500を回転させて、
側面梱包紙511を送る際に、センタ軸20での回転よ
りも、上下一対のローラ187,188(図22参照)
の引き込み速度の方が若干速く設定されているので、側
面梱包紙511が送り出される際にテンションが掛かる
ように構成されている。そのため、切り分け当初は問題
ないが、切り分けがロール紙500の円周の半分を超え
ると、1周分切る前に鏡面梱包紙512がロール紙50
0から剥離しようとする力が働き、切り込みが安定しな
い。
【0046】そこで、押し当て部材37で鏡面梱包紙5
12が逃げないようにロール紙500へ押し当てるよう
にしている。なお、上記ハンド構成体22は、送りネジ
機構23の推進軸24が貫通されているアーム部22a
に対して、その先端側で、上下スライド機構38を介し
てハンド部22bが上下動自在に設けられている。そし
て、このハンド部22bに対してセンタ軸20や回転駆
動装置35、挟持補助装置36が設けられたものとなっ
ている。
【0047】上下スライド機構38は、両側のセンタ軸
20間でロール紙梱包体515を挟持保持するに際し、
万が一、ロール紙梱包体515の軸心が一方のセンタ軸
20に対して高さ方向のズレを生じていた場合(ロール
紙梱包体515が傾いていたり、軸方向両側で直径にバ
ラツキや周方向凸部が生じていたりした場合)に、両側
のハンド構成体22に対して高さ方向の歪みが出るのを
防止する(即ち、アーム部22aとハンド部22bとの
間で歪みを吸収する)ためのものである。この他、この
ロール保持装置3は、吸着装置40と、センタ軸移動装
置41と、取出装置42とを有している。
【0048】吸着装置40は、両センタ軸20によって
挟持保持されるロール紙梱包体515に対してその両側
の鏡面梱包紙512を吸着するための吸盤45と、これ
ら吸盤45を所定ストロークで相互近接・離反可能とさ
せる吸盤進退具46と、各吸盤45を必要に応じて一斉
に吸引状態にする真空ポンプ(図示略)とを有したもの
である。吸盤進退具46は流体圧シリンダ等とされてい
る。そして、この吸盤進退具46の進出動作によって各
吸盤45が相互近接状態とされたときに真空ポンプが作
動し、これら各吸盤45が吸引を開始するようになって
いる。
【0049】すなわち、挟持動作装置21が両センタ軸
20を相互接近させ、これら両センタ軸20がロール紙
梱包体515の各鏡面梱包紙512を突き刺した状態で
後述する分離装置4により、梱包材510のうち側面梱
包紙511と両側の鏡面梱包紙512とが切り分けられ
ると、その後、いくつかの動作を挟んで挟持動作装置2
1が両センタ軸20を相互離反させるようになるが、こ
の直前に吸盤進退具46が進出動作をして、各吸盤45
を鏡面梱包紙512に当接させ、吸着状態にするもので
ある。
【0050】この後、挟持動作装置21が両センタ軸2
0を相互離反させるようになっても、真空ポンプの作動
が停止されない限り、各鏡面梱包紙512は吸盤45に
対して吸着保持される。従って、両側の鏡面梱包紙51
2は、各センタ軸20によって突き刺し状態とされたま
ま、各センタ軸20と一緒にロール紙梱包体515側か
ら引き離されることになる。センタ軸移動装置41は、
センタ軸20を個々に支持している各ハンド構成体22
を送りネジ機構23と共に取り囲んでユニット化させて
いる昇降枠48(図4参照)と、更にこの昇降枠48を
その上下方向に空間を形成させた状態で取り囲んだ走行
枠49(図2参照)とを有している。
【0051】図4に示すように、昇降枠48は、例えば
竪型の送りネジ機構等の適宜駆動機構50を介して走行
枠49内で昇降駆動されるようになっている。また図2
に示すように、走行枠49は、水平方向に設けられたガ
イドレール51に沿って水平移動自在に保持されてお
り、例えばチェーン駆動等の適宜駆動機構(図示略)を
介して走行駆動される。このようなことから、このセン
タ軸移動装置41では、両センタ軸20を昇降移動とそ
の下降位置での水平移動とを組み合わせたL字形経路に
沿って移動可能にさせている。
【0052】ここにおいて、両センタ軸20における昇
降移動の上昇終端位置は、ロール紙梱包体515の梱包
材510に対して、後述する分離装置4が側面梱包紙5
11と鏡面梱包紙512とを切り分けるときのロール紙
梱包体515の保持位置とされている。以下、この保持
位置のことを「基準位置X」(図2及び図3に示した)
として説明する。これに対し、両センタ軸20における
水平移動の終端位置(走行枠49が図2中に示すガイド
レール51の左端位置へ達したときの両センタ軸20の
位置)は、ロール紙梱包体515から取り外した鏡面梱
包紙512を後述する鏡面梱包紙用回収装置7に対して
受け渡しするための受け渡し位置である。
【0053】図5及び図6に示すように、取出装置42
は、各センタ軸20の根本部に控える払い出し板53
と、図9に示すように、この払い出し板53を必要に応
じてセンタ軸20の軸方向に沿って進退させる進退駆動
具54とを有している。このような取出装置42では、
上記センタ軸移動装置41において設定された受け渡し
位置へセンタ軸20が移動されたときに、進退駆動具5
4が作動して払い出し板53を進出させるようになって
いる。なお、図9に示したように、進退駆動具54が払
い出し板53を進退させるうえで、この払い出し板53
には進退駆動具54の動作部分と連結するための連結部
55が設けられている。そして、この連結部55の上部
に、上記した吸着装置40の吸盤進退具46が設けられ
たものとなっている。
【0054】従って、進退駆動具54が払い出し板53
を進出させるのに合わせて、上記した吸着装置40では
真空ポンプの作動が停止と共に、この時点までに吸盤進
退具46が退入動作を行うようになっているので、各セ
ンタ軸20に突き刺し状態となっている鏡面梱包紙51
2はセンタ軸20の軸方向に沿って抜き出され、両セン
タ軸20の相互間へとなぎ倒されることとなる。これに
より、これら鏡面梱包紙512は上記受け渡し位置へと
取り出されることになる。
【0055】本実施形態において払い出し板53は、図
2に示したようにセンタ軸20の根本部上方を跨ぐ門型
を呈したものとし、また進退駆動具54には流体圧シリ
ンダを採用したものを示している。 [3] 分離装置4 この分離装置4は、図10に示すような切開カッター6
0と、カッター走行部61とを有している。また、この
分離装置4は、図20に示すような鏡面カッター62を
有している。
【0056】更に、この分離装置4は、図22に示すよ
うな左右一対の剥ぎ取りカッター63を有している。図
2及び図3に示したように、上記切開カッター60及び
カッター走行部61(図10参照)は、ロール保持装置
3によって基準位置Xで保持されたロール紙梱包体51
5に対し、その上方に設けられており、また上記鏡面カ
ッター62(図2参照)は、これら切開カッター60及
びカッター走行部61の更に上部側に設けられている。
【0057】また図2に示したように、上記剥ぎ取りカ
ッター63(図22参照)は、切開カッター60及びカ
ッター走行部61に隣接するようにして設けられてい
る。図11乃至図13に示すように、切開カッター60
は、円板形に形成されて且つ水平軸まわりで回転自在に
保持された刃部65と、この刃部65の下部に設けられ
た滑り板66とを有している。刃部65は、モータ67
によって回転駆動される。滑り板66は略水平に設けら
れており、切断走行時において先行される側が先細りと
なる三角形状に形成されている。また、この滑り板66
の上面は、中央部を膨らませた(厚肉化した)緩やかな
カーブ面とされており、その幅方向中央部には、刃部6
5の下端部を嵌め入れる溝66aが形成されている。
【0058】この滑り板66は、ロール紙梱包体515
の鏡面梱包紙512に対してその外周部近接位置へ先細
りの先端部を突き刺し可能な位置付けとされている。こ
のとき、ロール紙原紙500aの歩留まり率にだけ着目
すれば、図13に示したようにロール紙梱包体515に
おける側面梱包紙511とそのすぐ下のロール紙原紙5
00aとの間に滑り板66を入り込ませることが好適と
考えられる。しかし、現実には、ロール紙500の外径
や真円度にバラツキがあるために、数回巻き分のロール
紙原紙500aをも側面梱包紙511に連れ上がらせる
ようなかたちとして(即ち、ロール紙原紙500aに多
少の犠牲を出すことを見越して)、その下へ滑り板66
が分け入るようにする方が好適となる。
【0059】すなわち、切開カッター60は、側面梱包
紙511と一緒に数枚分のロール紙原紙500aを切断
することになる。このようにすることで、ロール紙原紙
500aに対する切断位置でロール紙500としての巻
出端が新たに形成されることになる。従って、後述する
仕立て処理へ移行するに際し、ロール紙原紙500aの
巻出端を巻き出させる場合に、わざわざ当初の巻出端
(ロール紙500の本体側へタブテープによって止め付
けられていた部分)を探し出さなければならない、とい
った面倒さや、この巻出端をロール紙500の本体側へ
止め付けているタブテープを引きちぎらなければならな
い、といった手間等を、全て解消できるという絶大な効
果が得られることになる。
【0060】この切開カッター60は上記したものに限
らず、図示は省略するが、例えば直立させたカッター刃
とその下端に水平状態で設ける滑り板とで、断面形状が
倒立したT字状を呈するものを採用してもよい。いずれ
の場合も、このような切開カッター60に対しては、図
11、図12及び図14に示すように、側面梱包紙51
1の外周面に対してその軸方向に沿って先導用窪みを形
成させるための窪み形成具70を設けておくのが好適で
ある。この窪み形成具70は、ローラ71の全周にわた
ってくさび形に突出する一条の筋付け刃72が設けられ
たもので、回転自在に保持されており、且つダンパー脚
73によって側面梱包紙511へ弾性的に押圧付勢され
るようになっている。
【0061】従って、この窪み形成具70によって形成
された窪み内を切開カッター60の刃部65が走行する
ことになり、刃部65がこの窪み(即ち、切断予定とす
る道筋である)から逸脱することなく、容易且つ確実な
走行(側面梱包紙511の切断)が可能となっている。
なお、この窪み形成具70の筋付け刃72は、カッター
状のものとしてもよいし、ノコ刃状のものとしてもよ
い。図10及び図15に示すように、上記カッター走行
部61は、切開カッター60や窪み形成具70を支持す
る走行台76をガイドレール77に沿って移動自在に保
持させた状態で、この走行台76に対し、チェーン等の
巻掛け駆動機構78により走行駆動を与えるようにした
ものである。
【0062】言うまでもなく、ガイドレール77はロー
ル紙梱包体515の軸方向に沿って平行に架設されてい
る。従って、このカッター走行部61を作動させること
により、図16に示すように、側面梱包紙511は切開
カッター60によってロール紙梱包体515の軸方向に
切り開かれることになる。なお、図11及び図15に示
すように、上記走行台76に対して、切開カッター60
はL型レバー80を介して吊り下げられた状態にあり、
このL型レバー80は、軸心をガイドレール77の長手
方向(即ち、切開カッター60の走行方向)に平行して
設けられた枢軸81を中心として揺動自在となってい
る。
【0063】このような構造により、切開カッター60
は側面梱包紙511との間で無理な力が加わったときに
は自動的に上方への揺動回避動作を行うものとなってい
る。また、切開面(カッター60下のロール表面)の凹
凸に対して、上下揺動追従動作も行うことができる。図
10、図11、及び図15に示すように、この切開カッ
ター60には口開き保持索85が設けられている。この
口開き保持索85は、樹脂テープ、布テープ、金属帯、
或いはこれらと同質の紐等の可撓性を有する索材料によ
って形成されている。
【0064】この口開き保持索85は、その一端部が滑
り板66の後端部に連結されており、切開カッター60
が走行前の待機状態にあるときには、この待機中の切開
カッター60に近接する配置で設けられたリール部86
に索長の大半を巻き取られた状態で保持されている。こ
のリール部86は、口開き保持索85を巻き取る方向に
常時付勢する構造となっている。またこの口開き保持索
85は、図15に示すように切開カッター60の刃部中
心をPとおいたときに、この刃部中心Pに対して所定寸
法Wだけ位置ズレして設けられている。そして、この口
開き保持索85がテープ形体に形成されたものである場
合には、そのテープ幅方向が起立する状態とされてい
る。
【0065】このようなことから、図16に示したよう
に、切開カッター60が走行するときには口開き保持索
85がリール部86から巻き出されつつ、この切開カッ
ター60に付随して、その走行軌跡となるロール紙梱包
体515の軸方向に沿った状態に張り渡されることにな
る。そのため、図17及び図19に示すように、側面梱
包紙511(及び数回巻き分のロール紙原紙500a)
において、切開カッター60によって切り開かれた切れ
目87の一方の開口縁部が、この口開き保持索85によ
って支持され、切れ目87内へ倒れ込むようなことが防
止されることになる。
【0066】すなわち、この切れ目87が、切開カッタ
ー60の通過後にも確実に押し広げられた状態(口開き
状態)を保持することになるのである。この口開き保持
索85は、後述する跳ね上げ機構89(図18及び図1
9参照)により、張り渡し状態のまま必要に応じて跳ね
上げて、ロール紙梱包体515から離反させることがで
きるようになっている。図20に示すように、上記鏡面
カッター62は、円板形に形成されて且つ水平回転自在
に保持された刃部95を有したものである。図21に示
すように、この刃部95は、ロール紙梱包体515にお
ける一方の鏡面梱包紙512に対して切開カッター60
の突き刺し予定位置へ切れ目96を形成させるためのも
のである。
【0067】このため、この鏡面カッター62は、切れ
目96の必要長さ(この長さは、切開カッター60が有
する滑り板66の板幅を目安にしたもの)だけ刃部95
を横移動させるための横行き駆動機構97を有してい
る。またこの鏡面カッター62は、ロール紙梱包体51
5の鏡面梱包紙512に対して刃部95を近接させたり
離反させたりするための進退駆動機構98を有してい
る。更にこの鏡面カッター62は、その不作動時には刃
部95を含めた周辺部分を上昇させて切開カッター60
の走行路を確保し、鏡面カッター62の作動時に刃部9
5を含めた周辺部分を下降させるための上下動駆動機構
99を有している。
【0068】上記の横行き駆動機構97は、刃部95の
回転ブラケット100を支持するスライド板101を、
上記切れ目96の形成方向と同じ方向のガイドバー10
2を介して保持枠103で保持しつつ、駆動具104で
駆動させるものである。また、上記の上下動駆動機構9
9は、この保持枠103が設けられた昇降板105を、
垂直方向のガイドバー106を介して門型フレーム10
7で保持しつつ、駆動具108で駆動させるものであ
る。また、上記の進退駆動機構98は、この門型フレー
ム107を、ロール紙梱包体515の軸方向と同じ方向
のガイドレール110を介して保持しつつ、駆動具11
1(図3に示した)で押し引き駆動させるものである。
【0069】なお、各駆動具104、108、111
は、流体圧シリンダや送りネジ機構用モータなどとすれ
ばよい。このようなことから、必要に応じた上下動駆動
機構99の作動と、進退駆動機構98の作動と、横行き
駆動機構97の作動との組み合わせにより、刃部95が
ロール紙梱包体515の鏡面梱包紙512に押し当てら
れ、切開カッター60の突き刺し予定位置へ切れ目96
が形成されることになるので、切開カッター60の突き
刺し位置が確定され、またこの突き刺しが容易且つ確実
になる。
【0070】なお、この鏡面カッター62では、刃部9
5を鏡面梱包紙512に対して押しつける量を制限及び
一定化させる意味で、刃部95の両側に切り込み量規制
カラー(図示省略)が設けられ、該規制カラーが鏡面梱
包紙512に当接する状態を目安として、そのまま横行
き駆動機構97による横移動を行わせるようにすればよ
い。図22及び図23に示すように、本実施形態におい
て、上記した剥ぎ取りカッター63は、サバイバルナイ
フのようなギザ刃のついたものとした。
【0071】ただ、これは限定されるものではなく、ナ
イフ状のものとしてもよいし、場合によっては、回転可
能な円形刃としてもよい。この剥ぎ取りカッター63は
上記したように左右一対設けられているが、これら各剥
ぎ取りカッター63は、それらの長手方向を基準位置X
(図2参照)で保持されたロール紙梱包体515の軸方
向に沿った配置とされ、且つ、互いの長手方向先端を対
向させた状態とされている(図24参照)。またこれら
各剥ぎ取りカッター63は、それらのギザ刃を、ロール
紙梱包体515の上面位置へ向けるように(ロール紙梱
包体515の接線方向に合わせて)設けられている。
【0072】図22に示すように、これら剥ぎ取りカッ
ター63は、ロール紙梱包体515の各鏡面梱包紙51
2に対して、それぞれ相互近接及び相互離反させるため
の開閉駆動機構115を有している。またこれら剥ぎ取
りカッター63は、ロール紙梱包体515に対して左右
同時に近接させたり離反させたりするための前後動駆動
機構116を有している。上記の開閉駆動機構115
は、剥ぎ取りカッター63を支持するL型ブラケット台
118を、ロール紙梱包体515の軸方向と同じ方向の
ガイドレール119を介して前後動台120で保持しつ
つ駆動具121で駆動させるものである。また上記の前
後動駆動機構116は、この前後動台120を、ロール
紙梱包体515の軸方向に直交する水平なガイドレール
122を介して保持しつつ駆動具(図示略)で駆動させ
るものである。
【0073】なお、開閉駆動機構115の駆動具121
や前後動駆動機構116の駆動具は、流体圧シリンダや
送りネジ機構用モータなどとすればよい。各剥ぎ取りカ
ッター63を支持するL型ブラケット台118には、両
剥ぎ取りカッター63の対向間となる方向へ向けてサイ
ドテーブル125が張り出し状に設けられている。これ
らサイドテーブル125は、ロール紙梱包体515へ向
けたテーブル端を剥ぎ取りカッター63の真下位置へ届
かせるような状態とし、またその他端部をロール紙梱包
体515から遠ざかる方向へ延長させるかたちとなって
いる。
【0074】従って、各剥ぎ取りカッター63がロール
紙梱包体515の上部位置に最接近されるときには、各
サイドテーブル125もそれらのテーブル端がロール紙
梱包体515の上部位置に最接近されることとなる(図
24参照)。また、これら両側のサイドテーブル125
の相互間を繋ぐようにしてセンターテーブル124が設
けられている(図24参照)。このセンターテーブル1
24は、その両側縁を各サイドテーブル125の端縁部
上に重ねた状態で前後動台120上に固定されている。
すなわち、サイドテーブル125がL型ブラケット台1
18による開閉動作をするのとは無関係に、常にセンタ
ー位置で停止している。
【0075】これらセンターテーブル124やサイドテ
ーブル125は、ロール紙梱包体515から側面梱包紙
511やロール紙原紙500aが巻き出されるときに、
これらを支持乃至ガイドするためのテーブル面として活
用される(図24参照)。また、剥ぎ取りカッター63
がロール紙500の外周面側へ撓んでロール紙原紙50
0aに傷を付けるようなことがないように、ガードする
作用をも奏する。センターテーブル124の上方には、
押さえローラ126が設けられている。図15に示すよ
うに、この押さえローラ126は、揺動アーム127を
介して枢支部128を中心に揺動自在に吊り下げられた
状態にあり、またこの揺動アーム127に対して回転自
在となっている。
【0076】この揺動アーム127は、流体圧シリンダ
等の適宜駆動具129により、必要に応じて上下揺動可
能になっている。待機状態は上方位置とされている。こ
の押さえローラ126は、分離装置4(切開カッター6
0等)による作動で側面梱包紙511やロール紙原紙5
00aが切断されて上記したセンターテーブル124や
サイドテーブル125上へ巻き出されたときに、これら
側面梱包紙511やロール紙原紙500aの浮き上がり
を防止しつつ、速やかに送り出し駆動の安定化(駆動補
助)を図るためのものである。
【0077】この押さえローラ126は、回転駆動され
るものとしてもよい。上記した開閉駆動機構115や前
後動駆動機構116の作動は、上記した切開カッター6
0による側面梱包紙511の切り開き(図16参照)が
行われた直後に実行される。そのため、これら開閉駆動
機構115や前後動駆動機構116が作動する時点にお
いて、側面梱包紙511に形成された切れ目87(図1
7及び図19参照)は口開き保持索85によって口開き
状態に保持されていることになる。
【0078】そこでまず、前後動駆動機構116の作動
で両剥ぎ取りカッター63がセンターテーブル124や
サイドテーブル125と共に、ロール紙梱包体515に
対してその上端位置へ向けて接線方向に沿って最接近さ
れ、次に開閉駆動機構115の作動で両剥ぎ取りカッタ
ー63が相互近接状態とされると、図24に示すよう
に、両剥ぎ取りカッター63は、ロール紙梱包体515
に対して、その軸方向両側から切れ目87の口開き部分
内へと差し込まれた状態になると共に、この切れ目87
内においてロール紙外周面へと沿接された状態となる。
【0079】なお、前後動駆動機構116の作動と開閉
駆動機構115の作動とは上記と逆であってもよい。そ
して、この状態のまま、上記ロール保持装置3の作動に
よってロール紙梱包体515が回転されると(このとき
の回転方向は、言うまでもなく、ロール紙梱包体515
の上面が両剥ぎ取りカッター63へ向かう方向であ
る)、両剥ぎ取りカッター63がロール紙外周面に沿い
ながら、側面梱包紙511と鏡面梱包紙512とを互い
に切り分けることになる。
【0080】このようにしてロール紙梱包体515の回
転が1周に達すれば、側面梱包紙515と鏡面梱包紙5
12とが完全に切り分けられることになる。なお、上記
したように、本実施形態では各剥ぎ取りカッター63を
サバイバルナイフのようなギザ刃のついたものとしてい
るので、これら各剥ぎ取りカッター63に対しては、図
23に示したように、ロール紙梱包体515の軸方向へ
小刻みに往復動を繰り返させるためのカッター振動部1
30を設けてある。本実施形態で示したカッター振動部
130は、ロール紙梱包体515の軸方向に沿って設け
たガイドバー131により、剥ぎ取りカッター63を移
動自在に保持させておくと共に、モータ132によって
回転駆動される駆動板133と剥ぎ取りカッター63と
をリンク134によってクランク結合させたものとして
ある。
【0081】このようなカッター振動部130を設ける
ことで、剥ぎ取りカッター63による側面梱包紙511
と鏡面梱包紙512との切り分けが確実且つ綺麗に行え
ることになる。ところで、両剥ぎ取りカッター63をロ
ール紙梱包体515における切れ目87の口開き部分内
へと差し込んで、ロール紙外周面へ沿接させた後、ロー
ル紙梱包体515を回転させはじめるには、この回転に
先駆けて、切れ目87の開口縁部を保持している口開き
保持索85(図17及び図19参照)を取り除いておく
のが好適となる。
【0082】そこで本実施形態では、図18及び図19
に示すように、この口開き保持索85を跳ね上げるよう
にしてロール紙梱包体515から離反させるための跳ね
上げ機構89を設けている。この跳ね上げ機構89は、
ロール紙梱包体515の軸方向両側に振り分け配置され
た一対の跳ね杆138と、これら跳ね杆138を必要に
応じて揺動駆動させる揺動駆動部139とを有してい
る。なお、この跳ね上げ機構89は、図3に示すように
切開カッター60のカッター走行部61を支持する横桟
140に対して設けられたものとすればよい。
【0083】揺動駆動部139は、跳ね杆138に対
し、これを揺動自在に支持する枢支部141を超えて延
長状に設けられたレバー部142を、流体圧シリンダ等
の駆動具143によって押し引きする構造となってい
る。なお、再記するが、この跳ね上げ機構89の作動
は、両剥ぎ取りカッター63(サイドテーブル125を
含む)をロール紙梱包体515における切れ目87の口
開き部分内へと差し込んで、ロール紙外周面へ沿接させ
た後とすることがポイントとなる。 [4] 鏡面梱包紙用回収装置7 鏡面梱包紙用回収装置7は、図2に示したように、上記
センタ軸移動装置41において設定された受け渡し位置
(図2中に二点鎖線で示した走行枠49の走行終了点)
でのセンタ軸20の下方位置を含むように設置されたコ
ンベア146(図3参照)を有している。
【0084】このコンベア146は、駆動ローラコンベ
アや駆動ベルトコンベアなどによって形成させればよ
い。また必要に応じて、このコンベア146の搬送方向
適所(図例では終端位置とした)に、ピンチロール等の
引き出し装置147を設けることも好適である。このよ
うな鏡面梱包紙用回収装置7では、ロール保持装置3の
取出装置42(図9参照)が各センタ軸20から抜き出
させてなぎ倒し状にした鏡面紙梱包紙512を、上記し
たコンベア146で受け取り、このコンベア146によ
ってシステム外へ排出又は回収することとなる。 [5] 側面梱包紙用回収装置6 図2に示すように、この側面梱包紙用回収装置6は、ロ
ール保持装置3の基準位置Xで保持されたロール紙梱包
体515の上面レベルに対して、これと略同一レベルで
設けられている。
【0085】図25及び図26に示すように、この側面
梱包紙用回収装置6は、損紙丸め装置150と圧縮装置
151とを有している。損紙丸め装置150は、下り傾
斜方向のベルトコンベア153と上り傾斜方向の154
とが側面視V字状に組まれたものである。各ベルトコン
ベア153,154の軸方向は、ロール紙梱包体515
(この損紙丸め装置150の作動段階では裸状態のロー
ル紙500となっている)の軸方向に平行とされてい
る。各ベルトコンベア153,154は、それらの幅方
向中央部でセンター分けされており、このセンター分け
部分を、後述する圧縮装置151の設置スペースとさせ
ている。なお、図示は省略するが、これらベルトコンベ
ア153,154は、いずれもモータ駆動される構造で
ある。
【0086】この損紙丸め装置150の搬入部には、導
入装置155を接続しておくのが好ましい。この導入装
置155は、複数本のローラ(又はホイール)156や
これらローラ156に掛け渡したベルト157によって
側面梱包紙511を上下から挟持しつつ、この側面梱包
紙511を損紙丸め装置150へその上方から投入させ
ることができるレベルへと導くものとなっている。この
ような損紙丸め装置150では、側面梱包紙511がロ
ール紙梱包体515(ロール紙500)の軸方向に平行
した状態のままカールされることとなる。
【0087】圧縮装置151は、一対のプレスローラ1
59と押し込み装置160とを有している。両プレスロ
ーラ159は、互いに平行して寄り添った状態とされて
いる。またこれらプレスローラ159は、損紙丸め装置
150における各ベルトコンベア153,154の軸方
向とは直交関係を成す水平軸を中心として、そのまわり
で回転可能とされており、モータ161及びギヤ装置1
62によって、互いの寄り添い位置に巻き込み作用が生
じるように相対逆向きに回転駆動される。
【0088】押し込み装置160は、両プレスローラ1
59の寄り添い位置へ向けてその上方から押し込み棒1
63を振り下ろす構造となったものである。押し込み棒
163を振り下ろす機構は確動カムを利用したものであ
る。すなわち、押し込み棒163の基部にL型の従節片
164が設けられており、この従節片164は、ガイド
ポスト165に沿って上下動自在とされた上下動片16
6の側面に対して回動自在に保持されている。そして、
従節片164に突出状態で保持されたカムフォロワー1
67が、逆L字状のカム溝168にガイドされるように
なされ、上記上下動片166が流体圧シリンダ等の駆動
具169によって上下動駆動される構造である。
【0089】従って、駆動具169によって上下動片1
66を下降させたとき、カムフォロワー167がカム溝
168内を下降し、そのガイドによって上下動片166
に対する従節片164の角度が変化されるものである。
このようなことから、押し込み棒163は、恰も、踏切
の遮断機のように角度を変えながら下降するようになっ
て、略水平となったときに両プレスローラ159の寄り
添い位置へ達するようになっている。これにより、上記
した損紙丸め装置150のベルトコンベア153,15
4上でカール状態とされた側面梱包紙511は、図27
に示すように、その長手方向で二分される状態に折り込
まれつつ、圧縮装置151の両プレスローラ159間へ
押し込まれ、扁平に圧縮されるようになる。
【0090】ところで、この側面梱包紙用回収装置6
は、上記した鏡面梱包紙用回収装置7(コンベア14
6)の上部に配されている。すなわち、これら側面梱包
紙用回収装置6と鏡面梱包紙用回収装置7とは二階建て
構造である。そのためスペースの有効利用が図られる結
果となり、装置(システム)全体としてのコンパクト化
に繋がっている。なお、このように二階建て構造である
ため、これら側面梱包紙用回収装置6と鏡面梱包紙用回
収装置7との上下間、すなわち、ロール保持装置3と鏡
面梱包紙用回収装置7との間で相関的に設定されること
となる鏡面梱包紙512の受け渡し位置は、ロール保持
装置3の基準位置X(図2参照)からロール紙梱包体5
15の直径相当以上離れた低レベルとして設定されるこ
とになる。 [6] 端部処理装置9 図2に示すように、この端部処理装置9は、ロール保持
装置3の基準位置Xと上記した側面梱包紙用回収装置6
との相互間に設けられている。
【0091】図28に示すように、この端部処理装置9
は複数の作業部を有している。また、この端部処理装置
9では、上記したロール保持装置3によって基準位置X
で保持され、且つ梱包材510のうち少なくとも側面梱
包紙511が取り除かれた後の裸状態のロール紙500
からロール紙原紙500aが所定長さだけ巻き出された
ときに、このロール紙原紙500aの巻出端に沿って走
行可能とされた移動ユニット180を有したものとなっ
ている。この移動ユニット180は、ロール紙原紙50
0aにおける巻出端の上方を横切るように架設されたガ
イドレール181に沿って移動自在とされ、タイミング
ベルト等の巻掛け駆動機構182によって移動駆動され
る。また、このときのロール紙原紙500aにおける巻
出端の下部に対応して、ガイドレール181と平行する
状態で巻出端支持ベルト183が、両端固定状態で張り
渡されている。
【0092】正確に言えば、本実施形態では、ガイドレ
ール181の長手方向、即ち、移動ユニット180の移
動方向や、巻出端支持ベルト183の長手方向は、ロー
ル紙500の軸方向に平行なものとされている。但し、
これらの方向はロール紙500の軸方向に限定されるも
のではなく、必要に応じて変更可能である。例えばロー
ル紙500の巻出端を整形のために切断するときの方向
としてもよい。この切断方向はロール紙500の軸方向
と異なっている場合がある。
【0093】移動ユニット180の移動駆動にタイミン
グベルト等の巻掛け駆動機構182を採用したのは、移
動ユニット180の移動精度を高めるためであるが、他
の高精度移動手段を採用してもよいことは言うまでもな
い。なお、ここで付言しておくと、図2に示したよう
に、ロール保持装置3における基準位置Xとこの端部処
理装置9との相互間には、ロール紙原紙500a用の引
き出し装置185が設けられている。図22に示したよ
うに、この引き出し装置185は、上記した剥ぎ取りカ
ッター63をその開閉駆動機構115と共に支持してい
る前後動台120に対して設けられている。
【0094】この引き出し装置185は、上下一対のロ
ーラ187,188の組み合わせによってピンチロール
を構成したもので、上部側のローラ187は流体圧シリ
ンダ等の昇降駆動具189によって上下動可能であり、
下部側のローラ188はモータ190によって回転駆動
されるようになっている。また、このモータ190から
下部側ローラ188への伝動系にはパウダークラッチ等
のスリップ手段191が組み込まれており、下部側ロー
ラ188に対して過剰な回転制動が加わったときに、こ
の下部側ローラ188が空転するようになっている。
【0095】そして、このモータ190による下部側ロ
ーラ188の回転数は、この下部側ローラ188の周速
度が、ロール保持装置3のセンタ軸20によってロール
紙500が回転駆動されるときの巻出速度よりも、常
に、若干、高速になるように設定されている。従って、
ロール紙500から巻き出されるときのロール紙原紙5
00aは、常に、所定の張力が付与されてピンと張った
状態に保持されるものである。この引き出し装置185
は、上記したようにロール紙原紙500aの引き出しに
専用される。従って、ロール紙梱包体515から梱包材
510の側面梱包紙511が取り除かれて、この側面梱
包紙511が上下のローラ187,188間を通過して
いる間は、上部側ローラ187は上昇待機したままとさ
れる。
【0096】これによって上部側ローラ187が汚れる
のを防止し、結果としてこの上部側ローラ187を介し
てロール紙原子500aへ汚れが移るのを防止してい
る。また、後述する端部処理装置9により、ロール紙原
紙500aの巻出端に各種仕立て処理が施された後は、
下部側ローラ188が回転自在な状態にされる。これに
より、ロール紙原紙500aの巻出端がロール紙500
の本体側へ巻き戻されるのをガイドする。なお、この場
合、巻出端が上下のローラ187,188間を通過する
直前に、上部側ローラ187は上昇されるようになって
おり、これにより、巻出端に張り付けられた各種テープ
類への悪影響(位置ズレや剥離等)を回避できるように
なっている。
【0097】この引き出し装置185には、前後動台1
25がロール保持装置3側へ向けて近接する方向へ移動
したときに、端部処理装置9との間でロール紙500の
巻出端を橋渡しするための可動中継ブリッジ192が付
設されている。この可動中継ブリッジ192は、上面が
フリーローラコンベアやシュート面等の円滑摺動面とし
て形成されたものである。この可動中継ブリッジ192
は、前後動台120をそのガイドレール122と共に支
持しているベース193上で、引き出し装置185へ向
けた端部が上下揺動可能な状態に設けられている。そし
て、前後動台125がロール保持装置3側から遠ざけら
れる方向へ移動するときには、跳ね上げ方向へ揺動され
て、この引き出し装置185との接触干渉が回避される
ようになっている。
【0098】また更に、図2に示すように、この可動中
継ブリッジ192と端部処理装置9との間には紙面検査
装置194が設けられている。この紙面検査装置194
は、CCDカメラを備えた画像判定システムであって、
その下を通過するロール紙原紙500aを画像として捕
らえて、傷や汚れ等の有無をチェックできるようになっ
ている。傷や汚れ等を検出したときには、このロール紙
梱包体の開梱及び仕立てシステム1を全体として一時停
止させ、作業員へその旨の報知を行うなどの処置動作を
行う。
【0099】さて、上記した端部処理装置9が有する作
業部の一つとしては、整形作業部195がある。この整
形作業部195は、図29中の(A)部に示すように、
ロール紙500から巻き出されたロール紙原紙500a
の巻出端に対して、その左右の両隅部を切断して面取り
部520を形成させるところである。また、これら両側
の面取り部520相互間をロール紙500の軸方向に沿
って切断し、綺麗に仕上げることもできる。
【0100】このような面取り部520の形成は、この
ロール紙原紙500aを輪転機などの装置内へ通過搬送
させる場合にあって、巻出端による引っ掛かり障害(破
れや詰まり等)を未然に防止させるうえで有益となる。
図28に示したように、この整形作業部195は、上記
した移動ユニット180に対して設けられたカッターヘ
ッド196と、巻出端支持ベルト183に対して設けら
れたカッター台197とを有している。図30に示すよ
うに、カッターヘッド196は、上下動駆動具198を
介して吊り下げ支持される上下動台199と、この上下
動台199に旋回駆動具200を介して回動可能に保持
された旋回ヘッド201と、この旋回ヘッド201に対
して下向きに設けられたカッター202とを有してい
る。
【0101】図例の場合、上下動駆動具198を介して
移動ユニット180に固定されることになる。ただ、図
示は省略するが、図例のものとは異なり、旋回駆動具2
00によって旋回動作する台を基準にして、この台に上
下動駆動具198を設けるようにし、またこの上下動駆
動具198によって上下動する台にカッター202を設
ける構造にすることも可能である。この場合には、旋回
駆動具200を介して移動ユニット180に固定するこ
とになる。
【0102】上下動駆動具198は、カッター202を
カッター台197へ届くレベルとその上方の待機レベル
との間で二位置変換させるためのものであり、また旋回
ヘッド201は、カッター202を、両面取り部520
として適用させる所定の面取り角度(例えば45°とか
60°)に首振りさせるためのものである。またこの旋
回ヘッド201は、カッター202をロール紙500の
軸方向(又は移動ユニット180の進行方向)と平行に
なるように首振りさせることもできる。
【0103】カッター台197は、カッターヘッド19
6においてカッター202が下降されたときに、このカ
ッター202を受け入れてブレないようにするためのカ
ッター溝203を有したものである。このカッター溝2
03は、カッター202が首振りする角度(所定の面取
り角度や、ロール紙500の軸方向に沿わせた角度)に
応じた本数だけ形成されている。このカッター台197
は、移動ユニット180の移動と同期して同一方向へ移
動可能になっている。
【0104】また、このカッター台197は、巻出端支
持ベルト183の中途部に、そのベルト上面とフラット
となるように組み込まれている。すなわち、このカッタ
ー台197には、その両脇を挟む配置で一対のフリーロ
ーラ205が付設されており、またこれら各フリーロー
ラ205の下側にはそれぞれ別のフリーローラ206が
設けられている。そして、これら計4本のフリーローラ
205,206に対して巻出端支持ベルト183が巻き
掛けられている。すなわち、この巻出端支持ベルト18
3はその中途部が凹型に屈曲された張り渡し状態とされ
ており、この屈曲部分内にカッター台197が嵌め込ま
れている状態となっている。
【0105】そのため、カッター台197が移動ユニッ
ト180と一体的に移動するとき(4本のフリーローラ
205,206もカッター台197と一体的に移動す
る)、巻出端支持ベルト183の中途部にカッター台1
97が組み込まれている状態は常に維持されることにな
る。このような構成の整形作業部195では、旋回駆動
具200の作動でカッター202が一方の面取り部52
0に合わせた角度に首振り設定され、上下動駆動具19
8の作動でこのカッター202が下降され、これによっ
てロール紙500における巻出端の一方の面取り部52
0が形成される。
【0106】そして、上下動駆動部198の作動でカッ
ター202が一旦、上昇され、次に旋回駆動具200の
作動でカッター202がロール紙500の軸方向(又は
移動ユニット180の進行方向)に平行する角度に首振
り設定される。そして、上下動駆動部198の作動で再
びカッター202が下降されてロール紙500の巻出端
に突き刺した状態になると、この状態のまま移動ユニッ
ト180が移動することでカッター202が巻出端を綺
麗に切断する。そして、カッター202が他方の面取り
部520の形成予定位置に達すると、移動ユニット18
0の停止、上下動駆動具198によるカッター202の
上昇、旋回駆動具200による他方の面取り部520に
合わせたカッター202の首振り設定、更に上下駆動具
198によるカッター202の下降が、この順番で行わ
れる。
【0107】従って、ロール紙500の巻出端におい
て、他方の面取り部520も形成されることになる(図
29中の(A)に示した状態が得られる)。一方、図2
8に示すように、この端部処理装置9が有する作業部の
他の一つとして連結準備作業部210がある。この連結
準備作業部210は、図29中の(B)部に示すよう
に、ロール紙500から巻き出されたロール紙原紙50
0aの巻出端に近接させつつ、ロール紙500の軸方向
に沿って連結用両面テープ212を貼付するところであ
る。
【0108】このようにして張り付けられた両面テープ
212は、このロール紙原紙500aを輪転機などの装
置内へ通過搬送させる場合にあって、その巻出端を、先
に使用されたロール紙原紙500bの端末部と連結させ
るうえで有益となる。図28に示したように、この連結
準備作業部210は移動ユニット180に対して設けら
れた両面テープ貼付ヘッド213を有している。図31
に示すように、この両面テープ貼付ヘッド213は、移
動ユニット180へ取り付けられる固定基盤214と、
この固定基盤214に対して上下動駆動具215を介し
て上下動可能に設けられた上下動基盤216とを有して
いる。
【0109】またこの両面テープ貼付ヘッド213は、
上記の上下動基盤216に設けられたテープ供給部21
7と、リケイ紙回収部218と、テープ切り出し部21
9とを有している。テープ供給部217は、新品の両面
テープ223(片面側だけにリケイ紙224が付着され
て巻回されたもの)を保持するリール部とされ、リケイ
紙回収部218はテープ供給部217から巻き出される
両面テープ223からリケイ紙224だけを巻き取りな
がら回収するリール部とされている。このうち少なくと
もリケイ紙回収部218は、駆動リールとされている。
【0110】テープ切り出し部219は、テープ供給部
217からリケイ紙回収部218へ向けて巻き出される
両面テープ223乃至リケイ紙224を所定の張り渡し
状態にガイドする複数のローラ225と、これら各ガイ
ドローラ225による張り渡たし状態の中途部分に設け
られたクサビ型をした剥離ヘッド226と、この剥離ヘ
ッド226よりもテープ供給部217寄りに設けられた
テープカッター227とを有している。剥離ヘッド22
6では、両面テープ223とリケイ紙224とが張り合
わされている状態のものに対して、そのうちリケイ紙2
24側に鋭角的なしごき作用を与えて、両面テープ22
3とリケイ紙224との界面に剥離作用を生起させるも
のである。
【0111】またテープカッター227は、両面テープ
223とリケイ紙224とが張り合わされている状態の
ものに対して、そのうち両面テープ223側に配された
切断刃228と、リケイ紙224側に配されたテープ切
り台229とを有している。切断刃228は、適宜の刃
駆動具230(図例ではモータ駆動のクランク機構とし
た)によってテープ切り台229へ向けた進退動が可能
になっている。この刃駆動具230は、切断刃228を
テープ切り台229へ向けて最も進出させた状態でも、
切断刃228がテープ切り台229には接触せず、これ
ら切断刃228とテープ切り台229との間にリケイ紙
224の厚さ分の隙間を保持させるようになっている。
【0112】従って、この刃駆動具230の作動によっ
て切断刃228がテープ切り台229側へ進出した後で
も、リケイ紙224は切断されることなく、継続的にリ
ケイ紙回収部218へと巻き取られるものである。この
ような構成の連結準備作業部210では、当初、テープ
供給部217からリケイ紙回収部218にわたってリケ
イ紙224が掛け渡されているが、このうち両面テープ
223は、テープ供給部217から剥離ヘッド226の
下端部までで止められた状態にある。
【0113】この状態で、まず、上下動駆動具215の
作動によって上下動基盤216が押し下げられると、剥
離ヘッド226の下端部がロール紙原紙500aの巻出
端上面に当接した時点で、剥離ヘッド226下端位置に
位置付けられていた両面テープ223の先端がロール紙
原紙500aへ点付け的に貼付されることとなる。そこ
で、この状態のまま移動ユニット180の移動(このと
きの移動方向は図31で言えば右から左方となる)と、
リケイ紙回収部218の回収作動とが同期的に行われ
る。従って、これに伴って両面テープ223がテープ供
給部217から巻き出されつつ、ロール紙原紙500a
の巻出端に沿って貼付されることとなる。また、このと
き両面テープ223から剥離されたリケイ紙224につ
いては、リケイ紙回収部218へと巻き取られることと
なる。
【0114】このようにして、テープ供給部217での
両面テープ223の供給量が所定量に達したときに、テ
ープカッター227では刃駆動具230の作動でテープ
切断刃228がテープ切り台229側へ進出し、両面テ
ープ223に切れ目が入れられる。このとき、切れ目は
両面テープ223だけでリケイ紙224には達していな
い(即ち、リケイ紙224は切断されない)ことは上記
した通りである。そして、この後、両面テープ223に
入れられた切れ目位置が剥離ヘッド226の下端まで達
するようになったときに、丁度、移動ユニット180の
移動と、リケイ紙回収部218の回収作動とが1サイク
ル分、終了するようになっている。
【0115】この後、上下動駆動具215の作動で上下
動基盤216が上昇されることで、この連結準備作業部
210としての1サイクル動作が終了する。図28に示
すように、この端部処理装置9が有する作業部の一つと
して、更に、巻き戻し準備作業部235がある。この巻
き戻し準備作業部235は、図29中の(C)部に示す
ように、ロール紙500から巻き出されたロール紙原紙
500aの巻出端に対し、その延長方向へ突出させた状
態でタブテープ236を貼付するところである。
【0116】このタブテープ236は、巻出端をロール
紙500の本体側へ巻き戻したときに、その止め付け用
に張り付けるためのものである。すなわち、このタブテ
ープ236で巻出端をロール紙500の本体側へ止め付
けておけば、ロール紙500を輪転機へ向けて搬送した
りストック用に取り扱いをしたりする間、巻出端がほつ
れを起こすことがないということになる。このようなタ
ブテープ236は、巻出端の長手方向に沿って複数枚を
互いに所定間隔で張り付けるようにするのが好適であ
る。
【0117】図28に示したように、この巻き戻し準備
作業部235は、移動ユニット180に対して設けられ
たタブテープ貼付ヘッド237を有している。図32に
示すように、このタブテープ貼付ヘッド237は、コア
部240と、ドラム241と、スタンプ駆動部242と
を有している。また、このタブテープ貼付ヘッド237
は、テープ供給部243やテープカッター244をも有
したものとなっている。スタンプ駆動部242は、この
タブテープ貼付ヘッド237を全体として移動ユニット
180へ取り付けるための固定基盤245と、この固定
基盤245に対して上下動駆動具246を介して上下動
可能に設けられた上下動基盤247とを有している。
【0118】このうち、上下動基盤247の下辺部に近
い部分に対し、ドラム241がやや下方突出状態で位置
付けられたものとなっており、このスタンプ駆動部24
2は、このドラム241の外周面(下向き面)がロール
紙の巻出端に接触するレベルと、このドラム241の外
周面(下向き面)がその上方へ離反するレベルとの二位
置間で、このドラム241を上下動させるように作動す
るものである。図34に示すように、コア部240は、
ドラム241の回転を支持するところである。このコア
部240は、軸心が水平方向に向いた円柱形を基本形と
するが、その外周面には、互いに区画された2つの凹部
が形成されている。これらの各凹部は、それぞれ第1吸
引室250及び第2吸引室251とされている。
【0119】これら第1吸引室250や第2吸引室25
1には真空ポンプ(図示略)がエア配管されており、吸
引状態(負圧)にできるようになっている。このうち、
第2吸引室251に関しては、ドラム241の回転と所
定の関係を保ちながら吸引状態のオンオフ切り替え(タ
イミング的な詳細は後述する)が行われるようになって
いる。ドラム241は、上記説明から既に明らかなよう
に、コア部240の回りに回転自在に外嵌されている。
このドラム241は、コア部240の回りで正四角形以
上の正多角形を呈するものである。
【0120】そして、その角数に応じて、コア部240
を中心とした角回動をするように回動駆動可能になって
いる(その駆動機構については図示を省略したが、ステ
ッピングモータを用いたパルス制御としたり流体圧シリ
ンダを用いたカム駆動としたりすればよい)。図例のド
ラム241は正六角形としてあり、従ってこのドラム2
41の外周面にできる角数及び平坦面253の数は各6
つずつあり、従って1/6回転ずつの角回動を行うもの
とされ、6動作で1回転することになる。
【0121】このドラム241における全ての平坦面2
53には、内部のコア部240まで達する吸引孔254
が形成されている。従って、コア部240の第1吸引室
250や第2吸引室251が吸引状態とされると、これ
ら各吸引室250,251に対応するドラム241の各
平坦面253では、各吸引孔254の開口周部、即ち、
これら各平坦面253が吸引状態になり、これによって
これら平坦面253で、テープ供給部243から供給さ
れるタブテープ236を吸着することができる。
【0122】なお、図34に示すように、ドラム241
における一つの平坦面253が真下を向いて停止してい
るものとして説明すると、上記コア部241において、
第2吸引室251の開口長は、真下を向いた平坦面25
3における前半域(図34中の右半部)に対応する位置
と、この平坦面253に対してドラム回転方向一次側
(図34中の右側)に隣接する平坦面253に少しかか
る位置とにわたる形成範囲(ドラム241の二つの平坦
面253にわたる範囲)となっている。これに対し、第
1吸引室250は、第2吸引室251に対してドラム回
転方向の一次側となるように配されており(即ち、第2
吸引室251よりも先に通過する配置)、且つ、この第
1吸引室250の開口長は、真上を向いた平坦面253
における後半域(図34中の右半部)に対応する位置に
わたる形成範囲(ドラム241の三つの平坦面253に
わたる範囲)とされている。
【0123】なお、これら第1吸引室250や第2吸引
室251の開口長は、上記した範囲(図34に示したも
の)に限定されるものではなく、必要に応じて適宜調節
すればよい。そして、ドラム241は、真下位置で各平
坦面253が停止するように角回動されるものとなって
いる。結果として、テープ供給部243から供給される
タブテープ236は、ドラム241の上向きとなってい
る平坦面253で吸着を開始され、この平坦面253が
ドラム241の真下へ向けられるまで、この吸着状態が
維持されることになる。
【0124】また、このドラム241の真下へ向けられ
た平坦面253では、次にドラム241が角回動するこ
とによって吸引状態が解除される(第2吸引室251の
対象外へ出る)ので、ここでタブテープ236も吸着状
態から解放されることになる。このようにして、ドラム
241が角回動を行うたびに、タブテープ236はドラ
ム241が呈する多角形の一辺長さ(平坦面253の長
さ)分ずつ繰り出されることになる。
【0125】テープ供給部243は、新品のタブテープ
236を保持するリール部とされている。なお、このテ
ープ供給部243は駆動リールとすることも可能である
が、必ずしも駆動リールとすることが必要なわけではな
い。ただ、電磁ブレーキ(図示略)などが付設されたも
のとして、必要に応じて回転停止状態の保持(空転防
止)ができるようにするのが好適である。なお、本実施
形態では、リケイ紙の付着していないタブテープ236
を採用するものとしているが、リケイ紙が付着されたも
のを採用することも可能であり、この場合にはリケイ紙
を巻き取りながら回収するリケイ紙回収部(上記連結準
備作業部210で説明したようなもの)を設ければよい
ことになる。
【0126】このようなテープ供給部243は、ドラム
241の上向きの外周面に対してタブテープ236を供
給するようになっている。テープカッター244は、切
断刃257と、この切断刃257をドラム241へ向け
て進退動させる適宜の刃駆動具259(図例では流体圧
シリンダとした)とを有している。また、このテープカ
ッター244には、ストローク制御部258が付設され
ている。
【0127】なお、上記したドラム241には、その外
周面に形成された全ての角部に、切断刃257との衝突
干渉を回避するための凹部260が形成されている。従
って、この切断刃257は、ドラム241が平坦面25
3の一つを真下へ向けた停止状態にあるときに、例えば
側方へ向けた水平状態で位置付けられる凹部260を狙
う配置として、設けられていることになる。図33に示
すように、切断刃257は、複数の三角刃261が連接
されることによってギザ刃を形成している。各三角刃2
61は、ドラム241の外周面に吸着保持されているタ
ブテープ236に対して、そのテープ幅方向に沿って並
んだ状態にある。
【0128】そして、上記したストローク制御部258
は、このような切断刃257の刃先をタブテープ236
へ押しつける量を強めたり、反対に弱めたりするための
ものとして装備されたものである。図例のストローク制
御部258は、切断刃257が進出する部分に対し、爪
駆動部262により、リンク機構を介してストッパ爪2
63を突出させたり引っ込めさせたりするものを示して
いる。すなわち、爪駆動部262を作動させないまま
(ストッパ爪263を突出させないまま)、刃駆動具2
59を作動させて切断刃257を進出させると、切断刃
257は刃駆動具259の作動ストローク分を全部使っ
て進出するので、切断刃257の各三角刃261がそれ
らの根本部分までタブテープ236に食い込み、その結
果、タブテープ236は切断される。
【0129】しかし、爪駆動部262を作動させてスト
ッパ爪263を突出状態にし、そのうえで刃駆動具25
9の作動で切断刃257を進出させると、この切断刃2
57の一部がストッパ爪263とぶつかり、進出量が少
なく抑えられることになる。そのため、タブテープ23
6に対し、切断刃257における各三角刃261の先端
だけが突き刺さる状態となり、その結果、タブテープ2
36は完全には切断されず、切取線264(図35参
照)が形成されることとなる。そこで、このストローク
制御部258の作動(爪駆動部262によるストッパ爪
263の突出と引き込みとの切り替え)を、ドラム24
1の多角形形状に応じた角回動のたびに交互に繰り返す
ようにすると、タブテープ236は、所定長さ(ドラム
241の平坦面253における二つ分に相当した長さ)
に切り出されると共に、この切り出された長さの丁度、
中間位置に切取線264が設けられた状態となる。
【0130】このような切取線264は、切り出された
タブテープ236をその長手方向中間位置で引きちぎろ
うとするうえで、その破断予定部となる。すなわち、こ
のタブテープ236は、上記したようにロール紙500
の巻出端を巻き戻したときに、この巻出端をロール紙5
00の本体側へ止め付けるために使用するものである
が、このロール紙500を輪転機などへセットした後に
は、タブテープ236を引きちぎって巻出端を巻き出す
必要がある。このような場合に、上記したような切取線
264が設けられていれば、タブテープ236の引きち
ぎりがいとも簡単且つ迅速に行えることになる。
【0131】このような構成の巻き戻し準備作業部23
5では、上記したようにドラム241の外周面にテープ
供給部243からのタブテープ236が吸着保持されつ
つ、ストローク制御部258の作動とドラム241の角
回動とが交互に繰り返され、もって、タブテープ236
としての所定長さへの切り出しと切取線264の形成と
が行われる。そして、移動ユニット180の移動によっ
て、タブテープ貼付ヘッド237がロール紙500の巻
出端に対する適宜貼付位置に達したところで、スタンプ
駆動部242の作動により、ドラム241の下向きの平
坦面253が巻出端へと押し付けられる。
【0132】この状態で、コア部240の第2吸引室2
51に対する吸引状態が解除され、切り出された1片の
タブテープ236が巻出端へと張り付けられることとな
る。このようなタブテープ236の切り出し及び切取線
264の形成と、移動ユニット180の移動とが、タブ
テープ236の貼付枚数及びその貼付ピッチに応じて繰
り返されて、図29に示したような状態とされた段階
で、この巻き戻し準備作業部235としての1サイクル
動作が終了する。なお、図36及び図37に示すよう
に、ロール紙原紙500aの巻出端にタブテープ236
が張り付けられた後、この巻出端がロール紙500の本
体側へ巻き戻される際には、ロール紙500の外周面に
対して押さえローラ267(図2をも併せて参照のこ
と)を軽く押圧状態にさせるとよい。
【0133】この押さえローラ267は回転自在なもの
である。また、この押さえローラ267は、例えば流体
圧シリンダ等(図示略)によって昇降可能なものとして
おけばよい。これによって、この押さえローラ267が
ロール保持装置3などの作動に干渉するのを防止でき
る。図28に示すように、この端部処理装置9が有する
作業部の一つとして、更に、テール表示作業部270が
ある。このテール表示作業部270は、図29中の
(A)部に示すように、ロール紙500から巻き出され
たロール紙原紙500aの巻出端近傍へ、テールマーク
271を貼付するところである。
【0134】このテールマーク271は、文字通り、こ
のロール紙原紙500aの端部を検出するためのもので
ある。なお、このロール紙原紙500aを輪転機などの
装置内へ通過搬送させる場合にあって、その先端部とし
ての検出に使用することも勿論可能である。図28に示
したように、このテール表示作業部270は、移動ユニ
ット180に対して設けられたテールマーク貼付ヘッド
272を有している。また、このテール表示作業部27
0は、この移動ユニット180の移動をガイドするガイ
ドレール181の一端部寄りに設置されたテープ受け渡
し装置273を有している。
【0135】図38に示すように(なおこの図38は、
図28中の矢符G方向から見た状態として描いてあ
る)、このテープ受け渡し装置273は、設置用の固定
基盤274に対して設けられたテープ供給部275と、
リケイ紙回収部276と、テープ切り出し部277とを
有している。テープ供給部275は、テールマーク27
1の材料となるテープ280(片面側だけにリケイ紙2
81が付着されて巻回されたもの)を保持するリール部
とされたもので、駆動はされないが、電磁ブレーキ(図
示略)などが付設されたものとして、必要に応じて回転
停止状態の保持(空転防止)ができるようになってい
る。
【0136】これに対し、リケイ紙回収部276はテー
プ供給部275から巻き出されるテープ280からリケ
イ紙281だけを巻き取りながら回収するリール部とさ
れたもので、一定トルクで駆動される構造である。テー
プ切り出し部277には、テープカッター278が設け
られている。また、このテープ切り出し部277は、テ
ープ供給部275からリケイ紙回収部276へ向けて巻
き出されるテープ280乃至リケイ紙281を所定の張
り渡し状態にガイドする複数のローラ282と、これら
各ガイドローラ282による張り渡たし状態の中途部分
に設けられたクサビ型をしたスライドナイフ283とを
有している。
【0137】また、このテープ切り出し部277は、上
記した各ガイドローラ282とは別に、スライドナイフ
283に対するテープ280乃至リケイ紙281の入り
側に設けられた可動ローラ284を有している。スライ
ドナイフ283は、移動ユニット180の移動方向に平
行する方向に細長い板片形に形成されたもので、テール
マーク貼付ヘッド272へ向けた端部は、舳先状に切り
上がったエッジとされている。図39(A)乃至(D)
に示すように、このスライドナイフ283は、適宜駆動
具(図示略)によって水平移動可能とされている。
【0138】従って、テープ供給部275の電磁ブレー
キ(図示略)を解放状態にしたうえで、このスライドナ
イフ283をテールマーク貼付ヘッド272へ向けて進
出させると(図38及び図39の右方へ移動させる
と)、その進出量に応じたテープ280乃至リケイ紙2
81の繰り出しが可能になっている。また、このスライ
ドナイフ283はその先端部がエッジ化されているの
で、この先端部により、テープ280とリケイ紙281
とが張り合わされている状態のものに対してそのうちリ
ケイ紙281側に鋭角的なしごき作用を与えることがで
き、その結果、テープ280とリケイ紙281との界面
に剥離作用を生起させることができるようになってい
る。
【0139】可動ローラ284は、流体圧シリンダ等の
適宜駆動具285によって上下動可能に設けられたもの
で、その下降位置で上記スライドナイフ283の上面に
当接するように配置されている。従って、この可動ロー
ラ284を下降させた状態にすることで、スライドナイ
フ283に対するテープ280乃至リケイ紙281の当
接を確実化させることができるものである。テープカッ
ター278は、スライドナイフ283の先端部近傍で、
刃先を下向きにした切断刃287と、この切断刃287
を上下駆動させる流体圧シリンダ等の刃駆動具288と
を有している。
【0140】なお、刃駆動具288が作動する時点で
は、図39(D)に示すように、テープ280とリケイ
紙281とが剥離された状態とされているので、切断刃
287はテープ280だけを切断することとなり、リケ
イ紙281は切断されることなく、その後も継続的にリ
ケイ紙回収部276へと巻き取られるものである。一
方、テールマーク貼付ヘッド272は、移動ユニット1
80へ取り付けられたブラケット290に対し、流体圧
シリンダやソレノイド等の上下動駆動具291を介して
上下動可能に設けられた上下動台292と、この上下動
台292によって保持された吸引搬送部293とを有し
ている。
【0141】この吸引搬送部293は、その下面部が吸
引面とされており、真空ポンプ(図示略)等とエア配管
されている。この吸引搬送部293は、移動ユニット1
80がテープ受け渡し装置273へ向けて移動したとき
であって、且つ、図39(B)及び(C)に示すように
スライドナイフ283が進出状態とされているものとし
て、このスライドナイフ283の上部にオーバーラップ
するような位置関係で設けられている。また、このとき
吸引搬送部293が上下駆動具291の作動で上昇され
たときに、この吸引搬送部293の下面がスライドナイ
フ283の上面に当接乃至最接近するようになってい
る。
【0142】すなわち、吸引搬送部293は、上下駆動
部291の上限位置でスライドナイフ283が進出接近
するのでその上面に最接近し、ここで上下駆動部291
から解放されてスライドナイフ283上のテープ280
に接触し、吸引を行う。そして、テープ280を吸引保
持した状態のまま上下駆動部291に再接続される。そ
して、スライドナイフ283が後退した後、上下駆動部
291の下限位置まで下降することにより、ロール紙5
00の巻出端へテープ280を張り付けることになる。
【0143】このような構成のテール表示作業部270
では、テープ受け渡し装置273(図38参照)におい
て、まずテープ供給部275の電磁ブレーキ(図示略)
が解放状態とされる。そして、図39(A)に示すよう
に、可動ローラ284が駆動具285(図38参照)の
作動によって下降されて、スライドナイフ283の上面
に当接した状態とされる。そして、リケイ紙回収部27
6が巻き取り方向に駆動され、これによってテープ供給
部275からリケイ紙回収部276へわたるテープ28
0乃至リケイ紙281は、弛みが取り除かれて所定張力
でピンと張った状態とされる。ここで一旦、リケイ紙回
収部276は停止状態となる。
【0144】そして、図39(B)に示すように、スラ
イドナイフ283が進出され、テープ供給部275側か
らこのスライドナイフ283の進出量に応じたテープ2
80乃至リケイ紙281が繰り出されるようになる。そ
して、このテープ受け渡し装置273へ向けて移動ユニ
ット180が移動し、スライドナイフ283の上方にテ
ールマーク貼付ヘッド272の吸引搬送部293がオー
バーラップする状態とされる。そして、この吸引搬送部
293では吸引が開始され、また上下駆動具291(図
38参照)から解放されるので、図39(C)に示すよ
うにこの吸引搬送部293がスライドナイフ283上へ
と自重で降下し接触する。
【0145】そこで、テープ供給部275では電磁ブレ
ーキ(図示略)がONの状態とされ、また可動ローラ2
84が駆動具285の作動で上昇される。そして、図3
9(D)に示すように、テールマーク貼付ヘッド272
の吸引搬送部293が上下駆動具291に再接続される
と共に、テープ受け渡し装置273側ではスライドナイ
フ283が後退されて、その結果、テープ280とリケ
イ紙281とが剥離されることとなる。また、リケイ紙
回収部276が再び巻き取り方向に駆動され、従ってテ
ープ280は吸引搬送部293に吸着保持された状態と
なるが、リケイ紙281はスライドナイフ283の後退
量に応じてリケイ紙回収部276へと巻き取られた状態
となる。
【0146】その後、テープ受け渡し装置273のテー
プカッター278において、切断刃287が刃駆動具2
88の作動で下降及び上昇して、吸引搬送部293から
後続するテープ280が切断される。このようにして吸
引搬送部293に吸着保持されたテープ280が、移動
ユニット180の適量の移動と、その移動後における上
下動駆動具291による吸引搬送体293の下降、更に
は吸引搬送体293での吸引解除といった各動作に基づ
いて、ロール紙500の巻出端へと張り付けられること
となる。
【0147】従って、この張り付けられたテープが、以
後、テールマーク271として作用することになるので
ある。 [7] ロール搬送装置10 図2に示すように、このロール搬送装置10は、ロール
保持装置3における基準位置Xの真下に設置されてい
る。図40に示すように、このロール搬送装置10は、
所定間隔をおいて設けられた一対のホイール300間
に、チェーン等のエンドレス搬送帯301が掛け回され
て成るものであって、一方のホイール300又は両ホイ
ール300間に設けたテンションホイール(図示略)に
接続したモータ302により駆動可能とした駆動コンベ
アである。
【0148】本実施形態において、このロール搬送装置
10では、ロール紙梱包体515をその軸方向に沿って
搬送させるものとした。そのため、ホイール300の相
互間隔は、ロール紙梱包体515の軸方向長さよりも長
く設定されている。また、搬送途中にロール紙梱包体5
15が転げ落ちたり、位置ズレしたりすることがないよ
うに、エンドレス搬送帯301に対してその全長に、中
窪み形状のキャリー用アタッチメント303が連接され
たものとなっている。
【0149】また、このロール搬送装置10では、下部
にリフト装置305を設けてあり、図2に示したように
ロール保持装置3に対するロール紙梱包体515やロー
ル紙500の受け渡しが容易且つ円滑に行えるようにし
てある。このリフト装置305を設けることに伴い、ロ
ール保持装置3に装備させるセンタ軸移動装置41にお
いてその大型化を抑制できるという利点もある。ところ
で、このロール搬送装置10では、ロール紙梱包体51
5を搬入する作用だけでなく、梱包材510のうち少な
くとも側面梱包紙511が取り除かれた後の裸状態のロ
ール紙500を搬出する作用をも奏するものとされてい
る。
【0150】そこで、上記エンドレス搬送帯301に
は、ロール紙梱包体515をロール保持装置3へ搬入す
るのに専用される搬入ゾーン307と、ロール保持装置
3からロール紙500を搬出するのに専用される搬出ゾ
ーン308とが、長手方向で互いに区分けされたものと
してある。これら搬入ゾーン307と搬出ゾーン308
とでは、例えばキャリー用アタッチメント303の材質
を硬軟性で異ならせたり、形状的に異ならせたりしてお
けばよい。しかし、場合によっては、両ゾーン307,
308間で物理的、構造的な違いは全く存在しないもの
としておき、制御上(運用上)の区別として、明確に使
い分けられるものとしておくだけでもよい。
【0151】従って、このロール搬送装置10を搬入、
搬出の双方で共用できるものでありながら、汚れた状態
のロール紙梱包体515から、綺麗な状態のロール紙5
00に対して、汚れが移るということがないものであ
る。勿論、装置として1台でよい(搬入装置と搬出装置
とを別々に設置する必要がない)から、装置の小型化、
設備コストの低廉化等の利点が得られるものである。 [8] まとめ 以上、詳説したところから明らかなように、上記構成を
具備したロール紙梱包体の開梱及び仕立てシステム1
(図1乃至図3参照)では、搬入コンベア11からロー
ル搬送装置10を経てロール紙梱包体515が所定位置
に搬入されると、ロール保持装置3ではセンタ軸移動装
置41や挟持動作装置21が作動する。
【0152】従って、このロール搬送装置10からロー
ル紙梱包体515が受け取られ、且つ基準位置Xで水平
保持される。そして、次に分離装置4の鏡面カッター6
2、切開カッター60、剥ぎ取りカッター63がこの順
番で作動して、梱包材510は側面梱包紙511と鏡面
梱包紙512とに切り分けられる。そして、梱包紙排紙
装置5の側面梱包紙用回収装置6が作動して、切り分け
られたうちの側面梱包紙511が回収、除去される。従
って、この段階でロール保持装置3のセンタ軸20間に
は、側面梱包材511が取り除かれて裸状態とされたロ
ール紙500が保持されていることになる。
【0153】次に、ロール保持装置3のセンタ軸20が
回転して、ロール紙500からロール紙原紙500aが
巻き出される。そして、端部処理装置9が作動する。こ
の端部処理装置9での作動順としては、例えば、まず最
初に、移動ユニット180が移動を開始して、その往動
時に整形作業部195のカッターヘッド196による面
取り部520(図29参照)の形成が行われ、次にこの
移動ユニット180が復動を行う場合に、テール表示作
業部270のテールマーク貼付ヘッド272及びテープ
供給部244によるテールマーク271の張り付けが行
われる。
【0154】また、折り返し、移動ユニット180が2
度目の往動を行うことになり、このとき巻き戻し準備作
業部235のタブテープ貼付ヘッド237によるタブテ
ープ236(図29参照)の張り付けが行われる。そし
て、最後にこの移動ユニット180が復動を行う場合
に、連結準備作業部210の両面テープ貼付ヘッド21
3による両面テープ212(図29参照)の張り付けが
行われる。そして、このようにして仕立て処理が終了し
た後は、ロール保持装置3のセンタ軸20が上記と逆回
転して、ロール紙原紙500aが巻き取られ、このとき
タブテープ236による巻出端の止め付けが行われる。
【0155】その後、ロール保持装置3のセンタ軸移動
装置41や挟持動作装置21の作動で、巻き取り状態の
ロール紙500が、ロール保持装置3からロール搬送装
置10へと渡され、搬出コンベア12へと吐き出され
る。なお、このとき、ロール保持装置3のセンタ軸移動
装置41及び取出装置42が作動すると共に、梱包紙排
紙装置5の鏡面梱包紙用回収装置7が作動して、センタ
軸20に突き刺さり状態で残された鏡面梱包紙512が
除去・回収される。これで、ロール紙梱包体の開梱及び
仕立てシステム1としての全システムの1サイクル動作
が終了する。
【0156】ところで、本発明は、上記実施形態で説明
したものに限定されるものではなく、細部の構成、採用
機構、採用部材、部材形状、作動順序等々に関しては、
実施の形態に応じて更に適宜変更可能である。例えば、
上記実施形態ではロール紙梱包体515をセンタ軸20
で持ち上げる構造としているが、持ち上げず、その周辺
機構を必要に応じて昇降させることでロール紙梱包体5
15への相対近接・離反を行わせるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、略水平に保持したロール紙梱
包体515に対してその上向きの周面を切開するように
しているが、これは下向きの周面や、横向きの周面を切
開させるように変更してもよい。
【0157】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るロール紙梱包体の開梱方法及び開梱装置では、軸
方向を略水平にして保持されたロール紙梱包体に対し、
側面梱包紙の上向き面となっている部分を切開させるこ
とが可能になった。また、本発明に係るロール紙梱包体
の開梱装置を装備させることに伴い、ロール紙梱包体か
ら、輪転機へセットできるような状態のロール紙を得る
までの全工程を自動化させることが可能になった。
【0158】また、これら全体としての工程長を短縮化
でき、しかも稼働効率の飛躍的高効率化させることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロール紙梱包体の開梱及び仕立てシステムにお
ける一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線拡大矢視図である。
【図3】図2のB−B線拡大矢視図である。
【図4】ロール保持装置を示す斜視図である。
【図5】ロール保持装置におけるロール紙梱包体の保持
前の状態を示す正面図である。
【図6】ロール保持装置におけるロール紙梱包体の保持
状態を示す正面図である。
【図7】ロール紙梱包体に対するセンタ軸の挿入状態を
示す正面断面図である。
【図8】ロール紙梱包体に対してセンタ軸を挿入する過
程を示す正面断面図である。
【図9】ロール保持装置におけるロール紙梱包体の解放
後の状態を示す正面図である。
【図10】分離装置のカッター走行部を示す正面図であ
る。
【図11】分離装置における切開カッターの周辺を拡大
して示す正面図である。
【図12】分離装置の切開カッターを示す斜視図であ
る。
【図13】図11のC−C線拡大断面図である。
【図14】図11のD−D線拡大矢視図である。
【図15】図10のE−E線拡大矢視図である。
【図16】切開カッターによる側面梱包紙の切開状況を
示す斜視図である。
【図17】切開カッターの走行後において側面梱包紙に
形成された切れ目が口開き保持索によって口開きされた
状況を示す側断面図である。
【図18】口開き保持索に対して必要とされた跳ね上げ
機構の拡大側面図である。
【図19】切開カッターの走行後において側面梱包紙に
形成された切れ目が口開き保持索によって口開きされた
状況を示す斜視図である。
【図20】分離装置の鏡面カッターを示す斜視図であ
る。
【図21】鏡面カッターの作動状況を示す斜視図であ
る。
【図22】分離装置の剥ぎ取りカッターを示す斜視図で
ある。
【図23】剥ぎ取りカッターのカッター振動部を拡大し
て示す斜視図である。
【図24】剥ぎ取りカッターによる側面梱包紙と鏡面梱
包紙との切り分け状況を示す斜視図である。
【図25】側面梱包紙用回収装置を拡大して示す側面図
である。
【図26】側面梱包紙用回収装置を示す斜視図である。
【図27】側面梱包紙用回収装置による側面梱包紙の圧
縮状況を示す斜視図である。
【図28】端部処理装置を示す斜視図である。
【図29】端部処理装置による各種の仕立て処理を説明
した斜視図である。
【図30】端部処理装置における整列作業部のカッター
ヘッドを示す斜視図である。
【図31】端部処理装置における連結準備作業部の両面
テープ貼付ヘッドを示す正面図である。
【図32】端部処理装置における巻き戻し準備作業部の
タブテープ貼付ヘッドを示す正面図である。
【図33】図34のF−F線拡大矢視図である。
【図34】図32中の一部を拡大し且つ一部を破砕して
示す図である。
【図35】巻き戻し準備作業部によって張り付けられた
タブテープの様子を拡大して示す斜視図である。
【図36】巻き戻し準備作業部によってタブテープが張
り付けられた後にロール紙の巻出端を巻き戻す状況を説
明した側面図である。
【図37】図36に続く状況を説明した側面図である。
【図38】端部処理装置のテール表示作業部が具備する
テールマーク表示ヘッド及びテープ受け渡し部を示す正
面図(図28中の矢符G方向から見た状態の図)であ
る。
【図39】テール表示作業部の作動状況を説明した図で
ある。
【図40】ロール搬送装置を示す斜視図である。
【図41】ロール紙梱包体を示す斜視図である。
【図42】ロール紙梱包体を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 ロール紙梱包体の開梱及び仕立てシステム 2 開梱装置 3 ロール保持装置 4 分離装置 5 梱包紙排紙装置 6 側面梱包紙用回収装置 7 鏡面梱包紙用回収装置 8 仕立て装置 9 端部処理装置 10 ロール搬送装置 20 センタ軸 21 挟持動作装置 30 本支持部 31 仮支持部 32 突入部 40 吸着装置 41 センタ軸移動装置 42 取出装置 60 切開カッター 61 カッター走行部 62 鏡面カッター 63 剥ぎ取りカッター 65 刃部 70 窪み形成具 85 口開き保持索 89 跳ね上げ機構 96 切れ目 130 カッター振動部 150 損紙丸め装置 151 圧縮装置 180 移動ユニット 195 整形作業部 196 カッターヘッド 210 連結準備作業部 212 両面テープ 213 両面テープ貼付ヘッド 235 巻き戻し準備作業部 236 タブテープ 237 タブテープ貼付ヘッド 240 コア部 241 ドラム 242 スタンプ駆動部 243 テープ供給部 244 テープカッター 253 平坦部 254 吸引孔 250 吸引室 251 吸引室 257 切断刃 261 三角刃 264 切取線 270 テール表示作業部 271 テールマーク 272 テールマーク貼付ヘッド 300 ホイール 301 エンドレス搬送帯 307 搬入ゾーン 308 搬出ゾーン 500 ロール紙 501 中空芯部 502 端面 511 側面梱包紙 512 鏡面梱包紙 515 ロール紙梱包体 520 面取り部 X 基準位置
フロントページの続き (72)発明者 八束 康 大阪府茨木市藤の里2−13−44 グンゼ株 式会社SOZ事業本部内 Fターム(参考) 3E058 AA06 BA09 CA01 CA02 DA01 EA01 FA06 GA05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空芯部(501)を有するロール紙
    (500)の周方向外面が側面梱包紙(511)で包ま
    れ且つ両側のドーナツ板状端面(502)が鏡面梱包紙
    (512)で包まれて成るロール紙梱包体(515)を
    開梱する方法であって、 上記ロール紙梱包体(515)の軸方向両側から先端の
    尖ったセンタ軸(20)を中空芯部(501)の中心へ
    向けて押しつけることで鏡面梱包紙(512)にセンタ
    軸(20)を突き刺し、そのまま両側のセンタ軸(2
    0)でロール紙梱包体(515)を挟持して略水平に保
    持する手順を含んでいることを特徴とするロール紙梱包
    体の開梱方法。
  2. 【請求項2】 前記センタ軸(20)にはロール紙梱包
    体(515)の中空芯部(501)にガタツキなく挿入
    可能な本支持部(30)と、この本支持部(30)の先
    端側にこれと同軸で細く形成された仮支持部(31)と
    が設けられており、 ロール紙梱包体(515)の軸方向両側からセンタ軸
    (20)を突き刺すときにまず上記仮支持部(31)を
    中空芯部(501)へ差し込んでロール紙梱包体(51
    5)を持ち上げ、次にこの持ち上げ状態で両センタ軸
    (20)を相互近接させることで上記本支持部(30)
    を中空芯部(501)へ差し込む手順を含んでいること
    を特徴とする請求項1記載のロール紙梱包体の開梱方
    法。
  3. 【請求項3】 中空芯部(501)を有するロール紙
    (500)の周方向外面が側面梱包紙(511)で包ま
    れ且つ両側のドーナツ板状端面(502)が鏡面梱包紙
    (512)で包まれて成るロール紙梱包体(515)を
    開梱する方法であって、 上記ロール紙梱包体(515)の軸方向両側から鏡面梱
    包紙(512)の中心部へセンタ軸(20)を突き刺し
    て挟持状態とさせ、これら両側のセンタ軸(20)を上
    昇させてロール紙梱包体(515)を持ち上げ、 この持ち上げ位置においてロール紙梱包体(515)の
    側面梱包紙(511)を軸方向に切開すると共に、ロー
    ル紙梱包体(515)を回転させつつ側面梱包紙(51
    1)の切開位置を起点としてこの側面梱包紙(511)
    と上記鏡面梱包紙(512)とを互いに切り分ける手順
    を含んでいることを特徴とするロール紙梱包体の開梱方
    法。
  4. 【請求項4】 前記側面梱包紙(511)の切開時に
    は、この側面梱包紙(511)と重なるロール紙(50
    0)を一緒に切開させ、次に側面梱包紙(511)と鏡
    面梱包紙(512)とを切り分ける時にはこの切り分け
    と並行しつつ側面梱包紙(511)とこれと一緒に切開
    したロール紙(500)とを同時に巻き出しする手順を
    含んでいることを特徴とする請求項3記載のロール紙梱
    包体の開梱方法。
  5. 【請求項5】 中空芯部(501)を有するロール紙
    (500)の周方向外面が側面梱包紙(511)で包ま
    れ且つ両側のドーナツ板状端面(502)が鏡面梱包紙
    (512)で包まれて成るロール紙梱包体(515)を
    開梱する装置であって、 上記ロール紙梱包体(515)をその軸方向を略水平に
    保持しつつその中空芯部(501)を中心として回転可
    能にさせるロール保持装置(3)と、 このロール保持装置(3)で保持されたロール紙梱包体
    (515)に対して側面梱包紙(511)と鏡面梱包紙
    (512)とを互いに切り分ける分離装置(4)とを有
    しており、 上記分離装置(4)は、ロール保持装置(3)で保持さ
    れたロール紙梱包体(515)に対してその上向き面を
    軸方向に切り開く切開カッター(60)を有しているこ
    とを特徴とするロール紙梱包体の開梱装置。
  6. 【請求項6】 前記分離装置(4)が有する切開カッタ
    ー(60)は、ロール保持装置(3)で保持されたロー
    ル紙梱包体(515)の一方の鏡面梱包紙(512)に
    対してその外周部近接位置へ突き刺し可能とされ且つこ
    の突き刺し部位からロール紙梱包体(515)の側面梱
    包紙(511)側を切断可能にする刃部(65)を具備
    しており、 分離装置(4)は、この切開カッター(60)の他、こ
    の切開カッター(60)をロール紙梱包体(515)の
    軸方向に沿って走行させるカッター走行部(61)と、 切開カッター(60)に付随しつつその走行軌跡となる
    ロール紙梱包体(515)の軸方向に沿った状態に張り
    渡される口開き保持索(85)と、 この口開き保持索(85)によって側面梱包紙(51
    1)が口開き状態に保持されることとなるロール紙梱包
    体(515)に対してその軸方向両側から口開き部分内
    のロール紙(500)外周面へ沿接させる状態で差し込
    まれる左右一対の剥ぎ取りカッター(63)とを有して
    いることを特徴とする請求項5記載のロール紙梱包体の
    開梱装置。
  7. 【請求項7】 前記分離装置(4)には、切開カッター
    (60)をロール紙梱包体(515)における一方の鏡
    面梱包紙(512)に突き刺す前に、この突き刺し予定
    位置へ切れ目(96)を形成させる鏡面カッター(6
    2)が付設されていることを特徴とする請求項6記載の
    ロール紙梱包体の開梱装置。
  8. 【請求項8】 前記分離装置(4)には、ロール紙梱包
    体(515)における側面梱包紙(511)の外周面に
    対してその軸方向に沿って切開カッター(60)の先導
    用窪みを形成させる窪み形成具(70)が設けられてい
    ることを特徴とする請求項6又は請求項7記載のロール
    紙梱包体の開梱装置。
  9. 【請求項9】 前記分離装置(4)の剥ぎ取りカッター
    (63)は、ロール紙(500)外周面へ沿接された状
    態下でこのロール紙(500)の軸方向へ小刻みに往復
    動を繰り返すカッター振動部(130)によって駆動可
    能とされていることを特徴とする請求項6乃至請求項8
    のいずれかに記載のロール紙梱包体の開梱装置。
  10. 【請求項10】 前記ロール保持装置(3)は、同軸配
    置で互いに対向して設けられた2本のセンタ軸(20)
    を有しており、 これらセンタ軸(20)のうち少なくとも一方は正逆回
    転可能とされていると共に、それぞれがロール紙(50
    0)の中空芯部(501)にガタツキなく挿入可能とさ
    れるテーパ軸型の本支持部(30)と、この本支持部
    (30)の先端側にこれと同軸で細く形成されたストレ
    ート軸型の仮支持部(31)と、この仮支持部(31)
    の先端側に先細りのテーパで形成された突入部(32)
    とを有した段付き構造とされており、 これら両センタ軸(20)の本支持部(30)相互間で
    ロール紙梱包体(515)の軸方向両側から挟持状に保
    持する構造であることを特徴とする請求項5乃至請求項
    9のいずれかに記載のロール紙梱包体の開梱装置。
  11. 【請求項11】 前記分離装置(4)には、前記切開カ
    ッター(60)の走行後にロール紙梱包体(515)に
    沿接状態で張り渡された口開き保持索(85)を、ロー
    ル紙梱包体(515)の口開き部分内への剥ぎ取りカッ
    ター(63)の差し込み後に、上記の張り渡し状態のま
    まロール紙梱包体(515)から離反させる跳ね上げ機
    構(89)が設けられていることを特徴とする請求項6
    乃至請求項10のいずれかに記載のロール紙梱包体の開
    梱装置。
  12. 【請求項12】 ロール紙梱包体(515)から側面梱
    包紙(511)及び鏡面梱包紙(512)を取り除いて
    回収するための梱包紙用回収装置(6,7)と、側面梱
    包紙(511)が取り外された裸状態で前記ロール保持
    装置(3)により保持されているロール紙(500)の
    巻出端に対して所定の仕立て処理を施すための端部処理
    装置(9)と共に組み合わされることにより、その全体
    としてロール紙梱包体(515)の開梱及び仕立てシス
    テム(1)を構成させるものであることを特徴とする請
    求項5乃至請求項11のいずれかに記載のロール紙梱包
    体の開梱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108481378A (zh) * 2018-05-11 2018-09-04 江苏众立生包装科技有限公司 一种接装纸用切纸机
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