JP2003276455A - リアエンジン車のエンジン冷却装置 - Google Patents

リアエンジン車のエンジン冷却装置

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JP2003276455A
JP2003276455A JP2002085589A JP2002085589A JP2003276455A JP 2003276455 A JP2003276455 A JP 2003276455A JP 2002085589 A JP2002085589 A JP 2002085589A JP 2002085589 A JP2002085589 A JP 2002085589A JP 2003276455 A JP2003276455 A JP 2003276455A
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JP
Japan
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engine
vehicle body
radiator
cooling device
vehicle
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JP2002085589A
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English (en)
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Masami Suzuki
正己 鈴木
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体重量の増加を最低限に抑制した上で冷却
効率を向上することができ、しかも車体前部デザインの
自由度を高めることができるように改良されたリアエン
ジン車のエンジン冷却装置を提供する。 【解決手段】 車体後部にエンジン(1)を搭載したリ
アエンジン車のエンジン冷却装置(4)を、車体側面に
設けられた吸入口(5)と、車体後部にて後方又は下方
へ開かれた排出口と、前記吸入口と前記排出口との間に
空気流路を形成するダクト(7・10)と、前記ダクト
の中間部に設けられたラジエタ(11)とを有するもの
とする。これにより、ラジエタに導入された冷却風は、
ラジエタを通過した後、車体後部に発生する負圧にて吸
い出されるので、エンジン本体に熱風を当てずに済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体後部にエンジ
ンを搭載したリアエンジン車のエンジン冷却装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】車体後部にエンジンを搭載した所謂リア
エンジン車(ミッドシップ車を含む)にあっては、その
冷却に走行風を十分に利用できるように、ラジエタを車
体前部に配置したり、ラジエタの不要な空冷エンジンを
搭載したりしている。
【0003】一方、リアエンジン車の場合、エンジンル
ームへの冷却風は、走行中は車体側面や車体下面に設け
た開口からラム圧で取り込むが、フロントエンジン車に
比してエンジンルーム内外の差圧が高まらないため、十
分に新気を取り込むことが困難である。また停車時は、
エンジンルーム内の熱気が外へ出難いので、ファンを設
けて強制的にエンジンルーム内の換気を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、車体前部に
ラジエタを配置する形式は、エンジンとラジエタとの距
離が大きいためにこれらの間を結ぶ配管長が大きくな
り、それに伴って冷却水量が増大するため、車体重量の
増加を余儀なくされる。しかも、重心位置がより一層後
方寄りとなるので、横風安定性が低下しがちとなる。
【0005】またラジエタを車体前部に配置すると、フ
ロントエンジン車と同等のラジエタ設置空間を必要とす
る上に車体前面に空気取り入れ口を設けねばならないの
で、エンジンを後部配置することによって前面投影面積
を削減し得るというリアエンジン車の折角の利点が減殺
されてしまう。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、車
体重量の増加を最低限に抑制した上で冷却効率を向上す
ることができ、しかも車体前部デザインの自由度を高め
ることができるように改良されたリアエンジン車のエン
ジン冷却装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明の請求項1においては、車体後部にエン
ジン(1)を搭載したリアエンジン車のエンジン冷却装
置(4)を、車体側面に設けられた吸入口(5)と、車
体後部にて後方又は下方へ開かれた排出口と、前記吸入
口と前記排出口との間に空気流路を形成するダクト(7
・10)と、前記ダクトの中間部に設けられたラジエタ
(11)とを有することを特徴とするものとした。
【0008】このようにすれば、ラジエタに導入された
冷却風は、ラジエタを通過した後、車体後部に発生する
負圧にて吸い出されるので、エンジン本体に熱風を当て
ずに済む。
【0009】また請求項2においては、空気受面(1
6)が車体側方を向くように前記ラジエタを配置し、前
記空気受面に空気流を導くガイド部材(フィン17)を
前記ダクト内に設けたことを特徴とするものとした。こ
れにより、ラジエタの設置空間を最低限に抑えつつ冷却
効率を向上し得る。
【0010】また請求項3においては、前記排出口に格
子部材(14)を設けたことを特徴とするものとした。
これにより、ごみ、石、水などがダクト内に侵入するこ
とを防止し、且つ格子の角度設定によって負圧領域へ排
気流を向けることができる。
【0011】さらに請求項4においては、冷却装置をリ
アフェンダ(2)内に配設したことを特徴とするものと
した。これにより、車体後部の空間を有効活用して荷室
の容積低下を抑制することができ、しかも車体前部デザ
インの自由度を損なわずに済む。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明について詳細に説明する。
【0013】図1および図2は、本発明に基づき構成さ
れたエンジン冷却装置が適用されたリアエンジン車の概
略構成を示している。このリアエンジン車は、リアアク
スル上に横置きに搭載された直列多気筒エンジン1と、
側方へ幾分か膨出したリアフェンダ2の内側に、ホイー
ルハウス3の外周に沿って設けられたエンジン冷却装置
4とを備えている。また図には明示していないが、車体
下面の大部分はアンダーカバーで覆われており、走行中
に発生する車体下面の空気流を乱さずにその流速を高
め、車体下面が負圧傾向となるようにしている。
【0014】エンジン冷却装置4は、図3に併せて示す
ように、前方へ開口した吸入口5がその前端に設けられ
ると共に、内方へ開口したラジエタ接続口6がその後端
に設けられた上流側ダクト部材7と、外方へ開口したラ
ジエタ接続口8がその上端に設けられると共に、ファン
接続口9がその下端に設けられた下流側ダクト部材10
と、両ダクト部材7・10のラジエタ接続口6・8同士
間に挟設されたラジエタ11と、下流側ダクト部材10
の下端のファン接続口9に接続されたシュラウド付き軸
流ファン12と、軸流ファン12の吹き出し口に短寸な
接続ダクト13を介して接続された格子部材14とから
なっている。
【0015】このようにして、殆どデッドスペースとな
るリアフェンダ2内のホイールハウス3の上方にエンジ
ン冷却装置4を配設することにより、空間を有効活用
し、エンジン1の後方に画成される荷室15の容積低下
を最小限に抑えている。
【0016】また、上流側ダクト部材7の吸入口5は、
車体の重心点より後方において側方へ開口しており、こ
こから冷却風を取り入れることにより、横風を受けた時
に作用する風下へのモーメントをキャンセルする力が発
生することを期待できる。即ち、本発明のダクト構成
は、横風安定性の向上に寄与し得る。
【0017】ラジエタ11は、その空気受面16が車体
側方を向くように配置されている。そして上流側ダクト
部材7の内側におけるラジエタ11の空気受面16に対
向する位置には、図4に示すように、空気受面16に空
気流を導くためのガイドフィン17が設けられている。
このようにして、狭い空間内で空気流を円滑にラジエタ
11に導くことにより、最小限の設置空間内でのラジエ
タ11の冷却効率向上を企図している。
【0018】下流側ダクト部材10の最下流端、つまり
排出口に設けられた格子部材14は、ごみ、石、水など
がダクト内に侵入することを防止している。また格子を
構成する薄板は、下端が後方を向くように傾斜してお
り、この角度設定により、走行中に車体下面を流れる流
速の高い空気流によって車体後部に発生する負圧領域へ
と排気流を向けるようにしている。これにより、ダクト
の通気効率の向上を企図している。
【0019】また、車体の側面に開口させた吸入口5か
ら取り入れられた新気は、ラジエタ11を通過して熱風
となるが、これは下流側ダクト部材10を経て車体後部
の下方へと排風される。つまり、ラジエタ11を通過し
た熱風がエンジン1に当たらないようになっており、こ
れにより、エンジン1の周囲温度の上昇抑制を企図して
いる。
【0020】エンジン1の上方に位置する車体の上面に
は、スリット状の開口18が設けられている。この開口
18から、停車中のエンジン1の周囲の熱気が対流によ
って車外に放散され、走行中は、車体下面の高速の空気
流によって車体後部に発生する負圧に車体上面を流れる
空気が吸引されてエンジン1の周囲に取り込まれる。こ
れにより、エンジン1の冷却効率のより一層の向上のみ
ならず、車体後部にダウンフォースを作用させ、高速時
の走行安定性の向上をも企図している。
【0021】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の請求項1に
よれば、車体側面に吸入口を設け、車体後部にて後方又
は下方へ排出口を開き、これら吸入口と排出口との間に
空気流路を形成するダクトを設け、且つダクトの中間部
にラジエタを設けるものとしたので、ラジエタ通過後の
熱風をエンジン本体に当てずに新気をラジエタに導入す
ることができる。しかも車体前部に空気の取り入れ口を
設ける必要がないので、車体前部デザインの自由度と前
面投影面積の削減効果を損なわずに済むことはもとよ
り、車体下面に積極的に走行風を流し、この時車体後部
に発生する負圧によってダクト内の通気効率を高めるこ
とができると共に、高速走行時のリフトを抑えることが
できる。
【0022】また請求項2によれば、空気受面が車体側
方を向くようにラジエタを配置し、且つ空気受面に空気
流を導くガイド部材をダクト内に設けるものとしたの
で、ラジエタの設置空間の増大を抑制しつつ冷却効率を
向上し得る。
【0023】また請求項3によれば、排出口に格子部材
を設けるものとしたので、ごみ、石、水などがダクト内
に侵入することを防止し、且つ格子の角度設定によって
車体後部の負圧領域へ排気流を向けることができる。
【0024】さらに請求項4によれば、エンジン冷却装
置をリアフェンダ内に配設するものとしたので、空間を
有効活用して荷室の容積低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車両の要部平面図
【図2】図1に示した車両の要部側面図
【図3】本発明によるエンジン冷却装置の分解斜視図
【図4】ダクトとラジエタとの接続部の概略水平断面図
【符号の説明】
1 エンジン 2 リアフェンダ 4 エンジン冷却装置 5 吸入口 7 上流側ダクト部材 10 下流側ダクト部材 11 ラジエタ 14 格子部材 17 ガイドフィン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体後部にエンジンを搭載したリアエン
    ジン車のエンジン冷却装置であって、 車体側面に設けられた吸入口と、車体後部にて後方又は
    下方へ開かれた排出口と、前記吸入口と前記排出口との
    間に空気流路を形成するダクトと、前記ダクトの中間部
    に設けられたラジエタとを有することを特徴とするリア
    エンジン車のエンジン冷却装置。
  2. 【請求項2】 空気受面が車体側方を向くように前記ラ
    ジエタを配置し、前記空気受面に空気流を導くガイド部
    材を前記ダクト内に設けたことを特徴とする請求項1に
    記載のリアエンジン車のエンジン冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記排出口に格子部材を設けたことを特
    徴とする請求項1又は2に記載のリアエンジン車のエン
    ジン冷却装置。
  4. 【請求項4】 当該冷却装置をリアフェンダ内に配設し
    たことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記
    載のリアエンジン車のエンジン冷却装置。
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US10/396,166 US20030183432A1 (en) 2002-03-26 2003-03-25 Engine cooling system for rear-engine vehicle

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019147446A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 トヨタ自動車株式会社 車両
US11491862B2 (en) 2020-07-07 2022-11-08 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Vehicle

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