JP2003275575A - マイクロ化学システム用チップ部材のチャネル形成方法、及び該形成方法によってチャネルが形成されたマイクロ化学システム用チップ部材 - Google Patents

マイクロ化学システム用チップ部材のチャネル形成方法、及び該形成方法によってチャネルが形成されたマイクロ化学システム用チップ部材

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JP2003275575A
JP2003275575A JP2002081675A JP2002081675A JP2003275575A JP 2003275575 A JP2003275575 A JP 2003275575A JP 2002081675 A JP2002081675 A JP 2002081675A JP 2002081675 A JP2002081675 A JP 2002081675A JP 2003275575 A JP2003275575 A JP 2003275575A
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forming
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microchemical system
chip member
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Akihiko Hattori
明彦 服部
Takehiko Kitamori
武彦 北森
Manabu Tokeshi
学 渡慶次
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Institute of Microchemical Technology
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Institute of Microchemical Technology
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程を容易にすると共に設備費を小さくする
こと、複数の断面形状を有するチャネルを形成するこ
と、及び環境に悪影響を与えるのを抑制することができ
るマイクロ化学システム用チップ部材のチャネル形成方
法、及び該形成方法によってチャネルが形成されたマイ
クロ化学システム用チップ部材を提供する。 【解決手段】 マイクロ化学システム用チップ1は、互
いに一体に接合されたガラス基板10及びガラス基板1
1から成り、ガラス基板11には、その接合面側にチャ
ネルパターンを有すると共に所定の断面形状のチャネル
20がプレス法を用いて形成されている。プレス法で
は、連続炉内に移動させ、プレス成形型50によるプレ
ス加工を行い、連続炉から取り出し、プレス成形型50
をプレス加工が行われたガラス基板11から離型する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ化学シス
テム用チップ部材のチャネル形成方法、及び該形成方法
によってチャネルが形成されたマイクロ化学システム用
チップ部材に関する。
【0002】
【従来の技術】化学反応の集積化技術の1つとしてのガ
ラス基板等を用いたマイクロ化学システムは、ガラス基
板等に形成された微細な流路(チャネル)中に収容され
た試料の混合、反応、分離、抽出、検出等を行うことを
目的としたものであり、マイクロ化学システムにおいて
は、ガラス基板等に形成されたチャネル中に収容された
溶液試料の光吸収により発生する熱レンズを利用した光
熱変換分光分析法が確立され、試料が微量であっても高
度な検出を行うことができ、実用化への道が開かれてい
る。
【0003】マイクロ化学システムで行う反応の例とし
ては、ジアゾ化反応、ニトロ化反応、抗原抗体反応等が
あり、抽出や分離の例としては、溶媒抽出、電気泳動分
離、カラム分離等がある。例えば、極微量のタンパク質
や核酸等を分析するために電気泳動分離を行う電気泳動
装置が提案されており、この電気泳動装置には、溶液試
料を収容するために、互いに接合された2枚のガラス基
板にチャネルが形成されている(特開平8−17889
7号公報)。これらに用いられるガラス基板は、板状で
あるので、断面が円形又は角形であるガラスキャピラリ
チューブに比べて破損しにくく、それらの取扱いが容易
である。
【0004】上記のようなガラス基板にチャネルを形成
する方法としてフォトリソグラフィー法がある。
【0005】フォトリソグラフィー法では、まず、板状
のガラス基板の表面を、例えばクロム(Cr)や金(A
u)から成る金属薄膜でマスクキング処理し、さらにこ
の表面に感光性樹脂から成るフォトレジストを均一に塗
布した後、このフォトレジストを乾燥させ、表面を被覆
する。ついで、さらに表面に所望のチャネルパターン状
と相補的な形状に切り欠かれたネガマスクを配し、この
表面側から紫外光を照射する。照射された紫外光による
光重合によりフォトレジストが紫外光が照射された部分
のみ硬化する。その後、ネガマスクを剥離したガラス基
板を現像液に浸漬すると硬化しなかった部分が現像液に
溶出し、所望のチャネルパターン状の金属薄膜が晒され
る。この晒された金属薄膜をエッチング処理し、金属薄
膜の下面のガラス基板をフッ化水素酸水溶液を主成分と
するエッチング液を用いてエッチング処理することによ
り、所定の断面形状のチャネルを有するマイクロ化学シ
ステム用チップ部材が形成される。後処理として、残存
しているフォトレジスト及び金属薄膜を剥離し、洗浄処
理を経た後、他の板状のガラス基板を上記形成されたチ
ャネル側の面に接合する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
ォトリソグラフィー法では、上述したマスキング処理及
びエッチング処理において、多層に亙る被覆、剥離、洗
浄等、多段階から成る処理をするので、マイクロ化学シ
ステム用チップ部材の量産性が低いだけでなく、マイク
ロ化学システム用チップ部材のチャネル形成方法におけ
る工程が複雑であると共に、設備費が大きい。
【0007】また、所定の断面形状のチャネルを有する
マイクロ化学システム用チップ部材を形成することはで
きるが、曲線を有するものや複雑な断面、例えば深さの
異なるものを形成することはできない。即ち曲線を有す
るものや複雑な断面、例えば深さの異なるものを形成す
るためには多段階に亙る処理をする必要性があり、マイ
クロ化学システム用チップ部材の量産性が低いだけでな
く、マイクロ化学システム用チップ部材のチャネルのよ
うな精度が高く微細な加工が要求されるものには、形成
されるチャネルの再現性が低い。
【0008】さらに、フォトリソグラフィー法では、エ
ッチング処理する際にフッ化水素酸水溶液を主成分とす
るエッチング液を多量に用いるので、エッチング液から
成る廃液が環境に悪影響を与える。
【0009】本発明の目的は、工程を容易にすると共に
設備費を小さくすること、複数の断面形状を有するチャ
ネルを形成すること、及び環境に悪影響を与えるのを抑
制することができるマイクロ化学システム用チップ部材
のチャネル形成方法、及び該形成方法によってチャネル
が形成されたマイクロ化学システム用チップ部材を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のマイクロ化学システム用チップ部材
のチャネル形成方法は、所定のパターンを有すると共に
所定の断面形状のチャネルをガラス基板に形成するマイ
クロ化学システム用チップ部材のチャネル形成方法にお
いて、プレス法を用いて前記ガラス基板に前記チャネル
の形成を行うことを特徴とする。
【0011】請求項1記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、プレス法を用いて所
定のパターンを有すると共に所定の断面形状のチャネル
をガラス基板に形成するので、工程を容易にすると共に
設備費を小さくすること、複数の断面形状を有するチャ
ネルを形成すること、及び環境に悪影響を与えるのを抑
制することができる。
【0012】請求項2記載のマイクロ化学システム用チ
ップ部材のチャネル形成方法は、請求項1記載のマイク
ロ化学システム用チップ部材のチャネル形成方法におい
て、前記プレス法は、当該ガラス基板を昇温する昇温工
程と、前記昇温工程後に徐冷点よりも高い温度雰囲気に
おいて保温しながら前記ガラス基板を押圧するプレス工
程と、前記プレス工程後に前記ガラス基板を冷却する冷
却工程とを有し、前記昇温工程から前記冷却工程までを
連続して行うことを特徴とする。
【0013】請求項2記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、昇温工程から前記冷
却工程までを連続して行うので、量産性を高くすること
ができると共に、再現性を高くすることができる。
【0014】請求項3記載のマイクロ化学システム用チ
ップ部材のチャネル形成方法は、請求項2のマイクロ化
学システム用チップ部材のチャネル形成方法において、
前記昇温工程では、当該ガラス基板を徐冷点以下の温度
雰囲気において保温する当該ガラス基板の予熱を行うこ
とを特徴とする。
【0015】請求項3記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、徐冷点以下の温度雰
囲気においてガラス基板の予熱を行うので、ガラス基板
の割れ発生を防止することができる。
【0016】請求項4記載のマイクロ化学システム用チ
ップ部材のチャネル形成方法は、請求項2又は3記載の
マイクロ化学システム用チップ部材のチャネル形成方法
において、前記冷却工程では、前記徐冷点以下の温度雰
囲気において前記ガラス基板への押圧を終了することを
特徴とする。
【0017】請求項4記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、徐冷点以下の温度雰
囲気においてガラス基板への押圧を終了するので、チャ
ネルの断面形状を一定とすることができる。
【0018】請求項5記載のマイクロ化学システム用チ
ップ部材のチャネル形成方法は、請求項2乃至4のいず
れか1項に記載のマイクロ化学システム用チップ部材の
チャネル形成方法において、前記徐冷点よりも高い温度
は、前記ガラス基板の粘度logηが3.4〜4.4で
あるときの軟化点から成ることを特徴とする。
【0019】請求項5記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、粘度logηが3.
4〜4.4であるときの軟化点において保温しながらガ
ラス基板を押圧するので、プレス法によって生じる肩ダ
レ部の大きさを小さくすることができる。
【0020】請求項6記載のマイクロ化学システム用チ
ップ部材のチャネル形成方法は、請求項1乃至5のいず
れか1項に記載のマイクロ化学システム用チップ部材の
チャネル形成方法において、前記プレス法ではプレス成
形型を使用し、当該プレス成形型の凸部は、その表面部
に向かってテーパ形状を有することを特徴とする。
【0021】請求項6記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、プレス成形型の凸部
がその表面部に向かってテーパ形状を有するので、プレ
ス加工後の抜き易さを確保することができる。
【0022】請求項7記載のマイクロ化学システム用チ
ップ部材のチャネル形成方法は、請求項6記載のマイク
ロ化学システム用チップ部材のチャネル形成方法におい
て、前記テーパ形状の角度は10°以上であることを特
徴とする。
【0023】請求項7記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、テーパ形状の角度は
10°以上であるので、請求項6記載の方法による効果
を確実に奏することができる。
【0024】請求項8記載のマイクロ化学システム用チ
ップ部材のチャネル形成方法は、請求項6又は7記載の
マイクロ化学システム用チップ部材のチャネル形成方法
において、前記プレス成形型の凸部の高さは、前記チャ
ネルの深さの長さよりも所定量大きいことを特徴とす
る。
【0025】請求項8記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、プレス成形型の凸部
の高さがチャネルの深さの長さよりも所定量大きいの
で、プレス法によって生じる肩ダレ部を押圧するのを防
止することができる。
【0026】請求項9記載のマイクロ化学システム用チ
ップ部材のチャネル形成方法は、請求項8記載のマイク
ロ化学システム用チップ部材のチャネル形成方法におい
て、前記所定量は、0〜50μmであることを特徴とす
る。
【0027】請求項9記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、所定量が0μm以上
50μm以下であるので、プレス法によって生じる肩ダ
レ部の大きさを50μm以下とすることができる。
【0028】請求項10記載のマイクロ化学システム用
チップ部材のチャネル形成方法は、請求項9記載のマイ
クロ化学システム用チップ部材のチャネル形成方法にお
いて、前記所定量は、20μm以上であることを特徴と
する。
【0029】請求項10記載のマイクロ化学システム用
チップのチャネル形成方法によれば、所定量が20μm
以上であるので、請求項9記載の方法による効果を確実
に奏することができる。
【0030】請求項11記載のマイクロ化学システム用
チップ部材のチャネル形成方法は、請求項1乃至10の
いずれか1項に記載のマイクロ化学システム用チップ部
材のチャネル形成方法において、前記プレス法では、深
さの異なるチャネルを前記ガラス基板の一方の面に同時
に形成することを特徴とする。
【0031】請求項11記載のマイクロ化学システム用
チップのチャネル形成方法によれば、深さの異なるチャ
ネルをガラス基板の一方の面に同時に形成するので、他
の深さのチャネルをもガラス基板の一方の面に一度に形
成することができ、複雑な断面のチャネルをガラス基板
の一方の面に容易に形成することができる。
【0032】請求項12記載のマイクロ化学システム用
チップ部材のチャネル形成方法は、請求項1乃至11の
いずれか1項に記載のマイクロ化学システム用チップ部
材のチャネル形成方法において、前記プレス法では、所
定のパターンを有するチャネルを前記ガラス基板の双方
の面に同時に形成することを特徴とする。
【0033】請求項12記載のマイクロ化学システム用
チップのチャネル形成方法によれば、所定のパターンを
有するチャネルをガラス基板の双方の面に同時に形成す
るので、複雑な断面のチャネルをガラス基板の双方の面
に一度に形成することができる。
【0034】請求項13記載のマイクロ化学システム用
チップ部材のチャネル形成方法は、請求項1乃至12の
いずれか1項に記載のマイクロ化学システム用チップ部
材のチャネル形成方法において、前記所定のパターンは
曲線を含んでいることを特徴とする。
【0035】請求項13記載のマイクロ化学システム用
チップのチャネル形成方法によれば、曲線を含んでいる
パターンを有するチャネルをガラス基板に形成するの
で、複雑な断面のパターンを有するチャネルをガラス基
板に形成することができる。
【0036】請求項14記載のマイクロ化学システム用
チップ部材のチャネル形成方法は、請求項1乃至13の
いずれか1項に記載のマイクロ化学システム用チップ部
材のチャネル形成方法において、前記略矩形の大きさ
が、幅0.5mm以下深さ0.5mm以下であることを
特徴とする。
【0037】請求項14記載のマイクロ化学システム用
チップのチャネル形成方法によれば、略矩形の大きさが
幅0.5mm以下深さ0.5mm以下であるので、相溶
しない2液における界面を垂直方向に良好に維持した状
態で流すことができるチャネルとすることができる。
【0038】以上詳細に説明したように、請求項15記
載のマイクロ化学システム用チップ部材は、請求項1乃
至14のいずれか1項に記載のマイクロ化学システム用
チップ部材のチャネル形成方法によってチャネルが形成
されたことを特徴とする。
【0039】請求項15記載のチャネルパターンによれ
ば、チャネルパターンが請求項1乃至14のいずれか1
項に記載のマイクロ化学システム用チップのチャネル形
成方法によってチャネルが形成されたので、所定のパタ
ーンを有するチャネルが形成されたマイクロ化学システ
ム用チップ部材を提供することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明者は、上記目的を達成すべ
く鋭意研究を行った結果、所定のパターンを有すると共
に所定の断面形状のチャネルをガラス基板に形成するマ
イクロ化学システム用チップ部材のチャネル形成方法に
おいて、プレス法を用いて前記ガラス基板に前記チャネ
ルの形成を行うと、工程を容易にすると共に設備費を小
さくすること、複数の断面形状を有するチャネルを形成
すること、及び環境に悪影響を与えるのを抑制すること
ができることを見出した。
【0041】本発明は、上記研究の結果に基づいてなさ
れたものである。
【0042】以下、本発明の実施の形態に係るマイクロ
化学システム用チップのチャネル形成方法を図面を参照
しながら説明する。
【0043】図1は、本発明の実施の形態に係るマイク
ロ化学システム用チップのチャネル形成方法を示すフロ
ーチャートである。
【0044】図1において、まず、離型剤としての粒径
約1μmのボロンナイトライド粉末(昭和電工製、ルー
ビーエヌスプレー)が塗布されたD263(ショット社
製、アルミノ硼珪酸ガラス)製のガラス基板11を用意
する。なお、D263の組成は、SiO2:64.2質
量%、B23:8.59質量%、Al23:4.13質
量%、Na2O:6.73質量%、K2O:6.50質量
%、ZnO:5.82質量%、及びTiO2:3.96
質量%から成る。
【0045】そして、このガラス基板11をSUS31
6製の上下型(プレス成形型)50で挟持するように載
置し(ステップS1,S2)、必要に応じて加重付加体
71を載置する(ステップS3)。通常、金属型は十分
な質量を有するので、加重付加体71を載置しなくても
よい。その後、ガラス基板11を1000℃まで昇温可
能なプログラムコントローラー温度調節器付きの高温焼
成炉(連続炉)に入れ、連続炉内を移動させる(ステッ
プS4)。
【0046】この連続炉は、図3に示すような温度パタ
ーンで温度調節が行われる。
【0047】連続炉内では、まず、ガラス基板11の予
熱を行う。このガラス基板11の予熱は、例えば、ガラ
ス基板11を徐冷点よりも低い温度に加熱し(図3
(a))、その後保温することによって行う(ステップ
S5)(図3(b))。次いで、予熱されたガラス基板
11を、徐冷点よりも高い温度で且つ粘度logηが
3.4〜4.4となる軟化点に加熱し、この温度でガラ
ス基板11を保温しながら、プレス成形型50によるプ
レス加工を行う(ステップS6)(図3(c))。そし
て、プレス加工が行われたガラス基板11の徐冷を行
う。このガラス基板11の徐冷は、例えば、ガラス基板
11を徐冷点よりも低い温度雰囲気に馴染ませることに
よって行う(ステップS7)(図3(d))。
【0048】徐冷点よりも低い温度に徐冷されたガラス
基板11を連続炉から取り出し、ガラス基板11を放冷
し(ステップS8)(図3(e))、プレス成形型50
をプレス加工が行われたガラス基板11から離型する
(ステップS9)。その後、所定の洗浄処理を行い(ス
テップS10)、本処理を終了する。
【0049】図1の処理によれば、連続炉内に移動させ
(ステップS4)、プレス成形型50によるプレス加工
を行い(ステップS6)、連続炉から取り出し(ステッ
プS8)、プレス成形型50をプレス加工が行われたガ
ラス基板11から離型する(ステップS9)ので、工程
を容易にすると共に設備費を小さくすること、複数の断
面形状を有するチャネルを形成すること、及び環境に悪
影響を与えるのを抑制することができる。
【0050】上記図1の処理では、プレス加工されるの
はD263のアルミノ硼珪酸ガラスとしたが、プレス加
工における条件は、ガラス組成に応じて適宜変更される
ものであり、例えばソーダライムシリケートガラス、又
はソーダライムガラスとしたときは、予熱温度及びプレ
ス時の温度を高温とするのが好ましい。
【0051】また、上記図1の処理では、SUS316
製の上下型(プレス成形型)50を使用するとしたが、
窒化珪素製や炭化珪素製等のセラミックス製のものを用
いてもよい。さらに、不活性雰囲気下の作業であれば、
非金属単体製のものを用いてもよい。これにより、離型
剤を不要とすることができる。
【0052】さらに、上記図1の処理は、バッチ形式の
焼成炉であっても連続式の焼成炉であってもよい。これ
は、図3のような所定の温度パターンでプレス加工を行
うことが重要であるからである。
【0053】上記実施の形態では、プレス法を用いて均
一な深さを有するチャネル20を形成したが、複雑な断
面、例えば曲面を有したり深さの異なるチャネル20を
形成してもよい。プレス法を用いるので、複雑な断面を
有したり深さの異なるチャネル20を一度に形成するこ
とができる(図5)。
【0054】上記実施の形態では、プレス法を用いてガ
ラス基板11の上下面に同時にチャネル20を形成した
が、ガラス基板11の一方の面のみにチャネル20を形
成してもよい。
【0055】また、上記実施の形態では、突状面53の
幅が500μm、同高さが300μmであるプレス成形
型50を用いてプレス加工を行って突状部52の形状と
相補的な形状のチャネル20を形成しているが、この突
状部52の形状及びチャネル20の形状は、幅が0.5
mm以下、高さ又は深さが0.5mm以下であることが
好ましい。より好ましくは、0.3mm以下、高さ又は
深さが0.3mm以下である。これにより、相溶しない
2液における界面を垂直方向に良好に維持した状態で流
すことができるチャネル20とすることができる。ま
た、肩ダレ部90の直径Rの大きさ10〜20μmを、
チャネル20の断面寸法に比して、相対的に小さくする
ことができ、チャネル20の断面形状を略矩形に維持す
ることができる。
【0056】以下、図1の形成方法によってチャネルが
形成されたマイクロ化学システム用チップ部材を図面を
参照しながら説明する。
【0057】図6は、本発明の実施の形態に係るチャネ
ルを有するマイクロ化学システム用チップ部材を備える
マイクロ化学システム用チップの概略構成を示す斜視図
である。
【0058】図6において、マイクロ化学システム用チ
ップ1は、互いに一体に接合されたガラス基板10及び
ガラス基板11(マイクロ化学システム用チップ部材)
から成り、ガラス基板11には、その接合面側にチャネ
ルパターン(所定のパターン)を有すると共に断面略矩
形のチャネル20が形成されている。このチャネルパタ
ーンとして、分解斜視図である図7に示すように両端が
2又に分岐した形状を有する混合、合成、分離、検出等
の分析に用いられるチャネル20が形成され、このチャ
ネル20は、分析用チャネル21と、分析用チャネル2
1の両端に対応する位置に形成されたバッファ溜部22
と、分析用チャネル21を分岐する試料(分析対象物)
注入用チャネル23と、試料注入用チャネル23の両端
に対応する位置に形成されたバッファ溜部24とから構
成されている。
【0059】このガラス基板10とガラス基板11とが
接合されることにより、開口部が密閉されたチャネル2
0が形成される。ガラス基板10は、ガラス基板11の
バッファ溜部22に対向する位置に貫通孔12が形成さ
れていると共に、ガラス基板11のバッファ溜部24に
対向する位置に貫通孔14が形成されている。ガラス基
板10とガラス基板11とが接合されるにあたり、接合
面の平坦度が高いことが好ましい。
【0060】チャネル20に面する位置においてマイク
ロ化学システム用チップ部材1の一方の面と、この一方
の面に対向する他方の面には、上記分析を行うために屈
折率分布型のロッドレンズ30が固定されている。
【0061】ロッドレンズ30は、マイクロ化学システ
ム用チップ部材1の一方の面(光の入射側)のみに設け
られていれば足りる。ロッドレンズ30を、接着剤を使
用してマイクロ化学システム用チップ部材1に直接的に
接着されてもよいし、冶具を使用して固定してもよい。
ロッドレンズ30をガラス基板10,11に接着させる
接着剤としては、紫外線硬化型、熱硬化型、及び2液硬
化型等のアクリル系接着剤、エポキシ系等の有機系接着
剤、並びに無機系接着剤等を用いることができる。ガラ
ス基板10,11同士を接着させる接着剤として、前述
のロッドレンズ30とマイクロ化学システム用チップ部
材1との接着に使用される接着剤を用いてもよい。ま
た、ガラス基板10,11同士を熱融着させてもよい。
【0062】ガラス基板10,11の材料としては、細
胞等の生体試料、例えばDNA分析用としての用途を考
慮すると、耐酸性、耐アルカリ性の高いガラス、具体的
には、ソーダライムガラス、硼珪酸ガラス、アルミノ硼
珪酸ガラス、石英ガラス等を使用することが好ましい。
ただし、用途を限ることによってプラスチック等の有機
化合物を使用することもできる。
【0063】図8は、図2のプレス成形型50の底面図
であり、図9は、図8の線IX−IXに関する断面図であ
り、図10は、図8のプレス成形型50の突状部53の
断面図である。
【0064】図8及び図9に示すように、プレス成形型
50は、縦30cm、横70cm、及び厚み1.1cm
の基板部51と、図8に示したようなパターンを有する
突状部52とから成る。突状部52は、離型性を確保す
るため傾斜角度10〜20°のテーパ形状を有すると共
に、頂部に突状面53を有し、突状面53の幅は500
μm、同高さは300μmである(図10)。プレス成
形型50の離型にあたり、プレス成形型50がその突状
部52の傾斜角度が10〜20°であるので、プレス成
形型50を容易に離型することができる。
【0065】所望とするチャネル20の深さが250μ
mである場合は、突状面53の高さが300μmである
ので、プレス加工を行うと必然的にガラス基板11のプ
レス加工が行われた面に約10〜20μm程度の肩ダレ
部分が生じているものであるので、少なくとも肩ダレ部
90を押圧するのを防止することができる。
【0066】図1のプレス法を用いて突状部52の形状
と突状面53のパターンとが相補的に転写されることに
より、ガラス素板に所定のパターンを形成する。即ち、
図1のチャネル20のチャネルパターンは、このプレス
成形型50の突状部52の形状と突状面53のパターン
とに依存するのはいうまでもない。
【0067】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0068】本発明者は、上述したプレス法又はフォト
リソグラフィー法を用いて、断面の幅が150μm、深
さが50μmのチャネル20を形成すべく、チャネル2
0が形成されたガラス基板11の試験片を作製すると共
に(表1の実施例1〜5及び比較例1〜5)、同様に他
の試験日、並びにさらに他の試験日においても試験片を
作成した(表1の実施例6〜10及び比較例6〜10、
並びに実施例11〜15及び比較例11〜15)。
【0069】そして、作製した試験片のチャネル20の
再現性を研究した。具体的には、作製した試験片のチャ
ネル20の中央部及び端部の断面の幅及び深さを測定し
た。測定結果を表1に示す。
【0070】
【表1】
【0071】表1から、プレス法を用いて作製された試
験片のチャネル20の断面の幅、深さは、共に、最大2
μm程度の誤差が生じていた(実施例1〜15)のに対
し、フォトリソグラフィー法を用いて作製された試験片
のチャネル20の断面の幅、深さは、共に、最大13μ
m程度(比較例1〜15)の誤差が生じていたので、プ
レス法を用いてチャネル20が形成された試験片のチャ
ネル20の再現性がフォトリソグラフィー法を用いたも
のよりも高いことが分かった。
【0072】さらに、フォトリソグラフィー法では、エ
ッチング処理する際にフッ化水素酸水溶液を主成分とす
るエッチング液を多量に用いるので、エッチング液から
成る廃液が環境に悪影響を与えるだけでなく、エッチン
グ液の濃度、温度、溶出しているガラス成分等における
ばらつき、いわゆるポットライフにより、形成されたチ
ャネルの断面の幅や高さのばらつきが大きいことが分か
った。これに対して、プレス法では、形成されたチャネ
ルの断面の幅や高さのばらつきが小さいことが分かっ
た。
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載のマイクロ化学システム用チップのチャネル形成方法
によれば、プレス法を用いて所定のパターンを有すると
共に所定の断面形状のチャネルをガラス基板に形成する
ので、工程を容易にすると共に設備費を小さくするこ
と、複数の断面形状を有するチャネルを形成すること、
及び環境に悪影響を与えるのを抑制することができる。
【0074】請求項2記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、昇温工程から前記冷
却工程までを連続して行うので、量産性を高くすること
ができると共に、再現性を高くすることができる。
【0075】請求項3記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、徐冷点以下の温度雰
囲気においてガラス基板の予熱を行うので、ガラス基板
の割れ発生を防止することができる。
【0076】請求項4記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、徐冷点以下の温度雰
囲気においてガラス基板への押圧を終了するので、チャ
ネルの断面形状を一定とすることができる。
【0077】請求項5記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、粘度logηが3.
4〜4.4であるときの軟化点において保温しながらガ
ラス基板を押圧するので、プレス法によって生じる肩ダ
レ部の大きさを小さくすることができる。
【0078】請求項6記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、プレス成形型の凸部
がその表面部に向かってテーパ形状を有するので、プレ
ス加工後の抜き易さを確保することができる。
【0079】請求項7記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、テーパ形状の角度は
10°以上であるので、請求項6記載の方法による効果
を確実に奏することができる。
【0080】請求項8記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、プレス成形型の凸部
の高さがチャネルの深さの長さよりも所定量大きいの
で、プレス法によって生じる肩ダレ部を押圧するのを防
止することができる。
【0081】請求項9記載のマイクロ化学システム用チ
ップのチャネル形成方法によれば、所定量が0μm以上
50μm以下であるので、プレス法によって生じる肩ダ
レ部の大きさを50μm以下とすることができる。
【0082】請求項10記載のマイクロ化学システム用
チップのチャネル形成方法によれば、所定量が20μm
以上であるので、請求項9記載の方法による効果を確実
に奏することができる。
【0083】請求項11記載のマイクロ化学システム用
チップのチャネル形成方法によれば、深さの異なるチャ
ネルをガラス基板の一方の面に同時に形成するので、他
の深さのチャネルをもガラス基板の一方の面に一度に形
成することができ、複雑な断面のチャネルをガラス基板
の一方の面に容易に形成することができる。
【0084】請求項12記載のマイクロ化学システム用
チップのチャネル形成方法によれば、所定のパターンを
有するチャネルをガラス基板の双方の面に同時に形成す
るので、複雑な断面のチャネルをガラス基板の双方の面
に一度に形成することができる。
【0085】請求項13記載のマイクロ化学システム用
チップのチャネル形成方法によれば、曲線を含んでいる
パターンを有するチャネルをガラス基板に形成するの
で、複雑な断面のパターンを有するチャネルをガラス基
板に形成することができる。
【0086】請求項14記載のマイクロ化学システム用
チップのチャネル形成方法によれば、略矩形の大きさが
幅0.5mm以下深さ0.5mm以下であるので、相溶
しない2液における界面を垂直方向に良好に維持した状
態で流すことができるチャネルとすることができる。
【0087】以上詳細に説明したように、請求項15記
載のチャネルパターンによれば、チャネルパターンが請
求項1乃至14のいずれか1項に記載のマイクロ化学シ
ステム用チップのチャネル形成方法によってチャネルが
形成されたので、所定のパターンを有するチャネルが形
成されたマイクロ化学システム用チップ部材を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマイクロ化学システ
ム用チップのチャネル形成方法を示すフローチャートで
ある。
【図2】図1のステップS3における状態を説明する図
である。
【図3】図1の処理におけるトンネル連続炉内における
温度〔℃〕と時間〔min〕との関係を示す図である。
【図4】形成されたチャネル20の肩ダレ部90を示す
図である。
【図5】深さの異なるチャネル20が形成されたガラス
基板11の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るチャネルを有するマ
イクロ化学システム用チップ部材を備えるマイクロ化学
システム用チップの概略構成を示す斜視図である。
【図7】図1のマイクロ化学システム用チップの分解斜
視図である。
【図8】図2のプレス成形型50の底面図である。
【図9】図8の線IX−IXに関する断面図である。
【図10】図8のプレス成形型50の突状部53の断面
図である。
【符号の説明】
1 マイクロ化学システム用チップ 11 ガラス基板 20 チャネル 50 プレス成形型 52 突状部 53 突状面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北森 武彦 東京都文京区本郷2丁目32番地2−304 (72)発明者 渡慶次 学 神奈川県川崎市高津区坂戸3−2−1 K SP東棟508 Fターム(参考) 4G015 AA01 AA08 AB03 AB05 AB10 4G075 AA39 AA65 BA10 BD15 EE12 FA01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のパターンを有すると共に所定の断
    面形状のチャネルをガラス基板に形成するマイクロ化学
    システム用チップ部材のチャネル形成方法において、プ
    レス法を用いて前記ガラス基板に前記チャネルの形成を
    行うことを特徴とするマイクロ化学システム用チップ部
    材のチャネル形成方法。
  2. 【請求項2】 前記プレス法は、当該ガラス基板を昇温
    する昇温工程と、前記昇温工程後に徐冷点よりも高い温
    度雰囲気において保温しながら前記ガラス基板を押圧す
    るプレス工程と、前記プレス工程後に前記ガラス基板を
    冷却する冷却工程とを有し、前記昇温工程から前記冷却
    工程までを連続して行うことを特徴とする請求項1記載
    のマイクロ化学システム用チップ部材のチャネル形成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記昇温工程では、当該ガラス基板を徐
    冷点以下の温度雰囲気において保温する当該ガラス基板
    の予熱を行うことを特徴とする請求項2記載のマイクロ
    化学システム用チップ部材のチャネル形成方法。
  4. 【請求項4】 前記冷却工程では、前記徐冷点以下の温
    度雰囲気において前記ガラス基板への押圧を終了するこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載のマイクロ化学シス
    テム用チップ部材のチャネル形成方法。
  5. 【請求項5】 前記徐冷点よりも高い温度は、前記ガラ
    ス基板の粘度logηが3.4〜4.4であるときの軟
    化点から成ることを特徴とする請求項2乃至4のいずれ
    か1項に記載のマイクロ化学システム用チップ部材のチ
    ャネル形成方法。
  6. 【請求項6】 前記プレス法ではプレス成形型を使用
    し、当該プレス成形型の凸部はその表面部に向かってテ
    ーパ形状を有することを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか1項に記載のマイクロ化学システム用チップ部材
    のチャネル形成方法。
  7. 【請求項7】 前記テーパ形状の角度は10°以上であ
    ることを特徴とする請求項6記載のマイクロ化学システ
    ム用チップ部材のチャネル形成方法。
  8. 【請求項8】 前記プレス成形型の凸部の高さは、前記
    チャネルの深さの長さよりも所定量大きいことを特徴と
    する請求項6又は7記載のマイクロ化学システム用チッ
    プ部材のチャネル形成方法。
  9. 【請求項9】 前記所定量は、0〜50μmであること
    を特徴とする請求項8記載のマイクロ化学システム用チ
    ップ部材のチャネル形成方法。
  10. 【請求項10】 前記所定量は、20μm以上であるこ
    とを特徴とする請求項9記載のマイクロ化学システム用
    チップ部材のチャネル形成方法。
  11. 【請求項11】 前記プレス法では、深さの異なるチャ
    ネルを前記ガラス基板の一方の面に同時に形成すること
    を特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の
    マイクロ化学システム用チップ部材のチャネル形成方
    法。
  12. 【請求項12】 前記プレス法では、所定のパターンを
    有するチャネルを前記ガラス基板の双方の面に同時に形
    成することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1
    項に記載のマイクロ化学システム用チップ部材のチャネ
    ル形成方法。
  13. 【請求項13】 前記所定のパターンは曲線を含んでい
    ることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に
    記載のマイクロ化学システム用チップ部材のチャネル形
    成方法。
  14. 【請求項14】 前記所定の断面形状が、幅0.5mm
    以下深さ0.5mm以下の略矩形であることを特徴とす
    る請求項1乃至13のいずれか1項に記載のマイクロ化
    学システム用チップ部材のチャネル形成方法。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれか1項に記
    載のマイクロ化学システム用チップのチャネル形成方法
    によってチャネルが形成されたことを特徴とするマイク
    ロ化学システム用チップ部材。
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