JP2003275335A - 流水検知装置およびスプリンクラー消火設備 - Google Patents

流水検知装置およびスプリンクラー消火設備

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JP2003275335A
JP2003275335A JP2002083385A JP2002083385A JP2003275335A JP 2003275335 A JP2003275335 A JP 2003275335A JP 2002083385 A JP2002083385 A JP 2002083385A JP 2002083385 A JP2002083385 A JP 2002083385A JP 2003275335 A JP2003275335 A JP 2003275335A
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fire extinguishing
pipe
fluid
sprinkler
flowing water
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Hiroki Ishikawa
広輝 石川
Hidemi Kishimoto
英巳 岸本
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Senju Sprinkler Co Ltd
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Senju Sprinkler Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプリンクラー消火設備に設置される流水検
知装置を小型・軽量化して取付時の作業性を向上し、作
動したスプリンクラーヘッドの場所が特定できる流水検
知装置および該流水検知装置を設置したスプリンクラー
消火設備の提供。 【解決手段】 スプリンクラー消火設備に設置され、配
管40内部の流体の温度変化や流体固有の物性値の変化
を測定・監視し、流体の流動によって生じる温度変化や
流体固有の物性値の変化をもとに流水を検知可能な流水
検知装置20と、該流水検知装置20による配管40内
の流体状態を監視する監視装置Cを設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリンクラー消
火設備と、スプリンクラー消火設備に設置される流水検
知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスプリンクラー消火設備として図
6に示すものがある。該スプリンクラー消火設備は、水
源1、給水装置2、配管3、流水検知装置4、スプリン
クラーヘッド5から構成される。
【0003】水源1は消火水を貯蔵する水槽であり、火
災時には給水装置2によって消火水が配管3に汲み上げ
られる。常時配管3内には消火水が加圧された状態で充
填されている。流水検知装置4は内部に弁体を有してお
り、該流水検知装置4によって配管3は一次側配管6と
二次側配管7とに分けられている。
【0004】流水検知装置4の弁体は、一次側配管6と
二次側配管7内の消火水の圧力バランスによって常時は
閉じた状態にある。火災が発生して二次側配管7に設置
されているスプリンクラーヘッド5が作動すると、二次
側配管7内の消火水はスプリンクラーヘッド5から放出
され、二次側配管7内の圧力は減少する。
【0005】二次側配管7内の圧力が減少すると、流水
検知装置4の弁体が開放され、一次側配管6内の消火水
が二次側配管7に流れ込む。流水検知装置4はこの消火
水の流動を検知して信号を出力し、該信号を受信した受
信装置により警報を発するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のス
プリンクラー消火設備に設置される流水検知装置は、口
径が100ミリ前後の鋳鉄製のバルブを使用しており、
該バルブを配管へ取り付ける際の作業者への負担が大き
い。また、作動したスプリンクラーヘッドの場所、つま
り火災が発生した場所の特定が大まかにしか把握できな
いという問題があった。
【0007】さらに近年においては、共同住宅用スプリ
ンクラー消火設備の需要が増加しており、各住宅毎の小
規模なスプリンクラー消火設備に対応した小型・軽量で
ある機器が要求されてきている。
【0008】そこで本発明では、流水検知装置を小型・
軽量化して取付時の作業性を向上し、作動したスプリン
クラーヘッドの場所が特定できる流水検知装置および該
流水検知装置を設置したスプリンクラー消火設備の提供
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、スプリンクラー消火設備
に設置される流水検知装置において、配管内部の流体温
度を測定・監視し、流体の流動による温度変化の検出に
よって流水を検知する流水検知装置である。
【0010】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の流水検知装置内に発熱手段を設け、周囲の流体温度を
一定範囲内に維持できる流水検知装置である。
【0011】請求項3記載の発明は、前記請求項1また
は請求項2記載の流水検知装置が、樹脂製部品内に埋め
込まれ一体成形されている流水検知装置である。
【0012】請求項4の発明は、前記請求項1から請求
項3記載の流水検知装置による配管内の流体状態を監視
する監視装置を設け、流体の流動が一定時間継続して検
知された場合に流水信号を発するスプリンクラー消火設
備である。
【0013】請求項5の発明は、前記請求項4記載のス
プリンクラー消火設備において、流体温度が一定範囲内
を超えた場合、配管内の流体を外部に流出させる排出装
置を設けたスプリンクラー消火設備である。
【0014】請求項6の発明は、前記請求項4記載のス
プリンクラー消火設備において、各スプリンクラーヘッ
ド毎に前記流水検知装置を設置することで、作動したス
プリンクラーヘッドの位置が検出可能なスプリンクラー
消火設備である。
【0015】請求項7の発明は、前記請求項4記載のス
プリンクラー消火設備において、前記監視装置と接続し
た火災感知器を設置し、火災感知器の出力信号と前記流
水信号によって配管上に設けられた制御弁を開閉制御す
るスプリンクラー消火設備である。
【0016】上記の流水検知装置は、放熱抵抗センサー
(以下、「センサー」とする)から構成され、該放熱抵
抗センサーはヒーターと熱電対を組み合わせたものであ
る。センサー付近の流体はセンサー内のヒータの放熱に
よって温度が一定範囲内となるよう維持され、温度が一
定範囲内にあるときは、センサーからの出力電圧は一定
値を示す。
【0017】上記センサーからの出力電圧値は、流体へ
吸収される熱量つまり流体の抵抗値によって変化し、流
体の比重・比熱、粘性、熱伝導率等の流体固有の物性値
と対流の有無、流体の温度に影響される。
【0018】具体的には、センサーを設置した配管内の
流体が空気である場合に、配管内に水を流入させると流
体の物性値が変化するので、センサーからの出力電圧が
変化する。
【0019】また、配管内の流体の流動によるセンサー
周囲の温度変化によってもセンサーからの出力電圧が変
化する。
【0020】上記センサーからの出力電圧を監視装置に
よって観測し、出力電圧の時間的変化を読み取ることに
より流水が発生したかどうかを判断することが可能であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態を図
1、2を参照して説明する。図1はスプリンクラー消火
設備の系統図。図2はスプリンクラーヘッドの立下り管
に本発明の流水検知装置を設置したときの断面図を表
す。
【0022】第1実施形態のスプリンクラー消火設備
は、図1に示すように、水源W、給水装置P、配管4
0、流水検知装置20、スプリンクラーヘッドH、監視
装置Cから構成される。
【0023】水源Wは消火水を貯蔵しておく水槽であ
り、給水装置Pは配管40に水源Wから消火水を汲み上
げ配管40へ供給するための装置である。配管40内は
常時加圧された消火水が充填されている。
【0024】配管40の途中にはチャッキ弁Vが設置さ
れ、配管40を一次側配管41と二次側配管42に分け
ている。チャッキ弁V内部の弁体は、一次側配管41と
二次側配管42内の消火水の圧力バランスによって常時
は閉じた状態にある。
【0025】二次側配管42は分岐され、分岐された配
管の末端の立下り配管10にスプリンクラーヘッドHが
接続される。
【0026】図2に示す立下り配管10は、樹脂により
形成されており、下端にスプリンクラーヘッドHが接続
されている。配管の中間部分の内壁に流水検知装置であ
るセンサー20が埋め込まれた状態で設置されている。
センサー20の導線21は配管10の壁を貫通して外部
に突出している。
【0027】該導線21は、スプリンクラー消火設備に
設置された各種機器をコントロールする監視装置Cと接
続される。配管10の外壁には特願2001−1640
50号に記載されているように監視装置Cと接続される
導線が貼り付けてあり、配管10の接続と同時に配線作
業も行えるものである。
【0028】スプリンクラーヘッドHは内部に弁体を有
しており、火災の熱によって弁体を開放して配管40か
ら供給される消火水を散布し、火災を鎮圧・消火するも
のである。スプリンクラーヘッドについては広く周知さ
れているので詳細な説明は省略する。
【0029】監視装置Cは、各々のセンサー20と電気
的に接続され、各センサー20の出力電圧を監視してい
る。また給水装置Pとも電気的に接続され、給水装置P
の起動・停止信号を出力することができる。さらに建物
の防災監視装置等と接続させ、各種信号を入出力するこ
とも可能である。
【0030】監視装置Cは、センサー20の出力電圧の
時間的変化を分析して、配管40内に流水が生じたと判
断した場合には、給水装置Pを起動させる。また二次側
配管42の末端に設置されている排水弁50とも電気的
に接続されており、該排水弁50の弁体の開閉制御が可
能である。
【0031】次に第1実施形態の作用について説明す
る。第1実施形態の立下り配管10内には常時消火水が
充填され、センサー20内のヒーターによってセンサー
20周辺の液温は一定状態に維持されている。
【0032】火災が発生してスプリンクラーヘッドHが
作動すると、配管10内の消火水はスプリンクラーヘッ
ドHから放出され、立下り配管10と接続している二次
側配管42から消火水が流れてくる。このときセンサー
20は流体の移動による温度変化によって出力電圧が変
化する。
【0033】センサー20からの出力電圧の変化は監視
装置Cによって監視され、例えば電圧の変化が時間経過
とともに増加した場合は火災であると判断し、流水信号
を出力して給水装置Pを起動させて消火水をスプリンク
ラーヘッドHへ供給して火災を鎮圧・消火する。
【0034】配管内の消火水の振動等による流動の場合
は、センサー20の出力電圧の変化は一時的なものであ
るから火災と判断されることはない。
【0035】センサー20はスプリンクラーヘッドH毎
に設置されているので、監視装置Cにより流水を検知し
たセンサー20の設置場所を特定することは容易であ
り、建物内部にいる人々に火災がどの場所で発生したの
かを明確に知らせることができる。
【0036】上記第1実施形態に設置されたセンサー2
0は、配管内の流水の有無を検出する他に、温度センサ
ーとしても使用可能であり、消火水の温度を監視するこ
とで消火水の温度が高温になって配管内の消火水が膨張
することによる配管の破壊を防止したり、冬季には配管
内の消火水の凍結を防止することが可能である。
【0037】センサー20が検出した温度を監視装置C
によって監視し、例えばセンサー20が検出した温度が
摂氏5度から50度の温度範囲を越えた場合、監視装置
Cからの信号を二次側配管42の末端に設けた排水弁5
0に送信して二次側配管42内の消火水を排出する。
【0038】続いて第2実施形態について図3、4を参
照して説明する。図3は第2実施形態のスプリンクラー
消火設備の系統図。図4はチャッキ弁の二次側に本発明
の流水検知装置を設置した際の断面図である。
【0039】図3に示す第2実施形態のスプリンクラー
消火設備の系統図は第1実施例で説明したものとほぼ同
じ構成であり、構成が同じ機器については同符号を付し
説明は省略する。
【0040】第1実施形態のスプリンクラー設備との相
違点は、流水検知装置であるセンサー20を一次側配管
41と二次側配管42とを分けるチャッキ弁30内に設
置したことである。
【0041】図4に示すチャッキ弁30の弁体31は常
時閉止状態にあり、スプリンクラー消火設備の配管を一
次側配管41と二次側配管42とに分けている。各々の
配管内には消火水が充填され略同じ圧力で加圧されてい
る。一次側配管41には水源Wや給水装置P等が設置さ
れており、二次側配管42は分岐され末端には消火水を
散布するスプリンクラーヘッドHが設置されている。
【0042】チャッキ弁30の二次側にはセンサー取付
部32が設けられており、該センサー取付部32には、
監視装置Cに接続されるセンサー20が埋め込まれたプ
ラグ33が取付けられている。第1実施形態と同様にセ
ンサー20の周囲の消火水をヒーターによって加熱して
一定状態に維持している。
【0043】尚、図4ではチャッキ弁30の二次側にセ
ンサー20が設置されているが、二次側配管42にセン
サー20を設置することや、チャッキ弁30の一次側お
よび一次側配管41に設置することも可能であり、その
場合の作用は第1実施形態と同様に流体の移動による温
度変化によって流水を検知するものである。
【0044】第2実施形態の作用について、二次側配管
42内に消火水を充填させた湿式スプリンクラー消火設
備の場合は第1実施形態と同様であるので説明は省略す
る。二次側配管内に消火水を充填させない乾式スプリン
クラー消火設備に設置された場合の作用を以下に説明す
る。
【0045】乾式スプリンクラー消火設備に第2実施形
態の流水検知装置を設置すると、チャッキ弁30の二次
側には加圧された気体が充填されている。このときセン
サー20からの電圧出力は一定である。
【0046】火災が発生してスプリンクラーヘッドHが
作動すると、二次側配管42内に充填されていた気体が
スプリンクラーヘッドHから放出され、二次側配管42
内の圧力は低下する。すると一次側配管41と二次側配
管42内の圧力バランスが崩れ、二次側配管42へ一次
側配管41内の消火水が流れ込む。
【0047】二次側に設置されたセンサー20まで消火
水が到達すると、センサー20周辺の流体が気体から液
体に変化したことで、センサー20と接触している流体
の物性値も当然変化し、センサー20からの出力電圧が
変化する。
【0048】センサー20からの出力電圧の変化は監視
装置Cによって火災であると判断された場合、監視装置
Cは流水信号を出力して給水装置Pを起動させ、消火水
をスプリンクラーヘッドHへ供給して火災を鎮圧・消火
する。
【0049】次に第3実施形態として、予作動式スプリ
ンクラー消火設備に本発明の流水検知装置を用いたもの
を図6を参照して説明する。図6は第3実施形態のスプ
リンクラー消火設備の系統図である。
【0050】第3実施形態のスプリンクラー消火設備
は、第1実施形態で説明したスプリンクラー消火設備に
火災感知器51と、電気信号により開閉制御可能な制御
弁52を設けたものである。
【0051】火災感知器51は、スプリンクラーヘッド
Hより上方に設置されており、監視装置Cに接続されて
いる。また火災感知器51はスプリンクラーヘッドHの
作動温度よりも低い温度で作動するものを用いる。
【0052】制御弁52はチャッキ弁Vの一次側に設置
され、監視装置Cに接続されている。制御弁52は前述
のとおり電気信号によって弁体が開閉制御可能であり、
監視装置Cで弁体を制御することができる。常時、制御
弁52の弁体は開放状態にある。
【0053】チャッキ弁Vは前述のように、一次側配管
41と二次側配管42内の消火水の圧力バランスによっ
て常時閉止状態にあるが、第3実施形態においては、特
開平06-142225号公報や特開2001-112882号公報に記載さ
れている、弁体にロック装置を設けて弁体の開放を阻止
しているチャッキ弁を使用する。
【0054】上記ロック装置は、監視装置Cに接続され
ており該監視装置Cが火災感知器51の作動信号を受信
することによってロック機能が解除される。またロック
装置の係止部と弁体との間に隙間を有しており、ロック
装置が機能している状態においても僅かに弁体が開くこ
とが可能である。
【0055】上記公報に記載されている他に、ロック装
置の係止部を弁体に押圧させて、常時は完全に弁体を閉
止しているチャッキ弁を用いることも可能である。
【0056】前述のチャッキ弁Vを設置することで、ス
プリンクラーヘッドHから火災時以外に水漏れがあった
場合において、チャッキ弁の弁体が開放されないことか
ら水損を抑制できるものである。
【0057】次に第3実施形態の作用について説明す
る。第3実施形態の立下り配管10内には常時流体が充
填され、センサー20内のヒーターによってセンサー2
0周辺の流体温度は一定状態に維持されている。
【0058】火災が発生して火災感知器51が作動する
と、チャッキ弁Vの弁体を係止していたロック装置の機
能が解除され、弁体が開放可能な状態になるが、一次側
配管41と二次側配管42内の消火水の圧力バランスが
等しいので弁体は閉止状態にある。
【0059】火災が進展してスプリンクラーヘッドHが
作動すると、二次側配管42内の流体はスプリンクラー
ヘッドから放出され、二次側配管42内の圧力が減少す
る。すると、一次側配管41と二次側配管42の圧力バ
ランスが崩れ、チャッキ弁Vの弁体が開放して二次側配
管42内に一次側配管41内の消火水が流入してくる。
【0060】二次側配管42の末端に設けられたセンサ
ー20は、二次側配管内の流体の移動を検知し、監視装
置Cが火災であると判断して給水装置Pを起動させて消
火水をスプリンクラーヘッドHへ供給して火災を鎮圧・
消火する。
【0061】続いて、スプリンクラーヘッドが不時作動
した場合の作動について説明する。スプリンクラーヘッ
ドHが外的衝撃等によって不時作動すると、二次側配管
内に充填された流体がスプリンクラーヘッドHから放出
され、センサー20が流体の移動を検知して監視装置C
より流水信号が発生される。
【0062】スプリンクラーヘッドHの不時作動によっ
て二次側配管42内の圧力は減少するが、チャッキ弁V
の弁体はロック装置によって係止されているので、一次
側配管から二次側配管への消火液の流入は抑えられ、水
損被害が抑制される。
【0063】さらに別のケースとして、火災感知器がタ
バコの火等で一時的に作動し、チャッキ弁Vの弁体ロッ
ク装置が解除されたまま復旧されない状態で、スプリン
クラーヘッドが作動した場合の作用について説明する。
【0064】チャッキ弁Vのロック装置が解除された状
態においては通常のスプリンクラー消火設備の作用と同
様である。ここでは監視装置Cが流水信号発生時に、火
災感知器51が作動しているかどうかによって火災を判
断する。
【0065】流水信号が発生した際に、火災感知器51
が作動した場合は、監視装置Cは火災であると判断し、
給水装置Pを起動させて消火水をスプリンクラーヘッド
Hへ供給して火災を鎮圧・消火する。
【0066】流水信号が発生した際に、火災感知器51
が作動していない場合は、スプリンクラーヘッドHの不
時作動であると判断して、監視装置Cは制御弁52へ弁
閉止信号を出力して制御弁52を閉じる。
【0067】制御弁52を閉じたことにより、スプリン
クラーヘッドHからの放水が停止して水損被害を最小限
に留めることが可能である。
【0068】上記実施形態ではスプリンクラー消火設備
について説明してきたが、その他の実施形態として、泡
消火設備や開放型の散布ヘッドを設置した消火設備に用
いることも可能である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、流
水検知装置を小型・軽量化して取付時の作業性が向上さ
れ、さらに作動したスプリンクラーヘッドの場所が特定
できるスプリンクラー消火設備を提供することが可能で
ある。
【0070】また上記流水検知装置は温度センサーとし
ての機能も備えることから、配管内の温度を監視して二
次側配管内の凍結防止や消火水の膨張による異常昇圧現
象を検知して予防することが可能なスプリンクラー消火
設備である。
【0071】さらに火災感知器と組み合わせてスプリン
クラー消火設備を構成することで、スプリンクラーヘッ
ドが正常に作動したのか、あるいは不時作動したのかを
判断することが可能であり、不時作動の際には水損被害
を抑制することが可能なスプリンクラー消火設備であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のスプリンクラー消火設備の系統
【図2】スプリンクラーヘッドの立下り管に本発明の流
水検知装置を設置したときの断面図
【図3】第2実施形態のスプリンクラー消火設備の系統
【図4】チャッキ弁の二次側に本発明の流水検知装置を
設置したときの断面図
【図5】第3実施形態のスプリンクラー消火設備の系統
【図6】従来のスプリンクラー消火設備の系統図
【符号の説明】
10 立下り配管 20 放熱抵抗センサー 21 導線 30 チャッキ弁 31 弁体 32 センサー取付部 33 プラグ 41 一次側配管 42 二次側配管 50 排水弁 51 火災感知器 52 制御弁 C 監視装置 H スプリンクラーヘッド P 給水装置 V チャッキ弁 W 水源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A62C 37/40 A62C 37/40

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプリンクラー消火設備に設置される流水
    検知装置において、配管内部の流体温度を測定・監視
    し、流体の流動による温度変化の検出によって流水を検
    知することを特徴とした流水検知装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1記載の流水検知装置内に発熱
    手段を設け、周囲の流体温度を一定範囲内に維持できる
    ことを特徴とした流水検知装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1または請求項2記載の流水検
    知装置は、樹脂製部品内に埋め込まれ一体成形されてい
    ることを特徴とした流水検知装置。
  4. 【請求項4】前記請求項1から請求項3記載の流水検知
    装置による配管内の流体状態を監視する監視装置を設
    け、流体の流動が一定時間継続して検知された場合に流
    水信号を発することを特徴とするスプリンクラー消火設
    備。
  5. 【請求項5】前記請求項4記載のスプリンクラー消火設
    備において、流体温度が一定範囲内を超えた場合、配管
    内の流体を外部に流出させる排出装置を設けたことを特
    徴とするスプリンクラー消火設備。
  6. 【請求項6】前記請求項4記載のスプリンクラー消火設
    備において、各スプリンクラーヘッド毎に前記流水検知
    装置を設置することで、作動したスプリンクラーヘッド
    の位置が検出可能であることを特徴とするスプリンクラ
    ー消火設備。
  7. 【請求項7】前記請求項4記載のスプリンクラー消火設
    備において、前記監視装置と接続した火災感知器を設置
    し、火災感知器の出力信号と前記流水信号によって配管
    上に設けられた制御弁を開閉制御することを特徴とする
    スプリンクラー消火設備。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009213674A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Nohmi Bosai Ltd スプリンクラ消火設備
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